JP7090816B2 - 問題分解装置、問題分解方法、及び、問題分解プログラム - Google Patents

問題分解装置、問題分解方法、及び、問題分解プログラム Download PDF

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Description

本発明は、問題分解装置、問題分解方法、及び、問題分解プログラムに関する。
近年、オンデマンドバスに代表されるように、移動者の要求を運行計画に反映させることができる公共交通が実用化されている。オンデマンドバスは、移動者の移動要求として、出発地と、目的地と、出発希望時刻と、到着希望時刻との又少なくとも一つを含む情報を受け付け、全ての移動要求を可能な限り満たすよう、運行計画を立案する。
移動要求に基づいて運行計画が立案される交通機関には、運行経路が固定されているものと、運行経路が移動要求に従って変更されるものがある。
運行計画を立案する問題を最適化問題(以下、運行計画決定問題)として定式化した場合、運行計画は最適化問題の解である。特許文献1では、移動需要に基づいて各路線の運行間隔を仮決定した後に、乗り換えのための待ち時間に関する最適化問題を解くことにより、乗り換えのための待ち時間が少ない運行計画を立案する技術が開示されている。
特開2015-140122号公報
複数の路線を対象とする運行計画決定問題において、一般的に、路線数を増やしていくと、問題のサイズが飛躍的に増えるようになるという課題がある。具体例として、特許文献1の技術において、路線数を増やしていくと、路線間の乗換を表す変数と、複数路線に跨る移動需要を表す変数と、制約条件と等の数が飛躍的に増えるようになる。即ち、特許文献1の技術において、路線数を増やしていくと、問題のサイズが飛躍的に増えるようになる。その結果、現実的な時間内に運行計画決定問題を解くことができない場合もある。
本発明は、運行経路が固定されている交通機関において、路線数を増やしたとき、運行計画決定問題のサイズが増える量を抑えることを補助することを目的とする。
本発明に係る問題分解装置は、
運行経路が固定されている路線網であって、路線及び前記路線が有する中継点を含む路線網の情報と、有限期間内に1以上の移動者が前記路線網内を移動する暫定的な計画を示す暫定移動計画とを記憶している記憶部と、
前記中継点を境界にして、前記路線網を複数の路線グループに分解するグループ分解部と、
前記暫定移動計画が前記複数の路線グループに含まれる2以上の路線グループに跨る場合に、前記暫定移動計画を用いて、前記2以上の路線グループに含まれる各路線グループについて、各路線グループに対応する情報であるグループ内移動需要として、各路線グループ内における前記1以上の移動者の少なくともいずれかの出発地と目的地との情報を含む情報であって、前記1以上の移動者の少なくともいずれかの移動需要を示す情報を作成する需要分解部と
を備える。
本発明によれば、グループ分解部が複数の路線グループを作成し、需要分解部が複数のグループ内移動需要を作成する。運行計画決定問題のサイズは、複数の路線グループと、グループ内移動需要とを使用することにより、小さくなる。
従って、本発明によれば、運行経路が固定されている交通機関において、路線数を増やしたとき、運行計画決定問題のサイズが増える量を抑えることを補助することができる。
実施の形態1に係る問題分解装置100を備える運行計画システムの構成図。 実施の形態1に係る問題分解装置100の構成図。 実施の形態1に係る記憶部120の構成図。 実施の形態1に係る問題分解装置100のハードウェア構成図。 実施の形態1に係る問題分解装置100が入力処理を実行する際の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る問題分解装置100が問題分解処理を実行する際の動作を示すフローチャート。 路線網の例を示す図。 実施の形態1に係るグループ分解部140の動作の例を示す図。 実施の形態1に係るグループ分解部140の動作の例を示す表。 実施の形態1に係る需要分解部150の動作の例を示す図。 実施の形態1に係る需要分解部150の動作の例を示す図。
実施の形態1.
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態に係る問題分解装置100は、運行経路が定まっている交通機関の運行計画であって、ある期間における運行計画を、運行計画装置200が立案することを補助する。問題分解装置100が対象とする期間(以下、対象期間)は、典型的には、運行計画装置200が求める運行計画に対応する期間である。
以下の説明において、簡単のため、交通機関は鉄道であるものとする。しかしながら、問題分解装置100は、バス、船、又は、飛行機等の交通機関と、複数種類の交通機関の組み合わせとに対処することもできる。即ち、以下の説明において、駅はバス停、港、又は、空港等に置き換えられても良く、路線は航路、又は、空路等に置き換えられても良い。なお、運行経路が定まっている交通機関の経路は、厳密に同じでなくても良い。具体例として、出発する空港と、到着する空港とが定まっている空路の運行経路は定まっている。本例において、出発する空港から、到着する空港までに飛行機が通過する経路が厳密に同じである必要はない。
運行計画は、交通機関のダイヤ等、交通機関をどのように運行するか定めるものである。
以下、交通機関は、特に断りがない限り、問題分解装置100が扱う交通機関、かつ、運行経路が定まっている交通機関である。移動計画は、移動者が出発地から目的地へと移動する際の経路等を示す情報であり、移動経路の情報と、移動経路にある各乗降車駅における到着時刻の情報と等の組合せから成る。移動者は、ある地点から別の地点へと移動する者のことであり、動物、又は、ロボット等、人でなくても良い。移動者は、特に断りがない限り、交通機関を利用して移動するものとする。移動経路は、移動者が出発地から目的地に到達するまでに通過する経路である。出発地と、目的地とは、特に断りがない限り、それぞれ交通機関に含まれるいずれかの駅である。
