JP7079715B2 - ヘッドシェル - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドシェルに関する。
従来、レコードプレーヤーの基本的な構成はターンテーブル,ピックアップカートリッジ,トーンアーム及びこれらを収容するキャビネットからなっている。このうち、トーンアームにあっては先端のヘッドシェルにピックアップカートリッジが取り付けられる。このピックアップカートリッジが、レコード針(スタイラス)でレコードの音溝をトレースすることにより、その音溝に刻まれた振動波形を電気信号に変換する。そうすると最終的にレコード盤に記録された振動波形が音として再生される。
これまでのヘッドシェルは、剛性を重んじて、硬質金属やセラミックを本体の材質に採用し、アルミ合金や黄銅のビスやボルトによりピックアップカートリッジを固着していた。
しかし、このようなピックアップカートリッジであっても、これを使用したアナログレコードの再生において、ターンテーブルが回転するときに発生する振動、トーンアーム嵌合部のがたつき等により生ずる振動といったレコードプレーヤーの機能的に不可避な振動や、トーンアームの材質や形状を要因として発生する共振動などを、トーンアームを通じて受け取ってしまうため、このような振動に起因した音質劣化が生ずる。また、レコードプレーヤーを設置した環境において生ずる自然的あるいは人為的な振動もピックアップカートリッジに伝達される。さらに、レコード針がレコードに刻まれた音溝をトレースする際に生ずる複雑な振動に対して、共振や共鳴が生ずる場合がある。このような振動がレコードプレーヤーに与える影響により、音の波形が歪み、実音の音像とは差異がある音再生となってしまう。
そのため、共振防止の観点より、ヘッドシェルに合成樹脂からなる振動吸収体を固着一体化させ、あるいは、ピックアップカートリッジを、ヘッドシェルと別部材の振動吸収材を介して、ヘッドシェルの本体のうち振動吸収体の取付け面側の一面に接するようにピックアップカートリッジを取り付けるものや、ヘッドシェル本体に防振材が充填された切欠き、孔、溝を設けたもの、さらには金属製のヘッドシェル基体の上面、下面のいずれか一方の面に振動吸収性の成形板を貼着するものがある。(例えば特許文献1-5)
また、ヘッドシェルの材質自体を硬質化させたり、剛性と軽量化を向上させるものもある。(例えば特許文献6)
特開2018-63741号公報 特開昭52-136604号公報 実開昭52-165601号公報 実開昭57-87307号公報 実開昭54-72505号公報 特開昭62-117102号公報
従来のヘッドシェルにおいては、ヘッドシェルと別部材の弾性体又は防振ゴム等の振動吸収材をヘッドシャルに装着する構造により、防振効果の向上を図るものである。この点、特許文献1乃至4のヘッドシェルにあっては、いずれのヘッドシェルも立方体やヘッドシェルの形状に適合するように成形された振動吸収体の取付け面側の一面が、前記ヘッドシェル本体の取付け面と面一に形成されて貼り合わされることで固着されているか、金型内に溶融した樹脂を流すことにより、ヘッドシェル本体に振動吸収体を一体的に組み込んで固着する構造となっている。
また、特許文献5のヘッドシェルにあっては、防振材が充填された切欠き、孔 、溝がヘッドシェルの外周部に設けられているに過ぎない。
さらに、特許文献6のヘッドシェルのように、ヘッドシェルの素材自体に軽量チタンや硬質プラスチックの素材を用いることで、振動吸収効果を得ようとする構造を備えるものもある。
しかし、これらの構造を有するヘッドシェルでは、以下のような課題があった
(1)弾性体等の振動吸収体がある程度の振動吸収効果を発揮する性質のものであっても、ヘッドシェル本体の振動吸収体の取付け面と、振動吸収体が面一に形成されて貼り合わされているため、その面の部分においては、ピックアップカートリッジから吸い上げた振動を逃がすことができずに受け止めることになる。
すなわち、水平、垂直の別はあるとしても、振動吸収体がピックアップカートリッジとヘッドシェル間で固着した状態で挟まれている構造となっているために、ピックアップカートリッジから伝播する、すなわち下からの振動がヘッドシェルの取り付け面において逃がすことができず受け止めることになってしまい、十分な防振効果が達成できない。
(2)ヘッドシェルの切欠き、孔 、溝やヘッドシェルの外周部に防振材を充填する構造や、防振材でカバーする場合も振動吸着材とヘッドシェルの接地面が広いため、振動を逃がすことができず十分な防振効果が達成できない。
