JP7100842B2 - モデル解析装置、モデル解析方法、およびモデル解析プログラム - Google Patents

モデル解析装置、モデル解析方法、およびモデル解析プログラム Download PDF

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Description

本開示は、体内の部位を表わす三次元モデルを個体に合わせて変形するための技術に関する。
人体の構造や機能をコンピュータ上で表現した三次元の人体モデルが開発されている。このような人体モデルは、医学、工学、教育の分野で広く活用されている。
人体モデルに関する文献として、たとえば、特開2012-003293号公報(特許文献1)、特開2013-089123号公報(特許文献2)、特開2017-037553号公報(特許文献3)がある。
特開2012-003293号公報 特開2013-089123号公報 特開2017-037553号公報
人体モデルは、種々の情報を含んでおり、一体の人体モデルを生成するのに年単位の期間を要する。そのため、個人の人体モデルを一から生成することは現実的ではない。
近年、このような問題点を改善するために、平均的な人体の構造を表した人体モデルを個人に合わせて変形し、個人の人体モデルを効率的に生成することが考えられている。このような変形は、たとえば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置やCT(Computed Tomography)装置から得られた画像を元に、個人の形状に合わせて既存の人体モデルを変形することで実現される。
より具体的には、画像から得られた個人の形状に合わせて人体モデル内の対応する部位を変形するとともに、その変形の度合いを算出する。その後、当該変形度合いに従って、人体モデルの他の部位が変形され、個体形状が反映された人体モデルが生成される。しかしながら、1つの部位の変形度合いに着目して他の部位が変形されると、本来は繋がっておくべき部位同士が解離してしまうことがある。そのため、既存の三次元モデルを個体形状に合わせてより正確に変形することが望まれている。
ある局面に従うと、モデル解析装置は、動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、上記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、上記第1の部位および上記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを格納するための記憶装置と、個体内の上記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、上記個体内の上記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するための取得部と、上記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、上記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するための第1変形部と、上記第1変形度および上記第2変形度に基づいて、上記第3の三次元モデルを変形するための第2変形部とを備える。上記第2変形部は、上記第3の三次元モデルの内の上記第1の三次元モデルに近い部分ほど上記第1変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形し、上記第3の三次元モデルの内の上記第2の三次元モデルに近い部分ほど上記第2変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形する。
好ましくは、上記第3の三次元モデルは、三次元上の座標値に関連付けられた複数の質点の集合で表わされる。上記第2変形部は、上記複数の質点の内、上記第1の部位に近い質点ほど、上記第1変形度の影響を大きくして変位し、上記複数の質点の内、上記第2の部位に近い質点ほど、上記第2変形度の影響を大きくして変位する。
好ましくは、記第1の部位および上記第2の部位は、それぞれ、人体の骨である。上記第3の部位は、人体の筋である。
他の局面に従うと、モデル解析方法は、動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、上記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、上記第1の部位および上記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、個体内の上記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、上記個体内の上記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、上記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、上記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、上記第3の三次元モデルの内の上記第1の三次元モデルに近い部分ほど上記第1変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形し、上記第3の三次元モデルの内の上記第2の三次元モデルに近い部分ほど上記第2変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形するステップとを備える。
