JP7104608B2 - 薬剤添加装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤を脱水ケーキに添加する薬剤添加装置に関するものである。
脱水ケーキを搬送する搬送ベルトの上方に配置された越流堰が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような越流堰は、無機凝集剤を越流させるためのノッチを有している。ノッチを越流した無機凝集剤は、搬送ベルトによって搬送される脱水ケーキに添加される。
特開2016-195973号公報 特開2016-203145号公報 特開2013-712号公報
しかしながら、このような構造では、越流堰に流れ込む無機凝集剤の流量によっては、一定の量の無機凝集剤を搬送される脱水ケーキの目標位置に確実に添加することができないおそれがある。このような無機凝集剤の添加のばらつきは、脱水処理物の含水率を効率よく低減することができず、結果として、廃棄物量を削減することができない。
そこで、本発明は、脱水処理物の含水率をより一層低減し、廃棄物量を削減することができる薬剤添加装置を提供することを目的とする。
一態様は、高分子凝集剤を添加した凝集汚泥を濃縮装置で重力ろ過または圧搾して脱水した脱水ケーキに薬剤を添加する装置において、前記薬剤を滞留させる貯留部と、前記薬剤を均―に分配するための複数の堰を有する越流板と、前記越流板の流出側表面に配置され、かつ前記堰の越流部を垂直に二分して下方に延びる薬剤添加棒とを備える。
一態様は、前記薬剤添加棒は、その下端が前記脱水ケーキに挿入される位置まで延びている。
一態様は、前記薬剤添加棒は、下端が前記脱水ケーキに挿入される位置まで延びる第1の薬剤添加棒と、下端が前記脱水ケーキの上方の位置まで延びる第2の薬剤添加棒とを備えており、前記第1の薬剤添加棒および前記第2の薬剤添加棒は、交互に配置されている。
一態様は、前記薬剤添加棒の下端は、前記脱水ケーキの進行方向に向かって低くなる斜め形状を有している。
一態様は、前記薬剤添加棒は、上下方向で任意の位置に配置される。
一態様は、前記薬剤添加棒は、前記堰の下方で分岐している。
一態様は、前記薬剤添加棒の水平断面は、前記濃縮装置の出口側に向かって厚くなっている。
薬剤添加棒は、堰の越流部を垂直に二分して下方に延びている。したがって、薬剤添加装置は、薬剤の流量にかかわらず、一定の量の薬剤を脱水ケーキの目標位置に確実に添加することができる。結果として、薬剤添加装置は、最終的に得られる脱水処理物の含水率を効率よく低減することができ、廃棄物量を削減することができる。
汚泥処理装置を示す模式図である。 汚泥処理装置に適用される汚泥処理方法を示すフローチャートである。 薬剤添加装置を示す斜視図である。 薬剤添加装置を示す正面図である。 無機凝集剤が薬剤添加棒を伝わって流れる様子を示す図である。 薬剤添加棒の他の実施形態を示す図である。 薬剤添加棒のさらに他の実施形態を示す図である。 薬剤添加棒のさらに他の実施形態を示す図である。 薬剤添加棒のさらに他の実施形態を示す図である。 薬剤添加棒のさらに他の実施形態を示す図である。 薬剤添加棒のさらに他の実施形態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。以下で説明する複数の実施形態において、特に説明しない一実施形態の構成は、他の実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図1は、汚泥処理装置100を示す模式図である。図1に示すように、汚泥処理装置100は、高分子凝集剤を調製するための高分子凝集剤溶解槽1と、無機凝集剤を貯留する無機凝集剤貯留槽2と、有機性汚泥と高分子凝集剤とが混合される凝集槽3と、凝集槽3において形成された凝集汚泥を脱水することによって脱水ケーキを形成する濃縮装置4と、脱水ケーキに無機凝集剤を添加する薬剤添加装置5と、無機凝集剤が添加された脱水ケーキを機械的に脱水する脱水機6とを備えている。
本実施形態では、無機凝集剤は、脱水ケーキの脱水のために使用される液状の薬剤の一例である。したがって、無機凝集剤貯留槽2は、薬剤貯留槽2と呼ばれてもよい。
