JP7107693B2 - 無線電力伝送装置 - Google Patents

無線電力伝送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7107693B2
JP7107693B2 JP2018026738A JP2018026738A JP7107693B2 JP 7107693 B2 JP7107693 B2 JP 7107693B2 JP 2018026738 A JP2018026738 A JP 2018026738A JP 2018026738 A JP2018026738 A JP 2018026738A JP 7107693 B2 JP7107693 B2 JP 7107693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
power
power transmission
rotating body
suppression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018026738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019146312A (ja
Inventor
亮 戸田
佳昭 北村
裕志 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2018026738A priority Critical patent/JP7107693B2/ja
Publication of JP2019146312A publication Critical patent/JP2019146312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7107693B2 publication Critical patent/JP7107693B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

本発明は、無線電力伝送装置に関する。
近年は、電源ケーブルを接続することなく、非接触(無線)で電力伝送を行なう技術が盛んに研究、開発されている。一般的な無線電力伝送装置は、図4に示すように、送電コイル30と受電コイル50を対向配置させ、送電コイル30と受電コイル50とを磁気的に結合させた構成を採用している。そして、送電コイル30に供給された電力は、磁界共振方式を用いて、受電コイル50に無線で伝送される。
しかし、図4に示すような無線電力伝送装置は、送電コイル30が発する磁束の内、主経路を流れる磁束100以外に、主経路から漏れる多くの漏洩磁束110が存在する。特に、金属製の回転体20に送電コイル30と受電コイル50が環装されている場合には、回転体20を貫く漏洩磁束110により、回転体20内に渦電流が流れ、渦電流損となる。
上述したような、回転体20内に渦電流が流れる問題を解消させることを意図した技術を有する無線電力伝送装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された無線電力伝送装置は、図5に示すような構成を採用している。図5において、回転体20の軸線に対して直交する同一平面内に、回転体20を含まないように形成された閉ループ状の送電コイル200、210が設けられている。そして、送電コイル200、210にそれぞれ対向配置され、かつ、対称形状の、回転体20を含まないように形成された閉ループ状の受電コイル300、310が、回転体20の軸線に対して直交する同一平面内に設けられている。
特開2017-70119号公報
しかし、特許文献1の無線電力伝送装置にも、下記のような問題点が依然として存在する。すなわち、送電コイル200、210からそれぞれ発せられる磁束400が、主経路を経由し受電コイル300、310のそれぞれ閉ループ内を通り戻ってくる際に、送電コイル200、210および受電コイル300、310のそれぞれ主経路から外れた(漏れる)漏洩磁束410を生ずる。この漏洩磁束410は、上述した漏洩磁束110に比べると漏洩量が軽減されるが、依然として下記のような課題1および課題2を抱えている。
(課題1)
回転体20を貫く漏洩磁束410(図5参照)により、回転体20内に渦電流が発生し、誘導加熱を招き渦電流損となる。この渦電流損を軽減させるためには、送電コイル200、210および受電コイル300、310と回転体20との間隙を大きくすればよい。しかし、これでは、無線電力伝送装置を構成する送電コイル200、210および受電コイル300、310の径の大型化を招いてしまう。
