JP7099238B2 - 医用画像処理プログラム、医用画像処理装置及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理プログラム、医用画像処理装置及び医用画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、医用画像処理プログラム、医用画像処理装置及び医用画像処理方法に関する。
一般に、被検者の断面をスライスした医用画像においては、被検者体内の各組織の境界部分でパーシャルボリューム効果が発生する。パーシャルボリューム効果とは、ボクセル内に異なる組織が混在することで発生する効果であり、スライス厚に依存する。
このため、例えば、スライス厚の異なる医用画像間において、病変の類似症例を検索する場合等には、パーシャルボリューム効果が発生している箇所に対して、予め補正を行うことが望ましい。
一方、パーシャルボリューム効果が発生している箇所に対して補正を行う技術として、例えば、下記非特許文献には、被検者体内の骨体の境界部分に発生しているパーシャルボリューム効果を補正する技術が開示されている。
小関道彦、北川祐介、伊能教夫、槇宏太郎著「X線CT画像に基づく骨体の個体別モデリング手法に関する研究(パーシャルボリューム効果の補正手法の提案)」、[online]2002年9月5日第13回バイオエンジニアリング学術講演会、[平成30年6月29日検索]、インターネット(URL:http://fiber.shinshu-u.ac.jp/koseki/publication/2004/70-697.pdf)
しかしながら、上記非特許文献の場合、補正対象が骨体の境界部分に限定されており、上記類似症例において検索対象となる、GGO(Ground Glass Opacity)や肺気腫といった病変組織の境界部分にまで補正対象を拡げることは困難である。かかる病変組織の場合、骨体の境界部分と比較して輪郭がはっきりせず、医用画像内においてパーシャルボリューム効果が発生している箇所自体を特定することが容易ではないからである。
一つの側面では、被検者の断面をスライスした医用画像において、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定できるようにすることを目的としている。
一態様によれば、医用画像処理プログラムは、
被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得し、
前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する、処理をコンピュータに実行させる。
被検者の断面をスライスした医用画像において、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定することができる。
診断支援システムのシステム構成の一例を示す図である。 類似症例画像検索装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 パーシャルボリューム効果を説明するための図である。 スライス方向におけるCT値の変化の傾向を説明するための第1の図である。 スライス方向におけるCT値の変化の傾向を説明するための第2の図である。 画像補正部の機能構成の一例を示す図である。 収集部における処理の具体例を示す図である。 傾向解析部における処理の具体例を示す第1の図である。 傾向解析部における処理の具体例を示す第2の図である。 発生画素特定部による発生画素特定処理の流れを示すフローチャートである。 補正部による補正処理の概要を説明するための第1の図である。 補正部による補正処理の概要を説明するための第2の図である。 補正部による補正処理の概要を説明するための第3の図である。 補正部による補正処理の流れを示すフローチャートである。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
[第1の実施形態]
<診断支援システムのシステム構成>
はじめに、医用画像処理装置の一例である類似症例画像検索装置を有する診断支援システムのシステム構成について説明する。図1は、診断支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
診断支援システム100は、被検者の病変を読影医等が診断するのを支援するシステムである。図1に示すように、CT(Computed Tomography)装置110と、類似症例画像検索装置120と、学習装置130と、CT画像格納装置140とを有する。
CT装置110と類似症例画像検索装置120とは、配線111を介して接続されており、両装置間ではCT画像の送受信が行われる。また、類似症例画像検索装置120と学習装置130とは配線112を介して接続されており、両装置間においては学習済みモデルの送受信が行われる。更に、CT画像格納装置140と、類似症例画像検索装置120及び学習装置130とは、配線113または114を介して接続されており、各装置間においては、病変の種類が診断されたCT画像の送受信が行われる。
CT装置110は、放射線等を利用して被検者体内を走査し、コンピュータを用いて処理することで、被検者の体軸方向における断面を連続してスライスした複数のスライス画像(医用画像)を含むCT画像を生成する。以下、このような処理を“CT画像を撮影する”と称する。また、以下、被検者の体軸方向を“スライス方向”と称する。CT装置110は、撮影したCT画像を類似症例画像検索装置120に送信する。
