JP7087994B2 - 満充電容量算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、満充電容量算出装置に関し、詳しくは、充放電可能な二次電池の満充電容量を算出する満充電容量算出装置に関する。
従来、この種の満充電容量算出装置としては、二次電池(電池モジュール)の満充電容量を算出する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、二次電池の充電および放電が停止しているときの二次電池の端子間電圧に基づいて開放電圧を推定し、開放電圧の推定値に基づいて電池モジュールの残容量(残容量指標)を設定する。そして、二次電池の充放電時の電流の積算量と残容量の変化量とを用いて、二次電池の満充電容量を求めている。
特開2013-250071
しかしながら、上述の満充電容量算出装置では、開放電圧を推定する際に、開放電圧を推定する前に二次電池の充放電を停止して分極を解消させた後に、二次電池の電流が流れていないときの端子間電圧を用いて開放電圧を推定する必要がある。分極の解消には比較的長い時間を要することから、開放電圧を推定可能なタイミング、即ち、満充電容量を算出可能なタイミングが限定されてしまう。分極が解消していない状態で開放電圧を推定すると、精度良く満充電容量を算出することができない。
本発明の満充電容量算出装置は、分極の影響を受けることなく、精度良く満充電容量を算出することを主目的とする。
本発明の満充電容量算出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の満充電容量算出装置は、
充放電可能な二次電池の満充電容量を算出する満充電容量算出装置であって、
前記二次電池の端子間電圧が所定電圧に到達するように前記二次電池を繰り返し充電または放電しているときに、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達する毎に、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達するまでの電圧変化量と、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達するまでの電流積算値と、を算出し、
前記端子間電圧が前記所定電圧に到達する毎に算出した複数の前記電流積算値と複数の前記電圧変化量との関係に基づく前記電流積算値に対する前記電圧変化量の傾きを用いて前記満充電容量を算出する、
ことを要旨とする。
この本発明の満充電容量算出装置では、二次電池の端子間電圧が所定電圧に到達するように二次電池を繰り返し充電または放電しているときに、端子間電圧が所定電圧に到達する毎に、端子間電圧が所定電圧に到達するまでの電圧変化量と、端子間電圧が所定電圧に到達するまでの電流積算値と、を算出し、端子間電圧が所定電圧に到達する毎に算出した複数の電流積算値と複数の電圧変化量との関係に基づく電流積算値に対する電圧変化量の傾きを用いて満充電容量を算出する。電流積算値に対する電圧変化量の傾きは、満充電容量の逆数に比例するが、分極により生じる電圧により影響を受けない。この結果、分極の影響を受けることなく、精度良く満充電容量を算出することができる。
本発明の一実施例としての満充電容量算出装置が搭載される電池システム20の構成の概略を示す構成図である。 制御装置30により実行される算出処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バッテリ電圧Vbとバッテリ電流Ibとの時間変化の一例を示す説明図である。 電流積算値SIbを横軸としてIRドロップΔIRを縦軸として、電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRをプロットしたグラフの一例を示す。 記憶しているマップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての満充電容量算出装置が搭載される電池システム20の構成の概略を示す構成図である。電池システム20は、バッテリ22と、電力ブロック24と、制御装置30と、を備える。なお、実施例の制御装置30が「満充電容量算出装置」に相当する。
バッテリ22は、リチウムイオン電池として構成された複数のセルを直列接続してなる複数の電池モジュールが直列に接続された二次電池として構成されている。
電力ブロック24は、バッテリ22へ電力を供給する電力源やバッテリ22の電力で作動する負荷を備えている。したがって、バッテリ22は、電力ブロック24の電力源からの電力で充電されてたり、負荷の電力消費によって放電される。電力ブロック24は、制御装置30に制御されている。
制御装置30は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートを備える。制御装置30には、バッテリ22の端子間電圧を検出する電圧センサ32からのバッテリ電圧Vbや、バッテリ22を充放電する電流を検出する電流センサ34からのバッテリ電流Ib(バッテリ22を充電する方向の電流を正の値とする)などが入力ポートを介して入力されている。制御装置30からは、電力ブロック24の電力源を制御するための制御信号や、電力ブロック24の負荷を制御するための制御信号などが出力ポートから出力されている。
次に、こうして構成された実施例の電池システム20の動作、特に、バッテリ22の満充電容量FCCを算出する際の動作について説明する。図2は、制御装置30により実行される算出処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、制御装置30の図示しないCPUは、電流ステップフラグFsと、バッテリ電流Ibと、バッテリ電圧Vbと、を入力する処理を実行する(ステップS100)。電流ステップフラグFsは、初期値として値0に設定され、後述するバッテリ22の充電電流をステップ状に変化させるときには値1に設定される。バッテリ電流Ibは、電流センサ34により検出されたものを入力している。バッテリ電圧Vbは、電圧センサ32により検出されたものを入力している。
