JP7100025B2 - 単回の挿入で複数の検体を採取するためのコア針生検機器 - Google Patents

単回の挿入で複数の検体を採取するためのコア針生検機器 Download PDF

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Description

開示の内容
優先権
本出願は、2016年10月12日出願、「CORE NEEDLE BIOPSY DEVICE FOR COLLECTING MULTIPLE SAMPLES IN A SINGLE INSERTION」と題された米国仮特許出願番号62/407,201に対する優先権を主張するものであり、その開示は参照として本明細書に組み込まれる。
生検とは、がんまたはその他の疾患の徴候に対する組織検査を可能とするために、患者から組織検体を切除することである。様々な検体採取機器を含む様々な医学的手法を使用して、様々な方法で組織検体を得てもよい。例えば、生検は、切開法(切開部の形成後に組織を外科的に切除する)または経皮法(例えば、細針吸引によるコア針生検または吸引式生検)であってもよい。組織検体の採取後、組織検体は通常、適切な検査(組織学的解析など)を実施するために設置された検査室(例えば、病理学検査室または生物医学検査室など)において解析される。
生検検体は、様々な機器を使用した切開法及び経皮法を含む様々な医学的手法における様々な方法で得られている。例えば、一部の生検機器においては、使用者が患者から1つまたは複数の生検検体を捕捉するために片手を使って単回の挿入で完全に操作可能であってもよい。加えて、一部の生検機器を、例えば、流体(例えば、加圧空気、生理食塩水、空気、真空など)の伝達用、力の伝達用及び/またはコマンドの伝達用などの、吸引モジュール及び/または制御モジュールにつなげてもよい。その他の生検機器は、別の機器につなげることなく、または別の方法で別の機器と連結することなく、完全にまたは少なくとも部分的に操作可能であってもよい。
乳房生検材料を採取するための1つの手法は、コア針生検機器を使用することである。1つのこのような機器は、Bard Biopsy Systems製のMAX-COREディスポーザブルコア生検機器である。コア針生検機器では頻繁に、ピアサの遠位端に隣接して配置された水平組織収容ノッチを備えた鋭利で硬いピアサを使用する。組織がノッチ内に収容されると、細長い中空切断外筒をノッチ上に移動させて組織検体を切断する。それから、ピアサと切断外筒の両方を患者から抜去するまで、切断組織検体をノッチ内に収容しておく。それゆえ、コア針生検機器では、ピアサ及び切断外筒の挿入あたり1つの組織検体のみを採取することができる。
乳房生検を実施するための別の手法は、吸引式乳房生検機器を使用した乳房生検を実施することである。この分野において現在使用されている教科書は、2012年11月11日に提供され、2013年にDevicor Medical Germany GmBhが版権を取得し、Springer Medizin Verlagがドイツで出版した、「Vacuum-Assisted Breast Biopsy with Mammotome(登録商標)」(著者:Markus Hahn,Anne Tardivon及びJan Casselman,ISBN 978-3-642-34270-7)である。
コア針乳房生検法とは対照的に、最新式の吸引式乳房生検機器は、検体毎の採取後にプローブを乳房から抜去する必要なく、複数の検体をプローブで切除することを可能とする。例えば、吸引式乳房生検機器では、中空針を使用して組織を穿刺する。中空針は鋭利な遠位端に隣接した水平アパーチャを含む。中空カッターは中空針内に配置されており、針の水平アパーチャに対して軸方向に移動させて組織検体を切断する。中空カッターによって組織検体が切断されると、組織検体はカッターを通して軸方向に移送されて組織回収機構内に回収される。
吸引式生検機器及び生検システム構成要素の例は、1996年6月18日に発行され「Method and Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」と題された米国特許番号5,526,822、2000年7月11日に発行され「Control Apparatus for an Automated Surgical Biopsy Device」と題された米国特許番号6,086,544、2000年12月19日に発行され「Fluid Collection Apparatus for a Surgical Device」と題された米国特許番号6,162,187、2002年8月13日に発行され「Method for Using a Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題された米国特許番号6,432,065、2004年6月22日に発行され「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題された米国特許番号6,752,768、2008年10月8日に発行され「Remote Thumbwheel for a Surgical Biopsy Device」と題された米国特許番号7,442,171、2010年12月1日に発行され「Clutch and Valving System for Tetherless Biopsy Device」と題された米国特許番号7,854,706、2011年3月29日に発行され「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題された米国特許番号7,914,464、2011年5月10日に発行され「Vacuum Timing Algorithm for Biopsy Device」と題された米国特許番号7,938,786、2011年12月21日に発行され「Tissue Biopsy Device with Rotatably Linked Thumbwheel and Tissue Sample Holder」と題された米国特許番号8,083,687、2012年2月1日に発行され「Biopsy Sample Storage」と題された米国特許番号8,118,755、2012年6月26日に発行され「Tetherless Biopsy Device with Reusable Portion」と題された米国特許番号8,206,316、2014年4月22日に発行され「Biopsy Device with Discrete Tissue Chambers」と題された米国特許番号8,702,623、2014年10月14日に発行され「Biopsy Device with Motorized Needle Firing」と題された米国特許番号8,858,465、及び、2016年5月3日に発行され「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」と題された米国特許番号9,326,755、に開示されている。上で列挙した米国特許のそれぞれの開示は、参照として本明細書に組み込まれる。
吸引式生検機器及び生検システム構成要素の追加の例は、2006年4月6日に公開され現在は放棄されている「Biopsy Apparatus and Method」と題された米国公開番号2006/0074345、2009年5月21日に公開され現在は放棄されている「Graphical User Interface for Biopsy System Control Module」と題された米国公開番号2009/0131821、2010年6月17日に公開され現在は放棄されている「Hand Actuated Tetherless Biopsy Device with Pistol Grip」と題された米国公開番号2010/0152610、2010年6月24日に公開され現在は放棄されている「Biopsy Device with Central Thumbwheel」と題された米国公開番号2010/0160819、2013年12月5日に公開され「Control for Biopsy Device」と題された米国公開番号2013/0324882、に開示されている。上で列挙した米国特許出願公開のそれぞれの開示は、参照として本明細書に組み込まれる。
例示的なコア針生検機器は、1996年10月1日に発行され「Needle Core Biopsy Instrument with Durable or Disposable Cannula Assembly」と題された米国特許番号5,560,373、1998年10月6日に発行され「Needle Core Biopsy Device」と題された米国特許番号5,817,033、1999年10月26日に発行され「Needle Core Biopsy Device」と題された米国特許番号5,971,939、及び、1996年4月30日に発行され「Needle Core Biopsy Instrument」と題された米国特許番号5,511,556、に開示されている。上で列挙した米国特許のそれぞれの開示は、参照として本明細書に組み込まれる。
本明細書は、本発明を詳細に指し示しかつ明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、添付図面と共に特定の実施例における以下の説明を参照することにより、本発明はより適切に理解されるもの考えられ、同様の参照符号は同一要素を識別するものである。図中において、一部の構成要素または構成要素の部分を、破線で表された透視図で示している。
例示的なコア針生検機器の斜視図を示す図である。 図1のコア針生検機器の針アセンブリの分解図を示す図である。 図2の針アセンブリの斜視図を示す図である。 図1のコア針生検機器の駆動アセンブリの斜視図を示す図である。 図4の駆動アセンブリの分解図を示す図である。 図4の駆動アセンブリの針コッキングアセンブリの分解図を示す図である。 図6の針コッキングアセンブリのリードスクリューの斜視図を示す図である。 図6の針コッキングアセンブリのキャリッジナットの斜視図を示す図である。 図5の線9-9に沿って横断面に切った、図6の針コッキングアセンブリの側面断面図を示す図である。 図10Aは図4の駆動アセンブリのカッター駆動アセンブリの分解図を示す図であり、図10Bは、図10Aの線B-Bに沿って横断面に切った、図10Aのカッター駆動アセンブリのコッキング部材の断面図を示す図である。 図11Aは図4の駆動アセンブリのピアサ駆動アセンブリの分解図を示す図であり、図11Bは、図11Aの線B-Bに沿って横断面に切った、図11Aのピアサ駆動アセンブリのコッキング部材の断面図を示す図である。 図4の駆動アセンブリの解放アセンブリの分解図を示す図である。 図4の解放アセンブリの底面図を示す図である。 駆動アセンブリが初期配置である、図4の駆動アセンブリの別の斜視図を示す図である。 駆動アセンブリがコック済み配置である、図4の駆動アセンブリのなおも別の斜視図を示す図である。 駆動アセンブリが準備の整った配置である、図4の駆動アセンブリの更に別の斜視図を示す図である。 ピアサ駆動アセンブリがファイヤー済み配置である、図4の駆動アセンブリの更に別の斜視図を示す図である。 カッター駆動アセンブリがファイヤー済み配置である、図4の駆動アセンブリの更に別の斜視図を示す図である。 針アセンブリが病変に隣接して配置された、図2の針アセンブリの部分正面図を示す図である。 ピアサが病変を通してファイヤー済みである、図2の針アセンブリの別の部分正面図を示す図である。 カッターが病変を通してファイヤー済みである、図2の針アセンブリのなおも別の部分正面図を示す図である。 ピアサ後退アセンブリが中間配置に後退した、図4の駆動アセンブリの更に別の斜視図を示す図である。 図22のピアサ後退アセンブリが近位配置に後退した、図4の駆動アセンブリの更に別の斜視図を示す図である。 組織回収機構が閉鎖配置である、図2の針アセンブリの組織回収機構の詳細斜視図を示す図である。 組織回収機構が開口配置である、図2の針アセンブリの組織回収機構の別の詳細斜視図を示す図である。
図面はいかなる様式においても限定することを意図するものではなく、必ずしも図中に示されていない様式を含む様々なその他の様式で、本発明の様々な実施形態を実施してもよいとみなされる。本明細書に組み込まれ本明細書の一部を構成する添付図面は本発明のいくつかの態様を示すものであり、また本明細書と共に本発明の原理を説明する役割を果たすものではあるが、示した正確な配置に本発明が限定されないということを理解すべきである。
本発明の特定の実施例に関する以下の記載を本発明の範囲を限定するために使用すべきではない。本発明のその他の実施例、特徴、態様、実施形態及び利点は、例示として、本発明を実施するために検討されるベストモードのうちの1つである、以下の記載により当業者に明らかである。理解されるだろうが、本発明は、本発明を逸脱しない全てのその他の異なる明らかな態様において実施可能である。それゆえ、図面及び記載は本質的に例示とみなすべきであり、限定するものではない。
様々な方法で組織検体を採取するために生検機器を使用してもよい。例えば、一部の例では、任意の生検手技中に採取された全ての組織検体が単一の組織検体バスケット内に入るように、単一の組織バスケット内に組織検体を回収する。一部のその他の例では、採取したそれぞれの組織検体用に独立した区画を有する組織検体ホルダー内に組織検体を回収する。このような多区画組織検体ホルダーは、それぞれの組織検体をその他の組織検体から分けて個別に収容するトレイまたはストリップを更に含んでいてもよい。このようなトレイまたはストリップは、取り外し可能であってもよく、または別の方法で、生検手技の終わりにあたり組織検体ホルダーから分離可能であってもよい。
組織検体を収容する構造に関係なく、様々なイメージング手法のガイダンス下、例えば、超音波画像ガイダンス、定位的(X線)ガイダンス、MRIガイダンス、陽電子放射マンモグラフィー(「PEM」ガイダンス)、乳房専用ガンマイメージング(「BSGI」)ガイダンス下などで、生検機器を使用して組織検体を採取してもよい。それぞれの手法は、使用するイメージングガイダンスの様式に基づいたその固有の方法を有している。以下の本文では、超音波画像ガイド下生検法、定位的ガイド下生検法及びMRIガイド下生検法について簡潔に説明する。
超音波画像ガイド下乳房生検法において、操作者は、患者の乳房上に超音波探触子を置き、超音波画像ディスプレイスクリーンを見ながら探触子を操作して、患者の乳房内における疑わしい組織の位置を探し当ててもよい。操作者が疑わしい組織を探し当てると、操作者は乳房の標的部位に麻酔をかけてもよい。乳房に麻酔をかけると、操作者は、メスを使用して探触子から離れた乳房の外側上の位置に最初の切開部を形成してもよい。それから、最初の切開部を介して、挿入カニューレ内に同軸に配置された乳房生検プローブの針を乳房内に挿入する。操作者は一方の手で生検プローブを操作しながら、もう一方の手で超音波振動子を把持し続ける。操作者はディスプレイスクリーン上の超音波画像を見ながら疑わしい組織に隣接した位置に針をガイドする。プローブの針内のカッターを使用して組織を切除してから、乳房生検機器上の手動回収部位または組織検体チャンバーのいずれかへとその組織を移送する。それから、挿入カニューレを乳房内に配置したままにして乳房生検機器の針を抜去する。その後、挿入カニューレを使用して、生検部位マーカーを生検部位に配置するための生検マーカー用カニューレを導入してもよい。マーカーが生検部位に配置されると、生検マーカー用カニューレと挿入カニューレの両方を乳房から抜去してから、皮膚の切開部を閉じるための医学的に許容される方法を使用して切開部を閉じる。
定位的画像ガイド下乳房生検法では、最初に患者を乳房位置確認アセンブリを含むX線装置に対して位置決めする。一部の処置では、患者を腹臥位にするが、患者は処置テーブル上に顔を下向きにして、少なくとも一方の乳房を処置テーブルの開口部を通して下垂させる。それから、処置テーブルの下に配置された圧迫板と位置確認アセンブリのX線受像器の間で乳房を圧迫する。圧迫板の前の、また乳房とX線源の間の自動ガイド機器上に乳房生検機器を配置する。患者の位置決め及び乳房の位置確認が完了すると、X線受像器を用いて0度の角度位置(すなわち、X線はX線受像器に対する垂直軸に沿って放出される)からのスカウト画像を取得する。患者が所望の位置に位置決めされたことをスカウト画像が示している場合、処置を定位的画像ペアの取得に進めてもよい。X線源をX線受像器に対して様々な相補的な角度位置(例えば、+15°及び-15°)に向けることにより定位的画像ペアを取得するが、それぞれの位置において少なくとも1つのX線画像を取得する。
