JP7088022B2 - 通信端末、通信方法、プログラムおよび無線システム - Google Patents

通信端末、通信方法、プログラムおよび無線システム Download PDF

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Description

本開示は、通信端末、通信方法、プログラムおよび無線システムに関する。
現在、無線通信サービスおよび有線通信サービスでは様々なサービスが提供されている。通信サービスでは、通信サービスで通信されるデータの種類が設定され、当該データの種類に基づいて通信サービスが提供されることがある。
特許文献1には、上述したデータの種類としてデータの優先度が設定され、当該データの優先度に応じた通信サービスが提供されることが記載されている。具体的に特許文献1には、受信されるデータの優先度に基づいて受信されたデータを他の端末に中継するか否かを判定する無線局が開示されている。
特開2008-294605号公報
特許文献1に開示されている通信システムでは、データの中継を行う無線局が使用する通信リソースについて考慮されていない。よってたとえデータが中継されても輻輳または干渉が生じる可能性があり、宛先端末における受信性能が向上するかどうかは不確かである。そこで本開示では、基地局におけるデータの受信性能を向上させることが可能な、通信端末、通信方法、プログラムおよび無線システムが提案される。
本開示によれば、第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信する受信部と、前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定する送信判定部と、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信する送信部と、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部と、を備え、前記無線リソース判定部は、前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、通信端末が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサが、第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信することと、前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定することと、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信することと、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定することと、を含み、前記受信されたか否かを判定することは、前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサに、第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信させ、前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定させ、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信させ、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かの判定を実行させ、前記受信されたか否かの判定は、前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、プログラムが提供される。
また、本開示によれば、無線システムであって、当該無線システムは、データをブロードキャストする第1のグループの第1の端末と、前記第1のグループの前記第1の端末からブロードキャストされる前記データの種類に基づいて、前記第1の端末から受信された前記データを基地局に送信するか否かを判定する第2のグループの第2の端末と、を含み、前記第2の端末は、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信前記第2の端末は、前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、無線システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、基地局におけるデータの受信性能が向上する。
なお、上記の効果は必ずしも限定されず、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
図1は、本開示の実施形態に係る無線システムを模式的に示す図である。 図2は、本開示の実施形態において、通常クラス端末または高機能クラス端末が送信するフレームフォーマットの一例を示す図である。 図3は、本開示の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本開示の実施形態に係る通常クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、本開示の実施形態において通常クラス端末および高機能クラス端末に割り当てられる周波数の例を示す図である。 図7は、本開示の実施形態において通常クラス端末および高機能クラス端末が使用する拡散符号の例を示す図である。 図8は、本開示の実施形態において通常クラス端末から受信されたデータと高機能クラス端末から受信されたデータとを合成する処理の例を示す図である。 図9は、本開示の実施形態において通常クラス端末および高機能クラス端末が使用する拡散符号の一例を示す図である。 図10は、本開示の実施形態において通常クラス端末と高機能クラス端末がデータを送信する頻度の一例を示す図である。 図11は、本開示の実施形態に係る通常クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、本開示の実施形態において通常クラス端末および高機能クラス端末に割り当てられるタイムスロットの一例を示す図である。 図13は、本開示の実施形態において通常クラス端末および高機能クラス端末に割り当てられるタイムスロットの他の例を示す図である。 図14は、本開示の実施形態における通常クラス端末および高機能クラス端末の送信電力の例を示す図である。 図15は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末がデータを送信する無線リソースを判定する処理の例を示すフロー図である。 図16は、本開示の実施形態において無線リソースの割り当てが変更される例を示す図である。 図17は、本開示の実施形態において無線リソースの割り当てが変更される例を示す図である。 図18は、本開示の実施形態に係る通常クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図19は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図20は、本開示の実施形態に係る通常クラス端末がデータを送信する無線リソースの割り当てを変更する処理の一例を示すフロー図である。 図21は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末がデータを送信する無線リソースの割り当てを変更する処理の一例を示すフロー図である。 図22は、本開示の実施形態に係る通常クラス端末がデータを送信する無線リソースの割り当てを変更する処理の一例を示すフロー図である。 図23は、本開示の実施形態において無線リソースの割り当てが変更される例を示す図である。 図24は、本開示の実施形態において無線リソースの割り当てが変更される例を示す図である。 図25は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末が基地局に障害通知を送信する例を示す図である。 図26は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図27は、本開示の実施形態に係る高機能クラス端末が基地局からの指示に基づいて監視する通常クラス端末を決定する例を示す図である。 図28は、本開示の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 図29は、本開示の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 図30は、本開示の実施形態に係る基地局が通常クラス端末の経路障害を判定する例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本実施形態に係る無線システムの構成について
1-1.無線システムの全体構成について
1-2.基地局の構成例について
1-3.通常クラス端末の構成例について
1-4.高機能クラス端末の構成例について
2.通常クラス端末および高機能クラス端末に対する無線リソースの割り当てについて
2-1.静的な無線リソースの割り当てについて
2-2.動的な無線リソースの割り当てについて
3.本実施形態の無線システムの変形例について
