JP7106955B2 - 送受信システム - Google Patents

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Description

本発明は、送受信システムに関する。
回転軸を支持する転がり軸受等、回転軸と一体に回転する回転部材の異常検知を行うために、回転部材の状態を監視するためのセンサが当該回転部材に取り付けられることがある。この場合、センサと外部機器とを有線接続するのは困難であるため、コイル等を用いた近接無線通信によって、センサ出力を外部機器へ送信することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8-340285号公報
例えば、多数のセンサを回転部材に取り付け、センサ出力を外部機器へ送信するための通信経路(チャンネル)を多数のセンサそれぞれに一対一で対応させて設け、多数のセンサ出力を同時に外部機器へ送信できるように構成した場合、回転部材に関する多くの情報を得ることができ、回転部材の異常検知の精度が高まる。
その一方、多くのセンサ出力を同時に多量に外部機器へ送信すると、受信側における異常検知を行うための処理負荷が大きくなり、センサ出力に関する情報を処理するために必要な処理装置に要するコストを上昇させるおそれがある。
このため、センサ出力に関する情報量が過度に多くならないように、センサ出力を適切に送受信できる送受信システムが望まれる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転部材をセンシングするセンサからのセンサ出力を適切に送受信できる送受信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、回転軸と一体に回転する回転部材のセンシングを行う複数のセンサそれぞれのセンサ出力を送受信する送信装置及び受信装置を備えた送受信システムであって、前記送信装置は、前記複数のセンサに対応して設けられるとともに、前記回転軸の軸方向端面において前記回転軸の軸中心を中心とする円上に沿って配置され、前記センサ出力に基づく送信信号を近接無線送信する複数の送信部を備え、前記受信装置は、前記複数の送信部のうちのいずれか一の送信部に近接対向したときに前記送信信号を受信可能であり、前記送信信号の受信に応じて出力信号を出力する、前記複数の送信部よりも少ない個数の受信部と、前記回転軸の回転に伴って回転する前記複数の送信部が前記受信部に順次近接対向するように前記受信部を固定する固定部と、を備えている。
上記構成の送受信システムによれば、複数の送信部よりも少ない個数の受信部が、回転軸の回転によって各送信部に順次近接対向して送信信号を受信し出力信号を出力するので、各送信部からの送信信号を受信しつつ同時に出力される出力信号の量を、各送信部それぞれに一対一で対応した通信経路(チャンネル)を設け出力信号を同時に出力するように構成した場合よりも、少なくすることができる。
この結果、センサ出力に基づく出力信号が一度に多量に出力されるのを抑制でき、センサ出力の適切な送受信を実現できる。
上記送受信システムにおいて、前記受信部は、前記複数の送信部に対して電力を送電する送電素子を備え、前記複数の送信部は、前記受信部のうちの一の受信部に近接対向したときに前記送電素子から送電される電力を受電可能な受電素子を備え、前記受信装置は、前記送電素子及び前記受電素子を介して前記複数のセンサへ当該複数のセンサに必要な電力を供給する電源部を備えていることが好ましい。
この場合、センサ出力の送受信と同時に、センサに対して電力供給を行うことができる。
また、上記送受信システムにおいて、前記送信装置は、前記センサ出力を所定の信号レベルに調整し前記複数の送信部に与える調整部を備えていることが好ましい。
この場合、調整部によって、各送信部から送信される送信信号の電力を調整でき、さらに、送信信号の受信によって出力される出力信号のレベルも調整することができる。これにより、例えば、各センサがセンシングする物理量等の許容値に対応する出力信号の値が各出力信号で同じ値となるように調整すれば、センサの相違に関わらず、各出力信号の値を同じ閾値で判定することができ、判定が容易となる。
上記送受信システムにおいて、前記センサ出力は、前記回転部材の状態を表す物理量を示す出力であることが好ましい。
この場合、転がり軸受に関して、種々の物理量を示すセンサ出力を送受信することができる。
上記送受信システムにおいて、前記センサ出力のうち、複数のセンサ出力が、同じ物理量を示す出力であってもよい。
