JP7106958B2 - 位置情報提供システム、位置情報提供方法 - Google Patents

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本発明は、位置情報提供システム、位置情報提供方法に関する。
特許文献1は、旅行中にチェックインされた手荷物の位置を把握するためのシステムを開示する。特許文献1に記載されているシステムでは、手荷物の中にGSM(登録商標)デバイス(移動体通信端末)が設置され、HLRの管理装置にてGSM(登録商標)デバイスの位置とユーザが携帯する端末の位置が計測される。ここで、GSM(登録商標)は、Global System for Mobile Communicationsの略で、第2世代移動通信システム(2G)規格の一つである。また、HLRは、Home Location Registerの略で、電話番号や端末識別番号等のユーザ情報を一括管理するデータベースである。
特許文献1に記載されているシステムによれば、GPS(Global Positioning System)を利用するシステムと比較して、空港内等のGPS衛星の電波が受信しにくい場所では使用が難しいということ、GPSデバイスが高価であるということ、GPSデバイスで取得された手荷物の高精度の位置情報が航空会社等に共有されるということ等の課題が解決される。
米国特許第9439164号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されているシステムは、GSM(登録商標)のHLRの管理装置に新たな機能を持たせることが必要である。そのため、システムが大掛かりになってしまうという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、移動体通信端末の位置を把握することができる位置情報提供システム、位置情報提供方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、航空機の搭乗者の手荷物に備えられる移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末が位置している空港の候補であると推定し、前記位置情報提供サーバは、前記候補が複数の場合、航空機の運航状況を提供する航空機運航情報提供サーバにアクセスし、出発空港からの航空機の運航情報を参照して各候補の確度を算出し、算出された確度を表す情報をユーザ端末へ通知する位置情報提供システムである。
また、本発明の一態様は、航空機の搭乗者の手荷物に備えられる移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末の位置であると推定し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信基地局の近傍に複数の空港がある場合、前記航空機の出発空港からの他の出発便および前記航空機または前記他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、前記手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、前記移動体通信端末の位置を示す情報として前記ユーザ端末に対して提供する位置情報提供システムである。
また、本発明の一態様は、上記位置情報提供システムであって、前記移動体通信端末は、前記移動体通信基地局に対して位置登録要求を送信することで、前記移動体通信基地局から前記移動体通信基地局の識別情報を取得する。
また、本発明の一態様は、航空機の搭乗者の手荷物に備えられる移動体通信端末と位置情報提供サーバを備える位置情報提供システムにおいて、前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定することは、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末が位置している空港の候補であると推定することを含み、前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供することは、前記候補が複数の場合、航空機の運航状況を提供する航空機運航情報提供サーバにアクセスし、出発空港からの航空機の運航情報を参照して各候補の確度を算出し、算出された確度を表す情報をユーザ端末へ通知することを含む位置情報提供方法である。
また、本発明の一態様は、航空機の搭乗者の手荷物に備えられる移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末の位置であると推定し、前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信基地局の近傍に複数の空港がある場合、前記航空機の出発空港からの他の出発便および前記航空機または前記他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、前記手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、前記移動体通信端末の位置を示す情報として前記ユーザ端末に対して提供する位置情報提供方法である。
本発明の各態様によれば、簡単な構成で、移動体通信端末の位置を把握することができる。
