JP7102171B2 - 誘電パッド - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 平成29年9月15日 第45回日本磁気共鳴医学会大会
本発明の実施形態は、誘電パッドに関する。
3T等の高磁場中でRF(Radio Frequency)パルスを印加して磁気共鳴イメージングを実行すると、B1磁場の不均一性によるアーチファクトである誘電アーチファクトが現れる。誘電アーチファクトは、例えば、高磁場中でRF波長が減少すること、渦電流の発生、界面での電磁波の反射・屈折、またはそれらの効果が複合することにより生じると考えられている。また、B1磁場の不均一性によるアーチファクトは、被検体の形状が球対称な形状からずれる場合に大きくなる。
B1磁場の不均一性によるアーチファクトによる画質の劣化を防止するために、誘電体を用いた誘電パッドを用いることが考えられる。具体的には、撮像領域が誘電パッドで覆われた状態でパルスシーケンスを実行して撮像を行うことで、B1磁場の不均一性によるアーチファクトが減少する。
しかしながら、ある場合には、誘電パッドそれ自身が、新たなアーチファクトを引き起こしてしまうこともある。例えば、誘電パッドを構成する物質のT2値が大きい場合、最終的な画像に、誘電パッドによる高信号アーチファクトが生じる場合がある。例えばFBI(Fresh Blood Imaging)法など、差分処理を行う方法である場合においても、撮像中の軽微な体動による影響があるなどの原因で、これらの高信号アーチファクトが、最終画像においてキャンセルされず残ってしまう場合もある。
Marc DL, Daniel K, et al,「High-Permittivity Thin Dielectric Padding Improves Fresh Blood Imaging of Femoral Arteries at 3T」, Invest Radiology, 2015年2月,50巻,2号,p101-107 Kataoka M, et al,「MR imaging of the female pelvis at 3 Tesla: evaluation of image homogeneity using different dielectric pads」,Journal of Magnetic Resonance Imaging, 2007年12月,26巻,6号,p1572-1577
本発明が解決しようとする課題は、誘電パッドにより生じるアーチファクトを低減させつつB1不均一性に伴うアーチファクトを減少させることである。
実施形態に係る誘電パッドは、生体組織の音響インピーダンスと略同一の音響インピーダンスを有する第1の物質と、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する第2の物質とを含む。
図1は、実施形態に係る誘電パッドが用いられる磁気共鳴イメージング装置の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る誘電パッドの配置について説明した図である。 図3は、実施形態に係る誘電パッドに係る実験データを示す図である。 図4は、実施形態に係る誘電パッドの配置について説明した図である。 図5は、実施形態に係る誘電パッドの効果について説明した図である。 図6は、比較例に係る誘電パッドの効果について説明した図である。 図7は、誘電パッドを使用しない場合の画像の例について説明した図である。 図8は、実施形態に係る誘電パッドを使用した場合の画像の例について説明した図である。 図9は、実施形態に係る誘電パッドの形状について説明した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ここで、互いに同じ構成には共通の符号を付して、重複する説明は省略する。
(実施形態)
はじめに、図1及び図2を用いて、実施形態に係る誘電パッドが用いられる磁気共鳴イメージング装置の一例について説明する。図1は、実施形態に係る誘電パッド1が用いられる磁気共鳴イメージング装置100の一例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係る誘電パッド1の配置について説明した図である。図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置100は、静磁場磁石101と、静磁場電源(図示しない)と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源104と、寝台105と、寝台制御回路106と、送信コイル107と、送信回路108と、受信コイル109と、受信回路110と、シーケンス制御回路120と、コンピューター130(「画像処理装置」とも称される)とを備える。なお、磁気共鳴イメージング装置100に、被検体P(例えば、人体)は含まれない。また、図1に示す構成は一例に過ぎない。例えば、シーケンス制御回路120及びコンピューター130内の各部は、適宜統合若しくは分離して構成されてもよい。
