JP7084854B2 - バンドの連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バンドの連結構造に関する。
腕時計を腕に装着するためのバンドとして、手首の周方向に沿って複数の駒体を連結したものがある。このようなバンドの駒体は、バンドの幅方向の両端に配置される外駒と、2つの外駒の間に配置される1つ以上の中駒とを連結して構成されている。
外駒と中駒との連結構造としては、いわゆるCリング方式が知られている。Cリング方式は、外駒と中駒とにそれぞれ、バンドの幅方向に延びた細い孔が形成され、外駒と中駒とを並んだ配置とした上で各孔に共通の細いピンを通し、このピンを介して外駒と中駒とを連結した構造である。この連結構造は、ピンが孔から脱落するのを防止するために、断面C字状の筒(Cリング)を孔に配置したものである。
Cリングは内径がピンの外径より小さく形成されているが、Cリングの弾性によりCリングの内側にピンを通すことができ、Cリングにピンを通した状態では、Cリングとピンとは弾性力による摩擦力で一体化される。
一方、Cリングの配置されている孔の部分は、孔の他の部分より径が大きく形成されているため、Cリングの外周面は孔の面に接触しないが、外側に広がったCリングの外径は孔の他の部分の径よりも大きいため、Cリングは孔から脱落しない。これにより、Cリングと一体化したピンが、孔から脱落することなく、孔内に保持される(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-28445号公報
しかし、Cリング方式の連結構造で用いられるCリングは非常に小さいため、駒の孔に設置して連結ピンを通す駒の連結作業において、精密な動作が要求され、手間が掛るという問題がある。また、メンテナンス等のためにピンを駒から取り外した際に、Cリングは孔から脱落して紛失し易い。
なお、Cリングを用いない連結構造として、連結用のピンを駒に圧入し、この圧入の摩擦力で駒を連結する構造もあるが、ピンは細いため、その材質によっては圧入の際に座屈する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、Cリングを用いることなく、かつ連結用の軸が圧入されることなく、駒を連結するバンドの連結構造を提供することを目的とする。
本発明は、バンドの幅方向に配列された外駒及び中駒と、前記外駒及び前記中駒の、配列された方向に沿って延びた連結用の孔である連結孔に挿入された、前記連結孔よりも小さい直径の連結軸と、を備え、前記外駒は、前記連結孔に挿入された前記連結軸の側面に臨むように、前記連結孔の延びた方向に対して交差する方向に延びた交差孔が形成され、前記交差孔に挿入された、前記連結孔に挿入された前記連結軸のうち前記交差孔に突出した部分に接して、前記連結軸が軸方向に移動するのを規制する規制部材を有するバンドの連結構造である。
本発明に係るバンドの連結構造によれば、Cリングを用いることなく、かつ連結用の軸が圧入されることなく、駒を連結することができる。
本発明に係るバンドの連結構造が適用された一例の腕時計用のバンドをおもて面側から見た斜視図である。 図1に示したバンドを裏面側から見た斜視図である。 図1に示したバンドの外駒を示す斜視図である。 図3に示した外駒の、長さ方向に沿った、後述する交差孔を含む鉛直面による断面を示す断面図である。 図1に示したバンドの中駒を示す斜視図である。 図5に示した中駒の、長さ方向に沿った鉛直面による断面を示す断面図である。 図1,2に示したバンドの外駒と中駒とを連結する連結軸を示す平面図である。 図3,4に示した外駒の交差孔に挿入された、規制部材の一例である球状のボールを示す斜視図である。 連通孔に連通軸が挿入され、交差孔に規制部材が挿入されて、バンドが形成されている状態を説明する模式図である。 図9に示した状態における図4相当の断面図である。 規制部材の他の一例として、円柱状に形成された規制部材を示す斜視図である。 規制部材の他の一例として、上部の直径が下部の直径よりも大きく形成され、上部を半径方向に撓ませるためのすり割りが形成された略円柱状に形成された規制部材を示す斜視図である。 