この場合、受信部は、回転軸が一回転する間に同じ物理量を示すセンサ出力に関する送信信号を複数回受信する。よって、当該物理量を示すセンサ出力に関する送信信号の受信頻度を他のセンサ出力と比較して高くすることができる。このため、例えば、継続的に監視する必要がある物理量を示すセンサ出力に関する送信信号の受信頻度を他のセンサ出力よりも高めることができ、当該物理量を示すセンサ出力を適切な頻度で送受信することができる。
上記送受信システムにおいて、前記受信装置は、前記出力信号の出力タイミングに基づいて、前記回転軸の回転状態を検知する検知部を備えていることが好ましい。
この場合、前記検知部が検知する前記回転軸の回転状態は、前記回転軸の回転数及び前記回転軸の芯振れの少なくともいずれかであってもよい。
受信部は、回転軸の軸方向端面に円上に沿って配置された送信部からの送信信号を、回転軸が回転することにより順次受信するので、送信信号の受信に応じて出力される出力信号のタイミングに基づいて、回転軸の回転数を求めることができる。
また、例えば、回転軸に芯振れが生じると、送信部と受信部との位置関係にずれが生じ、出力信号のタイミングの変化となって現れることがある。このため、出力信号のタイミングが大きく変化したか否かを検出することで、回転軸に芯振れが生じているか否かを検知することができる。
本発明の送受信システムによれば、回転部材をセンシングするセンサからのセンサ出力を適切に送受信できる。
図1は、転がり軸受の異常検知システムを備えた、風力発電装置の主軸の一部を示す図である。 図2(a)は、送信装置の送信面側を軸方向から正面視したときの図であり、図2(b)は、本体部の受信面側を軸方向から正面視したときの図である。 図3は、異常検知システムのブロック図である。 図4は、主軸が回転している間における、出力信号の経時変化の一例を示すグラフである。 図5は、変形例に係る、送信装置の送信面側を軸方向から正面視したときの図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、転がり軸受の異常検知システムを備えた、風力発電装置の主軸の一部を示す図である。
風力発電装置の主軸1(回転軸)は、当該主軸1を支持する支持部2に転がり軸受3を介して回転自在に支持されている。
異常検知システム4は、主軸1と一体に回転する回転部材である転がり軸受3(の内輪)のセンシングを行うための複数(4つ)のセンサ5(荷重センサ5a,振動センサ5b,温度センサ5c,振動センサ5d)と、各センサ5のセンサ出力を送受信する送信装置及び受信装置を備えた送受信システム10と、送受信システム10によって得られるセンサ出力に関する情報に基づいて転がり軸受3の異常検知を行う処理装置25とを備えている。
荷重センサ5aは、例えば、歪ゲージ等からなり、転がり軸受3に作用する荷重を示す情報を出力する。振動センサ5b,5dは、転がり軸受3に生じる振動を示す情報を出力する。温度センサ5cは、熱電対等からなり、転がり軸受3の温度を示す情報を出力する。各センサ5は、転がり軸受3の状態を示す荷重、振動、温度といった物理量を示す情報をセンサ出力として出力する。
送受信システム10は、送信装置11と、受信装置12とを備えている。送信装置11、及び受信装置12は、近接無線通信が可能であり、受信装置12は、送信装置11に対して非接触でセンサ出力に関する情報を取得することができる。
また、送信装置11、及び受信装置12は、無線給電が可能に構成されており、受信装置12から送信装置11へ向けて、各センサ5の動作に必要な電力を非接触で無線給電する。
送信装置11は、主軸1の軸方向端面1aに一体回転可能に固定されている。
送信装置11は、4つのセンサ5それぞれに対応する4つの送信部13と、送信部13を主軸1の軸方向端面1aに固定し保持する第1ホルダ14とを備えている。
送信部13は、センサ5が出力するセンサ出力に基づく送信信号を受信装置12へ向けて近接無線送信する。送信部13は、送信面15から送信信号を送信する。送信面15は、受信装置12側へ向けられている。
また、送信部13は、受信装置12から無線給電される電力を受電する機能も有している。
受信装置12は、本体部17と、電源部18とを備えている。
本体部17は、支持部2が設けられている支持面(図示せず)に設けられたブラケット19に固定されている。
本体部17は、送信部13からの送信信号を受信する受信部20と、受信部20をブラケット19に固定し保持する第2ホルダ21とを備えている。
受信部20は、送信信号を受信する受信面22を有している。受信部20は、送信部13の送信面15と、受信面22とが近接対向したときに送信部13からの送信信号を受信することができるように構成されている。
