JP7120239B2 - コンピュータプログラム、走行車線特定装置および走行車線特定システム - Google Patents

コンピュータプログラム、走行車線特定装置および走行車線特定システム Download PDF

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Description

本発明は、車両の走行車線を特定するためのコンピュータプログラム、走行車線特定装置および走行車線特定システムに関する。
本出願は、2017年8月25日出願の日本出願第2017-161706号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
従来、複数の車両から収集したプローブ情報に基づいて交通情報を作成する交通情報作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の交通情報作成装置は、プローブ情報を車速域ごとに分類して統計処理することにより、車速域ごとに、各リンクの旅行時間等の交通情報を作成している。
特開2009-223551号公報
矢来 博司、「準天頂衛星による測量向け補正技術の開発及びマルチGNSS測量への取り組み」、第8回北海道測量技術講演会、平成23年1月27日
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係るコンピュータプログラムは、所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部と、して機能させる。
(10)本発明の他の実施態様に係る走行車線特定装置は、所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部と、を備える。
(11)本発明の他の実施態様に係る走行車線特定システムは、所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の走行車線を特定する走行車線特定装置と、前記走行車線特定装置に対して、前記対象車両の前記所定区間におけるプローブ情報を送信する前記対象車両に設置された車載装置と、を備え、前記走行車線特定装置は、前記所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記車載装置から前記プローブ情報を取得し、取得した前記プローブ情報に基づいて、前記対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部とを有する。
本発明の実施の形態1に係る交通情報提供システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る対象車両に設置される車載装置の構成を示すブロック図である。 プローブ情報生成部が生成したプローブ情報のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る教師車両に設置される車載装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。 地図データベースに含まれる、道路リンク、車線リンクおよび対象区間の情報の一例を示す図である。 対象車両のプローブ情報から抽出した特徴量を示す図である。 クラスタリング部によるクラスタリング処理について説明するための図である。 クラスタリング部によるクラスタリング処理の結果の一例を示す図である。 交通情報提供システムが実行する処理の流れを示すシーケンス図である。 走行車線特定処理(図10のS4)の詳細を示すフローチャートである。 クラスタリング部によるクラスタリング処理について説明するための図である。 クラスタリング部によるクラスタリング処理および走行車線特定部による走行車線特定処理について説明するための図である。
[本開示が解決しようとする課題]
従来の交通情報作成装置によると、車速域ごとの交通情報を作成することはできるが、車両の走行車線を特定する手段が開示されていないため、車線毎に交通情報を作成することができない。
高速道路の出口渋滞や、落下物、故障車または事故規制等による渋滞では、特定の車線において車両速度が低下して渋滞が発生するものの、その他の車線では渋滞が発生しないなどのように、車線毎に渋滞状況が異なる場合がある。このような場合に、車線毎に交通情報を提供することができると、ドライバー(自動運転機能を含む)は、事前に車線変更を行い、渋滞を回避することができる等の効果がある。ただし、プローブ情報を用いて車線毎の交通情報を作成するには、車両がどの車線を走行しているのかを特定する必要がある。
一方、準天頂衛星によるGPS(Global Positioning System)補強技術またはGPS補完技術の発達により、今後、GPSの位置精度が飛躍的に向上することが期待されている。GPS補強技術またはGPS補完技術を用いることにより、車両の走行位置を高精度に特定することができ、これにより走行車線を特定することが容易になると考えられる。しかし、準天頂衛星の信号を受信して高精度の走行位置を特定することのできる受信機が全ての車両に搭載されるまでには、今後しばらくの時間を要する。
このため、走行車線を特定可能なまでに高精度な位置情報を含むプローブ情報を送信可能な車両と、走行車線を特定することが困難な従来精度の位置情報を含むプローブ情報を送信する車両とがしばらくの間は混在することになる。
このような状況の下、車線毎の交通情報を作成するためには、従来精度の位置情報を含むプローブ情報しか送信することができない車両についても走行車線を特定することが望まれる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来精度の位置情報を含むプローブ情報しか送信することのできない車両について、当該車両が走行する走行車線を特定することのできるコンピュータプログラム、走行車線特定装置および走行車線特定システムを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によると、従来精度の位置情報を含むプローブ情報しか送信することのできない車両について、当該車両が走行する走行車線を特定することができる。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部と、して機能させる。
この構成によると、少なくとも対象車両の特徴量をグループに分類し、教師車両の特徴量のグループへの分類結果に基づいて、対象車両の走行車線を特定している。このため、教師車両の速度推移と類似した速度推移を有する対象車両は、当該教師車両と同一のグループに分類されることとなるため、対象車両の走行車線を特定することができる。
(2)好ましくは、前記特徴量抽出部が抽出する各車両の特徴量は、当該車両の平均速度、最高速度、最低速度、減速地点および加速地点の少なくとも1つを含む。
この構成によると、車両の特徴量として、速度の推移を的確に表現できる特徴量を用いることができる。これにより、対象車両の走行車線を正確に特定することができる。
