JP7090458B2 - 不良物品検出システム、不良物品検出方法およびプログラム - Google Patents

不良物品検出システム、不良物品検出方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、不良物品検出システム、不良物品検出方法およびプログラムに関する。
物流業務において、梱包、荷役等の作業によって物品を破損することがあるため、不良物品を検出するシステムが開発されている。例えば、特許文献1には、被梱包物を梱包する梱包体に与えられた衝撃を検出する梱包体衝撃検出装置が開示されている。
特開2017-156236号公報
特許文献1に開示された装置では、物品を出荷する際の作業による物品の破損に備えるためには、出荷する梱包体に衝撃検知装置を取り付けなければならない。しかし、出荷する物品が多い場合には、すべての梱包体に衝撃検知装置を取り付けることはコストがかかり、衝撃検知装置を取り外して回収する作業が必要となるなどの作業負荷が大きいという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、低いコストと小さい作業負荷で不良物品を検出することができる不良物品検出システム、不良物品検出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の不良物品検出システムは、物品特定情報取得手段と、動作検出手段と、基準条件情報記憶手段と、動作判定手段と、不良物品情報出力手段と、実績情報取得手段と、基準条件情報更新手段と、を備える。物品特定情報取得手段は、作業対象の物品を特定する物品特定情報を取得する。動作検出手段は、作業者の動作を検出する。基準条件情報記憶手段は、動作の基準条件を表す基準条件情報を記憶する。動作判定手段は、動作検出手段が検出した動作が基準条件を満たすか否かを判定する。不良物品情報出力手段は、動作判定手段が、動作が基準条件を満たさないと判定した場合、物品特定情報で特定される物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する。実績情報取得手段は、作業者の動作と、該動作の対象の物品が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する。基準条件情報更新手段は、実績情報に基づいて、基準条件情報記憶手段に格納された基準条件情報を更新する。
本発明によれば、物品を扱う作業における作業者の動作を検出して、その動作が基準条件を満たすか否かを判定することによって、低いコストと小さい作業負荷で不良物品を検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る不良物品検出システムの機能ブロック図 本発明の実施の形態1に係る基準条件情報の一例を表す図 本発明の実施の形態1に係る不良物品検出システムのハードウェア構成図 本発明の実施の形態1に係る梱包作業の作業場の一例を表す図 本発明の実施の形態1に係る不良物品検出処理のフローチャート 本発明の実施の形態2に係る不良物品検出システムの機能ブロック図 本発明の実施の形態2に係る基準条件情報の一例を表す図 本発明の実施の形態2に係る基準条件情報更新処理のフローチャート 本発明の実施の形態3に係る不良物品検出システムの機能ブロック図 本発明の実施の形態3に係る不良物品検出システムのハードウェア構成図
(実施の形態1)
以下、本発明の不良物品検出システムを、物品を出荷する際の梱包作業に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
不良物品検出システム1は、図1に示すように、物品特定情報を取得する物品特定情報取得部11と、作業者の動作を検出する動作検出部12と、基準条件情報を記憶する基準条件情報記憶部13と、動作が基準条件を満たすか否かを判定する動作判定部14と、不良物品情報を出力する不良物品情報出力部15と、を備える。
物品特定情報取得部11は、梱包対象の物品を特定する物品特定情報を取得する。具体的には、物品特定情報取得部11は、作業者の操作によって、梱包対象の物品に付着されたバーコードを読み取る。そして、物品特定情報取得部11は、読み取った情報から物品の型番、製造番号等の物品特定情報を取得する。
動作検出部12は、作業者の動作を検出する。具体的には、動作検出部12は、三次元加速度センサを備え、定期的に、例えば1ミリ秒ごとに、作業者の手の動きを検知して、X軸、Y軸およびZ軸成分の加速度を表す加速度情報を取得する。
基準条件情報記憶部13は、動作の基準条件を表す基準条件情報KJが格納されている。基準条件情報KJは、図2に示すように、作業の内容ごとに、手の加速度、手の位置等の正常範囲を含む。例えば、作業者の手の加速度が大きいことは、物品を破損するような動きである可能性があり、また、手の位置が大きく動くことは物品を落下させた可能性がある。そこで、システム設計者は、あらかじめ、手の加速度および位置と、物品の破損の可能性との関連を分析して、基準条件情報KJを生成し、基準条件情報記憶部13に格納する。このように、基準条件情報記憶部13は、動作の基準条件を表す基準条件情報を記憶する基準条件情報記憶手段として機能する。