(課題2)
送電コイル200、210および受電コイル300、310のそれぞれ閉ループ外であり、かつ、回転体20とは反対側に金属製の素材から構成された構造体が接近していると、漏洩磁束410(図5参照)により、前記構造体内に渦電流が流れ、誘導加熱を招く渦電流損となる虞がある。また、送電コイル200、210の回転体20の軸方向と平行な方向を向く下方に、前記構造体が接近していると、漏洩磁束410(図5参照)により、前記構造体内に渦電流が流れ、誘導加熱を招き渦電流損となる虞がある。同様に、受電コイル300、310の回転体20の軸方向と平行な方向を向く上方に、前記構造体が接近していると、漏洩磁束410(図5参照)により、前記構造体内に渦電流が流れ、誘導加熱を招き渦電流損となる虞がある。これらの渦電流損を軽減させるためには、送電コイル200、210および受電コイル300、310を前記構造体から遠ざけ、小型化すればよい。しかし、これでは、電力の伝送効率が低下してしまう。
本発明の目的は、送電コイルおよび受電コイルが金属製の回転体に環装される場合や前記送受電コイルの周囲に金属製の構造体が接近している場合にも、電力の伝送効率の低下と渦電流損とを抑制し、かつ、前記送受電コイルの径の大型化を招くこともない無線電力伝送装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の無線電力伝送装置は、
その軸を中心として回転可能な回転体と、
前記回転体の周りに配置され、無線で電力を送電する送電コイルと、
前記回転体の周りに配置され、かつ、前記回転体の軸方向に前記送電コイルに対向するとともに、前記送電コイルと磁気的に結合し、前記送電コイルから送電される電力を磁界共振方式を用いて無線で受電する受電コイルと、
前記送電コイルから前記受電コイルへの電力の無線送電時に、前記送電コイルが発する磁束の主経路から漏れる漏洩磁束を抑える第1および第2抑制コイルと、
を備え、
前記第1抑制コイルは、前記軸方向において前記送電コイルに対して前記受電コイルと反対側に配置され、かつ、前記回転体の周りに配置され、
前記第2抑制コイルは、前記軸方向において前記受電コイルに対して前記送電コイルと反対側に配置され、かつ、前記回転体の周りに配置され、
前記送電コイルに電流が流れた際に、前記受電コイルを流れる電流の向きが前記送電コイルを流れる電流の向きと一致し、かつ、前記第1および第2抑制コイルをそれぞれ流れる電流の向きが前記送電コイルを流れる電流の向きと反対になるように構成されていることを特徴とする。


この発明により、送受電コイルが金属製の回転体に環装される場合や前記送受電コイルの周囲に金属製の構造体が接近している場合にも、電力の伝送効率の低下と渦電流損とを抑制し、かつ、前記送受電コイルの径の大型化を招くこともない無線電力伝送装置を提供することが可能である。
本発明の無線電力伝送装置は、対向する送受電コイルに加えて、さらに上記第1および第2抑制コイルを備えているため、前記送受電コイルが金属製の回転体に環装される場合や前記送受電コイルの周囲に金属製の構造体が接近している場合にも、電力の伝送効率の低下と渦電流損とを抑制し、かつ、前記送受電コイルの径の大型化を招くこともない。
本発明の実施形態1の無線電力伝送装置に係る電気回路部分を主に示すブロック図である。 図1に示す無線電力伝送装置に係る送受電コイル部を主に説明する説明図である。 図2に示す送受電コイル部を流れる電流と磁束の関係を説明する説明図である。 比較例1の送受電コイルを流れる電流と磁束の関係を説明する説明図である。 比較例2の送受電コイルを流れる電流と磁束の関係を説明する説明図である。 送受電コイル部周囲の磁束密度分布図であり、(a)は本発明例、(b)は比較例1、(c)は比較例2である。 送受電コイル部の中心位置における渦電流/入力電流を説明する説明図であり、(a)は本発明例、(b)は比較例1、(c)は比較例2である。 本発明の実施形態2の無線電力伝送装置に係る送受電コイル部を主に説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の無線電力伝送装置に係る電気回路部分を主に示すブロック図である。図2は図1に示す無線電力伝送装置に係る送受電コイル部を主に説明する説明図である。図3は図2に示す送受電コイル部を流れる電流と磁束の関係を説明する説明図である。