静磁場磁石101は、中空の略円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に静磁場を発生する。傾斜磁場コイル103は、中空の略円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石101の内側に配置される。傾斜磁場コイル103は、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、傾斜磁場電源104から個別に電流の供給を受けて、X、Y、及びZの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生する。傾斜磁場電源104は、傾斜磁場コイル103に電流を供給する。
寝台105は、被検体Pが載置される天板105aを備え、寝台制御回路106による制御の下、天板105aを、被検体Pが載置された状態で、傾斜磁場コイル103の空洞(撮像口)内へ挿入する。寝台制御回路106は、コンピューター130による制御の下、寝台105を駆動して天板105aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル107は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、送信回路108からRFパルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。送信回路108は、対象とする原子の種類及び磁場強度で定まるラーモア(Larmor)周波数に対応するRFパルスを送信コイル107に供給する。
受信コイル109は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられる磁気共鳴信号(以下、必要に応じて、「MR信号」と呼ぶ)を受信する。受信コイル109は、磁気共鳴信号を受信すると、受信した磁気共鳴信号を受信回路110へ出力する。
受信回路110は、受信コイル109やアレイコイルから出力される磁気共鳴信号を検出し、検出した磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像データを生成する。具体的には、受信回路110は、受信コイル109やアレイコイルから出力される磁気共鳴信号をデジタル変換することによって磁気共鳴画像データを生成する。また、受信回路110は、生成した磁気共鳴画像データをシーケンス制御回路120へ送信する。なお、受信回路110は、静磁場磁石101や傾斜磁場コイル103等を備える架台装置側に備えられてもよい。
シーケンス制御回路120は、コンピューター130から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源104、送信回路108及び受信回路110を駆動することによって、被検体Pの撮像を行う。ここで、シーケンス情報は、撮像を行うための手順を定義した情報である。シーケンス情報には、傾斜磁場電源104が傾斜磁場コイル103に供給する電流の強さや電流を供給するタイミング、送信回路108が送信コイル107に供給するRFパルスの強さやRFパルスを印加するタイミング、受信回路110が磁気共鳴信号を検出するタイミング等が定義される。例えば、シーケンス制御回路120は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路である。
さらに、シーケンス制御回路120は、傾斜磁場電源104、送信回路108及び受信回路110を駆動して被検体Pを撮像した結果、受信回路110から磁気共鳴データを受信すると、受信した磁気共鳴データをコンピューター130へ転送する。
シーケンス制御回路120が実行するパルスシーケンスの一例としては、例えば、Fresh Blood Imaging(FBI)法が挙げられる。FBI法においては、造影剤を投与することなく、下肢の血流など低流速の流れを描出することができる。FBI法においては、シーケンス制御回路120は、パルスシーケンスを、例えば収縮期と拡張期など、異なる2つの心位相で実行し、2つのデータ(2つの原画像)を収集する。その後、後述する処理回路150が、画像生成機能136により、収集された2つのデータ(2つの原画像)の間で差分処理を行って、例えば差分Maximum Intensity Projection(MIP)画像などの差分画像を生成する。
なお、例えば3T等の高磁場で、非造影MRA(Magnetic Resonance Angiography)を行って下肢を撮像する場合などでは、B1磁場の不均一性により画像が劣化する場合がある。このため、実施形態に係る誘電パッド1を被検体Pの上に載置したままシーケンス制御回路120がパルスシーケンスを実行することで、処理回路150は、画質が向上した画像を得ることができる。誘電パッド1は、後述する所定の物質を、所定の容器に充填することで構成される。
