JP7079146B2 - 立体表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、立体像を表示する立体表示装置、及び空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置(空中立体表示装置ともいう)に関する。
従来、様々な角度から立体像を見ることができる立体表示技術として、例えば、インテグラルイメージング技術(インテグラル・フォトグラフィ技術とも言う)が知られている。インテグラルイメージング技術は、フラットパネルディスプレイとレンズアレイとを組み合わせた構成であり、フラットパネルディスプレイの各ピクセルから発せられた光を、レンズにより偏向することで、水平視差と、垂直視差とを生じさせている(例えば、非特許文献1参照)。
また、立体表示の精細性と画像の解像度を両立する事を目的として、複数のプロジェクタとレンズアレイを組み合わせた構成(マルチプロジェクタ方式)も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特殊な反射光学素子を使って、空中に立体像を表示させる技術が提案されており、例えば、2面コーナーリフレクタアレイ(Dihedral Corner Reflector Array:DCRA)と言う反射光学素子を用いているものがある(例えば、特許文献2参照)。この技術では、対象物の上にDCRAを配置することで、DCRAの上部空間に、対象物を、空中に浮遊している様に表示させることができる。
特開2003-279894(2003年10月2日公開) WO2010-131622(2010年11月18日公開)
高木康博、「3Dディスプレイ技術:裸眼からホログラフィーまで」、ディスプレイ技術年鑑2012、日経BP社
しかしながら、例えば、医師が手術の検討の為に、患者の心臓等の臓器を原寸大(実物大)で、高精度及び高解像度の立体像を見る様なシチュエーションを想定すると、従来のインテグラルイメージング技術では、非常に高解像度(例えば、4K×2K以上の解像度)な中小型のフラットパネルディスプレイを用いなければならない。高解像度な中小型のフラットパネルディスプレイの場合、各画素のサイズが小さくなり、各画素に表示される画像が暗くなってしまうという問題がある。
ここで、立体像の精度とは、対象物を表示する際に、異なる角度からの表示を、どれだけ多く表示できるかを意味し、立体像の解像度とは、対象物をどれだけ細かく表示できるかを意味している。
また、従来のマルチプロジェクタ方式は、高解像度と高輝度を両立させる事が出来るが、小型化が難しく、上述したような患者の心臓等の臓器を原寸大(実物大)で見る必要がある場合などのように、比較的小さな立体像を見る用途には向かない。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、比較的小さな対象物の、高精度の立体像を、高解像度で、しかも明るく表示することができる立体表示装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る立体表示装置は、複数のマイクロプロジェクタと、光学部材とを含む立体表示装置であって、上記複数のマイクロプロジェクタの各々は、表示素子と、上記表示素子が表示する表示像を、上記光学部材に向けて、投映する投映光学素子とを含み、上記表示素子は、駆動回路基板と、上記駆動回路基板の一方側の面に形成された複数のマイクロ発光素子とを含む。
上記構成によれば、比較的小さな対象物の、高精度の立体像を、高解像度で、しかも明るく表示することができる立体表示装置を実現できる。
比較的小さな対象物の、高精度の立体像を、高解像度で、しかも明るく表示することができる立体表示装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る立体表示装置の全体構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態1に係る立体表示装置の表示部の正面図である。 本発明の実施形態1に係る立体表示装置の表示部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る立体表示装置の投映像の平面図である。 本発明の実施形態1に係る立体表示装置の視領域を説明する図である。 本発明の実施形態1に係る立体表示装置の表示部に備えられた表示素子の断面図である。 収束部としてのマイクロレンズを備えていない立体表示装置の発光強度分布と、収束部としてのマイクロレンズを備えている立体表示装置の発光強度分布とを示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る立体表示装置の表示部の構成を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の実施形態3に係る立体表示装置の投映像の平面図である。 本発明の実施形態4に係る立体表示装置の表示部に備えられた表示素子の断面図である。 本発明の実施形態5に係る立体表示装置の表示部に備えられた表示素子の断面図である。 本発明の実施形態6に係る空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態7に係る空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態8に係る空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態8に係る空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の一部分を示す拡大図である。
本発明の実施の形態について図1から図15に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1から図7に基づいて説明する。
(立体表示装置31の全体構成について)
図1は、立体表示装置31の全体構成を模式的に示す図である。図1に示すように、立体表示装置31は、表示部26と、駆動回路27と、データ処理ユニット28と、画像データ格納部29とを含む。なお、画像データ格納部29は、必要に応じて備えればよく、画像データを立体表示装置31内に格納しておく必要がない場合などには、備えなくてもよい。
データ処理ユニット28は、データ処理ユニット28に有線接続又は無線接続された外部の画像サーバ等の外部システム30から画像データを取得する。また、データ処理ユニット28は、例えば、コンピュータグラフィック技術により画像データを生成可能に構成されていてもよい。
データ処理ユニット28により生成された画像データ又は、データ処理ユニット28が外部システム30から取得した画像データが、物体を複数の互いに異なる方向から表したイメージデータである3D画像データである場合は、データ処理ユニット28は、この3D画像データを駆動回路27にそのまま送る。一方、データ処理ユニット28が外部システム30から取得した画像データが、3D画像データでない場合は、データ処理ユニット28は、取得した画像データに基づいて、3D画像データを生成して駆動回路27に送る。
なお、データ処理ユニット28が外部システム30から取得した画像データは、画像データ格納部29に格納されてもよく、図1中において点線で示すように、必要に応じて、データ処理ユニット28は、画像データ格納部29に格納された画像データを取り出してもよい。
駆動回路27は、データ処理ユニット28からの3D画像データに基づいて、表示部26の各画素に発光量を伝達することで、表示部26を発光駆動させ、立体像を表示させる。
なお、駆動回路27及びデータ処理ユニット28は、公知の種々の技術を用いて構成することができるものであるため、本実施形態では、表示部26について主に説明する。
(表示部26の構成について)
表示部26は、1枚のマイクロレンズアレイMLAと、複数のマイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<4、4>(本実施形態においては16個)とを含む。なお、MP<a、b>(a及びbは1以上の自然数)という表記は、複数の同一マイクロプロジェクタを区別するための表記である。
マイクロレンズアレイMLAには、マイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>(本実施形態においては1536個)が2次元アレイ状に配置されている。なお、ML<i、j>(i及びjは1以上の自然数)という表記は、複数の同一マイクロレンズを区別するための表記である。
本実施形態においては、説明の便宜上、表示部26が、16個のマイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<4、4>と、1536個のマイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>とを備えた場合を、一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、マイクロプロジェクタMP<a、b>の数やマイクロレンズML<i、j>の数は、求められる表示部の仕様に合わせて適宜決めることができるのは言うまでもない。
