JP7092081B2 - 走行環境評価システム - Google Patents

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本開示は、走行環境評価システムに関する。
走行環境評価システムは、車両の走りやすさを評価するシステムである。このような走行環境評価システムの中には、先行する車両に備えられたカメラで撮影した画像に基づいて降雨や降雪による将来的な視界不良を演算予測し、その予測結果に応じて車両の走りやすさを評価するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2016-181061号公報
このような走行環境評価システムでは、走行環境の評価の基準として視界不良の程度を用いており、人の手動運転による車両の走行についての走行環境を評価している。一方、自動運転による車両は、カメラに加えてミリ波やレーザによって取得された周辺環境に関する情報を用いて走行することから、自動運転による車両の走行についての走行環境の認識可否を評価するシステムについては、これまでに十分に考慮されていなかった。また、先行する車両が自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する同等の装置を備えていない場合には、自動運転における走行環境の認識可否を評価できないという課題もあった。このような課題を解決するために、先行する車両が自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する同等の装置を備えていない場合であっても、自動運転における走行環境の認識可否を評価できるシステムの構築が望まれている。
本開示の一形態によれば、走行環境評価システムが提供される。この走行環境評価システムは、自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する周辺情報取得部を備える自動運転車両の走行環境を評価する走行環境評価システム(100)であって、カメラによって撮影され、撮影時の気象情報および照度を含む環境条件が記録された複数の環境条件記録画像を予め格納する環境条件記録画像データベース(130)と、前記周辺環境に関する情報が取得された地点においてカメラによって撮影され、前記周辺環境に関する情報の有効度と関連付けられた複数の関連画像を予め格納する関連画像データベース(140)と、現在から過去の所定時間前までの間に、前記自動運転車両が将来走行する候補領域内に存在するカメラが、前記候補領域において撮影した候補領域画像を受信する画像受信部(110)と、前記候補領域における気象情報を受信する気象情報受信部(120)と、前記複数の環境条件記録画像のうち、前記候補領域における現在の環境条件に最も近い環境条件が記録された環境条件記録画像と、前記自動運転車両が現在地点から前記候補領域まで移動するために要する時間に基づいて予測される前記候補領域における環境条件に最も近い環境条件が記録された環境条件記録画像と、から抽出される環境条件の変化量を用いて、前記候補領域画像を加工する画像加工部(150)と、前記複数の関連画像と加工された前記候補領域画像とを比較して、前記自動運転車両が前記候補領域を将来走行するときに取得する前記有効度を推定する将来環境推定部(160)と、前記将来環境推定部が推定した前記有効度を前記自動運転車両に送信する情報送信部(110)と、を備える。この形態の走行環境評価システムによれば、撮影画像である候補領域画像が加工されたものを複数の関連画像と比較することによって、自動運転車両が候補領域を将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定できる。このため、候補領域を走行する車両が自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得するための同等の装置を備えていない場合であっても、自動運転における走行環境の認識可否を評価できる。
本開示は、走行環境評価システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、走行環境評価装置や走行環境評価方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態の走行環境評価システムの概要を示す説明図である。 走行環境評価システムおよび車両等の構成を示す説明図である。 情報収集車両の構成を示す説明図である。 候補領域画像の加工フローを示す概念図である。 将来環境推定処理を示すフローである。 走行環境評価システムおよび車両等の構成を示す説明図である。 将来環境推定処理を示すフローである。 広域における有効度の推定方法について説明する説明図である。
A.第1実施形態:
図1には、第1実施形態の走行環境評価システム100の概要について示している。車両50は、手動運転によって走行する車両である。「手動運転」とは、エンジン制御のための操作(アクセルペダルの踏込)と、ブレーキ制御のための操作(ブレーキベダルの踏込)と、操舵制御のための操作(ステアリングホイールの回転)を、車両50に搭乗した搭乗者が実行する運転を意味する。自動運転車両70は、自動運転によって走行する車両である。「自動運転」とは、自動運転車両70に搭乗した搭乗者が運転操作を行うことなく、エンジン制御とブレーキ制御と操舵制御のすべてを自動で実行する運転を意味する。自動運転による走行には、後述する周辺環境に関する情報の取得が必要である。自動運転車両70は、自動運転と手動運転との切り替えを実行可能な車両である。自動運転車両70のドライバ(運転者)は、インストルメントパネル等に用意された所定のスイッチにより自動運転と手動運転とを切り替えることができる。
図1において、格子状に示された道路Rは、車両50および自動運転車両70にとって走行可能な道路である。車両50は、自動運転車両70が将来走行する候補領域DPを走行している。走行環境評価システム100は、車両50に備わるカメラ52(図2にて図示)が候補領域DPにおいて撮影した撮影画像である候補領域画像を受信する。走行環境評価システム100は、候補領域画像に基づいて、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定するとともに、その有効度を自動運転車両70に送信する。ここでいう周辺環境に関する情報の有効度とは、自動運転車両70による周辺環境の認識の程度を数値化したもののことであり、0から1の範囲で表される。有効度は、1に近いほど自動運転車両70による周辺環境の認識について精度が高いことを示す。本実施形態では、有効度は、F値を指標として定義される。他の実施形態では、有効度は、他の指標によって定義されてもよい。
図2には、走行環境評価システム100と、車両50および自動運転車両70と、の概略構成が示されている。車両50は、カメラ52と、通信部54と、を備える。カメラ52は、車両50の周囲を撮像して画像を取得する。本実施形態では、カメラ52として、車両50に取り付けられているドライブレコーダが用いられる。他の実施形態では、カメラ52として、車両50に搭乗する搭乗者のスマートフォンが車両50に取り付けられてもよいし、車両50の前方にある障害物を感知して衝突の被害を軽減するいわゆる自動ブレーキのために車両50に備えられたカメラが用いられてもよい。通信部54は、カメラ52によって撮影された撮影画像を走行環境評価システム100に対して送る。このとき、通信部54を介して送られる撮影画像には、撮影時の時刻を示す情報およびカメラ52の仕様を示す情報が付加されている。カメラ52が、撮影時の気象情報および照度を含む環境条件を撮影画像に記録できるカメラである場合には、通信部54を介して送られる撮影画像に、環境条件を示す情報が付加されていてもよい。ここでいうカメラ52の仕様を示す情報には、レンズタイプ、水平画角、最低被写体照度、焦点距離のうち少なくとも1つが含まれてもよいし、カメラの型番が含まれてもよい。
自動運転車両70は、周辺情報取得部72と、通信部74と、認識部76と、を備える。通信部74は、走行環境評価システム100が推定した有効度を示す信号を受信する。周辺情報取得部72は、自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する。周辺情報取得部72には、カメラ、ミリ波レーダおよびLiDARが含まれる。周辺環境に関する情報とは、周辺情報取得部72によって取得される情報のことを指す。認識部76は、周辺情報取得部72が取得した情報の有効度を判定する。ここでいう有効度とは、上述したように、0から1の範囲で表され、1に近いほど自動運転車両70による周辺環境の認識について精度が高いことを示す。
車両50が備えるカメラ52の性能は、周辺情報取得部72に含まれるカメラの性能より低い。また、車両50は、周辺情報取得部72に含まれるミリ波レーダおよびLiDARを備えていない。このため、車両50は、自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得するための周辺情報取得部72と同等の装置を備えていない。
走行環境評価システム100は、通信部110と、気象情報受信部120と、環境条件記録画像データベース130と、関連画像データベース140と、画像加工部150と、将来環境推定部160と、を備える。通信部110は、車両50から送られる候補領域画像を受信する画像受信部として機能するとともに、後述する将来環境推定部160が推定した周辺環境に関する情報の有効度を自動運転車両70に送信する情報送信部として機能する。
気象情報受信部120は、気象情報を受信する。ここでいう気象情報には、降水量、日時などの情報が含まれる。より具体的には、気象情報受信部120は、気象情報を提供するサーバから、ネットワークを介して気象情報を取得する。
図3に示された情報収集車両300は、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140を構築するための情報を収集する車両である。情報収集車両300は、カメラ352と、周辺情報取得部372と、通信部374と、認識部376と、を備える。
カメラ352は、車両50に備えられているカメラ52と同等の性能のカメラである。カメラ352は、車両50に備えられているカメラ52と同じ製品であることが好ましいが、カメラ52と同等の性能である限り、任意の製品であってもよい。