3-1.高機能クラス端末によって障害通知が基地局に通知される例について
3-2.高機能クラス端末に対して監視対象端末指示が送信される例について
3-3.基地局によって通常クラス端末の経路障害が判定される例について
4.補足
5.むすび
<<1.本実施形態に係る無線システムの構成について>>
<1-1.無線システムの全体構成について>
図1は、本開示の一実施形態に係る無線システムを示す模式図である。図1に示されるように本実施形態の無線システムは、基地局100と、通常クラス端末200と、高機能クラス端末300から構成される。通常クラス端末200は、例えば端末のクラスが通常クラスに分類される第1のグループに属しており、高機能クラス端末300は端末のクラスが高機能クラスに分類される第2のグループに属している。つまり本実施形態の通信端末は、高機能クラスまたは通常クラスのように、端末のクラスによって分類される。
図1において通常クラス端末200は、通常クラス端末200に備えられた各種センサによって取得されたデータをブロードキャストする。また高機能クラス端末300は、後述するように通常クラス端末200から受信されるデータの種類に基づいて、通常クラス端末200から受信されたデータを基地局100に転送する。
基地局100は通常クラス端末200および高機能クラス端末300から送信されるデータを受信し、無線システムは受信されたデータを用いて各種サービスを提供する。無線システムが提供するサービスは、管理対象の温度を確認するサービス、および管理対象の行動を管理するサービスなど、多岐に渡る。例えば、温度センサを有する通常クラス端末200が自動販売機に設置される場合、管理対象の温度を確認するサービスが提供されてもよい。このときアプリケーションサーバ等が基地局100を介して通常クラス端末200から温度情報を取得することにより、自動販売機の温度状況が提供される。また、加速度センサを有する通常クラス端末200が牛または豚などの家畜に装着される場合、管理対象の行動を管理するサービスが提供されてもよい。このときアプリケーションサーバ等が基地局100を介して通常クラス端末200から家畜の動きに関する情報を取得することにより、放牧地での家畜の行動管理が行われるサービスが提供されてもよい。
このため通常クラス端末200は、センサ機能を有する。例えば、センサ機能は、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサ、脈拍センサまたはGPS(Global Positioning System)などの、多様なセンサにより実現され得る。
なお、本実施形態においては通常クラス端末200がセンサ機能を有する例について説明される。しかし、通常クラス端末200がセンサ機能を有さない例にも本実施形態は適用可能である。例えば、通常クラス端末200は、外部装置からデータを供給され、供給されたデータを基地局100にブロードキャストしてもよい。外部装置が自動販売機である場合、通常クラス端末200には自動販売機から売上げデータが供給され、通常クラス端末200は売上げデータを基地局100にブロードキャストしてもよい。
上述したように本実施形態の無線システムにおいて通常クラス端末200は、人または物に付与される。通常クラス端末200に対する設置場所、電池交換、充電の制約のために、通常クラス端末200には小型化および長時間駆動が求められている。このため通常クラス端末200は、容量の限られたバッテリーで動作するため、低消費電力化が重要となる。
低消費電力化の観点から通常クラス端末200において複雑な信号処理が行われることは望ましくなく、通常クラス端末200は高機能クラス端末300に比べて機能または性能が限定される場合がある。例えば通常クラス端末200は、データをブロードキャストする機能のみを有し、受信機能を有さなくてもよい。
また本実施形態の無線システムにおいて通常クラス端末200は多数設置されることが想定される。よって多数の通常クラス端末200からのデータの送信によって、干渉が生じる可能性がある。この干渉によって、通常クラス端末200からブロードキャストされるデータは、基地局100によって正常に受信されない可能性がある。
よって本実施形態の無線システムでは、通常クラス端末200がブロードキャストするデータには、後述するように当該データの種類を示す識別情報が含まれる。そして高機能クラス端末300は、通常クラス端末200からブロードキャストされたデータを受信し、受信されたデータの種類に応じて受信されたデータを基地局100に転送する。ここで高機能クラス端末300が転送するデータは優先度が高いデータであり、優先度はデータの種類により判定される。
例えば火災発生を示す識別情報を含むデータは、高優先度であると判定されてもよく、定期的に温度を通知することを示す識別情報を含むデータは、低優先度であると判定されてもよい。またデータの優先度は、段階的に1~5の数字で表される優先度に基づいて判定されてもよく、例えば優先度の数字が小さいほど優先度が高いと判定されてもよい。なお低優先度であると判定されたデータは、高機能クラス端末300において破棄されてもよい。
また高機能クラス端末300は、通常クラス端末200が使用する無線リソースとは異なる無線リソースを用いて、通常クラス端末200から受信したデータを基地局100に送信する。上述したように高機能クラス端末300は高優先度のデータを基地局100に送信するため、高機能クラス端末300が送信するデータ量は通常クラス端末200が送信するデータ量よりも少ない。したがって高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースにおける干渉は、通常クラス端末200に割り当てられた無線リソースにおける干渉よりも小さくなる。これによって基地局100が高機能クラス端末300からデータを受信する受信性能は向上する。つまり本実施形態の無線システムにおいて、通常クラス端末200がブロードキャストするデータのうち優先度が高いデータの基地局100における受信性能が向上する。
以上説明されたように通常クラス端末200はデータをブロードキャストし、また高機能クラス端末300も通常クラス端末200から受信したデータを基地局100に転送する。このように本実施形態の無線システムでは、基地局100は通常クラス端末200からデータを受信し、さらに高機能クラス端末300からも同じデータを受信する。よって基地局100は、より高優先度のデータを高確率で受信することができる。また高機能クラス端末300は、通常クラス端末200が使用する無線リソースとは異なる無線リソースを使用して通常クラス端末200から受信したデータを送信する。これによって高機能クラス端末300は、干渉の少ない無線リソースでデータを送信することができ、基地局100におけるデータの受信性能は向上する。
図2は、通常クラス端末200および高機能クラス端末300が送信するフレームフォーマットの例を示す図である。図2に示されるように、通常クラス端末200および高機能クラス端末300が送信するフレームは、プリアンブル部11と、ヘッダ部12と、データ部13と、FCS(Frame Check Sequence)部と、を含む。
プリアンブル部11は、基地局100においてフレームの検出のために用いられる信号パターンである。プリアンブル部11は、同期を取るタイミングを与えるための同じパターンの信号で構成される。ヘッダ部12は、フレームを送信する通常クラス端末200または高機能クラス端末300の端末IDなどが含まれる。端末IDは、例えば通常クラス端末200または高機能クラス端末300の固有の番号であってもよい。
データ部13は、アプリケーションサーバにおける利用のためのデータであり、加速度情報、位置情報、温度情報または時刻情報などのデータが含まれ得る。FCS部14は、誤り検出符号であるCRC(Cyclic Redundancy Check)に基づいてフレームの偶発的な誤りを検出するために用いられる。
<1-2.基地局の構成例について>
以上では、本実施形態の無線システムの全体構成について説明された。以下では本実施形態の無線システムにおける基地局100の構成について説明される。図3は、本実施形態による基地局100の構成を示す説明図である。図3に示されるように、本実施形態による基地局100は、無線通信部120と、同期部140と、復調部160と、制御部180と、を備える。
無線通信部120は、通常クラス端末200および高機能クラス端末300から送信された無線信号の受信処理、および高機能クラスへの無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、無線通信部120は、通常クラス端末200および高機能クラス端末300から送信された無線信号をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。また、無線通信部120は、制御部180から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。なお無線通信部120は、信号を送信する送信部260と、信号を受信する受信部とから構成されてもよい。
