JP7103195B2 - プラント監視制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、プラント監視制御システムに関する。
プラント監視制御システムでは、表示装置としてLCDや大型スクリーンなどを使用し、入力デバイスとしてマウスやキーボードなどの操作器を使用したマンマシンインタフェースが採用されている。通常のプラント監視では、オペレータが画面上のボタンや領域など操作対象をマウスなどの操作器を使用して選択することにより画面の操作を遂行している。
ところで、万が一の非常事態(地震や火災等)が発生すれば、オペレータは自分の身を守る行動を優先するため、画面上から操作することが難しい場合がある。そのため、音声入力による操作機能を有するシステムも増えている。大きな震災等が発生した場合には、自らの身を守る行動が最優先されるが、プラントも確実に安全状態にすることが重要である。音声入力を用いることで、マイクが検知可能な範囲であれば、自らの身を守る安全行動を取りながら、プラントの非常停止動作をさせることが可能となる。例えば、特許文献1には、画面制御方法として音声入力を用いるプラント監視制御システムが開示されている。
特開2003-195939号公報
しかしながら、音声入力の場合には、誤検知や誤認識による誤作動のおそれがある。
非常停止動作は、非常時に実行されるべきであるが、例えば防災訓練の時に、実際に異常は発生していないが、異常を想定した訓練中の発声を認識してしまい、実際のプラントを停止させてしまうケースも考えられる。
また、音声のみで判断を行う為、本当に非常停止させたいという意志を持った発声であるかを判断することが重要であるが、判定キーワードの組み合わせだけでは、誤認識される場合も多い。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、音声入力によるプラントの非常停止について誤作動を抑制可能なプラント監視制御装置を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明に係るプラント監視制御システムは以下のように構成される。
1つの実施態様では、プラント監視制御システムは、災害信号受信部、音声信号受信部、判定用音声信号テーブル、条件判定部、制御出力部を備える。
災害信号受信部は、災害信号を受信する。音声信号受信部は、音声信号を受信する。判定用音声信号テーブルは、プラントを構成する機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号を予め記憶している。条件判定部は、災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを判定し、災害発生中かつ音声信号受信部により受信された音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された音声信号に適合する場合に、判定条件が成立すると判断する。制御出力部は、判定条件が成立した場合に、機器に対して非常停止信号を送信する。
このような構成によれば、入力された音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された操作音声信号に適合することだけでなく、同時に災害発生中であることも判定条件としている。そのため、音声入力によるプラントの非常停止について誤検知や誤認識による誤作動を抑制することができる。
好ましくは、操作音声信号は、機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号を含む。判定条件は、災害発生中かつ音声信号受信部により受信された音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立する。
このような構成によれば、対象機器の操作後の状態のみならず、操作前の状態も適合することを判定条件としている。そのため、音声入力によるプラントの非常停止について誤検知や誤認識による誤作動を抑制することができる。
他の実施態様では、プラント監視制御システムは、災害信号受信部、音声信号受信部、判定用音声信号テーブル、第1条件判定部、第2条件判定部、確認音声出力部、制御出力部を備える。
災害信号受信部は、災害信号を受信する。音声信号受信部は、音声信号を受信する。判定用音声信号テーブルは、プラントを構成する機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号と、非常時の操作実行を示す実行音声信号とを予め記憶している。
第1条件判定部は、災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを判定し、災害発生中かつ音声信号受信部により受信された第1音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された操作音声信号に適合する場合に、第1判定条件が成立すると判断する。確認音声出力部は、第1判定条件が成立した場合に、非常時の操作内容を確認する音声を出力する。
第2条件判定部は、確認音声出力部から音声が出力された後において、災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを再び判定し、未だ災害発生中かつ音声信号受信部により新たに受信された第2音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された実行音声信号に適合する場合に、第2判定条件が成立すると判断する。制御出力部は、第2判定条件が成立した場合に、機器に対して非常停止信号を送信する。
このような構成によれば、操作内容を確認する確認音声に対してオペレータが応答することを第2判定条件としている。そのため、音声認識した内容に誤りがないかをオペレータが確認してから非常停止動作を実行することができる。よって、音声入力によるプラントの非常停止について誤検知や誤認識による誤作動を抑制することができる。