更に定位的画像ガイド下乳房生検法では、好適な定位的画像ペアを取得すると、操作者は、定位的画像ペアを確認することによって生検検体採取が望ましい標的部位を同定してもよい。それぞれの定位的画像上の標的部位に印を付け、画像処理モジュールを使用して標的部位の正確なデカルト座標系の位置を計算する。それから、計算した標的部位の位置を自動ガイド機器に伝達する。自動ガイド機器はこの情報に応答して、標的部位に合う位置に乳房生検プローブを配置させる。乳房生検機器が配置されると、操作者はそれから、生検プローブの針を患者の乳房内にファイヤーすることにより、標的部位に針を配置させてもよい。プローブの針内のカッターを使用して組織を切除してから、乳房生検機器上の手動回収部位または組織検体チャンバーのいずれかへとその組織を移送する。生検組織の切除後、生検マーカー用カニューレを針内に挿入して、生検部位マーカーを生検部位に配置するために使用する。マーカーが生検部位に配置されると、針を乳房から抜去してから、皮膚の切開部を閉じるための医学的に許容される方法を使用して切開部を閉じる。
MRIガイド下乳房生検法では、テーブル上に患者が適切に位置決めされて、ターゲティング機器(例えば、グリッドとキューブの組み合わせ、または、ピラーと、ポストとクレードル支持台の組み合わせ)を配置及び使用した後、ベースラインMRI画像を撮影して標的位置を確認する。その後、メスを使用して乳房の皮膚を切開する。次に、スリーブ内に配置された栓塞子により形成されたアセンブリを切開部に通して挿入して皮膚下の乳房組織を穿刺する。一部の許容される外科手技では、栓塞子を抜去してから、栓塞子の代わりにイメージングロッドをスリーブ内に挿入する。イメージングロッドは単に、生検法に使用されるイメージング技術で検出可能な機構を含む適切な形状のロッドと定める。イメージングロッドのMRI画像を使用して、スリーブ/栓塞子アセンブリを穿刺した部位を探し当てる。一部のその他の許容される外科手技では、栓塞子は乳房組織と協同し、MRI画像に視覚的に観察可能なアーチファクトを提供する。これらの手技の両方においては、生検材料を採取する乳房内の位置を確認した後、栓塞子またはイメージングロッドを抜去する。
更にMRIガイド下乳房生検法では、栓塞子またはイメージングロッドを抜去した後、スリーブの内部を乳房生検プローブの針に置き換える。プローブの針内のカッターを使用して組織を切除してから、乳房生検機器上の手動回収部位または乳房生検機器検体チャンバーのいずれかへとその組織を移送する。生検組織の切除後、生検マーカー用カニューレを針内に挿入して、生検部位マーカーを生検部位に配置するために使用する。その後、スリーブから針を抜去する。任意選択的に、生検部位を再イメージングするためにイメージングロッドまたは栓塞子を乳房内へと戻す。その後、イメージングロッドまたは栓塞子及びスリーブを抜去する。
吸引式生検機器とコア針生検機器の両方は、状況に応じて、もう一方に勝る様々な利点を有し得る。例えば、吸引式生検機器における1つの利点は、吸引式により、単回の挿入を使用して複数の組織検体を切除することができる点である。しかしながら、コア針生検機器がこの特徴を欠いているとはいえ、コア針生検機器の使用が依然として望ましい場合がある。例えば、コア針生検機器は通常、コア針生検機器と比較してより小さな針を有することができるため、患者の不安を軽減し、針の病変穿刺能を向上させる。それゆえ、一部の例では、両方の様式の生検機器にある利点を得るために、吸引式生検機器の複数検体切除機構をコア針生検機器に組み込むことが望ましい場合がある。
コア針生検機器である本明細書に記載の機器の望ましい機能は、コア針型機器を使用しつつも単回の挿入で複数の検体を得ることが可能な機器であるということである。現時点においては、吸引式生検機器のみがこの機能を有すると考えられている。
図1は、乳房生検法に使用する例示的なコア針生検機器(10)を示している。本実施例のコア針生検機器(10)は、ボディ(12)及びボディ(12)から遠位に延びた針アセンブリ(20)を含む。ボディ(12)は、外側ハウジング(14)及び外側ハウジング(14)上に配置された始動部材(16)を含む。以下で更に詳細に記載するように、外側ハウジング(14)は、切断サイクル及び組織取得サイクル中に針アセンブリ(20)を駆動するために使用される、生検機器(10)の様々な構成要素を収めている。この目的のために、本実施例の外側ハウジング(14)を、操作者が片手を使って把持するようなサイズ及び形状としている。図示してはいないが、一部の実施例において、外側ハウジング(14)が、それぞれの部品が相互接続して外側ハウジング(14)を形成する複数の部品を含み得るということを理解すべきである。
図2及び図3は、更に詳細に針アセンブリ(20)を示している。図2において参照可能なように、針アセンブリ(20)は細長いピアサ(22)及び細長いカッター(40)を含む。以下で更に詳細に記載するように、ピアサ(22)は通常、組織をピアスして組織検体を採取するためにカッター(40)に対して移動可能であり、その一方で、カッターは通常、組織検体を切断するためにピアサ(22)に対して移動可能である。ピアサ(22)は、鋭利な遠位端(24)及び遠位端(24)に隣接して配置されたノッチ(26)を有する略円筒状のロッドを含む。以下で更に詳細に記載するように、遠位端(24)は通常、患者の組織を穿通するように構成されている。また以下で更に詳細に記載するように、ノッチ(26)は通常、組織検体がカッター(40)によって切断された後に組織検体がノッチ(26)内に採取可能なように、その中に組織を収容するように構成されている。
後ほど、本出願において、針アセンブリ(20)をコア針生検機器(10)内で前後に移動させるための具体的な手段及び方法について記載する。本出願人らが針アセンブリ(20)を前後に移動させるための具体的な手段及び方法を包含しているが、本出願人らが、それによって束縛されることを意図せずに、針アセンブリ(20)を前後に移動させるための多くの代替的な方法が存在し、これらの代替的な方法が生検機器を設計する当業者に周知であるはずと考えているということを、本出願人らはこの時点で指摘しておきたい。
端部(30)はピアサ(22)の近位端上に配置されている。本実施例の端部(30)はピアサ(22)の近位端上にオーバーモールドされており、通常は、ピアサ(22)の操作性を向上するように構成されている。詳細には、端部(30)は横向きノッチ形状の収容機構(32)を含む。収容機構(32)はピアサ駆動アセンブリ(300)の一部を収容するように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、このことは、所定の移動シーケンスを介してピアサ駆動アセンブリ(300)にピアサ(22)の移動を駆動させる。
カッター(40)は、ピアサ(22)をその中に収容するように構成された略中空円筒状のチューブを含む。カッター(40)は、開口遠位端(42)、カニューレ部(44)及び端部(50)を含む。開口遠位端(42)は、ピアサ(22)がカッター(40)に対して移動する際に、ピアサ(22)の少なくとも一部分をカッター(40)から突出させるように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、この構成により、ピアサ(22)のノッチ(26)をカッター(40)の遠位端(42)に対して移動させることで、切断サイクル及び組織取得サイクル中に針アセンブリ(20)を移動させることが可能となる。
本実施例の開口遠位端(42)はテーパー端(43)を含む。テーパー端(43)は通常、カッター(40)がピアサ(22)のノッチ(26)に対して移動する際に、組織を切り進んで組織検体を分離するように構成されている。それゆえ、テーパー端(43)が通常、刃として機能するように構成されていると理解すべきである。テーパー構成を使用して本実施例を記載及び提示しているが、その他の実施例では、様々な代替構成を使用可能であることを理解すべきである。例えば、一部の実施例では、テーパー端(43)は、示したテーパーに加えてまたはそれに代えて複数の鋸歯を含む。更にその他の実施例では、テーパー端(43)は、本明細書の教示に照らして当業者に明らかな任意のその他の追加または代替の切断面を含んでいてもよい。
カッター(40)のカニューレ部(44)は、ピアサ(22)をカッター(40)の近位端に収容可能となるように、遠位端(42)から端部(50)まで近位に延びている。ピアサ(22)の端部(30)とは異なり、カッター(40)の端部(50)は通常、端部(50)の少なくとも一部分が外側ハウジング(14)に対して遠位に延びるように細長い。以下で更に詳細に記載するように、外側ハウジング(14)に対するこの遠位延長により、操作者が組織検体回収目的で端部(50)の一部にアクセスすることが可能となる。
カッター(40)の端部(50)は収容機構(52)及び組織回収機構(54)を含む。ピアサ(22)の収容機構(32)と同様に、端部(50)の収容機構(52)は、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分を収容するように構成された横向きスロットまたはその他の収容機構を含む。以下で更に詳細に記載するように、収容機構(52)は、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分を収容して、所定の移動シーケンスを介してカッター駆動アセンブリ(200)にカッター(40)を移動させるように構成されている。
組織回収機構(54)は収容機構(52)に対して遠位に配置されている。組織回収機構(54)は通常、カッター(40)のカニューレ部(44)に開いた細長いノッチを定める。それに対応して、カニューレ部(44)は、組織回収機構(54)に隣接した切欠き部(46)を含む。それゆえ、組織回収機構(54)が、カニューレ部(44)により定められた中空内部すなわち内腔と連動していることを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、組織回収機構(54)とカニューレ部(44)のこの関係により、操作者が組織検体をカッター(40)からピアサ(22)によって採取されたままで取り出すことが可能となる。
図3は、カッター(40)内に配置されたピアサ(22)を示している。参照可能なように、カッター(40)は通常、ピアサ(22)がカッター(40)と同軸であるように、ピアサ(22)を収容するように構成されている。加えて、ピアサ(22)は通常、カッター(40)の開口遠位端(42)に対して移動可能である。一部の状況においては、ピアサ(22)は、カッター(40)が静止状態のままでいる間にカッター(40)に対して移動すると理解すべきである。その他の状況においては、カッター(40)は、ピアサ(22)が静止状態のままでいる間にピアサ(22)に対して移動する。いずれの例においても、ピアサ(22)及びカッター(40)は通常、ノッチ(26)がカッター(40)の開口遠位端(42)に対して遠位または近位に配置され得るように、ピアサ(22)のノッチ(26)がカッター(40)の内側及び外側に移動するように構成されていることを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、この構成により、ピアサ(22)及びカッター(40)を協同的に操作して、組織をピアスし、組織検体を切断し、操作者が組織回収機構(54)を介して回収するために組織検体を後退させることが可能となる。
図4及び図5は、外側ハウジング(14)を取り除いた、生検機器(10)のボディ(12)の内部構成要素を示している。参照可能なように、外側ハウジング(14)の内側において、ボディ(12)は駆動アセンブリ(100)を含む。駆動アセンブリ(100)は通常、針アセンブリ(20)に嵌合して、所定の移動シーケンスを介してピアサ(22)及びカッター(40)を駆動することにより、患者への単回の針アセンブリ(20)挿入で、組織をピアスして複数の組織検体を取得するように構成されている。図示してはいないが、外側ハウジング(14)が、駆動アセンブリ(100)を支持または別の方法で嵌合する様々な内部形状を定めていることを理解すべきである。理解されるだろうが、このような内部形状を使用して、駆動アセンブリ(100)のその他の構成要素及び/または外側ハウジング(14)に対する駆動アセンブリ(100)の様々な構成要素の相対運動を提供する。
駆動アセンブリ(100)は、針コッキングアセンブリ(110)、カッター駆動アセンブリ(200)、ピアサ駆動アセンブリ(300)及び解放アセンブリ(400)を含む。一般に、また以下で更に詳細に記載するように、針コッキングアセンブリ(110)はカッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)に嵌合してカッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)をコックし、それらに対応して、カッター(40)及びピアサ(22)をコックする。解放アセンブリ(400)はまた、カッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)に嵌合してカッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)を選択的に解放してファイヤーすることにより、カッター(40)及びピアサ(22)を選択的に解放してファイヤーする。
針コッキングアセンブリ(110)については図6~図9において最も良く参照される。参照可能なように、針コッキングアセンブリ(110)は、リードスクリュー(112)、キャリッジナット(130)、伝動部材(150)及びモーターアセンブリ(160)を含む。リードスクリュー(112)については図7において最も良く参照される。参照可能なように、リードスクリュー(112)は通常、細長いマルチスレッドロッドである。リードスクリュー(112)は、遠位端(114)、第1のスレッド部(116)、摺動停止部(118)、非スレッド部(120)、キー溝(122)、第2のスレッド部(124)及び近位端(126)を含む。
リードスクリュー(112)の遠位端(114)は通常、第1のスレッド部(116)から遠位に延びた円筒形状部を含む。遠位端(114)は、外側ハウジング(14)の少なくとも一部分または別の中間接続部材、例えば、軸受などに収容されて、リードスクリュー(112)を固定軸周りに回転させるように構成されている。それゆえ、遠位端(114)は通常、リードスクリュー(112)の回転を可能とするためのボスまたは位置決め機構として機能するということを理解すべきである。
第1のスレッド部(116)は遠位端(114)の近位に配置されている。第1のスレッド部(116)は、比較的細かいピッチを有するスレッド(117)を含む。以下で更に詳細に記載するように、スレッド(117)は通常、カッター駆動アセンブリ(200)の一部に嵌合して、リードスクリュー(112)の回転運動をカッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分の並進移動に変換するように構成されている。この運動の変換は通常、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分における近位及び遠位への並進移動をもたらし、それにより、カッター駆動アセンブリ(200)のコッキングがもたらされる。
摺動停止部(118)は第1のスレッド部(116)の近位に配置されており、また、キー溝(122)、第2のスレッド部(124)及び近位端(126)の遠位に配置されている。摺動停止部(118)は略円筒形状部を含む。摺動停止部(118)の直径は通常、第1のスレッド部(116)のピッチ外径に相当している。以下で更に詳細に記載するように、摺動停止部(118)のこれらサイズ及び形状の特徴により、カッター駆動アセンブリ(200)がリードスクリュー(112)に対して移動する際に、摺動停止部(118)がカッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分の同軸支持を提供することを可能とする。