図1に戻り、動作判定部14は、動作検出部12が検出した動作が、基準条件情報記憶部13に格納された基準条件を満たすか否かを判定する。具体的には、動作判定部14は、動作検出部12が取得した加速度情報から、手の加速度のX軸成分、Y軸成分およびZ軸成分が、それぞれ基準条件情報KJに含まれる手の加速度のX軸成分、Y軸成分およびZ軸成分の正常範囲に含まれるか否かを判定する。
さらに、動作判定部14は、手の加速度を2回積分して手の位置を表す位置座標を算出する。具体的には、時刻tにおける速度v(t)および加速度a(t)と、時刻t=t1における速度v(t1)および位置r(t1)とに基づいて、時刻t=t2における速度v(t2)および位置r(t2)は、下記によって算出される。
Figure 0007090458000001
Figure 0007090458000002
動作判定部14は、このようにして算出した手の位置のX座標、Y座標およびZ座標が、基準条件情報KJに含まれる手の位置の正常範囲に含まれるか否かを判定する。そして、動作判定部14は、手の加速度の各軸成分と手の位置の各座標のいずれか1つが正常範囲に含まれない場合、動作が基準条件を満たさないと判定する。
不良物品情報出力部15は、動作判定部14が、動作が基準条件を満たさないと判定すると、物品特定情報取得部11が取得した物品特定情報を含み、その物品特定情報で特定される物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する。
次に、不良物品検出システム1のハードウェア構成について、図3を参照して説明する。不良物品検出システム1は、各種情報を処理する情報処理装置10と、バーコードを読み取るハンディターミナル20と、作業者の動作を検出する三次元加速度センサ30と、を備える。
情報処理装置10は、各種の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)101と、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)102と、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)103と、各種情報を記憶するハードディスクドライブ104と、操作を受け付けるキーボード105と、情報を表示するディスプレイ106と、情報を送受信するネットワークカード107と、を備える。
CPU101は、ハードディスクドライブ104に記憶されているプログラムをRAM102に読み出して実行することにより、後述する各種処理を実行する。
RAM102は、CPU101の作業領域として用いられる。
ROM103は、CPU101が実行する情報処理装置10の基本動作のための制御プログラム、BIOS(Basic Input Output System)等を記憶する。
CPU101、RAM102およびROM103は、協同して、前述の動作判定部14として機能する。
ハードディスクドライブ104は、情報を記憶する媒体であり、前述の基準条件情報KJ等が格納される。したがって、ハードディスクドライブ104は、前述の基準条件情報記憶部13として機能する。
キーボード105は、情報入力装置であり、ユーザの操作による各種情報の入力を受ける。
ディスプレイ106は、液晶パネル、プロジェクタ等の情報表示装置である。ディスプレイ106は、ユーザが操作するために必要な情報を表示する。
ネットワークカード107は、外部機器と通信する通信装置である。ネットワークカード107は、ハンディターミナル20および三次元加速度センサ30と通信可能に接続されている。
ハンディターミナル20およびネットワークカード107は、協同して、物品特定情報取得部11として機能する。また、三次元加速度センサ30およびネットワークカード107は、協同して、動作検出部12として機能する。
次に、梱包作業における不良物品検出システム1の動作について、図面を参照して説明する。
システム設計者は、図4に示すように、作業者2の作業現場において、作業開始位置を原点として、水平方向に沿ってX軸およびY軸を定義し、鉛直方向に沿ってZ軸を定義した上で、基準条件情報KJを生成して、基準条件情報記憶部13に格納する。この際、基準条件情報KJは、例えば、作業の内容、作業台の高さ、作業スペースの広さ等を考慮して、設定される。
作業者2は、三次元加速度センサ30を両手に装着して、物品3の梱包作業を開始する。そして、作業者2は、キーボード105を操作して、作業の内容を指定する情報を情報処理装置10に入力する。
情報処理装置10は、作業の内容を指定する情報を受けると、図5に示す不良物品検出処理を開始する。そして、物品特定情報取得部11は、作業者2の操作によって、物品3に付着されたバーコードを読み取って、物品特定情報を取得する(ステップS11)。このステップS11において、物品特定情報取得部11は、作業対象の物品を特定する物品特定情報を取得する物品特定情報取得手段として機能する。
