JP7080886B2 - メッシュ及び組織固定のための外科用締結具 - Google Patents

メッシュ及び組織固定のための外科用締結具 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本特許出願は、本願と同日に出願された、米国仮特許出願第_______号、名称「APPLICATOR INSTRUMENTS FOR DISPENSING SURGICAL FASTENERS」、代理人整理番号ETH5876USPSPに関するものであり、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本特許出願は、一般に医療用装置及び外科的処置に関し、より具体的には、組織を固定するために、及びプロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具に関する。
ヘルニアは、患者の腹部筋肉壁又は股間内の弱い場所又は欠陥を貫通して腸管又は腸の小さいループが突出する状態である。この状態は一般的に、ヒト、特に男性に生じる。この種類のヘルニアは、先天性の欠陥から生じる場合があり、したがって、患者は生まれつきこの問題を有するか又は酷使若しくは重いものを持ち上げることによって生じ得る。重いものを持ち上げることは腹壁に多大な圧力を生じさせ、腹筋の弱い部分で破裂又は破断を生じさせ、欠損部又は開口を生じさせる場合があることは既知であり得る。いずれの場合においても、患者はその欠損部を貫通して突出する見た目の悪い腸組織の出っ張りを有する状態となり、これが痛み、持ち上げる力の低下を生じさせる場合があり、場合によっては腸の圧迫、又は、突出組織への血流が遮断された場合は他の合併症を生じさせる可能性がある。
上述した問題に対する一般的な解決法は外科手術であり得る。外科的手術中、開いた切開部を通じて、又はトロカールなどのアクセスポートを通じて内視鏡的に欠損部にアクセスし、欠損部を注意深く検査する。いずれの場合でも、血管及び神経の網状組織が典型的な欠損領域に存在するために注意深い検査が必要とされ、外科医は高度な技術及び注意をもってヘルニア治療を行う必要がある。この領域には、胃血管、外腸骨血管、及び下腹壁血管、並びに鼠径床を通じて延びる輸精管などの生殖管などの血管構造が見出され得る。
一旦、外科医が患者の生体構造に精通すると、外科医は、欠損部を通して内臓を患者の腹部内に慎重に定置し戻す。欠損部の修復は、縫合糸又は締結具を用いた欠損部の閉鎖を伴う場合があるが、一般的には、従来型の縫合糸又は外科用締結具を用いた、開いた欠損部上へのメッシュパッチなどの外科用プロテーゼの配置、及び腹壁又は鼠径床へのメッシュパッチの取り付けを伴う。メッシュパッチはバリアとして機能し、欠損部を通した腸の排出を防ぐ。鼠径床にメッシュパッチを縫合することは開放式手術に非常に適している場合があるが、内視鏡手術では、はるかに困難で時間がかかる場合がある。内視鏡手術が適用される場合、外科用締結具を適用する内視鏡外科用器具が使用され得る。しかしながら、鼠径床の組織は、クーパー靭帯などの構造を貫通するために針又は締結具が使用される場合に、特殊な困難を外科医に提示し得る。
現在、メッシュパッチを鼠径床に取り付けるために、内視鏡又は開放式手術において外科医が使用するために利用できる、様々な外科用器具及び締結具が存在する。使用される最も古いタイプの内視鏡外科用器具の1つは、外科用ステープラーである。複数の又は積み重ねた、これらの形成されていないステープルは一般的に、連続的な様式でステープルカートリッジ内に収容されている場合があり、かつ、ばね機構によって器具内で順次前進させられるか又は送達され得る。積み重ね体から最遠位のステープルを分離し、ばねで留めた積み重ね体の残りを保持するために二次弁機構又は送達機構が利用され得、かつ最遠位ステープルをステープル形成機構に送達するために当該機構を使用することができる。この種類の送達機構は、米国特許第5,470,010号(Rothfussら)、及び同第5,582,616号(同じくRothfussら)に見出される。
別のヘルニアメッシュ取り付け器具は、ばねの小部分に似た螺旋状ワイヤ締結具を用いる。多数の螺旋状ワイヤ締結具は、5mmシャフト内に連続的に保存されてもよく、組織内へと螺旋状に進められるか又は回転されてもよい。荷重ばねが、複数の螺旋状締結具をシャフト内の遠位方向に付勢又は送達するために用いられ得る。突出部はシャフト内に延伸して、荷重ばねによる締結具の積み重ね体の排出を防ぎ得、また回転式締結具の通過を可能にし得る。これらの種類の器具及び締結具は、米国特許第5,582,616号(Bolducら)、同第5,810,882号(Bolducらへ)、及び同第5,830,221号(Steinら)に見出される。
一方で、上記の外科用器具はヘルニア締結用途に使用されてもよく、これらは、外科用器具を通じて複数の締結具を送達するためにばね機構を使用する。ばね機構は、通常、長く柔らかいコイルばねを使用して、外科用器具のシャフト内のガイド又はトラックを介して締結具の積み重ね体を押す。これらの種類の送達機構は、一般的に単純かつ確実であり得るが、1つの締結具を積み重ね体から分離し送達するために、追加的な二次弁機構又は突出部を必要とし得る。
ヘルニアメッシュ取り付けのために、他の外科用締結具が使用され得るが、そうした締結具は、少数の締結具を保持する、再装填可能な単発器具又は回転式マガジンのいずれかを利用する。これらの種類の外科用締結器具は、米国特許第5,203,864号及び同第5,290,297号(いずれもEdward Phillips)に見出され得る。これらの器具は外科のコミュニティでは受け入れられておらず、その理由は恐らくは、これらの単発の能力及び回転式マガジンの大きな寸法により、これらがこのような器具を開放式手術に限定し得るためである。
上記の全ての外科用器具はヘルニア締結用途に使用され得るが、これらは、外科用器具を通じて複数の締結具を送達するためのばね機構、又は送達機構の代わりに回転式マガジンのいずれかを使用する。外科用クリップなどの、他の種類の外科用締結具も利用可能であり得、これらは、クリップを遠位に送達するために、ばねの使用を必要としない送達機構を利用し得る。往復式送達機構は、米国特許第5,601,573号、同第5,833,700号、及び同第5,921,997号(Fogelbergら)に記載されている。Fogelbergらの参照文献は、往復式フィードバーを利用して一連のクリップ積み重ね体を送達する送達機構を備えたクリップ適用器具を教示している。フィーダーシューは、遠位方向に移動するフィードバーと動作可能に係合しかつ共に移動し、また近位方向に移動するフィードバーと摺動可能に係合し得る。そのため、フィーダーシューは、遠位方向に移動するフィードバーと共にクリップの積み重ね体を遠位方向に割送り又は押すことができ、近位方向に移動するフィードバーに対しては静止状態を維持する。積み重ね体から最遠位クリップを分離し、最遠位クリップが血管に適用され得る際に、積み重ね体を静的に維持するために、弁機構も必要となり得る。Fogelbergらの参照文献は、単一の往復部材を有する往復式送達機構を教示するが、これらはヘルニアメッシュの取り付けにおけるクリップ適用器具の使用を教示せず、また移動部材による各クリップの個別の駆動又は送達を教示することもない。
往復運動を利用した別の締結具送達機構は、米国特許第4,325,376号(Kliemanら)に開示されている。開示されているのは、複数のクリップを連続的な様式でクリップマガジンの内部に格納するクリップ適用器具である。クリップは積み重ね体内に存在し、最近位のクリップは、器具が作動するごとに、往復部材又はラチェットブレードによって遠位方向にラチェット送り又は割送りされ得る爪によって、遠位方向に押されるか又は送達され得る。爪が遠位方向に割送りされると、爪はクリップの積み重ね体を遠位方向に押し得る。また、二次弁機構も説明され得る。したがって、Kliemanらの送達機構は、クリップの積み重ね体を遠位方向に押すか又は送達するために単一の往復部材又は爪を使用することを教示し、最遠位クリップを送達するために二次弁機構を必要とし得る。
米国特許第3,740,994号(DeCarlo Jr.)は、複数のステープル又はクリップを割送りし、かつ一対の対向する板ばねアセンブリのうちの一方を往復運動させることによって複数のステープル又はクリップの発射を準備させる往復式送達機構を開示している。ステープルは、ガイドレールの平面内に延在する固定した板ばねアセンブリと共に、ガイドレール内に連続して存在する。往復式板ばねアセンブリは、固定された板ばねアセンブリに向かって内側に延在する。往復式板ばねアセンブリが遠位方向に移動すると、アセンブリの独立した板ばねの各々はステープルと係合して、これを遠位方向に移動させ得る。遠位方向に移動するステープルによって、固定した板ばねアセンブリの局所の独立した板ばねが偏向され、偏向した板ばねは、ステープルが通過した後に非偏向位置に戻り得る。移動する板ばねアセンブリが近位方向に移動すると、固定した板ばねアセンブリの板ばねはステープルを静止状態に維持し、その近位への移動を防ぐ。二次ガイドレール及び弁機構を、積み重ね体から単一のステープルを分離して形成するために提供することができ、また単一のクリップが形成されると、ステープルの積み重ね体を静止状態に維持することができる。
加えて、類似の送達機構は、米国特許第4,478,220号(DiGiovanniら)、及び同第4,471,780号(Mengesら)に開示されている。これらの関連特許の両方には、1つの固定部材及び1つの往復部材を用いて、複数のクリップを送達するか又は遠位方向に割送る往復式送達機構が教示されている。角度を付けられた可撓性指部が、ヒンジ連結によって往復部材に取り付けられ、遠位方向に移動するときにクリップと動作可能に係合し、近位方向に移動するときにクリップと摺動可能に係合し得る。クリップが遠位方向に移動して跳ね上がると、固定された部材内の角度を付けられた可撓性指部が常道を外れて偏向し、クリップが通過した後にクリップの近位への移動を阻止する。二次弁機構も更に開示される。
その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、本願と同一譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2002/0068947号は、複数の独立した外科用締結具を送達するための装置を教示している。一実施形態において、送達装置は、遠位端及び近位端を有する駆動機構を含む。駆動機構は、移動部材及び固定された対向部材を有し、それにより、移動部材は送達装置に対して近位方向及び遠位方向に移動可能である。移動部材は、組織を貫通するための尖った遠位端を有する。装置は、第1の部材と第2の部材との間に位置する少なくとも1つの外科用締結具を含む。少なくとも1つの外科用締結具の各々は、近位端及び遠位端を有する。装置はまた、少なくとも2つの連続位置を有するアクチュエータを有する。移動部材を遠位方向に移動させ、組織を貫通するための第1の位置、及び移動部材を近位方向に移動させ、それによって締結具の遠位端を展開するための第2の位置である。
本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第8,579,920号、同第8,728,098号、同第8,728,099号、同第8,894,669号、及び同第8,920,439号は、複数の外科用締結具を含むアプリケータ器具を開示している。一実施形態において、アプリケータ器具は、内部にタブ付き特徴を組み込んだ一対の平坦なスタンピングを有する細長いシャフトの長さに沿って連続的に格納された複数の外科用締結具を含む。一方の平坦なスタンピングは、外科用締結具が関節運動シャフト内を近位に移動することを防ぐために静止しており、他方の平坦なスタンピングは、トリガが引かれ、次いで解放される度に、遠位方向及び近位方向にサイクル運動を行って、シャフトの長さに沿った外科用締結具の漸増的な前進を容易にする。一実施形態において、先頭の外科用締結具は、発射ロッドを先頭の締結具の中へ導くことによって近位に発射し、そして、細長いシャフトの遠位端部における外科用締結具分配窓を通して外科用締結具を送達するために、段階化される。スタンピングは、可撓性とすることができ、それにより、スタンピングは、シャフトによって画定された経路に沿って外科用締結具を案内しながら、関節運動シャフトの角度に適合するように湾曲することができる。一実施形態では、トリガが引かれる度に、先頭にある外科用締結具が1つ、供給される。トリガが引かれる度、後続の外科用締結具はそれぞれ、関節運動シャフトの遠位端に向かって遠位方向に前進する。
腹腔鏡的に使用されるメッシュを固定するためのタックは、一般的に、ステンレス鋼、ニチノール、又はチタンなどの金属から作製されている。金属製タックは、十分な保持強度、様々な人工メッシュの貫通、及び製造の容易さを提供するために必要であった。最近まで市販の吸収性タックは存在せず、外科医は、身体内に恒久的に残留しない固定手段を提供するには吸収性縫合糸を使用するしかなかった。しかしながら、縫合糸の使用は、腹腔鏡処置では過度に困難であるので、治療が開放式で行われる場合を除いては一般的に使用されない。異質体の蓄積が最小限である、より低い侵襲性の技術に繋がる外科的傾向により、腹腔鏡的に適用され得る最小外形を有する吸収性タックが必要とされている。
Ethicon,Inc.(Somerville,New Jersey)に譲渡された米国特許第8,894,669号は、第1の脚部であって、遠位端部と、近位端部と、第1の脚部の遠位端部の第1の挿入先端部と、を含み、第1の挿入先端部が、第1の遠位穿刺点を有する、第1の脚部と、第2の脚部であって、遠位端部と、近位端部と、第2の脚部の遠位端部での第2の挿入先端部と、を含み、第2の挿入先端部が、第2の遠位穿刺点を有する、第2の脚部と、を有する、外科用締結具を開示している。外科用締結具は、外科用締結具の閉鎖端部を形成するために、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部を接続するブリッジを含む。第1の挿入先端部は、第1の挿入ツール座部表面を有し、第2の挿入先端部は、第2の挿入ツール座部表面を有する。第1の遠位穿刺点及び第2の遠位穿刺点は、第1の脚部及び第2の脚部それぞれの外側に位置付けられる。第1及び第2の脚部は、反対方向に互いから離れる方を向く外壁を有し、第1の遠位穿刺点と第2の遠位穿刺点との間の距離は、反対方向に互いから離れる方を向く第1の脚部及び第2の脚部の外壁の間の距離より大きい。第1の脚部及び第2の脚部は、それぞれの長手方向軸に沿って延在し、第1の挿入先端部及び第2の挿入先端部は、非対称であり、また、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に対して外側に傾斜する。
Ethicon,Inc.(Somerville,New Jersey)に譲渡された米国特許第9,055,945号は、第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第1の脚部の遠位端部での第1の挿入先端部であって、ある長さを有する第1の挿入先端部と、第1の脚部を近位セグメントと、第1の脚部の近位セグメントに対して偏向可能である遠位セグメントとに分離する第1の関節運動ジョイントと、を含む、第1の脚部を有する、外科用締結具を開示している。この外科用締結具は、第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第2の脚部の遠位端部の第2の挿入先端部であって、ある長さを有する第2の挿入先端部と、第2の脚部を近位セグメントと、第2の脚部の近位セグメントに対して偏向可能である遠位セグメントとに分離する第2の関節運動ジョイントと、を含む、第2の脚部を有する。第1の挿入先端部及び第2の挿入先端部は、非対称であり、また、非偏向状態及び偏向状態の両方において、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に対して外側に傾斜する。ブリッジは、外科用締結具の閉鎖端部を形成するために、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部を接続する。
上記の進歩にも関わらず、更なる改善への必要性が依然として存在する。特に、腹腔鏡的に適用することができ、吸収可能であり、強化された組織の把持を提供し、配向及び安定化が容易であり、また、出血及び回復時間を最小にすることができる、最小外形を有する外科用締結具への必要性が依然として存在する。
