JP7089410B2 - 圧力調整器及び漏洩検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、圧力調整器及び漏洩検知システムに関する。
従来、例えばLPガスボンベからの高圧ガスを元調整器によって一次減圧し、一次減圧された燃料ガスを親調整器及び子調整器によって二次減圧する燃料ガス供給システムが提案されている。このようなシステムにおいて、親調整器はメイン流路に設けられ、子調整器は親調整器をバイパスするバイパス流路に設けられている。また、親調整器と子調整器とは設定圧力が異なっており、設定流量未満の燃料ガスは子調整器のみを介してバイパス流路を流れ、設定流量以上の燃料ガスは親調整器及び子調整器の双方を介して双方の流路を流れるようになっている。さらに、バイパス流路には、漏洩検知センサを搭載したマイコンガスメータ等の装置が設けられている。このような燃料ガス供給システムは、下流側に配管亀裂等が生じて微少な漏洩が発生した場合、微少流量がバイパス流路のみを流れることとなり、漏洩検知センサからの信号に基づいて微少漏洩を検知することができる(例えば特許文献1,2参照)。
特開平3-41300号公報 特開平5-296873号公報
ここで、本件発明者は、特願2017-105238に係る発明を出願している。この出願に係る発明の1つには、圧力調整器の減圧室に小孔を形成すると共に、圧力調整器の出口側に弁機構を設けたものがある。この発明において、小孔は、漏洩検知センサ側につながっており、弁機構は、燃料ガスの流量が設定流量未満であるときに弁閉状態となり前記設定流量以上であるときに弁開状態となる。このため、燃料ガスの流量が設定流量未満であるときには、燃料ガスが小孔を介して漏洩検知センサ側のみに流れ、燃料ガスの流量が設定流量以上であるときには、燃料ガスが小孔及び圧力調整器の出口を介して流れる。また、下流側に配管亀裂等が生じて微少な漏洩が発生した場合、微少流量は小孔を介して流れることとなり、漏洩検知センサからの信号に基づいて微少漏洩を検知することができる。
しかし、圧力調整器の出口側に弁機構を設けた場合、ダイヤフラムの動作に応じて弁機構を動作させるためのレバー部材を備える必要があり、このレバー部材が設けられることによって減圧室がダイヤフラムの動作方向に大きくなってしまう。この結果、圧力調整器の減圧室に導入された燃料ガスは、従来の圧力調整器に比較して急拡大すると共に出口側から排出される際には急縮小することとなり、圧力損失が従来のものよりも大きくなってしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ダイヤフラムの動作に応じて出口側に設けられた弁機構を動作させるレバー部材を備える場合において、圧力損失の増加を抑制することが可能な圧力調整器及び漏洩検知システムを提供することにある。
本発明に係る圧力調整器は、ダイヤフラムと、リンク機構と、レバー部材と、レバー部材に接続され、ダイヤフラムが所定位置にあるとき、及び、所定位置から一面側へ所定量未満で変位しているときに弁閉状態となり、ダイヤフラムが所定位置から一面側へ所定量以上変位したときに弁開状態となって燃料ガスを排出する弁機構とを備えている。また、圧力調整器は、減圧室に小孔が形成されると共に、燃料ガスが流通可能な状態で減圧室を分割する壁部を有している。壁部は、分割した一方の空間をダイヤフラムに面する第1空間とし、分割した他方の空間を、導入した燃料ガスを弁機構まで誘導する第2空間とする。
本発明に係る圧力調整器によれば、燃料ガスが流通可能な状態で減圧室を分割する壁部を有し、壁部は、分割した一方の空間をダイヤフラムに面する第1空間とし、分割した他方の空間を、導入した燃料ガスを弁機構まで誘導する第2空間とする。このため、減圧室に流入した燃料ガスは基本的に第2空間を通じて弁機構まで誘導されることから、たとえ減圧室がダイヤフラムの動作方向に大きくなったとしても、燃料ガスの急拡大が抑えられることとなり、圧力損失の増加が抑えられる。従って、ダイヤフラムの動作に応じて出口に設けられた弁機構を動作させるレバー部材を備える場合において、圧力損失の増加を抑制することができる。