(3)また、さらに好ましくは、前記第1取得部は、さらに、前記教師車両の種別情報を取得し、前記第2取得部は、さらに、前記対象車両の種別情報を取得し、前記分類部は、前記対象車両の種別ごとに、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類し、前記走行車線特定部は、前記教師車両の種別ごとに、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する。
この構成によると、車両の種別ごとに、対象車両の走行車線を特定することができる。このため、対象車両の走行車線を正確に特定することができる。
(4)また、前記分類部は、前記教師車両の走行車線ごとの代表特徴量と、前記対象車両の特徴量とを、1以上のグループに分類してもよい。
この構成によると、教師車両の代表特徴量を含めて対象車両の特徴量をグループに分類することができる。このため、グループごとに、当該グループに含まれる対象車両は、当該グループに含まれる教師車両と同じ車線を走行したと特定することができる。
(5)また、前記分類部は、同一の車線を走行する前記教師車両の特徴量は同一のグループに分類されるとの制約条件の下で、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類してもよい。
この構成によると、同一の車線を走行する教師車両の特徴量が複数のグループに分類されることなく、教師車両の特徴量を含めて対象車両の特徴量をグループに分類することができる。これにより、グループごとに、当該グループに含まれる対象車両は、当該グループに含まれる教師車両と同じ車線を走行したと特定することができる。
(6)また、前記走行車線特定部は、前記教師車両の走行車線ごとの代表特徴量と、各グループに属する前記対象車両の特徴量の重心との比較結果に基づいて、前記教師車両の特徴量を、いずれかのグループに当てはめることにより、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定してもよい。
この構成によると、グループごとに、当該グループに属する対象車両の特徴量の重心と最も近い教師車両の代表特徴量を特定することができる。これにより、当該グループに含まれる対象車両は、当該教師車両と同じ車線を走行したと特定することができる。
(7)また、前記分類部は、さらに、グループ間の距離が所定閾値以上であるとの制約条件の下で、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類してもよい。
この構成によると、類似する特徴量を含むグループ同士を統合することができる。走行車線間で走行速度差が小さい場合には、どの車線を走行しても旅行時間等に大差はない。このため、対象車両の走行車線を無理に特定する必要がないが、グループ統合を行うことにより、これを実現することができる。
(8)また、前記走行車線特定部は、第1グループとの距離が所定閾値以下の第2グループが存在する場合には、前記第1グループに含まれる前記対象車両の走行車線に、前記第2グループに含まれる前記対象車両の走行車線を追加してもよい。
この構成によると、類似する特徴量を含む第1グループおよび第2グループについては、対象車両の走行車線を一意に特定することなく、候補の走行車線を特定することができる。
(9)また、前記走行車線特定部は、グループ間の距離が所定距離以下の複数のグループについて、当該複数のグループに含まれる前記対象車両の走行車線を、前記複数のグループに特徴量が分類された前記教師車両の走行車線のいずれかであると特定してもよい。
この構成によると、類似する特徴量を含む複数のグループについては、対象車両の走行車線を一意に特定することなく、候補の走行車線を特定することができる。
(10)本発明の他の実施形態に係る走行車線特定装置は、所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部と、を備える。
この走行車線特定装置は、上述のコンピュータプログラムによってコンピュータが機能する処理部を構成として備える。このため、上述のコンピュータプログラムと同様の作用および効果を奏することができる。
(11)本発明の他の実施形態に係る走行車線特定システムは、所定区間における走行車線が未知の車両である対象車両の走行車線を特定する走行車線特定装置と、前記走行車線特定装置に対して、前記対象車両の前記所定区間におけるプローブ情報を送信する前記対象車両に設置された車載装置と、を備え、前記走行車線特定装置は、前記所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、前記車載装置から前記プローブ情報を取得し、取得した前記プローブ情報に基づいて、前記対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量のうち、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する走行車線特定部とを有する。
この走行車線特定システムは、上述のコンピュータプログラムによってコンピュータが機能する処理部を構成として備える。このため、上述のコンピュータプログラムと同様の作用および効果を奏することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能および名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
<交通情報提供システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る交通情報提供システムの構成を示す図である。実施の形態1では、車両から収集したプローブ情報から、車両が走行した道路の走行車線を特定し、走行車線ごとの交通情報を車両に提供するこのできる交通情報提供システムについて説明する。
図1を参照して、交通情報提供システム1は、走行車線特定システムとして機能し、サーバ2と、道路9を走行する対象車両5に設置された車載装置6と、道路9を走行する教師車両7に設置された車載装置8とを備える。
ここで、対象車両5とは、道路9上での走行車線が未知の車両を示す。つまり、車載装置6により検出される車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高くない車両が、対象車両5とされる。具体的には、従来のGPS受信機により走行位置が測位される車両が、対象車両5とされる。
一方、教師車両7とは、道路9上での走行車線が既知の車両を示す。つまり、車載装置8により検出される車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高い車両が、教師車両7とされる。具体的には、従来のGPS受信機により測位された走行位置を、準天頂衛星から受信した補強信号により補正することのできる車両が、教師車両7とされる。
車載装置6は、車載装置6が設置された対象車両5の走行位置および当該走行位置を通過した通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を、所定の時間間隔または所定の距離間隔で生成する。車載装置6は、生成したプローブ情報を、基地局4およびネットワーク3を介してサーバ2に送信する。