摺動停止部(118)の直径はまた通常、リードスクリュー(112)の非スレッド部(120)の直径よりも大きい。理解されるだろうが、摺動停止部(118)と非スレッド部(120)の間における直径のこの差異により、摺動停止部(118)が機械的停止機構として機能することが可能となる。以下で更に詳細に記載するように、この機械的停止機構は、キャリッジナット(130)がリードスクリュー(112)に沿って移動する際の、キャリッジナット(130)の遠位並進移動を制限するように構成されている。
リードスクリュー(112)は、摺動停止部(118)と第1のスレッド部(116)の間に窪み部(119)を定める。以下で更に詳細に記載するように、窪み部(119)は通常、カッター駆動アセンブリ(200)が窪み部(119)と軸方向にアライメントされて配置される際に、カッター駆動アセンブリ(200)の一部分が「自由回転」するように構成されている。本明細書で使用する用語「自由回転」とは、カッター駆動アセンブリ(200)を更に近位並進移動させずに、またリードスクリュー(112)とカッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分の間に固定されることなく、リードスクリュー(112)が回転し続ける機能のことを意味すると理解すべきである。自由回転中において、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分は通常、リードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)から切り離されると理解すべきである。しかしながら、リードスクリュー(112)の回転を逆転させると、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分がリードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)と再嵌合するように、窪み部(119)の長さは十分に限定されると理解すべきである。窪み部(119)と、第1のスレッド部(116)とカッター駆動アセンブリ(200)の間の関係に関する更なる詳細については、以下で更に詳細に記載する。
図7に示すように、非スレッド部(120)は摺動停止部(118)に近位に隣接している。非スレッド部(120)はまた第2のスレッド部(124)に遠位に隣接しており、近位端(126)の遠位に配置されている。非スレッド部(120)は、スレッドまたはその他の形状を有さない略円筒形状である。しかしながら、図7において参照可能なように、キー溝(122)は、非スレッド部(120)にわたり、また第2のスレッド部(124)にわたり延びている。摺動停止部(118)に関して上で記載したとおり、非スレッド部(120)は、摺動停止部(118)により定められた直径よりも一般的に小さな直径を有している。上でも記載しているように、また以下で更に詳細に記載するように、非スレッド部(120)と摺動停止部(118)の間における直径のこの差異により、非スレッド部(120)がキャリッジナット(130)のための機械的停止機構を提供することが可能となる。
第2のスレッド部(124)は、非スレッド部(120)が第2のスレッド部(124)の遠位に、また近位端(126)が非スレッド部(120)の近位にある状態で、非スレッド部(120)と近位端(126)の間に配置されている。第2のスレッド部(124)は複数の比較的粗いスレッド(125)を含む。スレッド(125)は通常、第1のスレッド部(116)のスレッド(117)と比較して粗い。それゆえ、回転運動を軸方向の並進移動に変換するように機能する両方のスレッド(125、117)に関し、第2のスレッド部(124)のスレッド(125)は通常、第1のスレッド部(116)のスレッド(117)と比較して同一回転入力からのより速い並進移動をもたらすということを理解すべきである。
本実施例の第2のスレッド部(124)はピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分に嵌合するように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、第2のスレッド部(124)のスレッド(125)は通常、リードスクリュー(112)の回転運動をピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分における軸方向の並進移動に変換するように構成されている。回転運動の並進移動へのこの変換により、ピアサ駆動アセンブリが、組織回収機構(54)を介した組織回収の目的でピアサ(22)を並進移動させることが可能となる。
本実施例において、第2のスレッド部(124)及び非スレッド部(120)は、非スレッド部(120)が長さを定めるように調整される。非スレッド部(120)の長さは通常、キャリッジナット(130)のおおよその長さよりもわずかに長い。理解されるだろうが、非スレッド部の長さにより、摺動停止部(120)によって停止されるまでピアサ駆動アセンブリ(300)がキャリッジナット(130)を軸方向に並進移動させることが可能となる。しかしながら、摺動停止部(120)によって並進移動が停止すると、非スレッド部(120)により、リードスクリュー(112)がピアサ駆動アセンブリ(300)に対して「自由回転」することになる。本明細書で使用する用語「自由回転」とは、ピアサ駆動アセンブリ(300)を更に並進移動させずに、またリードスクリュー(112)とピアサ駆動アセンブリ(300)の間に固定されることなく、リードスクリュー(112)が回転し続ける機能のことを意味すると理解すべきである。自由回転中において、ピアサ駆動アセンブリ(300)は通常、第2のスレッド部(124)から切り離されている。しかしながら、リードスクリュー(112)の回転を逆転させると、ピアサ駆動アセンブリ(300)が第2のスレッド部(124)と再嵌合するような程度に、非スレッド部の長さが限定されたままになると理解すべきである。非スレッド部(120)と、第2のスレッド部(124)とピアサ駆動アセンブリ(300)の間の関係に関する更なる詳細については、以下で更に詳細に記載する。
図6に戻ると、リードスクリュー(112)の回転は伝動部材(150)及びモーターアセンブリ(160)によって提供される。詳細には、本実施例の伝動部材(150)はリードスクリュー(112)の近位端(126)にしっかりと固定されるように構成されている。伝動部材(150)は、モーターアセンブリ(160)の回転伝達機構(162)からリードスクリュー(112)に回転運動を伝達するように構成された回転伝達機構(152)を含む。本実施例において、回転伝達機構(152、162)は、回転運動がベルト(図示せず)を介して伝達されるようなベルト駆動で構成されている。回転伝達機構(152、162)をベルト駆動を使用したものとして示しているが、任意のその他の好適な回転伝達機構を使用してもよいということを理解すべきである。例えば、一部の実施例では、回転伝達機構(152、162)は、モーターアセンブリ(160)からリードスクリュー(112)に回転運動を伝達するための、様々な歯数比の1個または複数個の歯車を含んでいてもよい。当然、その他の実施例では、回転運動をリードスクリュー(112)に直接伝達する直接駆動部をモーターアセンブリ(160)が含むことになるように、回転伝達機構(152、162)を完全に省略してもよい。
上記のとおり、モーターアセンブリ(160)は回転伝達機構(162)を含む。加えて、モーターアセンブリ(160)は回転動力源(164)を含む。本実施例の回転動力源(164)は電動モーターを含む。その他の実施例では、回転動力源(164)は、任意のその他の好適な動力源、例えば、エアモーター、圧電モーター及び/またはその他を含んでいてもよい。
図8はキャリッジナット(130)を更に詳細に示している。参照可能なように、キャリッジナット(130)は、略円筒形状部を通って全体に延びたボア(132)を備えた略円筒形状部を含む。ボア(132)の内側に延びているのはキー(134)である。キー(134)は、キャリッジナット(130)の長さの少なくとも一部分にわたり軸方向に延びている。以下で更に詳細に記載するように、キャリッジナット(130)が通常、リードスクリュー(112)と共に回転するように構成されるように、キー(134)は通常、リードスクリュー(112)のキー溝(122)に嵌合するように構成されている。
キャリッジナット(130)は、キャリッジナット(130)の外側上にスレッド部(136)及び摺動部(140)を定める。スレッド部(136)は複数のスレッド(138)を含む。スレッド(138)は通常、比較的細かく、また一般に、リードスクリュー(112)に関して上で記載した第1のスレッド部(116)のスレッド(117)のピッチと等しいピッチを含む。更に詳細に記載するように、スレッド部(136)のスレッド(138)は通常、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分に嵌合して、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分を様々な配置にわたって移動させることにより、ピアサ(22)をコックしてファイヤーするように構成されている。
摺動部(140)は、外径を有する略円筒形状を定める。摺動部(140)の外径はスレッド部(136)の外径にほぼ相当している。以下で更に詳細に記載するように、直径におけるこの対応関係により、カッター駆動アセンブリ(200)の少なくとも一部分が、通常はキャリッジナット(130)と同軸を維持しつつ、摺動部(140)とスレッド部(136)の両方にわたり自由に摺動することが可能となる。
摺動部(140)は、キャリッジナット(130)の近位端に隣接する環状チャネル(142)を定める。以下で更に詳細に記載するように、環状チャネル(142)は、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分を収容して、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分をキャリッジナット(130)に軸方向に固定するように構成されている。しかしながら、また以下で更に詳細に記載するように、カニューレチャネル(142)を介してキャリッジナット(130)に軸方向に固定されたカッター駆動アセンブリ(300)の任意の一部は、キャリッジナット(130)がピアサ駆動アセンブリ(300)に対して回転可能となるように、回転可能に、しっかりとは固定されていない。
キャリッジナット(130)は、摺動部(140)とスレッド部(136)の間に配置された窪み部(144)を定める。窪み部(144)は、スレッド部(136)の外径及び摺動部(140)の外径よりも一般に小さな外径により定められる。加えて、窪み部(144)は長さを定める。以下で更に詳細に記載するように、窪み部(144)の長さは通常、ピアサ駆動アセンブリ(300)の一部分をキャリッジナット(130)に対して自由回転させるために、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分とほぼ等しい。
以下で更に詳細に記載するように、窪み部(144)は通常、ピアサ駆動アセンブリ(300)が窪み部(144)と軸方向にアライメントされて配置される際に、ピアサ駆動アセンブリ(300)の一部分が自由回転するように構成されている。リードスクリュー(112)の非スレッド部(120)に関する上の記載と同様に、本明細書で使用する用語「自由回転」とは、ピアサ駆動アセンブリ(300)を更に近位並進移動させずに、またキャリッジナット(130)とピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分の間に固定されることなく、キャリッジナット(130)が回転し続ける機能のことを意味する。自由回転中において、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分は通常、キャリッジナット(130)のスレッド部(136)から切り離されると理解すべきである。しかしながら、キャリッジナット(130)の回転を逆転させると、ピアサ駆動アセンブリ(300)の少なくとも一部分がキャリッジナット(130)のスレッド部(136)と再嵌合するように、窪み部(144)の長さは十分に限定されると理解すべきである。窪み部(144)と、スレッド部(136)とピアサ駆動アセンブリ(300)の間の関係に関する更なる詳細については、以下で更に詳細に記載する。
図9は、リードスクリュー(112)上に同軸に配置されたキャリッジナット(130)を示している。参照可能なように、キャリッジナット(130)をリードスクリュー(112)上に配置する際、キー(134)はリードスクリュー(112)のキー溝(122)内に延びている。それゆえ、リードスクリュー(112)の回転がキャリッジナット(130)の対応する回転をもたらすように、リードスクリュー(112)のキー溝(122)がキー(134)に嵌合するように構成されていることを理解すべきである。キー溝(122)がリードスクリュー(112)の第2のスレッド部(124)と非スレッド部(120)の両方にわたり延びているため、リードスクリュー(112)の第2のスレッド部(124)と非スレッド部(120)の周りを軸方向にキャリッジナット(130)が移動するように、キャリッジナット(130)のキー(134)にキー溝(122)が嵌合するように構成されていると理解すべきである。
図10Aはカッター駆動アセンブリ(200)を更に詳細に示している。詳細には、カッター駆動アセンブリ(200)は、コッキング部材(210)、駆動部材(230)及び弾性部材(202)を含む。コッキング部材(210)は、停止部(212)、摺動部(216)、及び、コッキング部材(210)を通って軸方向に延びているボア(220)を含む。停止部(212)は通常、駆動部材(230)用の機械的停止部として機能するように構成されている。それゆえ、停止部(212)は、部分的に円筒状のフランジに類似した形状または別の類似形状を形成している。以下で更に詳細に記載するように、停止部(212)のこの機械的停止機構は通常、駆動部材(230)が所定の移動シーケンスを介してカッター(40)を移動させるように、駆動部材(230)の移動を操作するように構成されている。
停止部(212)は、ボア(220)に対して上方に延びるアライメントタブ(214)を更に定める。アライメントタブ(214)は略長方形または立方体の形状部を含む。その他の実施例では、アライメントタブ(214)は、任意のその他の好適な形状部、例えば、円筒状部、球形状部、三角形状部及び/またはその他を含んでいてもよい。図示してはいないが、アライメントタブ(214)が、外側ハウジング(14)または中間ハウジング(図示せず)内に配置された対応するチャネルまたはトラック内に収容されるように構成されていることを理解すべきである。このようなチャネルまたはトラックは、コッキング部材(210)の特定の所定軸方向経路への移動を制限するように構成されている。このようなチャネルまたはトラックは、以下で更に詳細に記載するように、リードスクリュー(112)に対するコッキング部材(210)の回転を防止することにより、コッキング部材(210)の軸方向移動をリードスクリュー(112)が駆動するように更に構成されている。
コッキング部材(210)の摺動部(216)は停止部(212)から近位に延びている。摺動部(216)は、駆動部材(230)を受けるように構成された略円筒状の外表面部を含む。以下で更に詳細に記載するように、駆動部材(230)は通常、所定の移動シーケンスを介してカッター(40)を駆動するために、摺動部(216)上を同軸に摺動可能である。しかしながら、摺動部(216)は、停止部(212)のサイズまたは直径よりも小さな直径を有している。それゆえ、駆動部材(230)が停止部(212)に到達するまで、駆動部材(230)が通常、摺動部(216)上を同軸に摺動可能であることを理解すべきである。その位置においては、摺動部(216)に対するあらゆる更なる遠位摺動が停止部(212)によって停止する。
