JP7107492B2 - 無線センサ装置及び状態推定システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線センサ装置及び状態推定システムに関する。
従来、特別な電源を必要とせず測定結果を無線でリアルタイムに送信することができる構造物の監視装置とその監視システムが知られている(例えば、特許文献1)。また、自己発電機能を持たせることで、半永久的にRFID用タグに情報の書込みを可能にした自己発電機能付RFID用タグを内蔵した軸受が知られている(例えば、特許文献2)。また、複数の加速度センサの出力を集中的に監視することができ、且つ、上述のようなケーブルの布設を不要にした振動検出システムが知られている(例えば、特許文献3)。
また、工作機械の主軸または主軸を駆動するモータが故障に至る前に、その故障の兆候を検出することができる機械学習装置および機械学習方法、並びに、機械学習装置を備えた故障予知装置および故障予知システムが知られている(例えば、特許文献4)。また、機器の故障を事前に検知してクラウドやネットワークの保守品質を向上させる故障予測システムが知られている(例えば、特許文献5)。
特開2004-301571号公報 特開2006-52742号公報 特開平9-257561号公報 特開2017-188030号公報 特開2016-173782号公報
しかし、上記特許文献1~5に記載の技術では、例えば、対象物の一例であるモータ等に設置されたセンサから得られる情報を逐次取得する必要がある。このため、対象物の状態を簡易に推定することができない、という課題がある。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、対象物の状態を簡易に推定することができる無線センサ装置及び状態推定システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る無線センサ装置は、対象物から出力される信号を電気信号に変換するセンサ部と、前記センサ部によって変換された電気信号を電力として蓄電する蓄電部と、前記蓄電部に蓄電される前記電力が所定値以上である場合に、前記蓄電部に蓄電される前記電力が前記所定値以上となる時間間隔及び前記電気信号の時系列を表す波形情報の少なくとも一方に応じて、前記波形情報又は前記電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報を、他の装置へ送信する送信部と、を備える。
また、前記蓄電部に蓄電された前記電力が前記所定値以上である場合に、前記波形情報の生成を開始する制御部を更に含むようにすることができる。
また、前記制御部は、前記時間間隔が予め定められた範囲内ではない場合に、前記波形情報を他の装置へ送信するように前記送信部を制御するようにすることができる。
また、前記センサ部は、振動信号を電気信号へ変換する振動発電素子、光信号を電気信号へ変換する光発電素子、熱信号を電気信号へ変換する熱発電素子、及び磁気信号を電気信号へ変換する磁気発電素子の少なくとも1つであるようにすることができる。
また、前記センサ部は、前記電力として蓄電するための電気信号を逐次取得する電力取得用素子と、前記波形情報を生成するための電気信号を逐次取得する信号取得用素子とを備えるようにすることができる。
また、前記センサ部は、xy平面において、x軸方向に線状に伸びた形状を有する第1の圧電素子と、y軸方向に線状に伸びた形状を有する複数の第2の圧電素子とを含む圧電素子であるようにすることができる。
本発明の状態推定システムは、無線センサ装置と状態推定装置とを有する状態推定システムであって、前記無線センサ装置は、対象物から出力される信号を電気信号に変換するセンサ部と、前記センサ部によって変換された電気信号を電力として蓄電する蓄電部と、前記蓄電部に蓄電される前記電力が所定値以上である場合に、前記センサ部によって検出される前記電気信号の時系列を表す波形情報及び前記電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の少なくとも一方を、前記状態推定装置へ送信する送信部と、を備え、前記状態推定装置は、前記無線センサ装置から送信された前記波形情報及び前記蓄電情報の少なくとも一方を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記波形情報及び前記無線センサ装置から送信された前記蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報の少なくとも一方を表すセンサ情報と、学習用の前記センサ情報と学習用の対象物の状態を表す状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力する情報出力部と、を備える。
前記情報出力部は、前記取得部によって前記蓄電情報が取得された場合には、学習用の前記頻度情報と学習用の前記状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された頻度情報用学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力し、前記取得部によって前記波形情報が取得された場合には、学習用の前記波形情報と学習用の前記状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された波形情報用学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力するようにすることができる。
また、前記センサ情報は、前記波形情報に対する周波数解析情報であるようにすることができる。
また、前記状態情報は、前記対象物の故障の予測に関する情報であるようにすることができる。