(3)確かにピックアップカートリッジの取り付け面とヘッドシェルの間には振動吸収体があるが、ピックアップカートリッジを取り付けるネジあるいはボルトの軸部や頭部がヘッドシェルから脱落しないように、ヘッドシェル本体の一部と接触・固着した状態で絞められている。このため、結局はターンテーブルの振動がピックアップカートリッジを通じてヘッドシェルに伝播してしまうし、トーンアームから発生する振動もピックアップカートリッジに取り付けネジ又はボルトを通じて伝播してしまうから、レコード針がレコードに刻まれた音溝をトレースする際に生ずる複雑な振動に影響し、共振や共鳴を十分に押さえることができない。
(4)ヘッドシェルの材質を剛性かつ軽量な素材としてチタン等を採用しても、ターンテーブルが回転するときに発生する振動や、レコード針がレコードに刻まれた音溝をトレースする際に生ずる複雑な振動に対して生ずる共振や共鳴に対する防振対策としては不十分である。
(5)一方、振動吸収体は、振動吸収効果が高いものほど柔軟性があり液状性が高い素材が求められるが、そのような材質は使用上の劣化速度も速い。この点において、ヘッドシェルと振動吸収体が固着一体化されたヘッドシェルでは、振動吸収体が劣化した場合にその部分のみの交換・取り換えが利かず不経済である。
ところで、前述のように、トーンアーム嵌合部のがたつき等により生ずる振動といったレコードプレーヤーの機能的に不可避な振動や、トーンアームの材質や形状を要因として発生する共振動など、トーンアームを通じて伝播する振動の対策としては、前記特許文献に記載された従来技術は、いずれも十分な防振効果を発揮できず、レコード盤に記録された録音信号から忠実な音質を再生することは困難である。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、防振効果に優れ、簡易に着脱可能であり、振動吸収体であるアブソーバーが容易に着脱及び交換可能なヘッドシェルを提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかるヘッドシェルは、ピックアップカートリッジが取り付けられる取付け面と、前記取付け面と対向する非取付け面とを有するヘッドシェル本体と、前記ヘッドシェル本体の前記非取り付け面の上面側に位置するアッパーアブソーバーと、前記ヘッドシェル本体の取り付け面と前記ピックアップカートリッジのとの間に位置するロアーアブソーバーと、前記ピックアップカートリッジ、前記ヘッドシェル本体の取付け面と非取り付け面、前記アッパーアブソーバー及び前記ロアーアブソーバーにそれぞれ設けられた一対の貫通孔に挿通され、これらを連結する棒状の連結部材とを備え、前記ヘッドシェル本体の取付け面と非取り付け面に設けられた一対の貫通孔の直径は前記連結部材の直径より大きく、前記連結部材とは非接触であることを特徴とする。
本発明によれば防振効果に優れ、簡易に着脱可能であり、振動吸収体であるアブソーバーが容易に着脱及び交換可能なヘッドシェルが提供される。
本発明の実施形態に係るヘッドシェルを示す斜視図である。 図1に示したヘッドシェルの平面図である。 図1に示したヘッドシェル本体の分解図である。 図1に示したヘッドシェルの側面図である。 図1に示したヘッドシェル本体の底面である。 図1に示したヘッドシェル本体の断面図である。 ピックアップカートリッジを固着化したヘッドシェルとピックアップカートリッジを軟着化したヘッドシェル本体の比較波形図である。 本発明の実施形態に係るヘッドシェルの変形例を示す分解図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面において、 同一または機能的に同様の構成要素については、特に説明がない限り、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係るヘッドシェルを示す斜視図である。本実施態様においては、ヘッドシェルの本体1にピックアップカートリッジ5及びコネクタプラグ9が装着された状態を示している。
これら図に基づいて、ピックアップカートリッジ5が装着されたヘッドシェルについて説明する。図に示すように、ヘッドシェル本体1の先端部には、レコード盤の音溝をトレースする再生針を有するピックアップカートリッジ5が取り付けられている。
前記ヘッドシェルの本体1の形状は、プラグ連結部分まで含めた一体構造で成形したものであるが、一体構造で成形又は削り出したものでなくてもよい。
前記ヘッドシェル本体1は、高剛性高分子複合材を超高圧下で一体成形した導電性を持 つ特殊プラスチックで成形されることを特徴とする。導電性を有する特殊プラスチックには、例えば、導電性ポリカーボネート系樹脂を含み、導電性を有するカーボン樹脂等を複合させてもよい。
ところで、静電気防止のための帯電防止剤を練りこんだプラスチック素材では、レコード再生においてレコード盤表面に発生した静電気を逃がすことができず、却ってノイズが発生する原因となる。このため、前記ヘッドシェル本体は帯電防止剤を練りこんだものではなく、導電性高分子あるいは導電性ポリマー複合材等を高圧下で成形することを特徴とする。
