JP7085954B2 - アンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法、およびアンテナ駆動プログラム - Google Patents

アンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法、およびアンテナ駆動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アジマス軸とエレベーション軸の2軸ジンバルを有するアンテナの指向誤差を低減するアンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法、およびアンテナ駆動プログラムに関する。
人工衛星、飛行機、あるいは船舶といった移動局においては、機体の動揺が発生しても、アンテナを通信対象物に対して追尾動作させることが必要である。通信対象物に対してアンテナを追尾動作させる方法として、複数軸のアクチュエータによりアンテナ駆動を行う方法がある。
このようなアンテナ駆動軸は、冗長性および追尾性を考慮して3から4の駆動軸を設けることが多い。しかし、小型で簡易な機構が必要な場合は、2つの駆動軸によるアンテナ駆動を行う。この2軸駆動方式として、アジマス軸(以下、AZ軸)とエレベーション軸(以下、EL軸)による駆動方式がある。AZ軸は、アンテナを全周囲方向に旋回させるための垂直軸周りの旋回軸である。EL軸は、アンテナに俯仰動作を与えるための水平軸周りの回転軸である。
この2軸駆動方式は、小型なアンテナ機構および簡素な制御方式を実現する。しかし、天頂付近、すなわち高度角90°付近を精度よく追尾できないという欠点がある。天頂付近の対象物を追尾する場合、短時間で大きなAZ軸回転が必要となる。通常、駆動用アクチュエータには角速度制約が存在するため、大きなAZ軸回転、すなわちAZ軸大回転を実現できない。その結果、追尾誤差が発生し、追尾誤差が許容値を超えると通信瞬断が発生する。目標となる追尾方向、すなわち目標方向を指向するアンテナ姿勢のうち、上述のような状態となり、構造的に制御が困難になるアンテナ姿勢を特異点と呼ぶ。
特許文献1では、目標方向のパスが特異点付近を通過すると判定された場合、仮想的なクロスエレベーション軸を想定してEL軸およびAZ軸を制御する仮想3軸制御を行うことで、特異点回避を行っている。
特開2009-141728号公報
特許文献1では、仮想的なクロスエレベーション軸を想定してEL軸およびAZ軸を制御することで天頂通過を回避し、天頂付近における追尾誤差抑制が可能である。しかし、AZ軸の回転角度が大きく、アクチュエータの角速度制約による追尾誤差が生じやすいという課題がある。
本発明では、特異点となる天頂付近においても追尾を継続し、かつ、AZ軸の回転角度を低減することを目的とする。
本発明に係るアンテナ駆動装置は、アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置において、
前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出する角速度演算部を備えた。
本発明に係るアンテナ駆動装置では、角速度演算部が、目標方向パスが円領域を通過する際には、アンテナの指向方向が天頂を向くようにアジマス軸を回転させた後にエレベーション軸を目標方向に回転させ、目標方向パスが円領域を離れると、アンテナの指向方向を目標方向パスに追従させるようにアンテナを駆動する駆動角速度を算出する。よって、本発明に係るアンテナ駆動装置によれば、特異点となる天頂付近においても追尾を継続し、かつ、AZ軸の回転角度を低減することができる。
AZ軸とEL軸よる2軸駆動アンテナ装置において、指向状態を示す図。 AZ軸とEL軸よる2軸駆動アンテナ装置において、特異状態を示す図。 2軸駆動アンテナ装置の特異点を説明する図。 実施の形態1に係る2軸駆動アンテナ装置の構成図。 実施の形態1に係るアンテナ駆動装置の動作を示すフロー図。 数3を用いたアンテナ駆動の概略図。 実施の形態1に係る数4および数5を用いたアンテナ駆動方法の概略図。 アンテナ駆動シミュレーションを示す図。 数式3の駆動角速度の計算方式によるシミュレーション結果を示す図。 実施の形態1に係る数式4および数5の駆動角速度の計算方式によるシミュレーション結果を示す図。 実施の形態1の変形例に係るアンテナ駆動装置の構成図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった方向あるいは位置が示されている場合、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、あるいは部品の配置および向きを限定するものではない。
図1は、AZ軸とEL軸よる2軸駆動アンテナ装置10において、指向状態31を示す図である。図2は、AZ軸とEL軸よる2軸駆動アンテナ装置10において、特異状態32を示す図である。図3は、2軸駆動アンテナ装置10の特異点を説明する図である。
2軸駆動アンテナ装置10は、小型なアンテナ機構および簡素な制御方式を実現する。しかし、天頂Pt付近、すなわち高度角90°付近を精度よく追尾できないという欠点がある。
天頂Ptとは、例えば、アンテナを中心とする単位半球面とAZ軸との交点である。アンテナが天頂Ptを指向する場合、EL軸角度が0°となる。天頂Pt付近の対象物を追尾する場合、短時間で大きなAZ軸回転が必要となる。通常、アンテナ駆動用のアクチュエータには角速度制約が存在する。このため、このようなAZ軸大回転を実現できない。その結果、追尾誤差が発生し、追尾誤差が許容値を超えると通信瞬断が発生する。ここで、目標となる追尾方向、すなわち目標方向を指向するアンテナ姿勢のうち、AZ軸大回転が発生しうるアンテナ姿勢を特異点と呼ぶ。言い換えると、特異点とは、構造的に制御が困難になるアンテナ姿勢である。図3では、アンテナが、特異点に陥った場合の指向方向を特異点領域33で示している。図3に示すように、アンテナは、指向方向が天頂Pt付近において特異点に陥ると言える。
2軸駆動アンテナ装置10は、2軸駆動方式、あるいはAZ/EL駆動方式ともいう。また、目標方向は目標指向方向ともいい、目標方向のパスを目標方向パス35とする。
実施の形態1.
