JP7078572B2 - 通信回線を用いた医療情報供給システム - Google Patents

通信回線を用いた医療情報供給システム Download PDF

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Description

本発明は、主に救急出動時などの緊急医療を必要とする対象者の医療情報を迅速に取得できる医療情報供給システムに関する。
近年、高齢者の増加も一因となり、救急出動件数、搬送人員は年々増加の傾向にあり、今後さらに増え続けると予想できる。救急出動時においては、初動の適切な対応によって救命率が上昇することから、緊急車両内において急病人に対し、当該急病人の病歴や、投薬状況などの医療情報に基づき適切かつ迅速な医療措置を図る必要がある。
しかしながら、例えば急病人の意識が無い場合、または救急時に付添人が不在の場合においては、当該急病人の病気・怪我の原因はおろか、急病人本人を特定することが難しく、特定までに時間を要することになる。また、救急時に家族・親族や知人などの付添人がいたとしても、急病人の必要かつ十分な健康情報を正確に知っているとは限らない。このようなことから、緊急搬送の際に、急病人の病歴や、投薬状況などの医療情報を搬送先に連絡して迅速に医師の診察に臨めるようにしたいという要望がある。
このような緊急的状況に備える為に、自発的に自身の病状や緊急連絡先を記し携帯するヘルプカードや名札類、投薬状況を記したお薬手帳などの携行品があるが、このような携行品に記載された情報量は少なく、また緊急搬送の際に必ずしも所持しているとは限らないことから、適切な医療措置を確実に行うことができるとは考えにくい。
このような状況の下、詳細な医療情報を閲覧可能な現状の医療情報供給システムとして、患者の医療情報を電子化し、病院内のネットワークを介して端末に表示させるシステムがある。しかし、このようなシステムは、個人情報保護の観点から、同病院内または関連病院のみでしか利用を望めないことが現状であり、救急搬送現場や外部の病院は十分な情報を得ることができなかった。
一方、医療情報供給システムにおいては、ネットワークを介して医療関係者以外の第三者がアクセスし、他者の医療情報を入手することができてしまうと、秘匿性の高い個人情報である医療情報を保護できなくなってしまうという問題があり、医療関係者のみが医療情報を入手することを可能とするシステムが切望されていた。
そこで、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報を入手し難く、救急医療等に携わる医療関係者が、きわめて迅速に必要な医療情報を得られるようにした通信回線を用いた医療情報供給システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の通信回線を用いた医療情報供給システムは、
インターネットや電話網からなる通信回線網の中に設置された管理コンピュータに於ける通信回線を用いた医療情報供給システムであって、
前記管理コンピュータ側は、
登録者の医療情報が前記登録者の生物学的特徴情報(指紋、掌形、虹彩、網膜、声紋、血管、顔形、DNA等の身体的特徴のほか、人の動き、癖、筆跡情報なども含む人固有の特徴の情報を含む、以下同じ)に対応付けられて記録されている登録者データベースと、
医療従事者の資格情報、生物学的特徴情報などの医療従事者識別情報が記録されている医療従事者データベースと、を有し、
前記管理コンピュータ側は、
インターネットや電話網からなる通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段と、
通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から利用者の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が、前記登録者データベースに記録された生物学的特徴情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベースに記録された医療従事者識別情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在し、かつ、前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベース内に存在した場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、管理コンピュータが、利用者に識別情報を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報を求め、データベース上に識別情報がそれぞれ存在することを確認した後、登録者の医療情報を提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報を入手できなくなるばかりかシステムに情報端末を介して医療情報を求める際に生物学的特徴情報を提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報を得ることができる。
インターネットや電話網からなる通信回線網の中に設置された管理コンピュータに於ける通信回線を用いた医療情報供給システムであって、
前記管理コンピュータ側は、
登録者の医療情報が前記登録者の生物学的特徴情報に対応付けられて記録されている登録者データベースと、
利用者の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報が記録されている質問情報データベースと、を有し、
前記管理コンピュータ側は、
インターネットや電話網からなる通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が、前記登録者データベースに記録された生物学的特徴情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在した場合、前記質問情報データベースから前記情報端末へ前記質問情報を供する質問情報送信手段と、
前記利用者からの前記質問情報に対する返答が適切であるか否かを判定する判定手段と、
前記質問情報に対する返答が適切な場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、管理コンピュータが、利用者に医療従事者であることの証明を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報を求め、利用者が医療従事者であり、かつデータベース上に対象者の識別情報が存在することを確認した後、登録者の医療情報を提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報を入手し辛くなるばかりか、システムに情報端末を介して医療情報を求める際に生物学的特徴情報を提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報を得ることができる。