図2は、汚泥処理装置100に適用される汚泥処理方法を示すフローチャートである。図2に示すように、汚泥処理方法は、有機性汚泥に高分子凝集剤を添加して凝集汚泥を形成する凝集工程S101と、凝集工程で形成された凝集汚泥を脱水する凝集汚泥脱水工程S102と、凝集汚泥脱水工程S102で形成された脱水ケーキに無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加工程(薬剤添加工程)S103と、無機凝集剤が添加された脱水ケーキを機械的に脱水する機械脱水工程S104とを備えている。
図1に示すように、高分子凝集剤は、高分子凝集剤溶解槽1において調製され、調製された高分子凝集剤は高分子凝集剤溶解槽1から凝集槽3に供給される。有機性汚泥は、凝集槽3に投入される。有機性汚泥および高分子凝集剤は、凝集槽3において混合され、凝集汚泥が形成される。凝集汚泥は配管を通じて濃縮装置4に供給される。
濃縮装置4では、凝集汚泥は、重力ろ過または圧搾などの方法によって脱水され、脱水ケーキが形成される。脱水ケーキの形状は、特に限定されないが、無機凝集剤の分散性を考慮すると、脱水ケーキは平板形状を有していることが好ましい。濃縮装置4で使用されるろ過材の一例として、ろ布またはスクリーンを挙げることができる。脱水ケーキは、搬送コンベヤ(図示しない)によって薬剤添加装置5に供給される。薬剤添加装置5は、無機凝集剤貯留槽2から供給された無機凝集剤を脱水ケーキに連続的に添加する。
無機凝集剤が添加された脱水ケーキは、脱水機6に搬送され、機械的に脱水される。結果として、脱水処理物が得られる。本実施形態では、汚泥処理装置100は、薬剤添加装置5を備えているため、脱水処理物の含水率はより一層低減され、結果として、廃棄物量は削減される。以下、薬剤添加装置5の構造の詳細について図面を参照して説明する。
図3は、薬剤添加装置5を示す斜視図である。図4は、薬剤添加装置5を示す正面図である。図3および図4に示すように、薬剤添加装置5は、液状の薬剤(本実施形態では、無機凝集剤)を滞留させる貯留部21と、薬剤を均一に分配するための複数の堰22を有し、かつ水平方向に延びる越流板23と、越流板23の流出側表面23aに配置され、かつ堰22の越流部25を垂直に二分して下方に延びる薬剤添加棒31とを備えている。
貯留部21および越流板23は、無機凝集剤を越流させる越流部材20を構成している。越流部材20は、薬品耐性を有する材質から構成されている。越流部材20の材質の一例として、樹脂またはステンレスなどの金属を挙げることができる。
貯留部21は、無機凝集剤を貯留する箱形構造を有している。貯留部21は、鉛直方向に延びる板部材26を備えている。板部材26は、その下端に凹み(図示しない)を有している。無機凝集剤貯留槽2(図1参照)から貯留部21に供給された無機凝集剤は、板部材26の凹みを通って、越流板23に到達する。無機凝集剤の貯留部21への供給が継続されると、無機凝集剤の水位は上昇し、やがて、無機凝集剤は、堰22を越流する。本実施形態では、4つの堰22が設けられているが、堰22の数は本実施形態には限定されない。
本実施形態では、堰22は、V字形状を有している。堰22の形状は、本実施形態には限定されない。一実施形態では、堰22は、U字形状を有してもよい。V字形状またはU字形状を有する堰22は、三角堰と呼ばれてもよい。越流部25は、堰22の少なくとも一部(堰22の最下部を含む)を構成している。無機凝集剤は、堰22の越流部25を通じて流出する。
薬剤添加棒31は、鉛直方向に延びる棒部材であり、薬剤添加棒31の水平断面は四角形状を有している。一実施形態では、薬剤添加棒31の水平断面は丸形状でもよい。薬剤添加棒31は、無機凝集剤が越流する越流部25の越流断面を均等に垂直に分割する位置に配置されている。
薬剤添加棒31の数は、堰22の数に対応している。本実施形態では、4つの堰22が設けられているため、薬剤添加棒31の数も4つである。薬剤添加棒31の配置間隔は、堰22の配置間隔に依存するが、1cmから10cm以下が好ましい。
薬剤添加棒31は、水平方向に延びる棒ホルダ32に固定されている。薬剤添加棒31および棒ホルダ32は、無機凝集剤を流下させる流下部材30を構成している。流下部材30も、越流部材20と同様に、薬品耐性を有する材質から構成されている。
図3に示すように、薬剤添加棒31は、脱水ケーキの搬送方向D1と直角方向に並べて配置されている。棒ホルダ32および越流板23は、脱水ケーキの搬送方向D1と垂直な方向D2と平行に配置されている。以下、脱水ケーキの搬送方向D1は単に方向D1と呼ばれることがあり、脱水ケーキの搬送方向D1と垂直な方向D2は単に方向D2と呼ばれることがある。
