JP7110997B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7110997B2
JP7110997B2 JP2019004391A JP2019004391A JP7110997B2 JP 7110997 B2 JP7110997 B2 JP 7110997B2 JP 2019004391 A JP2019004391 A JP 2019004391A JP 2019004391 A JP2019004391 A JP 2019004391A JP 7110997 B2 JP7110997 B2 JP 7110997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
mode
clutch mechanism
vehicle
eng
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019004391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020111232A (ja
Inventor
陽一郎 勇
達也 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019004391A priority Critical patent/JP7110997B2/ja
Publication of JP2020111232A publication Critical patent/JP2020111232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7110997B2 publication Critical patent/JP7110997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
複数の回転要素の係合、解放を行うことにより動力の伝達状態を変化させるクラッチが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2018-103690号公報
クラッチの動作には時間的な遅れを伴うことがある。すなわち、クラッチを動作させるアクチュエータに対して解放を指示した後に、実際にクラッチが解放状態になるまでには時間を要する。同様に、アクチュエータに対して係合を指示した後に、実際にクラッチが係合状態になるまでには時間を要する。例えば、係合指示、解放指示、係合指示が短期間に実行された場合には、1回目の係合指示によってクラッチが係合方向に動作しているときに解放指示が行われる。この解放指示が行われた直後ではクラッチは係合状態であるが、アクチュエータはクラッチを解放方向に動作させている。このときに、2回目の係合指示が実行されると、クラッチの位置や回転要素同士の回転差はまだ係合状態にあるため、クラッチの位置や回転要素同士の回転差に基づいて係合が行われたか否か判断すると、2回目の係合指示による係合が行われたと判断される虞がある。しかし、アクチュエータは、解放方向にクラッチを動作させているため、その後に、解放状態になってしまう。クラッチが係合状態であると一旦判断された後では、クラッチが解放状態になったとしても、再度クラッチを係合する制御が実施されない場合もある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クラッチをより確実に係合させることにある。
本発明の態様の一つは、エンジンと、モータと、複数の回転要素を互いに連結する係合状態またはその連結を解く解放状態に切り替えることにより前記エンジン及び前記モータと出力部材との連結及び解放を行うクラッチ機構とを備えた車両を制御する車両の制御装置において、前記クラッチ機構に対して前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をし、その後に、前記係合状態から前記解放状態に切り替える指示をした後に、再度、前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をする場合には、前記係合状態から前記解放状態に切り替える指示をした後であって前記複数の回転要素の回転速度の差が所定の係合可能範囲内になった時点から所定期間が経過した後に、前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をする制御部を備える、車両の制御装置である。
本発明によれば、クラッチをより確実に係合させることができる。
実施形態におけるハイブリッド車両に使用される駆動装置の一例を概念的に示した図である。 図1に示す駆動装置をより具体化した図である。 図2に示す駆動装置に設定される走行モードの一例を示した図である。 図3に示したENG_LOモードの動作状態を示す共線図である。 図3に示すENG_HIモードの動作状態を示す共線図である。 図3に示すENG直結モードの動作状態を示す共線図である。 バッテリの容量をある程度維持した状態で走行するCS走行での領域図を示している。 バッテリの容量を消費しながら走行するCD走行での領域図を示している。 実施形態に係る課題を説明するためのタイムチャートである。 実施形態に係る係合処理を実施したときのタイムチャートである。 オーバーシュート量dnと、t1及びt2との関係を示した図である。 実施形態に係る係合処理のフローを示したフローチャートである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態>
図1は、本実施形態におけるハイブリッド車両(以下、「車両」と称す)に使用される駆動装置10の一例を概念的に示した図である。図2は、図1に示す駆動装置10をより具体化した図である。図1に示すように、駆動装置10は、エンジン(ENG(Engine))1
1、第1モータ(MG(Motor Generator)1)12、第2モータ(MG2)13、第1遊
星歯車機構(PL(planetary gear set)1)14、第2遊星歯車機構(PL2)15、出力部材(OUT)16、第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2、ブレーキ機構BK、CL_ECU(Electronic Control Unit)21、HV_ECU22、ENG_