一実施形態において、外科用締結具は好ましくは、第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第1の脚部の近位端部と遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、第1の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を有する、第1の脚部を含む。外科用締結具は望ましくは、第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第2の脚部の近位端部と遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、第2の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を含む、第2の脚部を有する。一実施形態において、ブリッジは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部を相互接続する。
一実施形態において、第1の脚部は、近位端部においてその遠位端部よりも大きい断面積を有し、第2の脚部は、近位端部においてその遠位端部よりも大きい断面積を有する。一実施形態において、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になり、第2の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
一実施形態において、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの近位端部での第1の脚部及び第2の脚部の断面積は、第1の脚部及び第2の脚部の遠位端部によって作成される入口穴からの出血を防ぐ、又は低減させるために、入口穴を塞ぐように適合された凸状の表面又は円筒形状を画定する。一実施形態において、脚部の近位端部での脚部の断面形状は、脚部の遠位先端部によって形成される穴からの出血を防ぐ、又は最小にするために、穴又は組織開口部を効果的に塞ぐように設計された形状を画定する。
一実施形態において、第1の脚部上の少なくとも1つの返し部は、第2の脚部に向かって内方に延在し、第2の脚部上の少なくとも1つの返し部は、第1の脚部に向かって内方に延在する。一実施形態において、第1の脚部上の少なくとも1つの返し部は、第1の脚部の遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、第1の遠位返し部の近位にある第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を含む。一実施形態において、第2の脚部上の少なくとも1つの返し部は、第2の脚部の遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、第2の遠位返し部の近位にある第1の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を含む。
一実施形態において、第1の脚部上の返し部は、第1の脚部の厚さ又は直径よりも小さいそれぞれの厚さを有し、第2の脚部上の返し部は、第2の脚部の厚さ又は直径よりも小さいそれぞれの厚さを有する。
一実施形態において、第1の遠位返し部の内側先端部と第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離は、第1の近位返し部の内側先端部と第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい。一実施形態において、第1の遠位返し部と第2の遠位返し部との間の第1の距離は、約0.030インチであり、第1の近位返し部と第2の近位返し部との間の第2の距離は、約0.040インチである。
一実施形態では、第1の脚部及び第2の脚部の遠位端部に続いて、第1の遠位返し部及び第2の遠位返し部が組織の中へ前進し、2つの離間された組織開口部を形成する。一実施形態において、2つの組織開口部は、互いに約0.040インチ離れており、これは、第1の遠位返し部の内側先端部と第2の遠位返し部の内側先端部との間の距離に等しい。一実施形態において、第1の近位返し部及び第2の近位返し部は、第1の遠位返し部及び第2の遠位返し部よりも互いに接近しており、これは、第1の近位返し部及び第2の近位返し部が、第1の遠位返し部及び第2の遠位返し部によって以前に形成された組織開口部の側壁をより良好に把持すること、又はその側壁に食い込むことを可能にする。
一実施形態において、第1の遠位返し部及び第2の遠位返し部は、互いに向かって内方に延在し、また、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に沿って互いに整列する。一実施形態において、第1の近位返し部及び第2の近位返し部は、互いに向かって内方に延在し、また、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に沿って互いに整列する。
一実施形態において、第1の脚部の遠位端部は、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を含み、第2の脚部の遠位端部は、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を含む。一実施形態において、第1の挿入先端部及び第2の挿入先端部は、非対称である。一実施形態において、第1の遠位返し部は、第1の挿入先端部から内方に延在し、第2の遠位返し部は、第2の挿入先端部から内方に延在する。
一実施形態において、第1の脚部は、ブリッジの第1端部から第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、第2の脚部は、ブリッジの第2の端部から第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有する。一実施形態において、第1の外壁と第2の外壁との間の距離は、ブリッジの第1の端部と第2の端部及び第1の遠位穿刺点と第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、外科用締結具の幅を画定する。
一実施形態において、ブリッジは、外科用締結具の近位端部に沿って延在し、外科用締結具は、ブリッジと第1の脚部及び第2の脚部の遠位端部との間で一定のままである幅を有する。
一実施形態において、ブリッジは、外科用締結具の近位端部での外科用締結具の幅を画定する長さを有する。
一実施形態において、ブリッジは、第1の脚部及び第2の脚部の遠位端部から離れる方を向く主表面と、ブリッジの主表面から近位に延在するクラウンと、を含む。一実施形態において、クラウンは、ブリッジの主表面に中心を置く中心セクションと、中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジと、を含む、十字形状を有する。
一実施形態において、ブリッジの主表面は、第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、第1のC字形状のセクションに対向し、かつ第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を含む。
一実施形態において、外科用締結具を分配するためのシステムは、遠位面と、互いに対向し、遠位面から遠位に延在する、遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を有する、挿入ツールを含む。一実施形態において、第1のC字形状の突出部は、クラウンの第1のフランジを取り囲む主表面の第1のC字形状のセクションに係合し、第2のC字形状の突出部は、クラウンの第2のフランジを取り囲む主表面の第2のC字形状のセクションに係合し、クラウンの中心セクションは、第1のC字形状の突出部と第2のC字形状の突出部との間に配置される。
一実施形態において、クラウンは、ブリッジの主表面に対する第1の高さを画定し、C字形状の突出部は、第1の高さよりも大きい、挿入ツールの遠位面に対する第2の高さを画定する。一実施形態において、挿入ツールのC字形状の突出部が主表面の第1のC字形状のセクション及び第2のC字形状のセクションに係合するときに、挿入ツールの遠位面がクラウンから離間される。
一実施形態において、外科用締結具は、第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第1の脚部の近位端部と遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、第1の脚部の遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、第1の遠位返しの近位にある第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を有する、第1の脚部を含む。一実施形態において、外科用締結具は、第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、第2の脚部の近位端部と遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、第2の脚部の遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、第2の遠位返し部の近位にある第1の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を有する、第2の脚部を含む。ブリッジは好ましくは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部を相互接続する。
一実施形態において、第1の遠位返し部の内側先端部と第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離は、第1の近位返し部の内側先端部と第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい。
一実施形態において、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になり、第1の脚部は、近位端部において遠位端部よりも大きい断面積を有する。一実施形態において、第2の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になり、第2の脚部は、近位端部において遠位端部よりも大きい断面積を有する。
一実施形態において、第1の遠位返し部及び第2の遠位返し部は、互いに向かって内方に延在し、また、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に沿って互いに整列し、第1の近位返し部及び第2の近位返し部は、互いに向かって内方に延在し、また、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に沿って互いに整列する。
一実施形態において、第1の脚部の遠位端部は、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を含み、第2の脚部の遠位端部は、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を含む。第1の挿入先端部及び第2の挿入先端部は望ましくは、第1の脚部及び第2の脚部のそれぞれの長手方向軸に対して非対称である。一実施形態において、第1の脚部は、ブリッジの第1端部から第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、第2の脚部は、ブリッジの第2の端部から第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有する。一実施形態において、第1の外壁と第2の外壁との間の距離は、ブリッジの第1の端部と第2の端部及び第1の遠位穿刺点と第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、外科用締結具の幅を画定する。
一実施形態において、ブリッジは、第1の脚部及び第2の脚部の遠位端部から離れる方を向く主表面と、ブリッジの主表面から近位に延在するクラウンと、を含む。一実施形態において、クラウンは、ブリッジの主表面に中心を置く中心セクションと、中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジと、を含む、十字形状を有する。一実施形態において、ブリッジの主表面は、第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、第1のセクションに対向し、かつ第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を含む。
一実施形態において、外科用締結具を分配するためのシステムは、遠位面と、互いに対向し、遠位面から遠位に延在する、遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を有する、挿入ツールを含む。一実施形態において、外科用締結具の挿入中に、第1のC字形状の突出部は、クラウンの第1のフランジを取り囲む主表面の第1のC字形状のセクションに係合し、第2のC字形状の突出部は、外科用締結具の近位端部に挿入力を印加するために、クラウンの第2のフランジを取り囲む主表面の第2のC字形状のセクションに係合する。
一実施形態において、外科用締結具の近位端部は、ブリッジから近位に延在する十字形状のクラウンを含み、挿入ツールの遠位端部は、十字形形状のクラウンに係合する雌の十字形状を有する遠位端部を有する。クラウンの雄の十字形状及び挿入ツールの雌の十字形状は、挿入ツールが、挿入ツールに対する外科用締結具の配向をより良好に制御すること、及び挿入ツールに対する外科用締結具の捩れを防ぐことを可能にする。
一実施形態において、外科用締結具は、組織締結具としてのその使用と関連する組織の出血を最小にし、一方で、例えば腹壁ヘルニア修復手技における外科用メッシュの固定に、又は組織対組織(例えば、腹膜対筋膜)の固定に使用するときに、外科用締結具の機能を損なわないように設計される。
一実施形態において、外科用締結具は、頂面と、底面と、第1の端部と、第2の端部と、幅及び長さと、第1の端部から延在する第1のプロングと、第2の端部から延在する第2のプロングと、を有する、クラウンを含む。一実施形態において、第1のプロング及び第2のプロングの各々は、近位端部及び遠位端部と、遠位端部から延在し、それと一体化された返し部と、近位端部の断面積と、近位端部の断面積よりも小さい遠位端部の断面積と、を有する。
一実施形態において、プロングの遠位端部の断面積は、プロングの近位端部の断面積に遷移する。一実施形態において、プロングは、先細の様式で遷移する。
一実施形態において、クラウンは、外科用締結具の最大幅を画定し、プロングの近位端部は、クラウンの幅を超えて延在せず、これは、送達装置を通して締結具を送給することを可能にする。
一実施形態において、返し部は、プロングの遠位端部から内方に延在する。
一実施形態において、返し部は、プロングの本体の厚さよりも小さい厚さを有する。
一実施形態において、各プロング間の外側(すなわち、横方向)寸法は基本的には、クラウンの長さと同じであり、これは、送達装置を通した締結具の送給を可能にする。
本発明のこれら及びその他の好ましい実施形態は、下記でより詳しく記述される。
