JP7114964B2 - 積層体、積層体の製造方法、マイクロ流路熱交換器及びマイクロ流路熱交換器の製造方法 - Google Patents

積層体、積層体の製造方法、マイクロ流路熱交換器及びマイクロ流路熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層体、積層体の製造方法、マイクロ流路熱交換器及びマイクロ流路熱交換器の製造方法に関する。
流路が形成された伝熱板が積層されて形成された熱交換器本体と、熱交換器本体に取り付けられた温度センサ等の出力信号を処理する制御基板であるプリント基板とを備えた熱交換器などでは、プリント基板が熱交換器本体にねじ止めによって固定される(例えば、特許文献1参照)。このような伝熱板は、金属板もしくは金属箔で形成される。
この場合、プリント基板には固定ねじを通すねじ通し孔が設けられ、熱交換器本体には固定ねじをねじ止めするねじ孔が設けられる。このようなねじ孔は、一般的には、ねじ切りタップによって形成され、その入口部(口元)には、ねじ切りタップがねじ孔にまっすぐに入るように、テーパ加工が施されることが多い。
特許第6056928号公報
しかしながら、伝熱板の積層体を形成した後に、ねじ孔の入口部にテーパを形成することは煩雑であって、テーパ加工の工程が増える分、製造コストが上昇する。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、製造コストの上昇を抑えた積層体、積層体の製造方法、マイクロ流路熱交換器及びマイクロ流路熱交換器の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る積層体は、複数の伝熱板が積層されることによって構成された積層ブロック本体を備える。
上記積層ブロック本体は、第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面とを有する。
上記積層ブロック本体には、上記第1主面から上記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成される。
前記孔は入口部を有し、上記入口部の内径は、上記第2主面から上記第1主面の方向に向かってステップ状に拡大する。
上記の積層体においては、上記入口部における上記内径は、上記第2主面から上記第1主面の方向に向かって上記伝熱板ごとに大きくなってもよい。
上記の積層体においては、上記入口部を形成する上記伝熱板の積層部分における各伝熱板に設けられた孔の内壁は、少なくとも1つの段差を有してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る積層体の製造方法は、複数の伝熱板が積層されることによって構成され、第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、上記第1主面から上記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成された積層体の製造方法である。
同じ内径の第1孔を有する複数の第1伝熱板と、上記第1孔よりも内径が大きく、内径がそれぞれ異なる第2孔を有する複数の第2伝熱板とが準備される。
上記複数の第1伝熱板が上記第1孔のそれぞれが互いに同心的に位置するように積層される。
上記複数の第2伝熱板を上記第2孔のそれぞれが上記第1孔と同心的に位置し、上記第2孔の内径が積層されるごとに大きくなるように積層される。
上記複数の第1伝熱板のそれぞれ及び上記複数の第2伝熱板のそれぞれを積層方向において互いに固相接合させる。
上記の積層体の製造方法においては、上記複数の第2伝熱板の各第2伝熱板に設けられた孔の内壁が少なくとも1つの段差を有してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るマイクロ流路熱交換器は、熱交換器本体と、プリント基板とを備える。
上記熱交換器本体は、高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されて形成された流路層積層体と、上記高温流体の入口及び出口と、上記低温流体の入口及び出口を有する。
上記プリント基板は、上記熱交換器本体の積層方向に固定され、上記高温流体の入口及び出口と上記低温流体の入口または出口の少なくとも1つの近傍に感知点が配置されるように上記熱交換器本体の上記積層方向に挿入される複数の温度センサを少なくとも搭載する。
上記流路層積層体は、上記プリント基板が配置される第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面とを有する。
上記第1主面から上記第2主面に向かって、ねじ切りタップが挿入される孔が形成される。