ECU23、MG_ECU24を備える。
第1モータ12は、ジェネレータ能のあるモータ(モータ・ジェネレータ)により構成される。駆動装置10は、第1モータ12が発電した電力を使用して第2モータ13を駆動し、第2モータ13が出力する駆動力を走行用の駆動力として使用する走行モードを構成可能である。第2モータ13は、ジェネレータ能のあるモータ(モータ・ジェネレータ)により構成される。
第1遊星歯車機構14は、エンジン11が出力したトルクが入力される第1回転要素25、第1モータ12に連結されている第2回転要素26、および第3回転要素27により差動作用を行う。第2遊星歯車機構15は、出力部材16に連結されている第4回転要素28、第3回転要素27に連結された第5回転要素29、および第6回転要素30により差動作用を行う。
第1クラッチ機構CL1は、第2遊星歯車機構15の全体を一体化させるものであり、第4回転要素28と第6回転要素30もしくは第5回転要素29、あるいは第6回転要素30と第5回転要素29とを連結するなどの少なくともいずれか二つの回転要素を連結する構成であってよい。図1に示す実施形態では、第1クラッチ機構CL1は、第4回転要素28と第6回転要素30とを選択的に連結する。
第2クラッチ機構CL2は、第1遊星歯車機構14と第2遊星歯車機構15との回転要素同士を選択的に連結してこれら二つの遊星歯車機構14,15が、いわゆる4要素の複合遊星歯車機構17を構成するように設けられており、第6回転要素30を第1回転要素
25もしくは第2回転要素26に選択的に連結する構成であってよい。図1に示す実施形態では、第2クラッチ機構CL2は、第6回転要素30と第1回転要素25とを選択的に連結する。
ブレーキ機構BKは、第1回転要素25と固定部材33との間に設けられ、第1回転要素25と固定部材33とを選択的に連結する。なお、ブレーキ機構BKを省略してもよい。
第1クラッチ機構CL1は、例えば駆動トルクが入力される入力側摩擦板と駆動トルクを出力する出力側摩擦板とを有し、油圧により入力側摩擦板と出力側摩擦板とを接触させる摩擦式クラッチ機構であってもよい。第2クラッチ機構CL2は、第1クラッチ機構CL1と同じまたは同様な機構のものでよい。ブレーキ機構BKは、油圧により駆動トルクが伝達されて回転する摩擦板と所定の固定板とを接触させる摩擦式のブレーキ機構であってよい。CL_ECU21は、HV_ECU22から出力された指令値に応じて第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKに供給する油圧を個別に制御してそれぞれの伝達トルク容量を連続的に変化させる。
なお、第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKを含む係合機構としては、ドグクラッチなどの噛み合い式クラッチ機構であってもよい。
HV_ECU22には、車速センサ34、アクセル開度センサ35、MG1回転数センサ36、MG2回転数センサ37、出力軸回転数センサ38、LO/Cセンサ31、HI/Cセンサ32がそれぞれ接続されている。つまりHV_ECU22には、アクセルペダルの踏み込み量に相当するアクセル開度、車両の速度、第1モータ12の出力回転数、第2モータ13の出力回転数、出力部材16の回転数などの情報が入力される。LO/Cセンサ31は、第2クラッチ機構CL2の入力側摩擦板または出力側摩擦板の位置を検出する。HI/Cセンサ32は、第1クラッチ機構CL1の入力側摩擦板または出力側摩擦板の位置を検出する。LO/Cセンサ31及びHI/Cセンサ32の検出値は、クラッチ機構が係合方向に動作することにより大きくなる。HV_ECU22は、上記の各センサの情報に基づいてエンジン11、第1モータ12および第2モータ13などを制御するために、CL_ECU21、ENG_ECU23およびMG_ECU24に制御信号を出力する。ENG_ECU23は、HV_ECU22が送出する制御信号に基づいて、エンジン11の運転を制御する。MG_ECU24は、HV_ECU22が送出する制御信号に基づいて第1モータ12及び第2モータ13を制御する。
なお、MG_ECU24はPCUを介して、第1モータ12及び第2モータ13を制御してもよい。PCUは、バッテリと第1モータ12および第2モータ13との間で電力変換を行なうコンバータおよびインバータを備える。つまりPCUは、駆動する電力を第1モータ12および第2モータ13に供給するとともに、第1モータ12および第2モータ13により発電された電力をバッテリに蓄電する制御を実施する。ENG_ECU23は、エンジン11の運転を制御する。
図2に示すように本実施形態に係る駆動装置10は、エンジン11、第1モータ12、第2モータ13、第1遊星歯車機構(PL1)14、第2遊星歯車機構(PL2)15、第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2、ブレーキ機構BK、デファレンシャルギヤ47および駆動輪53などを備え、第1遊星歯車機構14および第2遊星歯車機構15の入力軸42と第2モータ13のロータ49とが異なる軸上に配置されている。なお、図2に示す駆動装置10は、フロントエンジン・フロントドライブ車(FF車)あるいはリヤエンジン・リヤドライブ車(RR車)などのように、エンジン11を車幅方向に向けて配置する、いわゆるエンジン横置きタイプの車両に適するように構成した例である。具体的には
、エンジン11に対して車幅方向の一方側に第1モータ12を配置し、かつ第1モータ12とエンジン11との間に第1クラッチ機構CL1および第2クラッチ機構CL2を配置している。
図2に示すように第1遊星歯車機構14は、シングルピニオン型遊星歯車機構であり、第1サンギヤS1、第1キャリヤC1および第1リングギヤR1との三つの回転要素により差動作用を行う。第1サンギヤS1は、外歯歯車となっている。第1リングギヤR1は、第1サンギヤS1に対して同心円上に配置された内歯歯車となっている。第1キャリヤC1は、第1サンギヤS1と第1リングギヤR1とに噛み合う第1ピニオンギヤP1を保持して回転する。