図1において、1は無線電力伝送装置、2は無線送電装置、3は無線受電装置、4は送電回路部、5、6は共振回路部、7は受電回路部、8は共振回路部5側の共振キャパシタ、9は送電コイル部、10は送電コイル部9に対向した受電コイル部、11は共振回路部6側の共振キャパシタである。
図2(a)において、20は金属製の回転体、30は回転体20に環装され、無線で電力を送電する送電コイル部9を構成する送電コイル、40、41は回転体20に環装された送電コイル部9を構成する第1抑制コイル、50は回転体20に環装され、無線で電力を受電する受電コイル部10を構成する受電コイル、60、61は回転体20に環装された受電コイル部10を構成する第2抑制コイルである。
図1および図2において、送電回路部4から供給された交流電力(矢印(⇒)で示した「送電する交流電力」とも称す)が共振キャパシタ8(共振容量C1)を介して送電コイル30(インダクタンスL1)に送られる。この時の送電周波数をfとすると、f=1/(2×π×(L1×C1)0.5)となるように共振容量C1の値を定めている。一方、受電コイル50(インダクタンスL2)にも送電コイル30と同様の構成のコイルを用いるとともに、共振キャパシタ11(共振容量C2)を介して受電回路部7に交流電力(矢印(⇒)で示した「受電した交流電力」とも称す)が届けられる。この時の受電周波数をfとすると、f=1/(2×π×(L2×C2)0.5)となるように共振容量C2の値を定めている。
すなわち、受電コイル50を送電コイル30に対向させるとともに磁気的に結合し、送電コイル30から送電される電力を磁界共振方式を用いて受電コイル50で無線受電する構成とすることにより、高効率な無線電力伝送特性を得ることができる。また、図2(b)および図3に示すような向きの電流を送電コイル30に流した場合に、送電コイル30が発する磁束が受電コイル50を鎖交する。この受電コイル50を鎖交する磁束により、受電コイル50に起電力が発生する。そして、この受電コイル50で発生する起電力によって流れる電流の向きが、送電コイル30に流した電流の向きと同一になるように構成されている。なお、図中に表記した×印および・印は、電流の向きであり、×印は紙面に向かう方向、・印は紙面から離れる方向を示す。
図3において、第1抑制コイル40、41は、送電コイル30を境に受電コイル50と反対側に配置されている。そして、送電コイル30から受電コイル50への電力の無線送電時に、送電コイル30が発する磁束の主経路を流れる磁束70から漏れる漏洩磁束を抑えるように磁束80が流れている。また、第2抑制コイル60、61は、受電コイル50を境に送電コイル30と反対側に配置されている。そして、送電コイル30から受電コイル50への電力の無線送電時に、送電コイル30が発する磁束の主経路を流れる磁束70から漏れる漏洩磁束を抑えるように磁束80が流れている。また、第1抑制コイル40、41および第2抑制コイル60、61をそれぞれ流れる電流の向きは、送電コイル30および受電コイル50を流れる電流の向きと反対になるように構成されている。なお、第1抑制コイル40、41の合計巻き数と送電コイル30の巻き数が同じになるように構成されている。同様に、第2抑制コイル60、61の合計巻き数と受電コイル50の巻き数が同じになるように構成されている。
本発明の第1抑制コイル40、41および第2抑制コイル60、61の働きの理解を助けるとともに、本発明との比較のために、図4に示す比較例1としての送受電コイル(背景技術で述べた一般的な無線電力伝送装置で採用される送受電コイル)を流れる電流と磁束の関係も合わせて以下に説明する。
図4に示すように、送電コイル30が発する磁束の内、主経路を流れる磁束100以外に、主経路から漏れる多くの漏洩磁束110が存在する。しかし、図3に示すような本発明の第1抑制コイル40、41および第2抑制コイル60、61がさらに設けられると、図4に示すような漏洩磁束110も第1抑制コイル40、41および第2抑制コイル60、61が発する磁束80によって抑え込まれる。すなわち、漏洩磁束110も、送電コイル30と第1抑制コイル40、41の間、および、受電コイル50と第2抑制コイル60、61の間を流れる(すなわち、図3に示す主経路を流れる磁束70に合流して流れる)ようになり、漏洩量は極めて少なくなる。同時に、図4に示すような、回転体20を流れる漏洩磁束110も、送電コイル30や受電コイル50の近傍を流れる(すなわち、図3に示す主経路を流れる磁束70に合流して流れる)ようになり、漏洩量は極めて少なくなる。より詳細については、図6を用いて後述する。