他の局面に従うと、モデル解析プログラムは、コンピュータに、動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、上記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、上記第1の部位および上記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、個体内の上記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、上記個体内の上記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、上記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、上記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて上記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、上記第3の三次元モデルの内の上記第1の三次元モデルに近い部分ほど上記第1変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形し、上記第3の三次元モデルの内の上記第2の三次元モデルに近い部分ほど上記第2変形度の影響を大きくして上記第3の三次元モデルを変形するステップとを実行させる。
ある局面において、既存の三次元モデルを個体形状に合わせてより正確に変形することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
筋モデルの一例を概略的に示す図である。 筋モデルの各質点に関する質点情報を示す図である。 肩甲骨の骨モデルの変形に合わせて筋モデルを変形させた結果を示す図である。 上腕骨の骨モデルの変形に合わせて筋モデルを変形させた結果を示す図である。 肩甲骨の骨モデルと上腕骨の骨モデルとの両方の変形に合わせて筋モデルを変形させた結果を示す図である。 実施の形態に従うモデル解析装置の機能構成の一例を示す図である。 人体モデルを視覚的に表した図である。 変形例に従う人体モデルを視覚的に表した図である。 個人の三次元情報を取得する過程を概略的に表した図である。 個人の骨形状情報に合わせて骨モデルを変形している過程を概略的に示す図である。 人体モデルに含まれる骨モデルと筋モデルとを視覚的に表した図である。 4つの骨モデルの変形場の重みを表わす図である。 実施の形態に従うモデル解析装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 実施の形態に従うモデル解析装置の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。また、以下で説明する変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[1.三次元モデル]
まず、本明細書で用いる「三次元モデル」について説明する。三次元モデルとは、動物の体内の構造をコンピュータの三次元空間上で仮想的に表現したデータの集合である。
以下では、「三次元モデル」の一例として、人体の体内の構造を表した人体モデルについて説明を行うが、「三次元モデル」は、人体以外の動物の体内の構造を表した立体モデルも含み得る。
人体モデルは、人体の組織や臓器などの形状を微小な要素の集合体として表現したものである。各要素には、筋肉、脂肪といった組織/臓器名を示す番号が関連付けられている。
人体モデルの一例として、体内の各部分をボクセルで表した数値人体モデルや、人体の筋などの形状および変形を表現できるデフォーマブル筋骨格モデル(以下、「筋モデル」ともいう。)がある。以下では、これらの人体モデルについて説明する。
(1.1.数値人体モデル)
まず、数値人体モデルについて説明する。数値人体モデルは、人体の平均的な体型を模擬しており、膨大な数のボクセルで構成される。各ボクセルは、一辺が2mmの立方体形状を有する。一例として、成人男性の数値人体モデルは、800万個のボクセルで構成され、成人女性の数値人体モデルは、630万個のボクセルで構成されている。各ボクセルは、51の組織・臓器のいずれかを表わす。各ボクセルの情報は、人体のMRIなどの画像データから手動で指定されるため、数値人体モデルを一体生成するためには、年単位の時間が必要となる。
(1.2.筋モデル)
次に、デフォーマブル筋骨格モデル(以下、「筋モデル」ともいう。)について説明する。図1は、筋モデル50の一例を概略的に示す図である。
筋モデル50は、複数の質点で表わされる。質点とは、筋を構成する各部分を表わす要素のことをいう。各質点には、三次元上の座標値と質量とが関連付けられている。
図1に示されるように、筋モデル50を構成する各質点は、三次元の格子座標系(i、j、k)で表わされる。当該座標系の「k」は、筋の長手方向(すなわち、筋の始端から終端に向かう方向)に直交する断面の番号を表わす。筋モデル50の各断面に含まれる各質点の番号は、2次元格子座標(i、j)で管理される。
i方向の質点数は、N個とする。j方向の質点数は、N個とする。k方向の質点数は、N個とする。すなわち、1つの筋は、6面体のポリゴンを直列に(N-1)個並べてできる細長いポリゴンを、並列に(N-1)*(N-1)個束ねることによって構成される。(i、j、k)番目の質点の通し番号sは、「s=i+(N*j)+(N*N*k)」で表わされる。たとえば、N=5、N=7である場合、(i、j、k)=(0、2、1)における質点の通し番号は、45(=0+(5*2)+(5*7*1))となる。N、N、Nの値が調整されることで、筋モデル50は、細長い筋や平たい筋等の様々な形状で表現され得る。
なお、この形状表現は、筋だけでなく、骨と骨をつないでいる靭帯や、多頭筋を束ねている腱膜の表現にも用いられ得る。これにより、人体の各部位(たとえば、筋、腱、靭帯、腱膜等)の形状が一元的に管理される。
