JP7097748B2 - 電力制御装置、電力制御システム、無効電力制御器および電力制御方法 - Google Patents

電力制御装置、電力制御システム、無効電力制御器および電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の無効電力制御器を制御する電力制御装置、電力制御システム、無効電力制御器および電力制御方法に関する。
近年、太陽光発電設備などの分散型電源が増加し、これらの分散型電源はパワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)により制御されることが多い。パワーコンディショナは、無効電力を出力することにより電圧を調整する機能を有する。従来、電力系統に接続される複数のパワーコンディショナは、各々の自端電圧値によって、無効電力の制御要否を判断している。このため、電力系統内の電圧は一様ではないため、パワーコンディショナが接続される電力系統内の位置である連系箇所により、無効電力の制御量に偏りが生じる。
特許文献1には、パワーコンディショナ間の無効電力の制御量の均等化を図るため、ある時刻のパワーコンディショナ間の自端電圧の差を測定し、測定した差に基づいて各パワーコンディショナの整定値を設定する技術が開示されている。
特開2012-70598号公報
電力系統内の電圧分布は、SVR(Step Voltage Regulator:ステップ電圧調整器)などの電圧制御機器の動作、負荷の変化などに依存して変化する。しかしながら、上記特許文献1に記載の技術によれば、過去のある時刻におけるパワーコンディショナ間の自端電圧の差に基づいて各パワーコンディショナの整定値を設定しているので、整定値を設定した際の電圧分布と実際の電圧分布とが異なってくることがあり、結果として無効電力制御器であるパワーコンディショナの無効電力の制御量が不均等となることがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無効電力制御器間の無効電力の制御量の不均等を抑制することができる電力制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電力制御装置は、需要家により設置され電力系統に接続される複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、電力系統の電圧分布を算出する電圧分布算出部と、電圧分布に基づいて無効電力制御器へ設定する整定値を決定する整定値決定部と、を備える。また、電力制御装置は、整定値決定部により決定された整定値を無効電力制御器へ送信する通信部、を備え、少なくとも2つの異なる時間で、整定値を決定して無効電力制御器へ送信し、天候に基づいて、整定値を決定して無効電力制御器へ送信する処理を実施するか否かを判断する。
本発明によれば、無効電力制御器間の無効電力の制御量の不均等を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる電力制御システムの構成例を示す図 実施の形態1の中央サーバの構成例を示す図 実施の形態1の発電設備の構成例を示す図 実施の形態1の中央サーバを実現する計算機システムの構成例を示す図 実施の形態1の中央サーバにおける電力制御処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1の無効電力制御器の整定値を示す図 実施の形態1のシミュレーション部により算出された電圧分布の概念を示す図 図7の電圧分布の算出に用いた整定値組み合わせを示す概念図 実施の形態1の無効電力制御器が出力する無効電力の一例を示す図 実施の形態1の無効電力制御器における時定数の設定の一例を示す図 実施の形態2にかかる電力制御システムの構成例を示す図 実施の形態2の中央サーバの構成例を示す図 実施の形態2の中央サーバの電力制御手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる電力制御装置、電力制御システム、無効電力制御器および電力制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電力制御システムの構成例を示す図である。図1において、上位系統1と、上位系統1に接続される配電線8と、LRT(Load Ratio control Transformer:負荷時タップ切替器付変圧器)2と、配電線8の電圧を制御するSVR3と、配電線8に接続される柱上変圧器4-1,4-2と、は事業者などにより設置される電力系統の設備である。LRT2は、変電所に設置され、上位系統1から供給される電力を変圧して配電線8へ出力する。なお、図1では、SVR3を1台図示しているが、配電線8に接続されるSVRの台数は何台であってもよい。また、SVR3以外に、配電線8における電圧を制御するSVC(Static Var Compensator:静止型無効電力補償装置)が接続されていてもよい。柱上変圧器4-1,4-2の数も図1の例に限定されない。
SVR3は、配電線8における電圧が定められた適正範囲内となるように、配電線8における電圧を制御する電圧制御機器である。柱上変圧器4-1,4-2は、例えば3300V~6600Vなどの高圧系統の電圧を、一般需要家に供給する電圧、例えば100Vといった低圧系統の電圧に変換する。一般需要家における受電端の電圧には、一般に適正範囲(以下、低圧系統における適正範囲という)が定められている。低圧系統における適正範囲は、例えば95V~107Vである。配電線8における電圧の適正範囲は、例えば、一般需要家における受電端の電圧が低圧系統における適正範囲となるように換算して定められる。