類似症例画像検索装置120には、医用画像処理プログラムを含む類似症例画像検索プログラムがインストールされている。類似症例画像検索プログラムが実行されることで、類似症例画像検索装置120は、画像取得部121、画像補正部122、学習結果実行部123、類似症例検索部124、表示部125、診断結果入力部126として機能する。このうち、画像補正部122は、医用画像処理プログラムが実行されることにより実現される。
画像取得部121は取得部の一例であり、CT装置110において撮影されたCT画像(複数のスライス位置における複数のスライス画像)を取得し、画像補正部122及び表示部125に通知する。
画像補正部122は、画像取得部121より通知されたCT画像を用いて、予め、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定する際に用いる“傾向データ”(詳細は後述)を生成する。また、画像補正部122は、生成した傾向データを用いることで、画像取得部121より新たに通知されたCT画像について、パーシャルボリューム効果が発生している箇所(スライス位置及び画素)を特定する。
また、画像補正部122は、特定したスライス位置のスライス画像において、特定した画素のCT値を補正する。更に、画像補正部122は、CT値が補正されたスライス画像(補正済みスライス画像)を含むCT画像を、学習結果実行部123に通知する。
学習結果実行部123は、学習装置130より、学習済みモデルを取得する。学習済みモデルとは、CT画像に含まれる各スライス画像において病変の種類を識別するために、学習データを用いて機械学習されたモデルを指す。
学習結果実行部123は、補正済みスライス画像を含むCT画像を入力して、取得した学習済みモデルを実行させることで、画像取得部121より通知されたCT画像に含まれる各スライス画像において病変の種類を識別し、類似症例検索部124に通知する。これにより、学習結果実行部123では、学習データとはスライス厚が異なるスライス画像を含むCT画像が画像取得部121において取得された場合でも、類似症例検索部124に対して、適切な識別結果を通知することができる。
類似症例検索部124は、学習結果実行部123より通知された識別結果に対応する過去のCT画像(病変の種類が診断されたCT画像)を、CT画像格納装置140より読み出し、表示部125に通知する。
表示部125は、画像取得部121より通知されたCT画像と、類似症例検索部124より通知された過去のCT画像とを、並列表示する。これにより、読影医等は、学習済みモデルによる識別結果に基づいて読み出された過去のCT画像(病変の種類が診断されたCT画像)を、類似症例として参照しながら、読影対象のCT画像について読影を行うことができる。
診断結果入力部126は、読影対象のCT画像について、読影医等が読影することにより診断した診断結果(病変の種類)を受け付ける。また、診断結果入力部126は、読影対象のCT画像を、病変の種類と対応付けてCT画像格納装置140に送信する。
学習装置130には、学習プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、学習装置130は、学習部131として機能する。
学習部131は、CT画像格納装置140より学習データとして、病変の種類が対応付けられたCT画像を読み出す。また、学習部131は、読み出したCT画像に含まれる各スライス画像が、対応付けられた病変の種類に応じて正しく分類されるように、学習モデルについて機械学習を行う。また、学習部131は、学習データを用いて機械学習された学習済みモデルを、類似症例画像検索装置120に通知する。
<類似症例画像検索装置のハードウェア構成>
次に、類似症例画像検索装置120のハードウェア構成について説明する。図2は、類似症例画像検索装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、類似症例画像検索装置120は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を有する。CPU201、ROM202、RAM203は、いわゆるコンピュータを形成する。
また、類似症例画像検索装置120は、補助記憶装置204、表示装置205、操作装置206、I/F(Interface)装置207、ドライブ装置208を有する。なお、類似症例画像検索装置120の各ハードウェアは、バス209を介して相互に接続されている。
CPU201は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラム(例えば、類似症例画像検索プログラム等)を実行する演算デバイスである。
ROM202は、不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM202はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM203は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
補助記憶装置204は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられるデータを格納する補助記憶デバイスである。後述する傾向解析用データ格納部や傾向データ格納部は、補助記憶装置204において実現される。
表示装置205は、CT画像と、類似症例として読み出された過去のCT画像とを並列表示する表示デバイスである。操作装置206は、読影医等が類似症例画像検索装置120に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