エンジン11が出力した駆動力は、第1キャリヤC1に入力される。具体的には、エンジン11の出力軸41に連結された入力軸42が第1キャリヤC1に連結されている。なお、第1キャリヤC1と入力軸42とを直接に連結する構成に替えて、歯車機構などの伝動機構を介して第1キャリヤC1と入力軸42とを連結してよい。また、出力軸41と入力軸42との間にダンパ機構やトルクコンバータなどの機構を配置してよい。第1サンギヤS1は、第1モータ12のロータ43に連結されている。第1遊星歯車機構14は、エンジン11の出力軸41と同一の軸線Cnt上に配置されている。なお、図2における第1キャリヤC1は図1における第1回転要素25の一例であり、図2における第1サンギヤS1は図1における第2回転要素26の一例であり、さらに図2における第1リングギヤR1は図1における第3回転要素27の一例である。
第2遊星歯車機構15は、シングルピニオン型遊星歯車機構により構成されており、第2サンギヤS2、第2キャリヤC2および第2リングギヤR2との三つの回転要素により差動作用を行う。第2リングギヤR2は、第2サンギヤS2に対して同心円上に配置された内歯歯車となっており、出力部材16に連結されている。第2サンギヤS2は、外歯歯車となっており、第1リングギヤR1に連結されている。第2キャリヤC2は、第2サンギヤS2および第2リングギヤR2に噛み合っている第2ピニオンギヤP2を保持して回転する。なお、図2における第2リングギヤR2は図1における第4回転要素28の一例であり、図2における第2サンギヤS2は図1における第5回転要素29の一例であり、さらに図2における第2キャリヤC2は図1における第6回転要素30の一例である。
第1クラッチ機構CL1は、第2キャリヤC2と第2リングギヤR2とを連結する係合状態とその係合状態を解く解放状態とを切り替える。第2遊星歯車機構15は、第1クラッチ機構CL1を係合させることにより差動が規制される。第2クラッチ機構CL2は、第2キャリヤC2と第1キャリヤC1とを連結する係合状態とその係合状態を解く解放状態との間で切り替え可能である。第1遊星歯車機構14と第2遊星歯車機構15とは、第2クラッチ機構CL2を係合させることにより動力分割比を可変とする切替機構として機能する。ブレーキ機構BKは、入力軸42(あるいは第1キャリヤC1)と所定の固定部材33とを連結する係合状態とその係合を解く解放状態との間で切り替え可能である。ブレーキ機構BKは、エンジン11の出力軸41の逆回転を阻止する一方向クラッチ(OWC
)を含む。
駆動装置10には、軸線Cntと平行にカウンタシャフト44が配置されている。カウンタシャフト44は、出力部材16に噛み合っているドリブンギヤ45に取り付けられている。また、カウンタシャフト44には、ドライブギヤ46が取り付けられており、このドライブギヤ46が終減速機であるデファレンシャルギヤ47におけるリングギヤ48に噛み合っている。さらに、ドリブンギヤ45には、第2モータ13におけるロータ49に取り付けられたドライブギヤ50が噛み合っている。したがって、第2モータ13が出力した駆動トルクが出力部材16から出力された駆動トルクにドリブンギヤ45の部分で加
えられる。このようにして合成された駆動トルクは、デファレンシャルギヤ47から左右のドライブシャフト51を介して駆動輪53に伝達される。
図3は、図2に示す駆動装置10に設定される走行モードの一例を示した図である。図3に示すように、駆動装置10は、第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKの状態を変えることで、ENG_LO、ENG_HI、ENG直結、EV_LO、EV_HI
の少なくとも5つの走行モードによって走行可能である。上記走行モードの各々は、HV_ECU22によって第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2、ブレーキ機構BK、エンジン11、第1モータ12および第2モータ13を制御することにより設定される。図3に示す第1クラッチ機構CL1、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKの欄において、バツ印「×」は解放を、丸印「○」は係合または固定することを表す。また、第1モータ12および第2モータ13の欄において、「G」は主にジェネレータ動作を示し、「M」は主にモータ動作を示す。なお、図3では、回生時の動作については省略している。
ENG_LOモード及びENG_HIモードは、エンジン11が出力した駆動力と第2モータ13が出力した駆動力とを合算した駆動力により車両を走行させる走行モードである。したがって、ENG_LOモード及びENG_HIモードでは、第2モータ13がモータ動作し、第1モータ12がジェネレータ動作する。すなわち、ENG_LOモード及びENG_HIモードでは、エンジン11が出力した駆動力を使用して駆動される第1モータ12がジェネレータとして発電を行い、かつ発電された電力を使用して第2モータ13がモータとして力行し、第2モータ13が正回転(車両が前進する方向に回転)して正トルクを出力する。車両は、エンジン11が出力した駆動力と第2モータ13が出力した駆動力とを合算した駆動力により走行する。なお、ENG_LOモード及びENG_HIモードにおける回生時には、第2モータ13がジェネレータとして動作し、第1モータ12がモータとして動作する。
ENG_LOモードは、第2クラッチ機構CL2を係合し、かつ第1クラッチ機構CL1およびブレーキ機構BKを解放することで設定される。ENG_HIモードは、第1クラッチ機構CL1を係合し、かつ第2クラッチ機構CL2及びBK機構を解放することで設定される。ENG_LOモードにおける変速比は、ENG_HIモードにおける変速比よりも大きい。そのため、ENG_LOモードにおける車両の最大駆動力は、ENG_HIモードにおける車両の最大駆動力よりも大きい。大きな駆動力が要求される場合や、大きな駆動力が要求されると予測される場合には、ENG_LOモードが選択される。一方、ENG_LOモードにおける最大車速は、ENG_HIモードにおける最大車速よりも低くなる。そのため、車速の上昇に伴ってENG_LOモードからENG_HIモードへの切り替えが行われる。