一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、図1A~1Hの外科用締結具を積み重ね配列で示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具から図1A~1Hの外科用締結具を分配するために使用される挿入ツールを示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具から図1A~1Hの外科用締結具を分配するために使用される挿入ツールを示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具から図1A~1Hの外科用締結具を分配するために使用される挿入ツールを示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具から図1A~1Hの外科用締結具を分配するために使用される挿入ツールを示す図である。 図1A~1Hの外科用締結具と係合された図3A~3Dの挿入ツールを示す図である。 図1A~1Hの外科用締結具と係合された図3A~3Dの挿入ツールを示す図である。 図1A~1Hの外科用締結具と係合された図3A~3Dの挿入ツールを示す図である。 図1A~1Hの外科用締結具と係合された図3A~3Dの挿入ツールを示す図である。 一実施形態による、マガジンに装填された積み重ね体の外科用締結具、及び積み重ね体の底部から1つの外科用締結具を取り出し、分配する方法を示す図である。 一実施形態による、マガジンに装填された積み重ね体の外科用締結具、及び積み重ね体の底部から1つの外科用締結具を取り出し、分配する方法を示す図である。 一実施形態による、マガジンに装填された積み重ね体の外科用締結具、及び積み重ね体の底部から1つの外科用締結具を取り出し、分配する方法を示す図である。 一実施形態による、マガジンに装填された積み重ね体の外科用締結具、及び積み重ね体の底部から1つの外科用締結具を取り出し、分配する方法を示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具の細長いチャネルを通して外科用締結具及び挿入ツールを案内する方法を示す図である。 一実施形態による、アプリケータ器具の細長いチャネルを通して外科用締結具及び挿入ツールを案内する方法を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第2の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第3の実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 第4の実施態様による、プロテーゼ装置を組織に固定するために使用される外科用締結具を示す図である。 一実施形態による、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具を示す図である。 別の実施形態による、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具を示す図である。 一実施形態による、外科用締結具を分配するための関節運動シャフトを有するアプリケータ器具を示す図である。 一実施形態による、外科用締結具を分配するための関節運動シャフトを有するアプリケータ器具を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するための外科用締結具を分配するアプリケータ器具を使用する方法を示す図である。 一実施形態による、プロテーゼ装置を組織に固定するための外科用締結具を分配するアプリケータ器具を使用する方法を示す図である。
図1A~1Cを参照すると、一実施形態において、プロテーゼ装置を組織に固定するための外科用締結具20は好ましくは、近位端部24A及び遠位端部26Aを有する第1の脚部22Aを含む。一実施形態において、第1の脚部22Aの近位端部24Aに隣接する第1の断面積CS1は、第1の脚部22Aの遠位端部26Aに隣接する第2の断面積CS2よりも大きい。一実施形態において、第1の脚部22Aは、第1の脚部22Aの近位端部24Aと第1の脚部22Aの遠位端部26Aとの間で内方に先細になる。一実施形態において、第1の脚部の最大断面積は、第1の脚部の近位端部24Aに隣接し、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
一実施形態において、第1の脚部22Aは、第1の長手方向軸Aに沿って延在する。一実施形態において、第1の脚部22Aは、第1の脚部の遠位端部26Aに位置付けられた挿入先端部28Aを含む。一実施形態において、挿入先端部28Aは、最遠位点29Aを有する。一実施形態において、挿入先端部28Aは、非対称であり、それにより、第1の脚部22Aの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。
一実施形態において、外科用締結具20は好ましくは、近位端部24B及び遠位端部26Bを有する第2の脚部22Bを含む。第2の脚部22Bは望ましくは、遠位端部26Bに隣接する第2の断面CS2’よりも大きい、近位端部24Bに隣接する第1の断面積CS1’を有する。一実施形態において、第2の脚部22Bは、第2の脚部22Bの近位端部24Bと第2の脚部22Bの遠位端部26Bとの間で内方に先細になる。一実施形態において、第2の脚部22Bは、その遠位端部に位置付けられた挿入先端部28Bを有する。一実施形態において、挿入先端部28Bは、最遠位点29Bを有する。一実施形態において、第2の脚部22Bは、第1の脚部22Aの第1の長手方向軸Aと平行である第2の長手方向軸Aに沿って延在する。一実施形態において、第2の脚部22B上の挿入先端部28Bは、非対称であり、また、第2の脚部22Bの第2の長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。
一実施形態において、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの近位端部は、組織に進入する脚部の挿入先端部によって作成される入口穴からの出血を防ぐ、及び/又は低減させるために、入口穴を塞ぐように設計された凸状の表面又は円筒形状を画定する、それぞれの断面を有する。
一実施形態において、第1の脚部22Aは、遠位返し部30Aを含む。一実施形態において、遠位返し部30Aは、第1の脚部22Aの遠位端部26Aに隣接して位置付けられ、また、挿入先端部28A上の最遠位点29Aの近位にある。遠位返し部30Aは好ましくは、第2の脚部22Bに向かって内方に延在する。一実施形態において、第1の脚部22Aは、同じく第2の脚部22Bに向かって内方に延在する近位返し部32Aを有する。一実施形態において、第1の脚部22A上の近位返し部32Aは、第1の脚部22Aの近位端部24Aと遠位返し部30Aとの間に位置付けられる。一実施形態において、近位返し部32Aは、第1の脚部22Aの近位端部24Aと遠位端部26Aとの間のほぼ中間に位置付けられる。
一実施形態において、外科用締結具20の第2の脚部22Bは好ましくは、第1の脚部22Aに向かって内方に延在する遠位返し部30Bを含む。一実施形態において、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれ上の遠位返し部30A、30Bは、互いに対向し、互いに向かって延在し、また、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの長さに沿って互いに整列する。
一実施形態において、第2の脚部22Bは、第1の脚部22Aに向かって内方に延在する近位返し部32Bを含む。一実施形態において、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれ上の近位返し部32A、32Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの長さに沿って互いに整列する。
一実施形態において、外科用締結具20は、中心軸Aに沿って延在し、この中心軸は、外科用締結具20を、関連する返し部30A、32Aを有する第1の脚部22Aを含む第1の半部と、関連する返し部30B、32Bを有する第2の脚部22Bを含む第2の半部とに二分する。中心軸Aは好ましくは、第1の脚部22Aの第1の長手方向軸A及び第2の脚部22Bの第2の長手方向軸Aの両方と平行である。一実施形態において、中心軸Aは、外科用締結具20を二分して、外科用締結具を均一にサイズ決定された2つの部品に分割し、また、第1の脚部22Aの第1の長手方向軸A及び第2の脚部22Bの第2の長手方向軸Aから等距離である。
一実施形態において、第1の脚部22A上の遠位返し部30Aは、内側先端部34Aを有し、第2の脚部22B上の遠位返し部30Bは、内側先端部34Bを有する。それぞれの内側先端部34A、34Bは、外科用締結具20の中心軸Aに対して垂直である軸に沿って延在する距離Dを画定する。
一実施形態において、第1の脚部22A上の近位返し部32Aは、内側先端部36Aを有し、第2の脚部22B上の近位返し部32Bは、内側先端部36Bを有する。内側先端部36A、36Bは、外科用締結具20の中心軸Aに対して垂直である軸に沿って延在する距離Dを画定する。一実施形態において、遠位返し部30A、30Bのそれぞれの内側先端部34Aと34Bとの間の距離Dは、近位返し部32Aの内側先端部36Aと、32Bの内側先端部36Bとの間の距離Dよりも大きい。一実施形態において、距離Dは、約0.040インチであり、距離Dは、約0.030インチである。
一実施形態では、第1の挿入先端部28A及び第2の挿入先端部28Bに続いて、第1の遠位返し部30A及び第2の遠位返し部30Bが組織の中へ前進し、2つの離間された組織開口部を形成する。一実施形態において、2つの組織開口部は、互いに約0.040インチ離れており、これは、第1の遠位返し部30Aの内側先端部34Aと第2の遠位返し部30Bの内側先端部34Bとの間の距離Dに等しい。一実施形態において、第1の近位返し部32A及び第2の近位返し部32Bは、第1の遠位返し部30A及び第2の遠位返し部30Bよりも互いに接近しており、これは、第1の近位返し部32A及び第2の近位返し部32Bが、第1の遠位返し部30A及び第2の遠位返し部30Bによって以前に形成された組織開口部の側壁を把持することを可能にする。したがって、重要な組織を固定する利点は、遠位返し部30A、30Bよりも互いに接近する近位返し部32A、32Bを提供することによって得られる。
一実施形態において、外科用締結具20は、吸収性及び/又は非吸収性材料で作製され得る。好ましい吸収性材料としては、PDS、PDS/ラクチド-グリコリド配合物、PLA、などが挙げられる。一実施形態において、各外科用締結具は、5mmの外径管(典型的に、トロカールカニューレ寸法)の内部に嵌合するようにサイズ決定される。外科用締結具は成形によって製作されるが、わずかな修正を加えて、キャスティング、スタンピング及び機械加工などの他のプロセスが使用され得る。一実施形態では、外科用締結具は、一般的な形状に押し出されて、その後成形され得る。一実施形態では、外科用締結具は、3Dプリンタを使用して印刷され得る。
図1A~1Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20は好ましくは、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの近位端部24A、24Bを相互接続するブリッジ38を含む。外科用締結具20の中心軸Aは望ましくは、ブリッジを二分する。一実施形態において、ブリッジ38は、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bの近位端部24A、24Bに隣接して延在する主表面40と、主表面40から近位に突出して外科用締結具20の最近位部分を画定するクラウン42と、を含む。一実施形態において、主表面40は、平坦である。本明細書でより詳細に説明されるように、クラウン42は好ましくは、外科用締結具がアプリケータ器具から分配されるときに、発射ロッドの先頭端部によって、又は発射ロッドの先頭端部に固定された挿入ツールによって係合されて、挿入力を外科用締結具に印加し、外科用締結具の配向を制御する。一実施形態において、クラウン42は、外科用締結具20の厚さT(図1D)にわたる中心セクション44と、中心セクション44から横方向に延在する第1の横方向のフランジ46A及び第2の横方向のフランジ46Bと、を含む。
図1C及び1Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20は、約0.248インチの長さL、約0.160インチの幅W、及び約0.050インチの厚さTを有する。一実施形態において、外科用締結具20の幅Wは、その近位端部及び遠位端部の両方において同じであり、幅Wは、外科用締結具の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。換言すれば、脚部の近位端部24A、24Bでの第1の脚部22A及び第2の脚部22Bの外面間の距離によって画定される幅Wは、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bの遠位端部での挿入先端部28A、28Bの外面間の距離に等しい。一実施形態において、脚部の断面積は、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの近位端部と遠位端部との間で減少するが、外科用締結具の幅Wは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。
一実施形態において、クラウン42の中心セクション44は、約0.057インチの幅Wを有し、横方向に延在するフランジ46A、46Bは、約0.120インチの幅Wを画定する。
図1D及び1Eを参照すると、クラウン42の中心セクション44は、外科用締結具20の厚さTに等しい厚さTを画定する。一実施形態において、横方向に延在するフランジ46A、46Bは、約0.020インチの厚さTを有する。
図1E及び1Fを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20の近位端部のクラウン42は望ましくは、中心セクション44と、中心セクション44から横方向に延在する第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在する46Bと、を含む。ブリッジの主表面40は、第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在するフランジ46Bのそれぞれの側部の周囲に延在する。一実施形態において、主表面40の第1のセクション40Aは、第1の横方向に延在するフランジ46Aの周囲に延在し、また、C字形状を有し、主表面40の第2のセクション40Bは、第2の横方向に延在するフランジ46Bの周囲に延在し、また、C字形状を有する。主表面40のC字形状の第1のセクション40A及び第2のセクション40Bは、同じ形状及び構成を有し、また、中心セクション44の両側に互いに対向する。一実施形態において、C字形状のセクション40A、40Bは、第1の脚部22A及び第2の脚部22B(図1A)のそれぞれの長手方向軸A、Aと整列する。
図1Gを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20の第1の脚部22Aは、最遠位点29Aを有する第1の挿入先端部28Aを有する、遠位端部26Aを有する。一実施形態において、第1の挿入先端部28Aは、第1の脚部22Aの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第1の脚部22Aは、外科用締結具20の第2の脚部22Bに向かって内方に延在する遠位返し部30Aを含む。第2の脚部22Bは、最遠位点29Bを有する第2の挿入先端部28Bを有する、遠位端部26Bを有する。一実施形態において、第2の挿入先端部28Bは、第2の脚部22Bの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第2の脚部22Bは、第1の脚部22Aに向かって内方に延在する遠位返し部30Bを含む。一実施形態において、遠位返し部30A、30Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの遠位端部26A、26Bに隣接して互いに整列する。中心軸Aは、外科用締結具を、第1の脚部22Aを含む第1の半部と第2の脚部22Bを含む第2の半部とに二分する。
図1D及び1Gを参照すると、一実施形態において、第1の遠位返し部30A及び第1の近位返し部32Aは、第1の脚部22Aの厚さ又は直径よりも小さいそれぞれの厚さを有し、第2の遠位返し部30B及び第2の近位返し部32Bは、第2の脚部22Bの厚さ又は直径よりも小さいそれぞれの厚さを有する。
