JP7120170B2 - 車線推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は車線推定装置に関する。
特許文献1には、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの測位信号に基づいて自車位置を推定し、かつGNSS衛星の捕捉状態及び自装置内に実装されたセンサの情報により自車位置推定結果の確からしさを出力する技術が開示されている。詳しくは、GNSS衛星の捕捉状態が良好で、かつ、カメラの白線認識により白線位置の変動量が閾値よりも小さく、かつ、加速度・角速度センサの安定性判定により異常変動の発生なしで、かつ、冗長化された加速度・角速度センサの一致性判定により偏差量が閾値よりも小さい場合に、自車位置情報を確定としている。また、それ以外の場合は自車位置情報を不定としている。
特開2017-223483号公報
しかしながら、特許文献1は、GNSS衛星の捕捉状態をカメラなどのセンサの情報と組み合わせて自車位置推定結果の確からしさを判定することは記載されているものの、GNSS衛星からの測位信号をカメラなどのセンサの情報と組み合わせて自車位置の推定に用いることは記載されていない。例えば、GNSS衛星からの測位情報を単独で用いて、車両が位置している車線の推定を行った場合、状況によっては正答率が下がり、測位情報値の確からしさを担保できない。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、車両が位置している車線を推定する精度を向上させることができる車線推定装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車線推定装置は、車両が位置している車線の推定に各々利用可能な複数種の検出情報を1つずつ用いて、前記車両が個々の車線に位置している確率を表す車線毎の確率値を複数組推定する第1推定部と、前記第1推定部が推定した前記車線毎の確率値に対する重み係数を、前記検出情報から前記第1推定部が推定した前記車線毎の確率値の信頼度に応じて、前記複数種の検出情報の各々毎に決定する決定部と、同一の車線に対応しかつ推定に用いた検出情報の種類が互いに異なる複数の確率値に、個々の確率値の推定に用いた検出情報に対応する前記重み係数を各々乗じて積算した合計確率値を算出することを、車線毎に各々行う算出部と、前記算出部が車線毎に算出した前記合計確率値に基づいて前記車両が位置している車線を推定する第2推定部と、を含んでいる。
車両が位置している車線の推定に利用可能な検出情報から車線毎の確率値を推定した場合、車線毎の確率値の信頼度は車両の環境によって左右される。但し、車線毎の確率値の信頼度に影響を及ぼす車両の環境の条件(例えばトンネルの有無や、天候が雨天か否かなど)は検出情報の種類毎に相違している。このため、例えば、或る環境条件において、第1の検出情報から推定した車線毎の確率値の信頼度は低い値を示す一方、第2の検出情報から推定した車線毎の確率値の信頼度は高い値を示すことがある。
これに基づき、請求項1記載の発明では、車両が位置している車線の推定に各々利用可能な複数種の検出情報から各々推定された車線毎の確率値に対し、前記検出情報から前記第1推定部が推定した前記車線毎の確率値の信頼度に応じて、複数種の検出情報の各々毎に重み係数を決定する。そして、同一の車線に対応しかつ推定に用いた検出情報の種類が互いに異なる複数の確率値に、個々の確率値の推定に用いた検出情報に対応する重み係数を各々乗じて積算した合計確率値を算出することを、車線毎に各々行い、車線毎に算出した合計確率値に基づいて車両が位置している車線を推定する。これにより、複数種の検出情報の各々に対する重み係数が、検出情報から推定した車線毎の確率値の信頼度に応じて切り替わることになるので、車両が位置している車線を推定する精度を向上させることができる。
本発明は、車両が位置している車線を推定する精度を向上させることができる、という効果を有する。
