JP7092336B2 - 荷重計測用靴 - Google Patents

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本発明は、足装着型荷重計測装置に関するものである。
下肢骨折や骨関節疾患などの術後患者に対する理学療法の1つに免荷訓練がある。免荷訓練では、患者の全体重よりも軽い荷重(部分荷重)を当該患者に負荷して歩行訓練等を行うが、患者に過度の負荷を与えることなく、かつ、効果的な訓練を行うには、適切な荷重制御が必要となる。
訓練時に適切な荷重制御を行うには、免荷訓練等における患者の下肢に作用する荷重を計測する必要がある。特許文献1、2には、前足部と後足部に対応した2つの荷重センサないし重量検出部を備えた靴ないし履物が開示されており、免荷訓練に用い得ることが記載されている。
従来の足装着型荷重計測装置では、計測された荷重データの精度が課題となっていた。患者の下肢に作用する実荷重と計測された荷重データの誤差が大きくなると、実荷重が計測荷重に比べて大きい場合には、患者に過度の負荷が作用して、治癒過程を阻害してしまうおそれがある。
特開平7-204236 特開2003-210537
本発明は、足装着型荷重計測装置において、荷重の負荷訓練の精度を高めることを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
ソールとアッパーからなる本体と、
装着者の前足部に対応するソール上面の前側部位に位置調整可能に設けた第1荷重センサと、
装着者の後足部に対応するソール上面の後側部位に設けた第2荷重センサと、
前記ソール上面に、前記第1荷重センサ、前記第2荷重センサを覆うように取り外し可能に載置される中敷と、
前記第1荷重センサの上面と前記中敷の下面の間に位置する第1押圧プレートと、
前記第2荷重センサの上面と前記中敷の下面の間に位置する第2押圧プレートと、
を備え、
前記ソール上面の前側部位には、足長に応じた第1荷重センサの最適位置が表示されており、装着者の足長に応じて第1荷重センサの位置が調整可能となっている、
足装着型荷重計測装置、である。
1つの態様では、第1荷重センサの最適位置は、装着者の母指MP関節が第1荷重センサの後側半部に載るような位置である。
このような最適位置は、足長に応じて設定することができ、前記ソール上面の前側部位に、足長に応じた複数のマークを表示し、装着者の足長に応じてマークを選択し、選択したマークに第1荷重センサを位置合わせする。
1つの態様では、第1荷重センサ、第2荷重センサは、平面視方形状である。
1つの態様では、第1荷重センサは、第2荷重センサの第2の向きに対して、靴の内側端に向かって僅かに回転した第1の向きでソール上面に設置される。
1つの態様では、第1荷重センサは、平面視5.0±0.7cm×5.0±0.7cmであり、第1荷重センサは、踵部から「足サイズ実測値×0.7cm」の距離に第1荷重センサの後端縁が位置するように設置する。
すなわち、踵部から「足サイズ実測値×0.7cm」の距離に第1荷重センサの後端縁が位置するように、足長に応じた第1荷重センサの最適位置がソール上面に表示されており、最適位置に一致させて第1荷重センサを設置するようにしている。
1つの態様では、第1荷重センサは、第1荷重センサの内側縁と靴の内側端との距離が1.5±0.5cmであるように配置される。
1つの態様では、第1荷重センサは、面ファスナによって、ソール上面に着脱可能に設けられ、面ファスナ上でソール上面の長さ方向に位置調整可能となっている。
1つの態様では、前記面ファスナは、第1荷重センサと同じ第1の向きでソール上面に設置されており、第1荷重センサの側端縁を前記面ファスナの側辺に一致させることで、ソール上面の幅方向における第1荷重センサの位置決めが行われる。
1つの態様では、前記面ファスナの側辺に隣接して、ソール上面には第1荷重センサの最適位置を示すマークが表示されており、第1荷重センサの前端縁あるいは/および後端縁を前記マークに一致させることで、ソール上面の長さ方向における第1荷重センサの位置決めが行われる。
1つの態様では、第2荷重センサは、第2荷重センサの後端縁と靴の踵部との距離が2.8±0.5cmであるように配置される。
1つの態様では、第2荷重センサは、面ファスナによって、ソール上面に着脱可能に設けられる。
1つの態様では、ソール下面はフラット部を備え、前記フラット部は、踵から前足部の略中間地点(足長に応じてMP関節が位置する可能性のある範囲を含むように)まで延びている。
本発明では、荷重センサ、特に、前足部に対応する第1荷重センサの設置位置を足長に応じて最適位置に設置可能としたことで、高い荷重精度を実現した。