越流板23は、堰22が形成された堰形成部27と、堰形成部27の両端から方向D2と平行に延びる腕部28とを備えている。越流板23の流出側表面23aは、堰形成部27に形成されている。本実施形態では、堰形成部27および腕部28は一体的に構成されている。
棒ホルダ32は、薬剤添加棒31が固定された固定部33と、固定部33の両端部の下端から下方に延びる垂下部34とを備えている。本実施形態では、固定部33および垂下部34は一体的に構成されている。
腕部28は、方向D1に貫通する締結孔29を有している。垂下部34は、方向D1に貫通する挿入孔35を有している。締結孔29および挿入孔35は、互いに連通可能である。図4に示すように、締結孔29および挿入孔35を互いに連通させた状態で、棒ホルダ32および越流板23は、締結具(図示しない)によって互いに締め付けられる。この締め付けによって、薬剤添加棒31は越流板23の流出側表面23aに隣接して配置される。
越流板23と棒ホルダ32とが組み合わされたとき、固定部33は、越流部25よりも高い位置に配置される。したがって、固定部33は、無機凝集剤の越流部25からの越流を阻害しない。
薬剤添加装置5は、越流部材20と流下部材30との一体的な組み合わせから構成されている。越流部材20および流下部材30が組み合わされた状態で、薬剤添加棒31を方向D1から見たとき、薬剤添加棒31は、堰22の中央部分に配置され、堰22の越流部25を垂直に二分する。言い換えれば、薬剤添加棒31を方向D1から見たとき、薬剤添加棒31は、堰22を二分割するように配置される。薬剤添加棒31は越流部25の上方まで延びており、薬剤添加棒31の上端31aは、越流部25よりも高い位置に配置される。
図5は、無機凝集剤が薬剤添加棒31を伝わって流れる様子を示す図である。本実施形態によれば、薬剤添加棒31は、堰22の越流部25を垂直に二分するように、堰22に隣接している。したがって、図5に示すように、堰22(より具体的には、越流部25)を越流する無機凝集剤は、薬剤添加棒31に積極的に接触し、薬剤添加棒31の左右両面を伝わって均等に流下する。
このように、薬剤添加棒31は、越流部25を越流する無機凝集剤が薬剤添加棒31を流下するように、無機凝集剤を導く。したがって、薬剤添加装置5は、無機凝集剤の流量にかかわらず、一定の量の無機凝集剤を脱水ケーキの目標位置(より具体的には、薬剤添加棒31の下方の位置)に確実に添加することができる。結果として、最終的に得られる脱水処理物の含水率を効率よく低減することができ、廃棄物量を削減することができる。
特許文献1は、無機凝集剤を複数のVノッチから越流させる構成を開示している。しかしながら、特許文献1には、本実施形態のように、越流部材20および流下部材30を備えた薬剤添加装置5は開示されていない。特許文献2は、越流堰に形成された切り欠き部から垂下するように形成された水路を開示しているが、特許文献2には、本実施形態のように、堰22の中央部分に配置され、かつ堰22の越流部25を垂直に二分する薬剤添加棒31は開示されていない。本実施形態では、薬剤添加装置5は、堰22を越流する無機凝集剤を薬剤添加棒31に積極的に接触させることができ、一定の量の無機凝集剤を搬送される脱水ケーキの目標位置に確実に添加することができる。特許文献2には、このような構成は開示されていない。
本実施形態では、無機凝集剤が薬剤添加棒31の左右両面を流下しても、薬剤添加棒31には、汚れが溜まりにくい。したがって、無機凝集剤のスムーズな流れは、汚れによって阻害されない。さらに、本実施形態では、流下部材30は、越流部材20から容易に取り付けられ、または取り外されることができるため、薬剤添加棒31のメンテナンスを容易に行うことができる。
一実施形態では、薬剤添加棒31は、無機凝集剤が流下する面に形成された溝(図示しない)を有してもよい。この溝は、薬剤添加棒31の左右両面に形成されており、鉛直方向に延びている。このような溝を形成することにより、無機凝集剤は、溝を通って流下する。溝は、無機凝集剤の流れの広がりを制限することができるため、無機凝集剤は脱水ケーキの目標位置により精度よく添加される。