***構成の説明***
図1は、問題分解装置100を備える運行計画システムの例を示している。本図に示すように、問題分解装置100は、運行計画サーバ300が有する。
運行計画システムは、本図に示すように、運行計画サーバ300と、端末400とから成る。
運行計画サーバ300は、サーバ装置である。運行計画サーバ300は、端末400から入力移動需要11を受け取ることができ、問題分解装置100と、運行計画装置200とを動作させることができる。運行計画サーバ300は、複数のサーバ装置から構成されても良い。
入力移動需要11は、移動者の目的地等、移動者の移動に関する需要を示す情報である。入力移動需要11には、出発地と、目的地と、出発希望時刻と、到着希望時刻との少なくとも1つの情報が含まれる。出発希望時刻は、移動者が出発地を出発することを希望する時刻である。到着希望時刻は、移動者が目的地に到着することを希望する時刻である。
以下、特に断りがなければ、入力移動需要11には、出発希望時刻が含まれるものとする。入力移動需要11に到着希望時刻が含まれている場合においても、入力移動需要11には出発希望時刻が含まれるものとする。
入力移動需要11は、1の移動者の1回の移動を示す情報に限られず、複数人の移動者の情報であっても良い。
端末400は、交通機関を利用して移動する者が保有する端末装置であり、具体例として、スマートフォン、携帯電話、又は、PC(Personal Computer)である。
移動者は、端末400を用いて、入力移動需要11を運行計画サーバ300に送信する。
問題分解装置100は、入力移動需要11を受け取り、複数の路線グループ12と、複数の路線グループ12それぞれに対応する複数のグループ内移動需要13とを求め、求めた複数の路線グループ12と、複数のグループ内移動需要13とを出力する。複数の路線グループ12は、特に断りがない限り、グループ分解部140が路線網を分解して作成する路線グループ12の集合である。
路線グループ12は、路線網の一部であり、路線網を複数のグループに分解した場合における1のグループである。路線網は、典型的には、複数の路線から構成される。路線網は、特に断りがなければ、問題分解装置100が扱う路線網を指す。路線網には、鉄道以外の交通機関が含まれていても良い。路線網は、具体例として、鉄道網と、航路網と、航空網と、バス網との少なくとも1つを組み合わせたものである。1のグループ内移動需要13は、1の路線グループ12内の移動需要を示す。
運行計画装置200は、複数の路線グループ12と、グループ内移動需要13とを受け取り、運行計画14を出力する。運行計画装置200は、運行計画を立案する最適化問題である運行計画決定問題を解く。運行計画決定問題は、運行計画装置200が運行計画を立案するために解く問題である。
図2は、問題分解装置100の構成例を示している。
問題分解装置100は、本図に示すように、入力受付部110と、記憶部120と、計画作成部130と、グループ分解部140と、需要分解部150と、出力部160とを備える。
入力受付部110は、入力移動需要11を端末400から受け付ける。
記憶部120は、問題分解装置100が稼働中に使用する情報を記憶している。問題分解装置100が稼働中に使用するデータは、特に断りがなければ、記憶部120が記憶しているデータである。
記憶部120は、運行経路が固定されている路線網であって、路線及び路線が有する中継点を含む路線網の情報と、有限期間内に移動者が路線網内を移動する暫定的な計画を示す暫定移動計画125とを記憶することができても良い。有限期間は、典型的には、対象期間と同義である。中継点は、移動者が利用する路線を変更すること、路線の利用を開始すること、又は、路線の利用を終了すること等ができる地点である。中継点は、具体例として、路線が鉄道である場合には駅であり、路線が空路である場合には空港である。記憶部120は、複数の移動者に対応する暫定移動計画125を記憶することができても良い。記憶部120は、移動者が有限期間内に路線網内を移動する需要を示す移動需要情報122と、路線網の暫定的な運行計画である暫定運行計画124を記憶することができても良い。記憶部120は、運行することができる本数の上限を示す運行可能本数を、路線網に含まれる路線それぞれについて記憶することができても良い。
図3は、記憶部120が記憶しているデータの具体例を示している。
記憶部120は、本図に示すように、路線網情報121と、移動需要情報122と、決定ルール123と、暫定運行計画124と、暫定移動計画125とを記憶することができる。
路線網情報121は、運行計画装置200が扱う路線網に関する情報である。移動需要情報122は、移動者の移動需要に関する情報である。決定ルール123は、グループ分解部140が路線網を複数の路線グループ12に分解する際に用いるルールである。暫定運行計画124は、路線網情報121に含まれる路線網の各路線の暫定的な運行計画である。暫定移動計画125は、暫定運行計画124に基づく移動者の暫定的な移動計画である。暫定移動計画125は、典型的には、計画作成部130が作成した情報である。暫定移動計画125は、移動者が中継点を出発する時刻と、移動者が中継点に到着する時刻との少なくとも1の情報を含んでいても良い。
記憶部120が記憶しているデータは、運行計画サーバ300の利用者が運行計画サーバ300に入力したデータであっても良い。
計画作成部130は、路線網情報121と、移動需要情報122とを用いて暫定移動計画125を作成し、記憶部120に記憶させる。計画作成部130は、移動需要情報122と、暫定運行計画124とを用いて暫定移動計画125を作成し、暫定移動計画125を記憶部120に記憶させても良い。計画作成部130は、運行可能本数を用いて暫定運行計画124を作成し、作成した暫定運行計画124を記憶部120に記憶させても良い。
グループ分解部140は、路線網情報121と、決定ルール123と、暫定移動計画125とを用い、路線網を複数の路線グループ12に分解する。グループ分解部140は、中継点を境界にして、路線網を複数の路線グループ12に分解する。即ち、1の中継点が複数の路線グループ12に属することがある。