規制部材が交差孔に挿入される過程を示す図10相当の断面図であり、上部が位置Mを通過する際の状態を示す。 規制部材が交差孔に挿入される過程を示す図10相当の断面図であり、上部が位置Mを通過した後の状態を示す。 軸方向の一部に、直径d1で形成された他の部分よりも小さい直径で形成された小径軸部を有する連結軸と、交差孔に挿入された状態において、小径軸部に接した状態で停止している(固定されている)規制部材とを有するバンドの連結構造を示す図9相当の斜視図である。 2つの連結孔に対して、それぞれ別の交差孔が交差して形成された外駒を示す、図4相当の断面図である。 規制部材を取り外すための小孔が形成された外駒及び小孔が形成された外駒を備えたバンドの連結構造を示す、図1相当の、おもて面側から見た斜視図である。 図17に示した外駒の断面を示す断面図である。 規制部材自体に、規制部材を取り外させるための構造の一例である雌ねじが形成された実施形態の外駒を示す、図18相当の断面図である。
以下、本発明に係るバンドの連結構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は本発明に係るバンドの連結構造が適用された一例の腕時計用のバンド1をおもて面側から見た斜視図、図2は図1に示したバンド1を裏面側から見た斜視図、図3は図1に示したバンド1の外駒11を示す斜視図、図4は図3に示した外駒11の、長さ方向Lに沿った、後述する交差孔11dを含む鉛直面による断面を示す断面図、図5は図1に示したバンド1の中駒21を示す斜視図、図6は図5に示した中駒21の、長さ方向Lに沿った鉛直面による断面を示す断面図である。
また、図7は図1,2に示したバンド1の外駒11,14と中駒21,12,22,13,23とを連結する連結軸50を示す平面図、図8は図3,4に示した外駒11(14)の交差孔11d(14d)に挿入された、球状のボールである規制部材40を示す斜視図である。
本発明の連結構造が適用されたバンド1は、図1に示すように、外駒11,14と、中駒21,12,22,13,23と、連結軸50と、規制部材40と、を備えている。これらのうち外駒11,14、中駒21-23及び連結軸50は、同一材料の例えばチタンで形成されている。
バンド1は、図1,2に示すように、外駒11、中駒21、中駒12、中駒22、中駒13、中駒23、外駒14の順序で、これらの各駒11,21,12,22,13,23,14がバンド1の幅方向Wに並んで配置されている。すなわち、外駒11,14は、バンド1の幅方向Wの両端に配置されている駒であり、中駒21,12,22,13,23は。両外駒11,14の間に配置されている駒である。
また、図1,2に示すように、外駒11、中駒12、中駒13及び外駒14は互いに長さ方向Lの位置が揃えて配置され、中駒21,中駒22及び中駒23は互いに長さ方向Lの位置が揃えて配置されている。
そして、外駒11、中駒12、中駒13及び外駒14の長さ方向Lの位置と、中駒21,中駒22及び中駒23の長さ方向Lの位置とが、中駒21,22,23の長さの半分程度ずれて配置された状態で、これら外駒11、中駒21、中駒12、中駒22、中駒13、中駒23及び外駒14は、連結軸50によって連結されている。このように外駒と中駒とを連結して得られたバンド1同士を、連結軸50を用いて複数連結することによって、腕時計等のリストバンドとして構成される。
外駒11には、図3,4に示すように、バンド1の長さ方向Lに2つ並んで、それぞれ幅方向Wに延びた連結用の孔である連結孔11c,11cが形成されている。
図9は連結孔11cに連結軸50が挿入され、交差孔11dに規制部材40が挿入されて、バンド1が形成されている状態を説明する模式図、図10は図9に示した状態における図4相当の断面図である。
外駒11の各連結孔11c,11cには、これらの連結孔11c,11cの直径よりも小さな直径の連結軸50,50がそれぞれ、図9,10に示すように挿入される。
また、外駒11には、図3,4に示すように、2つの連結孔11c,11cの間において、裏面11bの側からおもて面11aの側に向けて、すなわちバンド1の厚さ方向Tに延び、これら2つの連結孔11c,11cにそれぞれ交差した交差孔11dが形成されている。交差孔11dは、おもて面11aには貫通していない。
