JP7090021B2 - 自動車用内燃機関 - Google Patents

自動車用内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP7090021B2
JP7090021B2 JP2018224045A JP2018224045A JP7090021B2 JP 7090021 B2 JP7090021 B2 JP 7090021B2 JP 2018224045 A JP2018224045 A JP 2018224045A JP 2018224045 A JP2018224045 A JP 2018224045A JP 7090021 B2 JP7090021 B2 JP 7090021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
passage
water
return
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018224045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020084943A (ja
Inventor
智也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2018224045A priority Critical patent/JP7090021B2/ja
Publication of JP2020084943A publication Critical patent/JP2020084943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7090021B2 publication Critical patent/JP7090021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Description

本願発明は、水冷式の排気ターボ過給機を備えた自動車用内燃機関に関するものである。
多くの自動車用内燃機関で、排気ターボ過給機が使用されている。この排気ターボ過給機は、高温の排気ガスに晒される。そこで、熱害を抑制するため、排気ターボ過給機に冷却水ジャケットを設けて水冷式とすることが提案されており、その例が特許文献1に開示されている。
他方、内燃機関は、付属装置としてラジエータを備えており、冷却水は、冷却水の水温によって弁体が開閉するサーモ弁の働きにより、所定温度になるまではラジエータを経由せずにウォータポンプに戻って、所定温度に至るとラジエータへの通水が開始されるように、自動的に制御されている。
サーモ弁は、ラジエータへの冷却水の送り通路に設ける場合と、ラジエータとウォータポンプとの間の戻り通路に設ける場合とがあるが、特許文献1では、サーモ弁はラジエータへの冷却水送り通路に設けており、排気ターボ過給機を経由した冷却水が流れる戻り通路の終端を、ラジエータからの送り通路に接続している。
従って、特許文献1では、水温が低くてラジエータに冷却水が流れない暖機状態では、排気ターボ過給機への冷却水も流れは停止しており、水温が上昇してラジエータへの通水が開始されると、排気ターボ過給機への通水も開始される。すなわち、特許文献1では、ラジエータへの冷却水の流れと排気ターボ過給機への流れとが連動している。
なお、特許文献1では、冷却水を排気ターボ過給機に送る送り通路に流量制御バルブを設けており、冷却水がラジエータに流れる通常状態において、排気ターボ過給機に流れる冷却水の水量を調節できるようになっている。
特開昭60-192828号公報
さて、排気ターボ過給機における冷却対象箇所は、一般には、タービンハウジングと軸受部(センターハウジング)とに分けられる。そして、特許文献1は軸受部を水冷構造としているが、軸受部については、暖機運転時に冷却するとオイルの粘度低下を招くため、特許文献1のように暖機運転時に通水しないことは合理的であると云える。
他方、タービンハウジングは高温の排気ガスに晒されるため、暖機運転時においても高温になる。従って、タービンハウジングは、暖機運転時にも冷却する必要性が生じやすい。特に、軽量化のためにハウジングをアルミ製にした場合は、アルミは耐熱性が低いため、タービンハウジングの冷却の必要性が高くなる。
従って、特許文献1のように、排気ターボ過給機への通水とラジエータへの通水とを連動させた構造では、暖機運転時にタービンハウジングを熱害から保護し難い場合が生じることが懸念される。
また、近年の自動車(乗用車)において、変速装置として搭載されているCVTでは、オイルの粘度を低くして伝動効率を高めるため、シリンダヘッドを経由した冷却水でオイルを加温するCVTウォーマを設けているが、暖機運転時においては、オイルの更なる早期昇温が望まれる。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、
