JP7087171B1 - サイザーブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】二弁尖の患者に対して弁尖の縫合位置を容易に決定できるようにする。【解決手段】第2サイザーブロック2は、先端が曲面の円錐形状を基本形状としており、穴21、接触部22、第1触針部23A、第2触針部23B、第3触針部23Cを有する。第2サイザーブロック2を大動脈に挿入し、大動脈の内壁において第1触針部23Aにある目印M4が接している位置、第2触針部23Bにある目印M4が接している位置、第2触針部23Bにある目印M4接している位置、目印M5が接している位置および目印M6が接している位置に、スキンマーカで縫合位置となる目印を描画する。【選択図】図6

Description

本発明は、サイザーブロックおよび弁尖サイザーに関する。
大動脈の弁尖のサイズを測定する発明として、例えば特許文献1に開示された弁尖サイザーがある。この弁尖サイザーは、円弧面を有し、弁尖の交連部に接触させる触針部が円弧面の両端に設けられたサイザーブロックを有する。サイザーブロックは、円弧面の長さが異なる複数のサイズのものがあり、複数の弁尖サイザーの各々は、使用者により把持されるハンドルを有する。術者は、弁尖のサイズを測定する際にはサイザーブロックを大動脈の弁輪部分に挿入し、二つの触針部の位置が交連部の位置と一致するサイザーブロックの呼び径を確認する。二つの触針部の位置が交連部の位置と一致するサイザーブロックを特定すると、特定したサイザーブロックが有する指標の位置に弁尖の縫合開始位置となる目印をスキンマーカで描画する。
特開2009-77838号公報
大動脈弁については、先天性の二弁尖の場合がある。二弁尖の患者に対して大動脈弁形成術を行う場合、交連部が二つしかないため、既にある交連部に加えて新たに交連部とする位置や、弁尖の縫合開始位置を決定するのが困難となる。
本発明は、二弁尖の患者に対して弁尖の縫合位置を容易に決定できるようにすることを目的とする。
本発明は、外周面が大動脈の内壁に接触させられる環状の接触部と、前記接触部の軸方向に突出し、弁尖の交連部に接触する複数の触針部と、を備えるサイザーブロックを提供する。
本発明においては、前記複数の触針部の数は3個であり、前記接触部の外面の周方向へ等間隔に位置する構成としてもよい。
本発明においては、前記接触部の前記軸方向の一端側に向かうにつれて径が小さい構成としてもよい。
本発明においては、隣り合う前記触針部の間は前記軸方向の一端の方向へ円弧状に凹んでいる構成としてもよい。
本発明においては、前記接触部と中心軸との間に前記軸方向に貫通した穴を有する構成としてもよい。
本発明においては、前記接触部は、環状の径方向に拡張と縮小が可能である構成としてもよい。
本発明においては、前記接触部の環状の中央に位置する軸に沿って移動する開閉部と、前記開閉部と前記接触部とを繋ぐリンクとを有し、前記開閉部の移動に伴い前記リンクが前記接触部を径方向に拡張または縮小させる構成としてもよい。
前記接触部は、弾性部材によって形成されてもよい。
本発明においては、上記のいずれか一のサイザーブロックと、大動脈の内壁に接触させられる背面と、前記背面の左右方向両端に設けられて弁尖の交連部に接触する二つの触針部とを有する第2のサイザーブロックと、を備える弁尖サイザーを提供する。
本発明によれば、二弁尖の患者に対して弁尖の縫合位置を容易に決定することができる。
本発明の一実施形態に係る弁尖サイザーSを示す図。 第1サイザーブロック1の斜視図。 第1サイザーブロック1の平面図。 第1サイザーブロック1の正面図。 図4のA-A線断面図。 第2サイザーブロック2の平面図。 第2サイザーブロック2の正面図。 図7のB-B線断面図。 弁尖サイザーSの使用方法を説明するための図。 第3サイザーブロック5の斜視図。 第3サイザーブロック5の平面図。 図11のC-C線断面図。 第3サイザーブロック5の正面図。 第3サイザーブロック5の動作を説明するための図。 第3サイザーブロック5の動作を説明するための図。 第3サイザーブロック5の動作を説明するための図。 第4サイザーブロック6の平面図。 第4サイザーブロック6の平面図。 第4サイザーブロック6の平面図。 第4サイザーブロック6の使用方法を説明するための図。 第5サイザーブロック7の斜視図。 弁尖サイザーS1の図。 第6サイザーブロック8の図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る弁尖サイザーSを示す図である。弁尖サイザーSは、大動脈弁形成術などにおいて用いられる外科手術器具である。弁尖サイザーSは、第1サイザーブロック1、第2サイザーブロック2、支持棒3a、支持棒3b、把持部4を有する。棒状の把持部4の一端には支持棒3aが固定され、把持部4の他端には支持棒3bが固定されている。支持棒3aは、把持部4側と反対側に第1サイザーブロック1が取り付けられる。また支持棒3bは、把持部4側と反対側に第2サイザーブロック2が取り付けられる。