図2は、本発明の実施形態に係るヘッドシェルを示す平面図である。前記ヘッドシェルの本体1には、ピックアップカートリッジ5の取り付け位置の上方であって、前記ヘッドシェル本体の上平面に軟着アッパーアブソーバー4を備えている。同アッパーアブソーバー4は、棒状の連結部材6により軟着されており、ヘッドシェル上部から見て、連結部材6は前記ヘッドシェルの本体1とは非接触であることがわかる。
ところで、前記アッパーアブソーバーは、上面にスペーサー2を介在して連結部材6を軟着させてもよい。この場合においても前記アッパーアブソーバー4が前記ヘッドシェルの本体1の連結部材が接触する部分の上面をカバーしているため、前記ヘッドシェルの本体1と前記連結部材6は非接触であることには変わりがない。
図3は、本発明の実施形態に係るヘッドシェルを示す組立図である。まず、図3を参照しながら、本発明であるヘッドシェルの構造について詳しく説明する。本発明のヘッドシェルは前記ヘッドシェルの本体1とそれを上下からサンドイッチ状に挟み込む振動吸収体であり、前記ヘッドシェルの本体1に軟着されたロアーアブソーバー3及び軟着された前記アッパーアブソーバー4とを備えている。
なお、前記アッパーアブソーバー3及び前記ロアーアブソーバー4は、それぞれ一対の棒状の連結部材6の軸部貫通用の孔10が形成されている。この孔10は、前記ヘッドシェルの本体に備えるピックアップカートリッジ5の取り付け用に形成された一対の貫通孔14を充填するように、それぞれ凸部の形状である突起部が形成されていて、前記ロアーアブソーバー3と前記アッパーアブソーバー4をそれぞれ貫通孔14に嵌め込構造となっている。
そうすると、ヘッドシェル本体に形成された貫通孔14の孔壁においては、アブソーバーのみが接触することになり、連結部材の棒状の軸部は貫通孔14の孔壁には直接に接触することはなく、すなわち、前記ヘッドシェルの本体には一切接触しない構造を有する。
前記ピックアップカートリッジ5は、一対の棒状の連結部材6を介して前記上下の振動吸収体にのみ軟着される状態となる。
すなわち、前記ピックアップカートリッジ5は、取り付け面である同ピックアップカートリッジの上平面の全面が前記ロアーアブソーバー3とのみ接した状態で、棒状の連結部材6とナット8により前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4にのみ軟着されている。
また、前記アッパーアブソーバー4の上部には、ピックアップカートリッジ5の姿勢をある程度制御するために、前記スペーサー2を介在してもよい。このスペーサーは、前記アッパーアブソーバー4の平面より小さいサイズで構成されているもので、前記アッパーアブソーバーの上平面全体を圧迫するものではない。このため、前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4が、ピックアップカートリッジ5から伝播する振動を吸収する際に起きるバイブレーションを阻害せず、ピックアップカートリッジ5から伝播する振動を上部に逃がし、前記ヘッドシェルの本体1に与える影響を最小限に止める。
なお、前記ピックアップカートリッジ5と前記ヘッドシェルの本体1を、前記アッパーアブソーバー3及び前記ロアーアブソーバー4を介して連結する棒状の連結部材6は、取り付け用のボルト、螺子又は棒状のビスなどでもよい。
また、連結部材6がこれらのボルト又は螺子等である場合には、全螺子・半螺子などを問わず前記連結部材6として使用してもよい。
次に前記連結部材6の構造について説明する。前記連結部材6の棒状からなる軸部は、前記ヘッドシェルの本体1に形成された前記貫通孔14の直径に対して小さい。また、棒状の連結部材6の頭部は、前記ヘッドシェルの本体1に形成された前記貫通孔14の直径に対してほぼ同じか若しくは小さい程度が、前記ピックアップカートリッジ5の軟着状態を形成するのに適しているが、前記貫通孔14の直径より大きくてもよい。
また、前記連結部材6の棒状からなる軸部は、前記ロアーアブソーバー3又は前記アッパーアブソーバー4のいずれか又は両方が、前記貫通孔14の孔を塞ぐように嵌め込まれるための凸部の中央部に形成された孔10を挿通する。こうして前記ヘッドシェルの本体に接触しないように前記連結部材6の棒状からなる軸部が挿通するため、前記ヘッドシェルの本体とピックアップカートリッジ5及び棒状の連結部材6は完全非接触である状態が保たれる。これは、前記スペーサー2を介在した場合も同じであり、前記スペーサー2が前記ヘッドシェルの本体と接触することもない。
