本願は、DCシステムにおいてUE-AMBRを割り当てることによって夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御するように、伝送レート制御方法及び装置を提供する。
本願の第1の態様は、伝送レート制御方法であって、
マスタ基地局によって、UE-AMBRを取得することと、
前記マスタ基地局によって前記UE-AMBRに基づいて、前記マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定することと、
前記マスタ基地局によって、前記第2UE-AMBRを前記二次基地局へ送信することと、
前記マスタ基地局によって前記二次基地局に対して、該二次基地局に前記マスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される指示情報を送信することと
を含む方法を提供する。
第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和は、UE-AMBRに等しくてよく、あるいは、UE-AMBRよりも小さくてもよい。その上、第1UE-AMBRは、アップリンク第1UE-AMBR及びダウンリンク第1UE-AMBRを更に含んでよい。同様に、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。
本願の第1の態様で提供される伝送レート制御方法では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、そして、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局は指示情報を二次基地局へ更に送信し、二次基地局は、受信された指示情報に基づいて、マスタ基地局へ分割データを送信するレートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみが前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は第3UE-AMBRであり、該第3UE-AMBRは前記第1UE-AMBRに等しい。
この解決法では、第3UE-AMBRは、アップリンク第3UE-AMBR(アップリンク第1UE-AMBRに等しい。)及びダウンリンク第3UE-AMBR(ダウンリンク第1UE-AMBRに等しい。)を含み、二次基地局は、受信されたダウンリンク第3UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみが前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は分割制御情報である。
この解決法では、分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。その上、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方が前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は第4UE-AMBRであり、該第4UE-AMBRは前記第1UE-AMBRよりも小さい。
この解決法では、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。従って、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、第4UE-AMBRであり、該第4UE-AMBRは、第1UE-AMBRよりも小さい。この場合に、二次基地局は、受信された第4UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、ダウンリンク伝送レートが、第4UE-AMBRよりも大きくないようにする。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方が前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は分割制御情報である。
この解決法では、分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。その上、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。マスタ基地局によって送信された分割制御情報を受信した後に、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局によって、調整された第2UE-AMBRを前記二次基地局から受信することと、
前記マスタ基地局によって、前記調整された第2UE-AMBRに基づいて前記第1UE-AMBRを調整することとと、
前記マスタ基地局によって、調整された第1UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局とユーザ装置(UE)との間の伝送レートを制御することと
を更に含む。
この解決法では、マスタ基地局によって送信された第2UE-AMBRを受信した後に、二次基地局は、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて、受信された第2UE-AMBRが調整される必要があるかどうかを判定し、受信された第2UE-AMBRが調整される必要がある場合には、第2UE-AMBRを調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してよい。マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とユーザ装置(UE)との間の伝送レートを制御する。ネットワーク資源ステータス情報は、例えば、エアインターフェイス信号品質及び/又は負荷ステータス、あるいは、他の情報を含んでよい。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、前記マスタ基地局によって、前記第1UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局と前記UEとの間のアップリンク伝送レートを制御することを更に含み、このステップは、
前記マスタ基地局によって、該マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御することを含む。
この解決法では、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成されるときに、マスタ基地局は、アップリンク第3UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在するので、マスタ基地局は、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、前記マスタ基地局によって、前記第1UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局と前記UEとの間のアップリンク伝送レートを制御することを更に含み、このステップは、
前記マスタ基地局によって、該マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記マスタセルグループベアラ及び前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御することを含む。
この解決法では、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成されるときに、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局によって、前記第1UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局と前記UEとの間のダウンリンク伝送レートを制御することを更に含み、このステップは、
前記マスタ基地局によって、該マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御することを含む。
この解決法では、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在し、指示情報が分割制御情報である場合に、二次基地局は、分割制御情報にのみ基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御する。従って、二次基地局がマスタ基地局のためのデータ分割を実行した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局によって、前記第1UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局と前記UEとの間のダウンリンク伝送レートを制御することを更に含み、このステップは、
前記マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記マスタセルグループベアラ及び前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御することを含む。
この解決法では、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在するので、二次基地局がマスタ基地局のためのデータ分割を実行した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
本願の第2の態様は、伝送レート制御方法であって、
二次基地局によってマスタ基地局から、前記二次基地局のために使用される第2ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を受信し、該第2UE-AMBRはUE-AMBRに基づいて取得される、ことと、
前記二次基地局によって、指示情報を前記マスタ基地局から受信し、該指示情報は、前記二次基地局に前記マスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される、ことと
を含む方法を提供する。
本願の第2の態様で提供される伝送レート制御方法では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、そして、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局は指示情報を二次基地局へ更に送信し、二次基地局は、受信された指示情報に基づいて、マスタ基地局へ分割データを送信するレートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみが前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は第3UE-AMBRであり、該第3UE-AMBRは、前記マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRに等しく、該第1UE-AMBRは、前記UE-AMBRに基づいて取得され、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記第3UE-AMBRに基づいて前記マスタ基地局とユーザ装置との間のダウンリンク伝送レートを制御することを更に含み、このステップは、
前記二次基地局によって、前記マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御することを含む。
この解決法では、第3UE-AMBRは、アップリンク第3UE-AMBR(アップリンク第1UE-AMBRに等しい。)及びダウンリンク第3UE-AMBR(ダウンリンク第1UE-AMBRに等しい。)を含み、二次基地局は、受信されたダウンリンク第3UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみが前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は分割制御情報であり、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記分割制御情報に従って分割データを前記マスタ基地局へ送信することを更に含む。
この解決法では、分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。その上、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方が前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は第4UE-AMBRであり、該第4UE-AMBRは、前記マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRよりも小さく、該第1UE-AMBRは、前記UE-AMBRに基づいて取得され、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記第4UE-AMBRに従って分割データを前記マスタ基地局へ送信することを更に含む。
この解決法では、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。従って、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、第4UE-AMBRであり、該第4UE-AMBRは、第1UE-AMBRよりも小さい。この場合に、二次基地局は、受信された第4UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、ダウンリンク伝送レートが、第4UE-AMBRよりも大きくないようにする。
任意に、前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方が前記マスタ基地局に存在する場合に、前記指示情報は分割制御情報であり、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記分割制御情報に従って分割データを前記マスタ基地局へ送信することを更に含む。
この解決法では、分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。その上、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。マスタ基地局によって送信された分割制御情報を受信した後に、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記第2UE-AMBRを調整し、調整された第2UE-AMBRを前記マスタ基地局へ送信することを更に含む。
この解決法では、マスタ基地局によって送信された第2UE-AMBRを受信した後に、二次基地局は、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて、受信された第2UE-AMBRが調整される必要があるかどうかを判定し、受信された第2UE-AMBRが調整される必要がある場合には、第2UE-AMBRを調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してよい。マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とユーザ装置(UE)との間の伝送レートを制御する。ネットワーク資源ステータス情報は、例えば、エアインターフェイス信号品質及び/又は負荷ステータス、あるいは、他の情報を含んでよい。
本願の第3の態様は、伝送レート制御方法であって、
二次基地局によってマスタ基地局から、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を受信することと、
前記二次基地局によって前記UE-AMBRに基づいて、前記マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、前記二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定することと、
前記二次基地局によって、前記第1UE-AMBR及び/又は前記第2UE-AMBRを前記マスタ基地局へ送信することと
を含む方法を提供する。
第1UE-AMBRは、アップリンク第1UE-AMBR及びダウンリンク第1UE-AMBRを含み、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。
第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定した後に、二次基地局は第1UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。代替的に、二次基地局は、第2UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。この場合に、マスタ基地局は、UE-AMBR及び第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを計算し、例えば、第2UE-AMBRをUE-AMBRから減じることによって第1UE-AMBRを計算し得る。代替的に、二次基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRの両方をマスタ基地局へ送信してもよい。
本願の第3の態様で提供される伝送レート制御方法では、二次基地局が、マスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得し、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、マスタ基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスのレートの和が第1UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEのnon-GBRサービスのレートの和が第2UE-AMBRを超えないことを確かにする。