本実施形態に係る足装着型荷重計測装置(荷重計測靴)の斜視図である。 左図は、本実施形態に係る荷重計測靴において、中敷、荷重センサを取り除いた状態を示す平面図であり、右図は、本実施形態に係る荷重計測靴において、中敷を取り除いた状態を示す平面図である。 左図は、面ファスナが装着されたソール上面の平面図であり、図2左図に対応しており、右図は、面ファスナに荷重センサが装着されたソール上面の平面図であり、図2右図に対応している。 図3に類似する図であり、面ファスナ及び荷重センサの取付位置を説明する図である。 本実施形態に係る荷重計測靴における第1荷重センサの最適位置への取付を説明する図である。 本実施形態に係る荷重計測靴の中敷の底面図である。 本実施形態に係る荷重計測靴の底部の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る荷重計測靴の荷重データの処理の流れを示すブロック図である。
図面を参照しつつ、足装着型荷重計測装置としての荷重計測靴について説明する。図1、図2は左足用の荷重計測靴、図3、図3A、図4は右足用の荷重計測靴である。左足用の荷重計測靴と左足用の荷重計測靴は左右対称である点を除き同じ構成を備えている。1つの態様では、荷重計測靴として、27cm(男性を対象)および24cm(女性を対象)の2種類のサイズを用意しておき、例えば、男性用荷重計測靴は、25cm~29cmの足サイズに対応可能とする。
図1に示すように、荷重計測靴は、靴底部としてのソール1とアッパー2からなる靴本体を備えている。図1、図2に示すように、アッパー2は、装着者の足の外側に位置する外側部位20と、足の内側に位置する内側部位21と、外側部位20と内側部位21の後方を一体的に接続する踵部位22と、からなり、つま先側は開放状となっている。アッパー2の外側部位20、内側部位21、踵部位22で囲まれた空間に足を挿入して装着するようになっている。外側部位20と内側部位21の間には、前側(前足部に対応する部位、前足部と中足部の間に対応する部位)に位置して、面ファスナを備えたベルトないしバックルストラップ23A、23Bが設けてある。
ソール1は、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2が載置される上面10と、床面に接地する下面11とを備えている。本実施形態では、ソール1は、下面11を形成する樹脂製のアウターソールと、アウターソールの上面に一体化された繊維製の固定中敷からなり、固定中敷の上面がソール1の上面10を形成しているが、ソール1の構成は限定されず1層構造や3層構造であってもよい。
図3に示すように、ソール上面10には、装着者の前足部に対応する前側部位に第1荷重センサS1が着脱可能に設けてあり、装着者の後足部に対応する後側部位に第2荷重センサS2が着脱可能に設けてあり、荷重のセンシング箇所を前足部と後足部の2箇所としている。第1荷重センサS1、第2荷重センサS2は、平面視正方形で所定厚みを備えた方形プレート状の金属筐体を備えたロードセルである。第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の四周状の縁部は、前端縁E1、後端縁E2、内側縁E3、外側縁E4からなり(図4参照)、正方形状の上面A1を備えている。ゴムセンサに比べて負荷荷重に荷重精度が左右されない堅牢な金属筐体の荷重センサを用いることで、計測データの精度を確保している。本実施形態では、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2は、同一形状・同一寸法を備え、外形及び内部構造の全てが同一のセンサである。第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の外形寸法は、例えば、平面視5.0±0.7cm×5.0±0.7cmであり、本実施形態では5cm×5cmである。なお、本実施形態では、1つの好ましい形態として、平面視正方形の荷重センサを用いたが、荷重センサの平面視形状は限定されず、平面視円形であってもよい。
第1荷重センサS1の設置位置は、母指MP関節が第1荷重センサS1の後ろ半分に載る位置であり、第2荷重センサS2の設置位置は、踵が第2荷重センサS2の中央に載る位置である。「足部水平」から「踵離地」までの歩行過程において足部の支点となる部分である母指MP関節と踵の直下に第1荷重センサS1、第2荷重センサS2をそれぞれ設置すると共に、第1荷重センサS1の位置を装着者の足サイズに応じて決定することで最適化を図っている。
本実施形態では、第1荷重センサS1は、歩行過程の踵離地の際に主に力を床に伝える箇所である母指のMP関節(すなわち、第1MP関節)に作用する力を良好に計測できるように位置決めして設置される。より具体的には、装着者の足長から第1MP関節の位置を推定し、推定した第1MP関節の位置を用いて第1荷重センサS1の最適な位置を決定することで荷重精度を高めている。すなわち、足長から推定される第1MP関節の位置に基づいて足サイズごとに第1荷重センサS1の最適設置位置を選択して、最適位置に第1荷重センサS1を設置できるようにしており、足長という1つのパラメータのみに依存して、画一的に第1荷重センサS1の位置決めを行うことができる。