本発明の一実施形態に係る位置情報提供システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す移動体通信基地局位置情報データベース2の構成例を示す構成図である。 図1に示す空港位置情報データベース3の構成例を示す構成図である。 図1に示す移動体通信端末7の構成例を示すブロック図である。 図1に示す移動体通信端末7の動作例を示すフローチャートである。 図1に示す移動体通信端末位置情報提供サーバ1の動作例を示すフローチャートである。 図1に示す移動体通信端末位置情報提供サーバ1の動作例を説明するための模式図である。 図1に示すユーザ端末8の表示例を示す模式図である。 図1に示す移動体通信端末7の3G通信における動作例を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る位置情報提供システム10の構成例を示すブロック図である。図1に示す位置情報提供システム10は、移動体通信端末位置情報提供サーバ1と、移動体通信基地局位置情報データベース2と、空港位置情報データベース3と、航空機運航情報提供サーバ4と、ネットワーク5と、複数の移動体通信基地局6と、移動体通信端末7と、ユーザ端末8を備える。
位置情報提供システム10では、移動体通信端末位置情報提供サーバ1が、例えばユーザ端末8からの問い合わせに応じて、移動体通信端末7と無線接続している移動体通信基地局6の位置情報に基づき推定した移動体通信端末7の位置を示す情報をユーザ端末8に対して提供する。なお、本実施形態において移動体通信(モバイル通信)とは、電気通信事業者が公衆サービスとして提供するセル半径が2km~10km程度の広範囲な無線通信であり、例えば、2G、3G(第3世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)等の通信規格による無線通信技術である。また、図1に示す位置情報提供システム10では、一例として、移動体通信端末7が、旅客機(航空機)の搭乗者の手荷物に備えられたものであるとしている。すなわち、移動体通信端末7は、例えば、スーツケース等の携帯型のかばん内に置かれていたり、かばんに取り付けられていたりする。例えば、手荷物の所有者や航空会社の職員は、手荷物が紛失した等の場合に、ユーザ端末8から、移動体通信端末位置情報提供サーバ1にアクセスして所定の情報を送信することで、移動体通信端末7と無線接続している移動体通信基地局6の位置情報に基づき、移動体通信端末7が置かれていると推定される空港名の情報を確認することができる。
図1に示す移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、例えばCPU(中央処理装置)と記憶装置と通信装置等を備えるコンピュータであり、記憶装置が記憶する所定のプログラムをCPUが実行することで動作する。本実施形態において、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信端末7から、その移動体通信端末7と無線接続している移動体通信基地局6の識別情報を、その移動体通信基地局6とネットワーク5を介して受信する。また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信基地局位置情報データベース2を参照し、移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置情報を取得する。また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、空港位置情報データベース3を参照し、移動体通信基地局位置情報データベース2を参照することで取得した移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置情報に基づき、空港位置情報データベース3から選択した1または複数の空港(施設)の位置が、移動体通信端末7の位置(あるいは位置の候補)であると推定する。また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、推定した移動体通信端末7の位置を示す情報を、ネットワーク5を介してユーザ端末8に対して提供する。
なお、本実施形態において、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信基地局6の近傍に複数の空港がある場合、航空機運航情報提供サーバ4にアクセスし、移動体通信端末7を備える手荷物が積載される予定であった航空機の出発空港からの他の出発便およびその航空機または他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、移動体通信端末7の位置を示す情報としてユーザ端末8に対して提供する。
移動体通信基地局位置情報データベース2は、複数の移動体通信基地局6の位置情報を記憶したファイルとその管理装置から構成されている。ただし、以下では、移動体通信基地局位置情報データベース2を構成するそのファイルを移動体通信基地局位置情報データベース2と呼ぶ場合がある。例えば、移動体通信基地局位置情報データベース2は、移動体通信端末位置情報提供サーバ1から、移動体通信基地局6の識別情報をキーとした問い合わせに対して、移動体通信基地局6の経度および緯度を表す位置情報を返信する。図2は、図1に示す移動体通信基地局位置情報データベース2の構成例を示す構成図である。図2に示す例では、移動体通信基地局位置情報データベース2は、複数の移動体通信基地局6について、識別情報と位置情報を対応づけて記憶している。識別情報は、例えば、ローカルエリアコード(Local Area Code(LAC))とセルID(セル識別子)(Cell ID(CID))とMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)から構成される。