「内部にウォータジャケットが形成されたシリンダヘッドと、タービンハウジングにウォータジャケットが形成された排気ターボ過給機と、CVTのオイルを加温するCVTウォーマと、冷却水を冷却するラジエータとを備えており、
前記排気ターボ過給機におけるウォータジャケットの冷却水出口に、前記ラジエータに至る戻り通路が接続されていて、サーモ弁が閉じている暖機状態では、前記排気ターボ過給機のウォータジャケットを通過した冷却水は前記戻り通路には流れずに、前記サーモ弁が開いた通常状態では、前記排気ターボ過給機のウォータジャケットを通過した冷却水は前記戻り通路からラジエータに流れるようになっている」
という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は、上記基本構成において、
「前記暖機状態においても冷却水を前記排気ターボ過給機のウォータジャケットに流すための戻りバイパス通路を設けており、
かつ、前記戻りバイパス通路から流出した冷却水がCVTウォーマへの通水通路に流入しやすくなるように、前記戻りバイパス通路の出口を前記CVTウォーマへの通水通路の入り口の近傍に配置している」
という特徴的な構成が付加されている。
また、請求項2の発明は、請求項1において、
「前記戻りバイパス通路に流量制御バルブを設けている」
という構成になっている。この場合は、流量制御バルブには、全閉状態と全開状態とに切替えられるタイプと、流量を段階的又は無段階的に調節できるタイプとの両方を含んでいる。
本願発明では、戻りバイパス通路を設けたことにより、暖機状態においても、排気ターボ過給機のタービンハウジングを冷却水で冷却できる。従って、タービンハウジングを軽量化のためにアルミ製としたり薄肉化したりした場合であっても、タービンハウジングを熱害から保護することができる。従って、排気ターボ過給機を、排気ガスによる損傷などの弊害を防止しつつ軽量化することが容易になる。
また、冷却水の温度が所定温度に上昇してラジエータに通水している通常状態では、排気ターボ過給機のタービンハウジングを通過した冷却水は、ラジエータに向かう部分と戻りバイパス通路に向かう部分とに分かれるが、冷却水がバイパス通路にも流れることにより、排気ターボ過給機のタービンハウジングを通過する冷却水の流れ抵抗は低くなるため、通常状態において排気ターボ過給機への通水量を増大できる。
従って、排気ターボ過給機のタービンハウジングを冷却する必要性が高くなる通常状態においても、排気ターボ過給機のタービンハウジングを的確に冷却することができる。なお、サーモ弁が開いている通常状態では、バイパス通路に流入した冷却水は、ラジエータ送り通路に戻すことができるため、バイパス通路を設けたことに起因して冷却水の冷却性が悪化するような不具合は生じない。
本願発明は、戻りバイパス通路から流出した冷却水がCVTウォーマへの通水通路に流入しやすくなっている点も特徴にしており、この特徴により、排気ターボ過給機のタービンハウジングを通過して昇温した冷却水によって、CVTのオイルが加温される。従って、CVTのオイルの早期昇温を促進して、CVTの動力伝達効率向上に貢献できる。
そして、内燃機関(ガソリン機関)は排気ガスの浄化のために触媒を備えているが、請求項2の発明では、戻りバイパス通路に流量制御バルブを設けているため、例えば、始動後でまだ触媒が活性温度に至っていない状態では、タービンハウジングへの冷却水の流れを停止又は抑制することにより、触媒に向かう排気ガスの温度低下を抑制して触媒の早期活性化を図ることができる。或いは、サーモ弁が開いている通常状態において、回転数に応じてタービンハウジングに流れる水量を増大させることにより、タービンハウジングを的確に冷却することが出来る。なお、CVTウォーマへの通水通路に流入した冷却水が車内暖房用のヒータコアにも流れる構成になっている場合は、ヒータコアの早期昇温にも貢献して、暖房の効きを良くすることもできる。
実施形態の概念図である。 暖機状態での概念図である。 通常状態での概念図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを備えており、それぞれウォータジャケットが形成されている。便宜的に、シリンダブロック1のウォータジャケットはブロックジャケットと呼んで符号3で示し、シリンダヘッド2のウォータジャケットはヘッドジャケットと呼んで符号4で示す。
シリンダブロック1(或いは図示しないフロントカバー)に、クランク軸で駆動されるウォータポンプ5を設けており、ウォータポンプ5の吐出口とブロックジャケット3の一端部とが、吐出通路6を介して連通している。ブロックジャケット3に流入した冷却水は、一端から他端方向に流れつつ(或いは、気筒群を略1周するように流れつつ)、シリンダヘッド2に形成された連通穴7を介してヘッドジャケット4に流入していく。