I/F装置207は、他の装置(CT装置110、学習装置130、CT画像格納装置140)と接続し、他の装置との間でデータの送受信を行うための接続デバイスである。
ドライブ装置208は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体210がドライブ装置208にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ装置208により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、不図示のネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
<パーシャルボリューム効果の説明>
次に、パーシャルボリューム効果について簡単に説明する。図3は、パーシャルボリューム効果を説明するための図である。図3に示すように、被検者300のスライス方向の各スライス位置301、302、303において、被検者300の断面をスライスすることで、各スライス画像311~313を含むCT画像310が得られる。
なお、図3に示すように、CT画像310において、仰向けに横臥した被検者300の右側面から左側面に向かう軸をX軸、被検者300の背面から前面に向かう軸をY軸、被検者300のスライス方向をZ軸とおく。また、CT画像310には、被検者300のスライス方向に沿って存在する異なる2種類の組織(組織300a、組織300b)の境界部分が含まれるものとする。
ここで、各スライス画像311~313から抽出される、同一のX座標及び同一のY座標を有する画素位置320における各画素のCT値について説明する。図3に示すように、各スライス画像311~313の各画素のCT値は、所定のスライス厚(スライス方向の厚さ)のボクセルに対応している。例えば、各スライス画像311~313の画素位置320における画素の各CT値は、画素位置320のボクセルに含まれる組織の種類に応じたCT値となる。
具体的には、組織分布330は、各スライス画像311~313の画素位置320において、CT値に影響を与えるボクセル内の組織の分布を示している。図3に示すように、スライス画像311の画素位置320においてCT値に影響を与えるボクセルには、組織300aのみが含まれる。このため、スライス画像311の画素位置320における画素のCT値は、組織300aに対応するCT値となる。
一方、スライス画像312の画素位置320において、CT値に影響を与えるボクセルには、組織300aと組織300bとが混在する。このため、スライス画像312の画素位置320における画素のCT値は、組織300aと組織300bの平均的なCT値となる。つまり、パーシャルボリューム効果が発生する。
また、スライス画像313の画素位置320において、CT値に影響を与えるボクセルには、組織300bのみが含まれる。このため、スライス画像313の画素位置320における画素のCT値は、組織300bに対応するCT値となる。
グラフ340は、横軸にスライス位置をとり、縦軸にCT値をとったグラフであり、各スライス画像311~313の画素位置320における画素の各CT値を、プロットした様子を示している。
このうち、プロット341は、スライス画像311の画素位置320における画素のCT値を表し、プロット342は、スライス画像312の画素位置320における画素のCT値を表す。更に、プロット343は、スライス画像313の画素位置320における画素のCT値を表す。
グラフ340に示すように、パーシャルボリューム効果が発生している箇所の前後では、スライス方向においてCT値が大きく変化する。
<CT値のスライス方向における変化の傾向>
次に、パーシャルボリューム効果が発生している箇所と発生していない箇所の、CT値のスライス方向における変化の傾向について説明する。図4は、CT値のスライス方向における変化の傾向を説明するための第1の図である。
図4(a)、(b)に示す各グラフは、横軸にスライス位置をとり、縦軸にCT値をとったグラフであり、グラフ中の白丸は、スライス厚=dの9枚の各スライス画像の画素位置320における画素の各CT値をプロットしたものである。一方、グラフ中の黒丸は、スライス厚=3d(つまり、スライス厚を3倍にした場合)の各スライス画像の画素位置320における画素の各CT値をプロットしたものである。
このうち、図4(a)は、スライス位置=“N”内に、異なる組織の境界部分が存在している場合を示している。つまり、図4(a)は、スライス位置=“N”においてパーシャルボリューム効果が発生しているケースである。一方、図4(b)は、スライス位置=“N”内に、異なる組織の境界部分が存在しておらず、スライス位置=“N-1”と“N”との間、及び、スライス位置=“N”と“N+1”との間に、異なる組織の境界部分が存在している場合を示している。つまり、図4(b)は、スライス位置=“N”においてパーシャルボリューム効果が発生していないケースである。
図4(a)に示すように、スライス厚を3倍にしたことで、異なる組織の境界部分がスライス位置=“N”内に含まれるようになると、スライス厚を3倍にする前と比較して、矢印400に示すパーシャルボリューム効果が発生する。
一方、図4(b)に示すように、スライス厚を3倍にした場合でも、異なる組織の境界部分が含まれていなければ、スライス厚を3倍にする前と比較して、パーシャルボリューム効果が発生しない。
ここで、図4(a)と図4(b)とでは、スライス厚=3dにおける、スライス位置の変化に伴うCT値の変化は概ね同じである。このため、図4(a)の黒丸と図4(b)の黒丸とを比較しただけでは、パーシャルボリューム効果が発生しているのか否かを判定することが困難である。
