JP7094740B2 - Led照明装置及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、商品陳列棚などを照明する円柱状のLED照明装置に関し、特に、多種類の在庫を抱えることなく、LEDの個数や発光色が異なる多様なLED照明装置を迅速に提供できる発明に関する。
昨今、LEDランプの性能が向上し、AC100Vで駆動されるLED照明装置が多数提案されており(特許文献1~2)、蛍光灯照明の代替品として広く活用されている。
特開2011-028946号公報 特開2011-138715号公報
ここで、商品陳列棚などに配置されるLED照明装置を想定すると、必要とされるLEDランプの光源色は、展示商品に対応して、色合いが微妙に相違する各種の白色が要求され、また、電球色が要求されることもある。
LED照明装置一個の長さについても、商品陳列棚の大きさに対応して、340mm程度から1640mm程度まで、各種の長さが要求される。そのため、一般には、完成状態の多種類のLED照明装置を在庫として抱える必要があるところ、最適在庫の管理が容易ではなかった。
すなわち、注文商品の種別や、注文数を正確に予測することは非常に困難であるため、品切れを回避するには、勢い、大量の余分な在庫を抱える必要があり、その在庫負担が大きいという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、大量の在庫を抱える必要がない構成を有するLED照明装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る製造方法は、断面半円状で直線状に延びる導電性の基体ケースを、ランプ基板の長手寸法に対応する長さに切り出す第1工程と、前記基体ケースの内周面に対応する外周面を有する絶縁材であって、前記基体ケースの長手寸法に対応する長さに切り出された絶縁レールを、前記基体ケースに嵌合させる第2工程と、前記絶縁レールに、前記ランプ基板を嵌合させる第3工程と、前記基体ケースの長手寸法に対応する長さに切り出された断面半円状のカバーケースを、前記基体ケースに嵌合させる第4工程と、第1工程~第4工程を適宜な順番で実行して、全体として円柱形状に仕上げた後、前記ランプ基板に接続されている電源コードを通過させる状態で、円柱形状の両端をキャップ部材で閉塞する閉塞工程と、前記閉塞工程の後、前記キャップ部材の外側から固定ネジを装着して、内部に収容されている各部材を固定化する固定工程と、を有して構成され、前記ランプ基板は、LEDランプと電源回路を搭載したベース基板を一枚又は複数枚を長手方向に連結させて構成され、前記閉塞工程では、前記基体ケースの内壁と、前記絶縁レールの外壁との間に形成された装着穴に、前記固定ネジをネジ込むよう構成され、水平配置状態において左右一対となる三対の突条が、前記基体ケースに形成され、最上部の突条とその下方の突条とで、前記カバーケースを受け入れるスライド係合溝を実現していることを特徴とする。
また、本発明に係るLED照明装置は、断面半円状で直線状に延びる導電性の金属製の基体ケースと、前記基体ケースの内周面に対応する外周面を有する絶縁材であって、前記基体ケースの内面に嵌合する絶縁レールと、前記絶縁レールに形成された一対のスライド溝に保持されるランプ基板と、前記基体ケースの開放端と係合することで、前記ランプ基板を覆う断面半円状のカバーケースとで、円柱形状の輪郭を形成しており、前記円柱形状の長手方向の両端は、前記ランプ基板に接続された電源コードを通過させる状態で、一対のキャップ部材で閉塞され、水平配置状態において左右一対となる三対の突条が、前記基体ケースに形成され、前記基体ケースの内壁と、前記絶縁レールの外壁との間には、固定ネジがネジ込まれて外向きに広がる装着穴が形成されていると共に、最上部の突条とその下方の突条とで、前記カバーケースを受け入れるスライド係合溝を実現していることを特徴とする。