ヘッドジャケット4では、冷却水は、一端から他端に向けて(フロントカバーを設けている前部)から(ミッション8を設けている後部に向けて)流れるようになっている。シリンダヘッド2及びシリンダブロック1の他端部に、シリンダヘッド2を通過した冷却水が流入する冷却水制御部9を設けている。冷却水制御部9は、図では、シリンダヘッド2とシリンダブロック1とに跨がった状態に表示しているが、一般には、シリンダヘッド2の箇所のみに形成することが多い。
内燃機関は、付属装置として、排気ターボ過給機10とスロットルバルブ11、ラジエータ12を備えており、スロットルバルブ11には、加温された冷却水が通るスロットルウォーマ13を設けて、既述のミッション8には、CVT作動油を加温するCVTウォーマ14が内蔵されている。また、自動車には、車内暖房のためのヒータコア15を設けている。
まず、冷却水の基本的な流れについて述べると、冷却水制御部9は、差圧弁17によって区画された送り室18と逃がし室19とに区分されており、逃がし室19とウォータポンプ5(の流入口)とがメイン戻り通路20によって接続されている。また、逃がし室19とラジエータ戻り通路21とが、サーモ弁22を介して接続されている。メイン戻り通路20はシリンダブロック1に内蔵されたような状態に表示しているが、パイプで構成することもあるし、シリンダヘッド2に内蔵することもある。
ラジエータ12の入り口に接続されたラジエータ送り通路23の始端は、ヘッドジャケット4の一端部に接続されている。但し、図の表示は便宜的なものであり、実際には、冷却水制御部9を通過した冷却水がラジエータ送り通路23に流入する。従って、ラジエータ送り通路23の始端は、点線で付加した線23aで示すように、冷却水制御部9の送り室18に接続されているのに等しい。
(2).細部の説明
排気ターボ過給機10は、排気ガスで駆動されるタービン翼24と吸気を圧縮するコンプレッサ翼25とを備えており、タービン翼24を囲うタービンハウジング26に、ウォータジャケット27を設けている。便宜的に、このウォータジャケット27を、タービンジャケットと呼ぶ。
排気ターボ過給機10は、既述のタービンハウジング26と、圧縮通路が形成されたコンプレッサハウジング、セミフローテング軸受を設けたセンターハウジングを備えており、各ハウジングはアルミ製になっている。この場合、タービンハウジング26とセンターハウジングとは一体品とすることができる。
タービンジャケット27に冷却水を送る過給機送り通路28は、ブロックジャケット3の一端部に接続されている。従って、タービンジャケット27には温度が低い冷却水が流入する。但し、図示の態様は例示であり、過給機送り通路28は、ヘッドジャケット4の適宜部位に接続することも可能である。
タービンジャケット27を通過した冷却水が排出される過給機戻り通路29は、ラジエータ送り通路23の中途部に接続されているが、タービンジャケット27を通過した冷却水の戻し手段として、過給機戻り通路29とは別に、冷却水制御部9に接続された過給機戻りバイパス通路30を設けており、この戻りバイパス通路30に、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)で制御される流量制御バルブFを設けている。
なお、過給機戻りバイパス通路30も戻り通路であるので、符号29で示すものを過給機第1戻り通路と呼び、符号30で示すものを過給機第2戻り通路と呼ぶことも可能である。
スロットルウォーマ13とCVTウォーマ14とヒータコア15には、冷却水制御部9の送り室18に接続された1本の共通送り通路32から、三方弁33を介して送水されている。すなわち、共通送り通路32に、スロットルウォーマ送り通路34と、CVTウォーマ送り通路35と、ヒータコア送り通路36とが三方弁33を介して接続されている。三方弁33はサーモ方式の自動弁であってもよいし、冷却水温度等に関連してECUによって遠隔的に制御される弁であってもよい。
スロットルウォーマ13とCVTウォーマ14とヒータコア15とは、三方弁33を介することなく、共通送り通路32から単純に分岐させてもよい。また、スロットルウォーマ送り通路34とCVTウォーマ送り通路35とヒータコア送り通路36とは、それぞれ独立して冷却水制御部9の送り室18に接続してもよい。更に、ヒータコア15には常に通水させても差し支えないので、スロットルウォーマ13とCVTウォーマ14とのうち一方又は両方のみの流れを弁で制御することも可能である。
スロットルウォーマ戻り通路37とヒータコア戻り通路38とは、共通戻り通路39を介して冷却水制御部9の送り室18に接続されている。敢えて述べるまでもないが、スロットルウォーマ戻り通路37とヒータコア戻り通路38とは、個別に冷却水制御部9に接続してもよい。
過給機戻りバイパス通路30の終端と共通送り通路32の始端とは、冷却水制御部9の送り室18に設けた小室18aに開口している。すなわち、小室18aは、送り室18の一部に仕切り40を設けることによって袋状に形成されており、小室18aにおいて、過給機戻りバイパス通路30の終端と共通送り通路32の始端とを近接させている。
