JP7077035B2 - Lpガス残量管理方法、lpガス残量管理システムおよびlpガス残量管理用コンピュータプログラム - Google Patents

Lpガス残量管理方法、lpガス残量管理システムおよびlpガス残量管理用コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、LPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理方法、LPガス残量管理システム、およびLPガス残量管理用コンピュータプログラムに関する。
LPガス消費場所、例えば各住宅にはLPガス容器が設置され、ここからガスメータを介してLPガスが住宅に設置されている各ガス機器に供給される。ガス事業者は、LPガス消費場所のそれぞれにおけるLPガス容器の残量を管理し、残量が少なくなると容器交換を行い、ガス切れ状態が発生しないようにしている。LPガス容器の残量管理では、ガスメータの検針値であるガス流量(m)とLPガスの法定の産気率とに基づき、使用されたガス使用重量を算出し、LPガス容器のガス重量からガス使用重量を減算して残留ガス重量を算出する処理を行い、算出した残留ガス重量が設定重量を下回ると、LPガス容器の交換時期であると判断している。
LPガスの産気率は、周囲温度(季節変動)、ガス組成(プロパンとブタンの配合割合等)に応じて変動する。そのため、LPガス容器の交換時における実際の残留ガス重量に対して、産気率に基づき算出された残留ガス重量が大きく異なる場合がある。すなわち、LPガス容器の交換時期が早すぎる場合、逆に遅すぎる場合が生じる。
このような弊害を解消して最適な時期にLPガス容器の交換(ガス配送)を行うために、特許文献1には、ガスの残量管理を行うガスメータが提案されている。このガスメータでは、LPガス容器からLPガスを供給するガス流路内のガス圧力およびガス温度を検出し、これらを用いて、ガス組成を考慮した産気率算出式から産気率を算出し、算出した産気率を用いて使用されたガス重量を求めている。
特開2010-48617号公報
本発明の目的は、従来に比べてより精度良くLPガス残量管理を行うことのできるLPガス残量管理方法、LPガス残量管理システムおよびLPガス残量管理用コンピュータプログラムを提供することにある。
本発明者等は、LPガスの産気率がガス使用流量の大小によっても影響されることに着目し、温度およびLPガス使用流量の組み合わせ(または、温度、LPガス使用流量およびガス組成の組み合わせ)と、産気率との間の相関に基づき、精度良くLPガス残量管理を行い得ることを見出した。LPガス設置場所において、温度、LPガス使用流量、および残留ガス重量の変化を、単位時間毎に取得し、これらのデータを、LPガス容器が交換される毎に、繰り返し取得し、取得したデータに基づき、LPガス容器の交換時(回収時)における実際のLPガスの残留ガス重量と、計算上の算出残留ガス重量との誤差が最小となるように、温度およびLPガス使用流量の組み合わせ(または、温度、LPガス使用流量、およびガス組成の組み合わせ)と、産気率との間の相関を求め、LPガス容器の交換の度に、相関を修正する。これにより、精度良く、LPガス容器の残量管理が可能になる。
すなわち、本発明のLPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理方法は、
前記LPガス消費場所に設置された時点の前記LPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として測定し、
前記LPガス容器から供給されるLPガスの流量を測定し、単位時間毎に、ガス流量積算値を算出し、
前記LPガス容器の設置場所における温度を測定し、前記単位時間毎の平均温度を算出し、
前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、算出した前記ガス流量積算値および前記平均温度に対応する前記産気率の値を用いて、前記単位時間毎のガス使用重量を算出し、
前記実ガス重量から前記ガス使用重量を減算して、前記LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出し、
前記LPガス容器の交換時に、当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として測定し、
前記実残留ガス重量と前記算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記産気率との間の前記相関を修正することを特徴としている。
ここで、LPガスのガス組成(プロパンとブタンの配合割合等)は予め定まっている場合が多いが、ガス組成が異なると、産気率も変動する。したがって、前記の相関として、前記ガス流量積算値および前記平均温度に、前記LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の相関を用いることが望ましい場合がある。
本発明によれば、精度良く残量管理を行うことができるので、LPガス容器の交換時期を、従来に比べてより少ない残量となった時点にできる。すなわち、本発明の方法では、算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行い、LPガス容器の交換毎に、誤差重量に基づき、判定用残留ガス重量を修正する。LPガス容器の交換(回収)の度に相関の見直し(学習)を行うので、産気率を実際の値に近づけることができ、誤差重量も実質的に零に近くなる。よって、判定用残留ガス重量も、誤差を考慮した多めの値としておく必要がない。よって、実質的にLPガス容器の残量が零になった時点で交換(回収)を行うことが可能になり、適正(最適)なLPガス容器の交換(配送)計画を立てることが可能になる。
次に、本発明は、LPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理システムであって、
LPガス容器から供給されるLPガスの流量を測定するガスメータと、
LPガス容器の設置場所における温度を測定する温度計と、
ガスメータの検針値および温度計の計測値に基づき、LPガス容器の残量管理を行うコンピュータを備えた管理装置と
を備えており、
管理装置は、
LPガス消費場所に設置された時点において測定されたLPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として記憶保持する機能と、
ガスメータの検針値に基づき、LPガスの流量を積算して、単位時間毎のガス流量積算値を算出して記憶保持する機能と、
温度計の計測値に基づき、単位時間毎の平均温度を算出して記憶保持する機能と、
ガス流量積算値および平均温度の組み合わせと、LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、ガス流量積算値および平均温度に対応する産気率の値を用いて、単位時間毎のガス使用重量を算出して記憶保持する機能と、
