JP7108354B1 - バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置と、バイオマス発電システム - Google Patents

バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置と、バイオマス発電システム Download PDF

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Abstract

Figure 0007108354000001
【課題】バイオマス発電における木質ペレット利用を促進することが可能なバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置とバイオマス発電システムを提供する。
【解決手段】バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置は、半炭化装置1と、過剰ガス燃焼装置30と、第3配管33と、第4配管2と、冷却装置4と、第1排出管5と、破砕機8と、ホッパー7と、水分調整混合器42と、ペレタイザー装置43とを備える。バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置は、半炭化装置1のガスを、第2配管32、過剰ガス燃焼装置30、及び第4配管2を経由して半炭化装置1へと循環させる。バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置では、この循環された循環ガスの流れにおいて、過剰ガス燃焼装置30は、第3配管33からの循環ガスの一部を燃焼し、過剰ガス燃焼装置30内の循環ガスの残部を昇温可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置と、バイオマス発電システムに関する。
本発明は、バイオマス燃料用半炭化ペレット(トレファクション燃料)の製造に関する。半炭化は、トレファクションとも呼ばれ、200℃から300℃の還元雰囲気下で、木質バイオマスを熱分解するプロセスである。半炭化ペレット(トレファクション燃料)の製造工程の一部は、木質ペレットの製造工程と類似すると考えられる。
本発明の半炭化ペレットに関してより詳細に説明する。半炭化(トレファクション、Torrefaction)とは、木質バイオマスを無酸素状態で、例えば280℃程度に加熱することにより、木質バイオマスの1部が熱分解し、それによって可燃性ガスが発生し、その質量は約70%に減少するが、燃焼熱は90%が保持され、その粉砕性は石炭と同等で混焼率の向上に有利であり、かつ耐水性(疎水性)が高く運搬性・取扱性にも優れるという、木質バイオマスの高度利用を目指した技術である。木質バイオマスが加熱分解される際に発生するのは、水分と可燃性ガスであり、可燃性ガスの燃焼熱により木質バイオマスを加熱する。このため、外部からの熱供給を必要としない場合もあるが、補助燃料としてLPGを用いることも可能である。
トレファクション燃料については、近年、世界規模で開発が進捗しており、商業ベースでの開発が促進されている。その更なる発展のためには、下記が重要である。
A) 発熱量アップ
素材毎の比率は、石炭:6000kcal/kg、トレファクション燃料:5000kcal/kg、木質ペレット:4000kcal/kgである。
B) エネルギー密度アップ
トレファクションは熱分解プロセスであるため、反応により、原料中の水分と熱分解により発生する揮発成分として30%の質量を失うが、エネルギーとして失われる量は10%程度である。単位重量当たりのエネルギー密度は1.3倍となり、エネルギー輸送効率が改善される。
C) 粉砕性の向上
木質チップやペレットでは粉砕性は低く、石炭火力発電においては、混焼率は数%程度である。トレファクション燃料の粉砕性は石炭と同等であり、混焼率を高めることが可能である。国内の発電所では20%混焼可能と実証済みであり、かつ海外では40%程度の混焼は可能との報告がある。
D) 耐水性の改善と自然発火の危険性低下
E) 多様なバイオマスの利用
樹皮・枝葉等、有用性の低い林地残材、バガス等の農業残渣、多様な原料が利用可能である。
トレファクション燃料の開発の背景としては、地球環境問題や燃料需要増、経済発展などがあり、例えば2030年のCO2削減目標達成のためには、脱化石燃料は必至である。具体的に、化石燃料から、トレファクション燃料を含むバイオマス燃料への転換が期待される設備には以下のようなものがある。
1)発電設備→木質ペレットの代替
2)石炭火力発電設備→石炭とバイオマス燃料との混焼
3)各種工場等にて稼働する石炭ボイラー→石炭とバイオマス燃料との混焼
前記1)の設備においては、今後、規制の変更が実施されると考えられる。前記2)、3)の設備においては、今後は新設や更新の際に高効率の設備採用、CO2排出抑制などが必須であり、未使用の資源(間伐材、建設資材、廃棄物、農業残渣、等)からバイオマス燃料を製造し、資材の有効利用を図ることが必要である。このような状況下で、バイオマス燃料の一種であるトレファクション燃料は、高い混焼率での運用が可能である故に、代替燃料として期待されている。
ここで、本発明と関連する文献(1)-(4)を説明する。
文献(1)は、特許第5584647号に記載の発明であり、乾燥装置と、バイオマスを熱分解する熱分解装置と、乾燥装置と熱分解装置に加熱用の熱を供給する燃焼装置を備えるバイオマスの半炭化燃料の製造装置において、
乾燥装置には、燃焼排ガスの一部が供給され、この一部をバイオマスと直接混合し、その他を、間接伝熱でバイオマスと熱交換し、発生したガスを燃焼装置に供給し、
また、熱分解装置には、燃焼排ガスの一部が供給され、この一部を、バイオマスと直接混合し、
燃焼装置には、燃焼用空気を供給し、熱分解装置から供給された混合気体、及び乾燥装置から供給されたガスを燃焼し、燃焼排ガスを生成するバイオマスの半炭化燃料の製造装置であり、前記バイオマスを加熱して熱分解し、この熱分解ガスと燃焼排ガスの混合気体を、補助燃料とし、燃焼装置に供給することを特徴とする。
また、文献(1)は、バイオマスの熱分解成分は、その一部は蒸気圧が低く、温度が低下すると凝縮し、液体や固体となり、いわゆるタールや凝縮水となる。タールや凝縮水が隔壁や伝熱面に付着すると、これらの付着物に含まれる成分が隔壁や伝熱面、配管に付着して成長し、流路を縮小、閉塞するなど、運転上の障害となる。しかし、本発明では、直接加熱方式を採用することにより、温度が低下し易い伝熱面の面積や容積を小さくでき、配管の長さも短くできるので、タールや凝縮水の付着を抑制することができ、運転上の障害が発生し難くなる。