従って、過給機戻りバイパス通路30から排出された冷却水を、共通送り通路32に効率よく流入させることができる。過給機戻りバイパス通路30の開口方向と共通送り通路32の開口方向とを略一致させると、過給機戻りバイパス通路30から共通送り通路32への冷却水の流れ込みをより確実化できて好適である。
CVTウォーマ戻り通路41は、メイン戻り通路20に接続されている。但し、符号42を付した点線で示すように、冷却水制御部9の送り室18に接続することも可能である。CVTウォーマ14は、CVTオイルの油温がある程度の温度を越えるとCVTクーラとして機能するが、この場合は、CVTウォーマ14を経由した冷却水はラジエータ12によって冷却するのが好ましいので、点線42に示す配管は合理的であるともいえる。
(3).制御態様
冷却水の温度が所定値よりも低い暖機状態では、図2に示すように、サーモ弁22は閉じて差圧17が開いている。従って、ラジエータ12には通水されないが、過給機戻りバイパス通路30の存在により、排気ターボ過給機10のタービンジャケット27には冷却水が流れる(循環する)。従って、排気ターボ過給機をアルミ製として軽量化しつつ、焼き付けや焼損のような問題を防止できる。
さて、内燃機関は排気ガスを浄化する触媒(三元触媒)を備えているが、触媒は、ある程度の温度に昇温しないと活性化せずに浄化効率が悪いという性質がある。そこで、機関を始動してから触媒が活性化するまでの間は、タービンジャケット27への通水を停止することにより、排気ガスの温度低下を防止して触媒の早期活性化を促進することができる。
タービンジャケット27への通水の停止時間は、始動してから何秒というように時間で設定しておいてもよいし、触媒ケースに設けた温度センサと連動させて、触媒ケース内の雰囲気温度が予め設定した値になるまでというように設定してもよい。或いは、触媒ケース内の雰囲気温度が予め設定した値になってから何秒経過後まで停止する、というような設定も可能である。
更に、流量制御バルブFは、全開と全閉との切替え方式と、流量を無段階又は段階的に制御できる調節方式とのいずれも採用できる。切替え方式の場合は、電磁ソレノイド駆動タイプを採用したらよいし、調節方式の場合はモータ駆動タイプを採用したらよい。
調節方式を採用した場合は、例えば、機関が始動してから所定時間の間、流量を徐々に増加させていく、といった制御が可能である。冷却水の温度やオイルの温度、触媒ケース内の雰囲気温度などに応じて流量制御バルブFの回動を調節することも可能である。
スロットルウォーマ13とCVTウォーマ14とヒータコア15とには、暖機状態でも、共通送り通路32を介して、シリンダヘッド2で加温された冷却水が送水される。従って、車内の暖房や、スロットルバルブの動きの円滑化(凍結防止)、CVTオイルの加温を行うことができる。
そして、本実施形態では、排気ターボ過給機10のタービンジャケット27で加温された冷却水が、冷却水制御部9における送り室18の小室18aを介して共通送り通路32に流れ込むため、ヒータの効きを良くしたり、CVTオイルの早期昇温を促進して動力伝動効率の向上に貢献したり、スロットルバルブ11の動きの円滑に貢献できる。
冷却水の温度が所定値よりも高くなった通常状態では、図3に示すように、サーモ弁22は開いて差圧弁17は閉じている。従って、排気ターボ過給機10を冷却した冷却水のうちの一部は、過給機戻り通路29及びラジエータ戻り通路21を介してラジエータ12に至り、残りは、過給機戻りバイパス通路30を介して冷却水制御部9における送り室18の小室18aに至る。
そして、サーモ弁22が開いていても、スロットルウォーマ13とCVTウォーマ14とヒータコア15とには冷却水制御部9の送り室18から通水されるが、共通戻り通路39から排出された冷却水は、既述のようにラジエータ送り通路23に送られて、ラジエータ12で冷却される。他方、CVTウォーマ14を通過した冷却水は、CVTウォーマ戻り通路41及びメイン戻り20を介してウォータポンプ5に吸引される(CVTウォーマ14を経由した冷却水をラジエータ12に流してもよいことは、既に述べたとおりである。)。
サーモ弁22が開いている通常状態では、排気ターボ過給機10を通過し冷却水は、過給機戻り通路29と過給機戻りバイパス通路30とに流入するが、過給機戻り通路29しかない場合に比べて、タービンジャケット27を通る冷却水の流れ抵抗は小さくなるため、内燃機関が高回転域にあって排気ターボ過給機10が高速回転している場合でも、タービンハウジング26を的確に冷却できる。
本実施形態では、通常状態においても、流量制御バルブFを制御して戻りバイパス通路30の流量を制御することにより、好適な運転状態を実現可能である。例えば、機関の回転数が高くなるとタービンハウジング26が受ける熱量も増大するため、機関の回転数に比例させて流量制御バルブFの開度を調節することにより、タービンハウジング26を的確に冷却することができる。