本発明によれば、大量の在庫を抱える必要がない構成を有するLED照明装置の製造方法及びLED照明装置を実現することができる。
実施例に係るLED照明装置の構成部材を説明する図面である。 完成状態のLED照明装置LGTを示す図面である。 ベース基板を連結して完成されるランプ基板を説明する図面である。 40個タイプのベース基板の回路図である。 60個タイプのベース基板の回路図である。 ランプ基板の表面部及び裏面部を示す図面である。 ランプ基板の左右端部と連結部を示す図面である。 キャップ部材と取付ビスを示す図面である。 基体ケースと絶縁レールとカバーケースを示す図面である。 絶縁レールの変形例を示す図面である。
以下、実施例について本発明を詳細に説明する。図1は、実施例に係るLED照明装置の構成部材について、斜視図や断面図を図示したものである。また、図2は、完成状態のLED照明装置LGTを示す図面、図3~図7は、ランプ基板3を説明する図面、図8は、キャップ部材や取付ビスを示す図面であるである。
図2に示す通り、実施例のLED照明装置LGTは、全体として、円柱状の輪郭を有し、図1(a)の要部断面図に示す通り、断面半円状に形成された金属製の基体ケース1と、基体ケース1の内面に嵌合するプラスチック製の絶縁レール2と、絶縁レール2に保持されるランプ基板3と、断面半円状に形成されたプラスチック製のカバーケース4とを有して構成されている。なお、図9には、カバーケース4(a)と、絶縁レール2(b)と、基体ケース1(c)とが示されている。
ランプ基板3は、ベース基板BSが一枚又は複数枚連結されて構成されおり(図3参照)、各ベース基板BSには、その表面側(図1の上側)に、多数のLEDランプ31が一列に整列配置される一方(図1(g))、その裏面側には、電源回路の要部が配置されている。
ランプ基板3の電源回路は、商用AC100Vを受けて直流電圧を出力する回路であり、全波整流素子BDと、複数のコンデンサC1~C4と、を含んで構成されている(図4参照)。
本実施例では、このようなランプ基板3が、絶縁レール2に保持された状態で、基体ケース1の内部に収容されている。そして、この収容状態で、基体ケース1にカバーケース4が嵌合され、その両端にキャップ部材5,5が嵌合されることで全体が一体化され、円柱形状が完成される。
なお、図2に示す通り、ランプ基板3に接続された電源コード6,6は、キャップ部材5を通過して引き出された状態となり、一方の電源コード6に交流100Vが給電される一方、他方の電源コード6から交流100Vが出力されるよう構成されている(図3)。
図1に戻って構成部材の説明を続けると、基体ケース1は、アルミニウム製であり、プラスチック材に比べて機械的強度や耐熱性に優れている。そのため、1.5mを超える長尺の照明装置LGTを両端支持した場合でも、中央部がたわむことがなく、永続的に円柱形状を維持することができる。
図1(c)に示す通り、基体ケース1には、水平配置状態で左右一対となる三対の突条11,12,13が、長手方向に延設されている。ここで、第一突条11は、カバーケース4を基体ケース1に嵌合させるための係止片として機能する部分であり、第一突条11と第二突条12とで、カバーケース4を受け入れる係合溝14を形成している。
また、第二突条12と第三突条13とで、半円状の円弧溝15,15を形成しており、この円弧溝15は、組み付け工程の最終段階において、取付ビスSC,SC(図2(b)参照)を受け入れる装着穴として機能する。
また、第三突条13は、くびれた基端部から、やや膨出して突出している。そのため、第三突条13の下方面である係合面16は、絶縁レール2を係止する用途として有効に機能する。
上記の構成に対応して、絶縁レール2には、内向きに対面する二対のスライド溝21,22と、外向きに突出する一対の突条23とが形成されている(図1(c))。