また、文献(2)は、実用新案登録第3232113号の考案であり、粉砕装置として、縦型粗粉砕装置にピンミル機能を備えた装置であって、タケやササもφ2mm程度で繊維方向に対して100mm以下で、好ましくはφ2mm、長さ50mm程度の針状形チップ状物とした材料を投入し、繊維束あるいは維管束を引きちぎった状態の微粒径綿状物を生成し、ペレタイザーの運転温度は70℃~90℃の予備熱温度で運転し、成型メカニズムは木質繊維樹脂軟化温度による水素結合を達成しつつ、一部材料の高温乾燥による結合不良を2%以下のバインダーによる補助結合を可能とし、20℃~40℃程度高い温度とし、微粉砕物の成分である多糖物質やリグニンなどのバインダー物質の溶融化と成型物表面の被膜化を加温効果にすることを特徴とする。
文献(3)は、特許第5843952号に記載の発明であり、乾燥処理物の発火防止に加え、乾燥処理した廃棄物のエネルギー密度を向上した低コストで連続稼動可能な乾燥処理物の半炭化方法とその装置の提供であって、乾燥設備で乾燥させた後の乾燥処理物を半炭化した略絶乾状態に近づけるようにトレファクション設備を区画分離し、かつトレファクション設備においては、過熱蒸気を一部使用し、トレファクション設備での乾燥処理物の発火防止と、半炭化のための酸素濃度低減とを可能にする。トレファクションロータリーシェル装置は、シェル外周面を外部ジャケットで覆い、かつ外熱空気入口から外熱空気出口までを通じて熱風導入可能な重ジャケット構造で、炉内部での過熱蒸気混合ガスによる乾燥処理物の直接加熱と同時に、乾燥処理物の間接加熱をするハイブリッド構造とし(炉内部での過熱蒸気混合ガスによる乾燥処理物の直接加熱と同時に、乾燥処理物の間接加熱をも行うハイブリッド化)、半炭化された乾燥処理物は、半炭化排出口を経て、トレファクションロータリーシェル装置の出口コンベヤに設置した水分計と、熱風導入口に設置した吹込ガス温度指示調節計を連動させることで、乾燥処理物の水分を値に近づけるようカスケード制御を行い、レファクションロータリーシェル装置の排ガス出口部に一酸化炭素(CO)の濃度を感知するCO計を設け、トレファクションロータリーシェル装置の炉内部にCO計による濃度感知信号に連動して散水作動をする散水装置を設け、トレファクションロータリーシェル装置の外部ジャケットの外熱空気入口に温度指示調節計を設け、外熱空気入口を介し、熱交換器より熱回収した熱風を導入するときに、トレファクションロータリーシェル装置の炉内部において、乾燥処理物の半炭化状態が過度に炭化方向に進まない構造とする。
また、文献(4)は、特許第3837490号に記載の発明であり、バイオマスの半炭化燃料の製造装置と製造方法、及び半炭化燃料を用いた発電システムであって、タールや凝縮水が隔壁や伝熱面に付着すると、これらの付着物に含まれる成分が隔壁や伝熱面、配管に付着して成長し、流路を縮小、閉塞するなど、運転上の障害となる。直接加熱方式を採用することにより、温度が低下し易い伝熱面の面積や容積を小さくでき、配管の長さも短くなり、かつタールや凝縮水の付着を抑制できて、例えば、運転上の障害が発生し難くなる。即ち、酸素欠乏雰囲気中かつ密閉状態において、バイオマスを200~500℃で加熱することにより、1~5%のタール分を含有する生成物を収得することを特徴とする。
特許第5584647号 実用新案登録第3232113号 特許第5843952号 特許第3837490号
前記文献(1)-(4)は、バイオマスの半炭化燃料の製造装置の提供と、その発明を補完するペレタイザーの運転温度に関する発明又は考案であり、連続稼働を図る工夫、タールに関する改良点を備えた構造ではない。個別には、文献(1)では、燃焼排気ガスと乾燥バイオマスの燃焼用空気を混合し、所謂、実施例1の如く、乾燥装置(10)と熱分解室装置(11)を繋ぐ構造である。また、文献(2)は、前述の如く、「ペレタイザーの運転温度は70℃~90℃の予備熱温度で運転し、成型メカニズムは木質繊維樹脂軟化温度による水素結合を達成しつつ、一部材料の高温乾燥による結合不良を2%以下のバインダーによる補助結合を可能とし、20℃~40℃程度高い温度とし、微粉砕物の成分である多糖物質やリグニンなどのバインダー物質の溶融化と成型物表面の被膜化を加温効果にする」ことにある。また、文献(3)は、連続稼働を目的として、前述の如く、「シェル外周面を外部ジャケットで覆い、かつ外熱空気入口から外熱空気出口までを通じて熱風導入可能な重ジャケット構造で、炉内部での過熱蒸気混合ガスによる乾燥処理物の直接加熱と同時に、乾燥処理物の間接加熱をするハイブリッド構造」とする。さらに、文献(4)は、前述の如く、「酸素欠乏雰囲気中かつ密閉状態において、バイオマスを200~500℃で加熱することにより、1~5%のタール分を含有する生成物を収得する」ことを特徴とする。
前述した、文献(1)-(4)では、連続稼働と、タール処理に関する改良(工夫と処理)が、さらに要求される。また、設備の増設、変更、又は減設、更には設備の合理化及びコンパクト化に関しての工夫や改良に関し、充分に提案されていないと考えられる。
上記の課題を解決するために、請求項1~13を提案する。
請求項1は、
投入口(104)及びゲート(102a、102b)を備えておりかつ木質ペレット供給を担う第1配管(101)、開放口(103)、並びに処理室(107)を有する半炭化装置(1)と、
半炭化装置(1)に隣設した過剰ガス燃焼装置(30)と、
半炭化装置(1)から過剰ガス燃焼装置(30)に至る第2配管(32)と、
第2配管(32)から分岐して過剰ガス燃焼装置(30)に至る第3配管(33)と、
過剰ガス燃焼装置(30)から半炭化装置(1)に至る第4配管(2)と、
半炭化装置(1)から排出される中間半炭化品を冷却する冷却装置(4)と、
この冷却装置(4)に繋がる、中間半炭化品を排出する第1排出管(5)と、
第1排出管(5)に繋がる破砕機(8)と、
木質チップ供給を担う、破砕機(8)に繋がるホッパー(7)と、
破砕機(8)に繋がる水分調整混合器(42)と、
水分調整混合器(42)に繋がるペレタイザー装置(43)と、
を備え、
半炭化装置(1)のガスを、第2配管(32)、過剰ガス燃焼装置(30)、及び第4配管(2)を経由して半炭化装置(1)へと循環させる構成とし、
この循環ガスの流れにおいて、過剰ガス燃焼装置(30)は、第3配管(33)からの循環ガスの一部を燃焼し、過剰ガス燃焼装置(30)内の循環ガスの残部を昇温可能とする構成とした、
バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の連続稼働と、半炭化ペレット製造の効率化、定形化、又は関連装置の過度の負担回避、故障回避、設備の合理化及びコンパクト化、等を図れる。
請求項2では、
第1配管(101)、第1排出管(5)、第2配管(32)、及び/又は第4配管(2)にタール付着を抑制するリボンヒータを付設するとともに、これらの管内のタール付着を検証し、バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の連続稼働に対し、障害となる状況である時は、これらの管のタール除去、管の故障時の交換、及び解体による保守管理を可能とする構成とした、
請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項3では、
第1配管(101)と第2配管(32)を繋ぐ第8配管(37)と、
冷却装置(4)と第2配管(32)を繋ぐ第6配管(35)と、
第1排出管(5)と第2配管(32)を繋ぐ第7配管(36)と、
を更に備える、
請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項4では、
第1配管(101)、第1排出管(5)、第2配管(32)、第4配管(2)、第6配管(35)、第7配管(36)、及び/又は第8配管(37)にタール付着を抑制するリボンヒータを付設するとともに、これらの管内のタール付着を検証し、バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の連続稼働に対し、障害となる状況である時は、これらの管のタール除去、管の故障時の交換、及び解体による保守管理を可能とする構成とした、
請求項3に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項3を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項5では、
破砕機(8)は木質チップ及び中間半炭化品の両方の破砕に使用され、
ペレタイザー装置(43)は破砕された木質チップ及び中間半炭化品の両方のペレット化を行う構成とした、
請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項6では、
第2配管(32)はノックアウトドラム(34)を更に備える、
請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項7では、
ペレタイザー装置(43)に繋がり、かつ木質ペレット供給を担うルート2と、
ペレタイザー装置(43)に繋がり、かつ半炭化ペレット輸送を担うルート6と、を備え、
ルート2を、投入口(104)に繋ぎ、
ルート6は、半炭化ペレットコンベア(51)を備える、
構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項8では、
ルート2と、投入口(104)の間に、木質ペレット搬送を担うルート3、及びルート4を配備し、木質ペレットを、第1配管(101)に供給する、
構成とした請求項7に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項7を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項9では、
破砕機(8)の排出口に繋がる排出コンベア(41)と水分調整混合器(42)との間にあるルート5と、
ルート4と前期半炭化装置(1)を繋ぐルート1と、を備え、
ルート2とルート3を繋ぎ、このルート3とルート4を繋ぐ、
構成とした請求項8に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項8を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項10では、
半炭化装置(1)と、第2配管(32)及び第4配管(2)と、冷却装置(4)と、第1排出管(5)と、ホッパー(7)と、破砕機(8)と、を第1ユニットとする、
構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項11では、
第2配管(32)、第3配管(33)、及び第4配管(2)と、過剰ガス燃焼装置(30)と、を第2ユニットとする、
構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項12では、
水分調整混合器(42)と、この水分調整混合器(42)に繋がるペレタイザー装置(43)と、を第3ユニットとする、
構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置
とし、請求項1を更に発展させたバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の構造が得られる。
請求項13では、
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットを燃料とし、バイオマス発電を実施する
構成としたバイオマス発電システムの提供である。この種のバイオマス発電で用いるバイオマス発電機について、限定はないが、本発明が、第1~第3ユニットでなる構造を採用することで、例えば、本出願人が取得した特許第7017747号の「バイオマス発電方法、バイオマス発電の情報管理方法、バイオマス発電システム、及びバイオマス発電の外販商品の販売方法」で採用した“発電機A”が望ましいと考える(以下同じ)。
バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の全体を示し、かつ装置の系統(装置の流れ)を摸式化した模式図 図1の回路図 木質チップ、木質ペレット、又はトレファクションペレットの各一例及び特徴を示した模式図
以下、本発明の実施例を説明する。実施例は、好ましい一例であり、実施例の説明、及び/又は、図面に限定されない。従って、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造、又は同じ特徴と効果を達成できる構造、簡略化した構造、等は、本発明の範疇である。