また、本発明に係る漏洩検知システムは、上記圧力調整器と、圧力調整器に取り付けられる漏洩検知装置とを備えている。漏洩検知装置は、一端側が小孔に接続され、他端側が弁機構の下流側に接続され、弁機構の上流側から下流側までをバイパスするバイパス流路と、バイパス流路に設けられて下流側における燃料ガスの微少漏洩を検知するための漏洩検知センサとを有する。
本発明に係る漏洩検知システムによれば、漏洩検知装置は、小孔に接続され、弁機構の上流側から下流側までをバイパスするバイパス流路と、バイパス流路に設けられて下流側における燃料ガスの微少漏洩を検知するための漏洩検知センサと、を有する。このため、圧力調整器の小孔からバイパス流路を形成し、この流路を利用して漏洩検知することができるため、漏洩検知システムのコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、ダイヤフラムの動作に応じて出口に設けられた弁機構を動作させるレバー部材を備える場合において、圧力損失の増加を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る圧力調整器を含む漏洩検知システムの構成図である。 図1に示した漏洩検知装置の内部構成を示す断面図である。 図1に示した一次調整器及び二次調整器の詳細を示す断面図である。 図3に示した弁機構の拡大図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る圧力調整器を含む漏洩検知システムの構成図である。なお、図1においては漏洩検知システムを背面側から図示している。
図1に示すように、本実施形態に係る漏洩検知システム1は、一次調整器10と、二次調整器(圧力調整器)20と、漏洩検知装置30とから構成されている。
一次調整器10は、いわゆる切替機能付きの元調整器であって、左右に接続されるLPガスボンベ(図示せず)のうち、どちらから燃料ガスを導入するかを選択するための操作部となる切替レバー(図示せず)を正面側に備えている。また、一次調整器10は、内部にダイヤフラム等を備えており、ダイヤフラムの動作に応じて内部の弁体を開閉動作させることによって高圧の燃料ガスを中圧とする一次減圧を行う構成となっている。一次減圧された燃料ガスは、二次調整器20に供給される。
二次調整器20は、一次減圧された中圧の燃料ガスを低圧とする二次減圧を行うものである。また、漏洩検知装置30は、二次調整器20と並列的に設けられるものであって、微少漏洩を検出するためのものである。二次調整器20についても一次調整器10と同様に、内部にダイヤフラム(後述の符号21)等を備えており、ダイヤフラムの動作に応じて内部の減圧弁(後述の符号27)を開閉動作させることによって二次減圧を行う。二次減圧された燃料ガスは、下流側に供給される。
二次調整器20は、燃料ガスの流量が設定流量未満である場合に、燃料ガスを漏洩検知装置30側に導入させる。また、二次調整器20は、燃料ガスの流量が設定流量以上である場合に、燃料ガスの一部を漏洩検知装置30側に導入させ、残りの燃料ガスを漏洩検知装置30に導入させることなく出口配管20aから排出する。
図2は、図1に示した漏洩検知装置30の内部構成を示す断面図である。図2に示すように、漏洩検知装置30は、二次調整器20から燃料ガスを導入する導入孔30aと、導入した燃料ガスを二次調整器20に戻す排出口30bとを備えている。なお、排出口30bは、後述するように、二次調整器20のうち弁機構(後述の符号43)の下流側に燃料ガスを戻すように二次調整器20に接続されている。このように漏洩検知装置30は、導入孔30aから排出口30bまでの流路(バイパス流路)31が、後述の弁機構をバイパスする。よって、流路31は、バイパス流路として機能することとなる。また、本実施形態において漏洩検知装置30は、流路31が二次調整器20のガス流れ方向(すなわち図1及び図2に示す上下方向)に沿って延在している。
