JP7090892B2 - 傾斜制御装置 - Google Patents

傾斜制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7090892B2
JP7090892B2 JP2018137444A JP2018137444A JP7090892B2 JP 7090892 B2 JP7090892 B2 JP 7090892B2 JP 2018137444 A JP2018137444 A JP 2018137444A JP 2018137444 A JP2018137444 A JP 2018137444A JP 7090892 B2 JP7090892 B2 JP 7090892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pachinko machine
control device
gaming machine
support
support pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018137444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020014517A (ja
Inventor
昭一 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmos Co Ltd
Original Assignee
Cosmos Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmos Co Ltd filed Critical Cosmos Co Ltd
Priority to JP2018137444A priority Critical patent/JP7090892B2/ja
Publication of JP2020014517A publication Critical patent/JP2020014517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7090892B2 publication Critical patent/JP7090892B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機島に設置される遊技機の傾斜状態を制御する傾斜制御装置に関する。
パチンコ機やパチスロ機等の遊技機は、遊技機島と呼ばれる構造物に設置されて用いられることが一般的である。遊技機島に設置される遊技機は、設置後における姿勢が所定の状態(例えば、鉛直方向に立設した状態または鉛直方向から所望の傾斜角度で傾いた状態)となるように、その設置姿勢が調整されて取り付けられる。設置姿勢の調整は、遊技機の入れ替えや配置替え等の度に行う必要があるため、煩雑な作業を要することなく簡便に行えることが好ましい。そのため、遊技機島への遊技機の設置に際しては、アクチュエータ等の駆動源を利用して遊技機の傾斜状態の調整を自動的に行うことを可能にする装置を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-192159号公報
しかしながら、上述した従来技術では、傾斜状態を調整するための装置構成が複雑化してしまうおそれがある。装置構成の複雑化は、装置の大型化および高コスト化、設置スペースの増大等を招く要因となり得るため、特に複数台の遊技機が並設される遊技機島に適用する場合には好ましくない。
そこで、本発明は、簡素な構成で容易かつ適切に遊技機の傾斜状態を制御することができる傾斜制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
遊技機島に設置される遊技機の傾斜状態を制御する傾斜制御装置であって、
前記遊技機の筐体枠と対向するように前記遊技機の背面側に配置される上側動作ユニットを備え、
前記上側動作ユニットは、
前記筐体枠に形成された下穴に挿入されて前記筐体枠と螺合する螺合部と、
前記螺合部を回転させて当該螺合部と前記筐体枠との相対位置を可変させる駆動モータと、
前記螺合部と前記駆動モータの駆動軸とを連結するジョイント部と、
を有する、傾斜制御装置が提供される。
本発明によれば、遊技機島への遊技機の設置に際して、簡素な構成の傾斜制御装置により容易かつ適切に遊技機の傾斜状態を制御することができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機島の概略構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機および傾斜制御装置の概略構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る傾斜制御装置における上側動作ユニットの構成例を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る傾斜制御装置における支持ピン部および下側動作ユニットの構成例を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る傾斜制御装置における支持ピン部のピン位置可変の処理動作例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る傾斜制御装置について、図面を参照しながら説明する。
(1)遊技機島および遊技機の概略構成
先ず、本発明の一実施形態に係る遊技機島および遊技機の概略構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技機島の概略構成例を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る遊技機および傾斜制御装置の概略構成例を示す斜視図である。
(遊技機島)
図1に示すように、遊技機島10は、複数台の遊技機100が並列に設置されて構成された構造物である。さらに詳しくは、遊技機島10は、少なくとも、遊技機100の下方に位置することになる下枠部材11と、遊技機100の上方に位置することになる上枠部材12と、隣り合う遊技機100同士の間に位置することになる仕切部材13と、を備えている。そして、これらの各部材11,12,13で囲われる空間内に遊技機100が設置されるように構成されている。なお、これらの各部材11,12,13は、いずれも、木材によって形成されていることが一般的である。
(遊技機)
遊技機島10に設置される遊技機100としては、パチンコ機またはパチスロ機が代表的なものとして挙げられる。本実施形態では、遊技機100がパチンコ機である場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
遊技機の一例であるパチンコ機100は、遊技媒体としてのパチンコ玉を利用して遊技者が遊技を行うように構成されたもので、前面側(操作面側)が遊技者に面して露出するように遊技機島10に設置される。