筋モデル50には、隣り合う質点を力学的に結合させたバネマスダンパモデルが採用される。バネマスダンパモデルの特徴は、各質点の運動方程式が同じ計算式で表され、かつ、各質点のシミュレーションの1タイムステップ(Δt)の積分計算が他の質点とは独立に行うことができる点である。これにより、大量の質点の1タイムステップの積分計算が並列に処理され得る。時間積分の方法としては、たとえば、ベレの方法が用いられる。
図2は、筋モデル50の各質点に関する質点情報112を示す図である。図2に示されるように、質点情報112には、各質点について、質量と、外力を受けていない場合における隣接する各質点までの距離を表わす自然長と、三次元空間上での現在位置と、三次元空間上での位置履歴とが関連付けられている。
筋モデル50を構成する複数の質点のうちの筋の表面を構成する質点が外力を受けたことに基づいて、各質点の座標値が計算される。より具体的には、筋モデル50を構成する複数の質点の各々について、当該質点と隣接する質点との間の距離に応じて、当該質点が当該隣接する質点から受ける力が計算される。そして、外力を受けた質点については、当該質点に関連付けられている質量と、当該質点について計算された力と、外力とに依存する運動方程式によって当該質点の座標値が順次計算される。外力を受けていない質点については、当該質点に関連付けられている質量と、当該質点について計算された力とに依存する運動方程式によって当該質点の座標値が順次計算される。
このように、筋モデル50の各質点は、三次元上の座標値と質量とに関連付けられており、かつ、隣接する質点との距離に依存する力学的関係よって当該隣接する質点と結合している。
なお、筋モデル50の変形方法の詳細については、特開2017-037553号公報(特許文献3)に開示されているため、本明細書ではその詳細については説明しない。
[2.人体モデルの変形処理の概要]
図3~図5を参照して、既存の人体モデルを個体に合わせて変形する処理の概要について説明する。
本実施の形態に従う後述のモデル解析装置100(図6参照)は、MRI装置やCT装置などから得られた画像を元に、上述の「1.三次元モデル」で説明した既存の人体モデルを変形し、個人形状を表わす人体モデルを生成する。このとき、1つの部位の変形に着目して人体モデルの全体が変形されると、本来は繋がっておくべき部位同士が解離してしまうことがある。その例が、図3および図4に示されている。
図3および図4には、人体モデルの一例として、人体の肩甲骨を表わす骨モデル21と、人体の上腕骨を表わす骨モデル23と、上述の筋モデル50(図1参照)が示されている。
図3は、肩甲骨の骨モデル21の変形に合わせて筋モデル50を変形させた結果を示す図である。図3に示されるように、筋モデル50は、変形前において、骨モデル21と骨モデル23とに繋がっている。このような筋モデル50に対して、肩甲骨の骨モデル21の変形のみが反映されたとする。この場合、変形後の筋モデル50Aは、変形後の肩甲骨の骨モデル21Aには繋がっているが、変形後の上腕骨の骨モデル23Aからは解離している。
図4は、上腕骨の骨モデル23の変形に合わせて筋モデル50を変形させた結果を示す図である。図3と同様に、変形前の筋モデル50は、変形前の骨モデル21と、変形前の骨モデル23とに繋がっている。このような筋モデル50に対して、上腕骨の骨モデル23の変形のみが反映されたとする。この場合、変形後の筋モデル50Bは、変形後の上腕の骨モデル23Aには繋がっているが、変形後の肩甲骨の骨モデル21Aからは解離している。
このように、人体のモデルの一部の変形にのみ着目して人体モデルの他の部位を変形すると、本来は繋がっておくべき部位同士が解離してしまう。そこで、本実施の形態に従うモデル解析装置100は、1つの骨モデルの変形のみに着目するのではなく、筋モデル50と力学的に関連する骨モデルの全ての変形を考慮に入れて、筋モデル50を変形する。その例が図5に示されている。
図5は、肩甲骨の骨モデル21と上腕骨の骨モデル23との両方の変形に合わせて筋モデル50を変形させた結果を示す図である。
図5に示されるように、本実施の形態に従うモデル解析装置100は、骨モデル21の変形度(第1変形度)および骨モデル23の変形度(第2変形度)に基づいて、筋モデル50を変形する。より具体的には、モデル解析装置100は、筋モデル50の内の骨モデル21に近い部分ほど、骨モデル23の変形度よりも骨モデル21の変形度の影響を大きくして筋モデル50を変形する。一方で、モデル解析装置100は、筋モデル50の内の骨モデル23に近い部分ほど、骨モデル21の変形度よりも骨モデル23の変形度による影響を大きくして筋モデル50を変形する。その結果、変形後の筋モデル50Cは、変形後の肩甲骨の骨モデル21Aと、変形後の上腕骨の骨モデル23Aとの両方に繋がっている。
このように、筋モデル50に繋がっている各骨モデルの変形が総合的に考慮されることで、互いに繋がっているべき部位同士が変形過程で解離することがなくなる。これにより、個人形状をより正確に表した人体モデルが生成される。
なお、図3~図5の例では、2つの骨モデル21,23の変形を筋モデル50に反映する例について説明を行ったが、3つ以上の骨モデルの変形が筋モデル50に反映されてもよい。好ましくは、変形対象の部位に繋がっている全部位の変形、あるいは、変形対象の部位と力学的に関連している全部位の変形が変形対象に反映される。
また、図3~図5の例では、骨モデル21,23および筋モデル50を変形する例について説明を行ったが、変形対象の部位は、これらに限定されない。本明細書で説明する変形方法は、骨モデル21,23および筋モデル50だけでなく、既存の人体モデル20に含まれる他の部位に対しても適用され得る。
[3.人体モデルの変形処理の詳細]
図6~図12を参照して、モデル解析装置100の機能構成について説明する。図6は、モデル解析装置100の機能構成の一例を示す図である。