上記のとおり、コッキング部材(210)のボア(220)は停止部(212)と摺動部(216)の両方にわたり延びている。ボア(220)はボア(220)の内側に延びている複数のスレッド(222)を定める。図10Bにおいて最も良く参照されるように、ボア(220)のスレッド(222)は、停止部(212)の長さに相当するボア(220)の長さにのみわたり延びている。本実施例のスレッド(222)がボア(220)にわたり部分的にのみ延びているが、その他の実施例では、スレッド(222)はボア(220)の全長にわたり延びていてもよいということを理解すべきである。しかしながら、このような実施例では、リードスクリュー(112)の特定の相補的な形状は、スレッド(222)の追加の長さに適応するために、長さ/サイズの調節を必要とし得るということを理解すべきである。
ボア(220)はリードスクリュー(112)の少なくとも一部分を収容するように構成されている。詳細には、以下で更に詳細に記載するように、ボア(220)は、切断サイクル及び組織取得サイクル中における様々な段階において、リードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)、窪み部(119)及び/または摺動停止部(118)を収容するように構成されている。理解されるだろうが、スレッド(222)は第1のスレッド部(116)のスレッド(117)に嵌合するように構成されている。それゆえ、コッキング部材(210)に対するリードスクリュー(112)の回転は通常、リードスクリュー(112)に対するコッキング部材(210)の軸方向の並進移動をもたらすということを理解すべきである。
上記のとおり、ボア(220)のスレッド(222)は通常、停止部(212)の長さに限定される。本実施例におけるボア(220)の一部分が非スレッド(例えば、摺動部(216)に相当する部分)であるため、ボア(220)がリードスクリュー(112)の摺動停止部(118)の少なくとも一部分を収容可能であることを理解すべきである。しかしながら、摺動停止部(118)がリードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)の外径とほぼ等しい直径を定めるため、コッキング部材(210)がリードスクリュー(112)に対して近位に移動する際、スレッド(222)がリードスクリュー(112)の摺動停止部(118)に到達するまでに限り、このような相対移動が可能となるということを理解すべきである。スレッド(222)がリードスクリュー(112)の摺動停止部(118)に到達すると、スレッド(222)の外径と摺動停止部(118)の外径の間の締め代がコッキング部材(210)の更なる近位移動を防止する。更に、この段階におけるスレッド(222)が窪み部(119)に隣接していることにより、第1のスレッド部(116)のスレッド(117)とは切り離されている。
駆動部材(230)は、ボディ(232)、アライメントタブ(236)及び駆動タブ(240)を含む。ボディ(232)は、コッキング部材(210)に関して上で記載した停止部(212)に通常は類似した形状部を含む。停止部(212)と同様に、ボディ(232)はボディ(232)にわたり延びるボア(234)を定める。ボディ(232)のボア(234)はコッキング部材(210)の摺動部(216)を収容するように構成されている。それゆえ、駆動部材(230)が通常、コッキング部材(210)の摺動部(216)に対して同軸に摺動可能であることを理解すべきである。
アライメントタブ(236)はボディ(232)から上方に延びている。コッキング部材(210)のアライメントタブ(214)と同様に、駆動部材(230)のアライメントタブ(236)は、外側ハウジング(14)または中間ハウジング(図示せず)内に配置されたチャネルまたはトラックに嵌合するように構成されている。上記と同様に、この構成は通常、このようなチャネルまたはトラックに、駆動部材(230)の所定経路への移動を制限させている。しかしながら、上記のアライメントタブ(214)とは異なり、駆動部材(230)のアライメントタブ(236)はボディ(232)から比較的短い距離だけ延びている。アライメントタブ(214)に見られるように全長に延びるアライメントタブ(236)の代わりに、駆動部材(230)のアライメントタブ(236)の一部を解放部材(238)に置き換えている。解放部材(238)は略円筒形状部を含む。以下で更に詳細に記載するように、解放部材(238)は通常、駆動部材(230)をコック済み配置に一時的に保持してから、解放アセンブリ(400)の駆動を介して駆動部材(230)を選択的に解放するために、解放アセンブリ(400)によって収容されるように構成されている。
駆動タブ(240)はボディ(232)から下方に延びている。駆動タブ(240)は上部(242)及び下部(244)を含む。上部(242)は略長方形形状部を含む。図示してはいないが、一部の実施例では、上部(242)が、外側ハウジング(14)またはその中間内側ハウジング(図示せず)のチャネルまたはトラック内に収容されるように構成され得るということを理解すべきである。このような実施例では、上部(242)は、駆動部材(230)の所定経路への移動を制限するように機能する。
駆動タブ(240)の下部(244)は上部(242)から下方に延びている。下部(244)は通常、カッター(40)の収容機構(52)内に収容されるように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、下部(244)がカッター(40)の収容機構(52)内に収容される際、駆動部材(230)は通常、下部(244)による所定の移動シーケンスを介してカッター(40)を駆動させる。図示してはいないが、上部(242)が外側ハウジング(14)または中間内側ハウジングのチャネルまたはトラック内に収容される実施例では、このようなチャネルまたはトラックは、下部(244)がこのようなチャネルまたはトラックを通ってカッター(40)の収容機構(52)に延びることを防止するための開口部または別のチャネルを含み得るということを理解すべきである。
カッター駆動アセンブリ(200)を組み立てる際(例えば、図4に見られるように)、バネ(202)は駆動部材(230)の近位端に隣接して配置される。加えて、バネ(202)は、駆動アセンブリ(100)の操作における個々の段階に応じて、コッキング部材(210)の摺動部(216)の周りに同軸に、及び/または、リードスクリュー(112)の摺動停止部(118)の周りに同軸に、配置される。以下で更に詳細に記載するように、バネ(202)は通常、駆動部材(230)が解放アセンブリ(400)によって解放された後に、駆動部材(230)を遠位に駆動するように構成されている。バネ(202)は通常、コッキング部材(210)の摺動部(216)の外径にほぼ相当する外径を定める。本実施例のバネ(202)をコイルバネで示しているが、本明細書の教示に照らして当業者に明らかな任意のその他の好適な弾性部材を使用してもよいということを理解すべきである。
図11Aはピアサ駆動アセンブリ(300)を更に詳細に示している。参照可能なように、ピアサ駆動アセンブリ(300)は、コッキング部材(310)、駆動部材(330)、ピアサ後退アセンブリ(350)及びバネ(302)を含む。ピアサ駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(310)はカッター駆動アセンブリ(200)のコッキング部材(210)に類似している。詳細には、コッキング部材(210)と同様に、コッキング部材(310)は、停止部(312)、摺動部(316)、及び、コッキング部材(310)を通って軸方向に延びているボア(320)を含む。停止部(312)は通常、駆動部材(330)用の機械的停止部として機能するように構成されている。それゆえ、停止部(312)は、部分的に円筒状のフランジに類似した形状または別の類似形状を形成している。以下で更に詳細に記載するように、停止部(312)のこの機械的停止機構は通常、駆動部材(330)が所定の移動シーケンスを介してピアサ(22)を移動させるように、駆動部材(330)の移動を操作するように構成されている。
停止部(312)は、ボア(320)に対して上方に延びるアライメントタブ(314)を更に定める。アライメントタブ(314)は略長方形または立方体の形状部を含む。その他の実施例では、アライメントタブ(314)は、任意のその他の好適な形状部、例えば、円筒状部、球形状部、三角形状部及び/またはその他を含んでいてもよい。図示してはいないが、アライメントタブ(314)が、外側ハウジング(14)または中間ハウジング(図示せず)内に配置された対応するチャネルまたはトラック内に収容されるように構成されていることを理解すべきである。このようなチャネルまたはトラックは、コッキング部材(310)の特定の所定軸方向経路への移動を制限するように構成されている。このようなチャネルまたはトラックは、以下で更に詳細に記載するように、リードスクリュー(112)及びキャリッジナット(130)に対するコッキング部材(310)の回転を防止することにより、コッキング部材(310)の軸方向移動をリードスクリュー(112)及びキャリッジナット(130)が駆動するように更に構成されている。
コッキング部材(310)の摺動部(316)は停止部(312)から近位に延びている。摺動部(316)は、駆動部材(330)を受けるように構成された略円筒状の外表面部を含む。以下で更に詳細に記載するように、駆動部材(330)は通常、所定の移動シーケンスを介してカッター(40)を駆動するために、摺動部(316)上を同軸に摺動可能である。しかしながら、摺動部(316)は、停止部(312)のサイズまたは直径よりも小さな直径を有している。それゆえ、駆動部材(330)が停止部(312)に到達するまで、駆動部材(330)が通常、摺動部(316)上を同軸に摺動可能であることを理解すべきである。その位置においては、摺動部(316)に対するあらゆる更なる遠位摺動が停止部(312)によって停止する。
上記のとおり、コッキング部材(310)のボア(320)は停止部(312)と摺動部(316)の両方にわたり延びている。ボア(320)はボア(320)の内側に延びている複数のスレッド(322)を定める。図11Bにおいて最も良く参照可能なように、ボア(320)のスレッド(322)は、停止部(312)の長さに相当するボア(320)の長手方向の長さにのみわたり延びている。その他の実施例では、スレッド(322)は代替的に、ボア(320)の全長にわたり延びていてもよい。しかしながら、このような実施例では、キャリッジナット(130)の特定の相補的な形状は、スレッド(322)の追加の長さに適応するために、長さ/サイズの調節を必要とし得るということを理解すべきである。
ボア(320)はキャリッジナット(130)の少なくとも一部分を収容するように構成されている。詳細には、以下で更に詳細に記載するように、ボア(320)は、切断サイクル及び組織取得サイクル中における様々な段階において、キャリッジナット(130)のスレッド部(136)、窪み部(144)及び/または摺動部(140)を収容するように構成されている。理解されるだろうが、スレッド(322)はキャリッジナット(130)のスレッド部(136)のスレッド(138)に嵌合するように構成されている。それゆえ、コッキング部材(310)に対するリードスクリュー(112)を介したキャリッジナット(130)の回転は通常、キャリッジナット(130)及びリードスクリュー(112)に対するコッキング部材(310)の軸方向の並進移動をもたらすということを理解すべきである。
上記のとおり、ボア(320)のスレッド(322)は通常、停止部(312)の長さに限定される。本実施例におけるボア(320)の一部分が非スレッド(例えば、摺動部(316)に相当する部分)であるため、ボア(320)がキャリッジナット(130)の摺動部(140)の少なくとも一部分を収容可能であることを理解すべきである。しかしながら、摺動部(140)がキャリッジナット(130)のスレッド部(136)の外径とほぼ等しい直径を定めるため、コッキング部材(310)がキャリッジナット(130)及びリードスクリュー(112)に対して近位に移動する際、スレッド(322)がキャリッジナット(130)の摺動部(140)に到達するまでに限り、このような相対移動が可能となるということを理解すべきである。スレッド(322)がキャリッジナット(130)の摺動部(140)に到達すると、スレッド(322)の外径と摺動部(140)の外径の間の締め代がコッキング部材(310)の更なる近位移動を防止する。更に、この段階におけるスレッド(322)が窪み部(144)に隣接していることにより、スレッド部(136)のスレッド(138)とは切り離されている。
駆動部材(330)は、ボディ(332)、アライメントタブ(336)及び駆動タブ(340)を含む。ボディ(332)は、コッキング部材(310)に関して上で記載した停止部(312)に通常は類似した形状部を含む。停止部(312)と同様に、ボディ(332)はボディ(332)にわたり延びるボア(334)を定める。ボディ(332)のボア(334)はコッキング部材(310)の摺動部(316)を収容するように構成されている。それゆえ、駆動部材(330)が通常、コッキング部材(310)の摺動部(316)に対して同軸に摺動可能であることを理解すべきである。
アライメントタブ(336)はボディ(332)から上方に延びている。コッキング部材(310)のアライメントタブ(314)と同様に、駆動部材(330)のアライメントタブ(336)は、外側ハウジング(14)または中間ハウジング(図示せず)内に配置されたチャネルまたはトラックに嵌合するように構成されている。上記と同様に、この構成は通常、このようなチャネルまたはトラックに、駆動部材(330)の所定経路への移動を制限させている。しかしながら、上記のアライメントタブ(314)とは異なり、駆動部材(330)のアライメントタブ(336)はボディ(332)から比較的短い距離だけ延びている。アライメントタブ(314)に見られるように全長に延びるアライメントタブ(336)の代わりに、駆動部材(330)のアライメントタブ(336)の一部を解放部材(338)に置き換えている。解放部材(338)は略円筒形状部を含む。以下で更に詳細に記載するように、解放部材(338)は通常、駆動部材(330)をコック済み配置に一時的に保持してから、解放アセンブリ(400)の駆動を介して駆動部材(330)を選択的に解放するために、解放アセンブリ(400)によって収容されるように構成されている。
駆動タブ(340)はボディ(332)から下方に延びている。駆動タブ(340)は上部(342)及び下部(344)を含む。上部(342)は略長方形形状部を含む。図示してはいないが、一部の実施例では、上部(342)が、外側ハウジング(14)またはその中間内側ハウジング(図示せず)のチャネルまたはトラック内に収容されるように構成され得るということを理解すべきである。このような実施例では、上部(342)は、駆動部材(330)の所定経路への移動を制限するように機能する。
駆動タブ(340)の下部(344)は上部(342)から下方に延びている。下部(344)は通常、ピアサ(22)の収容機構(32)内に収容されるように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、下部(344)がピアサ(22)の収容機構(32)内に収容される際、駆動部材(330)は通常、下部(344)による所定の移動シーケンスを介してピアサ(22)を駆動させる。図示してはいないが、上部(342)が外側ハウジング(14)または中間内側ハウジングのチャネルまたはトラック内に収容される実施例では、このようなチャネルまたはトラックは、下部(344)がこのようなチャネルまたはトラックを通ってピアサ(22)の収容機構(32)に延びることを防止するための開口部または別のチャネルを含み得るということを理解すべきである。
ピアサ後退アセンブリ(350)はコッキング部材(310)及び駆動部材(330)の近位に配置される。以下で更に詳細に記載するように、ピアサ後退アセンブリ(350)は通常、リードスクリュー(112)に対してピアサ駆動アセンブリ(300)を軸方向に並進移動させるように構成されている。ピアサ後退アセンブリ(350)は、第1の後退部材(352)及び第2の後退部材(370)、ならびに、第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に配置された保持器(390)を含む。