***構成の説明***
図4を用いて、本実施の形態に係る2軸駆動アンテナ装置10の構成を説明する。
2軸駆動アンテナ装置10は、アンテナ駆動装置100とアンテナ部200を備える。
アンテナ駆動装置100は、AZ軸とEL軸とによる2軸駆動式のアンテナ230を駆動する。アンテナ駆動装置100は、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140を備える。アンテナ部200は、アクチュエータ210、角度検出器220、およびアンテナ230を備える。
アンテナ駆動装置100は、コンピュータである。アンテナ駆動装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921および補助記憶装置922といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
アンテナ駆動装置100は、機能要素として、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140を備える。目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能は、例えば、ソフトウェアにより実現される。
プロセッサ910は、アンテナ駆動プログラムを実行する装置である。アンテナ駆動プログラムは、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった記憶媒体あるいは記録媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
アンテナ駆動プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、アンテナ駆動プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、アンテナ駆動プログラムを実行する。アンテナ駆動プログラムおよびOSは、補助記憶装置に記憶されていてもよい。補助記憶装置に記憶されているアンテナ駆動プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、アンテナ駆動プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
アンテナ駆動装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、アンテナ駆動プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、アンテナ駆動プログラムを実行する装置である。
アンテナ駆動プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。また目標方向演算処理、現在方向演算処理、角速度演算処理、およびドライバ処理の「処理」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体」に読み替えてもよい。
アンテナ駆動プログラムは、上述の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程を、コンピュータに実行させる。また、アンテナ駆動方法は、アンテナ駆動装置100がアンテナ駆動プログラムを実行することにより行われる方法である。
アンテナ駆動プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて提供されてもよい。また、アンテナ駆動プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
***動作の説明***
まず、アンテナ駆動装置100で実施される計算処理の内容について示す。
アンテナ駆動装置100のAZ/EL駆動方式において、アンテナの指向方向単位ベクトルuは、AZ軸およびEL軸の角度(θAZ,θEL)より、以下の数1のように表現される。
Figure 0007085954000001
また、目標方向単位ベクトルu(t)は、u(t)=[ucx(t),ucy(t),ucz(t)]となる。アンテナ駆動装置100は、目標方向単位ベクトルu(t)に対して、以下の数2のように、u=uが成立するようにアンテナ駆動用のアクチュエータ210の制御を行う。
Figure 0007085954000002
数2の両辺を時間微分すると、AZ軸およびEL軸のアクチュエータの駆動角速度(θ AZ,θ EL)が、以下の数3のように計算される。
Figure 0007085954000003
数式3から、アンテナが天頂方向を指向する、すなわちEL軸角度が0°の場合、右辺第一行列の(1,1)成分および(1,2)成分の分母sinθELが0になり、上述した通り、AZ軸角速度が過大になることが分かる。
本実施の形態では、数3に替えて、以下の数4の駆動角速度計算式を用いて、アンテナ駆動用のアクチュエータ210の制御を行う。
Figure 0007085954000004
数式4の右辺の第二項のkは任意の定数である。また、右辺のAは2×3の行列である。Aは、以下の数5に示す通り、sinθELと任意の閾値εとの大小関係で変化する。
Figure 0007085954000005
sinθELが閾値εよりも大きい場合、Aは数3の右辺の第一行列と同じ行列である。