インターネットや電話網からなる通信回線網の中に設置された管理コンピュータに於ける通信回線を用いた医療情報供給システムであって、
前記管理コンピュータ側は、
登録者の医療情報が前記登録者の生物学的特徴情報に対応付けられて記録されている登録者データベースと、
医療従事者の資格情報、生物学的特徴情報などの医療従事者識別情報が記録されている医療従事者データベースと、
利用者の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報が記録されている質問情報データベースと、を有し、
前記管理コンピュータ側は、
インターネットや電話網からなる通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段と、
通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から利用者の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が、前記登録者データベースに記録された生物学的特徴情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベースに記録された医療従事者識別情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在し、かつ、前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベース内に存在した場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、
前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在し、かつ、前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベース内に存在しない場合、前記質問情報データベースから前記情報端末へ前記質問情報を供する質問情報送信手段と、
前記利用者からの前記質問情報に対する返答が適切であるか否かを判定する判定手段と、
前記質問情報に対する返答が適切な場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、管理コンピュータが、利用者に医療従事者識別情報もしくは、医療従事者であることの証明を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報を求め、利用者が医療従事者であり、かつデータベース上に対象者の識別情報が存在することを確認した後、登録者の医療情報を提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報を入手し辛くなるばかりかシステムに情報端末を介して医療情報を求める際に生物学的特徴情報を提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報を得ることができる。
前記医療従事者識別情報は、前記資格情報に応じて複数の階層別に予め振り分けられており、前記医療情報送信手段は、前記資格情報の階層に応じて前記医療情報を送信することを特徴としている。
この特徴によれば、医師、救急隊員、看護師等、の階層に応じて必要かつ十分な医療情報を提供できる。
前記管理コンピュータは、前記利用者の情報端末に前記医療情報を送信した旨を、前記登録者が予め登録した連絡先に報知する報知手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、登録者が予め登録した例えば近親者などが医療情報を提供した利用者の情報、及び本人の緊急事態や情報漏洩等の不具合が起きていないかを確認することができる。
前記医療情報送信手段は、前記登録者の医療情報に含まれる身元情報を前記情報端末に送信することを特徴としている。
この特徴によれば、利用者は、情報端末から登録者の身元情報を取得することができ、登録者の身元を特定した上で、迅速かつ適切な処置をすることができる。
実施例1における医療情報供給システムを示す模式図である。 医療情報供給システムの処理の流れを示すフロー図である。 医療従事者識別情報の段階別処理の一例を示す模式図である。 登録者が予め登録した連絡先の情報端末に情報が報知された態様を示す模式図である。 実施例2における医療情報供給システムを示す模式図である。 実施例2における医療情報供給システムの処理の流れを示すフロー図である。 質問情報送信手段により質問情報が情報端末に送信された態様を示す模式図である。 実施例3における医療情報供給システムを示す模式図である。 実施例3における医療情報供給システムの処理の流れを示すフロー図である。
本発明に係る医療情報供給システムを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
(システムの構成)
まず、本実施例の医療情報供給システム1は、図1に示すように、多数の利用者が個々に所有しているスマートフォンやタブレット端末等からなる情報端末4,…と、インターネットや電話網からなる通信回線網3を介して情報端末4,…とデータ通信可能なサービス提供者が所有する管理コンピュータ2と、から主に構成されている。なお図1はワイヤレスインターネット等無線を利用した通信構成の例である。
情報端末4,…は、文字や画像を表示可能な表示部41と、指紋を読み取り可能なタッチパッドや写真または動画を撮影可能なカメラ、若しくは声紋を聞き取り可能なマイク等からなる生物学的特徴情報を取得可能な取得部42をそれぞれ備えており、通信回線網3を介して管理コンピュータ2と情報を送受信できるようになっている。なお、情報端末4,…は、本実施例では、インターネットに接続可能な一般的なスマートフォンやタブレット等の市販の端末が適用されているが、これに限らず、管理コンピュータ2と情報を送受信する用途のみに使用される専用端末であってもよい。
医療情報供給システム1は、病歴のある各個人、もしくは医療従事者が医療情報供給システム1のサービス提供者との契約により登録するものであり、契約を完了した者は、後述する登録者データベース21もしくは、医療従事者データベース22に登録される。