実施形態に係る交通情報処理システムの概略ブロック図である。 車線推定処理の一例を示すフローチャートである。 車線推定処理の概略を示すブロック図である。 GNSSセンサによって取得される測位情報のヒストグラムを示す線図である。 車線毎の速度分布の推定結果の一例を示す線図である。 第1実施形態に係る重み係数決定処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る重み係数決定処理の一例を示すフローチャートである。 信頼度αBと重み係数bとの関係を規定するマップの一例を示す線図である。 信頼度αAと重み係数a2との関係を規定するマップの一例を示す線図である。 信頼度αCと重み係数c2との関係を規定するマップの一例を示す線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、本実施形態に係る交通情報処理システム10は、複数の車両に各々搭載された車載システム12と、複数の収集サーバ38と、交通イベント統計化サーバ40と、交通情報配信サーバ60と、を含んでいる。車載システム12、収集サーバ38、交通イベント統計化サーバ40及び交通情報配信サーバ60はネットワーク72を介して互いに通信可能とされている。
車載システム12は、GNSS衛星から測位信号を受信してGNSS測位情報を取得するGNSSセンサ14と、車両の周囲を撮影するカメラ16と、車両の車速を検出する車速センサ18と、任意の情報を表示可能な表示部20と、車載ECU22と、を含んでいる。GNSSセンサ14、カメラ16、車速センサ18、表示部20及び車載ECU22はバス24を介して互いに接続されている。
車載ECU22は、CPU(Central Processing Unit)26、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ28、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部30及び通信I/F(Inter Face)32を含んでいる。CPU26、メモリ28、記憶部30及び通信I/F32は内部バス34を介して互いに通信可能に接続されている。
車載システム12の車載ECU22は、GNSSセンサ14で取得されたGNSS測位情報、カメラ16で撮影された画像情報、車速センサ18で検出された車速情報、車両のスロットルやブレーキの操作情報などの車両情報を定期的に送信する。車載システム12から送信されたGNSS測位情報などの車両情報は、複数の収集サーバ38の何れかで受信された後、収集サーバ38から交通イベント統計化サーバ40へ転送される。
なお、GNSSセンサ14で取得されたGNSS測位情報、カメラ16で撮影された画像情報及び車速センサ18で検出された車速情報は、複数種の検出情報の一例である。
交通イベント統計化サーバ40は、CPU42、ROMやRAMなどのメモリ44、HDDやSSDなどの不揮発性の記憶部46及び通信I/F48を含んでいる。CPU42、メモリ44、記憶部46及び通信I/F48は内部バス50を介して互いに通信可能に接続されている。記憶部46には交通イベント統計化プログラム52及び地図情報54が記憶されている。
交通イベント統計化サーバ40は、交通イベント統計化プログラム52が記憶部46から読み出されてメモリ44に展開され、メモリ44に展開された交通イベント統計化プログラム52がCPU42によって実行されることで、次に説明する交通イベント統計化処理を行う。
すなわち、交通イベント統計化サーバ40は、車載システム12から収集サーバ38を経由して転送されてきたGNSS測位情報などの車両情報に基づき、個々の車両が走行している道路のうち個々の車両が位置している車線を推定する処理(後述する車線推定処理)を、車両情報の送信元の個々の車両について各々行う。本実施形態において、交通イベント統計化サーバ40は、後述する車線推定処理を行うことで、第1推定部、決定部、算出部及び第2推定部の一例として各々機能することになり、車線推定装置の一例として機能する。
また、交通イベント統計化サーバ40は、車線推定処理の結果などに基づいて、道路の車線毎に渋滞を推定し、道路の車線毎の交通量を推定し、道路の車線毎の速度分布を推定し、道路を走行するにあたっての所要時間を予測するなどの処理を行う。そして、交通イベント統計化サーバ40は、道路の車線毎の渋滞推定などの処理結果を交通情報配信サーバ60へ送信する処理を行う。