続いて、電流ステップフラグFsが値0であるか否かを判定する(ステップS110)。電流ステップフラグFsが値0であるときには、ステップS100で入力したバッテリ電圧Vbをステップ前電圧V1に設定して(ステップS120)、バッテリ22の充電電流が電流I1へステップ状に減少するように電力ブロック24の電力源へ制御信号を送信すると共に電流ステップフラグFsを値1に設定する(ステップS130)。ここで、電流I1は、ステップS100で入力したバッテリ電流Ibから減少量ΔIを減じた値である。制御信号を受信した電力源は、バッテリ22を電流I1で充電する。以後、再びステップS130の処理が実行されるまで、電力源は、バッテリ22を電流I1で継続して充電する。
次に、ステップS100のバッテリ電圧Vbの入力と同様の処理で、バッテリ電圧Vbを入力し(ステップS140)、ステップS120で設定したステップ前電圧V1からステップS140で入力したバッテリ電圧Vbを減じることによりバッテリ22のオーミックな抵抗による電圧降下量であるIRドロップΔIRを算出して(ステップS150)、ステップS160の処理へ進む。
ステップS110で電流ステップフラグFsが値1であるときには、既に、バッテリ22の充電電流を電流I1へステップ状に減少させてバッテリ22の充電電流を電流I1で維持している状態であると判断して、ステップS160の処理へ進む。
ステップS160では、電流ステップフラグFsが値1であるか否かを判定する。電流ステップフラグFsが値0であるときには、ステップS130が実行されておらず、バッテリ22の充電電流が電流I1へステップ状に減少していないため、ステップS170以降の処理を実行すべきではないと判断して、本ルーチンを終了する。
ステップS160で電流ステップフラグFsが値1であるときには、ステップS130でバッテリ22の充電電流が電流I1へステップ状に変化していると判断して、ステップS100のバッテリ電流Ib、バッテリ電圧Vbの入力と同様の処理で、バッテリ電流Ibとバッテリ電圧Vbとを入力する(ステップS170)。そして、バッテリ22の充電電流が電流I1へステップ状に変化してからのバッテリ電流Ibの積算値として、前回本ルーチンを実行する際に算出されている前回SIbにステップS170で入力されたバッテリ電流Ibを加えることにより、バッテリ22の充電電流が電流I1へステップ状に変化してからのバッテリ電流Ibの電流積算値SIbを算出する(ステップS180)。なお、ステップS130でバッテリ22の充電電流を電流I1へステップ状に変化させてから初めてステップS180を実行する際には、前回SIbは後述するステップS250で値でクリアされて、初期値である値0に設定されている。
続いて、バッテリ22を充電する電流の変動ΔIbが所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS190)。ここで、電流の変動ΔIbは、ステップS170で入力したバッテリ電流Ibと前回ステップS170で入力したバッテリ電流Ib(前回Ib)との差分(=|Ib-前回Ib|)である。「所定範囲」は、バッテリ22を充電する電流が安定している範囲として予め実験や解析などにより定めた範囲である。したがって、ステップS190は、バッテリ22を充電する電流が安定しているか否かを判定する処理となっている。
ステップS190でバッテリ22を充電する電流の変動ΔIbが所定範囲外であるときには、バッテリ22を充電する電流が安定していないため、後述するようにIRドロップΔIRや電流積算値SIbを用いて満充電容量FCCを算出しても適正な値を得ることができないと判断して、電流ステップフラグFsと、ステップ前電圧V1と、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbとを全てクリアして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。
ステップS190でバッテリ22を充電する電流の変動ΔIbが所定範囲内であるときには、続いて、ステップS170で入力したバッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1以上であるか否かを判定する(ステップS200)。バッテリ電圧Vbは、ステップS130でバッテリ22の充電電流を電流I1へステップ状に減少させると、ステップ前電圧V1から急激に低下する。上述したように、ステップS130でバッテリ22の充電電流を電流I1へステップ状に減少させた後はバッテリ22を継続して電流I1で充電するから、バッテリ電圧Vbは、ステップ前電圧V1から時間の経過と共に上昇していく。したがって、ステップS200は、一旦低下したバッテリ電圧Vbが上昇してステップ前電圧V1に到達するか否かを判定する処理となっている。
ステップS200でバッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1未満であるときには、一旦低下したバッテリ電圧Vbが上昇してステップ前電圧V1に到達していないと判断して、本ルーチンを終了する。そして、次に本ルーチンが実行されると、電流ステップフラグFsが値1に設定されていることから、ステップS100、S160~S200が実行され、電流積算値SIbを算出して、バッテリ22の充電電流の変動ΔIbが所定範囲内であるときには、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1以上に到達するまで、ステップS100~S200が繰り返し実行される。