周辺情報取得部372は、自動運転車両70に備えられている周辺情報取得部72と同等の構成を有する。周辺情報取得部372は、自動運転車両70に備えられている周辺情報取得部72と同じ構成であることが好ましいが、周辺情報取得部72と同等の性能を有する限り、任意の構成であってもよい。認識部376は、自動運転車両70に備えられている認識部76と同等の構成を有する。認識部376は、自動運転車両70に備えられている認識部76と同じ構成であることが好ましいが、認識部76と同等の性能を有する限り、任意の構成であってもよい。
通信部374は、カメラ352によって取得された撮影画像、周辺情報取得部372によって取得された周辺環境に関する情報および認識部76によって判定された周辺環境に関する情報についての有効度を、環境条件記録画像データベース130の構築および関連画像データベース140の構築を行う機能を有するシステムに送る。このようなシステムは、走行環境評価システム100に含まれていてもよいし、走行環境評価システム100とは異なる構築システムが独立して存在してもよい。異なる構築システムを利用する場合には、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140が構築されたのち、該構築システムから走行環境評価システム100に対して、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140が送られる。
情報収集車両300は、種々の気象条件において様々な地域を走行することによって情報収集を行う。情報収集車両300は、情報収集のための走行において、カメラ352によって情報収集車両300の周囲を撮像して撮影画像を取得するとともに、周辺情報取得部372によって自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する。また、取得された情報は、認識部376によって有効度が判定される。
環境条件記録画像データベース130は、カメラ352によって取得された撮影画像を用いて構築される。撮影時の気象情報および照度を含む環境条件と撮影画像とを紐付けることによって、撮影時の気象情報および照度を含む環境条件が記録された撮影画像である環境条件記録画像が作成される。このようにして作成された複数の環境条件記録画像が予め格納されることによって、環境条件記録画像データベース130は構築される。
上記工程によって構築された環境条件記録画像データベース130は、カメラ352によって撮影された撮影画像であって撮影時の気象情報および照度を含む環境条件が標識された撮影画像である複数の環境条件記録画像を予め格納する。
関連画像データベース140は、カメラ352によって取得された撮影画像、周辺情報取得部372によって取得された周辺環境に関する情報および認識部76によって判定された周辺環境に関する情報についての有効度を用いて構築される。情報収集車両300がカメラ352、周辺情報取得部372および認識部376を備えることから、カメラ352、周辺情報取得部372および認識部376は、情報収集車両300がある地点を走行しているとき、撮影画像周辺環境に関する情報およびその情報の有効度を同時に取得することができる。このとき取得された撮影画像から画像の特徴(例えば、物体、走行路、標識、信号などのエッジ)を抽出するとともに、抽出結果と有効度とを関連付ける。このときに用いられるパターン認識モデルとして、サポートベクターマシン(SVM)が挙げられる。周辺環境に関する情報が取得された地点において同時に取得された撮影画像に対して、同じ地点において取得された周辺環境に関する情報の有効度を関連付けることによって、周辺環境に関する情報の有効度と関連付けられた撮影画像である関連画像が作成される。このようにして作成された複数の関連画像が予め格納されることによって、関連画像データベース140は構築される。
上記工程によって構築された関連画像データベース140は、周辺環境に関する情報が取得された地点においてカメラ352によって撮影された撮影画像であって周辺環境に関する情報の有効度と関連付けられた撮影画像である複数の関連画像を予め格納する。
図2の説明に戻り、画像加工部150は、通信部110が受信した候補領域画像を加工する。画像加工部150は、複数の環境条件記録画像のうち、候補領域DPにおける現在の環境条件に最も近い環境条件が標識された画像PGと、自動運転車両70が現在地点から候補領域DPまで移動するために要する時間を経過した後の候補領域DPにおいて気象情報に基づいて予測される環境条件に最も近い環境条件が標識された画像FGと、から抽出される環境条件の変化量を用いて、候補領域画像を加工する。図4には、候補領域画像の加工フローが示されている。例えば、画像PGと画像FGとから抽出される環境条件の変化量が、降水量の増加および照度の低下を示す場合、候補領域画像には、降水量の増加および照度の低下を示す加工が施される。画像PGおよび画像FGは、候補領域DPを撮影した撮影画像でなくてもよく、別の領域を撮影した撮影画像であってもよい。画像PGおよび画像FGは、候補領域DPにおける現在の環境条件および候補領域DPにおいて将来予測される環境条件に基づいて選択される。画像PGおよび画像FGは、もちろん、候補領域DPを撮影した撮影画像であって、かつ、候補領域DPにおける現在の環境条件および候補領域DPにおいて将来予測される環境条件に近い条件であることが好ましい。