任意に、当該方法は、
前記二次基地局によって、前記マスタ基地局によって送信される参照情報を受信することを更に含み、該参照情報は、
ユーザ装置(UE)によってサポートされる全ての無保証ビットレート(non-GBR)サービスに関する情報、又は
マスタセルグループベアラに対応するnon-GBRサービスに関する情報
を含み、
前記二次基地局によって前記UE-AMBRに基づいて、前記マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、前記二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定することは、
前記二次基地局によって、前記参照情報及び前記UE-AMBRに基づいて前記第1UE-AMBR及び前記第2UE-AMBRを決定することを含む。
任意に、前記non-GBRサービスに関する前記情報は、次の組み合わせ:
non-GBRサービスの量、又は
前記non-GBRサービスに対応するクオリティ・オブ・サービスクラス識別子(QCI)、又は
前記non-GBRサービスに対応する無線アクセスベアラ識別子、又は
前記non-GBRサービスに対応する割り当て/維持優先度(ARP)
のうちの少なくとも1つを含む。
この解決法では、参照情報において、UEの全てのnon-GBRサービスは、マスタ基地局で個別に負担される全てのnon-GBRサービスであり、マスタ基地局で負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIは、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIである。マスタ基地局は、参照情報を二次基地局へ送信し、二次基地局は、参照情報に基づいて、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに関する情報を知り得る。この場合に、二次基地局は、参照情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。
本願の第4の態様は、伝送レート制御方法であって、
マスタ基地局によって、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を二次基地局へ送信することと、
前記マスタ基地局によって、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRを前記二次基地局から受信し、前記第1UE-AMBR及び前記第2UE-AMBRは前記UE-AMBRに基づいて取得される、ことと
を含む方法を提供する。
第1UE-AMBRは、アップリンク第1UE-AMBR及びダウンリンク第1UE-AMBRを含み、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。
第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定した後に、二次基地局は第1UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。代替的に、二次基地局は、第2UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。この場合に、マスタ基地局は、UE-AMBR及び第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを計算し、例えば、第2UE-AMBRをUE-AMBRから減じることによって第1UE-AMBRを計算し得る。代替的に、二次基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRの両方をマスタ基地局へ送信してもよい。
本願の第4の態様で提供される伝送レート制御方法では、二次基地局が、マスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得し、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、マスタ基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスのレートの和が第1UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEのnon-GBRサービスのレートの和が第2UE-AMBRを超えないことを確かにする。
任意に、当該方法は、
前記マスタ基地局によって、参照情報を前記二次基地局へ送信することを更に含み、前記参照情報は、
ユーザ装置(UE)によってサポートされる全ての無保証ビットレート(non-GBR)サービスに関する情報、又は
マスタセルグループベアラに対応するnon-GBRサービスに関する情報
を含む。
任意に、前記non-GBRサービスに関する前記情報は、次の組み合わせ:
non-GBRサービスの量、又は
前記non-GBRサービスに対応するクオリティ・オブ・サービスクラス識別子(QCI)、又は
前記non-GBRサービスに対応する無線アクセスベアラ識別子、又は
前記non-GBRサービスに対応する割り当て/維持優先度(ARP)
のうちの少なくとも1つを含む。
この解決法では、参照情報において、UEの全てのnon-GBRサービスは、マスタ基地局で個別に負担される全てのnon-GBRサービスであり、マスタ基地局で負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIは、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIである。マスタ基地局は、参照情報を二次基地局へ送信し、二次基地局は、参照情報に基づいて、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに関する情報を知り得る。この場合に、二次基地局は、参照情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。
本願の第5の態様は、伝送レート制御方法であって、
マスタ基地局によって、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を取得することと、
前記マスタ基地局によって、二次基地局のベアラタイプを決定し、前記UE-AMBRに基づいて、前記二次基地局のために使用される第2UE-AMBRを決定し、該第2UE-AMBRは、前記二次基地局によって、該二次基地局の前記ベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用される、ことと、
前記マスタ基地局によって、前記第2UE-AMBR及び前記二次基地局の前記ベアラタイプを前記二次基地局へ送信することと
を含む方法を提供する。
本願の第5の態様で提供される伝送レート制御方法では、マスタ基地局がUE-AMBRを取得し、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定するとともに、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプを二次基地局へ送信してよく、そして、二次基地局は、ベアラタイプに基づいてUE伝送レートを制御する。
具体的に、前記二次基地局の前記ベアラタイプが二次セルグループベアラ(SCG bearer)のみを含む場合に、
前記第2UE-AMBRが、前記二次基地局によって、該二次基地局の前記ベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
前記二次基地局が、前記第2UE-AMBRに基づいて前記二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御することを含む。
任意に、前記二次基地局の前記ベアラタイプが前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみを含む場合に、
前記第2UE-AMBRが、前記二次基地局によって、該二次基地局の前記ベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
ダウンリンク上で、前記第2UE-AMBRに基づいて、前記二次基地局が、該二次基地局とUEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、前記マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又は
アップリンク上で、前記二次基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成されるときに、前記二次基地局が、前記第2UE-AMBRに基づいて、前記二次基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御すること
を含む。
任意に、前記二次基地局の前記ベアラタイプが二次セルグループベアラ(SCG bearer)及び前記二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)を含む場合に、
前記第2UE-AMBRが、前記二次基地局によって、該二次基地局の前記ベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
ダウンリンク上で、前記第2UE-AMBRに基づいて、前記二次基地局が、該二次基地局とUEとの間にある、前記二次セルグループベアラ及び前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、前記マスタ基地局と前記UEとの間にある、前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又は
アップリンク上で、前記二次基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成されるときに、前記二次基地局が、前記第2UE-AMBRに基づいて、前記二次基地局と前記UEとの間にある、前記二次セルグループベアラ及び前記二次基地局にアンカーされた前記分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御すること
を含む。
本願の実施形態の第6の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、第1の態様又は該第1の態様の実施のうちのいずれか1つで提供される方法を実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
本願の実施形態の第7の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、第2の態様又は該第2の態様の実施のうちのいずれか1つで提供される方法を実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
本願の実施形態の第8の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、第3の態様又は該第3の態様の実施のうちのいずれか1つで提供される方法を実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
本願の実施形態の第9の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、第4の態様又は該第4の態様の実施のうちのいずれか1つで提供される方法を実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
本願の実施形態の第10の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、第5の態様又は該第5の態様の実施のうちのいずれか1つで提供される方法を実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
本願の実施形態の第11の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記命令を呼び出して、本願の第1の態様で提供される方法を実行する。当該通信装置は基地局チップであってよい。
本願の実施形態の第12の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記命令を呼び出して、本願の第2の態様で提供される方法を実行する。当該通信装置は基地局チップであってよい。
本願の実施形態の第13の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記命令を呼び出して、本願の第3の態様で提供される方法を実行する。当該通信装置は基地局チップであってよい。
本願の実施形態の第14の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記命令を呼び出して、本願の第4の態様で提供される方法を実行する。当該通信装置は基地局チップであってよい。
本願の実施形態の第15の態様は、通信装置を提供する。当該装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記命令を呼び出して、本願の第5の態様で提供される方法を実行する。当該通信装置は基地局チップであってよい。
本願の実施形態の第16の態様は、第1の態様における方法を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッシング素子(又はチップ)を含む基地局を提供する。当該基地局は、端末のマスタ基地局として機能してよい。
本願の実施形態の第17の態様は、第2の態様における方法を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッシング素子(又はチップ)を含む基地局を提供する。当該基地局は、端末の二次基地局として機能してよい。
本願の実施形態の第18の態様は、第3の態様における方法を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッシング素子(又はチップ)を含む基地局を提供する。当該基地局は、端末の二次基地局として機能してよい。
本願の実施形態の第19の態様は、第4の態様における方法を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッシング素子(又はチップ)を含む基地局を提供する。当該基地局は、端末のマスタ基地局として機能してよい。
本願の実施形態の第20の態様は、第5の態様における方法を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッシング素子(又はチップ)を含む基地局を提供する。当該基地局は、端末のマスタ基地局として機能してよい。
本願の実施形態の第21の態様は、伝送レート制御プログラムを提供し、プロセッサによって実行される場合に、当該プログラムは、第1の態様における方法を実行するために使用される。
本願の実施形態の第22の態様は、第21の態様におけるプログラムを含むプログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本願の実施形態の第23の態様は、伝送レート制御プログラムを提供し、プロセッサによって実行される場合に、当該プログラムは、第2の態様における方法を実行するために使用される。
本願の実施形態の第24の態様は、第23の態様におけるプログラムを含むプログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本願の実施形態の第25の態様は、伝送レート制御プログラムを提供し、プロセッサによって実行される場合に、当該プログラムは、第3の態様における方法を実行するために使用される。
本願の実施形態の第26の態様は、第25の態様におけるプログラムを含むプログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本願の実施形態の第27の態様は、伝送レート制御プログラムを提供し、プロセッサによって実行される場合に、当該プログラムは、第4の態様における方法を実行するために使用される。
本願の実施形態の第28の態様は、第27の態様におけるプログラムを含むプログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本願の実施形態の第29の態様は、伝送レート制御プログラムを提供し、プロセッサによって実行される場合に、当該プログラムは、第5の態様における方法を実行するために使用される。
本願の実施形態の第30の態様は、第29の態様におけるプログラムを含むプログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
上記の第1の態様では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、そして、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局は指示情報を二次基地局へ更に送信し、二次基地局は、受信された指示情報に基づいて、マスタ基地局へ分割データを送信するレートを制御する。
上記の第2の態様では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、そして、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局は指示情報を二次基地局へ更に送信し、二次基地局は、受信された指示情報に基づいて、マスタ基地局へ分割データを送信するレートを制御する。