車載装置8は、車載装置6と同様に、車載装置8が設置された教師車両7の走行位置および当該走行位置を通過した通過時刻の情報を少なくとも含むプローブ情報を、所定の時間間隔または所定の距離間隔で生成する。また、車載装置8は、生成したプローブ情報を、基地局4およびネットワーク3を介してサーバ2に送信する。
なお、車載装置6および8は、対象車両5および7にそれぞれ設置される車載通信機などの専用装置であってもよいし、対象車両5および7の搭乗者が所持するスマートフォンなどの汎用装置であってもよい。
サーバ2は、例えば、交通管制センターなどに設置される。サーバ2は、走行車線特定装置として機能し、車載装置6および8からプローブ情報を受信し、受信したプローブ情報に基づいて、対象車両5が走行した道路9の車線を特定する。
<対象車両に設置される車載装置の構成>
図2は、本発明の実施の形態1に係る対象車両5に設置される車載装置6の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、車載装置6は、GPS受信機61と、速度センサ62と、方位センサ63と、加速度センサ64と、位置検出部65と、プローブ情報生成部66と、プローブ情報提供部67と、通信I/F(Interface)部68と、交通情報取得部69とを備える。
GPS受信機61は、GPS衛星から受信した電波に基づいて、対象車両5の位置を測位し、位置情報を出力する。対象車両5の位置情報は、対象車両5の緯度情報および経度情報を含む。
速度センサ62は、例えば、対象車両5の車輪の回転数を測定することにより、対象車両5の走行速度を計測、計測結果を出力する。ただし、走行速度の計測方法はこれに限定されるものではない。
方位センサ63は、例えば、磁気センサまたはジャイロセンサを含んで構成され、対象車両5の方位を計測し、計測結果を出力する。
加速度センサ64は、静電容量検出方式またはピエゾ抵抗方式などに従って、対象車両5の走行加速度を計測し、計測結果を出力する。
位置検出部65は、GPS受信機61、速度センサ62、方位センサ63および加速度センサ64の出力に基づいて、対象車両5の位置を検出する。例えば、位置検出部65は、GPS受信機61が位置情報を出力する場合には、当該位置情報が示す位置を対象車両5の位置として検出する。ただし、トンネル内などGPS衛星からの電波が妨害される場所においては、GPS受信機61が対象車両5の位置を測位できない場合がある。このような場合には、速度センサ62、方位センサ63および加速度センサ64の出力に基づいて、対象車両5の位置を補間して検出する。
プローブ情報生成部66は、位置検出部65が検出した対象車両5の位置の情報を含むプローブ情報を生成する。
図3は、プローブ情報生成部66が生成したプローブ情報のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、プローブ情報150は、車載装置識別情報と、位置情報と、速度情報と、時刻情報と、位置精度情報とを含む。
車載装置識別情報は、車載装置6を識別するための情報であり、車載装置6にユニークに割り当てられた情報である。なお、車載装置識別情報の代わりに、対象車両5を識別する車両識別情報が用いられてもよい。
位置情報は、位置検出部65が検出した対象車両5の位置の情報である。
速度情報は、速度センサ62が計測した対象車両5の走行速度の情報である。
時刻情報は、位置検出部65が検出した対象車両5の位置を対象車両5が通過した時刻の情報である。
位置精度情報は、位置検出部65が検出した対象車両5の位置の精度を示す情報である。つまり、位置情報が走行車線を特定できる程度までに高いか否かを示す情報である。走行車線を特定できる程度までに高い情報を、以下では「高精度情報」と呼び、走行車線を特定できる程度までには高くない情報を、以下では「低精度情報」と呼ぶ。車載装置6は、GPS受信機61のみにより位置を測位している。このため、位置精度情報は、低精度情報を示す。
なお、対象車両5の走行速度は、対象車両5の位置および時刻から算出することができる。このため、速度情報がプローブ情報150に含まれていなくてもよい。
また、プローブ情報の送信元の識別が不要な場合には、車載装置識別情報が含まれていなくてもよい。
また、車載装置識別情報等から、位置精度情報を特定することができる場合には、位置精度情報は、必ずしもプローブ情報150に含まれていなくてもよい。
また、プローブ情報150に位置精度情報が含まれていない場合には、当該プローブ情報150が示す位置精度は走行車線を特定できる程度までには高くない低精度であると判定してもよい。
再度図2を参照して、プローブ情報提供部67は、プローブ情報生成部66が生成したプローブ情報を、通信I/F部68を介してサーバ2に送信する。
通信I/F部68は、無線でデータを送信するための通信インタフェースであり、例えば、通信I/F部68は、3GまたはLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に従い、車載装置6と基地局4との通信のためのコネクションを確立する。通信I/F部68は、基地局4およびネットワーク3を介して、プローブ情報をサーバ2に送信する。
交通情報取得部69は、通信I/F部68を介して、サーバ2から車線ごとの交通情報を取得する。例えば、交通情報取得部69は、車線ごとの旅行時間を取得する。交通情報取得部69は、取得した交通情報を、ディスプレイ装置に表示したり、目的地までの車線ごとの旅行時間を計算するためにナビゲーションシステムに提供したりする。
<教師車両に設置される車載装置の構成>
図4は、本発明の実施の形態1に係る教師車両7に設置される車載装置8の構成を示すブロック図である。
図4を参照して、車載装置8は、GPS受信機61と、速度センサ62と、方位センサ63と、加速度センサ64と、補強信号受信機81と、カメラ82と、位置検出部83と、プローブ情報生成部84と、プローブ情報提供部67と、通信I/F部68と、交通情報取得部69とを備える。
図2に示した車載装置6と同一の参照符号を付した処理部61~64、67~69は、車載装置6のそれらと同様の構成を有する。ただし、処理対象の車両が対象車両5ではなく、教師車両7である点が異なる。
補強信号受信機81は、準天頂衛星が送信する補強信号を受信する。補強信号とは、GPSによる測位精度を向上させるための信号であり、例えば、LEX信号がそれに該当する。ただし、LEX信号の代わりにL1-SAIF信号を用いてもよい。なお、補強信号の詳細については、例えば、非特許文献1に開示されている。
カメラ82は、教師車両7に設置され、教師車両7の周囲の画像を撮影する。例えば、カメラ82は、教師車両7の前方を撮影する。カメラ82が撮影する画像は静止画であってもよいし、動画像であってもよい。
なお、補強信号受信機81およびカメラ82は、少なくともいずれか一方が車載装置8に含まれていればよい。