また、受信部20は、送信部13へ向けて無線給電する機能を有している。受信部20から無線給電される電力は、送信面15と、受信面22とが近接対向したときに送信部13によって受電される。
電源部18は、各センサ5の動作に必要な電力を受信部20へ与える。受信部20へ与えられた電力は、互いに無線給電を行う受信部20及び送信部13を介して各センサ5へ与えられる。
送信部13、及び受信部20は、例えば、電磁誘導方式によって送信信号の近接無線送信及び無線給電を行うように構成されている。よって、送信部13、及び受信部20は、後述するように、近接無線送信のための送信コイル及び受信コイルを備えている。また、送信部13、及び受信部20は、無線給電のための受電コイル及び給電コイルを備えている。
処理装置25は、受信部20が送信信号の受信に応じて出力する出力信号を取得し、この出力信号を記憶したり、出力信号に基づいて転がり軸受3の異常の有無を判定したりする。
図2(a)は、送信装置11を軸方向送信面15側から正面視したときの図であり、図2(b)は、本体部17を軸方向受信面22側から正面視したときの図である。
図1及び図2(a)を参照して、送信部13は、例えば、円筒形状であり、一端面が送信面15とされている。
第1ホルダ14は、円筒状に形成されており、4つの送信部13(13a,13b,13c,13d)を保持している。
4つの送信部13は、第1ホルダ14の端面14aから僅かに突出している。4つの送信部13は、主軸1の軸線Pに直交する第1仮想面F1(図1)に対して各送信面15が面一となるように保持されている。
また、4つの送信部13は、軸方向から正面視したときに、各送信面15が主軸1の軸中心Sを中心とする円C1上に沿って等間隔に配置されるように保持されている。
よって、4つの送信部13は、主軸1が回転すると、第1ホルダ14とともに軸中心S周りに回転し、円C1に沿って移動する。
図1及び図2(b)を参照して、受信部20は、例えば、円筒形状であり、一端面が受信面22とされている。
第2ホルダ21は、円筒状に形成されており、2つの受信部20(20a,20b)を保持している。第2ホルダ21は、後述するように、主軸1の回転に伴って回転する各送信部13が受信部20に順次近接対向するように受信部20を固定する。
2つの受信部20は、第2ホルダ21の端面21aから僅かに突出している。2つの受信部20は、第1仮想面F1(図1)に近接対向する第2仮想面F2(図1)に対して各受信面22が面一となるように保持されている。
また、2つの受信部20は、軸方向から正面視したときに、各受信面22が主軸1の軸中心Sを中心としかつ円C1と同じ直径である円C2上に沿って配置されるように保持されている。
本実施形態では、受信部20a及び受信部20bは、軸方向から正面視したときに、軸中心Sを基準としたときの両者間の位置関係が90度となるように円C2上に配置されている。
ここで、例えば、主軸1が図2(a)中、矢印Yの方向に回転すると、送信装置11の4つの送信部13は、主軸1の回転に伴って軸中心S周りに回転する。
一方、受信部20を含む本体部17は、上述したように支持部2が設けられている支持面に設けられたブラケット19に固定されている。また、受信部20は、円C1と同心円である円C2上に沿って配置されている。よって、主軸1が回転すると、各送信部13(の送信面15)は、受信部20(の受信面22)に対し、円C1に沿って相対移動し、順次、受信部20の受信面22に対して近接対向する。
例えば、図2(a)、及び図2(b)において、送信部13a及び受信部20aが近接対向している場合、両受信部20a,20bは、軸中心Sを基準としたときの両者間の位置関係が90度となるように円C2上に配置されているので、送信部13b及び受信部20bも近接対向する。
この状態から主軸1が矢印Yの方向にさらに回転すると、次に送信部13bが受信部20aに近接対向する。このとき、送信部13cが受信部20bに近接対向する。
また、主軸1が回転し、送信部13cが受信部20aに近接対向すると、送信部13dが受信部20bに近接対向する。
さらに主軸1が回転し、送信部13dが受信部20aに近接対向すると、送信部13aが受信部20bに近接対向する。
このように、各送信部13は、主軸1の回転に伴って受信部20に順次近接対向する。
受信部20は、各送信部13が近接対向するごとに、各送信部13からの送信信号を受信するとともに、送信部13に対して無線給電を行う。
