JP7100614B2 - 木質繊維ボードおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、針葉樹を原料とする木削片を解繊した繊維から成形された木質繊維ボードおよびその製造方法に関する。
従来から、木質繊維ボードは、フレーク、チップ、繊維等を熱圧成形して製造される。例えば、特許文献1には、水分を含む雰囲気下で針葉樹を原料とする木削片を加熱した後、加熱した木削片から繊維に解繊し、解繊した繊維を加圧及び加熱することで木質繊維ボードを成形している。
特開2012-214011号公報
しかしながら、特許文献1のように、解繊した繊維から成形された木質繊維ボードの表面に、たとえば、粘着剤または接着剤を介して化粧シート等の化粧材を貼り付けた際、これらの化粧材の密着強度が十分でないことがある。
具体的には、化粧材を木質繊維ボードから引き剥がそうとすると、本来、粘着剤または接着剤から化粧材が剥がれることが望ましいところ、木質繊維ボードの表面の単繊維とともに、化粧材が木質繊維ボードから引き剥がされてしまうことがある。すなわち、木質繊維ボードに化粧材を貼り付ける際に、より強力な粘着力または接着力を有した粘着剤または接着剤を用いたとしても、これらの粘着剤または接着剤が本来期待される粘着性または接着性を十分に発揮することができない場合がある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粘着剤または接着剤の本来期待される粘着性または接着性を十分に発揮することができる木質繊維ボードおよびその製造方法を提供することにある。
ここで、発明者らは、これまでの中密度繊維板(MDF)などの木質繊維ボードは、より多くの単繊維を絡みあわせることにより、その強度を高めようとしているため、その表面を露出する単繊維の割合も多いことが望ましいと考えた。しかしながら、発明者らは、このような表面では、木質繊維ボードの表層ごと、粘着剤または接着剤とともに木質繊維ボードの本体から引き剥がされると考えた。
特に、針葉樹の場合には、木材に早材および晩材の層があり、早材に対して晩材は硬質の層であるため、均一に木材を解繊しようとして、晩材に由来する繊維集合体を無理矢理解繊しようとすると、晩材のみならず早材の部分から生成される繊維が短くかつ細かくなる傾向にあり、このような短い繊維を含む、木質繊維ボードの表層は、その表層ごと、粘着剤または接着剤とともに木質繊維ボードの本体から引き剥がされ易い。
そこで、発明者らは、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体を表層に含めることにより、この繊維集合体が、木質繊維ボードの表層の楔になると考えた。そして、発明者らは、単繊維に解繊するリファイナの刃型の間隔を、通常用いられる間隔よりもより大きくすることにより、これまでに無い割合で特定の大きさの繊維集合体をより多く生成することに成功した。
これにより、木質繊維ボードの表層ごと、粘着剤または接着剤とともに木質繊維ボードの本体から引き剥がされることを抑え、粘着剤または接着剤の本来期待される粘着性または接着性を十分に発揮することができるとの新たな知見を得た。
本発明は、発明者らによるこの新たな知見によるものであり、本発明に係る木質繊維ボードの製造方法は、水分を含む雰囲気下で針葉樹を原料とする木削片を加熱した後、加熱した木削片から繊維に解繊する解繊工程と、前記解繊した繊維を加圧及び加熱することで木質繊維ボードを成形する成形工程と、を含む木質繊維ボードの製造方法であって、前記解繊工程において、前記木削片から、単繊維と、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を生成し、前記解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、前記木削片を解繊することを特徴とする。
本発明によれば、解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、木削片を解繊する。これにより、成形工程において、成形された木質繊維ボードの表層には、これまでの木質繊維ボードの表層に比べて、繊維集合体がより多く、分散した状態で含まれる。
これにより、木質繊維ボードの表面に粘着剤または接着剤を介して化粧材等の貼着部材を貼り付けたとしても、繊維集合体が木質繊維ボードの表層の楔となり、木質繊維ボードの表層ごと、粘着剤または接着剤とともに木質繊維ボードの本体から引き剥がされるのを防止することができる。
ここで、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、解繊した繊維に対して、15質量%未満である場合には、繊維集合体が少な過ぎるため、繊維集合体による木質繊維ボードの表層の楔効果を十分に発揮することができない。これにより、化粧材等の貼着部材の剥離強度を十分に確保することができない。