第1の後退部材(352)はボディ(354)及び支持アーム(360)を含む。ボディ(354)はボディ(354)を通って全体に延びるボア(356)を定める。ボディ(354)はボア(356)に隣接して配置されたカウンターボア(358)を更に含む。カウンターボア(358)はその近位端からボディ(354)を部分的にのみ通って遠位に延びる。以下で更に詳細に記載するように、ボア(356)及びカウンターボア(358)は通常、コッキング部材(310)の摺動部(316)及びキャリッジナット(130)の摺動部(140)を収容するサイズである。ボア(356)が保持器(390)により定められた直径に対して通常はより小さな直径を定める一方で、カウンターボア(358)は保持器(390)により定められた直径に対して通常はより大きな直径を定める。以下で更に詳細に記載するように、ボア(356)とカウンターボア(358)の間における直径のこの差異は、第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に保持器(390)を固定するように構成されている。
第1の後退部材(352)の支持アーム(360)はボディ(354)から遠位に延びる。支持アーム(360)の遠位延長は、通常は圧縮状態のバネ(302)と等しい長さを定める。支持アーム(360)は、支持アーム(360)の遠位端上に収容窪み部(362)を定める。収容窪み部(362)は通常、駆動部材(330)の解放部材(338)の少なくとも一部分を収容するように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、収容窪み部(362)は通常、第1の後退部材(352)に対して所定の配置に解放部材(338)を選択的に保持するために、解放アセンブリ(400)の少なくとも一部分と共に操作されるように構成されている。
第2の後退部材(370)は略長方形形状を有するボディ(372)を含む。ボディ(372)はボア(374)及びボア(374)と同軸に配置されたカウンターボア(376)を定める。ボア(374)がボディ(372)を通って全体に延びる一方で、カウンターボア(376)は、その遠位端からボディ(372)の一部分のみを通って遠位に延びる。ボア(374)とカウンターボア(376)は両方とも、リードスクリュー(112)が第2の後退部材(370)を通って全体に延びることができるように、リードスクリュー(112)の少なくとも一部分を収容するように構成されている。しかしながら、カウンターボア(376)により定められた直径は、保持器(390)をカウンターボア(376)内に収容するために、ボア(374)により定められた直径よりも大きい。ボア(374)及びカウンターボア(376)の直径におけるこの差異は、保持器(390)が通常は第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に保持されるように、第2の後退部材(370)に対する保持器(390)の近位移動を防止するように構成されているということを理解すべきである。
ボア(374)は、ボア(374)により定められた空間内へと下方に延びる突起部(378)を更に含む。突起部(378)は略円筒形状部を含むが、任意のその他の好適な形状を使用してもよい。以下で更に詳細に記載するように、突起部(378)は、リードスクリュー(112)の回転に対応して第2の後退部材(370)の並進移動を駆動するために、リードスクリュー(112)のスレッド(125)に嵌合するように構成されている。
上記のとおり、保持器(390)は第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に配置されている。保持器(390)は通常、ワッシャーまたはその他の類似構造物に類似した円形状部を含む。保持器(390)は保持器(390)を通って全体に延びるボア(392)を含む。保持器(390)のボア(392)は、保持器(390)をキャリッジナット(130)の環状チャネル(142)内に嵌合させるようなサイズである。保持器(390)が第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に固定されているため、保持器(390)と環状チャネル(142)の間の嵌合により、保持器(390)が通常、ピアサ後退アセンブリ(350)に対するキャリッジナット(130)の移動を軸方向に固定するということを理解すべきである。それゆえ、キャリッジナット(130)の軸方向移動は通常、ピアサ後退アセンブリ(350)の軸方向移動をもたらすということを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、キャリッジナット(130)の移動とピアサ後退アセンブリ(350)の移動の間のこの関係は通常、組織取得サイクル中におけるピアサ(22)の後退をもたらす。
保持器(390)がピアサ後退アセンブリ(350)に対するキャリッジナット(130)の移動を軸方向に固定するが、キャリッジナット(130)がピアサ後退アセンブリ(350)に対して回転可能に移動可能であることを理解すべきである。言い換えると、保持器(390)はキャリッジナット(130)の軸方向移動のみを固定し、回転運動については固定しない。図示してはいないが、一部の実施例では、保持器(390)を1個または複数個の軸受に隣接させて、第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)のそれぞれにおけるカウンターボア(358、376)の一方またはその両方の内側に配置してもよいということを理解すべきである。このような実施例では、軸受を使用して、ピアサ後退アセンブリ(350)に対するキャリッジナット(130)の回転性を向上させてもよい。加えて、略円形状を有するように保持器(390)を示しているが、一部の実施例では、保持器(390)が様々なその他の形状部を含んでいてもよいということを理解すべきである。例えば、その他の実施例では、保持器(390)は、Cワッシャー、スナップオンワッシャー、サークリップ、Jesusクリップ、及び/または、本明細書の教示に照らして当業者に明らかな任意のその他の好適な保持機構を含む。
ピアサ駆動アセンブリ(300)を組み立てる際(例えば、図4に見られるように)、バネ(302)は、駆動部材(330)の近位端と第1の後退部材(352)のボディ(354)の遠位端の間に配置される。加えて、バネ(302)は、駆動アセンブリ(100)の操作における個々の段階に応じて、コッキング部材(310)の摺動部(316)の周りに同軸に、及び/または、キャリッジナット(130)の摺動部(140)の周りに同軸に、配置される。以下で更に詳細に記載するように、バネ(302)は通常、駆動部材(330)が解放アセンブリ(400)によって解放された後に、駆動部材(330)を遠位に駆動するように構成されている。バネ(302)は通常、コッキング部材(310)の摺動部(316)の外径にほぼ相当する外径を定める。本実施例のバネ(302)をコイルバネで示しているが、本明細書の教示に照らして当業者に明らかな任意のその他の好適な弾性部材を使用してもよいということを理解すべきである。
図12及び図13は解放アセンブリ(400)を更に詳細に示している。参照可能なように、解放アセンブリ(400)は、ナット部材(410)、第2のリードスクリュー(420)、モーターアセンブリ(430)、第1のラッチ部材(440)及び第2のラッチ部材(450)を含む。ナット部材(410)は、ボディ(412)を通って長手方向に延びる細長いボア(414)を備えたボディ(412)を含む。図示してはいないが、ボディ(412)内において、ボア(414)が、ボア(414)内に延びるスレッド(図示せず)を含むスレッド部(図示せず)を含むということを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、ボア(414)のスレッド部は、第2のリードスクリュー(420)にナット部材(410)の近位及び遠位並進移動を駆動させるために、第2のリードスクリュー(420)の少なくとも一部分に嵌合するように構成されている。
ナット部材(410)は、ボディ(412)から下方に延びる第1のラッチ駆動部(416)及び第2のラッチ駆動部(418)を更に含む。第1のラッチ駆動部(416)と第2のラッチ駆動部(418)の両方は略円筒形状部を含むが、任意のその他の好適な形状を使用してもよい。第1のラッチ駆動部(416)は第1のラッチ部材(440)と連結している一方で、第2のラッチ駆動部(418)は第2のラッチ部材(450)と連結している。以下で更に詳細に記載するように、ラッチ駆動部(416、418)は通常、対応するラッチ部材(440、450)と嵌合して、カッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)を解放してカッター(40)とピアサ(22)をそれぞれファイヤーするように構成されている。
第2のリードスクリュー(420)は伝動ロッド(422)及び伝動部材(426)を含む。伝動ロッド(422)は、伝動ロッド(422)の長さの少なくとも一部分に沿って延びる複数のスレッド(424)を備えた略円筒形状を定める。スレッド(424)は、ナット部材(410)内に配置された対応するスレッドに嵌合するように構成されている。伝動ロッド(422)のスレッド(424)とナット部材(410)のスレッドの間のこの嵌合は通常、第2のリードスクリュー(420)の回転運動のナット部材(410)の並進移動への変換をもたらす。以下で更に詳細に記載するように、リードスクリュー(420)を介したナット部材(410)のこの移動は通常、カッター(40)及びピアサ(22)のファイヤーを選択的に開始させるように構成されている。
第2のリードスクリュー(420)の伝動部材(426)は伝動ロッド(422)の近位端にしっかりと固定されている。伝動部材(426)は、モーターアセンブリ(430)から伝動ロッド(422)上に回転運動を付与するように構成されている。詳細には、伝動部材(426)は複数の歯(428)を含む。以下で更に詳細に記載するように、歯(428)は、モーターアセンブリ(430)によりもたらされた回転運動が伝動部材(426)の歯(428)を介して伝動ロッド(422)に伝達されるように、モーターアセンブリ(430)の少なくとも一部分に嵌合するように構成されている。
モーターアセンブリ(430)は、回転動力源(432)、及び、回転動力源(432)と回転式に連動する伝動部材(434)を含む。本実施例の回転動力源(432)は電動モーターで構成されている。その他の実施例では、回転動力源(432)は、様々なその他の回転動力源、例えば、エアモーター、圧電モーター及び/またはその他で構成されていてもよい。
モーターアセンブリ(430)の伝動部材(434)は、回転動力源(432)からの回転動力を第2のリードスクリュー(420)へと伝達するように構成されている。詳細には、伝動部材(434)は、第2のリードスクリュー(420)に関して上で記載した伝動部材(426)の歯(428)と嵌合するように構成された複数の歯(436)を含む。歯(428、436)間の嵌合を介して伝動部材(426、434)を回転させることにより、モーター(432)から第2のリードスクリュー(420)の伝動部材(426)へと回転動力を伝達する。本明細書では伝動部材(426、434)を歯(428、436)を備えた歯車として本質的に記載しているが、その他の実施例では、任意のその他の好適な回転変速装置を使用してもよいということを理解すべきである。単なる例ではあるが、好適な回転変速装置としては、ベルト駆動、ならびに、モーター(432)、伝動ロッド(422)及び/またはその他の間の歯数比を提供する別の歯車を備えた駆動を挙げてもよい。
第1のラッチ部材(440)は、レバー部(442)、旋回部(444)及び捕捉部(446)を含む。レバー部(442)、旋回部(444)及び捕捉部(446)は全て一体型に連結してL形状構造物を形成する。レバー部(442)及び捕捉部(446)はそれぞれL形状の1つの脚を定め、旋回部(444)はレバー部(442)と捕捉部(448)の間に配置される。旋回部(444)は、開口部(445)により定められた軸周りに第1のラッチ部材(440)を旋回させるために、ピンまたはその他の類似構造物が開口部(445)に収容され得るように、ラッチ部材(440)を通って全体に延びる開口部(445)を含む。以下で更に詳細に記載するように、この旋回動作は通常、第1のラッチ部材(440)に、カッター駆動アセンブリ(200)の解放部材(238)を選択的に捕捉及び解放させる。
捕捉部(446)は傾斜形状(448)及び窪み形状(449)を定める。傾斜形状(448)は一般に三角形の形状である一方、隣接する窪み形状(449)は一般に半円形の形状である。傾斜形状部(448)と窪み形状部(449)の両方は、カッター駆動アセンブリ(200)の解放部材(238)に嵌合するように構成されている。例えば、以下で更に詳細に記載するように、傾斜形状部(448)は、解放部材(238)が窪み形状部(449)に入り込むことが可能となるように、第1のラッチ部材(440)を解放部材(238)から離して収容または解放配置へと旋回させるように機能する。同様に、窪み形状部(449)は、第1のラッチ部材(440)がコック済み配置に旋回する際、解放部材(238)を捕捉または別の方法で選択的に固定する。図示してはいないが、一部の実施例では、第1のラッチ部材(440)が、解放部材(238)が窪み形状部(449)に収容されると第1のラッチ部材(440)をコック済み配置側に弾性的に片寄らせるための弾性機構を含み得るということを理解すべきである。
第2のラッチ部材(450)は、レバー部(452)、旋回部(454)及び捕捉部(456)を含む。レバー部(452)、旋回部(454)及び捕捉部(456)は全て一体型に連結してL形状構造物を形成する。レバー部(452)及び捕捉部(456)はそれぞれL形状の1つの脚を定め、旋回部(454)はレバー部(452)と捕捉部(458)の間に配置される。旋回部(454)は、開口部(455)により定められた軸周りに第2のラッチ部材(450)を旋回させるために、ピンまたはその他の類似構造物が開口部(455)に収容され得るように、ラッチ部材(450)を通って全体に延びる開口部(455)を含む。以下で更に詳細に記載するように、この旋回動作は通常、第2のラッチ部材(450)に、ピアサ駆動アセンブリ(300)の解放部材(338)を選択的に捕捉及び解放させる。
捕捉部(456)は傾斜形状(458)及び窪み形状(459)を定める。傾斜形状(458)は一般に三角形の形状である一方、隣接する窪み形状(459)は一般に半円形の形状である。傾斜形状部(458)と窪み形状部(459)の両方は、ピアサ駆動アセンブリ(300)の解放部材(338)に嵌合するように構成されている。例えば、以下で更に詳細に記載するように、傾斜形状部(458)は、解放部材(338)が窪み形状部(459)に入り込むことが可能となるように、第2のラッチ部材(450)を解放部材(338)から離して収容または解放配置へと旋回させるように機能する。同様に、窪み形状部(459)は、第2のラッチ部材(450)がコック済み配置に旋回する際、解放部材(338)を捕捉または別の方法で選択的に固定する。図示してはいないが、一部の実施例では、第1のラッチ部材(450)が、解放部材(338)が窪み形状部(459)に収容されると第1のラッチ部材(450)をコック済み配置側に弾性的に片寄らせるための弾性機構を含み得るということを理解すべきである。
図14~図26は上記の生検機器(10)の例示的な使用を示している。詳細には、このような使用において、駆動アセンブリ(100)は通常、所定のシーケンスでピアサ(22)及びカッター(40)をコックしてからファイヤーし、疑わしい病変を穿刺してからその組織検体を切断するために使用される。ピアサ(22)及びカッター(40)をファイヤーすると、操作者による切断組織の回収を可能とするためにピアサ(22)をカッター(40)に対して後退させる。その後、使用者が所望する多くの組織検体を回収するために所望する多くの回数、コッキング及びファイヤーのプロセスを繰り返してもよい。
図14~図16は、ピアサ(22)及びカッター(40)におけるファイヤーの準備が整うことになる例示的なコッキングシーケンスを示している。コッキングシーケンスにおいて、図15に示す初期配置で駆動アセンブリ(100)を開始させてもよい。代替的に、また以下で更に詳細に記載するように、図15に示すコック済み配置で駆動アセンブリ(100)を開始させてもよい。初期配置において、ピアサ(22)とカッター(40)のそれぞれは遠位配置にある。それに対応して、カッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)はまた、遠位未コック配置にある。カッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)が遠位配置にあるとき、解放アセンブリ(400)はカッター駆動アセンブリ(200)とピアサ駆動アセンブリ(300)の両方から切り離されている。