ENG直結モードは、固定された変速段に設定するモードであり、第1クラッチ機構CL
1および第2クラッチ機構CL2をそれぞれ係合し、かつブレーキ機構BKを解放することで設定される。
EV_LOモード及びEV_HIモードは、いわゆる電気自動車として走行するモードであり、両駆動モードは、第1モータ12と第2モータ13との両方から出力される駆動力を使用して走行する。なお、図3では省略しているが、第2モータ13から出力される駆動力のみで走行するモードも存在する。
EV_LOモードは、例えば車両の運転状態が低車速かつ要求駆動力が大きい高負荷のモータ走行域の際に設定される両駆動モードであり、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKを係合し、かつ第1クラッチ機構CL1を解放することで設定される。
EV_HIモードは、第1クラッチ機構CL1およびブレーキ機構BKを係合し、かつ第2
クラッチ機構CL2を解放することで設定される。EV_HIモードは、例えば車両の運転状
態が高車速かつ要求駆動力が小さい低負荷のモータ走行域の際に設定される両駆動モードである。
図4は、図3に示したENG_LOモードの動作状態を示す共線図である。なお、図4を含めて以下で説明する共線図は、複合遊星歯車機構17における各回転要素を示す縦軸をギヤ比に対応した間隔をあけて互いに平行に引き、これらの縦軸に直交する基線からの距離をそれぞれの回転要素の回転数を示す図である。共線図において、符号S1、C1、R1は、それぞれ第1サンギヤS1、第1キャリヤC1、第1リングギヤR1を示し、また符号S2、C2、R2は、それぞれ第2サンギヤS2、第2キャリヤC2、第2リングギヤR2を示す。
図4に示す共線図は、第1遊星歯車機構14を構成する第1軸14A、第2軸14Bおよび第3軸14Cと、第2遊星歯車機構15を構成する第4軸15A、第5軸15Bおよび第6軸15Cとを有し、第1軸14Aと第6軸15Cとが重なり、かつ第3軸14Cと第5軸15Bとが重なる。共線図の縦軸は、同図における左側から第2軸14B、第4軸15A、第1軸14A、および第3軸14Cまたは第5軸15Bの順に並んでいる。つまり、第6軸15Cが第1軸14Aと第2軸14Bとの間に配置される共線図となる。なお、第6軸15Cが第1軸14Aと第2軸14Bとの間に配置されることは、以下で説明する実施形態を含めて、第6軸15Cが第1軸14Aまたは第2軸14Bに重なる位置に並ぶことを含む。
図4に示す実施形態では、第1軸14Aは、エンジン11の出力軸41が連結された第1キャリヤC1を示す。第2軸14Bは、第1モータ12のロータ43が連結された第1サンギヤS1を示す。第3軸14Cは第1リングギヤR1を示す。第4軸15Aは、出力部材16が連結された第2リングギヤR2を示す。第5軸15Bは、第1リングギヤR1が連結された第2サンギヤS2を示す。第6軸15Cは第2キャリヤC2を示す。
図4に示す駆動装置10が設定されるENG_LOモードは、少なくともエンジン(ENG)11
が出力した駆動力と第2モータ(MG2)13が出力した駆動力とを合算した駆動力を使用し
て走行する走行モードであり、例えば車両の運転状態が低車速および要求駆動力が大きい高負荷の状態の場合に設定される。第1遊星歯車機構14と第2遊星歯車機構15との間では、第1リングギヤR1と第2サンギヤS2とが接続されていることに加えて、第2クラッチ機構CL2が係合することにより第1キャリヤC1と第2キャリヤC2とが連結された状態になる。これにより、ENG_LOモードは、第1遊星歯車機構14を構成する3つの回転要素の回転数を表すラインと第2遊星歯車機構15を構成する3つの回転要素の回転数を表すラインとが重なる共線図となる。
エンジン11が出力する駆動力は、第1遊星歯車機構14により第1モータ(MG1)12
側と第2遊星歯車機構15の出力部材(OUT)16側とに分割される。第1遊星歯車機構1
4の第1サンギヤS1は、反力要素となる。車両に対する走行抵抗は、同図に下向きの力(矢印)55で示すように作用する。これに対抗する駆動トルクは、第2モータ(MG2)1
3が出力する上向きの正トルク(矢印)56とエンジン11が出力する上向きの正トルク(矢印)58とを合算したトルクとなる。第1モータ12にかかる上向きの正トルク(矢印)57は、反力トルクを発生していることを表す。図4に示す例では、第1モータ12の回転数を低下させるように第1モータ12からトルクを出力しているため、第1モータ12がジェネレータとして機能する。つまり、エンジン11から出力された動力の一部が第1モータ12により電力に変換される。その変換された電力は、第2モータ13に供給されて、第2モータ13から駆動トルクを出力する。
図4に示すENG_LOモードでは、出力要素である第2リングギヤR2が第1キャリヤC1の回転数(あるいはエンジン11の回転数)より低回転数になる。したがって、ENG_LOモードは、入力回転数と出力回転数との比である変速比として見た場合、「1」より大きな変速比となって、いわゆるアンダードライブ(U/D)状態となる。
図5は、図3に示すENG_HIモードの動作状態を示す共線図である。図5に示すようにENG_HIモードは、例えば車両の運転状態が高車速および要求駆動力が小さい低負荷の状態の場合に設定されるモードであり、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構BKを解放し、かつ第1クラッチ機構CL1を係合することで設定される。第2遊星歯車機構15は、第1クラッチ機構CL1が係合することにより、第2リングギヤR2と第2キャリヤC2との二つの回転要素が連結されるため、全体が一体となって回転する。第1遊星歯車機構14は、第2モータ13が出力した駆動力が伝達されることで第2リングギヤR2が正方向に回転されており、第1リングギヤR1が第2サンギヤS2と一体的に回転して入力要素となり、第1サンギヤS1が第1モータ12のジェネレータとして機能することによる負トルク57が加えられ、第1サンギヤS1が反力要素となる。なお、図5に示す符号55は、図4に示した符号と同じまたは同様に走行負荷を表す下向きの力、符号56は第2モータ13が出力する上向きの正トルク、符号58はエンジン11が出力する上向きの正トルク、符号57は第1モータ12が出力する下向きの反力トルクを表す。つまり、第1モータ12は、エンジン11が出力する駆動トルクに対する反力トルクを出力し、これにより、駆動装置10は、エンジン11が出力する駆動トルクを出力部材16に伝達している。