次に、前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4について説明する。
前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4は、振動吸収体として機能する。これらの両アブソーバーは、流動性プラスチックで成形されていることを特徴とする。
ところで、前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4は、共振動を高レベルで吸収するように軟質でゼリー状の流動性合成樹脂として成形され、ヘッドシェル本体には軟着される。
前記流動性プラスチックである流動性合成樹脂は、例えば、加熱硬化型のシリコーン樹脂や、強粘着質のポリウレタン樹脂等から成形することができるが、それ以外の樹脂材、例えば、導電性を有するように加工されたエポキシ樹脂等を含む合成樹脂からも成形できる。軟質の程度は、ゼリー状又はゲル状程度が共振性に優れているが、トーンアーム及びピックアップカートリッジの種類によってレコード針に適切な針圧も異なるため、人肌程度の軟度にしてもよい。
前記ピックアップカートリッジ5は、一対の棒状の連結部材6に連結するのみであり、棒状の連結部材6は前述のように、軟質でゼリー状の前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4としか接触しないため、適度に動くように柔らかく保持される。
また、前記ピックアップカートリッジ5は、前記ロアーアブソーバーには接着又は固着されていない。このため、ピックアップカートリッジ5は可動性に優れ、振動がダイレクトにヘッドシェルに伝播するのを軽減する。
次に、前記ヘッドシェル本体1と前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4の軟着について、図3乃至図6に基づいて詳述する。
図4は本発明の実施形態に係るヘッドシェルの側面図であるが、ヘッドシェル本体に上下のアブソーバーを格納するための段部を設けた場合の状態における側面図である。図5はヘッドシェルの底面図である。
さらに、図6は図1に示したヘッドシェル本体の正面から見た断面図であるが、ヘッドシェル本体に上下のアブソーバーを格納するための段部を設けた場合の状態を示す図となっている。
図3に示すように、ヘッドシェル本体1の底面前部には、ロアーアブソーバー3を軟着するピックアップカートリッジの取り付け面11が設けられている。このピックアップカートリッジの取り付け面11に形成された前記ロアーアブソーバー3の軟着スペースは、前記ロアーアブソーバー3と均一のサイズとなっている。
なお、前記ピックアップカートリッジの取り付け面11に形成された前記ロアーアブソーバー3の軟着スペースは、前記ロアーアブソーバー3より大きいサイズであってもよい。
この点、前記ヘッドシェルの本体1は、ピックアップカートリッジ5の振動を完全に吸収するために、前記ピックアップカートリッジ本体の上面軟着面より大きなロアーアブソーバーを軟着させる。
すなわち、この前記ロアーアブソーバーを軟着させるため、前記ヘッドシェルの本体1が備える前記ピックアップカートリッジの取り付け面11には、まず、前記ロアーアブソーバー3が軟着され、同アブソーバー越しに前記ピックアップカートリッジ5が、前記ヘッドシェルの本体1には直接触れないように取り付けられ(軟着され)ることになる。
図6では、前記ヘッドシェルの本体1が、前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4を格納する上下それぞれの段部12を備える場合について示している。
なお、図6では、前記ヘッドシェルの本体1が備える上下の段部12に、前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4が格納されている状態を示す断面図であり、塗りつぶされている部分は、ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4を示すものである。
すなわち、前記ヘッドシェルの本体1が備える前記ピックアップカートリッジの取り付け面11には、前記ロアーアブソーバーを格納する段部12を備えるものでもよい。この場合においても、同段部は、段部内に前記一対の貫通孔14を備え、ピックアップカートリッジ本体の上面軟着面及び前記ロアーアブソーバーを完全にカバーし、かつ、前記ピックアップカートリッジ本体と完全に非接触である形状とする。
また、図6が示すように、前記ヘッドシェルの本体に上平面であって、前記アッパーアブソーバーが軟着する部分に、前記アッパーアブソーバーを格納する段部12を備えることもできる。この場合においても、同段部は、段部内に前記一対の貫通孔14を備え、前記アッパーアブソーバーを完全にカバーし、かつ、前記連結部材6とも完全に非接触である形状とする。