上述した実施形態では、薬剤添加棒31の下端31bは、搬送される脱水ケーキの上方に位置しているが、薬剤添加棒31の下端31bは、搬送される脱水ケーキの内部に位置してもよい。
図6は、薬剤添加棒31の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図6に示すように、薬剤添加棒31は、その下端31bが脱水ケーキに挿入される位置まで延びている。このような構成により、薬剤添加棒31は、搬送される脱水ケーキにスリットを形成する。
薬剤添加棒31を伝わって流下した無機凝集剤は、脱水ケーキに形成されたスリットに導入され、脱水ケーキの内部まで浸透する。無機凝集剤は、途切れることなく薬剤添加棒31を筋状に流下するため、無機凝集剤は、搬送される脱水ケーキの内部まで、途切れることなく連続的に供給される。したがって、無機凝集剤の脱水ケーキに対する添加量には、ばらつきは生じない。
本実施形態では、薬剤添加装置5は、無機凝集剤を脱水ケーキに添加する構成と、脱水ケーキにスリットを形成する構成とを一体的に備えている。脱水ケーキの含水率が高い場合、スリットが脱水ケーキに形成されても、スリットはすぐに崩れてしまうことがある。したがって、脱水ケーキにスリットを形成する工程と、脱水ケーキに形成されたスリットに無機凝集剤を添加する工程とを別個に実行する場合、スリットを形成する工程の終了後、スリットが崩れてしまい、無機凝集剤を添加する工程では、無機凝集剤をスリット内部に確実に浸透させることができないおそれがある。仮にスリットが崩れない場合であっても、無機凝集剤を添加する工程において、無機凝集剤の添加位置とスリットの位置とを合わせることは難しい。
本実施形態では、薬剤添加装置5は、脱水ケーキにスリットを形成しつつ、脱水ケーキに形成されたスリットに無機凝集剤を添加することができる。したがって、薬剤添加装置5は、凝集剤の添加位置と脱水ケーキのスリットの位置とを容易に、かつ確実に合わせることができ、厚みのある脱水ケーキの内部まで無機凝集剤を確実に浸透(接触)させることができる。
図3および図4に示すように、締結孔29は鉛直方向に延びる長孔である。したがって、締結孔29の長さに応じて、薬剤添加棒31の越流板23に対する鉛直方向における相対位置を調整することができる。このような構成により、薬剤添加棒31は、その下端31bが脱水ケーキの上方に位置するように配置される。または、薬剤添加棒31は、その下端31bが脱水ケーキの内部に位置するように配置される。
薬剤添加棒31は、脱水ケーキに深いスリットを形成することが望ましい。しかしながら、脱水ケーキを完全に分断してしまうと、分断された脱水ケーキの隙間から無機凝集剤が流出してしまい、結果として、無機凝集剤が無駄になってしまう。本実施形態によれば、薬剤添加棒31は、上下方向(すなわち、鉛直方向)で任意の位置に配置されるため、脱水ケーキを完全に分断することなく、脱水ケーキに深いスリットを形成することができる。
図示しないが、締結孔29は、鉛直方向に配列された複数の開口(丸孔)であってもよい。このような構成であっても、薬剤添加棒31の脱水ケーキに対する鉛直方向における相対位置は調整される。
図7は、薬剤添加棒31のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図7に示すように、薬剤添加棒31は、下端が脱水ケーキに挿入される位置まで延びる第1の薬剤添加棒31Aと、下端が脱水ケーキの上方の位置まで延びる第2の薬剤添加棒31Bとを備えてもよい。第1の薬剤添加棒31Aおよび第2の薬剤添加棒31Bは、交互に配置されている。第1の薬剤添加棒31Aの長さは第2の薬剤添加棒31Bの長さよりも長い。
図7に示す実施形態では、第1の薬剤添加棒31Aは、脱水ケーキの内部に無機凝集剤を添加することができ、第2の薬剤添加棒31Bは、脱水ケーキの表面に無機凝集剤を添加することができる。
図8は、薬剤添加棒31のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図8に示すように、薬剤添加棒31の下端31bは、脱水ケーキの進行方向に向かって徐々に低くなる斜め形状を有している。つまり、濃縮装置4の出口側における下端31bの高さは、脱水機6の入口側における下端31bの高さよりも高い。このように、薬剤添加棒31の下端31bは傾斜形状を有しているため、脱水ケーキに含まれる紐状のし渣(以下、これを紐状物質と呼ぶ)は薬剤添加棒31に巻き付きづらくなる。仮に紐状物質が薬剤添加棒31に絡みついても、紐状物質は後続の脱水ケーキによって薬剤添加棒31から除去されやすい。