位置検出部83は、GPS受信機61が測位した教師車両7の位置を、補強信号受信機81が受信した補強信号を用いて補正することにより、数cm~1m程度の測位精度の位置を検出する。これにより、位置検出部83は、教師車両7の走行車線を特定することのできる精度を有する位置を検出することができる。ただし、位置検出部83は、トンネル内などGPS衛星または準天頂衛星からの電波が妨害される場所においては、速度センサ62、方位センサ63および加速度センサ64の出力に基づいて、教師車両7の位置を補間して検出する。
プローブ情報生成部84は、位置検出部83が検出した教師車両7の位置の情報と、カメラ82が撮影した教師車両7の周囲の画像とを含むプローブ情報を生成する。
プローブ情報生成部84が生成した教師車両7のプローブ情報のデータ構造は、図3に一例を示したプローブ情報生成部66が生成した対象車両5のプローブ情報のデータ構造に、画像が加わったものである。ただし、車載装置8に補強信号受信機81が含まれる場合には、位置精度情報は、高精度情報であることを示す。一方、車載装置8に補強信号受信機81が含まれない場合には、位置精度情報は、低精度情報であることを示す。
なお、カメラ82が撮影した画像は、プローブ情報に含めずに、サーバ2に送信するようにしてもよい。
<サーバの構成>
図5は、本発明の実施の形態1に係るサーバ2の構成を示すブロック図である。
図5を参照して、サーバ2は、通信I/F部21と、プローブ情報取得部22と、記憶装置23と、リンクマッチング部24と、走行車線推定部25と、特徴量抽出部26と、クラスタリング部27と、走行車線特定部28と、交通情報算出部29とを備える。
通信I/F部21は、サーバ2をネットワーク3に接続するための通信インタフェースである。通信I/F部21は、ネットワーク3を介して、車載装置6および8が送信するプローブ情報を受信する。
プローブ情報取得部22は、第1取得部および第2取得部として機能し、通信I/F部21を介して、車載装置6および8からプローブ情報を取得する。プローブ情報取得部22は、取得したプローブ情報を記憶装置23に記憶させる。
つまり、プローブ情報取得部22は、位置精度情報が低精度情報であり、かつ画像を含まないプローブ情報を、対象車両5のプローブ情報として記憶装置23に記憶させる。
また、プローブ情報取得部22は、位置精度情報が高精度情報のプローブ情報を、教師車両7のプローブ情報として記憶装置23に記憶させる。さらに、プローブ情報取得部22は、位置精度情報が低精度情報であり、かつ画像を含むプローブ情報を、教師車両7のプローブ情報として記憶装置23に記憶させる。
記憶装置23は、各種情報を記憶する。記憶装置23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置や、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置により構成される。
記憶装置23は、例えば、プローブ情報取得部22が取得したプローブ情報23Aおよび地図データベース23Bを記憶する。
プローブ情報23Aは、上述したように、プローブ情報取得部22が車載装置6および8から取得したプローブ情報である。
地図データベース23Bは、対象車両5および教師車両7が走行可能な道路リンクの情報と、各道路リンクを構成する車線リンクの情報を含む地図情報である。なお、地図データベース23Bには、対象車両5が走行した車線の判定対象となる対象区間(図1参照)の情報も含まれる。
図6は、地図データベース23Bに含まれる、道路リンク、車線リンクおよび対象区間の情報の一例を示す図である。地図データベース23Bには、道路リンク101~105を特定する情報が含まれる。同図に示すように、上流から、道路リンク101、道路リンク102、道路リンク103の順で接続され、道路リンク103は下端で道路リンク104および道路リンク105に分岐している。対象区間Sは、例えば、道路リンク101の途中から道路リンク102の終端までの区間であり、3つの車線リンク106A~106Cを含む3車線道路である。
再度図5を参照して、リンクマッチング部24は、プローブ情報23Aおよび地図データベース23Bに基づいて、対象車両5が走行した道路リンクを推定する。つまり、リンクマッチング部24は、対象車両5のプローブ情報が示す位置情報に最も近い位置情報を有する道路リンクを推定することにより、対象車両5が走行した道路リンクを推定する。
走行車線推定部25は、プローブ情報23Aおよび地図データベース23Bに基づいて、教師車両7が走行した道路リンクおよび走行車線(車線リンク)を推定する。各道路リンクは、それぞれが走行車線に対応する複数の車線リンクから構成されている。このため、走行車線推定部25は、教師車両7のプローブ情報に含まれる位置精度情報が高精度情報を示す場合には、教師車両7のプローブ情報が示す位置情報に最も近い位置情報を有する道路リンクおよび車線リンクを推定することにより、教師車両7が走行した道路リンクおよび車線リンクを推定する。
一方、走行車線推定部25は、教師車両7のプローブ情報に含まれる位置精度情報が低精度情報を示す場合には、教師車両7のプローブ情報が示す位置情報に最も近い位置情報を有する道路リンクを推定する。また、走行車線推定部25は、事前に学習された識別器に、プローブ情報に含まれる画像を入力することにより、教師車両7が走行した車線リンクを推定する。例えば、識別機をニューラルネットワークとする場合には、車線リンクと当該車線リンクを走行した車両が撮影した画像との組を教師データとしてニューラルネットワークを事前に学習しておく。走行車線推定部25は、学習済みのニューラルネットワークに画像を入力することにより、教師車両7が走行した車線リンクを推定する。
特徴量抽出部26は、リンクマッチング部24が推定した道路リンクに基づいて、あらかじめ定められた対象区間を走行した対象車両5のプローブ情報を特定し、特定したプローブ情報から特徴量を抽出する。また、特徴量抽出部26は、走行車線推定部25が推定した道路リンクに基づいて、上記対象区間を走行した教師車両7のプローブ情報を特定し、特定したプローブ情報から特徴量を抽出する。特徴量は、例えば、対象区間内における平均速度、最高速度、最低速度および減速地点を含む。減速地点とは、対象区間の上端から探索して速度が所定速度Vth以上から所定速度Vth未満に変化する最初の位置を示す。なお、特徴量は、減速地点の代わりに、または減速地点に加えて、加速地点を含んでいてもよい。加速地点とは、対象区間の上端から探索して速度が所定速度Vth未満から所定速度Vth以上に変化する最初の位置を示す。
特徴量として、これらを用いることにより、速度の推移を的確に表現することができる。
図7は、対象車両5のプローブ情報から抽出した特徴量を示す図である。車両A~車両Fを対象車両5とした場合に、図7中の(a)~(f)は、各対象車両5(車両A~車両F)の対象区間における速度推移情報を示す。横軸は対象区間の上端からの距離を示し、縦軸は各地点における走行速度を示す。特徴量抽出部26が、対象車両5の速度推移情報から抽出した特徴量を矩形枠内に示している。例えば、図7中の(a)に示すように車両Aの速度推移情報からは、特徴量として、「平均速度=60、最高速度=80、最低速度=30、減速地点=100」が抽出されている。なお、図7中の(c)、(d)および(e)に示すように、所定速度Vthを跨ぐ減速が生じていない車両については「減速地点=999」としている。教師車両7についても同様の特徴量が抽出される。