また、前記状態情報は、前記対象物の故障の種別に関する情報であるようにすることができる。
また、前記学習済みモデルは、学習済みのニューラルネットワークモデルであるようにすることができる。
以上説明したように、本発明の無線センサ装置及び状態推定システムによれば、対象物の状態を簡易に推定することができる、という効果が得られる。
本実施形態の状態推定システムの概略構成のブロック図である。 本実施形態の無線センサ装置の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態の状態推定装置の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態の頻度情報用の学習用データの一例を示す図である。 本実施形態の学習済みモデルの一例を示す図である。 本実施形態に係る送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本実施形態に係る学習処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本実施形態に係る状態推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の波形情報用の学習用データを説明するための説明図である。 第2実施形態の学習済みモデルの一例を示す図である。 第2実施形態に係る送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る学習処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る状態推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 実施例1を説明するための説明図である。 実施例1を説明するための説明図である。 実施例1を説明するための説明図である。 実施例1を説明するための説明図である。 実施例2を説明するための説明図である。 実施例2を説明するための説明図である。 本実施形態のセンサ部の変形例を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の状態推定システム10を示すブロック図である。状態推定システム10は、複数の信号取得システム11A,11B,11Cと、状態推定装置20とを含む。複数の信号取得システム11A,11B,11Cと、状態推定装置20とは、例えばインターネットやLANなどのネットワークNを介して接続される。なお、信号取得システム11Aと、信号取得システム11Bと、信号取得システム11Cとは同様の構成であるため、以下では、信号取得システム11Aについて説明する。
本実施形態では、信号取得システム11Aによって取得されたセンサ情報に基づいて、対象物12の状態を推定する。
<信号取得システム>
信号取得システム11Aは、図2に示されるように、対象物12と、無線センサ装置13とを備えている。
対象物12は、例えば、モータ等の所定の機器又は建築物等の構造物である。第1実施形態では、対象物12がモータである場合を例に説明する。
無線センサ装置13は、図2に示されるように、センサ部14と、蓄電部15と、送信処理装置16とを備えている。
センサ部14は、対象物12であるモータに設置され、対象物12から出力される信号を電気信号に変換する。センサ部14は、信号取得用素子14Aと電力取得用素子14Bとを備える。本実施形態では、信号取得用素子14A及び電力取得用素子14Bが振動発電素子である場合を例に説明する。対象物12であるモータの駆動による振動が発生すると、信号取得用素子14Aと電力取得用素子14Bとは、モータから出力される振動信号を電気信号に変換する。
信号取得用素子14Aは、対象物12であるモータから出力される振動信号を電気信号へ変換し、制御部17へ逐次出力する。信号取得用素子14Aによって得られる電気信号は、対象物12であるモータの振動に応じたものとして、制御部17によって他の装置へ送信される。
電力取得用素子14Bは、対象物12であるモータから出力される振動信号を電気信号へ変換し、蓄電部15へ逐次出力する。電力取得用素子14Bによって得られる電気信号は、制御部17及び送信部18による送信処理の際の電力として用いられる。
蓄電部15は、電力取得用素子14Bによって変換された電気信号を電力として蓄電する。
送信処理装置16は、機能的には、制御部17と、送信部18とを備えている。例えば、送信処理装置16は、制御回路と送信回路とを含む所定の電気回路によって実現される。または、送信処理装置16は、CPUと、RAMと、各処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備えたコンピュータによって実現されてもよい。
制御部17は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上である場合に、電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報を、状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。なお、送信処理の際には、蓄電部15に蓄電された電力が用いられる。
送信部18は、制御部17による制御に応じて、蓄電情報を状態推定装置20へ送信する。
<状態推定装置>
状態推定装置20は、図3に示されるように、コンピュータ21と、出力部30とを備える。
コンピュータ21は、CPUと、RAMと、各処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には、学習用データ記憶部22と、学習部23と、学習済みモデル記憶部24と、受信部25と、情報出力部26とを備える。受信部25は、本発明の取得部の一例である。