電力系統の配電線8には、柱上変圧器4-1,4-2を介して需要家設備5-1,5-2がそれぞれ接続される。需要家設備5-1は、負荷6-1と、無効電力を出力することが可能な無効電力制御器としての機能を有する発電設備7-1とを有する。需要家設備5-2も、需要家設備5-1と同様に、負荷6-2と、無効電力を出力することが可能な無効電力制御器としての機能を有する発電設備7-2とを有する。ただし、負荷6-1と負荷6-2とは、構成、消費電力などが異なっていてもよく、発電設備7-1と発電設備7-2とで定格容量などが異なっていてもよい。以下、需要家設備5-1,5-2のそれぞれを個別に区別せずに示すときは需要家設備5と記載し、負荷6-1,6-2のそれぞれを個別に区別せずに示すときは負荷6と記載し、発電設備7-1,7-2のそれぞれを個別に区別せずに示すときは発電設備7と記載する。
本実施の形態の電力制御システムは、電力制御装置である中央サーバ10と、中央サーバ10により制御される無効電力制御器とを備える。無効電力制御器は、後述するように、例えば、発電設備7が備えるパワーコンディショナである。以下、無効電力制御器が太陽光発電設備におけるパワーコンディショナである例を説明する。中央サーバ10と、中央サーバ10により制御される無効電力制御器とは、通信ネットワークにより接続される。通信ネットワークは、インターネットであってもよいし専用のネットワークであってもよいし、一部が専用のネットワークであり一部がインターネットであってもよく、通信ネットワークの形態に特に制約は無い。
各柱上変圧器4-1,4-2に接続される需要家設備5の数は、図1に示した例に限定されない。また、電力系統の配電線8には、一般に、柱上変圧器4-1,4-2を介して、負荷を有して発電設備を備えない需要家設備が接続されているが、これらの需要家設備の図示は省略している。
図2は、中央サーバ10の構成例を示す図である。図2に示すように、中央サーバ10は、予測部11、シミュレーション部12、整定値決定部13、通信部14および記憶部15を備える。予測部11は、電力系統における、負荷により消費される電力量である負荷量および発電量を予測する。具体的には、予測部11は、配電線8における各点の負荷波形、PV(PhotoVoltaics)発電波形を予測する。負荷波形は、時間帯ごとの配電線8に接続される負荷により消費される電力量を示し、PV発電波形は、時間帯ごとの配電線8に接続される太陽光発電設備による発電量を示す。すなわち、負荷波形およびPV発電波形は、それぞれ横軸が時間で縦軸が電力量の波形である。なお、負荷波形およびPV発電波形の縦軸は電力量ではなく電力であってもよい。
シミュレーション部12は、負荷波形、PV発電波形に基づいて、無効電力制御器の整定値の組み合わせごとにシミュレーションを行って配電線8に電圧分布を求める。すなわち、シミュレーション部12は、複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、電力系統の電圧分布を算出する電圧分布算出部である。整定値決定部13は、シミュレーション部12により算出された電圧分布に基づいて、各無効電力制御器の整定値を決定する。通信部14は、整定値決定部13により決定された整定値を各無効電力制御器へ送信する。本実施の形態の中央サーバ10は、少なくとも2つの異なる時間で、整定値を決定して無効電力制御器へ送信する。記憶部15は、予測部11、シミュレーション部12および整定値決定部13の処理に用いる情報を記憶する。中央サーバ10の動作の詳細については後述する。
図3は、発電設備7の構成例を示す図である。発電設備7は、発電を行い、発電により得られた直流電力を出力する発電装置20と、発電装置20から出力される直流電力を交流電力に変換して出力するパワーコンディショナである無効電力制御器21とを備える。無効電力制御器21は、需要家により設置され電力系統に接続される無効電力制御器の一例である。無効電力制御器21は、電力系統に接続されている。具体的には、柱上変圧器に接続される低圧系統の配電線、および柱上変圧器を介して配電線8と接続される。無効電力制御器21から出力される交流電力は、需要家設備5の負荷6により使用可能である。また、無効電力制御器21は、交流電力を電力系統に逆潮流させることも可能である。無効電力制御器21は、交流電力として有効電力および無効電力を出力可能である。
無効電力制御器21は、電力制御部22、通信部23および記憶部24を備える。電力制御部22は、発電装置20から出力される直流電力を交流電力に変換するとともに、出力する無効電力を調整する。電力制御部22は、一般には、発電装置20から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、電力変換器を制御する制御部とを備え、制御部が電力変換器を制御することにより、出力する無効電力を制御する。通信部23は、中央サーバ10との間で通信を行う。通信部23は、中央サーバ10から受信した整定値を電力制御部22へ渡す。電力制御部22は、通信部23経由で、中央サーバ10から受信した整定値に従って、出力する無効電力を制御する。