本実施形態では、第1荷重センサS1は、踵部から「足サイズ実測値×0.7cm」の距離L1に第1荷重センサS1の後端縁E2(幅方向中央)が位置するように設置する(図3A右図参照)。また、第1荷重センサS1は、内側縁E3が靴の内側端から1.5±0.5cmの位置となるように設置する。後述するように、本実施形態では、第1荷重センサS1は、ソール上面10に固定した第1面ファスナ3に対して着脱可能となっており、第1面ファスナ3の内側辺32と靴の内側端との距離D1を、1.5±0.5cmとすることによって、第1荷重センサS1の内側縁E3を第1面ファスナ3の内側辺32に一致させるように設置すればよい。図3、図3Aに示すように、第1荷重センサS1は、第2荷重センサS2の第2の向きに対して、内側に少し回転した第1の向きで設置される。第1荷重センサS1の向きと側縁からの距離が計測精度の影響を与えることが実験により判っている。
本実施形態では、第2荷重センサS2は、足長によらず、踵部から2.8±0.5cmの位置に設置する。後述するように、本実施形態では、第2荷重センサS2は、ソール上面10に固定した第2面ファスナ4に対して着脱可能となっており、第2面ファスナ4の後辺41と靴の踵部との距離L2を、2.8±0.5cmとすることによって、第2荷重センサS2の後端縁E2を第2面ファスナ4の後端辺41に一致させるように設置すればよい。
本実施形態では、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の正方形状の裏面には、面ファスナ(図示せず)がそれぞれ固定されている。図2左図、図3左図、図3A左図に示すように、ソール上面10の前側部位には、第1面ファスナ3が固定されており、後側部位には、第2面ファスナ4が固定されている。図3、図3Aに示すように、第1面ファスナ3は、第2面ファスナ4の第2の向きに対して、靴の内側端に向かって少し回転した第1の向きで設置される。第1荷重センサS1、第2荷重センサS2は、裏面の面ファスナを介して、それぞれ、第1面ファスナ3、第2面ファスナ4に対して着脱可能である。本実施形態では、第1荷重センサS1を面ファスナでソール上面10に剥離・固定することによって、装着者の足サイズに合わせて第1荷重センサS1の取付位置を最適化する。
第1面ファスナ3は前辺30、後辺31、内側辺32、外側辺33から平面視長方形状に形成されており(図4参照)、前足部に対応するように、ソール1の上面10の長さ方向(前後方向)に沿って延びている。第1面ファスナ3の横幅(前辺30、後辺31の長さ)は、第1荷重センサS1の横幅(前端縁E1、後端縁E2の長さ)と略同じ寸法を備え、第1面ファスナ3の縦幅ないし長さ(内側辺32、外側辺33の長さ)は、第1荷重センサS1の横幅(内側縁E3、外側縁E4の長さ)と略同じ寸法を備えている。第1荷重センサS1は、第1面ファスナ3の長さ内において設置位置が調整可能となっている。
第2面ファスナ4は前辺40、後辺41、内側辺42、外側辺43から平面視長正方形状に形成されており(図3左図参照)、後足部に対応するようにソール1の上面10に設けられる。第2面ファスナ4は、第2荷重センサS2の横幅、縦幅と略同じ横幅寸法、縦幅寸法を備えている。すなわち、第2荷重センサS2の前端縁E1、後端縁E2、内側縁E3、外側縁E4、第2面ファスナ4の前辺40、後辺41、内側辺42、外側辺43の長さは全て略同じである。
ソール上面10には、足長に応じた第1荷重センサS1の最適位置を示すマークが設けてあり、装着者の足長に応じて第1荷重センサS1の位置が調整可能となっている。図4に示す例では、第1面ファスナ3の外側辺33に隣接して、足長29cm、28cm、27cm、26cm、25cmに対応するマーク(目盛)が表示されている(図3、図3Aでは目盛のみを示し、寸法表示は省略してある)。第1荷重センサS1の前端縁E1をマークに一致させ、内側縁E3、外側縁E4を第1面ファスナの内側辺32、外側辺33に一致させるように位置決めして固定する。より具体的には、第1面ファスナ3の外側辺33に隣接して、「―29cm」、「―28cm」、「―27cm」、「―26cm」、「―25cm」と印字されたシールをソール上面10に貼る。「―」のマーク位置を目印に第1荷重センサS1の前端縁E1を合せるように設置する。各足サイズに対応する第1荷重センサS1の最適位置はわかっているので(踵部から「足サイズ実測値×0.7cm」の距離L1に第1荷重センサS1の後端縁E2(幅方向中央)が位置するように設置する)、第1荷重センサS1の前端縁E1あるいは/および後端縁E2の所定の最適位置を決めておくことで、第1荷重センサS1を最適位置に配置することができる。