交差孔11dは、図4に示すように、2つの連結孔11c,11cにそれぞれ連通し、これにより、連結孔11cに挿入された連結軸50の一部が交差孔11dに突出している。つまり、連結孔11cに挿入された連結軸50は、その側面の一部が交差孔11dに突出し、交差孔11dは、連結軸50の側面に臨んだ状態となる。なお、外駒14は、外駒11と同じ構成であるため、外駒14の説明は省略する。
中駒21には、図5,6に示すように、バンド1の長さ方向Lに2つ並んで、それぞれ幅方向Wに延びた連結用の孔である連結孔21c,21cが形成されている。各連結孔21cには、この連結孔21cの直径よりも小さな直径の連結軸50が挿入される。中駒22,23は、中駒21と同じ構成であるため、これらの中駒22,23の説明は省略する。
また、中駒12,13は、幅方向Wの寸法が異なる以外は中駒21-23と同じ構成であるため、これら中駒12,13の説明は省略する。
外駒11、中駒12、中駒13及び外駒14と、中駒21、中駒22及び中駒23とを、図1に示すように長さ方向Lの配置をずらした千鳥配置(ジグザグ)としたとき、これらの各駒11,21,12,22,13,23,14の連結孔11c,21c,12c,22c,13c,23c,14cは、軸を共通にして一直線上に並んだ配置となる。
そして、図7に示した連結軸50が、これら一直線上に並んだ配置の連結孔11c,21c,12c,22c,13c,23c,14cに挿入された状態で、全ての駒11,21,12,22,13,23,14が、連結軸50を介して連結され、図1,2に示すようにバンド1を構成する。
連結軸50は、図7に示すように、長手方向(バンド1の幅方向Wに対応)に直径d1が一定に形成された円柱状のピンである。直径d1は、連結孔11c等の直径よりも小さい。したがって、連結軸50は、連結孔11c等に緩く挿入された状態である。
規制部材40は、各外駒11(14)の交差孔11d(14d)に挿入される部材であり、図8に示すように、例えば、直径d2の球状に形成されたボールである。規制部材40は、例えばガラスなどの、透明な材料で形成されており、有色の着色がなされていてもよい。なお、規制部材40は、ガラス等の脆性材料で形成されたものに限定されず、金属、樹脂、シリコーン等の弾性材料や鉱物などで形成されていてもよい。
ここで、図10に示すように、外駒11(14)に形成された2つの連結孔11c,11c(14c,14c)の、長さ方向Lに沿った内面11f,11f(14f,14f)間の最も長い寸法L1は、2つの連結孔11c,11c(14c,14c)にそれぞれ挿入される連結軸50,50の直径d1の和(=2×d1)と交差孔11d(14d)に挿入される規制部材40の直径d2との合計(=2×d1+d2)よりも小さく設定されている(L1<2×d1+d2)。
したがって、規制部材40は、図10に示すように交差孔11d(14d)に挿入された状態で、連結孔11c,11c(14c,14c)にそれぞれ挿入された連結軸50,50のうち交差孔11d(14d)に突出した部分に接して、連結孔11c,11c(14c,14c)を画する外駒11(14)の内面11f,11f(14f,14f)に連結軸50,50を押圧する。これにより、規制部材40は、連結孔11c,11c(14c,14c)に挿入された連結軸50が軸方向に移動するのを規制(阻止)する。
以上のように構成されたバンド1の連結構造は、外駒11の連結孔11c、中駒21の連結孔21c、中駒12の連結孔12c、中駒22の連結孔22c、中駒13の連結孔13c、中駒23の連結孔23c及び外駒14の連結孔14cに連結軸50が挿入されて連結される。
連結軸50の直径d1は連結孔11c,21c,12c,22c,13c,23c,14cの直径よりも小さいため、連結軸50を連結孔11c,21c,12c,22c,13c,23c,14cに挿入する際は、きつい挿入である圧入ではないため、連結軸50に大きな摩擦力が作用しない。したがって、連結軸50が圧入によって座屈する事態を招くことがない。