sinθELが閾値ε以下の場合、Aの2行の要素は全て数3と同じである。しかし、Aの1行の(1,1)要素および(1,2)要素は数3と異なる。具体的には、Aの1行の(1,1)要素および(1,2)要素は、符号が逆で、分母に、任意の正の定数λを目標方向速度ノルム|u |で割った値が設定されている。つまり、EL軸角速度θ ELについては数3と同じ出力値が計算される。しかし、AZ軸角速度θ AZについては、極性が数3と逆で、かつ、駆動速度が目標方向速度ノルム|u |の大きさに比例して変化する。
ここで、閾値εは、アンテナを中心とする単位半球面とAZ軸との交点である天頂Ptを含む円領域R1の例である。円領域R1は、数4および数5により算出された駆動角速度でアンテナを駆動した場合に、アンテナの指向誤差が許容範囲内となる領域である。つまり、円領域R1は、数4および数5を用いた特異点問題回避ロジックを適用して算出された駆動角速度でアンテナを駆動した場合でも、アンテナの指向誤差が許容範囲内となる領域である。数4および数5を用いた特異点問題回避ロジックを適用した場合、アンテナの姿勢は目標姿勢から外れるため、追尾誤差が発生する。そこで、通信瞬断が発生しない程度の追尾誤差となる円領域R1を、数4および数5を用いた特異点問題回避ロジックを適用する円領域R1とすることで、通信瞬断することなくAZ軸レートを低減することが可能となる。
アンテナの指向誤差が許容範囲内であるとは、指向誤差が、通信瞬断が発生しない誤差範囲内であることである。つまり、sinθELが閾値εよりも大きい場合とは、アンテナの指向誤差が許容範囲内でない場合を意味する。よって、sinθELが閾値εよりも大きい場合は、アンテナの指向方向を目標方向に追従させる。一方、sinθELが閾値ε以下の場合とは、アンテナの指向誤差が許容範囲内である場合を意味する。よって、sinθELが閾値ε以下の場合は、アンテナの指向方向が天頂Ptを向くようにAZ軸を回転させた後に、EL軸を目標方向に回転させ、AZ軸の回転が大回転とならないように制御する。
次に、図5を用いて、本実施の形態に係るアンテナ駆動装置100の動作について説明する。
ステップS101において、目標方向演算部110は、通信対象物を指向するための目標方向を計算する。目標方向は、アンテナ230が追尾する目標の方向である。目標方向演算部110は、目標方向を示す目標方向ベクトル21を演算する。目標方向演算部110は、目標方向を示す目標方向ベクトル21および目標方向速度ベクトル22を出力する。
ステップS102において、現在方向演算部120は、アンテナ230の現在の指向方向を示す現在方向ベクトル23を演算する。現在方向演算部120は、アクチュエータ210の角度検出器220の出力値であるアンテナ角度検出値26に基づいて、アンテナ230が現在指向している現在方向を計算する。現在方向演算部120は、現在方向を表す現在方向ベクトル23を出力する。
ステップS103において、角速度演算部130は、目標方向演算部110が計算した目標方向と、現在方向演算部120が計算した現在方向と、角度検出器220から取得したアンテナ角度検出値26とに基づいて、アンテナの駆動角速度24を計算する。
角速度演算部130は、アンテナを中心とする単位半球面においてAZ軸と交わる天頂Ptを含む円領域R1を設定する。角速度演算部130は、特異点問題を回避する特異点問題回避ロジックを用いて、駆動角速度24を算出する。角速度演算部130は、アンテナ230が追尾する目標方向の目標方向パス35が円領域R1を通過する際には、アンテナ230の指向方向が天頂Ptを向くようにAZ軸を回転させた後にEL軸を目標方向に回転させ、目標方向パス35が円領域R1を離れると、アンテナ230の指向方向を目標方向パス35に追従させるようにアンテナ230を駆動する駆動角速度を算出する。角速度演算部130は、アンテナを駆動角速度24で駆動した場合に、アンテナの指向誤差が許容範囲内の領域を円領域R1、すなわち閾値εとして設定する。また、角速度演算部130は、現在方向ベクトル23と目標方向ベクトル21との差分に基づいて、アンテナ230の指向方向を目標方向パス35に追従させる。
具体的には、角速度演算部130は、上述した計算方式の数4および数5を用いて、駆動角速度(θ AZ,θ EL)を算出する。
ステップS104において、ドライバ140は、角速度演算部130が計算した駆動角速度24に基づいて、アクチュエータ210を駆動する駆動電流25を出力する。
ステップS105において、アクチュエータ210は、ドライバ140の駆動電流25により回転する。また、角度検出器220は、アクチュエータ210の回転角度をアンテナ角度検出値26として検出する。このとき、アクチュエータ210および角度検出器220は、駆動軸であるAZ軸/EL軸にそれぞれ1台搭載される。アンテナ230はアクチュエータ210の発生するトルク27により、指向方向が変動される。
次に、本実施の形態に係るアンテナ駆動装置100のアンテナ駆動方法について図6および図7を元に説明する。図6および図7は、図3に示す2軸駆動アンテナ装置10をZ軸正方向側から見た図である。図6は、上述の数3を使用した場合のアンテナ駆動の概略図である。図7は、本実施の形態に係る数4および数5を使用した場合のアンテナ駆動方法の概略図である。
各図内の太い破線は目標方向単位ベクトルuの軌跡、すなわち天頂付近を+Xから-Xに向かって通過する目標方向パス35である。また、太い実線は目標方向単位ベクトルuに追従するようにアンテナを動作させた場合の指向方向単位ベクトルuの軌跡である。図7の網掛け部分はsinθELが閾値ε以下の円領域R1である。