次に、動作検出部12は、定期的に、例えば1ミリ秒ごとに、作業者2の動作を検出する(ステップS12)。具体的には、作業者2の両手に付着された三次元加速度センサ30が、三次元加速度を取得して、取得した加速度を表す加速度情報を情報処理装置10に送信する。このステップS12において、動作検出部12は、作業者2の動作を検出する動作検出手段として機能する。また、このステップS12は、作業者2の動作を検出する動作検出ステップとして機能する。さらに、このステップS12は、情報処理装置10にとっては、三次元加速度センサ30から作業者2の動作を表す情報である動作情報を取得する動作情報取得ステップとして機能する。
次に、動作判定部14は、動作検出部12が検出した動作が、基準条件情報記憶部13に格納された基準条件を満たすか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、動作判定部14は、1ミリ秒ごとに取得した加速度情報を、2回積分して手の位置を表す位置座標を算出する。また、直近の1秒分の加速度の平均値を取得する。そして、動作判定部14は、それぞれの手の直近の加速度の平均値の各軸成分が、基準条件情報KJの指定された作業の内容に該当する手の加速度の正常範囲に含まれるか否かを判定する。また、動作判定部14は、それぞれの手の位置の各座標が、基準条件情報KJの該当する作業内容の手の位置の正常範囲に含まれるか否かを判定する。動作判定部14は、これらの判定において、1つでも正常範囲に含まれない場合、動作が基準条件を満たさないと判定する。このステップS13において、動作判定部14は、動作検出手段が検出した動作が基準条件を満たすか否かを判定する動作判定手段として機能する。また、このステップS13は、動作検出ステップで検出した動作が基準条件を満たすか否かを判定する動作判定ステップとして機能する。
動作判定部14は、動作が基準条件を満たすと判定すると(ステップS13:Yes)、作業中の物品3に対する作業が終了したか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、作業者2は、作業中の物品3に対する作業が終了し、次の物品3の作業を開始する際、ハンディターミナル20によって、物品3に付着されたバーコードをスキャンする。また、作業者2は、すべての物品3に対する作業が終了した場合には、キーボード105を操作して、作業がすべて終了した旨の入力を行う。そこで、動作判定部14は、次の物品3のバーコードの読み取り情報が送信された場合、またはすべての作業が終了した旨の入力があった場合には、作業中の物品3に対する作業が終了したと判定し、それらの入力が無い場合には、動作判定部14は、作業中の物品3に対する作業が終了していないと判定する。
一方、ステップS13において、動作が基準条件を満たさないと判定すると(ステップS13:No)、不良物品情報出力部15は、ステップS11で取得した物品特定情報を含み、その物品特定情報で特定される物品3が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する(ステップS15)。このステップS15において、不良物品情報出力部15は、物品特定情報で特定される物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する不良物品情報出力手段として機能する。また、このステップS15は、動作の作業対象の物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する不良物品情報出力ステップとして機能する。
ステップS14において、動作判定部14が、作業中の物品3に対する作業が終了していないと判定すると(ステップS14:No)、ステップS12の処理に戻り、引き続き、動作検出部12は、作業者2の動作を検出する。
また、ステップS14において、動作判定部14は、作業中の物品3に対する作業が終了したと判定すると(ステップS14:Yes)、すべての物品3に対する作業が終了したか否かを判定する(ステップS16)。具体的には、作業者2は、すべての物品3に対する作業が終了すると、キーボード105を操作して、作業が終了したことを表す作業終了情報を入力する。したがって、動作判定部14は、作業終了情報を取得した場合には、すべての物品3に対する作業が終了したと判定し、逆に、作業終了情報を取得していない場合には、すべての物品3に対する作業が終了していないと判定する。
動作判定部14が、すべての物品3に対する作業が終了していないと判定すると(ステップS16:No)、次の物品3に対する作業が開始されるため、ステップS11の処理に戻る。
一方、動作判定部14が、すべての物品3に対する作業が終了したと判定すると(ステップS16:Yes)、情報処理装置10は、不良物品検出処理を終了する。
以上のように、不良物品検出システム1は、作業者2の両手に装着された三次元加速度センサ30が検知した手の加速度に基づいて、作業者2の動作が基準条件情報KJに規定された条件を満たすか否かを判定し、不良物品を検出する。