学習用データ記憶部22には、頻度情報用の学習用データが格納される。頻度情報用の学習用データは、学習用の蓄電情報を受信した時間間隔を表す頻度情報と学習用の対象物12の状態を表す状態情報とが予め対応付けられデータである。頻度情報は、本発明のセンサ情報の一例である。
図4に、頻度情報用の学習用データの一例を示す。図4に示されるデータID「00001」のデータでは、学習用の頻度情報が「XXX1」であった場合に、学習用の状態情報が「YYY1」であることが表されている。
対象物12であるモータが駆動する際、モータが正常な状態である場合には、所定期間内に発生する電気信号は一定である。そのため、電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の受信も一定であり、蓄電情報を受信した時間間隔を表す頻度情報も一定であると考えられる。一方、モータが異常な状態である場合には、所定期間内に発生する電気信号は不規則となり、蓄電情報を受信する時間間隔を表す頻度情報も不規則となると考えられる。例えば、モータが異常である場合には、モータの振動が大きくなることにより、電力が所定値以上蓄電される時間間隔は短くなると考えられる。または、例えば、モータが異常である場合には、モータの振動が小さくなることにより、電力が所定値以上蓄電される時間間隔は長くなると考えられる。
そこで、本実施形態では、蓄電情報を受信する時間間隔を表す頻度情報を用いて、対象物12であるモータの状態を推定する。具体的には、モータが正常である場合の頻度情報と、モータが異常である場合の頻度情報とを学習用データとして設定し、その学習用データを用いて学習済みモデルを生成する。そして、学習済みモデルを用いて、モータの状態を推定する。
学習部23は、学習用データ記憶部22に格納された頻度情報用の学習用データに基づいて、頻度情報から状態情報を出力するための学習済みモデルを学習させる。
本実施形態の頻度情報用学習済みモデルは、図5に示されるように、頻度情報を入力データとし、各状態情報の確率を出力データとする。本実施形態の頻度情報用学習済みモデルは、例えば、図5に示されるように、モデルの一例としてニューラルネットワークを用いることができ、学習アルゴリズムの一例としてディープラーニングを用いることができる。
状態情報には、例えば、モータが異常であることを示す第1状態、モータが正常であることを示す第2状態、及びモータが正常から異常へ遷移している状態である第3状態が含まれる。この場合には、図5に示されるように、モータが第1状態である確率、第2状態である確率、及び第3状態である確率が、頻度情報用学習済みモデルから出力され、モータの状態は、確率が最も大きい状態であることが推定される。
学習済みモデル記憶部24には、学習部23によって得られた頻度情報用学習済みモデルが格納される。
受信部25は、信号取得システム11Aから送信された蓄電情報を受信する。
情報出力部26は、受信部25によって受信された蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報を取得する。そして、情報出力部26は、頻度情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された頻度情報用学習済みモデルへ入力して、頻度情報用学習済みモデルによる演算処理によって、モータの各状態の確率を、状態情報として出力する。そして、情報出力部26は、現在のモータの状態は、確率が最も大きい状態であることを推定する。
出力部30は、情報出力部26によって出力されたモータの状態情報を結果として出力する。
<状態推定システムの作用>
次に、本実施形態の状態推定システム10の作用について説明する。状態推定システム10の無線センサ装置13は、蓄電情報を送信する送信処理ルーチンを実行する。また、状態推定システム10の状態推定装置20は、頻度情報用の学習用データに基づいてニューラルネットワークモデルを学習させる学習処理ルーチンと、学習済みニューラルネットワークモデルに基づいて、対象物12の状態を推定する状態推定処理ルーチンとを実行する。
<送信処理ルーチン>
無線センサ装置13のセンサ部14である信号取得用素子14A及び電力取得用素子14Bは、対象物から出力される振動信号を電気信号へ変換する。そして、蓄電部15は、電力取得用素子14Bによって変換された電気信号を電力として蓄電する。また、無線センサ装置13は、図6に示す送信処理ルーチンを実行する。
ステップS100において、制御部17は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上であるか否かを判定する。蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上である場合には、ステップS102へ進む。一方、蓄電部15に蓄電される電力が所定値未満である場合には、ステップS100へ戻る。
ステップS102において、制御部17は、電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報を、状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。そして、送信部18は、制御部17による制御に応じて、蓄電情報を状態推定装置20へ送信する。
<学習処理ルーチン>
状態推定装置20の学習部23は、学習処理開始の信号を受け付けると、図7に示す学習処理ルーチンを実行する。
ステップS104において、学習部23は、学習用データ記憶部22に格納された複数の頻度情報用の学習用データを取得する。
ステップS106において、学習部23は、上記ステップS104で取得された複数の頻度情報用の学習用データに基づいて、頻度情報から状態情報を出力するための学習済みのニューラルネットワークモデルを、頻度情報用のモデルとして学習させる。