このようなことから、第1の実施形態では、パーシャルボリュームが発生しているか否かを判定するにあたり、スライス方向において、より広い範囲のCT値を用いることとする。
<より広い範囲のCT値のスライス方向における変化の傾向>
図5は、CT値のスライス方向における変化の傾向を説明するための第2の図である。なお、図4と同様、図5(a)、(b)に示す各グラフは、横軸にスライス位置をとり、縦軸にCT値をとっている。また、グラフ中の黒丸は、スライス厚=3dの各スライス画像におけるCT値をプロットしたものである。
図4(a)、(b)との相違点は、図5(a)、(b)の場合、スライス位置=“N”のスライス画像においてパーシャルボリューム効果が発生しているのか否かを判定するにあたり、スライス位置=“N-2”、“N+2”のCT値まで判定範囲を広げた点である。
ここで、図5(a)のグラフ500は、パーシャルボリューム効果が発生している場合の、スライス方向のCT値の変化を示しており、図5(b)のグラフ510は、パーシャルボリューム効果が発生していない場合のスライス方向のCT値の変化を示している。
図5(a)のグラフ500と図5(b)のグラフ510との対比から明らかなように、
・パーシャルボリューム効果が発生している場合、スライス位置=“N-2”と“N-1”との間には、CT値の変化にトレンドがないのに対して、パーシャルボリューム効果が発生していない場合、対応するスライス位置には、CT値の変化にトレンドがある。
・パーシャルボリューム効果が発生している場合、スライス位置=“N+1”と“N+2”との間には、CT値の変化にトレンドがないのに対して、パーシャルボリューム効果が発生していない場合、対応するスライス位置にはCT値の変化にトレンドがある。
第1の実施形態では、このようなスライス方向のCT値の変化の傾向の違いを利用し、処理対象の画素のスライス位置の前後5個分のCT値の変化の傾向に基づいて、パーシャルボリューム効果が発生しているのか否かを判定する。なお、前後5個分のCT値とは、処理対象の画素のCT値と、スライス方向の前後2個ずつのCT値とを含む、計5個分のCT値である。
<画像補正部の機能構成>
次に、画像補正部122(図1)の詳細な機能構成について説明する。図6は、画像補正部の詳細な機能構成の一例を示す図である。図6に示すように、画像補正部122は、収集部610、傾向解析部630、処理対象画像取得部650、前後画像取得部660、発生画素特定部670、補正部680を有する。
収集部610は、画像取得部121より通知されたCT画像を取得する。収集部610では、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定する際に用いる傾向データを生成するためのCT画像として、傾向解析用データを収集する。収集部610は、収集した傾向解析用データを、傾向解析用データ格納部620に格納する。
傾向解析部630は、傾向解析用データ格納部620に格納された傾向解析用データを解析し、傾向データを生成する。傾向データとは、パーシャルボリューム効果が発生している画素の、スライス方向におけるCT値の変化の傾向を示すデータである。パーシャルボリューム効果が発生している画素の、スライス方向におけるCT値の変化の傾向には、複数のパターンがある。傾向解析部630では、傾向解析用データから複数のパターンを特定し、特定した当該複数のパターンについての傾向データを、傾向データ格納部640に格納する。
なお、収集部610及び傾向解析部630は、読影対象のCT画像について読影医等が読影を行う前のフェーズにおいて実行されるものとする。
処理対象画像取得部650は、読影対象として、画像取得部121において新たに取得されたCT画像に含まれる複数のスライス画像の中から、処理対象となるスライス画像を取得する。
前後画像取得部660は、読影対象として、画像取得部121において新たに取得されたCT画像に含まれる複数のスライス画像の中から、処理対象となるスライス画像の、スライス方向の前後の2枚ずつのスライス画像を取得する。
発生画素特定部670は判定部の一例であり、処理対象となるスライス画像を含む所定数(5枚)のスライス画像を取得し、処理対象となるスライス画像の各画素の中から、パーシャルボリューム効果が発生している画素(発生画素)を特定する。
なお、発生画素特定部670は、処理対象となるスライス画像の各画素について、スライス方向のCT値の変化が、傾向データ格納部640に格納されている、いずれかの傾向データに類似するか(所定の傾向を有するか)否かを判定する。これにより、発生画素特定部670は、発生画素を特定する。
補正部680は、処理対象となるスライス画像において、パーシャルボリューム効果が発生していると判定された画素のCT値を補正する。また、補正部680は、補正済みのスライス画像を含むCT画像を、学習結果実行部123に通知する。
<画像補正部の各部における処理の具体例>
続いて、画像補正部122の各部(ここでは、収集部610、傾向解析部630、発生画素特定部670、補正部680)における処理の具体例について説明する。
(1)収集部における処理の具体例
はじめに、収集部610における処理の具体例について説明する。図7は、収集部における処理の具体例を示す図である。
図7に示すように、ステップS701において、収集部610は、取得したCT画像に含まれる全てのスライス画像の中から、GGOが発生している所定画素720を含むスライス画像(例えば、スライス画像711)を抽出する。