誘電パッド1を用いた撮像の手順を、下肢の撮像をする場合について説明すると、例えば、図2に示されるように、寝台105の天板105aが静磁場磁石101のボアの外にある状態で、磁気共鳴イメージング装置100のユーザである医師/技師は、被検体Pの撮像領域を覆うように、誘電パッド1を配置する。例えば、ユーザは、寝台105の天板105aに載置された被検体Pの撮像領域である下肢を覆うように、誘電パッド1を配置する。続いて、寝台制御回路106が、被検体Pが載置された天板105aをボアの中まで移動する。その後、シーケンス制御回路120が、例えばFBI法等のパルスシーケンスを実行する。
図1に戻り、コンピューター130は、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御や、画像の生成等を行う。コンピューター130は、メモリ132、入力インタフェース134、ディスプレイ135、処理回路150を備える。処理回路150は、インタフェース機能131、制御機能133、及び画像生成機能136を備える。
実施形態では、インタフェース機能131、制御機能133、画像生成機能136にて行われる各処理機能は、コンピューターによって実行可能なプログラムの形態でメモリ132へ記憶されている。処理回路150はプログラムをメモリ132から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。
上記の説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリ132に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
処理回路150は、インタフェース機能131により、シーケンス情報をシーケンス制御回路120へ送信し、シーケンス制御回路120から磁気共鳴データを受信する。また、磁気共鳴データを受信すると、インタフェース機能131を有する処理回路150は、受信した磁気共鳴データをメモリ132に格納する。
メモリ132に格納された磁気共鳴データは、制御機能133によってk空間に配置される。この結果、メモリ132は、k空間データを記憶する。
メモリ132は、インタフェース機能131を有する処理回路150によって受信された磁気共鳴データや、制御機能133を有する処理回路150によってk空間に配置されたk空間データ、画像生成機能136を有する処理回路150によって生成された画像データ等を記憶する。例えば、メモリ132は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。
入力インタフェース134は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力インタフェース134は、例えば、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスである。ディスプレイ135は、制御機能133を有する処理回路150による制御の下、撮像条件の入力を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、画像生成機能136を有する処理回路150によって生成された画像等を表示する。ディスプレイ135は、例えば、液晶表示器等の表示デバイスである。
処理回路150は、制御機能133により、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御を行い、撮像や画像の生成、画像の表示等を制御する。処理回路150は、画像生成機能136により、k空間データをメモリ132から読み出し、読み出したk空間データにフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、画像を生成する。
続いて、実施形態に係る背景について簡単に説明する。
3T等の高磁場中でRFパルスを印加して磁気共鳴イメージングを実行すると、B1磁場の不均一性によるアーチファクトである誘電アーチファクトが現れる。誘電アーチファクトは、例えば、高磁場中でRF波長が減少すること、渦電流の発生、界面での電磁波の反射・屈折、またはそれらの効果が複合することにより生じると考えられている。
B1磁場の不均一性によるアーチファクトによる画質の劣化を防止するために、誘電体を用いた誘電パッドを用いることが考えられる。具体的には、撮像領域が誘電パッドで覆われた状態でシーケンス制御回路120がパルスシーケンスを実行して撮像を行うことで、B1磁場の不均一性による誘電アーチファクトが減少する。
しかしながら、ある場合には、誘電パッドそれ自身が、新たなアーチファクトを引き起こしてしまうこともある。例えば、誘電パッドを構成する物質のT2値が大きい場合、最終的な画像に、誘電パッドによる高信号アーチファクトが生じる場合がある。例えばFBI法など、差分処理を行う方法である場合においても、撮像中の軽微な体動による影響があるなどの原因で、これらの高信号アーチファクトが、最終画像においてキャンセルせず残ってしまうこともあった。