上記の第3の態様では、二次基地局が、マスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得し、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、マスタ基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスのレートの和が第1UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEのnon-GBRサービスのレートの和が第2UE-AMBRを超えないことを確かにする。
上記の第4の態様では、二次基地局が、マスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得し、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、マスタ基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスのレートの和が第1UE-AMBRの限度を超えないことを確かにする。その上、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局でのUEのnon-GBRサービスのレートの和が第2UE-AMBRを超えないことを確かにする。
上記の第5の態様では、マスタ基地局がUE-AMBRを取得し、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定するとともに、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプを二次基地局へ送信してよい。二次基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて、二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御してよく、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
当業者がより良い理解を助けるために、以下で、本願中のいくつかの用語が説明される。
(1).UEは、モバイル端末(mobile terminal)、モバイルユーザ装置、などとも呼ばれることがあり、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN,radio access network)を通じて1以上のコアネットワークと通信し得る。ユーザ装置は、携帯電話機(“セルラー”電話機とも呼ばれる。)のようなモバイル端末、又はモバイル端末を伴ったコンピュータであってよい。例えば、ユーザ装置は、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する携帯型モバイル機器、ポケットサイズ型モバイル機器、手持ち式モバイル機器、コンピュータ内蔵型モバイル機器、又は車載型モバイル機器であってよい。
(2).基地局は、GSM又はCDMAにおけるベーストランシーバ局(BTS,base transceiver station)であっても、WCDMAにおけるNodeB(NodeB)であっても、LTEにおけるエボルブドNodeB(eNodeB、eNB又はe-NodeB,evolved NodeB)であっても、NRにおける送信/受信ポイント(transmission/reception point,略してTRP)、gNB、TP(transmission point,送信ポイント)、中央集権的ユニット(centralized unit,略してCU)、又は分散型ユニット(distributed unit,略してDU)であっても、あるいは、第5世代(5th generation,5G)ネットワークにおけるノード(Node)、などであってもよい。これは、本願において制限されない。
(3).本願におけるユニットは、機能ユニット又は論理ユニットである。ユニットは、ソフトウェアの形をとってよく、ユニットの機能は、プロセッサがプログラムコードを実行することによって実装される。代替的に、ユニットは、ハードウェアの形をとってもよい。
(4).「複数の~」は2以上を意味し、他の限量詞はこれと同様である。語「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の関連関係を記載し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合:Aのみが存在する,A及びBの両方が存在する,Bのみが存在する、を表す可能性がある。文字「/」は、一般に、関連したオブジェクト間の“論理和”関係を示す。「~よりも上」、「~よりも下」、などを使用することによって記載される範囲は、境界点を含む。
本願の実施形態で提供される伝送レート制御方法は、DCシステムシナリオに適用されてよい。図1は、DCシステムのアーキテクチャ図である。図1に示されるように、システムは、2つの基地局:基地局0及び基地局1、を含む。基地局0は、UEのマスタ基地局として機能してよく、基地局1は、UEの二次基地局として機能してよい。代替的に、基地局0が、UEの二次基地局として機能してもよく、基地局1が、UEのマスタ基地局として機能してもよい。これは、本願において制限されない。DCシステムでは、基地局0及び基地局1の両方がUEにサービスを提供する。
本願の実施形態では、マスタ基地局がLTE基地局であり、二次基地局がNR基地局であるところの例が、説明のために使用される。確かに、実際の応用では、マスタ基地局はNR基地局であってもよく、二次基地局はLTE基地局であってもよい。代替的に、マスタ基地局及び二次基地局の両方がNR基地局などであってもよい。これは、本願の実施形態において特に制限されない。
本願の実施形態において、DRBは、端末と基地局との間のデータ無線ベアラであり、基地局と端末との間で送信されるデータを運ぶために使用される。図2aは、本願の実施形態に従うDRBの概略図であり、図2bは、本願の実施形態に従うDRBの他の概略図であり、図2cは、本願の実施形態に従うDRBの更なる他の概略図である。図2a乃至図2cからは、本願の実施形態で提供されるDRBタイプがマスタセルグループベアラ(MCG bearer)、二次セルグループベアラ(SCG bearer)、及び分割ベアラ(split bearer)を含むことが分かる。分割ベアラは、マスタ基地局にアンカーされたデータを有する分割ベアラと、二次基地局にアンカーされたデータを有する分割ベアラとを更に含む。マスタ基地局にアンカーされたデータを有する分割ベアラは、マスタセルグループ分割ベアラ(MCG split bearer)と呼ばれることがあり、二次基地局にアンカーされたデータを有する分割ベアラは、二次セルグループ分割ベアラ(SCG split bearer)と呼ばれることがある。
具体的に、MCG bearerは、マスタ基地局の伝送資源を使用するために、マスタ基地局にのみ特化したエアインターフェイスプロトコルを有するベアラである。従って、MCG bearerでのアップリンク又はダウンリンクデータは、マスタ基地局を通じてしか伝送されない。SCG bearerは、二次基地局の伝送資源を使用するために、二次基地局にのみ特化したエアインターフェイスプロトコルを有するベアラである。従って、SCG bearerでのアップリンク又はダウンリンクデータは、二次基地局を通じてしか伝送されない。split bearerは、マスタ基地局の伝送資源及び二次基地局の伝送資源の両方を使用するために、マスタ基地局及び二次基地局の両方に特化したエアインターフェイスプロトコルを有するベアラである。従って、マスタ基地局及び二次基地局の両方が、端末でデータを伝送し得る。更に、split bearerに関して、MCG split bearerが使用される場合に、ダウンリンク方向では、マスタ基地局のパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)層が、二次基地局のために、コアネットワークによって配信されたダウンリンクデータを分割し、二次基地局は、分割されたダウンリンクデータを端末へ送信し、アップリンク方向では、分割がアップリンク方向でサポートされる場合に、マスタ基地局及び二次基地局は別々に端末からアップリンクデータを受信し、二次基地局は、受信されたアップリンクデータをマスタ基地局へ送信し、マスタ基地局は、マスタ基地局及び二次基地局によって別々に受信されたアップリンクデータを再順序付けし、次いで、順次に、受信されたデータをコアネットワークへ送信する。SCG split bearerが使用される場合に、ダウンリンク方向では、二次基地局のPDCP層が、マスタ基地局のために、コアネットワークによって配信されたダウンリンクデータを分割し、マスタ基地局は、分割されたダウンリンクデータを端末へ送信し、アップリンク方向では、分割がアップリンク方向でサポートされる場合に、マスタ基地局及び二次基地局は別々に端末からアップリンクデータを受信し、マスタ基地局は、受信されたアップリンクデータを二次基地局へ送信し、二次基地局は、マスタ基地局及び二次基地局によって別々に受信されたアップリンクデータを再順序付けし、次いで、順次に、受信されたデータをコアネットワークへ送信する。MCG bearer及びSCG bearerに関して、マスタ基地局で伝送されるデータと、二次基地局で伝送されるデータとは、異なるサービスに属することが理解され得る。例えば、音声サービスデータは、マスタ基地局で伝送され、映像サービスデータは、二次基地局で伝送される。split bearerに関して、マスタ基地局で伝送されるデータと、二次基地局で伝送されるデータとは、同じタイプのサービスの異なるデータである。これは、本願の実施形態において制限されない。
UEのnon-GBRサービスが負担するデータトラフィックの具体的な制御を実装するために、UE-AMBRの概念が通信システムに導入される。UE-AMBRは、1つのUEによってサポートされる全てのnon-GBRサービスのレートの和に対してセットされる上限である。このパラメータは、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,略してMME)によって決定される。DCシステムでは、基地局0及び基地局1の両方がUEにサービスを提供するので、UE-AMBRは、2つの基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスのレートの和、すなわち、基地局0とUEとの間及び基地局1とUEとの間の全てのnon-GBRサービスの伝送レートの和を、UE-AMBRよりも大きくない値に制限するために、使用される。
更に、UEと基地局0及び基地局1の夫々との間には複数のデータ搬送方法がある。異なるデータ搬送方法において、基地局0及び基地局1の夫々は、基地局0及び基地局1の夫々とUEとの間の伝送レートを異なる方法で制御する。例えば、UE-AMBRは、基地局0のために使用されるUE-AMBR1と、基地局1のために使用されるUE-AMBR2とに分けられる。UE-AMBR1は、アップリンクUE-AMBR1及びダウンリンクUE-AMBR1を更に含む。同様に、UE-AMBR2は、アップリンクUE-AMBR2及びダウンリンクUE-AMBR2を更に含む。基地局0にはMCG bearer及びSCG split bearerが存在し、基地局1にはSCG split bearerのみが存在すると仮定される。この場合に、UEの全てのnon-GBRサービスのレートの和をAMBRを超えないように制御する3つの方法がある。
方法1:基地局0は、ダウンリンクUE-AMBR1に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearer及びSCG split bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局1は、ダウンリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局1とUEとの間にある、SCG split bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局0がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局0は、アップリンクUE-AMBR1に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearer及びSCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。基地局1がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局1は、アップリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局1とUEとの間にある、SCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。
方法2:基地局0は、ダウンリンクUE-AMBR1に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局1は、ダウンリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局0とUEとの間及び基地局1とUEとの間に夫々ある、SCG split bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局0がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局0は、アップリンクUE-AMBR1に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearer及びSCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。基地局1がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局1は、アップリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局1とUEとの間にある、SCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。
方法3:基地局0のために使用されるUE-AMBR1は、MCG bearerのために使用されるUE-AMBR3と、SCG split bearerのために使用されるUE-AMBR4とに更に分けられる。全てのUE-AMBR1が、アップリンクUE-AMBR及びダウンリンクUE-AMBRを更に含む。基地局0は、ダウンリンクUE-AMBR3に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局1は、ダウンリンクUE-AMBR4に基づいて、基地局0とUEとの間にある、SCG split bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局1は、ダウンリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局1とUEとの間にある、SCG split bearerのダウンリンク伝送レートを制御する。基地局0がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局0は、アップリンクUE-AMBR3及びアップリンクUE-AMBR4に基づいて、基地局0とUEとの間にある、MCG bearer及びSCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。基地局1がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、基地局1は、アップリンクUE-AMBR2に基づいて、基地局1とUEとの間にある、SCG split bearerのアップリンク伝送レートを制御する。
従って、本願の実施形態で提供される伝送レート制御方法及びデバイスは、DCシステムにおいて夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御するようにUE-AMBRを如何にして割り当てるべきかという技術的課題を解決することを目的とする。
以下は、具体的な実施形態を使用することによって、本願の技術的解決法を詳細に記載する。次のいくつかの具体的な実施形態は、互いに組み合わされてよく、同じ又は同様の概念又はプロセスは、いくつかの実施形態において繰り返し記載されないことがある。
更に、本願の実施形態における方法は、図1に示される適用シナリオに制限されないことが留意されるべきである。実際の応用では、方法は、マルチコネクティビティシステムにも適用されてよい。具体的に言えば、複数の基地局が存在してよい。複数の基地局が存在する場合に、具体的な実施原理及び実施プロセスは、DCシステムにおけるそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
図3は、本願に従う伝送レート制御方法の実施形態1のシグナリングフローチャートである。図1に示されるシステムアーキテクチャに基づいて、図3に示されるように、この実施形態における方法は、次のステップを含んでよい。
ステップ301:マスタ基地局がUE-AMBRを取得する。
本願のこの実施形態では、マスタ基地局とコアネットワークとの間に制御プレーン接続が存在する。従って、マスタ基地局は、コアネットワークからUE-AMBRを取得し得る。例えば、マスタ基地局がLTE基地局である場合に、マスタ基地局は、コアネットワークのMMEからUE-AMBRを取得してよく、UE-AMBRは、0bit/sから1010bit/sの任意の値であってよい。