図6に示されるように、モデル解析装置100は、ハードウェア構成として、記憶装置110と、演算部150とを含む。
記憶装置110は、人体の構造をコンピュータ上で表した人体モデル20を格納している。人体モデル20は、人体の骨の形状を表わす複数の骨モデル(たとえば、骨モデル21,23)と、人体の筋の形状を表わす複数の筋モデル(たとえば、筋モデル50)とを含む。
図7は、人体モデル20を視覚的に表した図である。図7の例では、人体モデル20は、体内の各種の骨形状を表した骨モデル21,23と、体内の各種の筋形状を表した筋モデル50とで構成されている。
なお、人体モデル20は、骨モデルおよび筋モデル以外の三次元モデルを含んでもよい。図8は、他の例の人体モデル20Aを視覚的に表した図である。
図8に示されるように、人体モデル20Aは、骨モデル21,23および筋モデル50だけでなく、人体の筋郭を表した筋郭モデル28をさらに含む。筋郭とは、各筋の表面上に配置された点(格子)が連結したものに相当する。図8(A)には、筋郭モデル28が点表示されている例が示されている。図8(B)には、筋郭モデル28がメッシュ表示されている例が示されている。
再び図6を参照して、演算部150は、機能モジュールとして、個人の体内の三次元情報を取得するための取得部151と、既存の骨モデルを変形するための第1変形部152と、既存の筋モデルを変形するための第2変形部157とを含む。
これらの機能モジュールにより、既存の人体モデル20が個人に合わせて変形される。以下では、取得部151、第1変形部152、第2変形部157の各機能について順に説明する。
(3.1.取得部151)
まず、図6に示される取得部151の機能について説明する。
取得部151は、個人の体内の構造を表した三次元情報をMRIやCT装置などから取得する。図9は、個人の三次元情報を取得する過程を概略的に表した図である。個人の三次元情報は、たとえば、MRI装置から取得される。
図9には、MRI装置が人体をスキャンして得られた断面画像31,33,35が示されている。1つの断面画像は、人体のある部分の断面を表わす。なお、図9には、人体の一部分の断面を表わす断面画像31,33,35のみが示されているが、実際には、人体の各部分について断面画像が得られる。
取得部151は、断面画像31の各々から骨部分31Aを抽出し、抽出した骨部分31Aを繋げることで個人の骨形状情報32を生成する。骨部分31Aであるか否かは、断面画像31の画素値に基づいて判断される。一例として、取得部151は、画素値が予め定められた範囲内にある画素を骨部分31Aとして抽出する。
また、取得部151は、断面画像33の各々から皮膚部分33Aを抽出し、抽出した皮膚部分33Aを繋げることで個人の皮膚形状情報34を生成する。皮膚部分33Aであるか否かは、断面画像33の画素値に基づいて判断される。一例として、取得部151は、画素値が予め定められた範囲内にある画素を皮膚部分33Aとして抽出する。
また、取得部151は、皮膚形状で囲まれた範囲から脂肪形状を取り除いた際に残る空間を筋郭として抽出し、当該抽出した空間を筋郭情報36として生成する。
骨形状情報32、皮膚形状情報34、および筋郭情報36のそれぞれは、たとえば、三次元画像として示される。三次元画像の各画素には、三次元空間上の座標値と、画素値とが関連付けられている。骨形状情報32の各画素値は、骨部分であるか否かを示す。皮膚形状情報34の各画素値は、皮膚の内側であるか否かを示す。筋郭情報36の各画素値は、筋郭の内側であるか否かを示す。
(3.2.第1変形部152)
次に、図6に示される第1変形部152の機能について説明する。第1変形部152は、個人の骨形状情報に合わせて、既存の人体モデル20に含まれる対応の骨モデルを変形する。
図6に示されるように、第1変形部152は、第1骨モデル変形部153Aと、第2骨モデル変形部153Bとを含む。第1骨モデル変形部153Aは、個人の骨形状情報32Aに合わせて同種の骨モデル21を変形する。第2骨モデル変形部153Bは、個人の骨形状情報32Bに合わせて同種の骨モデル23を変形する。
以下では、図10を参照して、第1骨モデル変形部153Aによる骨モデル21の変形処理について説明する。図10は、個人の骨形状情報32Aに合わせて骨モデル21を変形している過程を概略的に示す図である。
まず、第1骨モデル変形部153Aは、変形前の骨モデル21から少なくとも3つの特徴点PA~PCを取得する。特徴点PA~PCは、ユーザ操作によって指定されてもよいし、テンプレートマッチングなどの画像処理を応用することで自動で抽出されてもよい。
一方で、第1骨モデル変形部153Aは、個人の骨形状情報32Aから少なくとも3つの特徴点PD~PFを取得する。特徴点PD~PFは、ユーザ操作によって指定されてもよいし、テンプレートマッチングなどの画像処理を応用することで自動で抽出されてもよい。特徴点PD~PFは、特徴点PA~PCにそれぞれ対応し、骨形状情報32Aから取得される特徴点の数は、骨モデル21から取得される特徴点の数と同じである。
次に、第1骨モデル変形部153Aは、既存の骨モデル21の特徴点PA~PCのそれぞれが骨形状情報32Aの特徴点PD~PFのそれぞれに可能な限り近付くような拡大/縮小を含まない線形変換行列を算出する(特徴点レジストレーション)。その後、第1骨モデル変形部153Aは、特徴点レジストレーションによって算出した線形変換行列に従って、骨モデル21を表わす各質点を線形変換する。
次に、第1骨モデル変形部153Aは、特徴点レジストレーションによって変換された骨モデル21を構成する各質点が骨形状情報32Aを構成する各質点に可能な限り近付くような拡大/縮小を含めた線形変換行列を算出する(アフィンレジストレーション)。その後、第1骨モデル変形部153Aは、アフィンレジストレーションによって算出した線形変換行列に従って、特徴点レジストレーションによって変換された骨モデル21を表わす各質点をさらにアフィン変換する。