トレファクション(半炭化)のプロセス原理について以下述べる。木質バイオマスは、セルロース、ヘミセルロース、リグニン等を含む。そのうち最多を占めるのは、セルロースであり、約1/3であるが、全体は、(C6H10О5)nで表される多糖類である。木質バイオマス全体の平均の元素比率としては(C6H9О4.2)nとされている。木質バイオマスをトレファクションによって無酸素状態で300℃以下に熱すると、最も低温(240℃付近)で分解する成分であるヘミセルロースの分解があり、おもにО(酸素)がH2О(水)として分解脱離される。これにより質量が70~75wt%へ減少するが、燃焼熱は90%に保たれる。原料木質チップの炭素は49wt%、酸素は45wt%程度である。しかし、半炭化ペレットでは酸素が35wt%と大きく減少し、炭素は54wt%へ上昇する。この結果、単位質量当たりの発熱量(燃焼熱)が30%程度上昇する。
このように、半炭化によりバイオマスの質量が約75%へ減少する中で、その酸素は約40%がガスとして放散される一方、炭素分で分解放散されるのは12%程度である。放散されるガスは、水分が多く(原料に10wt%ほど含まれる含有水分が蒸発される分を除く)、発生ガスの質量比で37%、モル比で61%になる。しかし、一酸化炭素、酢酸、ギ酸、メタノール、乳酸、フルフラール、ヒドロキシアセトン等可燃物が含まれているため、この発生ガスは燃焼により発熱する。
トレファクション反応そのものは発熱反応であるが、低温バイオマスの280℃近くまでの加熱、及び含有水分蒸発のために熱が必要であり、この熱は、放散されたガスの燃焼熱で賄う。
トレファクションのプロセスは、以下である。
(1)縦型円筒の半炭化装置1下部から、280℃に加熱された一定量の循環ガスFを流し、頂部から落下するバイオマス(木質ペレット)を向流接触により加熱し、バイオマスから分解発生したガスと循環ガスFが半炭化装置1頂部から排出される。
(2)このガスは落下してくる冷バイオマスにより熱を奪われ180℃近くに冷却されている。
(3)このガスのうち、発生ガス相当分は、原則として、過剰ガス燃焼装置30に送られ燃焼される(その残りが循環ガスFとなる)。その1200℃に近い高温の燃焼排ガスは熱交換器の制約により350℃程度まで希釈空気の注入により冷却された後、180℃循環ガスFの280℃迄の加熱に用いられる。
(4)280℃迄加熱された循環ガスFは、再び半炭化装置1へ送られる。
(5)燃焼排ガスのうちその一部は熱が余るので、加熱に使用されることなく、大気中へ放散される。
半炭化ペレットの製造工程としては、原料である乾燥された切削チップ(木質チップ)を破砕しペレット化する工程(原料ペレット化工程:第1工程)と、製造された木質ペレットを高温の半炭化装置1に通して前述のトレファクションのプロセスを行い、その半炭化された製造物(中間半炭化品)を更に破砕しペレット化する工程(半炭化工程:第2工程)に分けられる。破砕機とペレタイザーがそれぞれ1台ずつである場合は、第1・第2工程を同時(連続的)に行うことはできないが、限定されない。原料木質ペレットを購入する、或いは原料としてチップをそのまま使用するなど、第1工程(原料ペレット化工程)を省略することもあり得る。第1工程は24時間連続運転の必要はないが、第2工程は可燃性ガスの燃焼操作を伴うため24時間連続運転となる。本発明の製造装置での安定した製造能力としては、例えば以下のようである。
・乾燥チップ(水分10wt%)投入 20kg/hr
・半炭化品製造能力 13kg/hr
また、本装置は、大別すると、無酸素下又は低酸素下、かつ200℃から300℃の還元雰囲気下で、木質ペレットを熱分解する半炭化装置1(半炭化炉)を主体とする第1ユニットAと、過剰ガス燃焼装置30で、半炭化装置1で発生したガスを燃焼し、その燃焼排ガスを用いて昇温した循環ガスFを、再度半炭化装置1に供給する第2ユニットBと、中間半炭化品及び木質チップをペレット化する、ペレタイザー装置43を主体とする第3ユニットCと、の組合せである。この第1ユニットA~第3ユニットCを構成する機器の容積変更可能、配管の寸法調整可能とし、配置等の変更可能とすることを介して、設備規模変更・増設が図れることを特徴とする。第1ユニットA~第3ユニットCについて、以下、順に説明する。
第1ユニットAは、
木質ペレット、及び/又は、投入口104及び開閉ゲート102a、102bを備えておりかつ木質ペレット供給を担う第1配管101と、開放口103と、温度計105と、処理室107(図2の表記では、筐体及びその内部空間の両方を指すことを意図している)と、を有する半炭化装置1と、
半炭化装置1から過剰ガス燃焼装置30に至る第2配管32と、過剰ガス燃焼装置30から半炭化装置1に至る第4配管2と、
半炭化装置1から排出される中間半炭化品を冷却する冷却装置4と、
冷却装置4に繋がる、中間半炭化品を排出する第1排出管5と、
第1排出管5が備えるダンパ17の排出口9に繋がる破砕機8と、
機外にある木質チップを送り込む、木質チップ供給用の手段6(例えば、人、樋、配管等)と、
手段6から、破砕機8に繋がるホッパー7と、
窒素ガスを第1配管101及び/又は第1排出管5及び/又は処理室107に供給する第5配管10と、でなる。
第1ユニットAの工程について、以下詳述する。初めに、第1ユニットAの半炭化装置1による半炭化工程について述べる。
原料木質ペレットを木質ペレットホッパー21へ投入する。投入された原料は、ロータリーバルブ(符号なし)の回転数により投入速度を調整され、木質ペレット投入コンベア22により、半炭化装置1上部に設置された、投入口104と2段の投入スライドゲート102a及び102bを備える、第1配管101へ送られる(ルート1(11))。投入口104下部にゲート102aが設置され、投入口104がいっぱいになる前にゲート102a(上段)が開き、材をゲート102b(下段)に落とす。投入スライドゲート102a、102bの間の滞留時間は適宜調整可能である。
ゲート102aの閉止を確認後、ゲート102bが自動的に開放され材を半炭化装置1に落とす。このように、2つのゲート102a、102bが交互に開閉を繰り返し、2つが同時には開かないことで、半炭化装置1へ材を供給するとともに、第1配管101内部の可燃性ガス(人体に非常に有毒)の外部への漏洩、及び空気の内部への混入を防いでいる。なお、同じ目的で、ゲート102a、102bとも、その開放中は窒素が封入される。この窒素を供給する配管が第5配管10であり、第1ユニットAに含まれる。また両者の間に第8配管37を設け、これにより両者の閉止中は中間の可燃性ガスを第8配管37により第2配管32へと排出するようにすることができる。第8配管37にはリボンヒータなどのタール除去手段が適宜付設され得る。