ステップ302:マスタ基地局が、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定する。
この実施形態では、UE-AMBRを取得した後、マスタ基地局は、UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御し、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。第1UE-AMBRは、アップリンク第1UE-AMBR及びダウンリンク第1UE-AMBRを更に含んでよい。同様に、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。
更に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和は、UE-AMBRに等しくても、あるいは、UE-AMBRよりも小さくてもよい。例えば、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRとして決定されてよく、すなわち、UE-AMBRの60%が、使用のためにマスタ基地局へ割り当てられ、そして、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRとして決定されてよく、すなわち、UE-AMBRの40%が、使用のために二次基地局へ割り当てられる。この場合に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和はUE-AMBRに等しい。確かに、UE-AMBRの60%が使用のためにマスタ基地局へ割り当てられてよく、UE-AMBRの20%が使用のために二次基地局へ割り当てられてもよい。この場合に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和はUE-AMBRよりも小さい。実際の応用では、マスタ基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRをランダムに決定しても、マスタ基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定しても、あるいは、具体的な適用シナリオに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定してもよい。ネットワーク資源ステータス情報は、例えば、エアインターフェイスリンクステータス及び負荷情報を含んでよい。
ステップ303:マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する。
この実施形態では、マスタ基地局は、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、更には、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する。
ステップ304:マスタ基地局が、二次基地局に対して、二次基地局にマスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される指示情報を送信する。
この実施形態では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信し、そして、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局とUEとの間の伝送レートは、二次基地局でのUEの全てのnon-GBRサービスの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにするように、UEに割り当てられる資源を制御することによって、制御されてよい。その上、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)がマスタ基地局に存在する場合に、マスタ基地局は指示情報を二次基地局へ更に送信し、二次基地局は、受信された指示情報に基づいて、マスタ基地局へ分割データを送信するレートを制御する。
ステップ303及びステップ304が実行される上記の順序は、単なる例であることが理解され得る。ステップ303及びステップ304は、特にこれという順序でなく実行される。ステップ303は、ステップ304の前に実行されてもよく、ステップ304は、ステップ303の前に実行されてもよく、あるいは、2つのステップは、同時に実行されてもよい。これは、本願のこの実施形態において特に制限されない。
更に、マスタ基地局は、第2UE-AMBRをシグナリング又はメッセージに付加することによって、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信してもよい。例えば、マスタ基地局は、第2UE-AMBRを二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに付加してよい。代替的に、マスタ基地局は、第2UE-AMBRを他の専用のメッセージに付加すること、などによって、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信してもよい。
同様に、マスタ基地局は、指示情報をシグナリング又はメッセージに付加することによって、指示情報を二次基地局へ送信してもよい。例えば、マスタ基地局は、マスタ基地局によって二次基地局へフィードバックされるフロー制御メッセージに指示情報を付加しても、あるいは、二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに指示情報を付加してもよい。代替的に、マスタ基地局は、指示情報を他の専用のメッセージ付加することによって、指示情報を二次基地局へ送信してもよい。第2UE-AMBR及び指示情報は、送信のために同じメッセージ又は異なるメッセージにおいて運ばれてもよい。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、マスタ基地局はUE-AMBRを取得し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、そして、マスタ基地局は、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信してよく、更には、二次基地局に対して、二次基地局にマスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される指示情報を送信してよい。マスタ基地局は、第2UE-AMBR及び指示情報を二次基地局へ送信して、二次基地局が、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レート制御し、且つ、指示情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行する伝送レートを制御することができるようにし、そして、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
以下は、マスタ基地局及び二次基地局の夫々が、いくつかの異なるデータ搬送方法で、マスタ基地局及び二次基地局の夫々とUEとの間のアップリンク及びダウンリンク伝送レートを如何にして制御するかを詳細に記載する。
方法1:二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第3UE-AMBRであり、第3UE-AMBRは第1UE-AMBRに等しい。
具体的に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局において構成される場合に、すなわち、UEの全てのnon-GBRサービスがSCG split bearerをサポートする場合に、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、第1UE-AMBRに等しい第3UE-AMBRである。第3UE-AMBRは、アップリンク第3UE-AMBR(アップリンク第1UE-AMBRに等しい。)及びダウンリンク第3UE-AMBR(ダウンリンク第1UE-AMBRに等しい。)を含む。従って、二次基地局は、受信されたダウンリンク第3UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
加えて、マスタ基地局は更に、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する必要があり、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを含む。従って、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、このシナリオにおいて、マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第3UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在するので、マスタ基地局は、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在するところのシナリオで、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRを無視し、そして、二次基地局が、ダウンリンク第3UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行する伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。その上、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。アップリンクデータ伝送に関して、アップリンク分割データが二次基地局で伝送される場合に、二次基地局は、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、アップリンク分割データがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御して、夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
方法2:二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報である。
具体的に、最初のシナリオと比較して、このシナリオでは、マスタ基地局は、第3UE-AMBRを二次基地局へ送信する代わりに、分割制御情報を二次基地局へ送信する。分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局において構成される場合に、すなわち、UEの全てのnon-GBRサービスがSCG split bearerをサポートする場合に、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、指示制御情報である。この場合に、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。例えば、二次基地局が、分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のバッファ内のデータの量が前もってセットされた閾値に満たないことを知る場合に、二次基地局は、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートなどを増大させてよい。
二次基地局は、分割制御情報にのみ基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御することが留意されるべきである。従って、二次基地局がマスタ基地局のためのデータ分割を実行した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
加えて、マスタ基地局は更に、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する必要がある。従って、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
具体的に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する。従って、アップリンク分割データがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
このシナリオで、二次基地局は、分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行する伝送レートを制御する。従って、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。その上、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。アップリンクデータ伝送に関して、アップリンク分割データが二次基地局で伝送される場合に、二次基地局は、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、アップリンク分割データがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御して、夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
方法3:二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第4UE-AMBRであり、第4UE-AMBRは第1UE-AMBRよりも小さい。
具体的に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、UEの一部のnon-GBRサービスは、MCG bearerとして構成され、UEの他のnon-GBRサービスは、SCG split bearerとして構成される。従って、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。従って、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、第4UE-AMBRであり、該第4UE-AMBRは、第1UE-AMBRよりも小さい。従って、二次基地局は、受信された第4UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御して、ダウンリンク伝送レートが、第4UE-AMBRよりも大きくないようにする。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在することが留意されるべきである。従って、二次基地局がマスタ基地局のためのデータ分割を実行した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
加えて、マスタ基地局は更に、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する必要がある。従って、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、このシナリオにおいて、マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在するところのシナリオで、二次基地局は、第4UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行する伝送レートを制御し、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。その上、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。アップリンクデータ伝送に関して、アップリンク分割データが二次基地局で伝送される場合に、二次基地局は、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、アップリンク分割データがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御して、夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
方法4:二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報である。
具体的に、分割制御情報は、マスタ基地局のデータバッファ関連情報及び/又はマスタ基地局のデータ送信関連情報、あるいは、マスタ基地局のデータ伝送レート、などを含む。二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、UEの一部のnon-GBRサービスは、MCG bearerとして構成され、UEの他のnon-GBRサービスは、SCG split bearerとして構成される。従って、マスタ基地局でのデータは、2つの部分、すなわち、二次基地局から分割されたデータ、及びマスタ基地局で個別に負担されるデータを含む。この場合に、マスタ基地局は、データの2つの部分の伝送レートの和を、第1UE-AMBRよりも大きくないように制御する必要がある。具体的な実施プロセスにおいて、マスタ基地局によって二次基地局へ送信される指示情報は、分割制御情報である。この場合に、二次基地局は、受信された分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御する。例えば、二次基地局が、分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のバッファ内のデータの量が前もってセットされた閾値に満たないことを知る場合に、二次基地局は、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートなどを増大させてよい。