カッター駆動アセンブリ(200)が遠位配置にあるとき、コッキング部材(210)は、リードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)の遠位端上に配置される。駆動部材(230)は、バネ(202)によりコッキング部材(210)の停止部(212)に隣接して配置される。詳細には、駆動部材(230)の解放部材(238)が解放アセンブリ(400)から切り離されているため、解放部材(238)はリードスクリュー(112)の軸線に沿って自由に移動することができる。駆動部材(230)がリードスクリュー(112)の軸線に沿って自由に移動可能であるにもかかわらず、バネ(202)を弾性的に片寄らせて駆動部材(230)を図14に示す配置へと遠位に押し進める。それゆえ、駆動部材(230)は、バネ(202)によってコッキング部材(210)に隣接するように押し進められる。
ピアサ駆動アセンブリ(300)が遠位配置にあるとき、コッキング部材(310)は、キャリッジナット(130)のスレッド部(136)の遠位端上に配置される。キャリッジナット(130)はそれに対応して、コッキング部材(310)がキャリッジナット(130)とリードスクリュー(112)の両方に対して最遠位配置となるように、リードスクリュー(112)の第2のスレッド部(124)の遠位端上に配置される。駆動部材(330)は、バネ(302)によりコッキング部材(310)の停止部(312)に隣接して配置される。詳細には、駆動部材(330)の解放部材(338)が解放アセンブリ(400)から切り離されているため、解放部材(338)はリードスクリュー(112)及びキャリッジナット(130)の軸線に沿って自由に移動することができる。駆動部材(330)がリードスクリュー(112)及びキャリッジナット(130)の軸線に沿って自由に移動可能であるにもかかわらず、バネ(302)を弾性的に片寄らせて駆動部材(330)を図14に示す配置へと遠位に押し進める。それゆえ、駆動部材(330)は、バネ(302)によってコッキング部材(310)に隣接するように押し進められる。
初期配置において、ピアサ駆動アセンブリ(300)のピアサ後退アセンブリ(350)はまた、遠位配置にある。しかしながら、ピアサ後退アセンブリ(350)が遠位配置にあるとき、ピアサ後退アセンブリ(350)は通常、コッキング部材(310)及び駆動部材(330)から離れている。上記のとおり、ピアサ後退アセンブリ(350)は、後退アセンブリ(350)の保持器とキャリッジナット(130)の環状チャネル(142)の間の嵌合によりキャリッジナット(130)に対して軸方向に固定される。このために、ピアサ後退アセンブリ(350)の軸方向移動がキャリッジナット(130)の軸方向移動にのみ起因するように、ピアサ後退アセンブリ(350)はキャリッジナット(130)の遠位端に近接して軸方向に固定される。
駆動アセンブリ(100)をコック済み配置へと移動させるために、操作者は外側ハウジング(14)の外側の始動部材(16)を作動させてもよい。始動部材(16)が作動すると、針コッキングアセンブリ(110)の回転動力源(164)に信号がもたらされる。このような信号を受信すると、回転動力源(164)は、回転伝達機構(152、162)を介してリードスクリュー(112)を図15に示す第1の方向に回転させ始める。
第1の方向へのリードスクリュー(112)の回転は通常、カッター駆動アセンブリ(200)及びピアサ駆動アセンブリ(300)を近位に並進移動させる。詳細には、リードスクリュー(112)の回転は、第1のスレッド部(118)のスレッド(117)をコッキング部材(210)のスレッド(222)に嵌合させる。スレッド(117、222)間のこの嵌合は、コッキング部材(210)を近位に並進移動させる。コッキング部材(210)が近位に並進移動すると、コッキング部材(210)の停止部(212)は駆動部材(230)に嵌合し、それに対応して駆動部材(230)を近位に押す。次いで駆動部材(230)がバネ(202)に作用することによりバネ(202)を押し縮める。
コッキング部材(210)及び駆動部材(230)の近位並進移動は、解放部材(238)が解放アセンブリ(410)の第1のラッチ部材(440)に接触するまで継続される。このような接触がなされると、駆動部材(230)の解放部材(238)は、第1のラッチ部材(440)の傾斜形状部(448)に嵌合して、駆動部材(230)を近位に駆動するように第1のラッチ部材(440)を外側に(例えば、図15の頁の中へ)旋回させる。駆動部材(230)の近位並進移動及び第1のラッチ部材(440)の旋回は、解放部材(238)が第1のラッチ部材(440)の窪み形状部(449)に隣接するまで継続される。
駆動部材(230)の解放部材(238)が第1のラッチ部材(440)の窪み形状部(449)に隣接すると、リードスクリュー(112)の回転、及びコッキング部材(210)を介した駆動部材(230)の対応する近位並進移動は停止する。この段階では、第1のラッチ部材(440)は、駆動部材(230)の解放部材(238)を第1のラッチ部材(440)の窪み形状部(449)内に捕捉するために内側に(例えば、図15の頁の中から外へ)旋回している。解放部材(238)が窪み形状部(449)内に捕捉されると、駆動部材(230)は通常、第1のラッチ部材(440)を介して図15に示す軸方向配置に保持される。
リードスクリュー(112)の回転はまた、キャリッジナット(130)のキー(134)及びリードスクリュー(112)のキー溝(122)を介してキャリッジナット(130)を回転させる。キャリッジナット(130)が回転すると、ピアサ駆動アセンブリ(300)は通常、近位に並進移動する。詳細には、キャリッジナット(130)が回転すると、キャリッジナット(130)のスレッド(138)は、コッキング部材(310)のボア(320)内に配置されたスレッド(322)に嵌合する。スレッド(138、322)間の嵌合は、コッキング部材(310)を近位に並進移動させる。コッキング部材(310)が近位に並進移動すると、コッキング部材(310)の停止部(312)は駆動部材(330)に嵌合し、それに対応して駆動部材(330)を近位に押す。次いで駆動部材(330)がバネ(302)に作用することによりバネ(302)を押し縮める。
コッキング部材(310)及び駆動部材(330)の近位並進移動は、解放部材(338)が解放アセンブリ(410)の第2のラッチ部材(450)に接触するまで継続される。このような接触がなされると、駆動部材(330)の解放部材(338)は、第2のラッチ部材(450)の傾斜形状部(458)に嵌合して、駆動部材(330)を近位に駆動するように第2のラッチ部材(450)を外側に(例えば、図15の頁の中へ)旋回させる。駆動部材(330)の近位並進移動及び第2のラッチ部材(450)の旋回は、解放部材(338)が第2のラッチ部材(450)の窪み形状部(459)に隣接するまで継続される。
駆動部材(330)の解放部材(338)が第2のラッチ部材(450)の窪み形状部(459)に隣接すると、リードスクリュー(112)を介したキャリッジナット(130)の回転、及びコッキング部材(310)を介した駆動部材(330)の対応する近位並進移動は停止する。この段階では、第2のラッチ部材(450)は、駆動部材(330)の解放部材(338)を第2のラッチ部材(450)の窪み形状部(459)内に捕捉するために内側に(例えば、図15の頁の中から外へ)旋回している。解放部材(338)が窪み形状部(459)内に捕捉されると、駆動部材(330)は通常、第2のラッチ部材(450)を介して図15に示す軸方向配置に保持される。
カッター駆動アセンブリ(200)とピアサ駆動アセンブリ(300)の両方が図15に示す近位配置に並進移動すると、駆動アセンブリ(100)はコック済み配置にある。本明細書では駆動アセンブリ(100)を最初に初期配置からコック済み配置へと移行させるように示し記載しているが、一部の実施例では、駆動アセンブリ(100)がコック済み配置にある状態から操作を開始してもよいということを理解すべきである。それとは関係なく、コック済み配置では、バネ(202、302)はファイヤーのために押し縮められている。しかしながら、それぞれのコッキング部材(210、310)がそれぞれの駆動部材(230、330)に隣接しているために、カッター(40)及びピアサ(22)をファイヤーすることはできない。それゆえ、駆動アセンブリ(100)がコック済み配置にあるとき、カッター(40)及びピアサ(22)は単にファイヤーのための配置にあるだけであり、駆動アセンブリ(100)はまだ完全には準備できていないということを理解すべきである。
操作者は駆動アセンブリ(100)がコック済み配置にある間に針アセンブリ(20)を患者の組織内へと挿入してもよい。図19に示すように、挿入を実施して、針アセンブリ(20)を疑わしい病変(LE)に隣接させて配置してもよい。一部の使用では、針アセンブリ(20)を患者の組織内へと挿入することは、ピアサ(22)またはカッター(40)の不注意のファイヤーを防止するために望ましい場合がある。当然、以下で更に詳細に記載するように、駆動アセンブリ(100)がその他の配置にあるとき、操作者が針アセンブリ(20)を配置してもよいということを理解すべきである。
針アセンブリ(20)のファイヤーの準備をするために、操作者は、図15に示すコック済み配置から図16に示す準備の整った配置へと駆動アセンブリ(100)を移行させてもよい。コック済み配置から準備の整った配置への駆動アセンブリ(100)の移行を開始するために、操作者は始動部材(16)の2回目の押込みを行ってもよい。始動部材(16)をもう1回押すことにより、針コッキングアセンブリ(110)の回転動力源(164)に信号を送信して、第1の方向の逆の第2の方向へとリードスクリュー(112)の回転を開始させる。
逆方向へのリードスクリュー(112)の回転は通常、カッター駆動アセンブリ(200)のコッキング部材(210)とピアサ駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(310)をそれぞれ、リードスクリュー(112)に対して遠位に並進移動させる。詳細には、第1のスレッド部(116)のスレッド(117)を再度、コッキング部材(210)のスレッド(222)に嵌合させる。しかしながら、第2の方向へのリードスクリュー(112)の回転により、この嵌合はコッキング部材(210)を遠位に並進移動させる。駆動部材(230)及びバネ(202)がコッキング部材(210)にしっかりと固定されていないために、駆動部材(230)及びバネ(202)は、解放アセンブリ(400)の第1のラッチ部材(440)により所定の配置に保持されたままである。コッキング部材(210)の並進移動は、図16に示すとおり、コッキング部材(210)がリードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)の遠位端に到達するまで継続される。
同様に、ピアサ駆動アセンブリ(300)に関し、キャリッジナット(130)のスレッド(138)を再度、コッキング部材(310)のスレッド(322)に嵌合させる。上記のとおり、リードスクリュー(112)の回転は、キー(134)とキー溝(122)の間の嵌合を介したキャリッジナット(130)の回転をもたらす。それゆえ、リードスクリュー(112)の回転は、キャリッジナット(130)を第2の方向へと回転させる。第2の方向へのキャリッジナット(130)の回転は、スレッド(138、322)の嵌合を介してコッキング部材(310)を遠位に並進移動させる。駆動部材(330)及びバネ(302)がコッキング部材(310)にしっかりと固定されていないために、駆動部材(330)及びバネ(302)は、解放アセンブリ(400)の第2のラッチ部材(450)により所定の配置に保持されたままである。コッキング部材(310)の並進移動は、図16に示すとおり、コッキング部材(310)がキャリッジナット(130)のスレッド部(136)の遠位端に到達するまで継続される。
カッター駆動アセンブリ(200)のコッキング部材(210)及びピアサ駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(310)を図16に示す遠位配置に配置すると、駆動アセンブリ(100)は準備の整った配置にある。駆動アセンブリ(100)が準備の整った配置になると、コッキング配置から準備の整った配置へと駆動アセンブリ(100)を移行させる前に操作者がまだ配置を終えていない場合、操作者は、図19に示す疑わしい病変(LE)に隣接した患者の組織内に針アセンブリ(20)を配置してもよい。
駆動アセンブリ(100)が準備の整った配置にあり(図16)、針アセンブリ(20)が疑わしい病変(SE)の近くに配置されているとき(図19)、操作者は次にファイヤーシーケンスを開始してもよい。図17~図18及び図19~図21は、ファイヤーシーケンスを更に詳細に示している。ファイヤーシーケンスを開始するために、操作者は外側ハウジング(14)上の始動部材(16)の3回目の押込みを行ってもよい。始動部材(16)を押すと、その時、解放アセンブリ(400)のモーター(432)へと信号が送信される。この信号によりモーター(432)が伝動部材(426、434)を介して第2のリードスクリュー(420)に回転動力を供給し、それにより、第2のリードスクリュー(420)を回転させる。第2のリードスクリュー(420)が回転すると、第2のリードスクリュー(420)のスレッド(424)は、ナット部材(410)のボディ(412)内に配置されたスレッドに嵌合する。
第2のリードスクリュー(420)の回転中における第2のリードスクリュー(420)のスレッド(424)とナット部材(410)のスレッドの間の嵌合は、ナット部材(410)を近位に後退させる。ナット部材(410)が近位に後退するとき、第2のラッチ駆動部(418)は、第2のラッチ部材(450)のレバー部(452)と最初に接触する。第1のラッチ駆動部(416)と第2のラッチ駆動部(418)の間の間隔により、第2のラッチ駆動部(418)のみが最初に第2のラッチ部材(450)に接触することを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、第1のラッチ駆動部(416)が第1のラッチ部材(440)のレバー部(442)に嵌合するためには、ナット部材(410)の更なる近位駆動が必要となる。
ナット部材(410)が近位に並進移動し続けるとき、第2のラッチ駆動部(418)は、第2のラッチ部材(450)のレバー部(452)に嵌合して、第2のラッチ部材(450)をピアサ駆動アセンブリ(300)の解放部材(338)から離して旋回させ始める。ナット部材(410)の更なる近位並進移動により最終的に、図17に示すように、第2のラッチ部材(450)が完全に旋回して第2のラッチ部材(450)の窪み形状部(459)から解放部材(338)が切り離される。
解放部材(338)が第2のラッチ部材(450)の窪み形状部(459)から切り離されると、駆動部材(330)はリードスクリュー(112)に対して軸方向に自由に並進移動することになる。コッキング中にあらかじめバネ(302)が押し縮められたため、バネ(302)はその時駆動部材(330)を遠位に急速に押し進める。上記のとおり、駆動部材(330)は、ピアサ(22)の収容機構(32)に固定された駆動タブ(340)を含む。それゆえ、駆動部材(330)の急速な並進移動がピアサ(22)の対応する急速な並進移動をもたらすということを理解すべきである。ピアサ(22)の急速な並進移動により、図20に示すように、ピアサ(22)の遠位端(24)及びノッチ(26)が疑わしい病変(LE)を穿通することになる。