好ましくは、操作音声信号は、機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号を含む。第1判定条件は、災害発生中かつ音声信号受信部により受信された第1音声信号が判定用音声信号テーブルに記憶された機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立する。
本発明によれば、実際に震災が発生した場合、かつ、音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合にしか非常停止動作は動作しない。そのため、音声入力によるプラントの非常停止について誤検知による誤動作等のトラブルを未然に防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る非常停止装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る判定用音声信号テーブルの登録内容の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る判定用音声信号テーブルの登録内容の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る非常停止装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る判定用音声信号テーブルの登録内容の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る処理の流れを示すフローチャートである。 非常停止装置が有する処理回路のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。但し、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数にこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
プラント監視制御システムは、産業プラントを構成する各種機器(アクチュエータやセンサ)を監視および制御する。ここでは、特に災害時において各種機器を安全に停止させるための非常停止装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る非常停止装置のブロック図である。非常停止装置は、災害信号受信部10、音声信号受信部20、非常停止条件判定部30、制御出力部50を備える。
災害信号受信部10は、外部装置(図示省略)から災害信号1を受信する。災害信号1は、天災、人災を問わず、地震、火災、津波等の災害発生を知らせる信号である。災害信号受信部10は、外部装置と電気的に接続され、有線接続であるか無線接続であるかは問わない。災害信号受信部10は、受信した災害信号1を非常停止条件判定部30へ出力する。
音声信号受信部20は、マイク21、音声信号抽出部22を備える。音声信号受信部20は、マイク21で集音された音声信号を受信する。マイク21に入力される音2には音声以外の雑音も含まれる。そのため、音声信号抽出部22は、音声信号のみを抽出するフィルタリングを実施する。音声信号受信部20は、抽出された音声信号を非常停止条件判定部30へ出力する。
非常停止条件判定部30は、災害信号受信部10から災害信号1を、音声信号受信部20から音声信号を入力する。非常停止条件判定部30は、災害信号1を入力した後、一定時間の間、災害が発生中であることを示す災害発生中フラグをONにする。一定時間の間に次の災害信号が入力されない場合は、災害発生中フラグをOFFにする。
また、非常停止条件判定部30は、判定用音声信号テーブル31と条件判定部32を備える。判定用音声信号テーブル31は、緊急事態を意味する音声信号、機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号を予め記憶している。
図2は、入力された音声信号が、緊急事態を意味する音声信号であるかを判定するための判定キーワードの例である。これらの判定キーワードは、判定用音声信号テーブル31に登録される。
図3は、入力された音声信号が、操作音声信号であるかを判定するための判定キーワードの例である。操作音声信号は、機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号を含む。図3に示す判定キーワードは、機器名と、当該機器の操作前の状態と、当該機器の操作後の状態との組み合わせである。これらの判定キーワードは、判定用音声信号テーブル31に登録される。
条件判定部32は、災害信号1に基づいて災害発生中であるか否かを判定する。災害発生中であるか否かは、災害発生中フラグのON/OFFで判定する。また、条件判定部32は、災害発生中かつ音声信号受信部20により受信された音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された音声信号に適合する場合に、判定条件が成立すると判断する。特に、判定条件は、災害発生中かつ音声信号受信部20により受信された音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立することが好ましい。
ここでは、図2と図3の両方を判定条件に用いるケースについて説明する。例えば、オペレータが、非常停止指示として「緊急事態、非常冷却装置を操作前OFFから操作後ONへ」と発声する。すると、条件判定部32は、この音声信号が判定用音声信号テーブル31に登録された内容に適合するか判定する。この例の場合、図2に定めた「緊急事態」が含まれ、図3の「非常冷却装置」について定めた操作前と操作後の両方の状態が一致するため、音声信号はテーブルに記憶された内容に適合する。一方、「緊急事態、非常冷却装置をONに」など、操作前と操作後の両方の状態が揃っていない場合には、音声信号はテーブルに記憶された内容に適合しない。