図5に示す状態では、第2リングギヤR2(あるいは出力部材16)の回転数が第1キャリヤC1の回転数(あるいはエンジン回転数)より高回転になる。したがって、ENG_HIモードは、入力回転数と出力回転数との比である変速比として見た場合、「1」より小さい変速比となって、いわゆるオーバードライブ(O/D)状態となる。
図6は、図3に示すENG直結モードの動作状態を示す共線図である。図6に示すように
第1クラッチ機構CL1が係合することにより第2遊星歯車機構15を構成する各回転要素28~30の全体が一体となって回転する。また、第2クラッチ機構CL2が係合することにより第1キャリヤC1が第2キャリヤC2に連結される。エンジン11が出力した駆動力は、第1遊星歯車機構14により第1モータ12側と第2遊星歯車機構15の出力部材16側とに分割される。例えば第1モータ12は、エンジン11が出力した駆動力を使用してジェネレータとして機能する。第1モータ12で発電された電力を使用して第2モータ13が走行用の駆動力を出力する。したがって、ENG直結モードでは、第2モータ
13が出力した駆動トルクをドリブンギヤ45の部分で、エンジン11が出力した駆動トルクに加えて走行可能となる。このENG直結モードでは、複合遊星歯車機構17を、例え
ば変速比を「1」に固定した変速部として機能させる。このため、エンジン11の回転数と出力部材16の回転数とが常に同じになる。
図3に示すEV_LO及びモードEV_HIモードの動作状態を示す共線図については図示及び説明を省略する。
図7は、バッテリの容量をある程度維持した状態で走行するCS(Charge Sustain)走行での領域図を示している。なお、以下では、ENG_LOモード、ENG_HIモード、ENG直結モ
ードを併せて、HV走行モードともいい、EV_LOモード、EV_HIモードを併せて、EV走行モードともいう。図7に示す横軸は車速、縦軸はアクセル開度を示す。アクセル開度は、例えば要求トルク(要求駆動力)や目標トルク(目標駆動力)に相当する。図7に示した領域図は、バッテリの容量を比較的少なく設定した場合(所謂ハイブリッド車両の場合)に用いられる。また、バッテリの容量を比較的多く設定した場合(所謂レンジエクステン
デッド車両、プラグインハイブリッド車両等の場合)であっても、バッテリの残容量(SOC)を維持する走行モードでは、図7に示した領域図が用いられる。斜線部(ハッチングを施した部分)はエンジン11を停止して第1モータ12及び第2モータ13によって車両を駆動する領域(EV走行モードで走行する領域)である。一方、斜線部以外では、エンジン11が作動している領域である。
図7に示すように走行領域は、ENG_LOモードで走行するローモード走行領域と、ENG_HIモードで走行するハイモード走行領域と、ENG直結モードで走行する直結走行領域とを有
する。ローモード走行領域からハイモード走行領域に切り替わるとき、及び、ハイモード走行領域からローモード走行領域に切り替わるときには、ENG直結モードで走行する直結
モード走行領域を介して切り替わる。ローモード走行領域と直結モード走行領域との切り替え、直結モード走行領域とハイモード走行領域との切り替えは、ハンチング防止のため、ヒステリシスを有した切替線で判断される。なお、図7に示すL1は、直結モード走行領域からローモード走行領域への切替線を示し、L2は、ハイモード走行領域から直結モード走行領域への切替線を示し、L3は、ローモード走行領域から直結モード走行領域への切替線を示し、L4は、直結モード走行領域からハイモード走行領域への切替線を示している。図7において、S1は、図3に示したENG直結モードに設定したときの車速の下
限値を示しており、S2は、図3に示したEV_LOモードに設定したときの車速の上限値を
示しており、S3は、図3に示したEV_HIモードに設定したときの車速の上限値を示して
いる。HV_ECU22は、車速センサ34から得られる情報に基づいて車速を検出し、またアクセル開度センサ35から得られる情報に基づいてアクセル開度を検出する。
なお、EV走行モードにおいてEV_LOモードとEV_HIモードとを切り替える場合には、直結モード走行領域を介さずに切り替えが行われる。このときには、第1モータ12の切り離しを介して切り替えが行われる。前進での車両発進時は、ENG_LOモードで発進する。車両発進後、車速の上昇と共に変速比が1に近付く。変速比が1付近になるとENG直結モー
ドに移行する。このときには、予め定めた車速以上でENG直結モードに移行する。ENG直結モードでの走行時には第1モータ12及び第2モータ13を介した動力伝達がないため、機械エネルギと電気エネルギの変化に伴う損失がなくなる。そのため、燃費向上や発熱の回避に有利であるので、トーング等の高負荷時や高車速時は、積極的にENG直結モードに
移行させる。
図8は、バッテリの容量を消費しながら走行するCD(Charge Depleting)走行での領域図を示している。バッテリの容量を比較的少なく設定した場合(所謂ハイブリッド車両の場合)には、この領域図は用いない。バッテリの容量を比較的多く設定した場合(所謂レンジエクステンデッド車両、プラグインハイブリッド車両等の場合)には、バッテリのSOCを消費するモードでこの領域図が用いられる。図8に示す横軸は車速、縦軸はアクセル開度を示す。斜線部(ハッチングを施した部分)はエンジン11を停止して第1モータ12単独で車両を駆動する領域(単駆動EVモード走行領域)である。網掛け部は、エンジン11を停止して第1モータ12及び第2モータ13で車両を駆動する領域(両駆動EVモード走行領域)である。その他の領域は、エンジン11が作動している領域である。