また、パチンコ機100は、図2に示すように、背面側(操作面の反対側)からみると、筐体を構成する方形枠状の筐体枠110を備えており、その筐体枠110の内部に必要となる構成部品(ただし不図示)を収容するように構成されている。筐体枠110は、例えば木材によって形成されていることが一般的である。以下、木材によって形成された筐体枠110のことを「筐体木枠」という。
このような構成のパチンコ機100は、遊技機島10への設置に際して、その設置姿勢が調整されて取り付けられる。具体的には、例えば、設置後におけるパチンコ機100の姿勢が鉛直方向に立設した状態(メーカ指定の基準状態)となるように、設置姿勢が調整される。また、例えば、パチンコ機100における遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)を可変させるべく、設置後におけるパチンコ機100の姿勢が基準状態から所望の傾斜角度で傾いた状態となるように、設置姿勢が調整されることもあり得る。
設置姿勢の調整は、パチンコ機100の入れ替えや配置替え等の度に行う必要があるため、煩雑な作業を要することなく簡便に行えることが好ましい。特に、近年では、新機種への入れ替え頻度が高い傾向にあり、設置姿勢の調整を頻繁に行う可能性が高いため、簡便化を図ることは非常に重要である。
このことから、本実施形態においては、遊技機島10を構成する複数台のパチンコ機100のそれぞれに個別に対応するように、パチンコ機100の傾斜状態を制御する傾斜制御装置200が付設されている。
(2)傾斜制御装置の概略構成
次に、本発明の一実施形態に係る傾斜制御装置の概略構成について説明する。
図2に示すように、傾斜制御装置200は、大別すると、上側動作ユニット210と、支持ピン部220と、下側動作ユニット230と、姿勢検出センサ240と、図示せぬホスト部と、を備えて構成されている。以下、これらの各部について順に説明する。
(上側動作ユニット)
上側動作ユニット210は、パチンコ機100の筐体木枠110の枠上部111と対向するように、パチンコ機100の背面側に配置されている。上側動作ユニット210は、1つのみが配置されていてもよいし、3つ以上が配置されていてもよいが、後述する理由により、筐体木枠110の左右端近傍のそれぞれに対応して2つが配置されていることが好ましい。本実施形態では、2つの上側動作ユニット210が配置されている場合を例に挙げる。
各上側動作ユニット210は、それぞれが、以下に述べるように構成されている。
図3は、本実施形態に係る傾斜制御装置における上側動作ユニットの構成例を模式的に示す説明図である。
図3に示すように、上側動作ユニット210は、螺合部211と、駆動モータ212と、ジョイント部213と、を有して構成されている。
螺合部211は、筐体木枠110の枠上部111に水平方向に沿って形成された下穴112に挿入されて、その筐体木枠110と螺合するものである。さらに詳しくは、螺合部211は、筐体木枠110との螺合のために、木ねじ部211aと、導入部211bと、被連結部211cと、を有するものである。
木ねじ部211aは、木ねじとして機能するねじ山を有する部分であり、下穴112に挿入されることで筐体木枠110と螺合する部分である。
導入部211bは、木ねじ部211aよりも螺合部211の先端側(下穴112に近い側)に設けられた円柱形状の部分であり、下穴112への挿入時の案内ガイドとしての役割を果たす部分である。
被連結部211cは、木ねじ部211aよりも螺合部211の根元側(下穴112から遠い側)に設けられた円柱形状の部分であり、ジョイント部213に連結される部分である。
これらの各部211a,211b,211cが同軸上に配されて螺合部211が構成されている。なお、螺合部211は、木ねじとして広く使用される金属材料によって形成されたものであればよい。
駆動モータ212は、螺合部211が筐体木枠110と螺合している状態で、その螺合部211を回転させることで、螺合部211と筐体木枠110との相対位置を可変させるものである。このような駆動モータ212としては、例えば、電圧印加により回転駆動される電動モータを用いることが考えられるが、これに限定されることはなく、螺合部211を回転させ得るものであれば、他の駆動源を用いても構わない。なお、駆動モータ212は、取付金具214を介して、遊技機島10の上枠部材12に装着されているものとする。
ジョイント部213は、螺合部211の被連結部211cと駆動モータ212の駆動軸212aとを連結する自在継手として機能するものである。このようなジョイント部213としては、例えば、被連結部211cと駆動軸212aとの軸ズレを吸収し得るように構成されたユニバーサルジョイントやカップリング等を用いることが考えられる。なお、ジョイント部213は、軸方向の長さが大きいほど吸収し得る軸ズレが大きくなるため、許容される設置スペースに収まる範囲内で、軸方向の長さが大きいものを用いることが好ましい。
(支持ピン部)
図2に示すように、支持ピン部220は、パチンコ機100を下方側から支持するように、遊技機島10の下枠部材11に配置されている。支持ピン部220は、パチンコ機100の支持にあたり、そのパチンコ機100の筐体木枠110の下面113に設けられた係合穴114と係合するようになっている。したがって、支持ピン部220は、パチンコ機100の筐体木枠110を支持する機能に加えて、その筐体木枠110の下面113を位置決めする機能も併せ持つことになる。
また、支持ピン部220は、筐体木枠110の下面113に並設された複数の係合穴114のそれぞれに対応して、筐体木枠110の左右方向に沿って並ぶように複数配置されている。本実施形態では、2つの係合穴114のそれぞれに対応して、各係合穴114と係合してパチンコ機100を下方側から支持する2つの支持ピン部220が配置されている場合を例に挙げる。
各支持ピン部220は、それぞれが、以下に述べるように構成されている。
図4は、本実施形態に係る傾斜制御装置における支持ピン部および下側動作ユニットの構成例を模式的に示す説明図である。
図4に示すように、支持ピン部220は、支持体部221と、突出ピン222と、を有して構成されている。
支持体部221は、支持ピン部220の配置箇所として遊技機島10の下枠部材11に形成された嵌合穴11aに対して、着脱可能に嵌め込まれるように構成されたものである。さらに詳しくは、支持体部221は、角柱状に形成された部分であり、4回回転対象の平面形状(具体的には、正方形からなる平面形状)を有している。そして、角穴として形成された嵌合穴11aに対して、着脱可能に嵌め込まれるようになっている。なお、支持体部221は、4回回転対象の平面形状を有していることから、平面視したときに90°、180°、270°または360°回転させても、全く同様に嵌合穴11aに嵌め込むことが可能である。
突出ピン222は、支持体部221の一面(具体的には上面)からパチンコ機100の側に向けて突設されたピン状の部分であり、パチンコ機100の筐体木枠110の下面113に設けられた係合穴114と係合するピン太さに形成されたものである。なお、突出ピン222は、支持体部221の4回回転軸(すなわち、4回回転させる際の軸となる正方形の中心位置)とは異なる位置に突設されているものとする。また、突出ピン222は、支持体部221の一面において1つのみが形成されているものとする。つまり、支持体部221の一面に複数の突出ピン222が存在することはない。ただし、突出ピン222が存在する面が必ずしも1つである必要はなく、例えば、一面(具体的には上面)とこれに対向する他の一面(具体的には下面)とのそれぞれに、1つずつの突出ピン222が設けられていてもよい。