管理コンピュータ2は、登録者データベース21と、医療従事者データベース22とを備えている。登録者データベース21には、登録者本人の氏名、性別、生年月日、家族構成等に加えて持病や病歴、投薬状況、アレルギー情報等が記された医療情報21aと、登録者の指紋、掌形、虹彩、網膜、声紋、血管、顔形、DNA等の身体的特徴に加え、登録者の動き、癖、筆跡情報などの人固有の特徴を含む登録者生物学的特徴情報21b(以下、単に登録者生物学的特徴情報21bと称する)と、が記録されるようになっており、医療情報21aと登録者生物学的特徴情報21bとは紐づけられて記録されるようになっている。
医療従事者データベース22には、医師、救急隊員、看護師等の有資格者である現医療従事者が記録されるようになっており、医療従事者の氏名、性別、勤務先の病院や医療分野、資格情報などの基本情報と、医療従事者の指紋、掌形、虹彩、網膜、声紋、血管、顔形、DNA等の身体的特徴に加え、医療従事者の動き、癖、筆跡情報などの人固有の特徴を含む生物学的特徴情報とが含まれる医療従事者識別情報22a(以下、単に医療従事者識別情報22aと称する)が記録されるようになっている。医療従事者識別情報22aは、医師、救急隊員、看護師等の資格情報に応じて複数の階層別に振り分けるようになっており、資格情報の階層に応じて医療情報21aを開示させるようになっている。
管理コンピュータ2は、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4の取得部42から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段23と、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4の取得部42から利用者の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段24とを備えている。
管理コンピュータ2は、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに対応するか否かの判定を行う医療従事者判定手段26とを備えている。
管理コンピュータ2は、通信回線網3でアクセスしてきた利用者の情報端末4に登録者の医療情報21aを与える医療情報送信手段27と、該医療情報送信手段27によって医療情報21aを与えた後、登録者が予め登録した連絡先に、利用者に医療情報を与えた旨を報知する報知手段28を備えている。
(システムの利用手順)
次に、本実施例における医療情報供給システム1の利用者へ医療情報を供給するまでの手順につき、図1及び図2のフローチャートに沿って説明する。
医療情報供給システム1の利用につき、通報者の通報により、緊急通報により現場に到着した情報端末4の利用者である救急隊員Bが、意識喪失状態で外傷の無い状態の対象者である患者Aを病院へ向けて搬送しようとする救急車内での状況を例に説明する。尚、ここでは、患者Aと救急隊員Bとが、それぞれ医療情報供給システム1のサービス提供者と契約しており、双方がデータベースに登録されていることとして説明する。
まず、救急車内において患者Aの容体を把握するために、心拍、脈拍、血圧、体温などの計測が行われることになる。同伴者も無く意識喪失状態で外傷も無い患者Aの容体を更に詳しく知るために、医療情報供給システム1が用いられる。情報端末4にインストールされた医療情報供給システム1を構成するアプリケーション43を、救急隊員Bが起動させたこととして説明する。
医療情報供給システム1を構成するアプリケーション43の起動とともに、通信回線網3を介して情報端末4にアクセスされた管理コンピュータ2は、まず医療情報供給システム1の備える利用者識別情報入手手段24が、利用者(この場合、救急隊員B)に対して利用者自身の識別情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる(図2のステップSa1)。
救急隊員Bは、情報端末4の備える取得部42に、自身の識別情報として生物学的特徴情報B1を読み取らせて、この生物学的特徴情報B1を管理コンピュータ2へ返信する。尚、利用者識別情報入手手段24が利用者である救急隊員Bに対して、複数の生物学的特徴情報B1,B1,‥を求めることとしてもよく、この場合救急隊員Bは指定された複数の生物学的特徴情報B1,B1,‥を返信する必要がある。尚、利用者識別情報入手手段24の求める識別情報は、生物学的特徴情報のみに限られず、この生物学的特徴情報に替えて、若しくは加えて、医療従事者がそれぞれ備える医師免許等の資格コード等の資格情報であってもよい。
返信を受けた管理コンピュータ2は、医療従事者判定手段26により情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに対応するか否かの検索を行う(図2のステップSa2)。
検索の後、情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに合致すると判定された場合、次に、対象者識別情報入手手段23が、閲覧したい対象者(この場合、患者A)の生物学的特徴情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる(図2のステップSa3)。
一方、情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに存在しないと判定された場合、情報端末4からの通信を拒否する。尚、取得部42の取得不良の可能性も考えられるので、再度、救急隊員Bの生物学的特徴情報B1を求めた上で、存在しないと判定された場合、通信を拒否することとしてもよい。
図2のステップSa3において、対象者識別情報入手手段23から患者Aの生物学的特徴情報を求められた救急隊員Bは、情報端末4の取得部42に患者Aの生物学的特徴情報A1(例えば指紋)を読み取らせ、送信する。尚、対象者の身体に著しい損傷が見受けられ、例えば指紋を読み取ることが不可能な場合は、対象者識別情報入手手段23が求める生物学的特徴情報の該当箇所を、例えば指紋から虹彩に変更するなど、適宜変更できるようにしてもよい。
返信を受けた管理コンピュータ2は、登録者判定手段25により情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの検索を行う。(図2のステップSa4)
検索の後、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに合致すると判定された場合、次に、医療情報送信手段27が、登録者データベース21内における登録者である患者Aの登録者生物学的特徴情報21bに紐づけられている患者Aの医療情報21aを、情報端末4に対して送信する(図2のステップSa5)。救急隊員Bは、情報端末4の表示部41から患者Aの医療情報21aを取得することができ、既往歴、持病や投薬情報等を確認した上で救急車内での迅速かつ適切な処置の方針を策定したり、搬送先に治療に必要な医療機器を連絡することができる。