ステップS108において、学習部23は、上記ステップS106で学習された頻度情報用学習済みモデルを、学習済みモデル記憶部24に格納して、学習処理ルーチンを終了する。
<状態推定処理ルーチン>
状態推定装置20の情報出力部26は、学習済みモデル記憶部24に頻度情報用学習済みモデルが格納され、受信部25によって蓄電情報が受信され始めると、図8に示す状態推定処理ルーチンを実行する。なお、以下では、信号取得システム11Aから蓄電情報が送信され、信号取得システム11Aの対象物12であるモータの状態を推定する場合を例に説明する。
ステップS110において、情報出力部26は、受信部25によって受信された、信号取得システム11Aの蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報を取得する。
ステップS112において、情報出力部26は、上記ステップS110で取得された頻度情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された頻度情報用学習済みモデルへ入力して、モータの各状態の確率を状態情報として推定する。
ステップS114において、情報出力部26は、上記ステップS112で推定された状態情報を結果として出力して、状態推定処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係る状態推定システムによれば、無線センサ装置から送信された蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報と、学習用の頻度情報と学習用の対象物の状態情報とが対応付けられた学習用データから予め学習された学習済みモデルとに基づいて、対象物の状態情報を出力する。これにより、蓄電情報を受信した時間間隔に応じて、対象物の状態を簡易に推定することができる。
また、圧電素子であるセンサ部14について、信号を取得するための信号取得用素子14Aと電力を取得するための電力取得用素子14Bとを分けることにより、電力取得用素子14Bによって逐次電力が取得されるため、対象物12から出力される信号に応じた電気信号を効率的に取得することができる。
また、電力取得用素子14Bから得られた電力によって蓄電情報が他の装置へ送信されるため、対象物12に関する信号の送信を無電源で行うことができる。この手法は、デバイスの配線レス及び電池レス化が可能であるため、IoT(Internet of Things)デバイス等への実装が可能である。このため、本実施形態によれば、高効率かつ簡便な無電力センサを実現することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る状態推定システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の無線センサ装置13は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔に応じて、電気信号の時系列を表す波形情報及び電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の何れかを選択して、他の装置へ送信する点が第1実施形態と異なる。
上記第1実施形態において説明したように、モータが異常な状態である場合には、所定期間内に発生する電気信号は不規則となり、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔(以下、単に「時間間隔」と称する。)も不規則になると考えられる。このため、第2実施形態の無線センサ装置13は、その時間間隔が予め設定された範囲内である場合には、蓄電情報のみを状態推定装置20へ送信する。一方、第2実施形態の無線センサ装置13は、その時間間隔が予め設定された範囲内ではない場合に、電気信号の時系列を表す波形情報を状態推定装置20へ送信する。波形情報は、本発明のセンサ情報の一例である。
これにより、状態推定装置20側では、時間間隔が予め設定された範囲内ではない場合に、波形情報を用いて対象物12であるモータの状態を推定することができる。このため、モータの動作が不規則である場合には、より詳細な情報が含まれている波形情報を用いて、モータの状態を推定することができる。
第2実施形態の無線センサ装置13の制御部17は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔を取得する。また、制御部17は、時間間隔が予め設定された範囲内であるか否かを判定する。
そして、制御部17は、時間間隔が予め設定された範囲内である場合には、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上となった際に、蓄電情報を状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。
一方、制御部17は、時間間隔が予め設定された範囲内でない場合であって、かつ蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上である場合に、波形情報の生成を開始する。そして、制御部17は、波形情報を状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。
第2実施形態の状態推定装置20の受信部25は、信号取得システム11Aから送信された蓄電情報又は波形情報を受信する。
第2実施形態の学習用データ記憶部22には、波形情報用学習済みモデルを学習させるための波形情報用の学習用データが更に格納される。波形情報用の学習用データは、学習用の波形情報と学習用の対象物12の状態を表す状態情報とが予め対応付けられデータである。