この場合においては、前記段部12に合わせて、前記ロアーアブソーバー3のヘッドシェル側の軟着面が接触する形でロアーアブソーバー3がヘッドシェルに格納される。また、前記アッパーアブソーバー4のヘッドシェル側の軟着面が接触する形でアッパーアブソーバー4がヘッドシェルに格納される。
そうすると、図4で示すように、前記段部12に前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4をそれぞれ格納した形で軟着すると、両アブソーバーを軟着してもヘッドシェルの本体の厚さから逸脱することはなく、アブソーバーとヘッドシェル本体の合算重量も軽く、薄型で十分な振動吸収能力を発揮できる。
なお、本発明に係るヘッドシェルでは、前記ロアーアブソーバー3及びアッパーアブソーバー4の2つのアブソーバーがヘッドシェル本体1をサンドイッチ状に挟み込む構造を採用している。このように2つのアブソーバーを上下に備えるため、それぞれのアブソーバーは単一の振動吸収体のみを備えた他のヘッドシェルの振動吸収体と比較して薄い形状であってもよい。
図5に示すように、前記ロアーアブソーバー3は、前記ピックアップカートリッジ5を十分にカバーする大きさにおいて成形されており、少なくとも前記ピックアップカートリッジ5の軟着面がロアーアブソーバーに接触した状態で軟着した状態ではみ出すことはない。
すなわち、前記ロアーアブソーバー3は、前記ピックアップカートリッジ5の上面軟着面の全面をカバーする形状及び大きさであって、その面積は前記ピックアップカートリッジ5の上面軟着面より大きいものである。なお、前記ピックアップカートリッジ5の上面軟着面と同一の形状・大きさであっても、ピックアップカートリッジ5の上面軟着面がロアーアブソーバー3とのみ接した状態であって、前記ヘッドシェル本体1と完全に非接触な状態であればよい。
図5及び図6で示すように、一対の前記連結部材6に使用されるナット8は、前記ピックアップカートリッジ5の両側面に形成された取り付け用ボルトが挿通するための取り付け用溝13に挿通された取り付け用軸部の先端と、ピックアップカートリッジ5の底面を支える状態で連結する。この取り付け方式では、前記ピックアップカートリッジ5が強固に固着されることはなく、わずかに遊びが生ずることから軟着状態が達成され、ターンテーブルが回転するときに発生する振動に対して、前記ピックアップカートリッジ5自体がクッション的役割を果たし、振動軽減を図る。
なお、前記溝13は、溝型でなく孔型のものであってもよい。
ところで、図4及び図5で示すように、ヘッドシェル本体1の後端部には、トーンアームと接続されペアリングされるプラグコネクタ9を備える。、このプラグコネクタ9は、ヘッドシェル本体1の後端壁に設けられた貫通孔に嵌合することにより取り付けられる。
次に、図6で示すように、前記アッパーアブソーバー3及びロアーアブソーバー4が、それぞれ一対の棒状の連結部材6の軸部挿通用の孔14に装填されるために形成された凸部状の突起10は、それぞれヘッドシェル本体に形成された貫通孔14に上下相対するように装填される。この際、ロアーアブソーバー3の突起先端の平面と、アッパーアブソーバー4の突起先端平面は、貫通孔14の内部で接触してもいるが、わずかに非接触であってもよい。
すなわち、図6で示すように、上下のアブソーバーが備える突起部10の中心に棒状の連結部材6の軸部が挿通するため、ヘッドシェル本体に形成された貫通孔14の孔壁においては、アブソーバーのみが接触することになり、前記ピックアップカートリッジ5及び棒状の連結部材6は、ヘッドシェル本体1に対して完全に非接触となる。
ところで、前記アッパーアブソーバー3及びロアーアブソーバー4が、それぞれ一対の棒状の連結部材6の軸部挿通用の貫通孔14に装填されるために形成された凸部状の突起10は、前記アッパーアブソーバー3又はロアーアブソーバー4のいずれか一方のみが備えるものであってもよい。ただし、いずれか一方の突起が前記貫通孔14の孔壁の全部又はほとんどと接触することにより、前記それぞれ一対の棒状の連結部材6の軸部が貫通孔14の孔壁に直接接触しない状態が達成されなければならない。
また、図6でも示すように、スペーサー2を使用した場合であっても、スペーサーが前記アッパーアブソーバー4より小さい面積のサイズであり、前記アッパーアブソーバー4とのみ接触しているため、前記ピックアップカートリッジ5及び棒状の連結部材のヘッドシェル本体1に対する非接触性が確保される。
ここで、本発明による上記各実施の形態の効果について実験結果を参照して説明する。