投映領域PA<1、1>は、マイクロプロジェクタMP<1、1>の投映領域であり、投映領域PA<1、2>は、マイクロプロジェクタMP<1、2>の投映領域であり、投映領域PA<1、3>は、マイクロプロジェクタMP<1、3>の投映領域であり、投映領域PA<1、4>は、マイクロプロジェクタMP<1、4>の投映領域である。図1に図示しているように、各マイクロプロジェクタMP<a、b>の投映領域PA<a、b>は、マイクロレンズアレイMLAと重畳する領域である。なお、PA<a、b>(a及びbは1以上の自然数)という表記は、複数の投映領域を区別するための表記である。
図2は、立体表示装置31の表示部26の正面図である。
図示しているように、4行4列に配置された計16台のマイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<4、4>の投映領域PA<1、1>~PA<4、4>がマイクロレンズアレイMLAと重畳している。本実施形態においては、計16台のマイクロプロジェクタを4行4列に配置した場合を一例に挙げて説明するが、マイクロプロジェクタの数や配置パターンはこれに限定されることなく、適宜決定することができる。
また、本実施形態においては、マイクロレンズアレイMLAが、1536個のマイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>を備えている場合、すなわち、各マイクロプロジェクタの各投映領域当たり、96個のマイクロレンズが備えられた場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、マイクロレンズの総数は、数十個から数千個まで、適宜選択することができ、各マイクロプロジェクタの各投映領域当たりのマイクロレンズの数も適宜選択することができる。
図3は、図2に示したマイクロレンズアレイMLAとマイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<4、4>の配置を説明する断面図である。なお、図3においては、マイクロプロジェクタMP<1、1>及びマイクロプロジェクタMP<2、1>のみを図示し、その他のマイクロプロジェクタの図示は省略した。
図示しているマイクロプロジェクタMP<1、1>及びマイクロプロジェクタMP<2、1>を含む16個のマイクロプロジェクタは、同一構成及び同一配置であるため、ここでは、マイクロプロジェクタMP<1、1>の構成及び配置についてのみ説明する。
マイクロプロジェクタMP<1、1>は、表示素子DE<1、1>と、表示素子DE<1、1>が表示する表示像を投映する投映光学素子PO<1、1>とを備えている。表示素子DE<1、1>が表示する表示像を、投映光学素子PO<1、1>によって、投映面PP上に結像する。ここで、表示素子DE<1、1>と投映光学素子PO<1、1>の光学的中心との間の距離を表示素子距離Ldとし、投映光学素子PO<1、1>の光学的中心と投映面PPとの間の距離を投映距離Lpとし、投映光学素子PO<1、1>の焦点距離をfpとすると、1/Ld+1/Lp=1/fpの関係を満たすように、表示素子DE<1、1>及び投映光学素子PO<1、1>が配置されている。なお、PO<a、b>(a及びbは1以上の自然数)という表記は、複数の同一投映光学素子を区別するための表記であり、DE<a、b>(a及びbは1以上の自然数)という表記は、複数の同一表示素子を区別するための表記である。図3では投映光学素子PO<a、b>として、単純な凸レンズを例示しているが、複数枚のレンズからなる複合レンズであっても良いし、反射鏡よりなる投映光学素子であっても良い。
投映面PP上には、表示素子DE<1、1>が表示する表示像が、(Lp/Ld)倍に拡大された実像として投映される。この拡大倍率が大きい程、立体像は大きく表示されるため、解像度が確保される範囲で、拡大倍率は大きいことが好ましい。拡大倍率を大きくする事で、マイクロプロジェクタを小さく出来れば、マイクロプロジェクタの製造コストを低減できる為である。拡大倍率は1倍以上であることが好ましく、2倍以上であることが更に好ましい。なお、投影面PPとマイクロレンズアレイMLAとの間の距離は、マイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>の焦点距離fmと等しく設定されている。
マイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<4、4>の各々の投映光学素子PO<1、1>~PO<4、4>は、表示素子DE<1、1>~DE<4、4>の表示像をマイクロレンズアレイMLAに向けて投映する。
図4は、立体表示装置31の表示部26に備えられた表示素子DE<1、1>が表示する表示像が投映面PP上に投映結像された像と、マイクロレンズアレイMLAとを示した模式図である。
マイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>の各々には、8行8列の計64個の投映像PX<s、t>が対応している。例えば、図示しているように、マイクロレンズML<1、1>には、投映像PX<1、1>~PX<8、8>が対応しており、投映像PX<1、1>~PX<8、8>には、表示素子DE<a、b>上の1個の画素領域が対応している。投映像PX<s、t>は、表示素子DE<a、b>上の画素、すなわち、表示素子DE<a、b>が表示する表示像の投映光学素子PO<a、b>による投影像である。なお、PX<s、t>(s及びtは1以上の自然数)という表記は、複数の投映像を区別するための表記である。
詳しくは後述するが、マイクロレンズML<1、1>~ML<48、32>の各々に、64個の投映像PX<s、t>が対応していることは、或る対象物を、64個の異なる方向から見た像に対応している。以下では、各マイクロレンズML<i、j>に対応する表示素子DE<a、b>の画素数をNで表す。したがって、本実施形態においては、N=64であるが、これに限定されることはなく、各マイクロレンズML<i、j>に対応する表示素子DE<a、b>の画素数は、立体像の精度に応じて適宜選択することができる。なお、より高精度の立体像を表示するためには、各マイクロレンズML<i、j>に対応する表示素子DE<a、b>の画素数を増やす必要がある。本実施形態においては、立体表示装置31がフルカラー表示に対応しているので、表示素子DE<a、b>の各画素は、赤色、青色及び緑色を発するサブ画素を含み、各画素の半分を緑色サブ画素に当て、各画素の残りの半分を、赤色と青色サブ画素に当てる場合を例示しているが、各画素の構成はこれに限定されることはない。
図4に図示されているように、隣接するマイクロレンズML<i、j>間、すなわち、マイクロレンズML<1、1>とマイクロレンズML<2、1>との間、マイクロレンズML<1、1>とマイクロレンズML<1、2>との間及びマイクロレンズML<1、1>とマイクロレンズML<2、2>との間には、各マイクロレンズML<i、j>に対応する64個の投映像PX<s、t>群同士が連続しないように、図中X方向及び図中Y方向に幅Aを有するバッファ領域BAを設けることが好ましい。
このようにバッファ領域BAを設けるのは、各マイクロレンズML<i、j>の端部では、レンズの加工精度が落ち、表示精度の低下が生じる場合が有り、このような表示精度の悪化を避けるためである。また、このようなバッファ領域BAを設けることで、マイクロプロジェクタMP<a、b>の投映領域PA<a、b>同士をオーバラップさせずに、マイクロプロジェクタMP<a、b>を配置することが容易となる。本実施形態においては、図中X方向及び図中Y方向に同じ幅Aを有するバッファ領域BAを設けた場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、図中X方向及び図中Y方向において異なる幅を有するバッファ領域BAを設けてもよい。
投映面PP上での隣接する投映像PX<s、t>間の距離は、表示素子DE<a、b>上の隣接する画素間距離の(Lp/Ld)倍となっている。また、投映面PP上でのバッファ領域BAの幅Aに対応するように、各表示素子DE<a、b>にはその幅が(A・Ld/Lp)である非発光領域であるバッファ領域BA’が設けられている。
図5は、図4に図示した表示部26のA-A’線の断面図であり、投映面PP上に結像された表示素子DE<a、b>の投映像PX<s、t>とマイクロレンズML<i、j>の関係を示している。
図示しているように、投影面PPとマイクロレンズアレイMLAとの間の距離は、マイクロレンズML<i、j>の焦点距離fmと等しく設定されている。したがって、投映像PX<s、t>が発する光は、マイクロレンズML<i、j>によって集光され、マイクロレンズML<i、j>を透過すると、互いに平行な光として、発散すること無く、一定方向に放射される。なお、投映像PX<s、t>が発する光の進行方向は次のように計算できる。マイクロレンズML<i、j>の光軸OAMLと、投映面PPとの交点を原点Oとして、投映像PX<s、t>の座標を(Xs,Yt)とすると、投映像PX<s、t>が発する光は、マイクロレンズML<i、j>の光軸OAMLに対して、X方向にθx、Y方向にθyに進む。ここで、tanθx=-Xs/fm、tanθy=-Yt/fmである。