(下側動作ユニット)
下側動作ユニット230は、各支持ピン部220のそれぞれに対応して個別に設けられたもので、各支持ピン部220を昇降方向に移動させるものである。したがって、2つの支持ピン部220が配置されている場合であれば、下側動作ユニット230についても、各支持ピン部220のそれぞれに対応して2つが設けられることになる。
各下側動作ユニット230は、それぞれが、以下に述べるように構成されている。
図4に示すように、下側動作ユニット230は、送り機構部231と、昇降モータ232と、弾性体部233と、を有して構成されている。
送り機構部231は、支持ピン部220を昇降方向に移動させるためのものである。そのために、送り機構部231は、昇降方向にスライド可能に配されて支持ピン部220を下方側から支持するスライド部231aと、そのスライド部231aに形成された雌ねじ部231bと螺合する雄ねじ部231cとを有し、雌ねじ部231bと雄ねじ部231cとの関係を利用してスライド部231aを動作させるように構成されている。このように、送り機構部231は、いわゆる送りねじ方式により支持ピン部220を昇降させるので、耐荷重に優れたものとなる。なお、送り機構部231を構成するスライド部231aおよび雄ねじ部231cは、機械的強度に優れた金属材料によって形成することが考えられる。
昇降モータ232は、送り機構部231を動作させる駆動源となるものである。さらに詳しくは、昇降モータ232は、その駆動軸が送り機構部231の雄ねじ部231cと連結するように配されており、雄ねじ部231cを回転させることで、送り機構部231のスライド部231aを動作させるものである。このような昇降モータ232としては、例えば、電圧印加により回転駆動される電動モータを用いることが考えられるが、これに限定されることはなく、雄ねじ部231cを回転させ得るものであれば、他の駆動源を用いても構わない。なお、昇降モータ232は、送り機構部231とともに、取付金具234を介して、遊技機島10の下枠部材11に装着されているものとする。
弾性体部233は、支持ピン部220を上昇方向に付勢するものである。さらに詳しくは、弾性体部233は、送り機構部231のスライド部231aを上昇方向に付勢するように配されており、その結果として支持ピン部220を上昇方向に付勢するようになっている。このような弾性体部233としては、例えば、取付金具234とスライド部231aとの間に配された圧縮コイルばねを用いることが考えられるが、これに限定されることはなく、支持ピン部220を付勢し得るものであれば、他の弾性体によって構成されたものでも構わない。支持ピン部220を付勢する弾性体部233が配されていれば、支持ピン部220の上昇に必要となる力をアシストできるので、昇降モータ232における駆動力の軽減(すなわち、昇降モータ232の小型化)が実現可能となる。
(姿勢検出センサ)
図2に示すように、姿勢検出センサ240は、パチンコ機100の筐体木枠110の内部のいずれかの箇所に配置されたもので、パチンコ機100が遊技機島10に設置された状態における当該パチンコ機100の姿勢に関する情報を検出するものである。パチンコ機100の姿勢に関する情報としては、例えば、設置後におけるパチンコ機100の傾斜角度に関する情報が挙げられる。具体的には、その一例として、パチンコ機100を前面側(操作面側)からみたときの前後方向の傾斜角度の値を特定する情報が挙げられる。また、他の一例として、パチンコ機100を前面側からみたときの回転方向(時計回り方向または反時計回り方向)の傾斜角度の値を特定する情報が挙げられる。このような情報を検出する姿勢検出センサ240としては、例えば、ジャイロ(角速度)センサまたは加速度センサを用いることが考えられるが、これに限定されることはなく、パチンコ機100の姿勢に関する情報を検出し得るものであれば、他の方式のセンサを用いても構わない。
(ホスト部)
ホスト部は、例えば、所定プログラムを実行するコンピュータ装置からなるもので、図示せぬ有線または無線の通信回線を通じて、駆動モータ212、昇降モータ232および姿勢検出センサ240と電気信号の授受を行い得るように構成されたものである。さらに詳しくは、ホスト部は、所定プログラムを実行することで、ホスト部での設定情報または姿勢検出センサ240での検出結果に基づき、少なくとも駆動モータ212の動作を、好ましくは駆動モータ212および昇降モータ232のそれぞれの動作を遠隔制御するものである。このような遠隔制御を行うことで、ホスト部は、詳細を後述するように、パチンコ機100の設置姿勢を所望の傾斜状態に合わせるように、駆動モータ212等を動作させることができる。
なお、遊技機島10に複数台のパチンコ機100が設置されている場合、ホスト部は、各パチンコ機100に対応する傾斜制御装置200のそれぞれについて、駆動モータ212等の遠隔制御を行うものとする。このようにすれば、ホスト部は、各パチンコ機100の設置姿勢を一括して制御できるようになる。
(3)傾斜制御装置による処理動作例
次に、上述した構成の傾斜制御装置200の処理動作について説明する。
(設置処理)
先ず、例えばパチンコ機100の入れ替えや配置替え等により遊技機島10にパチンコ機100を設置する場合における傾斜制御装置200の処理動作を説明する。
遊技機島10にパチンコ機100を設置する場合に、設置すべきパチンコ機100には、筐体木枠110の枠上部111に下穴112を形成しておくとともに、筐体木枠110の下面113に係合穴114を形成しておく。換言すると、設置すべきパチンコ機100は、下穴112および係合穴114を形成しておくだけでよく、新たな部品装着等を要することがない。
遊技機島10への設置に際しては、設置すべきパチンコ機100に設けられた係合穴114を、遊技機島10の設置箇所に配されている支持ピン部220の突出ピン222と係合させる。これにより、パチンコ機100は、筐体木枠110の下面113の側が支持ピン部220によって位置決めされることになる。
また、遊技機島10への設置に際しては、設置すべきパチンコ機100に設けられた下穴112に、上側動作ユニット210の螺合部211の導入部211bを挿入する。そして、下穴112に導入部211bを挿入した状態で、駆動モータ212を駆動して螺合部211を回転させる。これにより、螺合部211は、木ねじ部211aが木ねじとしての機能を発揮して、パチンコ機100の筐体木枠110と螺合することになる。このとき、螺合部211は、一般的な木ねじ構造とは異なり、先端側に円柱形状の導入部211bが設けられている。そのため、螺合部211は、導入部211bが案内ガイドとして機能し、その導入部211bにより下穴112内を案内されながら進むことになるので、筐体木枠110に対して斜めに曲がった状態で螺合してしまうことがない。