本実施の形態に係る不良物品検出システム1によれば、物品の数によってセンサ、装置等が増えることがないため、比較的低いコストで不良物品を検出することができる。また、センサ、装置等の回収の必要が無いため、作業負荷を小さくすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、基準条件情報KJをシステム設計者が設定する例を示した。本実施の形態では、基準条件情報KJを実績に基づいて更新する例を示す。以下、本実施の形態については、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
本実施の形態に係る不良物品検出システム1は、図6に示すように、実施の形態1において説明した機能部の他に、作業の実績を表す実績情報を取得する実績情報取得部16と、基準条件情報KJを更新する基準条件情報更新部17と、をさらに備える。
また、システム設計者は、図7に示すように、基準条件情報KJに作業者2を特定する情報を含み、手の加速度の正常範囲および手の位置の正常範囲を作業者2ごとに設定し、基準条件情報記憶部13に格納する。
図6に戻り、実績情報取得部16は、作業者2の動作と、動作の対象の物品3が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する。具体的には、動作検出部12は、検出した作業者2の両手の加速度を表す加速度情報を、ハードディスクドライブ104に格納しておく。そして、その物品3が不良物品であったか否かを、実際の不具合報告等を参考にして、担当者がキーボード105を操作して入力する。このようにして、実績情報取得部16は、作業者2の両手の加速度を表す加速度情報と、その物品3が不良物品であったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する。
基準条件情報更新部17は、実績情報に基づいて、基準条件情報記憶部13に格納された基準条件情報KJを更新する。実績情報には、作業者2を特定する情報も含み、基準条件情報KJは作業者2ごとに更新する。基準条件情報更新部17は、加速度情報と、その物品3が不良物品であったか否かとの相関関係を、機械学習によって学習し、不良物品となる可能性の高い手の加速度および手の位置を決定し、基準条件情報KJに反映する。機械学習のアルゴリズムとして、決定木、相関ルール、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等のさまざまなアルゴリズムを採用しても良い。
次に、基準条件情報KJを更新する処理について、図8を参照して説明する。
前提として、ハードディスクドライブ104には、不良物品検出処理において、動作検出部12が検出したそれぞれの作業者2の手の加速度情報が、作業対象であった物品3の物品特定情報とともに格納されている。
実績情報取得部16は、実績情報を登録する担当者によるキーボード105の操作によって、物品3が不良物品であったか否かの情報の入力を受けると、入力された情報に基づいて、実績情報を取得する(ステップS21)。具体的には、担当者は、物品3を特定する物品特定情報と、その物品3が不良物品であったか否かと、を関連付けた情報を入力する。実績情報取得部16は、入力された物品特定情報に基づいて、ハードディスクドライブ104に格納されている手の加速度情報を取得して、その加速度情報と、その物品3が不良物品であったか否かと、を関連付けた実績情報を取得する。このステップS21において、実績情報取得部16は、作業者の動作と、該動作の対象の物品3が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する実績情報取得手段として機能する。
次に、基準条件情報更新部17は、ステップS21で取得した実績情報に基づいて、基準条件情報記憶部13に格納された基準条件情報KJを更新する(ステップS22)。実績情報には、作業者2を特定する情報も含み、基準条件情報KJは作業者2ごとに更新する。基準条件情報更新部17は、手の加速度情報と、その物品3が不良物品であったか否かとの相関関係を、機械学習によって学習し、不良物品となる可能性の高い手の加速度および手の位置を決定し、基準条件情報KJに反映する。例えば、作業者2が物品3を落下させ、物品3を破損した場合、手の加速度のZ軸成分が絶対値の大きいマイナス値となり、手の位置のZ座標も、絶対値の大きいマイナス値となった実績があるものとする。そうすると、基準条件情報更新部17は、機械学習によって、手の加速度のZ軸成分が絶対値の大きいマイナス値または手の位置のZ座標が絶対値の大きいマイナス値を、不良物品となる可能性が高いものとして、それぞれの正常範囲から除外する。このステップS22において、基準条件情報更新部17は、基準条件情報記憶手段に格納された基準条件情報を更新する基準条件情報更新手段として機能する。
本実施の形態に係る不良物品検出システム1によれば、実績に基づいて基準条件情報KJを更新するため、より精度の高い、不良物品の検出が可能となる。また、基準条件情報KJを作業者2ごとに設定し、作業者2ごとの実績を反映することによって、作業者2による癖、熟練度等の違いを吸収した検出結果が得られる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、作業者2の作業中の動画を撮影し、撮影した基準条件情報KJを実績に基づいて更新する例を示す。以下、本実施の形態については、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