同期部140は、無線通信部120から出力される受信信号から、プリアンブルを検出する。具体的には、同期部140は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、演算の対象とする受信信号を時間軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいてプリアンブルを検出する。また、同期部140は、相関のピークが得られた時の受信信号のシフト量に基づき、受信信号についての同期を獲得する。
復調部160は、同期部140により獲得された同期に基づき、受信信号から図2で示されたフレームにおけるヘッダ部12、データ部13およびFCS部14を切り出す。そして、復調部160は、各情報の復調を試みる。
制御部180は、基地局100の動作全般を制御する。例えば、制御部180は、復調部160がデータの復調に成功した場合、当該データの送信元の高機能クラス端末300にACKが送信されるよう、無線通信部120を制御してもよい。
<1-3.通常クラス端末の構成例について>
以上では、本実施形態の基地局100の構成について説明された。以下では本実施形態の無線システムにおける通常クラス端末200の構成について説明される。図4は、本実施形態による通常クラス端末200の構成を示す説明図である。図4に示されるように、本実施形態による通常クラス端末200は、送信部260と、制御部240と、センサ部220と、を備える。
送信部260は、所定のフレームフォーマットに応じて、無線信号の送信を行う。より具体的には、送信部260は、基地局100に無線信号をブロードキャストする。より具体的に説明すると、送信部260は、制御部240から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換してブロードキャストする。なお送信部260は、低消費電力で長距離伝送が可能なLPWA(Low Power Wide Area)などを用いてデータの送信を行ってもよい。
制御部240は、通常クラス端末200における動作全般を制御する。制御部240は、送信部260を制御し、通常クラス端末200に割り当てられた無線リソースを用いてデータの送信を行うとともに、センサ部220から各種情報を取得し、センサ部220から取得された情報に基づくデータおよび当該データの種類を示す識別情報を含む送信フレームを生成する。ここでデータの種類は、位置情報、温度情報、湿度情報、侵入情報、火災発生情報、救命通知等に関する情報を含んでもよい。また、データの種類は、当該データの優先度を示す情報であってもよい。データの種類は段階的に1~5の数字で表される優先度を含んでもよく、例えば数字が小さいデータほど優先度が高くなってもよい。
なお制御部240は、センサ部220から取得されるデータに基づいて、異なる種類のデータを生成してもよい。例えば制御部240は、管理対象物の温度が所定の閾値以下である場合、データの種類が温度情報であるデータを生成し、管理対象物の温度が所定の閾値より高い場合、データの種類が火災発生情報であるデータを生成してもよい。当然ながら各通常クラス端末200は、同一の種類のデータを生成し続けてもよい。つまり各通常クラス端末200は、あらかじめ設定された種類のデータを生成し続けてもよい。
また制御部240は、上述したデータの種類を示す識別情報が図2を用いて説明されたフレームフォーマットのプリアンブル部11で示されるように、送信フレームを生成してもよい。また制御部240は、上述したデータの種類を示す識別情報がフレームフォーマットのヘッダ部12における特定のビットで示されるように、送信フレームを生成してもよい。例えば、データの種類は、異なるプリアンブルによって示されてもよく、ヘッダにおける特定のビットによって示されてもよい。
センサ部220は、各種の情報を取得するセンサデバイスで構成される。例えばセンサ部220は、GPS受信部280、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサおよび脈拍センサなどのセンサデバイスから構成されてもよい。
<1-4.高機能クラス端末の構成例について>
以上では、本実施形態の通常クラス端末200の構成について説明された。以下では本実施形態の無線システムにおける高機能クラス端末300の構成について説明される。図5は、本実施形態による高機能クラス端末300の構成を示す説明図である。図5に示されるように、本実施形態による高機能クラス端末300は、無線通信部320と、制御部340と、を備え、また制御部340は送信判定部342を含む。
無線通信部320は、図2で示されたような所定のフレームフォーマットに応じて、無線信号の送受信を行う。より具体的には、無線通信部320は、通常クラス端末200からブロードキャストされた無線信号の受信処理、および基地局100への無線信号の送信処理を行う。なお無線通信部320は、信号を送信する送信部260と、信号を受信する受信部とから構成されてもよい。また無線通信部320は、通常クラス端末200と同様、LPWAを用いて通信を行ってもよく、また通常クラス端末200とは異なるWi-FiやLTE(Long Term Evolution)を用いて通信を行ってもよい。
制御部340は、高機能クラス端末300における動作全般を制御する。制御部340は、無線通信部320を制御し、所定のフレームフォーマットおよび高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースを用いてデータの送受信を行う。制御部340の送信判定部342は、通常クラス端末200から受信されるデータに含まれるデータの種類を表す識別情報に基づいて当該データの種類を判定する。そして送信判定部342は、判定されたデータの種類に応じて当該データを基地局100に送信するか否かを判定する。
例えば制御部340は、通常クラス端末200から受信されたデータの種類が温度情報である場合、当該データは低優先度であると判定し、受信されたデータを基地局100に転送せずに破棄してもよい。一方、制御部340は、通常クラス端末200から受信されたデータの種類が火災発生情報である場合、当該データは高優先度であると判定し、受信されたデータを基地局100に転送するように無線通信部320を制御してもよい。
また制御部340は、上述したデータの種類を示す識別情報がフレームフォーマットのプリアンブル部11で示されるように、送信フレームを生成してもよい。また制御部340は、上述したデータの種類を示す識別情報がフレームフォーマットのヘッダ部12における特定のビットで示されるように、送信フレームを生成してもよい。
なお、図3、図4および図5に示される各装置の構成要素は、ハードウェア、またはCPUなどの中央演算処理装置とこれを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成することができる。各構成要素がCPUなどの中央演算処理装置とこれを機能させるためのプログラムから構成される場合、そのプログラムは、各装置が備えるメモリなどの記録媒体に格納される。
<<2.通常クラス端末および高機能クラス端末に対する無線リソースの割り当て>>
以上では、本実施形態の無線システムの各構成について説明された。以下では本実施形態の無線システムにいて、通常クラス端末200と高機能クラス端末300とに割り当てられる無線リソースについて説明される。上述したように本実施形態の無線システムでは、高機能クラス端末300はデータの種類に応じて、通常クラス端末200から受信されたデータを基地局100に転送する。また本実施形態の無線システムにおいて通常クラス端末200と高機能クラス端末300は、互いに異なる無線リソースを用いてデータを送信する。
よって、高機能クラス端末300がデータを送信するために用いる無線リソースにおける干渉は、通常クラス端末200がデータを送信するために用いる無線リソースにおける干渉よりも小さくなることが想定される。したがって、高機能クラス端末300は干渉が少ない状態の無線リソースを用いてデータを基地局100に転送することができ、基地局100におけるデータの受信性能は向上する。なお無線リソースは、例えば、周波数リソース、符号リソース、時間リソースである。
<2-1.静的な無線リソース割り当てについて>
最初に本実施形態における無線システムにおいて、無線リソースが、通常クラス端末200と高機能クラス端末300とに静的に割り当てられる例について説明される。
(周波数リソース)
図6は、通常クラス端末200と高機能クラス端末300とに異なる周波数帯域が割り当てられることを示す図である。図6に示されるように、通常クラス端末200と高機能クラス端末300には同じ周波数帯域幅の異なる周波数帯域が割り当てられてもよい。また、通常クラス端末200と高機能クラス端末300には異なる周波数帯域幅の異なる周波数帯域が割り当てられてもよい。例えば高機能クラス端末300に対して割り当てられる周波数帯域幅は、通常クラス端末200に割り当てられる周波数帯域幅よりも大きくてもよく、また小さくてもよい。
高機能クラス端末300に対して割り当てられる周波数帯域幅が通常クラス端末200に割り当てられる周波数帯域幅よりも大きい場合、基地局100における優先度が高いデータの受信性能はさらに向上する。また通常クラス端末200に対して割り当てられる周波数帯域幅が高機能クラス端末300に割り当てられる周波数帯域幅よりも大きい場合、多数の通常クラス端末200が本実施形態の無線システムに収容される。
(符号リソース)