ローカルエリアコードは、地域を特定するためのコードである。セルIDは、移動体通信のセルの識別子である。MCCは運用地域(国)を識別するためのコードである。MNCは電気通信事業者を識別するためのコードである。これらの情報のうち、LACとCIDは、例えば、移動体通信端末7が自局と無線接続している移動体通信基地局6から取得することができる。また、MCCとMNCは、例えばSIMカード(Subscriber Identity Module Card)やeSIM(Embedded Subscriber Identity Module)に記録されている固有の番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity(国際移動体加入者識別番号))に含まれている。また、位置情報は、緯度と経度で表されている。なお、現在、LACとCIDとMCCとMNCを指定することで基地局の位置情報を提供するAPI(Application Program Interface)がインターネット上で提供されている。なお、国際ローミングを利用する場合、他国が発行したIMSIはHLRから取得することができる。
空港位置情報データベース3は、複数の空港の位置情報を記憶したファイルとその管理装置から構成されている。ただし、以下では、空港位置情報データベース3を構成するファイルを空港位置情報データベース3と呼ぶ場合がある。例えば、空港位置情報データベース3は、移動体通信端末位置情報提供サーバ1から、緯度と経度と範囲を示す値をキーとした問い合わせに対して、その緯度と経度からその範囲内に位置する空港名と当該空港の連絡先等を示す情報を返信する。図3は、図1に示す空港位置情報データベース3の構成例を示す構成図である。図3に示すように、空港位置情報データベース3は、複数の空港について、空港名と位置情報と連絡先等の情報を対応づけて記憶している。なお、空港位置情報データベース3は、例えば、各空港の緯度経度情報と、3文字のIATAコード(IATA airport code)を紐付けてAPI化させた情報として、サーバサイドまたはエッジデバイス内に格納したものとしてもよい。この場合、処理時間の圧縮や精度向上が期待できる。
航空機運航情報提供サーバ4は、現在および過去の航空機の運航状況を提供するサーバである。航空機運航情報提供サーバ4は、例えば、移動体通信端末位置情報提供サーバ1から、出発空港(出発地)、出発日等をキーとした問い合わせに対して、該当する航空機について便名、到着地等の運行状況を示す情報を返信する。なお、現在、運行状況を提供するAPIがインターネット上で提供されている。
また、ネットワーク5は、移動体通信網、インターネット等を含む通信網である。移動体通信基地局6は、移動体通信網の基地局である。移動体通信端末7は、移動体通信網の端末である。
また、ユーザ端末8は、ネットワーク5を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1と所定の情報を送受信する端末であり、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等の端末である。また、ユーザ端末8は、例えば、所定のプログラムを実行することで動作し、移動体通信端末7の使用者や航空会社の職員等によって操作され、また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1から移動体通信端末7の位置情報を取得するために用いられる。
次に、図4を参照して、図1に示す移動体通信端末7の構成例について説明する。図4は、図1に示す移動体通信端末7の構成例を示すブロック図である。図4に示す移動体通信端末7は、電源部71と、RFID通信部72と、WPAN通信部73と、LPWA通信部74と、制御部75と、記憶部76と、移動体通信部77を備える。各部は、バス78を介して接続され、制御部75によって起動や停止を制御されたり、外部と無線信号で送受信する情報を制御部75によって制御されたりする。
電源部71は、移動体通信端末7内の各部に対して、駆動に必要な電力を供給する。また、電源部71は、例えば、バッテリと、バッテリを充電する充電回路、バッテリの電圧の変換回路、また、バッテリ不要で駆動する場合は太陽電池や振動発電素子等の環境発電素子やエナジーハーベストデバイス等から構成されている。
RFID通信部72は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグとして機能し、HF帯(短波帯13.56MHz)あるいはUHF帯(極超短波帯860MHz~960MHz)等の電波を用いて、リーダ/ライタとの間のデータ伝送を行うとともに、通信結果等を示す所定の情報を制御部75に対して通知する。例えば、航空機に搭載する手荷物(バゲージ)の場合、リーダ/ライタによってベルトコンベア上で、あるいは職員が保有するハンディターミナル内のリーダ/ライタによって、RFID通信部72内部に保持されている識別情報の読み取りが行われる。
WPAN通信部73は、WPAN(Wireless Personal Area Network)を使って通信を行うモジュールであり、例えば、所定の空間内に配置されているWPAN技術を用いたビーコン端末から出力される所定のパケットを受信し、このパケットを伝搬する電波を受信した電波強度を取得する。また、WPAN通信部73は、パケットを送信したビーコン端末を識別する端末識別情報を取得する。WPAN通信部73は、取得した電波強度を示す情報と端末識別情報を、制御部75へ通知する。
