JP7084671B2 - 手裂き可能な吸着テープ - Google Patents
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Description
本発明の吸着テープは、水酸基含有アクリル樹脂と硬化剤を熱硬化してなるアクリル系樹脂層を基材とし、前記樹脂層に吸着層を直接積層してなる吸着テープである。
本発明の吸着テープの構成要素のうち、基材となるアクリル系樹脂層は、少なくとも水酸基含有アクリル樹脂と硬化剤を熱で硬化させてなる樹脂層である。
本発明に使用可能な水酸基含有アクリル樹脂としては、アクリルポリオールが良好に使用することができる。また、前記水酸基含有アクリル樹脂は1種類だけでなく2種類以上を混合して使用しても良い。
(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、例えば、炭素数1~20のアルキルエステルを挙げることができる。このような(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレートのような(メタ)アクリル酸の脂環属アルコールとのエステル;(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジルのような(メタ)アクリル酸アリールエステルを挙げることができる。このような(メタ)アクリル酸エステルは、単独又は2種類以上組み合わせたものを使用しても良い。
(メタ)アクリル酸ヒドロキシ化合物の具体例としては、硬化剤と反応する水酸基を分子内に1個以上含有しており、具体的には、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロピルアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートなどのアクリル酸ヒドロキシ化合物が挙げられる。また、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレート、3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレートなどのメタクリル酸ヒドロキシ化合物が挙げられる。これらアクリル酸ヒドロキシ化合物やメタクリル酸ヒドロキシ化合物は、単独、又は2種以上を組み合わせたものを使用することができる。
本発明のアクリル系樹脂層の硬化に使用可能な硬化剤は、前記水酸基含有アクリル樹脂を熱硬化できるものを用いる。熱硬化できる硬化剤としては、硬化後の樹脂層の柔軟性が得られることからイソシアネート系化合物が好適である。
あり、10~150μmがより好適である。樹脂層の厚みが5μm未満では、吸着フィル
ムとしての強度が不足し、情報表示画面等の被着体に貼り付けたり、取り外したりする際
に破損する場合がある。200μmを超えると、基材としての柔軟性が失われてしまい、
基材に吸着層を積層する際の加工が困難になる。
本発明の吸着層は被着体に貼り付けたり、取り外しが可能なものであり、天然、合成ゴムやシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂や、これらの個々の樹脂を硬化剤で硬化したものが使用可能であるが、水酸基と反応可能な官能基を持たせることが可能で、柔軟性がある点から付加反応型のシリコーン樹脂が特に好適に使用可能である。
本発明の吸着層に用いるシリコーン樹脂の性状としては、透明性が高く、ゴムのような柔軟性を持っていて被着体の表面に対しても、吸着層の面が被着体表面に沿うことが求められる。さらに剥離の際には、小さい剥離力で容易に剥離できることが求められる。また、少なくとも厚み5μm以上で、目付け加工の方法を用いることなく塗布及び加熱処理だけで吸着層を設けるためには、シリコーン組成物の硬化反応に際して、白金触媒等のもとで、150℃以下の低温短時間で深部まで硬化し、透明で耐熱性、圧縮永久歪み特性に優れかつ低粘度で液状タイプである、1分子中に2個以上のビニル基を有するポリオルガノシロキサンと硬化剤としてSiH基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの付加反応により熱硬化する付加反応型液状シリコーン組成物の使用が好ましい。
本発明においては、吸着層の表面の汚れや異物付着を防いだり、吸着テープのハンドリングを向上させる目的で、プラスチックフィルムからなるセパレータを吸着層面に貼り合わせて用いてもよい。
厚さ100μmの離型処理したPETフィルムの離型処理面上に、表1に記載の処方にて混合した実施例、比較例の各種樹脂層塗工液を、乾燥後の厚みが表1記載の各々の値になるように調整して塗工し、65℃で2分間有機溶剤を除去する為に加熱乾燥した後、150℃で4分間加熱硬化して、各種樹脂層からなる基材を作製した。
前記樹脂層の上に、下記のシリコーン樹脂吸着層塗工液をダイコーターにて塗工して設けた後、オーブンにて150℃、100秒で加熱硬化させて、実施例1~7、比較例1~5記載の各々の厚みの吸着層を形成した。
(シリコーン樹脂吸着層塗工液)
分子末端及び側鎖にビニル基を有する直鎖状ジオルガノポリシロキサン 68.59部
(重量平均分子量Mw:540,000)/無溶剤型
オルガノハイドロジェンシロキサン-ジオルガノシロキサンコポリマー 0.41部