図7は、無線リソースとして異なる拡散符号が通常クラス端末200と高機能クラス端末300に対して割り当てられることを示す図である。例えば、直接スペクトラム拡散が用いられる通信方式の場合、端末のクラスごとに異なる拡散符号が割り当てられる。図7では、通常クラス端末200には拡散符号Aが割り当てられ、通常クラス端末200は拡散符号Aを用いて送信するデータを拡散する。同様に高機能クラス端末300には拡散符号Aとは異なる拡散符号Bが割り当てられ、高機能クラス端末300は拡散符号Bを用いて送信するデータを拡散する。
基地局100は受信したデータに対し逆拡散符号との演算により受信データを復号する。ここで基地局100は、高機能クラスの拡散符号(図7では拡散符号B)によって検出されるデータに対して優先的に復調処理を実施してもよい。この処理により、基地局100における優先度の高いデータの受信性能が向上する。
また上述したように端末のクラスごとに異なる拡散符号が割り当てられる場合、基地局100は通常クラス端末200および高機能クラス端末300の両方から受信した同一のデータを合成してもよい。図8に示されるように基地局100は、通常クラス端末200からデータを受信した後、高機能クラス端末300からも同一のデータを受信する。基地局100は、通常クラス端末200から受信したデータと高機能クラス端末300から受信したデータを合成した後に復調処理を行うことによって、基地局100におけるデータの受信性能は向上する。
しかしながら基地局100がデータを合成するためには、復調処理を行う前に2つのデータが同一データであることを基地局100は判別しなければならない。上述したように端末のクラスごとに異なる周波数が割り当てられる場合、高機能クラス端末300が通常クラス端末200から受信したデータをそのまま転送するのであれば、通常クラス端末200が端末毎に異なる拡散符号を用いてデータを送信することによって、基地局100は、高機能クラス端末300から受信したデータと通常クラス端末200から受信したデータが同一のデータであることを判別できる。
また端末のクラスごとに割り当てられる拡散符号が異なる場合は、図9に示されるように、拡散符号の前半部分はデータ送信元の端末に依存する構成とされ、拡散符号の後半部分は端末のクラスに依存する構成とされることによって、基地局100は、高機能クラス端末300から受信したデータと通常クラス端末200から受信したデータが同一のデータであることを判別できる。つまり、拡散符号の端末に依存する部分が同一であれば、基地局100は、2つのデータは同一のデータであると判断する。
(時間リソース)
また、通常クラス端末200と高機能クラス端末300には異なる時間リソースが割り当てられてもよい。例えば図10に示されるように、通常クラス端末200と高機能クラス端末300とは所定の期間(例えば1分間)に異なる回数データの送信を行ってもよい。例えば図10に示されるように通常クラス端末200は所定の期間に1回データの送信を行ってもよく、高機能クラス端末300は所定の期間に3回データの送信を行ってもよい。
また図11に示されるように通常クラス端末200がGPS受信部280などの他の端末と時間同期を図れる構成を有している場合、図12に示されるように端末のクラスごとに異なるタイムスロットが割り当てられてもよい。例えば図12に示されるように、通常クラス端末200は、タイムスロット番号が偶数であるタイムスロットでデータを送信でき、高機能クラス端末300は、タイムスロット番号が奇数であるタイムスロットでデータを送信することができてもよい。
また、図12で示された例では通常クラス端末200と高機能クラス端末300に割り当てられるタイムスロットの数は同じであった。しかし図13に示されるように、高機能クラス端末300に割り当てられるタイムスロットの数が通常クラス端末200に割り当てられるタイムスロットの数よりも多くなるように、タイムスロットが割り当てられてもよい。
上述したように、高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースで送信されるデータは優先度の高いデータであるため、高機能クラスに割り当てられた無線リソースで送信されるデータ量は、通常クラス端末200に割り当てられた無線リソースで送信されるデータ量に比べて少ない。加えて、高機能クラス端末300に割り当てられる無線リソースの数は、通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースの数よりも多くなることで、さらに高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースにおける干渉は低減し、基地局100におけるデータの受信性能が向上する。
なお、図14に示されるように高機能クラス端末300は、通常クラス端末200に比べて高い送信電力でデータを基地局100に送信してもよく、このように高機能クラス端末300が構成されることによって、高機能クラス端末300が送信した信号の基地局100における受信電力が大きくなる。高機能クラス端末300が送信するデータは優先度が高いデータなので、これによって基地局100における優先度が高いデータの受信性能が向上する。
<2-2.動的な無線リソースの割り当てについて>
以上では、高機能クラス端末300と通常クラス端末200に異なる無線リソースが静的に割り当てられる例について説明された。しかしながら無線リソースが静的に割り当てられる場合、無線システム内の通常クラス端末200および高機能クラス端末300の端末数の増減に対応することは困難である。そこで以下の実施形態では無線リソースが動的に割り当てられる方法について説明される。
(高機能クラス端末が無線リソースを動的に判断する例)
図15は、高機能クラス端末300がデータを送信するために用いられる無線リソースを動的に判定する処理の例を示すフロー図である。図15に示される処理において高機能クラス端末300の送信判定部342は、所定の期間における各無線リソースの平均受信電力を監視し、当該平均受信電力に基づいてデータを送信する無線リソースを判定する。
S100において送信判定部342は、無線通信部320によって受信される各無線リソース(時間リソースまたは周波数リソース)における受信電力を監視する。ここで送信判定部342は、所定の時間であるTc時間受信電力を監視する。
次にS102において送信判定部342は、Tc時間における平均受信電力が所定の閾値Th以下であるか否かを判定する。ここで平均受信電力が閾値Th以下であると判定される場合、処理はS104に進み、送信判定部342は平均受信電力がTh以下である無線リソースを用いてデータを送信することを判定する。平均受信電力が低い無線リソースでは他の端末のデータの送信量が少ないため、干渉および輻輳のレベルは低くなる。したがって、このような無線リソースでデータが送信されることによって、基地局100におけるデータの受信性能は向上する。
一方、S102において平均受信電力が閾値Thより大きいと判定される場合、送信判定部342は他の端末からの送信量が多いと判定する。そして処理はS106に進み、送信判定部342は通常クラス端末200からデータを受信した時点からの経過時間が所定の閾値であるTm以下であるか否かを判定する。S106において経過時間がTm以下であると判定される場合、処理はS100に戻り、送信判定部342は他の端末からのデータの送信量が少ない無線リソースを検出することを繰り返す。
S106において経過時間がTmより大きいと判定される場合、送信判定部342は、これ以上他の端末からのデータの送信量が少ない無線リソースを検出することが繰り返されると、遅延時間が大きくなると判定する。よって送信判定部342は、S106において経過時間がTmより大きくなると、通常クラス端末200から受信されたデータを基地局100に送信する(S104)。このときデータを送信するために用いられる無線リソースは、予め高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースであってもよく、平均受信電力が比較的小さい無線リソースであってもよい。
このように高機能クラス端末300が各無線リソースの受信電力を監視して動的に使用するリソースを判断することによって、高機能クラス端末300がデータを基地局100に転送する優先度の高いデータの基地局100における受信性能が向上する。また、通常クラス端末200が任意の無線リソースで送信しているデータの基地局100における受信性能への影響を小さくすることができる。
(通常クラス端末および高機能クラス端末が無線リソースを動的に判断する例)
以上では、高機能クラス端末300がデータを送信するために用いられる無線リソースを動的に判定する例について説明された。以下では、通常クラス端末200および高機能クラス端末300がデータを送信するために用いられる無線リソースを動的に判断する例について説明される。本実施形態では、通常クラス端末200のデータの送信量に応じて、各クラスの端末が使用する無線リソースが動的に決定される。
図16の上段に示されるように、通常クラス端末200および高機能クラス端末300のそれぞれに割り当てられる無線リソースの初期値が設定されている。本実施形態の通常クラス端末200は、上述したように通常クラス端末200のデータの送信量に応じて、各クラスの端末が使用する無線リソースを動的に決定する。図16の上段と下段の間に示される矢印は、通常クラス端末200が無線リソースの割り当てを動的に変更したことを示しており、タイムスロット番号2のタイムスロットが高機能クラス端末300に対するタイムスロットから通常クラス端末200に対するタイムスロットに変更されている。これによって通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースの量は増加する。