上記孔が有する入口部の内径は、上記第2主面から上記第1主面の方向に向かってステップ状に拡大する。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るマイクロ流路熱交換器の製造方法は、高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されることによって構成され、第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、上記第1主面から上記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成された熱交換器本体を具備するマイクロ流路熱交換器の製造方法である。
同じ内径の第1孔を有する、複数の第1高温流路層及び複数の第1低温流路層と、上記第1孔よりも内径が大きく、内径がそれぞれ異なる第2孔を有する、複数の第2高温流路層及び複数の第2低温流路層とが準備される。
上記複数の第1高温流路層及び上記複数の第1低温流路層を上記第1孔のそれぞれが互いに同心的に位置するように交互に積層される。
上記複数の第2高温流路層及び上記複数の第2低温流路層を上記第2孔のそれぞれが上記第1孔と同心的に位置し、上記第2孔の内径が積層されるごとに大きくなるように交互に積層される。
上記複数の第1高温流路層及び上記複数の第1低温流路層のそれぞれ及び上記複数の第2高温流路層及び上記複数の第2低温流路層のそれぞれを積層方向において互いに固相接合させる。
上記のマイクロ流路熱交換器の製造方法においては、上記第1孔と上記高温流体の上記流路、または、上記第1孔と上記低温流体の上記流路とを同じ工程で形成してもよい。
以上述べたように、本発明によれば、製造コストの上昇を抑えた積層体、積層体の製造方法、マイクロ流路熱交換器及びマイクロ流路熱交換器の製造方法が提供される。
図(a)は、本実施形態に係る積層体の概略斜視図である。図(b)は、図(a)のA1-A1線に沿った概略断面図である。 積層体の製造方法を説明する概略断面図である。 マイクロ流路熱交換器の概略斜視図である。 マイクロ流路熱交換器の熱交換器本体を一部分解して示す概略斜視図である。 伝熱板を示す概略斜視図である。 伝熱板を示す概略斜視図である。 高温伝熱板と低温伝熱板とが交互に積層された熱交換器本体の概略斜視図である。 図7(b)のA1-A1線に沿った概略断面図である。 積層体の変形例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸方向座標が導入される場合がある。
[積層体の構成]
図1(a)は、本実施形態に係る積層体の概略斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1-A1線に沿った概略断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、積層体200は、複数の伝熱板202が積層方向(Z軸方向)に積層されることによって構成された積層ブロック本体201を備える。複数の伝熱板202のそれぞれは、熱伝導率が高く、例えば、同じ種類の金属板である。伝熱板202は、その厚みに応じて金属箔と称してもよい。伝熱板202は、例えば、ステンレス鋼等である。本実施形態においては、熱交換器を形成する伝熱板の材料を金属として説明するが、材料は金属に限らない。
積層ブロック本体201は、第1主面201u(上面)と、第1主面201uとは反対側の第2主面202d(下面)とを有する。主面とは、積層体200の積層方向に垂直な方向で、積層方向の最も外側にある面である。図1(a)には、積層ブロック本体201の隅部のみが例示されているが、積層ブロック本体201は、例えば、略直方体形状をしている。なお、積層ブロック本体201は、後述する流路層積層体である熱交換器本体2と、高温側外殻板3Aと、低温側外殻板3Bとを含んでもよい。この構成については、後述する。
積層ブロック本体201には、第1主面201uから第2主面201dに向かって、雌ねじを形成するための「ねじ切りタップ」が挿入される孔510が形成されている。孔510は、入口部511と、ねじ下孔512とを有する。入口部511と、ねじ下孔512とは積層方向に並ぶ。ねじ下孔512は、積層方向において入口部511に連続する。積層方向から積層体200を上面視した場合、入口部511及びねじ下孔512は、ともに円形状である。入口部511は、ねじ下孔512と同心的に配置される。
入口部511の内径は、ねじ下孔512の内径よりも大きい。入口部511の内径は、第2主面201dから第1主面201uの方向に向かってステップ状に拡大する。例えば、入口部511の内径は、第2主面201dから第1主面201uの方向に向かって伝熱板202ごとに大きくなっている。これにより、入口部511の内壁511wには、段差が形成される。
具体的には、入口部511の内径は、第2主面201dから第1主面201uに向かうにつれ、伝熱板202ごとに伝熱板202の厚みの2倍の長さが加算されるように構成されている。例えば、内壁511wのそれぞれの角部を結ぶ仮想線C1と、積層方向とのなす角は45°である。なお、図1(b)には、段差が4つの内壁511wが例示されているが、この例に限らない。
