(第1の実施形態)
以下、図1~図7を用いて、恋愛対象マッチングシステムの第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、恋愛対象マッチングシステムとしての恋愛対象マッチングサーバ20には、マッチング対象候補となるユーザが利用するユーザ端末10及び誘導先としての店舗又は施設の従業員が操作できる法人端末30に接続されている。ユーザ端末10としては、ユーザの視点を捕捉し、ユーザが見ている対象を撮影し、記録することが可能な眼鏡型又はコンタクトレンズ型等のウェアラブルコンピュータ端末を用いることができる。ユーザ端末10は、イヤフォン又は骨伝導等を用いて自動音声をユーザに対してアナウンスする機能、ユーザの体温を耳等の接触部から測定する機能、ユーザによる着脱を感知するセンサ機能、日時を測定する機能、GPS等により現在位置の情報を特定する機能、ビーコン等によりユーザ端末同士の接近又は離脱を検知する機能、ユーザの指紋や虹彩等によりユーザ個人を識別する機能等を有する。また、ユーザ端末10は、表示部としての透過レンズ型ディスプレイ及び入力部としての指向性マイクロフォンを備えている。更に、ユーザ端末10は、ユーザによって装着された場合に、ユーザの顔の中心線を軸とした左右を検知するための非対称な模様又は左右で異なる波長若しくは信号の赤外線等を発信する装置を備えている。また、ユーザ端末10は、記憶部を有している。この記憶部には、上記各機能のプログラムと、後述するユーザIDとが記録されている。
恋愛対象マッチングサーバ20は、制御部21、ユーザ情報記憶部22、嗜好対象記憶部23、カップリング情報記憶部24、ユーザ所在地情報記憶部25、誘導先情報記憶部26及び行動指示情報記憶部27を備えている。嗜好対象記憶部23及びユーザ所在地情報記憶部25は、利用者個別記憶部として機能する。
制御部21は、CPU、RAM、ROM等から構成された制御手段として機能し、後述する処理(本人顔画像登録処理段階、嗜好分析処理段階、カップリング処理段階、誘導処理段階、行動指示処理段階等を含む処理)を行なう。このための恋愛対象マッチングプログラムを実行することにより、制御部21は、本人判定部211、嗜好分析部212、カップリング処理部213、誘導指示部214、行動指示部215として機能する。
本人判定部211は、ユーザ端末10から取得した顔画像情報をユーザ本人であるかを判定する処理を実行する。この本人判定部211は、取得した画像情報に人間の顔が写っているかを判定するための顔認識判定値を記憶している。また、本人判定部211は、ユーザの視線と取得した顔画像の視線とが一致しているかを判定するための視線一致判定値を記憶している。本人判定部211は、取得した顔画像に写っているユーザ端末10の鏡像が正面を向いているかを判定するための正面判定値を記憶している。本人判定部211は、取得した画像に写っている顔画像がユーザ端末10を装着しているか、装着している場合には、その左右が判定しているかを判定するための左右反転判定値を記憶している。また、本人判定部211は、目、鼻、口、耳、頬、眉毛等の各部位の顔全体における座標及び面積占有率を記憶する。
嗜好分析部212は、ユーザ端末10から取得した画像情報をユーザが注視した連続時間数に応じてユーザの他者に対する容姿に関する嗜好分析処理を実行する。この嗜好分析部212は、複数の顔画像データを比較し、それらが同一人物の顔を示している場合に検知するための同一人物判定値を記憶している。また、嗜好分析部212は、ユーザが嗜好していることを連続注視時間から判定するための連続時間数判定値を記憶している。嗜好分析部212は、人間の顔を構成する各部位の画像情報を判定するための基準値を記憶している。また、嗜好分析部212は、顔全体における各部位の座標及び面積占有率を記録し、複数のパターンが記録された場合には、それらの統計値を算出する処理を実行する。
カップリング処理部213は、互いの容姿と互いの容姿に関する嗜好が相互に一致又は近似しているユーザの組合せを管理する処理を実行する。このカップリング処理部213は、一方のユーザの本人顔画像情報と他方のユーザの嗜好に一致又は近似するかを判定するための基準値を記憶している。カップリング処理部213は、画像情報についてマッチング処理を実行し、その一致率が所定の基準値を超えた場合に、これらのユーザを組合せとして記録する処理を実行する。
誘導指示部214は、ユーザに恋愛対象マッチングシステムの利用を気づかせることなくカップリングされた相手ユーザに出会えるよう誘導指示を発信する処理を実行する。この誘導指示部214は、ユーザの所在地の緯度・経度を特定するための地図データを記憶しており、また、ユーザが日常利用する地点又は経路を判定するための滞在頻度及び滞在時間に関する基準値を記憶している。
行動指示部215は、ユーザに恋愛対象マッチングシステムの利用を気づかせることなくカップリングされた相手ユーザと会話の契機を得られるよう行動指示を発信する処理を実行する。この行動指示部215は、ユーザ端末を介してユーザが向いている方角及び垂直角度をリアルタイムで記録し、相手ユーザの視野範囲と重複があるかを判定するための基準値を記憶している。また、行動指示部215は、ユーザ端末を介してユーザの視点画像をリアルタイムで記録し、色や形状等から一致する対象物があるかどうかを判定するための基準値を記憶している。行動指示部215は、カップリングされた両ユーザが見ている対象物の特徴に適した行動指示を選定するための基準値と行動指示群を記憶している。
法人端末30としては、恋愛対象マッチングサーバ20からカップリングされ、誘導提案を承諾したユーザ情報を受信し、誘導先の店舗又は施設の従業員に対して受信した情報をディスプレイ表示する表示部及び誘導されたユーザを受け入れるか否かフィードバック操作する入力部を有する。また、法人端末30は、記憶部を有している。この記憶部には、誘導提案を承諾したユーザ情報及びその受け入れ可否に関する情報が記録されている。
図2(a)に示すように、ユーザ情報記憶部22には、ユーザに関するユーザ管理データ220が記憶されている。このユーザ管理データ220は、ユーザがユーザ端末10を装着し、ユーザの指紋や虹彩又はパスワードを認証した場合に記録される。このユーザ管理データ220は、端末ID、ユーザID、認証データ、端末装着日時、端末装着位置、本人顔画像、本人顔画像各部位、本人顔画像各部位座標、本人顔画像各部位面積占有率に関するデータを含んで構成される。
端末IDデータ領域には、ユーザ端末10の固有番号を特定するための識別子(端末ID)に関するデータが記録される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
認証データ領域には、このユーザを認証するためのパスワード、指紋画像又は虹彩画像等の認証情報に関するデータが記録される。
端末装着日時データには、このユーザがユーザ端末10を装着した年月日及び時刻並びにその履歴に関するデータが記録される。
端末装着位置データには、このユーザがユーザ端末10を装着した時点でユーザが所在する緯度・経度及びその履歴に関するデータが記録される。
本人顔画像データには、ユーザ端末10によって撮影されたこのユーザの顔画像に関するデータが記録される。
本人顔画像各部位データには、本人顔画像を目、鼻、口、耳、眉、髪型、輪郭等の各部位に分解した画像に関するデータが記録される。
本人顔画像各部位座標データには、本人顔画像全体における本人顔画像各部位の位置を示す座標に関するデータが記録される。
本人顔画像各部位面積占有率データには、本人顔画像全体における本人顔画像各部位の面積が占める比率に関するデータが記録される。
図2(b)に示すように、嗜好対象記憶部23には、ユーザが持つ他者の顔に対する嗜好に関する顔嗜好管理データ230、恋愛対象マッチングサーバに本人顔画像データが登録されていない非会員の顔及び体型に関する非会員画像管理データ231並びにユーザが持つ他者の体型に対する嗜好に関する体型嗜好管理データ232が記憶されている。顔嗜好管理データ230は、ユーザがユーザ端末10を介して一人の他者の顔を所定の時間以上視認した場合に記録される。顔嗜好管理データ230は、ユーザID、他ユーザID又は非会員画像ID、顔注視時間数、顔視認回数、顔嗜好得点に関するデータを含んで構成される。
ユーザIDデータ領域には、ユーザ端末10を装着しているユーザ本人を特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、顔嗜好管理データ230は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
他ユーザIDデータ領域には、ユーザ端末10を装着しているユーザ本人以外の各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。この他ユーザIDを介して、顔嗜好管理データ230は、他ユーザのユーザ管理データ220と関連付けられている。
非会員画像IDデータ領域には、後述する非会員画像管理データ231を特定するための識別子に関するデータ記録される。この非会員画像IDを介して、顔嗜好管理データ230は、非会員画像管理データ231と関連付けられている。
顔注視時間数データ領域には、このユーザがユーザ端末10を介して他者の顔に視点を置いた連続時間数に関するデータが記録される。
顔視認回数データ領域には、このユーザがユーザ端末10を介して他者の顔に視点を置いた回数に関するデータが記録される。
顔嗜好得点データ領域には、顔注視時間数及び顔視認回数の多寡に応じて付与された評価点に関するデータが記録される。
非会員画像管理データ231は、非会員顔画像、非会員顔画像各部位、非会員顔画像各部位座標、非会員顔画像各部位面積占有率に関するデータを含んで構成される。この非会員画像管理データ231は、ユーザが視点を置き、ユーザ端末10によって顔画像が撮影及び検出され、恋愛対象マッチングサーバ上に同一人物と判定される顔画像データが登録されている会員が検出されない場合に記録される。
非会員顔画像データ領域には、このユーザが視点を置き、ユーザ端末10によって撮影及び検出された顔画像のうち恋愛対象マッチングサーバ上にユーザとして本人顔画像が登録されていない顔画像に関するデータが記録される。
非会員顔画像各部位データ領域には、非会員顔画像を目、鼻、口、耳、眉、髪型等の各部位に分解した画像に関するデータが記録される。
非会員顔画像各部位座標データ領域には、非会員顔画像全体における非会員顔画像各部位の座標等、位置に関するデータが記録される。
非会員顔画像各部位面積占有率データ領域には、非会員顔画像全体における非会員顔画像各部位の面積が占める比率に関するデータが記録される。
体型嗜好管理データ232は、ユーザID、他ユーザID又は非会員画像ID、体型注視時間数、体型視認回数、体型嗜好得点に関するデータを含んで構成される。
ユーザIDデータ領域には、ユーザ端末10を装着しているユーザ本人を特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、顔嗜好管理データ230は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
他ユーザIDデータ領域には、ユーザ端末10を装着しているユーザ本人以外の各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。この他ユーザIDを介して、顔嗜好管理データ230は、他ユーザのユーザ管理データ220と関連付けられている。
非会員画像IDデータ領域には、後述する非会員画像管理データ231を特定するための識別子に関するデータ記録される。この非会員画像IDを介して、顔嗜好管理データ230は、非会員画像管理データ231と関連付けられている。