また、医療従事者識別情報22aは、各医療従事者の資格情報に応じて複数の階層別に振り分けられており、医療情報送信手段27は、情報の開示対象となる救急隊員Bの資格情報の階層に応じて、患者Aの医療情報21aを開示させるようになっている。よって、例えば図3に示されるように、医療情報21aのうち秘匿性の高い情報(秘匿情報)を含む全部の医療情報は、医師及び救急隊員のみを対象に開示され、医療情報21aのうち秘匿情報を除く一部の医療情報のみが、看護師を対象に開示されるなど、医師、救急隊員、看護師等、の階層に応じて必要かつ十分な医療情報を提供できる。尚、事前に医療情報21aの公開範囲を登録者が任意で設定できるようにしてもよい。
一方、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に、患者Aが登録されていない患者である旨メッセージを表示させる。尚、取得部42の取得不良の可能性も考えられるので、再度、患者Aの生物学的特徴情報A1を求めた上で、存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に登録されていない患者である旨メッセージを表示させることとしてもよい。
また、図4に示されるように、管理コンピュータ2の備える報知手段28が、救急隊員Bの情報端末に医療情報を送信した旨を、患者Aが予め登録した近親者等の情報端末14に報知する(図2のステップSa6)。報知項目として、医療情報21aを送信した時刻、情報端末4の位置情報、送信先である救急隊員Bの氏名、勤務先の病院等が望ましいがこの限りではなく、アクセスしてきた情報端末4の位置情報等を解析し、救急搬送先と成り得る病院一覧等を添付してもよい。
尚、実施例1において管理コンピュータ2が、まず、利用者(救急隊員B)に対して利用者の識別情報を求めることとしたがこれに限られず、先に患者Aの生物学的特徴情報を求めることとしてもよい。
このように、本発明の通信回線を用いた医療情報供給システム1は、インターネットや電話網からなる通信回線網3の中に設置された管理コンピュータ2に於ける通信回線を用いた医療情報供給システム1であって、管理コンピュータ2側は、登録者の医療情報21aが登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられて記録されている登録者データベース21と、医療従事者の資格情報、生物学的特徴情報などの医療従事者識別情報22aが記録されている医療従事者データベース22と、を有し、管理コンピュータ2側は、インターネットや電話網からなる通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4から対象者(患者A)の生物学的特徴情報A1を入手する対象者識別情報入手手段23と、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4から利用者(救急隊員B)の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段24と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報に対応するか否かの判定を行う医療従事者判定手段26と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が登録者データベース内に存在し、かつ、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22内に存在した場合、該当する登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられた登録者の医療情報21aを情報端末4に送信する医療情報送信手段27と、を備えていることから、管理コンピュータ2が、利用者に識別情報を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報A1を求め、データベース上に識別情報がそれぞれ存在することを確認した後、登録者の医療情報21aを提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報21aを入手できなくなるばかりかシステムに情報端末4を介して医療情報21aを求める際に生物学的特徴情報21bを提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報を得ることができる。
また、医療従事者識別情報22aは、資格情報に応じて複数の階層別に予め振り分けられており、医療情報送信手段27は、資格情報の階層に応じて医療情報を送信することから、医師、救急隊員、看護師等、の階層に応じて必要かつ十分な医療情報を提供できる。
また、管理コンピュータは、利用者の情報端末4に医療情報21aを送信した旨を、前記登録者が予め登録した連絡先に報知する報知手段28を備えていることから、登録者が予め登録した例えば近親者などが医療情報21aを提供した利用者の情報、及び本人の緊急事態や情報漏洩等の不具合が起きていないかを確認することができる。
次に、実施例2に係る医療情報供給システムにつき、図5~7を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
(システムの構成)
図5に示されるように、実施例2における医療情報供給システム11において、管理コンピュータ12は、登録者データベース21と、医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報29aが記録された質問情報データベース29を備えている。尚、実施例2における管理コンピュータ12は、実施例1における医療従事者データベース22は有していない。
また、管理コンピュータ12は、質問情報データベース29の質問情報29aを情報端末4へ送信する質問情報送信手段30と、情報端末4から返信された質問情報29aの回答の適否を判断する回答情報判定手段31を有している。
また、管理コンピュータ12は、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4の取得部42から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段23と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、を備えている。