一対の突条23,23は、その断面が、やや上向きに跳ね上がるフック形状となっている。そのため、基体ケース1の突条13,13の下方に、絶縁レール2の突条23,23を配置して、絶縁レール2をスライド移動させることで、絶縁レール2を基体ケース1の内部に適切に嵌合させることができる。
一方、二対のスライド溝21,22は、ランプ基板3をスライド移動させて受け入れるために設けられている。上下二対のスライド溝21,22は、対面距離が互いに相違するが、これらは、ランプ基板3の横幅の違いに対応している。但し、この実施例では、下方のスライド溝22を使用していない。
次に、スライド溝21,22の下方空間は、ランプ基板3の裏面側に搭載されている電源回路の回路部品を収容する空間として機能する。収容される回路部品は、具体的には、図4や図5の回路構成では、全波整流素子BDと、コンデンサC1~C4である。なお、電源回路を構成する4個の抵抗R1~R4は、各々、4個のコンデンサC1~C4に並列接続されるため、ランプ基板3の表側に配置される。
ところで、上記の構成の絶縁レール2は、導電性の基体ケース1と、ランプ基板3との完全な電気絶縁を実現する用途で配置されている。したがって、大型のコンデンサC1~C4を使用することで、コンデンサC1~C4が絶縁レール2に接触することがあっても、漏電などの問題は生じない。なお、絶縁レール2の材料は、特に限定されないが、好適には、ポリプロピレン(PP:polypropylene )が使用される。
先に説明した通り、ランプ基板3は、ベース基板BSが一枚又は複数枚連結されて構成されている(図3)。各ベース基板BSには、各々、LEDランプ31や電源回路が配置されおり、その基板単独でも照明装置として機能する。
更に説明すると、ベース基板BSは、搭載されるLEDランプ31の発光色と、LEDランプ31の個数に応じてN×M種類用意されている。発光色の種類Nとしては、例えば、昼光色、昼白色、白色、電球色の4種類(BS1~BS4)があり、また、LEDランプ31の個数としては、例えば、40個、60個の2種類がある(BSi1,BSi2)。
例えば、このよう構成を採る場合には、ベース基板BSijの種類数が、N×M(=4×2)種類で足り、本実施例では、このようなベース基板BSijを、長手方向に任意個数だけ連結して回路接続することで、長手寸法と発光色の異なる種々のランプ基板3を完成させている。なお、ベース基板の長手寸法は、一列状に整列配置されるLEDランプ31の個数に対応して相違する。
図3は、特定の発光色のLEDランプ31を、40個又は60個を搭載したベース基板BSijをK個連結した状態を示している。また、図4は、LEDランプ31の搭載数が40個のベース基板BSi1の内部構成、また、図5は、LEDランプ31の搭載数が60個のベース基板BSi2の内部構成を示している。なお、以下の説明では、LEDランプ31を発光ダイオードLi~Ljと称することがある。
各ベース基板BSijは、2個のAC入力端子INと、2個のAC出力端子OUTとを有して構成されており、ベース基板BSijの連結時には、上流側ベース基板BSのAC出力端子OUTと、下流側ベース基板BSのAC入力端子INが、二本のジャンパー線JPで電気接続されている。
図7(b)は、AC出力端子OUTとAC入力端子INが、ジャンパー線JPによって半田付けされた状態を示している。なお、ジャンパー線JPは、十分な強度と剛性を有しているので、ジャンパー線JPによる電気接続によって機械的な連結も実現される。
また、各ベース基板BSijにおいて、AC入力端子INとAC出力端子OUTとの間には、各々、2A程度の溶断ヒューズF1,F3が配置されており、下流側のベース基板BSijにおいて、回路短絡などが生じると、その過電流に基づいて、ヒューズF1,F3が溶断することで、発火などのトラブルを未然防止している。
続いて、図4に基づいて、40個タイプのベース基板BSi1の内部構成を説明する。図示の通り、このベース基板BSi1は、1A程度の溶断ヒューズF2を経由して、AC100Vを受ける全波整流素子BDと、全波整流素子BDの出力電圧を平滑する平滑抵抗R1~R4及び平滑コンデンサC1~C4と、定電流素子D1,D2と、制限抵抗R5~R10と、発光ダイオードL1~L40と、で構成されている。