図1G及び1Hを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20は望ましくは、外科用締結具20の頂部側を覆って延在する第1の主表面50と、外科用締結具20の下側を覆って延在する第2の主表面52と、を含む。一実施形態において、第1の主表面50は、平坦であり、また、外科用締結具のクラウン42の中心セクション44、並びに第1の脚部22A及び第2の脚部22Bを覆って延在する。一実施形態において、第2の主表面52も同様に、平坦であり、また、クラウン42の中心セクション44、並びに第1の脚部22A及び第2の脚部22Bの反対側を覆って延在する。平坦な第1の主表面50及び第2の主表面52は、外科用締結具がアプリケータ器具のシャフトを通って遠位に移動するときに、外科用締結具の配向を制御するために使用され得る。
一実施形態において、第1の脚部22Aは望ましくは、第1の脚部の長さに沿って延在する外面27Aを有する。一実施形態において、第1の脚部22Aの外面27Aは、外科用締結具がアプリケータ器具のシャフトを通って遠位に移動するときに、外科用締結具の配向を制御するために使用される、平坦面を含むことができる。一実施形態において、第2の脚部22Bは望ましくは、第2の脚部の長さに沿って延在する外面27Bを有する。一実施形態において、第2の脚部22Bの外面27Bは、外科用締結具がアプリケータ器具のシャフトを通って遠位に移動するときに、外科用締結具の配向を制御するために使用される、平坦面を含むことができる。
図1H及び図2を参照すると、一実施形態において、外科用締結具20の平坦な頂部主表面50及び底部主表面52は、複数の外科用締結具を、隣接する外科用締結具の平坦な主表面を1つずつ積み重ねて、積み重ね体内で互いに係合させることを可能にする。図2は、3個の外科用締結具20A~20Cの積み重ね体を示す。積み重ね体の底部外科用締結具20Aは、平坦な頂面50Aと、平坦な底面52Aと、を有する。積み重ね体内の第2の外科用締結具20Bの平坦な底面52Bは、第1の外科用締結具20Aの平坦な頂面50Aと接触している。積み重ね体内の第3の外科用締結具20Cの平坦な底面52Cは、第2の外科用締結具20Cの平坦な頂面50Bと接触している。図2に示されるように、それぞれの外科用締結具の平坦な主表面は、それぞれの外科用締結具を積み重ねた配列に維持するように互いに接触している。図2は、3個の積み重ねた外科用締結具20A~20Cを示すが、他の実施形態において、積み重ね体内の外科用締結具の数は、5個、10個、20個、30個、又はそれ以上であり得る。一実施形態において、外科用締結具は、カートリッジに装填して、展開可能な外科用締結具の積み重ね体を形成することができる。
図3A~3Dを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60は、前進する外科用締結具をアプリケータ器具の遠位端部に向かって前進させるために使用される。一実施形態において、挿入ツール60は好ましくは、発射ロッドの遠位端部と連結することができる近位端部62と、外科用締結具の近位端部に係合するように適合された遠位端部64と、を含む。
図1A、1E、及び図3A~3Dを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60は好ましくは、挿入ツールの最遠位端部で互いに対向する、対向するC字形状の突出部66A、66Bを含む。一実施形態において、C字形状の突出部は、外科用締結具20の近位端部でブリッジのC字形状の表面40A、40Bに係合するように設計される。一実施形態において、挿入ツール60は、対向するC字形状の突出部66A、66Bによって取り囲まれた挿入ツールの遠位端部に隣接する、平坦面などの遠位面68を含む。一実施形態において、外科用締結具の近位端部のクラウン42は、C字形状の突出部66A、66Bによって境界された空間内に配置される。遠位面68は、外科用締結具の近位端部で、クラウンの中心セクション44、並びに第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在するフランジ46Bに係合することができる。一実施形態において、挿入制御面42の中心セクション44及び横方向に延在するフランジ46A、46Bは、高さH(図1C)を有し、C字形状の突出部66A、66Bは、高さHよりも大きい(表面68から測定した)高さHを有し、それにより、C字形状の突出部66A、66Bが平坦面40A、40Bに係合するときに、遠位面68がクラウン42から離間される。その結果、挿入ツール60から外科用締結具20に伝達される全ての挿入力が、挿入ツールのC字形状の突出部66A、66Bを介して伝達され、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの近位端部と整列したC字形状の表面40A、40Bに係合する。
一実施形態において、挿入ツール60は好ましくは、その遠位端部でC字形状の突出部66A、66Bの上に延在するストリッパランプ70を含む。ストリッパランプ70は、それぞれのC字形状の突出部66A、66Bの遠位面74と平面をなす遠位面72を有する。一実施形態において、挿入ツールは、その近位端部62に取り付けフランジ75を含み、取り付けフランジは、発射ロッドの遠位端部と連結され、それにより、挿入ツールは、発射ロッドと共に遠位及び近位に移動することができる。
一実施形態において、挿入ツール60は、取り付けフランジ75を介して発射ロッドの遠位端部と連結され、外科用締結具の近位端部に向かって遠位に前進し、その後に、ランプ70の最遠位面72が外科用締結具の近位端部でクラウン42(図1)に係合する。挿入ツールが遠位に進むときに、外科用締結具の近位端部は望ましくは、挿入ツール60の遠位端部64において主遠位面68と整列するように方向付けられ、それにより、クラウン42の中心セクション44並びに第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在する46B(図1E)は、対向するC字形状の突出部66Aと66Bとの間に配置される。
図3A~3Dを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60は、平坦な頂面90と、平坦な底面92と、第1の平坦な側面94Aと、第2の平坦な側面94Bと、を有する。本明細書でより詳細に説明されるように、一実施形態において、平坦面90、92、94A、及び94Bは、挿入ツール60がアプリケータ器具内を遠位に移動するときに、挿入ツールの配向を制御するために使用される。
図1E及び図3Dを参照すると、一実施形態において、挿入ツールが外科用締結具の近位端部に係合するときに、中心セクションの横方向側面は、対向するC字形状の突出部66A、66Bの端部76に係合して、外科用締結具を挿入ツール60によって遠位に前進させるときの外科用締結具の配向を更に制御することができる。
図1D及び図4A~4Dを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60は、挿入ツールの遠位端部64が外科用締結具20の近位端部に位置付けられたクラウン42(図1A)を捕捉するまで、前進させることができる。一実施形態において、クラウン42の中心セクション44並びに第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在するフランジ46B(図1A)は、挿入ツール60の遠位端部64での第1のC字形状の突出部66Aと第2のC字形状の突出部66Bとの間で捕捉される。C字形状の突出部66A、66Bの遠位面74は好ましくは、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bのそれぞれの近位端部に提供されたC字形状の表面40A、40B(図1E)に当接する。一実施形態において、C字形状の突出部66A、66Bは、0.020インチよりも大きい高さH(図3C)を有し、それにより、挿入ツール60の主遠位面68は、外科用締結具の近位端部でクラウン42に係合しない。その結果、挿入ツール60から外科用締結具20に伝達される全ての挿入力が、C字形状の突出部66A、66Bを介して伝達され、第1の脚部22A及び第2の脚部22Bの近位端部と整列したC字形状の表面40A、40Bに係合する。
図4A~4Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20のクラウンが挿入ツール60の遠位端部によって係合されたときに、挿入ツール60の平坦な頂面90が外科用締結具20の平坦な頂面50と整列し、挿入ツール60の平坦な底面92が外科用締結具20の平坦な底面52と整列し、挿入ツール60の第1の平坦な側面94Aが外科用締結具20の第1の脚部22Aの平坦な側面27Aと整列し、挿入ツール60の第2の平坦な側面94Bが外科用締結具20の第2の脚部22Bの平坦な側面27Bと整列する。
図5Aを参照すると、一実施形態において、複数の外科用締結具20A~20Oが1つずつ積み重ねられ、外科用締結具をアプリケータ器具の発射システムに送達する分注カートリッジ96の中へ装填される。積み重ね体の底部での第1の外科用締結具20Aは、チャネル内に位置付けられて、挿入ツール60(図4A~4D)の遠位端部によって係合される。一実施形態において、挿入ツール60は、発射ロッド82の遠位端部に固定される。
図5Bを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60は、底部外科用締結具20Aの近位端部(すなわち、後端部)に向かって遠位に前進し続け、それにより、挿入ツール60(図3C)のランプ70の遠位面72は、外科用締結具の近位端部に位置付けられたクラウン42(図1E)の中心セクション44に係合する。
図5Cを参照すると、一実施形態において、挿入ツール60(図3C)のランプ70は、底部外科用締結具20Aの近位端部でクラウン42(図1E)に係合して、底部外科用締結具20Aを外科用締結具の積み重ね体の底部から取り出す。
図5Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具20Aの近位端部でのクラウン42(図1E)の中心セクション44並びに第1の横方向に延在するフランジ46A及び第2の横方向に延在するフランジ46Bは、挿入ツール60(図3C)の遠位端部64での対向するC字形状の突出部66Aと66Bとの間に配置される。発射ロッド98及び挿入ツール60は、DIRに設計された遠位方向に移動し続けて、外科用締結具20Aをアプリケータ器具の遠位端部に向かって遠位に前進させる。カートリッジ96は好ましくは、次の発射サイクルのために積み重ね体内の次の外科用締結具20Bを前進させてチャネルと整列させるための、ばね装置99を有する。
図5D-1を参照すると、一実施形態において、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具は好ましくは、外科用締結具、及び外科用締結具と結合された挿入ツールをアプリケータ器具の遠位端部に向かって案内するための、細長いチャネル100を有する。一実施形態において、細長いチャネル100は、頂部壁102と、底部壁104と、頂部壁と底部壁との間に延在する側壁106A、106Bと、を含む。細長いチャネル100の頂部壁102は、その中に形成された細長い頂部ノッチ108を有し、底部壁104は、その中に形成された細長い底部ノッチ110を有する。一実施形態において、細長い頂部ノッチ108及び底部ノッチ110は、互いに対向し、また、互いに整列する。
図5D-2を参照すると、一実施形態において、挿入ツール60の遠位端部は、外科用締結具20の近位端部に係合して、外科用締結具をアプリケータ器具の遠位端部に向かって前進させる。一実施形態において、外科用締結具20の平坦な頂面50及び挿入ツール60の平坦な頂面80(図4C)は、細長いチャネル100の頂部壁102と対向し、外科用締結具20の平坦な底面52及び挿入ツール60の平坦な底面92(図4D)は、細長いチャネル100の底部壁104と対向する。加えて、外科用締結具20の第1の脚部22Aの平坦な側面27A及び挿入ツール60の第1の平坦な側面94A(図4C)は、細長いチャネル100の第1の側壁106Aと対向し、外科用締結具20の第2の脚部22Bの平坦な側面27B及び挿入ツール60の第2の平坦な側面94B(図4D)は、細長いチャネル100の第2の側壁106Bと対向する。対向する頂部壁102、底部壁104、及び側壁106A、106Bは好ましくは、結合した要素が細長いチャネル100を通って遠位に移動するときに、外科用締結具20及び挿入ツール60の配向を案内し、制御する。
一実施形態において、挿入ツール60が細長いチャネル100を通って遠位に移動するときに、ストリッパランプ70は、細長いチャネル100の頂部壁102内の細長い頂部ノッチ108を通って摺動し、取り付けフランジ75は、細長いチャネル100の底部壁104内の細長い底部ノッチ110を通って摺動する。細長い頂部ノッチ108によるストリッパランプ70の位置決め、及び細長い底部ノッチ110による取り付けフランジ75の位置決めは好ましくは、結合した要素が細長いチャネル100を通って遠位に移動するときに、外科用締結具20及び挿入ツール60の配向及び安定性に対する更なる制御を提供する。
図6A~6Cを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120は、図1A~1Hに示される実施形態において上で開示した構造的特徴部のうちの1つ以上を有する。一実施形態において、外科用締結具は、それらの近位端部でブリッジ138により相互接続する第1の脚部122Aと、第2の脚部122Bと、を含む。一実施形態において、ブリッジ138の近位側は、第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの近位端部124A、124Bを覆って延在するセクション140A、140Bを含む主表面140を画定する。ブリッジ138の近位端部は、中心セクション144と、中心セクション144から横方向に突出する第1の横方向に延在するフランジ146A及び第2の横方向に延在するフランジ146Bと、を有する、クラウン142を含む。クラウン142の最近位面は、中心セクション144並びに第1の横方向に延在するフランジ146A及び第2の横方向に延在するフランジ146Bを覆って延在する、凸状湾曲面147を含む。一実施形態において、挿入ツール又は発射ロッドの遠位端部は、クラウン142に係合して、外科用締結具がアプリケータ器具内を遠位に前進するときに、外科用締結具の近位端部に挿入力を印加し、外科用締結具120の配向を制御する。
一実施形態において、挿入ツールの遠位端部は、クラウン142の雌の形状を有し、それにより、外科用締結具がアプリケータ器具を通って遠位に移動するときに、挿入ツールが外科用締結具の近位端部に確実に係合して、外科用締結具の配向を制御することができる。
図6Aを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120は、脚部122A、122Bの近位端部124A、124Bでの幅Wを有し、この幅は、脚部122A、122Bの遠位端部126A、126Bでの幅Wに等しい。一実施形態において、外科用締結具120の幅Wは、近位端部124A、124Bと第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの遠位端部126A、126Bとの間で一定のままである。一実施形態において、ブリッジ138は、幅にWに一致する長さを有する。
一実施形態において、外科用締結具120の第1の脚部122Aは、第1の長手方向軸Aに沿って延在し、外科用締結具120の第2の脚部122Bは、第2の長手方向軸Aに沿って延在する。一実施形態において、外科用締結具は、中心軸Aを有し、中心軸は、外科用締結具120を2つの半部に二分し、当該半部は、遠位返し部130A及び近位返し部132Aを有する第1の脚部122Aを有する第1の半部と、遠位返し部130B及び近位返し部132Bを有する第2の脚部122Bを有する第2の半部と、を含む。中心軸Aは好ましくは、第1の脚部122Aの第1の長手方向軸A及び第2の脚部122Bの第2の長手方向軸Aと平行である。一実施形態において、遠位返し部130Aと130Bと間の距離Dは、近位返し部132Aと132Bとの間の距離Dよりも大きい。一実施形態において、遠位返し部130A、130Bのそれぞれの内側先端部134Aと134Bとの間の距離Dは、約0.040インチであり、近位返し部132A、132Bの内側先端部136A、136B間の距離Dは、約0.030インチである。