加えて、二次基地局は、分割制御情報にのみ基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行するダウンリンク伝送レートを制御する。従って、二次基地局がマスタ基地局のためのデータ分割を実行した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
加えて、マスタ基地局は更に、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する必要がある。従って、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。
任意に、このシナリオにおいて、マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御する。
このシナリオでは、二次基地局は、分割制御情報に基づいて、マスタ基地局のためのデータ分割を実行する伝送レートを制御する。従って、マスタ基地局は、ダウンリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。その上、二次基地局は、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。アップリンクデータ伝送に関して、アップリンク分割データが二次基地局で伝送される場合に、二次基地局は、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、アップリンク分割データがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、アップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御して、夫々の基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
図4は、本願に従う伝送レート制御方法の実施例2のシグナリングフローチャートである。図3に示される実施形態に基づいて、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信した後に二次基地局が第2UE-AMBRを調整するところのこの実施形態が、詳細に記載される。図4に示されるように、この実施形態における方法は、次のステップを含んでよい。
ステップ401:マスタ基地局がUE-AMBRを取得する。
ステップ402:マスタ基地局が、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定する。
ステップ403:マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する。
ステップ404:マスタ基地局が、二次基地局に対して、二次基地局にマスタ基地局のためのデータ分割を実行するように指示するために使用される指示情報を送信する。
ステップ401からステップ404は、ステップ301からステップ304と同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
ステップ405:二次基地局が第2UE-AMBRを調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する。
この実施形態では、マスタ基地局によって送信された第2UE-AMBRを受信した後に、二次基地局は、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて、受信された第2UE-AMBRが調整される必要があるかどうかを判定し、受信された第2UE-AMBRが調整される必要がある場合には、第2UE-AMBRを調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してよい。ネットワーク資源ステータス情報は、例えば、エアインターフェイス信号品質及び/又は負荷ステータス、あるいは、他の情報を含んでよい。可能な実施形態では、二次基地局のエアインターフェイス信号品質が第1の前もってセットされた閾値よりも大きいこと及び/又は負荷が第2の前もってセットされた閾値よりも小さいことに二次基地局が気付く場合に、二次基地局は第2UE-AMBRを増大させてよく、一方、UE-AMBRは不変である。代替的に、二次基地局のエアインターフェイス信号品質が第3の前もってセットされた閾値よりも小さいこと及び/又は負荷が第4の前もってセットされた閾値よりも大きいことに二次基地局が気付く場合に、二次基地局は第2UE-AMBRを低減させてよく、一方、UE-AMBRは不変である。例えば、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRであり、すなわち、UE-AMBRの60%が使用のためにマスタ基地局に割り当てられ、そして、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRであり、すなわち、UE-AMBRの40%が使用のために二次基地局に割り当てられる。この場合に、二次基地局のエアインターフェイス信号品質が比較的に良いこと及び/又は負荷が比較的に低いことに二次基地局が気付く場合には、二次基地局は第2UE-AMBRをUE-AMBRの80%に調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は、調整された第2UE-AMBRと、UE-AMBRとに基づいて、調整されたUE-AMBRを取得する。その上、二次基地局のエアインターフェイス信号品質が比較的に悪いこと及び/又は負荷が比較的に高いことに二次基地局が気付く場合には、二次基地局は第2UE-AMBRをUE-AMBRの20%に調整し、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する。
更に、二次基地局は、調整された第2UE-AMBRをシグナリングメッセージに付加すること、例えば、調整された第2UE-AMBRを二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに付加すること、によって、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してもよい。確かに、二次基地局は、代替的に、調整された第2UE-AMBRを他のメッセージに付加することによって、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してもよい。
ステップ406:マスタ基地局は、調整された第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを調整し、マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
この実施形態では、二次基地局が調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信した後に、マスタ基地局は、調整された第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを調整する。調整された第1UE-AMBRは、調整されたアップリンク第1UE-AMBRと、調整されたダウンリンク第1UE-AMBRとを含む。このようにして、マスタ基地局は、調整されたダウンリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御し得る。アップリンクnon-GBRサービスがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、調整されたアップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、二次基地局は、調整された第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。例えば、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRであり、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRである。二次基地局が第2UE-AMBRをUE-AMBRの80%に調整した後に、マスタ基地局は、第1UE-AMBRをUE-AMBRの20%に調整し、一方、UE-AMBRは不変である。
この実施形態では、二次基地局が調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信した後に、マスタ基地局は、調整された第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを調整する。これは、二次基地局の調整ソリューションの可能な実施である。
本願の他の実施では、ステップ401から403の後で、次のステップが更に実行される。
ステップ405′:二次基地局が第2UE-AMBRを調整し、調整された第1UE-AMBRをUE-AMBRに基づいて決定し、調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する。
この実施形態では、ステップ405′は、ネットワーク資源ステータス情報に基づいて第2UE-AMBRを調整した後に、第2基地局が、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信せずに、調整された第2UE-AMBRに基づいて、UE-AMBRが不変であるように、調整された第1UE-AMBRを決定し、調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する点で、ステップ405と相違する。
ステップ405′で、マスタ基地局は更に、UE-AMBRを二次基地局へ送信する必要があり、それにより、二次基地局は、調整された第1UE-AMBRをUE-AMBR及び調整された第2UE-AMBRに基づいて決定することができることが留意されるべきである。
任意に、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRであり、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRである場合に、二次基地局が第2UE-AMBRをネットワーク資源ステータス情報に基づいてUE-AMBRの80%に調整した後に、二次基地局は、UE-AMBRが不変であるとき、調整された第1UE-AMBRがUE-AMBRの20%であると決定し、調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する。その上、二次基地局がネットワーク資源ステータス情報に基づいて第2UE-AMBRを調整する方法は、ステップ405における調整方法と同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
更に、二次基地局は、調整された第1UE-AMBRをシグナリングメッセージに付加すること、例えば、調整された第1UE-AMBRを二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに付加すること、によって、調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してもよい。確かに、二次基地局は、代替的に、調整された第1UE-AMBRを他のメッセージに付加することによって、調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信してもよい。
ステップ406′:マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRを二次基地局から受信し、マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
この実施形態では、ステップ406′は、このステップで、二次基地局が調整された第1UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する点で、ステップ406と相違する。調整された第1UE-AMBRは、調整されたアップリンク第1UE-AMBRと、調整されたダウンリンク第1UE-AMBRとを含む。従って、マスタ基地局は、調整されたダウンリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御し得る。マスタ基地局にアップリンクnon-GBRサービスがある場合に、マスタ基地局は、二次基地局によって送信される調整されたアップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを直接制御し、二次基地局は、調整されたダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
この実施形態では、二次基地局は、調整された第1UE-AMBR及び調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、マスタ基地局は、受信された調整された第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御し、すなわち、マスタ基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを調整しない。従って、マスタ基地局のシグナリング資源は節約され得る。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、マスタ基地局が第2UE-AMBRを二次基地局へ送信した後に、二次基地局は、二次基地局のネットワーク負荷ステータスに基づいて第2UE-AMBRを柔軟に調整し、調整された第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御してよく、そして、調整された第1UE-AMBRを調整された第2UE-AMBRに基づいて取得した後に、マスタ基地局は、調整された第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。従って、データ伝送レート制御の合理性及び柔軟性は改善され得る。
更に、第2UE-AMBRを取得した後に、二次基地局は、ネットワーク資源ステータス情報に基づいて第2UE-AMBRを調整し、そして、調整された第1UE-AMBRを決定し、それにより、マスタ基地局は、調整されたダウンリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御することができる。アップリンクnon-GBRサービスがマスタ基地局で伝送される場合に、マスタ基地局は、調整されたアップリンク第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御し、二次基地局は、調整されたダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。従って、ユーザの全てのnon-GBRサービスのレートの和はUE-AMBRの限度を超えず、それによって、UE-AMBRの利用は改善される。
任意に、UE-AMBRの利用を改善するために、マスタ基地局は、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を更に取得してもよく、マスタ基地局がUE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定することは、マスタ基地局がネットワーク資源ステータス情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定することを含む。
具体的に、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する前に、マスタ基地局は最初に、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を取得し、例えば、二次基地局のエアインターフェイスリンクステータス及び/又は負荷ステータスを取得し、そして、取得されたネットワーク資源ステータス情報に基づいてUE-AMBRを分割して、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを取得してよい。例えば、二次基地局の取得されたエアインターフェイスリンク品質が第5の前もってセットされた閾値よりも大きい場合及び/又は負荷が第6の前もってセットされた閾値よりも小さい場合に、マスタ基地局は、UE-AMBRの80%を第1UE-AMBRとして決定し、UE-AMBRの20%を第2UE-AMBRとして決定してよい。
任意に、マスタ基地局は、代替的に、最初に、マスタ基地局のネットワーク資源ステータス情報を取得し、例えば、マスタ基地局のエアインターフェイスリンクステータス及び/又は負荷ステータスを取得し、そして、マスタ基地局の取得されたネットワーク資源ステータス情報に基づいてUE-AMBRを分割して、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを取得してよい。例えば、マスタ基地局の取得されたエアインターフェイスリンク品質が第7の前もってセットされた閾値よりも大きい場合及び/又は負荷が第8の前もってセットされた閾値よりも小さい場合に、マスタ基地局は、UE-AMBRの70%を第1UE-AMBRとして決定し、UE-AMBRの30%を第2UE-AMBRとして決定してよい。
任意に、マスタ基地局は、代替的に、マスタ基地局のネットワーク資源ステータス情報及び二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を参照してUE-AMBRを分割して、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを取得してもよい。マスタ基地局は、マスタ基地局のネットワーク資源ステータス情報及び二次基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定し得るので、UE-AMBRの利用は更に改善され得る。
