JP7083796B2 - 飛出し玩具 - Google Patents
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Description
このうち発射装置は、装填部への飛出し部材の装填によって蓄勢されるバネ、バネが蓄勢された状態で飛出し部材を係止する係止部、所定の差込み孔に差し込んだ差込み物によって動作される操作部、及び、操作部の動力によって係止部による飛出し部材の係止を解除させる係止解除部を備えている。
飛出し部材と、
外壁に複数の差込み孔が設けられるとともに、前記飛出し部材の装填部が設けられた筐体と、
前記差込み孔に1つずつ差し込まれる複数の差込み物と、
前記装填部への前記飛出し部材の装填によって蓄勢されるバネ、前記バネが蓄勢された状態で前記飛出し部材を係止する係止部、所定の前記差込み孔に差し込んだ前記差込み物によって動作される操作部、及び、前記操作部の動力によって前記係止部を動作させて前記飛出し部材の係止を解除させる係止解除部を有し、前記バネの付勢力によって当該飛出し部材を飛び出させる発射装置と、を備えた飛出し玩具であって、
前記飛出し部材を複数有し、
前記飛出し部材を1つずつ装填する複数の前記装填部が設けられるとともに、前記装填部の各々に対応して前記バネ及び前記係止部の組を複数有し、
前記操作部及び前記係止解除部の組が1つ設けられ、前記操作部の動力によって前記係止解除部が全ての前記係止部による係止を同時に解除する、ことを特徴とする。
前記筐体は樽状に形成され、前記差込み孔は1つずつ周壁の円周方向に所定間隔で設けられ、
前記操作部及び前記係止解除部の組は前記筐体の中心軸を中心として回転操作可能な柱体に設けられていることを特徴とする。
前記装填部は前記筐体の天板の円周方向に1つずつ等間隔に設けられ、
前記バネ及び前記係止部の組は、前記柱体と同心的に配置されて平面視で前記柱体を取り囲む1つの環状部材に設けられ、
前記係止部は、水平方向に延在する軸を介して中間部が前記環状部材に支持された係止レバーの一側のアームに設けられ、前記係止レバーの前記軸を中心とする回動によって前記装填部に対して進退可能となっており、
前記係止レバーは、前記係止部が前記装填部に進入する方向にバネによって付勢され、前記飛出し部材の装填途中で前記係止部が当該飛出し部材に摺接されることで当該バネの付勢力に抗して前記装填部から前記係止部が退避する方向に回動され、前記飛出し部材を装填した状態では前記係止部が当該バネの付勢力によって前記装填部に進入して前記飛出し部材を係止することを特徴とする。
前記操作部は、水平方向に延在する軸を介して中間部が前記柱体に支持された操作レバーの一側のアームに設けられ、
前記操作レバーの他側のアームは、所定の差込み孔に差し込まれた前記差込み物によって前記操作部が押圧された際の当該操作部の動力によって前記係止解除部を上方に動作させて前記係止部による係止を解除することを特徴とする。
前記筐体は上半部筐体と下半部筐体とを結合することによって構成され、前記上半部筐体には前記環状部材が固定され、前記下半部筐体には前記操作部及び前記係止解除部の組が前記下半部筐体の中心軸を中心として回転可能に支持されていることを特徴とする。
図1は、実施形態の飛出し玩具100を示した斜視図である。
この飛出し玩具100は、樽状の筐体10と、剣形の差込み物50と、人形の形をした飛出し部材70とを備えている。
このうち筐体10の天板100aには、飛出し部材70を装填する5つの装填穴(装填部)11と、1つのダイヤル摘み12とが形成されている。また、筐体10の周壁には複数の差込み孔13が形成されている。
そして、遊戯者が5つの装填穴11に飛出し部材70を1つずつ装填すると共にダイヤル摘み12を回転させ、差込み孔13に差込み物50を1つずつ差し込んでいく(図10)と、所定の差込み孔13に差込み物50が差し込まれたところで5つの飛出し部材70が同時に飛び出す(図11)。この場合の所定の差込み孔13はダイヤル摘み12の回転位置に依存する。
1.筐体10について
筐体10は樽状に形成されている。すなわち、筐体10は上下方向中央が半径方向外側に膨出し、その内部は概ね空洞となっている。
この筐体10は、上下方向に対して直角な面(第1面)で略同じ厚さに半分に分割可能に構成されている。すなわち、筐体10は、天板100aを有する上半部筐体10a(図2)と、底板100bを有する下半部筐体10b(図3)とから構成され、上半部筐体10aと下半部筐体10bとは第1面に対して略面対称形となっている。上半部筐体10aと下半部筐体10bは上下方向から突き合わされて嵌合又はネジ止めによって互いに組み付けられることによって、1つの筐体10を構成している。
また、上半部筐体10aの周壁の下端部には、1つずつ円周方向に等間隔で複数の差込み孔13が形成されている。ただし、差込み孔13は複数あれば、必ずしも、等間隔に形成されていなくてもよい。
また、下半部筐体10bの周壁の上端部には、1つずつ円周方向に等間隔で複数の差込み孔13が形成されている。この差込み孔13は3つ以上形成されていることが好ましい。下半部筐体10bに形成された差込み孔13は、上半部筐体10aのそれと同数で、且つ、円周方向に互い違いとなるように形成されている。