需要分解部150は、入力移動需要11が複数の路線グループ12に跨っている場合、移動需要情報122と、暫定移動計画125と、複数の路線グループ12とを用い、入力移動需要11を複数のグループ内移動需要13に分解する。需要分解部150は、暫定移動計画125が複数の路線グループ12に含まれる2以上の路線グループ12に跨る場合に、暫定移動計画125を用いてグループ内移動需要13を複数作成する。グループ内移動需要13は、複数の路線グループ12に含まれるいずれか1の路線グループ12内における移動者の出発地と目的地との情報を含む。需要分解部150は、移動者が路線グループ12内の出発地を出発する出発時刻と、移動者が路線グループ12内の目的地に到着する到着時刻との情報を含むグループ内移動需要13を作成しても良い。
出力部160は、複数の路線グループ12と、複数のグループ内移動需要13とを出力する。出力部160は、1の路線グループ12と、1のグループ内移動需要13とを出力しても良い。
図4は、問題分解装置100のハードウェア構成例を示している。問題分解装置100のハードウェア構成例は、運行計画サーバ300のハードウェア構成例の少なくとも一部である。
問題分解装置100は、本図に示すように、一般的なコンピュータ20である。問題分解装置100は、プロセッサ21と、メモリ22と、補助記憶装置23と、通信装置24と、入力IF(Interface)25と、ディスプレイIF26とを備える。プロセッサ21は、信号線40を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。入力IF25は、入力装置27に接続されている。ディスプレイIF26は、ディスプレイ28に接続されている。問題分解装置100は、複数のコンピュータから構成されても良い。
プロセッサ21は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ21は、具体例として、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又は、GPU(Graphics Processing Unit)である。
補助記憶装置23は、具体例として、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、又は、HDD(Hard Disk Drive)である。補助記憶装置23は、NANDフラッシュ等の可搬記録媒体であっても良い。
メモリ22は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ22は、プロセッサ21の演算結果を保持することができ、プロセッサ21の作業領域として使用されるメインメモリとして機能する。メモリ22は、問題分解装置100の各部に対応するプログラムを格納することができる。メモリ22が格納しているプログラムは、プロセッサ21に展開される。メモリ22は、具体例として、RAM(Random Access Memory)である。記憶部120は、典型的には、プロセッサ21が有するキャッシュメモリと、メモリ22と、補助記憶装置23との少なくとも1つから構成される。
通信装置24は、データを受信するレシーバー241と、データを送信するトランスミッター242とを含む。通信装置24は、具体例として、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
入力IF25は、入力装置27のケーブル41が接続されるポートである。入力IF25は、具体例として、USB(Universal Serial Bus)端子である。
ディスプレイIF26は、ディスプレイ28のケーブル42が接続されるポートである。ディスプレイIF26は、具体例として、USB(Universal Serial
Bus)端子又はHDMI(登録商標、High Definition Multimedia Interface)端子である。
入力装置27は、具体例として、マウス、キーボード、又は、タッチパネルである。問題分解装置100の使用者は、入力装置27を利用して問題分解装置100にデータを入力することができる。
ディスプレイ28は、問題分解装置100の実行結果等を表示することができる装置である。ディスプレイ28は、具体例として、LCD(Liquid CrystalDisplay)である。
補助記憶装置23には、問題分解装置100の部の機能を実現するプログラムが記憶されている。問題分解装置100の部は、入力受付部110と、記憶部120と、計画作成部130と、グループ分解部140と、需要分解部150と、出力部160との総称である。「問題分解装置100の部」を、単に「部」と表記する場合もある。
前述した「問題分解装置の部」の機能を実現するプログラムは、問題分解プログラムとも称される。「部」の機能を実現するプログラムは、1のプログラムであっても良いし、複数のプログラムから構成されていても良い。問題分解プログラムは、メモリ22にロードされ、プロセッサ21に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。
補助記憶装置23は、OS(Operating System)も記憶している。そして、OSの少なくとも一部がメモリ22にロードされ、プロセッサ21はOSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
図4では、1つのプロセッサ21が図示されているが、問題分解装置100が複数のプロセッサ21を備えていても良い。問題分解装置100が複数のプロセッサ21を備える場合、複数のプロセッサ21が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行しても良い。また、「部」の処理の結果を示す情報と、データと、信号値と、変数値と等の少なくとも1つが、メモリ22、補助記憶装置23、又は、プロセッサ21内のレジスタ又はキャッシュメモリにファイルとして記憶される。
「部」は、「回路」、「工程」、「手順」、又は「処理」に読み替えられても良い。また、「処理」は、「回路」、「工程」、「手順」、又は「部」に読み替えられても良い。