一方、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、解繊した繊維に対して、32質量%を超えた場合には、繊維集合体が多過ぎるため、粘着剤または接着剤が付着する面積が十分に確保できないため、この場合も、化粧材等の貼着部材の剥離強度を十分に確保することができない。
より好ましい態様としては、前記解繊工程において、前記単繊維が、前記解繊した繊維に対して、50質量%以上となり、前記単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、前記単繊維の総数に対して、40%~65%となるように、前記木削片を解繊する。
この態様によれば、木質繊維ボードには、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%以上存在するので、単繊維により、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることができる。特に、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%~65%となる繊維を用いて、木質繊維ボードを成形するため、湿度変化における寸法変化量をこれまでに無い程度まで低減することができる。
ここで、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%未満である場合には、繊維集合体の割合が増えるため、成形される木質繊維ボードごとに、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることが難しいことがある。
一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%未満である場合には、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化が大きくなってしまう。一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、65%を超えるような木削片の解繊を行うことは難しい。
さらに好ましい態様としては、前記解繊工程において、前記単繊維が、前記解繊した繊維に対して、50質量%以上となり、前記単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmとなるように、前記木削片を解繊する。
この態様によれば、木質繊維ボードには、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%以上存在するので、単繊維により、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることができる。特に、単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmとなる繊維を用いて、木質繊維ボードを成形するため、湿度変化における寸法変化量をこれまでに無い程度まで低減することができる。
ここで、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%未満である場合には、上述した場合と同様に、繊維集合体の割合が増えるため、成形される木質繊維ボードごとに、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることが難しいことがある。
一方、単繊維の平均長さが、1.5mm未満の場合には、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化が大きくなってしまう。一方、単繊維の平均長さが、2.0mmを超えるような木削片の解繊を行うことは難しい。
本明細書では、木質繊維ボードをも開示する。本発明に係る木質繊維ボードは、針葉樹を原料とする木削片を解繊した繊維から成形された木質繊維ボードであって、前記繊維は、単繊維と、前記単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を備えており、前記木質繊維ボードには、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となる。
本発明によれば、解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、木削片を解繊する。これにより、成形工程において、成形された木質繊維ボードの表層には、これまでの木質繊維ボードの表層に比べて、繊維集合体がより多く、分散した状態で含まれる。
これにより、木質繊維ボードの表面に粘着剤または接着剤を介して化粧材等の貼着部材を貼り付けたとしても、繊維集合体が木質繊維ボードの表層の楔となり、木質繊維ボードの表層ごと、粘着剤または接着剤とともに木質繊維ボードの本体から引き剥がされるのを防止することができる。