なお、本実施形態における送電コイル30、第1抑制コイル40、41、受電コイル50および第2抑制コイル60、61は、回転体20周りに互いに回転可能であり、かつ、回転体20の軸線に対して直交する平面に対して対称に配置されている。そして、送電コイル30、第1抑制コイル40、41、受電コイル50および第2抑制コイル60、61のそれぞれの中心を通る前記軸線と平行な中心線が一致するように構成されている。したがって、回転しても磁気的結合が変化しないため、無線電力伝送特性が極めて安定になる。しかし、このような構成とすることは、必ずしも必須ではない。
図2に示す本発明の作用効果を検証するために、電磁界シミュレーションソフトJMAGを用いて、送受電コイル部周囲の磁束密度分布を解析し、その結果を図6に示す。同じく、図2に示す本発明の作用効果を検証するために、サーチコイルを用いて送電コイルの中心位置における電流(すなわち、渦電流)を測定し、その結果を図7に示す。また、本発明との比較のために、比較例1として、図4に示す送受電コイル(背景技術で述べた一般的な無線電力伝送装置で採用される送受電コイル)の構成、比較例2として、図5に示す送受電コイル(上記特許文献1に開示された無線電力伝送装置で採用される送受電コイル)を用いた。
本発明例および比較例1のコイルの諸元を下記表1に、比較例2のコイルの諸元を下記表2にそれぞれまとめて示す。
Figure 0007107693000001
Figure 0007107693000002
なお、表2に示す比較例2の送電コイル200、210の巻き数12とは、送電コイル200、210のそれぞれ内径側コイルにより、回転体20を1周し、送電コイル200、210のそれぞれ外径側コイルにより、前記内径側コイルとは反対向きに回転体20を1周した状態を以って巻き数1と計算している。受電コイル300、310の巻き数に関しても同一の定義が適用される。
(電磁界シミュレーション)
電磁界シミュレーションにあたっては、送電コイルに5[A(アンペア)]を入力し、受電コイルに3[A]が流れたと仮定した。また、コイル部分以外は、空気で満たされていると仮定した。
(送受電コイル部周囲の磁束密度分布結果と考察)
図6(a)に示すように、本発明例の送電コイル30および受電コイル50の中心線上のA部では、0.0003[T]以下であった。また、図6(b)に示すように、比較例1の送電コイル30および受電コイル50の中心線上のB部では、0.0005~0.0008[T]であった。また、図6(c)に示すように、比較例2の送電コイル200、210および受電コイル300、310の中心線上のC部では、0.0003~0.0005[T]であった。これらの結果より、本発明例は、比較例1や比較例2に比べて、回転体20の中心線上を通る漏洩磁束密度が非常に小さく抑えられていることが分かる。なお、本発明に特有な作用効果を奏する磁束密度分布の箇所以外(すなわち、磁束密度が0.0011[T]以上の箇所)は、図6において、表示を省略した。ただし、本発明例、比較例1および比較例2ともに、最大磁束密度(約0.0047~0.005[T])を示す箇所のみ、図6にMAXと表示した。
また、図6に示された磁束密度分布の結果より、本発明例は、比較例1や比較例2に比べて、回転体20の外表面近傍の軸方向の長い範囲に亘って、漏洩磁束密度が非常に小さく抑えられていることが分かる。したがって、送受電コイルが金属製の回転体に環装される場合にも、電力の伝送効率の低下と渦電流損とを抑制し、かつ、前記送受電コイルの径の大型化を招くこともないという作用効果を奏する。
また、図6に示された磁束密度分布の結果より、本発明例は、回転体20の中心線上や外表面近傍以外の送受電コイル部9、10の周囲においても、比較例1や比較例2に比べて、漏洩磁束密度が非常に小さく抑えられていることが分かる。したがって、送受電コイルの周囲に金属製の構造体が接近している場合にも、電力の伝送効率の低下と渦電流損を抑制することができる。本発明例には、このような磁束密度分布を示す特徴があるため、送受電コイルの周囲に設ける金属製の構造体の形状の自由度も高くなる。
(渦電流の測定とその結果)