下穴112に挿入される導入部211bの軸方向の長さは、案内ガイドとして機能する上で必要十分な大きさで、かつ、下穴112の形成深さとの関係において螺合部211が筐体木枠110と螺合している状態で軸方向に移動し得るストローク量を必要十分に確保し得る大きさに形成されているものとする。
螺合部211が筐体木枠110と螺合すると、パチンコ機100は、筐体木枠110の下面113の側が支持ピン部220によって位置決めされるとともに、筐体木枠110の枠上部111の側が上側動作ユニット210の螺合部211との螺合によって固定される。つまり、パチンコ機100は、釘等による固定作業を要することなく、支持ピン部220と上側動作ユニット210の螺合部211とによって設置姿勢が固定された状態で、遊技機島10の設置箇所に設置されることになる。
このとき、筐体木枠110の左右端近傍のそれぞれに対応して2つの上側動作ユニット210が配置され、また筐体木枠110の左右方向に沿って並ぶように2つの支持ピン部220が配置されていれば、パチンコ機100は、必要十分な強度で設置姿勢が維持されることになる。つまり、筐体木枠110の四隅近傍が固定されることになるので、例えば前面側(操作面側)からの遊技者による押圧があっても、これによりパチンコ機100がガタついてしまうといったことが起こらない。
(設置姿勢の調整処理)
続いて、遊技機島10に設置したパチンコ機100の設置姿勢を調整する場合における傾斜制御装置200の処理動作を説明する。
パチンコ機100の設置姿勢を調整は、例えば、設置後におけるパチンコ機100の姿勢を鉛直方向に立設した状態(メーカ指定の基準状態)に合わせるために行う。また、例えば、パチンコ機100における遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)を可変させるべく、設置後におけるパチンコ機100の姿勢を基準状態から所望の傾斜角度で傾けるために行うこともあり得る。傾斜制御装置200は、このようなパチンコ機100の設置姿勢の調整を自動的に(すなわち、人手による直接的な調整作業を要することなく)行うことが可能である。
具体的には、例えば、パチンコ機100を背面側(操作面の反対側)に向けて傾斜させる場合であれば、筐体木枠110の下穴112への螺合部211の挿入長が大きくなる方向に駆動モータ212を駆動して螺合部211を回転させる。これにより、パチンコ機100は、支持ピン部220による支持位置を支点にして、背面側に向けて傾くことになる。また、例えば、パチンコ機100を前面側(操作面側)に向けて傾斜させる場合であれば、筐体木枠110の下穴112への螺合部211の挿入長が小さくなる方向に駆動モータ212を駆動して螺合部211を回転させる。これにより、パチンコ機100は、支持ピン部220による支持位置を支点にして、前面側に向けて傾くことになる。このように、上側動作ユニット210の螺合部211と筐体木枠110との相対位置を可変させることで、パチンコ機100は、前後方向における傾斜角度を調整でき、その傾斜角度を基準状態(すなわち、傾斜角度=0°)または所望の傾斜角度に合わせることが可能となる。
前後方向における傾斜角度の調整は、筐体木枠110の枠上部111の側を移動させて行うことが好ましい。筐体木枠110の下方側を移動させて行おうとすると、パチンコ機100の重量および摩擦力により、大きな駆動力を必要とするからである。また、筐体木枠110の下方側を移動させると、移動した事実の認識が遊技者に目視され易く、傾斜角度の設定状態を察知され易くなってしまうからである。このことから、本実施形態では、筐体木枠110の枠上部111と対向するように配置された上側動作ユニット210を用いて、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度の調整を行うようになっている。
筐体木枠110の左右端近傍のそれぞれに対応して2つの上側動作ユニット210が配置されている場合には、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度の調整にあたり、各上側動作ユニット210の動作を同期させるものとする。これにより、パチンコ機100は、筐体木枠110の捻じれ等を招くことなく、筐体木枠110の枠上部111の側を適切に移動させることが可能となる。
筐体木枠110の枠上部111の側を移動させると、その移動が支持ピン部220による支持位置を支点にすることから、上側動作ユニット210では、螺合部211の被連結部211cと駆動モータ212の駆動軸212aと軸ズレが生じ得る。ただし、上側動作ユニット210では、これらの間がジョイント部213によって連結されているため、軸ズレが生じた場合であっても、その軸ズレがジョイント部213で吸収される。したがって、軸ズレが螺合部211の回転および駆動モータ212の駆動に悪影響を及ぼしてしまうのを未然に回避することができる。具体的には、ジョイント部213を介在させることで、例えば、駆動モータ212における駆動力の軽減(すなわち、駆動モータ212の小型化)が実現可能となる。しかも、ジョイント部213を介在させることで、軸方向からの荷重に対する耐性を十分に確保することができる。なお、ジョイント部213は、軸方向の長さが大きいほど吸収し得る軸ズレが大きくなるため、許容される設置スペースに収まる範囲内で、軸方向の長さが大きいものを用いることが好ましい。
以上のように、本実施形態では、螺合部211、駆動モータ212およびジョイント部213を有して構成された上側動作ユニット210を用いて、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度の調整を行う。したがって、これ以上なくシンプルな構成の上側動作ユニット210で傾斜角度を調整できるので、故障等のトラブル発生を極力抑制することができ、また製造コストについても最小限に抑えることができる。
ところで、パチンコ機100の設置姿勢の調整は、上述した前後方向における傾斜角度に加えて、パチンコ機100を前面側からみたときの回転方向の傾斜角度について行うことも可能である。
具体的には、例えば、パチンコ機100を前面側からみて時計回り方向に向けて傾斜させる場合であれば、2つの下側動作ユニット230のうち、前面側からみて右側に位置する下側動作ユニット230における送り機構部231のスライド部231aが下降する方向に昇降モータ232を駆動させるとともに、前面側からみて左側に位置する下側動作ユニット230における送り機構部231のスライド部231aが上昇する方向に昇降モータ232を駆動させる。これにより、パチンコ機100を下方側から支持する2つの支持ピン部220のうち、前面側からみて右側に位置する支持ピン部220が下降し、前面側からみて左側に位置する支持ピン部220が上昇することになるので、パチンコ機100は、前面側からみて時計回り方向に傾くことになる。また、例えば、パチンコ機100を前面側からみて反時計回り方向に向けて傾斜させる場合であれば、2つの下側動作ユニット230のうち、前面側からみて右側に位置する下側動作ユニット230における送り機構部231のスライド部231aが上昇する方向に昇降モータ232を駆動させるとともに、前面側からみて左側に位置する下側動作ユニット230における送り機構部231のスライド部231aが下降する方向に昇降モータ232を駆動させる。これにより、パチンコ機100を下方側から支持する2つの支持ピン部220のうち、前面側からみて右側に位置する支持ピン部220が上昇し、前面側からみて左側に位置する支持ピン部220が下降することになるので、パチンコ機100は、前面側からみて反時計回り方向に傾くことになる。