ここで、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、繊維に対して、15質量%未満である場合には、繊維集合体が少な過ぎるため、繊維集合体による木質繊維ボードの表層の楔効果を十分に発揮することができない。これにより、化粧材等の貼着部材の剥離強度を十分に確保することができない。
一方、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、繊維に対して、32質量%を超えた場合には、繊維集合体が多過ぎるため、粘着剤または接着剤が付着する面積が十分に確保できないため、この場合も、化粧材等の貼着部材の剥離強度を十分に確保することができない。
より好ましい態様としては、前記単繊維が、前記繊維に対して、50質量%以上であり、前記単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、前記単繊維の総数に対して、40~65%である。
この態様によれば、木質繊維ボードには、繊維に対して50質量%以上存在するので、単繊維により、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることができる。特に、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%~65%となる繊維を用いて、木質繊維ボードを成形するため、湿度変化における寸法変化量をこれまでに無い程度まで低減することができる。
上述した製造方法で示した効果と同様に、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%未満である場合には、繊維集合体の割合が増えるため、成形される木質繊維ボードごとに、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることが難しいことがある。
一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%未満である場合には、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化が大きくなってしまう。一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、65%を超えるような木削片の解繊を行うことは難しい。
より好ましい態様としては、前記単繊維が、前記繊維に対して、50質量%以上であり、前記単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmである。上述した製造方法で示した効果と同様に、木質繊維ボードには、単繊維が、繊維に対して50質量%以上存在するので、単繊維により、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることができる。特に、単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmとなる繊維を用いて、木質繊維ボードを成形するため、湿度変化における寸法変化量をこれまでに無い程度まで低減することができる。
ここで、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%未満である場合には、上述した場合と同様に、繊維集合体の割合が増えるため、成形される木質繊維ボードごとに、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることが難しいことがある。一方、単繊維の平均長さが、1.5mm未満の場合には、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化が大きくなってしまう。一方、単繊維の平均長さが、2.0mmを超えるような木削片の解繊を行うことは難しい。
本発明によれば、粘着剤または接着剤の本来期待される粘着性または接着性を十分に発揮することができる表面を有した木質繊維ボードを得ることができる。
本発明の実施形態に係る木質繊維ボードの表層近傍の模式的断面図である。 図1に示す木質繊維ボードの製造方法を説明するためのフロー図である。 図2に示す解繊工程に用いるリファイナの模式図である。 図1に示す木質繊維ボードの表面に接着剤を介して化粧材を貼着した状態を示す模式的断面図である。 実施例1において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体の一例を撮影した写真である。 実施例2において、1.6mm以上の単繊維の一例を撮影した写真である。
以下に、本発明に係る実施形態を説明する。
本実施形態に係る木質繊維ボードの製造方法は、木削片を木質繊維に解繊し、解繊した木質繊維から木質繊維ボードを製造する方法であり、中質繊維板(MDF)などの乾式の木質繊維ボードを製造する方法である。