更に、マスタ基地局は、次の2つの方法で二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を取得し得る:(1).マスタ基地局は、周期的に、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を取得する。取得周期は、実際の場合又は経験に基づきセットされてよく、例えば、1分又は2分にセットされてよい。取得周期の具体的な値は、ここで、この実施形態において制限されない。(2).マスタ基地局は、二次基地局に対して、ネットワーク資源ステータス情報を取得するために使用される要求メッセージを送信し、二次基地局によって返された応答メッセージを受信する。応答メッセージは、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を含む。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、マスタ基地局は、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報を取得し、ネットワーク資源ステータス情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。従って、マスタ基地局及び二次基地局の伝送レートがより適切に制御され得るだけでなく、UE-AMBRの利用も改善され得る。
図5は、本願に従う伝送レート制御方法の実施形態3のシグナリングフローチャートである。図5に示される実施形態は、図5に示される実施形態では、二次基地局が、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定する点で、図3に示される実施形態と相違する。図1に示されるシステムアーキテクチャに基づいて、図5に示されるように、この実施形態における方法は、次のステップを含んでよい。
ステップ501:マスタ基地局がUE-AMBRを二次基地局へ送信する。
この実施形態では、マスタ基地局とコアネットワークとの間に制御プレーン接続が存在する。従って、マスタ基地局のみが、コアネットワークからUE-AMBRを取得することができ、マスタ基地局は、取得されたUE-AMBRを二次基地局へ送信する。実際の応用では、マスタ基地局は、UE-AMBRをシグナリングメッセージに付加することによって、UE-AMBRを二次基地局へ送信してよい。例えば、マスタ基地局は、UE-AMBRを二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに付加してよい。確かに、マスタ基地局は、代替的に、UE-AMBRを他のメッセージに付加することによって、UE-AMBRを二次基地局へ送信してもよい。
ステップ502:二次基地局が、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定する。
この実施形態では、UE-AMBRを取得した後、二次基地局は、UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御し、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
更に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和は、UE-AMBRに等しくても、あるいは、UE-AMBRよりも小さくてもよい。例えば、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRとして決定されてよく、すなわち、UE-AMBRの60%が、使用のためにマスタ基地局へ割り当てられ、そして、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRとして決定されてよく、すなわち、UE-AMBRの40%が、使用のために二次基地局へ割り当てられる。この場合に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和はUE-AMBRに等しい。確かに、UE-AMBRの60%が使用のためにマスタ基地局へ割り当てられてよく、UE-AMBRの20%が使用のために二次基地局へ割り当てられてもよい。この場合に、第1UE-AMBRと第2UE-AMBRとの和はUE-AMBRよりも小さい。実際の応用では、二次基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRをランダムに決定しても、二次基地局のネットワーク資源ステータス情報に基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定しても、あるいは、具体的な適用シナリオに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定してもよい。ネットワーク資源ステータス情報は、例えば、エアインターフェイスリンクステータス及び負荷情報を含んでよい。
ステップ503:二次基地局が第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信する。
この実施形態では、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定した後に、二次基地局は、第1UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。代替的に、二次基地局は、第2UE-AMBRしかマスタ基地局へ送信しなくてもよい。この場合に、マスタ基地局は、UE-AMBR及び第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを計算し、例えば、第2UE-AMBRをUE-AMBRから減じることによって、第1UE-AMBRを計算し得る。代替的に、二次基地局は、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRの両方をマスタ基地局へ送信してもよい。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、二次基地局はマスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得する。第1UE-AMBRは、アップリンク第1UE-AMBR及びダウンリンク第1UE-AMBRを更に含む。同様に、第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。従って、アップリンク及びダウンリンクデータ伝送に関して、具体的な制御方法は、上記の実施形態で記載される方法と同じであり、詳細は、ここで再び記載されない。
更に、実際の応用では、マスタ基地局のみがUEの全体のサービスステータスを知ることができ、一方、二次基地局は、マスタ基地局によって二次基地局に割り当てられるnon-GBRサービスしか知ることができず、マスタ基地局に他のnon-GBRサービスがあるかどうかを知らない。従って、決定される第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRをより正確なものとするために、任意に、図5に示されるように、次のステップが更に含まれてもよい。
ステップ5011:マスタ基地局が参照情報を二次基地局へ送信する。
ステップ5012:二次基地局が、参照情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。
参照情報は、UEによってサポートされる全てのnon-GBRサービスに関する情報、又はマスタセルグループベアラに対応するnon-GBRサービスに関する情報を含んでよい。
具体的に、non-GBRサービスに関する情報は、次のパラメータ:non-GBRサービスの量、non-GBRサービスに対応するクオリティ・オブ・サービスクラス識別子(QCI)、non-GBRサービスに対応する無線アクセスベアラ識別子、又はnon-GBRサービスに対応する割り当て/維持優先度(ARP)、のうちの少なくとも1つを含んでよい。non-GBRサービスに関する情報は、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスを二次基地局に知らしめることができる他のパラメータであってもよい。
具体的に、参照情報において、UEの全てのnon-GBRサービスは、マスタ基地局で個別に負担される全てのnon-GBRサービスであり、マスタ基地局で負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIは、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに対応するQCIである。マスタ基地局は、参照情報を二次基地局へ送信し、二次基地局は、参照情報に基づいて、マスタ基地局で個別に負担されるnon-GBRサービスに関する情報を知り得る。この場合に、二次基地局は、参照情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。例えば、なお図1を参照して、基地局0がマスタ基地局であり、基地局1が二次基地局である場合に、基地局1での2つのnon-GBRサービスが基地局0のために分割される必要があり、基地局1が、基地局0によって送信された参照情報に基づいて、2つのnon-GBRサービスが基地局0で個別に負担されていることを知る場合に、基地局1は、基地局0及び基地局1で負担されているnon-GBRサービスの数量に基づいて、UE-AMBRを割り当てる。例えば、基地局0は、2つのnon-GBRサービスを個別に負っており、基地局1での2つのnon-GBRサービスから分割されたデータを負う必要がある。従って、基地局1でのnon-GBRサービスのデータ量の方が小さいので、UE-AMBRの60%が第1UE-AMBRとして決定される必要があり、UE-AMBRの40%が第2UE-AMBRとして決定される、など。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、二次基地局はマスタ基地局からUE-AMBRを受信し、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信し、それにより、マスタ基地局は第1UE-AMBRを取得する。このようにして、UEレート制御方法は、上記の実施形態で記載された方法と同じであり、詳細は、ここで再び記載されない。
図6は、本願に従う伝送レート制御方法の実施形態4のシグナリングフローチャートである。この実施形態では、図1に示されるシステムアーキテクチャに基づいて、図6に示されるように、この実施形態における方法は、次のステップを含んでよい。
ステップ601:マスタ基地局がUE-AMBRを取得する。
本願のこの実施形態では、マスタ基地局とコアネットワークとの間に制御プレーン接続が存在する。従って、マスタ基地局は、コアネットワークからUE-AMBRを取得し得る。例えば、マスタ基地局がLTE基地局である場合に、マスタ基地局は、コアネットワークのMMEからUE-AMBRを取得してよく、UE-AMBRは、0bit/sから1010bit/sの任意の値であってよい。
ステップ602:マスタ基地局が、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBRに基づいて、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRを決定する。
この実施形態では、第2UE-AMBRが、二次基地局によって、二次基地局のベアラタイプに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御するために使用される。二次基地局のベアラタイプは、マスタセルグループにのみアンカーされた分割ベアラの一種(MCG split bearer)、二次セルグループベアラ(SCG bearer)、及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラの一種(SCG split bearer)を含む。しかし、二次基地局に関して、MCG split bearer及びSCG split bearerは共存せず、SCG bearer及びMCG split bearerも共存しない。従って、SCG bearer及びSCG split bearerが共存するシナリオしかない。UE-AMBRを取得した後、マスタ基地局は、二次基地局の決定されたベアラタイプと、UE-AMBRとに基づいて、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定する。マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御し、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
ステップ603:マスタ基地局が第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局へ送信する。
この実施形態では、第2UE-AMBRを決定した後に、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局へ送信する。第2UE-AMBRは、アップリンク第2UE-AMBR及びダウンリンク第2UE-AMBRを更に含む。第2UE-AMBRを取得した後、二次基地局は、二次基地局のベアラタイプ及び第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局は、UEに割り当てられる資源を制御することによって、二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御して、二次基地局での全てのnon-GBRサービスのレートの和が第2UE-AMBRの限度を超えないことを確かにし得る。
更に、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプをシグナリング又はメッセージに付加することによって、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局へ送信してもよい。例えば、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局追加要求(SgNB Addition Request)メッセージ又は二次基地局変更要求(SgNB Modification Request)メッセージに付加してよい。代替的に、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを他の専用のメッセージに付加すること、などによって、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局へ送信してもよい。
任意に、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを含むメッセージを受信するとき、二次基地局は、メッセージをパースすることによって、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを取得してよい。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、マスタ基地局はUE-AMBRを取得し、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、そして、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプを二次基地局へ送信してよい。二次基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御してよく、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
以下は、二次基地局の異なるベアラタイプの場合に、二次基地局が二次基地局とUEとの間の伝送レートを如何にして制御するかを詳細に記載する。
方法1:二次基地局のベアラタイプが二次セルグループベアラ(SCG bearer)のみを含む場合に、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
二次セルグループベアラ(SCG bearer)のみが二次基地局において構成される場合に、二次基地局は、マスタ基地局のためのデータ分割を実行しない。この場合に、二次基地局は、受信された第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次基地局は、受信されたダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラのダウンリンク伝送レートを制御する。
このシナリオでは、二次基地局は、第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御する。具体的に、二次セルグループベアラ(SCG bearer)のみが二次基地局に存在するので、二次基地局は、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラ(SCG bearer)のアップリンク伝送レートを制御する。