図9に、第2実施形態の波形情報用の学習用データの一例を示す。図9に示されるデータID「00001」のデータでは、学習用の頻度情報が「WWW1」であった場合に、学習用の状態情報が「ZZZ1」であることが表されている。
第2実施形態の波形情報用学習済みモデルは、図10に示されるように、波形情報を入力データとし、各状態情報の確率を出力データとする。本実施形態の波形情報用学習済みモデルは、例えば、図10に示されるように、モデルの一例としてニューラルネットワークを用いることができ、学習アルゴリズムの一例としてディープラーニングを用いることができる。
学習部23は、学習用データ記憶部22に格納された学習用データに基づいて、波形情報から状態情報を出力するための波形情報用学習済みモデルを学習させる。
学習済みモデル記憶部24には、学習部23によって得られた、頻度情報用学習済みモデル及び波形情報用学習済みモデルが格納される。
第2実施形態の状態推定装置20の情報出力部26は、受信部25によって蓄電情報が受信された場合には、受信された蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報を取得する。そして、情報出力部26は、第1実施形態と同様に、頻度情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された頻度情報用学習済みモデルへ入力して、頻度情報用学習済みモデルによる演算処理によって、モータの各状態の確率を、状態情報として出力する。そして、情報出力部26は、現在のモータの状態は、確率が最も大きい状態であることを推定する。
また、第2実施形態の状態推定装置20の情報出力部26は、受信部25によって波形情報が受信された場合には、波形情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された波形情報用学習済みモデルへ入力して、波形情報用学習済みモデルによる演算処理によって、モータの各状態の確率を、状態情報として出力する。
第2実施形態の状態推定装置20の出力部30は、情報出力部26によって出力されたモータの状態情報を結果として出力する。
<状態推定システムの作用>
次に、第2実施形態の状態推定システム10の作用について説明する。第2実施形態の状態推定システム10の無線センサ装置13は、蓄電情報又は波形情報を送信する送信処理ルーチンを実行する。また、状態推定システム10の状態推定装置20は、波形情報用の学習用データに基づいてニューラルネットワークモデルを学習させる学習処理ルーチンを更に実行する。また、状態推定システム10の状態推定装置20は、波形情報用学習済みモデルに基づいて、対象物12の状態を推定する状態推定処理ルーチンを更に実行する。
<送信処理ルーチン>
無線センサ装置13のセンサ部14である信号取得用素子14A及び電力取得用素子14Bは、対象物12から出力される振動信号を電気信号へ変換する。そして、蓄電部15は、電力取得用素子14Bによって変換された電気信号を電力として蓄電する。また、無線センサ装置13は、図11に示す送信処理ルーチンを実行する。
ステップS200において、制御部17は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上であるか否かを判定する。蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上である場合には、ステップS201へ進む。一方、蓄電部15に蓄電される電力が所定値未満である場合には、ステップS200へ戻る。
ステップS201において、制御部17は、蓄電部15に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔を取得する。そして、ステップS201において、制御部17は、時間間隔が予め設定された範囲内であるか否かを判定する。時間間隔が予め設定された範囲内である場合には、ステップS202へ進む。一方、時間間隔が予め設定された範囲内ではない場合には、ステップS203へ進む。
ステップS202において、制御部17は蓄電情報を状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。
ステップS203において、制御部17は、波形情報の生成を開始する。
ステップS204において、制御部17は、上記ステップS203で生成された波形情報を状態推定装置20へ送信するように、送信部18を制御する。
<学習処理ルーチン>
状態推定装置20の学習部23は、学習処理開始の信号を受け付けると、図12に示す学習処理ルーチンを更に実行する。
ステップS206において、学習部23は、学習用データ記憶部22に格納された複数の波形情報用の学習用データを取得する。
ステップS208において、学習部23は、上記ステップS206で取得された複数の波形情報用の学習用データに基づいて、ニューラルネットワークモデルを学習させ、波形情報から状態情報を出力するための波形情報用学習済みモデルを生成する。
ステップS210において、学習部23は、上記ステップS208で学習された波形情報用学習済みモデルを、学習済みモデル記憶部24に格納して、学習処理ルーチンを終了する。
<状態推定処理ルーチン>
状態推定装置20の情報出力部26は、学習済みモデル記憶部24に、頻度情報用学習済みモデル及び波形情報用学習済みモデルが格納され、受信部25によって情報が受信され始めると、図13に示す状態推定処理ルーチンを実行する。なお、以下では、信号取得システム11Aから情報が送信され、信号取得システム11Aの対象物12であるモータの状態を推定する場合を例に説明する。
ステップS211において、情報出力部26は、受信部25によって受信した情報を取得する。