入口部511下のねじ下孔512は、第2主面201dから第1主面201uの方向に向かってまっすぐに延在する。図1(b)には、孔510に、ねじ切りタップが挿入される前の状態が示されている。従って、ねじ下孔512の内壁512wには、ねじ切りタップによるねじ溝が形成されていない。内壁512wには、ねじ切りタップによってねじ溝が形成されてもよい。ねじ下穴512に雌ねじ加工されるねじのサイズは、例えばM3~M5である。なお、内壁512wには、ねじ切タップによってねじ溝が途中まで切られても良い。
[積層体200の製造方法]
積層体200の製造方法を孔510付近の断面図を用いて説明する。
図2(a)~図2(d)は、積層体の製造方法を説明する概略断面図である。
孔510を形成する孔を有する複数の伝熱板202として、図2(a)に示す内径がそれぞれ異なる孔202bh(第2孔)を有する複数の伝熱板202b(第2伝熱板)と、図2(b)に示す同じ内径の孔202ah(第1孔)を有する複数の伝熱板202a(第1伝熱板)と、図2(c)に示す孔510を形成するために孔を持たない複数の伝熱板202cとを準備する。ここで、孔202bhの内径は、孔202ahの内径より大きい。なお、本実施形態では、複数の伝熱板202c、複数の伝熱板202a及び複数の伝熱板202bのそれぞれをまとめて伝熱板202と呼ぶ。
次に、図2(d)に示すように、複数の伝熱板202cを積層方向に積層した後、複数の伝熱板202cの上に、複数の伝熱板202aを孔202ahのそれぞれが互いに同心的に位置するように積層方向に積層する。ねじ下孔512は、複数の伝熱板202aのそれぞれに設けられた孔202ahが同心的に配置されることよって構成される。
続いて、複数の伝熱板202bを孔202bhのそれぞれが孔202ahと同心的に位置し、孔202bhの内径が積層されるごとに大きくなるように積層方向に積層する。入口部511は、複数の伝熱板202bのそれぞれに設けられた孔202bhが同心的に配置されることよって構成される。複数の伝熱板202c、複数の伝熱板202a及び複数の伝熱板202bのそれぞれの面(後述の、流路を形成するために設けられる溝と切欠きを除く部分)同士は、互いに接触している。
次に、複数の伝熱板202c、複数の伝熱板202a及び複数の伝熱板202bを真空や不活性ガスなどの雰囲気中で加圧・加熱することによって、それぞれが積層方向において互いに固相接合する。固相接合とは、例えば、接触した伝熱板同士の拡散接合である。
これにより、図1(b)に示す略直方体形状の積層体200が形成される。なお、固相接合の方式は上記の拡散接合に限らない。例えば、熱間圧接や冷間圧接などの方式でもよい。
このような積層体200によれば、ねじ切りタップが挿入される孔510の入口部511の内径が積層体200の第2主面201dから第1主面201uの方向に向かってステップ状に拡大する。これにより、ねじ切りタップが孔510にまっすぐに入りやすくなる。また、ステップ状に拡大する入口部511は、複数の伝熱板202が積層されることによって形成されるので、後加工を要さず、積層体200の製造コストの上昇が抑えられる。
また、図2(d)において、孔510は止まり孔として形成されているが、積層体200をZ軸方向に貫通する貫通孔として形成されてもよい。
[積層体200の適用例]
積層体200に設けられた孔510の構成は、一例として、マイクロ流路熱交換器1に適用される。
図3は、マイクロ流路熱交換器の概略斜視図である。図3では、制御基板であるプリント基板を熱交換器本体から外した状態が例示されている。図4は、図3のマイクロ流路熱交換器の熱交換器本体を一部分解して示す概略斜視図である。
図3及び図4に示すように、マイクロ流路熱交換器1は、流路層積層体である熱交換器本体2と、高温側外殻板3Aと、低温側外殻板3Bと、高温流体を流入させる高温入口管5Aと、高温流体を流出させる高温出口管5Bと、低温流体を流入させる低温入口管5Cと、低温流体を流出させる低温出口管5Dと、プリント基板4とを備える。高温入口管5A、高温出口管5B、低温入口管5C及び低温出口管5Dを総称して出入口管と呼ぶ。
また、熱交換器本体2のZ軸方向の矢印の方向と反対の方向の面を「高温側の面」または「下面」、各部材の、Z軸方向の矢印の方向の面を「低温側の面」または「上面」とする。また、マイクロ流路熱交換器1のZ軸方向に垂直な面を「主面」と呼び、主面以外のX軸方向やY軸方向に垂直な4つの面を「側面」と呼ぶこととする。熱交換器本体2の高温側の主面には高温側外殻板3Aが接合され、熱交換器本体2の低温側の主面には低温側外殻板3Bが接合されている。