半炭化装置1への材の供給速度と排出速度は、バランスされるとよい。前述のように、材の供給速度は、ロータリーバルブ(符号なし)の回転数による制御であり、排出速度は、半炭化装置1下部に設けられた冷却装置4が備えるコンベアの回転数による制御であるが、供給速度とバランスしない時のために、半炭化装置1内にはレベルスイッチが設けられ、これがHを示すと、2つのゲート102a、102bが閉止され、これにより材の供給が停止され、その間は材の排出は継続するので、半炭化装置1内の材レベルは下降し、Hは解除され、同時にゲート102a、102bが再起動となる。ゲート102a、102b停止中もロータリーバルブ、木質ペレット投入コンベア22は稼働を続けるので、その状態が続けば投入口104のレベルスイッチがHとなり、これによってロータリーバルブ、木質ペレット投入コンベア22が停止となる。ロータリーバルブと木質ペレット投入コンベア22の発停を頻繁に繰り返すことを避けるため、供給量と排出量のバランスを調整することが肝要である。目安としては、数時間に1度程度、レベルスイッチがHを示すように調整することである。Hを長時間全く示さない場合は、排出量に対して供給量が不足していると考えられ、半炭化装置1内の材レベルが次第に不足し、その結果、半炭化が不十分となっている可能性がある。よって、半炭化装置1への供給量が排出量を少しだけ上回るように調整するのが基本である。
半炭化(トレファクション)の重要なポイン卜は、全ての木質ペレット(バイオマス)が均一に、同じ時間、同じ温度で加熱されることなので、半炭化装置1内では、全ての木質ペレット(バイオマス)が同じ速度で落下するように、内部表面は溶接線も含めて精巧に磨かれ、自然落下に障害となるような物も、温度計105とガス分散器(図示しない)を例外として、できるだけ除くことが望ましい。
トレファクションのプロセスにおいて述べたように、半炭化装置1内部では、過剰ガス燃焼装置30内の熱交換器によって、280℃程度まで加熱された循環ガスFが、第4配管2から半炭化装置1内下部に注入され、上部から落下する原料ペレットとの向流的な接触により、トレファクションに必要な熱量を与えている。
半炭化装置1の処理室107の圧力は適宜調整可能である。本実施例の半炭化装置1の処理室107は、縦型円筒のベッセル(容器)であり、例えば当技術分野で使用される一般的な容器を使用してもよく、また処理能力や装置の構成に応じてカスタマイズされた容器であってもよい。その設計圧力、設計温度、材料の滞留時間等についても同様である。実際の運転圧力が設計圧力を超えた場合、装置上面に設置されたラプチャーディスクが例えば100kPaGにて破裂し、装置の破損を防ぐとともに、内部の可燃性ガスを、開放口103を通じて建屋外へ導く。ラプチャーディスクのバイパスに設けられた自動弁は、窒素による置換などのためで、放散口が建屋(処理室107)外高所に置かれている。
半炭化装置1内部では、原料ペレット(木質バイオマス)が280℃近くまで加熱されるので、熱分解により可燃性ガスが発生する。循環ガスF及びこの発生ガスは、半炭化装置1上部に設けられた出口ノズル(番号なし)を介し、半炭化装置ブロワ31に吸引されて第2配管32に入り、過剰ガス燃焼装置30へ送られる。半炭化装置1へ循環される循環ガス流量は、半炭化装置ブロワ31の回転数制御により、処理能力、装置の構成、設計圧力、設計温度、材料の滞留時間、等に応じて調整した一定値に保たれることが望ましい。半炭化装置ブロワ31の手前には、タール除去を目的として、ノックアウトドラム34を設けるとよい。
次に、第1ユニットAの、冷却装置4等による工程について述べる。
半炭化装置1底部から排出された、トレファクションを終えた生成物(中間半炭化品)は、冷却装置4(冷却コンベア)によって、できるだけ均一な速度で切り出され、かつ水噴霧(例えば2つの注入ノズルによる、水量は適宜調整可能)によって90℃以下へ冷却し、火災発生の危険性を防ぐ。次に、排出ゲート102c、102dを通し、大気に触れる。冷却装置4で蒸発した水分は、若干の可燃性VOC(揮発性有機化合物)を含んでおり、そのままでは大気へは放散できない。このため例えば、冷却装置4から第2配管32の間にこの蒸気を逃がすためのベントラインである第6配管35を設けることができ、これを通してこのVOCを含むガスを第2配管32へと送り込み、半炭化装置ブロワ31の吸引によって過剰ガス燃焼装置30へと送り込み、そこで燃焼処理することができる。このラインは径が比較的小さく、温度も比較的低いので、タールの発生による閉塞に注意が必要であり、適宜リボンヒータなどのタール除去手段が付設され得る。
冷却装置4と排出口9の間には、2つの排出ゲート102c、102d、及び窒素封入弁(図2中の※N1)を含む、第1排出管5が設けられる。排出ゲート102c、102d、及び窒素封入弁の動作は半炭化装置1の入口のものとほぼ同一であり、その説明は省略する。排出ゲート102c、102d間の容量は、設計圧力、設計温度、材料の滞留時間等に応じて適宜調整可能である。第1排出管5から第2配管32の間には、系内の可燃性有毒ガスの外部への漏洩防止及び系内への空気進入防止のためのベントラインである第7配管36を設けることができる(機能や動作は上記第8配管37と同様)。第7配管36にもリボンヒータなどのタール除去手段が適宜付設され得る。
冷却装置4により、90℃以下まで冷却された中間半炭化品は、第1排出管5を経て、排出口9、9aを備えた分岐型のダンパ17(分岐ダンパ装置)を介し、破砕機8に送られる。
尚、この破砕機8には、ホッパー7を介して、手段6(手動、その他の装置等)により、原料となる木質チップも送られる。すなわち、本実施例では、破砕機8は、中間半炭化品と木質チップ、双方を破砕する役割を担う。前述の手段6も、第1ユニットAに含まれる。木質チップ(切削チップ)の供給過程は、手作業、ホイールローダー、又はフォークリフト(図示せず)などの手段6により、木質チップを半炭化設備まで運搬し、チェーンブロック(不図示)により床上のステージに上げ、木質チップホッパー7へ投入する。投入された木質チップは、木質チップホッパー7から、振動フィーダー(符号なし)を経由して破砕機8に送られる。
次に、第2ユニットBは、
半炭化装置1に隣設した過剰ガス燃焼装置30と、
半炭化装置1から過剰ガス燃焼装置30に至る第2配管32と、
第2配管32から分岐して過剰ガス燃焼装置30に至る第3配管33と、
過剰ガス燃焼装置30から半炭化装置1に至る第4配管2と、でなる。
過剰ガス燃焼装置30で、循環ガスFを昇温する構造である。循環ガスFは、半炭化装置1から、第2配管32、過剰ガス燃焼装置30、第4配管2を通って再び半炭化装置1へと循環する。その際、半炭化装置1でのトレファクションにより発生したガスを、第2配管32から分岐した第3配管33により過剰ガス燃焼装置30に送って高温燃焼し、その燃焼熱を用いて過剰ガス燃焼装置30内の熱交換器において循環ガスFを昇温し、第4配管2により半炭化装置1に供給する構造である。半炭化装置1に高温の循環ガスFを供給し、木質ペレットを熱分解し、中間半炭化品を効率的に生成する。