このとき、各下側動作ユニット230が弾性体部233を有していれば、その弾性体部233によって、支持ピン部220の上昇に必要となる力がアシストされる。したがって、各下側動作ユニット230において、昇降モータ232における駆動力の軽減(すなわち、昇降モータ232の小型化)が実現可能となる。
以上のように、本実施形態では、下側動作ユニット230の動作により支持ピン部220を昇降させることで、パチンコ機100を前面側からみたときの回転方向の傾斜角度についても調整することができる。このような回転方向の傾斜角度の調整は、パチンコ機100における遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)を可変させるべく、その回転方向の傾斜角度を所望の傾斜角度に合わせる場合に適用して非常に有用である。
なお、本実施形態において、回転方向の傾斜角度の調整は、パチンコ機100を下方側から支持する支持ピン部220を昇降させることで行う。支持ピン部220は、前後方向の傾斜角度の調整を行う際の支点となるものである。したがって、パチンコ機100について、前後方向の傾斜角度の調整に加えて回転方向の傾斜角度の調整を行う場合であっても、回転方向の傾斜角度の調整によって前後方向の傾斜角度の調整結果が変化してしまうといったことが生じることはない。
(姿勢調整の制御処理)
次に、パチンコ機100の設置姿勢を調整する場合に、その調整内容についての制御処理動作を説明する。
パチンコ機100の設置姿勢の調整は、上述したように、上側動作ユニット210の駆動モータ212または下側動作ユニット230の昇降モータ232を動作させることで行う。これらの各モータ212,232における動作は、ホスト部からの指示に従って制御されるようになっている。
具体的には、ホスト部は、以下のような制御処理を行う。
ホスト部には、設置姿勢の調整対象となるパチンコ機100について、所望の傾斜角度に関する情報(以下、単に「所望情報」という。)が予め設定されているものとする。さらに詳しくは、ホスト部には、所望情報として、調整対象のパチンコ機100に付与すべき傾斜角度の値が設定されているものとする。具体的には、例えば、前後方向における傾斜角度の値として、基準状態に合わせる場合であれば「0°」、意図的に背面側に傾斜させる場合であれば「+1°」、また意図的に前面側に傾斜させる場合であれば「-1°」といった値がそれぞれ設定される。また、回転方向の傾斜角度についても同様に、何らかの値が設定されている。なお、ここで例に挙げた傾斜角度の値は、単なる一具体例に過ぎず、必ずしもこれらに限定されるものではない。
所望情報が設定されている状態で、ホスト部は、調整対象のパチンコ機100についての姿勢検出センサ240による検出結果を監視する。姿勢検出センサ240からは、調整対象のパチンコ機100の姿勢に関する情報として、実際の傾斜角度の値を特定する情報が出力される。そして、姿勢検出センサ240による検出結果を受け取ると、ホスト部は、その検出結果を予め設定されている所望情報と対比して、これらが合致するか否かを判断する。
その結果、それぞれが合致していなければ、ホスト部は、それぞれの間の差分がなくなるように、駆動モータ212と昇降モータ232との少なくとも一方に対して動作指示を与える。ホスト部は、このような制御処理を、姿勢検出センサ240による検出結果と予め設定されている所望情報とが合致するまで、継続的に行う。
このような制御処理をホスト部が行うことで、遊技機島10に設置されるパチンコ機100は、その設置姿勢が所望情報と合致するように自動的に調整される。したがって、パチンコ機100の設置姿勢を、容易かつ適切に制御することができる。
しかも、ホスト部による制御処理を利用すれば、パチンコ機100の設置姿勢について、そのパチンコ機100から離れた位置での遠隔制御を行うことが可能となる。したがって、パチンコ機100を管理する遊技場(パチンコホール)の管理者にとっては、非常に利便性に優れたものとなる。
このことは、特に、遊技機島10に複数台のパチンコ機100が設置されている場合に適用すると、非常に有効なものとなる。複数台のパチンコ機100について、それぞれの設置姿勢を一括して遠隔制御できるようになるからである。
(ピン位置可変の処理動作)
次に、パチンコ機100の設置姿勢を調整する場合におけるピン位置可変の処理動作を説明する。
上述したように、本実施形態においては、支持ピン部220による支持位置を支点にしつつ上側動作ユニット210を動作させることで、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度を調整することが可能である。
ただし、前後方向における傾斜角度を調整する場合には、遊技機島10の下枠部材11等に対するパチンコ機100の位置関係を基に、傾斜角度の調整の事実が遊技者に認識されて傾斜角度の設定状態が察知されてしまう、といったことが起こり得る。このことは、特にパチンコ機100における遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)を可変させるべく傾斜角度の調整を行う場合には、非常に好ましくないものとなる。
そこで、本実施形態においては、傾斜角度の設定状態が察知されてしまうのを抑制すべく、前後方向における傾斜角度を調整する際の支点となる支持ピン部220について、そのピン位置を可変させ得るようになっている。
以下、支持ピン部220のピン位置可変について、具体的に説明する。
図5は、本発実施形態に係る傾斜制御装置における支持ピン部のピン位置可変の処理動作例を模式的に示す説明図である。
図5(a)に示すように、支持ピン部220は、4回回転対象の平面形状を有する支持体部221と、その支持体部221の一面(具体的には上面)に突設された突出ピン222と、を有して構成されている。そして、支持体部221は、支持ピン部220の配置箇所となる嵌合穴11aに対して、着脱可能に嵌め込まれるようになっている。
このように、支持体部221が4回回転対象の平面形状を有し、かつ、嵌合穴11aに対して着脱可能に構成されていれば、支持ピン部220については、図5(b)に示すように、90°ずつ回転させたいずれの状態においても(すなわち、平面視したときに90°、180°、270°または360°回転させても)、嵌合穴11aに嵌め込むことができる。このとき、支持体部221の4回回転軸とは異なる位置に突出ピン222が突設されていると、その突出ピン222は、支持体部221を回転させる度に平面的な位置が変化する。つまり、支持ピン部220は、支持体部221の装着状態を回転させるだけで、突出ピン222の平面的な位置を移動させることができる。