非常停止条件判定部30は、判定条件が成立した場合(災害発生中かつ音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合)に、対象機器に対する非常停止信号を出す実行指示を制御出力部50へ出力する。
制御出力部50は、判定条件が成立した場合に入力される実行指示に応じて、制御回路51により実際の現場機器に対して非常停止信号を送信する。
(フローチャート)
図4は、実施の形態1に係るプラント監視制御システムの非常停止装置が実行する処理ルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、プラント監視制御システムの稼働中に繰り返し実行される。
まずステップS100において、条件判定部32は、災害発生中であるか否かを判定する。具体的には、条件判定部32は、上述した災害発生中フラグがONである場合に災害発生中と判定し、ステップS101の処理へ進む。
ステップS101において、条件判定部32は、音声信号受信部20から入力された音声信号が、判定用音声信号テーブル31に登録された図2の緊急事態を意味する音声信号のいずれかに適合するか否かを判定する。音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合は、ステップS102の処理へ進む。
ステップS102において、条件判定部32は、音声信号受信部20から入力された音声信号が、判定用音声信号テーブル31に登録された図3の操作音声信号のいずれかに適合するか否かを判定する。図3の例では、操作音声信号は、機器名、当該機器の操作前の状態、当該機器の操作後の状態の組み合わせで構成され、すべての要素が適合する必要がある。音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合は、ステップS103の処理へ進む。
ステップS100~S102のすべての条件が成立する場合、ステップS103において、非常停止条件判定部30は、非常停止信号を送信させる指示を制御出力部50へ出力する。制御出力部50は、対象機器へ非常停止信号を送信する。
なお、ステップS100、S101、S102のいずれかにおいて条件が成立しない場合、本ルーチンは終了される。
以上説明したように、図4に示すルーチンによれば、音声信号に関する判定条件のみならず、災害発生中であることも判定条件としているため、プラントの非常停止について誤検知や誤認識による誤作動を抑制することができる。また、対象機器の操作後の状態のみならず、操作前の状態も判定条件としているため、プラントの非常停止について誤検知や誤認識による誤作動を抑制することができる。本実施形態のシステムによれば、実際の震災が発生したタイミング、かつ、テーブルに記憶された内容でしか動作しないため、音声入力によるプラントの非常停止について誤検知による誤動作等のトラブルを未然に防ぐことができる。
また、実際に震災が発生した時には、自身の身を守る行動が最優先され、画面の前でマウス操作等が出来ない可能性がある為、身を隠した状態から、プラント監視制御システムに対して、確実に非常停止指示ができる効果は大きい。
<変形例>
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ステップS101とステップS102の両方が成立することを判定条件としているが、ステップS101の条件を省略する構成としてもよい。
実施の形態2.
次に、図5~図7を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態に係るプラント監視制御システムの非常停止装置は、図5に示す構成において図7のルーチンを実行することで実現できる。
上述した実施の形態1では、災害発生中かつ音声信号受信部20により受信された音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された音声信号に適合する場合に、対象機器へ非常停止信号を送信する。これにより誤検知による誤動作等のトラブルを未然に防ぐことができる。実施の形態2では、さらに精度を高めるために、非常停止装置が認識したオペレータの指示内容を音声にて確認できるステップを追加し、オペレータが確認後に最終的な非常停止動作の実行を指示できるようにした。
図5は、本発明の実施の形態1に係る非常停止装置のブロック図である。非常停止装置は、災害信号受信部10、音声信号受信部20、非常停止条件判定部30、確認音声出力部40、制御出力部50を備える。
図5に示す構成は、非常停止条件判定部30が図1の条件判定部32に替えて第1条件判定部32aおよび第2条件判定部32bを備える点、確認音声出力部40が追加されている点を除き、図1に示す構成と同様である。以下、図5において、図1に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
非常停止条件判定部30は、判定用音声信号テーブル31、第1条件判定部32a、第2条件判定部32bを備える。
判定用音声信号テーブル31は、緊急事態を意味する音声信号と、機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号と、非常時の操作実行を示す実行音声信号とを予め記憶している。ここで、緊急事態を意味する音声信号と、機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号については、上述した実施の形態1における図2と図3の判定キーワードと同様である。
図6は、入力された音声信号が、非常時の操作実行を示す実行音声信号であるかを判定するための判定キーワードの例である。これらの判定キーワードは、判定用音声信号テーブル31に登録される。
第1条件判定部32aは、災害信号1に基づいて災害発生中であるか否かを判定する。災害発生中であるか否かは、災害発生中フラグのON/OFFで判定する。また、第1条件判定部32aは、災害発生中かつ音声信号受信部20により受信された第1音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された操作音声信号に適合する場合に、第1判定条件が成立すると判断する。特に、第1判定条件は、災害発生中かつ音声信号受信部20により受信された音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立することが好ましい。具体例については、上述した実施の形態1に係る条件判定部32と同様であるため説明は省略する。