図2は、第1サイザーブロック1の斜視図であり、図3は第1サイザーブロック1の平面図である。また図4は第1サイザーブロック1の正面図であり、図5は図4のA-A線断面図である。なお、説明の理解を容易にするために、図面において、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向とし、矢印Xで示す方向または示す側を右方または右側、矢印-Xで示す方向または示す側を左方または左側、矢印Yで示す方向または示す側を前方または前側、矢印-Yで示す方向または示す側を後方または後側、矢印Zで示す方向または示す側を上方または上側、矢印-Zで示す方向または示す側を下方または下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
第1サイザーブロック1は、円柱を周方向に三等分した形状を基本形状としている。第1サイザーブロック1は、本発明に係る第2のサイザーブロックの一例である。第1サイザーブロック1は、合成樹脂で形成されている。第1サイザーブロック1の素材は、合成樹脂に限定されるものではなく、他の素材であってもよい。
第1サイザーブロック1は、患者の大動脈の血管内壁に接触させられる外周面10(正面)と、上方から見て前側に凸な曲面である内面15(背面)を有している。外周面10は、第1サイザーブロック1を上から見たときに円弧の形状となっている。外周面10より中心側には、外周面10から内面15に至る上面11が形成されている。上面11は、左右方向の端から中央に向かうにつれて凹んだ曲面となっている。また、第1サイザーブロック1は、上面11より下方に底面16を有する。
第1サイザーブロック1は、複数のサイズがあり、それぞれ外周面10の周方向の長さが異なっている。第1サイザーブロック1のサイズは、例えば、三等分する前の円柱形状の直径を、弁尖のサイズを特定する呼び径として用い、呼び径が11のものから37のものまで奇数となっている。第1サイザーブロック1の呼び径は、上面11に記載されており、図2の示した第1サイザーブロック1の場合、呼び径が25であることを示している。なお、呼び径は、偶数であってもよく、また、奇数と偶数の両方を備える構成であってもよい。また、呼び径のサイズは、11未満のものや37を超えるものがあってもよい。
上面11の左右方向両端には触針部が形成されている。具体的には、上面11の右端には、半円柱形状の第1触針部13が形成され、上面11の左端には、半円柱形状の第2触針部14が形成されている。第1触針部13と第2触針部14は、弁尖のサイズを測定するときに弁尖の交連部に接触させる部位である。第1触針部13の上端と第2触針部14の上端には、第1触針部13および第2触針部14を交連部の位置に合わせるために、目印M2が設けられている。目印M2は、外周面10の径方向に沿った直線である。第1触針部13の目印M2を延長した仮想線と、第2触針部14の目印M2を延長した仮想線とがなす角度は、120度となっている。外周面10の下端から第1触針部13の上端までの高さと、外周面10の下端から第2触針部14の上端までの高さは同じ高さとなっており、外周面10の下端から上面11の左右方向の中央部までの高さより高くなっている。これにより、第1触針部13の上端と第2触針部14の上端を交連部に当接させて弁尖のサイズを測定しやすくなる。
上面11には目印M1と目印M3が設けられている。目印M1と目印M3は、外周面10の径方向に沿った直線である。目印M1は、目印M2を延長した仮想線と目印M1を延長した仮想線とのなす角度が60度となる位置に設けられている。目印M1は、他の部分とは異なる色に着色されているのが好ましい。目印M1は、弁尖の縫合の開始位置をスキンマーカで描画するときの目印である。目印M3は、目印M1と第1触針部13との間と、目印M1と第2触針部14との間に設けられている。目印M3は、弁尖の縫合位置をスキンマーカで描画するときの目印である。
第1触針部13の中心軸および第2触針部14の中心軸に対して直交して目印M1を通る水平な基準面を設定し、第1触針部13と基準面の交点を交点Zとし、第2触針部14と基準面の交点を交点Zとした場合、交点Zから第1触針部13の上端までの距離L1と、交点Zから第2触針部14の上端までの距離L2は、4mm以上であることが好ましい。また、外周面10の周方向の両端部の下端は、前述の基準面より下にあることが好ましい。距離L1および距離L2が4mm未満であり、外周面10の周方向の両端部の下端が基準面より上にある場合、第1サイザーブロック1を大動脈に接触させる際に第1サイザーブロック1の外周面10が血管壁に対して傾きやすくなる。第1サイザーブロック1の外周面10が血管壁に対して傾いて接触すると、第1触針部13と第2触針部14が傾き、実際のサイズとは異なるサイズで計測されてしまう。距離L1および距離L2が4mm以上であり、外周面10の周方向の両端部の下端が基準面より上とすれば、第1サイザーブロック1の外周面10が血管壁に対して傾きにくくなり、第1触針部13と第2触針部14が傾かなくなるため、弁尖のサイズを正確に計測することができる。
