JP7081115B2 - 解答入力装置、及び、プログラム - Google Patents
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Description
[解答入力装置]
図1は、本発明の解答入力装置の実施形態に係るタブレットPCを示す。タブレットPC30は、学校その他の教育現場におけるテストや演習などに利用される。タブレットPC30は、タブレットタイプのコンピュータ装置であり、タッチパネル式の表示部を備える。タブレットPC30には、複数の設問が解答フォームとして表示される。具体的には、図1に示すように、複数の設問について、問題文11と解答欄12とが表示される。生徒などの解答者は、タッチペン5を用いて各設問の解答欄12に解答を入力する。なお、図1の例では、テストに含まれている設問は10問とし、そのうちの設問1~3がタブレットPC30に表示されているものとする。なお、設問4~10は、解答者がタブレットPC30に対して下方へのスクロール指示を入力することにより表示されるものとする。
次に、本実施形態の特徴であるアドバイス表示について説明する。本実施形態では、解答者によるテスト中に、予め決められた所定の条件(以下、「アドバイス表示条件」と呼ぶ。)が具備されたときに、タブレットPC30の表示部36にアドバイスのメッセージ(以下、単に「アドバイス」と呼ぶ。)を表示する。具体的には、解答者による解答がスムーズに進んでいないと思われる場合に、アドバイスを表示する。なお、本実施形態は、厳格なテストというよりは、授業中の演習や復習テストなどで、生徒にアドバイスを提示しながらより高い点数を目指すようなタイプのテストに特に好適である。以下の説明では、授業中の演習を想定し、解答者は生徒であるものとする。
第1実施例では、生徒の解答状況として、解答がスムーズに進んでいるか否か、具体的には解答の記入速度や記入開始からの経過時間に基づいてアドバイス表示を行う。図4(A)は、第1実施例におけるアドバイス表示条件の例を示す。なお、このアドバイス表示条件は、テスト情報DB34に記憶されている。
第2実施例では、生徒の解答状況として、解答の正誤を判定してアドバイス表示を行う。図4(B)は、第2実施例におけるアドバイス表示条件の例を示す。なお、このアドバイス表示条件は、テスト情報DB34に記憶されている。前述のように、テスト情報DB34には、テストの各設問についての正答が記憶されており、タブレットPC30の制御部32は、生徒が解答欄12に記入した解答の正誤を判定することができる。よって、第2実施例では、解答の正誤に基づいてアドバイスを表示する。
第3実施例では、各設問の難易度を考慮してアドバイス表示を行う。図5(A)は、問題属性情報の例を示す。テスト情報DB34は、各設問について、問題文と正答に加えて、問題属性情報を記憶している。問題属性情報は、各設問について、「分類(分野)」と、「難易度レベル」とを含む。ここで「分類(分野)」とは、各設問の出題分野や出題範囲を示す情報であり、例えば数学であれば、「方程式」、「微分・積分」、「図形」、「統計」、「三角関数」など、その教科や科目における範囲を分類したグループなどを示す。図5(A)の例では、設問1が分類A(例えば方程式)、設問2が分類B(例えば微分・積分)、というように、設問毎に分類が規定されている。また、問題属性情報には、設問毎に難易度レベルが規定される。例えば、難易度レベルは「A」(最も難易度が高い)~「C」(最も難易度が低い)などの複数のレベルで規定される。
第4実施例では、制御部32は、各生徒のレベルを考慮してアドバイス表示を行う。図5(B)は、生徒属性情報の例を示す。生徒属性情報は生徒情報DB35に記憶される。生徒属性情報は、「得意分類(得意分野)」を含む。ここで「得意分類(得意分野)」は、設問の分類に対する各生徒の適性を示す情報である。図5(B)の例では、生徒ID「001」の生徒は分類B、Cが得意であり、生徒ID「002」の生徒は分類Aが得意である。なお、生徒属性情報は、各生徒の過去のテスト結果などを分析することにより得られる。
次に、アドバイス表示処理について説明する。アドバイス表示処理は、生徒がタブレットPC30に解答を入力する際にタブレットPC30により実行される処理である。図6は解答入力処理のフローチャートである。この処理は、図2に示す制御部32が予め用意されたプログラムを実行することにより行われる。なお、この処理の前提として、図1に示すように、タブレットPC30の表示部36に解答フォームが表示されているものとする。
上記の実施形態では、クラスなどの全生徒について同一の基準でアドバイス表示を行っている。その代わりに、各生徒の成績レベルに応じて、アドバイス表示の適用方法を変えてもよい。例えば、過去のテストの成績などに基づいて、各生徒の成績レベルを予め決定しておく。成績レベルは、例えば図5(B)に示す生徒属性情報に含めてもよい。そして、所定レベル以上の生徒については特にアドバイスが不要であるとしてアドバイス表示の対象外とし、所定レベル未満の生徒についてのみ上記のようなアドバイス表示を行っても良い。
12 解答欄
15 アドバイス
30 タブレットPC
31 タッチセンサ
32 制御部
34 テスト情報DB
35 生徒情報DB
36 表示部
Claims (8)
- 複数の設問を含むテストに対する解答が入力される解答入力装置であって、
設問と当該設問の分野とを対応付けた問題属性情報、及び、生徒と当該生徒の得意分野とを対応付けた生徒属性情報を記憶する記憶部と、
前記テストに対する解答中に、解答状況と、前記問題属性情報中の設問の分野と、前記生徒属性情報中の生徒の得意分野と、に基づいてアドバイスを表示するアドバイス表示手段を備えることを特徴とする解答入力装置。 - 前記アドバイス表示手段は、前記設問毎に解答状況を取得し、当該解答状況に基づいて設問毎にアドバイスを表示することを特徴とする請求項1に記載の解答入力装置。
- 前記アドバイスは、解答の対象となる設問を別の設問に変更することを促すアドバイスを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の解答入力装置。
- 前記解答状況は、設問に対する解答欄への解答入力の経過時間を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の解答入力装置。
- 前記解答状況は、解答欄へ入力された解答の正誤を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の解答入力装置。
- 前記問題属性情報は、設問の難易度を含み、
前記アドバイス表示手段は、さらに前記設問の難易度に基づいて前記アドバイスを表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の解答入力装置。 - 前記アドバイス表示手段は、前記生徒属性情報を参照して生徒の得意分野を特定し、生徒の得意分野に属し、かつ、未回答の設問を先に解答するように勧めるアドバイスを表示する請求項1に記載の解答入力装置。
- コンピュータと、設問と当該設問の分野とを対応付けた問題属性情報、及び、生徒と当該生徒の得意分野とを対応付けた生徒属性情報を記憶する記憶部と、を備え、複数の設問を含むテストに対する解答が入力される解答入力装置により実行されるプログラムであって、
前記テストに対する解答中に、解答状況と、前記問題属性情報中の設問の分野と、前記生徒属性情報中の生徒の得意分野と、に基づいてアドバイスを表示するアドバイス表示手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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杉山 秀則 Hidenori Sugiyama,第65回(平成15年)全国大会講演論文集(4) インタフェース コンピュータと人間社会,2003年03月25日,P.4-375 - P.4-376 |
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