LPWA通信部74は、LPWA(Low Power Wide Area)の通信規格のネットワークを介し、所定のパケットをLPWAの基地局(以下、LPWA基地局)から受信する。LPWA基地局が送信したパケットには、例えば、パケットを送信したLPWA基地局を識別する基地局識別情報が含まれている。LPWA通信部74は、取得した基地局識別情報を制御部75へ通知する。
移動体通信部77は、例えばSIMカード772を着脱自在に備えており、上述した移動体通信の規格によるデータ通信の方式のネットワークを介し、所定のデータパケットを移動体通信基地局6から受信する。SIMは着脱型ではなく、eSIMを用いた機器組込型でもよい。移動体通信部77は、例えば、制御部75によって制御され、移動体通信基地局6を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1に対して所定の情報を送受信したり、移動体通信基地局6から受信した無線接続に係る所定の情報を制御部75に対して出力したりする。なお、移動体通信部77は、例えば、汎用シリアルバスのコネクタを介して、制御部75に対して着脱自在に接続されていてもよい。
SIMカード772は、上述したIMSI等の加入者を特定するためのID番号が記録されたIC(集積回路)カードであり、通信規格によって、例えば、UIMカード(User Identity Moduleカード)、USIMカード(Universal Subscriber Identity Moduleカード)等とも呼ばれる。また、移動体通信部77には、移動体通信部77を通信端末として識別する固有の情報である端末識別子771が付与されている。端末識別子771は、例えば、固体識別情報、端末識別番号等とも呼ばれる。
本実施形態において、移動体通信部77は、自端末と無線接続している移動体通信基地局6の識別情報を取得し、取得した移動体通信基地局6の識別情報を自端末の識別情報とともに移動体通信基地局6およびネットワーク5を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1へ送信する。ここで、移動体通信基地局6の識別情報は、移動体通信基地局6を識別する固有の情報であり、例えば、その識別情報のみで移動体通信基地局6を個別に特定する情報であってもよいし、上述したように、MCC、MNC等の他の情報と組み合わせることで移動体通信基地局6を特定するLACとCIDを組み合わせた情報等であってもよい。また、自端末の識別情報は、SIMカード772に記録されている情報、端末識別子771、あるいは、SIMカード772に記録されている情報と端末識別子771の両方とすることができる。
また、移動体通信部77は、例えば、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)Rec.V.250規格にて規定される次の「AT command set」が制御部75から入力された場合に、移動体通信基地局6から取得した識別情報(LACとCID)を制御部75へ出力する。すなわち、制御部75が、「AT+CGREG」コマンドを移動体通信部77へ出力した場合、移動体通信部77は識別情報(LACとCID)を含む情報を制御部75へ出力する。
なお、「AT+CGREG」コマンドは、図9に示すPS(Packet Switched)ドメイン、すなわちデータ通信用ネットワークへの登録状況を取得するコマンドである。図9は、移動体通信部77と移動体通信基地局6との間の位置登録シーケンスの基本的な流れを示す流れ図である。図9に示すシーケンスでは、移動体通信基地局6から移動体通信部77へ「無線接続確立 RRC Connection Setup」が送られた後、移動体通信部77から移動体通信基地局6へ「位置登録要求:Location Update Request(CS domain *CS:Circuit Switch)」と「位置登録要求:Attach Request(PS domain *PS:Packet Switch)」が送られる。次に、移動体通信基地局6から移動体通信部77へ、順次、「認証:Authentication Request(CS domain)」と「認証:Authentication and Cipher Request(PS domain)」と「位置登録完了:Location Update Request(CS domain)」と「位置登録完了:Attach Request(PS domain)」と「無線接続解放:RRC Connection Release」が送られる。この場合、移動体通信部77は、移動体通信基地局6に対して位置登録要求を送信することで、移動体通信基地局6から移動体通信基地局6の識別情報を取得している。
一方、図4に示す制御部75は、内部にCPU、記憶装置、タイマ、クロック、カウンタ等を備え、その記憶装置(あるいは記憶部76)に記憶した所定のプログラムをCPUで実行することで、RFID通信部72、WPAN通信部73、LPWA通信部74、および移動体通信部77を制御する。
記憶部76は、制御部75が実行するプログラムや処理するデータを記憶する。記憶部76は、例えば、RFID通信部72、WPAN通信部73、LPWA通信部74、移動体通信部77等の通信先の識別情報の履歴を示す情報、移動体通信端末位置情報提供サーバ1のアクセス先(URI(Uniform Resource Locator)等)を示す情報等を記憶する。
次に、図5を参照して、図1、図4等を参照して説明した移動体通信端末7の動作例について説明する。図5は、図1に示す移動体通信端末7の動作例を示すフローチャートである。図5に示す処理は、移動体通信端末7が起動されたときに開始される。なお、以下の説明では、移動体通信端末7は、空港建物内に移動される前にすでに起動されているものとする。