第1サイザーブロック1の上面11の前側には、穴17が形成されている。穴17は、左右方向の中央から第1触針部13の方向へ予め定められた距離をおいた位置に形成されている。穴17は、第1サイザーブロック1を支持する支持棒3aが挿入される穴である。穴17と支持棒3aはねじが切られており、支持棒3aを穴17に挿入すると、支持棒3aにより第1サイザーブロック1が支持される。穴17は、XY平面に対して傾斜しており、Z軸に対して所定の角度をなしている。なお、本実施形態においては、穴17の中心軸とZ軸とのなす角度は30度となっているが、30度に限定されるものではない。穴17は、左右方向の中央から第2触針部14の方向へ予め定められた距離をおいた位置に形成してもよい。また穴17は、左右方向の中央から第1触針部13の方向へ予め定められた距離をおいた位置と、左右方向の中央から第2触針部14の方向へ予め定められた距離をおいた位置の両方に形成されていてもよい。
図6は、第2サイザーブロック2の平面図であり、図7は、第2サイザーブロック2の正面図である。また図8は、図7のB-B線断面図である。第2サイザーブロック2は、穴21、接触部22、第1触針部23A、第2触針部23B、第3触針部23Cを有する。第2サイザーブロック2は、本発明に係るサイザーブロックの一例である。
第2サイザーブロック2は、下端が曲面の円錐形状を基本形状としており、下端に向かうにつれて径が小さくなっている。接触部22は、患者の大動脈の血管内壁に接触させられる部分である。接触部22は、本発明に係る接触部の一例である。接触部22は、上方から見て円形であって外周面が血管内壁に接触する。上方から見たときの接触部22の外周面の直径は、弁尖サイザーSが有する第1サイザーブロック1に記載された呼び径と同じである。例えば、弁尖サイザーSが一端に有する第1サイザーブロック1の呼び径が25である場合、弁尖サイザーSが他端に有する第2サイザーブロック2の接触部22の外周面の直径は25である。
第2サイザーブロック2において接触部22より上側には、半円柱形状の第1触針部23A、半円柱形状の第2触針部23Bおよび半円柱形状の第3触針部23Cが外周面側に形成されている。第1触針部23A、第2触針部23Bおよび第3触針部23Cは、上方から見て周方向に等間隔に形成されている。第1触針部23A、第2触針部23Bおよび第3触針部23Cは、弁尖のサイズを確認するときに弁尖の交連部に接触させる部位であり、本発明に係る触針部の一例である。接触部22の上端から第1触針部23Aの上端までの高さと、接触部22の上端から第2触針部23Bの上端までの高さと、接触部22の上端から第3触針部23Cの上端までの高さは同じ高さとなっている。
第1触針部23Aと第2触針部23Bの間は、第1触針部23Aと第2触針部23Bの中間の位置に向かうにつれて凹んだ第1曲面24Aとなっている。第2触針部23Bと第3触針部23Cの間は、第2触針部23Bと第3触針部23Cの中間の位置に向かうにつれて凹んだ第2曲面24Bとなっている。第1触針部23Aと第3触針部23Cの間は、第1触針部23Aと第3触針部23Cの中間の位置に向かうにつれて凹んだ第3曲面24Cとなっている。第1曲面24A、第2曲面24Bおよび第3曲面24Cは、上方とは反対方向に円弧状に凹んだ円弧面であるのが好ましいが円弧面に限定されるものではない。
第1触針部23Aの上端、第2触針部23Bの上端および第3触針部23Cの上端には、目印M4が設けられている。目印M4は、接触部22の径方向に沿った直線である。目印M4は、交連部の位置に合わせるための目印となる。また目印M4は、交連部の位置を描画するための目印にもなる。第1触針部23Aの目印M4を延長した仮想線と、第2触針部23Bの目印M4を延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。第2触針部23Bの目印M4を延長した仮想線と、第3触針部23Cの目印M4を延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。第1触針部23Aの目印M4を延長した仮想線と、第3触針部23Cの目印M4を延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。
また、第1曲面24A、第2曲面24Bおよび第3曲面24Cには目印M5と目印M6が設けられている。目印M5および目印M6は、接触部22の径方向に沿った直線である。目印M5は、目印M4を延長した仮想線と目印M5を延長した仮想線とのなす角度が60度となる位置に設けられている。目印M5は、弁尖の縫合の開始位置をスキンマーカで描画するときの目印である。目印M6は、目印M5と目印M4との間に設けられている。目印M6は、弁尖の縫合位置をスキンマーカで描画するときの目印である。
