JP7118909B2 - 熟成風味を有する豚肉加工食品の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下を提供するものである。
1. 豚赤身肉と豚脂とを含む豚肉加工食品の製造方法であって、
(i)豚脂の一部又は全部を低温で酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきする工程
を含む、上記製造方法。
2. 工程(i)が、0~4℃で6時間~3日間酸化させる工程である、上記1記載の方法。
3. 熟成工程を含まない、上記1又は2記載の方法。
4. 工程(i)で酸化させる豚脂が、原料肉中の豚脂の10~100重量%の範囲である、上記1~3のいずれか記載の方法。
5. 工程(i)が、豚脂と豚赤身肉とを混合して実施するものであり、該工程での豚赤身肉/豚脂(meat/fat、M/F)比が0.3~0.7の範囲内である、上記1~4のいずれか記載の方法。
6. 加工食品中における(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内である、上記1~5のいずれかに記載の方法。
7. 工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が5meq/kg未満である、上記1~6のいずれか記載の方法。
8. 上記1~7のいずれか記載の方法によって製造された、熟成風味を有する豚肉加工食品。
9. (E)-2-オクテナール、1-オクテン-3-オール、メチオナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E,Z)-2,4-デカジエナール、及び(E,E)-2,4-デカジエナールをそれぞれ含有し、それらの総含量が食品中0.05~0.27ppmの範囲内である、熟成風味を有する豚肉加工食品。
(i)豚脂の一部又は全部を低温で酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきする工程
を含む、上記製造方法を提供する。
本発明によって、従来の製造方法において使用されていた熟成工程を経なくても、好適な熟成風味を有する加工食品を提供することができる。
本発明の豚肉加工食品中の豚赤身肉と豚脂との重量比(meat/fat(M/F)比)は、豚肉加工食品において通常用いられる範囲であれば良く、特に限定するものではないが、例えば1.2~2.5の範囲内であり得る。また、製品中での原料肉の比率は、特に限定するものではないが、例えば0.75~0.85の範囲内であり得る。
ここで、「酸化させる」とは、酸素及び酸化剤との接触を強制的に行うことを意図するものではなく、酸素の存在下に一定時間置くこと(静置すること)を意味する。
工程(i)で酸化させる豚脂は、原料肉中の豚脂の10~100重量%とすることができる。好ましくは、酸化させる豚脂は、原料肉中の豚脂の20重量%以上、30重量%以上、40重量%以上、50重量%以上であり得る。
(E)-2-オクテナールは、加工食品中で0.01~0.024ppmの範囲であることがより好ましく、0.013~0.020ppmが特に好ましい。
工程(i)の時間についても、上記6種の成分の総含量が0.05~0.27ppmの範囲に入るように1~3日間の間で調節することが望ましい。
本発明の一態様は、工程(i)において、原料肉として用いるPOV 2未満の豚脂の全部を約4℃で1~3日間酸化させ、酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきすることを含む。
本発明の一態様は、工程(i)において、原料肉として用いる豚脂の10~20重量%を約4℃で1日間酸化させ、酸化させた豚脂を残りの豚脂及び豚赤身肉と混合して塩せきすることを含む。
本発明の別の一態様は、工程(i)において、原料肉として用いる豚脂、例えばPOV5以上の豚脂の全部を豚赤身肉とM/F比0.3~0.7の範囲で混合して約4℃で1日間酸化させ、酸化させた豚脂(豚赤身肉を含む)を残りの豚赤身肉と混合して塩せきすることを含む。
本発明の更に別の一態様は、工程(i)において、POV 5(meq/kg)未満の豚脂の10~100重量%、例えば10~75重量%を約4℃で1日間酸化させ、酸化させた豚脂を残りの豚脂及び豚赤身肉と混合して塩せきすることを含む。
本発明の更に別の一態様は、工程(i)において、POV 2(meq/kg)未満の豚脂の10~100重量%を約4℃で1~3日間酸化させ、酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきすることを含む。