図9は、薬剤添加棒31のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図9に示すように、薬剤添加棒31は、堰22の下方で分岐していてもよい。言い換えれば、薬剤添加棒31は、第1分岐部40および第2分岐部41を備えている。図9に示す実施形態では、第1分岐部40および第2分岐部41は、越流板23の下方に配置されており、互いに平行に配置されている。
本実施形態によれば、薬剤添加棒31を流下する無機凝集剤は、互いに離間する第1分岐部40および第2分岐部41を伝わって脱水ケーキに添加されるため、無機凝集剤をより分散させることができる。第1分岐部40と第2分岐部41との間の距離DAは、好ましくは、5mmから5cmである。
薬剤添加棒31は、第1分岐部40および第2分岐部41が脱水ケーキの上方に位置するように配置されてもよく、または、第1分岐部40および第2分岐部41が脱水ケーキの内部に位置するように配置されてもよい。または、図10に示すように、第1分岐部40および第2分岐部41のうちの一方は、脱水ケーキの上方に配置されてもよく、他方は脱水ケーキの内部に配置されてもよい。この場合、第1分岐部40および第2分岐部41は、異なる長さを有している。
図11は、薬剤添加棒31のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図11に示すように、薬剤添加棒31の水平断面は、濃縮装置4の出口側に向かって厚くなっていてもよい。つまり、濃縮装置4の出口側における下端31bの幅(水平方向の長さ)は、脱水機6の入口側における下端31bの幅(水平方向の長さ)よりも大きい。このような構成により、薬剤添加棒31は、脱水ケーキに幅広いスリットを形成することができ、スリットの内部への無機凝集剤の添加をより容易にすることができる。
上述した図5乃至図11に示す実施形態は、可能な限り組み合わせてもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 高分子凝集剤溶解槽
2 無機凝集剤貯留槽
3 凝集槽
4 濃縮装置
5 薬剤添加装置
6 脱水機
20 越流部材
21 貯留部
22 堰
23 越流板
23a 流出側表面
25 越流部
26 板部材
27 堰形成部
28 腕部
29 締結孔
30 流下部材
31 薬剤添加棒
31a 上端
31b 下端
31A 第1の薬剤添加棒
31B 第2の薬剤添加棒
32 棒ホルダ
33 固定部
34 垂下部
35 挿入部
40 第1分岐部
41 第2分岐部

Claims (6)

  1. 高分子凝集剤を添加した凝集汚泥を濃縮装置で重力ろ過または圧搾して脱水した脱水ケーキに無機凝集剤を添加する装置において、
    前記無機凝集剤を滞留させる貯留部と、前記無機凝集剤を均―に分配するための複数の堰を有する越流板と、
    前記越流板の流出側表面に配置され、かつ前記堰の越流部を垂直に二分して、下端が前記脱水ケーキの上方の位置と、前記脱水ケーキに挿入される位置と、の少なくとも1つまで下方に延びる薬剤添加棒とを備える、薬剤添加装置。
  2. 前記薬剤添加棒は、
    下端が前記脱水ケーキに挿入される位置まで延びる第1の薬剤添加棒と、
    下端が前記脱水ケーキの上方の位置まで延びる第2の薬剤添加棒とを備えており、
    前記第1の薬剤添加棒および前記第2の薬剤添加棒は、交互に配置されている、請求項1に記載の薬剤添加装置。
  3. 前記薬剤添加棒の下端は、前記脱水ケーキの進行方向に向かって低くなる斜め形状を有している、請求項1または2に記載の薬剤添加装置。
  4. 前記薬剤添加棒は、上下方向で任意の位置に配置される、請求項1からの何れかに記載の薬剤添加装置。
  5. 前記薬剤添加棒は、前記堰の下方で分岐している、請求項1からの何れかに記載の薬剤添加装置。
  6. 前記薬剤添加棒の水平断面は、前記濃縮装置の出口側に向かって厚くなっている、請求項1からの何れかに記載の薬剤添加装置。
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