交通情報配信サーバ60は、CPU62、ROMやRAMなどのメモリ64、HDDやSSDなどの不揮発性の記憶部66及び通信I/F68を含んでいる。CPU62、メモリ64、記憶部66及び通信I/F68は内部バス70を介して互いに通信可能に接続されている。
交通情報配信サーバ60は、交通イベント統計化サーバ40から受信した道路の車線毎の渋滞推定などの処理結果に基づき、道路の交通流(渋滞)の検出、道路の渋滞予兆の検出、道路上の渋滞の先頭と末尾の位置の検出、道路の区間毎の所要時間の検出又は予測などを行うことで、上述した各情報を交通情報として生成する。そして、交通情報配信サーバ60は、生成した交通情報を個々の車両に配信する処理を行う。個々の車両に配信された交通情報は車載システム12の表示部20に表示される。
次に第1実施形態の作用として、交通イベント統計化サーバ40が実行する車線推定処理について、図2を参照して説明する。
車線推定処理のステップ100において、交通イベント統計化サーバ40は、或る車両(以下、仮に「車両X」という)の車載システム12より収集サーバ38を経由して転送された最新の車両情報の中から、GNSSセンサ14で取得されたGNSS測位情報を読み出す。なお、図4には、GNSS測位情報が表す車両の位置の車両幅方向に沿ったばらつきの一例を示す。図4における横軸の数値は、実際の車両の位置に対する偏差を表し、図4における「A」は1車線の幅を表している。
ステップ102において、交通イベント統計化サーバ40は、ステップ100で読み出したGNSS測位情報を地図情報54と照合し、最も走行頻度が高い車線を推定する第1の車線推定ロジックにより、GNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Ai(車両Xが走行している道路の個々の車線に車両Xが位置している確率、iは個々の車線を表す変数)を算出する(図3も参照)。この処理により、車両Xが走行している道路における車線の総数をi0とすると、車線1~車線i0の推定確率の組A1~Ai0が得られる。
また、交通イベント統計化サーバ40は、GNSS測位情報に基づく車線推定に対する信頼度αAを、例えば、GNSSセンサ14がGNSS衛星から受信した測位信号の強度などに基づき、前記信号の強度が高くなるに従って信頼度αAの値が高くなるように算出する。なお、信頼度αAの値は、GNSSセンサ14が捕捉したGNSS衛星の数などに応じて変化させてもよい。
ステップ104において、交通イベント統計化サーバ40は、車両Xの車載システム12より収集サーバ38を経由して転送された最新の車両情報の中から、車両のカメラ16で撮影された画像情報を読み出す。
ステップ106において、交通イベント統計化サーバ40は、ステップ104で読み出した画像情報から車線境界線を検知する。そして、交通イベント統計化サーバ40は、車線境界線を検知した結果を用いて車線を推定する第2の車線推定ロジックにより、車線境界線検知による車線毎の推定確率Bi(車両Xが走行している道路の個々の車線に車両Xが位置している確率)を算出する(図3も参照)。この処理により、車両Xが走行している道路における車線の総数をi0とすると、車線1~車線i0の推定確率の組B1~Bi0が得られる。
また、交通イベント統計化サーバ40は、車線境界線検知による車線推定に対する信頼度αBを、例えば、画像情報から検知した車線境界線の確からしさを評価する評価値などに基づき、前記評価値が高くなるに従って信頼度αBの値が高くなるように算出する。
ステップ108において、交通イベント統計化サーバ40は、車両Xの車載システム12より収集サーバ38を経由して転送された最新の車両情報の中から、車速センサ18で検出された車速情報を読み出す。
ステップ110において、交通イベント統計化サーバ40は、ステップ108で読み出した車速情報を、車両Xが走行している道路について予め推定した車線毎の速度分布(一例を図5に示す)と照合し、車両Xの車速に最も近い速度分布の車線を選択する第3の車線推定ロジックにより、速度分布に基づく車線毎の推定確率Ci(車両Xが走行している道路の個々の車線に車両Xが位置している確率)を算出する(図3も参照)。なお、図5に示す車線毎の速度分布は、道路Yを走行している個々の車両について車線推定処理(図2)を一通り行うことで道路Yの個々の車線毎の交通量が得られるので、この車線毎の交通量と個々の車両の車速とから求めることができる。この処理により、車両Xが走行している道路における車線の総数をi0とすると、車線1~車線i0の推定確率の組C1~Ci0が得られる。