次に、中央サーバ10のハードウェア構成について説明する。中央サーバ10は、計算機システムすなわちコンピュータにより実現される。本実施の形態の中央サーバ10は、計算機上で、中央サーバ10における処理が記述されたプログラムである電力制御プログラムが実行されることにより、計算機システムが中央サーバ10として機能する。図4は、本実施の形態の中央サーバ10を実現する計算機システムの構成例を示す図である。図4に示すように、この計算機システムは、制御部101と入力部102と記憶部103と表示部104と通信部105と出力部106とを備え、これらはシステムバス107を介して接続されている。
図4において、制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等であり、本実施の形態の中央サーバ10における処理が記述された電力制御プログラムを実行する。入力部102は、たとえばキーボード、マウスなどで構成され、計算機システムのユーザが、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部103は、RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)などの各種メモリおよびハードディスクなどのストレージデバイスを含み、上記制御部101が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ、などを記憶する。また、記憶部103は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部104は、LCD(液晶表示パネル)などで構成され、計算機システムのユーザに対して各種画面を表示する。通信部105は、通信処理を実施する受信機および送信機である。出力部106は、プリンタなどである。なお、図4は、一例であり、計算機システムの構成は図4の例に限定されない。
ここで、本実施の形態の電力制御プログラムが実行可能な状態になるまでの計算機システムの動作例について説明する。上述した構成をとる計算機システムには、たとえば、図示しないCD(Compact Disc)-ROMまたはDVD(Digital Versatile Disc)-ROMドライブにセットされたCD-ROMまたはDVD-ROMから、電力制御プログラムが記憶部103にインストールされる。そして、電力制御プログラムの実行時に、記憶部103から読み出された電力制御プログラムが記憶部103の主記憶領域に格納される。この状態で、制御部101は、記憶部103に格納されたプログラムに従って、本実施の形態の中央サーバ10としての処理を実行する。
なお、上記の説明においては、CD-ROMまたはDVD-ROMを記録媒体として、中央サーバ10における処理を記述したプログラムを提供しているが、これに限らず、計算機システムの構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、通信部105を経由してインターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図2に示した予測部11、シミュレーション部12および整定値決定部13は、図4の制御部101により実現される。また、予測部11、シミュレーション部12および整定値決定部13の実現には、記憶部103も用いられる。図2に示した記憶部15は、図4に示した記憶部103により実現され、図2に示した通信部14は、図4に示した通信部105により実現される。
なお、無効電力制御器21のハードウェア構成のうち、電力制御部22における電力変換器以外は、処理回路により実現される。処理回路は、図4に示した計算機システムと同様であってもよいし、専用の処理回路を含んでいてもよい。無効電力制御器21のうちソフトウェアにより実現される機能部がある場合、これらの機能部は、上述した中央サーバ10と同様に、これらの機能部における処理が記述されたプログラムが制御部101により実行されることにより実現される。
次に、本実施の形態の中央サーバ10の動作について説明する。本実施の形態の中央サーバ10は、電力系統内の各無効電力制御器21から出力される無効電力を制御するために、各無効電力制御器21の整定値を決定して、整定値を各無効電力制御器21へ送信する。すなわち、本実施の形態の中央サーバ10は、各無効電力制御器21に整定値を指令する。
図5は、中央サーバ10における電力制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、中央サーバ10の予測部11は、負荷波形、PV発電波形を予測する(ステップS1)。具体的には、予測部11は、例えば、配電線8に接続される各設備の接続位置および容量、配電線8に接続される各需要家設備に対応する契約容量などを示す設備情報に基づいて、配電線8の各点における将来の一定期間の負荷波形およびPV発電波形を予測する。例えば、一定期間を1日とし、負荷波形およびPV発電波形を、それぞれ30分ごとの負荷量および発電量とすることができる。一定期間は数分でもよく、数時間でもよく、数日でもよく、任意の値を用いることができる。各波形の横軸の刻みである時間帯も30分に限定されない。