一実施形態において、第1の脚部122Aは望ましくは、第1の脚部122Aの近位端部124Aと第1の脚部122Aの遠位端部126Aとの間で内方に先細になり、それにより、第1の脚部の近位端部124Aに隣接する第1の断面積CS3は、第1の脚部122Aの遠位端部126Aに隣接する第2の断面積CS4よりも大きい。一実施形態において、第1の脚部の最大断面積は、第1の脚部の近位端部124Aに隣接し、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
一実施形態において、第2の脚部122Bは望ましくは、第2の脚部122Bの近位端部124Bと第2の脚部122Bの遠位端部126Bとの間で内方に先細になり、それにより、第2の脚部の近位端部124Bに隣接する第1の断面積CS3’は、第2の脚部122Bの遠位端部126Bに隣接する第2の断面積CS4’よりも大きい。一実施形態において、第2の脚部の最大断面積は、第2の脚部の近位端部124Bに隣接し、第2の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
図6A及び6Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120は、約0.248インチの長さL、約0.160インチの幅W、及び約0.050インチの厚さTを有する。一実施形態において、外科用締結具120の幅Wは、その近位及び遠位端部で同じであり、幅Wは、外科用締結具の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。一実施形態において、脚部の断面積は、第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの近位端部と遠位端部との間で減少するが、外科用締結具の幅Wは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。
図6Eを参照すると、一実施形態において、クラウン142の中心セクション144は、外科用締結具120の厚さTに等しい厚さTを画定する。
図6B及び6Eを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120の近位端部でのクラウン142は好ましくは、中心セクション144と、中心セクション144から横方向に延在する第1の横方向に延在するフランジ146A及び第2の横方向に延在するフランジ146Bと、を含む。第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの近位端部の表面140A、140Bは望ましくは、第1の横方向に延在するフランジ146A及び第2の横方向に延在するフランジ146Bのそれぞれの側部の周囲に延在する。一実施形態において、第1の横方向に延在するフランジ146Aの周囲に延在する主表面140の第1のセクション140Aは、C字形状を有し、第2の横方向に延在するフランジ146Bの周囲に延在する主表面140の第2のセクション140Bは、C字形状を有する。一実施形態において、主表面140のC字形状の第1のセクション140A及び第2のセクション140Bは、同じ構成を有し、また、中心セクション144の両側で互いに対向する。一実施形態において、C字形状のセクション140A、140Bは、第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの長手方向軸A、Aと整列する。
図6A及び6Fを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120の第1の脚部122Aは、最遠位点129Aを有する第1の挿入先端部128Aを有する、遠位端部126Aを有する。第1の挿入先端部128Aは、第1の脚部122Aの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第1の脚部122Aは、外科用締結具120の第2の脚部122Bに向かって内方に延在する遠位返し部130Aを含む。第2の脚部122Bは、最遠位点129Bを有する第2の挿入先端部128Bを有する、遠位端部126Bを有する。第2の挿入先端部128Bは、第2の脚部122Bの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第2の脚部122Bは、第1の脚部122Aに向かって内方に延在する遠位返し部130Bを含む。遠位返し部130A、130Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部122A及び第2の脚部122Bのそれぞれの遠位端部126A、126Bに隣接して整列する。中心軸Aは、外科用締結具を、第1の脚部122Aを含む第1の半部と第2の脚部122Bを含む第2の半部とに二分する。
図6D及び6Eを参照すると、一実施形態において、外科用締結具120は望ましくは、外科用締結具120の頂部側を覆って延在する第1の主表面150と、外科用締結具120の下側を覆って延在する第2の主表面152と、を含む。一実施形態において、第1の主表面150及び第2の主表面152は、平坦である。一実施形態において、第1の主表面150は、外科用締結具の中心セクション144並びに第1の脚部122A及び第2の脚部122Bを覆って延在する。一実施形態において、第2の主表面152は、中心セクション144の反対側、及び外科用締結具の第1の脚部122A及び第2の脚部122Bの反対側を覆って延在する。
図7A~7Cを参照すると、一実施形態において、プロテーゼ装置を組織に固定するための外科用締結具220は好ましくは、近位端部224A及び遠位端部226Aを有する第1の脚部222Aを含む。第1の脚部222Aは望ましくは、第1の脚部222Aの近位端部224Aと第1の脚部22Aの遠位端部226Aとの間で内方に先細になり、それにより、第1の脚部の近位端部224Aに隣接する第1の断面積CS5は、第1の脚部222Aの遠位端部226Aに隣接する第2の断面積CS6よりも大きい。一実施形態において、第1の脚部の最大断面積は、第1の脚部の近位端部に隣接し、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
一実施形態において、第1の脚部222Aは、第1の長手方向軸Aに沿って延在する。一実施形態において、第1の脚部222Aは、第1の脚部222Aの遠位端部226Aに位置付けられた挿入先端部228Aを含み、第1の脚部の最遠位端部には、点229Aが位置付けられる。一実施形態において、挿入先端部228Aは、非対称であり、それにより、第1の脚部222Aの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。
一実施形態において、外科用締結具220は、近位端部224B及び遠位端部226Bを有する第2の脚部222Bを含む。第2の脚部222Bは望ましくは、遠位端部226Bに隣接する第2の断面CS6’よりも大きい、近位端部224Bに隣接する第1の断面積CS5’を有する。第2の脚部222Bは、その遠位端部に位置付けられた挿入先端部228Bと、第2の脚部222Bの最遠位端部に位置付けられた点229Bと、を有する。一実施形態において、第2の脚部222Bは、第1の脚部222Aの軸Aと平行である軸Aに沿って延在する。一実施形態において、第2の脚部222B上の挿入先端部228Bは、非対称であり、また、第2の脚部222Bの第2の軸Aに対して外側に傾斜する。
一実施形態において、第1の脚部222Aは、第1の脚部222Aの遠位端部226Aに位置付けられた遠位返し部230Aを含む。一実施形態において、遠位返し部230Aは、第1の脚部222Aの遠位端部226Aに隣接して位置付けられ、また、点229Aの近位にある。遠位返し部230Aは好ましくは、第2の脚部222Bに向かって内方に延在する。一実施形態において、第1の脚部222Aは、同じく第2の脚部222Bに向かって内方に延在する近位返し部232Aを有する。一実施形態において、第1の脚部222A上の近位返し部232Aは、第1の脚部222Aの近位端部224Aと遠位返し部230Aとの間に位置付けられる。一実施形態において、近位返し部232Aは、第1の脚部222Aの近位端部224Aと遠位端部226Aとの間のほぼ中間に位置付けられる。
一実施形態において、外科用締結具220の第2の脚部222Bは好ましくは、第1の脚部222Aに向かって内方に延在する遠位返し部230Bを含む。一実施形態において、遠位返し部230Bは、第2の脚部222Bの遠位端部226Bに隣接して位置付けられ、また、点229Bの近位にある。遠位返し部230Aは好ましくは、第2の脚部222Bに向かって内方に延在する。一実施形態において、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれ上の遠位返し部230A、230Bは、互いに対向し、互いに向かって延在し、また、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれの長さに沿って互いに整列する。
一実施形態において、第2の脚部222Bは、第1の脚部222Aに向かって内方に延在する近位返し部232Bを含む。一実施形態において、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれ上の近位返し部232A、232Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれの長さに沿って互いに整列する。
一実施形態において、外科用締結具220は、中心軸Aに沿って延在し、中心軸は、外科用締結具220を、第1の脚部222A及び関連する返し部230A、232Aを含む第1の半部と、第2の脚部222B及び関連する返し部230B、22Bを含む第2の半部とに二分する。中心軸Aは好ましくは、第1の脚部222Aの第1の軸A及び第2の脚部222Bの第2の軸Aと平行する。一実施形態において、中心軸Aは、外科用締結具220を、2つの等しくサイズ決定された半部に二分する。一実施形態において、中心軸Aは望ましくは、第1の脚部222Aの第1の軸A及び第2の脚部222Bの第2の軸Aから等距離である。
一実施形態において、第1の脚部222A上の遠位返し部230Aは、内側先端部234Aを有し、第2の脚部222B上の遠位返し部230Bは、内側先端部234Bを有する。最内先端部234A、234Bのそれぞれは、外科用締結具220の中心軸Aに対して垂直である軸に沿って延在する距離Dを画定する。
一実施形態において、第1の脚部222A上の近位返し部232Aは、内側先端部236Aを有し、第2の脚部222B上の近位返し部232Bは、内側先端部236Bを有する。内側先端部236A、236Bは、外科用締結具220の中心軸Aに対して垂直である軸に沿って延在する距離Dを画定する。一実施形態において、遠位返し部230A、230Bのそれぞれの内側先端部234Aと234Bとの間の距離Dは、近位返し部232Aの内側先端部236Aと232Bの内側先端部236Bとの間の距離Dよりも大きい。一実施形態において、距離Dは、約0.040インチであり、距離Dは、約0.030インチである。
図7A~7Cを参照すると、一実施形態において、外科用締結具220は、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれの近位端部224A、224Bを相互接続する、外科用締結具の近位端部に位置付けられたブリッジ238を含む。中心軸Aは望ましくは、ブリッジ238を二分する。一実施形態において、ブリッジ238は、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bの近位端部224A、224Bに隣接して延在する、平坦面などの主表面240を含む。一実施形態において、主表面240は好ましくは、外科用締結具220上の最近位面を画定する。一実施形態において、主表面240は、外科用締結具がアプリケータ器具から分配されるときに、発射ロッドの先頭端部によって又は、発射ロッドに固定された挿入ツールの先頭端部によって係合されて、挿入力を外科用締結具に印加し、外科用締結具の配向を制御する。
図7A~7Dを参照すると、一実施形態において、外科用締結具220は、約0.248インチの長さL、約0.160インチの幅W、及び約0.050インチの厚さTを有する。一実施形態において、外科用締結具220の幅Wは、その近位端部及び遠位端部で同じであり、幅は、外科用締結具の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。一実施形態において、外科用締結具の近位端部での第1の脚部222A及び第2の脚部222Bの外面間の距離によって画定される幅Wは、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bの遠位端部での挿入先端部228A、228Bの外面間の距離に等しい。上で述べたように、一実施形態において、脚部の断面積は、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれの近位端部と遠位端部との間で減少するが、外科用締結具の幅Wは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。
図7A及び7Eを参照すると、一実施形態において、外科用締結具220の第1の脚部222Aは、最遠位点229Aを有する第1の挿入先端部228Aを有する、遠位端部226Aを有する。第1の挿入先端部228Aは、第1の脚部222Aの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第1の脚部222Aは、外科用締結具220の第2の脚部222Bに向かって内方に延在する遠位返し部230Aを含む。第2の脚部222Bは、最遠位点229Bを有する第2の挿入先端部228Bを有する、遠位端部226Bを有する。第2の挿入先端部228Bは、第2の脚部222Bの長手方向軸Aに対して外側に傾斜する。第2の脚部222Bは、第1の脚部222Aに向かって内方に延在する遠位返し部230Bを含む。遠位返し部230A、230Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部222A及び第2の脚部222Bのそれぞれの遠位端部226A、226Bに隣接して互いに整列する。中心軸Aは、外科用締結具を、第1の脚部222Aを含む第1の半部と第2の脚部222Bを含む第2の半部とに二分する。
図7E及び7Fを参照すると、一実施形態において、外科用締結具220は望ましくは、外科用締結具220の頂部側を覆って延在する第1の主表面250と、外科用締結具220の下側を覆って延在する第2の主表面252と、を含む。一実施形態において、第1の主表面250は、平坦であり、また、外科用締結具のブリッジ238並びに第1の脚部222A及び第2の脚部222Bを覆って延在する。一実施形態において、第2の主表面252も同様に、平坦であり、また、ブリッジ238並びに第1の脚部222A及び第2の脚部222Bの反対側を覆って延在する。
図8A~8Cを参照すると、一実施形態において、プロテーゼ装置を組織に固定するための外科用締結具320は好ましくは、近位端部324A及び遠位端部326Aを有する第1の脚部322Aを含む。第1の脚部322Aは望ましくは、第1の脚部322Aの近位端部324Aと第1の脚部322Aの遠位端部326Aとの間で内方に先細になり、それにより、第1の脚部の近位端部324Aに隣接する第1の断面積CS7は、第1の脚部322Aの遠位端部326Aに隣接する第2の断面積CS8よりも大きい。一実施形態において、第1の脚部の最大断面積は、第1の脚部の近位端部に隣接し、第1の脚部は、その近位端部と遠位端部との間で内方に先細になる。
一実施形態において、第1の脚部322Aは、第1の長手方向軸A10に沿って延在する。一実施形態において、第1の脚部322Aは、第1の脚部322Aの遠位端部226Aに位置付けられた挿入先端部328Aを含み、第1の脚部の遠位端部には、最遠位点329Aが位置付けられる。一実施形態において、挿入先端部328Aは、非対称であり、それにより、第1の脚部322Aの長手方向軸A10に対して外側に傾斜する。