ステップS702において、収集部610は、抽出したスライス画像711から、スライス方向の前側に1枚ずらした際に、所定画素720においてGGO組織がみられるか否かを判定する。図7においてスライス画像712は、スライス画像711から、スライス方向の前側に1枚ずらした際に、所定画素720においてGGO組織がみられると判定されたスライス画像を示している。
ステップS703において、収集部610は、抽出したスライス画像711から、スライス方向の前側に2枚ずらした際に、所定画素720が、GGO組織と正常組織とが混在する部分へと変化するか否かを判定する。図7においてスライス画像713は、スライス画像711から、スライス方向の前側に2枚ずらした際に、所定画素720がGGO組織と正常組織とが混在する部分へと変化したと判定されたスライス画像を示している。つまり、スライス画像713は、パーシャルボリューム効果が発生しているスライス画像である。
ステップS704において、収集部610は、抽出したスライス画像711から、スライス方向の前側に3枚ずらした際に、所定画素720が、正常組織のみが存在する部分へと変化するか否かを判定する。図7においてスライス画像714は、スライス画像711から、スライス方向の前側に3枚ずらした際に、所定画素720が正常組織のみが存在する部分へと変化したと判定されたスライス画像を示している。
ステップS705において、収集部610は、抽出したスライス画像711から、スライス方向の前側に4枚ずらした際に、所定画素720において正常組織のみが存在するか否かを判定する。図7においてスライス画像715は、スライス画像711から、スライス方向の前側に4枚ずらした際に、所定画素720において正常組織のみが存在すると判定されたスライス画像を示している。
ステップS706において、収集部610は、ステップS702~ステップS705においていずれの判定条件も満たすと判定した場合に、スライス画像711~715を特定する。
ステップS707において、収集部610は、特定したスライス画像711~715の所定画素720の各CT値を、傾向解析用データとして収集し、傾向解析用データ格納部620に格納する。これにより、パーシャルボリューム効果が発生している画素の、スライス方向におけるCT値の変化の傾向を示す1パターンを格納することができる。
なお、図7の例では、スライス画像に含まれる1画素分の傾向解析用データを収集する場合について示したが、当該スライス画像内の他の画素や、GGOが発生している他のスライス画像内の画素についても、同様の処理が行われるものとする。また、収集部610が取得するCT画像の数は、複数であるとする。この結果、傾向解析用データ格納部620には、複数の傾向解析用データが格納されることになる。
(2)傾向解析部における処理の具体例
次に、傾向解析部630における処理の具体例について説明する。図8は、傾向解析部における処理の具体例を示す第1の図である。
図8のグラフ800は、傾向解析用データ格納部620に格納された、傾向解析用データについて、横軸にスライス位置をとり、縦軸にCT値をとって図示したグラフである。すなわち、グラフ800は、パーシャルボリューム効果が発生している場合のスライス方向のCT値の変化の一パターンを示している。
一方、図8の傾向解析部630内に示すロジスティック関数モデル810は、パーシャルボリューム効果が発生している画素を特定する際に用いる、関数モデルの一例である。ロジスティック関数モデル810によれば、スライス位置を“x”、CT値を“y”とおき、係数cの値を順次変更することで、例えば、グラフ811、グラフ812、・・・等の、形状の異なる様々なグラフを生成することができる。
傾向解析部630では、ロジスティック関数モデル810において係数cの値を順次変更しながらグラフを生成し、傾向解析用データ格納部620に格納された複数の傾向解析用データのグラフ(例えば、グラフ800)に類似するグラフを検索する。
図8の例は、ロジスティック関数モデル810の係数cに“11”を代入することで生成されるグラフ820が、グラフ800に類似していると、傾向解析部630によって判定されたことを示している。
傾向解析部630では、傾向解析用データ格納部620に格納された全ての傾向解析用データのグラフについて類似するグラフを検索し、検索したグラフのデータを、傾向データとして、傾向データ格納部640に格納する。
また、傾向解析部630では、傾向データ格納部640に格納した複数の傾向データを解析し、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定する際に用いる傾向データを決定する。
図9は、傾向解析部による処理の具体例を示す第2の図である。図9において、横軸は、傾向データ格納部640に格納された複数の傾向データがとりうる係数cの値を示している。また、図9において、縦軸は、各係数cが代入されることで生成され、傾向解析用データのいずれかに類似していると判定された傾向データの数(発生頻度)を示している。
図9に示すように、傾向解析部630では、有意水準(5%)を基準点とし、基準点未満の係数cを代入することで生成される傾向データについては、パーシャルボリューム効果が発生していない場合のパターンであると判定する。一方、傾向解析部630では、基準点以上の係数cを代入することで生成される傾向データ(発生頻度が所定の条件を満たす傾向データ)については、パーシャルボリューム効果が発生している場合のパターンであると判定する。
つまり、傾向解析部630では、傾向データ格納部640に格納した複数の傾向データのうち、基準点以上の係数cを代入することで生成される傾向データを、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を特定する際に用いる傾向データとして決定する。