このベース基板BSi1は、整列配置された発光ダイオードL1~L40の個数に対応した長手寸法を有し、40個の発光ダイオードに対応する輝度で発光している。なお、この明細書では、多数の発光ダイオードL1~L40を総称して、LEDランプ31と称している。
上記の構成において、ヒューズF2、全波整流素子BD、平滑抵抗R1~R4、及び平滑コンデンサC1~C4が電源回路を構成しており、平滑抵抗R1~R4を除いて、回路基板の裏面側に配置され、裏面側に形成された回路パターン箔によって、図4の回路構成を実現している。
但し、平滑抵抗R1~R4は、回路基板の表面側であって、平滑コンデンサC1~C4の対応位置に配置され、回路基板のスルーホールを通して、対応する平滑コンデンサC1~C4に並列接続されている。
全波整流素子BDは、図4(c)に示す内部構成を有し、四個の整流ダイオードによってAC100Vを全波整流して波高値141Vの脈流電圧を生成している。
この波高値141Vの脈流電圧は、平滑抵抗R1~R4及び平滑コンデンサC1~C4によって平滑されることで、140V程度の直流電圧となる。但し、この実施例では、平滑抵抗R1,R2及び平滑コンデンサC1,C2の上側平滑回路と、平滑抵抗R3,R4及び平滑コンデンサC3,C4の下側平滑回路とに区分されており、各々、直流70V程度の出力電圧を生成している。
この出力電圧70Vは、各々、回路基板の裏面パターン箔と、表面パターン箔とを連絡するスルーホールを経由して、回路基板の表面側に伝送される。
表面側の回路構成も、上側平滑回路と下側平滑回路に対応して、二分されており、定電流素子D1、制限抵抗R5~R7、及び、発光ダイオードL1~L20によって第1の点灯回路が実現され、定電流素子D2、制限抵抗R8~R10、及び、発光ダイオードL21~L40によって第2の点灯回路が実現される。
但し、第1と第2の点灯回路は、回路構成及び回路動作において同一であり、定電流素子D1、D2が機能することで、全ての発光ダイオードL1~L20,L21~L40は、30mA程度の駆動電流で発光している。
図4(b)は、定電流素子D1,D2の回路動作を説明する特性図であり、入力端子であるアノード端子ANODE と、出力端子であるカソード端子CATHODE 間に加わるANODE-CATHODE 電圧に拘わらず、通電電流が30mA程度に定電流制御されることが示されている。
但し、この定電流素子D1,D2は、負の温度係数を有しており(負の温度特性)、素子温度が高まると、定電流値が自動的に降下する特性を有している(図5(b)参照)。そのため、定電流素子D1,D2の素子温度を適正に制限することを条件に、全ての発光ダイオードL1~L40を同一の輝度で発光させることになる。
そこで、上記した負の温度特性を考慮して、本実施例では、定電流素子D1,D2の素子温度を適正に制限するべく、定電流素子D1,D2に、制限抵抗R5~R10を直列接続している。特に限定されないが、本実施例では、定電流素子D1,D2のANODE-CATHODE 電圧を10V程度に設計しており、素子内部での消費電力を10*30mW程度に抑制することで、負の温度特性に基づいた定電流値の自動降下を防止している。
次に、図5は、60個タイプのベース基板BSi2の内部構成を示している。このベース基板BSi2も、主要部が裏面側に配置される電源回路と、表面側に配置される点灯回路に区分される。
電源回路の構成は、図4の場合と同じであり、平滑抵抗R1,R2及び平滑コンデンサC1,C2の上側平滑回路と、平滑抵抗R3,R4及び平滑コンデンサC3,C4の下側平滑回路とに区分されており、各々、直流70V程度の出力電圧を生成している。なお、図4の場合と同様、電源回路は、平滑抵抗R1~R4を除いて、回路基板の裏面側に配置されている。