また、漏洩検知装置30は、流路31に多層ユニット32と、漏洩検知センサ33とを備えている。多層ユニット32は、内部に複数の分流坂を有した四角筒状の部材である。漏洩検知センサ33は、例えば超音波式流量検知ユニットによって構成され、多層ユニット32内に超音波信号を送信して受信するための2つの超音波送受信器と、2つの超音波送受信器にて送受信された超音波信号の伝搬時間から流量を計測するための計測基板とを備えている。
ここで、二次調整器20よりも下流側において小さな配管亀裂等が発生した場合、微少な漏洩が発生する。微少漏洩時の流量は上記設定流量よりも小さいことから、燃料ガスは漏洩検知装置30の流路31を通じて流れることとなる。漏洩検知センサ33は、このような微少流量を検知することとなる。
なお、図2からも明らかなように、漏洩検知装置30の流路31は、特許文献1,2において設けられていた子調整器に相当するものが設けられないようになっている。このため、流路31は、上流部31aの燃料ガスを略同圧状態のまま下流部31bまで流す構造となっている。ここで、略同圧状態とは、多層ユニット32を通過する際の圧力損失については許容する概念であり、従来の子調整器のような積極的な減圧がないことを示す概念である。
図3は、図1に示した一次調整器10及び二次調整器20の詳細を示す断面図である。二次調整器20は、減圧室Dと、大気圧室Aと、ダイヤフラム21と、コイルスプリング22と、軸部材(リンク機構)23と、作動竿(リンク機構)24と、ピン25と、棒状部材26と、減圧弁27とを備えている。
減圧室Dは、一次調整器10から導入された燃料ガスを一時的に保持する部位である。大気圧室Aは、外部と連通することにより内部が大気圧となる部位である。ダイヤフラム21は、周縁が筐体Bに固定された略円形の薄膜であって、減圧室Dと大気圧室Aとを気密に隔てるものである。また、ダイヤフラム21は、コイルスプリング22により減圧室D側(一面側)に付勢されている。
軸部材23は、ダイヤフラム21の中心を軸方向に貫通して設けられる部材であって、減圧室D側の先端に作動竿24の一端側が取り付けられている。作動竿24は略L字形状となる部材であって一次調整器10側に延びており、L字の屈曲部分近傍にピン25が設けられている。作動竿24は、このピン25を中心に回動可能となっている。また、作動竿24の他端は、棒状部材26に接続されている。また、棒状部材26の先端には減圧弁27が接続されている。減圧弁27は、一次調整器10からの燃料ガスを導入したり遮断したりする弁である。
このような二次調整器20は、図3に示すように、ダイヤフラム21が所定位置にあるときに、減圧弁27を弁座に接触させて弁閉状態とし、燃料ガスの導入を遮断している。このような状態から燃料ガスが使用されると、減圧室Dの圧力が低下する。減圧室Dの圧力が低下すると、コイルスプリング22の付勢力によってダイヤフラム21が一面側に変位する。このとき、軸部材23も一面側に変移し、軸部材23の先端に取り付けられた作動竿24はピン25を中心として回動する。この回動によって、減圧弁27は上方に変位する。以上により、減圧弁27は弁座から離れて弁開状態となり、燃料ガスを減圧室Dに導入させる。
その後、減圧室Dに燃料ガスが導入されると、減圧室Dの圧力が上昇する。これにより、ダイヤフラム21は、コイルスプリング22の付勢力に抗して他面側に変位する。このとき、軸部材23も他面側に変移し、作動竿24はピン25を中心として前述とは逆方向に回動する。この回動によって、減圧弁27は下方に変位する。以上により、減圧弁27は弁座に押圧して燃料ガスの導入を遮断する。以後、二次調整器20は、上記の動作を繰り返しながら、燃料ガスを減圧する。
また、二次調整器20は、レバー部材41と、ピン42と、弁機構43とを備えている。レバー部材41は、一端がピン42を介して筐体Bに対して回動可能に接続され、他端が弁機構43のシャフト(後述の符号43c)に接続されている。また、レバー部材41は、軸部材23を上下方向に貫通するように設けられている。このため、レバー部材41は、ダイヤフラム21の動作に応じてピン42を中心に回動する。
図4は、図3に示した弁機構43の拡大図である。図4に示すように、二次調整器20は出口配管20a(図1及び図3参照)の上流側に弁機構43が設けられている。弁機構43は、弁体43aと、コイルスプリング43bと、シャフト43cとを備えている。
弁体43aは、減圧室Dから出口配管20aにつながる筐体部分(以下弁座43dという)に対して押し付けられることにより弁閉状態となり、弁座43dから離間することにより弁開状態となるものである。コイルスプリング43bは、弁体43aを弁座43dに押し付けるための付勢力を発生させるものである。シャフト43cは、弁体43aの動作方向(具体的には弁体43aから減圧室D側の方向であって図4の他面側)に沿って延びる棒状の部材である。
このシャフト43cの他面側には貫通孔TH1が形成されており、レバー部材41は貫通孔TH1を挿通している。貫通孔TH1は、遊び空間PSだけレバー部材41の厚みよりも大きく形成されている。
加えて、図3に示すように、本実施形態に係る二次調整器20は壁部WPを有している。壁部WPは、上下方向に連続して形成されている。具体的に壁部WPは、棒状部材26の設置位置から弁機構43(図4に示す弁座43d)まで連続して形成されている。この壁部WPは、図4に示すように下方端に通気口WP1が形成されることで、燃料ガスが流通可能な状態で減圧室Dを分割している。この壁部WPは、分割した一方の空間をダイヤフラム21に面する第1空間D1とし、分割した他方の空間を、導入した燃料ガスを弁機構43(特に弁体43a)まで誘導する第2空間D2とする。
さらに、壁部WPには、シャフト43cが貫通する貫通孔TH2が形成されている。この貫通孔TH2にはシャフト43cの動作方向に延びる補助壁AWが設けられており、シャフト43cの動作時におけるガタ(軸振れ)を防止するようになっている。なお、図による詳細を省略しているが、シャフト43cは弁座43dの近傍部位においても同様にガタが防止されるようになっており、本実施形態においては2箇所によって支持された構造となっている。また、シャフト43cについては可能であれば、3箇所以上で支持されてもよい。
さらに、図3に示すように、減圧室Dのうち第2空間D2には、第1小孔(小孔)B1が形成されている。また、弁機構43の下流側(出口配管20a)には、第2小孔B2が形成されている。第1小孔B1は図2に示した導入孔30aに接続されており、第2小孔B2は排出口30bに接続されている。
次に、本実施形態に係る二次調整器20を含む漏洩検知システム1の動作を説明する。
まず、LPガスボンベからの高圧の燃料ガスは、一次調整器10に導入され、一次調整器10において一次減圧される。そして、一次減圧された燃料ガスは、二次調整器20に流入し、二次調整器20において二次減圧される。二次減圧された燃料ガスは、出口配管20aを通じて需要者側に供給される。
ここで、需要者側において比較的小さな流量(設定流量未満)の燃料ガスが使用されたとする。この場合、減圧室D内の燃料ガスは漏洩検知装置30を介して出口配管20aから需要者側に供給される。また、減圧室D内の燃料ガスが供給されることによって、減圧室D内の圧力は低下する。これにより、ダイヤフラム21はコイルスプリング22の付勢力によって一面側に移動する。
ダイヤフラム21が一面側に移動すると、軸部材23も一面側に移動して、ピン25を中心にして作動竿24が回動する。これにより、棒状部材26を通じて減圧弁27が弁座から離れ、一次調整器10から二次調整器20に燃料ガスが導入される。
ここで、流量が設定流量未満であると、ダイヤフラム21への一面側への移動量は、所定位置(図3に示す位置)から所定量未満となる。この所定量未満の移動量は、弁機構43のシャフト43cの遊び空間PSによって吸収され、レバー部材41は弁体43aを一面側に押し下げることなく、弁機構43は弁閉状態のまま維持される。よって、需要者が燃料ガスを使用し続ける限り、燃料ガスは、漏洩検知装置30のみを介して流れ続けることとなる。
なお、設定流量未満の流量が需要者側での使用でなく、配管亀裂等による微少漏洩である場合も、上記と同様に燃料ガスは漏洩検知装置30を介して流れ続けることとなる。漏洩検知装置30は、このような設定流量未満の流量が所定日数(例えば30日であって、1~30日で変更可)に亘って継続して流れていることを検知した場合、微少漏洩が発生していると判断する。
漏洩検知装置30は、微少漏洩が発生していると判断した場合、不図示の表示部からその旨を警告表示させることとなる。なお、漏洩検知装置30は、微少漏洩が発生していると判断した場合、適宜の箇所に設けられる遮断弁を閉じてもよいし、ガス管理センター側に通報するようになっていてもよい。また、漏洩検知装置30は、他の装置(例えばガスメータ)の表示部を利用して警告表示してもよいし、他の装置(例えばガス警報器)の音声出力部を利用して音声警告してもよい。
一方、需要者側において比較的大きな流量(設定流量以上)の燃料ガスが使用されたとすると、減圧室D内の圧力は低下して、ダイヤフラム21はコイルスプリング22の付勢力によって一面側に移動する。ダイヤフラム21が一面側に移動すると、棒状部材26を通じて減圧弁27が弁座から離れ、一次調整器10から二次調整器20に燃料ガスが導入される。
ここで、流量が設定流量以上であると、ダイヤフラム21への一面側への移動量は、所定位置(図3に示す位置)から所定量以上となる。この所定量以上の移動量は、シャフト43cの遊び空間PSを超えており、レバー部材41は弁体43aを一面側に押し下げる。これにより、弁機構43は弁開状態となる。よって、燃料ガスは、漏洩検知装置30を介して流れ続けることはもとより、弁機構43を介して流れることとなる。
なお、この場合においてシャフト43cは、貫通孔TH2及び補助壁AWによって支持されると共に、弁座43dの近傍においても支持されることから、一面側に移動するにあたり軸振れが少なく弁体43aを押し下げることとなる。また、シャフト43cが元の位置に復帰する際にも軸振れが少なくなる。
さらに、二次調整器20は、燃料ガスが流れる場合において、壁部WPが設けられて形成された第2空間D2によって、第1空間D1側に流入し難くなり、急拡大することなく圧力損失の増加が抑えられている。すなわち、燃料ガスは、第2空間D2によってスムーズに弁機構43まで誘導されることとなり、圧力損失の増加が抑えられる。
このようにして、本実施形態に係る二次調整器20によれば、燃料ガスが流通可能な状態で減圧室Dを分割する壁部WPを有し、壁部WPは、分割した一方の空間をダイヤフラム21に面する第1空間D1とし、分割した他方の空間を、導入した燃料ガスを弁機構43まで誘導する第2空間D2とする。このため、減圧室Dに流入した燃料ガスは基本的に第2空間D2を通じて弁機構43まで誘導されることから、たとえ減圧室Dがダイヤフラム21の動作方向に大きくなったとしても、燃料ガスの急拡大が抑えられることとなり、圧力損失の増加が抑えられる。従って、ダイヤフラム21の動作に応じて出口側に設けられた弁機構43を動作させるレバー部材41を備える場合において、圧力損失の増加を抑制することができる。
また、弁機構43の弁動作方向に沿って延びるシャフト43cが壁部WPを貫通して設けられているため、壁部WPはシャフト43cについて弁動作方向への移動を許容しつつもシャフト43cを支持する支持部として機能することとなる。これにより、弁機構43の軸振れを抑制して適切な弁動作をさせることができる。
さらに、本実施形態に係る漏洩検知システム1によれば、漏洩検知装置30は、第1小孔B1に接続され、弁機構43の上流側から下流側までをバイパスする流路31と、流路31に設けられて下流側における燃料ガスの微少漏洩を検知するための漏洩検知センサ33とを有する。このため、二次調整器20の第1小孔B1から流路31を形成し、この流路31を利用して漏洩検知することができるため、漏洩検知システム1のコンパクト化を図ることができる。
また、流路31は二次調整器20のガス流れ方向に沿って設けられると共に上流部31aの燃料ガスを略同圧状態のまま下流部31bまで流すものであることから、子調整器が設置されることなくコンパクトな構造とすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