図8に示すL5は、直結モード走行領域からローモード走行領域への切替線、及び、ハイモード走行領域から直結モード走行領域への切替線を示している。また、L6は、ローモード走行領域から直結モード走行領域への切替線、及び、直結モード走行領域からハイモード走行領域への切替線を示している。図8における、S1、S2、S3は、図7と同じ意味で用いている。
図8において、負荷が低い領域では、第1モータ12単独で車両を駆動する。負荷が高い領域では、第1モータ12及び第2モータ13の両法で車両を駆動する。その際、電費
向上や各モータ及びインバータの温度低下を目的に第1モータ12及び第2モータ13の駆動力の分担割合が決められる。搭載されるバッテリの最大出力や各モータの出力が小さい場合は、図8に示すように、高負荷時にエンジン11を駆動源とした状態に移行させてもよい。図8において、車速が上昇すると、各モータや各ピニオンギヤの回転数が増加するため、EV_LOモードにおいて車速がS2を超えないように、また、EV_HIモードにおいて車速がS3を超えないように走行モードを切り替える。
図9は、本実施形態に係る課題を説明するためのタイムチャートである。「係合装置回転差」は、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2によって、係合または解放される部材間の回転速度の差を示している。この係合装置回転差が下限から上限の範囲(係合可能範囲)において、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が係合可能となる。「係合指示」は、HV_ECU22がCL_ECU21に対して、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の係合または解放を指示するための信号を示している。「ON」は係合を意味し、「OFF」は解放を意味する。「係合装置位置」は、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の入力側摩擦板または出力側摩擦板の位置を示している。この係合装置位置は、LO/Cセンサ31またはHI/Cセンサ32により検出される。係合装置位置が閾値以上であれば、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が係合状態にあり、係合装置位置が閾値未満であれば、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が解放状態にある。「係合判定」は、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が係合状態にあるのか否かをHV_ECU22が判定した結果を示しており、「OFF」の場合には解放状態と判定されたことを意味し、「ON」の場合には係合状態と判定されたことを意味する。HV_ECU22は、(1)係合装置回転差が係合可能範囲内、(2)係合指示がON、(3)係合装置位置が閾値以上の3つ全ての条件が満たされている場合に、係合状態であると判定する。
T1は、係合装置回転差が上限よりも大きな値から上限以下に減少する時期である。T2は、係合装置回転差が上限以下の値から上限よりも大きな値に増加する時期である。T2において、係合装置回転差が上限よりも大きな値になることで、係合指示がOFFになる。T3は、係合装置回転差が上限よりも大きな値から上限以下に減少する時期である。
ここで、HV_ECU22は、係合装置回転差が係合可能範囲内であり、係合指示がONであり、係合装置位置が閾値以上の場合であれば、係合装置(第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2)が係合状態であると判定する場合には、図9のT3において係合状態であると判定される。しかし、T3以降の係合装置位置を見ればわかるように、T3以降に解放状態となる。これは、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れによるものである。すなわち、T1において係合装置回転差が係合可能範囲内となり係合指示がONになると、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が係合状態に向かうように動作するが、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が係合状態になるまでには時間を要する。そして、T2において係合装置回転差が係合可能範囲外になると、係合指示がOFFになるが、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の動作はすぐには変わらす、解放状態に向かって動作するまでには時間を要する。したがって、解放状態になるまでにはさらに時間を要する。そうすると、T2からT3までの期間において、係合指示がOFFであるにもかかわらず、係合装置位置が係合状態になる期間が存在する。そして、T3直後では、係合装置回転差が係合可能範囲内であり、係合指示がONであり、係合装置位置が閾値以上であるため、HV_ECU22は、係合状態であると判定する。このように、係合状態であると判定したHV_ECU22は、係合に係る制御を終了させる。
しかし、実際にはT3以降に第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が
解放状態になってしまう。したがって、上記のような制御では、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の係合が失敗する虞がある。そこで本実施形態では、T3において係合指示を行わず、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れを考慮した時期に係合指示を行う。
図10は、本実施形態に係る係合処理を実施したときのタイムチャートである。T1は、係合装置回転差が上限よりも大きな値から上限以下に減少する時期である。T2は、係合装置回転差が上限以下の値から上限よりも大きな値に増加する時期である。T3は、係合装置回転差が上限よりも大きな値から上限以下に減少する時期である。T4は、係合指示がONになる時期である。T5は、係合装置位置が閾値未満から閾値以上に増加する時期である。T6は、HV_ECU22が係合判定を実施する時期である。