参照する図7は、ピックアップカートリッジを固着化したヘッドシェルとピックアップカートリッジを軟着化したヘッドシェル本体をレコードプレーヤーのトーンアームに装着し、電気的接続を行った後に、実際にレコード針がレコードに刻まれた音溝をトレースした場合の比較波形図である。
なお、本実験に使用したトーンアームは標準的なものであり、後部に調整式のバランスウェイトを備え、ベアリングとピポットによる回転保持方式を採用したものである。
人間が感覚的に聴こえる音は約20~2万ヘルツであり、中でも8000ヘルツ以上の高周波音は、脳を活性化させ、癒し効果が高いと言われている。一般的に癒し効果があると いわれるクラシック音楽、とりわけピアノ協奏曲には、この8000ヘルツ以上の 高周波音が多く含まれている。このような高周波音は、音をクリーンにして済んだ透明感を与える音域といわれる。
また、一般にレコードによる音再生は、CDによる音再生に比べて倍音効果が高いともいわれている。
その一方で、レコードプレーヤーのターンテーブルなどから発する振動や、レコードプレーヤーのトーンアーム嵌合部のがたつきなどから派生する振動及びそれらの共振がレコードプレーヤーに影響を与えると、音の波形が歪み、実音の音像とは差異が生ずるために、特に高周波音については、実音を忠実に再現できないといわれている。
図7で示す波形図は、このような音の波形が歪み、特に高周波音については、実音の忠実な再現性の観点からヘッドシェルの性能を比較するものである。
実験においては、同一のレコードプレーヤー及び、同一のオーディオユニットを使用している。
この実験において、比較対象の一つは、従来製品であるヘッドシェルをトーンアームに装着してレコードをトレースしたのものである。この従来製品であるヘッドシェルは、ヘッドシェルに振動吸収体を固着して一体的に成形したものであり、ピックアップカートリッジも完全に固着されている。
また、取り付けボルト方式でピックアップカートリッジを固定するが、ボルトの頭部とヘッドシェル本体の貫通孔及び同ヘッドシェル本体の上平面の一部が接触しているものである。
一方のヘッドシェルは本発明の実施家態様に即した試作品を使用した。
実験に使用した楽曲は、レコード20AC 1551…シューマン/ピアノ協奏曲を採用したものである。楽曲の冒頭では、管楽器及び弦楽器のオーケストラ全体が奏でる和音群とピアノの鮮烈な高音域の和音が合奏されている。
実験では、同曲の冒頭箇所を抜粋して、両ヘッドシェルをそれぞれ交互に装着したレコードプレーヤー及びオーディオユニットによりレコード再生を行い、波形測定装置によりそれらの波形データを採取した。
図7に示す波形図は、同図中の上部に表示される波形図が、前記従来製品を使用してレコードを再生した場合における同楽曲の冒頭部分を採取した波形である。
一方、同図中の下部に表示される波形図が、本発明の実施家態様に即した試作品を使用してレコードを再生した場合における同楽曲の冒頭部分を採取した波形である。
まず、同波形図は、左から右にかけて楽曲の音の進行を示すものである。
両方の波形を比較すると、曲の最初の導入部分において、確かな相違が見られる。まず曲が開始される際の最初の和音に相当する波形について説明する。
同図下部の波形において、左側に点線で示す部分の枠内においては、最初の和音に相当する波形の左先端部分で波形の幅が狭く、ブレがない。これに対して、同図上部の波形では、これに相当する和音の波形の幅が広く、これは実音の和音に対して余剰な音、不要な音が混ざり合っていることがわかる。これはいわゆるレコードのレコードプレーヤーのターンテーブルなどから発する振動や、レコードプレーヤーのトーンアーム嵌合部のがたつきなどから派生する振動及びそれらの共振から、ヘッドシェルを通じて不要な音(ノイズ)を作出する電気信号がトーンアームに伝播してしまっているためと推認される。
一方、本発明の試作品を使用した場合の音(下部波形)は、明らかに従来製品とは異なり、導入部の和音に余計なノイズを示す波形は、ほとんど見られない。
さらに、同図下部波形の右部分を囲む点線部の枠内と、同図上部の波形における相当箇所の波形を比較する。
この部分の音素は、楽曲中のピアノが奏する高音域の音素部分であるが、同図上部の波形は平坦な波形を示している。
これに対して、同図下部波形の右点線部の枠内が示す波形は、文字通り波打つような波形を示している。これは音響学と音楽理論に基づいて検討すると、いわゆる倍音効果を伴った音が忠実に再現されているためと推認される。すなわち、音楽理論は良い音楽をつくるために体系付けられた経験則であり、この理論においては、高周波音又は高周波音素を組み合わせた和音は、倍音成分を多く含み、音をクリーンにして済んだ透明感を与える音域といわれ、ハイパーソニック・エフェクトを達成する。