体型注視時間数データ領域には、このユーザがユーザ端末10を介して他者の体型に視点を置いた連続時間数に関するデータが記録される。
体型視認回数データ領域には、このユーザがユーザ端末10を介して他者の体型に視点を置いた回数に関するデータが記録される。
体型嗜好得点データ領域には、体型注視時間数及び体型視認回数の多寡に応じて付与された評価点に関するデータが記録される。
図2(c)に示すように、カップリング情報記憶部24には、各ユーザ自身の容姿と各ユーザが持つ他者の容姿についての嗜好とが相互に所定の基準以上一致又は近似したユーザ同士の組合せに関するカップリング管理データ240が記録される。このカップリング管理データ240は、ユーザ管理データ220に記録された各ユーザ自身の容姿に関する分析データと顔嗜好管理データ230に記録された各ユーザが持つ他者の容姿についての嗜好に関する分析データについてマッチング処理を実行し、相互に所定の基準以上一致又は近似した場合に記録される。カップリング管理データ230は、ユーザID、他ユーザIDに関するデータを含んで構成される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、カップリング管理データ240は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
他ユーザIDデータ領域には、このユーザとカップリング処理を実行された他者ユーザを特定するための識別子(他ユーザID)が記録される。
図2(d)に示すように、ユーザ所在地情報記憶部25には、ユーザの所在地に関するユーザ所在データ250が記録される。このユーザ所在データ250は、ユーザID、所在日時、所在地、滞在時間、日常経路に関するデータを含んで構成される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、ユーザ所在データ250は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
所在日時データ領域には、このユーザの所在地を特定した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
所在地データ領域には、このユーザが所在する緯度・経度に関するデータが記録される。
所在頻度データ領域には、このユーザが同じ所在地に滞在した回数に関するデータが記録される。
滞在時間データ領域には、このユーザが同じ所在地に滞在した連続時間数に関するデータが記録される。
日常地点データ領域には、このユーザが日常的に利用する地点に関するデータが記録される。この日常地点データは、所在日時データ、所在地データ、所在頻度データ、滞在時間データから算出される。
日常経路データ領域には、このユーザが日常的に利用する経路に関するデータが記録される。この日常経路データは、所在日時データ、所在地データ、所在頻度データ、滞在時間データから算出される。
図2(e)に示すように、誘導先情報記憶部26には、カップリングされたユーザを引き合わせるための誘導先となる店舗又は施設に関する誘導先管理データ260、誘導先評価データ261及び誘導指示データ262が記録される。誘導先管理データ260は、誘導先ID、名称、住所、カテゴリ、詳細説明に関するデータを含んで構成される。
誘導先IDデータ領域には、各誘導先を特定するための識別子(誘導先ID)に関するデータが記録される。
名称データ領域、住所データ領域には、それぞれ、誘導先となる店舗又は施設の名称及び住所に関するデータが記録される。
カテゴリデータ領域には、誘導先となる店舗又は施設の業種や種別に関するデータが記録される。
詳細説明データ領域には、誘導先となる店舗又は施設が提供するサービス内容や食事のメニュー等の詳細に関するデータが記録される。
誘導先評価データ261は、ユーザ及びカップリングされた他ユーザのユーザ所在データ250が記録された場合に記録される。誘導先評価データ261は、誘導先ID、ユーザID、他ユーザID、日常経路一致率、重複地点フラグ、平均所要時間、平均所在頻度、平均滞在時間、重複カテゴリフラグ、カテゴリ平均所在頻度、カテゴリ平均所在時間、誘導先得点に関するデータを含んで構成される。
誘導先IDデータ領域には、各誘導先を特定するための識別子(誘導先ID)に関するデータが記録される。この誘導先IDを介して、誘導先評価データ261は、誘導先管理データ260と関連付けられている。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、誘導先評価データ261は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
他ユーザIDデータ領域には、ユーザとカップリング処理を実行された他ユーザを特定するための識別子(他ユーザID)が記録される。
重複地点フラグデータ領域には、カップリングされた両ユーザそれぞれの日常地点又は日常経路が重複している地点を示すフラグに関するデータが記録される。
平均所要時間データ領域には、カップリングされた両ユーザの現在地から重複地点フラグ又は重複カテゴリフラグが付与された地点までの移動にかかる所要時間の平均値に関するデータが記録される。この平均所要時間データは、重複地点フラグ又は重複カテゴリフラグが記録された場合に記録される。
平均所在頻度データ領域には、カップリングされた両ユーザがそれぞれ過去に重複地点フラグが付与された地点に所在した回数の平均値に関するデータが記録される。この平均所在頻度データは、重複地点フラグが記録された場合に記録される。
平均滞在時間データ領域には、カップリングされた両ユーザが過去に重複地点フラグが付与された地点に滞在した連続時間数の平均値に関するデータが記録される。この平均滞在時間データは、重複地点フラグが記録された場合に記録される。
重複カテゴリフラグデータ領域には、カップリングされた両ユーザそれぞれの日常地点に関連付けられているカテゴリが重複している地点を示すフラグに関するデータが記録される。
カテゴリ平均所在頻度データ領域には、カップリングされた両ユーザがそれぞれ過去に重複カテゴリフラグが付与された地点に所在した回数の平均値に関するデータが記録される。このカテゴリ平均所在頻度データは、重複カテゴリフラグデータが記録された場合に記録される。
カテゴリ平均所在時間データ領域には、カップリングされた両ユーザがそれぞれ過去に重複カテゴリフラグが付与された地点に所在した連続時間数の平均値に関するデータが記録される。このカテゴリ平均所在時間データは、重複カテゴリフラグデータが記録された場合に記録される。
誘導先得点データ領域には、カップリングされた両ユーザの誘導しやすさを点数化したデータが記録される。この誘導先得点データは、重複地点フラグ又は重複カテゴリフラグが付与された場合に記録される。
誘導指示データ262は、カップリングされた両ユーザに対して誘導指示を送信する処理を実行する場合に記録される。誘導指示データ262は、誘導先ID、ユーザID、誘導指示内容、誘導指示承諾フラグに関するデータを含んで構成される。
誘導先IDデータ領域には、各誘導先を特定するための識別子(誘導先ID)に関するデータが記録される。この誘導先IDを介して、誘導先評価データ262は、誘導先管理データ260と関連付けられている。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、誘導先評価データ262は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
誘導指示内容データ領域には、実際にユーザに通知される誘導指示メッセージテキストに関するデータが記録される。
誘導指示承諾フラグデータ領域には、誘導指示に対するユーザの承諾を示すフラグに関するデータが記録される。この誘導指示承諾フラグデータは、ユーザがユーザ端末10を介して誘導指示を承諾する意思を示した場合に記録される。
図2(f)に示すように、行動指示情報記憶部27には、同一誘導先に引き合わせたユーザ間で会話の契機となる行動指示に関する行動指示データ270が記録される。行動指示データ270は、行動指示ID、ユーザID、他ユーザID、誘導先ID、ビーコン接近フラグ、視点画像一致フラグ、行動指示内容、行動指示承諾フラグ、成功フラグ、行動指示承諾率、成功率、行動指示得点に関するデータを含んで構成される。
行動指示IDデータ領域には、各行動指示を特定するための識別子(行動指示ID)に関するデータが記録される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。このユーザIDを介して、行動指示データ270は、ユーザ管理データ220と関連付けられている。
他ユーザIDデータ領域には、このユーザとカップリング処理を実行された他ユーザを特定するための識別子(他ユーザID)が記録される。この他ユーザIDを介して、行動指示データ270は、他ユーザのユーザ管理データ220と関連付けられている。
誘導先IDデータ領域には、各誘導先を特定するための識別子(誘導先ID)に関するデータが記録される。この誘導先IDを介して、行動指示データ270は、誘導先管理データ260と関連付けられている。
ビーコン接近フラグデータ領域には、カップリングされた両ユーザが互いに接近したことを示すフラグに関するデータが記録される。このビーコン接近フラグデータは、カップリングされた両ユーザのユーザ端末10に備えられたビーコンが発信する一意の信号を互いに検知し合った場合に記録される。
視点画像一致フラグデータ領域には、カップリングされた両ユーザのうち一方が他方の本人顔画像を視認したことを示すフラグに関するデータが記録される。この視点画像一致フラグデータは、いずれか一方のユーザ又は両方のユーザ端末10を介して、視点が置かれ、顔認識された顔画像相手の本人顔画像と同一人物と判定された場合に記録される。
行動指示内容データ領域には、実際にユーザに通知される行動指示メッセージテキストに関するデータが記録される。
行動指示承諾フラグデータ領域には、行動指示に対するユーザの承諾を示すフラグに関するデータが記録される。この行動指示承諾フラグデータは、ユーザがユーザ端末10を介して行動指示を承諾する意思を示した場合に記録される。
成功フラグデータ領域には、カップリングされた両ユーザがカップルとして成立したことを示すフラグに関するデータが記録される。この成功フラグデータは、両ユーザのユーザ所在データ250が誘導先として選定された地点の位置情報から離脱し、ビーコン接近フラグデータが所定の時間又は所定の頻度において維持された場合に記録される。
行動指示承諾率データ領域には、ユーザが行動指示を承諾する確率に関するデータが記録される。この行動指示承諾率データは、ユーザに対して行動指示を発信し、ユーザが承諾又は拒否する毎に再計算され、記録される。
成功率データ領域には、カップリングされた両ユーザがその行動指示によってカップル成立まで至る確率に関するデータが記録される。この成功率データは、成功フラグデータが記録される毎に再計算され、記録される。
行動指示得点データ領域には、行動指示のユーザに承諾されやすさと、その行動指示によってカップルが成立する確率を総合して点数化したデータが記録される。この行動指示得点データは、行動指示承諾率データと成功率データを総合することにより計算され、記録される。
次に、図3~図7を用いて、上記のように構成された恋愛対象マッチングサーバ20における各種処理について説明する。ここでは、まず、図3を用いて、本人顔画像登録処理について説明する。
(本人顔画像登録処理)