(重量平均分子量Mw:2,000)/無溶剤型
白金触媒(信越ポリマー製、PL-56) 1.00部
トルエン 30.00部
合 計 100.00部
前記の吸着層が形成された各吸着テープの吸着層面に、厚さ50μmのポリプロピレンフィルムをセパレータとして設置して100μm離型処理PETフィルム/樹脂層/吸着層/50μmポリプロピレンフィルムの状態とし、2本のロール(ゴムロールとメタルロール)にて挟み込み、空気を逃がしながら両者を貼り合わせた後、100μm離型処理PETフィルムを剥離して、樹脂層の片面に吸着層、セパレータが積層された吸着テープを得た。
(樹脂層と吸着層の密着性評価)
上記作製した吸着テープを断裁し、セパレータ剥離後に断裁端部を指でこすり、吸着層の剥がれを確認した。
評価基準
○:吸着層の剥がれがない。
×:吸着層の剥がれがある。
上記作製した実施例1~7、比較例1~5の水酸基含有樹脂からなる基材を、吸着層を設置する前の段階で100μm離型処理PETフィルムから剥離し、長さ100mm×幅25mmに断裁して試験片を作製した。これらの試験片を180°折り曲げた際に、基材が割れるかを目視確認した。(図1参照)
評価基準
○:割れが発生しない。
×:割れが発生した。
上記作製した実施例1~7、比較例1~5の吸着テープを長さ100mm×幅25mmに断裁して試験片を作製し、セパレータ剥離後に幅方向に手で切断したときの状態を目視観察し、下記基準にて評価を行った。(図2参照)
評価基準
◎:断面の塑性変形がなく、断面がまっすぐである。
○:断面の塑性変形が少なく、断面がまっすぐである。
△:断面の塑性変形があり、断面がまっすぐにならない。
×:断面が大きく変形し、容易に手で切断できない。または割れが発生し、断面がまっすぐにならない。
上記作製した実施例1~7、比較例1~5の吸着テープを長さ150mm×幅25mmに断裁して試験片を作製し、セパレータ剥離後にJIS K7127に準拠した方法にて、引張試験機をもちいて速度500mm/minにて引張試験を行い、試験片が破断したときの伸びから破断伸度を求めて、下記基準にて評価を行った。
破断伸度を算出する式は以下の通り。
破断伸度(%)=(L-Lo)÷Lo×100
L:破断時の試験片試験部分長さ Lo:試験前の試験片試験部分長さ
評価基準
◎:破断伸度が100%未満
○:破断伸度が100%以上、200%未満
×:破断伸度が200%以上
比較例2の基材は非常に脆く、破断伸度測定を開始すると、即時に破断してしまい、破断伸度の測定が不可能であった。
上記作製した実施例1~7、比較例1~5の吸着テープを、長さ50mm×幅50mmに断裁して試験片を作製し、セパレータ剥離後にJIS K7136に準拠した方法にてヘーズ値を測定し、下記基準にて評価を行った。
評価基準
◎:ヘーズ値が2.00%未満
○:ヘーズ値が2.00%以上、3.00%未満
×:ヘーズ値が3.00%以上
Claims (2)
- 少なくとも樹脂層に吸着層を直接積層してなる吸着テープであって、前記樹脂層が、水酸基含有アクリル樹脂と、1分子中にイソシアネート基を2基以上含有する硬化剤を熱により硬化してなるアクリル系樹脂層からなり、前記硬化剤中にアダクト骨格のイソシアネート系化合物をアクリル系樹脂層全体の4.5~30.0重量%含有し、且つ、前記樹脂層中における水酸基含有アクリル樹脂中の水酸基と、硬化剤中のイソシアネート基の比率が、イソシアネート基/水酸基=0.25~3.20であり、前記吸着層が付加反応型シリコーン樹脂からなることを特徴とする吸着テープ。
- 前記水酸基含有アクリル樹脂が、アクリルポリオールであることを特徴とする請求項1に記載の吸着テープ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018142690A JP7084671B2 (ja) | 2018-07-30 | 2018-07-30 | 手裂き可能な吸着テープ |
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JP2020019160A JP2020019160A (ja) | 2020-02-06 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9666547B2 (en) | 2002-10-08 | 2017-05-30 | Honeywell International Inc. | Method of refining solder materials |
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JP2007136985A (ja) | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Fujicopian Co Ltd | 機能性フィルム |
JP2012097173A (ja) | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Dic Corp | 耐傷性に優れるコーティング樹脂組成物 |
JP2015140375A (ja) | 2014-01-28 | 2015-08-03 | フジコピアン株式会社 | 吸着フィルム |
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