また、交通イベント統計化サーバ40は、速度分布に基づく車線推定に対する信頼度αCを、例えば、車速情報が表す車速が低速側へ偏倚するに従って(渋滞に相当する車速に近づくに従って)信頼度αCの値が低くなるように算出する。なお、上述したステップ102,106,110は第1推定部による処理の一例である。
ステップ112において、交通イベント統計化サーバ40は、重み係数決定処理を行う。以下、この重み係数決定処理について図6を参照して説明する。なお、重み係数決定処理は決定部による処理の一例である。
ステップ130において、交通イベント統計化サーバ40は、車線境界線検知による車線推定に対する信頼度αBが閾値以上か否かを判定する。ステップ130の判定が肯定された場合はステップ132へ移行する。ステップ132において、交通イベント統計化サーバ40は、車線毎の推定確率に対する重み係数を(a,b,c)=(0,1,0)に設定する。なお、重み係数aはGNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Aiに対する重み係数であり、重み係数bは車線境界線検知による車線毎の推定確率Biに対する重み係数であり、重み係数cは速度分布に基づく車線毎の推定確率Ciに対する重み係数である。
例えば、車両Xの周囲の天候が好天であるなどの場合は、画像情報から検知した車線境界線の確からしさを評価する評価値が高い値を示すことで、車線境界線検知による車線推定に対する信頼度αBが閾値以上になる。ステップ130では、このような場合に、重み係数aに0、重み係数bに1、重み係数cに0を設定している。これにより、後述する合計確率値Diが、対応する信頼度αBが閾値以上になっている車線境界線検知による車線毎の推定確率Biに一致されることになる。ステップ132の処理を行うと重み係数設定処理を終了し、車線推定処理のステップ114へ移行する。
一方、例えば、車両Xの周囲の天候が雨天であるなどの場合、画像情報から検知した車線境界線の確からしさを評価する評価値が低い値を示すことで、車線境界線検知による車線推定に対する信頼度αBは閾値未満に低下する。このような場合は、ステップ130の判定が否定されてステップ134へ移行する。ステップ134において、交通イベント統計化サーバ40は、GNSS測位情報に基づく車線推定に対する信頼度αAが閾値以上か否かを判定する。
例えば、車両Xの周囲にGNSS衛星からの信号を遮蔽するトンネルなどの障害物が存在しないなどの場合は、GNSS測位情報に基づく車線推定に対する信頼度αAが閾値以上になる。このような場合はステップ134の判定が肯定されてステップ136へ移行する。
ステップ136において、交通イベント統計化サーバ40は、速度分布に基づく車線推定に対する信頼度αcが閾値以上か否かを判定する。例えば、車両Xが渋滞に相当する車速又は渋滞に近い車速で走行しているなどの場合、速度分布に基づく車線推定に対する信頼度αCが閾値未満になる。このような場合はステップ136の判定が否定されてステップ138へ移行する。
ステップ138において、交通イベント統計化サーバ40は、車線毎の推定確率に対する重み係数を重み係数(a,b,c)=(1,0,0)に設定する。このように、重み係数aに1、重み係数bに0、重み係数cに0を設定することで、後述する合計確率値Diが、対応する信頼度αAが閾値以上になっているGNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Aiに一致されることになる。ステップ138の処理を行うと重み係数設定処理を終了し、車線推定処理のステップ114へ移行する。
また、例えば、車両Xが自由流に相当する車速で走行しているなどの場合、速度分布に基づく車線推定に対する信頼度αCが閾値以上になる。この場合はステップ136の判定が肯定されてステップ140へ移行する。ステップ140において、交通イベント統計化サーバ40は、車線毎の推定確率に対する重み係数を、重み係数(a,b,c)=(0.5,0,0.5)に設定する。