一実施形態において、外科用締結具320は、近位端部324B及び遠位端部326Bを有する第2の脚部322Bを含む。第2の脚部322Bは望ましくは、遠位端部326Bに隣接する第2の断面CS8’よりも大きい、近位端部324Bに隣接する第1の断面積CS7’を有する。第2の脚部322Bは、その遠位端部に位置付けられた挿入先端部328Bと、第2の脚部322Bの遠位端部に位置付けられた最遠位点329Bと、を有する。一実施形態において、第2の脚部322Bは、第1の脚部322Aの長手方向軸A10と平行である長手方向軸A11に沿って延在する。一実施形態において、第2の脚部322B上の挿入先端部328Bは、非対称であり、また、第2の脚部322Bの第2の長手方向軸A11に対して外側に傾斜する。
一実施形態において、第1の脚部322Aは、第1の脚部322Aの遠位端部326Aに隣接して位置付けられた返し部330Aを含む。一実施形態において、返し部330Aは、第1の脚部322Aの遠位端部326Aに隣接して位置付けられ、また、最遠位点329Aの近位にある。返し部330Aは好ましくは、第2の脚部322Bに向かって内方に延在する。
一実施形態において、外科用締結具320の第2の脚部322Bは好ましくは、第1の脚部322Aに向かって内方に延在する第1の脚部の遠位端部に隣接する返し部330Bを含む。一実施形態において、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bのそれぞれ上の返し部330A、330Bは、互いに対向し、互いに向かって延在し、また、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bのそれぞれの長さに沿って整列する。
一実施形態において、外科用締結具320は、中心軸A12に沿って延在し、中心軸は、外科用締結具320を、第1の脚部322A及び関連する返し部230Aを含む第1の半部と、第2の脚部322B及び関連する返し部330Bを含む第2の半部とに二分する。中心軸A12は好ましくは、第1の脚部322Aの第1の長手方向軸A10及び第2の脚部322Bの第2の長手方向軸A11と平行である。一実施形態において、中心軸A12は望ましくは、第1の脚部322Aの第1の軸A10及び第2の脚部322Bの第2の軸A11から等距離である。
一実施形態において、第1の脚部322A上の返し部330Aは、内側先端部334Aを有し、第2の脚部322B上の返し部230Bは、内側先端部334Bを有する。内側先端部334A、334Bのそれぞれは、外科用締結具320の中心軸A12に対して垂直である軸に沿って延在する距離Dを画定する。一実施形態において、距離Dは、約0.040インチである。
一実施形態において、外科用締結具320は、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bのそれぞれの近位端部324A、324Bを相互接続するブリッジ338を含む。中心軸A12は望ましくは、ブリッジ338を二分する。一実施形態において、ブリッジ338は、外科用締結具320上の最近位面を画定する、平坦面などの主表面340を含む。一実施形態において、主表面340は、外科用締結具がアプリケータ器具から分配されるときに、発射ロッドの先頭端部によって又は、発射ロッドに固定された挿入ツールによって係合されて、挿入力を外科用締結具に印加し、外科用締結具の配向を制御する。
図8A及び8D~8Fを参照すると、一実施形態において、外科用締結具320は、約0.248インチの長さL、約0.160インチの幅W、及び約0.050インチの厚さTを有する。一実施形態において、外科用締結具320の幅Wは、その近位端部及び遠位端部において同じであり、幅は、外科用締結具の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。一実施形態において、外科用締結具の近位端部での第1の脚部322A及び第2の脚部322Bの外面間の距離によって画定される幅Wは、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bの遠位端部326A、326Bでの挿入先端部328A、328Bの外面間の距離に等しい。上で述べたように、一実施形態において、脚部の断面積は、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bのそれぞれの近位端部と遠位端部との間で減少するが、外科用締結具の幅Wは、第1の脚部及び第2の脚部の近位端部と遠位端部との間で一定のままである。
図8A及び8Eを参照すると、一実施形態において、外科用締結具320の第1の脚部322Aは、最遠位点329Aを有する第1の挿入先端部328Aを有する、遠位端部326Aを有する。一実施形態において、第1の挿入先端部328Aは、第1の脚部322Aの長手方向軸A10に対して外側に傾斜する。第1の脚部322Aは、外科用締結具320の第2の脚部322Bに向かって内方に延在する遠位返し部330Aを含む。第2の脚部322Bは、最遠位点329Bを有する第2の挿入先端部328Bを有する、遠位端部326Bを有する。一実施形態において、第2の挿入先端部328Bは、第2の脚部322Bの長手方向軸A11に対して外側に傾斜する。第2の脚部322Bは、第1の脚部322Aに向かって内方に延在する返し部330Bを含む。返し部330A、330Bは、互いに向かって延在し、互いに対向し、また、第1の脚部322A及び第2の脚部322Bのそれぞれの遠位端部326A、326Bに隣接して互いに整列する。中心軸A12は、外科用締結具を、第1の脚部322Aを含む第1の半部と第2の脚部322Bを含む第2の半部とに二分する。
図8E及び8Fを参照すると、一実施形態において、外科用締結具320は望ましくは、外科用締結具320の頂部側を覆って延在する第1の主表面350と、外科用締結具320の下側を覆って延在する第2の主表面352と、を含む。一実施形態において、第1の主表面350は、平坦であり、また、外科用締結具320の片側のブリッジ338並びに第1の脚部322A及び第2の脚部322Bを覆って延在する。一実施形態において、第2の主表面352も同様に、平坦であり、また、ブリッジ338並びに第1の脚部322A及び第2の脚部322Bの反対側を覆って延在する。
図9を参照すると、一実施形態において、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具400は、近位端部402及び遠位端部404を有する。一実施形態において、アプリケータ器具400は、本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第8,579,920号、同第8,728,098号、同第8,728,099号、同第8,894,669号、同第8,920,439号、及び同第9,055,945号に開示されているように、内部に格納された複数の外科用締結具を含む多発射装置であり、これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。アプリケータ器具400は、外科用締結具を展開するための発射システムを含むハウジング406を含む。ハウジング406は、左カバー408と、右カバー410と、を有する。左カバー408及び右カバー410は、手把持部412を形成する下端部を有する。アプリケータ器具400は好ましくは、器具の遠位端部404から外科用締結具を分配するために引くことができるトリガ414を含む。一実施形態において、アプリケータ器具400は、複数の外科用締結具を保持し、それによって、1つの外科用締結具が、トリガ414が引かれる度にアプリケータ器具の遠位端404から分配される。一実施形態において、アプリケータ器具は複数の外科用締結具を保持し、これらはトリガ414が引かれる度に外側管416の遠位端部に向かって前進させられる。外科用締結具は好ましくは、トリガが引かれる度に1位置だけ前進する。
一実施形態において、アプリケータ器具400は望ましくは、ハウジング406の遠位端部に連結された近位端部418と、外科用締結具を分配するように適合された遠位端部420と、を有する、細長い外側シャフト又は管416を含む。細長い外側管416の最遠位端部には、好ましくは、端部キャップ422が固定されている。アプリケータ器具は好ましくは、その近位端部402と遠位端部404との間に延在する、A13で指定される長手方向軸を有する。外側管416は望ましくは、長手方向軸A13に沿って延在する。
図10を参照すると、一実施形態において、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具530は、近位端部532と、遠位端部534と、近位端部と遠位端部との間に延在する長手方向軸A14と、有する。一実施形態において、アプリケータ器具530は、本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第8,579,920号、同第8,728,098号、同第8,728,099号、同第8,894,669号、同第8,920,439号、及び同第9,055,945号に開示されているように、内部に格納された複数の外科用締結具を含む多発射装置であり、これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。アプリケータ器具530は望ましくは、ハウジング535と、ハウジングから上方向に延在するハンドル536と、ハンドルに装着されたトリガ538と、ハウジング535から遠位に延在する細長いシャフト540と、を含む。細長いシャフト540は、アプリケータ器具の長手方向軸A14に沿って延在する第1のセクション542と、第1のセクション542に対して角度を付けられるか、又は湾曲した第2のセクション544と、を含む。
一実施形態において、キャップ546は、細長いシャフト540の遠位端部に固定される。キャップ546は好ましくは、キャップの下部遠位縁部から離れて、かつアプリケータ器具530の近位端部532に向かって傾斜する遠位面548を有する。
一実施形態において、ハンドル536は、どれだけの数の外科用締結具が分配されたのか、及び/又はどれだけの数の外科用締結具がアプリケータ器具内に装填されたままなのか、を示すカウンタ552を含む上端部550を含む。一実施形態において、カウンタ552は、最後の外科用締結具が分配されたときに、アプリケータ器具がそれ以上使用されないようにロックする。一実施形態において、カウンタ552は、ハンドル536の上端部550において視認可能であり、どれだけの数の外科用締結具が分配されたかについての視覚的指示器を提供する。ハンドルの上端部は、アプリケータ器具530の頂部を画定する。ハウジング535は、アプリケータ器具530の底部を画定する下端部554を有する。
一実施形態において、ハンドル536は好ましくは、アプリケータ器具530の遠位端部534に向かって傾くことで、外科医のための改善された人間工学を提供し、それにより、外科医は、自身のひじ又は手首を中立位置に維持することができる。一実施形態において、ハンドル536は好ましくは、アプリケータ器具の長手方向軸A14に対して鋭角α1を画定する、長手方向軸A15に沿って延在する。一実施形態において、角度α1は、約70~80°であり、より好ましくは、約75°である。外科的手技中に、ハウジング535の下端部554は好ましくは、患者の方を向き、ハンドル536の上端部550は好ましくは、患者から離れる方を向く。
一実施形態において、アプリケータ器具530は、開腹ヘルニア修復手技などの外科的手技中に、外科用締結具を分配するために使用され得る。一実施形態において、アプリケータ器具50は、トリガ538が引かれたときに分配されるように、シャフト540内に予め装填された複数の外科用締結具を有する。一実施形態において、トリガ538が引かれる度に、1つの外科用締結具が分配される。一実施形態において、アプリケータ器具530は、外科用メッシュなどのメッシュを患者の軟部組織に対して固定するための外科用締結具を分配するために使用される。
一実施形態において、外科的手技中に、シャフト540の角度付きの第2のセクション544は、外科用開口部の中へ挿入される。ハウジング535の下端部554は、患者の方を向き、ハンドル536の上端50は、患者から離れる方を向いている。外科医は、ハンドル536を把持し、シャフト540の遠位端部から外科用締結具を分配するためのトリガ538を引くことができる。一実施形態において、外科医は、外科用締結具を分配するために、トリガ538を、近位方向に(即ち、アプリケータ器具の近位端部532に向かって)引く。外科医は好ましくは、アプリケータ器具の遠位端部に対向する患者の組織に逆圧をかける。一実施形態において、外科医がトリガ538を近位方向に引く度に、1つの外科用締結具が分配され、トリガが解放されると、このシステムは発射サイクルを終了し、トリガが遠位方向に戻れるようにする。
図11Aを参照すると、一実施形態において、外科用締結具を分配するためのアプリケータ器具640は、トリガ644を有するハンドル642と、近位シャフトセクション648及び近位シャフトセクションに対して関節運動する遠位シャフトセクション650を有する関節運動シャフト646と、を含む。遠位シャフトセクション650は、近位シャフトセクション648の長手方向軸A16に沿って延在する第1の位置と、近位シャフトセクション648の長手方向軸A16に対して異なる角度で位置付けられる関節運動構成との間で移動可能である。一実施形態において、近位シャフトセクション648の遠位端部は、関節運動ジョイント652を介して遠位シャフトセクション650の近位端部と枢動可能に接続され、これは、遠位シャフトセクション650が、近位シャフトセクション648の長手方向軸A16に対して異なる角度に関節運動させることを可能にする。アプリケータ器具は、遠位シャフトセクション650と近位シャフトセクション648との間で関節運動角度を変化させるように回転する、関節運動制御ノブ653を有する。一実施形態において、関節運動制御ノブを第1の方向に回転させることは、関節運動角度を増加させ、逆に関節運動制御ノブを第2の方向に回転させることは、関節運動角度を低減させる。一実施形態において、関節運動制御ノブ653は、遠位シャフトセクション650を約0~60の無数の角度に設定するために使用することができる。一実施形態において、関節運動角度は、80度程度の大きさであり得る。図11Aにおいて、関節運動シャフト646は、直線状であり、それにより、近位シャフトセクション648及び遠位シャフトセクション650はいずれも、長手方向軸A16に沿って延在する。
一実施形態において、アプリケータ器具640は、本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第8,579,920号、同第8,728,098号、同第8,728,099号、同第8,894,669号、同第8,920,439号、及び同第9,055,945号に開示されているように、内部に格納された複数の外科用締結具を含む多発射装置であり、これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。一実施形態では、アプリケータ器具は、関節運動シャフト646の長さに沿って連続的に格納された複数の外科用締結具を含む。一実施形態において、関節運動シャフト646は、内部にタブ付き特徴部を組み込んだ一対の平坦なスタンピングを含む。一方の平坦なスタンピングは、外科用締結具が関節運動シャフト646内を近位に移動することを防ぐために静止している。他方の平坦なスタンピングは、トリガ644が引かれ、次いで解放される度に、遠位方向及び近位方向にサイクル運動を行って、関節運動シャフト646の長さに沿った外科用締結具の漸増的な前進を容易にする。一実施形態において、先頭の締結具は、関節ジョイント652の近位に発射するために段階化される。発射ロッドは、先頭の締結具の中へ導き、それを関節運動を通して外科用締結具分配窓から送達する。代替的に、スタンピングは可撓性であり、それにより、スタンピングは、関節運動シャフト646によって画定された経路に沿って外科用締結具を案内しながら、関節運動シャフトの角度に適合するように湾曲することができる。一実施形態では、トリガが引かれる度に、先頭にある外科用締結具が1つ、供給される。トリガが引かれる度、後続の外科用締結具はそれぞれ、関節運動シャフトの遠位端に向かって遠位方向に前進する。