まず、眼鏡型又はコンタクトレンズ型のウェアラブル端末であるユーザ端末10は、ユーザによって装着されると、センサ機能によってそれを検知し、スリープモードから自動的にアクティブモードへと移行し、予め認証された指紋画像又は虹彩画像等の認証データによってユーザ端末10を利用するための認証処理を実行し、認証が完了した場合には、ユーザの視点を捕捉しながら、その視点の先にある対象物や光景を画像として記録する。
次に、図3に示すように、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から記録された画像を取得し、その画像に人物の顔が映っている場合には顔認識処理を実行する(ステップS1ー1)。具体的には、制御部21の本人判定部211は、ユーザ端末10から受信した画像を予め記憶している顔認識判定値と比較し、基準を満たしている場合には、その画像に顔認識済フラグを登録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔認識済の画像とユーザの視線が一致しているか否かの判定処理を実行する(ステップS1ー2)。具体的には、制御部21の本人判定部211は、ユーザ端末10から取得し、顔認識された顔画像の視線と、ユーザ端末10によって捕捉したユーザ自身の視線が一致しているかを比較する。比較した結果が予め記憶している視線一致判定値を超えなかった場合(ステップS1ー2において「NO」の場合)、制御部21は、本人顔画像登録処理を終了する。
一方、比較した結果が予め記憶している視線一致判定値を超えた場合(ステップS1ー2において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔認識済の画像が正面を向いているか否かの判定処理を実行する(ステップS1ー3)。具体的には、制御部21の本人判定部211は、顔画像の左右の対称性が所定の基準を超えているか否かを、左右の目及び耳の大きさ、配置及びバランス、鼻及び口が向いている角度並びに顔の中心線から左右の輪郭までの距離等を、正面を向いている顔画像と正面を向いていない顔画像を予め多量にインプットすることによって算出された正面判定値と比較する。比較した結果が所定基準を超えなかった場合(ステップS1ー3において「NO」の場合)、制御部21は、本人顔画像登録処理を終了する。
一方、比較した結果が所定基準を超えた場合(ステップS1ー3において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像に写っているユーザ端末10がユーザの顔の中心線を軸として左右が反転しているか否かの判定処理を実行する(ステップS1ー4)。具体的には、制御部21の本人判定部211は、顔画像にユーザ端末10があるか否かの判定処理を実行し、ある場合には、ユーザ端末10に備えられた、ユーザの顔の中心線を軸とした左右を検知するための非対称な模様があるか否かの判定処理を実行し、ある場合には、それらの模様が左右で反転しているか否かの判定処理を実行する。なお、左右を検知するためには左右で異なる波長又は信号の赤外線等で判定してもよい。左右で反転している場合(ステップS1ー4において「YES」の場合)、制御部21は、本人顔画像登録処理を終了する。
一方、左右で反転していない場合(ステップS1ー4において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像を本人顔画像として登録する処理を実行する(ステップS1ー5)。具体的には、制御部21の本人判定部211は、顔画像にユーザIDを付与する。次に、顔画像を本人顔画像データとしてユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、本人顔画像データから本人顔画像各部位データを抽出する処理を実行する(ステップS1ー6)。具体的には、本人顔画像データに写っているユーザの目、鼻、口、耳、眉、髪型、輪郭等の各部位に分解する。次に、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220から本人顔画像データに関連付けられたユーザIDを抽出し、抽出された本人顔画像各部位データに付与し、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、本人顔画像各部位データから本人顔画像各部位位置データ及び本人顔画像各部位面積占有率データを算出する処理を実行する(ステップS1ー7)。具体的には、本人顔画像全体における本人顔画像各部位データの位置を示す座標等を算出し、同時に、本人顔画像全体における本人顔画像各部位の面積が占める比率を算出する。次に、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220から本人顔画像データに関連付けられたユーザIDを抽出し、算出された本人顔画像各部位位置データ及び本人顔画像各部位面積占有率データに付与し、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録する。
(嗜好分析処理)
次に、図4を用いて、嗜好分析処理の処理手順について説明する。
まず、図4に示すように、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ステップS1ー1と同様に、ユーザ端末10から顔認識された人物の顔画像を取得する処理を実行する(ステップS2ー1)。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザが顔認識された顔画像を注視する連続時間及び回数を取得する処理を実行する(ステップS2ー2)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザ端末10からユーザの視点が顔画像に置かれているかを判定し、置かれている連続時間数及び置かれた回数を計測し、顔注視時間数データ及び顔視認回数データとして記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像データに顔嗜好得点を付与する処理を実行する(ステップS2ー3)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザが顔画像を注視する連続時間数と回数に関するデータが大きければ大きいほど、顔画像データに対して高い得点を顔嗜好得点データとして付与し、嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に記録する。なお、注視時間数と回数の多寡だけでなく、ユーザが顔画像を注視する際の視点の動かし方や一回の注視時間等の特定のパターンに対して、より高得点を付与するようにしてもよい。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像データに付与された顔嗜好得点が所定基準を超えているか否かの判定処理を実行する(ステップS2ー4)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に記録された顔嗜好得点データを所定基準(例えば、全嗜好管理データに記録された顔嗜好得点データの平均値)と比較する。そして、顔嗜好得点データが所定基準を超えなかった場合(ステップS2ー4において「NO」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、顔嗜好得点データが所定基準を超えた場合(ステップS2ー4において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像とユーザの本人顔画像が同一人物か否かの判定処理を実行する(ステップS2ー5)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、顔嗜好得点が付与された顔画像データと、本人顔画像登録処理によってユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220にユーザ本人のユーザIDに関連付けて記録された本人顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、同一人物と判定した場合(ステップS2ー5において「YES」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、ユーザ本人と同一人物であると判定されなかった場合(ステップS2ー5において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔嗜好得点が付与された顔画像データと他ユーザの本人顔画像が同一人物か否かの判定処理を実行する(ステップS2ー6)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、顔嗜好得点が付与された顔画像データと、本人顔画像登録処理によってユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に他ユーザのユーザIDに関連付けて記録された本人顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、同一人物と判定した場合(ステップS2ー6において「YES」の場合)、制御部21の嗜好分析部212は、他ユーザに関連付けて記録された本人顔画像分析データを取得する処理を実行する(ステップS2ー7)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、同一人物と判定した顔画像に関連付けてユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録されたユーザIDを抽出し、そのユーザIDに関連付けて記録された本人顔画像各部位、本人顔画像各部位位置及び本人顔画像各部位面積占有率を取得する。
一方、他ユーザと同一人物であると判定しなかった場合(ステップS2ー6において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔嗜好得点が付与された顔画像データが既に非会員顔画像データとして登録されているか否かの判定処理を実行する(ステップS2ー8)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231に記録されている非会員顔画像データと、顔嗜好得点が付与された顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、既に非会員顔画像データとして登録されていると判定した場合(ステップS2ー8において「YES」の場合)、制御部21の嗜好分析部212は、顔嗜好得点が付与された顔画像データを登録済みの非会員画像IDに関連付けて記録する処理を実行する(ステップS2ー9)。具体的には、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231から、顔嗜好得点が付与された顔画像と同一人物であると判定した非会員顔画像データに関連付けて記録された非会員画像IDを抽出し、顔嗜好得点が付与された顔画像データと関連付けて非会員画像管理データ231に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔嗜好得点が付与された画像から非会員顔画像各部位データを抽出する処理を実行する(ステップS2ー10)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、非会員顔画像データに写っている目、鼻、口、耳、眉、髪型、輪郭等の各部位に分解する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、分解した各部位データから顔画像各部位座標及び顔画像各部位面積占有率を算出し、既存の非会員顔画像各部位座標データ及び非会員顔画像各部位面積占有率データに加算する処理を実行する(ステップS2ー11)。具体的には、非会員顔画像データ全体に座標を付与し、分解した各部位データの位置を示す座標を特定し、同時に、非会員顔画像データ全体における各部位データの面積が占める比率を算出する。次に、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231から非会員顔画像データに関連付けられた非会員画像IDを抽出し、既存の非会員顔画像各部位座標データ及び非会員顔画像各部位面積占有率データに加算して統計処理を実行する(例えば平均値を算出する等)。そして、統計処理後に算出された非会員顔画像各部位座標データ及び非会員顔画像各部位面積占有率データを、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231に記録する。