上記電磁界シミュレーションに用いた本発明例、比較例1および比較例2と同じ諸元のコイルにおいて、共振キャパシタ8(共振容量C1=199nF)と共振キャパシタ11(共振容量C2=199nF)をそれぞれ直列に接続し、f=1/(2×π×(L1×C1)0.5)=1/(2×π×(L2×C2)0.5)となる共振周波数fで直列共振させ、受電回路部7としての負荷抵抗5[Ω]に、電力を無線伝送した。この時の本発明例、比較例1および比較例2のそれぞれの送電コイル側の中心位置における電流(すなわち、渦電流)を直径50mmのサーチコイルを用いて測定した。その結果を図7に示す。横軸の(a)は本発明例、(b)は比較例1、(c)は比較例2であり、縦軸は渦電流/入力電流(任意単位、a.u.と表記)である。図7より、本発明例は、比較例1や比較例2よりもさらに渦電流が小さくなることが分かる。この結果からも、本発明は渦電流を抑制できることが実証された。
(実施形態2)
図8は本発明の実施形態2の無線電力伝送装置に係る送受電コイル部を主に説明する説明図である。本実施形態は、実施形態1と第1抑制コイルと第2抑制コイルの個数と内径が異なるのみであるため、異なる構成要素のみ詳述し、同じ構成要素については同一番号を付し説明を省略する。
図8において、42は送電コイル30と同一形状の第1抑制コイル、62は受電コイル50と同一形状の第2抑制コイルである。また、送電コイル30と第1抑制コイル42により送電コイル部15が構成され、受電コイル50と第2抑制コイル62により受電コイル部16が構成されている。本実施形態のような構成の場合にも、実施形態1の場合と同様に、送電コイル30と受電コイル50に対向してそれぞれ第1抑制コイル42と第2抑制コイル62がさらに設けられている。したがって、図4に示すような漏洩磁束110も第1抑制コイル42および第2抑制コイル62が発する磁束によって抑え込まれる。
本実施形態のように、第1抑制コイルおよび第2抑制コイルがそれぞれ1箇所設けられる構成においても、送受電コイルが金属製の回転体に環装される場合や前記送受電コイルの周囲に金属製の構造体が接近している場合に、電力の伝送効率の低下と渦電流損とを抑制し、かつ、前記送受電コイルの径の大型化を招くこともないという本発明に特有な作用効果を奏する。ただし、第1抑制コイルおよび第2抑制コイルは、実施形態1のように、それぞれ2箇所以上に設ける構成の方が無線電力伝送特性の観点からもより好ましい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これら
の実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。また、本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 無線電力伝送装置
2 無線送電装置
3 無線受電装置
4 送電回路部
5、6 共振回路部
7 受電回路部
8、11 共振キャパシタ
9 送電コイル部
10 受電コイル部
20 金属製の回転体
30 送電コイル
40、41、42 第1抑制コイル
50 受電コイル
60、61、62 第2抑制コイル
70、80 磁束

Claims (2)

  1. その軸を中心として回転可能な回転体と、
    前記回転体の周りに配置され、無線で電力を送電する送電コイルと、
    前記回転体の周りに配置され、かつ、前記回転体の軸方向に前記送電コイルに対向するとともに、前記送電コイルと磁気的に結合し、前記送電コイルから送電される電力を磁界共振方式を用いて無線で受電する受電コイルと、
    前記送電コイルから前記受電コイルへの電力の無線送電時に、前記送電コイルが発する磁束の主経路から漏れる漏洩磁束を抑える第1および第2抑制コイルと、
    を備えた無線電力伝送装置であって、
    前記第1抑制コイルは、前記軸方向において前記送電コイルに対して前記受電コイルと反対側に配置され、かつ、前記回転体の周りに配置され、
    前記第2抑制コイルは、前記軸方向において前記受電コイルに対して前記送電コイルと反対側に配置され、かつ、前記回転体の周りに配置され、
    前記送電コイルに電流が流れた際に、前記受電コイルを流れる電流の向きが前記送電コイルを流れる電流の向きと一致し、かつ、前記第1および第2抑制コイルをそれぞれ流れる電流の向きが前記送電コイルを流れる電流の向きと反対になるように構成されていることを特徴とする無線電力伝送装置。
  2. 請求項1に記載の無線電力伝送装置において、
    前記送電コイルおよび前記受電コイルは、それぞれ前記回転体の軸を中心として回転可能であり、かつ、前記回転体の軸線に対して直交する平面に対して対称に配置され、
    前記軸方向に前記送電コイルの中心を通る中心線と、前記軸方向に前記受電コイルの中心を通る中心線が一致するように構成されていることを特徴とする無線電力伝送装置。