一方、点灯回路の構成は、図4の場合と相違しており、上側平滑回路の出力電圧70Vに基づいて、第1と第2の点灯回路が駆動され、下側平滑回路の出力電圧70Vに基づいて、第3と第4の点灯回路が駆動されるよう構成されている。
第1の点灯回路は、制限抵抗R5~R8と、定電流素子D1と、15個の発光ダイオードL1~L15とで構成され、第2の点灯回路は、制限抵抗R9~R12と、定電流素子D2と、15個の発光ダイオードL16~L30とで構成されている。
第3の点灯回路は、制限抵抗R13~R16と、定電流素子D3と、15個の発光ダイオードL31~L45とで構成され、第4の点灯回路は、制限抵抗R17~R20と、定電流素子D4と、15個の発光ダイオードL46~L60とで構成されている。
定電流素子D1~D4は、図4の場合と全て同一素子であり、図4(b)の特性を発揮して出力電流を30mA程度に定電流化している。したがって、全ての発光ダイオードL1~L60が同一輝度で発光することになる。
但し、定電流素子D1~D4の負の温度特性を考慮して、第1点灯回路には制限抵抗R5~R8が配置され、第2点灯回路には制限抵抗R9~R12が配置され、第3点灯回路には制限抵抗R13~R16が配置され、第4点灯回路には制限抵抗R17~R20が配置されている。
各制限抵抗R5~R8,R9~R12,R13~R16,R17~R20は、各々、定電流素子D1~D4の入出力端子間に加わるANODE-CATHODE 電圧を緩和する目的で配置されており、ANODE-CATHODE 電圧は、例えば、10V程度に設計されている。
以上、図4と図5に基づいて、40個タイプのベース基板BSi1と60個タイプのベース基板BSi2について説明した。そして、この2タイプのベース基板BSi1,BSi2が、LEDランプ31の発光色に応じて、各々、4種類用意されており、全体としてベース基板BSijの種類が8種類となることも先に説明した通りである。
そして、このようなベース基板BSijを必要個数だけジャンパー線JPで連結すれば、ランプ基板3が完成状態となる。そして、連結状態のベース基板BSijの最左端部のAC入力端子INに、電源コード6を半田付けすると共に、連結状態のベース基板BSijの最右端部のAC出力端子OUTに、別の電源コード6を半田付けする。
図6は、40個タイプのベース基板BSi1と、60個タイプのベース基板BSi2を連結させたランプ基板3に、電源コード6,6を接続した状態を示している。
図6(a)に示す表面側には、LEDランプ31(L1~L40+L1~L60)が、ほぼ中央ラインを形成して、一列に整列配置されている状態が示されている。なお、点灯回路を構成する制限抵抗R5~R10+R5~R20、及び、定電流素子D1~D2+D1~D4や、電源回路を構成する平滑抵抗R1~R4+R1~R4は、LEDランプ31に並走する状態で、表面側の適所に離散配置されている。
図6(b)に示す裏面側には、電源回路を構成する平滑コンデンサC1~C4+C1~C4が、離散配置されると共に、溶断ヒューズF1~F3+F1~F3や、全波整流素子BD,BDが、各ベース基板BSi1,BSi2の端部に配置された状態が示されている。そして、ランプ基板3の裏面側であって、ベース基板BSi1の左端部のAC入力端子INと、ベース基板BSi2の右端部のAC出力端子OUTには、各々、電源コード6が接続されている(図7(a)及び図7(c)参照)。
以上、ランプ基板3について説明したので、次に、図1に戻って、他の構成部材について説明を続ける。図6の状態に完成されたランプ基板3は、基体ケース1の内部に嵌合された絶縁レール2のスライド溝21,21を、例えば、スライド移動することで、絶縁レール2の内部に収容される。
図1(f)は、LEDランプ31や平滑コンデンサ32を搭載したランプ基板3の収容状態を示しており、スライド溝21,21の下方空間には平滑コンデンサ32が収容されている。