ステップS200でバッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1以上であるときには、一旦低下したバッテリ電圧Vbが上昇してステップ前電圧V1に到達したと判断して、直前にステップS150を実行したときに算出されたIRドロップΔIRと電流積算値SIbとを1組として図示しないRAMに記憶させて(ステップS210)、RAMに記憶しているIRドロップΔIRと電流積算値SIbとの組数Nが閾値Nref以上であるか否かを判定する(ステップS220)。IRドロップΔIR、電流積算値SIbは、後述する最小二乗法を用いた傾きの算出において用いられる。閾値Nrefは、最小二乗法を用いて傾きを算出する際に統計的に確からしい値を算出可能なデータの個数として予め定めた個数である。したがって、ステップS220は、RAMに記憶しているIRドロップΔIR、電流積算値SIbのデータの組数Nが、統計的に確からしい値を算出可能な個数分記憶されているか否かを判定する処理となっている。
ステップS220でRAMに記憶しているIRドロップΔIR、電流積算値SIbのデータの組数Nが閾値Nref未満であるときには、RAMに記憶しているIRドロップΔIR、電流積算値SIbのデータの組数Nが統計的に確からしい値を算出可能な個数分記憶されていないと判断して、電流ステップフラグFsと、ステップ前電圧V1と、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbとを全てクリアして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。図3は、バッテリ電圧Vbとバッテリ電流Ibとの時間変化の一例を示す説明図である。次に本ルーチンが実行されると、電流ステップフラグFsが値0であることから、ステップS120以降の処理が実行される。こうして、バッテリ電流Ibを繰り返しステップ状に変化させながら、複数の組のIRドロップΔIRと電流積算値SIbとがRAMに記憶されていく。
ステップS220でRAMに記憶しているIRドロップΔIRのデータの組数Nが閾値Nref以上であるときには、RAMに記憶している組となっている電流積算値SIbとIRドロップΔIRとを用いて電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRの傾きαを算出する(ステップS230)。図4は、電流積算値SIbを横軸、IRドロップΔIRを縦軸として、電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRをプロットしたグラフの一例を示す。傾きαは、最小二乗法を用いて電流積算値SIbの一次関数としてIRドロップΔIRをフィットさせたときの一次関数の傾きとして算出する。
こうして傾きαを算出したら、傾きαと次式(1)とを用いて満充電容量FCCを算出し(ステップS240)、電流ステップフラグFsと、ステップ前電圧V1と、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbとをクリアして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。式(1)中、「SOC」は、バッテリ22の満充電容量FCCに対する蓄電している容量の割合である蓄電割合である。変化率dSOC/dOCVは、バッテリ22の開放電圧OCVを取得し、蓄電割合SOCと開放電圧OCVとの関係を示すSOC-OVC曲線から導出される開放電圧OCVと蓄電割合SOCの変化率dOCV/dSOCとの関係をマップとして記憶しておき、取得した開放電圧OCVとマップから変化率dOCV/dSOCの逆数として導出する。図5は、記憶しているマップの一例を示す説明図である。実施例では、ステップ前電圧V1を開放電圧OCVとして、図5に例示したマップを用いて変化率dSOC/dOCVを導出する。
Figure 0007087994000001
ここで、式(1)について説明する。バッテリ22の充電電流をステップ状に低下させて、バッテリ電圧Vb(閉回路電圧CCV)がステップ前電圧V1に到達するまでバッテリ22を充電したときにおける開放電圧OCVの変化量ΔOCVは、IRドロップΔIRと、バッテリ22の分極により生じる電圧の変化の成分ΔVpを用いて、次式(2)で表すことができる。
ΔOCV=ΔIR+ΔVp ・・・(2)
満充電容量FCCは、バッテリ22の充電電流をステップ状に低下させてバッテリ電圧Vb(閉回路電圧CCV)がステップ前電圧V1に到達するまでのバッテリ22の蓄電割合SOCの変化量ΔSOCと電流積算値SIbとから、次式(3)を用いて導出することができる。式(3)中、変化量ΔSOCは、SOC-OVC曲線と開放電圧OVCとを用いて導出される変化率dSOC/dOCVと変化量ΔOCVとから導出できるから、満充電容量FCCは、次式(4)で表すことができる。
Figure 0007087994000002
Figure 0007087994000003
一方、閉回路電圧CCVは、開放電圧OCVと、IRドロップによって生じる電圧IRと、分極により生じる電圧Vpと、を用いて次式(5)で表すことができる。したがって、2つの閉回路電圧CCV1,CCV2は、それぞれにおける開放電圧OCV1,OCV2、IRドロップによって生じる電圧IR1,IR2、分極により生じる電圧Vp1,Vp2を用いて次式(6)、(7)により求めることができる。
CCV=OCV+IR+Vp ・・・(5)
CCV1=OCV1+IR1+Vp1 ・・・(6)
CCV2=OCV2+IR2+Vp2 ・・・(7)
閉回路電圧CCV1と閉回路電圧CCV2とが等しい場合、式(7)から式(6)を減じることにより、次式(8)が成り立つ。開放電圧OCVの変化量ΔOCV、IRドロップΔIR、バッテリ22の分極により生じる電圧の変化の成分ΔVpは、開放電圧OCV1,OCV2、IRドロップによって生じる電圧IR1,IR2、分極により生じる電圧Vp1,Vp2を用いて次式(9)~(11)により表すことができる。そして、式(8)~(11)を用いて、開放電圧の変化量ΔOCVを次式(12)を用いて表すことができる。