(i)豚脂の一部又は全部を低温で酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきする工程
を含み、更に
(iii)食品中の(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内であることを確認する工程
を含む、上記製造方法も提供する。
本発明者等はまず、塩せき熟成あり/なしによる風味の変化を調査し、塩せき熟成を行うことでどのような風味の変化があるのか検討した。
原料肉として、豚脂と、脂と筋を取り除いた豚赤身肉とを使用した。凍結した原料肉を一晩氷水で解凍した後、豚脂と豚赤身肉とを下記表1に示す量で混合し、グラインダーを用いて5mmにミンチ状にした。次いで、表1の配合割合の添加物をミキサーに投入して練り混ぜ、粘りが出てきたところで回収した。
80℃で加温したソーセージを5名のパネルが食し、塩せき後の熟成を行わない場合を基準として、4℃で7日間熟成させたものについての「バター感」、「香ばしさ」、「風味の複雑さ」の3つの評価項目について7段階で評価し、5人のパネルによる評点の平均点を算出した。その結果、4℃で7日間の熟成によって、バター感、香ばしさ、風味の複雑さのいずれもが強くなる傾向がみられた(データは示さない)。
従って、これらの風味が増した好ましい香りの変化を統合して「塩せき熟成風味」(以降、熟成風味)として評価することとした。
本試験例では、塩せき熟成風味に対する熟成条件(温度、時間、酸素)の影響を検討した。
試験例1と同じ割合で混合して得られたミンチ肉を、0℃、4℃、又は8℃で、1日間、4日間、7日間、又は14日間、酸素あり(大気下)又は酸素なし(真空包装:VP)の条件で熟成させた後、充填・加熱してソーセージを製造した。
表2に各パネルの評価結果の中央値を示す。熟成日数に応じて熟成風味の発現強度は強くなる傾向がみられ、その発現スピードは温度と酸素に影響を受けることが示された。
以上の結果から、熟成風味に寄与する成分の発現程度と成分量のバランスが好適な熟成風味に重要である可能性が考えられた。
本試験例では、香気成分の探索のために、質量分析計付きガスクロマトグラフィー(GC-MS)と共に、一般的に用いられるGC-におい嗅ぎ(GC-O(Olfactometry))分析により、熟成風味に寄与する香気成分の探索を行った。
試験例2と同様の方法でソーセージの製造を行い、塩せき熟成0日間(対照)と熟成7日間のソーセージを使用した。
製造したソーセージはフードプロセッサーを用いてミンチ状にした後、20mLバイアル瓶に3gずつ精秤した。各バイアル瓶に6mLのジクロロメタンを加え、250rpmで10分間、振とうした後、冷凍庫で5分間静置した。新しいバイアル瓶に漏斗と濾紙を用いてサンプルを含むジクロロメタンを濾過し、濾液を回収して香気成分抽出液とした。抽出液は分析まで-20℃で保管した。
香気成分の分析にあたっては質量分析計付きガスクロマトグラフィー(GC-MS)を用いた。香気成分捕集装置として、ゲステル社製Dynamic Head Space(DHS)を用いた。
カラム:DB-WAX(長さ30m × 内径0.25mm × 0.25μm)
キャリアガス:He, 378kPa(constant pressure)
カラムオーブン温度:40℃(6分)-7℃/分-250℃(5分)
トランスファーライン温度:250℃
イオン源温度:230℃
イオン化電圧:70ev(電子イオン化法)
MS検出器とSniffingのスプリット比は1:1と設定した。
試験例2において、熟成によって風味が強くなることが認められたことから、寄与成分は熟成期間が長くなるにつれて成分量として増加していると予測した。そこで塩せき熟成0日間と比較した場合に、7日間の熟成で増加した成分であり、かつAEDA分析により匂いの強度(FDファクター)が増加した成分を調べた結果、表3に記載の28成分が同定された。
熟成風味の特徴である「バター感」及び「香ばしさ」に寄与する成分を精査するために、試験例3で確認された成分のうち、単一成分での評価でにおい強度が高い成分を中心にGC画分を6つに分画し(画分1~6)、においの質と強さを評価した。図1にGCクロマトグラム上での画分1~6の位置を示す。
試験例2と同様の方法でソーセージの製造を行い、試験例3で特定された6種の成分について、試験例3と同様の条件のGC-MSによりそれぞれ定量した。定量は各成分の標準試薬の検量線から算出した。尚、本結果で用いられるppmは重量/重量の値である(mg/kg)。