ピアサ(22)のファイヤーが起こると解放アセンブリ(400)のモーター(432)が停止し、それによって、第2のリードスクリュー(420)を介したナット部材(410)の更なる近位移動が停止される。本使用では、ナット部材(410)の近位並進移動は、第1のラッチ駆動部(416)がカッター(40)のファイヤーのための第1のラッチ部材(440)に到達する前に停止する。言い換えると、ピアサ(22)のファイヤー後、ファイヤーシーケンスはカッター(40)をファイヤーする前に一時停止する。代替的に、一部の使用では、モーター(432)はピアサ(22)のファイヤー後に停止することなく回転し続けてもよい。これらの使用では、ピアサ(22)を最初にファイヤーし、比較的わずかな遅延に続きその後、以下に記載するシーケンスを使用してカッター(40)をファイヤーする。
本使用に基づきカッター(40)をファイヤーするために、操作者は、外側ハウジング(14)上の始動部材(16)の4回目の押込みを行うことにより、モーター(432)の回転及びナット部材(410)の対応する近位並進移動を再開させてもよい。これにより、解放アセンブリ(400)のモーター(432)が第2のリードスクリュー(420)の回転を継続させる。上記と同様に、第2のリードスクリュー(420)の回転中における第2のリードスクリュー(420)のスレッド(424)とナット部材(410)のスレッドの間の嵌合は、ナット部材(410)を近位に後退させる。ナット部材(410)が近位に後退し続けると、第1のラッチ駆動部(416)は第1のラッチ部材(440)のレバー部(442)に嵌合する。ナット部材(410)の更なる近位並進移動により、図18に示すように、第1のラッチ駆動部(416)がレバー部(442)を押して第1のラッチ部材(440)を駆動部材(230)の解放部材(238)から離して旋回させる。第1のラッチ部材(440)のこの旋回は最終的に、第1のラッチ部材(440)からの駆動部材(230)の解放部材(238)の切り離しをもたらす。
駆動部材(230)の解放部材(238)が第1のラッチ部材(440)から切り離されると、駆動部材(230)はリードスクリュー(112)に対して軸方向に自由に並進移動することになる。コッキング中にあらかじめバネ(202)が押し縮められたため、バネ(202)はその時駆動部材(230)を遠位に急速に押し進める。上記のとおり、駆動部材(230)は、カッター(40)の収容機構(52)に固定された駆動タブ(240)を含む。それゆえ、駆動部材(230)の急速な並進移動がカッター(40)の対応する急速な並進移動をもたらすということを理解すべきである。カッター(40)の急速な並進移動により、図21に示すように、カッター(40)の遠位端(42)が疑わしい病変(LE)を穿通して組織検体をピアサ(22)のノッチ(26)内に切り出すことになる。
図22~図25は、上記のファイヤーシーケンスを使用して組織検体を取得した後に、ピアサ(22)をカッター(40)に対して後退させて組織検体を回収するための例示的なシーケンスを示している。以下で更に詳細に記載するように、ピアサ(22)後退シーケンスは通常、ピアサのノッチ(26)をカッター(40)の組織回収機構(54)内に曝露するためにピアサ(22)をカッター(40)に対して後退させることを含む。ピアサ(22)がこの方法で後退すると、操作者は、更なる解析及び処理を行うために組織検体をノッチ(26)から取り出してもよい。
駆動アセンブリ(100)を図15に関して上で記載したコック済み配置に戻すことによって、ピアサ(22)後退シーケンスが開始される。駆動アセンブリ(100)が図4及び図15に示すコック済み配置にあるとき、ピアサ(22)は相対的に遠位配置に配置されている。図24において参照可能なように、ピアサが遠位配置にあるとき、カッター(40)の組織回収機構(54)は通常、ピアサ(22)によって塞がれている。駆動アセンブリ(100)をコック済み配置に戻すために、操作者は外側ハウジング(14)上の始動部材(16)の5回目の押込みを行ってもよい。上記のとおり、駆動アセンブリ(100)は通常、リードスクリュー(112)を第1の方向に回転させてカッター駆動アセンブリ(200)とピアサ駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(210、310)をリードスクリュー(112)に対して近位に並進移動させることにより、コック済み配置に移行する。
駆動アセンブリ(100)を図4及び図15に示すコック済み配置に戻しても、リードスクリュー(112)は第1の方向に回転し続ける。回転が継続している間に、カッター駆動アセンブリ(200)とピアサ駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(210、310)はリードスクリュー(112)に対して自由回転し始める。詳細には、カッター駆動アセンブリ(200)のコッキング部材(210)は、コッキング部材(210)がリードスクリュー(112)の窪み部(119)に隣接する状態に移行するとき、リードスクリュー(112)の第1のスレッド部(116)から切り離される。同様に、カッター駆動アセンブリ(300)のコッキング部材(310)は、コッキング部材(310)がキャリッジナット(130)の窪み部(144)に隣接する状態に移行するとき、キャリッジナット(130)のスレッド部(136)から切り離される。
コッキング部材(210、310)が上記のように自由回転し始めるとき、ピアサ後退アセンブリ(350)はリードスクリュー(112)の第2のスレッド部(124)に嵌合し始める。詳細には、第2の後退部材(370)の突起部(378)が第2のスレッド部(124)のスレッド(125)に収容される。リードスクリュー(112)が回転している間、図22に示すように、突起部(378)とスレッド(125)の間の嵌合が第2の後退部材(370)を近位に引く。第2の後退部材(370)が第1の後退部材(352)に固定されているため、第2の後退部材(370)の近位移動も第1の後退部材(352)を近位に引く。加えて、保持器(390)が第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の間に配置されてキャリッジナット(130)をピアサ後退アセンブリ(350)に軸方向に固定しているため、第1の後退部材(352)と第2の後退部材(370)の近位移動はキャリッジナット(130)の対応する近位移動をもたらす。ピアサ駆動アセンブリ(300)がキャリッジナット(130)上に配置されているため、キャリッジナット(130)の並進移動もピアサ駆動アセンブリ(300)の並進移動をもたらす。それゆえ、リードスクリュー(112)の回転によりピアサ後退アセンブリ(350)が近位に駆動されると、ピアサ(22)と同調したピアサ駆動アセンブリ(300)の対応する並進移動がもたらされるということを理解すべきである。
ピアサ後退アセンブリ(350)と、ピアサ駆動アセンブリ(300)とピアサ(22)の近位並進移動は、ピアサ後退アセンブリ(350)が図23に示す遠位配置に到達するまで継続される。ピアサ後退アセンブリ(350)が遠位配置に到達するとリードスクリュー(112)の回転が停止し、それによって、ピアサ後退アセンブリ(350)の更なる近位並進移動が停止される。
ピアサ駆動アセンブリ(300)が遠位配置にあるとき、ピアサ(22)も図25に示す遠位配置にある。図25において参照可能なように、ピアサ(22)が遠位配置にあるとき、ピアサ(22)のノッチ(26)はカッター(40)の組織回収機構(54)と位置が合う。この位置合わせにより、カッター(40)内の切欠き(46)を介したノッチ(26)へのアクセスが提供される。操作者はこの段階で、更なる試験、解析、検査及び/またはその他の用途のために組織検体をノッチ(26)から回収してもよい。
組織検体を取得した後、操作者は、患者から生検機器(10)を抜去することにより生検手技を完了させてもよい。代替的に、一部の例では、操作者は、患者内への針アセンブリ(20)の単回の挿入を使用した追加の検体の採取を望んでもよい。このような例では、操作者は、外側ハウジング(14)上の始動部材(16)の6回目の押込みを行ってもよい。これにより針コッキングアセンブリの回転伝達機構(162)を再駆動させて、リードスクリュー(112)の回転を介して駆動アセンブリ(100)を初期配置またはコッキング配置に戻す。その後、操作者は、所望の数の組織検体を回収するまで上記の同一手順を1回または複数回辿ってもよい。
例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書における教示を併用または適用可能な様々な非包括的方法に関する。以下の実施例は、本出願または本出願に続く出願において随時提示され得るあらゆるクレームの適用範囲を限定することを意図するものではないということを理解すべきである。限定修正を意図するものではない。以下の実施例を提供するが、それらは単に例示目的に過ぎない。本明細書における様々な教示を数多くのその他の方法において調整及び適用可能であると考えられる。一部の変形形態において以下の実施例で言及する特定の特徴を除外可能であることも考えられる。それゆえ、以下で言及する態様または特徴のいずれについても、本発明者らまたは本発明者らの権利承継者により後日特に明確にそのように示さない限り、決定的であるとみなすべきではない。本出願または以下で言及する特徴を超えた追加の特徴を含む本出願に関連した続く出願において任意のクレームを提示する場合、それら追加の特徴は、特許性に関するいかなる理由においても追加されていると推定するべきではない。
実施例1.針アセンブリであって、前記針アセンブリはピアサと中空カッターを含み、前記ピアサは鋭利な遠位端と前記遠位端に隣接したノッチを含み、前記ピアサは、前記ピアサの前記ノッチ内に組織検体を切り出すために前記カッター内に摺動可能に配置される、前記針アセンブリと、カッター駆動アセンブリであって、前記カッター駆動アセンブリは前記カッターを選択的にファイヤーするように構成される、前記カッター駆動アセンブリと、ピアサ駆動アセンブリであって、前記ピアサ駆動アセンブリは前記ピアサを選択的にファイヤーするように構成される、前記ピアサ駆動アセンブリと、ピアサ後退アセンブリであって、前記ピアサ後退アセンブリは、前記ピアサの少なくとも一部分を前記カッター内に残しつつ、前記針アセンブリが患者内に配置されて前記ピアサの前記ノッチを患者の外部に曝露する間に、前記カッターとは独立して前記ピアサを後退させるように構成される、前記ピアサ後退アセンブリと、を含む、コア針生検機器。
実施例2.針コッキングアセンブリであって、前記針コッキングアセンブリは、前記カッター駆動アセンブリと、前記ピアサ駆動アセンブリと、前記ピアサ後退アセンブリの少なくとも一部分を移動させるように構成される、前記針コッキングアセンブリを更に含む、実施例1に記載のコア針生検機器。
実施例3.前記針コッキングアセンブリはリードスクリューを含み、前記リードスクリューは第1のスレッド部と第2のスレッド部を含み、前記第1のスレッド部は第1のピッチを有するスレッドを含み、前記第2のスレッド部は第2のピッチを有するスレッドを含み、前記第1のピッチは前記第2のピッチと比較して異なる、実施例2に記載のコア針生検機器。
実施例4.前記第1のスレッド部は前記カッター駆動アセンブリに嵌合するように構成され、前記第2のスレッド部は前記ピアサ後退アセンブリに嵌合するように構成される、実施例3に記載のコア針生検機器。
実施例5.前記針コッキングアセンブリは前記リードスクリュー上に配置されたキャリッジナットを更に含み、前記キャリッジナットはスレッド部を含む、実施例4に記載のコア針生検機器。
実施例6.前記キャリッジナットの前記スレッド部は前記ピアサ駆動アセンブリに嵌合するように構成される、実施例5に記載のコア針生検機器。
実施例7.前記キャリッジナットは前記ピアサ後退アセンブリと共に軸方向に移動可能である、実施例6に記載のコア針生検機器。
実施例8.前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの軸方向移動に対応して軸方向に移動可能である、実施例6に記載のコア針生検機器。
実施例9.前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの回転運動に対応して軸方向に移動可能である、実施例6に記載のコア針生検機器。
実施例10.解放アセンブリであって、前記解放アセンブリは、前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分と連動する、前記解放アセンブリ、を更に含む、実施例1から実施例9のいずれか1つまたは複数に記載のコア針生検機器。
実施例11.前記解放アセンブリは第2のリードスクリューとナット部材を含み、前記ナット部材は、前記第2のリードスクリューの回転に対応して所定のシーケンスで前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを開始させる、実施例10に記載のコア針生検機器。
実施例12.前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はバネによって駆動される、実施例1から実施例11のいずれか1つまたは複数に記載のコア針生検機器。
実施例13.前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はモーターによって駆動される、実施例1から実施例11のいずれか1つまたは複数に記載のコア針生検機器。
実施例14.前記モーターは電動モーターである、実施例13に記載のコア針生検機器。
実施例15.前記ピアサ後退アセンブリは、前記ピアサを後退させる際に前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分を後退させるように構成される、実施例1から実施例14のいずれか1つまたは複数に記載のコア針生検機器。
実施例16.ボディと、前記ボディから延びるカッターであって、前記カッターは鋭利端により定められた開口遠位端を含む、前記カッターと、前記カッター内に配置されたピアサであって、前記ピアサはノッチを含み、前記ピアサは、前記鋭利端を介して前記ノッチ内に組織検体を切り出すために前記カッターに対して移動可能である、前記ピアサと、第1のバネ負荷機構であって、前記第1のバネ負荷機構は、前記カッターを選択的にファイヤーするために前記カッターと連動する、前記第1のバネ負荷機構と、第2のバネ負荷機構であって、前記第2のバネ負荷機構は、前記ピアサを選択的にファイヤーするために前記ピアサと連動する、前記第2のバネ負荷機構と、第1のモーター駆動機構であって、前記第1のモーター駆動機構は、第1の可動域にわたり前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構を駆動するように構成され、前記第1のモーター駆動機構は、前記第1のバネ負荷機構が静止状態のままでいる間に第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を駆動するように更に構成される、前記第1のモーター駆動機構と、第2のモーター駆動機構であって、前記第2のモーター駆動機構は、前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構と連動する、前記第2のモーター駆動機構と、を含む、駆動アセンブリと、を含む、コア針生検機器。
実施例17.前記カッターは前記ボディと結合した端部を含み、前記端部は組織回収機構を定める、実施例16に記載のコア針生検機器。
実施例18.前記第1のモーター駆動機構は、前記第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を移動させる際に前記ピアサを遠位配置と近位配置の間に駆動するように構成され、前記ピアサの前記ノッチは、前記近位配置内にある際に前記組織回収機構と位置が合う、実施例17に記載のコア針生検機器。
実施例19.前記カッターは切欠き部を更に含み、前記切欠き部は前記組織回収機構と長手方向に位置が合う、実施例17に記載のコア針生検機器。
実施例20.コア針生検機器を使用して組織検体を採取するための方法であって、前記方法は、ピアサをコック済み配置から遠位配置へと遠位にファイヤーすることであって、前記ピアサは中空カッター内に配置され、前記ピアサは前記カッターの遠位端に対して移動可能なノッチを含む、前記ファイヤーすることと、前記ピアサの前記ノッチ内に第1の組織検体を切り出すため、前記ピアサをファイヤーした後に、前記カッターをコック済み配置から遠位配置へと遠位にファイヤーすることと、前記ピアサの前記ノッチ内に切り出された前記第1の組織検体を回収するため、前記カッターが前記遠位配置内に維持されている間に前記ピアサを後退させることと、前記カッターにより定められた組織窓を介して前記第1の組織検体を回収することと、第2の組織検体を採取するために、前記ピアサをファイヤーする工程と、前記カッターをファイヤーする工程と、前記ピアサを後退させる工程と、組織検体を回収する工程を繰り返すことと、を含む、前記方法。