かかる背景のもとで、実施形態に係る誘電パッド1は、生体組織の音響インピーダンスと略同一の音響インピーダンスを有する第1の物質と、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する第2の物質とを含む。これにより、誘電パッドにより生じるアーチファクトを低減しつつB1不均一性に伴う誘電アーチファクトを減少させることができる。
かかる構成について、以下、詳しく説明する。
まずはじめに、実施形態に係る誘電パッド1に含まれる第1の物質について説明する。第1の物質は、生体組織に類似する組成を持つ物質で構成される。換言すると、実施形態に係る誘電パッド1は、生体組織に類似する第1の物質と、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する第2の物質とを含む。重量比の観点で、誘電パッド1において、例えば第1の物質が主成分となり、第2の物質が、第1の物質に比較して少量添加される成分となる。
ここで、誘電パッド1が、主成分として、生体組織に類似する組成を持つ物質である第1の物質で構成される理由は以下の通りである。B1磁場の不均一性によるアーチファクトは、被検体Pの形状が球対称な形状からずれる場合に大きくなる。従って、被検体Pの形状が球対称な形状からずれる場合、「空気」に相当する場所を、生体組織に類似する組成を持つ物質である第1の物質で置換することで、被検体Pと誘電パッドとをあわせた形状が、球対称な形状に近づく。従って、B1磁場の不均一性によるアーチファクトが低減される。換言すると、生体組織と第1の物質との類似度が、少なくとも生体組織と空気との類似度より大きい物質を第1の物質として選択することにより、B1磁場の不均一性によるアーチファクトを低減することができる。
次に、「生体組織に類似する」の具体例としては、様々な具体例が考えられるが、一例として、その物質の音響インビーダンスが、生体組織の音響インビーダンスと略同一であることが挙げられる。かかる場合、誘電パッド1は、生体組織の音響インピーダンスと略同一の音響インピーダンスを有する第1の物質を含む。
ここで、超音波診断検査用のジェルは、その音響インピーダンスが、生体組織の音響インピーダンスと略同一であるように設計される。従って、超音波診断検査用のジェルは、第1の物質の一例となる。
ここで、誘電パッド1が、主成分として、生体組織の音響インピーダンスと略同一の音響インピーダンスを有する第1の物質、例えば超音波診断検査用のジェルを用いる利点は例えば以下の通りである。
超音波診断装置においては、圧電体で構成される超音波の送受信素子である超音波プローブから体内に数MHz帯のパルス波を照射して、体内からの反射波を同一の超音波プローブで受波することにより、体内の像が映像化される。ここで、超音波診断検査用のジェルは、音響的なカップリング剤として働き、すなわち、超音波プローブと生体組織の間を、生体に近い固有音響インピーダンスを持つゼリーで満たすことにより、空気の混入を避け、超音波の送受信の損失を極小化する。この意味で、超音波診断検査用のジェルは、超音波の界面付近での応答特性を改善する。
一方、磁気共鳴イメージングにおいては、RFパルスを印加する。ここで、RFパルスの印加により、B1不均一性によるアーチファクトが生じる原因の理由として、空気と生体組織の間の界面でのRFパルスの反射・屈折、渦電流等の表皮効果などが候補とされている。すなわち、RFパルスの界面付近での応答特性が改善すれば、B1不均一性によるアーチファクトも改善される。ここで、超音波の送信特性と、RFパルスの送信特性とは、それ自身は異なるものであるが、両者は、界面付近での応答に大きく影響を受けるという意味で共通する。従って、界面付近における超音波に対する応答の不連続性を減少させる超音波診断検査用のジェルを用いることにより、界面付近におけるRFパルスに対する応答の不連続性が減少し、結果B1不均一性によるアーチファクトが低減されることが期待される。また、この事実は、後述するように実験的にも確かめられている。
なお、第1の物質として、超音波診断検査用のジェルを用いるのには、以下のような追加の利点が挙げられる。第1に、超音波診断検査用のジェルは、安価であり、また、人体に塗布することを前提にしており、また、実際に臨床検査にも用いられており安全性が高い。これは、例えば危険有害物質であり高価であるチタン酸バリウムを用いた誘電パッド等と比べて有利な特徴である。第2に、超音波診断検査用のジェルは、腐敗しないことから衛生管理上の問題がない。これは、例えば食物であり腐敗する、生米等を用いた誘電パッド等と比べて有利な特徴である。
続いて、実施形態に係る誘電パッド1に含まれる第2の物質について説明する。前述のように、第2の物質は、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する。ここで、第2の物質は、第1の物質で構成された誘電パッド自身により新たに生じるアーチファクトを低減される目的で、第1の物質に比較して少量の重量で添加される物質である。