問題分解プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されても良い。プログラムプロダクトと称されるものは、「部」として説明している機能を実現するプログラムが記録された記憶媒体、又は、記憶装置等であり、見た目の形式に関わらず、コンピュータ読み取り可能なプログラムをロードしているものである。
***動作の説明***
問題分解装置100の動作手順は、問題分解方法に相当する。また、問題分解装置100の動作を実現するプログラムは、問題分解プログラムに相当する。
図5は、問題分解装置100が入力処理を実行する際の動作の一例を示すフローチャートである。入力処理は、問題分解装置100が入力移動需要11を受け付ける処理である。本図を用いて、入力処理を説明する。
(ステップS101:受付処理)
入力受付部110は、入力移動需要11を受け付ける。入力受付部110は、入力移動需要11が対象期間外の移動需要を示すものである場合、入力移動需要11を受け付けなくても良い。入力受付部110は、複数の入力移動需要11を受け付けても良い。
入力受付部110は、路線網情報121と、決定ルール123と、暫定移動計画125と、運行計画とを受け付けても良い。入力受付部110は、路線網情報121と、決定ルール123と、運行計画とをどのような手段により受け付けても良い。
(ステップS102:記憶処理)
入力受付部110は、ステップS101で受け付けた移動需要情報122を記憶部120に記憶させる。
入力受付部110は、路線網情報121と、決定ルール123と、暫定移動計画125との少なくとも1つを受け付けた場合、受け付けたデータを記憶部120に記憶させる。入力受付部110は、運行計画を受け付けた場合、運行計画を暫定運行計画124として記憶部120に記憶させる。
記憶部120が記憶しているデータは、入力受付部110が記憶させたデータでなくても良い。問題分解装置100は、具体例として、入力移動需要11と、路線網情報121と、決定ルール123と、運行計画との少なくとも1つを記憶している記憶部120を使用しても良い。
図6は、問題分解装置100が問題分解処理を実行する際の動作の一例を示すフローチャートである。問題分解処理は、路線網と、入力移動需要11とを分解する処理である。本図を用いて、問題分解処理を説明する。
(ステップS201:計画作成処理)
計画作成部130は、路線網情報121と、移動需要情報122とを用いて、暫定移動計画125を求める。
記憶部120が暫定移動計画125を既に記憶している場合、計画作成部130は、本ステップの処理を実行しなくても良い。
本ステップの処理開始の時点において、運行計画は確定していない。そのため、計画作成部130は、運行計画に基づいて移動計画を求めることができない。そこで、計画作成部130は、移動者の移動経路と到着時刻とを推定することにより、暫定移動計画125を求める。
計画作成部130が推定した暫定移動計画125の精度が低い場合、グループ分解部140は、適切な路線グループ12を求めることができない。その結果、運行計画装置200が質の低い運行計画を求めることがある。そのため、計画作成部130は、できるだけ高い精度で移動経路と到着時刻とを推定する必要がある。精度は、特に断りがなければ、最適な値との差である。ある値の精度が低い場合、その値と最適解との差が大きい。ある値の精度が高い場合、その値と最適解との差が小さい。
計画作成部130は、移動経路と、到着時刻とを段階的に推定することにより、移動計画を求めても良い。この場合、計画作成部130は、出発地と、目的地と、出発希望時刻とを用いて移動経路を推定し、求めた移動経路に従って移動者が移動した場合の到着時刻を推定する。
計画作成部130は、最短路問題を解く等、どのような手法を用いて移動経路を推定しても良い。計画作成部130は、推定した移動経路を用いて到着時刻を推定する。計画作成部130は、具体例として、参考文献1に記載の手法を用いて到着時刻を推定する。参考文献1に記載の手法では、出発地から、移動経路の途中にある各地点までの純移動時間と、各地点に立寄っている時間とを、車両が出発地を出発する時刻に対して加算した時刻を、移動者が各地点に到着する時刻として推定する。車両は、特に断りがない限り、鉄道の車両を指す。純移動時間は、移動者が交通機関を利用して移動している時間の合計であり、停車時間と、乗り換えに伴う待ち時間と等を含めない時間である。
[参考文献1]
特開2015-062021号公報
計画作成部130は、具体例として、移動者が各乗換駅に到着する時刻として、出発駅から各乗換駅までの純移動時間と、途中駅に車両が停車する停車時間の合計とを、移動者が出発駅を出発する時刻に加算した時刻を推定する。停車時間の合計は、具体例として、一つの駅に車両が停車する時間を一定とした場合、途中駅の数に、一駅あたりの停車時間を乗算した時間である。計画作成部130は、路線毎又は駅毎に、途中駅の停車時間を異なる値としても良い。途中駅は、ある駅から別の駅までの移動経路が有する駅のことである。
計画作成部130は、具体例として、時刻tに駅aを出発し、駅aに到着するまでにn-1回乗換を行う移動者が駅a(1≦k)に到着する時刻tを、[数1]のように推定することができる。ここで、移動者は、駅a→駅a→…→駅aの順に駅を通過するものとする。駅aは、出発駅である。駅aは、到着駅である。駅a(1≦j≦n-1)は、乗換駅である。δi,i+1は、駅aから駅ai+1までの純移動時間である。ni,i+1は、駅aと、駅ai+1との間にある途中駅の数である。wは、途中駅における一駅あたりの平均停車時間である。
δi,i+1の値は、路線網情報121に含まれていても良い。計画作成部130は、路線網情報121を用いてδi,i+1の値を算出しても良い。計画作成部130は、路線網情報121を用いてni,i+1の値を算出しても良い。
Figure 0007090816000001
計画作成部130は、δi,i+1と、wと等の少なくとも1つの値を、時間帯と、曜日と等の少なくとも1つの条件に従う値としても良い。路線網情報121は、これらの値を有していても良い。