このように、立体表示装置31の表示部26では、マイクロレンズML<i、j>の各々が、投映像PX<s、t>に対応する、互いに異なる方向に向けて光を放出する。この光を放出する領域全体が観察者PEの視領域VRとなる。図示しているように、観察者PEが、表示部26を見る方向を変えると、見える投映像PX<s、t>が変わる。このため、投映像PX<s、t>がそれぞれ対応する方向から見た対象物の光信号を正しく表示することにより、観察者PEは視点を変えることで、自然な立体像を認識することができる。
(表示素子DE<a、b>の構成について)
図6の(a)は、図4に図示した表示部26のA-A’線に対応する部分の表示素子DE<1、1>の一部を示す断面図であり、図6の(b)は、表示素子DE<1、1>における共通接続領域CCRと、ダミー領域DRと、外周部ERを示す断面図である。
図6の(a)に図示するように、表示素子DE<1、1>の画素領域GRには、複数の画素がアレイ状に配置されており、各画素は、一つの青色サブ画素BSUBと、一つの赤色サブ画素RSUBと、一つの緑色サブ画素GSUBとを含む(図4参照)。青色サブ画素BSUBからは青色光(例えばピーク波長460nm±15nm)が、赤色サブ画素RSUBからは赤色光(例えばピーク波長630nm±15nm)が、緑色サブ画素GSUBからは緑色光(例えばピーク波長520nm±15nm)が、駆動回路27からの各画素の発光量データ、すなわち、各サブ画素の階調データに応じて、それぞれ発せられ、各サブ画素の発光量を調整することで、各画素は様々な色の光を発することができる。
尚、表示素子DE<a、b>の解像度を高めながら、製造コストを低減する為には、画素サイズは小さい事が好ましく、画素の大きさは60μm以下であってもよく、好ましくは20μm以下、更に好ましくは10μm以下であってもよい。サブ画素の最大長、従って、マイクロ発光素子の最大長も同様である。
図6の(b)に図示するように、表示素子DE<1、1>は、画素領域GRとともに、共通接続領域CCRと、ダミー領域DRと、外周部ERとを含む。
図6の(a)及び図6の(b)に図示するように、一つの赤色サブ画素RSUBは、一つのマイクロLED素子60R(マイクロ発光素子)を含み、一つの青色サブ画素BSUBは、一つのマイクロLED素子60B(マイクロ発光素子)を含み、一つの緑色サブ画素GSUBは、一つのマイクロLED素子60G(マイクロ発光素子)を含む。各サブ画素に含まれるマイクロ発光素子の数は複数でも構わない。
なお、マイクロLED素子60Rは、赤色サブ画素RSUBに配置された青色光を発するマイクロLED素子であり、マイクロLED素子60Bは、青色サブ画素BSUBに配置された青色光を発するマイクロLED素子であり、マイクロLED素子60Gは、緑色サブ画素GSUBに配置された青色光を発するマイクロLED素子であるので、マイクロLED素子60R、マイクロLED素子60B及びマイクロLED素子60Gは同一構造を有する。また、図6では、赤色サブ画素RSUBと緑色サブ画素GSUBについては、波長変換層を使用する構成を例示しているが、青色サブ画素BSUBの様に、赤色サブ画素RSUBが赤色を発光するマイクロLED素子を有する構成であっても良いし、緑色サブ画素GSUBが緑色を発光するマイクロLED素子を有する構成であっても良い。
本実施形態においては、赤色サブ画素RSUB、青色サブ画素BSUB及び緑色サブ画素GSUBを、図4及び図6に図示するような形状としたが、これに限定されることはなく、各色サブ画素の形状は、長方形を平行に並べるパターンでも良く、各色サブ画素に必要な大きさや、用途によって適宜、変更できる。また、その形状は矩形に限定されない。
更に、必要に応じて、黄色等、他の色のサブ画素を加えることも可能であるし、立体表示装置をフルカラー表示に対応させる必要がない場合には、各画素をサブ画素1種または2種のみで構成することも可能である。
図6に図示しているように、青色光を発するマイクロLED素子である、マイクロLED素子60R、マイクロLED素子60B及びマイクロLED素子60Gの各々は、N側層11、発光層12及びP側層13を含む窒化物半導体層14と、P電極19Pと、共通N電極56とを備えており、光射出方向側に共通N電極56を、駆動回路基板50側にP電極19Pを配置している。なお、本実施形態においては、各画素の半分を緑色サブ画素GSUBに当て、各画素の残りの半分を、赤色サブ画素RSUBと青色サブ画素BSUBに当てているので、マイクロLED素子60Gのサイズが最も大きく、マイクロLED素子60R及びマイクロLED素子60Bのサイズは同じで、マイクロLED素子60Gのサイズより小さい。
P電極19Pは、駆動回路基板50上のP側電極51に接続され、共通N電極56は、図6の(b)に図示する共通接続領域CCRにおいて、プラグ55を介して、駆動回路基板50上のN側電極52に接続されており、マイクロLED素子60R・60B・60Gはそれぞれ対応するP側電極51から電流が供給され、発光する。
光射出方向は、駆動回路基板50と反対の方向であり、共通N電極56側である。マイクロLED素子60R・60B・60Gは画素分離溝15によって、個別に分割されており、画素分離溝15は埋め込み材20によって、埋められている。
駆動回路基板50の画素領域GRには、各画素の駆動回路が配置され、駆動回路基板50の主にダミー領域DRには、行選択回路、列信号出力回路、画像処理回路、入出力回路等が配置されている。駆動回路基板50上のダミー電極53は、窒化物半導体層14を固定すると共に、これらの回路を遮光するために配置されている。なお、ダミー領域DRは、表示素子DE<1、1>の画素領域GR、共通接続領域CCR、外周部ER以外の領域である。
図6の(b)に図示するように、共通接続領域CCR及びダミー領域DRには窒化物半導体層14配置されているが、窒化物半導体層14は、発光せず、表面の平坦性を確保するために配置されている。駆動回路基板50の出来るだけ広い面積の平坦性を確保する事で、波長変換層やマイクロレンズの形成が容易となる。例えば、ダミー領域DRに窒化物半導体層14が配置されないと、画素領域GRの近傍に数μmの高さの段差が生じ、波長変換層やマイクロレンズを形成する為の樹脂を塗布する際にストリエーションが生じ、画素領域に均一な厚さの波長変換層やマイクロレンズを形成できなくなると言う問題が生じる。
外周部ERは、表示素子DE<1、1>の外縁を規定し、表示素子DE<1、1>を個片に切り離すための切断領域や、ワイヤーボンドパッド等の外部回路との接続部である外部接続電極54を含む。なお、外周部ERでは、窒化物半導体層14は除去されている。
また、図6の(a)に図示するように、画素領域GR間には、非発光領域であるバッファ領域BA’が設けられており、バッファ領域BA’には窒化物半導体層14と、ダミーP電極19Dと、共通N電極56と、P側電極51とが備えられており、これらを覆うように、遮光部材である平坦部24が備えられている。
また、図6の(a)に図示するように、画素領域GR間には、非発光領域であるバッファ領域BA’が設けられている。図6(a)ではバッファ領域BA’には、マイクロLED素子(マイクロ発光素子)60R、60G,60Bと同じ構造の、窒化物半導体層14と、ダミーP電極19Dと、共通N電極56と、P側電極51とが備えられており、これらを覆うように、遮光部材である平坦部24が備えられている。すなわち、バッファ領域BA’に設けられた、ダミー素子は、マイクロLED素子60R、60G,60Bと同じ構造を有する。このような構成の場合、画素領域GRとバッファ領域BA‘の構造を共通化する事で、製造を容易にすると言う効果があるが、これに限定されるものではない。
(赤色サブ画素RSUB、青色サブ画素BSUB及び緑色サブ画素GSUBの構成)
青色サブ画素BSUBでは、共通N電極56上に透明樹脂パターンからなる透明部21が備えられており、マイクロLED素子60Bが発する青色光を、そのまま外部へ放出する。なお、透明部21は散乱粒子を含んでいても良い。
赤色サブ画素RSUBでは、共通N電極56上にマイクロLED素子60Rが発する青色光を赤色光に波長変換する材料を含む樹脂パターンである赤色変換部22(第1波長変換層)が備えられており、赤色光を放出する。なお、赤色変換部22は散乱粒子を含んでいても良い。
緑色サブ画素GSUBでは、共通N電極56上にマイクロLED素子60G発する青色光を緑色光に波長変換する材料を含む樹脂パターンである緑色変換部23(第2波長変換層)が備えられており、緑色光を放出する。なお、緑色変換部23は散乱粒子を含んでいても良い。
図6の(a)に図示するように、透明部21上にはマイクロレンズ25B(収束部)が、赤色変換部22上にはマイクロレンズ25R(収束部)が、緑色変換部23上にはマイクロレンズ25G(収束部)がそれぞれ配置されている。マイクロレンズ25R・25G・25Bの各々は、透明な樹脂によって、レンズ状の形状に形成されており、透明部21、赤色変換部22、及び緑色変換部23が発する光を収束させる作用を有する。なお、マイクロレンズ25R・25G・25Bの各々は、透明部21、赤色変換部22、及び緑色変換部23を完全に覆っていることが好ましい。
図7の(a)は、立体角の面積を考慮してない場合における、収束部としてのマイクロレンズを備えていない立体表示装置の発光強度分布と、収束部としてのマイクロレンズ25R・25G・25Bを備えている立体表示装置31の発光強度分布とを示すグラフである。