一方、非会員画像データとして登録されていないと判定した場合(ステップS2ー8において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔嗜好得点が付与された顔画像データを新規に非会員画像データとして登録する処理を実行する(ステップS2ー12)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、顔嗜好得点が付与された顔画像に対して非会員画像IDを新規発行し、その非会員画像IDに関連付けて嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ステップS2ー10と同様に、非会員顔画像データから非会員顔画像各部位データを抽出する処理を実行する(ステップS2ー13)。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、非会員顔画像各部位データから非会員顔画像各部位座標データ及び非会員顔画像各部位面積占有率データを算出する処理を実行する(ステップS2ー14)。具体的には、非会員顔画像データ全体に座標を付与し、非会員顔画像全体における非会員顔画像各部位データの位置を示す座標を特定し、同時に、非会員顔画像全体における非会員顔画像各部位の面積が占める比率を算出する。次に、算出した非会員顔画像各部位座標データ及び非会員顔画像各部位面積占有率データを、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231に非会員画像IDに関連付けて記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、算出又は取得した顔画像各部位座標及び面積占有率をユーザ本人のユーザIDに関連付けて登録する処理を実行する(ステップS2ー15)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録されたユーザIDを抽出し、そのユーザIDに関連付けて、算出又は取得した顔画像各部位座標及び面積占有率データを嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に記録する。
(カップリング処理)
次に、図5を用いて、カップリング処理の処理手順について説明する。
まず、図5に示すように、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、嗜好分析処理によってユーザに関連付けて嗜好に関する得点が高く評価された他者画像各部位、他者画像各部位位置及び他者画像面積占有率と本人顔画像登録処理によって他者ユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位、本人顔画像各部位位置及び本人顔画像面積占有率とのマッチング処理を項目毎に実行する(ステップS3ー1)。具体的には、制御部21のカップリング処理部213は、嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230にユーザに関連付けて記録された他者画像各部位データとユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に他者ユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位データ、嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230にユーザに関連付けて記録された他者画像各部位位置データとユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に他者ユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位位置データ及び嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230にユーザに関連付けて記録された他者画像各部位面積占有率データとユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に他者ユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位面積占有率データとをそれぞれ比較する処理を実行する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、比較した結果生じる各項目における差異が所定基準以内であるか否かの判定処理を実行する(S3ー2)。そして、所定基準を超えなかった場合(ステップS3ー2において「NO」の場合)、制御部21は、カップリング処理を終了する。
一方、所定基準を超えた場合(ステップS3ー2において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位、本人顔画像各部位位置及び本人顔画像面積占有率と他者ユーザに関連付けて嗜好に関する得点が高く評価された他者画像各部位、他者画像各部位位置及び他者画像面積占有率とのマッチング処理を各項目毎に実行する(ステップS3-3)。具体的には、制御部21のカップリング処理部213は、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220にユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位データと嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に他者ユーザに関連付けて記録された他者画像各部位データ、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220にユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位位置データと嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に他者ユーザに関連付けて記録された他者画像各部位位置データ及びユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220にユーザに関連付けて記録された本人顔画像各部位面積占有率データと嗜好対象記憶部23の顔嗜好管理データ230に他者ユーザに関連付けて記録された他者画像各部位面積占有率データとをそれぞれ比較する処理を実行する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、比較した結果生じる各項目における差異が所定基準以内であるか否かの判定処理を実行する(S3ー4)。そして、所定基準を超えなかった場合(ステップS3ー4において「NO」の場合)、制御部21は、カップリング処理を終了する。
一方、所定基準を超えた場合(ステップS3ー4において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザと他者ユーザを互いに組み合わせて登録する処理を実行する(S3-5)。具体的には、制御部21のカップリング処理部213は、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220から所定基準を超えたユーザ及び他者ユーザのユーザIDを抽出し、カップリング情報記憶部24のカップリングデータ240に組み合わせて記録する。
(誘導処理)
次に、図6を用いて、誘導処理の処理手順について説明する。
まず、図6に示すように、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10からカップリング処理によって組み合わせて記録された両ユーザの位置情報を取得する処理を実行する(ステップS4ー1)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザ端末10からGPS等における現在位置に関する情報を、両ユーザのユーザIDとともに取得する。この処理は、定期的(例えば、1回/秒)に実行される。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、緯度・経度の記録処理を実行する(ステップS4ー2)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザID、所在日時、所在地を記録したユーザ所在データ250を生成し、ユーザ所在地情報記憶部25に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、緯度・経度における所在頻度及び滞在時間の算出処理を実行する(ステップS4ー3)。この処理は、ユーザ情報記憶部22に記録された各ユーザを順次、処理対象ユーザとして特定して、定期的(数回/日)に実行される。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、処理対象ユーザのユーザIDを含む所定期間(例えば、過去3か月)のユーザ所在データ250を、ユーザ所在地情報記憶部25から抽出する。そして、誘導指示部214は、抽出したユーザ所在データ250の各緯度・経度に応じた所在頻度及び滞在時間を算出する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、所在頻度が高い又は滞在時間が長い緯度・経度からユーザが日常利用する地点及び経路を特定する処理を実行する(ステップS4ー4)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、所在頻度と滞在時間の両方が所定の基準を超えている緯度・経度をユーザIDと関連付けてユーザ所在地情報記憶部25のユーザ所在データ250に日常地点フラグデータを付与し、記録する。同時に、制御部21の誘導指示部214は、所在頻度が所定の基準を超え、滞在時間が所定の基準を超えていない緯度・経度をユーザIDと関連付けてユーザ所在地情報記憶部25のユーザ所在データ250に日常経路フラグデータを付与し、記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされた両ユーザ間で日常地点を比較する処理を実行する(ステップS4ー5)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザ所在地情報記憶部25からユーザIDに関連付けて日常地点フラグデータが記録されたユーザ所在データ250を抽出し、カップリングされたユーザ間で緯度・経度が一致する所在地データがあるか否かの判定処理を実行する。そして、一致するユーザ所在データ250がある場合(ステップS4ー6において「YES」の場合)、制御部21は、そのユーザ所在データ250の所在地データと一致する誘導先について重複地点フラグデータを記録する処理を実行する。