移動体通信端末7が処理を開始すると、まず、制御部75は、移動体通信基地局6の識別情報の取得条件が成立したか否かを判断する(ステップS11)。移動体通信基地局6の識別情報の取得条件は、例えば、移動体通信端末7を備える手荷物が航空機に搭載されていないこと、移動体通信端末7を備える手荷物を搭載している航空機が飛行中でないこと、移動体通信基地局6の識別情報を前回取得してから所定時間が経過していること、またはそれらの組み合わせである。以下の説明では、取得条件が、移動体通信端末7を備える手荷物を搭載している航空機が飛行中でなく、かつ、移動体通信基地局6の識別情報を前回取得してから所定時間が経過していことであるとする。
なお、移動体通信端末7を備える手荷物が航空機に搭載されていないことや手荷物を搭載している航空機が飛行中でないことは、例えば、RFID通信部72、WPAN通信部73やWPAN通信部73の通信履歴に基づいて判断することができる。例えば、空港建物内に設置(あるいは空港職員等に把持)されているリーダ/ライタ、ビーコン端末やLPWA基地局からの電波が各通信部72~74によって一旦受信された後、受信できない状態が一定時間継続した場合に、移動体通信端末7を備える手荷物が空港建物内に運ばれた後、空港建物外に移動した状態であると推測することができる。この状態は、手荷物が航空機に搭載されていること、あるいは、手荷物を搭載した航空機が空港から離れた状態(飛行中)であることを推定させる。その後、例えば、他の空港の建物内に設置(あるいは他の空港の職員等に把持)されているリーダ/ライタ、ビーコン端末やLPWA基地局からの電波が各通信部72~74によって受信された場合、移動体通信端末7を備える手荷物が他の空港の建物内に運ばれ状態であると推測することができる。この状態は、手荷物を搭載する航空機が他の空港に着陸して、手荷物が航空機から下ろされた状態であることを推定させる。
ステップS11において、制御部75は、例えば、手荷物が空港建物内に運ばれる前、あるいは、空港建物内に運ばれた後で空港建物外に移動する前と推定され、かつ、識別情報を前回取得してから所定時間が経過していた場合、取得条件が成立すると判断し(ステップS11で「YES」)、移動体通信部77を制御して、移動体通信基地局6の識別情報を取得する(ステップS12)。一方、取得条件が成立しない場合(ステップS11で「NO」の場合)、または、ステップS12で移動体通信基地局6の識別情報を取得できなかった場合(ステップS13で「NO」の場合)、制御部75は、一定の時間が経過した後、再度、ステップS11の判断を行う。
ステップS12で移動体通信基地局6の識別情報を取得できた場合(ステップS13で「YES」の場合)、制御部75は、移動体通信部77から取得した移動体通信基地局6の識別情報を記憶部76に取得日時を示す情報とともに記憶する(ステップS14)。次に、制御部75は、移動体通信基地局6の識別情報を移動体通信端末位置情報提供サーバ1へ通知する条件(通知条件)が成立するか否かを判断する(ステップS15)。通知条件は、例えば、移動体通信端末7を備える手荷物を搭載している航空機が飛行中でなく、かつ、記憶部76に未通知の情報があることである。通知条件が成立する場合(ステップS15で「YES」の場合)、制御部75は、記憶した移動体通信基地局6の識別情報と、取得した日時を示す情報と、自端末の識別情報を、移動体通信基地局6を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1へ通知する(ステップS16)。一方、通知条件が成立しない場合(ステップS15で「NO」の場合)、制御部75は、一定の時間が経過した後、再度、ステップS11の判断を行う。
以上のようにして、移動体通信端末7は、自端末と無線接続している移動体通信基地局6の識別情報を取得し、取得した移動体通信基地局6の識別情報を自端末の識別情報とともに移動体通信基地局6を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1へ送信する。
次に、図6を参照して、図1を参照して説明した移動体通信端末位置情報提供サーバ1の動作例について説明する。図6は、図1に示す移動体通信端末位置情報提供サーバ1の動作例を示すフローチャートである。図6に示す処理は、移動体通信端末位置情報提供サーバ1が起動されたときに開始される。
移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、処理を開始するとまず、移動体通信端末7からの移動体通信基地局6の識別情報等について新たな通知があったか否かを判断する(ステップS21)。通知があった場合(ステップS21で「YES」の場合)、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信基地局位置情報データベース2に問い合わせを行い、移動体通信基地局6の識別情報に基づく位置情報を取得し、取得した移動体通信基地局6の位置情報を、取得日時を表す情報と移動体通信端末7の識別情報に対応づけて所定の記憶装置に記憶する(ステップS22)。
通知がなかった場合(ステップS21で「NO」の場合)、または、ステップS22の処理の後、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、ユーザ端末8から所定の問い合わせがあったか否かを判断する(ステップS23)。所定の問い合わせとは、移動体通信端末位置情報提供サーバ1に対して移動体通信端末7の位置を示す情報の提供を求める通知である。位置を示す情報の提供を求める通知は、例えば、予め登録されたユーザ端末8のユーザの識別情報および認証情報、移動体通信端末7の電話番号、端末識別子771等の識別情報、出発空港名や出発便名、手荷物が預けられた日時等の手荷物の出発に係る場所や日時を示す情報を指定して、ユーザ端末8から移動体通信端末位置情報提供サーバ1に対して行うことができる。