このように、重み係数aに0.5、重み係数bに0、重み係数cに0.5を設定することで、後述する合計確率値Diが、対応する信頼度αAが閾値以上になっているGNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Aiと、対応する信頼度αCが閾値以上になっている速度分布に基づく車線毎の推定確率Ciと、の平均値に一致される。ステップ138の処理を行うと重み係数設定処理を終了し、車線推定処理のステップ114へ移行する。
また、例えば、車両Xの周囲にGNSS衛星からの信号を遮蔽するトンネルなどの障害物が存在しているなどの場合、GNSS測位情報に基づく車線推定に対する信頼度αAが閾値未満になる。このような場合、ステップ134の判定が否定されてステップ142へ移行する。ステップ142において、交通イベント統計化サーバ40は、先に説明したステップ136と同様に、速度分布に基づく車線推定に対する信頼度αcが閾値以上か否かを判定する。ステップ142の判定が肯定された場合はステップ144へ移行する。
ステップ144において、交通イベント統計化サーバ40は、車線毎の推定確率に対する重み係数を重み係数(a,b,c)=(0,0,1)に設定する。このように、重み係数aに0、重み係数bに0、重み係数cに1を設定することで、後述する合計確率値Diが、対応する信頼度αCが閾値以上になっている速度分布に基づく車線毎の推定確率Ciに一致される。ステップ144の処理を行うと重み係数設定処理を終了し、車線推定処理のステップ114へ移行する。
また、ステップ142の判定が否定された場合はステップ146へ移行する。ステップ142の判定が否定される場合は、GNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Ai、車線境界線検知による車線毎の推定確率Bi、速度分布に基づく車線毎の推定確率Ciの何れもが信頼できない場合である。このため、ステップ146において、交通イベント統計化サーバ40は、車両Xが位置している車線を精度良く推定することが困難であることを意味する「推定不可」を出力する。ステップ146の処理を行うと重み係数設定処理を終了し、車線推定処理のステップ114へ移行する。
図2に戻って説明を続けると、ステップ114において、交通イベント統計化サーバ40は、重み係数決定処理の結果が「推定不可」であったか否か判定する。ステップ114の判定が肯定された場合には車線推定を行うことなく車線推定処理を終了する。一方、ステップ114の判定が否定された場合はステップ116へ移行する。ステップ116において、交通イベント統計化サーバ40は、変数iに1を設定する。
ステップ118において、交通イベント統計化サーバ40は、車線iの合計確率値Diを次の(1)式により算出する。
Di←Ai×a+Bi×b+Ci×c …(1)
上記の(1)式により、同一の車線に対応しかつ推定に用いた検出情報の種類が互いに異なる複数の確率値Ai,Bi,Ciに、個々の確率値の推定に用いた検出情報に対応する重み係数a,b,cを各々乗じて積算した合計確率値Diが算出される。
ステップ120において、交通イベント統計化サーバ40は、変数iが、車両Xが走行している道路の車線の総数i0に達したか否か判定する。ステップ120の判定が否定された場合はステップ122へ移行し、ステップ122において、交通イベント統計化サーバ40は、変数iを1だけインクリメントする。ステップ122の処理を行うとステップ118に戻る。
これにより、ステップ120の判定が肯定される迄、ステップ118~ステップ122が繰り返され、車両Xが走行している道路の各車線毎に合計確率値Diが各々算出される。なお、ステップ116~112は算出部による処理の一例である。
ステップ120の判定が肯定されるとステップ124へ移行する。ステップ124において、交通イベント統計化サーバ40は、各車線毎の合計確率値Diを比較し、合計確率値Diが最大値を示す車線を、車両Xが位置している車線として推定する(図3も参照)。なお、ステップ124は第2推定部による処理の一例である。
またステップ126において、交通イベント統計化サーバ40は、ステップ124で得られた車線推定結果を第1の車線推定ロジック~第3の車線推定ロジックにフィードバックする(図3も参照)。具体的には、個々の車線推定ロジックにフィードバックされた車線推定結果は、必要に応じて個々の車線推定ロジックにおける処理パラメータの調整などに用いられる。