さらに管理コンピュータ12は、通信回線網3でアクセスしてきた利用者の情報端末4に登録者の医療情報21aを与える医療情報送信手段27と、該医療情報送信手段27によって医療情報21aを与えた後、登録者が予め登録した連絡先に、利用者に医療情報を与えた旨を報知する報知手段28を備えている。
(システムの利用手順)
次に、実施例2における医療情報供給システム11の利用者へ医療情報を供給するまでの手順につき、図6のフローチャートに沿って説明する。
医療情報供給システム11を構成するアプリケーション43の起動とともに、通信回線網3を介して情報端末4にアクセスされた管理コンピュータ12は、まず医療情報供給システム11の備える対象者識別情報入手手段23が、利用者(救急隊員B)に対して、閲覧したい対象者(患者A)の生物学的特徴情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる(図6のステップSb1)。
図6のステップSb1において、対象者識別情報入手手段23から患者Aの生物学的特徴情報を求められた救急隊員Bは、情報端末4の取得部42に患者Aの生物学的特徴情報A1(例えば指紋)を読み取らせ、送信する。尚、対象者の身体に著しい損傷が見受けられ、例えば指紋を読み取ることが不可能な場合は、対象者識別情報入手手段23が求める生物学的特徴情報の該当箇所を、例えば指紋から虹彩に変更するなど、適宜変更できるようにしてもよい。
返信を受けた管理コンピュータ12は、登録者判定手段25により情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの検索を行う(図6のステップSb2)。
検索の後、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに合致すると判定された場合、次に、質問情報送信手段30が質問情報データベース29内の複数の質問情報29aを情報端末4に送信する(図6のステップSb3)。
一方、図6のステップSb2において、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に登録されていない患者である旨メッセージを表示させる。尚、取得部42の読取不良の可能性も考えられるので、再度、患者Aの生物学的特徴情報A1を求めた上で、存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に登録されていない患者である旨メッセージを表示させることとしてもよい。
次に、図6のステップSb3において、複数の質問情報29aを情報端末4に受信した救急隊員Bは、図7に示されるように複数の用意された回答の中から適正な回答を選択し返信する。このとき、医療知識を有する利用者であればスムーズに回答可能な猶予時間を設定しておき、例えば60秒以内に回答を返信させるように設定してもよい。
情報端末4から回答を受信した管理コンピュータ12は、回答情報判定手段31により、返信された複数の質問情報29aに対する回答の適否を判定する(図6のステップSb4)。
回答情報判定手段31により、回答の正答率が設定された基準を上回り、利用者が医療知識を保持していると判断された場合、医療情報送信手段27が、登録者データベース21内における登録者である患者Aの登録者生物学的特徴情報21bに紐づけられている患者Aの医療情報21aを、情報端末4に対して送信する。救急隊員Bは、情報端末4の表示部41から患者Aの医療情報21aを閲覧することができ、既往歴、持病や投薬情報を確認した上で救急車内での処置の方針を策定したり、搬送先に治療に必要な医療機器を連絡することができる(図6のステップSb5)。
一方、図6のステップSb4において、回答情報判定手段31により回答の正答率が設定された基準を下回り、利用者が医療知識を保持していないと判断された場合、情報端末4からの通信を拒否する。
最後に、管理コンピュータ12の備える報知手段28が、救急隊員Bの情報端末に医療情報を送信した旨を、患者Aが予め登録した近親者等の情報端末14に報知する(図6のステップSb6)。
このように、本発明の通信回線を用いた医療情報供給システム11は、インターネットや電話網からなる通信回線網3の中に設置された管理コンピュータ12に於ける通信回線を用いた医療情報供給システム11であって、管理コンピュータ12側は、登録者の医療情報21aが登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられて記録されている登録者データベース21と、利用者(救急隊員B)の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報29aが記録されている質問情報データベース29と、を有し、管理コンピュータ側12は、インターネットや電話網からなる通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4から対象者(患者A)の生物学的特徴情報A1を入手する対象者識別情報入手手段23と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、情報端末4から入手した登録者の生物学的特徴情報A1が登録者データベース21内に存在した場合、質問情報データベース29から情報端末4へ質問情報29aを供する質問情報送信手段30と、利用者からの質問情報29aに対する返答が適切であるか否かを判定する回答情報判定手段31と、質問情報29aに対する返答が適切な場合、該当する登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられた登録者の医療情報21aを情報端末4に送信する医療情報送信手段27と、を備えることから、管理コンピュータ12が、利用者に医療従事者であることの証明を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報A1を求め、利用者が医療従事者であり、かつデータベース上に対象者の生物学的特徴情報21bが存在することを確認した後、登録者の医療情報21aを提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報21aを入手し辛くなるばかりか、システムに情報端末4を介して医療情報21aを求める際に生物学的特徴情報21bを提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報21aを得ることができる。
次に、実施例3に係る医療情報供給システム111につき、図8,9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