この場合、タービンハウジング26の温度がいったん上昇すると、機関の回転数が低下してもタービンハウジング26の温度は急には低下しないため、流量制御バルブFの閉じ制御は、ある程度のタイムラグをおいて行うのが好ましい。より正確な制御のためには、タービンハウジング26の温度を検知する温度センサを設けて、タービンハウジング26の温度が予め設定した安全温度以下になるように制御するのが好ましい。
サーモ弁22が開いている通常状態でも、アイドリング回転域では流量制御バルブFの開度をゼロにするか又は抑制することにより、ウォータポンプ5の負担を軽減することが可能である。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、流量制御バルブFを備えていない構成も採用可能である。
本願発明は、自動車用内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 ブロックジャケット(シリンダブロックのウォータジャケット)
4 ヘッドジャケット(シリンダヘッドのウォータジャケット)
5 ウォータポンプ
8 ミッション
9 冷却水制御部
10 排気ターボ過給機
12 ラジエータ
14 CVTウォーマ
19 逃がし室
22 サーモ弁
23 ラジエータ送り通路
26 タービンハウジング
27 タービンジャケット(タービンハウジングのウォータジャケット)
28 過給機送り通路
29 過給機戻り通路
30 過給機戻りバイパス通路
32 共通送り通路
35 CVTウォーマ送り通路
39 共通戻り通路
41 CVTウォーマ戻り通路
F 流量制御バルブ

Claims (2)

  1. 内部にウォータジャケットが形成されたシリンダヘッドと、タービンハウジングにウォータジャケットが形成された排気ターボ過給機と、CVTのオイルを加温するCVTウォーマと、冷却水を冷却するラジエータとを備えており、
    前記排気ターボ過給機におけるウォータジャケットの冷却水出口に、前記ラジエータに至る戻り通路が接続されていて、サーモ弁が閉じている暖機状態では、前記排気ターボ過給機のウォータジャケットを通過した冷却水は前記戻り通路には流れずに、前記サーモ弁が開いた通常状態では、前記排気ターボ過給機のウォータジャケットを通過した冷却水は前記戻り通路からラジエータに流れるようになっている構成であって、
    前記暖機状態においても冷却水を前記排気ターボ過給機のウォータジャケットに流すための戻りバイパス通路を設けており、
    かつ、前記戻りバイパス通路から流出した冷却水がCVTウォーマへの通水通路に流入しやすくなるように、前記戻りバイパス通路の出口を前記CVTウォーマへの通水通路の入り口の近傍に配置している、
    自動車用内燃機関。
  2. 前記戻りバイパス通路に流量制御バルブを設けている、
    請求項1に記載した自動車用内燃機関。
JP2018224045A 2018-11-29 2018-11-29 自動車用内燃機関 Active JP7090021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018224045A JP7090021B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 自動車用内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018224045A JP7090021B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 自動車用内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020084943A JP2020084943A (ja) 2020-06-04
JP7090021B2 true JP7090021B2 (ja) 2022-06-23

Family

ID=70907118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018224045A Active JP7090021B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 自動車用内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7090021B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157102A (ja) 2006-12-22 2008-07-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置