また図17に示されるように、通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースの量は減少してもよい。図17では、タイムスロット番号3のタイムスロットが通常クラス端末200に対するタイムスロットから高機能クラス端末300に対するタイムスロットに変更されている。これによって通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースの量は減少する。なお、図16および17では、無線リソースが時間リソースであるタイムスロットの例について説明されたが、同様に周波数リソースの割り当てが動的に変更されてもよい。周波数リソースの割り当てが動的に変更される場合、タイムスロットの増減は、周波数帯域幅の増減に対応する。
図18は、本実施形態の通常クラス端末200の構成の例を示すブロック図である。本実施形態の通常クラス端末200は、キャリアセンスを実行するキャリアセンス実行部290を備え、さらに制御部240内に無線リソース判定部242を備える。本実施形態の通常クラス端末200はデータ送信時にキャリアセンスを行う。そしてキャリアセンス実行部290がキャリアセンスを行うことにより、通常クラス端末200がデータを送信できないとキャリアセンス実行部290が判断した回数を用いて、通常クラス端末200の無線リソース判定部242は、データをブロードキャストするための無線リソースを動的に決定する。
また図19に本実施形態の高機能クラス端末300の構成の一例を示すブロック図が示される。本実施形態の高機能クラス端末300は、制御部340に無線リソース判定部344を備える。高機能クラス端末300の無線リソース判定部344は、通常クラス端末200からデータを受信した無線リソースを判定する。
図20は、本実施形態の通常クラス端末200が実行する処理を示すフロー図である。S200において通常クラス端末200のキャリアセンス実行部290は、キャリアセンスを行う。次にS202においてキャリアセンス実行部290は、通常クラス端末200がデータを送信可能か否かを判定する。そしてS202においてキャリアセンス実行部290が、通常クラス端末200がデータを送信可能であると判断した場合、処理はS204に進む。
S204においてキャリアセンス実行部290は、キャリアセンスにおいて通常クラス端末200がデータを送信可能であると判断された回数が所定の回数であるThs以上か否かを判定する。S204において通常クラス端末200がデータを送信可能であると判断された回数が所定の回数であるThsより少ない場合、処理はS200に戻り、キャリアセンス実行部290は再度キャリアセンスを実行する。
S204において、通常クラス端末200がデータを送信可能であると判断された回数が所定の回数であるThs以上である場合、無線リソース判定部242は、通常クラス端末200が使用する無線リソースを減少させる。これは、通常クラス端末200のデータの送信量に対して無線リソースが過剰に通常クラス端末200に割り当てられている可能性があるためである。
次にS202においてキャリアセンス実行部290が、通常クラス端末200はデータを送信できないと判断した場合、処理はS208に進む。S208においてキャリアセンス実行部290は、キャリアセンスにおいて通常クラス端末200がデータを送信できないと判断された回数が所定の回数であるThf以上か否かを判定する。S208において通常クラス端末200がデータを送信できないと判断された回数が所定の回数であるThf以下である場合、処理はS200に戻り、キャリアセンス実行部290は再度キャリアセンスを実行する。
S208において、通常クラス端末200がデータを送信できないと判断された回数が所定の回数であるThfより大きい場合、無線リソース判定部242は、通常クラス端末200が使用する無線リソースを増加させる。これは、通常クラス端末200のデータの送信量に対して通常クラス端末200に割り当てられている無線リソースが不足している可能性があるためである。
以上では、本実施形態における通常クラス端末200の動作例について説明された。以下では、本実施形態における高機能クラス端末300の動作例について説明される。本実施形態の高機能クラス端末300は、図20の処理に基づいて通常クラス端末200が使用することを決定した無線リソースを判定する。図21は、この判定のために本実施形態の高機能クラス端末300が実行する処理を示すフロー図である。
最初にS300において高機能クラス端末300の制御部340は、全ての無線リソースで受信処理を実行する。次にS302において無線リソース判定部344は、受信処理を行った無線リソースのそれぞれが高機能クラス端末300に割り当てられている無線リソースか否かを判定する。
S302において受信処理が実行された無線リソースが高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースである場合、処理はS304に進む。S304において無線リソース判定部344は、S302において高機能クラスに割り当てられていると判定された無線リソースで通常クラス端末200からデータを受信したか否かを判定する。
S304において無線リソース判定部344が、通常クラス端末200からデータを受信していないと判定すると、処理はS300に戻る。S304において無線リソース判定部344が、高機能クラス端末300に割り当てられている無線リソースで通常クラス端末200からデータを受信したと判定すると、処理はS306に進む。そしてS306において無線リソース判定部344は、通常クラス端末200からデータを受信した無線リソースを通常クラス端末200に対する無線リソースに変更し、通常クラス端末200が使用する無線リソースを増加させる。
S302において受信処理が実行された無線リソースが高機能クラス端末300に割り当てられた無線リソースではない場合、処理はS308に進む。S308において無線リソース判定部344は、S302において高機能クラスに割り当てられていないと判定された無線リソースで通常クラス端末200からデータを受信したか否かを判定する。
S308において無線リソース判定部344が、通常クラス端末200からデータを受信したと判定すると、処理はS300に戻る。これは、高機能クラス端末300が、通常クラス端末200に割り当てられた無線リソースで通常クラス端末200からデータを受信したからである。
一方S308において無線リソース判定部344が、通常クラス端末200に割り当てられている無線リソースで通常クラス端末200からデータを受信しなかったと判定すると、処理はS310に進む。そしてS310において無線リソース判定部344は、通常クラス端末200からデータを受信しなかった無線リソースを高機能クラス端末300に対する無線リソースに変更し、通常クラス端末200が使用する無線リソースを減少させる。このように高機能クラス端末300は、通常クラス端末200が通常クラス端末200に対する無線リソースを減らしたと判定できるため、高機能クラスは対象リソースを高機能クラス端末300が使用する無線リソースに追加する。
なお図20および図21の例では、1度条件が適合したときに無線リソースの増減が実行される。しかしながら、このような処理では無線リソースの増減の実行が多発するため、無線システムにおいて安定した性能が出ないかもしれない。その場合、条件が複数回適合する場合に無線リソースの増減が実行されてもよい。
このように、通常クラス端末200のデータの送信量によって無線リソースが動的に決定されることによって、通常クラス端末200が送信したデータの基地局100における受信性能が維持され、また高機能クラス端末300が送信する優先度の高いデータの基地局100における受信性能が向上する。上述した無線リソースの動的な割り当て方法は、通常クラス端末200が送信するデータにおいて、優先度の高いデータの割合が低い場合に特に有効なリソース割り当て方法である。
なお上述した例では通常クラス端末200および高機能クラス端末300は、通常クラス端末200のデータの送信量が増加した場合に通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースを増加させる処理の例について説明された。しかしながら通常クラス端末200および高機能クラス端末300は、通常クラス端末200のデータの送信量が増加した場合に通常クラス端末200に割り当てられる無線リソースを減少させてもよい。この無線リソースの動的な割り当て方法は、通常クラス端末200が送信するデータにおいて、優先度の高いデータの割合が高い場合に、優先度の高いデータの基地局100における受信性能を向上させるために特に有効な無線リソースの割り当て方法である。
図22に上述した無線リソースの割り当て方法において、通常クラス端末200が行う処理を示すフロー図が示される。なお、図22のS400~S404およびS408は、図20のS200~S204およびS208に対応するため、説明は省略される。