第2サイザーブロック2の中心軸27には、Z軸に沿った穴21が形成されている。穴21は、第2サイザーブロック2を支持する支持棒3bが挿入される穴であり、本発明に係る穴の一例である。穴21と支持棒3bはねじが切られており、支持棒3bを穴21に挿入すると、支持棒3bにより第2サイザーブロック2が支持される。
第2サイザーブロック2は、中心軸27から径方向に形成された第1壁25A、中心軸27から径方向に形成された第2壁25Bおよび中心軸27から径方向に形成された第3壁25Cを有する。第1壁25Aと第2壁25Bの間には、上下方向に貫通した第1穴26Aが形成されている。第2壁25Bと第3壁25Cの間には、上下方向に貫通した第2穴26Bが形成されている。第1壁25Aと第3壁25Cの間には、上下方向に貫通した第3穴26Cが形成されている。第1穴26A、第2穴26Bおよび第3穴26Cは、本発明に係る軸方向に貫通した穴の一例である。
図9は、弁尖サイザーSの使用方法を説明するための図である。なお、図9においては支持棒3aの図示を省略している。大動脈弁形成術の際には、大動脈弁から弁尖を切除した後、支持棒3aで支持された第1サイザーブロック1を大動脈100に挿入する。次に術者は、図9(a)に示したように、弁尖の切除前において弁尖の右側に位置していた交連部K1に第1触針部13を接触させ、第1触針部13にある目印M2の位置を交連部K1に合わせる。術者は、図9(b)に示したように、支持棒3bを回転させながら第1触針部13の目印M2を基点にして外周面10を大動脈100に接触させていき、図9(c)に示したように、大動脈100に第2触針部14を接触させる。
術者は、大動脈100において第2触針部14が接している位置を確認する。第2触針部14にある目印M2が接している位置が、弁尖の切除前において切除された弁尖の左側に位置していた交連部K2の位置である場合、使用した第1サイザーブロック1に記載されている値が弁尖のサイズとなる。術者は、第2触針部14にある目印M2が接している位置が、交連部K2の位置からずれている場合、サイズの異なる他の第1サイザーブロック1を有する弁尖サイザーSを使用して弁尖のサイズを測定する。術者は、第1触針部13にある目印M2の位置が交連部K1に一致し、第2触針部14にある目印M2の位置が交連部K2に一致した場合、縫合の開始位置を示す目印を目印40の位置にスキンマーカで描画する。
なお、大動脈弁については、先天性の二弁尖の場合がある。二弁尖の場合、術者は、弁尖を切除した後、弁尖のサイズを第1サイザーブロック1で測定する。例えば、先天性の二弁尖の大動脈弁においては、二つ交連部の位置とは異なる位置に縫線がある場合がある。この場合、術者は、縫線を交連部とみなして弁尖が三つの場合と同様に測定を行う。なお、先天性の二弁尖で縫線がない場合、二弁尖の場合の弁尖のサイズ測定に対応した呼び径の大きな第1サイザーブロック1を用意してもよい。術者は、測定したサイズを加算して3で割った値を求める。求めた値が第2サイザーブロック2の直径のいずれかと一致する場合、接触部22の外周面の直径が求めた値と同じである第2サイザーブロック2を有する弁尖サイザーSを準備する。例えば、測定したサイズを加算して3で割った値が17である場合、術者は接触部22の外周面の直径が17である第2サイザーブロック2を有する弁尖サイザーSを準備する。
術者は、準備した弁尖サイザーSの第2サイザーブロック2を大動脈に挿入し、二つの交連部に対して第1触針部23A、第2触針部23Bおよび第3触針部23Cのうちの二つを接触させる。術者は、大動脈の内壁において第1触針部23Aにある目印M4が接している位置、第2触針部23Bにある目印M4が接している位置、第2触針部23Bにある目印M4接している位置、目印M5が接している位置および目印M6が接している位置に、スキンマーカで目印を描画する。
支持棒3aが挿入される穴が第1サイザーブロック1の左右方向の中央にある場合、第1サイザーブロック1は支持棒3aに対して左右均等となって安定するため、外周面10を大動脈100に接触させようとするときに、第1サイザーブロック1を大動脈100の方向へ押す動作を無意識に行ってしまうことがある。本実施形態によれば、支持棒3aが挿入される穴が第1サイザーブロック1の左右方向の中央からずれた位置にあり、支持棒3aに対して第1サイザーブロック1が左右均等とならないため、第1サイザーブロック1を大動脈100の方向へ押す動作よりも回転させる動作に誘導され、大動脈100が第1サイザーブロック1により径方向に押されにくくなり、大動脈100が広がらず、弁尖のサイズを正確に測定することができる。また本実施形態によれば、二弁尖の患者に対して三弁尖にする手術を行う場合、第1サイザーブロック1で交連部の位置および弁尖の縫合開始位置に印をつける場合と比較すると、上方から見て円形の第2サイザーブロック2を大動脈に挿入することにより、血液が流れているときの形状に大動脈がなり、交連部の位置および弁尖の縫合開始位置に印をつけやすく、弁尖の縫合が容易となる。
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態に係る第3サイザーブロック5の斜視図である。第2実施形態においては、弁尖サイザーSは、第2サイザーブロック2に替えて第3サイザーブロック5を有する。