例えば、超音波診断検査用のジェルを、第1の物質として用いた場合、超音波診断検査用のジェルのT1値やT2値が長いため、第1の物質自身によって、撮像時に高信号アーチファクトが生じることがある。従って、実施形態においては、第2の物質として、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する物質が用いられる。これにより、第1の物質によって生じる高信号アーチファクトが打ち消され、誘電パッド1により新たに生じるアーチファクトが低減される。
第2の物質としては、例えば、造影剤が選択される。ここで、造影剤を用いる利点としては、以下の通りである。造影剤に含まれる物質のT1緩和時間やT2緩和時間は、一般に、生体組織のT1緩和時間やT2緩和時間とは異なった値を持ち、それゆえに画像において造影剤がある部分と造影剤がない部分とを区別して描出することができる。換言すると、造影剤は、単位重量当たりの、そのT1緩和時間やT2緩和時間の、生体組織のT1緩和時間やT2緩和時間からのずれが大きい傾向にある物質である。従って、第2の物質として造影剤を用いることで、少ない重量の第2の物質の添加で、第1の物質によって生じる信号アーチファクトを打ち消すことができる。
かかる造影剤の一例としては、例えば、GBCA(Gadolinium Based Contrast Agent)が選択される。
なお、第2の物質としては、例えば、硫酸銅、硫酸マンガン、塩化マンガンなどが選択されてもよい。
なお、第2の物質の含有量については、第2の物質は、誘電パッド1が、第2の物質の添加がない場合と比較して、T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する重量以上、例えば第1の物質の重量の4%以上、添加される。第1の物質によって生じる信号アーチファクトを打ち消すためには、第2の物質の含有量が所定の重量必要であるからである。
また、第2の物質は、誘電パッド1が誘電特性を有する(誘電パッド1が誘電特性を失わない)重量以下の量、例えば、第1の物質の重量の20%以下、添加される。第1の物質の割合が少なすぎると、誘電パッドとしての性能が低減するからである。
図3に、実施形態に係る誘電パッドに係る実験データを示す。図3は、東芝医療用品株式会社製のゾノゼリーMを、第1の物質として使われる超音波診断検査用のジェルとして用い、バイエル薬品製のガドペンテト酸ジメグルミン注射液(一般名:ガドペンテト酸メグルミン)を、第2の物質として使われる造影剤として用い、第2の物質の第1の物質に対する重量比(希釈率)を、それぞれ0.5%、1.0%、2.0%、3.0%、4.0%、5.0%及び10%と変えながら、第1の物質と第2の物質とで構成される誘電パッド1に対してFBI撮像を行い磁気共鳴イメージングを行ったものである。横軸は、第2の物質の第1の物質に対する重量比、信号強度13は、第2の物質の添加量(希釈率)を変化させたときの誘電パッド1の信号強度を示す。
図3より、第2の物質の希釈率に関して、FBI撮像を行った時の誘電パッド1の信号強度13は単調減少する。また、第2の物質の希釈率が4%以上で、誘電パッド1の信号強度13はプラトーに達する。このことから、第2の物質は、例えば第1の物質の重量の4%以上、添加される。
なお、添加される第2の物質の量が多すぎる場合、例えば第1の物質の重量の20%以上第2の物質を添加した場合、誘電パッドが誘電特性を失い、誘電パッド1の性能が低下する。
続いて、図4~6を用いて、実施形態に係る誘電パッド1の配置場所について説明する。図4は、実施形態に係る誘電パッドの配置について説明した図である。以下、大腿を模擬したファントムの上に、配置を変えながら誘電パッド1を配置した上で撮像を行い、信号値を比較した。
ファントム20は、右足の大腿部を模擬した円柱状のファントムであり、添加されている硫酸銅の濃度が0.32%のファントムであり、図4には、ファントム20の、円柱の軸方向に垂直な断面における断面図が示されている。また、ファントム21は、左足の大腿部を模擬した円柱状のファントムであり、添加されている硫酸銅の濃度が0.055%のファントムであり、図4には、ファントム21の、円柱の軸方向に垂直な断面における断面図が示されている。添加されている硫酸銅の濃度を反映して、ファントム21の信号値は、ファントム20の信号値と比較して低くなる。これは、実際の撮像において、左足の大腿部の信号値が、右足の大腿部の信号値と比べて低くなることを模擬している。
ここで、誘電パッド1の配置を後述のPattern1~7まで変えて撮像を行い、それぞれの誘電パッド1の配置に対して、BRI(B1 value ratio index)を計算した。BRIは、信号の左右差を表す量であり、ファントム20に係る信号のROI(Region Of Interest)における平均信号値をAとし、ファントム21に係る信号のROIにおける信号平均値をBとすると、(A-B)/A×100(%)で与えられる。ここで、BRIの値が小さくなり0に近くなるほど、左右の信号値の差が小さくなることから、B1不均一性の抑制効果が高くなると考えられる。