以上説明したように、第1実施形態では、交通イベント統計化サーバ40が、車両が位置している車線の推定に各々利用可能な複数種の検出情報を1つずつ用いて、車両が個々の車線に位置している確率を表す車線毎の確率値(Ai,Bi,Ci)を複数組推定する。また、車線毎の確率値に対する重み係数(a,b,c)を、検出情報から推定した車線毎の確率値の信頼度に応じて、複数種の検出情報の各々毎に決定する。また、同一の車線に対応しかつ推定に用いた検出情報の種類が互いに異なる複数の確率値に、個々の確率値の推定に用いた検出情報に対応する重み係数を各々乗じて積算した合計確率値(Di)を算出することを、車線毎に各々行う。そして、車線毎に算出した合計確率値に基づいて車両が位置している車線を推定する。これにより、車両が位置している車線を推定する精度を向上させることができる。
また、第1実施形態では、複数種の検出情報として、GNSSセンサ14で取得されたGNSS測位情報、カメラ16によって撮影された画像情報、車速センサ18によって検出された車速情報を用いている。これらの検出情報から各々推定される車線毎の確率値は、その信頼度に影響を及ぼす車両の環境の条件(例えばトンネルの有無や、天候が雨天か否かなど)が互いに相違している。従って、これらの検出情報を組み合わせることで、車両の様々な環境において、少なくとも1つの検出情報から推定される車線毎の確率値が、高い信頼度を示す可能性が高くなることで、車線を推定する精度を向上させることができる。
また、第1実施形態では、車線推定の信頼度αB,αA,αCが閾値以上か否かを判定し、当該判定に基づく条件分岐により重み係数a,b,cを決定しているので、重み係数a,b,cを簡易な処理で決定することができる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は第1実施形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、第2実施形態の作用について、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第2実施形態では、第1実施形態で説明した重み係数決定処理(図6)に代えて、図7に示す重み係数決定処理を行う。第2実施形態に係る重み係数決定処理では、ステップ150において、交通イベント統計化サーバ40は、車線境界線検知による車線推定の信頼度αBと重み係数bとの関係を予め規定するマップに基づき、車線境界線検知による車線毎の推定確率Biに対する重み係数bを信頼度αBから算出する。信頼度αBと重み係数bとの関係を規定するマップの一例を図8に示す。図8に示すマップは、信頼度αBが100%に近づくに従って重み係数bが二次曲線的に増加するように、信頼度αBと重み係数bとの関係を規定している。
また、ステップ152において、交通イベント統計化サーバ40は、GNSS測位情報に基づく車線推定の信頼度αAと重み係数a2との関係を予め規定するマップに基づき、信頼度αAから重み係数a2を算出する。信頼度αAと重み係数a2との関係を規定するマップの一例を図9に示す。図9に示すマップは、信頼度αAが100%に近づくに従って重み係数a2が二次曲線的に増加するように、信頼度αBと重み係数bとの関係を規定している。
ステップ154において、交通イベント統計化サーバ40は、次の(2)式に基づき、ステップ150で算出した重み係数b及びステップ152で算出した重み係数a2から、GNSS測位情報に基づく車線毎の推定確率Aiに対する重み係数aを算出する。
a=(1-b)×a2 …(2)
上記の(2)式に基づいて重み係数aを算出することで、重み係数bの値が高いときには重み係数aの値が低く抑制され、重み係数bの値が低いときには重み係数a2の値にも依存するが重み係数aが比較的高い値になり、かつ重み係数a,bの和(a+b)が1以下になるように、重み係数aの値が決定される。