また、予測部11は、計測された過去の実績負荷量、および過去のPV実績発電量を取得し、これらに基づいて、負荷波形、PV発電波形を予測してもよい。過去の実績負荷量、および過去のPV実績発電量としては、例えば、自動検針のために設けられる計測装置であるスマートメーターによる計測値を用いることができる。または、無効電力制御器21が発電量を中央サーバ10へ通知することとし、これらの発電量を過去のPV実績発電量として用いてもよい。過去の実績負荷量、および過去のPV実績発電量から負荷波形およびPV発電波形を予測する方法としてはどのような方法を用いてもよいが、例えば、時間帯、曜日、天気、気温などの条件に応じて、過去の情報を分類しておき、条件ごとに過去の情報の平均値を算出しておき、対応する平均値を予測値として用いてもよいし、AI(Artificial Intelligence)技術、データ分析技術などを用いて予測してもよい。また、予測部11は、PV発電波形を、気象庁等の外部機関が提供する日射量予測カーブを用いて予測してもよい。さらには、予測部11は、負荷波形、PV発電波形を個別に予測してもよいし、これらの合計の波形を予測してもよい。以下、負荷波形およびPV発電波形、これらの合計の波形の予測結果を、それぞれ予測波形とも呼ぶ。なお、予測部11は、各予測波形を1つ以上算出する。予測部11は、予測波形を2つ以上算出する場合には、各予測波形に対応する発生確率も算出する。
次に、シミュレーション部12は、予測部11により予測された予測波形を用いて整定値組み合わせごとの評価値を計算する(ステップS2)。整定値組み合わせとは、各無効電力制御器21に設定する整定値の組み合わせを示す。図6は、無効電力制御器21の整定値を示す図である。整定値は、図6に示す傾きk,k、および制御開始電圧Vref,1,Vref,2である。図6において横軸は、各無効電力制御器21における自端電圧であり、縦軸は無効電力出力を示す。図6に示すように、各無効電力制御器21は、自端電圧がVref,2より高くVref,1より低い間は、無効電力を出力せず、自端電圧がVref,2以下になると、無効電力を傾きkに従って出力し、自端電圧がVref,1以上となると、無効電力を傾きkに従って出力する。整定値組み合わせは、これら傾きk,k、および制御開始電圧Vref,1,Vref,2の4つで構成される整定値の、無効電力制御器21ごとの組み合わせである。
シミュレーション部12は、具体的には、まず、予測波形に基づいて潮流計算、またはより簡易な電圧計算手法に基づいて配電線8における第1の電圧分布である電圧分布を計算する。これにより、各無効電力制御器21における自端電圧がされる。シミュレーション部12は、各無効電力制御器21における自端電圧と設定された整定値とに基づいて各無効電力制御器21から出力される無効電力を算出し、算出した無効電力を用いて電圧分布を再計算することにより更新後の第2の電圧分布を算出する。また、SVR3による制御量であるタップ位置についてもシミュレーションのなかで考慮してもよいし、SVR3に関する将来の制御に関する情報すなわち指令される予定のタップ位置を取得可能な場合には、指令される予定のタップ位置を反映させてもよい。
図7は、シミュレーション部12により算出された電圧分布の概念を示す図である。図7に示した例では予測波形が3つ算出される例を示している。電圧分布201,202,203は、それぞれ異なる予測波形に対応する電圧分布を示している。電圧分布201,202,203は、予測波形に基づいて潮流計算、またはより簡易な電圧計算手法に基づいて計算された結果であり、各無効電力制御器21から出力される無効電力に基づく再計算の前の電圧分布を示している。図7の横軸は変電所からの距離を示し、縦軸は電圧を示している。Vは電圧の適正範囲の下限値を示しVは電圧の適正範囲の上限値を示している。縦軸の電圧は低圧系統における電圧であってもよし、配電線8における電圧すなわち高圧系統の電圧に換算した電圧であってもよい。図8は、図7の電圧分布の算出に用いた整定値組み合わせを示す概念図である。整定値パターン#1,#2,…の各整定値パターンは、整定値組み合わせを示している。1つの整定値パターン#1は1つの整定値組み合わせに対応する。図8に示すように、電圧分布ごとに、無効電力制御器#1,#2,#3,#4のそれぞれに設定された整定値組み合わせが示されている。なお、1つの無効電力制御器に設定される整定値は上述した4つの値である。図7および図8では、無効電力制御器#1,#2,#3,#4の4つの無効電力制御器21を制御する例を示している。
なお、整定値はシミュレーションを行う期間内で変更されてもよい。この場合、各整定値パターンは、整定値を変更するタイミングと、変更前後の整定値を含む。
また、シミュレーション部12は、整定値の組み合わせごとの電圧分布に基づいて、無効電力制御器間の制御量の均等化を評価するための評価値を算出する。評価値については、各無効電力制御器21の制御量の不均等が抑制される場合に、高評価となるような評価値を設定することができる。
例えば、シミュレーション部12は、算出した電圧分布のうち適正電圧からの逸脱が生じない電圧分布を選択し、選択した電圧分布に対して、以下の(1)から(8)までのいずれかを無効電力制御器21ごとに算出し、算出した値の無効電力制御器21間のばらつきを評価値として用いる。ばらつきとしては、全無効電力制御器21の分散、標準偏差、最大値と最小値の差、などを用いることができる。評価値が小さいほど、高い評価となる。これにより、需要家間の不公平、すなわち無効電力制御器21の無効電力制御量の不均等を抑制することができる。なお、シミュレーション部12は、適正電圧からの逸脱が生じない電圧分布を先に選択する代わりに、電圧の適正範囲からの逸脱量に関しても、評価値として考慮してもよい。