一方、連結軸50が連結孔11c,21c,12c,22c,13c,23c,14cに挿入された状態で、外駒11,14の裏面11b,14bの側から、両外駒11,14の交差孔11d,14dに、規制部材40が挿入される。
連結孔11c,11c(14c,14c)の内面11f,11f(14f,14f)間の最大の寸法L1は、2つの連結軸50,50の直径d1の和(=2×d1)と規制部材40の直径d2との合計(=2×d1+d2)よりも小さく設定されている(L1<2×d1+d2)。
したがって、交差孔11d(14d)に挿入された規制部材40は、交差孔11d(14d)に直交する面による断面輪郭における最大の直径d2となる部分が、2つの連結孔11c(14c)に挿入された2つの連結軸50の間(寸法がd2未満)を通過することができない。
しかし、規制部材40に対して、交差孔11d(14d)の底面11e(14e)の向きの荷重を掛けると、弾性材料である連結軸50,50や外駒11(14)(の連結孔11c(14c)の内壁面等)が弾性変形する。これにより、規制部材40は、図10に示すように、断面輪郭における最大の直径d2となる部分が、深さ方向(厚さ方向Tのおもて面11a(14a)の向き)における、連結孔11c(14c)に挿入された連結軸50,50の中心C1,C1を結んだ位置Mを通過し、底面11e(14e)に突き当たった状態となる。
なお、仮に、連結軸50,50や外駒11(14)が弾性材料でない場合であっても、例えば互いに曲面等で、浅い角度で接しているような場合は、接触部分での滑りによって、規制部材40は位置Mを通過し得る。
つまり、交差孔11d(14d)に挿入された規制部材40は、交差孔11d(14d)に直交する面による断面輪郭における最大の直径d2となる部分が、交差孔11d(14d)における位置Mよりも深い位置に配置された状態となる。
このとき、連結軸50には、外駒11(14)の内面11f(14f)を力Fで押圧したことによる、連結軸50の中心C1に向かう反力が作用する。そして、規制部材40には、交差孔11d(14d)の底面11e(14e)から裏面11b(14b)に向かう垂直抗力と、各連結軸50,50から規制部材40の中心C2に向かう反力をそれぞれ受ける。これらの反力により、規制部材40は、図10に示すように、底面11e(14e)と2つの連結軸50,50とで囲まれた状態で安定し、停止した状態(固定された状態)に維持され、規制部材40は、外駒11(14)から脱落することがない。
一方、各連結軸50は、外駒11(14)の内面11f(14f)を力Fで押圧しているため、連結軸50の周面50aと外駒11(14)の内面11f(14f)との間で、連結軸50の軸方向すなわちバンド1の幅方向Wに沿った摩擦力が生じる。そして、各連結軸50は、上述した摩擦力によって両外駒11,14に固定されて、軸方向に移動するのが規制される。
この結果、両外駒11,14の間に配置された中駒21,12,22,13,23は、両外駒11,14の間に配置された状態を維持し、バンド1として連結された状態が維持される。
このように、本実施形態のバンド1の連結構造によれば、Cリングを用いることなく、かつ連結軸50が圧入されることなく、駒11,21,12,22,13,23,14を連結することができる。
ここで、連結軸50は、外駒11,14に対して押圧されているため、軸方向への移動の規制とともに、軸回りの回転方向も規制されているが、外駒11,14を除いた全ての中駒21,12,22,13,23に対しては、緩く挿入された状態が維持されているため、軸回りの回転は軽い状態となる。したがって、このような連結構造のバンド1は、長さ方向Lに並んだ各中駒間で自由に屈曲し、摩擦による渋りの無い、しなやかな屈曲を実現し、バンド1が巻き付けられる手首等への密着性を高めることができる。
本実施形態のバンド1の連結構造は、外駒11,14に形成された交差孔11d,14dに挿入される規制部材40が球状のボールであるが、本発明に係るバンドの連結構造における規制部材は、球体に限定されるものではない。
すなわち、本発明に係るバンドの連結構造における規制部材は、交差孔11d,14dに挿入された状態で、連結孔11c,14cに挿入された連結軸50のうち交差孔11d,14dに突出した部分に接して、連結孔11c,14cを画する外駒11,14の内面11f,14fに連結軸50を押圧する機能を発揮するものであれば、如何なる形状であってもよい。