数3を使用した図6の場合、上述した通り、目標方向が+Xから-Xに変化する天頂付近においてAZ軸の角度が大きく変化するAZ軸大回転が発生している。
一方で、数4および数5を使用した図7では、閾値εの円領域R1内において、AZ軸が図6とは逆方向に動作して指向方向単位ベクトルuが天頂Pt、すなわち特異点領域33に向かっている。そして、天頂PtにおいてEL軸が回転することにより+Xから-Xへの指向方向転換を実現している。このとき、天頂Pt付近におけるAZ軸の回転角度は図6よりも図7の方が小さい。
次に、図8に示すように、本実施の形態に係るアンテナ駆動装置100を用いて、アンテナ駆動シミュレーションを行い、指向誤差改善の効果を示す。
評価方法は以下の通りである。
(1)図8のP1,P2,P3の3ポイントを通過する時系列指向パス(uc1,uc2,uc3)を生成する。具体的な値は、以下の通りとする。
c1=[1 -0.002 0]
c2=[0 -0.010 1]
c3=[-1 -0.002 0]
(2)指向パスの時間変化率ωは7.0°/s
(3)閾値εは2.0°、任意の定数λは0.12
(4)数式3の駆動角速度の計算方式と、本実施の形態に係る数式4および数5の駆動角速度の計算方式との2つを適用する。
図9は、数式3の駆動角速度の計算方式によるシミュレーション結果を示す図である。図10は、本実施の形態に係る数式4および数5の駆動角速度の計算方式によるシミュレーション結果を示す図である。
図9では、AZ軸が180°回転している。一方、図10では、AZ軸は24°の回転となっている。このように、本実施の形態に係る数式4および数5の駆動角速度の計算方式を適用することで、AZ軸角度の変化量が非常に小さく抑えられていることが分かる。
***他の構成***
<変形例1>
本実施の形態では、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能がソフトウェアで実現される。変形例として、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能がハードウェアで実現されてもよい。
図11は、本実施の形態の変形例に係るアンテナ駆動装置100の構成を示す図である。
アンテナ駆動装置100は、電子回路909、メモリ921、および補助記憶装置922を備える。
電子回路909は、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能を実現する専用の電子回路である。
電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。
目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、アンテナ駆動装置100において、目標方向演算部110、現在方向演算部120、角速度演算部130、およびドライバ140の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係るアンテナ駆動装置は、移動体に搭載する指向性アンテナを、AZ軸とEL軸の2軸機構により衛星方位に指向制御させるものであり、特異点問題を有している。本実施の形態に係るアンテナ駆動装置では、天頂付近において、特異点をあえて通過させることで、短時間で大きなAZ軸回転を生じさせることなく方向転換を可能にする。また、本実施の形態に係るアンテナ駆動装置では、天頂付近通過後、目標方向からの追従誤差を早く収束させるために、現在の指向角と目標指向角の差分のフィードバックを行う。
本実施の形態に係るアンテナ駆動装置は、天頂付近に任意の一定誤差円領域を設け、目標指向方向が円領域内を通過する場合は天頂方向を通過するような目標指向方向に変更する。円領域通過後は、元の目標指向方向に追従させる。円領域内に目標指向方向が存在する場合、円領域に設定した一定誤差分の指向誤差が発生するが、天頂を通過させることでAZ軸の大回転を抑制することができ、追尾性能の向上を図ることができる。
本実施の形態に係るアンテナ駆動装置によれば、一定誤差円領域は、通信瞬断が発生しない指向誤差の範囲である。よって、通信瞬断が発生しない指向誤差内でアクチュエータ角速度制約内に収まるような駆動角度での追尾が可能となり、アクチュエータ性能向上を図らずとも通信瞬断が低減され、追尾性能の向上の実現が可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、特異回避駆動ロジックを有するアンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法およびアンテナ駆動プログラムを提供することができる。
以上の実施の形態1では、アンテナ駆動装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、アンテナ駆動装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。アンテナ駆動装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、アンテナ駆動装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明の範囲、本発明の適用物の範囲、および本発明の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 2軸駆動アンテナ装置、21 目標方向ベクトル、22 目標方向速度ベクトル、23 現在方向ベクトル、24 駆動角速度、25 駆動電流、26 アンテナ角度検出値、27 トルク、31 指向状態、32 特異状態、33 特異点領域、35 目標方向パス、100 アンテナ駆動装置、110 目標方向演算部、120 現在方向演算部、130 角速度演算部、140 ドライバ、200 アンテナ部、210 アクチュエータ、220 角度検出器、230 アンテナ、909 電子回路、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、Pt 天頂。