図4の例では、第1荷重センサS1の前端縁E1を位置合せするマークを表示したが、第1荷重センサS1の後端縁E2を位置合わせするように、マークを表示してもよい。あるいは、前端縁E1、後端縁E2の両方の最適位置に合わせて、マークを表示し、いずれかを一致させるようにしてもよい。なお、上記例では、ソール上面10にマークを貼り付けているが、ソール上面10にマークを直接印刷してもよい。また、マークの一部(例えば、「―」のマーク)あるいは全部を第1面ファスナ3に設けてもよく、「ソール上面10に設けた第1荷重センサの最適位置の表示」は、ソール上面10に設けた第1面ファスナ3に表示を設けた場合も含む。
ソール上面10には、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2を覆うように中敷5が取り外し可能に載置される。中敷5はソール上面10と略同一形状・寸法を備えており、ソール上面10全面を略覆うように載置される。中敷6は、可撓性を備えた繊維や樹脂から形成されている。
図5に示すように、中敷5の裏面には、前足部に対応する前側部位に位置して、第1押圧プレート6A、6Bが貼り付けられており、後足部に対応する後側部位に位置して、第2押圧プレート7A、7Bが貼り付けられている。第1押圧プレート6A、6B、第2押圧プレート7A、7Bは、中敷5よりも硬く、変形し難くなっており、例えば、金属プレートと樹脂プレートから形成されている。第1押圧プレート6A、6B、第2押圧プレート7A、7Bは、それぞれ、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の上面A1全体を覆って当接するような面積を備えており、上面A1全体に荷重が良好に作用するようにしている。
図示の態様では、第1押圧プレートは2枚のプレート6A、6Bからなり、2枚のプレート6A、6Bによって第1荷重センサS1の上面に被さるようになっているが、1枚のプレートであってもよい。同様に、第2押圧プレートは2枚のプレート7A、7Bからなり、2枚のプレート7A、7Bによって第2荷重センサS2の上面に被さるようになっているが、1枚のプレートであってもよい。また、第1押圧プレートと第2押圧プレートが一部材から形成されていてもよい(例えば、第1押圧プレートと第2押圧プレートが帯状片で接続されているような場合)。
本実施形態では、中敷5の裏面に第1押圧プレート6A、6B、第2押圧プレート7A、7Bが固定されているが、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の上面に第1押圧プレート、第2押圧プレートをそれぞれ固定してもよい。あるいは、第1押圧プレートが第1荷重センサS1の上面と中敷5の下面の間で移動しない状態で位置してれば、必ずしも第1押圧プレートを中敷5あるいは第1荷重センサS1に固定しなくてもよい。同様に、第2押圧プレートが第2荷重センサS2の上面と中敷5の下面の間で移動しない状態で位置してれば、必ずしも第2押圧プレートを中敷5あるいは第2荷重センサS2に固定しなくてもよい。
本実施形態では、ソール1の下面11は、水平面状のフラット部110と、フラット部110の先端側の傾斜部111とからなる。フラット部110は、「踵」から「MP関節」に対応する部位に亘って延びている。足長によって踵からMP関節までの距離は異なり得るが、足長に応じてMP関節が位置する可能性がある範囲を含むようにフラット部110を設定することができる(図3A左図参照)。例えば、フラット部10は、踵からの距離が180mm~185mmの位置まで延びており、踵から前足部の前後方向の略中間部位にまで延びている。傾斜部111は、緩やかに反るように先端に延びており、フラット部110に対する傾斜部111の立ち上がり角度(フラット部110の先端を起点)は例えば8°以下である。
一般的に靴は歩行しやすいように前足部が上方向に反った形状をしているが(例えば、立ち上がり角度が15°以上であり、立ち上がりの起点もより踵に近い、例えば、踵から160mm)、このような形状では床反力値と荷重センサ検出値の差が大きいことが開発段階で判明した。本実施形態では、ソール1の下面11、上面10をなるべく水平面に近い形状とすることで計測データの精度を向上させている。本実施形態では、ソール1の厚さは、踵からつま先に向かって緩やかに薄くなっているため、ソール1の上面10は緩やかに傾斜しているが、前足部においては、下面11に沿った形状となっており、つま先側の反りは通常の靴に比べて緩やかになっている。なお、図6は概略図であって、便宜上、全体が水平状の上面10、下面11を示している点に留意されたい。