非常停止条件判定部30は、第1判定条件が成立した場合(災害発生中かつ音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合)に、非常停止装置が認識したオペレータの指示内容を確認するための確認音声4をスピーカ42から出力させる指示を、確認音声出力部40へ出力する。
確認音声出力部40の音声信号出力部41は、第1判定条件が成立した場合に入力される、確認音声4を出力する指示に応じて、非常時の操作内容を確認する音声をスピーカ42から出力させる。例えば「緊急事態、非常冷却装置を操作前OFFから操作後ONへ変更します。実行許可願います。」との確認音声4が出力される。
非常停止条件判定部30の第2条件判定部32bは、確認音声出力部40から音声が出力された後において、災害信号1に基づいて災害発生中であるか否かを再び判定する。第2条件判定部32bは、未だ災害発生中かつ音声信号受信部20により新たに受信された第2音声信号が判定用音声信号テーブル31に記憶された実行音声信号に適合する場合に、第2判定条件が成立すると判断する。
ここでは、図6を判定条件に用いるケースについて説明する。オペレータは、確認音声4を聞いて、非常停止装置が認識したオペレータの指示内容を確認する。オペレータが「OK」と発声すると、第2条件判定部32bは、この音声信号が判定用音声信号テーブル31に登録された実行音声信号に適合するか判定する。この例の場合、図6に定めた「OK」に一致するため、音声信号はテーブルに記憶された実行音声信号に適合する。
非常停止条件判定部30は、第2判定条件が成立した場合(災害発生中かつ第2音声信号がテーブルに記憶された実行音声信号に適合する場合)に、対象機器に対する非常停止信号を出す実行指示を制御出力部50へ出力する。
制御出力部50は、第2判定条件が成立した場合に入力される実行指示に応じて、制御回路51により実際の現場機器に対して非常停止信号を送信する。
(フローチャート)
図7は、実施の形態2に係るプラント監視制御システムの非常停止装置が実行する処理ルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、プラント監視制御システムの稼働中に繰り返し実行される。
まずステップS200において、第1条件判定部32aは、災害発生中であるか否かを判定する。具体的には、第1条件判定部32aは、上述した災害発生中フラグがONである場合に災害発生中と判定し、ステップS201の処理へ進む。
ステップS201において、第1条件判定部32aは、音声信号受信部20から入力された音声信号が、判定用音声信号テーブル31に記録された図2の緊急事態を意味する音声信号のいずれかに適合するか否かを判定する。音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合は、ステップS202の処理へ進む。
ステップS202において、第1条件判定部32aは、音声信号受信部20から入力された音声信号が、判定用音声信号テーブル31に記録された図3の操作音声信号のいずれかに適合するか否かを判定する。図3の例では、操作音声信号は、機器名、当該機器の操作前の状態、当該機器の操作後の状態の組み合わせで構成され、すべての要素が適合する必要がある。音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合は、ステップS203の処理へ進む。
ステップS200~S202のすべての条件が成立する場合、ステップS203において、非常停止条件判定部30は、非常停止装置が認識したオペレータの指示内容を確認するための確認音声4を、スピーカ42から出力させる指示を、確認音声出力部40へ出力する。確認音声出力部40の音声信号出力部41は、非常時の操作内容を確認する音声をスピーカ42から出力させる。
ステップS204において、非常停止条件判定部30は、新たな音声信号が入力されたか否かを判定する。具体的には、非常停止条件判定部30は、新たな音声信号が入力されるまで待機し、新たな音声信号が入力されるとステップS205の処理へ進む。
ステップS205において、第2条件判定部32bは、音声信号受信部20から入力された新たな音声信号が、判定用音声信号テーブル31に記憶された図6の実行音声信号のいずれかに適合するか否かを判定する。音声信号がテーブルに記憶された内容に適合する場合は、ステップS206の処理へ進む。
ステップS206において、第2条件判定部32bは、未だ災害発生中であるか否かを判定する。これはステップS204において新たな音声信号を待っている間に、災害発生中フラグがOFFになり得るため、ここで未だ災害判定中であることを確認して誤作動を防止するものである。
ステップS205およびステップS206の条件が成立する場合、ステップS207において、非常停止条件判定部30は、非常停止信号を送信させる指示を制御出力部50へ出力する。制御出力部50は、対象機器へ非常停止信号を送信する。
なお、ステップS200、S201、S202、S205、S206のいずれかにおいて条件が成立しない場合、本ルーチンは終了される。
以上説明したように、図7に示すルーチンによれば、非常停止装置が認識したオペレータの指示内容を音声にて確認するステップが追加され、オペレータが確認後に最終的な非常停止動作の実行を指示できる。そのため、実施の形態1のシステムよりも精度高く、誤検知による誤動作等のトラブルを抑制できる。
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ステップS201とステップS202の両方が成立することを判定条件としているが、ステップS201の条件を省略する構成としてもよい。