方法2:二次基地局のベアラタイプが、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみを含む場合に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御することは、ダウンリンク上で、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局が、二次基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又はアップリンク上で、二次基地局が、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御することを含む。
方法3:二次基地局のベアラタイプが二次セルグループベアラ(SCG bearer)及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)を含む場合に、二次基地局が第2UE-AMBRに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御することは、
ダウンリンク上で、ダウンリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局が、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又はアップリンク上で、二次基地局が、アップリンク第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御することを含む。
本願のこの実施形態で提供される伝送レート制御方法によれば、マスタ基地局はUE-AMBRを取得し、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定し、そして、マスタ基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプを二次基地局へ送信してよい。二次基地局は、第2UE-AMBR及びベアラタイプに基づいて二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御してよく、マスタ基地局は、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間の伝送レートを制御する。
上記の実施形態で記載されるUEのUE-AMBRを制御する全ての制御方法は、GBRサービスにも適用可能である。具体的に言えば、マスタ基地局は、UE GBRに基づき、マスタ基地局のために使用される第1GBRと、二次基地局のために使用される第2GBRとを決定し得る。全ての方法は、上記の実施形態における方法と同じであり、詳細は、ここで再び記載されない。
図7は、本願に従う通信装置の実施形態1の略構造図である。装置は、マスタ基地局に位置してよい。図7を参照すると、装置は、取得ユニット701、決定ユニット702、及び送信ユニット703を含む。
取得ユニット701は、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を取得する。
決定ユニット702は、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定する。
送信ユニット703は、第2UE-AMBRを二次基地局へ送信する。
送信ユニット703は、二次基地局に対して、二次基地局にマスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される指示情報を更に送信する。
任意に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第3UE-AMBRであり、第3UE-AMBRは第1UE-AMBRに等しい。
任意に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報である。
任意に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第4UE-AMBRであり、第4UE-AMBRは第1UE-AMBRよりも小さい。
任意に、二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報である。
任意に、図7に示される実施形態に基づいて、装置は、受信ユニット、調整ユニット、及び第1制御ユニットを更に含む。
受信ユニットは、調整された第2UE-AMBRを二次基地局から受信するよう構成される。
調整ユニットは、調整された第2UE-AMBRに基づいて第1UE-AMBRを調整するよう構成される。
第1制御ユニットは、調整された第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とユーザ装置(UE)との間の伝送レートを調整するよう構成される。
任意に、装置は、第2制御ユニットを更に含む。
マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、第2制御ユニットは、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御するよう構成され、
第2制御ユニットは、具体的に、
マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御するよう構成される。
任意に、装置は、第2制御ユニットを更に含む。
マスタ基地局がアップリンク分割データを送信するよう構成される場合に、第2制御ユニットは、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のアップリンク伝送レートを制御するよう構成され、
第2制御ユニットは、具体的に、
マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御するよう構成される。
任意に、装置は、第2制御ユニットを更に含む。
第2制御ユニットは、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御し、
第2制御ユニットは、具体的に、
マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御するよう構成される。
任意に、装置、第2制御ユニットを更に含む。
第2制御ユニットは、第1UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とUEとの間のダウンリンク伝送レートを制御し、
第2制御ユニットは、具体的に、
マスタ基地局とUEとの間にある、マスタセルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御するよう構成される。
上記の装置は、上記の対応する方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成され得る。具体的な実施及び技術的効果は、上記の方法実施形態で提供される方法のそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
通信装置の上記のユニットの分割は、論理機能の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では、ユニットの全て又は一部は、1つの物理エンティティに一体化されても、あるいは、物理的に分離されてもよい。その上、ユニットの全てが、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で、又はハードウェアの形で実装されてもよい。代替的に、ユニットの一部は、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてよい。例えば、送信ユニットは、独立して配置されたプロセッシング素子であっても、あるいは、実装のために基地局のチップに組み込まれてもよい。その上、送信ユニットは、代替的に、プログラムの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、基地局のプロセッシング素子は、送信ユニットの機能を呼び出して実行する。他のユニットの実装は、送信ユニットのそれと同様である。その上、ユニットの全て又は一部は、一体化されても、あるいは、別々に実装されてもよい。ここで、プロセッシング素子は、信号処理能力を備えた集積回路であってよい。実施プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、プロセッシング素子においてハードウェアの集積論理回路を使用することによって、又はソフトウェアの形で命令を使用することによって、実装されてよい。その上、送信ユニットは送信制御ユニットであり、基地局のアンテナ又は無線周波数装置のような送信装置を使用することによって、端末によって送信された情報を受信してよい。
上記のユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってよい。他の例として、上記のユニットのうちの1つが、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される場合に、プロセッシング素子は、汎用のプロセッサ、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。他の例として、ユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。
図8は、本願の通信装置の実施形態2の略構造図である。装置は、二次基地局に位置してよい。図8を参照すると、装置は、第1受信ユニット801及び第2受信ユニット802を含む。
第1受信ユニット801は、マスタ基地局から、二次基地局のために使用される第2ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を受信するよう構成され、ここで、第2UE-AMBRは、UE-AMBRに基づいて取得される。
第2受信ユニット802は、指示情報をマスタ基地局から受信するよう構成され、ここで、指示情報は、二次基地局にマスタ基地局のためのデータ分割を制御するように指示するために使用される。
任意に、図8に示される実施形態に基づいて、装置は制御ユニットを更に含む。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第3UE-AMBRであり、第3UE-AMBRは、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRに等しく、第1UE-AMBRは、UE-AMBRに基づいて取得され、
制御ユニットは、第3UE-AMBRに基づいてマスタ基地局とユーザ装置(UE)との間のダウンリンク伝送レートを制御するよう構成され、
制御ユニットは、具体的に、
マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御するよう構成される。
任意に、図8に示される実施形態に基づいて、装置は第1送信ユニットを更に含む。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)のみがマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報であり、
第1送信ユニットは、分割制御情報に従って分割データをマスタ基地局へ送信するよう構成される。
任意に、図8に示される実施形態に基づいて、装置は第2送信ユニットを更に含む。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は第4UE-AMBRであり、第4UE-AMBRは、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRよりも小さく、第1UE-AMBRは、UE-AMBRに基づいて取得され、
第2送信ユニットは、第4UE-AMBRに従って分割データをマスタ基地局へ送信するよう構成される。
任意に、図8に示される実施形態に基づいて、装置は第3送信ユニットを更に含む。
二次基地局にアンカーされた分割ベアラ(SCG split bearer)と、マスタセルグループベアラ(MCG bearer)との両方がマスタ基地局に存在する場合に、指示情報は分割制御情報であり、
第3送信ユニットは、分割制御情報に従って分割データをマスタ基地局へ送信するよう構成される。
任意に、図8に示される実施形態に基づいて、装置は、処理ユニット及び第4送信ユニットを更に含む。
処理ユニットは、第2UE-AMBRを調整するよう構成される。
第4送信ユニットは、調整された第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信するよう構成される。
上記の装置は、上記の対応する方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成され得る。具体的な実施及び技術的効果は、上記の方法実施形態で提供される方法のそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
通信装置の上記のユニットの分割は、論理機能の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では、ユニットの全て又は一部は、1つの物理エンティティに一体化されても、あるいは、物理的に分離されてもよい。その上、ユニットの全てが、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で、又はハードウェアの形で実装されてもよい。代替的に、ユニットの一部は、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてよい。例えば、送信ユニットは、独立して配置されたプロセッシング素子であっても、あるいは、実装のために基地局のチップに組み込まれてもよい。その上、送信ユニットは、代替的に、プログラムの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、基地局のプロセッシング素子は、送信ユニットの機能を呼び出して実行する。他のユニットの実装は、送信ユニットのそれと同様である。その上、ユニットの全て又は一部は、一体化されても、あるいは、別々に実装されてもよい。ここで、プロセッシング素子は、信号処理能力を備えた集積回路であってよい。実施プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、プロセッシング素子においてハードウェアの集積論理回路を使用することによって、又はソフトウェアの形で命令を使用することによって、実装されてよい。その上、送信ユニットは送信制御ユニットであり、基地局のアンテナ又は無線周波数装置のような送信装置を使用することによって、端末によって送信された情報を受信してよい。
上記のユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってよい。他の例として、上記のユニットのうちの1つが、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される場合に、プロセッシング素子は、汎用のプロセッサ、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。他の例として、ユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。
図9は、本願に従う通信装置の実施形態3の略構造図である。装置は、二次基地局に位置してよい。図9を参照すると、装置は、受信ユニット901、決定ユニット902、及び送信ユニット903を含む。
受信ユニット901は、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)をマスタ基地局から受信するよう構成される。
決定ユニット902は、UE-AMBRに基づいて、マスタ基地局のために使用される第1UE-AMBRと、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRとを決定するよう構成される。
送信ユニット903は、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRをマスタ基地局へ送信するよう構成される。
任意に、受信ユニット901は、マスタ基地局によって送信される参照情報を受信するよう更に構成される。参照情報は、
ユーザ装置(UE)によってサポートされる全ての無保証ビットレート(non-GBR)サービスに関する情報、又は
マスタセルグループベアラに対応するnon-GBRサービスに関する情報
を含む。
決定ユニット902は、具体的に、参照情報及びUE-AMBRに基づいて第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRを決定するよう構成される。
任意に、non-GBRサービスに関する情報は、次の組み合わせ:
non-GBRサービスの量、又は
non-GBRサービスに対応するクオリティ・オブ・サービスクラス識別子(QCI)、又は
non-GBRサービスに対応する無線アクセスベアラ識別子、又は
non-GBRサービスに対応する割り当て/維持優先度(ARP)
のうちの少なくとも1つを含む。
上記の装置は、上記の対応する方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成され得る。具体的な実施及び技術的効果は、上記の方法実施形態で提供される方法のそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