(3)発生画素特定部による処理の具体例
次に、発生画素特定部670による処理の具体例について説明する。図10は、発生画素特定部による発生画素特定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001において、発生画素特定部670は、処理対象のスライス画像内の各画素のCT値(C(N))を読み出す。
ステップS1002において、発生画素特定部670は、処理対象のスライス画像に対してスライス方向前後の各スライス画像内の、対応する画素について、CT値(C(N-2)、C(N-1)、C(N+1)、C(N+2))を読み出す。
ステップS1003において、発生画素特定部670は、傾向データ格納部640に格納された傾向データを順次読み出す。
ステップS1004において、発生画素特定部670は、ステップS1001及びステップS1002において読み出したCT値のスライス方向の変化が、ステップS1003において読み出した傾向データと類似するか否かを判定する。
ステップS1004において、類似すると判定した場合には(ステップS1004においてYESの場合には)、ステップS1005に進む。ステップS1005において、発生画素特定部670は、ステップS1001においてCT値を読み出した画素が、パーシャルボリューム効果が発生した発生画素であると判定し、ステップS1006に進む。
一方、ステップS1004において、類似しないと判定した場合には(ステップS1004においてNOの場合には)、直接、ステップS1006に進む。
ステップS1006において、発生画素特定部670は、傾向データ格納部640に格納された全ての傾向データについて類似判定を行ったか否かを判定する。ステップS1006において、傾向データ格納部640に格納された傾向データの中に、類似判定を行っていない傾向データがあると判定した場合には(ステップS1006においてNOの場合には)、ステップS1003に戻る。
一方、ステップS1006において、全ての傾向データについて類似判定を行ったと判定した場合には(ステップS1006においてYESの場合には)、ステップS1007に進む。
ステップS1007において、発生画素特定部670は、処理対象のスライス画像内の全ての画素について処理を完了したか否かを判定する。ステップS1007において、処理を完了していない画素があると判定した場合には(ステップS1007においてNOの場合には)、ステップS1001に戻る。
一方、ステップS1007において、全ての画素について処理を完了したと判定した場合には、処理対象のスライス画像についての発生画素特定処理を終了する。
(4)補正部による処理の具体例
次に、補正部680による処理の具体例について説明する。はじめに、補正部680による補正処理の概要について、図11~図13を用いて説明する。図11~図13は、補正部による補正処理の概要を説明するための第1~第3の図である。
このうち、図11は、パーシャルボリューム効果が発生したことで、スライス厚=dに対してスライス厚=3dのCT値が上がった場合のCT値の補正処理の概要を説明するための図である。図11のグラフ1100は、横軸にスライス位置をとり、縦軸にCT値をとったグラフであり、グラフ中の白丸は、スライス厚=dの17枚の各スライス画像におけるCT値をプロットしたものである。一方、グラフ中の黒丸は、スライス厚=3dの5枚の各スライス画像におけるCT値をプロットしたものである。
ここで、スライス厚=3dの各スライス画像のうち、スライス位置=“N”のCT値は、下式(式(1))により表すことができる。
Figure 0007099238000001
一方、スライス厚=dの17枚の各スライス画像のうち、スライス位置=“n”のCT値は、下式(式(2))により表すことができる。
Figure 0007099238000002
ここで、スライス位置=“N”または“n”の前後のスライス位置(スライス位置=“N-1”、“N+1”、または、“n-1”、“n+1”)におけるCT値については、下式(式(3)、式(4))が成立する。
Figure 0007099238000003
したがって、スライス厚=3dの場合、スライス位置=“N”の補正後のCT値は、下式(式(5))により表すことができる。
Figure 0007099238000004
一方、図12は、パーシャルボリューム効果が発生せず、スライス厚=dとスライス厚=3dのCT値が同じとなった場合を示している。パーシャルボリューム効果が発生しなかった場合、補正処理は不要であり、スライス位置=“N”のCT値は、下式(式(6))により表すことができる。
Figure 0007099238000005
したがって、下式(式(7))を導き出すことができる(両辺に2をかけて、C(N)を足すことで、式(5)と同じ式を導き出すことができる)。
Figure 0007099238000006
一方、図13は、パーシャルボリューム効果が発生したことで、スライス厚=dよりもスライス厚=3dのCT値が下がった場合のCT値の補正処理の概要を説明するための図である。図13のグラフ1300に示すスライス厚=3dの各スライス画像のうち、スライス位置=“N”の補正後のCT値は、図11を用いて説明した場合と同様に、下式(式(8))により表すことができる。
Figure 0007099238000007
このように、補正部680による補正処理において、スライス位置=“N”の補正後のCT値は、パーシャルボリューム効果の発生によるCT値の増減に関わらず、同じ式(式(5)、(7)、(8))に基づいて、算出することができる。