荷重計測靴のアッパー2は、装具を履いた患者も利用できるように前足部が大きく開く形態となっている(図2参照)。より具体的には、バックルストラップ23A、23Bは、外側部位20と内側部位21の前足部に対応する部位が大きく開くことができるような十分な長さに伸ばすことが可能となっており、装具を履いた患者も容易に荷重計測靴を装着することができるようになっている。
アッパー2の踵部位22は、歩行時に装着者の踵が脱げにくいような高さ寸法を備えている。装着者の足の裏面の接地面(中敷5の上面)は、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の厚さ及び中敷5の厚さによって高さが増しており、この増加分に加えて、「踵離地」の過程時に靴踵部から足が脱げないような高さとなっている。まあ、踵部位22はつま先側に向かって緩やかに近づくように傾斜状に立ち上がっており、装着者の踵が脱げにくくなっている。
前足部(足の甲)の締付け固定手段としてのバックルストラップ23A、23B、後足部(踵部)の脱げを防止する踵部位22によって、装着者の足が靴本体内部にしっかりと保持され、歩行訓練時等に靴本体内部で足がズレたり、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2に良好に荷重が作用しなかったりして計測データが劣化することを防止している。締付け固定手段は、ベルトないしバックルストラップ23A、23Bに限定されるものではなく、例えば、外側部位20と内側部位21に互いに重なり合う部分を設け、当該部分に面ファスナを設けたものでもよい。
本実施形態に係る荷重計測靴は、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2の設置位置を最適化することに加えて、ソール1の下面11をよりフラットにし、また、アッパー2の踵部位22の高さを高くして装着者の足が脱げにくくしたことによって、第1荷重センサS1、第2荷重センサS2によって取得される荷重データの精度を向上させた。本実施形態では、前足部の第1荷重センサS1、後足部の第2荷重センサS2の2つのセンサを用いることで、歩行訓練上必要な精密なデータを得ることができる。
図7を参照しつつ、本実施形態に係る荷重計測靴の荷重データの処理の流れを説明する。第1荷重センサS1によって前足部荷重データが取得され、第2荷重センサS2によって後足部荷重データが取得され、取得された前足部荷重データ、後足部荷重データは電気信号として有線で送信機8(図2右図参照)に送信され、送信機から無線(例えば、Bluetooth)でコンピュータに送信される。コンピュータにデータ分析部、データ表示部を構成しており、データ分析部では、荷重データを処理し分析するためのプログラムによって、荷重データが処理、分析され、処理結果、分析結果等がデータ表示部としてのディスプレイに表示される。計測時には、送信機は、例えば、荷重計測靴のアッパー2に取り付けたり、荷重計測靴の装着者の足首に取り付けたりすることができる。荷重データを用いた具体的な処理・分析については、当業者において公知であると共に、また、特許文献1、2の記載を参照することができる。
1 ソール
2 アッパー
3 第1面ファスナ
4 第2面ファスナ
5 中敷
6A、6B 第1押圧プレート
7A、7B 第2押圧プレート
8 送信機
S1 第1荷重センサ
S2 第2荷重センサ


Claims (2)

  1. ソールとアッパーからなる本体と、
    金属筐体を備えたロードセルからなり、装着者の前足部に対応するソール上面の前側部位に位置調整可能に設けた第1荷重センサと、
    金属筐体を備えたロードセルからなり、装着者の後足部に対応するソール上面の後側部位に設けた第2荷重センサと、
    前記ソール上面に、前記第1荷重センサ、前記第2荷重センサを覆うように取り外し可能に載置される可撓性の中敷と、
    前記第1荷重センサの上面と前記中敷の下面の間に位置して前記第1荷重センサの上面に当接しており、前記中敷よりも硬い第1押圧プレートと、
    前記第2荷重センサの上面と前記中敷の下面の間に位置して前記第2荷重センサの上面に当接しており、前記中敷よりも硬い第2押圧プレートと、
    を備え、
    前記ソール上面の前側部位には、足長に応じた第1荷重センサの最適位置が表示されており、装着者の足長に応じて、当該装着者の母指MP関節が第1荷重センサの後側半部に載るような位置に第1荷重センサの位置が調整可能となっている、
    荷重計測用靴
  2. 前記第1押圧プレートは、前後に隣接する2枚のプレートからなり、前記第2押圧プレートは、前後に隣接する2枚のプレートからなる
    請求項1に記載の荷重計測用靴
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