(1)発射装置20の構成
筐体10内には、図4に示すように、飛出し部材70を飛び出させるための発射装置20が設けられている。
発射装置20は、図4及び図5に示すように、飛出し部材70を蓄勢状態で係止する係止装置21と、係止装置21による飛出し部材70の係止を解除して蓄勢力を開放する係止解除装置22とを備える。係止装置21は図6に示すように略環状に構成され、一方、係止解除装置22は図7に示すように略棒状に構成されて係止解除装置22の下方から挿入できるように構成されている。ここで、特に限定はされないが、係止装置21は、後述の筒体24外側の舌片に形成したネジ挿通孔24b(図6)を利用して上半部筐体10aの内側にネジ止めされている。そして、図4に示すように平面視で、係止解除装置22は筐体10の中央に設けられ、係止装置21は係止解除装置22を取り囲んだ形となるように設置されている。
図6に示すように、係止装置21は環状の枠体23を備え、枠体23には上端が開口する円形の穴を持つ筒体24が1つずつ円周方向に等間隔に5個設けられている。各筒体24の穴の内部には、下側にコイルバネ25と、上側に押圧子26とが設置されている。そして、押圧子26はコイルバネ25によって上方に向けて付勢され、常態では、装填穴11の孔16を介して装填穴11内に進入している。各筒体24は、枠体23の上下に亘って延びており、枠体23よりも上側部分の内側には切欠き部24aが形成されている。各筒体24は、上半部筐体10aの装填穴11の下に設けられている。
筒体24の周壁内側には、上下方向に延在する凸条27が形成されている。一方、押圧子26は、有天円筒状に形成され、周壁の外側下端には外向きのフランジ26aが形成され、フランジ26aには、上記凸条27に係合する窪み26bが形成されている。そして、凸条27と窪み26bとの係合によって、押圧子26の上下動が案内される。
係止レバー28の上側のアームは切欠き部24aに対向して延び、当該アームの先端には外向きの突起30が形成されている。突起30は、係止レバー28の回動によって、切欠き部24a及び開口11aを通して装填穴11の内部に対して進退可能となっている。
係止レバー28の、下側のアームは枠体23の下方まで延び、当該アームの先端には内向きの突起31が形成されている。突起31は、後述の係止解除部材35の傾斜面43に当接している。
係止レバー28は上側のアームが切欠き部24aに近付く方向にトーションバネ(図示せず)によって付勢されている。
係止解除装置22は、図8に示すように、柱体33と、ダイヤル摘み12と、操作レバー34と、係止解除部材35とから構成されている。
また、柱体33の上端部も中間部よりも小径となっている。この小径部分33bは、ダイヤル摘み12の下面に形成された孔(図示せず)に嵌合されている。そして、ダイヤル摘み12は小径部分33bにネジやピンによって固定されている。このダイヤル摘み12は、組立上で筐体10の孔14に下方から挿入可能としておくことが好ましいが、ダイヤル摘み12の径を孔14の径よりも大きくし、小径部分33bを筐体10の孔14に下方から挿入した後にその小径部分33bにダイヤル摘み12を取り付けるようにしてもよい。
さらに、柱体33には、上端に切込み口を有する切れ目37が形成されている。切れ目37は、柱体33の上端から当該柱体33の高さの3/5程度の深さにまで亘って形成されている。切れ目37の下端部の幅は、それよりも上の部分の幅よりも大きくなっている。切れ目37の広幅部分には操作レバー34の上側のアームが挿入されている。
また、柱体33の切れ目37の縁には、舌片状の軸支部38が形成されている。この軸支部38には、操作レバー34の軸39が支持されている。
なお、飛出し玩具100を組み上げた状態では、図9に示すように、傾斜面43は、上記係止レバー28の突起31と当接する。
図1に示すように、差込み物50はグリップ51、ガード52及びブレード53を有している。ブレード53には切り込みによって区画された弾性爪54が設けられている。弾性爪54は、差込み物50が差込み孔13に挿入された際に、差込み孔13の縁に係合して差込み状態を保持する。
図1に示すように、飛出し部材70はこけし状に形成されている。すなわち、飛出し部材70は丸い頭71と円筒状の胴72とを備えている。胴72は装填穴11に嵌合可能となっている。胴72の下端には胴72と同心的な環状穴(図示せず)が形成され、この環状穴は、飛出し部材70を装填穴11に装填する際に上記突起17に嵌まり合う。
また、飛出し部材70の胴72の下端には外向きフランジ73が形成されている。このフランジ73に上記係止レバー28の突起30が係合することによって、飛出し部材70が係止される。