突出ピン222の平面的な位置を移動させることができれば、これに伴って、支持ピン部220によって位置決めされるパチンコ機100についても、下面113の側における平面的な位置(特に、前後方向の位置)を移動させることができる。つまり、支持ピン部220の装着態様の変更によってパチンコ機100の平面的な位置を移動させ、これにより遊技機島10の下枠部材11等に対するパチンコ機100の位置関係を適宜調整することが可能となる。遊技機島10に対するパチンコ機100の位置関係を調整できれば、パチンコ機100の傾斜角度の調整の事実が遊技者に認識されて傾斜角度の設定状態が察知されてしまうのを抑制できるので、遊技者にとってはパチンコ機100の傾斜角度の調整の事実があるか否かを安易に判別し難いものとなる。
しかも、遊技機島10に対するパチンコ機100の位置関係の調整は、着脱可能な支持ピン部220の装着態様を変更するだけで行うことができる。したがって、その調整を、複雑な機構を要することなく、簡便に行うことが可能となる。
なお、図5(b)に示した具体例では、支持体部221を適宜回転させることで、突出ピン222の平面的な位置について、4つのパターンのうちのいずれかを選択する場合を例に挙げたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、支持体部221の一面(例えば上面)に図5(b)に示す態様の突出ピン222を設ける一方で、これに対向する他の一面(例えば下面)に図5(c)に示す態様の突出ピン222を設けておけば、嵌合穴11aに対して支持ピン部220の天地を入れ替えて装着し得ることを条件に、突出ピン222の平面的な位置について、合わせて8つのパターンのうちのいずれかを選択することが実現可能となる。
(4)本実施形態における効果
本実施形態によれば、以下に述べる一つまたは複数の効果が得られる。
(a)本実施形態では、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度の調整を、螺合部211、駆動モータ212およびジョイント部213を有する上側動作ユニット210を用いて行う。また、調整対象となるパチンコ機100の筐体木枠110には、少なくとも下穴112を形成しておけばよく、新たな部品装着等を要することがない。したがって、これ以上なくシンプルな構成で、パチンコ機100の前後方向における傾斜角度を調整することができる。
シンプルな構成での傾斜角度の調整が可能であれば、その調整を行うための装置構成の複雑化を抑制できるので、故障等のトラブル発生を極力抑制することができ、製造コストについても最小限に抑えることができる。また、装置の大型化および高コスト化、設置スペースの増大等を招くことがないので、特に複数台のパチンコ機100が並設される遊技機島10に適用して好ましいものとなる。さらには、従来技術による場合と比べると装置構成が劇的に簡素化されるので、パチンコ機100の設置、交換等に要する人件費、作業コスト等についても大幅に減らすことができる。また、遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)の可変にも、簡便かつ柔軟に対応することが可能となるので、遊技場の営業利益の調整にも寄与し得るようになる。
また、上側動作ユニット210を用いて傾斜角度の調整を行えば、筐体木枠110の下方側を移動させる場合のように大きな駆動力を必要とすることがなく、また傾斜角度の設定状態が察知され難くなる。しかも、上側動作ユニット210を用いて筐体木枠110の枠上部111の側を移動させても、ジョイント部213を介在させているので、軸ズレが吸収されることになり、駆動モータ212における駆動力の軽減(すなわち、駆動モータ212の小型化)が実現可能となる。
このように、本実施形態によれば、簡素な構成で容易かつ適切にパチンコ機100の傾斜状態を制御することができる。
(b)本実施形態では、上側動作ユニット210の螺合部211が木ねじ部211aを有している。したがって、パチンコ機100が筐体木枠110を備えて構成されている場合に適用して非常に好適なものとなる。しかも、木ねじ部211aよりも螺合部211の先端側には、下穴112への挿入時の案内ガイドとして機能する導入部211bを有している。したがって、螺合部211は、一般的な木ねじ構造とは異なり、導入部211bにより下穴112内を案内されながら進むことになるので、筐体木枠110に対して斜めに曲がった状態で螺合してしまうことがない。
つまり、本実施形態によれば、木ねじ部211aを利用した簡素な構成であっても、導入部211bを案内ガイドとして機能させることで、容易かつ適切にパチンコ機100の傾斜状態を制御することができる。
(c)本実施形態では、筐体木枠110の左右端近傍のそれぞれに対応して2つの上側動作ユニット210が配置されている。したがって、必要十分な強度でパチンコ機100の設置姿勢が維持されることになる。さらには、パチンコ機100の筐体木枠110の捻じれ等を招くことなく、その筐体木枠110の枠上部111の側を適切に移動させることが可能となる。
(d)本実施形態では、パチンコ機100を下方側から支持する複数(具体的には2つ)の支持ピン部220が配されているとともに、各支持ピン部220を個別に昇降方向に移動させる複数(具体的には2つ)の下側動作ユニット230が設けられている。したがって、パチンコ機100の設置姿勢の調整は、前後方向における傾斜角度に加えて、パチンコ機100を前面側からみたときの回転方向の傾斜角度についても行うことが可能である。
つまり、本実施形態によれば、下側動作ユニット230の動作により支持ピン部220を昇降させることで、パチンコ機100を前面側からみたときの回転方向の傾斜角度についても調整することができる。このような回転方向の傾斜角度の調整は、パチンコ機100における遊技の特性(パチンコ玉の軌道等)を可変させるべく、その回転方向の傾斜角度を所望の傾斜角度に合わせる場合に適用して非常に有用である。
(e)本実施形態では、支持ピン部220が、嵌合穴11aに対して着脱可能な支持体部221と、その支持体部に突設された突出ピン222と、を有している。このように、支持体部221が着脱可能であれば、支持ピン部220について、必要に応じて嵌合穴11aへの装着態様を切り替えたり支持ピン部220自体を交換したりすることが可能となり、これにより突出ピン222の平面的な位置を移動させることができる。
したがって、本実施形態によれば、突出ピン222の平面的な位置を移動させることで、遊技機島10に対するパチンコ機100の位置関係を適宜調整することが可能となるので、パチンコ機100の傾斜角度の調整の事実が遊技者に認識されて傾斜角度の設定状態が察知されてしまうのを抑制でき、遊技者にとってはパチンコ機100の傾斜角度の調整の事実があるか否かを安易に判別し難いものとなる。
しかも、本実施形態によれば、遊技機島10に対するパチンコ機100の位置関係の調整は、着脱可能な支持ピン部220の装着態様を変更するだけで行うことができる。したがって、その調整を、複雑な機構を要することなく、簡便に行うことが可能となる。