JP2008274900A (ja) 2007-05-07 2008-11-13 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の冷却系装置
US9188051B1 (en) 2014-06-24 2015-11-17 GM Global Technology Operations LLC System and method of thermal management for an engine
JP2018131977A (ja) 2017-02-15 2018-08-23 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却水通路構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157102A (ja) 2006-12-22 2008-07-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置
JP2008274900A (ja) 2007-05-07 2008-11-13 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の冷却系装置
US9188051B1 (en) 2014-06-24 2015-11-17 GM Global Technology Operations LLC System and method of thermal management for an engine
JP2018131977A (ja) 2017-02-15 2018-08-23 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却水通路構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020084943A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8291870B2 (en) Cooling systems
CN106715856B (zh) 带有燃烧发动机和冷却系统的内燃机
CN102356217B (zh) 用于注油转动或摆动部件的方法和设备
JP2712711B2 (ja) 内燃機関の冷却方法及びその装置
US7237511B2 (en) Cooling device of engine
US8720421B2 (en) Turbo-charging apparatus for vehicle engine
US9709065B2 (en) System and method for a turbocharger driven coolant pump
RU2607143C2 (ru) Двигатель внутреннего сгорания с наддувом и жидкостным охлаждением
US10619553B2 (en) Engine-controlling device
JP2006528297A (ja) 自動車用内燃機関
US8615998B2 (en) Lubrication device of turbocharger of engine for vehicle
GB2429763A (en) Cooling system comprising heat exchangers for motor vehicle cold start operation
KR20190057389A (ko) 내연기관
JP4017767B2 (ja) エンジンの潤滑オイル供給装置
JP7090021B2 (ja) 自動車用内燃機関
JP2008031865A (ja) 内燃機関の冷却システム
WO2009113366A1 (ja) 内燃機関の冷却装置
US10794260B2 (en) Coolant pump for vehicle, cooling system provided with the same and control method for the same
KR20190040454A (ko) 내연기관 작동 방법, 내연기관, 및 자동차
KR20190040456A (ko) 내연기관 작동 방법, 내연기관, 및 자동차
JP3713720B2 (ja) 車両用内燃機関の吸気温制御装置
JP2015105604A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014109208A (ja) 自動車用内燃機関
JP7184457B2 (ja) 内燃機関の冷却水系統の構造
JP7291054B2 (ja) エンジン冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7090021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150