S404において、通常クラス端末200がデータを送信可能であると判断された回数が所定の回数であるThs以上である場合、無線リソース判定部242は、通常クラス端末200が使用する無線リソースを増加させる(S406)。またS408において、通常クラス端末200がデータを送信できないと判断された回数が所定の回数であるThfより大きい場合、無線リソース判定部242は、通常クラス端末200が使用する無線リソースを減少させる。
上述したS410の処理によって高機能クラス端末300は、優先度の高いデータを基地局100に送信するための無線リソースを多く得ることができる。よって、通常クラス端末200が優先度が高いデータを多く送信する場合、高機能クラス端末300は優先度が高いデータを基地局100に転送しやすくなり、基地局100における優先度が高いデータの受信性能が向上する。なお図22において示された通常クラス端末200の処理に対する高機能クラス端末300の処理は、図21で示された処理と同様である。
(通常クラス端末と高機能クラス端末で無線リソースが共用される例)
以上では、通常クラス端末200および高機能クラス端末300のそれぞれに、それぞれのクラスの端末に対する無線リソースが割り当てられた。以下では、通常クラス端末200と高機能クラス端末300で無線リソースが共用される例について説明される。なお本実施形態においては、高機能クラス端末300も通常クラス端末200と同様にキャリアセンスを実行することが想定される。また通常クラス端末200および高機能クラス端末300が各クラスに割り当てられた無線リソースで実行するキャリアセンスの時間は同じであると想定される。
本実施形態では、図23の上段に示されるように通常クラス端末200および高機能クラス端末300のそれぞれが使用する無線リソースが予め設定される。本実施形態において通常クラス端末200が行う処理は、図20に記載された処理と同じである。よって通常クラス端末200のデータの送信量が増加した場合、通常クラス端末200は使用する無線リソースを増加する。
しかしながら本実施形態では図23の下段に示されるように、通常クラス端末200のデータの送信量が増加した場合、タイムスロット番号2のタイムスロットが、通常クラス端末200と高機能クラス端末300が共に使用することができるタイムスロットとなる。
このとき、通常クラス端末200が高機能クラス端末300と共用されるタイムスロット2でデータを送信する場合、通常クラス端末200はキャリアセンスを行う時間を高機能クラス端末300よりも長くする。これによって共用となった無線リソースにおいて、高機能クラス端末300のほうが通常クラス端末200よりもデータを送信しやすくなる。したがって、優先度の高いデータの基地局100における受信性能が向上する。
一方、通常クラス端末200が優先度の高いデータを送信する送信量が増加した場合、つまり高機能クラス端末300が送信するデータの送信量が増加した場合、通常クラス端末200は通常クラス端末200が使用する無線リソースを減少させる。図24は上述した動作を示す図であり、高機能クラス端末300のデータの送信量が増加すると、タイムスロット1が通常クラス端末200と高機能クラス端末300とで共に使用される。
このとき、高機能クラス端末300が通常クラス端末200と共用されるタイムスロット1でデータを送信する場合、高機能クラス端末300はキャリアセンスを行う時間を通常クラス端末200よりも短くする。これによって共用となった無線リソースにおけるデータ送信の優先度は、高機能クラス端末300のほうが通常クラス端末200よりも高くなる。したがって、優先度の高いデータの基地局100における受信性能が向上する。
上述したように本実施形態の無線システムでは、通常クラス端末200と高機能クラス端末300とで共に使用する無線リソースが設けられてもよい。また通常クラス端末200と高機能クラス端末300とで共に使用する無線リソースが設けられる場合、キャリアセンスの時間の設定によって共用リソース内での端末のクラスに対するデータ送信の優先度が設定される。これにより、優先度の高いデータの基地局100における受信性能が向上され、また通常クラス端末200の送信するデータの受信性能も向上する。
<<3.本実施形態の無線システムの変形例について>>
以上では、通常クラス端末200および高機能クラス端末300に対する無線リソースの割り当てについて説明された。以下では、本実施形態の無線システムの変形例について説明される。
<3-1.高機能クラス端末によって障害通知が基地局に通知される例について>
図25は、本実施形態の無線システムの変形例の一例を示す図である。図25に示される無線システムでは、高機能クラス端末300は、通常クラス端末200からのデータの受信状況に基づいて障害通知を基地局100に送信する。高機能クラス端末300が送信するデータの基地局100における受信性能は、通常クラス端末200がブロードキャストするデータの基地局100における受信性能と比較して高いため、基地局100は、高機能クラス端末300から通常クラス端末200の障害に関する障害通知が送信されることによって、通常クラス端末200の障害を高い確率で検知できる。
例えば、通常クラス端末200Bに電池切れまたは故障などの障害が発生した場合、図25に示されるように、通常クラス端末200Bからデータの送信は行われない。このとき高機能クラス端末300は、所定の期間通常クラス端末200Bからデータを受信していないことに基づいて、障害通知を基地局100に送信してもよい。
また、通常クラス端末200A、200B、200Cのそれぞれがデータを送信する間隔が異なっている場合、高機能クラス端末300は通常クラス端末200A、200B、200Cがデータを送信する間隔を学習する。この学習によって高機能クラス端末300は、各通常クラス端末200がどのタイミングでデータを送信してくるかを予測でき、予測されたタイミングでデータが受信されないことに基づいて、通常クラス端末200の障害を判定してもよい。
また高機能クラス端末300が通常時に、通常クラス端末200A、通常クラス端末200B、通常クラス端末200Cの順にデータを受信していた場合について説明する。この場合例えば高機能クラス端末300は、通常クラス端末200Aからデータを受信した後に、通常クラス端末200Bからデータを受信せずに通常クラス端末200Cからデータを受信したときに、通常クラス端末200Bに障害が発生していると判定してもよい。
図26は、図25で示される無線システムにおける高機能クラス端末300の構成を示すブロック図である。本実施形態の高機能クラス端末300は、通常クラス端末200の障害を監視する障害監視部346を備える。上述したように障害監視部346は、通常クラス端末200からのデータの受信状況に基づいて、通常クラス端末200に障害が生じたか否かを判定する。
例えば障害監視部346は、上述したように通常クラス端末200から所定期間データが受信されないことに基づいて、当該通常クラス端末200に障害が生じたことを判定してもよい。また障害監視部346は、通常と異なる順序で各通常クラス端末200からデータを受信することに基づいて、通常クラス端末200に障害が生じたことを判定してもよい。
このように高機能クラス端末300が構成されることによって、基地局100は、より高い確率で通常クラス端末200に発生した障害を検知することができる。
<3-2.高機能クラス端末に対して監視対象端末指示が送信される例について>
以上では、高機能クラス端末300によって障害通知が行われる例について説明された。以下では、基地局100が高機能クラス端末300に対して監視対象端末指示を送信する例について説明される。本実施形態では図27に示されるように、高機能クラス端末300の障害監視部346は、基地局100から送信された監視対象端末指示を受信することによって、優先的にデータの受信を監視する対象である通常クラス端末200を決定する。なお本実施形態では図28に示されるように、基地局100は、監視対象である通常クラス端末200を決定する監視対象端末決定部182を備えてもよい。
図27に示される例では、基地局100は、通常クラス端末200Bを監視対象とするように、例えば通常クラス端末200Bの端末識別情報を含む監視対象端末指示を高機能クラス端末300に送信する。基地局100から監視対象端末指示を受信した高機能クラス端末300は、通常クラス端末200Bから送信されるデータを優先的に送受信するように動作を変更する。例えば高機能クラス端末300は、通常クラス端末200B以外から送信されるデータを破棄または所定時間バッファするように動作を変更してもよい。また高機能クラス端末300は、通常クラス端末200Bから受信されるデータの種類に関係なく、通常クラス端末200Bから受信される全てのデータを基地局100に送信するように動作を変更してもよい。そして高機能クラス端末300は、通常クラス端末200Bからデータを受信していることを定期的に基地局100に通知してもよい。
このように高機能クラス端末300に対して優先的に監視する通常クラス端末200を指示することによって、通常クラス端末200に複雑な機能を持たせることなく、メンテナンスが可能な無線システムの構築が可能となる。
<3-3.基地局によって通常クラス端末の経路障害が判定される例について>