ステップS212において、情報出力部26は、上記ステップS211で取得した情報が、蓄電情報及び波形情報の何れであるかを判定する。取得した情報が蓄電情報である場合には、ステップS213へ進む。一方、取得した情報が波形情報である場合には、ステップS215へ進む。
ステップS213において、情報出力部26は、受信部25によって受信された蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報を取得する。
ステップS214において、情報出力部26は、上記ステップS213で取得された頻度情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された頻度情報用学習済みモデルへ入力して、モータの各状態の確率を状態情報として推定する。
ステップS215において、情報出力部26は、上記ステップS211で取得された波形情報を、学習済みモデル記憶部24に格納された波形情報用学習済みモデルへ入力して、モータの各状態の確率を状態情報として推定する。
ステップS216において、情報出力部26は、上記ステップS214又は上記ステップS215で推定された状態情報を結果として出力して、状態推定処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第2実施形態に係る状態推定システムの無線センサ装置は、蓄電部に蓄電される電力が所定値以上である場合に、蓄電部に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔に応じて、電気信号の時系列を表す波形情報及び電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の何れか一方を、他の装置へ送信する。また、第2実施形態に係る状態推定システムの状態推定装置は、頻度情報用学習済みモデル又は波形情報用学習済みモデルを用いて、対象物の状態を推定する。これにより、蓄電部に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔が予め設定された範囲内ではない場合、より詳細な情報が含まれる波形情報が状態推定装置へ送信されるため、簡易な構成により対象物の状態を推定することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態に係る状態推定システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態は、対象物12が構造物である点が第1又は第2実施形態と異なる。
第1実施形態及び第2実施形態では、対象物12がモータである場合を例に説明したが、状態を推定する対象はモータに限らず、どのような物であってもよい。例えば、対象物12が建築物等の構造物である場合には、建築物の振動に応じた電気信号を無線センサ装置13のセンサ部14が検知し、状態推定装置20は無線センサ装置13から送信された蓄電情報に対応する頻度情報又は波形情報に基づき、建築物の状態を推定することができる。
第3実施形態によれば、対象となる建築物の扉又は窓が開いているか否か等を推定することができる。このため、第3実施形態によれば、対象物12としての構造物の状態を推定することができる。
<実施例1>
次に、第3実施形態に関連する実施例1について説明する。図14に、実施例1を説明するための説明図を示す。実施例1では、図14に示されるような実験用の建築物Kを建設し、建築物Kの壁面に圧電素子Sを設置した。圧電素子Sは、図15に示されるように、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:PolyVinylidene DiFluoride)Pと、電極D1,D2と、ラミネートLとを含んで構成されている。
図14の右側の図は、建築物KをA方向から見た場合の平面図である。実施例1では、建築物Kの壁面1~4を叩いた際に、圧電素子Sから得られる電気信号と予め学習させた学習済みモデルとを用いて、建築物Kのどの箇所(1~4)が叩かれたかを推定する実験を行った。なお、図14におけるE1,E2は、建築物Kの模擬的な戸である。また、図14におけるW1,W2は、建築物Kの模擬的な窓である。
実施例1で用いた学習済みモデルは、建築物Kの壁面を叩いた際に圧電素子Sから得られた電気信号とその際に建物が叩かれた箇所とを表す学習用データによって予め学習されたニューラルネットワークモデルである。なお、学習済みモデルを学習させる際には、学習アルゴリズムとしてディープラーニングを用いた。
図16に、実施例1の第1の結果を示す。図16に示される左側のグラフは、圧電素子Sから得られた電気信号の時系列を表す波形情報である。グラフ内の1,2,3,4は、図14の該当箇所が叩かれた際の波形情報であることを示している。図16の右側のグラフに示されるように、学習回数が増加するにつれて、学習用データに対する判定精度は向上していることがわかる。一方、学習用データとは異なるデータである評価用データに対する判定精度は、学習回数が600回を超えたあたりから飽和していることがわかる。
次に、図17に実施例1の第2の結果を示す。図17に示される左側のグラフは、圧電素子Sから得られた電気信号の時系列を表す波形情報をフーリエ変換によって変換した周波数解析情報である。図17に示される周波数解析情報は、横軸が周波数を表し、縦軸が周波数強度を表す。図17の右側のグラフでは、学習回数が増加するにつれて、学習用データに対する判定精度は向上していることがわかる。また、評価用データに対する判定精度についても、学習回数が増加するにつれて、評価用データに対する判定精度は向上していることがわかる。
<実施例2>
次に、第3実施形態に関連する実施例2について説明する。図18に、実施例2を説明するための説明図を示す。実施例2では、図18に示されるような実験用の板Iを用意し、板Iの表面に圧電素子Sを設置した。実験用の板Iには、ボルトb1~b4が設置されている。