図11は、第3サイザーブロック5の平面図、図12は、図11のC-C線断面図、図13は、第3サイザーブロック5の正面図である。第3サイザーブロック5は、上方から見て円形であり、径方向への拡張と縮小が可能となっている。
第3サイザーブロック5は、円形の外周面が大動脈の血管内壁に接触する。径方向に最も拡張したときの第3サイザーブロック5の外周面の直径は、弁尖サイザーSが有する第1サイザーブロック1に記載された呼び径と同じである。例えば、弁尖サイザーSが一端に有する第1サイザーブロック1の呼び径が25である場合、弁尖サイザーSが他端に有する第3サイザーブロック5の外周面の直径は25である。
第3サイザーブロック5は、径方向に拡張及び縮小が可能となるように、複数の部品で構成されている。接触部51A、接触部51Bおよび接触部51Cは、上方から見て弧状に形成されている。接触部51Aは、第1触針部501A、溝502A、溝503A、溝504Aを有する。第1触針部501Aは、上方から見て半円柱形状であり、接触部51Aの周方向の中央に形成されている。接触部51Bは、第2触針部501B、溝502B、溝503B、溝504Bを有する。第2触針部501Bは、上方から見て半円柱形状であり、接触部51Bの周方向の中央に形成されている。接触部51Cは、第3触針部501C、溝502C、溝503C、溝504Cを有する。第3触針部501Cは、上方から見て半円柱形状であり、接触部51Cの周方向の中央に形成されている。
第1触針部501A、第2触針部501Bおよび第3触針部501Cは、弁尖のサイズを確認するときに弁尖の交連部に接触させる部位であり、本発明に係る触針部の一例である。第3サイザーブロック5が径方向に最も拡張したときには、第1触針部501A、第2触針部501Bおよび第3触針部501Cは、上方から見て周方向に等間隔に位置する。
溝502A、溝502Bおよび溝502Cは、第3サイザーブロック5の径方向に沿った溝である。溝502A、溝502Bおよび溝502Cは、交連部の位置に合わせるための目印となる。また溝502A、溝502Bおよび溝502Cは、交連部の位置を描画するための目印にもなる。
溝502Aを延長した仮想線と、溝502Bを延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。溝502Bを延長した仮想線と、溝502Cを延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。溝502Cを延長した仮想線と、溝502Aを延長した仮想線とがなす角度は120度となっている。
接触部51Aは、弧状の両端に向かって高さが低くなっており、弧状の一端側に溝503Aが形成され、他端側に溝504Aが形成されている。溝503Aおよび溝504Aは、弁尖の縫合位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、接触部51Aは、弧状の一端側に連結部52Aの凸部が嵌まる凹部を有し、他端側に連結部52Fの凸部が嵌まる凹部を有する。接触部51Aの凹部に嵌まった連結部52Aの凸部は、接触部51Aと連結部52Aを貫通するピン56Aによって接触部51Aに可動可能に連結され、接触部51Aの凹部に嵌まった連結部52Fの凸部は、接触部51Aと連結部52Fを貫通するピン56Fによって可動可能に接触部51Aに連結される。
接触部51Bは、弧状の両端に向かって高さが低くなっており、弧状の一端側に溝503Bが形成され、他端側に溝504Bが形成されている。溝503Bおよび溝504Bは、弁尖の縫合位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、接触部51Bは、弧状の一端側に連結部52Bの凸部が嵌まる凹部を有し、他端側に連結部52Cの凸部が嵌まる凹部を有する。接触部51Bの凹部に嵌まった連結部52Bの凸部は、接触部51Bと連結部52Bを貫通するピン56Bによって接触部51Bに可動可能に連結され、接触部51Bの凹部に嵌まった連結部52Cの凸部は、接触部51Bと連結部52Cを貫通するピン56Cによって接触部51Bに可動可能に連結される。
接触部51Cは、弧状の両端に向かって高さが低くなっており、弧状の一端側に溝503Cが形成され、他端側に溝504Cが形成されている。溝503Cおよび溝504Cは、弁尖の縫合位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、接触部51Cは、弧状の一端側に連結部52Dの凸部が嵌まる凹部を有し、他端側に連結部52Eの凸部が嵌まる凹部を有する。接触部51Cの凹部に嵌まった連結部52Dの凸部は、接触部51Cと連結部52Dを貫通するピン56Dによって接触部51Cに可動可能に連結され、接触部51Cの凹部に嵌まった連結部52Eの凸部は、接触部51Cと連結部52Eを貫通するピン56Eによって接触部51Cに可動可能に連結される。