問い合わせがあった場合(ステップS23で「YES」の場合)、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、空港位置情報データベース3を参照し、ステップS22で移動体通信端末7の識別情報に対応づけて記憶した移動体通信基地局6の位置情報に基づき、当該位置情報が示す位置から所定の範囲内に位置する1または複数の空港を、移動体通信端末7が位置している空港の候補として選択する(ステップS24)。
次に、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、ステップS24で複数の空港が候補として選択されたか否かを判断する(ステップS25)。候補が複数の場合(ステップS25で「YES」の場合)、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、航空機運航情報提供サーバ4にアクセスし、出発空港からの航空機の運航情報を参照して各候補の確度を算出する(ステップS26)。ステップS26において、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、例えば、移動体通信基地局6の近傍に複数の空港がある場合、航空機の出発空港からの他の出発便および当該航空機または他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、複数の候補の確度を算出する。
ここで、図7を参照して、ステップS26の処理の一例について説明する。図7は、図1に示す移動体通信端末位置情報提供サーバ1の動作例を説明するための模式図である。図7(a)は移動体通信基地局6と周辺の空港L、空港Mおよび空港Nの位置関係を模式的に示す平面図である。図7(a)に示す例では、空港L、空港Mおよび空港Nが、移動体通信基地局6からおおむねセル半径内に位置している。また、図7(b)は空港A~Dおよび空港L~Nの位置関係を模式的に示す平面図である。図7(b)に示す例において、対象とする移動体通信端末7を備える手荷物の出発空港が空港Aであり、空港Bが乗り継ぎまたは経由空港であり、空港Cが到着空港である。この場合、空港Aで手荷物を預けた搭乗者は、本来のルートで、空港Aから空港Bへ航空便F1で移動し、空港Bから空港Cへ航空便F2で移動したとしている。また、空港Aからは航空便F1と同時間帯(例えば前後1時間内)に航空便F3が空港Dへ向けて出発したとしている。また、空港Bからは、航空便F1が到着した後、所定の時間内に航空便F4が空港Nへ向けて出発したとしている。
ステップS26において移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、図7に示す例では、運行情報に基づくと対象とする移動体通信端末7を備える手荷物が誤って輸送された確度の高い空港が空港Dと空港Nである判断する。したがって、ステップS26において移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信基地局6に近い空港L~Nのうち、空港Nの確度が高く、空港Lと空港Mの確度が相対的に低いと判断する。なお、確度の算出は、高中低といった相対的な関係を算出結果としてもよいし、数値化した定量的な確度を算出結果としてもよい。定量的な確度は、例えば、運行情報と移動体通信端末7からの位置情報の通知時刻の隔たりの大きさを割合として数値化したり、過去の同様なケースの実績に基づいて統計的に数値化したりすることができる。
次に、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、問い合わせ対象の移動体通信端末7の位置情報が記憶されていない場合にはその旨を示す情報を、候補が1つの場合にはステップS24で選択した候補を示す情報を、または、ステップS24で選択した候補を示す情報を候補が複数有る場合にはステップS26で算出した確度を表す情報とともに、ユーザ端末8へ通知する(ステップS25で「NO」からステップS27、または、ステップS25で「YES」の次にステップS26からステップS27)。ここで、図8を参照して、ステップS27で移動体通信端末位置情報提供サーバ1から提供された情報の、ユーザ端末8での表示例について説明する。図8は、図7を参照して説明した例における、図1に示すユーザ端末8の表示例を示す模式図である。図8に示す表示例では、手荷物が備える移動体通信端末7が接続した移動体通信基地局6の位置と、移動体通信基地局6の位置に近い空港L、空港Mおよび空港Nの位置関係を示す平面図と、候補の空港の確度を示す情報と、各空港のアクセス先を示す情報がユーザ端末8に表示されている。各空港のアクセス先は、例えば、所在地、代表電話番号や、手荷物紛失時の問い合わせ先の電話番号、電子メールアドレス、URL(Uniform Resource Locator)等を含む。
また、ステップS23で「NO」の場合またはステップS27の後、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、一定の時間が経過した後、再度、ステップS21の判断を行う。