本実施の形態に係る不良物品検出システム1は、図9に示すように、実施の形態1において説明した機能部の他に、作業者2の動作を撮影する動画撮影部18と、動作を撮影した動画を再生する動画再生部19と、をさらに備える。
動画撮影部18は、作業者2の動作を撮影する。具体的には、図10に示すように、作業場所に設置したカメラ40が、情報処理装置10と通信可能に接続されている。そして、カメラ40は、作業者2の作業中の動作を撮影し、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、ネットワークカード107を介して撮影された動画を受信し、受信した動画をハードディスクドライブ104に格納する。このように、動画撮影部18は、作業者2の動作を撮影する動画撮影手段として機能する。
図9に戻り、動画再生部19は、動作判定部14が、動作が基準条件を満たさないと判定した場合、その動作を撮影した動画を再生する。具体的には、動画再生部19は、動作判定部14から、動作の日時、時刻、作業の内容、作業者2等の情報を取得して、これらの情報に基づいて、再生すべき動画と再生時刻とを特定する。このように、動画再生部19は、動作を撮影した動画を再生する動画再生手段として機能する。
より具体的には、動画再生部19は、図10に示すハードディスクドライブ104に格納された動画から、再生すべき動画と再生時刻とを特定する。そして、ディスプレイ106に、不良物品として検出した物品3の一覧を表示し、ユーザから実行の指示を待つ。そして、ユーザは、キーボード105を操作して、動画を再生する不良物品を選択する。そして、ディスプレイ106は、選択された不良物品を扱う作業において、基準条件を満たさないと判定された動作を撮影した動画を表示する。
本実施の形態に係る不良物品検出システム1によれば、作業者2の作業中の動画を撮影し、不良物品と検出された原因となる動作を撮影した動画を簡単に再生できる。これによって、作業現場の管理者は、不良物品検出システム1の検出結果だけでなく、作業者2の動作を動画で確認することによって、より正確な判断が可能となる。また、動画の選択、再生時刻の指定を簡便にすることによって、管理者の作業負荷が軽減される。
(変形例)
本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他の種々の変更が可能である。
上述した実施の形態では、物品3の梱包作業に適用する例を示した。本発明の範囲はこれに限られず、輸送、棚出、検品、荷役等の物流業務において物品3を扱うさまざまな作業に適用することができる。特に、1つの物品3は、通常複数の作業の対象となるため、それぞれの作業に本発明を適用することによって、実際に不具合があった場合、どの作業が起因しているのかを後で知ることができる。
上述した実施の形態において、物品特定情報は、1つの物品3を特定するものであっても、複数の物品3を特定するものであっても良い。複数の物品3を特定するものである場合、不良物品として、複数の物品3のうちのどれが不良物品であるかは不明である。したがって、1つの物品3を特定する方が、不良物品を特定しやすい。逆に、複数の物品3を特定する場合、ハンディターミナル20で1つ1つの物品3に付着されたバーコードを読み取る必要がなく、1つ1つの物品3にバーコードが付着されていなくても良いため、作業負荷が少なく、より簡単に実現可能である。
上述した実施の形態に係る動作検出部12は、作業者2の両手に装着された三次元加速度センサ30によって、作業者2の動作を検出する例を示した。本発明の範囲はこれに限られず、モーションキャプチャによって作業者2の動作を検出しても良い。モーションキャプチャは、光学式、慣性センサ、機械式、磁気、映像のいずれの方式でも良い。
上述した実施の形態に係る不良物品情報出力部15は、不良物品を特定する情報とともに、検出した原因となる動作がどのように基準範囲から外れたかを出力しても良い。例えば、手の加速度と位置のどちらが基準範囲からどの程度外れたかを出力する。このようにすれば、担当者は、不良物品である可能性を判断しやすくなり、また、基準条件情報KJの妥当性を評価することができる。
上述した実施の形態に係る基準条件情報KJは、動作の正常範囲が設定されている例を示した。しかし、本発明の範囲はこれに限られず、実績に基づいて正常動作の値と、許容範囲とが別個に設定されていても良い。この場合、正常動作の値を実績に基づいて更新しやすくなる。また、統計値、例えば分散、偏差、平均等を設定しても良い。
本実施の形態に係る情報処理装置10は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する情報処理装置10を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協同して動作することによって、1つの情報処理装置10を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給してもよい。