連結部52Aは、接触部51Aと可動部53Aとを連結し、連結部52Bは、接触部51Bと可動部53Aとを連結する。連結部52Aは、上方から見て可動部53A側に櫛状の凸部を有し、接触部51Aの凹部に嵌まる凸部を接触部51A側に有する。連結部52Bは、上方から見て可動部53A側に櫛状の凸部を有し、
接触部51Bの凹部に嵌まる凸部を接触部51B側に有する。
連結部52Cは、接触部51Bと可動部53Bとを連結し、連結部52Dは、接触部51Cと可動部53Bとを連結する。連結部52Cは、上方から見て可動部53B側に櫛状の凸部を有し、接触部51Bの凹部に嵌まる凸部を接触部51B側に有する。連結部52Dは、上方から見て可動部53B側に櫛状の凸部を有し、接触部51Cの凹部に嵌まる凸部を接触部51C側に有する。
連結部52Eは、接触部51Bと可動部53Cとを連結し、連結部52Fは、接触部51Aと可動部53Cとを連結する。連結部52Eは、上方から見て可動部53C側に櫛状の凸部を有し、接触部51Cの凹部に嵌まる凸部を接触部51C側に有する。連結部52Fは、上方から見て可動部53C側に櫛状の凸部を有し、接触部51Aの凹部に嵌まる凸部を接触部51A側に有する。
可動部53Aは、上端に溝531Aを有する。第3サイザーブロック5が最も広がったときに溝531Aを延長した仮想線と溝502Aを延長した仮想線とのなす角度は60度となる。溝531Aは、弁尖の縫合の開始位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、可動部53Aは、上方から見たときに、第3サイザーブロック5の外周面側に、連結部52Aの櫛状の凸部と連結部52Bの櫛状の凸部が嵌まる凹部を有する。連結部52Aの櫛状の凸部と連結部52Bの櫛状の凸部は、上下方向で交互に重なってこの凹部に嵌まり、ピン55Aによって可動部53Aに対して可動可能に連結される。
可動部53Bは、上端に溝531Bを有する。第3サイザーブロック5が最も広がったときに溝531Bを延長した仮想線と溝502Bを延長した仮想線とのなす角度は60度となる。溝531Bは、弁尖の縫合の開始位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、可動部53Bは、上方から見たときに、第3サイザーブロック5の外周面側に、連結部52Cの櫛状の凸部と連結部52Dの櫛状の凸部が嵌まる凹部を有する。連結部52Cの櫛状の凸部と連結部52Dの櫛状の凸部は、上下方向で交互に重なってこの凹部に嵌まり、ピン55Bによって可動部53Bに対して可動可能に連結される。
可動部53Cは、上端に溝531Cを有する。第3サイザーブロック5が最も広がったときに溝531Cを延長した仮想線と溝502Cを延長した仮想線とのなす角度は60度となる。溝531Cは、弁尖の縫合の開始位置をスキンマーカで描画するときの目印である。また、可動部53Cは、上方から見たときに、第3サイザーブロック5の外周面側に、連結部52Eの櫛状の凸部と連結部52Fの櫛状の凸部が嵌まる凹部を有する。連結部52Eの櫛状の凸部と連結部52Fの櫛状の凸部は、上下方向で交互に重なってこの凹部に嵌まり、ピン55Cによって可動部53Cに対して可動可能に連結される。
可動部53A、可動部53Bおよび可動部53Cの高さは、第3サイザーブロック5の外周面を形成する他の部品より低くなっている。接触部51A、接触部51B、接触部51C、連結部52A~連結部52F、可動部53A、可動部53B及び可動部53Cが連結されることにより形成される円環は、本発明に係る接触部の一例である。
開閉部71Aは、三角柱の形状であり、上下に貫通する穴を有する。開閉部71Aの上端には、円管82が固定されている。開閉部71Bは、三角柱の形状であり、上下に貫通する穴を有する。この穴には、図12に示すように円管82と開閉部71Aを貫通した支持棒3bが固定されている。
リンク61A、リンク61B、リンク61C、リンク62A、リンク62Bおよびリンク62Cは、第3サイザーブロック5を上方から見て径方向へ拡張または縮小させるための部品である。
リンク61Aは、一端が開閉部71Aに繋がっており、他端が可動部53Aに繋がっている。リンク61Bは、一端が開閉部71Aに繋がっており、他端が可動部53Bに繋がっている。リンク61Cは、一端が開閉部71Aに繋がっており、他端が可動部53Cに繋がっている。
リンク62Aは、一端が開閉部71Bに繋がっており、他端が可動部53Aに繋がっている。リンク62Bは、一端が開閉部71Bに繋がっており、他端が可動部53Bに繋がっている。リンク62Cは、一端が開閉部71Bに繋がっており、他端が可動部53Cに繋がっている。
図14から図16は、第3サイザーブロック5の動作を説明するための図である。術者は、患者が前述したように先天性の二弁尖の場合、第1サイザーブロック1で求めたサイズに対応した第3サイザーブロック5を有する弁尖サイザーSを準備する。