以上では、高機能クラス端末300に対して監視対象端末指示が送信される例について説明された。以下では、基地局100によって通常クラス端末200の経路障害が判定される例について説明される。なお本実施形態の基地局100は、図29に示されるように、経路障害を判定する経路障害判定部184を備えてもよい。
本実施形態における通常クラス端末200は、上述したように低消費電力で長距離伝送が可能なLPWA(Low Power Wide Area)などを用いる通信を行うことが望ましい。一方、電力制限がある程度緩和可能な高機能クラス端末300は、Wi-FiやLTE(Long Term Evolution)を用いて通信を行うことが可能である。
ここで図30に示されるように、ビルの建設などによって通常クラス端末200A、200Bに経路障害が発生し、通常クラス端末200A、200Bからブロードキャストされたデータが、基地局100まで届かないことが想定される。このとき基地局100は、通常クラス端末200に障害が発生したことによってデータを受信できないのか、経路障害の発生によって通常クラス端末200からデータを受信できないのか、を判別できない。
したがって高機能クラス端末300が通常クラス端末200からデータを受信できているかどうかを定期的に基地局100に通知する。これよって基地局100は、通常クラス端末200からデータが受信されないものの、高機能クラス端末300からデータが受信される場合は、通常クラス端末200に経路障害が発生していると判定できる。また基地局100は、通常クラス端末200からデータが受信されず、さらに高機能クラス端末300からもデータが受信されない場合、通常クラス端末200に障害が発生していると判定できる。なお、上述したように、高機能クラス端末300は通常クラス端末200とは異なる通信網を使ってデータを転送することによって、通常クラス端末200および高機能クラス端末300が送信するデータの冗長性が向上する。
<<4.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属する。
例えば上述した実施形態では、端末のクラスは、通常クラス端末200と高機能クラスの2つのクラスに分類された。しかしながら端末のクラスの分類の数は2つに限られない。例えば端末のクラスは5つまたは6つなど、より多くのクラスに分類されてもよい。
また高機能クラス端末300は、基地局100からの指示に基づいて転送するデータの種類を変更してもよい。例えば基地局100は、火災発生情報または侵入情報を転送するように高機能クラス端末300に指示を送信してもよい。このとき高機能クラス端末300は、温度情報などの他の種類のデータは基地局100に転送しなくてもよい。
また、各端末の制御部180、240、340を上述したように動作させるためのコンピュータプログラムが提供されてもよい。また、このようなプログラムが記憶された記憶媒体が提供されてもよい。
<<5.むすび>>
以上説明したように本開示の無線システムでは、無線端末が複数のクラスに分類され、分類されたクラスによって無線端末の動作が異なるように構成される。上述した例では、通常クラス端末200はセンサ部220で取得したデータをデータの種類を示す識別情報を付加してブロードキャストし、高機能クラス端末300は、データの種類に基づいて通常クラス端末200から受信したデータを基地局100に転送する。このように通常クラス端末200と高機能クラス端末300が構成されることによって、基地局100は、高優先度のデータを受信することができる。
また、本開示の無線システムでは、通常クラス端末200と高機能クラス端末300は、互いに異なる無線リソースを用いてデータを送信する。このように通常クラス端末200および高機能クラス端末300が構成されることによって、高機能クラス端末300がデータの送信に用いる無線リソースにおける干渉または輻輳が低減され、基地局100は、より確実に、高優先度のデータを受信することができる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信する受信部と、
前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定する送信判定部と、
第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信する送信部と、を備える、通信端末。
(2)
前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なる周波数を用いて前記データを送信する、前記(1)に記載の通信端末。
(3)
前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なる符号を用いて前記データを送信する、前記(1)に記載の通信端末。
(4)
前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なるタイムスロットで前記データを送信する、前記(1)に記載の通信端末。
(5)
前記送信判定部は、所定の期間における平均受信電力を監視し、
前記送信判定部は、前記データの種類が前記基地局に送信すべき種類であるか否かを判定し、
さらに前記送信判定部は、前記平均受信電力が閾値以下である場合に、前記平均受信電力が閾値以下である前記無線リソースを用いて前記データを送信することを判定する、前記(1)から4のいずれか1項に記載の通信端末。
(6)
前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部を備え、
前記無線リソース判定部は、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられていない無線リソースで受信された場合、前記第1のグループに割り当てられる前記無線リソースを増加させる、前記(1)から前記(5)のいずれか1項に記載の通信端末。
(7)
前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部を備え、
前記無線リソース判定部は、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられていない無線リソースで受信された場合、前記第1のグループに割り当てられる前記無線リソースの一部を前記第2のグループと共に使用される前記無線リソースに変更する、前記(1)から前記(5)のいずれか1項に記載の通信端末。
(8)
前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部を備え、
前記無線リソース判定部は、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられている無線リソースで受信されない場合、前記第1のグループに割り当てられる前記無線リソースを減少させる、前記(1)から前記(5)のいずれか1項に記載の通信端末。
(9)
前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部を備え、
前記無線リソース判定部は、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられている無線リソースで受信されない場合、前記第1のグループに割り当てられる前記無線リソースの一部を前記第2のグループと共に使用される前記無線リソースに変更する、前記(1)から前記(5)のいずれか1項に記載の通信端末。
(10)
前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末よりも大きい送信電力で前記データを送信する、前記(1)から前記(9)のいずれか1項に記載の通信端末。
(11)
前記データの種類は、前記データの種類ごとに異なるプリアンブルによって示され、
前記送信判定部は、前記プリアンブルに基づいて前記データの種類を判定する、前記(1)から前記(10)のいずれか1項に記載の通信端末。
(12)
前記データの種類は、前記データのヘッダにおける特定のビットによって示され、
前記送信判定部は、前記特定のビットに基づいて前記データの種類を判定する、前記(1)から前記(10)のいずれか1項に記載の通信端末。
(13)
前記第1の端末から前記データが受信されているか否かを監視する障害監視部を備え、
前記障害監視部は、前記第1の端末から所定の期間前記データが受信されていないことに基づいて、前記第1の端末に障害が発生していることを判定し、
前記送信部は、前記障害監視部の判定に基づいて、前記第1の端末に障害が発生していることを示す障害通知を前記基地局に送信する、前記(1)から前記(12)のいずれか1項に記載の通信端末。
(14)
前記受信部は、前記通信端末が監視する前記第1のグループの前記第1の端末を示す監視対象端末指示を受信し、
前記障害監視部は、前記監視対象端末指示に基づいて障害の発生を監視する対象である前記第1の端末を決定する、前記(13)に記載の通信端末。
(15)
第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信することと、
前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定することと、
第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信することと、を含む、通信方法。