また、上述の機能の一部をOS(Operating System)が提供する場合には、OSが提供する機能以外の部分をプログラムで提供すればよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 不良物品検出システム、2 作業者、3 物品、10 情報処理装置、11 物品特定情報取得部、12 動作検出部、13 基準条件情報記憶部、14 動作判定部、15 不良物品情報出力部、16 実績情報取得部、17 基準条件情報更新部、18 動画撮影部、19 動画再生部、20 ハンディターミナル、30 三次元加速度センサ、40 カメラ、101 CPU、102 RAM、103 ROM、104 ハードディスクドライブ、105 キーボード、106 ディスプレイ、107 ネットワークカード、KJ 基準条件情報。

Claims (7)

  1. 作業対象の物品を特定する物品特定情報を取得する物品特定情報取得手段と、
    作業者の動作を検出する動作検出手段と、
    動作の基準条件を表す基準条件情報を記憶する基準条件情報記憶手段と、
    前記動作検出手段が検出した前記動作が前記基準条件を満たすか否かを判定する動作判定手段と、
    前記動作判定手段が、前記動作が前記基準条件を満たさないと判定した場合、前記物品特定情報で特定される物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する不良物品情報出力手段と、
    前記作業者の動作と、該動作の対象の物品が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する実績情報取得手段と、
    前記実績情報に基づいて、前記基準条件情報記憶手段に格納された基準条件情報を更新する基準条件情報更新手段と、を備える、
    不良物品検出システム。
  2. 前記動作検出手段は、前記作業者の手の加速度を検出し、
    前記動作判定手段は、前記動作検出手段が検出した加速度が前記基準条件を満たすか否かを判定する、
    請求項1に記載の不良物品検出システム。
  3. 前記動作検出手段は、前記作業者の手の加速度を検出し、
    前記動作判定手段は、前記動作検出手段が検出した加速度に基づいて前記作業者の手の位置を表す位置を算出して、算出した位置が前記基準条件を満たすか否かを判定する、
    請求項1に記載の不良物品検出システム。
  4. 前記基準条件情報記憶手段は、作業者ごとに前記動作の基準条件を表す基準条件情報を記憶し、
    前記基準条件情報更新手段は、作業者ごとの前記実績情報に基づいて、前記基準条件情報記憶手段に格納された基準条件情報を更新し、
    前記動作判定手段は、前記動作検出手段が検出した前記動作が前記基準条件を満たすか否かを、作業者ごとに判定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の不良物品検出システム。
  5. 前記作業者の動作を撮影する動画撮影手段と、
    前記動作判定手段が、前記動作が前記基準条件を満たさないと判定した場合、該動作を撮影した動画を再生する動画再生手段と、をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1項に記載の不良物品検出システム。
  6. 作業者の動作を検出する動作検出ステップと、
    前記動作検出ステップで検出した前記動作が基準条件を満たすか否かを判定する動作判定ステップと、
    前記動作判定ステップで、前記動作が前記基準条件を満たさないと判定した場合、前記動作の作業対象の物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する不良物品情報出力ステップと、
    前記作業者の動作と、該動作の対象の物品が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する実績情報取得ステップと、
    前記実績情報に基づいて、前記基準条件を更新する基準条件更新ステップと、を備える、
    不良物品検出方法。
  7. コンピュータに、
    作業者の動作を表す動作情報を取得する動作情報取得ステップと、
    前記動作情報取得ステップで取得した前記動作情報が表す動作が基準条件を満たすか否かを判定する動作判定ステップと、
    前記動作判定ステップで、前記動作が前記基準条件を満たさないと判定した場合、前記動作の作業対象の物品が不良物品であることを表す不良物品情報を出力する不良物品情報出力ステップと、
    前記作業者の動作と、該動作の対象の物品が不良となったか否かと、を関連付けた情報である実績情報を取得する実績情報取得ステップと、
    前記実績情報に基づいて、前記基準条件を更新する基準条件更新ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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