熱交換器本体2は、高温伝熱板2A及び低温伝熱板2Bを交互に複数枚積層することによって形成される。これらの伝熱板2A、2Bが上記の伝熱板202に対応する。図3、図4の例では、熱交換器本体2の最上層が低温伝熱板2Bとなっているが、高温伝熱板2Aが最上層であってもよい。これら伝熱板2A、2Bの構成については後述する。また、高温側外殻板3A及び低温側外殻板3Bは金属板を複数枚積層することによって形成されてもよい。
熱交換器本体2を形成する伝熱板2A、2Bと、高温側外殻板3Aと、低温側外殻板3Bは、例えば、熱伝導率が高い同じ種類の金属板である。より具体的には、ステンレス鋼などが用いられる。これらの金属板は積層された後、拡散接合によって互いに接合され、略直方体形状の積層体となる。なお、伝熱板2A、2Bの板厚は、高温流路または低温流路を形成できるとともに、拡散接合ができるものであれば、どのような厚みでもよい。また、接合できる材料であれば金属に限らない。
また、マイクロ流路熱交換器1の各側面には、各々、熱交換器本体2内の高温流路に作動流体の1つである高温流体を流入させる高温入口ヘッダ21と、熱交換器本体2内の高温流路から高温流体が流出する高温出口ヘッダ22と、熱交換器本体2内の低温流路に作動流体の他の1つである低温流体を流入させる低温入口ヘッダ23と、熱交換器本体2内の低温流路から低温流体が流出する低温出口ヘッダ24が形成されている。
高温入口ヘッダ21には外から高温入口管5Aが挿入され、溶接などによって熱交換器本体2に接合される(図3)。この高温入口管5Aの外側端部には、高温流体を流入させるための図示しない外部配管が着脱可能に接続される。高温出口ヘッダ22には外から高温出口管5Bが挿入され、熱交換器本体2に溶接などにより接合されている。この高温出口管5Bには、高温流体を流出させるための図示しない外部配管が着脱可能に接続される。
低温入口ヘッダ23には外から低温入口管5Cが挿入され、熱交換器本体2に溶接などにより接合されている。この低温入口管5Cには低温流体を流入させるための図示しない外部配管が着脱可能に接続される。低温出口ヘッダ24には外から低温出口管5Dが挿入され、熱交換器本体2に溶接などにより接合されている。この低温出口管5Dには低温流体を流出させるための図示しない外部配管が着脱可能に接続される。
このようにして一体に形成されたマイクロ流路熱交換器1の熱交換器本体2には、その四隅に、上記の孔510に対応した孔51が配置されている。また、低温側外殻板3Bには、孔51の直上の位置に、ねじ通し孔57aが設けられている。ねじ通し孔57aは、孔51と同心的に配置される。
なお、プリント基板4の上側の面4aには、各種の集積回路41と、外部の配線との接続用のコネクタ42、送信デバイスである無線モジュール43、表示器44、及び複数の温度センサ45A、45B、45C、45Dなどの電子部品群が実装される。また、プリント基板4の主面4aには、複数の温度センサ45A、45B、45C、45Dと集積回路41における処理回路411との接続をはじめとする上記の各電子部品を電気的に接続する配線パターン46が設けられる。
プリント基板4は、熱交換器本体2との間にスペーサ52を挟んで複数の固定ネジ47で固定される。すなわち、プリント基板4には固定ネジ47を通すネジ通し孔47aが設けられ、熱交換器本体2の孔51にネジ通し孔47aを通した固定ネジ47が固定される。
温度センサ45A、45B、45C、45Dは、高温入口管5Aを流れる高温流体、高温出口管5Bを流れる高温流体、低温入口管5Cを流れる低温流体及び低温出口管5Dを流れる低温流体の各々の温度を測定するためのものである。
[熱交換器本体2の構成]
熱交換器本体2を構成する伝熱板2A、2Bを説明する。
図5(a)~図6(c)は、伝熱板を示す概略斜視図である。
伝熱板2A、2Bのそれぞれは、さらに複数種の伝熱板を含み、これらの複数種の伝熱板が交互に複数枚積層されることにより、熱交換器本体2が構成される。例えば、高温伝熱板2Ac(図5(c))と、低温伝熱板2Bc(図6(c))とが積層方向に交互に複数枚積層され、この上に、高温伝熱板2Aa(図5(b))と、低温伝熱板2Ba(図6(b))とが積層方向に交互に複数枚積層され、さらにこの上に、高温伝熱板2Ab(図5(a))と、低温伝熱板2Bb(図6(a))とが積層方向に交互に複数枚積層されることにより、熱交換器本体2が形成される。
本実施形態では、図5(a)~図5(c)に示す高温伝熱板2Aa、2Ab、2Acをまとめて「高温伝熱板2A」、図6(a)~図6(c)に示す低温伝熱板2Ba、2Bb、2Bcをまとめて「低温伝熱板2B」と呼ぶ。
これらの伝熱板2A、2Bにはエッチング処理によって溝及び切り欠き部が形成されている。伝熱板2A、2Bでは、それぞれの溝に流す作動流体が異なるので、溝のパターンは異なっているが、切り欠き部は、伝熱板2A及び2Bの積層後に各ヘッダ部となるように形成されるので、切り欠き部の形状は同一である。なお、伝熱板2A及び2Bに溝や切り欠き部を形成する処理は、エッチング処理だけでなく、例えば、レーザ加工、精密プレス加工、切削加工などでもよい。また、3Dプリンターのような積層造形技術を用いることで溝のへりを形成してもよい。