このように構成された飛出し玩具100によれば、先ず、5つの飛出し部材70の胴72を1つずつ5つの装填穴11に押し込む。このとき、係止レバー28の突起30が飛出し部材70のフランジ73の下面に摺接しながら装填穴11から退避する。そして、突起30よりもフランジ73が下方まで押し込まれると、バネ(図示せず)の付勢力によって係止レバー28が回動し、突起30が装填穴11に進入してフランジ73に係合する。これによって、飛出し部材70は装填穴11内に係止される。また、このとき飛出し部材70の底面によって押圧子26が下方に押されてコイルバネ25が蓄勢される。
例えば、上記実施形態では、差込み物50で操作レバー34を回動させ、この回動によって係止解除部材35を上動させて5つの係止レバー28による係止を解除させるようにしたが、操作レバー34を用いずに、係止解除部材35に傾斜面を形成しておき、差込み物50と当該傾斜面との摺接によって1つの係止解除部材35を動作させるようにしてもよい。
10a 上半部筐体
10b 下半部筐体
11 装填穴(装填部)
13 差込み孔
20 発射装置
21 係止装置
22 係止解除装置
23 枠体
24 筒体
25 コイルバネ
26 押圧子
28 係止レバー
30 突起(係止部)
33 柱体
34 操作レバー
35 係止解除部材
41 被押圧部(操作部)
50 差込み物
70 飛出し部材
100 飛出し玩具
Claims (6)
- 飛出し部材と、
外壁に複数の差込み孔が設けられるとともに、前記飛出し部材の装填部が設けられた筐体と、
前記差込み孔に1つずつ差し込まれる複数の差込み物と、
前記装填部への前記飛出し部材の装填によって蓄勢されるバネ、前記バネが蓄勢された状態で前記飛出し部材を係止する係止部、所定の前記差込み孔に差し込んだ前記差込み物によって動作される操作部、及び、前記操作部の動力によって前記係止部を動作させて前記飛出し部材の係止を解除させる係止解除部を有し、前記バネの付勢力によって当該飛出し部材を飛び出させる発射装置と、を備えた飛出し玩具であって、
前記飛出し部材を複数有し、
前記飛出し部材を1つずつ装填する複数の前記装填部が設けられるとともに、前記装填部の各々に対応して前記バネ及び前記係止部の組を複数有し、
前記操作部及び前記係止解除部の組が1つ設けられ、前記操作部の動力によって前記係止解除部が全ての前記係止部による係止を同時に解除する、ことを特徴とする飛出し玩具。 - 前記筐体は樽状に形成され、前記差込み孔は1つずつ周壁の円周方向に所定間隔で設けられ、
前記操作部及び前記係止解除部の組は前記筐体の中心軸を中心として回転操作可能な柱体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の飛出し玩具。 - 前記装填部は前記筐体の天板の円周方向に1つずつ等間隔に設けられ、
前記バネ及び前記係止部の組は、前記柱体と同心的に配置されて平面視で前記柱体を取り囲む1つの環状部材に設けられ、
前記係止部は、水平方向に延在する軸を介して中間部が前記環状部材に支持された係止レバーの一側のアームに設けられ、前記係止レバーの前記軸を中心とする回動によって前記装填部に対して進退可能となっており、
前記係止レバーは、前記係止部が前記装填部に進入する方向にバネによって付勢され、前記飛出し部材の装填途中で前記係止部が当該飛出し部材に摺接されることで当該バネの付勢力に抗して前記装填部から前記係止部が退避する方向に回動され、前記飛出し部材を装填した状態では前記係止部が当該バネの付勢力によって前記装填部に進入して前記飛出し部材を係止することを特徴とする請求項2に記載の飛出し玩具。 - 前記操作部は、水平方向に延在する軸を介して中間部が前記柱体に支持された操作レバーの一側のアームに設けられ、
前記操作レバーの他側のアームは、所定の差込み孔に差し込まれた前記差込み物によって前記操作部が押圧された際の当該操作部の動力によって前記係止解除部を上方に動作させて前記係止部による係止を解除することを特徴とする請求項3に記載の飛出し玩具。 - 前記係止解除部には下方に向けて拡径する傾斜面が設けられ、前記係止レバーの他側の先端は前記傾斜面に当接していることを特徴とする請求項4に記載の飛出し玩具。
- 前記筐体は上半部筐体と下半部筐体とを結合することによって構成され、前記上半部筐体には前記環状部材が固定され、前記下半部筐体には前記操作部及び前記係止解除部の組が前記下半部筐体の中心軸を中心として回転可能に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の飛出し玩具。
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JP2019188626A Active JP7083796B2 (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | 飛出し玩具 |
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- 2019-10-15 JP JP2019188626A patent/JP7083796B2/ja active Active
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