JP7119758B2 - 圧力差緩和装置及び盤装置 - Google Patents
圧力差緩和装置及び盤装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7119758B2 JP7119758B2 JP2018154868A JP2018154868A JP7119758B2 JP 7119758 B2 JP7119758 B2 JP 7119758B2 JP 2018154868 A JP2018154868 A JP 2018154868A JP 2018154868 A JP2018154868 A JP 2018154868A JP 7119758 B2 JP7119758 B2 JP 7119758B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- pressure
- mounting member
- opening
- pressure difference
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Patch Boards (AREA)
Description
このため、トンネル内等に設置された盤装置においては、内部が密閉された筐体に開口部を形成し、筐体内部の圧力を開放するようにしている。
この悪影響を回避するために、一般に、電気機器を収容する筐体に形成された開口部に筐体の内部を筐体の外部に対し遮断する高集塵率のフィルタを装着し、粉塵の筐体内部への侵入を抑止するようにしている。
しかしながら、筐体に形成された開口部に高集塵率のフィルタを装着すると、空気の出入り量が低下する。これにより、筐体に開口部を形成しない場合ほどではないものの、トンネル内を車両が通過した際に生じる微気圧波による筐体の内部と外部との圧力差は解消されず、筐体の盤面が膨らむように変形してしまうことがある。
特許文献1に示すガス絶縁開閉装置の放圧装置は、ガス絶縁開閉装置の容器に形成された放圧口と、放圧口を閉塞し、放圧時破裂して放圧する放圧板とを備えている。また、この放圧装置は、放圧板の大気側に設けられ、放圧板を覆い、放圧時に離脱する保護シートと、保護シートに形成された小孔と、保護シートを覆い、一方に開口部を有した保護カバーとを備えている。
この特許文献1に示すガス絶縁開閉装置の放圧装置によれば、短絡事故などにより容器内が所定の圧力に上昇すると、放圧板が破裂し、同時に保護シートが取付板から離脱して内部の高圧になった絶縁ガスを放出する。これにより、容器内の機器破壊の増大及び容器の破壊を防止することができる。
このため、特許文献1に示す放圧装置と同様の放圧装置を圧力差緩和装置として、筐体に形成された開口部に高集塵率のフィルタを装着した盤装置に適用したとしても、トンネル内を車両が通過した際に生じる微気圧波による筐体の内部と外部との圧力差を1回しか解消できない。このため、特許文献1に示す放圧装置と同様の放圧装置を圧力差緩和装置として、トンネル内に設置された盤装置には適用できない。
以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
ここで、トンネル内の盤装置1の近傍の圧力変動について、図9を参照して説明する。
トンネル内の盤装置1近傍の圧力は、図9に示すように、通常は常圧(1気圧)であるが、盤装置1の前を車両が通過すると、その車両通過直前の圧力が常圧よりも高い正圧となり、微気圧波により車両通過時に常圧を大きく下回る負圧となる。これにより、盤装置1の筐体3の内部Aの圧力が相対的に高くなり、前面扉5に開口部7が形成されていないと、筐体3の盤面が膨らむように変形し、筐体3に設けられたヒンジ部5bに繰り返しの応力が加わり、塗膜や疲労破壊を促進してしまう。
しかし、前面扉5に開口部7を形成したままであると、車両が通過するトンネル内では粉塵汚損環境となっているため、その開口部7から筐体3の内部Aに粉塵等の異物が浸入し、筐体3の内部Aに収容された電気機器6に悪影響を与えることがある。
ここで、この悪影響を回避するために、電気機器6を収容する筐体3に形成された開口部7に筐体3の内部Aを筐体3の外部Bに対し遮断する高集塵率のフィルタを単純に装着したとする。
従って、本実施形態にあっては、微気圧波による筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差を緩和するとともに開口部7から筐体3の内部Aへの異物の侵入を阻止するために、筐体3の各前面扉5の開口部7を形成した領域Rに、図1乃至図8に示すような、圧力差緩和装置10を取り付けている。
取付部材11は、図4及び図8に示すように、複数の開口部7の周囲を取り囲むように形成された四角平板環状の取付板部11aを備え、この取付板部11aを前面扉5の開口部7を形成した領域Rの外面5dに取り付けている。取付板部11aは、ボルト14a及びナット14bにより領域Rの外面5dに取り付けられる。そして、取付板部11aの開口部7よりも上側の部分から前方に上側側板部11baが延び、取付板部11aの最左端の開口部7よりも左側の部分から前方に左側側板部11bbが延びている。また、取付板部11aの最右端の開口部7よりも右側の部分から前方に右側側板部11bcが延び、取付板部11aの開口部7よりも下側の部分から前方に下側側板部11bdが延びている。
そして、遮断部材17は、矢印Xで示す方向に伸びきった状態からフィルタ装着部材12及びフィルタ装着部材12に装着されたフィルタ13の自重と、筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差が緩和されることにより、矢印Yで示す方向に縮むようになっている。
先ず、トンネル内において車両が通過しない通常の状態では、図9に示すように、トンネル内の盤装置1近傍の圧力は、常圧(1気圧)となっている。