なお、第1仮想面F1と、第2仮想面F2との間の間隔は、送信部13及び受信部20の間で、近接無線通信及び無線給電が可能な距離に設定される。
図3は、異常検知システム4のブロック図である。
送受信システム10の送信装置11に含まれる4つの送信部13のうち、送信部13aは荷重センサ5aに接続されている。また、送信部13bは振動センサ5bに接続されている。送信部13cは温度センサ5cに接続されている。送信部13dは振動センサ5dに接続されている。
各送信部13は、それぞれ、送信コイル30と、受電コイル31とを備えている。
送信コイル30は、電磁誘導方式による無線通信を行うための送信素子であり、センサ5からのセンサ出力が与えられると、与えられたセンサ出力に基づく送信信号を近接無線送信する。なお、送信コイル30は、与えられたセンサ出力を交流波に変換する変換部(図示省略)を有しており、センサ出力を交流波に変換した上で送信信号として出力する。
受電コイル31は、電磁誘導方式による無線給電によって非接触で送電される電力を受電するための受電素子であり、受信部20が近接対向することで受信部20から送電される電力を受電し、出力する。なお、受電コイル31は、交流波として受電される電力を直流に変換する変換部(図示省略)を有しており、直流に変換した電力を出力する。
送信装置11は、各送信部13それぞれに対応して電源部33と、増幅器34とを備えている。
電源部33には、受電コイル31が出力する電力が与えられる。電源部33は、受電コイル31からの電力をセンサ5へ与えたり、与えられた電力に基づいて所定の電圧を生成し、増幅器34へ基準電圧等を与える。
各センサ5は、電源部33から電力が与えられると、センシングを行い、センサ出力を出力する。センサ出力は、増幅器34へ与えられる。
増幅器34は、与えられたセンサ出力を所定の信号レベルに調整し、送信コイル30へ与える。増幅器34によって信号レベルが調整されたセンサ出力は、送信コイル30へ与えられ、送信信号として出力される。
送受信システム10の受信装置12は、2つの受信部20(20a,20b)及び電源部18の他、主軸1の回転状体を検知する検知部35を備えている。
受信装置12に含まれる2つの受信部20(20a,20b)は、それぞれ、受信コイル36と、給電コイル37とを備えている。
給電コイル37は、電磁誘導方式による無線給電によって非接触で電力を送電するための送電素子であり、各送信部13のうちの近接対向する送信部13(の送信コイル30)に対して電力を送電する。給電コイル37が送信部13に対して送電する電力は、電源部18から与えられる。
受信コイル36は、電磁誘導方式による無線通信を行うための受信素子であり、各送信部13のうちのいずれか一の送信部13(の送信コイル30)に近接対向したときに送信コイル30からの送信信号を受信し、送信信号の受信に応じて出力信号を出力する。なお、受信コイル36は、受信した送信信号を直流に変換する変換部(図示省略)を有しており、受信した送信信号を直流信号に変換した上で出力信号として出力する。
受信コイル36が出力する出力信号は、検知部35及び処理装置25へ与えられる。本実施形態の受信装置12は、2つの受信部20を備えており、2つの受信部20それぞれから出力信号を出力する。
以上のように、送信部13及び受信部20は、互いに近接対向している間に、センサ5へ電力を給電し、センサ5にセンシングさせる。さらに、センシングを行ったセンサ5のセンサ出力に基づく送信信号を近接無線送信する。
各送信部13は、上述のように、主軸1の回転に伴って受信部20に順次近接対向する。よって、受信部20は、各送信部13が順次近接対向するごとに、送信部13に対して無線給電を行い、送信部13からの送信信号を受信する。
処理装置25は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリ、ハードディスクからなる記憶部を備えたコンピュータ等により構成されており、判定部25aを機能的に有している。
前記記憶部には、処理装置25として必要なプログラムや、判定部25aを実現するためのプログラムが記憶されている。判定部25aは、CPUがこれらプログラムを実行することで実現される。
また、前記記憶部には、受信装置12(受信部20)から与えられる出力信号(を示す値)を時間と対応付けて登録するためのデータベース25bが記憶されている。
判定部25aは、受信装置12から与えられる出力信号をデータベース25bに登録するとともに、与えられた出力信号に基づいて、転がり軸受3に異常が発生したか否かを判定する。
図4は、主軸1が回転している間における、出力信号の経時変化の一例を示すグラフである。