一実施形態において、関節運動制御ノブ653は、回転可能であり、それにより、遠位シャフトセクション650を近位シャフトセクション648に対して無数の角度に位置付けることができる。図11Aにおいて、関節運動シャフト646は、直線状であり、それにより、遠位シャフトセクション650は、近位シャフトセクション648の軸A16に沿って延在する。図11Bにおいて、遠位シャフトセクション650は、近位シャフトセクション648の長手方向軸A16によって約45度の角度αを画定する軸A17に沿って延在する。一実施形態において、遠位シャフトセクション650は、近位シャフトセクション648の長手方向軸A16に対して0~60度で移動する。一実施形態において、関節運動制御ノブ653は、遠位シャフトセクション650の関節運動角度を0~80度の任意の角度に変化させるために使用することができる。
図12A及び12Bを参照すると、外科的手技中に、アプリケータ器具640の関節運動シャフト646は、カニューレを通って手術部位まで前進する。遠位シャフトセクション650は、近位シャフトセクション648に対してある角度に関節運動することができ、それにより、遠位シャフトセクションの遠位端面は、外科用メッシュを下層組織Tに固定するための外科用メッシュMの主表面と同一平面になる。
一実施形態において、腹壁ヘルニア又は切開創ヘルニアを有する患者には、下に記載するように腹腔鏡ヘルニア修復手技が準備される。患者を検査し、ヘルニアの場所を、触診又は他の方法を使用して確認する。患者には、導入及び吸入による従来の方式で、従来の全身麻酔が投与される。ベレス針を、皮膚を通して腹腔の中へ挿入する。8~15mmHgの気腹術を生じさせる。1つの10mmのトロカールをできるだけ横方向に離して腹部の左上四半分に挿入する。30度の腹腔鏡カメラを、トロカールを通して挿入し、腹腔の内容物を評価する。2つの追加的な5mmのトロカールを、10mmのポートの尾側に配置する。腹腔鏡手術器具を使用して、ヘルニアの内容物を低減させる。欠陥の周囲の健康な筋膜の縁部を検査し、腹壁への内臓のあらゆる癒着を分離して、メッシュを固定するための自由空間を作成する。欠陥のサイズを評価する。一実施形態において、欠陥は、所望により、主に縫合糸によって閉鎖することができる。
手技内のこの時点で、外科医は、次いでメッシュヘルニアパッチを準備する。メッシュは、全ての側部の欠陥のマージンを超える十分なオーバーラップを確実にするようにサイズ決定される。メッシュを巻いて、10mmのトロカールを通して腹腔の中へ挿入する。メッシュを、欠陥を覆って広げ、配置する。所望により、滞在縫合糸(stay suture)をメッシュを通して腹部組織内に配置してもよく、即ちメッシュの4つの羅針盤の方位(北、南、東、西)に配置してもよい。
一実施形態において、本明細書で開示されるようなアプリケータ器具は、図11Aに示される関節運動解除構成において、5mmのトロカールのうちの1つを通して挿入される。所望により、外科医は、アプリケータ器具(図11B)の遠位端部を関節運動させて、腹壁に隣接して配置されたメッシュへのアプリケータ器具のアクセスを向上させることができる。アプリケータ器具の遠位端部は、固定する前に、メッシュを操作し、メッシュを所望の位置に配置するために使用することができる。一実施形態において、アプリケータ器具は、トロカール部位に最も近いメッシュの同側の縁部を操作する関節運動構成で配置される。アプリケータ器具が関節運動されるか、又は関節運動解除されるかにかかわらず、アプリケータ器具のトリガは、外科用締結具を、メッシュを通して、腹壁の中へ送達するように展開される(例えば、引かれる)。メッシュの外周は、クラウン構成で複数の外科用締結具を使用して固定される。アプリケータ器具を発射する度に、締結具の目標の場所に応じて、アプリケータ器具を関節運動させること、又は関節運動解除させることができる。一実施形態において、所望により、外科用締結具の内側クラウンもまた適用することができる。一実施形態において、外科医は、所望により、アプリケータ器具を関節運動解除し、他のトロカールのうちの1つへ移動させることができる。
メッシュの修復を検査して、そのメッシュが腹壁に十分に固定されていることを確実にする。アプリケータ器具を、関節運動解除して、トロカールから取り外す。カメラ、腹腔鏡手術器具、及びトロカールを腹腔から取り外す。トロカール切開部は、適切な縫合又は閉鎖技術を使用して閉鎖することができる。患者を回復室へ移動させる。
上記の説明は本発明の実施形態に関するものであるが、本発明の他の及び更なる実施形態を本発明の基本的な範囲から逸脱することなく行うことが可能であり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。例えば、本発明では、本明細書で説明するか又は本明細書に参照により組み込まれる実施形態のいずれかに示す特徴のいずれかを、本明細書で説明するか又は本明細書に参照により組み込まれるが、やはり本発明の範囲内に含まれる他の実施形態のいずれかに示す特徴のいずれかと組み合わせてもよいことが意図されている。
〔実施の態様〕
(1) 外科用締結具であって、
第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第1の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、前記第1の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を含み、前記第1の脚部が、前記近位端部において前記遠位端部よりも大きい断面積を有する、第1の脚部と、
第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第2の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、前記第2の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を含み、前記第2の脚部が、前記近位端部において前記遠位端部よりも大きい断面積を有する、第2の脚部と、
前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記近位端部を相互接続するブリッジと、を備える、外科用締結具。
(2) 前記第1の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第2の脚部に向かって内方に延在し、前記第2の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第1の脚部に向かって内方に延在する、実施態様1に記載の外科用締結具。
(3) 前記第1の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第1の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、前記第1の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を備え、前記第2の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第2の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、前記第2の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を備える、実施態様2に記載の外科用締結具。
(4) 前記第1の遠位返し部の内側先端部と前記第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離が、前記第1の近位返し部の内側先端部と前記第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい、実施態様3に記載の外科用締結具。
(5) 前記第1の遠位返し部及び前記第2の遠位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記それぞれの長手方向軸に沿って互いに整列し、前記第1の近位返し部及び前記第2の近位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記それぞれの長手方向軸に沿って互いに整列している、実施態様4に記載の外科用締結具。
(6) 前記第1の脚部の前記遠位端部が、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を備え、前記第2の脚部の前記遠位端部が、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を備え、前記第1の挿入先端部及び前記第2の挿入先端部が、非対称である、実施態様5に記載の外科用締結具。
(7) 前記第1の遠位返し部が、前記第1の挿入先端部から内方に延在し、前記第2の遠位返し部が、前記第2の挿入先端部から内方に延在する、実施態様6に記載の外科用締結具。
(8) 前記第1の脚部が、前記ブリッジの第1の端部から前記第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、前記第2の脚部が、前記ブリッジの第2の端部から前記第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有し、前記第1の外壁と前記第2の外壁との間の距離が、前記ブリッジの前記第1の端部と前記第2の端部及び前記第1の遠位穿刺点と前記第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、前記外科用締結具の幅を画定する、実施態様7に記載の外科用締結具。
(9) 前記ブリッジが、前記外科用締結具の近位端部に沿って延在し、前記外科用締結具が、前記ブリッジと前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記遠位端部との間で一定のままである幅を有し、前記ブリッジが、前記外科用締結具の前記近位端部での前記外科用締結具の前記幅を画定する長さを有する、実施態様1に記載の外科用締結具。
(10) 前記第1の脚部が、その前記近位端部と前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第2の脚部が、その前記近位端部と前記遠位端部との間で内方に先細になる、実施態様1に記載の外科用締結具。
(11) 前記第1の脚部及び前記第2の脚部のそれぞれの前記近位端部での前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記断面積が、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記遠位端部によって作成される入口穴からの出血を防ぐ、又は低減させるために、前記入口穴を塞ぐように適合された凸状の表面又は円筒形状を画定する、実施態様10に記載の外科用締結具。
(12) 前記ブリッジが、
前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記遠位端部から離れる方を向く主表面と、
前記ブリッジの前記主表面から近位に延在するクラウンと、を備える、実施態様10に記載の外科用締結具。
(13) 前記クラウンが、前記ブリッジの前記主表面に中心を置く中心セクション、並びに前記中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジを含む十字形状を有する、実施態様12に記載の外科用締結具。
(14) 前記ブリッジの前記主表面が、
前記第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、
前記第1のC字形状のセクションに対向し、かつ前記第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を備える、実施態様13に記載の外科用締結具。
(15) 実施態様14に記載の前記外科用締結具を分配するためのシステムであって、前記システムが、
遠位面と、互いに対向し、前記遠位面から遠位に延在する、前記遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を含む、挿入ツールを備え、前記第1のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第1のフランジを取り囲む前記主表面の前記第1のC字形状のセクションに係合し、前記第2のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第2のフランジを取り囲む前記主表面の前記第2のC字形状のセクションに係合し、前記クラウンの前記中心セクションが、前記第1のC字形状の突出部と前記第2のC字形状の突出部との間に配置されている、システム。
(16) 前記クラウンが、前記ブリッジの前記主表面に対する第1の高さを画定し、前記C字形状の突出部が、前記第1の高さよりも大きい、前記挿入ツールの前記遠位面に対する第2の高さを画定し、前記挿入ツールの前記C字形状の突出部が前記主表面の前記第1のC字形状のセクション及び前記第2のC字形状のセクションに係合するときに、前記挿入ツールの前記遠位面が前記クラウンから離間されている、実施態様15に記載のシステム。
(17) 外科用締結具であって、
第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第1の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、前記第1の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、前記第1の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を含む、第1の脚部と、
第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第2の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、前記第2の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、前記第2の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を含み、
前記第1の遠位返し部の内側先端部と前記第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離が、前記第1の近位返し部の内側先端部と前記第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい、第2の脚部と、
前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記近位端部を相互接続するブリッジと、を備え、
前記第1の脚部が、その前記近位端部と前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第1の脚部が、前記近位端部において前記遠位端部よりも大きい断面積を有し、
前記第2の脚部が、その前記近位端部と前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第2の脚部が、前記近位端部において前記遠位端部よりも大きい断面積を有する、外科用締結具。
(18) 前記第1の遠位返し部及び前記第2の遠位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記それぞれの長手方向軸に沿って互いに整列し、前記第1の近位返し部及び前記第2の近位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記それぞれの長手方向軸に沿って互いに整列している、実施態様17に記載の外科用締結具。
(19) 前記第1の脚部の前記遠位端部が、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を備え、前記第2の脚部の前記遠位端部が、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を備え、前記第1の挿入先端部及び前記第2の挿入先端部が、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記それぞれの長手方向軸に対して非対称であり、前記第1の脚部が、前記ブリッジの第1の端部から前記第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、前記第2の脚部が、前記ブリッジの第2の端部から前記第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有し、前記第1の外壁と前記第2の外壁との間の距離が、前記ブリッジの前記第1の端部と前記第2の端部及び前記第1の遠位穿刺点と前記第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、前記外科用締結具の幅を画定する、実施態様18に記載の外科用締結具。