以上のようにして、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置情報に基づき推定した移動体通信端末7の位置を示す情報を、ユーザ端末8に対して提供する。なお、移動体通信端末7の位置を示す情報は、移動体通信基地局6の位置情報そのものであてもよいし、上記のように例えば空港のように移動体通信基地局6の位置情報から推定した施設の位置情報であってもよい。
以上のように、本実施形態の位置情報提供システム10は、移動体通信端末7と移動体通信端末位置情報提供サーバ1(位置情報提供サーバ)を備える。そして、移動体通信端末7は、自端末と無線接続している移動体通信基地局6の識別情報を取得し、取得した移動体通信基地局6の識別情報を自端末の識別情報とともに移動体通信基地局9を介して移動体通信端末位置情報提供サーバ1へ送信する。また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置情報に基づき推定した移動体通信端末7の位置を示す情報を、ユーザ端末8に対して提供する。この構成によれば、簡単な構成で、移動体通信端末7の位置を把握することができる。その際、本実施形態の位置情報提供システム10は、GSM(登録商標)/3G/LTE等回線を用いて基地局位置情報をベースとした位置検出を行い、例えば任意の拠点情報APIとの連動を用いることで、GPSを用いずに拠点位置情報を捕捉することができる。また、移動体通信基地局6の位置情報に基づいて推定される移動体通信端末7の位置は、セル半径に対応する精度しか有していないので、例えばGPSを用いて位置情報を取得した場合の精度と比較すると、低精度である。したがって、プライバシー保護に関する問題は小さい。
また、本実施形態では、移動体通信端末位置情報提供サーバ1が、複数の空港(複数の所定の施設)の位置情報を記憶する空港位置情報データベース3(施設データベース)を参照し、移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置情報に基づき、空港位置情報データベース3から選択した1または複数の空港の位置が、移動体通信端末7の位置であると推定する。この構成によれば、移動体通信端末7の位置情報をより使い勝手良くユーザ端末8に対して提供することができる。
また、本実施形態では、移動体通信端末7が、航空機の搭乗者の手荷物に備えられたものであり、空港位置情報データベース3が複数の空港の位置情報を記憶するものである。そして、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信基地局6の近傍に複数の空港がある場合、航空機の出発空港からの他の出発便および航空機または他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、移動体通信端末7の位置を示す情報としてユーザ端末8に対して提供する。この構成によれば、航空手荷物に備えられた移動体通信端末7の位置情報をより使い勝手良くユーザ端末8に対して提供することができる。
また、本実施形態では、移動体通信端末7は、移動体通信基地局6に対して位置登録要求を送信することで、移動体通信基地局6から移動体通信基地局の識別情報を取得する。この構成によれば、一般的な通信手順の中で移動体通信端末7が移動体通信基地局6の位置情報を取得することができる。
なお、本実施形態の移動体通信端末7は、スーツケースや鞄に内蔵あるいは取り付けたり、航空手荷物タグに取り付けたりすることができる。また、移動体通信端末7は、例えば、社内便や宅配便、物流物品に搭載してもよい。その場合、社内便や宅配便、物流物品の位置情報をユーザ端末8へ提供することができる。本実施形態の移動体通信端末7は、広い分野で、もののトラッキング・トレーシングや位置検出に利用することができる。すなわち、本実施形態の移動体通信端末7は、例えば、遺失物管理全般に適用することができる。本実施形態の位置情報提供システム10は、ロストバゲージ時の位置情報捕捉やリアルタイムの移動情報把握において特に効果を奏するものであるが、本実施形態の移動体通信端末7は、その用途に限定されず、ストラップ、キーホルダー、物流、サプライチェーンマネジメント、搬送ライン上や工場内の工程ラインを動くトレイ、オリコン(折り畳みコンテナ)や鞄、財布、輸送機器等に組み込むことができる。
なお、本実施形態では、施設データベースの一例を空港位置情報データベース3としたが、施設データベースは、例えば物流物品であれば集配施設や中継施設等の各施設と各施設の各位置情報とを対応づけるものとしたり、紛失物の各保管施設と各施設の各位置情報とを対応づけるものとしたりすることができる。
なお、移動体通信端末7は、表示パネルを持たない無線通信機能を持つ電子タグとして用いたり、表示機能付き電子タグとして用いたりすることができる。航空手荷物向けでは、それぞれPermanent Tag、Electronic Baggage Tagと呼称される。なお、搬送時、ハンディスキャナRead時、ユーザ/利用者のスマホでの書換え、コンテナ積み込み時に利用されるものにも搭載可能である。
また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1は、移動体通信端末7から受信した移動体通信基地局6の識別情報に対応する移動体通信基地局6の位置の近傍に複数の候補がある場合、移動体通信基地局6と複数の候補の距離を算出して、候補の優先度を求めても良い。その場合、移動体通信基地局6(地点1とする)と各候補(地点2とする)の距離dは、例えば下式(ヒュベニの公式)で算出することができる。
Figure 0007106958000001