ステップ156において、交通イベント統計化サーバ40は、速度分布に基づく車線推定の信頼度αCと重み係数c2との関係を予め規定するマップに基づき、信頼度αCから重み係数c2を算出する。信頼度αCと重み係数c2との関係を規定するマップの一例を図10に示す。図10に示すマップは、信頼度αCが100%に近づくに従って重み係数c2が二次曲線的に増加するように、信頼度αBと重み係数bとの関係を規定している。
ステップ158において、交通イベント統計化サーバ40は、次の(3)式に基づき、ステップ150で算出した重み係数b、ステップ154で算出した重み係数a及びステップ156で算出した重み係数c2から、速度分布に基づく車線毎の推定確率Ciに対する重み係数cを算出する。
c=(1-a-b)×c2 …(3)
上記の(3)式に基づいて重み係数cを算出することで、重み係数a,bの少なくとも一方の値が高いときには重み係数cの値が低く抑制され、重み係数a,bの値が低いときには重み係数c2の値にも依存するが重み係数cが比較的高い値になり、かつ重み係数a,b,cの総和(a+b+c)が1以下になるように、重み係数cの値が決定される。
ステップ160において、交通イベント統計化サーバ40は、上述した処理で得られた重み係数a,b,cの総和(a+b+c)が予め定められた所定値K以上か否か判定する。ステップ160の判定が肯定された場合はステップ162へ移行し、ステップ162において、交通イベント統計化サーバ40は、重み係数a,b,cを出力する。この場合、出力した重み係数a,b,cを用いて、車両Xが位置している車線が第1実施形態で説明したようにして推定される。
また、ステップ160の判定が否定された場合はステップ164へ移行し、ステップ164において、交通イベント統計化サーバ40は、「推定不可」を出力する。この場合、車両Xが位置している車線の推定は行われない。
このように、第2実施形態では、検出情報から推定される車線毎の確率値の信頼度αB,αA,αCと重み係数b,a2,c2との関係を予め規定するマップに基づいて重み係数b,a2,c2を決定し、重み係数a2から(2)式に基づいて重み係数aを、重み係数c2から(3)式に基づいて重み係数cを決定している。これにより、信頼度αB,αA,αCに応じて重み係数b,a2,c2が変化することで、より精度良く車線を推定できるように重み係数b,a,cを決定することができる。
なお、上記では車線境界線による車線推定(ステップ106)を交通イベント統計化サーバ40が行う態様を説明したが、これに限定されるものではなく、車線境界線による車線推定を車載システム12で行うようにしてもよい。
また、上記では車線の推定に利用可能な検出情報の一例として、GNSSセンサ14で取得されたGNSS測位情報、カメラ16によって撮影された画像情報、車速センサ18によって検出された車速情報を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、道路のうち車線が分岐又は合流している地点の位置が既知であれば、当該地点で車両のスロットルやブレーキが操作された頻度などに基づいて車線を推定することも可能であり、車両のスロットルやブレーキの操作情報についても、検出情報として車線の推定に利用することが可能である。
10 交通情報処理システム
12 車載システム
14 GNSSセンサ
16 カメラ
18 車速センサ
38 収集サーバ
40 交通イベント統計化サーバ
60 交通情報配信サーバ

Claims (1)

  1. 車両が位置している車線の推定に各々利用可能な複数種の検出情報を1つずつ用いて、前記車両が個々の車線に位置している確率を表す車線毎の確率値を複数組推定する第1推定部と、
    前記第1推定部が推定した前記車線毎の確率値に対する重み係数を、前記検出情報から前記第1推定部が推定した前記車線毎の確率値の信頼度に応じて、前記複数種の検出情報の各々毎に決定する決定部と、
    同一の車線に対応しかつ推定に用いた検出情報の種類が互いに異なる複数の確率値に、個々の確率値の推定に用いた検出情報に対応する前記重み係数を各々乗じて積算した合計確率値を算出することを、車線毎に各々行う算出部と、
    前記算出部が車線毎に算出した前記合計確率値に基づいて前記車両が位置している車線を推定する第2推定部と、
    を含む車線推定装置。
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