一方、図7の(b)は、立体角の面積を考慮した場合における、収束部としてのマイクロレンズを備えていない立体表示装置の発光強度分布と、収束部としてのマイクロレンズ25R・25G・25Bを備えている立体表示装置31の発光強度分布とを示すグラフである。
なお、図7においては、赤色変換部22及び緑色変換部23を総称して、波長変換層と記す。
図7の(a)のAプロットのように、マイクロレンズ25R・25Gが無い場合には、赤色変換部22から放出される赤色光や緑色変換部23から放出される緑色光は、放射角η(波長変換層(赤色変換部22または緑色変換部23)の表面の鉛直線と放出光がなす角度)で0度から90度まで広がっている。また、図7の(b)のAプロットのように、立体角の面積を考慮すると、放射角ηは、40度から60度程度の範囲に、放射強度のピークがある。
したがって、表示素子DE<a、b>が発する赤色光や緑色光を有効に活用するためには、少なくとも放射角ηが60度程度までの光を収束しなければならない。放射角ηの光を収束するためには、結像光学系がレンズの場合には、レンズの焦点距離をfpとすると、レンズの開口径φは、少なくともφ=2・fp・tanηでなければならず、η=60度では、φ≒3.5・fとなる。レンズ径が小さければ、収束されない赤色光や緑色光は無駄となるばかりか、機器内部で反射して、迷光となり、表示画像のコントラストを低下させかねない。
マイクロレンズ25R・25Gを配置することで、放射角ηの大きな光を光射出方向に屈折させることができるため、図7の(a)及び図7の(b)のBプロットのように、赤色光や緑色光の放射角分布を狭くし、光軸方向に収束させることができる。したがって、より小さなレンズで収束効率を高めることができる。或いは、レンズサイズが同じなら、より多くの光を収束できるため、表示画像を明るく出来る。また、一定の明るさが必要な場合には、マイクロLED素子60R・60B・60Gの駆動電流を減らして、消費電力を低減することができる。
また、青色光の場合も同様であり、青色サブ画素BSUBの場合には、波長変換層が無く、マイクロLED素子60Bが発する青色光がそのまま放出されるが、青色光は発光層12において、一般には等方的に発せられるため、波長変換層が有る場合と、類似の放射角分布を有しており、上述した赤色光や緑色光の場合と同様の効果がある。このような理由から、本実施形態においては、赤色サブ画素RSUB及び緑色サブ画素GSUBのみでなく、青色サブ画素BSUBについても収束部としてのマイクロレンズ25R・25G・25Bを設けた。本実施形態においては、収束部としてマイクロレンズを設けた場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、収束部は、各色サブ画素RSUB・GSUB・BSUBが放射する光を前方に収束する効果が有る反射壁などでも良い。
(立体表示装置の特性について)
発明者らは、上述した立体表示装置31とは異なる以下に示す構成の立体表示装置について、実際に輝度を評価した。
・マイクロレンズアレイMLAの構成
・マイクロレンズML<i、j>の配置ピッチはX方向、Y方向共に、250μm
・マイクロレンズML<i、j>の焦点距離fmは250μm
・マイクロレンズML<i、j>の数は600×400個、(i=1~400、j=1~600)
・投映像PX<s、t>の構成
・投映像PX<s、t>の数は、6行6列の36個(s、t=1~6)
・36個の投映像PX<s、t>の配列中心は、マイクロレンズML<i、j>の光軸上
・投映像PX<s、t>のピッチは、X方向、Y方向共に、31.25μm
・視領域VRは、X方向、Y方向共に、±17.35度
・投映面PP上のバッファ領域BAの幅は62.5μm
・マイクロプロジェクタMP<a、b>の構成
・投映光学素子PO<a、b>の焦点距離fpは20mm
・投映光学素子PO<a、b>のF値は1.2(開口径16.7mm)
・投映距離Lp=82.5mm、表示素子距離Ld=26.4mm(倍率:3.125倍)
・投映領域PA<a、b>の大きさは、37.5mm×25mm
・マイクロプロジェクタMP<a、b>は4行4列配置(a、b=1~4)、計16台
・表示素子DE<a、b>の構成
・有効画素数:900×600、画素サイズ10μm、バッファ領域BA’の幅20μm
・発光領域は12mm×8mm
・マイクロLED素子60R・60B・60Gは青色発光素子、ピーク波長460nm
・青色サブ画素BSUB、赤色サブ画素RSUBの大きさは5μm□、緑サブ画素GSUBは5μm×10μm。
・赤色サブ画素RSUB:青色光を、量子ドットを樹脂中に混ぜた波長変換層により赤色へ変換
・緑色サブ画素GSUB:青色光を、量子ドットを樹脂中に混ぜた波長変換層により緑色へ変換
・青色サブ画素BSUB:マイクロLED素子60Bの青色光を、透明樹脂を通して出す
・駆動回路基板:シリコン基板にCMOSプロセスにて、駆動回路を形成
このように構成した、立体表示装置において、マイクロLED素子60R、マイクロLED素子60G、及びマイクロLED素子60Bに対して、それぞれ0.825μA、1.65μA、0.825μAの電流を流して、全点灯させた。この時、立体表示装置の中央部から1m離れた距離から観察した表示部26の輝度、すなわち、表示素子DE<a、b>の全画素が最大階調である場合における、マイクロレンズアレイMLAから1m離れた距離においてのマイクロレンズアレイMLAの輝度は、1086Cd/mであった。また、この時のマイクロプロジェクタMP<a、b>当たりの消費電力は5.3Wであった。これは、表示部26の全画面を白色点灯している状態、すなわち、表示素子DE<a、b>の全画素が最大階調である場合であり、通常の表示状態における消費電力は、これより低くなる。
通常の平面ディスプレイ用の液晶ディスプレイとマイクロレンズアレイを組み合わせて、インテグレーションイメージング技術による立体表示を行った場合には、このような高精度な立体表示を、高輝度で実現することは出来ない。例えば、比較的輝度が高い、1000Cd/mの7インチ型の4K液晶モニタを用いて、上記マイクロレンズアレイMLAを組み合わせ、インテグレーションイメージング技術を適用した場合、画素サイズが37μm程度となるため、250μmサイズのマイクロレンズには、6行×6列(N=36)の画素しか対応できず、8行8列のような高精度の立体表示は実現できない。また、マイクロレンズアレイMLAから1m離れた距離においてのマイクロレンズアレイMLAの輝度は28Cd/m(≒1000cd/m/N)しか実現できない。このように従来の平面ディスプレイを用いたインテグレーションイメージング技術による立体表示では、表示部の輝度、すなわち、マイクロレンズアレイMLAから1m離れた距離においてのマイクロレンズアレイMLAの輝度は(1000/N)cd/mであるのに対して、本実施形態に係る表示部によれば、それより遥かに大きな輝度を実現できる。
このように、発明者らによる評価によれば、本実施形態の複数のマイクロプロジェクタMP<a、b>を用いた立体表示装置では、発光効率が非常に高く、通常の平面型ディスプレイと同程度の輝度を、無理なく実現することができることが実証された。
また、発明者らは、収束部としてのマイクロレンズ25R・25G・25Bの効果を評価するため、マイクロレンズ25R・25G・25Bを設けないタイプの表示素子を作製し、輝度を評価した。マイクロレンズ25R・25G・25Bを備えていない立体表示装置では、表示部26を正面から見た場合の、マイクロレンズアレイMLAから1m離れた距離においてのマイクロレンズアレイMLAの輝度は760Cd/mであった。この輝度の値は、マイクロレンズ25R・25G・25Bを備えた本実施形態の立体表示装置の輝度の値と比較すると、約30%低い値である。
また、マイクロプロジェクタMP<a、b>の投映光学素子PO<a、b>として、開口径16.7mm、F値1.2の明るいレンズを用いた。投映光学素子PO<a、b>の開口径は大きいことが好ましい。例えば、開口径が表示素子DE<a、b>の発光部と同程度の場合、表示素子DE<a、b>の中心部の画素に比べ、外周部の画素から投映光学素子PO<a、b>に入射する光量が低下する。中心部と外周部とで放射角依存性が同じ場合、外周部から投映光学素子PO<a、b>の外側に放射される光は利用されないからである。すなわち、開口径が小さくなると、表示素子DE<a、b>の中心部に比べ、外周部において、集光率の低下し、このような構成では投映領域PA<a、b>の端部が暗くなるため、投映領域PA<a、b>の端に対応する視領域VRの端部に於いて、暗くなると言う現象が生じる。この様な表示の不均一性を改善する上では、投映光学素子PO<a、b>の開口径を大きくすることが好ましい。開口径は少なくとも表示素子DE<a、b>の発光部より大きいことが好ましい。以上の様に、本実施形態によれば、掌に載る程度の大きさの立体像を、高精度、且つ、高解像で明るく表示する立体表示装置を実現することが出来る。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図8は、実施形態2に係る立体表示装置に備えられた表示部26aの構成を模式的に示す図である。図8に示すように、表示部26aは、1つのマイクロレンズアレイMLAと、複数のマイクロプロジェクタMP<a、b>とからなる点は実施形態1と変わらない。相違点は、表示部26aは、図中X方向及び図中Y方向において隣り合うマイクロレンズML<i、j>間に、マイクロレンズアレイMLAから投映面PPまで伸びる隔壁69を備えている点である。