計画作成部130は、出発駅から駅aに到着するまでの純移動時間に、総乗換時間を加算しても良い。総乗換時間は、出発駅から駅aに到達するまでに移動者が乗り換えることに要する時間の合計である。総乗換時間は、具体例として、1回の乗換に要する時間を一定としたとき、総乗換回数に、1回あたりの乗換に要する平均時間を乗算した時刻である。総乗換回数は、出発駅から駅aに到達するまでに移動者が乗り換える回数の合計である。
計画作成部130は、移動者が乗換駅で乗り換えるための移動に要する時間等を考慮し、路線毎又は駅毎に、1回の乗換に要する時間を適宜設定しても良い。
計画作成部130は、移動者が暫定運行計画124に従って移動するものと仮定しても良い。この場合、計画作成部130は、暫定移動計画125を求めるために、移動経路と、各乗換駅への到着時刻とを、暫定的な運行計画に基づいて求める。
計画作成部130は、暫定運行計画124として、どのような運行計画を用いて良い。計画作成部130は、暫定運行計画124を作成しても良い。計画作成部130は、具体例として、暫定運行計画124を、列車が等間隔に運行する計画とする。暫定運行計画124は、運行することができる本数の上限(以下、運行可能本数)等の路線の制約を満たさなくても良い。
計画作成部130は、暫定運行計画124を用いて暫定移動計画125を求める際にどのような既存技術を用いても良い。計画作成部130は、具体例として、車両に移動者を割り当てる最適化問題を暫定運行計画124に基づいて生成し、生成した最適化問題の解を導出することにより暫定移動計画125を求める。計画作成部130は、マルチエージェントシステムを用いて移動者の移動をシミュレーションすることにより、暫定移動計画125を求めても良い。
計画作成部130は、求めた暫定移動計画125を、記憶部120に記憶させる。
(ステップS202:グループ分解処理)
グループ分解部140は、路線網情報121と、移動需要情報122と、決定ルール123と、暫定移動計画125とを用いて、路線網を複数の路線グループ12に分解する。グループ分解部140が求める路線グループ12の総数は、どのような数であっても良い。1の路線グループ12は、1の路線のみから構成されても良い。
グループ分解部140は、路線グループ12を求める際に、以下の2つの方針を考慮する。決定ルール123は、2つの方針の少なくとも1つに基づく具体的なルールの集合である。
方針1:運行計画装置200が解く運行計画決定問題の規模を小さくすること
方針2:運行計画装置200が運行計画決定問題を解いた結果の精度が低下する量を小さくすること
決定ルール123は、具体例として、ルールAと、ルールBと、ルールCと、ルールDと、ルールEとから成る。グループ分解部140は、決定ルール123に含まれる全てのルールを用いなくても良い。ルールは、特に断りがない限り、決定ルール123に含まれるルールを指している。
ルールAと、ルールBとは、方針1に基づくルールである。
<ルールA>
各路線グループ12に属する路線の駅の総数が、同程度になるようにする。即ち、グループ分解部140は、複数の路線グループ12それぞれに属する中継点の総数間の差を小さくする最適化問題を解くことによって路線網を分解しても良い。
なお、最適化問題を解くことは、最適化問題の厳密な最適解を求めることを必ずしも意味しない。グループ分解部140は、具体例として、反復法を用いて最適化問題を解く場合、所定の回数の反復処理を実行した時点における解を、最適化問題の解としても良い。最適化問題は、定式化された問題でなくても良い。以下、最適化問題に言及する場合、同様である。
本ルールの目的は、駅数が増加したとき、運行計画決定問題のサイズが大きくなる量を抑えることである。
<ルールB>
各路線グループ12に属する路線の総数が、同程度になるようにする。即ち、グループ分解部140は、複数の路線グループ12それぞれに属する路線の総数間の差を小さくする最適化問題を解くことによって路線網を分解しても良い。
本ルールの目的は、路線数が増加したとき、運行計画決定問題のサイズが大きくなる量を抑えることである。
ルールCと、ルールDと、ルールEとは、方針2に基づくルールである。
<ルールC>
グループ分解部140は、ある路線グループ12に含まれる路線から、他の路線グループ12に含まれる路線に乗り換える移動者の延べ数(以下、グループ跨ぎ延べ数)が、できるだけ少なくなるようにする。即ち、グループ分解部140は、複数の路線グループ12に含まれるある路線グループ12に属する路線から、複数の路線グループ12に含まれる他の路線グループ12に属する路線に乗り換える移動者の延べ数を少なくする最適化問題を解くことによって路線網を分解しても良い。
本ルールの目的は、グループ跨ぎ延べ数が多い場合、運行計画装置200が求める結果の精度が低下する傾向があることに対処することである。グループ分解部140は、本ルールを適用する際、全ての入力移動需要11を考慮しなくても良い。
<ルールD>
グループ分解部140は、運行可能本数が相対的に少ない路線と乗り換えることができる駅が複数のグループに跨がるケースが、できるだけ少なくなるようにする。即ち、グループ分解部140は、運行可能本数が少ない路線と乗り換えることができる中継点が複数の路線グループ12に跨がるケースの数を少なくする最適化問題を解くことによって路線網を分解しても良い。運行可能本数が少ない路線は、典型的には、路線網の中で、運行可能本数が相対的に少ない路線である。
運行可能本数が少ない路線へ移動者が乗り換える場合において、移動者は、列車を1本逃した場合、次の列車に乗るまで長時間待たざるを得ないことが多い。本ルールの目的は、移動者が列車を1本逃したことによって次の列車が到着するまで長時間待つことが多い場合、運行計画装置200が求める結果の精度が低下する傾向があることに対処することである。
<ルールE>
グループ分解部140は、1の路線グループ12に含まれる運行可能本数が相対的に多い路線の数が、できるだけ少なくなるようにする。即ち、グループ分解部140は、1の路線グループ12に含まれる運行可能本数が多い路線の数を少なくする最適化問題を解くことによって路線網を分解しても良い。運行可能本数が多い路線は、典型的には、路線網の中で、運行可能本数が相対的に多い路線である。