(f)本実施形態では、支持ピン部220において、支持体部221が4回回転対象の平面形状を有しており、突出ピン222が支持体部221の4回回転軸とは異なる位置に突設されている。したがって、突出ピン222の平面的な位置について、少なくとも4つのパターンのうちのいずれかを選択することが可能となり、簡素な構成を維持しつつ、最大限の位置調整効果を発揮させることが実現可能となる。
(g)本実施形態では、パチンコ機100の回転方向における傾斜角度の調整を、送り機構部231、昇降モータ232および弾性体部233を有する下側動作ユニット230を用いて行う。下側動作ユニット230が、また、調整対象となるパチンコ機100の筐体木枠110には、少なくとも係合穴114を形成しておけばよく、新たな部品装着等を要することがない。したがって、これ以上なくシンプルな構成で、パチンコ機100の回転方向における傾斜角度を調整することができる。
しかも、下側動作ユニット230が弾性体部233を有していれば、その弾性体部233によって、支持ピン部220の上昇に必要となる力がアシストされる。したがって、各下側動作ユニット230において、昇降モータ232における駆動力の軽減(すなわち、昇降モータ232の小型化)が実現可能となる。
このように、本実施形態によれば、パチンコ機100の回転方向における傾斜角度についても、簡素な構成で容易かつ適切に傾斜状態を制御することができる。
(h)本実施形態では、傾斜制御装置200が姿勢検出センサ240を備えているので、パチンコ機100が設置された状態における当該パチンコ機100の姿勢に関する情報を検出することができる。したがって、姿勢検出センサ240による検出結果に基づいて、パチンコ機100の設置姿勢が所望情報と合致するように自動的に調整するといったことが実現可能となり、そのパチンコ機100の設置姿勢を容易かつ適切に制御する上で非常の有効なものとなる。
(i)本実施形態では、ホスト部が駆動モータ212等の動作を制御するので、そのホスト部による制御処理を利用することで、パチンコ機100の設置姿勢について、そのパチンコ機100から離れた位置での遠隔制御を行うことが可能である。したがって、パチンコ機100を管理する遊技場(パチンコホール)の管理者にとっては、非常に利便性に優れたものとなる。このことは、特に、遊技機島10に複数台のパチンコ機100が設置されている場合に適用すると、非常に有効なものとなる。複数台のパチンコ機100について、それぞれの設置姿勢を一括して遠隔制御できるようになるからである。
(5)変形例等
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態では、遊技機100がパチンコ機である場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはなく、例えば遊技機100がパチスロ機である場合であっても、全く同様に本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態では、筐体枠が木材によって形成された筐体木枠110であり、これと螺合する螺合部211が木ねじ部211aを有する場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはなく、例えば筐体枠が金属板からなる場合であっても、タッピングねじとして機能する螺合部を用いることで、全く同様に本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態では、筐体木枠110の枠上部111と対向するように上側動作ユニット210が配置され、その枠上部111に形成された下穴112と螺合部211が螺合する場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、上側動作ユニット210は、螺合部211が枠上部111以外の箇所(例えば、上下方向の中間部近傍)で筐体木枠110と螺合するように配置されたものであってもよい。
また、本実施形態では、パチンコ機100の設置姿勢について、前後方向における傾斜角度の調整および回転方向における傾斜角度の調整のいずれにも対応し得る場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、本発明は、例えば前後方向における傾斜角度の調整のみに対応するものであっても構わない。
また、本実施形態では、支持ピン部220について、支持体部221が4回回転対象の平面形状を有し、90°ずつ回転させて突出ピン222の平面的な位置を移動させる場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、回転対象の数、回転させる際の角度等は、突出ピン222の平面的な位置を移動させ得るものであれば、適宜設定されていればよく、特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、姿勢検出センサ240およびホスト部を備える場合を例に挙げて説明したが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、姿勢検出センサ240およびホスト部を備えていなくても、例えば、駆動モータ212または昇降モータ232を直接的にマニュアル駆動することで、パチンコ機100の傾斜角度を調整することが可能となる。
10…遊技機島、11…下枠部材、11a…嵌合穴、12…上枠部材、13…仕切部材、100…パチンコ機(遊技機)、110…筐体木枠(筐体枠)、111…枠上部、112…下穴、113…下面、114…係合穴、200…傾斜制御装置、210…上側動作ユニット、211…螺合部、211a…木ねじ部、211b…導入部、211c…被連結部、212…駆動モータ、212a…駆動軸、213…ジョイント部、214…取付金具、220…支持ピン部、221…支持体部、222…突出ピン、230…下側動作ユニット、231…送り機構部、231a…スライド部、231b…雌ねじ部、231c…雄ねじ部、232…昇降モータ、233…弾性体部、234…取付金具、240…姿勢検出センサ

Claims (9)

  1. 遊技機島に設置される遊技機の傾斜状態を制御する傾斜制御装置であって、
    前記遊技機の筐体枠と対向するように前記遊技機の背面側に配置される上側動作ユニットを備え、
    前記上側動作ユニットは、
    前記筐体枠に形成された下穴に挿入されて前記筐体枠と螺合する螺合部と、
    前記螺合部を回転させて当該螺合部と前記筐体枠との相対位置を可変させる駆動モータと、
    前記螺合部と前記駆動モータの駆動軸とを連結するジョイント部と、
    を有する、傾斜制御装置。
  2. 前記螺合部は、
    木材によって形成された前記筐体枠と螺合する木ねじ部と、
    前記木ねじ部よりも先端側に設けられた円柱形状の導入部と、
    を有する、請求項1に記載の傾斜制御装置。
  3. 前記上側動作ユニットは、前記筐体枠の左右端近傍のそれぞれに対応して2つが配置されている
    請求項1または2に記載の傾斜制御装置。
  4. 前記筐体枠の下面に並設された複数の係合穴のそれぞれと係合して前記遊技機を下方側から支持する複数の支持ピン部と、
    前記複数の支持ピン部のそれぞれを個別に昇降方向に移動させる下側動作ユニットと、