隔壁69は、光吸収材を含む材料から形成されている。図中X方向において隣り合う、マイクロレンズML<i、j>とマイクロレンズML<i+1、j>との間及びマイクロレンズML<i、j>とマイクロレンズML<i-1、j>との間、図中Y方向において隣り合う、マイクロレンズML<i、j>とマイクロレンズML<i、j+1>との間及びマイクロレンズML<i、j>とマイクロレンズML<i、j-1>との間は、隔壁69により互いに隔てられている。このように、隔壁69は、投映面PPに結像された投映像PX<s、t>からなるイメージが、隣接するマイクロレンズML<i、j>に漏れることを防ぐものである。
隔壁69は、図示は省略するが、上面視では各マイクロレンズML<i、j>の外周を囲う、四角形状をしている。隔壁69は、マイクロレンズML<i、j>の下面から、対応する投映面PPまでの空間を仕切る構成であることが最も好ましい。また、隔壁69は、投映面PPに透明なスクリーンを配置し、この透明スクリーンとマイクロレンズアレイMLAとの間に配置しても良い。
このように、実施形態2に係る立体表示装置に備えられた表示部26aは、隣り合うマイクロレンズML<i、j>間が隔壁69により互いに隔てられているため、隣接するマイクロレンズML<i、j>間での光の漏出がなく、立体像の画質の向上を図ることができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1で説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態3に係る立体表示装置に備えられた表示部26bは、実施形態1で説明した表示部26とは、その構成が異なる。
図9は、実施形態3に係る立体表示装置に備えられた表示部26bの構成を模式的に示す図である。
図9に示すように、表示部26bでは、実施形態1のように複数のマイクロレンズML<i、j>が行列配置されたマイクロレンズアレイMLAを用いてなく、1列おきに図中Y方向に半ピッチずれた複数のマイクロレンズML<i、j>を備えたマイクロレンズアレイMLA’を用いている。また、各マイクロレンズML<i、j>に対応する複数の投映像PX’<s、t>の配置パターンが上述した実施形態1の場合とは異なる。なお、各投映像ユニットPXU<i、j>は、各マイクロレンズML<i、j>に対応する複数の投映像PX’<s、t>の群からなる。
図9に図示するように、表示部26bに備えられたマイクロレンズアレイMLA’においては、例えば、中心に配置したマイクロレンズML<i、j>の周囲を囲むように複数のマイクロレンズML<i-1、j>、ML<i-1、j+1>、ML<i、j-1>、ML<i、j+1>、ML<i+1、j>、ML<i+1、j+1>が配置され、円形形状を成していてもよい。
このように円形形状を成すようにマイクロレンズML<i、j>、ML<i-1、j>、ML<i-1、j+1>、ML<i、j-1>、ML<i、j+1>、ML<i+1、j>、ML<i+1、j+1>を並べる場合には、上述した実施形態1のようにマイクロレンズML<i,j>を単純に行列配置する場合に比べて、高密度にマイクロレンズML<i,j>を配置することができる。したがって、表示部26bに表示される立体像の解像度を向上させることができ、より滑らかな立体表現を実現できる。
また、上述したように、表示部26bに備えられたマイクロレンズアレイMLA’においては、各マイクロレンズML<i、j>に対応する複数の投映像PX’<s、t>の配置パターンが実施形態1の場合とは異なるので、表示部26bに備えられた表示素子の画素の配置パターンも異なる。
投映像PX’<s、t>は、表示素子上の画素、すなわち、表示素子が表示する表示像の投映光学素子PO<a、b>による投映像である。なお、PX’<s、t>(s及びtは1以上の自然数)という表記は、複数の投映像を区別するための表記である。
図9に示すように、各マイクロレンズML<i、j>に対応する複数の投映像PX’<s、t>の群からなる各投映像ユニットPXU<i、j>は、図中Y方向の中央部においては図中X方向に配置される投映像PX’<s、t>の数を増やしており、図中Y方向の中央部から離れる程、図中X方向に配置される投映像PX’<s、t>の数を減らしている。したがって、表示部26bに備えられた表示素子上の画素も、同様な配置を有する。これは、視領域VRの4角を実際に使用する可能性は低いため、その部分に対応する画素を削減し、その分を中央部に配置する事で、各投映像ユニットPXU<i、j>の図中Y方向の中心付近では、視領域VRを広くすることができる。この様に視領域VRをどの様にするかに応じて、投映像PX’<s、t>の配置、すなわち、表示素子上の画素の配置を調整することができる。
なお、隣接する投映像ユニットPXU<i、j>同士が連続しないように、隣接する投映像ユニットPXU<i、j>の間には、幅Bを有するバッファ領域BAを設けることが好ましい。
例えば、液晶ディスプレイなどでは、この様な画素の配置は難しい。通常、画素は、X方向及びY方向に均一なピッチで配置された配線によって、画素が規定される為、画素の密度を不均一に配置する事は難しい。又、複雑な配線によって、画素を不均一に配置したとしても、バックライトは全領域に光を照射する為、画素の無い部分の光は無駄となってしまう。一方、本実施形態においては、液晶ディスプレイなどの他のディスプレイに比べて、この様に、画素、すなわち、投映像PX’<s、t>の数が高密度な表示部26bを実現できると言う利点が有る。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態4に係る立体表示装置に備えられた表示素子DE’<a、b>は、実施形態1で説明した表示素子DE<a、b>とは、その構成が異なる。
図10は、実施形態4に係る立体表示装置に備えられた表示素子DE’<1、1>の断面図を模式的に示す図である。
実施形態4に係る立体表示装置に備えられた複数の表示素子DE’<a、b>の各々、例えば、表示素子DE’<1、1>は、図6に図示するマイクロLED素子60R・60B・60Gの代わりに、VCSELタイプのマイクロレーザー素子60R’・60B’・60G’を備えている点と、赤色サブ画素RSUBの赤色変換部22上にはマイクロレンズ25Rが、緑色サブ画素GSUBの緑色変換部23上にはマイクロレンズ25Gが備えられているが、青色サブ画素BSUBの透明部21上にはマイクロレンズが備えられていない点とが、実施形態1で説明した表示素子DE<a、b>とは異なる。
図10に図示するように、表示素子DE’<1、1>は、指向性の高い青色光を発する光源である、VCSELタイプのマイクロレーザー素子60R’・60B’・60G’を備えているので、透明部21を介してそのまま出る青色サブ画素BSUBの青色光に関しては収束部としてのマイクロレンズを配置する必要がない。しかし、赤色サブ画素RSUBの赤色変換部22の波長変換によって生成された赤色光や緑色サブ画素GSUBの緑色変換部23の波長変換によって生成された緑色光は指向性を有しない。したがって、上述した実施形態1と同様に、赤色サブ画素RSUB及び緑色サブ画素GSUBには、マイクロレンズ25R・25Gが備えられていることが好ましい。
図10に図示するように、VCSELタイプのマイクロレーザー素子60R’・60B’・60G’は、光射出側に第1反射層10を有し、駆動回路基板50側に透明電極層44と第2反射層45とを有している点において、図6に図示するマイクロLED素子60R・60B・60Gと大きく異なる。
第1反射層10は、青色光を反射するDBR(distributed Bragg reflector)であり、AlxGa(1-x)N層とGaN層のペアを複数層重ねることで形成できる。例えば、AlxGa(1-x)N層は全部で36層あり、各層の厚さは57nmから122nm程度である。その間にGaN層が35層含まれ、各層の厚さは53nmから114nm程度である。以上から、本実施形態において用いた第1反射層10の全体膜厚は、大凡5.2μmであるが、これに限定されることはなく、AlxGa(1-x)N層の数やGaN層の数は適宜決定することができるので、第1反射層10の全体膜厚も適宜決定できる。
本実施形態においては、透明電極層44として、ITO(インジュウム・錫・酸化物)で、厚さ50nmから600nm程度で形成した層を用いたが、これに限定されることはなく、導電性を有する透明層を形成できるのであれば、その厚さや材料は適宜決定することができる。また、本実施形態においては、第2反射層45として、誘電体多層膜からなるDBRである、TiO薄膜とSiO薄膜とを17層積層した膜を用いており、第2反射層45中のTiO薄膜の厚さは8nmから75nmで、SiO薄膜の膜厚は8nmから171nmの範囲で、層毎に膜厚を最適化したが、これに限定されることはなく、反射層を形成できるのであれば、第2反射層45の厚さや材料は適宜決定することができる。