本発明の様々な実施形態を示し記載してきたが、当業者が適切な調整を行うことにより本発明の範囲を逸脱することなく本明細書に記載する方法及びシステムの更なる適合を実現することができる。このような潜在的な調整のいくつかについては言及されており、その他の調整については当業者に明白である。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、部材、寸法、比率、工程などは例示であり必須ではない。それゆえ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を基準とするとみなされるべきであり、本明細書及び図面に示し記載した構造及び操作の詳細に限定されないと理解するべきである。
本明細書に記載した機器の型のいずれかは、上記の特徴に加えてまたはその代わりに様々なその他の特徴を含み得るということを理解すべきである。単なる例ではあるが、本明細書に記載した機器のいずれかはまた、参照として本明細書に組み込まれる様々な参照文献のうちのいずれかにおいて開示される様々な特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本明細書における教示を本明細書に引用した参照文献のうちのいずれかの教示と数多くの様式で容易に組み合わせることが可能なように、本明細書における教示を本明細書に引用したその他の参照文献のうちのいずれかに記載された機器のいずれかに容易に適用可能であることも理解すべきである。本明細書における教示を採り入れることが可能なその他の型の機器は当業者に明らかである。
参照として本明細書に組み込まれると言われるあらゆる特許、刊行物、またはその他の開示資料の全てまたは一部は、組み込む試料が、本開示中に記載する従来の定義、陳述、またはその他の開示資料と矛盾しないような程度においてのみ、本明細書に組み込まれるということを理解されたい。このように、必要とする範囲内において、本明細書中に明確に記載される開示は、参照として本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する資料に取って代わる。参照として本明細書に組み込まれると言われるが、本明細書中に記載する従来の定義、陳述、またはその他の開示資料と矛盾する、あらゆる資料またはその一部は、組み込んだ資料と従来の開示資料の間に矛盾が生じないような程度においてのみ組み込まれる。
〔実施の態様〕
(1) (a)針アセンブリであって、前記針アセンブリはピアサと中空カッターを含み、前記ピアサは鋭利な遠位端と前記遠位端に隣接したノッチを含み、前記ピアサは、前記ピアサの前記ノッチ内に組織検体を切り出すために前記カッター内に摺動可能に配置される、前記針アセンブリと、
(b)カッター駆動アセンブリであって、前記カッター駆動アセンブリは前記カッターを選択的にファイヤーするように構成される、前記カッター駆動アセンブリと、
(c)ピアサ駆動アセンブリであって、前記ピアサ駆動アセンブリは前記ピアサを選択的にファイヤーするように構成される、前記ピアサ駆動アセンブリと、
(d)ピアサ後退アセンブリであって、前記ピアサ後退アセンブリは、前記ピアサの少なくとも一部分を前記カッター内に残しつつ、前記針アセンブリが患者内に配置されて前記ピアサの前記ノッチを患者の外部に曝露する間に、前記カッターとは独立して前記ピアサを後退させるように構成される、前記ピアサ後退アセンブリと、
を含む、コア針生検機器。
(2) 針コッキングアセンブリであって、前記針コッキングアセンブリは、前記カッター駆動アセンブリと、前記ピアサ駆動アセンブリと、前記ピアサ後退アセンブリの少なくとも一部分を移動させるように構成される、前記針コッキングアセンブリを更に含む、実施態様1に記載のコア針生検機器。
(3) 前記針コッキングアセンブリはリードスクリューを含み、前記リードスクリューは第1のスレッド部と第2のスレッド部を含み、前記第1のスレッド部は第1のピッチを有するスレッドを含み、前記第2のスレッド部は第2のピッチを有するスレッドを含み、前記第1のピッチは前記第2のピッチと比較して異なる、実施態様2に記載のコア針生検機器。
(4) 前記第1のスレッド部は前記カッター駆動アセンブリに嵌合するように構成され、前記第2のスレッド部は前記ピアサ後退アセンブリに嵌合するように構成される、実施態様3に記載のコア針生検機器。
(5) 前記針コッキングアセンブリは前記リードスクリュー上に配置されたキャリッジナットを更に含み、前記キャリッジナットはスレッド部を含む、実施態様4に記載のコア針生検機器。
(6) 前記キャリッジナットの前記スレッド部は前記ピアサ駆動アセンブリに嵌合するように構成される、実施態様5に記載のコア針生検機器。
(7) 前記キャリッジナットは前記ピアサ後退アセンブリと共に軸方向に移動可能である、実施態様6に記載のコア針生検機器。
(8) 前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの軸方向移動に対応して軸方向に移動可能である、実施態様6に記載のコア針生検機器。
(9) 前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの回転運動に対応して軸方向に移動可能である、実施態様6に記載のコア針生検機器。
(10) 解放アセンブリであって、前記解放アセンブリは、前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分と連動する、前記解放アセンブリ、を更に含む、実施態様1に記載のコア針生検機器。
(11) 前記解放アセンブリは第2のリードスクリューとナット部材を含み、前記ナット部材は、前記第2のリードスクリューの回転に対応して所定のシーケンスで前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを開始させる、実施態様10に記載のコア針生検機器。
(12) 前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はバネによって駆動される、実施態様1に記載のコア針生検機器。
(13) 前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はモーターによって駆動される、実施態様1に記載のコア針生検機器。
(14) 前記モーターは電動モーターである、実施態様13に記載のコア針生検機器。
(15) 前記ピアサ後退アセンブリは、前記ピアサを後退させる際に前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分を後退させるように構成される、実施態様1に記載のコア針生検機器。
(16) (a)ボディと、
(b)前記ボディから延びるカッターであって、前記カッターは鋭利端により定められた開口遠位端を含む、前記カッターと、
(c)前記カッター内に配置されたピアサであって、前記ピアサはノッチを含み、前記ピアサは、前記鋭利端を介して前記ノッチ内に組織検体を切り出すために前記カッターに対して移動可能である、前記ピアサと、
(d)
(i)第1のバネ負荷機構であって、前記第1のバネ負荷機構は、前記カッターを選択的にファイヤーするために前記カッターと連動する、前記第1のバネ負荷機構と、
(ii)第2のバネ負荷機構であって、前記第2のバネ負荷機構は、前記ピアサを選択的にファイヤーするために前記ピアサと連動する、前記第2のバネ負荷機構と、
(iii)第1のモーター駆動機構であって、前記第1のモーター駆動機構は、第1の可動域にわたり前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構を駆動するように構成され、前記第1のモーター駆動機構は、前記第1のバネ負荷機構が静止状態のままでいる間に第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を駆動するように更に構成される、前記第1のモーター駆動機構と、
(iv)第2のモーター駆動機構であって、前記第2のモーター駆動機構は、前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構と連動する、前記第2のモーター駆動機構と、
を含む、駆動アセンブリと、
を含む、コア針生検機器。
(17) 前記カッターは前記ボディと結合した端部を含み、前記端部は組織回収機構を定める、実施態様16に記載のコア針生検機器。
(18) 前記第1のモーター駆動機構は、前記第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を移動させる際に前記ピアサを遠位配置と近位配置の間に駆動するように構成され、前記ピアサの前記ノッチは、前記近位配置内にある際に前記組織回収機構と位置が合う、実施態様17に記載のコア針生検機器。
(19) 前記カッターは切欠き部を更に含み、前記切欠き部は前記組織回収機構と長手方向に位置が合う、実施態様17に記載のコア針生検機器。
(20) コア針生検機器を使用して組織検体を採取するための方法であって、前記方法は、
(a)ピアサをコック済み配置から遠位配置へと遠位にファイヤーすることであって、前記ピアサは中空カッター内に配置され、前記ピアサは前記カッターの遠位端に対して移動可能なノッチを含む、前記ファイヤーすることと、
(b)前記ピアサの前記ノッチ内に第1の組織検体を切り出すため、前記ピアサをファイヤーした後に、前記カッターをコック済み配置から遠位配置へと遠位にファイヤーすることと、
(c)前記ピアサの前記ノッチ内に切り出された前記第1の組織検体を回収するため、前記カッターが前記遠位配置内に維持されている間に前記ピアサを後退させることと、
(d)前記カッターにより定められた組織窓を介して前記第1の組織検体を回収することと、
(e)第2の組織検体を採取するために工程(a)~(d)を繰り返すことと、
を含む、前記方法。

Claims (17)

  1. (a)針アセンブリであって、前記針アセンブリはピアサと中空カッターを含み、前記ピアサは鋭利な遠位端を含み、前記ピアサは組織検体を切除するために前記中空カッター内に摺動可能に配置される、前記針アセンブリと、
    (b)前記中空カッターを選択的にファイヤーするように構成されたカッター駆動アセンブリと、
    (c)前記ピアサを選択的にファイヤーするように構成されたピアサ駆動アセンブリと、
    (d)前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの両方を順に移動させるように構成された駆動アセンブリであって、前記駆動アセンブリは、前記ピアサ駆動アセンブリと前記カッター駆動アセンブリの一部分を並進移動させるように構成された伝動部材を更に含み、前記駆動アセンブリは、前記ピアサの少なくとも一部分を前記中空カッター内に残しつつ、前記針アセンブリが患者内に配置されて前記ピアサの遠位部を患者の外部に曝露する間に、前記中空カッターとは独立して前記ピアサを後退させるように更に構成される、前記駆動アセンブリと、
    を含
    前記駆動アセンブリはリードスクリューを含み、前記リードスクリューは第1のスレッド部と第2のスレッド部を含み、前記第1のスレッド部は第1のピッチを有するスレッドを含み、前記第2のスレッド部は第2のピッチを有するスレッドを含み、前記第1のピッチは前記第2のピッチと比較して異なる、コア針生検機器。
  2. 前記第1のスレッド部は前記カッター駆動アセンブリに嵌合するように構成され、前記第2のスレッド部は前記ピアサ駆動アセンブリに嵌合するように構成される、請求項に記載のコア針生検機器。
  3. 前記駆動アセンブリは前記リードスクリュー上に配置されたキャリッジナットを更に含み、前記キャリッジナットはスレッド部を含む、請求項に記載のコア針生検機器。
  4. 前記キャリッジナットの前記スレッド部は前記ピアサ駆動アセンブリに嵌合するように構成される、請求項に記載のコア針生検機器。
  5. 前記キャリッジナットは前記駆動アセンブリと共に軸方向に移動可能である、請求項に記載のコア針生検機器。
  6. 前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの軸方向移動に対応して軸方向に移動可能である、請求項に記載のコア針生検機器。
  7. 前記ピアサ駆動アセンブリは、前記キャリッジナットの回転運動に対応して軸方向に移動可能である、請求項に記載のコア針生検機器。
  8. 解放アセンブリであって、前記解放アセンブリは、前記中空カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分と連動する、前記解放アセンブリ、を更に含む、請求項1に記載のコア針生検機器。
  9. 前記解放アセンブリは第2のリードスクリューとナット部材を含み、前記ナット部材は、前記第2のリードスクリューの回転に対応して所定のシーケンスで前記中空カッター及び前記ピアサのファイヤーを開始させる、請求項に記載のコア針生検機器。
  10. 前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はバネによって駆動される、請求項1に記載のコア針生検機器。
  11. 前記カッター駆動アセンブリと前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分はモーターによって駆動される、請求項1に記載のコア針生検機器。
  12. 前記モーターは電動モーターである、請求項11に記載のコア針生検機器。
  13. 前記駆動アセンブリは、前記ピアサを後退させる際に前記ピアサ駆動アセンブリの少なくとも一部分を後退させるように構成される、請求項1に記載のコア針生検機器。
  14. (a)ボディと、
    (b)前記ボディから延びるカッターであって、前記カッターは鋭利端により定められた開口遠位端を含む、前記カッターと、
    (c)前記カッター内に配置されたピアサであって、前記ピアサは、前記鋭利端を介して組織検体を切除するために前記カッターに対して移動可能である、前記ピアサと、
    (d)
    (i)第1のバネ負荷機構であって、前記第1のバネ負荷機構は、前記カッターを選択的にファイヤーするために前記カッターと連動する、前記第1のバネ負荷機構と、
    (ii)第2のバネ負荷機構であって、前記第2のバネ負荷機構は、前記ピアサを選択的にファイヤーするために前記ピアサと連動する、前記第2のバネ負荷機構と、
    (iii)第1のモーター駆動機構であって、前記第1のモーター駆動機構は、第1の可動域にわたり前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構を駆動するように構成され、前記第1のモーター駆動機構は、前記第1のバネ負荷機構が静止状態のままでいる間に第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を駆動するように更に構成される、前記第1のモーター駆動機構と、
    (iv)第2のモーター駆動機構であって、前記第2のモーター駆動機構は、前記カッター及び前記ピアサのファイヤーを選択的に開始させるために前記第1のバネ負荷機構及び前記第2のバネ負荷機構と連動する、前記第2のモーター駆動機構と、
    を含む、駆動アセンブリと、
    を含む、コア針生検機器。
  15. 前記カッターは前記ボディと結合した端部を含み、前記端部は組織回収機構を定める、請求項14に記載のコア針生検機器。
  16. 前記第1のモーター駆動機構は、前記第2の可動域にわたり前記第2のバネ負荷機構を移動させる際に前記ピアサを遠位配置と近位配置の間に駆動するように構成され、前記ピアサのノッチは、前記近位配置内にある際に前記組織回収機構と位置が合う、請求項15に記載のコア針生検機器。
  17. 前記カッターは切欠き部を更に含み、前記切欠き部は前記組織回収機構と長手方向に位置が合う、請求項15に記載のコア針生検機器。
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