JP7102976B2 - プレス成形用素材の創製方法およびその創製装置 - Google Patents
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Description
(1)第1の本発明は、帯状の板材の少なくとも一面側に該板材の全幅に亘って配設された工具で、引き抜かれる該板材を板厚方向の一方へ押し込んで該板材を引張り曲げすることにより、該板材の板厚が減少した領域を形成する引張曲げ工程を備え、長手方向に関して板厚の異なる領域が分布したプレス成形用素材を得る創製方法である。
本発明は、上述した創製方法を実施するための創製装置としても把握できる。例えば、長手方向に板厚分布した素材を創製する場合なら、本発明の創製装置は、帯状の板材の少なくとも一面側に配設され、少なくとも該板材に摺接する先端側の断面形状が該板材の全幅に亘って一様な工具を備えると好適である。
(1)本発明は、引張曲げ工程と曲げしごき工程を少なくとも1回ずつ行って、長手方向と幅方向の両方に板厚分布を有する素材を創製する方法でもよい。それら各工程は、連続的に処理されてもよいし、バッチ処理されてもよい。連続的に処理する場合、引張曲げ工程を行う工具と曲げしごき工程を行う工具を並列させてもよい。なお、各工程の先後または各工具の配列の先後は、適宜、選択される。
板材は、鉄系、アルミニウム系、マグネシウム系、チタン系等のいずれでもよい。板材の代表例は鋼板である。特に本発明は、高張力鋼板から素材を創製する場合に好適である。なお、「~系」は、材質が純金属または合金であることを意味する。
(1)引張曲げ工程が施された領域は、その施工前よりも板厚が減少する。引張曲げ工程を長手方向に関して選択的に行うことにより、その長手方向に関して板厚が変化した(つまり板厚分布した)素材が得られる。
(1)板材の引張曲げを行う工具(単に「引張曲げ工具」という。)は、例えば、板材に摺接する先端部が板材の全幅に亘って一様な断面形状を有する。その断面形状は、例えば、円状、楕円状、台形状等である。いずれの場合でも、板材との接触する部分(いわゆる「肩部」)は、滑らかな曲面(例えば丸め面取り)からなるとよい。
引張曲げ工程により、板材の長手方向に板厚分布を付与した素材を創製する一例を図1A~1C(これらを併せて単に「図1」という。)に示した。例えば、初期の板厚が均一な帯状の板材P0(図略)から、図1Aに示すように、長手方向に板厚が変化した素材P1は、図1B、1Cに示す上型Uと下型Lを用いて創製できる。
曲げしごき工程により、板材の幅方向に板厚分布を付与した素材を創製する一例を図2A~2C(これらを併せて単に「図2」という。)に示した。例えば、初期の板厚が均一な帯状の板材P0(図略)から、図2Aに示すように、幅方向に板厚が変化した素材P2は上型Uと下型Lを用いて創製できる。
上述した引張曲げ工程と曲げしごき工程を連続的に(一工程として)行えば、板材の長手方向および幅方向の両方に関して、板厚分布を付与した素材を効率的に創製できる。その一例を図3A、3B(これらを併せて単に「図3」という。)に示した。図1および図2に示した各工具と実質的に同様な工具には、同符号を付して、それらの詳細な説明は省略した。
(1)工具
引張曲げにより板材の長手方向の板厚を減少させるため、図4に示す上型Uと下型Lを用意した。上型Uは、工具に相当する凸部U1、U2、U3を有する。これら各凸部の下面位置は同一とした。各凸部の肩部(断面)の曲率半径(単に「肩R」という。)は図4に併記した。なお、引抜方向に対して後方(上流)側を左側、先方(下流)側を右側とした(下型Lも同様)。
軟鋼板(JIS SPCC)からなる試験片T(700mm×100mm×t2.3mm)を、上述した上型Uと下型Lで挟持した。両型間に所定の加圧力を印加した状態で、試験片Tを引き抜いた。このとき、試験片Tの各曲げ部には、その入側(後方側、上流側)の曲げ・曲げ戻しにより生じる引張力が負荷された状態となっている。
(1)工具
曲げしごきにより板材の幅方向の板厚を減少させる解析モデルとして、図5Aに示す上型Uと下型Lを設定した。上型Uは工具U11~U13、U2、U31~33からなり、下型Lは工具L1、L2、L3からなる。ここでは主に、板材の端部の板厚を減少させる場合を解析した。このため主に、工具U11、U2、U31と、それらと対をなす工具L1、L2、L3とに着眼した。試験片Tは上述した軟鋼板(初期板厚:t0=2.3mm)とした。
しごき量(C1)と、工具L1の上端面位置(基準面からの距離:D1=|ZL1|)とを種々変更してシミュレーションを行った。その一例を図5Bに示した。
U 上型(工具)
L 下型(工具)
r 領域
Claims (7)
- 帯状の板材の少なくとも一面側に該板材の全幅に亘って配設された工具で、引き抜かれる該板材を板厚方向の一方へ押し込んで該板材を引張り曲げすることにより、該板材の板厚が減少した領域を形成する引張曲げ工程を備え、
長手方向に関して板厚の異なる領域が分布したプレス成形用素材を得る創製方法。 - 前記帯状の板材の幅内の一部に該板材の両面側に対向して配設された工具で、引き抜かれる該板材を挟圧しつつ板厚方向の一方へ押し込んで該板材を曲げしごきすることにより、該板材の板厚が減少した領域を形成する曲げしごき工程をさらに備え、幅方向に関しても板厚の異なる領域が分布したプレス成形用素材を得る請求項1に記載の創製方法。
- 請求項1に記載の引張曲げ工程と請求項2に記載の曲げしごき工程とを少なくとも1回ずつ行うことにより、長手方向および幅方向に関して板厚の異なる領域が分布したプレス成形用素材を得る創製方法。
- 帯状の板材の少なくとも一面側に配設され、少なくとも該板材に摺接する先端側の断面形状が該板材の全幅に亘って一様な工具を備え、
請求項1または3に記載の創製方法に用いられるプレス成形用素材の創製装置。 - 帯状の板材の幅内の少なくとも一部に、該板材の両面側に対向して配設された工具を備え、
請求項2または3に記載の創製方法に用いられるプレス成形用素材の創製装置。 - 請求項4に記載の工具と請求項5に記載の工具とを少なくとも1組ずつ備えるプレス成形用素材の創製装置。
- 帯状の板材を引き抜く引抜手段と、
前記工具を板厚方向へ押し込む押込手段と、
を備える請求項4~6のいずれかに記載のプレス成形用素材の創製装置。
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