次に、第1骨モデル変形部153Aは、アフィンレジストレーションによって変換された骨モデル21を構成する各質点について、各質点周辺と形状が類似する骨形状情報32A上の点を探索する。このような位置合わせには、非剛体レジストレーションが採用される。非剛体レジストレーションにより、アフィンレジストレーションによって変換された骨モデル21を構成する各質点を骨形状情報32A上の対応画素に変位させるための変位ベクトル群が生成される。この変位ベクトル群に基づいて、骨モデル21は、骨形状情報32Aに一致するように変形される。非剛体レジストレーションには、たとえば、FFD(free form deformation)法やTPS-RPM(Thin Plate Spline - Robust Point Matching)法などが採用される。
特徴点レジストレーション、アフィンレジストレーション、および非剛体レジストレーションの結果、骨モデル21の各質点と、骨形状情報32A上の各対応点との間の変位ベクトル群が変形場51Aとして算出される。すなわち、変形場51Aは、特徴点レジストレーションによる変位と、アフィンレジストレーションによる変位と、非剛体レジストレーションによる変位との合計を表わす。各変位ベクトルは、x方向の変位量と、y方向の変位量と、z方向の変位量との三次元ベクトルで表される。
なお、図10には、説明の便宜のために、骨モデル21の各質点について算出された変位ベクトルのみが変形場51Aとして示されているが、変形場51Aは、骨モデル21の各質点についての変位ベクトルだけでなく、三次元空間内の各座標点についての変位ベクトルを含む。
第1骨モデル変形部153Aは、変形場51Aが示す変位ベクトルに従って骨モデル21の各質点を変位させる。これにより、既存の骨モデル21が個人の骨形状情報32Aに合わせて変形されるとともに、既存の骨モデル21の変形度合いを表わす変形場51Aが出力される。変形場51Aは、筋モデル変形部158に出力される。
同様の方法で、第2骨モデル変形部153Bは、個人の骨形状情報32Bに合わせて、同種の骨モデル23を変形する。その結果、骨モデル23については、変形場51Bが出力される。変形場51Bは、筋モデル変形部158に出力される。
(3.3.第2変形部157)
次に、図11および図12を参照して、図6に示される第2変形部157の機能について説明する。図11は、人体モデル20に含まれる骨モデル21~24と筋モデル50とを視覚的に表した図である。
骨モデル21は、人体の肩甲骨を表わす。骨モデル22は、人体の鎖骨を表わす。骨モデル23は、人体の上腕骨を表わす。骨モデル24は、人体の肋骨(体幹部)を表わす。
第2変形部157は、各骨モデルについて算出された変形場に基づいて、人体モデル20に含まれる筋モデル50を構成する各質点について変位量を算出する。
より具体的には、まず、第2変形部157は、筋モデル50を構成する各質点について、各骨モデルまでの距離を算出する。たとえば、筋モデル50上の質点P1に着目すると、第2変形部157は、質点P1から骨モデル21までの最短距離を距離dとして算出する。同様の方法で、第2変形部157は、質点P1から骨モデル22までの最短距離を距離dとして算出し、質点P1から骨モデル23までの最短距離を距離dとして算出し、質点P1から骨モデル24までの最短距離を距離dとして算出する。
次に、第2変形部157は、質点P1に近い骨モデルの変形場ほど質点P1に与える影響の度合いを大きくして、質点P1の変位先の座標値を求める。より具体的には、各質点の変位先の座標値は、下記式(1),(2)に基づいて算出される。
Figure 0007100842000001
Figure 0007100842000002
式(1)に示される「r’」は、s番目の質点の変位後の座標値を表わす。通し番号「s」については、上述の図1で説明した通りである。座標値「r’」は、x座標、y座標、z座標の三次元で表される。
式(1)に示される「r」は、s番目の質点の変位前の座標値を表わす。座標値「r」は、x座標、y座標、z座標の三次元で表される。
式(1)に示される「w(s,t)」は、s番目の質点に対して適用するt番目の骨の変形場の重みを表わす。重み「w(s,t)」は、一次元で表される。重み「w(s,t)」は、上記式(2)で算出される。
式(1)に示される「v(s,t)」は、s番目の質点に対して適用するt番目の骨の変位ベクトルを表わす。変位ベクトル「v(s,t)」は、x方向の変位量、y方向の変位量、およびz方向の変位量の三次元で表される。上述のように、骨モデルの変形場は、三次元空間内の各座標点についての変位ベクトル群で表される。第2変形部157は、t番目の骨モデルの変形場に含まれる変位ベクトル群の中から、s番目の質点と同座標に位置する変位ベクトルを特定し、当該変位ベクトルをs番目の質点に適用する変位ベクトル「v(s,t)」として採用する。
式(1)および式(2)に示される「T」は、骨モデルの個数を示す。骨モデルの個数は、定数である。
式(2)に示される「d(s,t)」は、s番目の質点とt番目の骨モデルとの間の最小距離を表わす。距離「d(s,t)」は、一次元で表される。
式(2)に示される「K」は、定数である。好ましくは、定数「K」の値は、1.5である。
たとえば、骨モデルが4つである場合、式(2)に示される「T」が4となる。図12は、4つの骨モデル21~24の変形場の重みを表わす図である。図12に示されるように、質点P1に対して適用される骨モデル21の変形場の重みは、算出式61で算出される。質点P1に対して適用される骨モデル22の変形場の重みは、算出式62で算出される。質点P1に対して適用される骨モデル23の変形場の重みは、算出式63で算出される。質点P1に対して適用される骨モデル24の変形場の重みは、算出式64で算出される。