4℃ VPでは4日目以降に急激に増加する傾向がみられ、0℃では最も緩やかな増加を示した。
次に、塩せき熟成風味の寄与成分が豚赤身肉由来なのか豚脂由来なのかを検討した。
豚赤身肉のみ、又は豚赤身肉と豚脂とを下記表5に示す量で用い、グラインダーを用いて5mmにミンチ状にした。次いで、表5の配合割合の添加物をミキサーに投入して練り混ぜ、粘りが出てきたところで回収した。
80℃で加温したソーセージを5名のパネルが食し、塩せき熟成0日(試験区2と同じ配合割合の豚赤身肉+豚脂)を基準(0点)とし、熟成風味について7段階(-3:弱い~3:強い)の相対尺度で評価した。結果は5人のパネルによる評点の平均点を算出した。
また、試験例5と同様にしてGC-MSによる定量分析を行った。
図3に示す官能検査の結果より、熟成0日目(豚赤身肉+豚脂)に比べ、3日目では豚赤身肉+豚脂(試験区2)では熟成風味が強くなる一方、豚赤身肉のみ(試験区1)では増強効果は確認されず、逆に弱まることが示された。つまり、熟成風味の発現には豚脂が存在することが重要であることが示された。
このことから、塩せき熟成による風味の変化は添加している豚脂が大きく影響していると考えられる。
上記の試験例の検討から、塩せき熟成風味の発現には豚脂由来の特に6種の成分が寄与していることが判明した。
従って、本発明者等は次に、熟成工程を豚脂のみに対して行ったとしても、最終製品を喫食したときに感じる好ましい風味が得られると想定して検討し、以下の通りに実証した。
また、試験区5として、豚脂(シート状)を4℃で1日間冷蔵庫に置く以外は試験区4と同様にしてソーセージを製造した。
また、試験例5と同様にしてGC-MSによる定量分析を行った。
官能検査の結果を図4に、製品中の6種の熟成風味寄与成分の含量を表6に示した。
実施例1の結果を踏まえ、1日間酸化させた豚脂を用いて、熟成風味を早期に発現させることを検討した。豚脂の一部を酸化豚脂に置換することで熟成風味の変化を比較した。本実施例において、豚脂はPOV 5~6(meq/kg)の品質のものを使用した。
原料肉として豚赤身肉、豚脂、及びシート状の豚脂を4℃で1日間冷蔵庫に置いた酸化豚脂を使用した。
80℃で加温した試験区6~8のソーセージを5名のパネルが食した。試験区7及び8について、塩せき熟成3日(試験区6、コントロール)と識別できるか否かを判断するため、3点識別法を実施した(6回繰り返し実施)。
試験例5と同様の方法で行った。
官能検査の結果を図5に、成分含量を表7に示した。
図5の結果から明らかな通り、25%置換と塩せき熟成3日(コントロール)では識別できるだけの差があることが示された。これは、25%置換のサンプルでは酸化臭などの異臭が感じられることが原因と思われた。
一方、10%の置換では認知できるだけの差がない、つまりコントロールと同等の塩せき熟成風味が得られていることが示された。
本実施例では、塩漬けした豚脂を4℃未満で1~3日置くことで熟成風味を発現させた。本実施例では、豚脂はPOV 2(meq/kg)未満の品質のものを使用した(POV実測値:0.9(meq/kg)、3日間冷蔵庫に放置してもPOV 1.3程度(meq/kg))。
原料肉として豚赤身肉、豚脂、及び塩漬けして4℃で1~3日間冷蔵庫に置いた豚脂を使用した。
試験区9として、豚赤身肉と豚脂を表8に示す配合割合で混合・塩せきしたミンチ肉を熟成させずに充填・加熱してソーセージを製造した(塩せき熟成0日間)。
塩漬けした豚脂はスタフレンシートに包み、冷蔵庫(1~4℃)で1日間(試験区10)又は3日間(試験区11)静置した。
その後、塩漬けした豚脂を豚赤身肉と混ぜ込んでミンチ状にして、塩せき・味付け・充填・加熱を行ってソーセージを製造した。
試験区9~11のソーセージを用いて30代~50代の53名のパネルによる喫食試験を実施した。
<GC-MSによる定量分析>
試験例5と同様の方法で行った。
試験区9~11のソーセージ中の6種の熟成風味寄与成分含量を表8に示す。その結果、豚脂を4℃で1~3日間塩漬けしたものを使用して、6種の熟成風味寄与成分が増加することがわかった。
実施例1~3において、豚脂単体で酸化させた場合、豚赤身肉と共に塩せき熟成させた場合と比較して、熟成風味寄与成分の含量がより短時間で上昇することが確認された。そこで、酸化させる際に豚赤身肉が存在していればこの上昇速度を調節できると考えられたため、豚赤身肉を用いて熟成風味の発現量を調節することを検討した。