続いて、補正部680による補正処理の流れについて説明する。図14は、補正部による補正処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401において、補正部680は、処理対象のスライス画像(スライス位置=“N”のスライス画像)より、発生画素特定部670により特定された発生画素のCT値であるC(N)を読み出す。
ステップS1402において、補正部680は、処理対象のスライス画像より、スライス方向の前側に位置するスライス画像(スライス位置=“N-1”のスライス画像)より、発生画素に対応する画素のCT値であるC(N-1)を読み出す。
ステップS1403において、補正部680は、処理対象のスライス画像より、スライス方向の後側に位置するスライス画像(スライス位置=“N+1”のスライス画像)より、発生画素に対応する画素のCT値であるC(N+1)を読み出す。
ステップS1404において、補正部680は、スライス位置=“N”の発生画素のCT値であるC(N)を、上式(式(5)、(7)または(8))を用いて補正する。
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、被検者の断面を連続してスライスした複数のスライス画像を含むCT画像を取得する。また、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、取得したCT画像に含まれる複数のスライス画像のうち、処理対象のスライス画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化を算出する。更に、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、算出した画像特徴量の変化から、パーシャルボリューム効果が発生している画素を特定する。
これにより、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、スライス画像において、パーシャルボリューム効果が発生している箇所を精度よく特定することができる。
加えて、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、パーシャルボリューム効果が発生している箇所について、前後の適切な枚数のスライス画像における対応する画素のCT値を用いて補正する。
これにより、第1の実施形態に係る医用画像処理装置では、スライス厚の異なるCT画像間において病変の類似症例を検索する場合において、パーシャルボリューム効果が発生している箇所に対して適切な補正を行うことができる。この結果、類似症例検索の検索精度を向上させることができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、スライス厚=3dのスライス画像について、傾向解析用データを収集し、傾向データを決定する場合について説明した。しかしながら、傾向解析用データを収集し、傾向データを決定するスライス画像は、スライス厚=3dのスライス画像に限定されず、他のスライス厚について、同様に、傾向解析用データを収集し、傾向データを決定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、発生頻度が基準点以上の係数cを代入することで生成される傾向データを、パーシャルボリューム効果が発生しているか箇所を特定する際に用いる傾向データとして決定した。しかしながら、傾向データの決定方法はこれに限定されず、他の統計的手法に基づいて、傾向データを決定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、パーシャルボリューム効果が発生している画素を特定する際の関数モデルとして、ロジスティック関数モデル810を用いるものとして説明した。しかしながら、パーシャルボリューム効果が発生している画素を特定する際の関数モデルとして、ロジスティック関数モデル810以外の関数モデルを用いてもよい。
また、上記第1の実施形態では、CT装置110において撮影されたCT画像を処理対象の医用画像として用いる場合について説明した。しかしながら、処理対象の医用画像は、CT画像に限定されず、被検者の断面を連続してスライスした医用画像であれば、他の種類の医用画像であってもよい。
また、上記第1の実施形態では、診断支援システム100において、CT画像格納装置140は、1台の類似症例画像検索装置120と接続されるものとして説明した。しかしながら、CT画像格納装置140は、複数台の類似症例画像検索装置120と接続されてもよい。
また、上記第1の実施形態では、医用画像処理装置の一例として、類似症例画像検索装置120を挙げ、画像補正部122の機能を、類似症例画像検索装置120において実現するものとして説明した。しかしながら、画像補正部122の機能は、類似症例画像検索装置120以外の装置(即ち、学習結果実行部123や類似症例検索部124を有していない装置)において実現されてもよい。この場合、画像補正部122は、発生画素を特定し、読影医等に発生画素を明示できれば足り、補正部680を有していなくてもよい。
なお、開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得し、
前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する、
処理をコンピュータに実行させる医用画像処理プログラム。
(付記2)
パーシャルボリューム効果が発生していると判定された画素に対応するスライス方向の他の画素の画像特徴量を用いて、該判定された画素の画像特徴量を補正する処理をコンピュータに実行させる付記1に記載の医用画像処理プログラム。