図10に図示しているように、第2反射層45には、開口部46が形成されている。P電極19P’は、開口部46を埋めるプラグ部分を有することが好ましく、開口部46を埋めるP電極19P’のプラグ部分を介して、透明電極層44は、P側電極51上に形成されたP電極19P’と電気的に接続されている。なお、共通接続領域CCRに備えられたN電極19N’は、開口部46を埋めるプラグ部分を有する点以外は、図6の(b)に図示したN電極19Nと同じである。また、ダミー領域DRに備えられたダミーP電極19D’は、開口部46を埋めるプラグ部分を有する点以外は、図6の(b)に図示したダミーP電極19Dと同じである。
図10に図示した表示素子DE’<1、1>の構成を用いた場合にも、上述した実施形態1の場合と同様に、掌に載る程度の大きさの立体像を、高精度、且つ、高解像で明るく表示する立体表示装置を実現することが出来る。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態5に係る立体表示装置に備えられた表示素子DE’’<a、b>においては、そのバッファ領域BA’’の構成が、実施形態1で説明した表示素子DE<a、b>に備えられたバッファ領域BA’の構成とは異なる。
図11は、実施形態5に係る立体表示装置に備えられた表示素子DE’’<1、1>の断面図を模式的に示す図である。
図6の(a)に図示するように、表示素子DE<a、b>に備えられたバッファ領域BA’は、表示素子DE<a、b>に備えられた画素領域GRとは異なる構造となっているが、図11に図示するように、表示素子DE’’<a、b>に備えられたバッファ領域BA’’は、表示素子DE’’<a、b>に備えられた画素領域GRと同一構造となっている。但し、表示素子DE’’<a、b>に備えられたバッファ領域BA’’に備えられた画素からは光が出ないようにする必要があるので、バッファ領域BA’’に備えられたマイクロLED素子60R・60G・60Bは点灯しない、すなわち、非発光状態とする。
バッファ領域BA’’が画素領域GRと同一構造である表示素子DE’’<a、b>を用いることにより、表示部26を組み立てた後に、マイクロレンズML<i、j>と対応させて、投映領域PA<a、b>を設定できると言う利点が有る。すなわち、在るべき投映領域PA<a、b>に合わせて、画素領域GRとなる該当画素(該当マイクロLED素子または、該当マイクロレーザー素子)を選び、点灯し、バッファ領域BA’’となる該当画素は点灯しない。
このような該当画素(該当マイクロ素子または、該当マイクロレーザー素子)の制御は、駆動回路27(図1参照)によって行うことができる。なお、駆動回路27は、駆動回路基板50に備えられていてもよく、駆動回路基板50以外に備えられていてもよい。
図11に図示した表示素子DE’’<1、1>の構成を用いた場合には、上述した実施形態1の場合と同様に、掌に載る程度の大きさの立体像を、高精度、且つ、高解像で明るく表示する立体表示装置を実現することが出来るとともに、マイクロレンズアレイMLAとマイクロプロジェクタMP<a、b>の位置合わせを高精度に行う必要が無くなり、表示部26の組立に必要なコストを大幅に低減できると言う利点が生じる。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1から5にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態6に係る空中に浮遊する立体像(空中浮遊立体像42)を表示する立体表示装置(空中立体表示装置)70は、上述した実施形態1から5の何れかに記載の立体表示装置と、反射光学素子41とを備えている。なお、本実施形態においては、立体表示装置70が、実施形態1に記載の表示部26を含む立体表示装置31を備えている場合を一例に挙げて説明する。
図12は、立体表示装置70の構成を模式的に示す図である。図12に示すように、立体表示装置70は、表示部26を含む立体表示装置31と、反射光学素子41と、を含んでいる。
反射光学素子41は、表示部26を含む立体表示装置31により生成された立体像PIMAGEを空中に表示するための光学部材であり、本実施形態では、DCRA(Dihedral Corner Reflector Array:2面コーナーリフレクタアレイ)を反射光学素子41として用いている。
立体表示装置70は、例えば、水平面(X-Y面)に平行に配置された表示部26と、表示部26に対して略45度傾斜させて配置された反射光学素子41とを備えている。表示部26を含む立体表示装置31と、反射光学素子41は、図12の紙面垂直方向(X方向)に平面状に伸び、立体表示装置31によって形成された立体像PIMAGEは、反射光学素子41によって空中に空中浮遊立体像42として表示される。空中浮遊立体像42は、X-Z面に広がって表示される。
立体表示装置70では、観察者PEは、水平方向から目視することで、反射光学素子41によって空中に形成された空中浮遊立体像42を見ることができる。また、立体表示装置70では、観察者PEは、視領域VR内のどの方向から見ても、空中浮遊立体像42を視認することができるように構成されている。
(空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の特性について)
発明者らは、上述した実施形態1における(立体表示装置の特性について)の項目で説明した立体表示装置(マイクロレンズML<i、j>の数が600×400個で、各マイクロレンズML<i、j>当たりの投映像PX<s、t>の数が36個である構成)と、反射光学素子41とを備えた、空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置について評価を行った。なお、反射光学素子41から1m離れた距離においての反射光学素子41の輝度を測定した点以外は、実施形態1で既に説明した方法で輝度測定を行った。この評価によれば、空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置の輝度は、619Cd/mであり、実施形態1における立体表示装置の輝度の結果と比べて、43%程度暗くなっている。しかしながら、通常の屋内用平面ディスプレイ並みの輝度は、無理なく実現出来ていた。なお、空中に浮遊する立体像を表示する立体表示装置での輝度低下は、主に反射光学素子41による反射ロスによるものである。これは、反射光学素子41の開口率を上げる事で、改善することができる。
〔実施形態7〕
本発明の実施形態7について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態6で説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態7に係る空中に浮遊する立体像(空中浮遊立体像42a)を表示する立体表示装置(空中立体表示装置)70aは、上述した実施形態1から5の何れかに記載の立体表示装置と、ハーフミラー81と、再帰反射フィルム82と、を備えており、反射光学素子41の代わりにハーフミラー81及び再帰反射フィルム82を備えている点において、上述した実施形態6に記載の立体表示装置70とは異なる。なお、本実施形態においては、立体表示装置70aが、実施形態1に記載の表示部26を含む立体表示装置31を備えている場合を一例に挙げて説明する。
図13は、立体表示装置70aの構成を模式的に示す図である。図13に示すように、立体表示装置70aは、表示部26を含む立体表示装置31と、ハーフミラー81と、再帰反射フィルム82と、を含んでいる。
ハーフミラー81及び再帰反射フィルム82は、表示部26を含む立体表示装置31により生成された立体像PIMAGEを空中に表示するための光学部材である。
立体表示装置70aは、例えば、水平面(X-Y面)に平行に配置された表示部26と、表示部26に対して略45度傾斜させて配置されたハーフミラー81とを備えている。また、立体表示装置70aは、水平面に対して直角なX-Z面に平行に配置された再帰反射フィルム82を備えている。なお、ハーフミラー81と再帰反射フィルム82とは、立体表示装置70aに対して、立体表示装置70aの光射出方向に配置されている。また、表示部26を含む立体表示装置31と、ハーフミラー81と、再帰反射フィルム82とは、図13の紙面垂直方向(X方向)に平面状に伸びている。
表示部26を含む立体表示装置31により生成された立体像PIMAGEを成す光は、ハーフミラー81により、入射角と等しい反射角で反射され、再帰反射フィルム82に入射する。再帰反射フィルム82は、入射した光を入射方向へ反射させる。これにより、表示部26を含む立体表示装置31により生成された立体像PIMAGEは、再帰反射フィルム82側から見てハーフミラー81の奥側に形成される。
観察者PEは、立体表示装置70aによって形成された空中浮遊立体像42aを、水平方向から目視することができる。また、空中浮遊立体像42aは、X-Z面に広がって表示され、観察者PEは、視領域VR内のどの方向から見ても、立体表示装置70aによって形成された空中浮遊立体像42aを、立体像として視認することができる。
〔実施形態8〕
本発明の実施形態8について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1から7で説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態8に係る空中に浮遊する立体像(空中浮遊立体像42b)を表示する立体表示装置(空中立体表示装置)70bは、マイクロレンズアレイMLAを用いない立体表示装置である点において、上述した実施形態1から7とは異なる。