まず、本実施形態に係る木質繊維ボードについて、図1を参照しながら説明し、この製造方法について、図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る木質繊維ボード1は、針葉樹を原料とする木削片を解繊した繊維から成形された木質繊維ボードである。針葉樹としては、スギ、マツ、ヒノキなどを挙げることができる。なお、後述するように、通常、針葉樹は、周方向に早材および晩材が形成されており、早材および晩材は、径方向に形成されている。晩材は、夏から秋に形成される層であり、通常は、晩材に由来する繊維集合体をさらに無理矢理解繊しようとする。したがって、通常、一般的に知られた木質ボードは、晩材のみならず早材の部分から生成した短い単繊維の割合が多く、単繊維に解繊されていない繊維集合体(単繊維に解繊途中の繊維集合体)の割合が少ない。
しかしながら、本実施形態では、木質繊維ボード1を構成する繊維は、単繊維11と、単繊維11に解繊される前の状態の繊維集合体12と、を備えており、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12が、繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲で含有している。
ここで、目開きとは、JIS Z 8801-1(2006)に規定された公称目開きのことであり、後述する解繊工程後に、解繊された繊維を分級することにより、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12の割合を確認することができる。
なお、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12を上述した範囲で含んでいればよく、繊維のなかに、目開きが500μmの篩を通過する繊維集合体12が存在していてもよい。500μmの目開きを通過しない繊維集合体12は、単繊維が3~20本、好ましくは、5~15本集合している繊維であることが好ましく、木材由来のリグニンにより結合されていてもよい。また、繊維集合体12は、集合している単繊維が毛羽立つように集合していてもよく、繊維集合体12から一部枝分かれするように集合していてもよい。なお、500μmの目開きを通過しない繊維集合体12は、2000μm(2mm)の目開きの篩を通過することが好ましく、換言すると、解繊した繊維は、2mmの目開きの篩を通過するものであることが好ましい。
但し、繊維集合体12の大きさは、後述するリファイナを用いて、50質量%以上の単繊維が存在するように解繊を行えば、その上限は決まるため、繊維集合体12の上限の大きさを限定する必要はない。ただし、長さが6mm以上の繊維集合体を含まないことがより好ましい。含有する割合にもよるが、6mm以上の長さを有する繊維集合体を含むと、木質繊維ボード1の強度が低下するおそれがある。
さらに、本実施形態では、その好ましい態様として、単繊維11が、繊維全体に対して、50質量%以上である。さらに、単繊維11の長さが1.6mm以上の単繊維11の個数が、単繊維の総数(総個数)に対して、40%~65%であり、換言すると、単繊維の平均長さが1.5mm~1.9mmである。なお、単繊維11のうち1.6mm以下の単繊維を含んでいてもよい。
なお、上で特定した、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12の割合、1.6mm以上の単繊維11の個数の割合、および単繊維11の平均長さの範囲に関する効果については、以下の製造方法を説明した後に詳述する。
本実施形態における木質繊維ボード1の製造方法は、以下に示す、解繊工程S11、成形工程S13を少なくとも含む。以下に、各工程について説明する。
解繊工程S11について
解繊工程S11を図3を参照しながら、以下に説明する。まず、実施形態の木質繊維ボード1の出発材料として、チップ状の木削片を準備する。木削片としては、例えば、スギ、マツ、ヒノキなどの針葉樹を原料とした木削片Tを準備する。
次に、このような木削片Tを水分を含む雰囲気下で加熱後、加熱した木削片Tから湿式繊維Fに解繊する。具体的には、木削片Tを材料供給部32を介して、圧力容器33に投入し、蒸気供給部31を介して圧力容器33に供給する。0.5~0.7MPaの蒸気圧下で、155~165℃の蒸煮温度で、6~12分間の蒸煮時間で、蒸煮処理することが好ましい。
次に、圧力容器33の排出部34から、蒸煮処理した木削片Tを刃型35に送り込む。具体的には、図示しないが、刃型35の内部に、加熱された状態(具体的には温度が保持された状態)の木削片Tが供給され、この木削片Tが、刃型35、36の間に送り込まれる。刃型36には、モータ37の出力軸が連結されている。
これにより、刃型36が回転し、刃型35、36間において、木削片Tが解繊され、その回転中心からその外周に向かって、単繊維および繊維集合体からなる繊維Fが放出される。本実施形態では、刃型35、36の間隔dをこれまでよりも広くする(具体的には、2倍~3倍程度広くする)ことにより、解繊工程S11において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12が、解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、木削片Tを解繊することができる。