このとき、フィルタ装着部材12は、図6に示すように、その基板部12aが筐体3の前面扉5の前面とほぼ平行になり、遮断部材17が縮んだ状態となっている。
この際に、遮断部材17が図4及び図8に示すように筐体3の開口部7及びフィルタ13の周囲を覆い、開口部7及びフィルタ13を外部に対して遮断するように取付部材11とフィルタ装着部材12との間に取り付けられている。このため、筐体3の外部Bに存在する埃等の異物は、遮断部材17によってその侵入が阻止され、また、開口孔12bから侵入しようとする異物はフィルタ13によって吸収される。
遮断部材17が伸びきった状態になると、遮断部材17の内部の体積分だけ筐体3の内部Aの体積が増加するため、筐体3の内部A内の圧力が低減される。これにより、車両通過時に生じる微気圧波による筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差を緩和することができる。これにより、盤装置1の筐体3の盤面の変形を抑制し、筐体3に設けられた前面扉5のヒンジ部5bに繰り返しの力が加わったり、塗装割れを回避することができる。このため、盤装置1の筐体3を圧力変化や変形に強い構造体にすることが不要になるとともに、塗装膜の厚塗りをすることが不要となり、筐体3の製造コストを安価にすることができる。
ここで、遮断部材17は、伸縮自在の蛇腹構造を有するから、伸状態と縮状態とを繰り返すことで、従来の特許文献1に記載されたガス絶縁開閉装置の放圧装置のように1回の放圧ではなく、筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差を複数回にわたって緩和することができる。
また、遮断部材17は、フィルタ装着部材12及びフィルタ装着部材12に装着されたフィルタ13の自重と、筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差が緩和されることにより、伸びきった状態から縮む。このため、遮断部材17を伸びきったから特別な操作をすることなく元の状態に戻すことができ、筐体3の内部Aと外部Bとの圧力差を複数回にわたって簡単な構成で緩和することができる。
例えば、圧力差緩和装置10は、電気機器6を収容した盤装置1の筐体3に取り付けられているが、開口部7を形成した筐体3に取り付けられるものであれば、必ずしも盤装置1の筐体3に取り取り付けられる必要はない。
また、圧力差緩和装置10を備えた盤装置1は、トンネル内に設置されている必要は必ずしもない。
また、圧力差緩和装置10は、筐体3の開口部7を形成した前面扉5に取り付けられているが、開口部を形成した領域であれば、前面扉5に限らず、筐体3の側面、頂面及び後面などであってもよい。
また、フィルタ装着部材12の一端を取付部材11に回動自在に取り付ける場合、フィルタ装着部材12の一端を取付部材11の開口部7に対して上側の部分に回動自在に取り付ける必要は必ずしもなく、開口部7に対して下側の部分等に取り付けても良い。フィルタ装着部材12及びフィルタ装着部材12に装着されたフィルタ13の自重により、蛇腹構造の遮断部材17を縮ませる必要がない場合である。
更に、取付部材11、フィルタ装着部材12、フィルタ13及び遮断部材17の形状は、図示した形状に限られない。
2 ベース
3 筐体
4 筐体本体
5 前面扉
5a 取手
5b ヒンジ部
5c ロック部
5d 外面
6 電気機器
7 開口部
10 圧力差緩和装置
11 取付部材
11a 取付板部
11ba 上側側板部
11bb 左側側板部
11bc 右側側板部
11bd 下側側板部
12 フィルタ装着部材
12a 基板部
12b 開口孔
12ca 上側側板部
12cb 左側側板部
12cc 右側側板部
12cd 下側側板部
12d フィルタ固定部
13 フィルタ
14a ボルト
14b ナット
15a ボルト
15b ナット
16 回動軸部
17 遮断部材
18a,18b 接着剤
A 筐体の内部
B 筐体の外部
R 筐体の開口部を形成した領域
Claims (3)
- 開口部を形成した筐体に取り付けられて微気圧波による前記筐体の内部と外部との圧力差を緩和する圧力差緩和装置であって、
前記筐体の開口部を形成した領域の外面に取り付けられる取付部材と、
フィルタを装着したフィルタ装着部材と、
前記筐体の開口部及び前記フィルタの周囲を覆い、前記開口部及び前記フィルタを外部に対して遮断するように前記取付部材と前記フィルタ装着部材との間に取り付けられる伸縮自在の蛇腹構造の遮断部材と、
を備え、
前記フィルタ装着部材の一端が、前記取付部材に回動自在に取り付けられ、前記蛇腹構造の遮断部材が前記フィルタ装着部材の回動方向に伸縮自在となっていることを特徴とする圧力差緩和装置。 - 前記フィルタ装着部材の一端が、前記取付部材の前記開口部に対して上側の部分に回動自在に取り付けられ、前記フィルタ装着部材及び該フィルタ装着部材に装着された前記フィルタの自重と、前記筐体の内部と外部との圧力差が緩和されることにより、前記蛇腹構造の遮断部材が縮むようになっていることを特徴とする請求項1に記載の圧力差緩和装置。
- 電気機器を収容するともに、開口部を形成した筐体と、該筐体に取り付けられて微気圧波による前記筐体の内部と外部の圧力差を緩和する請求項1又は2に記載の圧力差緩和装置とを備えていることを特徴とする盤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018154868A JP7119758B2 (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 圧力差緩和装置及び盤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018154868A JP7119758B2 (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 圧力差緩和装置及び盤装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020031474A JP2020031474A (ja) | 2020-02-27 |