(16)
プロセッサに、第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信させ、
前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定させ、
第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信させる、プログラム。
(17)
無線システムであって、当該無線システムは、
データをブロードキャストする第1のグループの第1の端末と、
前記第1のグループの前記第1の端末からブロードキャストされる前記データの種類に基づいて、前記第1の端末から受信された前記データを基地局に送信するか否かを判定する第2のグループの第2の端末と、を含み、
前記第2の端末は、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信する、無線システム。
100 基地局
120、320 無線通信部
140 同期部
160 復調部
180、240、340 制御部
182 監視対象端末決定部
184 経路障害判定部
200 通常クラス端末
220 センサ部
242、344 無線リソース判定部
260 送信部
280 GPS受信部
290 キャリアセンス実行部
300 高機能クラス端末
342 送信判定部
346 障害監視部

Claims (17)

  1. 第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信する受信部と、
    前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定する送信判定部と、
    第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信する送信部と、
    前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定する無線リソース判定部と、
    を備え、
    前記無線リソース判定部は、
    前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、
    通信端末。
  2. 前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なる周波数を用いて前記データを送信する、請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なる符号を用いて前記データを送信する、請求項1に記載の通信端末。
  4. 前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末とは異なるタイムスロットで前記データを送信する、請求項1に記載の通信端末。
  5. 前記送信判定部は、所定の期間における平均受信電力を監視し、
    前記送信判定部は、前記データの種類が前記基地局に送信すべき種類であるか否かを判定し、
    さらに前記送信判定部は、前記平均受信電力が閾値以下である場合に、前記平均受信電力が閾値以下である前記無線リソースを用いて前記データを送信することを判定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。
  6. 前記無線リソース判定部は、
    前記受信部が前記第2のグループに割り当てられた無線リソースにより受信処理を行い、且つ、前記第1の端末からデータを受信した場合に、前記第1のグループに割り当てられる無線リソースを増加させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 前記無線リソース判定部は、
    前記受信部が前記第2のグループに割り当てられた無線リソースにより受信処理を行い、且つ、前記第1の端末からデータを受信した場合に、前記第1のグループに割り当てる無線リソースの一部を前記第2のグループと共に使用される無線リソースに変更する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  8. 前記無線リソース判定部は、
    前記受信部が前記第2のグループに割り当てられた無線リソースではない無線リソースにより受信処理を行い、且つ、前記第1の端末からデータを受信されない場合に、前記第1のグループに割り当てられる無線リソースを減少させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  9. 前記無線リソース判定部は、
    前記受信部が前記第1のグループに割り当てられた無線リソースにより受信処理を行い、且つ、前記第1の端末からデータを受信した場合に、前記第2のグループに割り当てられる無線リソースの一部を前記第1のグループと共に使用される無線リソースに変更する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  10. 前記送信部は、前記第1のグループの前記第1の端末よりも大きい送信電力で前記データを送信する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の通信端末。
  11. 前記データの種類は、前記データの種類ごとに異なるプリアンブルによって示され、
    前記送信判定部は、前記プリアンブルに基づいて前記データの種類を判定する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の通信端末。
  12. 前記データの種類は、前記データのヘッダにおける特定のビットによって示され、
    前記送信判定部は、前記特定のビットに基づいて前記データの種類を判定する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の通信端末。
  13. 前記第1の端末から前記データが受信されているか否かを監視する障害監視部を備え、
    前記障害監視部は、前記第1の端末から所定の期間前記データが受信されていないことに基づいて、前記第1の端末に障害が発生していることを判定し、
    前記送信部は、前記障害監視部の判定に基づいて、前記第1の端末に障害が発生していることを示す障害通知を前記基地局に送信する、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の通信端末。
  14. 前記受信部は、前記通信端末が監視する前記第1のグループの前記第1の端末を示す監視対象端末指示を受信し、
    前記障害監視部は、前記監視対象端末指示に基づいて障害の発生を監視する対象である前記第1の端末を決定する、請求項13に記載の通信端末。
  15. プロセッサが、
    第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信することと、
    前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定することと、
    第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信することと、
    前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定することと、
    を含み、
    前記受信されたか否かを判定することは、
    前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、
    通信方法。
  16. プロセッサに、第1のグループの第1の端末からブロードキャストされるデータを受信させ、
    前記データの種類に基づいて、前記受信されたデータを基地局に送信するか否かを判定させ、
    第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信させ、
    前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かの判定を実行させ、
    前記受信されたか否かの判定は、
    前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、
    プログラム。
  17. 無線システムであって、当該無線システムは、
    データをブロードキャストする第1のグループの第1の端末と、
    前記第1のグループの前記第1の端末からブロードキャストされる前記データの種類に基づいて、前記第1の端末から受信された前記データを基地局に送信するか否かを判定する第2のグループの第2の端末と、を含み、
    前記第2の端末は、第2のグループに割り当てられた、前記第1のグループに割り当てられた無線リソースとは異なる無線リソースを用いて前記データを前記基地局に送信し、前記第1の端末からの前記データが前記第1のグループに割り当てられた無線リソースで受信されたか否かを判定し、
    前記第2の端末は、
    前記第1のグループに割り当てる無線リソースを前記判定の結果に基づき動的に決定する、
    無線システム。
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