再度図5を参照して、クラスタリング部27は、分類部として機能し、対象車両5のプローブ情報から抽出した特徴量(以下、「対象車両5の特徴量」という。)と、教師車両7のプローブ情報が示す特徴量(以下、「教師車両7の特徴量」という。)から求めた代表特徴量とを、を複数のクラスタ(グループ)に分類するクラスタリング処理を行う。実施の形態1では、対象区間における車線数(例えば、3車線)が既知であるものとする。
このため、クラスタリング部27は、例えば、k-means法を用いて、対象車両5の特徴量と教師車両7の代表特徴量とを3つのクラスタに分類する。クラスタリング部27は、対象車両5の特徴量をクラスタに分類することにより、対象車両5をクラスタに分類する。
図8は、クラスタリング部27によるクラスタリング処理について説明するための図である。
図8に示すように、対象車両5の特徴量は、4次元ベクトル空間中の点として示すことができる。つまり、対象車両5の特徴量は、平均速度、最高速度、最低速度および減速地点からなる4次元の特徴量ベクトルである。また、教師車両7の代表特徴量は、走行車線ごとに教師車両7の特徴量ベクトルから生成される。例えば、クラスタリング部27は、第1車線を走行した教師車両7の特徴量(特徴量ベクトル)から、代表特徴量として代表ベクトル121を生成する。特徴量の平均ベクトル(重心ベクトル)を代表ベクトル121としてもよい。同様に、クラスタリング部27は、第2車線を走行した教師車両7の代表ベクトル122と、第3車線を走行した教師車両7の代表ベクトル123とを生成する。
クラスタリング部27は、これらの特徴量ベクトルを3つのクラスタにクラスタリングする。これにより、特徴量ベクトル111および代表ベクトル121を含むクラスタ1と、特徴量ベクトル112および代表ベクトル122を含むクラスタ2と、特徴量ベクトル113および代表ベクトル123を含むクラスタ3とが生成される。なお、クラスタリングの前処理として、クラスタリング部27は、各次元の特徴量の正規化を行っているものとする。
図9は、クラスタリング部27によるクラスタリング処理の結果の一例を示す図である。
図8および図9を参照して、クラスタ1には、車両A、BおよびFの特徴量が含まれ、クラスタ2には、車両CおよびEの特徴量が含まれ、クラスタ3には車両Dの特徴量が含まれる。
走行車線特定部28は、各クラスタに含まれる代表ベクトルから当該クラスタに含まれる対象車両5の走行車線を特定する。
具体的には、クラスタ1には第1車線を走行した教師車両7の代表ベクトル121が含まれる。このため、走行車線特定部28は、クラスタ1に含まれる特徴量ベクトル111に対応する対象車両5の走行車線を第1車線と特定する。これにより、車両A、BおよびFの走行車線は、第1車線であると特定される。同様に、第2車線を走行した教師車両7の代表ベクトル122はクラスタ2に属するため、車両CおよびEの走行車線は、第2車線であると特定される。さらに、第3車線を走行した教師車両7の代表ベクトル123はクラスタ3に属するため、車両Dの走行車線は、第3車線であると特定される。
再度図5を参照して、交通情報算出部29は、走行車線推定部25により走行車線が推定された教師車両7のプローブ情報と、走行車線特定部28により走行車線が特定された対象車両5のプローブ情報とに基づいて、車線ごとの交通情報を算出する。例えば、交通情報算出部29は、車線ごとに、所定区間の旅行時間や渋滞末尾位置を算出する。交通情報算出部29は、算出した交通情報を、通信I/F部21を介して車載装置6および8に送信する。
<交通情報提供システムの処理の流れ>
図10は、交通情報提供システム1が実行する処理の流れを示すシーケンス図である。
車載装置6および車載装置8は、それぞれ、対象車両5および教師車両7の位置を検出する(S1)。
車載装置6および8は、検出した位置に基づいてプローブ情報を生成する(S2)。
車載装置6および8は、生成したプローブ情報をサーバ2に送信し、サーバ2は、車載装置6および8からプローブ情報を受信する(S3)。サーバ2は、車載装置6および8から受信したプローブ情報を記憶装置23に記憶させる。
サーバ2は、車載装置6および8から受信したプローブ情報に基づいて、対象区間における対象車両5の走行車線を特定する(S4)。
サーバ2は、対象区間における車線ごとの交通情報を生成し、生成した交通情報を車載装置6および8に送信する(S5)。
図11は、走行車線特定処理(図10のS4)の詳細を示すフローチャートである。
サーバ2は、所定の交通情報生成タイミングTに到達するまで待機する(S11)。例えば、交通情報生成タイミングTは30分間隔で周期的に到来する。
交通情報生成タイミングに到達すると(S11でYES)、時刻(T-C)からタイミングTまでの間に対象区間Sの最下流を通過した教師車両7が存在するかを、教師車両7のプローブ情報から判定する(S12)。ここで、Cは所定の時間であり、例えば、15分間である。
教師車両7が存在する場合には(S12でYES)、走行車線推定部25は、教師車両7のプローブ情報から、時刻(T-C)からタイミングTまでの間に対象区間Sの最下流を通過した教師車両7の走行車線を推定する(S13)。
また、リンクマッチング部24は、時刻(T-C)からタイミングTまでの間に対象区間Sの最下流を通過した対象車両5の道路リンクを特定する(S14)。
特徴量抽出部26は、時刻(T-C)からタイミングTまでの間に対象区間Sの最下流を通過した対象車両5および教師車両7のプローブ情報から、特徴量を抽出する(S15)。
クラスタリング部27は、対象車両5の特徴量ベクトルと教師車両7の代表ベクトルとをクラスタリングする(S16)。
走行車線特定部28は、クラスタごとに、当該クラスタに含まれる対象車両5の走行車線が、当該クラスタに含まれる代表ベクトルに対応する教師車両7の走行車線であると特定する(S17)。
<実施の形態1の効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態1によると、対象車両5の特徴量ベクトルと教師車両7の代表ベクトルとをクラスタリングすることで、対象車両5の走行車線を特定している。このため、教師車両7の速度推移と類似した速度推移を有する対象車両5は、その教師車両7と同一のクラスタに分類される。よって、あるクラスタに含まれる対象車両5は、そのクラスタに含まれる教師車両7と同じ車線を走行したと特定することができる。よって、対象車両5の走行車線を特定することができる。
(実施の形態1の変形例1)
実施の形態1では、サーバ2の走行車線特定部28は、教師車両7の特徴量から生成した代表ベクトルを用いて、教師車両7の属するクラスタを決定し、クラスタごとに対象車両5の走行車線を決定した。本変形例では、教師車両7の代表ベクトルではなく、教師車両7の特徴量を用いて、教師車両7の属するクラスタを決定する。
つまり、図5に示すクラスタリング部27は、同一車線を走行する教師車両7の特徴量は、同一のクラスタに属するとの制約条件の元で、対象車両5の特徴量と、教師車両7の特徴量とを区別することなくクラスタリングを行う。