例えば本実施形態に係る漏洩検知装置30は、流路31内に超音波式の流量センサを備え、これにより微少漏洩を判断しているが、これに限らず、流路31内には、フローセンサなどの他のタイプの流量センサが設けられていてもよい。また、本実施形態において漏洩検知装置30は、流量式の微少漏洩の判断を行っているが、これに限らず、圧力式の微少漏洩の判断を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において漏洩検知装置30の排出口30bは二次調整器20の出口配管20aに接続されて燃料ガスを二次調整器20の出口配管20aに戻すようにしているが、これに限らず、二次調整器20よりも下流側に設けられた配管等に燃料ガスを戻すようになっていてもよい。
さらに、上記実施形態において、漏洩検知装置30は上下方向の長さが二次調整器20の長さ未満とされており、一層のコンパクト化が図られているが、これに限らず、二次調整器20以上の長さとなっていてもよい。
加えて、漏洩検知装置30と二次調整器20とをつなぐ配管(例えば図1の符号L)の長さ(左右方向の長さ)が漏洩検知装置30の上下方向の長さよりも小さくされており、漏洩検知装置30が二次調整器20の背面に隠れるように配置されているが、これに限らず、左右方向の長さが比較的長い配管によって接続されて、漏洩検知装置30の大部分が二次調整器20に隠れないようになっていてもよい。
1 :漏洩検知システム
20 :二次調整器(圧力調整器)
20a :出口配管
21 :ダイヤフラム
24 :作動竿(リンク機構)
25 :ピン(リンク機構)
30 :漏洩検知装置
31 :流路(バイパス流路)
31a :上流部
31b :下流部
33 :漏洩検知センサ
41 :レバー部材
43 :弁機構
43c :シャフト
43d :弁座
A :大気圧室
B1 :第1小孔(小孔)
D :減圧室
D1 :第1空間
D2 :第2空間
WP :壁部

Claims (4)

  1. 他面が大気圧室からの圧力を受け、一面が燃料ガスの導入側となる減圧室からの圧力を受けるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムが所定位置にあるときに前記減圧室への燃料ガスの導入を遮断し、前記ダイヤフラムが前記所定位置から一面側に移動した場合に前記減圧室に燃料ガスを導入させるリンク機構と、
    前記ダイヤフラムに連動して動作するレバー部材と、
    前記レバー部材に接続され、前記ダイヤフラムが前記所定位置にあるとき、及び、前記所定位置から一面側へ所定量未満で変位しているときに弁閉状態となり、前記ダイヤフラムが前記所定位置から一面側へ所定量以上変位したときに弁開状態となって燃料ガスを排出する弁機構と、を備え、前記減圧室に小孔が形成された圧力調整器であって、
    燃料ガスが流通可能な状態で前記減圧室を分割する壁部を有し、
    前記壁部は、分割した一方の空間を前記ダイヤフラムに面する第1空間とし、分割した他方の空間を、導入した燃料ガスを前記弁機構まで誘導する第2空間とする
    ことを特徴とする圧力調整器。
  2. 前記弁機構は、弁動作方向に沿って延びるシャフトを有し、
    前記シャフトは、前記レバー部材に連結されて動作可能となると共に、前記壁部を貫通して設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力調整器。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された圧力調整器と、前記圧力調整器に取り付けられる漏洩検知装置と、を備えた漏洩検知システムであって、
    前記漏洩検知装置は、
    一端側が前記小孔に接続され、他端側が前記弁機構の下流側に接続され、前記弁機構の上流側から下流側までをバイパスするバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられて下流側における燃料ガスの微少漏洩を検知するための漏洩検知センサと、を有する
    ことを特徴とする漏洩検知システム。
  4. 前記バイパス流路は、前記圧力調整器のガス流れ方向に沿って延在すると共に、当該バイパス流路内の上流部の燃料ガスを略同圧状態のまま下流部まで流す
    ことを特徴とする請求項3に記載の漏洩検知システム。
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