図4中、受信部20aによる出力信号の出力経路をチャンネル1(Ch1)、受信部20bによる出力信号の出力経路をチャンネル2(Ch2)と表し、上段のグラフの横軸は時間、縦軸はCh1からの出力信号による値を示している。下段のグラフの横軸は時間、縦軸はCh2からの出力信号による値を示している。また、両グラフの横軸は互いに同じ時間となるように対応付けられている。
図4中、時間T1は送信部13aと受信部20aとが(送信部13bと受信部20bとが)近接対向し互いの近接無線通信が開始されるタイミング、時間T2は送信部13aと受信部20aとが(送信部13bと受信部20bとが)離れ近接無線通信を終えるタイミングを示している。よって、送信部13aと受信部20aとは(送信部13bと受信部20bとは)時間T1から時間T2までの期間で通信を行う。このため、図4に示すように、時間T1から時間T2までの期間では、チャンネル1からは、荷重センサ5aによるセンサ出力に基づく出力信号が得られ、チャンネル2からは、振動センサ5bによるセンサ出力に基づく出力信号が得られる。
同様に、図4中、時間T3から時間T4までの期間は送信部13bと受信部20aとが(送信部13cと受信部20bとが)通信を行う期間である。また、時間T5から時間T6までの期間は送信部13cと受信部20aとが(送信部13dと受信部20bとが)通信を行う期間である。時間T7から時間T8までの期間は送信部13dと受信部20aとが(送信部13aと受信部20bとが)通信を行う期間である。
よって、時間T3から時間T4までの期間では、チャンネル1からは、振動センサ5bによるセンサ出力に基づく出力信号が得られ、チャンネル2からは、温度センサ5cによるセンサ出力に基づく出力信号が得られる。
また、時間T5から時間T6までの期間では、チャンネル1からは、温度センサ5cによるセンサ出力に基づく出力信号が得られ、チャンネル2からは、振動センサ5dによるセンサ出力に基づく出力信号が得られる。
また、時間T7から時間T8までの期間では、チャンネル1からは、振動センサ5dによるセンサ出力に基づく出力信号が得られ、チャンネル2からは、荷重センサ5aによるセンサ出力に基づく出力信号が得られる。
このように、各チャネルからは、時間の経過に応じて、各センサ5によるセンサ出力に基づく出力信号が、順次切り替わりながら出力される。
なお、時間T2から時間T3までの期間、時間T4から時間T5までの期間、及び、時間T6から時間T7までの期間は、各送信部13と、受信部20とが近接対向していない切り替わり期間である。
図4中、各出力信号の値は、各物理量の相対的な値を示している。
ここで、判定部25aは、各センサ5のセンサ出力に基づく各出力信号の値に対して、各物理量が異常か否かを判定するための閾値Th1を設定している。判定部25aは、出力信号の値が閾値Th1以下の場合、対応する物理量が正常と判定し、閾値Th1を超える場合、対応する物理量が異常であると判定する。
本実施形態では、図4に示すように、各出力信号の値に対して閾値Th1として同じ値を設定している。
つまり、各出力信号の値が示す物理量に対して設定すべき物理量の許容値を予め設定しておき、その物理量の許容値に対応する出力信号の値が各出力信号で同じ値(閾値Th1)となるように、出力信号のレベルが各センサ5ごとに調整されている。
各出力信号のレベルは、送信装置11の増幅器34(調整部)によって調整される。
送信装置11が有する各増幅器34は、センサ出力の信号レベルを調整することで送信信号の電力を調整する。出力信号は、受信部20が送信信号を受信することで出力される。よって、増幅器34は、センサ出力の信号レベルを調整することで、出力信号のレベルを調整することができる。
本実施形態では、各センサ出力を所定の信号レベルに調整し各送信部13に与える増幅器34(調整部)を備えており、さらに上述のように、物理量の許容値に対応する出力信号の値が各出力信号で同じ値(閾値Th1)となるように、出力信号のレベルが各センサ5ごとに調整されているので、センサ5の相違に関わらず、各出力信号の値を同じ閾値Th1で判定することができ、判定が容易となる。
また、本実施形態では、4つのセンサ5のうち、2つのセンサ5b,5dが転がり軸受3に生じる振動を示す情報を出力する。よって、4つのセンサ5から出力されるセンサ出力のうち、2つのセンサ出力が、同じ物理量(振動)を示す出力である。