OCV2-OCV1=(I1・R1-I2・R2)+(Vp1-Vp2)・・・(8)
ΔOCV=OCV2-OCV1 ・・・(9)
ΔIR=I1・R1-I2・R2 ・・・(10)
ΔVp=Vp1-Vp2 ・・・(11)
ΔOCV=ΔIR+ΔVp・・・(12)
そして、式(4)に式(12)を代入することにより、次式(13)を得ることができる。式(13)を変形することにより、次式(14)を得ることができる。式(14)より、電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRの傾きαが式(1)となることがわかる。こうした処理により、式(1)は導出されている。
Figure 0007087994000004
Figure 0007087994000005
傾きαは、式(1)に示すように、分極により生じる電圧Vp1やバッテリ22の分極により生じる電圧の変化の成分ΔVpを含んでいないことから、傾きαを用いて満充電容量FCCを算出することにより、分極の影響を受けることなく、精度良く満充電容量FCCを算出することができる。
以上説明した実施例の満充電容量算出装置によれば、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達するようにバッテリ22を繰り返し充電しているときに、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbと、を算出し、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に算出した複数の電流積算値SIbと複数のIRドロップΔIRとの関係に基づく電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRの傾きαを用いて満充電容量FCCを算出することにより、分極の影響を受けることなく、精度良く満充電容量FCCを算出することができる。
実施例の満充電容量算出装置では、開放電圧OCVをステップ前電圧V1としているが、開放電圧OCVを他の手法で取得してもよい。他の手法としては、蓄電割合SOCをバッテリ電圧Vbから逐次算出してSOC-OCV曲線を用いて取得する手法や、ステップS200でバッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達した時点で充電を停止し所定時間後のバッテリ電圧Vbを開放電圧OCVとして取得する手法、ステップS130でバッテリ22を充電する電流をステップ状に変化させる前後におけるバッテリ電流Ib,バッテリ電圧Vbをグラフにプロットし、最小二乗法を用いてフィットさせた一次関数の切片を開放電圧OCVとする手法などを挙げることができる。
実施例の満充電容量算出装置では、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達するようにバッテリ22を繰り返し充電しているときに、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbと、を算出し、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に算出した複数の電流積算値SIbと複数のIRドロップΔIRとの関係に基づく電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRの傾きαを用いて満充電容量FCCを算出している。しかしながら、バッテリ電流Ibをステップ状に増加させてバッテリ電圧Vbを上昇させてその後バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1まで下降するように電力ブロック24の負荷を作動してバッテリ22を繰り返し放電しているときに、バッテリ22の放電電流を一定としてバッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に、IRドロップΔIRと、電流積算値SIbと、を算出し、バッテリ電圧Vbがステップ前電圧V1に到達する毎に算出した複数の電流積算値SIbと複数のIRドロップΔIRとの関係に基づく電流積算値SIbに対するIRドロップΔIRの傾きαを用いて満充電容量FCCを算出してもよい。
実施例の満充電容量算出装置を備える電池システム20では、バッテリ22は、リチウムイオン電池としているが、二次電池であればよく、鉛蓄電池やニッケル水素電池、燃料電池などを用いても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、制御装置30が「満充電容量算出装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、満充電容量算出装置の製造産業などに利用可能である。
20 電池システム、22 バッテリ、24 電力ブロック、30 制御装置、32 電圧センサ、34 電流センサ。

Claims (1)

  1. 充放電可能な二次電池の満充電容量を算出する満充電容量算出装置であって、
    前記二次電池の端子間電圧が所定電圧に到達するように前記二次電池を繰り返し充電または放電しているときに、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達する毎に、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達するまでの電圧変化量と、前記端子間電圧が前記所定電圧に到達するまでの電流積算値と、を算出し、
    前記端子間電圧が前記所定電圧に到達する毎に算出した複数の前記電流積算値と複数の前記電圧変化量との関係に基づく前記電流積算値に対する前記電圧変化量の傾きを用いて前記満充電容量を算出する、
    満充電容量算出装置。
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