通信装置の上記のユニットの分割は、論理機能の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では、ユニットの全て又は一部は、1つの物理エンティティに一体化されても、あるいは、物理的に分離されてもよい。その上、ユニットの全てが、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で、又はハードウェアの形で実装されてもよい。代替的に、ユニットの一部は、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてよい。例えば、送信ユニットは、独立して配置されたプロセッシング素子であっても、あるいは、実装のために基地局のチップに組み込まれてもよい。その上、送信ユニットは、代替的に、プログラムの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、基地局のプロセッシング素子は、送信ユニットの機能を呼び出して実行する。他のユニットの実装は、送信ユニットのそれと同様である。その上、ユニットの全て又は一部は、一体化されても、あるいは、別々に実装されてもよい。ここで、プロセッシング素子は、信号処理能力を備えた集積回路であってよい。実施プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、プロセッシング素子においてハードウェアの集積論理回路を使用することによって、又はソフトウェアの形で命令を使用することによって、実装されてよい。その上、送信ユニットは送信制御ユニットであり、基地局のアンテナ又は無線周波数装置のような送信装置を使用することによって、端末によって送信された情報を受信してよい。
上記のユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってよい。他の例として、上記のユニットのうちの1つが、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される場合に、プロセッシング素子は、汎用のプロセッサ、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。他の例として、ユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。
図10は、本願に従う通信装置の実施形態4の略構造図である。装置は、マスタ基地局に位置してよい。図10を参照すると、装置は、送信ユニット1001及び受信ユニット1002を含む。
送信ユニット1001は、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を二次基地局へ送信するよう構成される。
受信ユニット1002は、第1UE-AMBR及び/又は第2UE-AMBRを二次基地局から受信するよう構成され、ここで、第1UE-AMBR及び第2UE-AMBRは、UE-AMBRに基づいて取得される。
任意に、送信ユニット1001は、参照情報を二次基地局へ送信するよう更に構成される。参照情報は、
ユーザ装置(UE)によってサポートされる全ての無保証ビットレート(non-GBR)サービスに関する情報、又は
マスタセルグループベアラに対応するnon-GBRサービスに関する情報
を含む。
任意に、non-GBRサービスに関する情報は、次の組み合わせ:
non-GBRサービスの量、又は
non-GBRサービスに対応するクオリティ・オブ・サービスクラス識別子(QCI)、又は
non-GBRサービスに対応する無線アクセスベアラ識別子、又は
non-GBRサービスに対応する割り当て/維持優先度(ARP)
のうちの少なくとも1つを含む。
上記の装置は、上記の対応する方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成され得る。具体的な実施及び技術的効果は、上記の方法実施形態で提供される方法のそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
通信装置の上記のユニットの分割は、論理機能の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では、ユニットの全て又は一部は、1つの物理エンティティに一体化されても、あるいは、物理的に分離されてもよい。その上、ユニットの全てが、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で、又はハードウェアの形で実装されてもよい。代替的に、ユニットの一部は、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてよい。例えば、送信ユニットは、独立して配置されたプロセッシング素子であっても、あるいは、実装のために基地局のチップに組み込まれてもよい。その上、送信ユニットは、代替的に、プログラムの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、基地局のプロセッシング素子は、送信ユニットの機能を呼び出して実行する。他のユニットの実装は、送信ユニットのそれと同様である。その上、ユニットの全て又は一部は、一体化されても、あるいは、別々に実装されてもよい。ここで、プロセッシング素子は、信号処理能力を備えた集積回路であってよい。実施プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、プロセッシング素子においてハードウェアの集積論理回路を使用することによって、又はソフトウェアの形で命令を使用することによって、実装されてよい。その上、送信ユニットは送信制御ユニットであり、基地局のアンテナ又は無線周波数装置のような送信装置を使用することによって、端末によって送信された情報を受信してよい。
上記のユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってよい。他の例として、上記のユニットのうちの1つが、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される場合に、プロセッシング素子は、汎用のプロセッサ、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。他の例として、ユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。
図11は、本願に従う通信装置の実施形態5の略構造図である。装置は、マスタ基地局に位置してよい。図11を参照すると、装置は、取得ユニット1101、決定ユニット1102、及び送信ユニット1103を含む。
取得ユニット1101は、ユーザ装置集約最大ビットレート(UE-AMBR)を取得する。
決定ユニット1102は、二次基地局のベアラタイプを決定し、UE-AMBRに基づいて、二次基地局のために使用される第2UE-AMBRを決定し、ここで、第2UE-AMBRは、二次基地局によって、二次基地局のベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用される。
送信ユニット1103は、第2UE-AMBR及び二次基地局のベアラタイプを二次基地局へ送信する。
任意に、二次基地局のベアラタイプが二次セルグループベアラ(SCG bearer)のみを含む場合に、第2UE-AMBRが、二次基地局によって、二次基地局のベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
二次基地局が、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間の伝送レートを制御することを含む。
任意に、二次基地局のベアラタイプが二次基地局にアンカーされた分割ベアラのみを含む場合に、第2UE-AMBRが、二次基地局によって、二次基地局のベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
ダウンリンク上で、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局が、二次基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又は
アップリンク上で、二次基地局が、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御すること
を含む。
任意に、二次基地局のベアラタイプが二次セルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラを含む場合に、第2UE-AMBRが、二次基地局によって、二次基地局のベアラタイプに基づいて端末伝送レートを制御するために使用されることは、
ダウンリンク上で、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局が、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御し、且つ、マスタ基地局とUEとの間にある、二次基地局にアンカーされた分割ベアラのダウンリンク伝送レートを制御すること、又は
アップリンク上で、二次基地局が、第2UE-AMBRに基づいて、二次基地局とUEとの間にある、二次セルグループベアラ及び二次基地局にアンカーされた分割ベアラのアップリンク伝送レートを制御すること
を含む。
上記の装置は、上記の対応する方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成され得る。具体的な実施及び技術的効果は、上記の方法実施形態で提供される方法のそれらと同様であり、詳細は、ここで再び記載されない。
通信装置の上記のユニットの分割は、論理機能の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では、ユニットの全て又は一部は、1つの物理エンティティに一体化されても、あるいは、物理的に分離されてもよい。その上、ユニットの全てが、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で、又はハードウェアの形で実装されてもよい。代替的に、ユニットの一部は、プロセッシング素子によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてよい。例えば、送信ユニットは、独立して配置されたプロセッシング素子であっても、あるいは、実装のために基地局のチップに組み込まれてもよい。その上、送信ユニットは、代替的に、プログラムの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、基地局のプロセッシング素子は、送信ユニットの機能を呼び出して実行する。他のユニットの実装は、送信ユニットのそれと同様である。その上、ユニットの全て又は一部は、一体化されても、あるいは、別々に実装されてもよい。ここで、プロセッシング素子は、信号処理能力を備えた集積回路であってよい。実施プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、プロセッシング素子においてハードウェアの集積論理回路を使用することによって、又はソフトウェアの形で命令を使用することによって、実装されてよい。その上、送信ユニットは送信制御ユニットであり、基地局のアンテナ又は無線周波数装置のような送信装置を使用することによって、端末によって送信された情報を受信してよい。
上記のユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってよい。他の例として、上記のユニットのうちの1つが、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される場合に、プロセッシング素子は、汎用のプロセッサ、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。他の例として、ユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。
図12は、本願の実施形態に従う基地局の略構造図である。図12を参照すると、基地局は、アンテナ110、無線周波数装置120、及びベースバンド装置130を含む。アンテナ110は、無線周波数装置120へ接続される。アップリンク方向において、無線周波数装置120は、アンテナ110を通じて、端末によって送信された情報を受信し、処理のためにベースバンド装置130に対して、端末によって送信された情報を送信する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置130は、端末からの情報を処理し、処理された情報を無線周波数装置120へ送信し、無線周波数装置120は、端末からの情報を処理し、次いで、処理された情報を端末に対してアンテナ110を通じて送信する。
上記の通信装置は、ベースバンド装置130に位置してよい。実施において、上記のユニットは、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装される。例えば、ベースバンド装置130は、プロセッシング素子131及び記憶素子132を含む。プロセッシング素子131は、上記の方法実施形態における方法を実行するために、記憶素子132に記憶されているプログラムを呼び出す。その上、ベースバンド装置130は、無線周波数装置120と情報をやり取りするよう構成されたインターフェイス133を更に含んでもよい。例えば、インターフェイスは、共通公衆無線インターフェイス(common public radio interface,CPRI)である。
他の実施において、それらのユニットは、上記の方法を実装するよう構成された1以上のプロセッシング素子であってよく、これらのプロセッシング素子は、ベースバンド装置130に配置される。ここで、プロセッシング素子は、集積回路、例えば、1以上のASIC、1以上のDSP、又は1以上のFPGAであってよい。これらの集積回路は、チップを形成するように一体化されてもよい。
例えば、上記のユニットは、システム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)の形で集積及び実装されてよい。例えば、ベースバンド装置130はSOCチップを含み、SOCチップは上記の方法を実装するよう構成される。プロセッシング素子131及び記憶素子132は、チップに集積されてよく、プロセッシング素子131は、上記の方法又は上記のユニットの機能を実装するために、記憶素子132に記憶されているプログラムを呼び出す。代替的に、少なくとも1つの集積回路が、上記の方法又は上記のユニットの機能を実装するために、チップに集積されてもよい。代替的に、上記の実施は組み合わされてもよく、それにより、いくつかのユニットの機能は、プロセッシング素子がプログラムを呼び出すことによって実装され、いくつかのユニットの機能は、集積回路によって実装される。
如何なる方法でも、通信装置は、少なくとも1つのプロセッシング素子と、記憶素子と、通信インターフェイスを含む。少なくとも1つのプロセッシング素子は、上記の方法実施形態で提供される方法を実行するよう構成される。プロセッシング素子は、第1の方法、すなわち、記憶素子に記憶されているプログラムを実行する方法で、又は第2の方法、すなわち、プロセッシング素子内のハードウェアの集積論理回路を命令と組み合わせて使用する方法で、上記の方法実施形態におけるステップの一部又は全てを実行してよい。確かに、上記の方法実施形態で提供される方法は、代替的に、第1の方法を第2の方法と組み合わせることによって実行されてもよい。
上記の説明と同様に、ここで、プロセッシング素子は、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)のような汎用のプロセッサであっても、あるいは、上記の方法を実装するよう構成された1以上の集積回路、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、1以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、又は1以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)であってもよい。
記憶素子は、メモリであっても、あるいは、複数の記憶素子の総称であってもよい。
本願は、読み出し可能な記憶媒体を含む記憶媒体と、コンピュータプログラムとを更に提供する。コンピュータプログラムは、上記の実施形態のいずれか1つで提供される伝送レート制御方法を実装するために使用される。
本願は、プログラム製品を更に提供し、プログラム製品は、コンピュータプログラム(すなわち、実行命令)を含み、コンピュータプログラムは、読み出し可能な記憶媒体に記憶される。送信デバイスの少なくとも1つのプロセッサは、読み出し可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出してよく、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータプログラムを実行して、それにより、送信デバイスは、上記の実施で提供される伝送レート制御方法を実装する。
本願の実施形態は、少なくとも1つの記憶素子及び少なくとも1つのプロセッシング素子を含む通信装置を更に提供する。少なくとも1つの記憶素子は、プログラムを記憶するよう構成される。プログラムが実行されるときに、通信装置は、上記の実施形態のいずれか1つにおける基地局(マスタ基地局又は二次基地局)の動作を実行することを可能にされる。装置は、基地局チップであってよい。
上記の方法実施形態におけるステップの全て又は一部は、関連するハードウェアに指示するプログラムによって実装されてよい。上記のプログラムは、読み出し可能なメモリに記憶されてよい。プログラムが実行されるときに、方法実施形態におけるステップは実行される。上記のメモリ(記憶媒体)は、リード・オンリー・メモリ(英語:read-only memory,略してROM)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、固体状態ディスク、磁気テープ(英語:magnetic tape)、フロッピーディスク(英語:floppy disk)、光ディスク(英語:optical disc)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。