具体的には、誘導先情報記憶部26から同じ緯度・経度と一致する所在地データが記録された誘導先管理データ260を抽出し、その誘導先IDに関連付けて誘導先評価データ261を生成し、その誘導先評価データ261にカップリングされた両ユーザのユーザID及び重複地点フラグデータを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされた両ユーザの現在地から重複地点までの移動にかかる所要時間をそれぞれ算出する処理を実行する(ステップS4ー7)。この処理は、重複地点フラグデータが記録された各誘導先を順次、処理対象として特定して実行される。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先情報記憶部26から重複地点に関する誘導先管理データ260の所在地データを抽出し、ユーザ所在地情報記憶部25から両ユーザの最新の時点におけるユーザ所在データ250の所在地データを抽出し、それぞれの所在地データ間の移動にかかる所要時間を、誘導指示部214に予め記憶されている地図データ及び経路検索データに基づき算出する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされたユーザ間において重複地点について取得した所要時間、所在頻度及び滞在時間の平均値をそれぞれ算出する処理を実行する(ステップS4ー8)。この処理は、重複地点フラグデータが記録された各誘導先を順次、処理対象として特定して実行される。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザの現在地から算出した所要時間並びにユーザ所在地情報記憶部25のユーザ所在データ250にユーザIDと関連付けて記録された所在頻度データ及び滞在時間データから、各データ別にカップリングされた両ユーザ間の平均値を算出し、ユーザ所在データ250の所在地データと同じ緯度・経度の誘導先管理データ260に記録された誘導先IDを誘導先情報記憶部26から抽出し、同じ誘導先IDに関連付けて記録された誘導先評価データ261に、誘導先ID、ユーザID及び所在地データに関連付けて、平均所要時間データ、平均所在頻度データ及び平均滞在時間データを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、算出した各データに基づいて誘導先候補に誘導先得点を付与する処理を実行する(ステップS4ー9)。具体的には、誘導先情報記憶部26の誘導先評価データ261に記録された平均所要時間データ、平均所在頻度データ及び平均滞在時間データを抽出し、平均所要時間データに反比例して高くなる得点並びに平均所在頻度データ及び平均滞在時間データに比例して高くなる得点を算出し各得点の平均値を誘導先評価データ261の誘導先IDに関連付けて誘導先得点データとして記録する。なお、各得点を平均するのではなく、いずれかの要素又はユーザに傾斜を設定してもよい。
一方、カップリングされたユーザ間で緯度・経度が一致するユーザ所在データ250がない場合(ステップS4ー6において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされた両ユーザ間で日常地点のカテゴリを比較する処理を実行する(ステップS4ー10)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザ所在地情報記憶部25からユーザID及び他ユーザIDとそれぞれ関連付けて日常地点フラグデータが記録されたユーザ所在データ250を抽出し、その緯度・経度と一致する誘導先管理データ260を誘導先情報記憶部26から抽出し、誘導先管理データ260のカテゴリデータを抽出し、カップリングされたユーザ間で一致するカテゴリがあるか否かの判定処理を実行する。そして、一致するカテゴリがある場合(ステップS4ー10において「YES」の場合)、制御部21は、そのカテゴリに属する全誘導先を誘導先候補として指定する処理を実行する。具体的には、誘導先情報記憶部26からカップリングされたユーザ間で一致したカテゴリデータと一致するカテゴリデータが記録された誘導先管理データ260の誘導先IDを抽出し、その誘導先IDに関連付けて誘導先評価データ261にカップリングID及び重複カテゴリフラグデータを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、重複カテゴリフラグが付与された誘導先候補について、カップリングされた両ユーザの現在地から重複地点までの移動にかかる所要時間をそれぞれ算出する処理を実行する(ステップS4ー11)。この処理は、重複カテゴリフラグデータが記録された各誘導先を順次、処理対象として特定して実行される。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先情報記憶部26から重複カテゴリデータが記録された誘導先評価データ261の誘導先IDを抽出し、その誘導先IDに関連付けて誘導先管理データ260に記録された所在地データを特定し、ユーザ所在地情報記憶部25から両ユーザの最新の時点におけるユーザ所在データ250の所在地データを抽出し、それぞれの所在地データ間の移動にかかる所要時間を、誘導指示部214に予め記憶されている地図データ及び経路検索データに基づき算出する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされたユーザ間において、重複カテゴリフラグが付与された誘導先候補について取得した所要時間、所在頻度及び滞在時間の平均値をそれぞれ算出する処理を実行する(ステップS4ー12)。この処理は、重複カテゴリフラグデータが記録された各誘導先を順次、処理対象として特定して実行される。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザの現在地から算出した所要時間並びにユーザ所在地情報記憶部25のユーザ所在データ250にユーザIDと関連付けて記録された所在頻度データ及び滞在時間データから、各データ別にカップリングされた両ユーザ間の平均値を算出し、ユーザ所在データ250の所在地データと同じ緯度・経度の誘導先管理データ260に記録された誘導先IDを誘導先情報記憶部26から抽出し、同じ誘導先IDに関連付けて記録された誘導先評価データ261に、誘導先ID、ユーザID及び所在地データに関連付けて、平均所要時間データ、平均所在頻度データ及び平均滞在時間データを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、算出した各データに基づいて誘導先候補に誘導先得点を付与する処理を実行する(ステップS4ー13)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先情報記憶部26の誘導先評価データ261に記録された平均所要時間データ、平均所在頻度データ及び平均滞在時間データを抽出し、平均所要時間データに反比例して高くなる得点並びに平均所在頻度データ及び平均滞在時間データに比例して高くなる得点を算出し、各得点の平均値を誘導先評価データ261の誘導先IDに関連付けて誘導先得点データとして記録する。なお、各得点を平均するのではなく、いずれかの要素又はユーザに傾斜を設定してもよい。
一方、カップリングされたユーザ間で日常地点のカテゴリが一致するユーザ所在データ250がない場合(ステップS4ー10において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ステップS4ー3の処理から以降の処理を再実行する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、誘導先得点において最高得点を記録した誘導先を選定する処理を実行する(ステップS4ー14)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先候補の誘導先IDに関連付けて誘導先情報記憶部26の誘導先評価データ261に記録された誘導先得点データを抽出し、誘導先候補間で比較し、最も得点が高い誘導先候補のIDを選定する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、選定した誘導先について誘導指示をユーザ端末10に対して送信する処理を実行する(ステップS4ー15)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、選定した誘導先の誘導先IDに関連付けて誘導先管理データ260に記録されたカテゴリデータを抽出し、予め誘導指示部214に記録されている誘導指示群からカテゴリデータに関連付けられた誘導指示データ262を選定し、同一の誘導先IDに関連付けて記録された誘導先評価データ261に記録されたユーザIDを抽出し、同一のユーザIDに関連付けられたユーザ端末10に対して、選定した誘導指示データ262を送信する。
次に、ユーザ端末10は、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21が送信した誘導指示を受信する処理を実行する(ステップS4ー16)。具体的には、ユーザ端末10は、制御部21の誘導指示部214が送信した誘導指示データ262を受信し、一時的に備えられた記憶部に記録する。
次に、ユーザ端末10は、受信した誘導指示をユーザ端末10を介してユーザに通知する処理を実行する(ステップS4ー17)。具体的には、ユーザ端末10に備えられたイヤフォン若しくは骨伝導等を用いて自動音声をユーザに対してアナウンスする機能又は表示部として備えられた透過レンズ型ディスプレイ機能を介して誘導指示データ262の誘導指示内容データをユーザに通知する。
次に、ユーザ端末10は、ユーザが誘導指示を承諾したか否かの判定する処理を実行する(ステップS4ー18)。具体的には、ユーザによる誘導指示を通知する自動音声アナウンスに対する承諾の返事がユーザ端末10に入力部として備えられている指向性マイクロフォンを介して入力される又はユーザ端末10が備えるディスプレイ上のボタン表示等の入力部を介して承諾の意思を示されることにより、ユーザの承諾意思を検知する。そして、ユーザが誘導指示を承諾した場合(ステップS4ー18において「YES」の場合)、ユーザ端末10は誘導指示を承諾した情報を恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21に対して送信する処理を実行する(ステップS4ー19)。具体的には、ユーザ端末10は、誘導指示データ262に承諾の諾否データを記録し、誘導先ID及びユーザIDと関連付けて制御部21の誘導指示部214に送信する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10が送信した誘導指示承諾に関する情報を受信する処理を実行する(ステップS4ー20)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザ端末10が送信した誘導指示データ262を受信し、誘導先ID及びユーザIDを抽出し、誘導先情報記憶部26に予め記録されていた誘導指示データ262に対して、同一の誘導先ID及びユーザIDに関連付けて諾否データを承諾として記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、受信した誘導指示承諾に関する情報及び承諾したユーザの本人顔画像を法人端末30に送信する処理を実行する(ステップS4ー21)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先情報記憶部26の誘導指示データ262に記録されているユーザIDを抽出し、ユーザ情報記憶部22ユーザ管理データ220から同じユーザIDに関連付けられた本人顔画像データを抽出し、法人端末30に対して送信する。