運行可能本数が多い路線へ移動者が乗り換える場合において、移動者は、列車を1本逃したとしても、次の列車に乗るまで長時間待つ必要がないことが多い。本ルールの目的は、移動者が列車を1本逃したことによって次の列車が到着するまで長時間待たなくても良いことが多い場合、運行計画装置200が求める結果の精度があまり低下しない傾向があることに対処することである。
グループ分解部140は、具体例として、決定ルール123の達成度合いを表す評価値を定義し、評価値を最大化する最適化問題を解くことにより路線グループ12を求めても良い。グループ分解部140は、決定ルール123に含まれる各ルールの達成度合いを表す評価値の重み付け和が最大となるように路線グループ12を求めても良い。
グループ分解部140は、路線グループ12を求める際、決定ルール123に含まれるルールをどのように組合せて用いても良い。グループ分解部140は、複数のルールを適用する場合、典型的には、複数のルールを適用する前に、複数のルールの取扱い方法を定める。グループ分解部140は、具体例として、各ルールの優先順位を定め、優先順位が高いルールに違反しないように優先順位が低いルールを適用しても良い。
グループ分解部140が複数のルールを適用する場合、記憶部120は、典型的には、複数のルールの取り扱い方法を記憶している。
路線グループ数は、グループ分解部140が本ステップの処理を実行する前に、定められていても良い。路線グループ数は、グループ分解部140が求める路線グループ12の総数である。グループ分解部140は、路線グループ数を全体の路線数に基づいて決定する等、路線グループ数を自由に決定しても良い。
グループ分解部140は、求めた路線グループ12を、記憶部120に記憶させる。
(ステップS203:需要分解処理)
需要分解部150は、路線網情報121と、移動需要情報122と、暫定移動計画125と、グループ分解部140が求めた路線グループ12とを用いて、グループ内移動需要13を求める。
移動需要情報122に含まれる移動需要には、複数の路線グループ12に跨る移動需要が存在することがある。需要分解部150は、本ステップにおいて、複数の路線グループ12に跨る移動需要を、複数のグループ内移動需要13に分解する。複数の路線グループ12に跨る移動需要は、ある路線グループ12に含まれる駅から他の路線グループ12に含まれる駅まで移動することに対応する移動需要である。1のグループ内移動需要13は、1の路線グループ12内における移動需要である。
運行計画装置200は、グループ内移動需要13を用いることにより、路線グループ12毎に運行計画決定問題を解くことができる。
需要分解部150の動作を、具体的に説明する。
移動需要Xは、暫定移動計画125に基づく移動需要である。移動需要Xは、時刻tに駅aを出発してから駅aに到着するまでに駅a→駅a→…→駅aの順に乗換駅を通過する移動者の移動需要を表すものとする。駅aと駅ai+1(i=0,…,n-1)とは、路線グループLに属するものとする。駅a(1≦j≦n-1)は、乗換駅である。即ち、移動者は、駅aを出発してから駅aに到着するまでに、ある路線グループに含まれる路線から他の路線グループに含まれる路線へ計n-1回乗り換える。
需要分解部150は、移動需要Xを、移動需要X(i=0,…,n-1)に分解する。移動需要Xは、時刻tに駅aを出発してから駅ai+1に到着するまでに、路線グループLに含まれない路線を通過することなく到着する移動需要を示す。時刻tは、暫定移動計画125を用いて求められる時刻であって、移動者が駅aに到着すると推定される時刻である。ここで、路線グループLと、路線グループL(j≠k)とが同じ路線グループであっても良い。
需要分解部150は、求めたグループ内移動需要13を、記憶部120に記憶させる。
(ステップS204:出力処理)
出力部160は、グループ分解部140が導出した路線グループ12と、需要分解部150が分解したグループ内移動需要13とを出力する。出力部160は、データをどのように出力しても良い。
グループ分解部140と、需要分解部150との動作を、具体例を用いて説明する。
図7と、図8と、図9とは、グループ分解部140の動作を説明するための図である。図10と、図11とは、需要分解部150の動作を説明するための図である。本例において、グループ分解部140は、5の路線から成る路線網を2の路線グループ12に分解する。
なお、本例の説明において、ステップS201の処理が完了しているものとし、暫定移動計画125が得られているものとする。
図7は、本例を具体的に示す図であり、路線網と、対象期間における各乗換駅の総乗換人数とを表している。
本例の状況を具体的に説明する。
路線網は、路線L1と、路線L2と、路線L3と、路線L4と、路線L5との5路線から構成されている。路線L1は8駅を有し、路線L2は4駅を有し、路線L3は4駅を有し、路線L4は3駅を有し、路線L5は3駅を有する。運行可能本数に関して、路線L1は12本、路線L2は15本、路線L3は12本、路線L4は10本、路線L5は5本である。
一部の駅は、乗換駅である。路線L1と路線L4とは、駅S1で接続している。即ち、移動者は、駅S1で路線L1から路線L4に、又は、路線L4から路線L1に乗り換えることができる。路線L2と路線L4とは駅S2で、路線L3と路線L4とは駅S3で、路線L2と路線L3とは駅S4で、路線L1と路線L3とは駅S5で、路線L1と路線L5とは駅S6でそれぞれ接続している。3以上の路線を接続する乗換駅があっても、問題分解装置100は対応することができる。
各乗換駅の対象期間における総乗換人数に関して、駅S1は400人、駅S2は500人、駅S3は200人、駅S4は1000人、駅S5は150人、駅S6は200人である。問題分解装置100は、暫定移動計画125を用いて総乗換人数を求めても良い。
図8は、グループ分解部140がステップS202の処理を実行した後の状態を示している。グループ分解部140は、路線網を、路線グループ91と、路線グループ92とに分解する。路線グループ91は、路線L1と、路線L5とから構成される。路線グループ92は、路線L2と、路線L3と、路線L4とから構成される。