続いて、基体ケース1にカバーケース4を嵌合することで、ランプ基板3を覆うことになる。図1(i)に示す通り、カバーケース4の開放終端が、略C字状に屈曲形成されることで、一対の係合溝41,41と一対の突出片42,42が形成されている。
したがって、カバーケース4の突出片42,42を、基体ケース1の係合溝14に没入させた状態で、カバーケース4を、例えばスライド移動させることで、カバーケース4と基体ケース1を一体化させることができる。この一体化状態で、ランプ基板のLEDランプ31は、カバーケース4によって隠蔽される。しかし、LEDランプ31が高輝度であること、及び、カバーケース4が乳白色であることから、展示商品が柔らかい光で照明されることになる。なお、カバーケースの材料は特に限定されないが、好適にはポリカーボネート(PC:polycarbonate )が使用される。
このようにして、ランプ基板3を収容した基体ケース1及びカバーケース4の両端には、図1(j)に示すキャップ部材5が配置される。図1(j)に示される通り、キャップ部材5の下方には、電源コード6を通過させる開放部52が設けられ、開放部52の両側には、取付ビスSC,SCをネジ込むための取付穴51,51が形成されている。
この取付穴51,51は、基体ケース1の円弧溝15,15に対応する位置に形成されており、円弧溝15,15は、絶縁レール2の外周面によって閉塞されている。そして、この閉塞空間は、取付ビスSCの外径に対応して、やや狭く設定されている。そのため、取付穴51,51に取付ビスSC,SCをネジ込むと、円弧溝15と絶縁レール2で形成された閉塞空間を、やや押し広げつつ、取付ビスSCがネジ込まれることになり、ランプ基板3を保持する絶縁レール2は、ランプ基板3をしっかり保持する一方、ランプ基板3に押し返される絶縁レール2は、取付ビスSCにしっかり咬み合うことになり、基体ケース1と、絶縁レール2とランプ基板3とが確実に一体化される。
以上、LED照明装置LGTの構成を中心に説明したので、最後にLED照明装置LGTの製造方法について説明する。実施例の場合には、ランプ基板3の他に、基体ケース1と絶縁レール2とカバーケース4が必要となるが、これらは、予め切断することなく、すべて長尺状態で在庫されている。また、ベース基板BSijを組合わせて構成されるランプ基板3についても非完成状態とし、4×2種類のベース基板BSijだけが在庫されている。
そして、LED照明装置LGTについて、必要な仕様と個数が決定されると、LED照明装置LGTの長手寸法に対応して、基体ケース1と絶縁レール2とカバーケース4が必要個数だけ切出される。また、LED照明装置LGTの仕様に対応するベース基板BSijが選択され、選択されたベース基板BSijがジャンパー線JPによって接続され連結される。また、このタイミングか、又は組付け時の適宜なタイミングで、連結状態のベース基板BSij~BSijの両端に電源コード6,6が接続される。
そして、絶縁レール2の突条23を、基体ケース1の係合面16に係合させ、スライド移動させるなどの方法で、基体ケース1に絶縁レール2を嵌合させる。また、絶縁レール2のスライド溝21にランプ基板3を係合させて、スライド移動させるなどの方法で、絶縁レール2の内部にランプ基板3を収容する。
しかる後、カバーケース4の突出片42を基体ケース1の係合溝14に係合させて、スライド移動させるなどの方法で基体ケース1にカバーケース4を嵌合させ、最後に左右端部からキャップ部材5,5を被せ、取付ビスSC,SCをネジ込むとLED照明装置LGTが完成状態となる。
以上の通り、本実施例では、完成状態の商品を在庫として持つことがなく、必要なタイミングで、ランプ基板3を製造し、これを絶縁レール2と共に、基体ケース1とカバーケース4の内部空間に組み付けるので、構成部材の在庫量が最適化され、また、LED照明装置LGTの製造に無駄が無い。