(高温伝熱板2Aの構成)
図5(a)~図5(c)に示すように、高温伝熱板2A(2Aa、2Ab、2Ac)には、高温流体の流路を形成する溝25A、30A、31A及び切り欠き部26A、27A、28A、29Aがそれぞれ設けられている。溝25A、30A、31Aは高温伝熱板2Aの一方の面にのみ、例えば、ハーフエッチング技術により設けられる。溝25A、30A、31Aの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26A、27A、28A、29Aは、高温伝熱板2Aの基材の4辺に各々対応する所定の部位を基材の厚み分除去することによって形成される。
以後、説明の必要に応じて、高温伝熱板2A(2Aa、2Ab、2Ac)の各々の切り欠き部26A、27A、28A、29Aを、第1の切り欠き部26A(高温分配部)、第2の切り欠き部27A(高温合流部)、第3の切り欠き部28A、及び第4の切り欠き部29Aと呼ぶ。
高温伝熱板2A(2Aa、2Ab、2Ac)において、図中Y軸方向の両端部にそれぞれ設けられる第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間の領域には、これら第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間を連通する複数の溝25A、30A、31Aが形成されている。なお、図5(a)~図5(c)において、溝25Aの数は3本であるが、もっと幅の小さい数多くの溝を形成するようにしても良い。
高温伝熱板2A(2Aa、2Ab、2Ac)における上記の各溝25A、30A、31Aは、X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aと、Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aで構成される。Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aのうち一方の溝30Aは一端が第1の切り欠き部26Aと連通し、他方の溝31Aは一端が第2の切り欠き部27Aと連通する。X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aは各々2本の溝30A、31Aの間を連通する。これにより、後述のように形成される高温伝熱板2Aの高温入口ヘッダ21及び高温出口ヘッダ22と、低温伝熱板2Bの低温入口ヘッダ23及び低温出口ヘッダ24との位置関係を互いに90度異なるようにしている。
本実施形態では、高温伝熱板2Aa、2Ab、2Acのそれぞれが複数枚準備される。ここで、図5(a)に示す高温伝熱板2Abには、その四隅に、孔2Aahよりも内径が大きい孔2Abhが設けられる。四隅に配置された孔2Abhの内径は、高温伝熱板2Abの厚さ方向(Z軸方向)では同じである。但し、孔2Abhの内径は、複数の高温伝熱板2Abのそれぞれによって異なる。図5(b)に示す高温伝熱板2Aaには、その四隅に、同じ内径の孔2Aahが設けられる。孔2Aahの内径は、複数の高温伝熱板2Aaのそれぞれで同じである。図5(c)に示す高温伝熱板2Acには、その四隅に、孔が設けられていない。
なお、孔2Aahと高温流体の流路とは、エッチング処理により同じ工程で形成される。また、孔2Abhと高温流体の流路とは、エッチング処理により同じ工程で形成される。
(低温伝熱板2Bの構成)
図6(a)~図6(c)に示すように、低温伝熱板2B(2Ba、2Bb、2Bc)には、低温流体の流路を形成する溝25B及び切り欠き部26B、27B、28B、29Bがそれぞれ設けられている。溝25Bは低温伝熱板2B(2Ba、2Bb、2Bc)の一方の面にのみ例えば、ハーフエッチング技術により設けられる。溝25Bの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26B、27B、28B、29Bは、低温伝熱板2B(2Ba、2Bb、2Bc)の基材の4辺に各々対応する所定の部位を基材の厚み分除去することによって形成される。
以後、説明の必要に応じて、低温伝熱板2B(2Ba、2Bb、2Bc)の各々の切り欠き部26B、27B、28B、29Bを、第5の切り欠き部26B、第6の切り欠き部27B、第7の切り欠き部28B(低温分配部)、及び第8の切り欠き部29B(低温合流部)と呼ぶ。
低温伝熱板2B(2Ba、2Bb、2Bc)において、図中X軸方向の両端部にそれぞれ設けられる第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間には、これら第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間を連通する複数の溝25Bが形成されている。これら複数の溝25Bは、高温伝熱板2Aに形成された複数の溝25Aと、Y軸方向において同じ位置に各々形成されている。