次に、法人端末30は、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21が送信した誘導指示承諾に関する情報及び承諾したユーザの本人顔画像を受信する処理を実行する(ステップS4ー22)。具体的には、法人端末30は、制御部21の誘導指示部214からユーザIDに関連付けて送信されたユーザの本人顔画像データを受信し、法人端末30に予め備えられた記憶部に記録する。
次に、法人端末30は、承諾したユーザの本人顔画像を誘導先の店舗又は施設の従業員に対して通知する処理を実行する(ステップS4ー23)。具体的には、法人端末30が備えるディスプレイ表示機能等を介して誘導先である店舗又は施設の従業員に対して、誘導指示を承諾したユーザの本人顔画像、算出された所要時間に基づいた到着予測時刻及びカップリングされたユーザを迎え入れるよう指示するメッセージ(例えば「あと10分後にこの2人のユーザが来店しますので、カウンター席で隣同士になるようご準備下さい」等)を表示する。
一方、ユーザが誘導指示を承諾しなかった場合(ステップS4ー18において「NO」の場合)、ユーザ端末10は誘導指示が拒否された情報を恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21に対して送信する処理を実行する(ステップS4ー24)。具体的には、ユーザ端末10は、端末に記録されているユーザIDを抽出し、ユーザIDと関連付けて誘導指示が拒否された情報を制御部21の誘導指示部214に送信する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10が送信した誘導指示拒否に関する情報を受信する処理を実行する(ステップS4ー25)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、ユーザ端末10が送信した誘導指示データ262を受信し、誘導先ID及びユーザIDを抽出し、誘導先情報記憶部26に予め記録されていた誘導指示データ262に対して、同一の誘導先ID及びユーザIDに関連付けて誘導指示承諾データを拒否として記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、誘導指示が拒否された誘導先の評価に反映する処理を実行する(ステップS4ー26)。具体的には、制御部21の誘導指示部214は、誘導先情報記憶部26において拒否の諾否データを記録された誘導指示データ262の誘導先ID及びユーザIDに関連付けられて記録された誘導先評価データ261を抽出し、誘導先得点データに予め拒否の諾否データに関連付けられて記録されているマイナス得点を加算する。そして、ステップS4ー3から処理を再実行する。
(行動指示処理)
次に、図7を用いて、行動指示処理の処理手順について説明する。
まず、図7に示すように、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリング処理によって組み合わせて記録され、誘導処理によって誘導先に誘導されたユーザ同士の接近情報を、ユーザ端末10に備えられたビーコンセンサから取得する処理を実行する(ステップS5ー1)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、ユーザ端末10に備えられたビーコンセンサからBluetooth(登録商標)等の近距離通信用電波を介してカップリングされたユーザ同士の接近を検知した場合に、接近情報を取得し、行動指示情報記憶部27において行動指示データ270を生成し、ビーコン接近フラグデータを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10に対してカップリングされた相手ユーザを視認するよう行動指示を送信する処理を実行する(ステップS5ー2)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27の行動指示データ270に行動指示内容データ(例えば「隣席に座っている男性又は女性が魅力的です。声を掛けてみては?」等)をカップリングされた両ユーザのユーザIDに関連付けて記録し、両ユーザのユーザ端末10に対してそれぞれ送信し、ユーザ端末10に備えられた自動音声アナウンス機能又はディスプレイ表示機能を介してユーザに通知する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から記録された画像を取得し、その画像に人物の顔が映っている場合には顔認識する処理を実行する(ステップS5ー3)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、ユーザ端末10から受信した画像を予め記憶している顔認識判定値と比較し、基準を満たしている場合には、その画像に顔認識済みフラグを登録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、取得した顔画像データをカップリングされた相手ユーザの本人顔画像と比較する処理を実行する(ステップS5ー4)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、ユーザの視点画像から取得した顔画像と、ユーザとカップリングされた相手ユーザの本人顔画像とを比較する。そして、比較した結果、一致率が所定値を超えなかった場合(ステップS5ー5において「NO」の場合)、制御部21の行動指示部215は、行動指示処理をステップS5ー1から再実行する。
一方、一致率が所定値を超えた場合(ステップS5ー5において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、行動指示履歴を検索する処理を実行する(ステップS5ー6)具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27から行動指示承諾率データ及び成功率データが記録されている行動指示データ270があるか検索する。
そして、行動指示履歴がある場合(ステップS5ー7において「YES」の場合)、連帯対象マッチングサーバ20の制御部21は、行動指示履歴からユーザが過去の行動指示を承諾した確率及び過去の行動指示が成功した確率を取得する処理を実行する(ステップS5ー8)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27の行動指示データ270にユーザIDに関連付けて記録されている行動指示承諾率データ及び相手ユーザのユーザIDに関連付けて記録されている成功率データを取得する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、取得した承諾率及び成功率に基づいて行動指示得点を算出する処理を実行する(ステップS5ー9)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、取得した行動指示承諾率データと成功率データを所定の方程式によって合計値を算出し、行動指示情報記憶部27の行動指示データ270にこのユーザのユーザIDと関連付けて記録する。成功率及び合計値算出にあたって、一方のデータに重み付けを加えてもよい。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、算出した行動指示得点に基づいて行動指示を選択する処理を実行する(ステップS5ー10)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27から最も高い行動指示得点が記録された行動指示データ270を選択する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、最高得点の行動指示をユーザ端末10に対して送信する処理を実行する(ステップS5ー11)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27の最高得点の行動指示得点データに関連付けて記録された行動指示データ270をユーザ端末10に対して送信する。
一方、行動指示履歴がない場合(ステップS5ー7において「NO」の場合)、過去の行動指示履歴を参照することなくステップS5ー8、ステップS5ー9及びステップS5ー10を省略し、予め記録されている行動指示群から行動指示を選択し、ユーザ端末10に送信する処理を実行する。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27に記録されている複数の行動指示データ270から1つを無作為に選出し、ユーザ端末10に対して送信する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、送信した行動指示がユーザによって承諾されたか否かを判定する処理を実行する(ステップS5ー12)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示を受信後、ユーザ端末10が備えられた出力部としてのディスプレイ表示機能又は自動音声アナウンス機能を介して、ユーザに対して行動指示を通知し、ユーザは通知された行動指示に対して承諾するか否かを入力部としてのタッチディスプレイ機能又は指向性マイクロフォンを介して返答し、その結果をユーザ端末10は恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21に対して送信する。返答がない場合は、拒否されたと判定する。
ユーザが拒否した場合(ステップS5ー12において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10に送信した行動指示を除外する処理を実行する(ステップS5ー13)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、ユーザに拒否された行動指示データ270の行動指示IDを特定し、行動指示情報記憶部27に記録されている行動指示群から除外した上で、ステップS5ー6の行動指示履歴を検索する処理から再実行する。
一方、ユーザが承諾した場合(ステップS5ー12において「YES」の場合)恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、行動指示承諾フラグを取得する処理を実行する。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27の行動指示データ270に行動指示承諾フラグデータを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされた両ユーザの移動を検知する処理を実行する(ステップS5ー15)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、カップリングされた両ユーザのユーザ端末10から位置情報を取得し、誘導先情報記憶部26の誘導先データ250に記録された所在地データを取得し、ユーザ端末10の位置情報と誘導先の所在地データ間の距離が所定値を超えた場合に、ユーザが誘導先から移動したと判定し、検知する。
次に恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ビーコン接近情報が維持されているか否かを判定する処理を実行する(ステップS5ー16)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、ユーザ端末10に備えられたビーコンセンサを介してカップリングされたユーザ同士の接近を検知した時点から行動指示情報記憶部27の行動指示データ270に記録されているビーコン接近フラグデータが、両ユーザの離脱によって解除されているか否か又は解除された後もビーコン接近フラグデータが再度記録されることもなく所定の連続時間数を超過しているか否かを判定する。尚、位置情報が十分に正確である場合には、ビーコン接近情報の代わりに位置情報を利用してもよい。