原料肉として豚脂と、脂と筋を取り除いた豚赤身肉とを使用した。豚脂はPOV 5(meq/kg)未満の品質のものを使用した。
80℃で加温したソーセージを13名のパネルが食し、塩せき熟成3日間(試験区12)を基準(0点)とし、熟成風味について7段階(-3:弱い~3:強い)の相対尺度で評価した。結果は13人のパネルによる評点の平均点を算出した。
<GC-MSによる定量分析>
試験例5と同様の方法で行った。
官能検査の結果及び成分含量を表9に示す。
官能検査の結果、豚脂酸化時のM/F比が1.36に比べて、0.68、0.34と低くなるほど、塩せき熟成3日の熟成風味に近づいていくことがわかった。M/F比0.17の場合(試験区16)は評価点が下がってしまったが、これはおそらく酸化臭などの異臭が強くなり、相対的に熟成風味が感じられなくなったためと思われる。
さらに、成分含量を比較してみても、M/F比が低いほど、6種の熟成風味寄与成分が増加することがわかった。
Claims (8)
- 豚赤身肉と豚脂とを含む豚肉加工食品の製造方法であって、
(i)原料肉として使用する豚脂の10~75重量%を0~4℃で1日間酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を残りの原料肉と混合して塩せきする工程
を含み、工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が2meq/kg未満であり、かつ加工食品中における(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内である、上記製造方法。 - 豚赤身肉と豚脂とを含む豚肉加工食品の製造方法であって、
(i)原料肉として使用する豚脂の10~20重量%を0~4℃で1日間酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を残りの原料肉と混合して塩せきする工程
を含み、工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が2~5meq/kgであり、かつ加工食品中における(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内である、上記製造方法。 - 豚赤身肉と豚脂とを含む豚肉加工食品の製造方法であって、
(i)塩漬けされた豚脂の全部を0~4℃で1~3日間酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂を豚赤身肉と混合して塩せきする工程
を含み、工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が2meq/kg未満であり、かつ加工食品中における(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内である、上記製造方法。 - 豚赤身肉と豚脂とを含む豚肉加工食品の製造方法であって、
(i)豚脂の全部を豚赤身肉/豚脂(meat/fat、M/F)比が0.3~0.7の範囲内で豚赤身肉の一部と混合して0~4℃で6時間~3日間酸化させる工程、及び
(ii)酸化させた豚脂と豚赤身肉の混合物を残りの原料肉と混合して塩せきする工程
を含み、工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が5meq/kg未満であり、かつ加工食品中における(E)-2-オクテナール((E)-2-Octenal)、1-オクテン-3-オール(1-Octen-3-ol)、メチオナール(Methional)、(E,E)-2,4-ノナジエナール((E,E)-2,4-Nonadienal)、(E,Z)-2,4-デカジエナール((E,Z)-2,4-Decadienal)、及び(E,E)-2,4-デカジエナール((E,E)-2,4-Decadienal)の総含量が0.05~0.27ppmの範囲内である、上記製造方法。 - 工程(i)で酸化させる豚脂が、原料肉中の豚脂の10~100重量%の範囲である、請求項4記載の方法。
- 工程(i)に供する前の豚脂の過酸化物価(POV)が2meq/kg未満である、請求項4又は5記載の方法。
- 熟成工程を含まない、請求項1~6のいずれか1項記載の方法。
- 請求項1~7のいずれか1項記載の方法によって製造された、熟成風味を有する豚肉加工食品。
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