(20) 前記ブリッジが、
前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記遠位端部から離れる方を向く主表面と、
前記ブリッジの前記主表面から近位に延在するクラウンと、を備え、前記クラウンが、前記ブリッジの前記主表面に中心を置く中心セクション、並びに前記中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジを含む十字形状を有し、前記ブリッジの前記主表面が、前記第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、前記第1のセクションに対向し、かつ前記第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を含む、実施態様19に記載の外科用締結具。
(21) 実施態様20に記載の前記外科用締結具を分配するためのシステムであって、前記システムが、
遠位面と、互いに対向し、前記遠位面から遠位に延在する、前記遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を含む、挿入ツールを備え、前記第1のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第1のフランジを取り囲む前記主表面の前記第1のC字形状のセクションに係合し、前記第2のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第2のフランジを取り囲む前記主表面の前記第2のC字形状のセクションに係合する、システム。

Claims (20)

  1. 外科用締結具であって、
    第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第1の脚部の前記近位端部と前記第1の脚部の前記遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、前記第1の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を含み、前記第1の脚部が、前記第1の脚部の前記近位端部において前記第1の脚部の前記遠位端部よりも大きい断面積を有する、第1の脚部と、
    第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第2の脚部の前記近位端部と前記第2の脚部の前記遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、前記第2の脚部から延在する少なくとも1つの返し部と、を含み、前記第2の脚部が、前記第2の脚部の前記近位端部において前記第2の脚部の前記遠位端部よりも大きい断面積を有する、第2の脚部と、
    前記第1の脚部の前記近位端部及び前記第2の脚部の前記近位端部を相互接続するブリッジと、を備え
    前記ブリッジが、
    前記第1の脚部の前記遠位端部及び前記第2の脚部の前記遠位端部から離れる方を向く主表面と、
    前記ブリッジの前記主表面から近位に延在する十字形状を有するクラウンと、を備え、
    前記十字形状を有する前記クラウンが、
    前記ブリッジの前記主表面に中心を置く中心セクションであって、近位面を有する、中心セクション、並びに
    前記中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジであって、前記中心セクションの前記近位面と同一平面に沿って延在する近位面をそれぞれ有する、第1のフランジ及び第2のフランジを含む、外科用締結具。
  2. 前記第1の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第2の脚部に向かって内方に延在し、前記第2の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第1の脚部に向かって内方に延在する、請求項1に記載の外科用締結具。
  3. 前記第1の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第1の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、前記第1の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を備え、前記第2の脚部上の前記少なくとも1つの返し部が、前記第2の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、前記第2の遠位返し部の近位にある前記第2の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を備える、請求項2に記載の外科用締結具。
  4. 前記第1の遠位返し部の内側先端部と前記第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離が、前記第1の近位返し部の内側先端部と前記第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい、請求項3に記載の外科用締結具。
  5. 前記第1の遠位返し部及び前記第2の遠位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の対応する前記第1及び第2の長手方向軸に沿って互いに整列し、前記第1の近位返し部及び前記第2の近位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の対応する前記第1及び第2の長手方向軸に沿って互いに整列している、請求項4に記載の外科用締結具。
  6. 前記第1の脚部の前記遠位端部が、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を備え、前記第2の脚部の前記遠位端部が、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を備え、前記第1の挿入先端部が非対称であり、それにより前記第1の脚部の前記第1の長手方向軸に対して外側に傾斜し、前記第2の挿入先端部が対称であり、それにより前記第2の脚部の前記第2の長手方向軸に対して外側に傾斜する、請求項5に記載の外科用締結具。
  7. 前記第1の遠位返し部が、前記第1の挿入先端部から内方に延在し、前記第2の遠位返し部が、前記第2の挿入先端部から内方に延在する、請求項6に記載の外科用締結具。
  8. 前記第1の脚部が、前記ブリッジの第1の端部から前記第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、前記第2の脚部が、前記ブリッジの第2の端部から前記第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有し、前記第1の外壁と前記第2の外壁との間の距離が、前記ブリッジの前記第1の端部と前記第2の端部及び前記第1の遠位穿刺点と前記第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、前記外科用締結具の幅を画定する、請求項7に記載の外科用締結具。
  9. 前記ブリッジが、前記外科用締結具の近位端部に沿って延在し、前記外科用締結具が、前記ブリッジと前記第1の脚部の前記遠位端部及び前記第2の脚部の前記遠位端部との間で一定のままである幅を有し、前記ブリッジが、前記外科用締結具の前記近位端部での前記外科用締結具の前記幅を画定する長さを有する、請求項1に記載の外科用締結具。
  10. 前記第1の脚部が、前記第1の脚部の前記近位端部と前記第1の脚部の前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第2の脚部が、前記第2の脚部の前記近位端部と前記第2の脚部の前記遠位端部との間で内方に先細になる、請求項1に記載の外科用締結具。
  11. 前記第1の脚部及び前記第2の脚部のそれぞれの前記近位端部での前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記断面積が、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の前記遠位端部によって作成される入口穴からの出血を防ぐ、又は低減させるために、前記入口穴を塞ぐように適合された凸状の表面又は円筒形状を画定する、請求項10に記載の外科用締結具。
  12. 前記ブリッジの前記主表面が、
    前記第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、
    前記第1のC字形状のセクションに対向し、かつ前記第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を備える、請求項1に記載の外科用締結具。
  13. 請求項12に記載の前記外科用締結具を分配するためのシステムであって、前記システムが、
    遠位面と、互いに対向し、前記遠位面から遠位に延在する、前記遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を含む、挿入ツールを備え、前記第1のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第1のフランジを取り囲む前記主表面の前記第1のC字形状のセクションに係合し、前記第2のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第2のフランジを取り囲む前記主表面の前記第2のC字形状のセクションに係合し、前記クラウンの前記中心セクションが、前記第1のC字形状の突出部と前記第2のC字形状の突出部との間に配置されている、システム。
  14. 前記クラウンが、前記ブリッジの前記主表面に対する第1の高さを画定し、前記第1のC字形状の突出部及び前記第2のC字形状の突出部が、前記第1の高さよりも大きい、前記挿入ツールの前記遠位面に対する第2の高さを画定し、前記挿入ツールの前記第1のC字形状の突出部及び前記第2のC字形状の突出部が前記主表面の前記第1のC字形状のセクション及び前記第2のC字形状のセクションに係合するときに、前記挿入ツールの前記遠位面が前記クラウンから離間されている、請求項13に記載のシステム。
  15. 外科用締結具であって、
    第1の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第1の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第1の長手方向軸と、前記第1の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第1の遠位返し部と、前記第1の遠位返し部の近位にある前記第1の脚部上の場所から内方に延在する第1の近位返し部と、を含む、第1の脚部と、
    第2の脚部であって、近位端部と、遠位端部と、前記第2の脚部の前記近位端部と前記遠位端部との間に延在する第2の長手方向軸と、前記第2の脚部の前記遠位端部から内方に延在する第2の遠位返し部と、前記第2の遠位返し部の近位にある前記第2の脚部上の場所から内方に延在する第2の近位返し部と、を含み、
    前記第1の遠位返し部の内側先端部と前記第2の遠位返し部の内側先端部との間の第1の距離が、前記第1の近位返し部の内側先端部と前記第2の近位返し部の内側先端部との間の第2の距離よりも大きい、第2の脚部と、
    前記第1の脚部の前記近位端部及び前記第2の脚部の前記近位端部を相互接続するブリッジと、を備え、
    前記第1の脚部が、前記第1の脚部の前記近位端部と前記第1の脚部の前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第1の脚部が、前記第1の脚部の前記近位端部において前記第1の脚部の前記遠位端部よりも大きい断面積を有し、
    前記第2の脚部が、前記第2の脚部の前記近位端部と前記第2の脚部の前記遠位端部との間で内方に先細になり、前記第2の脚部が、前記第2の脚部の前記近位端部において前記第2の脚部の前記遠位端部よりも大きい断面積を有し、
    前記ブリッジが、
    前記第1の脚部の前記遠位端部及び前記第2の脚部の前記遠位端部から離れる方を向く主表面と、
    前記ブリッジの前記主表面から近位に延在する十字形状を有するクラウンと、を備え、
    前記十字形状を有する前記クラウンが、
    前記ブリッジの前記主表面に中心を置く中心セクションであって、近位面を有する、中心セクション、並びに
    前記中心セクションの両側から横方向に延在する第1のフランジ及び第2のフランジであって、前記中心セクションの前記近位面と同一平面に沿って延在する近位面をそれぞれ有する、第1のフランジ及び第2のフランジを含む、外科用締結具。
  16. 前記第1の遠位返し部及び前記第2の遠位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の対応する前記第1及び第2の長手方向軸に沿って互いに整列し、前記第1の近位返し部及び前記第2の近位返し部が、互いに向かって内方に延在し、また、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の対応する前記第1及び第2の長手方向軸に沿って互いに整列している、請求項15に記載の外科用締結具。
  17. 前記第1の脚部の前記遠位端部が、第1の遠位穿刺点を有する第1の挿入先端部を備え、前記第2の脚部の前記遠位端部が、第2の遠位穿刺点を有する第2の挿入先端部を備え、前記第1の挿入先端部が非対称であり、それにより前記第1の脚部の前記第1の長手方向軸に対して外側に傾斜し、前記第2の挿入先端部が非対称でありそれにより前記第2の脚部の前記第2の長手方向軸に対して外側に傾斜し、前記第1の脚部が、前記ブリッジの第1の端部から前記第1の遠位穿刺点まで延在する第1の外壁を有し、前記第2の脚部が、前記ブリッジの第2の端部から前記第2の遠位穿刺点まで延在する第2の外壁を有し、前記第1の外壁と前記第2の外壁との間の距離が、前記ブリッジの前記第1の端部と前記第2の端部及び前記第1の遠位穿刺点と前記第2の遠位穿刺点との間で一定のままである、前記外科用締結具の幅を画定する、請求項16に記載の外科用締結具。
  18. 記ブリッジの前記主表面が、前記第1のフランジを取り囲む第1のC字形状のセクションと、前記第1のC字形状のセクションに対向し、かつ前記第2のフランジを取り囲む第2のC字形状のセクションと、を含む、請求項17に記載の外科用締結具。
  19. 請求項18に記載の前記外科用締結具を分配するためのシステムであって、前記システムが、
    遠位面と、互いに対向し、前記遠位面から遠位に延在する、前記遠位面の対向端部上の第1のC字形状の突出部及び第2のC字形状の突出部と、を有する遠位端部を含む、挿入ツールを備え、前記第1のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第1のフランジを取り囲む前記主表面の前記第1のC字形状のセクションに係合し、前記第2のC字形状の突出部が、前記クラウンの前記第2のフランジを取り囲む前記主表面の前記第2のC字形状のセクションに係合する、システム。
  20. 前記クラウンが、前記ブリッジの前記主表面に対する第1の高さを画定し、前記第1のC字形状の突出部及び前記第2のC字形状の突出部が、前記第1の高さよりも大きい、前記挿入ツールの前記遠位面に対する第2の高さを画定し、前記挿入ツールの前記第1のC字形状の突出部及び前記第2のC字形状の突出部が前記主表面の前記第1のC字形状のセクション及び前記第2のC字形状のセクションに係合するときに、前記挿入ツールの前記遠位面が前記クラウンから離間されている、請求項19に記載のシステム。
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