術者は、第3サイザーブロック5を大動脈に挿入する前に、開閉部71Aと開閉部71Bが離れるように円管82と支持棒3bを操作する。図14に示すように開閉部71Aと開閉部71Bが離れると、開閉部71Aに繋がっているリンク61Aは、可動部53Aを支持棒3b側に引き寄せ、開閉部71Aに繋がっているリンク61Bは、可動部53Bを支持棒3b側に引き寄せ、開閉部71Aに繋がっているリンク61Cは、可動部53Cを支持棒3b側に引き寄せる。また、開閉部71Bに繋がっているリンク62Aは、可動部53Aを支持棒3b側に引き寄せ、開閉部71Bに繋がっているリンク62Bは、可動部53Bを支持棒3b側に引き寄せ、開閉部71Bに繋がっているリンク62Cは、可動部53Cを支持棒3b側に引き寄せる。
可動部53A、可動部53Bおよび可動部53Cが支持棒3b側に引き寄せられると、可動部53Aに連結している連結部52Aと連結部52B、可動部53Bに連結している連結部52Cと連結部52D、可動部53Cに連結している連結部52Eと連結部52Fが支持棒3b側に引き寄せられ、さらに、接触部51A、接触部51Bおよび接触部51Cも支持棒3b側に引き寄せられ、第3サイザーブロック5は径方向に縮小する。径方向に縮小することにより、第3サイザーブロック5は、大動脈の内径より小さくなるため、術者は、第3サイザーブロック5を大動脈に容易に挿入できる。
術者は、第3サイザーブロック5を大動脈に挿入した後、開閉部71Aと開閉部71Bが接するように円管82と支持棒3bを操作する。図15は、図14に示す状態から開閉部71Aを開閉部71Bに近づけた状態を示す図である。開閉部71Aと開閉部71Bが近づくと、開閉部71Aに繋がっているリンク61Aは、可動部53Aを径方向の外側に押し、開閉部71Aに繋がっているリンク61Bは、可動部53Bを径方向の外側に押し、開閉部71Aに繋がっているリンク61Cは、可動部53Cを径方向の外側に押す。また、開閉部71Bに繋がっているリンク62Aは、可動部53Aを径方向の外側に押し、開閉部71Bに繋がっているリンク62Bは、可動部53Bを径方向の外側に押し、開閉部71Bに繋がっているリンク62Cは、可動部53Cを径方向の外側に押す。可動部53A、可動部53Bおよび可動部53Cが径方向の外側に押されると、可動部53Aに連結している連結部52Aと連結部52B、可動部53Bに連結している連結部52Cと連結部52D、可動部53Cに連結している連結部52Eと連結部52Fが径方向の外側に押され、接触部51A、接触部51Bおよび接触部51Cが径方向の外側に移動し、第3サイザーブロック5は径方向に広がる。
さらに開閉部71Aと開閉部71Bを近づけると、可動部53A、可動部53Bおよび可動部53Cがさらに径方向の外側に押されて第3サイザーブロック5は径方向に広がり、開閉部71Aと開閉部71Bが接すると図16に示す状態となる。第3サイザーブロック5は、図16に示す状態においては、外周面が上方から見て円形となり、外周面が大動脈の内壁に接する。
術者は、二つの交連部に対して第1触針部501A、第2触針部501Bおよび第3触針部501Cのうちの二つを接触させる。術者は、大動脈の内壁において溝502Aが接している位置、溝502Bが接している位置、溝502Cが接している位置にスキンマーカで目印を描画する。また、術者は、溝531A、溝531B、溝531C、溝503A、溝504A、溝503B、溝504B、溝503Cおよび溝504Cについても、接している位置にスキンマーカで目印を描画する。
本実施形態によれば、二弁尖の患者に対して三弁尖にする手術を行う場合、第1サイザーブロック1で交連部の位置および弁尖の縫合開始位置に印をつける場合と比較すると、上方から見て円形に広がる第3サイザーブロック5を大動脈に挿入することにより、血液が流れているときの形状に大動脈がなり、交連部の位置および弁尖の縫合開始位置に印をつけやすく、弁尖の縫合が容易となる。
[第3実施形態]
図17は、第4サイザーブロック6の正面図であり、図18は、第4サイザーブロック6の平面図であり、図19は第4サイザーブロック6の右側面図である。第4サイザーブロック6は、接触部22、第1触針部23A、第2触針部23B、第3触針部23Cを有する。第4サイザーブロック6は、本発明に係るサイザーブロックの一例である。第4サイザーブロック6は、ポリプロピレンなどの柔軟性のある樹脂その他の弾性部材によって形成される。第4サイザーブロック6は、第2サイザーブロック2と異なり、支持棒を挿入するための穴が設けられていない。第4サイザーブロック6の上部端面には、スキンマーカで目印をつけるための溝M7が形成されている。
図20に第4サイザーブロック6の使用方法を示す。術者は、図20に示すように、鉗子99を用いて第4サイザーブロック6を弾性変形させた状態で摘んで大動脈100に挿入し、目的の位置において、第1触針部23A、第2触針部23B、第3触針部23Cのうちの1つを交連部に接触させて鉗子99を離す。すると、第4サイザーブロック6は、復元力によって図17~19に示すような元の略円筒の形状に戻り大動脈の内壁に固定される。そして溝M7を目印にスキンマーカで大動脈の内壁に縫合位置の印をつける。