図14は、立体表示装置70bの構成を模式的に示す図である。
図14に示す様に、マイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<6、1>が、球面の一部をなす曲面状の基板(曲面基板)90上に配置され、マイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<6、1>の光軸は、上記球面の一部をなす曲面状の基板(曲面基板)の曲率中心を向いている。尚、マイクロプロジェクタMP<a,b>は、図14の紙面垂直方向にも配置され、基板(曲面基板)90上に2次元アレイ状に配置されており、全てのマイクロプロジェクタMP<a,b>の光軸が曲率中心を向いている。図14においては、2次元アレイ状に配置されたマイクロプロジェクタMP<a,b>の一部である6個のマイクロプロジェクタの配列を例示している。また、基板(曲面基板)90上に2次元アレイ状に配置されるマイクロプロジェクタMP<a,b>の数は後述の様に、空中浮遊立体像42bの精度によって、適宜選択できる。マイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<6、1>は、対象物を上記球の中心に置き、その設置位置から撮像した対象物のイメージを投映する。したがって、投映像TIMAGEは、マイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<6、1>の各々が投映する、対象物の異なる角度から見た時のイメージの重ね合わせ像である。投映像TIMAGEは、上方に配置された反射光学素子(DCRA)41によって、空中浮遊立体像42bとして表示され、観察者PEからは反射光学素子(DCRA)41の上方に浮遊した立体像として観察される。立体表示装置70bにおいては、空中浮遊立体像42bの解像度は、投映像TIMAGEの解像度と等しい。したがって、表示素子DE<1、1>~MP<6、1>の解像度に投影光学素子PO<1、1>~PO<6、1>による倍率を掛けた値に等しい。また、空中浮遊立体像42bの精度は、球面の一部をなす曲面状の基板(曲面基板)90上に配置されたマイクロプロジェクタMP<a、b>の数で決まる。マイクロプロジェクタMP<a、b>の数を増やし、多くの異なる角度から見た対象物のイメージを重ね合わせることで、空中浮遊立体像42bの精度を高めることが出来る。
従来のインテグラルイメージング技術では、解像度を高める為には、マイクロレンズを小さくしなければならい。したがって、マイクロレンズを小さくして解像度を高めると、マイクロレンズのレンズ精度が低下する。また、立体像の精度を高めるためには、画素を小さくせねばならず、立体像が暗くなると言う問題があるが、立体表示装置70bでは、この様な問題は発生しない。
図15は、図14に図示した立体表示装置70bの一部を示す図であり、マイクロプロジェクタMP<a、b>からの投映像TIMAGEと空中浮遊立体像42bの光路を説明する図である。
図15においては、説明を簡略化する為に、球面の一部をなす曲面状の基板(曲面基板)90は図示してなく、角度の異なる2個のマイクロプロジェクタMP<1、1>~MP<2、1>のみを図示し、これらについて説明する。
マイクロプロジェクタMP<2、1>から出射されて、投映像TIMAGEのQ点に結像した光は、Lq(2、1)として、反射光学素子(DCRC)41へ入射し、そこで反射されて、Lq(2、1)Rとして進む。観察者PEにとって、空中浮遊立体像42bのQ点から光が発している様に見える。また、異なる角度のマイクロプロジェクタMP<1、1>から出射されて、投映像TIMAGEのQ点に結像した光は、Lq(1、1)として、反射光学素子(DCRC)41へ入射し、そこで反射されて、Lq(1、1)Rとして進む。Lq(1、1)とLq(2、1)の中心軸は、マイクロプロジェクタMP<1、1>とマイクロプロジェクタMP<2、1>の光軸の角度差と同じだけ、互いにずれている。同様に、Lq(1、1)RとLq(2、1)Rの進行方向もマイクロプロジェクタMP<1、1>とマイクロプロジェクタMP<2、1>の光軸の角度差と同じだけ、互いにずれている。したがって、観察者PEの目の位置によって、何方か一方が見えて、他方が見えないと言う事が生じる。この様にして、観察者PEにとって、空中に浮遊した空中浮遊立体像42bが観察される。なお、Lp(2、1)及びLp(1、1)と、Lp(2、1)R及びLp(1、1)Rの関係も同じであり、P点に関しても、Q点と同様に、観察者PEの見る方向によって、異なる像が見える事で、立体像を認識する事が出来る。
図14及び図15に図示した立体表示装置70bを、マイクロプロジェクタMP<a、b>ではなく、通常のプロジェクタで構成すると、非常に大きな構成となり、且つ、非常に高価な装置となり、特殊な用途にしか利用価値は無い。そこで、本実施形態においては、図14及び図15に図示した立体表示装置70bを、マイクロプロジェクタMP<a、b>で構成した。マイクロプロジェクタMP<a、b>は数cmの大きさであり、小型の高解像度立体表示装置を製造する事が出来る。また、製造コストも通常のプロジェクタに比べれば、桁違いに低い為、数個から数十個のマイクロプロジェクタMP<a、b>によって、高精度の立体像表示装置を製造することが出来る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る立体表示装置は、複数のマイクロプロジェクタと、光学部材とを含む立体表示装置であって、上記複数のマイクロプロジェクタの各々は、表示素子と、上記表示素子が表示する表示像を、上記光学部材に向けて、投映する投映光学素子とを含み、上記表示素子は、駆動回路基板と、上記駆動回路基板の一方側の面に形成された複数のマイクロ発光素子とを含むことを特徴としている。
本発明の態様2に係る立体表示装置は、上記態様1において、上記複数のマイクロ発光素子中の少なくとも一部の上には、収束部が備えられていてもよい。
本発明の態様3に係る立体表示装置は、上記態様1または2において、上記複数のマイクロ発光素子が配置されている複数の画素領域は、発光しないバッファ領域によって、互いに隔てられていてもよい。
本発明の態様4に係る立体表示装置は、上記態様3において、上記バッファ領域には、発光しないダミー素子が配置されており、上記発光しないダミー素子は、上記画素領域に配置されているマイクロ発光素子と同一構造であってもよい。
本発明の態様5に係る立体表示装置は、上記態様3において、上記バッファ領域には、上記画素領域に配置されているマイクロ発光素子と同一構造のマイクロ発光素子が配置されており、上記バッファ領域のマイクロ発光素子は非発光であってもよい。
本発明の態様6に係る立体表示装置は、上記態様1から5の何れかにおいて、上記複数のマイクロ発光素子が配置されている複数の画素領域には、上記表示像を形成する複数の画素が配置されており、各画素は赤色サブ画素と、青色サブ画素と、緑色サブ画素とを含み、上記赤色サブ画素と上記青色サブ画素と上記緑色サブ画素は、それぞれ、少なくとも1個のマイクロ発光素子を含む構成であってもよい。
本発明の態様7に係る立体表示装置は、上記態様6において、上記青色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、上記青色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を出す構成であってもよい。
本発明の態様8に係る立体表示装置は、上記態様6または7において、上記赤色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、上記赤色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子上には、第1波長変換層が備えられており、上記赤色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を、上記第1波長変換層により、赤色光に変換して出す構成であってもよい。
本発明の態様9に係る立体表示装置は、上記態様6から8の何れかにおいて、上記緑色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、上記緑色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子上には、第2波長変換層が備えられており、上記緑色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を、上記第2波長変換層により、緑色光に変換して出す構成であってもよい。
本発明の態様10に係る立体表示装置は、上記態様1から9の何れかにおいて、上記マイクロプロジェクタの、投映光学素子による、上記表示像の拡大倍率は1倍以上であってもよい。
本発明の態様11に係る立体表示装置は、上記態様1から10の何れかにおいて、上記投映光学素子の開口径は、上記表示像の大きさより大きい構成であってもよい。