以上、実施例について詳細に説明したが、具体的な構成は特に本発明を限定するものではなく、適宜に変更可能である。特に、絶縁レール2における下方のスライド溝22は、基本的に不要である。図10は、このような構成を有する絶縁レール2を図示したものである。
また、多少のちらつきは問題にならない商品陳列棚を照明する場合には、コスト削減を重視して、平滑コンデンサC1~C4を省略する構成を採っても良い。
また、必ずしも、完成状態のランプ基板3を、絶縁レール2に嵌合させる必要はなく、一又は複数枚のベース基板BS~BSを、絶縁レール2に嵌合させた状態で、ランプ基板3を完成させても良い。すなわち、隣接するベース基板BSのジャンパー線JPによる連結や、電源コード6の接続は、基体ケース1及び絶縁レール2に保持された状態のベース基板BSに対して行っても良い。
1 基体ケース
2 絶縁レール
3 ランプ基板
4 カバーケース
5 キャップ部材
6 電源コード
BS ベース基板

Claims (4)

  1. 断面半円状で直線状に延びる導電性の基体ケースを、ランプ基板の長手寸法に対応する長さに切り出す第1工程と、
    前記基体ケースの内周面に対応する外周面を有する絶縁材であって、前記基体ケースの長手寸法に対応する長さに切り出された絶縁レールを、前記基体ケースに嵌合させる第2工程と、
    前記絶縁レールに、前記ランプ基板を嵌合させる第3工程と、
    前記基体ケースの長手寸法に対応する長さに切り出された断面半円状のカバーケースを、前記基体ケースに嵌合させる第4工程と、
    第1工程~第4工程を適宜な順番で実行して、全体として円柱形状に仕上げた後、前記ランプ基板に接続されている電源コードを通過させる状態で、円柱形状の両端をキャップ部材で閉塞する閉塞工程と、
    前記閉塞工程の後、前記キャップ部材の外側から固定ネジを装着して、内部に収容されている各部材を固定化する固定工程と、を有して構成され、
    前記ランプ基板は、LEDランプと電源回路を搭載したベース基板を一枚又は複数枚を長手方向に連結させて構成され、
    前記閉塞工程では、前記基体ケースの内壁と、前記絶縁レールの外壁との間に形成された装着穴に、前記固定ネジをネジ込むよう構成され、
    水平配置状態において左右一対となる三対の突条が、前記基体ケースに形成され、最上部の突条とその下方の突条とで、前記カバーケースを受け入れるスライド係合溝を実現していることを特徴とするLED照明装置の製造方法。
  2. 前記三対の突条のうち、最下部の突条の下面が、前記絶縁レールを受け入れるスライド係合面となっている請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記絶縁レールには、内向きに対面する一対のスライド溝と、外向きに突出する一対の突条とが形成されており、
    第2工程では、前記一対の突条が、前記スライド係合面に係合する請求項2に記載の製造方法。
  4. 断面半円状で直線状に延びる導電性の金属製の基体ケースと、
    前記基体ケースの内周面に対応する外周面を有する絶縁材であって、前記基体ケースの内面に嵌合する絶縁レールと、
    前記絶縁レールに形成された一対のスライド溝に保持されるランプ基板と、
    前記基体ケースの開放端と係合することで、前記ランプ基板を覆う断面半円状のカバーケースとで、円柱形状の輪郭を形成しており、
    前記円柱形状の長手方向の両端は、前記ランプ基板に接続された電源コードを通過させる状態で、一対のキャップ部材で閉塞され、
    水平配置状態において左右一対となる三対の突条が、前記基体ケースに形成され、前記基体ケースの内壁と、前記絶縁レールの外壁との間には、固定ネジがネジ込まれて外向きに広がる装着穴が形成されていると共に、最上部の突条とその下方の突条とで、前記カバーケースを受け入れるスライド係合溝を実現していることを特徴とするLED照明装置。
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