そして、実施例2では、板Iを叩く際に、ボルトb1~b4の何れか1つを外し、板Iを叩いた際に発生する電気信号を学習済みモデルへ入力して、どのボルトが外れているかを推定する実験を行った。
実施例2で用いた学習済みモデルは、板Iの表面を叩いた際に圧電素子Sから得られた電気信号とその際の外れているボルトの箇所を表すラベルとを表す学習用データによって予め学習されたニューラルネットワークモデルである。なお、学習済みモデルを学習させる際には、学習アルゴリズムとしてディープラーニングを用いた。
図19に、実施例2の結果を示す。図19に示される左側のグラフは、圧電素子Sから得られた電気信号の時系列を表す波形情報の周波数解析情報である。図19の右側のグラフに示されるように、学習回数が増加するにつれて、学習用データに対する判定精度は向上していることがわかる。また、評価用データに対する判定精度についても、学習回数が増加するにつれて、評価用データに対する判定精度は向上していることがわかる。
このため、本実施形態によれば、対象物の状態を精度よく推定することができることがわかる。また、周波数解析情報を用いて対象物の状態を推定することにより、対象物の状態を精度よく推定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、対象物から出力される信号が振動信号である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、対象物から出力される信号は光信号、熱信号、及び磁気信号の何れか1つであってもよい。この場合には、センサ部14を実現する素子は、それぞれの信号に応じた素子にする必要がある。例えば、対象物から出力される信号が光信号である場合には、センサ部14は、光信号を電気信号へ変換する光発電素子によって実現される。また、対象物から出力される信号が熱信号である場合には、センサ部14は、熱信号を電気信号へ変換する熱発電素子によって実現される。また、対象物から出力される信号が磁気信号である場合には、センサ部14は、磁気信号を電気信号へ変換する磁気発電素子によって実現される。また、これらの複数種類のセンサを組み合わせ、複数種類の異なる信号に基づいて、対象物の状態を推定するようにしてもよい。センサ素子の多重化が容易であり、複数種類のセンサを組み合わせることにより、対象物の状態の推定精度を向上させることができる。
なお、上記第2実施形態では、蓄電部に蓄電される電力が所定値以上となる時間間隔におうじて、波形情報及び蓄電情報の何れか一方を送信する場合を例に説明したがこれに限定されるものではない。例えば、センサ部14によって得られる電気信号の時系列を表す波形情報に応じて、波形情報及び蓄電情報の何れを送信するかを決定するようにしてもよい。例えば、波形情報のうちの各時刻の値に基づいて、ある時刻の値が予め設定された範囲内の場合には蓄電情報を送信し、ある時刻の値が予め設定された範囲内でない場合には波形情報を送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、対象物12から得られる蓄電情報又は波形情報を用いて、対象物12の状態を推定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、対象物12から得られる波形情報に対する周波数解析情報を用いて、対象物12の状態を推定するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、頻度情報と波形情報とを用いて、対象物12の状態情報を推定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、波形情報のみを用いて対象物12の状態情報を推定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、対象物12の一例としてのモータ及び構造物の状態情報を推定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、どのようなものが対象物12であってもよい。
また、状態情報としては、対象物12の故障の予測に関する情報(例えば、故障の時期)、又は対象物の故障の種別に関する情報としてもよい。
また、センサ部14に用いられる圧電素子は、どのような形状であってもよい。例えば、センサ部14に用いられる圧電素子は、図20に示されるように、xy平面において、x軸方向に線状に伸びた形状を有する第1の圧電素子Sxと、y軸方向に線状に伸びた形状を有する複数の第2の圧電素子Syとを含むようにしてもよい。第1の圧電素子Sx及び第2の圧電素子Syの各々に対して電極を設けることにより、各圧電素子から異なる信号を得ることができる。なお、第2の圧電素子Syの各々は長さが異なるため、異なる周波数に共振する。これにより、第2の圧電素子Syの各々から得られる電気信号に応じて、対象物12の状態を精度よく推定することができる。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 状態推定システム
11A,11B,11C 信号取得システム
12 対象物
13 無線センサ装置
14 センサ部
14A 信号取得用素子
14B 電力取得用素子
15 蓄電部
16 送信処理装置
17 制御部
18 送信部
20 状態推定装置
21 コンピュータ
22 学習用データ記憶部
23 学習部
24 学習済みモデル記憶部
25 受信部
26 情報出力部
30 出力部

Claims (9)

  1. 対象物から出力される信号を電気信号に変換するセンサ部と、