図12は、クラスタリング部27によるクラスタリング処理について説明するための図である。
図12に示すように、各々が同一車線を走行する教師車両7の特徴量ベクトル131、特徴量ベクトル132および特徴量ベクトル133が、それぞれ、同一のクラスタに分類されるようにクラスタリング処理が行われる。例えば、特徴量ベクトル131は、第1車線を走行する教師車両7の特徴量ベクトルであり、特徴量ベクトル132は、第2車線を走行する教師車両7の特徴量ベクトルであり、特徴量ベクトル133は、第3車線を走行する教師車両7の特徴量ベクトルであるものとする。
クラスタリング処理の結果、対象車両5の特徴量ベクトル111と、教師車両7の特徴量ベクトル131とがクラスタ1に分類される。また、対象車両5の特徴量ベクトル112と、教師車両7の特徴量ベクトル132とがクラスタ2に分類される。さらに、対象車両5の特徴量ベクトル113と、教師車両7の特徴量ベクトル133とがクラスタ3に分類される。
特徴量ベクトル131は、第1車線を走行する教師車両7の特徴量ベクトルである。このため、走行車線特定部28は、特徴量ベクトル131と同じクラスタ1に属する特徴量ベクトル111に対応する対象車両5の走行車線を、第1車線と特定する。同様にして、走行車線特定部28は、クラスタ2に属する対象車両5の走行車線を、第2車線と特定し、クラスタ3に属する対象車両5の走行車線を、第3車線と特定する。
本変形例によると、同一の車線を走行する教師車両7の特徴量が複数のクラスタに分類されることなく、教師車両7の特徴量を含めて対象車両5の特徴量をクラスタに分類することができる。これにより、クラスタごとに、当該クラスタに含まれる対象車両5は、当該クラスタに含まれる教師車両7と同じ車線を走行したと特定することができる。
(実施の形態1の変形例2)
実施の形態1および実施の形態1の変形例1では、k-means法を用いて、特徴量のクラスタリングを行う。このため、特徴量は、車線数と同じ数のクラスタに分類されることになる。しかしながら、車線間で車両の走行速度推移が類似している場合には、車線を特定することが困難な場合がある。例えば、高速道路の進入路付近においては、進入路に最も近い左端の第1車線を走行する車両は比較的低速で走行するものの、それ以外の第2車線および第3車線を走行する車両は高速で走行する場合がある。このような場合に、第1車線を走行する車両と、第2車線および第3車線を走行する車両とでは、速度推移が異なるため、明確に分類することができる。しかし、第2車線および第3車線を走行する車両が類似する速度推移で走行している場合には、これらの車両を分類することが困難である。
そこで、本変形例では、上述の第2車線および第3車線を走行する車両のように、車線間で速度推移が類似する対象車両5については、一意に走行車線を特定することなく、候補の走行車線を特定することとする。
具体的に、サーバ2の走行車線特定部28は、クラスタ間の距離を算出する。例えば、走行車線特定部28は、クラスタに含まれる対象車両5の特徴量ベクトルの重心間の距離を、クラスタ間の距離として算出する。ただし、クラスタ間の距離の算出方法は、これに限定されるものではない。
走行車線特定部28は、クラスタ間の距離が所定閾値以下の複数のクラスタを特定する。例えば、図8に示したクラスタ1~3において、クラスタ2およびクラスタ3間の距離が所定閾値以下であり、クラスタ1およびクラスタ2間の距離、ならびにクラスタ1およびクラスタ3間の距離は、所定閾値よりも大きいとする。
この場合、走行車線特定部28は、クラスタ2およびクラスタ3に含まれる対象車両5については、走行車線を一意に特定することは行わない。ただし、クラスタ2には第2車線を走行した教師車両7の代表ベクトル122が含まれ、クラスタ3には第3車線を走行した教師車両7の代表ベクトル123が含まれる。このことより、走行車線特定部28は、クラスタ2およびクラスタ3に含まれる対象車両5は、第2車線および第3車線のいずれかの車線を走行したと特定する。つまり、走行車線特定部28は、クラスタ2およびクラスタ3に含まれる対象車両5の候補の走行車線として、第2車線および第3車線を特定する。
言い換えると、走行車線特定部28は、第1グループとの距離が所定閾値以下の第2グループが存在する場合には、第1グループに含まれる対象車両5の走行車線に、第2グループに含まれる対象車両5の走行車線を追加する。上述の例では、第1グループがクラスタ2に相当し、第2グループがクラスタ3に相当することになる。
(実施の形態2)
実施の形態1およびその変形例では、k-means法を用いて特徴量のクラスタリングを行った。ただし、クラスタリングの手法は、これに限定されるものではない。実施の形態2では、k-means法に代えて、x-means法を用いる例について説明する。
交通情報提供システム1の構成は、実施の形態1と同様である。
図5に示すクラスタリング部27は、x-means法を用いて、対象車両5の特徴量をクラスタに分類する。x-means法ではk-means法とは異なり、分類されるクラスタの数が変化する。
例えば、クラスタリング部27は、クラスタ間の距離(例えば、クラスタに含まれる特徴量の重心を表す重心ベクトル間の距離)が、所定閾値以上であるとの制約条件の下で、対象車両5の特徴量に分類する。これにより、類似する特徴量を含むクラスタ同士を統合することができる。走行車線間で走行速度差が小さい場合には、どの車線を走行しても旅行時間等に大差はない。このため、対象車両5の走行車線を無理に特定する必要がないが、上述のクラスタ統合を行うことにより、これを実現することができる。
図13は、クラスタリング部27によるクラスタリング処理および走行車線特定部28による走行車線特定処理について説明するための図である。
クラスタリング部27が、x-means法を用いて対象車両5の特徴量をクラスタリングすることにより、図13に示すように、特徴量ベクトル111がクラスタ1に分類され、特徴量ベクトル112がクラスタ2に分類され、特徴量ベクトル113がクラスタ3に分類されたものとする。
走行車線特定部28は、クラスタ1に属する特徴量ベクトル111の重心を算出することにより重心ベクトル141を求める。同様に、走行車線特定部28は、クラスタ2に属する特徴量ベクトル112の重心を算出することにより重心ベクトル142を求め、クラスタ3に属する特徴量ベクトル113の重心を算出することにより重心ベクトル143を求める。
また、走行車線特定部28は、実施の形態1と同様に、第1車線を走行した教師車両7の特徴量ベクトルから、代表ベクトル121を算出する。また、走行車線特定部28は、第2車線を走行した教師車両7の特徴量ベクトルから代表ベクトル122を算出し、第3車線を走行した教師車両7の特徴量ベクトルから代表ベクトル123を算出する。