(1):無効電力制御器21の無効電力の出力量[kVarh]
図9は、無効電力制御器21が出力する無効電力の一例を示す図である。無効電力出力量は、図9に示すように、横軸を時間とし縦軸を無効電力出力とした場合の無効電力の1時間の積算値となる。
(2):無効電力制御器21の定格比の無効電力出力量
無効電力制御器21の無効電力出力量を無効電力制御器21の定格値で除した値である。
(3):有効電力出力抑制量[kWh]
抑制される有効電力の電力量である。各無効電力制御器21は、容量を超えないように発電量を抑制することがある。このときの抑制量、つまり抑制した発電量が、有効電力出力抑制量である。
(4):定格比の有効電力出力抑制量
無効電力制御器21の有効電力出力抑制量を無効電力制御器21の定格値で除した値である。
(5):有効電力出力抑制率[%]
有効電力出力抑制量を総有効電力出力抑制量で除して100倍した値である。総有効電力出力抑制量は、全無効電力制御器21の有効電力出力抑制量の和である。
(6):発生確率を考慮した無効電力出力量の期待値
予測波形を複数用意した場合のそれぞれの予測波形の発生確率である。負荷等の波形を予測する際に、予測波形#1については50%の確率で、予測波形#2は30%の確率で、予測波形#3は20%の確率で、といったように予測波形ごとにその波形となる発生確率も予測する予測手法もある。このような予測方法で複数の予測波形が得られる場合、予測波形ごとに、ある整定値組合せの無効電力制御器21の無効電力出力量を算出する。そして、予測波形ごとの無効電力出力量に発生確率を乗算したものの全予測波形分の和を求めることにより、ある整定値組合せに対応する期待値を算出する。
(7):上記(1)から(6)までのいずれか2つ以上を組み合わせた、各値の重み和。
(8):上記(1)から(6)までのいずれか1つの値と対応する量の全無効電力制御器21の総量との重み和。例えば、(1)であれば、全無効電力制御器21の無効電力出力量の総量と、無効電力制御器21の無効電力出力量との重み和。
なお、評価値の算出において有効電力出力抑制量を用いる場合、中央サーバ10は、各無効電力制御器21から有効電力出力抑制量を取得する。なお、評価値は上記の例に限定されず、項目として各無効電力制御器21の定められた期間内における無効電力出力量の差等を考慮してもよい。
無効電力制御器21であるパワーコンディショナでは、一般に、出力する有効電力と無効電力との間に制約がある。したがって、無効電力の出力が増えると有効電力の出力を抑制する必要が生じ、需要家において発電した電力を有効に使用できないことが生じる。したがって、配電線8に接続する位置により、特定の需要家の無効電力制御器21が常に無効電力制御量が多くなると需要家間で公平感がなくなる。需要家間でなるべく公平となるように、無効電力制御量が均等になることが望ましい。ただし、単純に無効電力制御量自体を需要家間で同一とすることが公平とは限らない。無効電力制御器21の定格容量は需要家によって異なることがあり、定格容量が大きい無効電力制御器21と定格容量が小さい無効電力制御器21とでは、同じ無効電力制御量を出力する場合の影響度合いが異なる。このため、定格容量で正規化した量を均等化するように整定値を決定することも考えられる。このように、なにが均等であるかに関しては、状況により異なる可能性があるので、その時点で注目する項目を均等にするように、適宜評価値を決定すればよい。
図5の説明に戻り、次に、整定値決定部13は、シミュレーション結果、すなわち整定値組み合わせおよび予測波形ごとの評価値から、各無効電力制御器21の整定値を決定する(ステップS3)。次に、通信部14は、整定値決定部13が決定した整定値を各無効電力制御器21へ送信する(ステップS4)。以上の処理により各無効電力制御器21へ整定値が指令される。
なお、シミュレーションを行う際の整定値パターンについては、どのように設定してもよいが、例えば、以下の(1)から(8)に示すような設定方法が考えられる。(1)から(7)までのいずれかの方法とすることで、(8)よりも整定値パターンの数を削減することができる。
(1)たとえば電力系統の上流、中流、下流といったグループ、または柱上変圧器単位のグループといったように、無効電力制御器21をグループ化し、同一グループ内では同じ整定値を使う。
(2)日または時間帯などによって無効電力制御を実施する無効電力制御器21を変更し、当番制とする。
(3)無効電力制御器21の無効電力制御実績を収集し、不公平を被っているすなわち無効電力の制御量が多い無効電力制御器21の整定値だけを変更対象のパラメータとする。
(4)整定値の一部は固定する。たとえば、無効電力制御器21間の無効電力出力開始電圧の差を、自端電圧値の平均値の差に基づいて決定する。
(5)大規模な組合せ最適化問題を実用的な計算負荷で解くことができるメタヒューリスティック手法等の組合せ最適化手法を用いて考慮する整定値パターンを決定する。
(6)設定する整定値の離散間隔を大きくし候補数を限定する。
(7)過去にどの整定値パターンを使用すればよかったかを、例えば、晴れ、雨といった天候別に導出しておき、天気予報に応じて整定値パターンを決定する。
(8)設定可能な整定値の組み合わせを全数整定値パターンとして設定する。