図11は、規制部材の他の一例として、円柱状に形成された規制部材41を示す斜視図である。上述した実施形態のバンド1の連結構造において、ボールの規制部材40に代えて、例えば図11に示す円柱状の規制部材41を適用することもできる。
このように、円柱状に形成された規制部材41を適用したバンド1の連結構造であっても、ボールの規制部材40を適用したバンド1の連結構造と同様の作用、効果を発揮することができる。
なお、円柱状の規制部材41を、交差孔11dに挿入した状態で安定させるために、図示の下方に向かうにしたがって、円柱の直径d2が小さくなるテーパや段差を形成するのが好ましい。
図12は、規制部材の他の一例として、上部42aの直径が下部42cの直径d2よりも大きく形成され、上部42aを半径方向に撓ませるためのすり割り42bが形成された略円柱状に形成された規制部材42を示す斜視図、図13,14は規制部材42が交差孔11dに挿入される過程を示す図10相当の断面図であり、図13は上部42aが位置Mを通過する際の状態、図14は上部42aが位置Mを通過した後の状態をそれぞれ示す。
上述した実施形態のバンド1の連結構造において、図11に示した円柱状の規制部材41に代えて、例えば図12に示す、上部42aが下部42cに比べて直径が大きく形成された略円柱状の規制部材42を適用することもできる。このように、上部42aの直径が下部42cの直径よりも大きく形成された略円柱状の規制部材42は、テーパや段差を形成したものと同様に、規制部材42を交差孔11dに挿入した状態で安定させることができる。
すなわち、図13に示すように、下部42cに比べて直径の大きい上部42aが位置Mを通過する際は、すり割り42bによって分岐した2つの部分が内側に撓むことで、上部42aの直径が小さくなり、上部42aは位置Mを通過することが可能となる。
そして、位置Mを通過して位置Mよりも深い位置に配置された上部42aは、図14に示すように、撓みの弾性変形の復元力により半径方向の外側に拡がって直径が大きくなり、各連結軸50に引っ掛かって、交差孔11dに固定された状態で安定する。
一方、撓みの弾性変形の復元力により、半径方向の外側に拡がる規制部材42が各連結軸50を外駒11の内面11fに押圧する。これにより、各連結軸50の周面50aと外駒11の内面11fとの間で、連結軸50の軸方向に沿った摩擦力が生じ、各連結軸50は両外駒11,14に固定される。
上述した各実施形態のバンド1の連結構造は、規制部材が連結軸を押圧することで、連結軸の周面と連結孔を画する外駒の内面との間に発生した摩擦力で、連結軸の軸方向への移動を規制するものであるが、本発明に係るバンドの連結構造は、摩擦力で軸方向への移動を規制するものに限定されない。
図15は、軸方向の一部に、直径d1で形成された他の部分52よりも小さい直径で形成された小径軸部51を有する連結軸50と、交差孔11dに挿入された状態において、小径軸部51に接した状態で停止している(固定されている)規制部材40とを有するバンド1の連結構造を示す図9相当の斜視図である。
本発明に係るバンドの連結構造は、例えば図15に示すように、連結孔11cに緩く挿入された連結軸50の、交差孔11dに露出する部分に、直径d2の他の部分52よりも小さい直径で形成された小径軸部51が形成され、交差孔11dに挿入された規制部材40が、小径軸部51に接した状態で停止しているものであってもよい。
図15の例では、交差孔11dの、図10に示した位置Mよりも深い位置において、規制部材40は、小径軸部51に接している。したがって、規制部材40は、位置Mを通過する際に連結軸50を押圧して、連結軸50や外駒11(の連結孔11c(14c)の内壁面等)を弾性変形させている。
そして、規制部材40が位置Mを通過した後の状態では、連結軸50や外駒11は、弾性変形前の状態に戻っているため、規制部材40が交差孔11dから脱落する方向に移動し位置Mを通過するためには、連結軸50や外駒11を弾性変形させなければならず、したがって、規制部材40は、交差孔11dから脱落することなく、停止した状態で維持される。