走行車線特定部28は、代表ベクトル121~123のそれぞれについて、代表ベクトルからのユークリッド距離が最も近い重心ベクトルを、重心ベクトル141~143の中から決定する。これにより、代表ベクトル121~123が属するクラスタを決定する。例えば、代表ベクトル121に最も近い重心ベクトルは重心ベクトル141である。このため、走行車線特定部28は、代表ベクトル121の属するクラスタは、重心ベクトル141の算出の元となった特徴量ベクトル111の属するクラスタ1であると決定する。これにより、走行車線特定部28は、クラスタ1に含まれる対象車両5は、代表ベクトル121に対応する教師車両7と同じ第1車線を走行したと特定する。同様にして、走行車線特定部28は、クラスタ2に含まれる対象車両5の走行車線を第2車線と特定し、クラスタ3に含まれる対象車両5の走行車線を第3車線と特定する。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によると、クラスタごとに、当該クラスタに属する対象車両5の特徴量の重心と最も近い教師車両7の代表特徴量を特定することができる。これにより、当該クラスタに含まれる対象車両5は、当該教師車両7と同じ車線を走行したと特定することができる。
(変形例)
上述の実施の形態1および2では、車両の種類を区別することなく対象車両5の走行車線を特定した。しかし、同一車線を走行する車両であっても、トラックやバスなどの大型車と、乗用車などの小型車とでは、走行速度に違いが生じる。また、オートバイなどの自動二輪車は側道を走行したりすることより、四輪車とは異なる走り方を行う。このため、本来同一の車線を走行している対象車両5同士が異なるクラスタに分類され、それにより異なる車線を走行していると判定されたり、本来異なる車線を走行している対象車両5同士が同じクラスタに分類され、同じ車線を走行していると判定される場合がある。
本変形例では、車両の種別ごとにクラスタリング処理を行うことにより、対象車両5の走行車線を特定する。
本変形例では、対象車両5および教師車両7がサーバ2に送信するプローブ情報に車両の種別情報が含まれているものとする。種別情報には、例えば、大型車、小型車および自動二輪車の情報が含まれる。なお、種別情報は、さらに、細分化されていてもよい。
クラスタリング部27は、車両の種別ごとに、プローブ情報のクラスタリング処理を行う。クラスタリング処理は、車両の種別ごとに行う以外は、実施の形態1および2に示したものと同様である。
また、走行車線特定部28は、車両の種別ごとに、クラスタリングの結果から、対象車両5の走行車線を特定する。車線特定処理は、車両の種別ごとに行う以外は、実施の形態1および2に示したものと同様である。
本変形例によると、車両の種別ごとに、対象車両5の走行車線を特定することができる。このため、対象車両5の走行車線を正確に特定することができる。
[付記]
上述の実施の形態では、サーバ2が、対象車両5が走行した道路リンクの推定と、教師車両7が走行した道路リンクおよび車線リンクの推定を行うこととしたが、これらの処理は、対象車両5の車載装置6または教師車両7の車載装置8が行ってもよい。
例えば、車載装置6が、図5に示した地図データベース23Bと、リンクマッチング部24とを備えている場合には、車載装置6のリンクマッチング部24が、プローブ情報と地図データベース23Bとから、リンクマッチング処理を行い、対象車両5が走行した道路リンクを推定する。車載装置6は、推定した道路リンクの情報をサーバ2に送信する。
また、車載装置8が、図5に示した地図データベース23Bと、走行車線推定部25とを備えている場合には、車載装置8の走行車線推定部25が、プローブ情報および地図データベース23Bに基づいて、教師車両7が走行した道路リンクおよび車線リンクを推定する。車載装置8は、推定した道路リンクおよび車線リンクの情報をサーバ2に送信する。なお、教師車両7がカメラ82を有する場合には、教師車両7の走行車線推定部25は、上述したニューラルネットワークなどの識別器を用いて、車線リンクを推定してもよい。
上記のサーバおよび車載装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、ディスプレイユニットなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはHDDには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
すなわち、上記各実施の形態における車載装置6のプローブ情報提供部67、交通情報取得部69、プローブ情報生成部66、及び位置検出部65は、車載装置6が有するマイクロプロセッサが、RAMまたはHDDに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。つまり、車載装置6が有するマイクロプロセッサは、プローブ情報提供部67、交通情報取得部69、プローブ情報生成部66、及び位置検出部65を機能的に有している。
また、車載装置8のプローブ情報提供部67、交通情報取得部69、プローブ情報生成部84、及び位置検出部83も、車載装置8が有するマイクロプロセッサが、RAMまたはHDDに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。つまり、車載装置8が有するマイクロプロセッサは、プローブ情報提供部67、交通情報取得部69、プローブ情報生成部84、及び位置検出部83を機能的に有している。
さらに、サーバ2のプローブ情報取得部22、リンクマッチング部24、走行車線推定部25、特徴量抽出部26、クラスタリング部27、走行車線特定部28、及び交通情報算出部29は、サーバ2が有するマイクロプロセッサが、RAMまたはHDDに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。つまり、サーバ2が有するマイクロプロセッサは、プローブ情報取得部22、リンクマッチング部24、走行車線推定部25、特徴量抽出部26、クラスタリング部27、走行車線特定部28、及び交通情報算出部29を機能的に有している。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD、CD-ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記各装置は、複数のコンピュータにより実現されてもよい。
また、上記各装置の一部または全部の機能がクラウドコンピューティングによって提供されてもよい。つまり、各装置の一部または全部の機能がクラウドサーバにより実現されていてもよい。
さらに、上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 交通情報提供システム
2 サーバ
3 ネットワーク
4 基地局
5 対象車両
6 車載装置
7 教師車両
8 車載装置
21 通信I/F部
22 プローブ情報取得部
23 記憶装置
23A プローブ情報
23B 地図データベース
24 リンクマッチング部
25 走行車線推定部
26 特徴量抽出部
27 クラスタリング部
28 走行車線特定部
29 交通情報算出部
61 GPS受信機
62 速度センサ
63 方位センサ
64 加速度センサ
65 位置検出部
66 プローブ情報生成部
67 プローブ情報提供部
68 通信I/F部
69 交通情報取得部
81 補強信号受信機
82 カメラ
83 位置検出部
84 プローブ情報生成部

Claims (13)

  1. コンピュータを、