(付記3)
前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像と、処理対象の医用画像のスライス方向前後に位置する2つずつの医用画像と、を含む5つの医用画像を取得し、取得した5つの医用画像における、対応する画素の画像特徴量の変化を算出する、付記2に記載の医用画像処理プログラム。
(付記4)
パーシャルボリューム効果が発生している場合の、連続する5つの医用画像における、対応する画素の画像特徴量の変化を示す複数のパターンを予め格納しておき、該複数のパターンの中から発生頻度が所定の条件を満たすパターンのいずれかと類似するか否かを判定することで、前記処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定する、付記3に記載の医用画像処理プログラム。
(付記5)
パーシャルボリューム効果が発生していると判定された画素の画像特徴量をC(N)とし、処理対象の医用画像のスライス方向前後に位置するスライス画像において、該判定された画素に対応する画素の画像特徴量をそれぞれ、C(N-1)、C(N+1)とした場合、該判定された画素の補正後の画像特徴量は、3C(N)-C(N-1)-C(N+1)により算出する、付記3に記載の医用画像処理プログラム。
(付記6)
被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得する取得部と、
前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する判定部と
を有することを特徴とする医用画像処理装置。
(付記7)
被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得し、
前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する、
処理をコンピュータが実行する医用画像処理方法。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :診断支援システム
110 :CT装置
120 :類似症例画像検索装置
121 :画像取得部
122 :画像補正部
123 :学習結果実行部
124 :類似症例検索部
125 :表示部
126 :診断結果入力部
130 :学習装置
131 :学習部
140 :CT画像格納装置
610 :収集部
620 :傾向解析用データ格納部
630 :傾向解析部
640 :傾向データ格納部
650 :処理対象画像取得部
660 :前後画像取得部
670 :発生画素特定部
680 :補正部
711~715 :スライス画像

Claims (7)

  1. 被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得し、
    前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する、
    処理をコンピュータに実行させる医用画像処理プログラム。
  2. パーシャルボリューム効果が発生していると判定された画素に対応するスライス方向の他の画素の画像特徴量を用いて、該判定された画素の画像特徴量を補正する処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載の医用画像処理プログラム。
  3. 前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像と、処理対象の医用画像のスライス方向前後に位置する2つずつの医用画像と、を含む5つの医用画像を取得し、取得した5つの医用画像における、対応する画素の画像特徴量の変化を算出する、請求項2に記載の医用画像処理プログラム。
  4. パーシャルボリューム効果が発生している場合の、連続する5つの医用画像における、対応する画素の画像特徴量の変化を示す複数のパターンを予め格納しておき、該複数のパターンの中から発生頻度が所定の条件を満たすパターンのいずれかと類似するか否かを判定することで、前記処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定する、請求項3に記載の医用画像処理プログラム。
  5. パーシャルボリューム効果が発生していると判定された画素の画像特徴量をC(N)とし、処理対象の医用画像のスライス方向前後に位置するスライス画像において、該判定された画素に対応する画素の画像特徴量をそれぞれ、C(N-1)、C(N+1)とした場合、該判定された画素の補正後の画像特徴量は、3C(N)-C(N-1)-C(N+1)により算出する、請求項3に記載の医用画像処理プログラム。
  6. 被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得する取得部と、
    前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する判定部と
    を有することを特徴とする医用画像処理装置。
  7. 被検者の断面を連続してスライスした複数の医用画像を取得し、
    前記複数の医用画像のうち、処理対象の医用画像の各画素について、スライス方向の画像特徴量の変化が所定の傾向を有するか否かを判定することで、パーシャルボリューム効果が発生しているか否かを判定する、
    処理をコンピュータが実行する医用画像処理方法。
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