算出式61~64に基づいて、変形場の重みが算出されることで、骨モデル21~24の内の質点P1に近い骨モデルの変形場ほど重みが大きくなり、骨モデル21~24の内の質点P1から遠い骨モデルの変形場ほど重みが小さくなる。このような重み付けがなされた変形場が筋モデル50の各質点に適用され、既存の筋モデル50が個人に合わせて変形される。
[4.モデル解析装置100の制御構造]
図13を参照して、モデル解析装置100の制御構造について説明する。図13は、モデル解析装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図13に示される処理は、モデル解析装置100の演算部150(図6参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS50において、演算部150は、骨モデルの通し番号を表わす変数「t」を初期化する。一例として、変数「t」は、0に初期化される。
ステップS52において、演算部150は、上述の第1変形部152(図6参照)として、人体モデル20に含まれる骨モデルの中から、t番目の骨モデルを取得するとともに、t番目の骨モデルに対応する個人用の骨形状情報を取得する。当該骨形状情報が示す骨の種類は、t番目の骨モデルが示す骨の種類と同じである。
その後、演算部150は、取得した骨形状情報が示す形状に合わせてt番目の骨モデルを変形する。骨モデルの変形処理については上述の図10で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。骨モデルの変形の結果、変形前の骨モデルから変形後の骨モデルへの変形の度合い表わす変形場が算出される。
ステップS60において、演算部150は、人体モデル20に含まれる全ての骨モデルを変形したか否かを判断する。演算部150は、人体モデル20に含まれる全ての骨モデルを変形したと判断した場合(ステップS60においてYES)、制御をステップS70に切り替える。そうでない場合には(ステップS60においてNO)、演算部150は、制御をステップS62に切り替える。
ステップS62において、演算部150は、変数「t」をインクリメントする。すなわち、演算部150は、変数「t」を1増加する。
ステップS52,S60,S62に示される処理が繰り返し実行されることで、人体モデル20に含まれる全骨モデルについて変形場が算出されるとともに、個人に合わせた変形処理が行われる。
ステップS70において、演算部150は、筋モデル50の質点の通し番号を表わす変数「s」を初期化する。一例として、変数「s」は、0に初期化される。
ステップS72において、演算部150は、上述の第2変形部157(図6参照)として、筋モデル50のs番目の質点と、人体モデル20に含まれる各骨モデルとの間の距離を算出する。当該距離の算出方法については上述の図11で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
ステップS74において、演算部150は、上述の第2変形部157(図6参照)として、ステップS72で算出された各距離を上記式(2)に代入し、各骨モデルの変形場の重みを算出する。
ステップS76において、演算部150は、上述の第2変形部157(図6参照)として、筋モデル50のs番目の質点の座標値と、ステップS52で算出された各骨モデルの変形場と、ステップS74で算出された各骨モデルの変形場の重みとを上記式(1)に代入し、筋モデル50のs番目の質点の変位後の座標値を算出する。
ステップS80において、演算部150は、筋モデル50を構成する全ての質点を変位したか否かを判断する。演算部150は、筋モデル50を構成する全ての質点を変位したと判断した場合(ステップS80においてYES)、図13に示される処理を終了する。そうでない場合には(ステップS80においてNO)、演算部150は、制御をステップS82に切り替える。
ステップS72,S74,S76,S80,S82に示される処理が繰り返し実行されることで、演算部150は、各骨モデルの変形に合わせて、筋モデル50を構成する全ての質点を変位させることができる。結果として、個人形状を反映した筋モデル50が生成される。
[5 モデル解析装置100のハードウェア構成]
図14を参照して、モデル解析装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図14は、モデル解析装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。図14に示されるように、モデル解析装置100は、ROM(Read Only Memory)103と、RAM(Random Access Memory)104と、ネットワークインターフェース105と、ディスプレイインターフェース106と、記憶装置110と、演算部150とを含む。
演算部150は、モデル解析装置100を制御するためのプロセッサである。演算部150は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)101、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)102、またはそれらの組み合わせによって構成される。あるいは、演算部150は、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成されてもよい。