この点、同図下部波形の右点線部の枠内が示す波形は、まさしく繊細な倍音エフェクトが達成されていることを示唆している。これは、レコードのレコードプレーヤーのターンテーブルなどから発する振動のみならず、レコードの表面の音溝の微細な凹凸にアームが振られてしまうことから生ずる共振を高い吸収力で押さえているからこそ達成しうる波形である。
一方、同図上部の波形が示すように、ヘッドシェルに振動吸収体を固着して一体的に成形され、ピックアップカートリッジも完全に固定されている従来品では、これらの高周波音の再生を阻害する振動・共振の影響を受けてしまい、再生音がクリーンな状態にならず、よって、倍音効果は阻害され、ハイパーソニック・エフェクトも達成しえなかったものと推認されるべきものである。
このように、一般にピアノで演奏されたクラシック曲では約10000ヘルツを超える 高周波帯が多様されるが、ヘッドシェルに振動吸収体を固着して一体的に成形され、ピックアップカートリッジも完全に固定されている従来品では、十分な音素再現レベルが得られず、ハイパーソニック・エフェクトは達成されないのに対し、本発明では明らかに、より忠実に音素・音高を再現していることがわかる。
すなわち、本発明にかかるヘッドシェルにあっては、ヘッドシェルは、上下のアブソーバーにサンドイッチ状に挟まれた状態となり、ピックアップカートリッジを軟着する一対のボルトは、その軸部のみならず頭部においてもヘッドシェルが備える一対の貫通孔の直径に満たないため、直接ヘッドシェル本体と接触しない。さらに、下部アブソーバーはヘッドシェルと固着一体化されていないため、ピックアップカートリッジとヘッドシェル取り付け面の間にあってもほとんど圧迫されることがない。
ところで、同ボルトがヘッドシェル本体と接触しないことは、ピックアップカートリッジの動きの軽さに影響する。すなわち、ボルトの軸部及び頭部が硬いヘッドシェルの本体から自由であるため、ピックアップカートリッジがヘッドシェル及びトーンアームの束縛から解放され、適度に動けるように保持される。
このため、前記アブソーバーは、ターンテーブルが回転するときに発生する振動を極めて高度に吸収することができ、その一方で、トーンアーム嵌合部のがたつき等により生ずる振動や、トーンアームの材質や形状を要因として発生する共振動などがヘッドシェルを通じてピックアップカートリッジに伝播されることを防止できる。
こうして、ピックアップカートリッジとヘッドシェルとの間の振動だけではなく、トーンアームからの振動の伝達も抑制され、レコード盤に記録された録音信号から高音質の音素を再現できる。
前記ヘッドシェルに取り付けるアブソーバーは、柔軟な樹脂材料であり、たとえば流動性プラスチック素材を採用している。このアブソーバーはヘッドシェルに対して別部品となる関係にあり、簡易に着脱可能である。また、ウレタン製のように一般洗剤を使用すると機能が損なわれたり、洗浄すれば急速に劣化するようなものではなく、通常の家庭で洗浄して再使用できる。また、性能が劣化した場合は、アブソーバーのみ交換すればよいから経済的である。
さらに、このアブソーバーはトーンアームからの振動を効率よく吸収、消滅させるため、ピックアップカートリッジに振動が伝わるのを防止する。
前記ヘッドシェルは、その本体には高剛性高分子複合材を調査高圧化で一体成型した導電性を有する特殊プラスチックを採用する。これにより、ターンテーブルが回転するときに発生する振動に起因して生ずる静電気、及びレコードの溝をトレースする際に摩擦によって発電される静電気で、アブソーバーに吸収されたものが滞留することを防止できる。すなわち、軟着アブソーバーと協働して、振動を劇的に軽減し、静電気による弊害を除去することができる。また、トーンアーム嵌合部のがたつき等により生ずる振動から生ずる静電気がヘッドシェル本体の表面に滞留することを防ぐことができる。
こうして、ピックアップカートリッジとヘッドシェルとの間の振動だけではなく、トーンアームからの振動の伝達も抑制され、ピックアップカートリッジはレコードの溝の運動に対して柔軟にトレースされ、ダイナミクスの大きい部分でも反発力を吸収してスムーズにトレースできる。その結果、レコード盤に記録された録音信号から高音質の音素を再現できる。
<総括>
本実施形態に係るヘッドシェルによれば、例えば以下の効果が達成される。
本発明の実施の形態によれば、(1)トーンアームから伝わる振動をカットし、(2)ピックアップカートリッジの共振を吸収し、(3)レコードの音溝の追従性を向上し、(4)ターンテーブルからの振動及びレコード針の上下、左右の動きに対する反発力を吸収し、(4)レコード溝底辺のいわゆるスクラッチノイズを抑制し、(5)ヘッドシェルに作用する静電気による悪影響を除去することにより、よって、ダイナミクスが激しい音源に柔軟に対応し、レコード盤に記録された録音信号から高音質の音素を再現できる。これにより音質が改善され、楽器の分離感が向上する。