図10に示すように、T4において係合指示がONになることで、T3及びT4においては、係合状態であると判定されなくなる。なお、係合判定を実施する時期はT5であってもよいが、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れを考慮してT6に実施してもよい。T3からT4までの期間t1、及び、T5からT6までの期間t2は、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れを考慮して予め実験またはシミュレーション等により求めておく。この場合、「係合装置回転差」の「上限」からのオーバーシュート量dnに基づいて、t1及びt2を決定してもよい。すなわち、オーバーシュート量dnが大きいほど、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れが大きくなるという関連性があるため、オーバーシュート量dnが大きいほど、t1及びt2を長くしてもよい。
図11は、オーバーシュート量dnと、t1及びt2との関係を示した図である。オーバーシュート量dnと、t1及びt2との関係は、単調増加であれば図11の形態に限定されない。
図12は、本実施形態に係る係合処理のフローを示したフローチャートである。本ルーチンはHV_ECU22により所定の時間毎に実行される。ステップS101では、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2が再係合される状態であるか否か判定される。本ステップS101では、係合指示がOFF、ON、OFFの順に変化した後であるか否か判定している。すなわち、図10におけるT2以降の時期であるか否か判定している。ステップS101で肯定判定された場合にはステップS102へ進み、否定判定された場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS102では、係合装置回転差が係合可能範囲内、且つ、係合装置位置が閾値以上であるか否か判定される。すなわち、本ステップS102では、図10におけるT3で示した時期であるか否か判定される。ステップS102で肯定判定された場合にはステップS103へ進み、否定判定された場合にはステップS102の処理を再度実行する。ステップS103では、図11に基づいてt1が演算される。そして、ステップS104では、ステップS102で肯定判定されてからの経過時間(第1経過時間)がt1以上であるか否か判定される。すなわち、本ステップS104では、図10におけるT4で示した時期であるか否か判定される。ステップS104で肯定判定された場合にはステップS105へ進み、否定判定された場合にはステップS104の処理を再度実行する。そして、ステップS105では、係合指示が行われる。すなわち、図10における係合指示がONになる。
次に、ステップS106では、係合装置回転差が係合可能範囲内、且つ、係合装置位置が閾値以上であるか否か判定される。すなわち、本ステップS106では、図10におけるT5で示した時期であるか否か判定される。ステップS106で肯定判定された場合に
はステップS107へ進み、否定判定された場合にはステップS106の処理を再度実行する。ステップS107では、図11に基づいてt2が演算される。そして、ステップS108では、ステップS106で肯定判定されてからの経過時間(第2経過時間)がt2以上であるか否か判定される。すなわち、本ステップS108では、図10におけるT6で示した時期であるか否か判定される。ステップS108で肯定判定された場合にはステップS109へ進み、否定判定された場合にはステップS108の処理を再度実行する。そして、ステップS109では、係合判定が行われる。すなわち、係合装置回転差が係合可能範囲内であり、係合指示がONであり、係合装置位置が閾値以上である場合に、HV_ECU22は、係合状態であると判定する。なお、HV_ECU22は、係合状態であると判定するまで、係合判定を繰り返し実行する。本実施形態では、ステップS106以降の処理を他の処理に変えることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2の応答遅れに応じて係合指示を行う時期を遅らせるため、係合判定時に誤判定が生じることを抑制できる。したがって、HV_ECU22が別の制御シーケンスに移行することを抑制できるため、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2をより確実に係合させることができる。なお、本実施形態においては車両の前進時について説明したが、後進時においても同様に考えることができる。
10 駆動装置
11 エンジン
12 第1モータ
13 第2モータ
14 遊星歯車機構
15 遊星歯車機構
16 出力部材
17 複合遊星歯車機構
CL1 第1クラッチ機構
CL2 第2クラッチ機構

Claims (1)

  1. エンジンと、モータと、複数の回転要素を互いに連結する係合状態またはその連結を解く解放状態に切り替えることにより前記エンジン及び前記モータと出力部材との連結及び解放を行うクラッチ機構とを備えた車両を制御する車両の制御装置において、
    前記クラッチ機構に対して前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をし、その後に、前記係合状態から前記解放状態に切り替える指示をした後に、再度、前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をする場合には、前記係合状態から前記解放状態に切り替える指示をした後であって前記複数の回転要素の回転速度の差が所定の係合可能範囲内になった時点から所定期間が経過した後に、前記解放状態から前記係合状態に切り替える指示をする制御部を備え
    前記制御部は、前記係合状態から前記解放状態に切り替える指示をした後の前記複数の回転要素の回転速度の差が、前記所定の係合可能範囲の上限から大きいほど、前記所定期間を長くする、
    車両の制御装置。