画像加工部150が環境条件の変化量を抽出するために用いる環境条件記録画像の選択の基準には、通信部54を介して送られる撮影画像に付加されたカメラ52の仕様を示す情報が含まれる。環境条件記録画像データベース130に格納される環境条件記録画像の中にカメラ52の仕様と同じ仕様のカメラによって撮影された環境条件記録画像が存在する場合には、その環境条件記録画像から環境条件の変化量の抽出に用いる画像を選択する。環境条件記録画像データベース130に格納される環境条件記録画像の中にカメラ52の仕様と同じ仕様のカメラによって撮影された環境条件記録画像が存在しない場合には、カメラ52の仕様に最も近い仕様のカメラによって撮影された環境条件記録画像から環境条件の変化量の抽出に用いる画像を選択する。
将来環境推定部160は、加工された候補領域画像と複数の関連画像とを比較して、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定する。この比較が行われる際には、加工された候補領域画像から画像の特徴を抽出して、複数の関連画像と比較される。加工された候補領域画像および関連画像は、ともに撮影画像である。将来環境推定部160は、加工された候補領域画像に最も近い環境条件の関連画像を選択することによって、選択された関連画像に関連付けられた周辺環境に関する情報の有効度を、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度として推定に用いる。ここで、関連画像が選択される際の基準となる環境条件とは、自動運転車両70による認識の精度に影響がある要素に関する条件のことであり、例えば、撮影画像中の雨や霧、塵などによる大気の混濁、照度のことである。通信部110は、将来環境推定部160が推定した周辺環境に関する情報の有効度を自動運転車両70に送信する。
走行環境評価システム100は、図5において説明する将来環境推定処理を実行する。将来環境推定処理は、自動運転車両70から要求を受けた場合において実行される。将来環境推定処理が開始されると、ステップS110では、通信部110によって、車両50から送られる候補領域画像が取得される。このとき、通信部110が取得する候補領域画像は、自動運転車両70からの要求があった現在から過去の所定時間前までの間に、車両50に備わるカメラ52によって撮影されたものである。ここでいう過去の所定時間は、任意に設定されてもよいが、時間幅が短いほど将来環境推定処理の精度は向上する。車両50に備わるカメラ52は、将来環境推定処理が開始されたのちの通信部110からの要求に応じて候補領域画像を取得し、通信部54を介して、その候補領域画像を通信部110に送信してもよい。ステップS120では、画像加工部150によって、画像加工部150が環境条件の変化量を抽出するために用いる環境条件記録画像である画像PGおよび画像FGが選択される。
ステップS130では、画像加工部150によって、画像PGと画像FGとから抽出された環境条件の変化量を用いて、候補領域画像が加工される。ステップS140では、将来環境推定部160によって、加工された候補領域画像と複数の関連画像とを比較して、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度が推定される。
ステップS150では、通信部110によって、将来環境推定部160が推定した周辺環境に関する情報の有効度が自動運転車両70に送信される。その後、将来環境推定処理は終了される。
以上説明した第1実施形態によれば、加工された候補領域画像と複数の関連画像と比較することによって、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定できる。このため、候補領域DPを走行する車両50が自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得するための同等の装置を備えていない場合であっても、自動運転における走行環境の認識可否を評価できる。
また、走行環境評価システム100は、車両50のように、自動運転車両70が向かう方向において先行している各々の車両から撮像画像を取得し、その撮像画像を用いて、各々の車両が走行している領域を自動運転車両70が将来走行する場合に取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定することができる。このため、各々の車両が走行している領域について推定された有効度を走行環境評価システム100から受信した自動運転車両70は、有効度の高い領域を通る経路を走行予定経路として設定することができる。
B.第2実施形態:
図6に示す走行環境評価システム100aは、環境条件記録画像データベース130および画像加工部150の代わりに現在環境推定部170および有効度補正部180を備える点と、第1実施形態の将来環境推定部160とは異なる将来環境推定部160aを備える点と、を除き、第1実施形態の走行環境評価システム100aの装置構成と同じである。第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