このような蒸煮温度および蒸煮時間で蒸煮処理することにより、後述するリファイナ30を構成する刃型35、36の間隔をこれまで以上に広げて木削片Tを解繊したとしても、より長い単繊維11の割合を増やすことが容易にできるとともに、上述した割合で繊維集合体12を得やすくなる。
なお、リファイナ30の刃型35、36の形状、大きさ等にもよるが、上に示す蒸煮温度が155℃未満、または、蒸煮時間が6分間よりも短い場合には、繊維集合体12の割合が上述した範囲を超えるおそれがあり、単繊維の割合が50質量%を下回るおそれがある。また、木削片Tが十分に軟らかくなっていないため無理矢理に繊維に解繊されることから、1.6mm以上の単繊維の個数が、上述した割合を下回り、かつ、単繊維11の平均長さが、上述した範囲を下回るおそれがある。
一方、上に示す蒸煮温度が165℃を超えた場合、または、蒸煮時間が12分間を超えた場合には、単繊維11に熱エネルギが付与され過ぎるため、1.6mm以上の単繊維の個数が、上述した割合を下回り、かつ、単繊維11の平均長さが、上述した範囲を下回るおそれがある。
特に、上述した蒸煮温度および蒸煮時間で木削片Tを解繊することにより、単繊維11が、繊維全体に対して、50質量%以上となり、単繊維11の長さが1.6mm以上の単繊維11の個数が、単繊維の総数に対して、40%~65%となる(換言すると、単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmとなる)単繊維を得ることができる。
集積工程S12について
この工程では、解繊された繊維Fに接着剤を添加後に乾燥させて、マット状に集積する(木質マットを成形する)。接着剤は、熱硬化性樹脂かなる接着剤、熱可塑性樹脂からなる接着剤のいずれであってもよい。熱硬化性樹脂としては、常温硬化型または熱硬化型の熱硬化性樹脂でよく、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、またはアルキド樹脂等を挙げることができる。
成形工程S13について
この工程では、成形された木質マットをプレス機に投入して、加圧及び加熱(熱圧)することにより、木質繊維ボードを成形する。具体的には、木質マットを、成形装置に投入し、加熱温度を160℃~260℃、加圧条件として、0.2MPa~5MPaで加圧保持時間30秒~5分間で熱圧する。
本実施形態によれば、解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12が、解繊した繊維Fに対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、木削片Tを解繊する。これにより、成形工程S13において、成形された木質繊維ボード1の表層には、これまでの木質繊維ボードの表層に比べて、繊維集合体12がより多く、分散した状態で含まれる。
このような結果、図4に示すように、木質繊維ボード1の表面に接着剤40を介して化粧材等の貼着部材50を貼り付けたとしても、繊維集合体12が木質繊維ボード1の表層の楔となり、木質繊維ボード1の表層ごと、接着剤40とともに木質繊維ボード1の本体から引き剥がされるのを防止することができる。
ここで接着剤40としては、たとえば、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、ユリア樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、フェノール樹脂接着剤、合成ゴム系接着剤などの溶液系または水分散系の接着剤を挙げることができる。接着剤40の代わりに、粘着剤を用いてもよく、粘着剤としては、アクリル樹脂系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などの粘着剤を挙げることができる。
ここで、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12が、解繊した繊維Fに対して、15質量%未満である場合には、繊維集合体12が少な過ぎるため、繊維集合体12による木質繊維ボード1の表層の楔効果を十分に発揮することができない。これにより、化粧材等の貼着部材50の剥離強度を十分に確保することができない。
一方、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体12が、解繊した繊維Fに対して、32質量%を超えた場合には、繊維集合体12が多過ぎるため、接着剤40の表面に凹凸が増えてしまい、接着剤40が付着する面積が十分に確保できない。この場合も、貼着部材50の剥離強度を十分に確保することができない。
さらに、木質繊維ボードFには、単繊維11が、解繊した繊維Fに対して50質量%以上存在するので、単繊維11により、湿度変化における木質繊維ボードFの寸法変化を安定させることができる。特に、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%~65%となる繊維F、単繊維の平均長さが、1.6mm~2.0mmとなる繊維Fを用いることにより、湿度変化における寸法変化量をこれまでに無い程度まで低減することができる。