本実施形態では、低温伝熱板2Ba、2Bb、2Bcのそれぞれが複数枚準備される。ここで、図6(a)に示す低温伝熱板2Bbには、その四隅に、孔2Bahよりも内径が大きい孔2Bbhが設けられる。四隅に設けられた孔2Bbhの内径は、低温伝熱板2Bbの厚さ方向(Z軸方向)では同じである。但し、孔2Bbhの内径は、複数の低温伝熱板2Bbのそれぞれによって異なる。図6(b)に示す低温伝熱板2Baには、その四隅に、孔2Bahが設けられる。孔2Bahの内径は、複数の低温伝熱板2Baのそれぞれで同じである。図6(c)に示す低温伝熱板2Bcには、その四隅に、孔が設けられていない。
なお、孔2Bahと低温流体の流路とは、エッチング処理により同じ工程で形成される。また、孔2Bbhと低温流体の流路とは、エッチング処理により同じ工程で形成される。
(高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとによる積層構造)
複数の高温流路層2Ac及び複数の低温流路層2Bcを交互に積層した後、この上に、複数の高温流路層2Aa及び複数の低温流路層2Baを孔2Aah、2Bahのそれぞれが互いに同心的に位置するように交互に積層する。
次に、複数の高温流路層2Ab及び複数の低温流路層2Bbを孔2Abh、2Bbhのそれぞれが孔2Aah、2Bahと同心的に位置し、孔2Abh、2Bbhの内径が積層されるごとに大きくなるように交互に積層する。
さらに、最下層の高温流路層2Ac下に高温側外殻板3A、最上層の低温流路層2Bb上に低温側外殻板3Bを配置する。
次に、上記のように積層した複数の高温流路層2Ac、複数の第1低温流路層2Bc、複数の高温流路層2Aa、複数の低温流路層2Ba、複数の高温流路層2Ab、複数の低温流路層2Bb、高温側外殻板3A及び低温側外殻板3Bを真空や不活性ガスの雰囲気中で加圧・加熱して、拡散接合により各層を互いに固相接合させる。固相接合後の状態を図7(a)、(b)に示す。
図7(a)及び図7(b)は、高温伝熱板と低温伝熱板とが交互に積層された熱交換器本体2の概略斜視図である。図7(a)では、熱交換器本体2において最上層である低温伝熱板2Bが取り除かれた状態が例示されている。また、図7(a)及び図7(b)には、高温側外殻板3A及び低温側外殻板3Bが表示されていない。
高温伝熱板2A及び低温伝熱板2Bは、図7(a)、(b)に示すように、双方の溝25A、25B、30A、31Aが設けられた面の向きを一致させて、各々複数交互に重ね合わせて積層される。このようにして熱交換器本体2が形成される。
この熱交換器本体2において、高温伝熱板2Aの第1の切り欠き部26Aと低温伝熱板2Bの第5の切り欠き部26Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温入口ヘッダ21を形成する。
高温伝熱板2Aの第2の切り欠き部27Aと低温伝熱板2Bの第6の切り欠き部27Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温出口ヘッダ22を形成する。
高温伝熱板2Aの第3の切り欠き部28Aと低温伝熱板2Bの第7の切り欠き部28Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温入口ヘッダ23を形成する。
高温伝熱板2Aの第4の切り欠き部29Aと低温伝熱板2Bの第8の切り欠き部29Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温出口ヘッダ24を形成する。
(高温流路層及び低温流路層)
図7(a)に示すように、高温流路は、高温伝熱板2Aの各溝25A、30A、31Aと低温伝熱板2Bの下面との間に形成される。高温流体は、高温入口ヘッダ21から流入し、溝30Aを通って複数の溝25Aに分配される。複数の溝25Aを通過した高温流体は溝31Aで合流し、高温出口ヘッダ22に流出する。このような高温流体の流れが各々の高温伝熱板2A(高温流路層)において生じる。高温伝熱板2Aは、各溝25A、30A、31Aと、第1の切り欠き部26Aと、第2の切り欠き部27Aとを含む。
図7(b)に示すように、低温流路は、低温伝熱板2Bの溝25Bと低温側外殻板3Bの下面及び高温伝熱板2Aの下面との間に形成される。低温流体は、低温入口ヘッダ23から流入し、複数の溝25Bを通って低温出口ヘッダ24に流出する。このような低温流体の流れが各々の低温伝熱板2B(低温流路層)において生じる。なお、低温伝熱板2Bは、各溝25Bと、第7の切り欠き部28Bと、第8の切り欠き部29Bとを含む。
熱交換器本体2において高温流路層と低温流路層は交互に積層されているので、高温伝熱板2A及び低温伝熱板2Bを介して高温流体と低温流体との間での熱交換が行われる。
図8は、図7(b)のA1-A1線に沿った概略断面図である。図8には、熱交換器本体2の四隅に設けられた、孔51の概略断面が例示されている。