現在環境推定部170は、通信部110が受信した候補領域画像と複数の関連画像とを比較して、自動運転車両70が候補領域DPを現在走行した場合に取得される周辺環境に関する情報の有効度を推定する。
有効度補正部180は、候補領域DPにおける現在の環境条件と、自動運転車両70が現在地点から候補領域DPまで移動するために要する時間を経過した後の候補領域DPにおいて気象情報に基づいて予測される環境条件と、から抽出される環境条件の変化量を用いて、現在環境推定部170によって推定された有効度を補正する。
将来環境推定部160aは、有効度補正部180によって補正された有効度を、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度とみなして、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定する。通信部110は、将来環境推定部160aが推定した周辺環境に関する情報の有効度を自動運転車両70に送信する。
走行環境評価システム100aは、図7において説明する将来環境推定処理を実行する。将来環境推定処理は、自動運転車両70から要求を受けた場合において実行される。将来環境推定処理が開始されると、ステップS210では、通信部110によって、車両50から送られる候補領域画像が取得される。ステップS220では、現在環境推定部170によって、自動運転車両70が候補領域DPを現在走行した場合に取得される周辺環境に関する情報の有効度が推定される。
ステップS230では、有効度補正部180によって、候補領域DPにおける現在の環境条件および候補領域DPにおいて将来予測される環境条件から抽出された環境条件の変化量を用いて、ステップS220において推定された有効度が補正される。ステップS240では、将来環境推定部160aによって、ステップS230において補正された有効度を用いて、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度が推定される。
ステップS250では、通信部110によって、将来環境推定部160aが推定した周辺環境に関する情報の有効度が自動運転車両70に送信される。その後、将来環境推定処理は終了される。
以上説明した第2実施形態によれば、候補領域画像と複数の関連画像との比較によって推定された有効度を補正することによって、自動運転車両70が候補領域DPを将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定できる。このため、候補領域DPを走行する車両50が自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得するための同等の装置を備えていない場合であっても、自動運転における走行環境の認識可否を評価できる。
C.他の実施形態:
第1実施形態の説明において、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140を構築するための情報収集には、情報収集車両300が用いられていたが、本開示はこれに限られない。例えば、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140を構築するための情報収集は、人工気象室内における撮影によって実行されてもよい。このような形態では、人工気象室内にカメラ352および周辺情報取得部372を配置した状態において、気象情報および照度を含む環境条件を種々の条件に変更することによって、環境条件記録画像データベース130および関連画像データベース140を構築するための情報収集が実行される。なお、人工気象室内には、周辺情報取得部372が取得した周辺環境に関する情報から画像の特徴を抽出するための対象となる物体が配置されていることが好ましい。
第1実施形態の説明において、候補領域DPにおいて撮影される撮影画像は、自動運転車両70が向かう方向において先行している車両50に備わるカメラ52によって撮影されていたが、本開示はこれに限られない。候補領域DPにおいて撮影される撮影画像は、候補領域DP内に配置されている監視カメラによって撮影されたものであってもよい。
第1実施形態において、走行環境評価システム100は、自動運転車両70が向かう方向において先行している各々の車両から撮像画像を取得し、その撮像画像を用いて、各々の車両が走行している領域を自動運転車両70が将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定することができると説明していたが、本開示はこれに限られない。例えば、走行環境評価システム100は、各々の車両が走行している領域において推定される周辺環境に関する情報の有効度を用いて、より広い領域における有効度を推定してもよい。