ここで、単繊維が、解繊した繊維に対して50質量%未満である場合には、繊維集合体の割合が増えるため、成形される木質繊維ボードごとに、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化を安定させることが難しいことがある。
一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%未満である場合、または、単繊維の平均長さが、1.5mm未満の場合には、湿度変化における木質繊維ボードの寸法変化が大きくなってしまう。一方、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、65%を超えるような木削片の解繊、または、単繊維の平均長さが2.0mmを超える単繊維に木削片を解繊することは難しい。
以下に、本発明の実施例を説明する。
1.最適な繊維集合体の割合について
〔実施例1〕
木削片として、図3に示すリファイナを用いて、大きさ数センチの針葉樹チップ(スギ)を、0.7MPaの圧力で、蒸煮温度165℃にし、蒸煮時間を6分で蒸煮した後、この針葉樹チップの加熱温度を保持した状態で、針葉樹チップをリファイナで解繊した。刃型の間隔は、従来設定されている間隔の2倍に設定した。解繊した繊維の重量を測定し、JIS Z 8801-1(2006)に準拠して、目開きが500μmの篩で分級し、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体の総質量を測定し、その割合を測定した。この結果を表1に示す。なお、図5Aは、目開きが500μmの篩に通過しなかった繊維集合体の一例を示した写真である。
〔実施例2〕
実施例1と同じようにして、針葉樹チップをリファイナで解繊した。実施例1と相違する点は、実施例1に対して、繊維集合体の割合がより多くなるように、刃型の間隔、蒸煮温度、および蒸煮時間を調整した。そして、実施例1と同様に、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体の総質量を測定し、その割合を測定した。この結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1と同じようにして、針葉樹チップをリファイナで解繊した。実施例1と相違する点は、実施例1に対して、繊維集合体の割合が少なくなるように、刃型の間隔を狭くし、蒸煮温度、および蒸煮時間を調整した。そして、実施例1と同様に、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体の総質量を測定し、割合を測定した。この結果を表1に示す。
〔比較例2〕
実施例2と同じようにして、針葉樹チップをリファイナで解繊した。実施例1と相違する点は、実施例2に対して、繊維集合体の割合が多くなるように、刃型の間隔を広げつつ、蒸煮温度、および蒸煮時間を調整した。そして、実施例1と同様に、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体の総質量を測定し、割合を測定した。この結果を表1に示す。
実施例1、2および比較例1、2で得られた繊維から木質マットを成形し、マット成形機を用いて、厚さ70mmの木質マットに成形した。この木質マットを、プレス機に投入して、加熱条件、すなわち熱圧温度185℃、熱圧時間50秒、厚さ3mmとなるように加圧することにより、木質繊維ボードを得た。なお、比較例1は、市販されている木質繊維ボードに近い状態である。
(平面引張試験)
実施例1、2および比較例1、2の木質繊維ボードに対して、JIS A 5905に準拠した平面引張強さ試験を、それぞれに対して複数回行った。具体的には木質繊維ボードの表面に接着剤を塗布し、金属片を接着し、金属片を木質繊維ボードから引き剥がした時の応力を測定し、平均値を算出した。この結果を表1に示す。なお、これらの試験を複数回行って、応力の標準偏差も算出し(表1参照)、バラツキが無いことを確認した。
Figure 0007100614000001
表1の結果から明らかなように、実施例1および2の木質繊維ボードの平面引張強度は、比較例1および2のものに比べて高かった。ここで、比較例1では、平面引張試験後の金属片には、木質繊維ボードの単繊維が、接着剤を介して層状に付着していた。また、比較例2では、平面引張試験により、接着層から金属片が剥離(分離)していた。
このことから、実施例1および2では、木質繊維ボードの表面に存在する繊維集合体により、その表層の強度が確保され、接着剤本来の接着性を発揮できたと言える。一方、比較例1では、木質繊維ボードの表層が、単繊維からなるため脆弱であり、表層ごと、金属片に付着したと言える。また、比較例2では、繊維集合体の割合が多過ぎるため、木質繊維ボードの表面の凹凸が、他のものに比べて大きくなり、この結果、接着剤により接着する面積が十分に確保できなかったと考えられる。