(システムの構成)
図8に示されるように、実施例3における医療情報供給システム111において、管理コンピュータ112は、登録者データベース21と、医療従事者データベース22と、質問情報データベース29を備えている。各データベース内に記憶されている構成は先述した実施例1または2と同様のため、説明を省略する。
管理コンピュータ112は、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4の取得部42から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段23と、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4の取得部42から利用者の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段24とを備えている。
管理コンピュータ112は、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに対応するか否かの判定を行う医療従事者判定手段26とを備えている。
また、管理コンピュータ112は、質問情報データベース29の質問情報29aを情報端末4へ送信する質問情報送信手段30と、情報端末4から返信された質問情報29aの回答の適否を判断する回答情報判定手段31を備えている。
さらに管理コンピュータ112は、通信回線網3でアクセスしてきた利用者の情報端末4に登録者の医療情報21aを与える医療情報送信手段27と、該医療情報送信手段27によって医療情報21aを与えた後、登録者が予め登録した連絡先に、利用者に医療情報を与えた旨を報知する報知手段28を備えている。
(システムの利用手順)
次に、実施例3における医療情報供給システム111の利用者へ医療情報を供給するまでの手順につき、図9のフローチャートに沿って説明する。また、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
医療情報供給システム111を構成するアプリケーション43の起動とともに、通信回線網3を介して情報端末4にアクセスされた管理コンピュータ112は、まず医療情報供給システム111の備える対象者識別情報入手手段23が、利用者(救急隊員B)に対して、閲覧したい対象者(患者A)の生物学的特徴情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる(図9のステップSc1)。
図9のステップSc1において、対象者識別情報入手手段23から患者Aの生物学的特徴情報を求められた救急隊員Bは、情報端末4の取得部42に患者Aの生物学的特徴情報A1(例えば指紋)を読み取らせ、送信する。尚、対象者の身体に著しい損傷が見受けられ、例えば指紋を読み取ることが不可能な場合は、対象者識別情報入手手段23が求める生物学的特徴情報の該当箇所を、例えば指紋から虹彩に変更するなど、適宜変更できるようにしてもよい。
返信を受けた管理コンピュータ112は、登録者判定手段25により情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに対応するか否かの検索を行う(図9のステップSc2)。
検索の後、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに合致すると判定された場合、次に、医療情報供給システム111の備える利用者識別情報入手手段24が、利用者(救急隊員B)に対して利用者自身の識別情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる(図9のステップSc3)。
一方、図9のステップSc2において、情報端末4から入手した患者Aの生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に、患者Aが登録されていない患者である旨メッセージを表示させる。尚、取得部42の読取不良の可能性も考えられるので、再度、患者Aの生物学的特徴情報A1を求めた上で、存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に登録されていない患者である旨メッセージを表示させることとしてもよい。
次に救急隊員Bは、情報端末4の備える取得部42に自身の生物学的特徴情報B1を読み取らせて、この生物学的特徴情報B1を管理コンピュータ112へ返信する。尚、利用者識別情報入手手段24が利用者である救急隊員Bに対して、複数の生物学的特徴情報B1,B1,‥を求めることとしてもよく、この場合救急隊員Bは指定された複数の生物学的特徴情報B1,B1,‥を返信する必要がある。尚、利用者識別情報入手手段24の求める識別情報は、生物学的特徴情報のみに限られず、この生物学的特徴情報に替えて、若しくは加えて、医療従事者がそれぞれ備える医師免許等の資格コード等の資格情報であってもよい。
返信を受けた管理コンピュータ112は、医療従事者判定手段26により情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに対応するか否かの検索を行う(図9のステップSc4)。
検索の後、情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに合致すると判定された場合、次に、医療情報送信手段27が、登録者データベース21内における登録者である患者Aの登録者生物学的特徴情報21bに紐づけられている患者Aの医療情報21aを、情報端末4に対して送信する(図9のステップSc5)。
一方、情報端末4から入手した救急隊員Bの生物学的特徴情報B1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに存在しないと判定された場合、情報端末4の表示部41に救急隊員Bが医療従事者データベース22内に登録されていない旨を表示させる。(図9のステップSc7)
次に、医療従事者データベース22内に登録されていない救急隊員Bに対して、質問情報送信手段30が質問情報データベース29内の複数の質問情報29aを情報端末4に送信する(図9のステップSc8)。尚、利用者が医療情報供給システム111のサービス提供者と契約しておらず、医療従事者データベース22に登録されていないと分かっている場合は、図9のステップSc3、Sc4、Sc7を省略し、図9のステップSc2からステップSc8にリンクするように利用者に選択させてもよい。
次に、図9のステップSc8において、複数の質問情報29aを情報端末4に受信した救急隊員Bは、図7に示されるように複数の用意された回答の中から適正な回答を選択し返信する。このとき、医療知識を有する利用者であればスムーズに回答可能な猶予時間を設定しておき、例えば60秒以内に回答を返信させるように設定してもよい。