第2ユニットBの過剰ガス燃焼装置30、及び循環ガスFの流れについて、以下詳述する。
半炭化装置1上部から半炭化装置ブロワ31により吸引された循環ガスFのうち、一定量は半炭化装置1への循環ガスFとして、過剰ガス燃焼装置30内の熱交換器によって、180℃から280℃程度まで加熱されたのち、半炭化装置1へ再循環される。
半炭化装置1への循環ガスFの流量は、流量制御機(図中のFIC)からの出力信号によって、半炭化装置ブロワ31の回転数を制御することで一定に保たれる。また、熱交換器による加熱は、循環ガスFの、半炭化装置1入り口(ガス供給口106)手前に設けられた温度制御機(図中のTIC)による過剰ガス燃焼装置熱交換器入り口に設置された2つの制御弁(番号なし)の開度制御によって、280℃に保つよう調整される。この2つの制御弁は、一方が熱交換器に入るもの、他方が熱交換器のバイパスとなるものであり、作動は逆方向となる(片方が開けば、もう一方は閉じる)。
半炭化装置1内で発生したVOC相当分の過剰燃焼ガスEは(前述の冷却装置4からの蒸発水含め)、過剰ガス燃焼装置30内の熱交換器の手前で、分岐弁(不図示)などにより循環ガスFから分岐し、第3配管33を通って過剰ガス燃焼装置30にて燃焼される。燃焼条件は処理能力、装置の構成、設計圧力、設計温度、材料の滞留時間、等に応じて調整可能である。その流量は半炭化装置1内部の圧力が一定となるよう圧力制御機(図2中のPIC)からの信号による圧力制御弁の開度調整によって制御される。高温の燃焼排ガスによる供給熱量が、循環ガスFの加熱に必要な熱量を上回る場合、余剰分は熱交換器のバイパスとして大気放散される。その流量は煙突出口手前にある手動バタフライ弁(不図示)の開度によって調整される。
過剰ガス燃焼装置30へは、補助燃料としてLPG(補充ガスD)が供給されてもよい。補充ガスDは、スタートアップ時は少量が供給され、火炎安定後、自動的に所定量に切り替わる。補充ガスDの供給量は、過剰燃焼ガスEの温度制御機、及び温度制御弁の開度によって自動的に調整される。
本発明では、安全性向上のため、第2配管32、及び第3配管33には、複数の緊急遮断弁を設け、失火等の異常時には燃料供給を自動的に停止するのが好ましい。起動時にはまず燃焼空気ブロワが起動し、燃焼炉(符号なし)内部を空気でパージ(可燃性ガスを除去)した後、補充ガスDを導入、点火し、停止時には、補充ガスDおよび過剰燃焼ガスEの供給を停止(失火)した後も、しばらく燃焼空気ブロワは運転を続け、燃焼炉内部の可燃性ガスを除去したのちに停止する。
循環ガスFの目標温度は280℃が望ましいが、本実施例のように、小容量設備の場合、大型設備に比べ設備の表面積が相対的に大きくなり、熱損失があることから、過剰ガス燃焼装置30からの燃焼排ガス温度を上げることや、電熱フランジヒータ(不図示)を半炭化装置1の入り口ライン付近に付設することで対応するとよい。
続いて、第3ユニットCは、
破砕機8に繋がる水分調整混合器42と、
水分調整混合器42に繋がるペレタイザー装置43でなる。
第1ユニットAから第3ユニットCに至る工程には、第1ユニットAの破砕機8の排出口(符号なし)に繋がる排出コンベア41と第3ユニットCの水分調整混合器42を繋ぐルート5(15)が含まれる。また、第3ユニットCから第1ユニットAに至る工程には、水分調整混合器42に繋がるペレタイザー装置43と、このペレタイザー装置43に繋がる、木質ペレット搬送用のルート2(12)と、バイオマス燃料用半炭化ペレット搬送用のルート6(16)と、ルート2(12)に繋がるルート3(13)と、ルート3(13)に繋がるルート4(14)と、このルート4(14)を投入口104に繋ぐ機構(木質ペレット投入コンベア22による搬送など)と、が含まれる。
第3ユニットCのペレタイザー装置43を用いたペレット化工程について、以下詳述する。
本発明の一例では、第1回目のペレット化では、例えば地産の針葉樹(杉・ヒノキ等)が原材料となり、切削チップ(木質チップ)の形状で購入し、ペレタイザー装置43での処理により木質ペレットを生成する。また、第2回目のペレット化では、この木質ペレットが半炭化されたもの(中間半炭化品)を破砕し、ペレタイザー装置43での処理により、半炭化ペレットを供給する構成とする。
ペレタイザー装置43は詳細には説明しないが、本製造装置で好適に使用できるペレットを製造でき、本製造装置に組み込み可能なものであれば、詳細は特に限定されない。例えば、成形機器と、この成形機器にチップ、又はペレットを押し込む回転式のローラ機器を組み合せたものなどの、市販のペレタイザー装置を使用することができる。
まず、原料ペレット化工程(第1回目のペレット化)に関して説明する。原料となる木質チップ(バイオマス)の条件としては、水分10~15wt%、また半炭化装置1には、例えばバイオマスが重力によって自然落下する移動床と呼ばれる方式を採用しているため、原料サイズの均一化が要求される。本発明では、水分調整混合器42により水分調整後、ペレタイザー装置43(ブリケッター)での圧縮固形によってできるだけ均一なサイズとする。
本実施例では、トレファクションに用いる原料は、例えば、水分10%まで乾燥された切削チップ(木質チップ)であり、例えばVolter40(商品名)という木質バイオマスのガス化による熱電併給装置(CHP;Combined Heat & Power Supply System)用の原料をそのまま用いることもできるが、限定されない。
前述の如く、第1ユニットAから送られた木質チップは、破砕機8から排出コンベア41を経由し、第3ユニットCの水分調整混合器42において水分量が調整され、ペレタイザー装置43で圧縮形成され、均一なサイズ(例えば、6mmφ×20mmL)の中間原料(木質ペレット)となって、例えば、フレコンバッグなどの木質ペレット受け20に保管される。原料ペレット化工程の運転は、原料チップの投入速度が例えば20kg/hrであり、木質ペレットもほぼ同量となる。但し、木質ペレットを外部から購入し、原料ペレット化工程を省略することもできる。
ペレタイザー装置43では、破砕後の木質ペレットに装置上部にある水分調整混合器42で水分を調整添加し、混合攪拌した後、水分調整混合器42の底部に設置された可変速のスクリューコンベアでペレタイザー装置43本体に送り、圧縮形成する。例えば、径6mm、長さ15~20mmの木質ペレット(円柱状の固形物)が成形される。良好な固形物(硬さ、耐水性)を得るには、水分率、ダイ温度、及び材供給量が非常に重要で、水分は10~15wt%程度となるようミキサーへ注入されるが、原料が予め、水分10wt%程度まで乾燥されている場合、水分注入不要の可能性もある。