以上の点から、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲を満たすように木削片を解繊した繊維を用いて、木質繊維ボードを成形すれば、接着剤の本来の性能を有効に発揮できると考えられる。
2.最適な単繊維の割合について
以下に、湿度変化に伴う木質繊維ボードの寸法変化に影響する繊維とその最適な割合について、実験を行った。
〔実施例3〕
実施例1と同様の条件で、針葉樹チップを解繊し、繊維を得た。この繊維に対して、目開き500μm、目開き250μm、目開き150μmの篩を用いて順次分級した。目開きが500μmの篩を通過しない繊維を繊維Aとし、目開きが500μmの篩を通過するが、目開きが250μmの篩を通過しない繊維を繊維Bとし、目開きが250μmの篩を通過するが、目開き150μmの篩を通過しない繊維を繊維Cとし、目開きが150μmの篩を通過する繊維を繊維Dとした。なお、繊維A~Cは、繊維集合体であり、繊維Dは、単繊維であった。次に、繊維A~Dの割合を測定した。さらに、単繊維である繊維Dの平均長さを測定した。この結果を表2に示す。なお、単繊維の一例となる写真を図5Bに示した。
〔比較例3〕
実施例2と同様の条件で、針葉樹チップを解繊した。なお、実施例2と相違する点は、単繊維である繊維Dの割合が多くなるように(具体的には67質量%)、刃型の間隔、蒸煮温度、および蒸煮時間を調整した。得られた繊維A~Dの割合を測定した。さらに、単繊維である繊維Dの平均長さを測定した。この結果を表2に示す。
〔比較例4〕
実施例2と同様の条件で、針葉樹チップを解繊した。なお、実施例2と相違する点は、単繊維である繊維Dの割合が多くなるように(具体的には67質量%)、かつ、単繊維の平均長さが短くなるように、刃型の間隔、蒸煮温度、および蒸煮時間を調整した。得られた繊維A~Dの割合を測定した。さらに、単繊維である繊維Dの平均長さを測定した。この結果を表2に示す。
実施例3および比較例3、4で得られた繊維から木質マットを成形し、マット成形機を用いて、実施例1と同様の条件で、木質繊維ボードを作製した。なお、比較例4は、市販されている木質繊維ボードに近い状態である。
<寸法変化試験>
実施例3および比較例3、4で作製した木質繊維ボードに対して、温度20℃、湿度RH65%で3日間養生し、温度40℃、湿度RH90%で7日間静置した(吸湿試験)後、木質繊維ボードの長さを測定し、その後、温度40℃、湿度RH30%で7日間静置した(放湿試験)後、木質繊維ボードの長さを測定し、これらの寸法から、木質繊維ボードの面方向に沿った寸法変化率を測定した。この結果を表2に示す。
Figure 0007100614000002
表2からも明らかなように、実施例3および比較例3の木質繊維ボードでは、単繊維である繊維Dの割合が違うが、寸法変化率は同じであった。比較例3および比較例4の木質繊維ボードでは、繊維Dの割合が同じであるが、比較例4の木質繊維ボードの方が、寸法変化率が大きくなった。
実施例3および比較例3の結果から、単繊維の割合が50質量%以上であれば、木質繊維ボードの寸法変化率は安定し、比較例3および比較例4の結果から、単繊維の割合が50質量%以上であることを前提に、木質繊維ボードの寸法変化率は、単繊維の平均長さが長くなるに従って、小さくなると言える。したがって、以下の実施例4、5および比較例6、7で、最適な単繊維の長さおよびその個数について、発明者らはさらに検討した。
3.最適な単繊維の長さおよびその個数について
〔実施例4〕
実施例1と同様の条件で、針葉樹チップを解繊し、繊維を得た。単繊維(上述した繊維D)を抽出し、1.6mm以上の単繊維の個数の割合を測定した。また、単繊維全体の平均長さを測定した。さらに、解繊したすべての繊維(上述した繊維A~D)の平均長さを測定した。この結果を表3に示す。なお、1.6mm以上の単繊維の個数は、任意のサンプル数200個に対して、測定した個数である。
〔実施例5〕
実施例4と同様の条件で、針葉樹チップを解繊し、繊維を得た。実施例4と相違する点は、単繊維の平均長さが短くなるように、蒸煮時間を12分に調整した。得られた繊維A~Dの割合を測定した。なお、解繊した繊維に対する単繊維の割合を50質量%以上確保している。実施例4と同様に、1.6mm以上の単繊維の個数の割合を測定し、単繊維全体の平均長さを測定し、解繊したすべての繊維の平均長さを測定した。この結果を表3に示す。
〔比較例6〕
比較例4と同様の条件で、針葉樹チップを解繊し、繊維を得た。なお、解繊した繊維に対する単繊維の割合を50質量%以上確保している。実施例4と同様に、1.6mm以上の単繊維の個数の割合を測定し、単繊維全体の平均長さを測定し、解繊したすべての繊維の平均長さを測定した。この結果を表3に示す。
〔比較例7〕