(ハードウェア構成例)
実施の形態1および実施の形態2に係る非常停止装置のハードウェア構成について図8を参照しつつ説明する。図8は、非常停止装置が有する処理回路のハードウェア構成例を示すブロック図である。図1および図5に示す各部は、非常停止装置が有する機能の一部を示し、各機能は処理回路により実現される。例えば、処理回路は、CPU101、ROM102、RAM103、入出力インタフェース104、システムバス105、入力装置106、出力装置107、ストレージ108、ネットワークI/F(インタフェース)109を備えたコンピュータである。
CPU101は、ROM102やRAM103に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する処理装置である。ROM102は、コンピュータに各機能を実現させるための基本プログラムや環境ファイルなどを記憶する読み取り専用の記憶装置である。RAM103は、CPU101が実行するプログラムおよび各プログラムの実行に必要なデータを記憶する主記憶装置であり、高速な読み出しと書き込みが可能である。入出力インタフェース104は、各種のハードウェアとシステムバス105との接続を仲介する装置である。システムバス105は、CPU101、ROM102、RAM103および入出力インタフェース104で共有される情報伝達路である。
また、入出力インタフェース104には、入力装置106、出力装置107、ストレージ108、ネットワークI/F109などのハードウェアが接続されている。入力装置106は、オペレータによる入力を処理する装置であり、例えばキーボード、マウス、マイク21等である。出力装置は、モニタ、スピーカ42等である。ストレージ108は、プログラムやデータを蓄積する大容量の補助記憶装置であり、例えばハードディスク装置や不揮発性の半導体メモリなどである。ストレージ108には、オペレーティングシステム、コンピュータを上述のように機能させるためのプログラムおよびデータが記憶されている。ネットワークI/F109は、災害信号1の入力や非常停止信号5の出力のために外部と通信するための通信装置である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 災害信号
2 音
4 確認音声
5 非常停止信号
10 災害信号受信部
20 音声信号受信部
21 マイク
22 音声信号抽出部
30 非常停止条件判定部
31 判定用音声信号テーブル
32 条件判定部
32a 第1条件判定部
32b 第2条件判定部
40 確認音声出力部
41 音声信号出力部
42 スピーカ
50 制御出力部
51 制御回路
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 入出力インタフェース
105 システムバス
106 入力装置
107 出力装置
108 ストレージ
109 ネットワークI/F

Claims (3)

  1. 災害信号を受信する災害信号受信部と、
    音声信号を受信する音声信号受信部と、
    機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号を予め記憶した判定用音声信号テーブルと、
    前記災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを判定し、前記災害発生中かつ前記音声信号受信部により受信された音声信号が前記判定用音声信号テーブルに記憶された音声信号に適合する場合に、判定条件が成立する条件判定部と、
    前記判定条件が成立した場合に、前記機器に対して非常停止信号を送信する制御出力部と、を備え
    前記操作音声信号は、前記機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号を含み、
    前記判定条件は、前記災害発生中かつ前記音声信号受信部により受信された音声信号が前記判定用音声信号テーブルに記憶された前記機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立すること、
    を特徴とするプラント監視制御システム。
  2. 災害信号を受信する災害信号受信部と、
    音声信号を受信する音声信号受信部と、
    機器に対する非常時の操作内容を示す操作音声信号と、非常時の操作実行を示す実行音声信号とを予め記憶した判定用音声信号テーブルと、
    前記災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを判定し、前記災害発生中かつ前記音声信号受信部により受信された第1音声信号が前記判定用音声信号テーブルに記憶された操作音声信号に適合する場合に、第1判定条件が成立する第1条件判定部と、
    前記第1判定条件が成立した場合に、非常時の操作内容を確認する音声を出力する確認音声出力部と、
    前記確認音声出力部から音声が出力された後において、前記災害信号に基づいて災害発生中であるか否かを再び判定し、未だ災害発生中かつ前記音声信号受信部により新たに受信された第2音声信号が前記判定用音声信号テーブルに記憶された実行音声信号に適合する場合に、第2判定条件が成立する第2条件判定部と、
    前記第2判定条件が成立した場合に、前記機器に対して非常停止信号を送信する制御出力部と、
    を備えることを特徴とするプラント監視制御システム。
  3. 前記操作音声信号は、前記機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号を含み、
    前記第1判定条件は、前記災害発生中かつ前記音声信号受信部により受信された第1音声信号が前記判定用音声信号テーブルに記憶された前記機器の操作前と操作後の両方の状態を示す音声信号に適合する場合に成立すること、
    を特徴とする請求項記載のプラント監視制御システム。
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