この工程の投入速度を決めるのは振動フィーダー(符号なし)であり、この振動数により例えば20kg/hrに近い投入速度に調整する。上記したペレタイザー装置43上部の水分調整混合器42が備えるミキサー底部スクリューコンベアは、例えば、最高速度に設定し、それでも遅い場合にはミキサー内の材レベルが上昇するため、その際は振動フィーダーによる材の供給速度をさらに下げる。
この工程は、前述の通り、原料ペレット化工程(第1回目のペレット化)の他に、後述する半炭化後のペレット化工程(第2回目のペレット化)にも用いられる。この時は、破砕機8に中間半炭化品が投入され、木質チップホッパー7と振動フィーダー(符号なし)は工程より除外される。
ペレタイザー装置43を経た木質ペレットは、コンベア(符号なし)へ落ち、その出口で木質ペレット受け20(フレコンバッグ等)に入れられ、一時保管される。尚、このコンベア(符号なし)は、後述する、半炭化後ペレット化工程における半炭化ペレットコンベア51と兼用することもできるが、一例である。木質ペレット受け20に入れられた木質ペレットは、トレファクション用の原料として使用される際には、ルート2(12)、ルート3(13)、ルート4(14)の順に順送される。この工程には、例えば、木質ペレットホッパー21、木質ペレット投入コンベア22を、それぞれ配備する。
次に、半炭化後ペレット化工程(第2回目のペレット化)に関して説明する。
冷却装置4内での水噴霧によって90℃以下まで冷却された中間半炭化品は、分岐ダンパ17を経て、排出口9から排出され、破砕機8で破砕された後、排出コンベア41から、ルート5(符号15とする)にて水分調整混合器42へ送られ、水分をスプレーガンによって所望する木質ペレットの水分量に応じて適宜調整した後で再びペレタイザー装置43にて圧縮形成される。この時、ダイ温度は100℃程度が好ましい。尚、半炭化が十分であるかを目視で確認し、不十分な場合は分岐ダンパ17の排出口9aからドラムなどで受ける。
ペレタイザー装置43の良好な作動のためには、材の水分率、ダイの温度の他に、材の供給速度が重要であるが、これは最も粉末の排出が少なく、ペレットの形成に好都合な条件で適宜調整され得る。
尚、破砕機8、ペレタイザー装置43は、ともに木質チップ処理時(第1回目のペレット化)と同様、機械表面と材の摩擦熱により昇温するため、温度制御は本実施例においても、考慮されることが望ましい。ペレタイザー装置43の他、破砕機8においても、機械内部であまりの高温度となると機械の破損や内部での火災が発生するので注意する。特に、破砕機8の切削刃が高温になりやすい。
以上のように、第1ユニットAで生成された中間半炭化品は、第3ユニットCのペレタイザー装置43に送られてペレット化される。完成品の半炭化ペレット(規格品)は、ルート6(16)、及び/又は半炭化ペレットコンベア51等の装置により、半炭化ペレット受け54(フレコンバッグ等)に送られる。
尚、図4は、木質チップ、木質ペレット、又はトレファクションペレット(半炭化ペレット)の各一例を示した模式図で、それぞれの特徴を示す。
ペレタイザー装置43には、規定の寸法、品質でなる完成品の半炭化ペレットを収容する手段が繋がっている。この一例では、ルート6(16)、及び完成品の半炭化ペレットを収容する機器、例えば、半炭化ペレットコンベア51、乾燥機52、冷却器53、及び上記半炭化ペレット受け54等を備える。
第3ユニットCからルート6(16)へ送られた完成品の半炭化ペレットは、半炭化ペレットコンベア51、乾燥機52に送られ、電熱ヒータによって、半炭化ペレット中に残存していたリグニンと水が化学反応を起こすのに適した温度及び時間で保持される。これは耐水性及び強度を得るため、優良製品を得るための重要な工程である。その後、冷却器53にて空冷されたのち最終製品の半炭化ペレットとして、半炭化ペレット受け54(フレコンバッグ、等)に保管される。尚、電熱ヒータの負荷を上げ過ぎると火災の恐れがあり注意する。
ここで、トレファクションにおいて重要なタールの処理について述べる。タールとは、熱分解過程でバイオマスから揮発する炭化水素類の一部が半炭化装置1内で分解されず最後まで残り、ガスを冷却する過程で固体状になり析出した状態になったものである。タール発生を定量的に測定することは困難だが、今後、その手段と方法等を確立し、連続稼働が達成されることが不可欠である。
木質バイオマスの熱分解時にはガスだけではなく上記タール成分が発生し、タール中の低温(160℃以下)部分は固化析出し、詰まりとなって操業の障害となる。従って、半炭化装置1の周囲には、例えば第3配管33、第2配管32、その他のガス配管などを含め、160℃以上を保持できるように、電気加熱式のリボンヒータを適宜付設することが好ましい。
また、第3配管33とか、第2配管32、又は半炭化装置ブロワ31等の機器を、ガス循環を継続しながら、配管内にタール成分を含んだガスを残さないために、運転終了後に、できれば窒素により置換する処理を行うことが有効である。
本発明の考えは、種々説明するまでもなく、様々な実施形態、及び変形が可能である。従って、前述した実施形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1 半炭化装置
101 第1配管
102a ゲート
102b ゲート
102c 排出ゲート
102d 排出ゲート
103 開放口
104 投入口
105 温度計
106 ガス供給口
107 処理室
2 第4配管
4 冷却装置
5 第1排出管
6 手段
7 ホッパー
8 破砕機
9 排出口
9a 排出口
10 第5配管
11 ルート1
12 ルート2
13 ルート3
14 ルート4
15 ルート5
16 ルート6
17 ダンパ
20 木質ペレット受け
21 ホッパー
22 木質ペレット投入コンベア
30 過剰ガス燃焼装置
31 半炭化装置ブロワ
32 第2配管
33 第3配管
34 ノックアウトドラム
35 第6配管
36 第7配管
37 第8配管
41 コンベア
42 水分調整混合器
43 ペレタイザー装置
46 排出口
51 半炭化ペレットコンベア
52 乾燥機
53 冷却器
54 半炭化ペレット受け
A 第1ユニット
B 第2ユニット
C 第3ユニット
D 補充ガス
E 過剰燃焼ガス
F 循環ガス

Claims (13)