また、中央サーバ10は、図5に示した動作すなわち整定値を決定して無効電力制御器へ送信する処理を定期的に行ってもよいし、天気予報、現在の天気を示す気象情報を取得し、気象情報に基づいて天候が変化したとき図5に示した動作を行ってもよい。すなわち、中央サーバ10は、天候に基づいて、図5に示した動作を実施するか否かを判断してもよい。また、中央サーバ10は、無効電力制御器21の少なくとも1つから制御結果を受信して、制御結果に基づいて、図5に示した動作を行うか否かを判断してもよい。図5に示した動作を実施するか否かの判定は図示しない制御部が行ってもよいし、予測部11が実施してもよい。
以上のように、本実施の形態の中央サーバ10は、上述した電力制御方法により複数の無効電力制御器21を制御する。この電力制御方法は、複数の無効電力制御器21の整定値の組み合わせごとに、電力系統の電圧分布を算出する算出ステップと、電圧分布に基づいて無効電力制御器へ設定する整定値を決定する決定ステップと、決定ステップにより決定された整定値を無効電力制御器へ送信する通信ステップと、を含む。また、少なくとも2つの異なる時間で、算出ステップ、決定ステップおよび通信ステップが実行される。
また、本実施の形態のシミュレーション部12は、予測部11により予測された負荷および発電量に基づいて電力系統の第1の電圧分布を算出し、算出した第1の電圧分布を複数の無効電力制御器21の整定値の組み合わせごとに更新することで第2の電圧分布を算出する。整定値決定部13は、第2の電圧分布に基づいて、無効電力制御器21へ設定する整定値を決定する。
次に、無効電力制御器21における動作について説明する。上述したように、無効電力制御器21は、中央サーバ10から受信した整定値に基づいて動作する。また、無効電力制御器21は、時定数すなわち応答時間を設定可能であってもよい。図10は、無効電力制御器21における時定数の設定の一例を示す図である。図10において、横軸は時間を示し、縦軸は無効電力出力を示す。Tsは、無効電力制御器21が無効電力の出力を開始する時刻である。制御目標量は、無効電力制御器21が制御の目標とする無効電力出力を示す。図10に示すように、無効電力制御器21は、整定値が設定されると、自端電圧によって制御目標量である無効電力出力が決定するが、Tsから徐々に無効電力を増加させて制御目標量に時間をかけて到達するようにすることができる。例えば無効電力出力変化量の上限を1秒に100VarVまでとする、などのように単位時間当たりに増加させる無効電力出力の上限を定めておく。単位時間当たりに増加させる無効電力出力の上限は、応答時間を示す情報の一例である。このようにして、中央サーバ10が、制御目標量に到達するように応答時間を決定し、応答時間を示す情報を定めて無効電力制御器21へ送信し、無効電力制御器21の電力制御部22が応答時間を示す情報に基づいて、出力する無効電力を制御することで、ハンチング回避を抑制することができる。また、これにより、少し早めに制御を開始した無効電力制御器21だけが無効電力出力動作することを回避することができる。中央サーバ10は、この応答時間についても決定して、各無効電力制御器21へ送信してもよいし、応答時間は無効電力制御器21にあらかじめ設定しておいてもよい。
また、無効電力制御器21は、自端電圧、無効電力制御実績および有効電力出力抑制量のうちの1つ以上を中央サーバ10へ送信してもよい。中央サーバ10からリクエストがあったときに、上述した情報を送信してもよいし、定期的に送信してもよいし、上述した量が基準値を超えた場合に、送信してもよい。
各無効電力制御器21は、整定値、応答時間を示す情報を受信すると、これらを即時に反映させてもよいし、中央サーバ10が反映させる時間を指定し、各無効電力制御器21は指定された時間にこれらを反映させてもよい。
以上のように、本実施の形態では、電圧分布を予測し、予測した電圧分布に基づいて各無効電力制御器21の整定値を決定して、各無効電力制御器21へ送信するようにした。このため、電圧分布に変化がある場合でも、この変化に対応した整定値が設定される確率が高まり、無効電力制御器間の無効電力の制御量の不均等を抑制することができる。
また、本実施の形態では、電圧分布を予測し、予測した電圧分布に基づいて各無効電力制御器21の整定値を決定するようにしたが、電圧分布の予測をせずに、単純に当番制で日ごと、または時間帯ごとに無効電力を出力する無効電力制御器21を変更するようにしてもよい。また、無効電力制御器21をグループ分けし、グループ単位で、同一グループ内の無効電力制御器21が同じ日時に動作するような当番制としてもよい。または、同一グループ内の無効電力制御器21がそれぞれ異なる日時に動作するような当番制としてもよい。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2にかかる電力制御システムの構成例を示す図である。図11に示した例では、電力系統において、配電線8の電圧を計測する計測装置30-1,30-2が追加されている。計測装置30-1,30-2が追加される以外は、本実施の形態の電力系統は実施の形態1と同様である。計測装置30-1,30-2は、例えばセンサ付き開閉器と呼ばれる機器であるが、これに限定されない。また、本実施の形態の電力制御システムは実施の形態の中央サーバ10の替わりに中央サーバ10aを備える。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明省略する。