JP2019004391A 2019-01-15 2019-01-15 車両の制御装置 Active JP7110997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004391A JP7110997B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004391A JP7110997B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020111232A JP2020111232A (ja) 2020-07-27
JP7110997B2 true JP7110997B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=71667819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019004391A Active JP7110997B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7110997B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290581A (ja) 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両用動力伝達装置の制御装置
JP2012086717A (ja) 2010-10-21 2012-05-10 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2016068621A (ja) 2014-09-26 2016-05-09 アイシン精機株式会社 車両制御装置、車両制御方法、および車両

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290581A (ja) 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両用動力伝達装置の制御装置
JP2012086717A (ja) 2010-10-21 2012-05-10 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2016068621A (ja) 2014-09-26 2016-05-09 アイシン精機株式会社 車両制御装置、車両制御方法、および車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020111232A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10562522B2 (en) Control apparatus for vehicular power transmitting system
CN108790772B (zh) 混合动力车辆的驱动装置
JP5125199B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置
EP2829448B1 (en) Drive control device for hybrid vehicle
JP4462259B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP4447027B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
US10625592B2 (en) Control apparatus for vehicular power transmitting system
US10906524B2 (en) Control apparatus for vehicular power transmitting system
WO2006137586A1 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
CN108621776B (zh) 混合动力车辆用驱动装置
JP2007001389A (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP2009023614A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
US9108630B2 (en) Drive control device for hybrid vehicle
JP2008296648A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
EP2832612A1 (en) Drive control device for hybrid vehicle
US20150051773A1 (en) Drive control device for hybrid vehicle
CN113753020B (zh) 混合动力车辆的控制装置
CN108621778B (zh) 混合动力车辆用驱动装置
JP2008273408A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP4333636B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
US9545917B2 (en) Drive control device for hybrid vehicle
JP7110997B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006347268A (ja) 車両用駆動装置
JP4107272B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP2010036741A (ja) 車両用駆動装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7110997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151