[第4実施形態]
図21は、第5サイザーブロック7の斜視図である。第5サイザーブロック7は、伸縮機構を有する点において第3サイザーブロックと共通するが、リンク機構が異なる。具体的には、リンク61Aおよびリンク62Aに替えて611Aが、リンク61B、リンク62Bに替えてリンク611B、リンク61Cおよびリンク62Cに替えてリンク611Cが設けられるとともに、開閉部71Aにはリンク611A、611B、611Cと回転嵌合する機構を実現するための部位が形成される。
[第5実施形態]
図22は、弁尖サイザーS1の外観図である。同図(a)および(b)は側面図であり、同図(c)は先端部の拡大図である。同図に示すように、弁尖サイザーS1は、サイザーブロック8と、支持棒3cと、把持部4aとを有する。第6サイザーブロック8は、例えばナイロン等の適度な弾性力を有する部材によって構成され、支持棒3cおよび把持部4aは金属やポリカーボネイト等のプラスチックによって構成される。なお、適度な弾性力とは、例えば術者が通常の力を加えても円環形状が撓んで楕円形状になるが、内壁同士が接触するまでには至らないと程度である
ここで、支持棒3cと把持部4aとは一体に構成される一方、第6サイザーブロック8は支持棒3cと挿入穴89を介して分離可能となっている。使用時には、術者が選択したサイズの第6サイザーブロック8に設けられた挿入穴89に支持棒3c差し込んで固定する。この状態において、略環状体である第6サイザーブロック8の軸方向と支持棒との角度は、好ましくは10~45度、最も好ましくは30度となるように挿入穴の角度が設計されている。これは、支持棒3cを取り付けた状態で患部に弁尖サイザーS1を挿入する際に、第6サイザーブロック8と患部の位置関係が術者に視認し辛くないように配慮したものである。
図23に第6サイザーブロック8の構造を示す。同図(a)および(c)は側面図、(b)は平面図、(d)はA-A断面図、(e)は挿入穴89を含む接続部付近の拡大断面図である。第6サイザーブロック8は、接触部84、第1触針部83A、第2触針部83B、第3触針部8Cを有する。また、第6サイザーブロック8は、第6サイザーブロック8の上部端面には、第4サイザーブロック6と同様、スキンマーカで目印をつけるための溝M8が形成されている。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
本発明においては、第2サイザーブロック2は、第1穴26A、第2穴26Bおよび第3穴26Cを備えていない形状であってもよい。
上述した実施形態においては、支持棒3aが挿入される穴17および支持棒3bが挿入される穴21は、ねじが切られた円形の穴であるが、穴の形状は多角形の穴でねじがきられていない構成であってもよい。
上述した実施形態においては、支持棒3bを穴21に挿入して第2サイザーブロック2を支持する構成であるが、支持棒3bと第2サイザーブロック2を一体に形成した構成としてもよい。また、支持棒3bを第2サイザーブロック2に接着して第2サイザーブロック2を支持する構成としてもよい。
S、S1…弁尖サイザー、1…第1サイザーブロック、2…第2サイザーブロック、3a、3b、3c…支持棒、4、4a…把持部、5…第3サイザーブロック、10…外周面、11…上面、13…第1触針部、14…第2触針部、15…内面、16…底面、17…穴、21…穴、22、84…接触部、23A…第1触針部、23B…第2触針部、23C…第3触針部、24A…第1曲面、24B…第2曲面、24C…第3曲面、25A…第1壁、25B…第2壁、25C…第3壁、26A…第1穴、26B…第2穴、26C…第3穴、27…中心軸、51A~51C…接触部、52A~52F…連結部、53A~53C…可動部、61A~61C…リンク、62A~62C、611A~611C…リンク、71A、71B…開閉部、82…円管、100…大動脈、K1、K2…交連部、M1~M6…目印、M7、M8…溝

Claims (2)

  1. 外周面が大動脈の内壁に接触させられる、中空で環状の接触部と、
    前記接触部の外面の周方向において等間隔に設けられ、前記接触部の軸方向に突出し、
    弁尖の交連部に接触する3つの触針部と
    前記接触部から前記軸方向の一端の方向と反対側に突出し、術者に把持される支持棒を挿入して前記軸方向に対して内側に傾いた状態で固定するための挿入穴と
    を備え、
    隣り合う前記触針部の間は、前記軸方向の前記一端の方向に曲線的に凹んでおり、
    各凹みの最下点においてそれぞれ設けられた、前記大動脈の内壁に縫合位置の目印をつけるための3つの溝が形成されている、
    弁尖縫合手術の際に用いられるサイザーブロック。
  2. 前記挿入穴は、前記軸方向に対して10°~45°傾いた状態で前記支持棒を固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサイザーブロック。
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