図4において、Pattern 1は、誘電パッド1が配置されないパターンであり、参照パターンである。Pattern 2は、誘電パッド1aで示されるように、右足に誘電パッド1が1個配置されるパターンである。Pattern 3は、誘電パッド1bで示されるように、右足に誘電パッド1が2個配置されるパターンである。Pattern 4は、誘電パッド1cで示されるように、左足に誘電パッド1が1個配置されるパターンである。Pattern 5は、誘電パッド1dで示されるように、左足に誘電パッド1が2個配置されるパターンである。Pattern 6は、誘電パッド1eで示されるように、左足と右足の間に、誘電パッド1が1個配置されるパターンである。Pattern 7は、誘電パッド1fで示されるように、左足と右足の間に、誘電パッド1が2個配置されるパターンである。
図5は、誘電パッド1が、第1の物質として超音波診断用検査用ジェルが選択され、第2の物質として造影剤が4.0%の重量添加された誘電パッドである場合において、図4のそれぞれの誘電パッド1の配置のパターンについて、BRIの値をプロットしたものである。BRI30a、30b、30c、30d、30e、30f、30gは、それぞれ図4のPattern 1、Pattern 2、Pattern 3、Pattern 4、Pattern 5、Pattern 6、Pattern 7に対応するパターンである。また、図6は、誘電パッド1が、造影剤の添加が行われず、超音波診断検査用ジェルのみで構成された対照実験用の誘電パッドである場合において、図4のそれぞれの誘電パッド1の配置のパターンについて、BRIの値をプロットしたものである。BRI31a、31b、31c、31d、31e、31f、31gは、それぞれ図4のPattern 1、Pattern 2、Pattern 3、Pattern 4、Pattern 5、Pattern 6、Pattern 7に対応するパターンである。
図5において、誘電パッド1の配置がPattern2、3に対応するBRI30b及び30cと、Pattern4,5に対応するBRI30d、30eとを比較すると、Pattern4及び5のBRIのほうが、Pattern2及び3のBRIより低くなっている。従って、信号値が低くなるファントム21側に誘電パッド1を配置したほうが、B1不均一性の抑制効果が高くなると考えられる。また、Pattern 4及びPattern5におけるBRIが、Pattern 1におけるBRIに比べて有意に低くなっていることから、誘電パッド1を配置することによるB1不均一性の抑制効果が認められる。また、誘電パッド1を2個配置したPattern5の方が、誘電パッド1を1個配置したPattern4と比較してBRIの値が小さくなっていることから、配置する誘電パッド1の個数が多い方が、BRIが低下し、従って、B1不均一性の抑制効果が高くなると考えられる。なお、Pattern6及び7においては、BRIの値はPattern1の場合と同程度にとどまった。この原因の一つとして、ファントム20及び21と、誘電パッド1の間にすき間が出来てしまったため、誘電パッド1のB1不均一性の抑制効果が十分でなかったことが考えられる。
また、図6のように、第1の物質として超音波診断検査用ジェルのみで構成され、第2の物質として造影剤の添加が行われない場合においても、実施形態に係る誘電パッド1を用いた場合と同様に、Pattern 4及び5において、誘電パッドを配置しないPattern1と比較して、BRIの低下が優位に認められる。ここで、図5と図6とを比較すると、図5におけるPattern4及び5におけるBRI30d、BRI30eのPattern1におけるBRI30aを基準とした比は、図6におけるPattern4及び5におけるBRI31d、BRI31eのPattern1におけるBRI31aを基準とした比と比較して、同程度あるいはそれ以下であることがわかる。従って、第2の物質として造影剤の添加が行われた場合においても、誘電パッド1がB1不均一性を低減する効果は損なわれないことがわかる。一方、図3で示されるように、第2の物質を添加することにより、誘電パッド1自身が新たに引き起こすアーチファクトを低減することができる。従って、図3~図6から、実施形態に係る誘電パッド1によれば、誘電パッドにより生じるアーチファクトを低減しつつB1不均一性に伴うアーチファクトを減少させることができることがわかる。
図7及び図8を用いて、実施形態に係る誘電パッド1を用いて得られた画像について説明する。図7は、実施形態に係る誘電パッド1を使用しない場合の画像の例について説明した図である。これに対して、図8は、実施形態に係る誘電パッド1を使用した場合の画像の例について説明した図である。具体的には、実施形態に係る誘電パッド1を、左の大腿部に2枚重ねた上で撮像を行った。なお、図7及び図8は、ボランティアを撮像したものであり、パルスシーケンスとしてはFBIを用いた。