この場合、各受信部20は、主軸1が一回転する間に、同じ物理量を示すセンサ出力に関する送信信号を複数回(2回)受信する。よって、当該物理量を示すセンサ出力に関する送信信号の受信頻度を他のセンサ出力と比較して高くすることができる。このため、例えば、継続的に監視する必要がある物理量を示すセンサ出力に関する送信信号の受信頻度を他のセンサ出力よりも高めることができ、当該物理量を示すセンサ出力を適切な頻度で送受信することができる。
なお、本実施形態では、2つのチャンネル(2つの受信部20)を備えているので、出力信号が出力される期間においては、2つのチャンネルのうちのいずれかが必ず振動を示す出力信号が出力される。このように、温度や荷重を示す出力信号と比較して、振動を示す出力信号は、より高い頻度で出力される。
本実施形態の送受信システムでは、送信部13の個数(4個)よりも少ない個数(2個)の受信部20が、主軸1の回転によって各送信部13に順次近接対向して送信信号を受信し出力信号を出力するので、各送信部13からの送信信号が受信されて同時に出力される出力信号の量を、各送信部13それぞれに一対一で対応した通信経路(チャンネル)を設け出力信号を同時に出力するように構成した場合よりも、少なくすることができる。
すなわち、本実施形態では、出力信号を出力するためのチャンネルを送信部13の個数より少ない2個としたので、チャンネルを4個の送信部13それぞれに対応させて4つ設けた場合と比較して、同時に出力される出力信号の量を少なくすることができる。
この結果、センサ出力に基づく出力信号が一度に多量に出力されるのを抑制でき、センサ出力の適切な送受信を実現できる。
ところで、受信コイル36が出力する出力信号は、検知部35へも与えられる。よって、検知部35においても、図4に示すように、時間の経過に応じて、2つのチャンネルから各センサ5によるセンサ出力に基づく出力信号が、順次切り替わりながら与えられる。
検知部35は、順次切り替わる出力信号の出力タイミングに基づいて、主軸1の回転状体を検知する機能を有している。
検知部35は、出力信号が得られる期間、又は、切り替わり期間のタイミングを検知することができる。検知部35は、出力信号が得られる期間、又は、切り替わり期間のタイミングに基づいて、主軸1の回転数を求めることができる。
また、主軸1に芯振れが生じると、送信部13と受信部20との位置関係にずれが生じ、出力信号が得られる期間の一部が消失する等、出力信号のタイミングの変化となって現れることがある。このため、検知部35は、出力信号のタイミングが大きく変化したか否かを検出することで、主軸1に芯振れが生じているか否かを検知することができる。
検知部35は、主軸の回転数に関する情報、及び主軸のに芯振れが生じているか否かに関する情報を処理装置25へ与える。
処理装置25は、検知部35から与えられる情報についてもデータベース25bに登録する。
また、判定部25aは、受信装置12から与えられる出力信号とともに、検知部35から与えられる情報も用いて、転がり軸受3に異常が発生したか否かを判定する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることはない。
上記実施形態では、送信装置11における4つの送信部13を、各送信面15が円C1上に沿って等間隔となるように配置した場合を例示したが、例えば、円C1上に、円周上の位置を示すための位置信号を出力するための送信部を追加的に設けてもよい。位置信号を出力する送信部を設けることで、受信部20は、出力信号とともに位置信号も受信し、位置信号に基づく信号を出力する。これにより、両チャンネルからは、センサ出力に基づく出力信号の他、位置信号に基づく信号も出力されるので、各出力信号が、どのセンサ出力に基づく出力信号であるのかを特定することが容易となる。
また、送信装置11における4つの送信部13を、各送信面15が円C1上に沿って不等間隔で配置されていてもよい。この場合でも両チャネルからセンサ出力に基づく出力信号を出力させることができる。さらに、例えば、図5に示すように、互いに隣接する一対の送信面15同士の間隔のうちのひとつだけ(送信部13aと送信部13dとの間の間隔)を異なる間隔に設定することで、各出力信号が、どのセンサ出力に基づく出力信号であるのかを特定することが容易となる。
また、上記実施形態では、送信装置11に4つの送信部13を備えた場合を例示したが、複数であればよく、2つの送信部13を備えた構成としてもよいし、5つの送信部13を備えた構成としてもよい。なお、これらの場合、受信装置12の受信部20は、送信部13の個数よりも少ない個数とされる。