本例において、グループ分解部140は、路線グループに路線網を分解する際、前述のルールAからEを用いている。駅S2と駅S4とにおける総乗換人数は、相対的に多い。そのため、グループ分解部140は、駅S2と駅S4が同じグループに属するよう路線網を分解した。また、路線L5は運行可能本数が少なく、移動者は駅S6で路線L5に乗り換えることができる。そのため、グループ分解部140は、駅S6が複数の路線グループに属さないよう路線網を分解した。なお、駅S1と、駅S5とは、複数の路線グループに属している。
図9は、路線網全体と、各路線グループとの概要を示している。路線網全体は、5の路線を有し、16の駅を有する。路線グループ91は、2の路線を有し、10の駅を有する。路線グループ92は、3の路線を有し、8の駅を有する。即ち、グループ分解部140は、1グループに属する路線の駅の総数と、1グループに属する路線の総数とが同程度になるように路線網を分解した。
図10は、複数の路線グループ12に跨る移動需要である移動需要Yの例を示している。
移動需要Yにおいて、移動者は、暫定移動計画125に基づいて移動する場合、8:00にグループ1上の駅Pを出発し、8:30に駅S5に到着し、その後、駅Qまで移動する。
図11は、需要分解部150がステップS203の処理を実行した後の状態を示している。
需要分解部150は、移動需要Yを、8:00に駅Pを出発して駅S5まで移動する移動需要y1と、8:30に駅S5を出発して駅Qまで移動する移動需要y2とに分解する。移動需要y1は、路線グループ91内における移動者の移動需要である。移動需要y2は、路線グループ92内における移動者の移動需要である。即ち、需要分解部150に分解されたそれぞれの移動需要は、単一の路線グループ内を移動する移動需要である。
***実施の形態1の効果の説明***
以上のように、本実施の形態によれば、路線網を複数の路線グループ12に分解することができ、入力移動需要11を、1の路線グループ12内の移動需要を示すグループ内移動需要13に分解することができる。
そのため、運行計画装置200は、本実施の形態の実行結果を用いれば、解くべき運行計画決定問題のサイズを小さくすることができる。従って、本実施の形態の問題分解装置100は、路線網の規模が大きい場合においても、運行計画を高速に立案することを補助することができる。
また、本実施の形態によれば、運行計画決定問題の解の精度があまり下がらないように、路線網と移動需要とを分解することができる。
***他の構成***
<変形例1>
本実施の形態は、交通機関を利用して荷物を運ぶ需要に対して適用されても良い。本変形例において、グループ分解部140は、具体例として、荷物の量を移動者の数に換算することにより移動者数を求める。
<変形例2>
路線網に含まれる1の路線の運行可能本数は、複数あっても良い。
ある路線の運行可能本数が区間毎に異なる場合、グループ分解部140は、具体例として、運行可能本数に応じてその路線を分割する。即ち、グループ分解部140は、本例において、運行可能本数が同一であり、かつ、線路がつながっている区間を1の路線とみなす。
時間帯によってある路線の運行可能本数が異なる場合、グループ分解部140は、具体例として、運行可能本数が最も少ない時間帯における運行可能本数をその路線の運行可能本数として路線網を分割する。
<変形例3>
出発地と、目的地との少なくとも一方は、路線網に含まれない地点であっても良い。本変形例において、出発地が路線網に含まれない地点である場合、具体例として、計画作成部130は、出発地から最寄駅までの通常の移動時間を求め、入力移動需要11に示される出発希望時刻に求めた移動時間を加算した時刻を出発希望時刻とみなして前述の処理を実行する。最寄駅は、典型的には、路線網に属する駅の内、出発地に最も近い駅である。目的地が路線網に含まれない地点である場合は、出発地が路線網に含まれない地点である場合と同様である。
<変形例4>
本実施の形態では、各機能構成要素をソフトウェアで実現する場合を説明した。しかし、変形例として、各機能構成要素はハードウェアで実現されても良い。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、問題分解装置100は、プロセッサ21に代えて、電子回路30を備える。あるいは、図示しないが、問題分解装置100は、プロセッサ21、メモリ22、及び補助記憶装置23に代えて、電子回路30を備える。電子回路30は、各機能構成要素(及びメモリ22と補助記憶装置23)の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路を、処理回路と呼ぶこともある。
電子回路30として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路30で実現しても良いし、各機能構成要素を複数の電子回路30に分散させて実現しても良い。あるいは、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されても良い。
前述したプロセッサ21とメモリ22と補助記憶装置23と電子回路30とを、総称して「プロセッシングサーキットリー」という。つまり、各機能構成要素の機能は、プロセッシングサーキットリーにより実現される。
***他の実施の形態***
前述した実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
また、実施の形態は、実施の形態1で示したものに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
11 入力移動需要、12 路線グループ、13 グループ内移動需要、14 運行計画、20 コンピュータ、21 プロセッサ、22 メモリ、23 補助記憶装置、24