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図12は、本実施の形態の中央サーバ10aの構成例を示す図である。本実施の形態の中央サーバ10aは、予測部11、シミュレーション部12の替わりに計測情報収集部16、シミュレーション部12aを備える以外は実施の形態1の中央サーバ10と同様である。本実施の形態では、計測情報収集部16が、通信部14を介して計測装置30-1,30-2から配電線の電圧の計測結果である計測情報を収集し、収集した計測結果を電圧分布としてシミュレーション部12aへ出力する。すなわち、計測情報収集部16は、電力系統における電圧の計測結果を取得する。シミュレーション部12aは、計測情報収集部16が収集した計測結果に基づく電圧分布を用いて、実施の形態1と同様に、各整定値パターンの電圧分布を再計算し、整定値パターンごとの電圧分布を求める。すなわち、本実施の形態では、電圧分布算出部であるシミュレーション部12aは、計測情報収集部16により取得された計測結果に基づいて電力系統の第1の電圧分布を算出し、複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、第1の電圧分布を更新することで第2の電圧分布を算出する。
中央サーバ10aのハードウェア構成は、実施の形態1の中央サーバ10と同様であり、計測情報収集部16およびシミュレーション部12aは、図4に示した制御部101により実現される。
図13は、本実施の形態の中央サーバ10aの電力制御手順の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、計測情報収集部16が計測装置30-1,30-2から配電線8の電圧の計測結果である計測情報を収集する(ステップS11)。シミュレーション部12aは、計測情報収集部16が収集した計測情報を用いて各無効電力制御器21の整定値を決定する(ステップS12)。具体的には、シミュレーション部12aは、計測情報収集部16が収集した計測結果である電圧分布に基づいて、実施の形態1と同様に、整定値組み合わせごとにシミュレーションを行って評価値を計算する(ステップS12)。ステップS3およびステップS4は実施の形態1と同様である。
計測装置30-1,30-2がセンサ付き開閉器である場合、中央サーバ10aは、周期的に最新の各点の電圧を取得できる。本実施の形態では、計測値が更新されるたび、または、一定周期ごとに最新の計測情報を用いてシミュレーションを行って各無効電力制御器21の整定値を決定することで、電圧が時間変化する場合でも、この変化に対応した整定値が設定される確率が高まり、無効電力制御器間の無効電力の制御量の不均等を抑制することができる。
また、中央サーバ10aは、シミュレーションを行って各無効電力制御器21の整定値を決定する処理を行ってもよいし、計測情報の更新周期とは別の周期でこの処理を行ってもよい。また、計測情報を用いてシミュレーションを行って各無効電力制御器21の整定値を決定する処理は、実施の形態1と同様に、天候が変化したときに行われてもよいし、各無効電力制御器21からの制御結果に基づいて、整定値の変更が必要と判断したときに実施されてもよい。計測情報を用いてシミュレーションを行って各無効電力制御器21の整定値を決定する処理は図示しない制御部が行ってもよいし、計測情報収集部16が実施してもよい。
なお、中央サーバ10aは、計測装置30-1,30-2により計測された電圧と、実施の形態1で述べた負荷波形およびPV発電波形との両方を用いて電圧分布を求めてもよい。例えば、計測装置30-1,30-2で計測された地点は計測情報を用い、計測装置30-1と計測装置30-2の間などの計測されていない点に関しては、計測情報を負荷波形およびPV発電波形に基づいて電圧を求めてもよい。また、中央サーバ10aは、スマートメーターによる計測値をさらに用いて電圧分布を求めてもよい。さらには、中央サーバ10aは、無効電力制御器21により計測された自端電圧を取得して、取得した自端電圧をさらに用いて電圧分布を求めてもよい。
以上のように、本実施の形態では、計測した電圧を用いて電圧分布を求め、電圧分布に基づいて各無効電力制御器21の整定値を決定して、各無効電力制御器21へ送信するようにした。このため、電圧分布に変化がある場合でも、この変化に対応した整定値が設定される確率が高まり、無効電力制御器間の無効電力の制御量の不均等を抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 上位系統、2 LRT、3 SVR、4-1,4-2 柱上変圧器、5-1,5-2 需要家設備、6-1,6-2 負荷、7,7-1,7-2 発電設備、10,10a 中央サーバ、11 予測部、12,12a シミュレーション部、13 整定値決定部、14,23 通信部、15,24 記憶部、20 発電装置、21 無効電力制御器、22 電力制御部、30-1,30-2 計測装置。

Claims (11)

  1. 需要家により設置され電力系統に接続される複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、前記電力系統の電圧分布を算出する電圧分布算出部と、
    前記電圧分布に基づいて前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定する整定値決定部と、