    前記センサ部によって変換された電気信号を電力として蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部に蓄電される前記電力が所定値以上である場合に、前記蓄電部に蓄電される前記電力が前記所定値以上となる時間間隔及び前記電気信号の時系列を表す波形情報の少なくとも一方に応じて、前記波形情報又は前記電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報を、他の装置へ送信する送信部と、
    前記蓄電部に蓄電された前記電力が前記所定値以上である場合に、前記波形情報の生成を開始する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記時間間隔が予め定められた範囲内ではない場合に、前記波形情報を他の装置へ送信するように前記送信部を制御する、
    無線センサ装置。
  2. 前記センサ部は、振動信号を電気信号へ変換する振動発電素子、光信号を電気信号へ変換する光発電素子、熱信号を電気信号へ変換する熱発電素子、及び磁気信号を電気信号へ変換する磁気発電素子の少なくとも1つである、
    請求項に記載の無線センサ装置。
  3. 前記センサ部は、前記電力として蓄電するための電気信号を逐次取得する電力取得用素子と、前記波形情報を生成するための電気信号を逐次取得する信号取得用素子とを備える、
    請求項1又は請求項に記載の無線センサ装置。
  4. 前記センサ部は、xy平面において、x軸方向に線状に伸びた形状を有する第1の圧電素子と、y軸方向に線状に伸びた形状を有する複数の第2の圧電素子とを含む圧電素子である、
    請求項1~請求項の何れか1項に記載の無線センサ装置。
  5. 無線センサ装置と状態推定装置とを有する状態推定システムであって、
    前記無線センサ装置は、
    対象物から出力される信号を電気信号に変換するセンサ部と、
    前記センサ部によって変換された電気信号を電力として蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部に蓄電される前記電力が所定値以上である場合に、前記センサ部によって検出される前記電気信号の時系列を表す波形情報及び前記電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の少なくとも一方を、前記状態推定装置へ送信する送信部と、を備え、
    前記状態推定装置は、
    前記無線センサ装置から送信された前記波形情報及び前記蓄電情報の少なくとも一方を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記波形情報及び前記無線センサ装置から送信された前記蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報の少なくとも一方を表すセンサ情報と、学習用の前記センサ情報と学習用の対象物の状態を表す状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力する情報出力部と、を備え
    前記情報出力部は、
    前記取得部によって前記蓄電情報が取得された場合には、学習用の前記頻度情報と学習用の前記状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された頻度情報用学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力し、
    前記取得部によって前記波形情報が取得された場合には、学習用の前記波形情報と学習用の前記状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された波形情報用学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力する、
    状態推定システム。
  6. 無線センサ装置と状態推定装置とを有する状態推定システムであって、
    前記無線センサ装置は、
    対象物から出力される信号を電気信号に変換するセンサ部と、
    前記センサ部によって変換された電気信号を電力として蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部に蓄電される前記電力が所定値以上である場合に、前記センサ部によって検出される前記電気信号の時系列を表す波形情報及び前記電力が所定値以上蓄電されたことを示す蓄電情報の少なくとも一方を、前記状態推定装置へ送信する送信部と、を備え、
    前記状態推定装置は、
    前記無線センサ装置から送信された前記波形情報及び前記蓄電情報の少なくとも一方を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記波形情報及び前記無線センサ装置から送信された前記蓄電情報の各々の間の時間間隔を表す頻度情報の少なくとも一方を表すセンサ情報と、学習用の前記センサ情報と学習用の対象物の状態を表す状態情報とが予め対応付けられた学習用データから予め学習された学習済みモデルとに基づいて、前記対象物の前記状態情報を出力する情報出力部と、を備え
    前記センサ情報は、前記波形情報に対する周波数解析情報である、
    状態推定システム。
  7. 前記状態情報は、前記対象物の故障の予測に関する情報である、
    請求項に記載の状態推定システム。
  8. 前記状態情報は、前記対象物の故障の種別に関する情報である、
    請求項に記載の状態推定システム。
  9. 前記学習済みモデルは、学習済みのニューラルネットワークモデルである、
    請求項~請求項の何れか1項に記載の状態推定システム。
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