そして、ビーコン接近情報が維持されている場合(ステップS5ー16において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、カップリングされた両ユーザ及び両ユーザに対して通知された行動指示について成功登録処理を実行する(ステップS5ー17)。具体的には、制御部21のカップリング処理部213は、カップリング情報記憶部24のカップリングデータ240に記録されているカップリングIDを抽出し、同カップリングIDに関連付けて成功フラグデータを記録する。また、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27の行動指示データ270に記録されている行動指示IDを抽出し、この行動指示IDに関連付けて成功フラグデータを記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、成功した行動指示について行動指示成功率を算出及び反映する処理を実行する(ステップS5ー18)。具体的には、制御部21の行動指示部215は、行動指示情報記憶部27から成功フラグデータが更新された行動指示データ270を抽出し、ユーザに対して通知された件数のうち成功フラグデータが記録された件数の割合を算出し、成功率データとして記録する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から取得した画像の顔認識処理を実行した場合(ステップS1ー1)、顔認識済の画像とユーザの視線が一致しているか否かの判定処理(ステップS1ー2)、顔認識済の画像が正面を向いているか否かの判定処理(ステップS1ー3)及び顔画像に写っているユーザ端末10がユーザの顔の中心線を軸として左右が反転しているか否かの判定処理(ステップS1ー4)を実行する。そして、これらの判定処理において所定の条件を満たした場合、本人顔画像登録処理を実行する。これにより、ユーザにサービス利用や会員登録を意識させることなく、鏡に映ったユーザ本人の虚像としての顔画像を記録した場合のみその顔画像を本人顔画像として検知し、記録することができ、ユーザ以外の他者の顔画像を記録した場合にはその顔画像をユーザ本人としては記録しないよう処理することができる。
(2)本実施形態では、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から取得した画像の顔認識処理を実行した場合(ステップS2ー1)、顔認識済の画像とユーザの本人顔画像が一致しているか否かの判定処理(ステップS2ー2)を実行する。そして、本人顔画像と一致しない場合に、他者の顔画像として登録する処理を実行し(ステップS2ー3)、ユーザがその他者の顔画像を注視する時間及び回数を、ユーザ端末10を介して取得し(ステップS2ー4)、その多寡に応じて得点を付与し(ステップS2ー5)、所定の基準点を超えた他者の顔画像について顔画像を構成する各部位の座標及び面積占有率を算出する(ステップS2ー7、S2ー8)。これにより、ユーザ自ら他者の顔画像を意識的に選別することなく、無意識に長い時間又は繰り返し見てしまう他者の顔画像をユーザの嗜好対象として登録し、その顔画像を構成する各部位について分析することができる。
(3)本実施形態では、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザの嗜好対象として登録及び分析された顔画像各部位の形状、座標及び面積占有率について、他ユーザの本人顔画像とマッチング処理を実行し(ステップS3ー1)、その一致率が所定の基準値以上だった場合(ステップS3ー2において「YES」の場合)、そのユーザと嗜好対象の他者ユーザをカップリング登録する。これにより、ユーザが直接目視していない他者ユーザをもマッチング候補として判定処理を実行し、ユーザの無意識の嗜好を考慮しつつもインターネットを通じて膨大なユーザ同士をカップリングすることができる。
(4)本実施形態では、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から位置情報を取得し(ステップS4ー1)、特定の緯度・経度におけるユーザの所在頻度及び滞在時間を算出し(ステップS4ー2)、カップリングされたユーザ間において互いが日常的に利用する地点又は経路を比較する処理を実行し(ステップS4ー5)、所在頻度、滞在時間、現在地からの所要時間及び地点カテゴリ等を勘案して得点を付与し(ステップS4ー9、S4ー13)、最高得点の誘導先にカップリングされたユーザを誘導する指示をユーザ端末10に対して送信する処理を実行する(ステップS4ー15)。そして、カップリングされた両ユーザが誘導指示を承諾した場合(ステップS4ー18において「YES」の場合)、承諾した事実及び両ユーザの本人顔画像を誘導先の店舗又は施設の従業員が閲覧及び操作できる法人端末30に対して送信する処理を実行する(ステップS4ー21)。これにより、カップリングされた両ユーザによって誘導指示が承諾されやすくなり、承諾後においては誘導先の店舗又は施設を運営する法人側も事前に両ユーザを受け入れ、両ユーザを隣席に配置するための情報を取得することができる。
(5)本実施形態では、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10からビーコン接近情報を取得し(ステップS5ー1)、カップリングされた両ユーザが接近したことを検知した場合には、ユーザ端末10に対して隣席を見るよう行動指示を送信し(ステップS5ー2)、ユーザの視点の先に検知される顔画像とカップリングされた相手ユーザの本人顔画像とを比較する処理を実行する(ステップS5ー4)。そして、顔画像が一致した場合(ステップS5ー5において「YES」の場合)、過去に送信したことのある行動指示履歴からユーザによる行動指示承諾率及び行動指示成功率が高い行動指示をユーザ端末10に送信し(ステップS5ー6、S5ー7、S5ー8、S5ー9、S5ー10、S5ー11)、ユーザが行動指示を承諾した場合(ステップS5ー12において「YES」の場合)、カップリングされた両ユーザの位置情報により移動を検知する処理(ステップS5ー15)及びビーコン接近情報が維持されているか否かを判定する処理(ステップS5ー16)を実行する。これにより、カップリングされた両ユーザの接近を検知した上で、過去の履歴から成功率が最も高い行動指示を選定及び送信し、行動指示承諾後においては両ユーザ間の近距離が保たれたまま位置情報から移動を検知し、行動指示がカップリングされた両ユーザの関係発展に寄与したか否かを判定することができる。
(第2の実施形態)
次に、図8を用いて、恋愛対象マッチングシステムの第2の実施形態を説明する。上記第1の実施形態においては、他ユーザ又は非会員の顔画像におけるユーザの注視時間及び回数に基づいてユーザの嗜好を分析及びカップリングしていた。本実施形態では、他者の顔画像を視認した直後のユーザの視線の動きをも分析対象に含めることにより他者の顔画像だけでなく体型画像におけるユーザの注視時間及び回数に基づいて嗜好分析処理及びカップリング処理を実行する。本実施形態では、上記実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、上記第1の実施形態において恋愛対象マッチングサーバ20のユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に記録されると説明した各データの他に、本人体型画像に関するデータ及び体型を嗜好するユーザのユーザIDが含まれる。
本人体型画像データ領域には、ユーザ本人の体型が写った画像に関するデータが記録される。
ユーザID領域には、各ユーザを特定するための識別子(ユーザID)のうち他ユーザのユーザIDに関するデータが記録される。
図8を用いて、本実施形態における嗜好分析処理を説明する。この処理は、ユーザ端末から顔画像及び体型画像を取得した場合に実行される。
まず、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ステップS2ー1と同様に、ユーザ端末10から顔認識された人物の顔画像を取得する処理を実行する(ステップS6ー1)。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から人物の体型として認識された画像を取得する処理を実行する(ステップS6ー2)。具体的には、手足若しくは衣服の形状又は人間の肌の色が映っていることを検知した場合に、体型画像として認識する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ユーザが顔認識された顔画像を注視する連続時間及びその顔画像と体型として認識された体型画像とを反復する回数を取得する処理を実行する(ステップS6ー3)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザ端末10からユーザの視点が顔画像に置かれているかを判定し、置かれている連続時間数及び置かれた回数を計測し、同時に体型画像に視点が置かれている連続時間及び置かれた回数を計測し、顔注視時間数データ及び顔視認回数データとして嗜好対象記憶部23の嗜好顔画像管理データ230に、体型注視時間数データ及び体型視認回数データとして嗜好体型画像管理データ232に記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像と体型画像を反復する視点の動きが所定範囲内であるか否かの判定処理を実行する(ステップS6ー4)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザ端末10から顔画像データと体型画像データを反復するユーザの視点が顔画像の位置に対して平均的な人体の身長及び体幅の範囲内で動いているかを、ユーザとその顔画像との距離を計算しながら判定する。そして、範囲外と判定した場合(ステップS6ー4において「NO」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、範囲内と判定した場合(ステップS6ー4)において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像と体型画像を視点が反復する回数及び視認する連続時間数が所定基準を超えているか否かの判定処理を実行する(ステップS6ー5)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の嗜好管理データ230に記録された顔視認回数データ及び体型視認回数データ並びに嗜好管理データ232に記録された顔注視時間数データ及び体型注視時間数データを、所定基準(例えば、人が他者の全身を視認する際に視点を動かす平均回数)と比較する。なお、注視時間数と反復回数の多寡だけでなく、ユーザが顔画像及び体型画像を注視する際の視点の動かし方や一回の注視時間等の特定のパターンに対して、より有効性が高いと判定する基準を追加してもよい。そして、反復回数と連続時間数の基準を超えない場合(ステップS6ー5において「NO」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、反復回数と連続時間数の基準を超えた場合(ステップS6ー5において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像と体型画像を同一人物のものとして関連付ける処理を実行する(ステップS6ー6)。