一方、連結軸50は、小径軸部51に規制部材40が接しており、連結軸50が仮に軸方向に移動しようとしても、小径軸部51よりも直径が大きい他の部分52が規制部材40に接する位置まで移動することはできない。
このように構成された実施形態のバンド1の連結構造は、連結軸50の周面と連結孔11cを画する外駒11の内面との間に、連結軸50が軸方向に移動するのを規制する程度の摩擦力は生じないが、小径軸部51と他の部分52との直径の差異によって、連結軸50が軸方向に移動するのを規制することができる。したがって、この実施形態も、Cリングを用いることなく、かつ連結軸50が圧入されることなく、駒11,21,12,22,13,23,14を連結することができる。
なお、上述した各実施形態のバンド1の連結構造は、2つの連結軸50,50を1つの規制部材40で規制したものであるが、本発明に係るバンドの連結構造は、これらの形態に限定されない。
図16は、2つの連結孔11c,11cに対して、それぞれ別の交差孔11d,11dが交差して形成された外駒11を示す、図4相当の断面図である。
本発明に係るバンドの連結構造は、例えば図16に示すように、外駒11に形成された2つの連結孔11c,11cに対して、それぞれ別の交差孔11d,11dが交差して形成されたものであってもよい。
このように構成された実施形態は、2つの連結孔11c,11cにそれぞれ緩く挿入された連結軸50,50を、連結孔11c,11cごとに形成された交差孔11d,11dにそれぞれ挿入された規制部材40,40が、各別に、軸方向に移動するのを規制する。つまり、この実施形態も、Cリングを用いることなく、かつ連結軸50が圧入されることなく、駒11,21,12,22,13,23,14を連結することができる。
なお、1つの規制部材40で2つの連結軸50,50を規制する実施形態の方が、形成する交差孔11dの数及び交差孔11dに挿入される規制部材40の数を減らすことができるため、部品点数を減らすことができ、しかも、交差孔11dに規制部材40を挿入する組み立ての工数も減らすことができ、バンド1の製造コストを低減することができる。
上述した各実施形態のバンド1の連結構造は、バンド1から規制部材40を取り外すことができないか、仮に取り外せるとしても、その取り出し操作は困難であるが、本発明に係るバンドの連結構造は、規制部材を取り外すことができるように構成されていてもよい。
図17は、規制部材40を取り外すための開口11gが形成された外駒11及び開口14gが形成された外駒14を備えたバンド1の連結構造を示す、図1相当の、おもて面側から見た斜視図、図18は図17に示した外駒11(14)の断面を示す断面図である。
図17,18の例では、外駒11(14)に形成された交差孔11d(14d)が、外駒11(11)を貫通して形成されている。そして、交差孔11d(14d)の、規制部材40が挿入される側とは反対側(外駒11(14)のおもて面11a(14a)側)に形成された開口11g(14g)が、交差孔11d(14d)の深さ方向に直交する面による、規制部材40の断面輪郭における最大の寸法(図18に示したボールである規制部材40の場合は、ボールの直径)よりも小さい寸法で形成されている。
交差孔11d(14d)がこのように形成されていることにより、仮に、規制部材40を取り外す必要が生じた場合は、図18に示すように、外駒11(14)の外側から、おもて面11a(14a)に形成された開口11g(14g)に、開口11g(14g)よりも直径の小さい棒状の工具70を挿入する。
そして、開口11g(14g)から交差孔11d(14d)に挿入された工具70の先端が、規制部材40を、交差孔11dから脱落させる方向(図示の下方)に押し、規制部材40は、連結軸50や外駒11を弾性変形させて2つの連結軸50,50の間を通過し、交差孔11d(14d)から脱落する。
これにより、連結軸50の、軸方向への移動の規制が解除され、連結軸50を軸方向に移動させることで、バンド1の連結を解除することができる。