JP7119758B2 true JP7119758B2 (ja) | 2022-08-17 |
Family
ID=69622970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018154868A Active JP7119758B2 (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 圧力差緩和装置及び盤装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7119758B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000208948A (ja) | 1999-01-08 | 2000-07-28 | Nec Fukushima Ltd | 機器筐体の構造 |
JP2009017756A (ja) | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Toshiba Corp | 金属閉鎖形スイッチギヤ |
CN112968371A (zh) | 2021-02-13 | 2021-06-15 | 谢满英 | 一种具有散热灭火功能的配电柜 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52170231U (ja) * | 1976-06-18 | 1977-12-24 | ||
JPH0993728A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Meidensha Corp | 配電盤 |
-
2018
- 2018-08-21 JP JP2018154868A patent/JP7119758B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000208948A (ja) | 1999-01-08 | 2000-07-28 | Nec Fukushima Ltd | 機器筐体の構造 |
JP2009017756A (ja) | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Toshiba Corp | 金属閉鎖形スイッチギヤ |
CN112968371A (zh) | 2021-02-13 | 2021-06-15 | 谢满英 | 一种具有散热灭火功能的配电柜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020031474A (ja) | 2020-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0817345B1 (en) | Electrical connection box | |
JP5979175B2 (ja) | 電気機器の車両への固定構造 | |
JP7119758B2 (ja) | 圧力差緩和装置及び盤装置 | |
JP7003721B2 (ja) | 燃料電池車両 | |
CN101662174B (zh) | 旋转电机 | |
EP3611813B1 (en) | Electric device | |
JP2983446B2 (ja) | 電子機器の冷却ファンの固定構造 | |
US10321617B2 (en) | Arrangement for high voltage components located in a motor vehicle | |
JP5108144B2 (ja) | スイッチギヤ | |
JPH1065381A (ja) | 電子機器の放射電磁波低減方法 | |
JP2005317408A (ja) | 燃料電池 | |
KR20220009172A (ko) | 자동차용 블럭 | |
CN216450976U (zh) | 安装支架和低压开关柜 | |
JP2004129464A (ja) | 閉鎖型配電盤 | |
US20230292457A1 (en) | Electronic device | |
AU1460197A (en) | Protection for electromagnetic connection and electrostatical discharge | |
CN219536478U (zh) | 辅助防爆件和电气设备 | |
CN212709774U (zh) | 共享单车 | |
KR102606869B1 (ko) | 스마트 컨테이너의 전자장비 보호장치 | |
JP6856352B2 (ja) | スイッチギヤ | |
CN213341257U (zh) | 一种电气工程用配电箱 | |
JP7415977B2 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP2001157353A (ja) | 電力ケーブル用接続部 | |
CN118249241A (zh) | 防爆配电柜 | |
JP3290876B2 (ja) | ケース入り開閉器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210714 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220602 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220718 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7119758 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |