JP7093135B1 - 歯列矯正マウスピース配送手配システム、歯列矯正マウスピース配送手配方法およびそのプログラム - Google Patents

歯列矯正マウスピース配送手配システム、歯列矯正マウスピース配送手配方法およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者が自宅で歯列矯正が可能となり、頻繁な通院を不必要にする歯列矯正マウスピース配送手配システム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】歯列矯正マウスピース配送手配システムは、歯列矯正を希望する患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得する矯正前3次元歯型データ取得部と、患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得する要望取得部と、要望に基づいて、矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する作成部と、作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状及び個数を計算する計算部と、計算した形状及び個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成する生成部と、患者が指定した住所に生成したマウスピースの配送を手配する手配部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、患者が自宅で歯列矯正が可能となり、頻繁な通院を不必要にすることが出来る歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する技術に関する。
近年、歯列矯正に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1には、歯列矯正治療計画を識別するために、ユーザ対話からコンピュータディスプレイ上の複数の歯の画像を受け取って、数学的に特定されたパターンに従って複数の歯の協調移動を生成して、ユーザへの選択用の歯のグラフィック表示に基づいて、複数の歯の協調移動を選択する技術が記載されている。
また、特許文献2には、歯列矯正対象(たとえば歯列矯正器具および/またはその関連する歯)を、仮想アーチワイヤに沿った対象の所望の移動を指示する入力に応じて移動させる技術が記載されている。
特開2009-528145号公報 特開2008-818841号公報
歯列矯正を行う場合、頻繁な通院が必要になるという問題がある。
その問題を解決するために、歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者が指定した住所にマウスピースの配送を手配する技術が求められている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者が指定した住所にマウスピースの配送を手配することはできない。
従って、本発明は、歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者が指定した住所にマウスピースの配送を手配する歯列矯正マウスピース配送手配システム、歯列矯正マウスピース配送手配方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、
歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得する矯正前3次元歯型データ手段と、
前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得する要望取得手段と、
前記医師の診断結果を取得する診断結果取得手段と、
取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する作成手段と、
作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算する計算手段と、
計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成する生成手段と、
前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配する手配手段と、
を備える歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得する矯正前3次元歯型データ手段と、前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得する要望取得手段と、前記医師の診断結果を取得する診断結果取得手段と、取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する作成手段と、作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算する計算手段と、計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成する生成手段と、前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配する手配手段と、を備える。
第1の特徴に係る発明は、歯列矯正マウスピース配送手配システムのカテゴリであるが、歯列矯正マウスピース配送手配方法、およびプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
前記生成手段は、前記患者の承認を得てから、必要な前記形状および前記個数のマウスピースを生成する、
歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、前記生成手段は、前記患者の承認を得てから、必要な前記形状および前記個数のマウスピースを生成する。
の特徴に係る発明は、第1の特徴または第2の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
レントゲン撮影で歯根状態を取得する歯根状態取得手段と、
を備え、
前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記歯根状態とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する、
歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
の特徴に係る発明によれば、第1の特徴または第2の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、レントゲン撮影で歯根状態を取得する歯根状態取得手段と、を備え、前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記歯根状態とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する。
の特徴に係る発明は、第1の特徴または第2の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
前記矯正前3次元歯型データ取得手段は、更に歯列矯正をする前の前記患者の矯正前口腔内画像を取得し、
前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記矯正前口腔内画像とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する、
歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
の特徴に係る発明によれば、第1の特徴または第2の特徴に係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、前記矯正前3次元歯型データ取得手段は、更に歯列矯正をする前の前記患者の矯正前口腔内画像を取得し、前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記矯正前口腔内画像とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する。
の特徴に係る発明は、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
前記マウスピースを3Dプリンタで生成している生成状況を前記患者に通知する生成状況通知手段と、
を備える歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、前記マウスピースを3Dプリンタで生成している生成状況を前記患者に通知する生成状況通知手段と、を備える。
の特徴に係る発明は、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースの配送を手配している手配状況を前記患者に通知する手配状況通知手段と、
を備える歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースの配送を手配している手配状況を前記患者に通知する手配状況通知手段と、を備える。
の特徴に係る発明は、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムであって、
前記作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、歯列矯正計画を作成する計画手段と、
を備え、
前記計算手段は、作成した前記歯列矯正計画に必要な、マウスピースの形状および個数を計算する歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供する。
の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第の特徴のいずれかに係る発明である歯列矯正マウスピース配送手配システムにおいて、前記作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、歯列矯正計画を作成する計画手段と、を備え、前記計算手段は、作成した前記歯列矯正計画に必要な、マウスピースの形状および個数を計算する。
の特徴に係る発明は、
歯列矯正マウスピース配送手配システムに、
歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得するステップと、
前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得するステップと、
前記医師の診断結果を取得するステップと、
取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成するステップと、
作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算するステップと、
計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成するステップと、
前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配するステップと、
を備える歯列矯正マウスピース配送手配方法を提供する。
の特徴に係る発明は、
コンピュータに
歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得するステップ、
前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得するステップ、
前記医師の診断結果を取得するステップ、
取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成するステップ、
作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算するステップ、
計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成するステップ、
前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
本発明によれば、歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者が指定した住所にマウスピースの配送を手配する歯列矯正マウスピース配送手配システム、歯列矯正マウスピース配送手配方法およびそのプログラムを提供することが可能となる。それにより、患者は自宅で歯列矯正が可能となり、頻繁な通院を不必要にすることが出来るという効果を得られる。
歯列矯正マウスピース配送手配システム1の概要を説明する図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1の機能構成を示す図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が実行する歯列矯正マウスピース配送手配処理を示すフローチャート図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が診断結果取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が診断結果取得処理を行う場合のフローチャート図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が歯根状態取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が歯根状態取得処理を行う場合のフローチャート図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が生成状況通知処理と手配状況通知処理を行う場合の機能構成を示す図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が生成状況通知処理と手配状況通知処理を行う場合のフローチャート図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が計画処理を行う場合の機能構成を示す図である。 歯列矯正マウスピース配送手配システム1が計画処理を行う場合のフローチャート図である。 矯正前3次元歯形データの一例を示す図である。 想定3次元歯形データの一例を示す図である。 生成されたマウスピース250の一例を示す図である。 矯正前口腔内画像の一例を示す図である。 生成状況通知処理と手配状況通知処理とを行った場合の、患者端末200に表示される通知の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
[基本概念/基本構成]
図1は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1の概要を説明するための図である。歯列矯正マウスピース配送手配システム1は、歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者が指定した住所にマウスピースの配送を手配する歯列矯正マウスピース配送手配システムである。歯列矯正マウスピース配送手配システム1を制御するコンピュータ100と、医師端末400と、を少なくとも含むシステムである。図1には図示していないが、コンピュータ100と医師端末400とは、ネットワーク3を介して通信可能であるものとする。
まず、コンピュータ100の矯正前3次元歯形データ取得部101は、歯列矯正をする前の患者2の矯正前3次元歯型データを取得する(ステップS01)。3次元歯型データは、患者2の歯形を既存の口腔内スキャナを用いて取得する方法、印象材を用いてかたどりしてから3次元歯型データを作成する方法、等で取得する。3次元歯形データの取得方法は、本発明を限定するものではなく、既存の手法を用いてよい。取得した矯正前3次元歯形データを患者2と紐づけ、医師端末400に保持する。コンピュータ100の矯正前3次元歯形データ取得部101は、医師端末400を介して、矯正前3次元歯形データを取得する。
図12は、矯正前3次元歯形データの一例を示す図である。この矯正前3次元歯形データを患者2に提示すれば、患者2は客観的に自分の歯列を確認することができるという利点もある。
図1に戻って、次に、コンピュータ100の要望取得部102は、患者2から、どのような歯並びになりたいかという歯列矯正の要望を取得する(ステップS02)。具体的には、患者2の要望を、医師4の所属する歯科医院で聞いて、医師端末400等を介して取得する。要望の聞き取りは、医師4が聞き取りを行って医師端末400に入力してもよいし、患者2がタブレット端末などを利用して入力を行ってもよい。歯列矯正の要望とは、例えば、「前歯の隙間を改善したい」や「奥歯の噛み合わせを改善したい」等があげられる。
次に、コンピュータ100の作成部103は、ステップS01で取得した患者2の矯正前3次元歯型データと、ステップS02で取得した患者2の歯列矯正の要望とに基づいて、矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する(ステップS03)。今の歯型から要望している歯型に、どこまで近づけることができるかには個人差があるので、矯正前3次元歯型データを基にした想定3次元歯型データを作り、確認をおこなう。
図13は、想定3次元歯形データの一例を示す図である。ここでは、図12に示した患者2の矯正前3次元歯型データを基にして作成した、患者2の想定3次元歯形データの例を示している。歯列矯正後の状態として、この想定3次元歯形データを患者2に提示してもよい。患者2は歯列矯正により、どのように歯列が変化するのかを確認することができる。
図1に戻って、次に、コンピュータ100の計算部104は、ステップS03で作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピース250の形状および個数を計算する(ステップS04)。歯列矯正は、段階的に矯正する必要があるので、少しずつ形状を変えたマウスピース250を複数使用して矯正していくことになる。そのために、どんな形状のマウスピース250が何個ずつ必要かの計算を行う。
次に、コンピュータ100の生成部105は、ステップS04で計算した形状および個数のマウスピース250を、3Dプリンタで生成する(ステップS05)。3Dプリンタは、コンピュータ100と接続していてもよいし、接続していなくてもよい。コンピュータ100からマウスピース250のデータを受け取って、必要な形状および個数のマウスピース250を生成するものとする。
最後に、コンピュータ100の手配部105は、患者2が指定した住所に、ステップS05で生成したマウスピース250を配送するように手配する(ステップS06)。患者2の指定する住所は、ステップS02の要望取得時にあわせて取得してもよいし、別途、患者2の診察情報等とあわせて取得してもよい。患者2の診察情報には、氏名、年齢、性別、住所、診察日時、診察経過、保険証情報等、必要な情報を含むものとし、この住所を配送先として指定することも可能とする。
このような歯列矯正マウスピース配送手配システム1によれば、歯列矯正するために必要な、マウスピース250の形状および個数を計算して、3Dプリンタで生成して、患者2が指定した住所にマウスピース250の配送を手配する歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することが可能となる。それにより、患者2は自宅で歯列矯正が可能となり、頻繁な通院を不必要にすることが出来るという効果を得られる。
[機能構成]
図2に基づいて、歯列矯正マウスピース配送手配システム1の機能構成について説明する。歯列矯正マウスピース配送手配システム1は、コンピュータ100と、このコンピュータ100とネットワーク3を介して通信可能に接続された医師端末400と、を備える。コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
コンピュータ100は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した医師端末400と、公衆回線網等のネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
コンピュータ100は、制御部(非図示)として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ100は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ100は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。また、コンピュータ100からの指示により、3Dプリンタ(非図示)が動作可能であるものとする。
コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、矯正前3次元歯形データ取得部101、要望取得部102、作成部103、計算部104、生成部105、手配部106を実現する。
医師端末400は、歯列矯正を行う患者2を担当する医師4が利用する、パーソナルコンピュータやスマートフォンやタブレット端末等の電子デバイス等であり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されている。医師端末400は、患者2の矯正前3次元歯形データをコンピュータ100へ送信する機能を有する。また、患者2がどのような歯並びになりたいかの要望をコンピュータ100へ送信する機能を有する。また、コンピュータ100が作成した想定3次元歯形データを取得し、医師4や患者2に対して提示可能としてもよい。
医師端末400は、端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。医師端末400は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、医師端末400は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、医師端末400は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、医師端末400は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
医師端末400において、端末制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、入出力部、記憶部、処理部と協働して、矯正前3次元歯形データ送信部401、要望送信部402を実現する。
[歯列矯正マウスピース配送手配処理]
図3に基づいて、コンピュータ100が実行する歯列矯正マウスピース配送手配処理について説明する。図3は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が実行する歯列矯正マウスピース配送手配処理を示すフローチャート図である。上述した各部が実行する処理について、本処理にあわせて説明する。
初めに、医師端末400の矯正前3次元歯形データ送信部401は、コンピュータ100に歯列矯正をする前の患者2の矯正前3次元歯型データを送付する(ステップS301)。3次元歯型データは、患者2の歯形を既存の口腔内スキャナを用いて取得する方法、印象材を用いてかたどりしてから3次元歯型データを作成する方法、等で取得する。3次元歯形データの取得方法は、本発明を限定するものではなく、既存の手法を用いてよい。取得した矯正前3次元歯形データを患者2と紐づけ、医師端末400に保持する。
次に、コンピュータ100の矯正前3次元歯形データ取得部101は、医師端末400から、歯列矯正をする前の患者2の矯正前3次元歯型データを取得する(ステップS302)。
図12は、矯正前3次元歯形データの一例を示す図である。この矯正前3次元歯形データを患者2に提示すれば、患者2は客観的に自分の歯列を確認することができるという利点もある。
図3に戻って、次に、医師端末400の要望送信部402は、コンピュータ100に患者2のどのような歯並びになりたいかという歯列矯正の要望を送付する(ステップS303)。具体的に歯列矯正の要望を取得するためには、患者2の要望を、医師4の所属する歯科医院で聞いて、医師端末400等を介して取得する。要望の聞き取りは、医師4が聞き取りを行って医師端末400に入力してもよいし、患者2がタブレット端末などを利用して入力を行ってもよい。歯列矯正の要望とは、例えば、「前歯の隙間を改善したい」や「奥歯の噛み合わせを改善したい」等があげられる。
次に、コンピュータ100の要望取得部102は、医師端末400から、患者2の歯列矯正の要望を取得する(ステップS304)。
次に、コンピュータ100の作成部103は、ステップS302で取得した患者2の矯正前3次元歯型データと、ステップS304で取得した患者2の歯列矯正の要望とに基づいて、矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する(ステップS305)。今の歯型から要望している歯型に、どこまで近づけることができるかには個人差があるので、矯正前3次元歯型データを基にした想定3次元歯型データを作り、確認をおこなう。
図13は、想定3次元歯形データの一例を示す図である。ここでは、図12に示した患者2の矯正前3次元歯型データを基にして作成した、患者2の想定3次元歯形データの例を示している。歯列矯正後の状態として、この想定3次元歯形データを患者2に提示してもよい。患者2は歯列矯正により、どのように歯列が変化するのかを確認することができる。
図3に戻って、次に、コンピュータ100の計算部104は、ステップS305で作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピース250の形状および個数を計算する(ステップS306)。歯列矯正は、段階的に矯正する必要があるので、少しずつ形状を変えたマウスピース250を複数使用して矯正していくことになる。そのために、どんな形状のマウスピース250が何個ずつ必要かの計算を行う。
コンピュータ100の生成部105は、ステップS04で計算した形状および個数のマウスピース250の生成が、患者2から承認されているかを確認する(ステップS307)。患者2から承認済の場合には、ステップS308へとすすみ、未承認の場合には、ステップS307に戻って、一定時間ごとに患者2の承認を確認する。患者2による承認を確認する方法としては、例えば、医師端末400の画面上で承認ボタン等を選択することで確認してもらったり、患者2の所持する患者端末200の画面上で承認ボタン等を選択することで確認してもらったり、患者端末200がコンピュータ100とのやり取りを行うチャットツールの画面上で承認して貰ったり、契約書にサインして貰ったあとにその旨をコンピュータ100に通知することで対応したりと、様々な形態があげられる。本承認方法は、本発明を限定するものではなく、既存の手法を利用可能であるものとする。ステップS307は省略することも可能であるが、この患者2が明示的に承認を行うことで、患者2のマウスピース250の形状および個数に対する理解を深め、ひいては、歯列矯正にかかる費用や期間等に対する納得度を高めることができる。
次に、コンピュータ100の生成部105は、ステップS306で計算した形状および個数のマウスピース250を、3Dプリンタで生成する(ステップS308)。3Dプリンタは、コンピュータ100と接続していてもよいし、接続していなくてもよい。コンピュータ100からマウスピース250のデータを受け取って、必要な形状および個数のマウスピース250を生成するものとする。
図14は、生成されたマウスピース250の一例を示す図である。マウスピース250は透明な素材で生成することで、患者2の装着時の歯列からの浮き具合や歯列矯正の進捗を判断しやすくすることができる。図14に示すように、生成されたマウスピース250は使用する順番がわかるように、使用する順番がわかるように包装材に数字を付与する。ここでは、透明の包装材に上下のマウスピースを一緒に梱包し、矯正に必要なすべてのマウスピース250をまとめて患者2へと提供する場合のイメージを示している。マウスピース250の包装材に、使用する順番だけでなく、使用する期間を表示してもよい。また、マウスピース250をすべてまとめて提供するのではなく、費用の支払いに応じて分割して提供してもよいし、歯列矯正計画通りに進まない場合にも対応が可能なように、何段階かに分割して提供してもよい。
図3に戻って、最後に、コンピュータ100の手配部105は、患者2が指定した住所に、ステップS308で生成したマウスピース250を配送するように手配する(ステップS309)。患者2の指定する住所は、ステップS304の要望取得時にあわせて取得してもよいし、別途、患者2の診察情報等とあわせて取得してもよい。患者2の診察情報には、氏名、年齢、性別、住所、診察日時、診察経過、保険証情報等、必要な情報を含むものとし、この住所を配送先として指定することも可能とする。また、手配部105は、ステップS308でのマウスピース250の生成後に、医師4により検収および選別されたマウスピース250のみ配送を手配することとしてもよい。そうすることで、患者2に対して提供するマウスピース250の品質を保証することが可能となる。
上記フローでは、ステップS302で、コンピュータ100の矯正前3次元歯形データ取得部101が患者2の矯正前3次元歯形データのみを取得する例について記載したが、矯正前3次元歯型データ取得部101は、更に歯列矯正をする前の患者2の矯正前口腔内画像を取得してもよい。矯正前3次元歯形データだけでなく、矯正前口腔内画像を取得することで、想定3次元歯形データを作成する際に、より精度の良い想定3次元歯形データを作成することが可能となる。
図15は、矯正前口腔内画像の一例を示す図である。画像1501が笑っていない患者2を正面から撮影した画像、画像1502が笑っている患者2を正面から撮影した画像、画像1503が笑っていない患者2を右側から撮影した画像、画像1504が閉じた歯列を正面から撮影した画像、画像1505が閉じた歯列を右側から撮影した画像、画像1506が閉じた歯列を左側から撮影した画像、画像1507が開いた上顎を撮影した画像、画像1508が開いた下顎撮影した画像である。矯正前口腔内画像はここにしめした8種類の画像に限らず、必要に応じた種類と枚数であるものとする。また、患者2の画像である、画像1501、画像1502、画像1503は、なくてもよいものとする。
以上が、歯列矯正マウスピース配送手配処理である。
このような歯列矯正マウスピース配送手配システム1によれば、歯列矯正するために必要な、マウスピース250の形状および個数を計算して、患者2の承認が得られた後に3Dプリンタで生成して、患者2が指定した住所にマウスピース250の配送を手配する歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することが可能となる。それにより、患者2は自宅で歯列矯正が可能となり、頻繁な通院を不必要にすることが出来るという効果を得られる。
[診断結果取得処理]
図4は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が診断結果取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、診断結果取得部107を実現する。また、医師端末400は、端末制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、入出力部、記憶部、処理部と協働して、診断結果送信部403を実現する。
図5は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が診断結果取得処理を行う場合のフローチャート図である。図5のフローチャートのステップS501からステップS504は、図3のフローチャートのステップS301からステップS304に相当するものとする。
医師端末400の診断結果送信部403は、患者2の歯列矯正に関する医師4の診断結果をコンピュータ100に送付する(ステップS505)。医師4は、医師端末400等を用いて患者2の歯列矯正に関する診断結果を入力し、その診断結果をコンピュータ100に送信するものとする。
コンピュータ100の診断結果取得部107は、患者2の歯列矯正に関する医師4の診断結果を取得する(ステップS506)。
次に、コンピュータ100の作成部103は、ステップS502で取得した患者2の矯正前3次元歯型データと、ステップS504で取得した患者2の歯列矯正の要望と、ステップS506で取得した診断結果とに基づいて、矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する(ステップS507)。今の歯型から要望している歯型に、どこまで近づけることができるかには個人差があるので、矯正前3次元歯型データを基にした想定3次元歯型データを作り、確認をおこなう。
以下、図5のフローチャートのステップS508は、図3のフローチャートのステップS306に相当する。また、図5では、図3のフローチャートのステップS307の承認処理についての記載は省略しているが、ステップS508の後に、承認処理を行ってもよい。また、図5のフローチャートのステップS509からステップS510は、図3のフローチャートのステップS308からステップS309に相当する。
以上が、診断結果取得処理である。
このように歯列矯正マウスピース配送手配システム1の診断結果取得処理によれば、医師4の診断結果を加味した、実現精度の高い想定3次元歯形データを作成することが可能な歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することができる。
[歯根状態取得処理]
図6は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が歯根状態取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、歯根状態取得部108を実現する。また、医師端末400は、端末制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、入出力部、記憶部、処理部と協働して、歯根状態送信部404を実現する。
図7は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が歯根状態取得処理を行う場合のフローチャート図である。図7のフローチャートのステップS701からステップS704は、図3のフローチャートのステップS301からステップS304に相当するものとする。
医師端末400の歯根状態送信部404は、患者2のレントゲン撮影による歯根状態をコンピュータ100に送付する(ステップS705)。医師4は、患者2の歯根状態をレントゲン撮影し、医師端末400等を介して、その歯根状態をコンピュータ100に送信するものとする。
コンピュータ100の歯根状態取得部108は、患者2のレントゲン撮影による歯根状態を取得する(ステップS706)。
次に、コンピュータ100の作成部103は、ステップS702で取得した患者2の矯正前3次元歯型データと、ステップS704で取得した患者2の歯列矯正の要望と、ステップS706で取得した歯根状態とに基づいて、矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する(ステップS707)。今の歯型から要望している歯型に、どこまで近づけることができるかには個人差があるので、矯正前3次元歯型データを基にした想定3次元歯型データを作り、確認をおこなう。
以下、図7のフローチャートのステップS708は、図3のフローチャートのステップS306に相当する。また、図7では、図3のフローチャートのステップS307の承認処理についての記載は省略しているが、ステップS708の後に、承認処理を行ってもよい。また、図7のフローチャートのステップS709からステップS710は、図3のフローチャートのステップS308からステップS309に相当する。
以上が、歯根状態取得処理である。
このように歯列矯正マウスピース配送手配システム1の診断結果取得処理によれば、レントゲン撮影による歯根状態を加味した、実現精度の高い想定3次元歯形データを作成することが可能な歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することができる。
[生成状況通知処理と手配状況通知処理]
図8は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が生成状況通知処理と手配状況通知処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、生成状況通知部109と手配状況通知部110とを実現する。また、図2の構成に加えて、患者2の所持する患者端末200を備える。図8では、生成状況通知部109と手配状況通知部110との両方を備える場合の機能構成を図示しているが、どちらか片方のみを備えてもよいものとする。
患者端末200は、患者2が利用するパーソナルコンピュータやスマートフォンやタブレット端末等の電子デバイス等であり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されている。患者端末200は、コンピュータ100から生成状況通知や手配状況通知を受信して、患者端末200により患者2に出力する機能を有する。
患者端末200は、患者端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。患者端末200は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、患者端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、患者端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、患者端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
図9は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が生成状況通知処理と手配状況通知処理を行う場合のフローチャート図である。図9のフローチャートのステップS901からステップS906は、図3のフローチャートのステップS301からステップS306に相当するものとする。また、図9では図3のフローチャートのステップS307の承認処理についての記載は省略しているが、ステップS906の後に、承認処理を行ってもよい。また、図9のフローチャートのステップS907は、図3のフローチャートのステップS308に相当する。
生成状況通知処理を行う場合、コンピュータ100の生成状態通知部109は、患者2の患者端末200に対して、マウスピース250の生成状況を通知する(ステップS908)。ステップS908の処理は、ステップS907でマウスピース250の生成を開始した後、任意の設定に応じて行うものとしてよい。例えば、複数のマウスピース250の各生成開始時と各生成完了時、1個目のマウスピース250の生成開始時と全てのマウスピース250の生成終了時、決められた曜日の決められた時刻、等が考えられる。患者端末200に対する生成状況の通知は、メールやチャットツール等、既存のツールを利用して行ってもよいし、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が患者端末200で利用可能な専用のアプリケーションプログラムなどを提供して行ってもよい。また、患者2が生成状況の通知は不要であるとした場合には、患者端末200に対する生成状況の通知は行わないものとする。
図9のフローチャートのステップS909は、図3のフローチャートのステップS309に相当する。
手配状況通知処理を行う場合、コンピュータ100の手配状態通知部110は、患者2の患者端末200に対して、マウスピース250の配送手配状況を通知する(ステップS910)。マウスピース250の配送手配状況としては、発送を行ったかどうか、配送を行う配送業者の情報、配送番号、配達予定日時等の情報を含むものとする。患者端末200に対する配送状況の通知は、メールやチャットツール等、既存のツールを利用して行ってもよいし、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が患者端末200で利用可能な専用のアプリケーションプログラムなどを提供して行ってもよい。また、患者2が配送状況の通知は不要であるとした場合には、患者端末200に対する配送状況の通知は行わないものとする。
図16は、生成状況通知処理と手配状況通知処理とを行った場合の、患者端末200に表示される通知の一例を示す図である。図16では、生成状況通知処理として、「現在、マウスピース全10個中、3個目を制作中です。」という情報を「2021/9/10 08:45」に通知した例を示している。また、「マウスピース全10個の作成が終わりました。」という情報を「2021/9/10 16:23」に通知した例を示している。配送状況通知処理としては、「マウスピース全10個を梱包し発送しました。配送業者は○○運輸、配送番号はXXXX-XXXX-XXXXです。9月11日に配送予定です。」という情報を「2021/9/10 17:48」に通知した例を示している。
以上が、生成状況通知処理と手配状況通知処理である。
このように歯列矯正マウスピース配送手配システム1の生成状況通知処理と手配状況通知処理によれば、マウスピース250の生成状況と手配状況を患者2が随時知ることが可能であり、患者2にとって安心感を与えることが可能な満足度の高い歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することができる。
[計画処理]
図10は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が計画処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、計画部111を実現する。
図11は、歯列矯正マウスピース配送手配システム1が計画処理を行う場合のフローチャート図である。図11のフローチャートのステップS1101からステップS1105は、図3のフローチャートのステップS301からステップS305に相当するものとする。
コンピュータ100の計画部111は、ステップS1105で作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、歯列矯正計画を作成する(ステップS1106)。ここでの歯列矯正計画には、想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために、どの歯をどの向きにどの程度移動させるのか、そのためにどの程度の期間が必要か、といったマウスピース250を作成するために必要な情報を含むものとする。
次に、コンピュータ100の計算部104は、ステップS1106で作成した歯列矯正計画に必要な、マウスピース250の形状および個数を計算する(ステップS1107)。想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために、どの歯をどの向きにどの程度移動させるのか、そのためにどの程度の期間が必要か、といった歯列矯正計画を基にして、どんな形状のマウスピース250が何個ずつ必要かの計算を行う。
図11では、図3のフローチャートのステップS307の承認処理についての記載は省略しているが、ステップS1107の後に、承認処理を行ってもよい。また、図11のフローチャートのステップS1108からステップS1109は、図3のフローチャートのステップS308からステップS309に相当する。
以上が、計画処理である。
このように歯列矯正マウスピース配送手配システム1の計画処理によれば、想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために、どの歯をどの向きにどの程度移動させるのか、そのためにどの程度の期間が必要か、といったマウスピース250を作成するために必要な情報を求めることで、マウスピース250の形状および個数の計算の精度を高めることが可能な歯列矯正マウスピース配送手配システムを提供することができる。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置または外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 歯列矯正マウスピース配送手配システム
2 患者
3 ネットワーク
4 医師
100 コンピュータ
101 矯正前3次元歯形データ取得部
102 要望取得部
103 作成部
104 計算部
105 生成部
106 手配部
107 診断結果取得部
108 歯根状態取得部
109 生成状況通知部
110 手配状況通知部
111 計画部
200 患者端末
250 マウスピース
400 医師端末
401 矯正前3次元歯形データ送信部
402 要望送信部
403 診断結果送信部
404 歯根状態送信部

Claims (9)

  1. 歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得する矯正前3次元歯型データ手段と、
    前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得する要望取得手段と、
    前記医師の診断結果を取得する診断結果取得手段と、
    取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する作成手段と、
    作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算する計算手段と、
    計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成する生成手段と、
    前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配する手配手段と、
    を備える歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  2. 前記生成手段は、前記患者の承認を得てから、必要な前記形状および前記個数のマウスピースを生成する、
    請求項1に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  3. レントゲン撮影で歯根状態を取得する歯根状態取得手段と、
    を備え、
    前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記歯根状態とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する、
    請求項1または請求項2に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  4. 前記矯正前3次元歯型データ手段は、更に歯列矯正をする前の前記患者の矯正前口腔内画像を取得し、
    前記作成手段は、取得した前記要望と、前記医師の診断結果と、前記矯正前口腔内画像とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成する、
    請求項1または請求項2に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  5. 前記マウスピースを3Dプリンタで生成している生成状況を前記患者に通知する生成状況通知手段と、
    を備える請求項1から請求項の何れか一項に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  6. 前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースの配送を手配している手配状況を前記患者に通知する手配状況通知手段と、
    を備える請求項1から請求項の何れか一項に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  7. 前記作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、歯列矯正計画を作成する計画手段と、
    を備え、
    前記計算手段は、作成した前記歯列矯正計画に必要な、マウスピースの形状および個数を計算する
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の歯列矯正マウスピース配送手配システム。
  8. 歯列矯正マウスピース配送手配システムに、
    歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得するステップと、
    前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得するステップと、
    前記医師の診断結果を取得するステップと、
    取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成するステップと、
    作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算するステップと、
    計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成するステップと、
    前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配するステップと、
    を備える歯列矯正マウスピース配送手配方法。
  9. コンピュータに
    歯列矯正を希望する患者を診察する医師の端末を介して、前記患者の、歯列矯正をする前の3次元歯型データを示す矯正前3次元歯型データを取得するステップ、
    前記診察する医師の端末を介して、前記患者から、どのような歯並びになりたいかの要望を取得するステップ、
    前記医師の診断結果を取得するステップ、
    取得した前記要望と、前記医師の診断結果とに基づいて、前記矯正前3次元歯型データを歯列矯正した場合に想定される3次元歯型データを示す、想定3次元歯型データを作成するステップ、
    作成した想定3次元歯型データを満たす歯並びに歯列矯正するために必要な、マウスピースの形状および個数を計算するステップ、
    計算した前記形状および前記個数のマウスピースを、3Dプリンタで生成するステップ、
    前記患者が指定した住所に、生成した前記マウスピースのうち、前記医師により検収および選別されたマウスピースのみ配送を手配するステップ、
    を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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