熱交換器本体2には、プリント基板4が配置される第1主面2uから、第1主面2uとは反対側の第2主面2dに向かって、「ねじ切りタップ」が挿入される孔51が形成されている。孔51は、入口部511と、ねじ下孔512とを有する。孔51における入口部511と、ねじ下孔512の構成は、孔510における入口部511及びねじ下孔512の構成と同じである。
このようなマイクロ流路熱交換器1によれば、ねじ切りタップが挿入される孔51の入口部511の内径が熱交換器本体2の第2主面2dから第1主面2uの方向に向かってステップ状に拡大するので、ねじ切りタップが孔51にまっすぐに入りやすくなる。また、ステップ状に拡大する入口部511は、複数の伝熱板2A、2Bが積層されることによって形成されるので、後加工を要さず、製造コストの上昇が抑えられる。
例えば、孔51を構成する孔と、高温流体の流路、または、低温流体の流路とが同じ工程で形成されるので、孔51の後加工を要さず、製造コストの上昇が抑えられる。
(積層体200の変形例)
図9(a)及び図9(b)は、積層体の変形例を示す概略断面図である。
上記の固相接合の前には、図9(a)に示すように、段差を持った孔202bhを有する複数の伝熱板202bを準備してもよい。例えば、各孔202bhは、孔部202hs(第1孔部)と、孔部202hl(第2孔部)とを有する。孔部202hsは、第2主面201d側に位置する。孔部202hlは、第1主面201u側に位置する。孔部202hlは、積層方向において孔部202hsに連通する。
孔部202hlの径は、孔部202hsの径よりも大きい。これにより、孔202bhでは、孔部202hsと孔部202hsとによって段差が形成される。このような孔202bhは、例えば、ハーフエッチング技術により形成される。また、このような孔202bhを伝熱板2A、2Bに適用する場合には、溝25A、30A、31A、25Bのハーフエッチングと同じ工程で孔202bhが形成される。
このような積層体200によれば、図9(b)に示すように、ステップ状に拡大する入口部511の段差がより細かい段差となり、入口部511の断面が傾斜面に近くなる。これにより、ねじ切りタップが孔51にさらにまっすぐに入りやすくなる。なお、入口部511を形成する伝熱板202の積層部分における各伝熱板202においては、各伝熱板202に設けられた孔202bhの内壁202bwは、1つの段差を持つことに限らず、少なくとも1つの段差を有してもよい。これにより、入口部511の断面がさらに傾斜面に近くなり、ねじ切りタップが孔51にさらにまっすぐに入りやすくなる。
上記の例では、熱交換器本体2に孔51が形成された構成が例示されたが、孔51は、低温側外殻板3Bに形成されてもよい。この場合、積層ブロック本体201は、流路層積層体である熱交換器本体2と、高温側外殻板3Aと、低温側外殻板3Bとを含む。また、低温側外殻板3Bに設けられた孔51の直上の位置に、プリント基板4のねじ通し孔47aが配置される。
すなわち、図2に示す伝熱板202bの積層部分が低温側外殻板3Bに対応し、伝熱板202aの積層部分が熱交換器本体2に対応し、伝熱板202cの積層部分が高温側外殻板3Aに対応する。
ここで、低温側外殻板3Bを形成する伝熱板202bと、高温側外殻板3Aを形成する伝熱板202cとは、その枚数が同じであってもよく、異なってもよい。そして、ねじ切りタップによるねじ溝は、熱交換器本体2に形成される。
また、図3の例では、プリント基板4が低温側外殻板3Bの側に取り付けられる構成が示されたが、熱交換器本体2の第2主面2dの側にも孔51を形成して、プリント基板4は、高温側外殻板3Aの側に取り付けてもよい。あるいは、低温側外殻板3Bの側及び高温側外殻板3Aの側に、プリント基板4を取り付けてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合することができる。
1…マイクロ流路熱交換器
2…熱交換器本体
2A、2Aa、2Ab、2Ac…高温伝熱板(伝熱板)
2B、2Ba、2Bb、2Bc…低温伝熱板(伝熱板)
2Aah、2Abh、2Bah、2Bbh、202ah、202bh…孔
2u、201u…第1主面
2d、201d…第2主面
3A…高温側外殻板
3B…低温側外殻板
4…プリント基板
4a…面
5A…高温入口管
5B…高温出口管
5C…低温入口管
5D…低温出口管
21…高温入口ヘッダ
22…高温出口ヘッダ
23…低温入口ヘッダ
24…低温出口ヘッダ
25A、25B、30A、31A…溝
26A、26B、27A、27B、28A、28B、29A、29B…切り欠き部
41…集積回路
42…コネクタ
43…無線モジュール
44…表示器
45A、45B、45C、45D…温度センサ
46…配線パターン
47…固定ネジ
47a、57a…ねじ通し孔
51、510…孔
52…スペーサ
200…積層体
201…積層ブロック本体
202、202a、202b、202c…伝熱板
411…起電力処理回路
202bw、511w、512w…内壁
511…入口部