ROM103は、オペレーティングシステム、モデル解析装置100で実行される制御プログラム等を格納する。演算部150は、オペレーティングシステムやモデル解析プログラム114などの各種プログラムを実行することで、モデル解析装置100の動作を制御する。RAM104は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ディスプレイインターフェース106は、モデル解析装置100とディスプレイ107とを接続するための端子である。ディスプレイ107は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器等を含む。モデル解析プログラム114が実行されることにより、ディスプレイ107は、筋モデルや骨モデルのモデル解析結果を表示する。
記憶装置110は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置等の記憶媒体である。一例として、記憶装置110は、上述の既存の人体モデル20と、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのモデル解析プログラム114とを格納する。
モデル解析プログラム114は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うモデル解析装置100の趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従うモデル解析プログラム114によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、モデル解析装置100とサーバとが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態でモデル解析装置100が構成されてもよい。
[6.変形例]
上述の説明では、骨モデル21~24の変形場に基づいて筋モデル50を変形する例について説明を行ったが、筋モデル50を変形する基準となる変形場は、骨モデル21~24の変形場に限定されない。たとえば、筋モデル50は、骨モデル21~24の変形場だけでなく、筋郭モデル28(図8参照)の変形場に基づいて、変形されてもよい。
筋郭モデル28の変形場が考慮される場合、上記式(1),(2)に示される「T」は、「T+1」となる。より具体的には、上記式(1)に示される「w(s,T+1)」は、筋モデル50を構成するs番目の質点に対して適用する筋郭モデル28の変形場の重みを表わす。式(1)に示される「v(s,T+1)」は、筋モデル50を構成するs番目の質点に対して適用する筋郭モデル28の変位ベクトルを表わす。上記式(2)に示される「d(s,T+1)」は、s番目の質点と筋郭モデル28との間の最小距離を表わす。距離「d(s,T+1)」は、一次元で表される。
このように、骨モデル21~24の変形場だけでなく、筋郭モデル28の変形場がさらに考慮されることで、モデル解析装置100は、筋モデル50をより正確に変形させることができる。
[7.まとめ]
以上のように、モデル解析装置100は、個体内の各部位の形状を表わす三次元情報(たとえば、骨形状情報32A,32B)を取得する。次に、モデル解析装置100は、取得した骨形状情報32A,32Bに合わせて、人体モデル20に含まれる対応の骨モデル21,23を変形する。このとき、骨モデル21,23について変形の度合いを表わす変形場が算出される。その後、モデル解析装置100は、骨モデル21,23の変形場に基づいて、筋モデル50を変形する。このとき、モデル解析装置100は、筋モデル50を構成する質点の内の骨モデル21に近い質点ほど、骨モデル23の変形場よりも骨モデル21の変形場の影響を大きくして、各質点を変位させる。一方で、モデル解析装置100は、筋モデル50を構成する質点の内の骨モデル23に近い質点ほど、骨モデル21の変形場よりも骨モデル23の変形場の影響を大きくして、各質点を変位させる。
このように、筋モデル50に繋がっている複数の骨モデル21,23の変形が総合的に考慮されることで、互いに繋がっているべき部位同士が変形過程で解離することがなくなる。これにより、個人形状をより正確に表した人体モデルが生成される。また、既存の人体モデルが個人形状に合わせて変形されるため、個人の人体モデルを一から生成する必要がない。結果として、個人の人体モデルを生成するのに要する期間が従来よりも大幅に短縮される。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
20,20A 人体モデル、21,21A,22,23,23A,24 骨モデル、28 筋郭モデル、31,33,35 断面画像、31A 骨部分、32,32A,32B 骨形状情報、33A 皮膚部分、34 皮膚形状情報、36 筋郭情報、50,50A,50B,50C 筋モデル、51A,51B 変形場、61,62,63,64 算出式、100 モデル解析装置、103 ROM、104 RAM、105 ネットワークインターフェース、106 ディスプレイインターフェース、107 ディスプレイ、110 記憶装置、112 質点情報、114 モデル解析プログラム、150 演算部、151 取得部、152 第1変形部、153A 第1骨モデル変形部、153B 第2骨モデル変形部、157 第2変形部、158 筋モデル変形部。

Claims (8)

  1. 動物の既存個体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記既存個体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを格納するための記憶装置と、
    前記既存個体とは異なる前記動物の特定個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記特定個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するための取得部と、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するための第1変形部と、