図7において、右足の大腿部分である血管40aの信号と比較して、左足の大腿部分である血管41aの信号が低信号になっている。これに対して、実施形態に係る誘電パッド1を使用した場合の画像である図8においては、特に領域42において、左足の大腿部分である血管41bの信号値が上昇し、右足の大腿部分である血管41aの信号値とほぼ等しくなっている。従って、B1不均一性に伴うアーチファクトを減少させることができた。一方、実施形態に係る誘電パッド1においては、誘電パッド1はアーチファクトを引き起こさなかった。実際、FBIの差分前の画像においても、誘電パッド1によるアーチファクトは確認できなかった。
図9を用いて、誘電パッド1の形状について説明する。図9は、実施形態に係る誘電パッド1の形状について説明した図である。
実施形態に係る誘電パッド1は、上述した第1の物質と第2の物質とを、所定の容器に充填することにより構成されるが、かかる容器は、形状を変形可能であってよい。この場合、図9(a)に示されるように、誘電パッド1は、ファントム20とファントム21との間と、誘電パッド1とが密着し、それらのすきま領域が小さくなる。換言すると、実施形態に係る誘電パッド1は、磁気共鳴イメージング装置による撮像実行時に、骨盤又は大腿部と誘電パッド1との間のすきま領域が小さくなるように形状を変形可能なように構成されていてもよい。
また、実施形態に係る誘電パッド1の容器は、撮像領域のすきま領域に嵌合する形状を有していてもよい。例えば、図9(b)に示されるように、誘電パッド1は、断面の一部が三角形の形状を有することにより、ファントム20とファントム21との間に形成されるすきま領域と、誘電パッド1が嵌合する。換言すると、実施形態に係る誘電パッド1は、磁気共鳴イメージング装置による撮像実行時に、左大腿部と右大腿部との間に形成されるすきま領域に嵌合する形状を有するように構成されていてもよい。
実施形態は、上述の例に限られない。実施形態では、音響インビーダンスに着目して誘電パッド1に含まれる第1の物質を選択する場合について説明したが、実施形態はこれに限られず、その他の物性の観点で生体組織と類似する物質を第1の物質として選択してもよい。例えば、誘電パッド1は、生体組織に類似する誘電特性を有する物質、例えば誘電率が生体組織の誘電率と類似する物質を、第1の物質として含んでもよい。また、誘電パッド1は、生体組織に類似する磁気特性を有する物質、例えば透磁率が生体組織の透磁率と類似する物質を、第1の物質として含んでも良い。また、誘電パッド1は、生体組織に類似する密度を有する物質を、第1の物質として含んでも良い。また、誘電パッド1は、生体組織に類似するプロトン密度を有する物質を、第1の物質として含んでも良い。
実施形態では、第2の物質として、GBCAを用いる場合について説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、第2の物質として、遷移金属錯体が選択されてもよい。例えば、第2の物質として、ガドリニウム、銅、マンガンなどを有する金属錯体が選択されてもよい。また、第2の物質として、金属キレート化合物、例えばガドリニウムを含むキレート化合物が選択されてもよい。
上述した少なくとも一つの実施形態に係る誘電パッドによれば、誘電パッドにより生じるアーチファクトを低減しつつB1不均一性に伴うアーチファクトを減少させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 誘電パッド

Claims (10)

  1. 磁気共鳴イメージング時に被検体の撮像領域を覆うために用いられる誘電パッドであって、
    生体組織の音響インピーダンスと略同一の音響インピーダンスを有する第1の物質と、
    T1短縮効果及びT2短縮効果のうち少なくとも一方を有する第2の物質と
    を含む、誘電パッド。
  2. 前記第1の物質は、超音波診断検査用のジェルである、請求項1に記載の誘電パッド。
  3. 前記第2の物質は、造影剤である、請求項1に記載の誘電パッド。
  4. 前記造影剤は、GBCA(Gadolinium Based Contrast Agent)である、請求項3に記載の誘電パッド。
  5. 前記第2の物質は、硫酸銅、硫酸マンガン、塩化マンガンのうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の誘電パッド。
  6. 前記第2の物質の含有量は、前記第1の物質の重量の4%以上である、請求項1に記載の誘電パッド。
  7. 前記第2の物質の含有量は、前記第1の物質の重量の20%以下である、請求項1に記載の誘電パッド。
  8. 前記第2の物質の重量は、前記T1短縮効果及び前記T2短縮効果のうち少なくとも一方を有し、かつ、前記誘電パッドが誘電特性を有する重量である、請求項1に記載の誘電パッド。
  9. 磁気共鳴イメージング装置による撮像実行時に、骨盤又は大腿部と前記誘電パッドとの間のすきま領域が小さくなるように形状を変形可能な、請求項1に記載の誘電パッド。
  10. 磁気共鳴イメージング装置による撮像実行時に、左大腿部と右大腿部との間に形成されるすきま領域に嵌合する形状を有する、請求項1に記載の誘電パッド。
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