情報端末4から回答を受信した管理コンピュータ112は、回答情報判定手段31により、返信された複数の質問情報29aに対する回答の適否を判定する(図9のステップSc9)。
回答情報判定手段31により、回答の正答率が設定された基準を上回り、利用者が医療知識を保持していると判断された場合、医療情報送信手段27が、登録者データベース21内における登録者である患者Aの登録者生物学的特徴情報21bに紐づけられている患者Aの医療情報21aを、情報端末4に対して送信する。救急隊員Bは、情報端末4の表示部41から患者Aの医療情報21aを閲覧することができ、既往歴、持病や投薬情報を確認した上で救急車内での処置の方針を策定したり、搬送先に治療に必要な医療機器を連絡することができる(図9のステップSc5)。
一方、図9のステップSc9において、回答情報判定手段31により回答の正答率が設定された基準を下回り、利用者が医療知識を保持していないと判断された場合、情報端末4からの通信を拒否する。
最後に、管理コンピュータ112の備える報知手段28が、救急隊員Bの情報端末に医療情報を送信した旨を、患者Aが予め登録した近親者等の情報端末14に報知する(図9のステップSc6)。
尚、実施例3において、管理コンピュータ112は、患者Aが登録者データベース21内に登録されているかを先に判定した後、利用者が医療知識を有しているかの判定をするようになっているので、利用者が緊急時において、先に患者Aが登録者データベース21内に登録されているのかを察知した上で、管理コンピュータ112へ質問情報29aの返答をすることができるようになっている。
このように、本発明の通信回線を用いた医療情報供給システム111は、インターネットや電話網からなる通信回線網3の中に設置された管理コンピュータ112に於ける通信回線を用いた医療情報供給システム111であって、管理コンピュータ112側は、登録者の医療情報21aが登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられて記録されている登録者データベース21と、医療従事者の資格情報、生物学的特徴情報などの医療従事者識別情報22aが記録されている医療従事者データベース22と、利用者の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報29aが記録されている質問情報データベース29と、を有し、管理コンピュータ112側は、インターネットや電話網からなる通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4から対象者(患者A)の生物学的特徴情報A1を入手する対象者識別情報入手手段23と、通信回線網3を利用してアクセスしてくる情報端末4から利用者(救急隊員B)の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段24と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が、登録者データベース21に記録された生物学的特徴情報21bに対応するか否かの判定を行う登録者判定手段25と、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに対応するか否かの判定を行う医療従事者判定手段26と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が登録者データベース21内に存在し、かつ、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22内に存在した場合、該当する登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられた登録者の医療情報21aを情報端末4に送信する医療情報送信手段27と、情報端末4から入手した対象者の生物学的特徴情報A1が登録者データベース21内に存在し、かつ、情報端末4から入手した利用者の識別情報が、医療従事者データベース22内に存在しない場合、質問情報データベース29から情報端末4へ質問情報29aを供する質問情報送信手段30と、利用者からの質問情報29aに対する返答が適切であるか否かを判定する回答情報判定手段31と、質問情報29aに対する返答が適切な場合、該当する登録者の生物学的特徴情報21bに対応付けられた登録者の医療情報21aを情報端末4に送信する医療情報送信手段27と、を備えることから、管理コンピュータ112が、利用者に医療従事者識別情報22aもしくは、医療従事者であることの証明を求めるとともに、対象者の生物学的特徴情報21bを求め、利用者が医療従事者であり、かつデータベース上に対象者の識別情報が存在することを確認した後、登録者の医療情報21aを提供するので、特定者以外の第三者がシステムから医療情報21aを入手し辛くなるばかりかシステムに情報端末4を介して医療情報21aを求める際に生物学的特徴情報21bを提供することから、文字情報などを入力することなく認証させることができるので、きわめて迅速に必要な医療情報21aを得ることができる。
以上、本発明の実施形態を図面及び実施例1~3によって説明してきたが、具体的な構成はこれら各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、対象者として救急医療を要する生存者である患者Aが例示され、また情報端末4の利用者として救急隊員Bが例示されているが、これに限らず例えば、対象者が病気や怪我若しくは何らかの原因で、救急医療中若しくは発見時に既に心肺停止した者C(以下、該当者Cと称する)であり、また情報端末4の利用者が該当者Cの死亡を確認するとともに検死する検死医Dであってもよい。
この場合、上記した実施例と同様に、検死医Dは、情報端末4の備える取得部42に、自身の識別情報として生物学的特徴情報D1を読み取らせて、この生物学的特徴情報D1を管理コンピュータ2へ返信する。返信を受けた管理コンピュータ2は、情報端末4から入手した救急隊員Dの生物学的特徴情報D1が、医療従事者データベース22に記録された医療従事者識別情報22aに合致すると判定された場合、次に、対象者識別情報入手手段23が、閲覧したい対象者(この場合、該当者C)の生物学的特徴情報を求める旨のメッセージを、情報端末4の表示部41に表示させる。
次に、対象者識別情報入手手段23から該当者Cの生物学的特徴情報を求められた検死医Dは、情報端末4の取得部42に該当者Cの生物学的特徴情報C1(例えば血液に含まれるDNA)を読み取らせ、送信する。