図8を用いて、より広い領域における有効度の推定方法について説明する。図8には、自動運転車両70が向かう方向において先行している各々の車両50a~50dが示されている。車両50a~50dは、第1実施形態にて説明した車両50と同様に、カメラおよび通信部を備える。車両50a~50dは、自動運転車両70が将来走行する候補領域DPa~DPdをそれぞれ走行している。走行環境評価システム100は、まず、車両50a~50dに備わるカメラが候補領域DPa~DPdにおいて撮影した撮影画像を取得し、その撮像画像を用いて、車両50a~50dが走行している領域を自動運転車両70が将来走行するときに取得する周辺環境に関する情報の有効度を推定する。このとき、走行環境評価システム100は、車両50a~50dの位置を母点として、ボロノイ図を作成する。ボロノイ図の作成によって、候補領域DPa~DPdとは異なる位置における領域の周辺環境に関する情報の有効度が補完される。このようなボロノイ図において、例えば、候補領域DPaについて推定された有効度が0.9であり、候補領域DPcについて推定された有効度が0.5である場合、候補領域DPaと候補領域DPcとの間の領域における有効度は、候補領域DPaから候補領域DPcに向かうにつれて、0.9から0.5に減少するよう分布している。他の候補領域間の領域における有効度も同様である。このようなボロノイ図を作成することによって、走行環境評価システム100は、候補領域DPa~DPdより広い領域における有効度を推定してもよい。なお、このような推定方法において、自動運転車両70が将来走行する候補領域の各々を走行する車両は、手動運転によって走行する車両に限られず、自動運転によって走行する自動運転車両であってもよい。
本開示は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
100…走行環境評価システム、110…通信部、120…気象情報受信部、130…環境条件記録画像データベース、140…関連画像データベース、150…画像加工部、160…将来環境推定部

Claims (2)

  1. 自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する周辺情報取得部を備える自動運転車両の走行環境を評価する走行環境評価システム(100)であって、
    カメラによって撮影され、撮影時の気象情報および照度を含む環境条件が記録された複数の環境条件記録画像を予め格納する環境条件記録画像データベース(130)と、
    前記周辺環境に関する情報が取得された地点においてカメラによって撮影され、前記周辺環境に関する情報の有効度と関連付けられた複数の関連画像を予め格納する関連画像データベース(140)と、
    現在から過去の所定時間前までの間に、前記自動運転車両が将来走行する候補領域内に存在するカメラが、前記候補領域において撮影した候補領域画像を受信する画像受信部(110)と、
    前記候補領域における気象情報を受信する気象情報受信部(120)と、
    前記複数の環境条件記録画像のうち、前記候補領域における現在の環境条件に最も近い環境条件が記録された環境条件記録画像と、前記自動運転車両が現在地点から前記候補領域まで移動するために要する時間に基づいて予測される前記候補領域における環境条件に最も近い環境条件が記録された環境条件記録画像と、から抽出される環境条件の変化量を用いて、前記候補領域画像を加工する画像加工部(150)と、
    前記複数の関連画像と加工された前記候補領域画像とを比較して、前記自動運転車両が前記候補領域を将来走行するときに取得する前記有効度を推定する将来環境推定部(160)と、
    前記将来環境推定部が推定した前記有効度を前記自動運転車両に送信する情報送信部(110)と、を備える、走行環境評価システム。
  2. 自動運転による走行に必要な周辺環境に関する情報を取得する周辺情報取得部を備える自動運転車両の走行環境を評価する走行環境評価システム(100a)であって、
    前記周辺環境に関する情報が取得された地点においてカメラによって撮影され、前記周辺環境に関する情報の有効度と関連付けられた複数の関連画像を予め格納する関連画像データベース(140)と、
    現在から過去の所定時間前までの間に、前記自動運転車両が将来走行する候補領域内に存在するカメラが、前記候補領域において撮影した候補領域画像を受信する画像受信部(110)と、
    前記候補領域における気象情報を受信する気象情報受信部(120)と、
    前記複数の関連画像と前記候補領域画像とを比較して、前記自動運転車両が前記候補領域を現在走行した場合に取得される前記有効度を推定する現在環境推定部(170)と、
    前記候補領域における現在の環境条件と、前記自動運転車両が現在地点から前記候補領域まで移動するために要する時間に基づいて予測される前記候補領域における環境条件と、から抽出される環境条件の変化量を用いて、推定された前記有効度を補正する有効度補正部(180)と、
    補正された前記有効度を、前記自動運転車両が前記候補領域を将来走行するときに取得する前記有効度とみなして、前記自動運転車両が前記候補領域を将来走行するときに取得する前記有効度を推定する将来環境推定部(160a)と、
    前記将来環境推定部が推定した前記有効度を前記自動運転車両に送信する情報送信部(110)と、を備える、走行環境評価システム。
JP2019052080A 2019-03-20 2019-03-20 走行環境評価システム Active JP7092081B2 (ja)

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