JP7088702B2 - 電源供給回路および電源供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多相電源の供給回路に関するものであり、特に、電源供給の安定化に関するものである。
情報処理システムへの給電設備として三相四線型の交流電源による給電システムが用いられることがある。そのような給電システムでは、各電源相の交流電源をAC/DCコンバータで直流電源に変換し、情報処理システムへの給電が行われる。各電源相に対応するAC/DCコンバータの出力をそれぞれ異なる装置やモジュールに接続することで、多くの機器に電源を供給することができる。そのような電源システムにおいて、いずれかの電源相に異常が生じた場合には、対応するAC/DCコンバータが停止し、接続されている機器への電源供給が突然停止し得る。情報処理システムの各機器への電源が停止すると、データ消失等が生じ、異常部の交換などを含め情報処理システムの復旧に時間を要する恐れがある。そのため、三相四線型の給電システムにおいて、いずれかの電源相の供給に異常が生じた場合にも、電源の供給を出力変動を抑制して継続できる技術があることが望ましく、関連する技術の開発が行われている。そのような、電源の供給に異常が生じた場合にも、電源の供給を継続する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、三相交流電源に関するものである。特許文献1の三相交流電源は、後段の整流回路によって単相でも出力可能な機能を有している。特許文献1の三相交流電源は、欠相が生じた際に単相での運転に切り替えることで電源の供給を継続することができるとしている。
特開2007-329980号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1の三相交流電源は、いずれかの電源相に異常が生じた際に後段の整流回路において単相の出力への切り替えを行っている。そのような構成において異常を検出する場合には、異常を検出してから運転を切り替えるまでの間で、電圧の変動が大きくなる恐れがある。また、その影響を抑制すると後段の整流回路の構成が複雑になり得る。よって、特許文献1の技術は、電源に異常が生じた際に、出力の変動を抑制しつつ電源の供給を継続する技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、電源に異常が生じた際に、出力の変動を抑制しつつ電源の供給を継続することができる電源供給回路を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の電源供給回路は、スイッチ手段と、変換手段と、経路切替手段と、監視手段と、スイッチ制御手段を備えている。スイッチ手段は、それぞれ異なる電源相に接続された少なくとも3本の電源線において、電気的な接続状態と切断状態とを切り替える。変換手段は、電源線ごとにスイッチ手段よりも後段に備えられ、電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換する。経路切替手段は、スイッチ手段と変換手段との間において電源線のうち2本ずつをそれぞれ接続する導電線である接続線に備えられ、接続する2本の電源線間の電気的な接続状態と切断状態とを切り替える。監視手段は、変換手段に入力される電源の異常の有無を監視する。スイッチ制御手段は、監視手段が異常を検知したときに、異常を検知した電源相に接続された電源線のスイッチ手段を切断状態とする。また、スイッチ制御手段は、正常に電源が供給されているいずれかの電源線と、異常が生じた電源線の間の接続線の経路切替手段を接続状態とする。
本発明の電源供給方法は、それぞれ異なる電源相に接続され、電気的な接続状態と切断状態とを切り替える第1のスイッチをそれぞれ有する少なくとも3本の電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換して出力する。本発明の電源供給方法は、交流電源を直流電源に変換する際に、電源線それぞれに供給されている電源の異常の有無を監視する。本発明の電源供給方法は、異常を検知したときに、異常を検知した電源相に接続された電源線のスイッチを切断状態とする。本発明の電源供給方法は、正常に電源が供給されているいずれかの電源線と、異常が生じた電源線の間の接続線に備えられている第2のスイッチを接続状態とする。本発明の電源供給方法は、正常に電源が供給されている電源線から異常が生じた電源線に電源を供給する。
本発明によると、電源に異常が生じた際に、出力の変動を抑制しつつ電源の供給を継続することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態のAC/DCコンバータの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の給電制御部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の給電制御回路の動作フローを示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の電源供給回路の構成の概要を示したものである。本実施形態の電源供給回路は、スイッチ手段1と、変換手段2と、経路切替手段3と、監視手段4と、スイッチ制御手段5を備えている。スイッチ手段1は、それぞれ異なる電源相に接続された少なくとも3本の電源線において、電気的な接続状態と切断状態とを切り替える。変換手段2は、電源線ごとにスイッチ手段1よりも後段に備えられ、電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換する。経路切替手段3は、スイッチ手段1と変換手段2との間において電源線のうち2本ずつをそれぞれ接続する導電線である接続線に備えられ、接続する2本の電源線間の電気的な接続状態と切断状態とを切り替える。監視手段4は、変換手段2に入力される電源の異常の有無を監視する。スイッチ制御手段5は、監視手段4が異常を検知したときに、異常を検知した電源相に接続された電源線のスイッチ手段1を切断状態とする。また、スイッチ制御手段5は、正常に電源が供給されているいずれかの電源線と、異常が生じた電源線の間の接続線の経路切替手段3を接続状態とする。
本実施形態の電源供給回路は、変換手段2において交流電源から直流電源に変換する際に、監視手段4において、電源の異常の有無を監視している。監視手段4において電源
の異常が検知されたとき、スイッチ制御手段5は、異常を検知した電源相に接続された電源線のスイッチ手段1を切断状態とすることで異常のある電源が変換手段2に入力されることを防止している。また、スイッチ制御手段5は、正常に電源が供給されている電源線と、異常が生じた電源線の間の接続線の経路切替手段3を接続状態とすることで異常が生じた電源線に接続されている変換手段2への電源の供給を継続させている。このような構成とすることで、本実施形態の電源供給回路は、供給させる電源の変動を抑制しつつ電源の供給を継続することができる。その結果、本実施形態の電源供給回路を用いることで電源に異常が生じた際に、出力の変動を抑制しつつ電源の供給を継続することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の電源システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の電源システムは、三相四線型の交流電源を、直流電源に変換する電源供給回路によって情報処理装置等の機器に電源を供給する給電設備である。本実施形態の電源システムは、R相、S相およびT相、すなわち、互いに位相が異なる第1の電源相、第2の電源相および第3の電源相の交流電源をそれぞれ対応するAC/DCコンバータで直流電源に変換して出力する。
本実施形態の電源システムは、R相電源部11と、S相電源部12と、T相電源部13と、ニュートラル線14と、第1のスイッチ15と、第2のスイッチ16と、第3のスイッチ17を備えている。また、本実施形態の電源システムは、第1の経路切替スイッチ18と、第2の経路切替スイッチ19と、第3の経路切替スイッチ20をさらに備えている。また、本実施形態の電源システムは、第1のAC/DCコンバータ30-1と、第2のAC/DCコンバータ30-2と、第3のAC/DCコンバータ30-3と、給電制御部40をさらに備えている。
R相電源部11、S相電源部12およびT相電源部13は、外部の三相四線型の交流電源のR相、S相およびT相の電源相に対応する電源線にそれぞれ接続されている。また、ニュートラル線14は、外部の三相四線型の交流電源の中性線と接続されている電源線である。
第1のスイッチ15は、R相電源部11と、第1のAC/DCコンバータ30-1を電気的に接続する導電線である第1の電源線上に備えられている。第1のスイッチ15は、給電制御部40の制御に基づいて、R相電源部11と第1のAC/DCコンバータ30-1の間の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。
第2のスイッチ16は、S相電源部12と、第2のAC/DCコンバータ30-2を電気的に接続する導電線である第2の電源線上に備えられている。第2のスイッチ16は、給電制御部40の制御に基づいて、S相電源部12と第2のAC/DCコンバータ30-2の間の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。
第3のスイッチ17は、T相電源部13と、第3のAC/DCコンバータ30-3を電気的に接続する導電線である第3の電源線上に備えられている。第3のスイッチ17は、給電制御部40の制御に基づいて、T相電源部13と第3のAC/DCコンバータ30-3の間の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。また、本実施形態の第1のスイッチ15、第2のスイッチ16および第3のスイッチ17の機能は、第1の実施形態のスイッチ手段1に相当する。
第1の経路切替スイッチ18は、第1の電源線と第2の電源線を接続する導電線である第1の接続線上に備えられている。第1の経路切替スイッチ18は、第1の電源線と第2の電源線の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。
第2の経路切替スイッチ19は、第2の電源線と第3の電源線を接続する導電線である第2の接続線上に備えられている。第2の経路切替スイッチ19は、第2の電源線と第3の電源線の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。
第3の経路切替スイッチ20は、第1の電源線と第3の電源線を接続する導電線である第3の接続線上に備えられている。第3の経路切替スイッチ20は、第1の電源線と第3の電源線の電気的な接続の有無の切り替えを行うスイッチである。また、本実施形態の第1の経路切替スイッチ18、第2の経路切替スイッチ19および第3の経路切替スイッチ20の機能は、第1の実施形態の経路切替手段3に相当する。
第1のAC/DCコンバータ30-1、第2のAC/DCコンバータ30-2および第3のAC/DCコンバータ30-3の構成について説明する。図3は、第1のAC/DCコンバータ30-1、第2のAC/DCコンバータ30-2および第3のAC/DCコンバータ30-3の構成をAC/DCコンバータ30として示した図である。
AC/DCコンバータ30は、AC/DC変換部31と、欠相検出部32と、消費電流検出部33をそれぞれ備えている。
AC/DC変換部31は、入力される交流電源を直流電源に変換して出力する。また、本実施形態のAC/DCコンバータ31の機能は、第1の実施形態の変換手段2に相当する。
欠相検出部32は、AC/DC変換部31に給電される交流電源の電圧を監視する機能を有する。欠相検出部32は、AC/DC変換部31に給電される交流電源の電圧があらかじめ設定された基準値以下であったときに、異常を検知したことを示す情報を異常検知信号として給電制御部40に出力する。異常の検知を判断する電圧の基準値は、あらかじめ欠相検出部32に保存されている。異常の検知を判断する電圧の基準値は、電源システムの出力電圧の規格に基づいて設定されている。異常の検知を判断する電圧の基準値は、異常の徴候を検出する電圧として設定されていてもよい。また、本実施形態の欠相検出部32の機能は、第1の実施形態の監視手段4に相当する。
消費電流検出部33は、AC/DCコンバータ30において消費される消費電流値を計測する。消費電流検出部33は、計測した消費電流値の情報を消費電流値信号として給電制御部40に出力する。
給電制御部40の構成について説明する。図4は、本実施形態の給電制御部40の構成を示した図である。本実施形態の給電制御部40は、スイッチ動作制御部41と、給電経路制御部42と、記憶部43を備えている。
スイッチ動作制御部41は、給電経路制御部42からの要求に基づいて各スイッチに電気的に接続状態であるオンと電気的に切断状態であるオフを切り替える制御信号を送る機能を有する。スイッチ動作制御部41は、第1のスイッチ15、第2のスイッチ16および第3のスイッチ17に、電気的に接続状態であるオンと切断状態であるオフを切り替える信号を第1の切替信号、第2の切替信号および第3の切替信号として送る。また、スイッチ動作制御部41は、第1の経路切替スイッチ18、第2の経路切替スイッチ19および第3の経路切替スイッチ20に、電気的に接続状態であるオンと切断状態であるオフを切り替える信号を第1の経路切替信号、第2の経路切替信号および第3の経路切替信号として送る。
給電経路制御部42は、給電を行っている経路における異常が生じた際に他の経路からの給電に切り替える機能を有する。給電経路制御部42は、いずれかの電源相に対応するAC/DCコンバータから異常検知信号を受け取ったときに、異常を検出した電源相とAC/DCコンバータを接続するスイッチをスイッチ動作制御部41を介して切断する。すなわち、給電経路制御部42は、異常が検出された電源相に対応する第1のスイッチ15、第2のスイッチ16または第3のスイッチ17の電気的に切断状態、すなわち、オフとなるように各スイッチの切り替えを行う。
給電経路制御部42は、異常が生じた経路の切断を行ったとき、他の2つの経路のうち消費電流値の小さい経路を判断する。給電経路制御部42は、各電源相の経路に対応するAC/DCコンバータから消費電流値信号として送られてくる消費電流値のデータを保持している。給電経路制御部42は、消費電流値の小さいと判断した経路と、異常が生じた経路とを接続する経路切替スイッチがオンとなるようにスイッチ動作制御部41を介して制御する。
給電経路制御部42は、各AC/DCコンバータから送られてくる消費電流値のデータを記憶部43に保存する。給電経路制御部42は、各AC/DCコンバータの消費電流値の平均値を算出し、最新の消費電流値の情報を保持する。消費電流値の平均値は、例えば、単位時間当たりの平均値として算出される。単位時間当たりの平均値を算出する際の期間は、出力に影響の無い範囲の揺らぎの影響を受けずに変動を検出できる期間としてあらかじめ設定されている。所定の時間当たりの平均値の情報を保持しておくことで、給電経路制御部42は、異常が生じた際の経路の選択を短時間で行うことができる。また、本実施形態の給電経路制御部42の機能は、第1の実施形態のスイッチ制御手段5に相当する。
記憶部43は、給電経路制御部42を介して入力されるAC/DCコンバータの消費電流値のデータを保存する。
本実施形態の電源システムの動作について説明する。始めに、本実施形態の電源システムの正常時の動作について説明する。
外部電源から供給されるR相、S相およびT相の互いに位相の異なる3相の交流電源は、R相電源部11、S相電源部12およびT相電源部13を介して電源システム内に入力される。また、通常の動作時は、第1のスイッチ15、第2のスイッチ16および第3のスイッチ17は、それぞれオン状態、すなわち、導通状態にある。R相、S相およびT相の交流電源は、各経路を介して第1のAC/DCコンバータ30-1、第2のAC/DCコンバータ30-2および第3のAC/DCコンバータ30-3に入力される。
各AC/DCコンバータ30に入力された交流電源は、AC/DC変換部31で直流電源に変換され、電源システムに接続されている情報処理装置等に供給される。また、欠相検出部32は、AC/DC変換部31に給電される交流電源の電圧を監視し、異常の有無を監視する。また、消費電流検出部33は、AC/DCコンバータ30内部において消費される消費電流値を計測し、計測結果を給電制御部40に出力する。給電制御部40の給電経路制御部42は、各AC/DCコンバータ30から送られてくる消費電流の計測結果の情報を記憶部43に保存し、単位時間当たりの平均として算出した消費電流値のデータを保持する。
次に、本実施形態の電源システムにおいていずれかの電源相から供給される電源に異常が生じた場合の動作について説明する。図5は、本実施形態の電源システムにおいて電源の供給に異常が生じた際の動作フローを示した図である。以下では、S相に供給される電圧が低下して、S相の電源供給に異常が生じた場合を例に説明する。また、以下の説明では、R相およびT相は、正常に電源供給が行われ、R相に対応する第1のAC/DCコンバータ30-1よりもT相に対応する第3のAC/DCコンバータ30-3における消費電流の方が小さいものとする。
各AC/DCコンバータ30の欠相検出部32は、AC/DC変換部31に給電される交流電源の電圧を監視し、異常の有無を監視する。また、消費電流検出部33は、AC/DCコンバータ30内部において消費される消費電流値を計測し、計測結果を給電制御部40に消費電流値信号として出力する。
給電制御部40の給電経路制御部42は、各AC/DCコンバータ30から消費電流の計測結果の情報を消費電流値信号として受け取る。消費電流値信号を受け取ると給電経路制御部42は、各AC/DCコンバータ30ごとの消費電流値のデータを記憶部43に保存し、単位時間当たりの平均として算出した消費電流値のデータを保持することで監視する(ステップS101)。
S相の電源供給に異常が生じ(ステップS102でYes)、第2のAC/DCコンバータ30-2に入力される電圧が低下すると、第2のAC/DCコンバータ30-2の欠相検出部32は、異常が生じたことを検出する。異常を検出すると、第2のAC/DCコンバータ30-2の欠相検出部32は、異常を検出したことを示す異常検出信号を給電制御部40に出力する。電源供給に異常が生じていない場合(ステップS102でNo)、異常の有無の監視と消費電流値の計測が継続される。
異常検出信号が入力されると、給電制御部40の給電経路制御部42は、スイッチ動作制御部41を介して、異常検出信号の送信元の第2のAC/DCコンバータ30-2に対応する経路の第2のスイッチ16をオフに切り替える(ステップS103)。第2のスイッチ16がオフになるとS相からの電源の供給は、遮断され、第2のAC/DCコンバータ30-2に電源が供給されない状態となる。
第2のスイッチ16をオフにして異常が生じた電源相からの電源供給を停止すると、給電経路制御部42は、電源供給元の切り替え先の経路を判断する。給電経路制御部42は、正常に動作している電源相に対応するAD/CDコンバータのうちもっと消費電力値が小さいAD/CDコンバータを切り替え先として選択する(ステップS104)。
給電経路制御部42は、第1のAC/DCコンバータ30-1の消費電流と、第3のAC/DCコンバータ30-3の消費電流を比較する。第3のAC/DCコンバータ30-3における消費電流の方が小さいとき、給電経路制御部42は、T相からS相の経路への電源の供給を選択する。T相からS相の経路への電源の供給を選択すると、給電経路制御部42は、スイッチ動作制御部41を介して、T相とS相の電源線を接続する第2の経路切替スイッチ19をオンにする。
第2の経路切替スイッチ19がオンになると、第2のAC/DCコンバータ30-2は、T相電源部13に接続された状態となる。すなわちT相電源部13から第2のAC/DCコンバータ30-2および第3のAC/DCコンバータ30-3に電源が供給される(ステップS105)。
第2のAC/DCコンバータ30-2および第3のAC/DCコンバータ30-3のAC/DC変換部31は、T相から供給される電源を直流電源に変換し、情報処理装置等に出力する。
本実施形態の電源システムでは、各AC/DCコンバータの欠相検出部32が各相の電源の異常の有無を監視し、異常を検知したときに、給電制御部40に異常を検出したことを示す異常検出信号を出力している。電源の異常が検知されたとき、給電制御部40の給電経路制御部42は、異常が検知された電源相に対応するスイッチを、スイッチ動作制御部41を介して切断状態にし、AC/DCコンバータに異常が生じた電源が入力されることを防いでいる。
また、給電経路制御部42は、正常な電源が供給されているAC/DCコンバータのうち消費電流値が最も小さいAC/DCコンバータに対する電源相を選択している。給電経路制御部42は、選択した電源相から異常が生じた電源相のAC/DCコンバータに電源が供給されるように対応する経路切り替えスイッチを、スイッチ動作制御部41を介して接続状態にする。そのように制御して消費電流値が小さい電源相から異常が生じた電源相に電源を供給することで、各AC/DCコンバータからの出力の変動を抑制しつつ、全てのAC/DCコンバータからの出力を継続することができる。各AC/DCコンバータからの出力停止を防ぐことで接続されている情報処理装置等においてデータ消失等を伴うシステム停止を避けることができる。以上より、本実施形態の電源システムは、電源に異常が生じた際に、出力の変動を抑制しつつ電源の供給を継続することができる。
第2の実施形態では、三相四線型の電源システムを例として示しているが、電源相は、四相以上であってもよい。そのような場合には、電源相に対応する電源線間を接続する接続線と経路切替スイッチが電源相の数に応じて形成される。
1 スイッチ手段
2 変換手段
3 経路切替手段
4 監視手段
5 スイッチ制御手段
11 R相電源部
12 S相電源部
13 T相電源部
14 ニュートラル線
15 第1のスイッチ
16 第2のスイッチ
17 第3のスイッチ
18 第1の経路切替スイッチ
19 第2の経路切替スイッチ
20 第3の経路切替スイッチ
30 AC/DCコンバータ
30-1 第1のAC/DCコンバータ
30-2 第2のAC/DCコンバータ
30-3 第3のAC/DCコンバータ
31 AC/DC変換部
32 欠相検出部
33 消費電流検出部
40 給電制御部
41 スイッチ動作制御部
42 給電経路制御部
43 記憶部

Claims (10)

  1. それぞれ異なる電源相に接続された少なくとも3本の電源線において、電気的な接続状態と切断状態とを切り替えるスイッチ手段と、
    前記電源線ごとに前記スイッチ手段よりも後段に備えられ、前記電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換する変換手段と、
    前記スイッチ手段と前記変換手段との間において前記電源線のうち2本ずつをそれぞれ接続する導電線である接続線に備えられ、接続する2本の前記電源線間の電気的な接続状態と切断状態とを切り替える経路切替手段と、
    前記変換手段に入力される電源の異常の有無を監視する監視手段と、
    前記監視手段が異常を検知したときに、前記異常を検知した前記電源相に接続された前記電源線の前記スイッチ手段を切断状態とし、
    正常に電源が供給されているいずれかの前記電源線と、異常が生じた前記電源線の間の前記接続線の前記経路切替手段を接続状態とするスイッチ制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源供給回路。
  2. 前記スイッチ制御手段は、全ての前記電源相からの電源供給が正常であるときに、全ての前記スイッチ手段を接続状態とし、全ての前記経路切替手段を切断状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電源供給回路。
  3. 前記変換手段において消費電流値を計測する計測手段をさらに備え、
    前記スイッチ制御手段は、正常に電源が供給されている前記電源線のうち前記消費電流値が最も低い前記電源線と、異常が生じた前記電源線の間の前記接続線の前記経路切替手段を接続状態とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電源供給回路。
  4. 前記計測手段が計測する前記消費電流値を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記スイッチ制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記消費電流値を基に、前記消費電流値の所定の時間の平均値を算出し、算出した前記平均値を基に接続状態とする前記経路切替手段を判断することを特徴とする請求項3に記載の電源供給回路。
  5. 第1の電源相に接続された第1の電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換して出力する第1のAC/DCコンバータと、
    前記第1の電源相とは異なる第2の電源相に接続された第2の電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換して出力する第2のAC/DCコンバータと、
    前記第1の電源相および前記第2の電源相とは異なる第3の電源相に接続された第3の電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換して出力する第3のAC/DCコンバータと、
    前記第1の電源線上において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第1のスイッチと、
    前記第2の電源線上において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第2のスイッチと、
    前記第3の電源線上において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第3のスイッチと、
    前記第1の電源線の前記第1のスイッチよりも出力側と、前記第2の電源線の前記第2のスイッチよりも出力側とを電気的に接続する第1の接続線において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第1の経路切替スイッチと、
    前記第2の電源線の前記第2のスイッチよりも出力側と、前記第3の電源線の前記第3のスイッチよりも出力側とを電気的に接続する第2の接続線上において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第2の経路切替スイッチと、
    前記第3の電源線の前記第3のスイッチよりも出力側と、前記第1の電源線の前記第1スイッチよりも出力側とを電気的に接続する第3の接続線上において電気的な接続された状態と切断された状態とを切り替える第3の経路切替スイッチと、
    いずれかのAC/DCコンバータに入力される電源供給に異常が生じたときに、異常が生じたAC/DCコンバータに接続されている電源線のスイッチを切断状態とし、前記スイッチが切断状態となった前記電源線と、他の電源線を接続するいずれかの接続線上の経路切替スイッチを接続状態とするスイッチ制御回路と
    を備えることと特徴とする電源供給回路。
  6. 前記第1の電源相、前記第2の電源相および前記第3の電源相の電源供給が正常であるときに、
    前記スイッチ制御回路は、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチおよび前記第3のスイッチを接続状態とし、前記第1の経路切替スイッチ、前記第2の経路切替スイッチおよび前記第3の経路切替スイッチを切断状態とすることを特徴とする請求項5に記載の電源供給回路。
  7. 前記AC/DCコンバータごとに消費電流値をそれぞれ計測する計測回路を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記第1の電源相の電源供給に異常が生じたときに、前記第2の電源線または前記第3の電源線の出力側において、前記計測回路によって計測される消費電力値が低い電源線と前記第1の電源線が接続されるように、前記第1の経路切替スイッチおよび前記第3の経路切替スイッチを制御することを特徴とする請求項5または6に記載の電源供給回路。
  8. 前記計測回路が計測する前記消費電流値を記憶するメモリをさらに備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記メモリに記憶された前記消費電流値を基に、前記消費電流値の所定の時間の平均値を算出し、算出した前記平均値を基に接続状態とする前記経路切替スイッチを判断することを特徴とする請求項7に記載の電源供給回路。
  9. それぞれ異なる電源相に接続され、電気的な接続状態と切断状態とを切り替える第1のスイッチをそれぞれ有する少なくとも3本の電源線を介して入力される交流電源を直流電源に変換して出力し、
    交流電源を直流電源に変換する際に、前記電源線それぞれに供給されている電源の異常の有無を監視し、
    異常を検知したときに、前記異常を検知した前記電源相に接続された前記電源線の前記第1のスイッチを切断状態とし、
    正常に電源が供給されているいずれかの前記電源線と、異常が生じた前記電源線の間の接続線に備えられている第2のスイッチを接続状態として、
    正常に電源が供給されている前記電源線から異常が生じた前記電源線に電源を供給することを特徴とする電源供給方法。
  10. 全ての前記電源相からの電源供給が正常であるときに、全ての前記第1のスイッチを接続状態とし、全ての前記第2のスイッチを切断状態とすることを特徴とする請求項9に記載の電源供給方法。
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