512…ねじ下孔

Claims (7)

  1. 複数の伝熱板が積層されることによって形成された積層ブロック本体を備え、
    前記積層ブロック本体は、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、
    前記積層ブロック本体には、前記第1主面から前記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成され、
    前記孔は入口部と、前記入口部に連続して設けられたねじ下孔とを有し、
    前記孔のうち、前記入口部の内径は、前記第2主面から前記第1主面の方向に向かって前記伝熱板が積層されるごとに大きくなっている
    積層体。
  2. 請求項1に記載の積層体であって、
    前記入口部を形成する前記伝熱板の積層部分における各伝熱板に設けられた孔の内壁は、少なくとも1つの段差を有する
    積層体。
  3. 複数の伝熱板が積層されることによって構成され、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、前記第1主面から前記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成された積層体の製造方法であって、
    同じ内径の第1孔を有する複数の第1伝熱板と、前記第1孔よりも内径が大きく、内径がそれぞれ異なる第2孔を有する複数の第2伝熱板とを準備し、
    前記複数の第1伝熱板を前記第1孔のそれぞれが互いに同心的に位置するように積層し、
    前記複数の第2伝熱板を前記第2孔のそれぞれが前記第1孔と同心的に位置し、前記第2孔の内径が積層されるごとに大きくなるように積層し、
    前記複数の第1伝熱板のそれぞれ及び前記複数の第2伝熱板のそれぞれを積層方向において互いに固相接合させる
    積層体の製造方法。
  4. 請求項に記載の積層体の製造方法であって、
    前記複数の第2伝熱板の各第2伝熱板に設けられた孔の内壁が少なくとも1つの段差を有する
    積層体の製造方法。
  5. 高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されて形成された流路層積層体と、前記高温流体の入口及び出口と、前記低温流体の入口及び出口を有する熱交換器本体と、
    前記熱交換器本体の積層方向に固定され、前記高温流体の入口または出口と前記低温流体の入口または出口の少なくとも一つの近傍に感知点が配置されるように前記熱交換器本体の前記積層方向に挿入される複数の温度センサを少なくとも搭載するプリント基板と
    を備え、
    前記流路層積層体は、前記プリント基板が配置される第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、
    前記第1主面から前記第2主面に向かって、ねじ切りタップが挿入される孔が形成され、
    前記孔は、入口部と、前記入口部に連続して設けられたねじ下孔とを有し、
    前記孔のうち、前記孔が有する前記入口部の内径は、前記第2主面から前記第1主面の方向に向かって前記高温流路層と前記低温流路層とが交互に積層されるごとに大きくなっている
    マイクロ流路熱交換器。
  6. 高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されることによって構成され、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、前記第1主面から前記第2主面に向かってねじ切りタップが挿入される孔が形成された熱交換器本体を具備するマイクロ流路熱交換器の製造方法であって、
    同じ内径の第1孔を有する、複数の第1高温流路層及び複数の第1低温流路層と、前記第1孔よりも内径が大きく、内径がそれぞれ異なる第2孔を有する、複数の第2高温流路層及び複数の第2低温流路層とを準備し、
    前記複数の第1高温流路層及び前記複数の第1低温流路層を前記第1孔のそれぞれが互いに同心的に位置するように交互に積層し、
    前記複数の第2高温流路層及び前記複数の第2低温流路層を前記第2孔のそれぞれが前記第1孔と同心的に位置し、前記第2孔の内径が積層されるごとに大きくなるように交互に積層し、
    前記複数の第1高温流路層及び前記複数の第1低温流路層のそれぞれ及び前記複数の第2高温流路層及び前記複数の第2低温流路層のそれぞれを積層方向において互いに固相接合させる
    マイクロ流路熱交換器の製造方法。
  7. 請求項に記載のマイクロ流路熱交換器の製造方法であって、
    前記第1孔と前記高温流体の前記流路、または、前記第1孔と前記低温流体の前記流路とを同じ工程で形成する、
    マイクロ流路熱交換器の製造方法。
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