    前記整定値決定部により決定された前記整定値を前記無効電力制御器へ送信する通信部と、
    を備え、
    少なくとも2つの異なる時間で、前記整定値を決定して前記無効電力制御器へ送信し、
    天候に基づいて、前記整定値を決定して前記無効電力制御器へ送信する処理を実施するか否かを判断することを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記電力系統における負荷および発電量を予測する予測部、
    を備え、
    前記電圧分布算出部は、前記予測部により予測された前記負荷および前記発電量に基づいて前記電力系統の第1の電圧分布を算出し、算出した前記第1の電圧分布を前記複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに更新することで第2の電圧分布を算出し、
    前記整定値決定部は、前記第2の電圧分布に基づいて、前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定することを特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記電力系統における電圧の計測結果を取得する計測情報収集部、
    を備え、
    前記電圧分布算出部は、前記計測情報収集部により取得された計測結果に基づいて前記電力系統の第1の電圧分布を算出し、前記複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、前記第1の電圧分布を更新することで第2の電圧分布を算出し、
    前記整定値決定部は、前記第2の電圧分布に基づいて、前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定することを特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。
  4. 前記電圧分布算出部は、整定値の組み合わせごとの電圧分布に基づいて、前記無効電力制御器間の制御量の均等化を評価するための評価値を算出し、
    前記整定値決定部は、前記評価値に基づいて前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の電力制御装置。
  5. 前記評価値は、前記無効電力制御器の無効電力の出力量を含むことを特徴とする請求項に記載の電力制御装置。
  6. 前記評価値は、前記無効電力制御器の無効電力の出力量を前記無効電力制御器の定格値で除した値を含むことを特徴とする請求項に記載の電力制御装置。
  7. 前記評価値は、前記無効電力制御器の有効電力出力抑制量を含むことを特徴とする請求項に記載の電力制御装置。
  8. 前記複数の無効電力制御器をグループ化し、グループ内の前記無効電力制御器が同一の前記整定値を用いるように前記整定値を決定することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の電力制御装置。
  9. 前記整定値決定部は、前記複数の無効電力制御器のそれぞれの応答時間を決定し、
    前記通信部は、前記応答時間を示す情報を前記無効電力制御器へ送信することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の電力制御装置。
  10. 需要家により設置され電力系統に接続される複数の無効電力制御器と、
    前記複数の無効電力制御器を制御する電力制御装置と、
    を備え、
    前記電力制御装置は、
    前記複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、前記電力系統の電圧分布を算出する電圧分布算出部と、
    前記電圧分布に基づいて前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定する整定値決定部と、
    前記整定値決定部により決定された前記整定値を前記無効電力制御器へ送信する通信部と、
    を備え、
    前記電力制御装置は、少なくとも2つの異なる時間で、前記整定値を決定して前記無効電力制御器へ送信し、天候に基づいて、前記整定値を決定して前記無効電力制御器へ送信する処理を実施するか否かを判断し、
    前記無効電力制御器は、前記電力制御装置から受信した前記整定値に従って、出力する無効電力を制御することを特徴とする電力制御システム。
  11. 需要家により設置され電力系統に接続される複数の無効電力制御器を制御する電力制御装置における電力制御方法であって、
    前記複数の無効電力制御器の整定値の組み合わせごとに、前記電力系統の電圧分布を算出する算出ステップと、
    前記電圧分布に基づいて前記無効電力制御器へ設定する整定値を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにより決定された前記整定値を前記無効電力制御器へ送信する通信ステップと、
    含み、
    少なくとも2つの異なる時間で、前記算出ステップ、前記決定ステップおよび前記通信ステップを実行し、天候に基づいて、前記算出ステップ、前記決定ステップおよび前記通信ステップを実施するか否かを判断することを特徴とする電力制御方法。
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