    車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高く、かつ所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、
    車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高くない車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、
    前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記教師車両の特徴量および前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、
    グループごとに、当該グループに特徴量が含まれる前記教師車両の走行車線を当該グループに含まれる前記対象車両の走行車線として特定する走行車線特定部として機能させるためのコンピュータプログラム。
  2. 前記コンピュータを、さらに、
    前記教師車両のプローブ情報および地図データベースに基づいて、前記教師車両が走行した走行車線を推定する走行車線推定部として機能させるための、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記教師車両の位置は、第1衛星から受信した電波に基づいて測位した前記教師車両の位置を、第2衛星から受信した電波に基づいて補正することにより得られ、
    前記対象車両の位置は、前記第1衛星から受信した電波に基づいて測位される、請求項1または請求項2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記特徴量抽出部が抽出する各車両の特徴量は、当該車両の平均速度、最高速度、最低速度、減速地点および加速地点の少なくとも1つを含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記第1取得部は、さらに、前記教師車両の種別情報を取得し、
    前記第2取得部は、さらに、前記対象車両の種別情報を取得し、
    前記分類部は、前記対象車両の種別ごとに、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類し、
    前記走行車線特定部は、前記教師車両の種別ごとに、前記教師車両の特徴量に基づいて、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記分類部は、前記教師車両の走行車線ごとの代表特徴量と、前記対象車両の特徴量とを、1以上のグループに分類する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記分類部は、同一の車線を走行する前記教師車両の特徴量は同一のグループに分類されるとの制約条件の下で、前記教師車両の特徴量と前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記走行車線特定部は、前記教師車両の走行車線ごとの代表特徴量と、各グループに属する前記対象車両の特徴量の重心との比較結果に基づいて、前記教師車両の特徴量を、いずれかのグループに当てはめることにより、各グループに含まれる前記対象車両の走行車線を特定する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記分類部は、さらに、グループ間の距離が所定閾値以上であるとの制約条件の下で、少なくとも前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類する、請求項1から請求項5および請求項8のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記走行車線特定部は、第1グループとの距離が所定閾値以下の第2グループが存在する場合には、前記第1グループに含まれる前記対象車両の走行車線に、前記第2グループに含まれる前記対象車両の走行車線を追加する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記走行車線特定部は、グループ間の距離が所定距離以下の複数のグループについて、当該複数のグループに含まれる前記対象車両の走行車線を、前記複数のグループに特徴量が分類された前記教師車両の走行車線のいずれかであると特定する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  12. 車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高く、かつ所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、
    車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高くない車両である対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、
    前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記教師車両の特徴量および前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、
    グループごとに、当該グループに特徴量が含まれる前記教師車両の走行車線を当該グループに含まれる前記対象車両の走行車線として特定する走行車線特定部と、を備える走行車線特定装置。
  13. 車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高くない車両である対象車両の走行車線を特定する走行車線特定装置と、
    前記走行車線特定装置に対して、前記対象車両の所定区間におけるプローブ情報を送信する前記対象車両に設置された車載装置と、を備え、
    前記走行車線特定装置は、
    車両の位置精度が走行車線を特定できる程度にまで高く、かつ前記所定区間における走行車線が既知の車両である教師車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第1取得部と、
    前記車載装置から前記プローブ情報を取得し、取得した前記プローブ情報に基づいて、前記対象車両の、前記所定区間における速度推移情報を取得する第2取得部と、
    前記教師車両および前記対象車両の各車両の速度推移情報から、各車両の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記教師車両の特徴量および前記対象車両の特徴量を、1以上のグループに分類することにより、前記対象車両を分類する分類部と、
    グループごとに、当該グループに特徴量が含まれる前記教師車両の走行車線を当該グループに含まれる前記対象車両の走行車線として特定する走行車線特定部とを有する、走行車線特定システム。
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