<変形例>
次に、本実施形態に係る変形例について説明する。
図8に示すように、本発明にかかるヘッドシェルにあっては、前記ヘッドシェルは、ロアーアブソーバー3に軟着されるピックアップカートリッジ5の上面軟着面と、前記ロアーアブソーバーの間に中間プレート15を介在させてもよい。
この場合、前記ヘッドシェル及び前記ロアーアブソーバーのサイズに対して、前記ピックアップカートリッジの上面軟着面が適正な軟着の程度を超える場合がある。例えば、前記ヘッドシェルに組み合わせて使用をするピックアップカートリッジの上平面が、市販のピックアップカートリッジの平均的サイズよりも面積が小さいものである場合には、前記ロアーアブソーバー3との軟着において、必要以上に揺れてしまう場合がある。
このようなレコードの溝に針を置いて再生する場合に安定さを欠く場合に、中間プレート15が軟着を安定させる。
また、前記中間プレート15は、ピックアップカートリッジの機能部品における設計様式が製品ごとに差があるため、製品によっては適正な針圧の差(一般に、ムービングマグネット形式では針圧1.5g~2gであるのに対し、ムービングコイル形式では針圧3g~3.5gが適正とされている。)の射程内でピックアップカートリッジが軟着されることが望ましい場合がある。このような場合において、前記中間プレート15をピックアップカートリッジと前記ロアーアブソーバーとの間に介在させることにより、ピックアップカートリッジの安定が増すことで、前記ロアーアブソーバーの軟度と各種ピックアップカートリッジの針圧を調整する役割も期待できる。
すなわち、前記中間プレートは硬質のプラスチック系樹脂で成形された板状のものである。また、その形状及び大きさは、一般に市販されている平均的なピックアップカートリッジの上平面の形状及び大きさと同じ程度のものであって、前記ロアーアブソーバーに接触面が完全にカバーされる。
ただし、前記中間プレート15が接触するのは、前記連結部材6及び前記ピックアップカートリッジ5の上面接触面と、前記ロアーアブソーバー3のみである。
したがって、中間プレート15を介在させても、前記ヘッドシェルの本体1が直接接触するのは、前記ロアーアブソーバー3及び前記アッパーアブソーバー4のみであることには変わりなく、前記ヘッドシェルの本体1と前記ピックアップカートリッジ5の非接触性が担保されることには変わりがない。
なお、本発明の好適な実施の形態により、特定の具体例を示して本発明を説明したが、 特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更を加えることができることは明らかである。
すなわち、具体例の詳細及び添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
1 ヘッドシェルの本体
2 スペーサー
3 ロアーアブソーバー
4 アッパーアブソーバー
5 ピックアップカートリッジ
6 連結部材
8 ナット
9 コネクタプラグ
10 孔
11 取り付け面
12 段部
13 溝
14 貫通孔
15 中間プレート

Claims (4)

  1. ピックアップカートリッジが取り付けられる取付け面と、前記取付け面と対向する非取付け面とを有するヘッドシェル本体と、
    前記ヘッドシェル本体の前記非取り付け面の上面側に位置するアッパーアブソーバーと、
    前記ヘッドシェル本体の取り付け面と前記ピックアップカートリッジのとの間に位置するロアーアブソーバーと、
    前記ピックアップカートリッジ、前記ヘッドシェル本体の取付け面と非取り付け面、前記アッパーアブソーバー及び前記ロアーアブソーバーにそれぞれ設けられた一対の貫通孔に挿通され、これらを連結する棒状の連結部材とを備え、
    前記ヘッドシェル本体の取付け面と非取り付け面に設けられた一対の貫通孔の直径は前記連結部材の直径より大きく、前記連結部材とは非接触であることを特徴とするヘッドシェル。
  2. 前記ロアーアブソーバーに設けられた一対の貫通孔の直径は前記連結部材の直径と実質的に等しいことを特徴とする請求項1に記載のヘッドシェル。
  3. 前記アッパーアブソーバー及び/又は前記ロアーアブソーバーは、ゼリー状又はゲル状の流動性プラスチックであることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドシェル。
  4. 前記ヘッドシェルは、本体が高剛性高分子複合材を超高圧化で一体成型した導電性を有する特殊プラスチックであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッドシェル。
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