    を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の傾斜制御装置。
  5. 前記支持ピン部は、
    前記支持ピン部の配置箇所に形成された嵌合穴に対して着脱可能に嵌め込まれる支持体部と、
    前記係合穴と係合するように前記支持体部に突設された突出ピンと、
    を有する、請求項4に記載の傾斜制御装置。
  6. 前記支持体部は、4回回転対象の平面形状を有しており、
    前記突出ピンは、前記支持体部の4回回転軸とは異なる位置に突設されている
    請求項5に記載の傾斜制御装置。
  7. 前記下側動作ユニットは、
    前記支持ピン部を昇降方向に移動させるための送り機構部と、
    前記送り機構部を動作させる駆動源となる昇降モータと、
    前記支持ピン部を上昇方向に付勢する弾性体部と、
    を有する、請求項4から6のいずれか1項に記載の傾斜制御装置。
  8. 前記遊技機が設置された状態における当該遊技機の姿勢に関する情報を検出する姿勢検出センサ
    を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の傾斜制御装置。
  9. 少なくとも前記駆動モータの動作を遠隔制御するホスト部
    を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の傾斜制御装置。
JP2018137444A 2018-07-23 2018-07-23 傾斜制御装置 Active JP7090892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018137444A JP7090892B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 傾斜制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018137444A JP7090892B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 傾斜制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020014517A JP2020014517A (ja) 2020-01-30
JP7090892B2 true JP7090892B2 (ja) 2022-06-27

Family

ID=69579632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018137444A Active JP7090892B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 傾斜制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7090892B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122482A (ja) 2004-10-29 2006-05-18 Heiwa Corp パチンコ機
JP2006198014A (ja) 2005-01-18 2006-08-03 Snk Playmore Corp パチンコ遊技機
JP6332822B1 (ja) 2017-05-31 2018-05-30 K・M・S株式会社 パチンコ台枠傾斜度自動調節システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007037745A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Samii Kk 遊技機
JP6157296B2 (ja) * 2013-09-25 2017-07-05 株式会社エース電研 遊技機島

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122482A (ja) 2004-10-29 2006-05-18 Heiwa Corp パチンコ機
JP2006198014A (ja) 2005-01-18 2006-08-03 Snk Playmore Corp パチンコ遊技機
JP6332822B1 (ja) 2017-05-31 2018-05-30 K・M・S株式会社 パチンコ台枠傾斜度自動調節システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020014517A (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109952017A (zh) 元件装配机
KR20080035000A (ko) 얼라이먼트 장치 및 얼라이먼트 장치의 원점 복귀 방법,얼라이먼트 장치를 구비한 선회 테이블, 병진 테이블, 기계및 기계 제어 시스템
JP7090892B2 (ja) 傾斜制御装置
KR102011605B1 (ko) 검사장치용 무빙 스테이지
WO2012050096A1 (ja) 実装装置の平行度調整方法および平行度調整装置
CN106141836A (zh) 一种手动调节倾斜角度的磨削装置
JP6169708B2 (ja) 製造作業機
CN110375168A (zh) 一种摄像头标定云台及包含该标定云台的标定工装
CN112628542B (zh) 用于投屏显示设备的角度调节装置、投屏显示设备
CN101431040B (zh) 提升器结构
KR20160143034A (ko) 델타 로봇 캘리브레이션 방법 및 델타 로봇 캘리브레이션 장치
US8707570B2 (en) Alignment apparatus
JP3232597U (ja) パチンコ遊技台の傾斜度自動調整システム
US11723467B2 (en) Seat-type rocking device
CN110850665B (zh) 一种具有调平功能的防尘型投影设备
JP6796940B2 (ja) 遊技機製造用釘打ち機
CN220924642U (zh) 一种笔记本键盘剪刀脚摆盘上料设备
JP7224694B2 (ja) 半導体装置の製造装置および製造方法
KR102516023B1 (ko) 카메라 케이블 자동 공급장치
JPH0718079Y2 (ja) 光ディスクプレーヤの傾角補償装置
CN216344896U (zh) 一种产品设计用立体投影装置
KR20150051584A (ko) 수평 유지 장치
CN110434021B (zh) 一种安全带零件的组装方法
JP7087225B2 (ja) 装飾部品駆動装置
CN214175212U (zh) 一种人脸识别装置及自助设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210715

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7090892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150