  1. 投入口(104)及びゲート(102a、102b)を備えておりかつ木質ペレット供給を担う第1配管(101)、開放口(103)、並びに処理室(107)を有する半炭化装置(1)と、
    前記半炭化装置(1)に隣設した過剰ガス燃焼装置(30)と、
    前記半炭化装置(1)から前記過剰ガス燃焼装置(30)に至る第2配管(32)と、
    前記第2配管(32)から分岐して前記過剰ガス燃焼装置(30)に至る第3配管(33)と、
    前記過剰ガス燃焼装置(30)から前記半炭化装置(1)に至る第4配管(2)と、
    前記半炭化装置(1)から排出される中間半炭化品を冷却する冷却装置(4)と、
    この冷却装置(4)に繋がる、前記中間半炭化品を排出する第1排出管(5)と、
    前記第1排出管(5)に繋がる破砕機(8)と、
    木質チップ供給を担う、前記破砕機(8)に繋がるホッパー(7)と、
    前記破砕機(8)に繋がる水分調整混合器(42)と、
    前記水分調整混合器(42)に繋がるペレタイザー装置(43)と、
    を備え、
    前記半炭化装置(1)のガスを、前記第2配管(32)、前記過剰ガス燃焼装置(30)、及び前記第4配管(2)を経由して前記半炭化装置(1)へと循環させる構成とし、
    この循環された循環ガスの流れにおいて、前記過剰ガス燃焼装置(30)は、前記第3配管(33)からの前記循環ガスの一部を燃焼し、前記過剰ガス燃焼装置(30)内の前記循環ガスの残部を昇温可能とする構成とした、
    バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  2. 前記第1配管(101)、前記第1排出管(5)、前記第2配管(32)、及び/又は前記第4配管(2)にタール付着を抑制するリボンヒータを付設するとともに、これらの管内のタール付着を検証し、前記バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の連続稼働に対し、障害となる状況である時は、これらの管のタール除去、前記管の故障時の交換、及び解体による保守管理を可能とする構成とした、
    請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  3. 前記第1配管(101)と前記第2配管(32)を繋ぐ第8配管(37)と、
    前記冷却装置(4)と前記第2配管(32)を繋ぐ第6配管(35)と、
    前記第1排出管(5)と前記第2配管(32)を繋ぐ第7配管(36)と、
    を更に備える、
    請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  4. 前記第1配管(101)、前記第1排出管(5)、前記第2配管(32)、前記第4配管(2)、前記第6配管(35)、前記第7配管(36)、及び/又は前記第8配管(37)にタール付着を抑制するリボンヒータを付設するとともに、これらの管内のタール付着を検証し、前記バイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置の連続稼働に対し、障害となる状況である時は、これらの管のタール除去、前記管の故障時の交換、及び解体による保守管理を可能とする構成とした、
    請求項3に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  5. 前記破砕機(8)は前記木質チップ及び前記中間半炭化品の両方の破砕に使用され、
    前記ペレタイザー装置(43)は破砕された前記木質チップ及び前記中間半炭化品の両方のペレット化を行う構成とした、
    請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  6. 前記第2配管(32)はノックアウトドラム(34)を更に備える、
    請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  7. 前記ペレタイザー装置(43)に繋がり、かつ前記木質ペレット供給を担うルート2と、
    前記ペレタイザー装置(43)に繋がり、かつ前記半炭化ペレット輸送を担うルート6と、を備え、
    前記ルート2を、前記投入口(104)に繋ぎ、
    前記ルート6は、半炭化ペレットコンベア(51)を備える、
    構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  8. 前記ルート2と、前記投入口(104)の間に、前記木質ペレット搬送を担うルート3、及びルート4を配備し、前記木質ペレットを、前記第1配管(101)に供給する、
    構成とした請求項7に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  9. 前記破砕機(8)の排出口に繋がる排出コンベア(41)と前記水分調整混合器(42)との間にあるルート5と、
    前記ルート4と前記半炭化装置(1)を繋ぐルート1と、を備え、
    前記ルート2と前記ルート3を繋ぎ、このルート3と前記ルート4を繋ぐ、
    構成とした請求項8に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  10. 前記半炭化装置(1)と、前記第2配管(32)及び前記第4配管(2)と、前記冷却装置(4)と、前記第1排出管(5)と、前記ホッパー(7)と、前記破砕機(8)と、を第1ユニットとする、
    構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  11. 前記第2配管(32)、前記第3配管(33)、及び前記第4配管(2)と、前記過剰ガス燃焼装置(30)と、を第2ユニットとする、
    構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  12. 前記水分調整混合器(42)と、この水分調整混合器(42)に繋がる前記ペレタイザー装置(43)と、を第3ユニットとする、
    構成とした請求項1に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットの製造装置。
  13. 請求項1~請求項12のいずれか一項に記載のバイオマス燃料用半炭化ペレットを燃料とし、バイオマス発電を実施する、
    構成としたバイオマス発電システム。
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