通信装置、241 レシーバー、242 トランスミッター、25 入力IF、26 ディスプレイIF、27 入力装置、28 ディスプレイ、30 電子回路、40 信号線、41 ケーブル、42 ケーブル、91 路線グループ、92 路線グループ、100 問題分解装置、110 入力受付部、120 記憶部、121 路線網情報、122
移動需要情報、123 決定ルール、124 暫定運行計画、125 暫定移動計画、130 計画作成部、140 グループ分解部、150 需要分解部、160 出力部、200 運行計画装置、300 運行計画サーバ、400 端末、L1 路線、L2 路線、L3 路線、L4 路線、L5 路線、P 駅、Q 駅、S1 駅、S2 駅、S3
駅、S4 駅、S5 駅、S6 駅、X 移動需要、Y 移動需要、y1 移動需要、y2 移動需要。

Claims (11)

  1. 運行経路が固定されている路線網であって、路線及び前記路線が有する中継点を含む路線網の情報と、有限期間内に1以上の移動者が前記路線網内を移動する暫定的な計画を示す暫定移動計画とを記憶している記憶部と、
    前記中継点を境界にして、前記路線網を複数の路線グループに分解するグループ分解部と、
    前記暫定移動計画が前記複数の路線グループに含まれる2以上の路線グループに跨る場合に、前記暫定移動計画を用いて、前記2以上の路線グループに含まれる各路線グループについて、各路線グループに対応する情報であるグループ内移動需要として、各路線グループ内における前記1以上の移動者の少なくともいずれかの出発地と目的地との情報を含む情報であって、前記1以上の移動者の少なくともいずれかの移動需要を示す情報を作成する需要分解部と
    を備える問題分解装置。
  2. 前記暫定移動計画は、前記1以上の移動者の少なくともいずれかが前記中継点を出発する時刻と、前記1以上の移動者の少なくともいずれかが前記中継点に到着する時刻との少なくとも一方の情報を含んでおり、
    前記需要分解部は、各グループ内移動需要に、前記1以上の移動者の少なくともいずれかが各グループ内移動需要に対応する路線グループ内の出発地を出発する出発時刻と、前記1以上の移動者の少なくともいずれかが各グループ内移動需要に対応する路線グループ内の目的地に到着する到着時刻との情報を含める請求項1に記載の問題分解装置。
  3. 前記グループ分解部は、前記複数の路線グループそれぞれに属する中継点の総数間の差を小さくする最適化問題を解くことによって前記路線網を分解する請求項1又は2に記載の問題分解装置。
  4. 前記グループ分解部は、前記複数の路線グループそれぞれに属する路線の総数間の差を小さくする最適化問題を解くことによって前記路線網を分解する請求項1から3のいずれか1項に記載の問題分解装置。
  5. 前記記憶部は、複数の移動者に対応する暫定移動計画を記憶しており、
    前記グループ分解部は、前記複数の路線グループに含まれるある路線グループに属する路線から、前記複数の路線グループに含まれる他の路線グループに属する路線に乗り換える移動者の延べ数を少なくする最適化問題を解くことによって前記路線網を分解する請求項1から4のいずれか1項に記載の問題分解装置。
  6. 前記記憶部は、前記1以上の移動者が有限期間内に前記路線網内を移動する需要を示す移動需要情報と、前記路線網の暫定的な運行計画である暫定運行計画を記憶しており、
    前記移動需要情報と、前記暫定運行計画とを用いて前記暫定移動計画を作成し、作成した前記暫定移動計画を前記記憶部に記憶させる計画作成部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の問題分解装置。
  7. 前記記憶部は、運行することができる本数の上限を示す運行可能本数を、前記路線網に含まれる路線それぞれについて記憶しており、
    前記グループ分解部は、運行可能本数が少ない路線と乗り換えることができる中継点が複数の路線グループに跨がるケースの数を少なくする最適化問題を解くことによって前記路線網を分解する請求項6に記載の問題分解装置。
  8. 前記グループ分解部は、1の路線グループに含まれる運行可能本数が多い路線の数を少なくする最適化問題を解くことによって前記路線網を分解する請求項7に記載の問題分解装置。
  9. 前記計画作成部は、前記運行可能本数を用いて前記暫定運行計画を作成し、作成した前記暫定運行計画を前記記憶部に記憶させる請求項8に記載の問題分解装置。
  10. 記憶部が、運行経路が固定されている路線網であって、路線及び前記路線が有する中継点を含む路線網の情報と、有限期間内に1以上の移動者が前記路線網内を移動する暫定的な計画を示す暫定移動計画とを記憶しており、
    グループ分解部が、前記中継点を境界にして、前記路線網を複数の路線グループに分解し、
    需要分解部が、前記暫定移動計画が前記複数の路線グループに含まれる2以上の路線グループに跨る場合に、前記暫定移動計画を用いて、前記2以上の路線グループに含まれる各路線グループについて、各路線グループに対応する情報であるグループ内移動需要として、各路線グループ内における前記1以上の移動者の少なくともいずれかの出発地と目的地との情報を含む情報であって、前記1以上の移動者の少なくともいずれかの移動需要を示す情報を作成する問題分解方法。
  11. 運行経路が固定されている路線網であって、路線及び前記路線が有する中継点を含む路線網の情報と、有限期間内に1以上の移動者が前記路線網内を移動する暫定的な計画を示す暫定移動計画とを記憶しているコンピュータに、
    前記中継点を境界にして、前記路線網を複数の路線グループに分解させ、
    需要分解部が、前記暫定移動計画が前記複数の路線グループに含まれる2以上の路線グループに跨る場合に、前記暫定移動計画を用いて、前記2以上の路線グループに含まれる各路線グループについて、各路線グループに対応する情報であるグループ内移動需要として、各路線グループ内における前記1以上の移動者の少なくともいずれかの出発地と目的地との情報を含む情報であって、前記1以上の移動者の少なくともいずれかの移動需要を示す情報を作成させる問題分解プログラム。
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