具体的には、顔画像データと体型画像データを嗜好対象記憶部23に相互に関連付けて記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、体型に関する嗜好についての得点を付与する処理を実行する(ステップS6ー7)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ステップS6ー3において取得した体型注視時間数データ及び体型視認回数データの数値が大きければ大きいほど、体型画像データに対して高い得点を体型嗜好得点データとして付与し、嗜好対象記憶部23に記録する。なお、注視時間数と回数の多寡だけでなく、ユーザが体型画像を注視する際の視点の動かし方や一回の注視時間等の特定のパターンに対して、より高得点を付与するようにしてもよい。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、体型画像データに付与された体型嗜好得点が所定基準を超えているか否かの判定処理を実行する(ステップS6ー8)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象沖億部23において体型画像に付与された体型嗜好得点データを所定基準(例えば、全嗜好管理データに記録された体型嗜好得点データの平均値)と比較する。そして、体型嗜好得点データが所定基準を超えなかった場合(ステップS6ー8において「NO」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、体型嗜好得点データが所定基準を超えた場合(ステップS6ー8において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、ステップS6ー6において体型画像と関連付けられた顔画像と、ユーザの本人顔画像が同一人物か否かの判定処理を実行する(ステップS6ー9)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23において体型嗜好得点が付与された体型画像データと関連付けて記録されている顔画像データを抽出し、本人顔画像登録処理によってユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220にユーザ本人のユーザIDに関連付けて記録された本人顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、同一人物と判定した場合(ステップS6ー9において「YES」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、ユーザ本人と同一人物と判定されなかった場合(ステップS6ー9において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像データと他ユーザの本人顔画像が同一人物か否かの判定処理を実行する(ステップS6ー10)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ステップS6ー6において体型画像と関連付けられた顔画像と、本人顔画像登録処理によってユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220に他ユーザのユーザIDに関連付けて記録された本人顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、他ユーザと同一人物と判定した場合(ステップS6ー10において「YES」の場合)、制御部21の嗜好分析部212は、体型画像を他ユーザのユーザIDに関連付けて記録する処理を実行する(ステップS6ー11)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、同一人物と判定した他ユーザのユーザIDをユーザ情報記憶部22のユーザ管理データ220から抽出し、そのユーザIDに関連付けて体型画像データをユーザ管理データ220に記録する。
一方、他ユーザと同一人物と判定しなかった場合(ステップS6ー10において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、既存の非会員画像に写っている人物と同一人物か否かの判定処理を実行する(ステップS6ー12)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ステップS6ー6において体型画像と関連付けられた顔画像と、既に嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231に記録された非会員顔画像データとのマッチング処理を実行する。そして、非会員画像に写っている人物と同一人物と判定した場合(ステップS6ー12において「YES」の場合)、制御部21の嗜好分析部212は、体型画像を非会員画像IDに関連付けて記録する処理を実行する(ステップS6ー13)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の非会員画像管理データ231から同一人物と判定した非会員顔画像に関連付けて記録された非会員画像IDを抽出し、ステップS6ー6において顔画像と関連付けられた体型画像を関連付けて、非会員画像管理データ231に記録する。
一方、非会員画像と同一人物でないと判定した場合(ステップS6ー12において「NO」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、体型画像と関連付けられた顔画像に対して非会員画像IDを新規登録する処理を実行する(ステップS6ー14)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ステップS6ー6において体型画像と関連付けられた顔画像に対して非会員画像IDを新規に発行し、嗜好対象記憶部23において非会員画像管理データ231を生成し、顔画像データから顔画像各部位を抽出し、顔画像各部位の座標及び面積占有率を算出し、非会員画像データ、非会員顔画像データ各部位データ、非会員顔画像データ各部位座標、非会員顔画像データ各部位面積占有率及び非会員体型画像データとして記録する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、体型嗜好としてユーザ本人に他ユーザID又は非会員画像IDを関連付ける処理を実行する(ステップS6ー15)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、ステップS6ー11において体型画像データに関連付けて記録された他ユーザのユーザID又はステップS6ー13若しくはステップS6ー14において体型画像データに関連付けて記録された非会員画像IDを、嗜好対象記憶部23の体型嗜好対象管理データ232に記録する。また、嗜好分析部212は、体型画像データが他ユーザのユーザIDに関連付けられた場合(ステップS6ー10において「YES」の場合)、ユーザ本人のユーザIDを、ユーザ情報記憶部22に記録された他ユーザのユーザ管理データ220に、体型を嗜好するユーザのユーザIDとして記録する。
恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、嗜好する体型の画像IDが重複又は近似する他ユーザを検索する処理を実行する(ステップS6ー16)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の嗜好体型管理データ232からユーザのユーザIDに関連付けて記録された非会員画像ID又は他ユーザのユーザIDを抽出し、同じIDが嗜好体型として嗜好体型管理データ232に記録された他ユーザのユーザIDを検索する。
次に、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、嗜好する体型の画像IDの重複率が所定基準を超えるか否かの判定処理を実行する(ステップS6ー17)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好する体型の画像IDが重複又は近似する他ユーザのうち重複率が所定基準を超える他ユーザを抽出する。そして、嗜好する体型の画像IDの重複率が所定基準を超えなかった場合(ステップS6ー17において「NO」の場合)、制御部21は、嗜好分析処理を終了する。
一方、重複率が所定基準を超えた場合(ステップS6ー17において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、重複率の所定基準を超えた他ユーザの嗜好体型情報として登録された画像IDのうちユーザ本人の嗜好体型情報に未登録の画像IDを記録する処理を実行する(ステップS6ー18)。具体的には、制御部21の嗜好分析部212は、嗜好対象記憶部23の嗜好体型管理データ232に、嗜好体型の重複率が所定基準を超えた他ユーザのユーザIDに関連付けて記録された非会員画像ID及び他ユーザのユーザIDのうち、ユーザ本人のユーザIDにまだ関連付けられていないものを、ユーザ本人のユーザIDに関連付けて嗜好体型管理データ232に記録する。
本実施形態によれば、上記実施形態の(1)~(5)と同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6)本実施形態では、ユーザ端末10から顔画像と共に体型画像を取得し、両画像を行き来する視線の動きが範囲内である場合(ステップS6ー4において「YES」の場合)、そして両画像を視線が行き来する回数や連続時間が所定基準を超えた場合(ステップS6ー5において「YES」の場合)、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像と体型画像を相互に関連付けて記録し(ステップS6ー6)、体型画像についても嗜好に関する得点を付与することにより評価する。そして、嗜好する体型画像のパターンが重複又は近似する他ユーザの嗜好体型情報を抽出して未登録の嗜好体型情報を新たに記録する(ステップS6ー16、ステップS6ー17、ステップS6ー18)。これにより、顔画像だけでなく体型画像についての嗜好も併せて嗜好分析対象に含めることができる。
また、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態において、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、顔画像データに顔嗜好得点を付与する処理を実行する(ステップS2ー3)。この場合、制御部21の嗜好分析部212は、ユーザが顔画像を注視する連続時間数と回数に関するデータの数値が大きければ大きいほど、顔画像データに対して高い得点を顔嗜好得点データとして付与する。これに加えて、ユーザ端末10に心拍数や体温等のユーザの心理状態が反映されるデータを取得する機能が備えられている場合には、これらのデータを併せて顔嗜好得点データを算出するようにしてもよい。
・上記第1実施形態において、恋愛対象マッチングサーバ20の制御部21は、受信した誘導指示を、ユーザ端末10を介してユーザに通知する処理を実行する(ステップS4ー17)。この場合、ユーザ端末10に備えられたイヤフォン若しくは骨伝導等を用いて自動音声をユーザに対してアナウンスする機能又は表示部として備えられた透過レンズ型ディスプレイ機能を介して誘導指示データ262の誘導指示内容データをユーザに通知する。ユーザに対する通知手段は、これらに限定するものではない。例えば、ユーザ端末10に予め備えられているカレンダー機能に誘導先へ行くという予定を登録するようにしてもよい。