なお、図17に示すように、外駒11,14のおもて面11a,14aに形成された開口11g,14gは、規制部材40の直径よりも小さいため、規制部材40が開口11g,14gを通じて交差孔11d,14dから脱落することは無く、交差孔11d,14dの内部での規制部材40の停止状態が、開口11g,14gの存在によって不用意に解除されることは無い。
また、外駒11,14のおもて面11a,14aに形成された開口11g,14gは、手首に装着したバンド1の外方に、交差孔11d,14dに挿入されている規制部材40を視認させることができる。したがって、着色等された規制部材40を積極的に視認させることで、バンド1のデザイン面において、美観を起こさせるなどの効果を発揮させることもできる。
図19は、規制部材40自体に、規制部材40を取り外させるための構造の一例である雌ねじ42dが形成された実施形態の外駒11(14)を示す、図18相当の断面図である。
本発明に係るバンドの連結構造は、バンド1のおもて面側に開口11g,14gを形成せずに、交差孔に停止した規制部材を取り外す構造を形成することもできる。
すなわち、図19に示した例では、交差孔11d(14d)に挿入された規制部材40の下面側(交差孔11d(14d)の入口側)の部分に、例えば、雌ねじ42dが形成されている。
この実施形態では、雌ねじ42dと噛み合う雄ねじ81が形成された工具80によって、雄ねじ81を雌ねじ42dに噛み合わせることで、規制部材42と工具80とを一体化し、工具80を、交差孔11dから脱落させる方向(図示の下方)に引っ張ることで、工具80と一体化された規制部材42を交差孔11d(14d)から脱落させることができる。
また、各実施形態は、腕時計のバンドを例示したが、本発明に係るバンドの連結構造は、腕時計のバンドの連結構造に限定されるものではなく、ブレスレット等その他装飾品のバンドの連結構造にも適用することができる。
1 バンド
11,14 外駒
11c,12c,13c,14c,21c,22c,23c 連結孔
11d,14d 交差孔
12,13,14,22,23 中駒
40 規制部材
50 連結軸
W 幅方向

Claims (6)

  1. バンドの幅方向に配列された外駒及び中駒と、前記外駒及び前記中駒の、配列された方向に沿って延びた連結用の孔である連結孔に挿入された、前記連結孔よりも小さい直径の連結軸と、を備え、
    前記外駒は、前記連結孔に挿入された前記連結軸の側面に臨むように、前記連結孔の延びた方向に対して交差する方向に延びた交差孔が形成され、
    前記交差孔に挿入された、前記連結孔に挿入された前記連結軸のうち前記交差孔に突出した部分に接して、前記連結軸が軸方向に移動するのを規制する規制部材を有し、
    前記連結孔は、前記バンドの長さ方向に2つ配列して形成され、
    前記交差孔は、2つの前記連結孔の間に、2つの前記連結孔にそれぞれ挿入された2つの前記連結軸の側面にそれぞれ臨むように形成され、
    前記交差孔に挿入された前記規制部材は、2つの前記連結孔にそれぞれ挿入された2つの前記連結軸の前記軸方向への移動を規制するバンドの連結構造。
  2. 前記規制部材の、前記交差孔に直交する面による断面輪郭における最大の寸法となる部分が、前記交差孔の深さ方向において、前記連結孔に挿入された前記連結軸の中心位置よりも深い位置となるように、前記規制部材が配置されている請求項1に記載のバンドの連結構造。
  3. 前記規制部材は球体である請求項1又は2に記載のバンドの連結構造。
  4. 前記交差孔は、前記外駒を貫通して形成され、
    前記交差孔の、前記規制部材が挿入される側とは反対側の開口が、前記交差孔に直交する面による前記規制部材の断面輪郭における最大の寸法よりも小さい寸法で形成されている請求項1から3のうちいずれか1項に記載のバンドの連結構造。
  5. 前記連結軸は、前記規制部材に接する部分が、他の部分よりも、直径が小さく形成されている請求項1から4のうちいずれか1項に記載のバンドの連結構造。
  6. 前記外駒、前記中駒及び前記連結軸は、チタンで形成されている請求項1から5のうちいずれか1項に記載のバンドの連結構造。
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