また、上記実施形態では、4つのセンサ5から出力されるセンサ出力のうち、2つのセンサ出力が、同じ物理量(振動)を示す出力である場合を例示したが、4つのセンサ5のすべてを同じ物理量をセンシングするためのセンサとし、4つのセンサ5から出力されるセンサ出力のすべてを同じ物理量を示す出力としてもよい。また、逆に、4つのセンサ5を互いに異なる物理量をセンシングするためのセンサとし、4つのセンサ5から出力されるセンサ出力のすべてを互いに異なる物理量を示す出力としてもよい。
また、本実施形態では、送信装置11及び受信装置12が、近接無線通信及び無線給電を行う機能を有する場合を例示したが、例えば、送信装置11及び各センサ5に対して他の方法で給電する手段を有する場合、近接無線送信の機能のみを有するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、風力発電装置の主軸1を支持する転がり軸受3の異常検知システム4に本発明の送受信システムを適用した場合を例示したが、これれに限定されず、例えば、主軸1に一体に回転する他の構成のセンシングを行うセンサが出力するセンサ出力を送受信する場合についても適用することができる。
1 主軸 1a 軸方向端面 2 支持部
3 軸受 4 異常検知システム 5 センサ
5a 荷重センサ 5b 振動センサ 5c 温度センサ
5d 振動センサ 10 送受信システム 11 送信装置
12 受信装置 13,13a,13b,13c,13d 送信部
14 第1ホルダ 14a 端面 15 送信面
17 本体部 18 電源部 19 ブラケット
20 受信部 20a,20b 受信部 21 第2ホルダ
21a 端面 22 受信面 25 処理装置
25a 判定部 25b データベース 30 送信コイル
31 受電コイル 33 電源部 34 増幅器
35 検知部 36 受信コイル 37 給電コイル
C1 円 C2 円 F1 第1仮想面
F2 第2仮想面

Claims (7)

  1. 回転軸と一体に回転する回転部材のセンシングを行う複数のセンサによる複数のセンサ出力を送受信する送信装置及び受信装置を備えた送受信システムであって、
    前記送信装置は、
    前記複数のセンサに対応して設けられるとともに、前記回転軸の軸方向端面において前記回転軸の軸中心を中心とする円上に沿って配置され、前記複数のセンサ出力に基づく複数の送信信号を近接無線送信する複数の送信部を備え、
    前記受信装置は、
    前記複数の送信部のうちのいずれか一の送信部に近接対向したときに前記複数の送信信号のうちの一の送信信号を受信可能であり、前記一の送信信号の受信に応じて出力信号を出力する、前記複数の送信部よりも少ない個数の受信部と、
    前記回転軸の回転に伴って回転する前記複数の送信部が前記受信部に順次近接対向するように前記受信部を固定する固定部と、を備え
    前記受信部は、前記複数の送信信号に基づく複数の前記出力信号を、時間の経過に応じて順次切り替えながら出力する
    送受信システム。
  2. 前記受信部は、前記複数の送信部に対して電力を送電する送電素子を備え、
    前記複数の送信部は、前記受信部のうちの一の受信部に近接対向したときに前記送電素子から送電される電力を受電可能な受電素子を備え、
    前記受信装置は、前記送電素子及び前記受電素子を介して前記複数のセンサへ当該複数のセンサに必要な電力を供給する電源部を備えている
    請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記送信装置は、前記複数のセンサ出力を所定の信号レベルに調整し前記複数の送信部に与える調整部を備えている
    請求項1又は請求項2に記載の送受信システム。
  4. 前記複数のセンサ出力は、前記回転部材の状態を表す物理量を示す出力である
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の送受信システム。
  5. 前記複数のセンサ出力は、第1のセンサ出力と、前記第1のセンサ出力が示す物理量とは異なる物理量を示す第2のセンサ出力と、を含む
    請求項4に記載の送受信システム。
  6. 前記受信装置は、前記出力信号の出力タイミングに基づいて、前記回転軸の回転状態を検知する検知部を備えている
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の送受信システム。
  7. 前記検知部が検知する前記回転軸の回転状態は、前記回転軸の回転数及び前記回転軸の芯振れの少なくともいずれかである
    請求項6に記載の送受信システム。
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