JP2018026738A 2018-02-19 2018-02-19 無線電力伝送装置 Active JP7107693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026738A JP7107693B2 (ja) 2018-02-19 2018-02-19 無線電力伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026738A JP7107693B2 (ja) 2018-02-19 2018-02-19 無線電力伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019146312A JP2019146312A (ja) 2019-08-29
JP7107693B2 true JP7107693B2 (ja) 2022-07-27

Family

ID=67772854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018026738A Active JP7107693B2 (ja) 2018-02-19 2018-02-19 無線電力伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7107693B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6584896B2 (ja) * 2015-09-30 2019-10-02 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 送電または受電コイル、それを用いた無線電力伝送装置および回転体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019146312A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11837877B2 (en) Coil module, wireless charging transmitting apparatus, receiving apparatus, system, and terminal
JP6164421B2 (ja) 送電コイルユニット及びワイヤレス電力伝送装置
KR100372174B1 (ko) 직동형무접촉급전장치
JP2010517309A (ja) シールドされた電力結合装置
JP2008539584A (ja) 誘導結合電力伝達システム
JP2015106579A (ja) 送電コイルユニット及びワイヤレス電力伝送装置
JP5646688B2 (ja) 非接触給電システム
CN104632890B (zh) 一种带阻尼线圈一体化结构的四自由度径向磁轴承
JP6970616B2 (ja) 可動電力カップリングおよび可動電力カップリングを備えたロボット
US20180292235A1 (en) Measuring the position of an object using eddy-currents
CN103107009A (zh) 共振器和无线电力传输设备
JP2015106581A (ja) 送電コイルユニット及びワイヤレス電力伝送装置
CN206116134U (zh) 一种闭环双路电感器
KR101921700B1 (ko) 누설 자기장 상쇄 방법
JP6111645B2 (ja) コイル装置及びそれを用いたワイヤレス電力伝送システム
CN107430933A (zh) 地面侧线圈单元
WO2013153736A1 (ja) 無線電力伝送装置、送電装置、および受電装置
WO2011140031A1 (en) Magnetically shielded inductor structure
JP7107693B2 (ja) 無線電力伝送装置
CN213661277U (zh) 一种线圈模组和电能发射电路
US9672974B2 (en) Magnetic component and power transfer device
JP6914171B2 (ja) リアクトル
JP2021507534A (ja) 変圧器鉄心および変圧器
JP2008218091A (ja) 誘導加熱装置
JP2015023595A (ja) 非接触給電装置用の異物検出装置と方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7107693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150