実施例4と同様の条件で、針葉樹チップを解繊し、繊維を得た。実施例4と相違する点は、単繊維の平均長さが短くなるように、刃型の間隔を2分の1にし、蒸煮温度を155℃にし、および蒸煮時間6分にした。なお、解繊した繊維に対する単繊維の割合を50質量%以上確保している。実施例4と同様に、1.6mm以上の単繊維の個数の割合を測定し、単繊維全体の平均長さを測定し、解繊したすべての繊維の平均長さを測定した。この結果を表3に示す。なお、この比較例7の解繊したすべての繊維の平均長さは、先行技術文献と同程度のものである。また、1.6mm以上の単繊維の個数の割合は少なく、それよりも短い単繊維の割合が多い。
Figure 0007100614000003
表3に示すように、実施例4および5の木質繊維ボードの寸法変化率は、比較例6、7のものに比べて小さかった。実施例4および5と発明者の知見から、単繊維の割合を50質量%以上確保することを前提に、単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、単繊維の総数に対して、40%~65%程度であれば、木質繊維ボードの寸法変化率を抑えることができると言える。また、別の観点から、単繊維の割合を50質量%以上確保することを前提に、同様に、単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mm程度であれば、木質繊維ボードの寸法変化率を抑えることができると言える。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:木質繊維ボード、11:単繊維:繊維集合体、S11:解繊工程、S13:成形工程、F:繊維、T:木削片

Claims (4)

  1. 水分を含む雰囲気下で針葉樹を原料とする木削片を加熱した後、加熱した木削片から繊維に解繊する解繊工程と、
    前記解繊した繊維を加圧及び加熱することで木質繊維ボードを成形する成形工程と、を含む木質繊維ボードの製造方法であって、
    前記解繊工程において、前記木削片から、単繊維と、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を生成し、
    前記解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、前記木削片を解繊するとともに、
    前記単繊維が、前記解繊した繊維に対して、50質量%以上となり、
    前記単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、前記単繊維の総数に対して、40%~65%となるように、前記木削片を解繊することを特徴とする木質繊維ボードの製造方法。
  2. 水分を含む雰囲気下で針葉樹を原料とする木削片を加熱した後、加熱した木削片から繊維に解繊する解繊工程と、
    前記解繊した繊維を加圧及び加熱することで木質繊維ボードを成形する成形工程と、を含む木質繊維ボードの製造方法であって、
    前記解繊工程において、前記木削片から、単繊維と、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を生成し、
    前記解繊工程において、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記解繊した繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲となるように、前記木削片を解繊するとともに、
    前記単繊維が、前記解繊した繊維に対して、50質量%以上となり、
    前記単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmとなるように、前記木削片を解繊することを特徴とする木質繊維ボードの製造方法。
  3. 針葉樹を原料とする木削片を解繊した繊維から成形された木質繊維ボードであって、
    前記繊維は、単繊維と、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を備えており、
    前記木質繊維ボードには、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲で含有し、
    前記単繊維が、前記繊維に対して、50質量%以上であり、
    前記単繊維の長さが1.6mm以上の単繊維の個数が、前記単繊維の総数に対して、40%~65%であることを特徴とする木質繊維ボード。
  4. 針葉樹を原料とする木削片を解繊した繊維から成形された木質繊維ボードであって、
    前記繊維は、単繊維と、単繊維に解繊される前の状態の繊維集合体と、を備えており、
    前記木質繊維ボードには、目開きが500μmの篩を通過しない繊維集合体が、前記繊維に対して、15質量%~32質量%の範囲で含有し、
    前記単繊維が、前記繊維に対して、50質量%以上であり、
    前記単繊維の平均長さが、1.5mm~2.0mmであることを特徴とする木質繊維ボード。
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