    前記第1変形度および前記第2変形度に基づいて、前記第3の三次元モデルを変形するための第2変形部とを備え、
    前記第2変形部は、前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形する、モデル解析装置。
  2. 前記第3の三次元モデルは、三次元上の座標値に関連付けられた複数の質点の集合で表わされ、
    前記第2変形部は、前記複数の質点の内、前記第1の部位に近い質点ほど、前記第1変形度の影響を大きくして変位し、前記複数の質点の内、前記第2の部位に近い質点ほど、前記第2変形度の影響を大きくして変位する、請求項1に記載のモデル解析装置。
  3. 前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、人体の骨であり、
    前記第3の部位は、人体の筋である、請求項1または2に記載のモデル解析装置。
  4. 動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを格納するための記憶装置と、
    個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するための取得部と、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するための第1変形部と、
    前記第1変形度および前記第2変形度に基づいて、前記第3の三次元モデルを変形するための第2変形部とを備え、
    前記第2変形部は、前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、
    前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、人体の骨である、モデル解析装置。
  5. 動物の既存個体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記既存個体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、
    前記既存個体とは異なる前記動物の特定個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記特定個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、
    前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形するステップとを備える、モデル解析方法。
  6. 動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、
    個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、
    前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形するステップとを備え、
    前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、人体の骨である、モデル解析方法。
  7. モデル解析プログラムであって、
    前記モデル解析プログラムは、コンピュータに、
    動物の既存個体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記既存個体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、
    前記既存個体とは異なる前記動物の特定個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記特定個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、
    前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形するステップとを実行させる、モデル解析プログラム。
  8. モデル解析プログラムであって、
    前記モデル解析プログラムは、コンピュータに、
    動物の体内の第1の部位を表わす第1の三次元モデルと、前記動物の体内の第2の部位を表わす第2の三次元モデルと、前記第1の部位および前記第2の部位に繋がっている第3の部位を表わす第3の三次元モデルとを取得するステップと、
    個体内の前記第1の部位の三次元形状を表わす第1の個体形状情報と、前記個体内の前記第2の部位の三次元形状を表わす第2の個体形状情報とを取得するステップと、
    前記第1の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第1の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第1変形度として算出し、前記第2の個体形状情報が示す形状に合わせて前記第2の三次元モデルを変形するとともに、当該変形の度合いを第2変形度として算出するステップと、
    前記第3の三次元モデルの内の前記第1の三次元モデルに近い部分ほど前記第1変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形し、前記第3の三次元モデルの内の前記第2の三次元モデルに近い部分ほど前記第2変形度の影響を大きくして前記第3の三次元モデルを変形するステップとを実行させ、
    前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、人体の骨である、モデル解析プログラム。
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