ここで、x1とy1は地点1の経度と緯度(ラジアン)であり、x2とy2は地点2の経度と緯度(ラジアン)である。また、長半径(赤道半径)をa、短半径(極半径)をbとして、上式の各変数は次のように表される。
Figure 0007106958000002
ただし、距離の算出の仕方は特に限定されない。例えば、緯度経度の単純差分を比較対象としてもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。また、移動体通信端末位置情報提供サーバ1、移動体通信端末7、またはユーザ端末8で実行されるプログラムの一部または全部は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体あるいは通信回線を介して頒布することができる。
1…移動体通信端末位置情報提供サーバ
2…移動体通信基地局位置情報データベース
3…空港位置情報データベース
4…航空機運航情報提供サーバ
5…ネットワーク
6…移動体通信基地局
7…移動体通信端末
8…ユーザ端末
10…位置情報提供システム

Claims (5)

  1. 航空機の搭乗者の手荷物に備えられる 移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、
    前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、
    前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末が位置している空港の候補であると推定し、
    前記位置情報提供サーバは、前記候補が複数の場合、航空機の運航状況を提供する航空機運航情報提供サーバにアクセスし、出発空港からの航空機の運航情報を参照して各候補の確度を算出し、算出された確度を表す情報をユーザ端末へ通知する
    位置情報提供システム。
  2. 航空機の搭乗者の手荷物に備えられる 移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、
    前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、
    前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末の位置であると推定し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信基地局の近傍に複数の空港がある場合、前記航空機の出発空港からの他の出発便および前記航空機または前記他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、前記手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、前記移動体通信端末の位置を示す情報として前記ユーザ端末に対して提供する
    位置情報提供システム。
  3. 前記移動体通信端末は、前記移動体通信基地局に対して位置登録要求を送信することで、前記移動体通信基地局から前記移動体通信基地局の識別情報を取得する
    請求項1または2に記載の位置情報提供システム。
  4. 航空機の搭乗者の手荷物に備えられる 移動体通信端末と位置情報提供サーバを備える位置情報提供システムにおいて、
    前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供し、
    前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定することは、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末が位置している空港の候補であると推定することを含み、
    前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供することは、前記候補が複数の場合、航空機の運航状況を提供する航空機運航情報提供サーバにアクセスし、出発空港からの航空機の運航情報を参照して各候補の確度を算出し、算出された確度を表す情報をユーザ端末へ通知することを含む
    位置情報提供方法。
  5. 航空機の搭乗者の手荷物に備えられる 移動体通信端末と位置情報提供サーバを備え、
    前記移動体通信端末が、自端末と無線接続している移動体通信基地局の識別情報を取得し、取得した前記移動体通信基地局の識別情報を自端末の識別情報とともに前記移動体通信基地局を介して前記位置情報提供サーバへ送信し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき推定した前記移動体通信端末の位置を示す情報を、ユーザ端末に対して提供するものであり、
    前記位置情報提供サーバが、複数の空港の位置情報を記憶する施設データベースを参照し、前記移動体通信端末から受信した前記移動体通信基地局の識別情報に対応する前記移動体通信基地局の位置情報に基づき、前記施設データベースから選択した1または複数の施設の位置が、前記移動体通信端末の位置であると推定し、
    前記位置情報提供サーバが、前記移動体通信基地局の近傍に複数の空港がある場合、前記航空機の出発空港からの他の出発便および前記航空機または前記他の出発便が経由した他の空港からの出発便の到着空港の位置情報に基づき、前記手荷物が位置する空港を推定し、その推定した空港を示す情報を、前記移動体通信端末の位置を示す情報として前記ユーザ端末に対して提供する
    位置情報提供方法。
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