Claims (7)

  1. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置において、
    前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出する角速度演算部であって、前記アンテナを前記駆動角速度で駆動した場合に、前記アンテナの指向誤差が許容範囲内の領域を前記円領域として設定する角速度演算部を備えたアンテナ駆動装置。
  2. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置において、
    前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出する角速度演算部と、
    前記アンテナの現在の指向方向を示す現在方向ベクトルを演算する現在方向演算部と、
    前記目標方向を示す目標方向ベクトルを演算する目標方向演算部と
    を備え、
    前記角速度演算部は、
    前記現在方向ベクトルと前記目標方向ベクトルとの差分に基づいて、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるアンテナ駆動装置。
  3. 前記角速度演算部は、
    前記アンテナを前記駆動角速度で駆動した場合に、前記アンテナの指向誤差が許容範囲内の領域を前記円領域として設定する請求項に記載のアンテナ駆動装置。
  4. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置のアンテナ駆動方法において、
    コンピュータが、前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出するアンテナ駆動方法であって、前記アンテナを前記駆動角速度で駆動した場合に、前記アンテナの指向誤差が許容範囲内の領域を前記円領域として設定するアンテナ駆動方法
  5. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置のアンテナ駆動方法において、
    コンピュータが、前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出するアンテナ駆動方法であって、
    コンピュータが、前記アンテナの現在の指向方向を示す現在方向ベクトルを演算し、
    コンピュータが、前記目標方向を示す目標方向ベクトルを演算し、
    コンピュータが、前記現在方向ベクトルと前記目標方向ベクトルとの差分に基づいて、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるアンテナ駆動方法。
  6. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置のアンテナ駆動プログラムにおいて、
    前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出する角速度演算処理であって、前記アンテナを前記駆動角速度で駆動した場合に、前記アンテナの指向誤差が許容範囲内の領域を前記円領域として設定する角速度演算処理をコンピュータである前記アンテナ駆動装置に実行させるアンテナ駆動プログラム。
  7. アジマス軸とエレベーション軸とによる2軸駆動式のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置のアンテナ駆動プログラムにおいて、
    前記アンテナを中心とする単位半球面と前記アジマス軸との交点である天頂を含む円領域を設定し、前記アンテナが追尾する目標方向の目標方向パスが前記円領域を通過する際には、前記アンテナの指向方向が前記天頂を向くように前記アジマス軸を回転させた後に前記エレベーション軸を前記目標方向に回転させ、前記目標方向パスが前記円領域を離れると、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるように前記アンテナを駆動する駆動角速度を算出する角速度演算処理と、
    前記アンテナの現在の指向方向を示す現在方向ベクトルを演算する現在方向演算処理と、
    前記目標方向を示す目標方向ベクトルを演算する目標方向演算処理と
    をコンピュータである前記アンテナ駆動装置に実行させるアンテナ駆動プログラムであって、
    前記角速度演算処理は、
    前記現在方向ベクトルと前記目標方向ベクトルとの差分に基づいて、前記アンテナの指向方向を前記目標方向パスに追従させるアンテナ駆動プログラム。
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