次に、情報端末4から入手した該当者Cの生物学的特徴情報C1が、登録者データベース21に記録された登録者生物学的特徴情報21bに合致すると判定された場合、次に、医療情報送信手段27が、登録者データベース21内における登録者である該当者Cの登録者生物学的特徴情報21bに紐づけられている該当者Cの身元情報(氏名、生年月日、性別、住所等)を、情報端末4に対して送信する。検死医Dは、情報端末4の表示部41から該当者Cの身元情報を取得することができ、該当者Cの身元を特定した上で、該当者Cが死亡している旨の連絡を警察当局に行うなど、迅速かつ適切な処置をすることができる。
また、特に図示しないが、管理コンピュータ2の備える緊急報知手段が、検死医Dの情報端末に該当者Cの身元情報を送信した旨を、該当者Cが予め登録した近親者等の情報端末に緊急報知する。報知項目として、身元情報を送信した時刻、情報端末の位置情報、送信先である検死医Dの氏名、勤務先の病院等が望ましい。
1 医療情報供給システム
2 管理コンピュータ
3 通信回線網
4 情報端末
11 医療情報供給システム
12 管理コンピュータ
21 登録者データベース
21a 医療情報
21b 登録者生物学的特徴情報
22 医療従事者データベース
22a 医療従事者識別情報
23 対象者識別情報入手手段
24 利用者識別情報入手手段
25 登録者判定手段
26 医療従事者判定手段
27 医療情報送信手段
28 報知手段
29 質問情報データベース
29a 質問情報
111 医療情報供給システム
112 管理コンピュータ
A 患者(対象者)
B 救急隊員(利用者)

Claims (5)

  1. インターネットや電話網からなる通信回線網の中に設置された管理コンピュータに於ける通信回線を用いた医療情報供給システムであって、
    前記管理コンピュータ側は、
    登録者の医療情報が前記登録者の生物学的特徴情報に対応付けられて記録されている登録者データベースと、
    利用者の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報が記録されている質問情報データベースと、を有し、
    前記管理コンピュータ側は、
    インターネットや電話網からなる通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段と、
    前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が、前記登録者データベースに記録された生物学的特徴情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在した場合、前記質問情報データベースから前記情報端末へ複数の前記質問情報を供する質問情報送信手段と、
    前記利用者からの複数の前記質問情報に対する返答の正答率設定された基準を上回るか否かを判定する判定手段と、
    複数の前記質問情報に対する返答の正答率設定された基準を上回る場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、を備えることを特徴とする医療情報供給システム。
  2. インターネットや電話網からなる通信回線網の中に設置された管理コンピュータに於ける通信回線を用いた医療情報供給システムであって、
    前記管理コンピュータ側は、
    登録者の医療情報が前記登録者の生物学的特徴情報に対応付けられて記録されている登録者データベースと、
    医療従事者の資格情報、生物学的特徴情報などの医療従事者識別情報が記録されている医療従事者データベースと、
    利用者の医療知識レベルの判定に供される複数の質問情報が記録されている質問情報データベースと、を有し、
    前記管理コンピュータ側は、
    インターネットや電話網からなる通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から対象者の生物学的特徴情報を入手する対象者識別情報入手手段と、
    通信回線網を利用してアクセスしてくる情報端末から利用者の識別情報を入手する利用者識別情報入手手段と、
    前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が、前記登録者データベースに記録された生物学的特徴情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベースに記録された医療従事者識別情報に対応するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在し、かつ、前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベース内に存在した場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、
    前記情報端末から入手した前記対象者の生物学的特徴情報が前記登録者データベース内に存在し、かつ、前記情報端末から入手した前記利用者の識別情報が、前記医療従事者データベース内に存在しない場合、前記質問情報データベースから前記情報端末へ複数の前記質問情報を供する質問情報送信手段と、
    前記利用者からの複数の前記質問情報に対する返答の正答率設定された基準を上回るか否かを判定する判定手段と、
    複数の前記質問情報に対する返答の正答率設定された基準を上回る場合、前記登録者データベース内の該当する登録者の生物学的特徴情報に対応付けられた登録者の医療情報を前記情報端末に送信する医療情報送信手段と、を備えることを特徴とする医療情報供給システム。
  3. 前記医療従事者識別情報は、前記資格情報に応じて複数の階層別に予め振り分けられており、前記医療情報送信手段は、前記資格情報の階層に応じて前記医療情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の医療情報供給システム。
  4. 前記管理コンピュータは、前記利用者の情報端末に前記医療情報を送信した旨を、前記登録者が予め登録した連絡先に報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の医療情報供給システム。
  5. 前記医療情報送信手段は、前記登録者の医療情報に含まれる身元情報を前記情報端末に送信することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の医療情報供給システム。
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