本発明の態様12に係る立体表示装置は、上記態様1から11の何れかにおいて、上記光学部材は、複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイであってもよい。
本発明の態様13に係る立体表示装置は、上記態様12において、上記マイクロレンズアレイに備えられた各マイクロレンズには、上記表示素子の上記表示像を形成する領域である画素領域中のN(Nは1以上の自然数)個の画素が表示する像が投映され、(1000/N)cd/mより大きい輝度を有する。
本発明の態様14に係る立体表示装置は、上記態様12または13において、上記マイクロレンズアレイと、上記複数のマイクロプロジェクタの各々の投映光学素子が上記表示像を投映して形成する投映面との間には、上記マイクロレンズの境界を区切る隔壁が備えられており、上記隔壁は、光吸収材を含む材料であってもよい。
本発明の態様15に係る立体表示装置は、上記態様1から14の何れかにおいて、上記立体表示装置が生成した立体像を、空中に表示する反射光学素子を備えた構成であってもよい。
本発明の態様16に係る立体表示装置は、上記態様1から11の何れかにおいて、上記複数のマイクロプロジェクタの各々は、曲面基板上に配置され、上記曲面基板上に配置された複数のマイクロプロジェクタの各々の光軸は、上記曲面基板の曲率中心を向いており、上記光学部材は、上記複数のマイクロプロジェクタの各々が生成した立体像を、空中に表示する反射光学素子であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
10 第1反射層
11 N側層
12 発光層
13 P側層
14 窒化物半導体層
15 画素分離溝
19P・19P’ P電極
19N・19N’ N電極
19D・19D’ ダミーP電極
20 埋め込み材
21 透明部
22 赤色変換部(第1波長変換層)
23 緑色変換部(第2波長変換層)
24 平坦部
25R・25G・25B マイクロレンズ
26・26a・26b 表示部
27 駆動回路
28 データ処理ユニット
29 画像データ格納部
30 外部システム
31・70・70a・70b 立体表示装置
41 反射光学素子
42・42a・42b 空中浮遊立体像
44 透明電極層
45 第2反射層
46 開口部
50 駆動回路基板
51 P側電極
52 N側電極
53 ダミー電極
54 外部接続電極
55 プラグ
56 共通N電極
60R・60G・60B マイクロLED素子(マイクロ発光素子)
60R’・60G’・60B’ マイクロレーザー素子(マイクロ発光素子)
69 隔壁
81 ハーフミラー
82 再帰反射フィルム
90 基板(曲面基板)
GR 画素領域
CCR 共通接続領域
BA バッファ領域
BA’・BA’’ バッファ領域
DR ダミー領域
ER 外周部
RSUB 赤色サブ画素
BSUB 青色サブ画素
GSUB 緑色サブ画素
PIMAGE 立体像
TIMAGE 投映像(立体像)
MP<a、b> マイクロプロジェクタ
MLA・MLA’ マイクロレンズアレイ
ML<i、j> マイクロレンズ
PA<a、b> 投映領域
DE<a、b> 表示素子
PO<a、b> 投映光学素子
PP 投映面
Ld 表示素子距離
Lp 投影距離
PX<s、t>・PX’<s、t> 投映像
PXU<i、j> 投映像ユニット
IM 表示像
PE 観察者

Claims (15)

  1. 複数のマイクロプロジェクタと、光学部材とを含む立体表示装置であって、
    上記複数のマイクロプロジェクタの各々は、複数のマイクロ発光素子を駆動回路基板の一方側の面上に配置した表示素子と、上記表示素子が表示する表示像を投映する投映光学素子とを含むものであるとともに、上記表示像を上記光学部材に向けて投映するものであり、
    上記駆動回路基板は、上記複数のマイクロ発光素子に電流を流して発光させる駆動回路を含み、
    上記投映光学素子は、上記表示素子が表示する上記表示像を投映面上に投映結像させて像を形成し、
    上記表示素子の複数の画素のそれぞれは、上記マイクロ発光素子を含む複数のサブ画素を含むとともに、上記投映面上の複数の投映像のそれぞれに対応し、
    上記表示素子は、複数の画素領域を含み、上記複数の画素領域のそれぞれには、上記複数の画素が配置されており、
    上記複数の画素領域間には、非発光領域である第1のバッファ領域が設けられており、
    上記投映面上には、上記第1のバッファ領域に対応して第2のバッファ領域が設けられていることを特徴とする立体表示装置。
  2. 上記複数のマイクロ発光素子中の少なくとも一部の上には、収束部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の立体表示装置。
  3. 上記第1のバッファ領域には、発光しないダミー素子が配置されており、
    上記発光しないダミー素子は、上記画素領域に配置されているマイクロ発光素子と同一構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の立体表示装置。
  4. 上記第1のバッファ領域には、上記画素領域に配置されているマイクロ発光素子と同一構造のマイクロ発光素子が配置されており、上記第1のバッファ領域のマイクロ発光素子は非発光であることを特徴とする請求項1または2に記載の立体表示装置。
  5. 上記複数のマイクロ発光素子が配置されている複数の画素領域には、上記表示像を形成する複数の画素が配置されており、各画素は赤色サブ画素と、青色サブ画素と、緑色サブ画素とを含み、
    上記赤色サブ画素と上記青色サブ画素と上記緑色サブ画素は、それぞれ、少なくとも1個のマイクロ発光素子を含むことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の立体表示装置。
  6. 上記青色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、
    上記青色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を出すことを特徴とする請求項に記載の立体表示装置。
  7. 上記赤色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、
    上記赤色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子上には、第1波長変換層が備えられており、
    上記赤色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を、上記第1波長変換層により、赤色光に変換して出すことを特徴とする請求項またはに記載の立体表示装置。
  8. 上記緑色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子は、窒化物半導体層を含み、
    上記緑色サブ画素に含まれるマイクロ発光素子上には、第2波長変換層が備えられており、
    上記緑色サブ画素は、上記窒化物半導体層からの青色光を、上記第2波長変換層により、緑色光に変換して出すことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載の立体表示装置。
  9. 上記マイクロプロジェクタの、投映光学素子による、上記表示像の拡大倍率は1倍以上であることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の立体表示装置。
  10. 上記投映光学素子の開口径は、上記表示像の大きさより大きいことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の立体表示装置。
  11. 上記光学部材は、複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の立体表示装置。
  12. 上記マイクロレンズアレイに備えられた各マイクロレンズには、上記表示素子の上記表示像を形成する領域である画素領域中のN(Nは1以上の自然数)個の画素が表示する像が投映され、
    (1000/N)cd/mより大きい輝度を有することを特徴とする請求項11に記載の立体表示装置。
  13. 上記マイクロレンズアレイと、上記複数のマイクロプロジェクタの各々の投映光学素子が上記表示像を投映して形成する投映面との間には、上記マイクロレンズの境界を区切る隔壁が備えられており、
    上記隔壁は、光吸収材を含む材料であることを特徴とする請求項11または12に記載の立体表示装置。
  14. 上記立体表示装置が生成した立体像を、空中に表示する反射光学素子を備えたことを特徴とする請求項1から13の何れか1項に記載の立体表示装置。
  15. 上記複数のマイクロプロジェクタの各々は、曲面基板上に配置され、
    上記曲面基板上に配置された複数のマイクロプロジェクタの各々の光軸は、上記曲面基板の曲率中心を向いており、
    上記光学部材は、上記複数のマイクロプロジェクタの各々が生成した立体像を、空中に表示する反射光学素子であることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の立体表示装置。
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