実ガス重量からガス使用重量を減算して、LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出して記憶保持する機能と、
LPガス容器の交換時に測定された当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として記憶保持する機能と、
実残留ガス重量と算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、ガス流量積算値および平均温度の組み合わせと、産気率との間の前記相関を修正する機能と
を備えていることを特徴としている。
ここで、前記相関として、前記ガス流量積算値および前記平均温度に、前記LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の相関を用いることが望ましい場合がある。
管理装置は、さらに、
算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行う機能と、
LPガス容器が交換された旨の入力があると、誤差重量に基づき、判定用残留ガス重量を修正する機能と
を備えていることが望ましい場合がある。
一方、本発明は、LPガス消費場所に設置したLPガス容器のLPガス残量を管理するLPガス残量管理方法をコンピュータに実行させるためのLPガス残量管理用コンピュータプログラムであって、
LPガス消費場所に設置された時点において測定されたLPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として記憶保持する機能と、
ガスメータの検針値に基づき、LPガスの流量を積算して、単位時間毎のガス流量積算値を算出して記憶保持する機能と、
温度計から供給されるLPガス容器の設置場所における温度に基づき、単位時間毎の平均温度を算出して記憶保持する機能と、
ガス流量積算値および平均温度の組み合わせと、LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、ガス流量積算値および平均温度に対応する産気率の値を用いて、単位時間毎のガス使用重量を算出して記憶保持する機能と、
実ガス重量からガス使用重量を減算して、LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出して記憶保持する機能と、
LPガス容器の交換時に測定された当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として記憶保持する機能と、
実残留ガス重量と算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、ガス流量積算値および平均温度の組み合わせと、産気率との間の前記相関を修正する機能と
を備えていることを特徴としている。
この場合においても、前記相関として、ガス流量積算値および平均温度に、LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、LPガスの産気率との間の相関を用いることが望ましい場合がある。
また、算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行う機能と、LPガス容器が交換された旨の入力があると、誤差重量に基づき、判定用残留ガス重量を修正する機能とを備えている場合もある。
本発明を適用したガス自動検針システムの一例を示す全体構成図である。 図1の管理装置を示す機能ブロック図である。 図1のガス自動検針システムによる残量管理動作の一例を示すフローチャートである。 ガス流量積算値、平均温度およびガス組成の組み合わせに対する産気率の対応関係の一例を示すグラフである。
以下に、図面を参照して本発明を適用したLPガス容器残量管理機能を備えたガス自動検針システムの実施の形態を説明する。図1に示すように、本実施の形態に係るガス検針システム1は、住宅等のガス消費場所2でのガス使用状況を、通信回線3を介して監視センタ4の側で管理するものである。図1においては1か所のガス消費場所2のみを示してあるが、実際には多数のガス消費場所でのガス使用状況が監視センタ4の側で管理される。
ガス消費場所2には、LPガス供給源21と、当該LPガス供給源21から供給されるLPガスの流量を計測するガスメータ22と、ガスメータ22による検針情報SS1を定期的あるいは要求に応じて監視センタ4に通報する通信装置23とが配置されている。LPガス供給源21は、例えば、LPガス容器24(24a、24b)を備えている。これらのLPガス容器24から、レギュレータ26およびガスメータ22を経由して、LPガスが不図示のLPガス機器に供給される。また、LPガス供給源21の周囲温度を計測するために、温度計27が配置されている。温度計27によって計測された温度情報SS2は、通信装置23を介して、監視センタ4に設置されている監視センタ装置40に供給される。
ガス消費場所2に設置されている通信装置23には、ガス供給源21におけるLPガス容器24が交換された場合に、作業員によって操作されるリセットボタン28が配置されている。リセットボタン28を操作すると、容器交換済み信号SS3が発生して監視センタ装置40に送信される。
監視センタ装置40は、通信装置41およびコンピュータを中心に構成される管理装置42を備えている。通信装置41は、各ガス消費場所2に設置されている通信装置23との間で双方向通信を行う。管理装置42は、通信装置41を介して受け取った各種情報に基づきガス供給源21のガス残量管理を含む監視動作、ガスメータ22の各種設定、メータ内蔵遮断弁の強制遮断等のガス供給制御を行う。
図2は、監視センタ装置40の管理装置42の機能を中心に示す機能ブロック図である。この図に示すように、管理装置42は、制御部43、キーボード等の入力部44、表示器等の出力部45、記憶部46等の各部を備えている。制御部43は、CPU、ROM、RAMなどを備えたコンピュータを中心に構成されており、インストールされている制御プログラムを実行することにより、各ガス消費場所2におけるLPガスの使用状況の監視、LPガス使用料金の算出、LPガス容器の残量管理等を含む各種の処理を行う。以下に、制御部43のLPガス容器の残量管理に関する機能について説明する。
制御部43は、通信装置41を介してLPガス消費場所2の側から容器交換済み信号SS3を受信することにより、LPガス容器24が交換されたことを知る。また、制御部43は、LPガス消費場所2に新たなLPガス容器24が設置された時点において測定されたLPガス容器24の残留ガス重量が、入力部44から入力されると、入力値を、ガス消費場所2に対応付けして実ガス重量Wo(kg)として記憶部46に記憶保持する。また、LPガス容器24の交換時に測定された当該LPガス容器24の実際の残留ガス重量が、入力部44から入力されると、制御部43は、入力値を、実残留ガス重量Wa(kg)として記憶部46に記憶保持する。制御部43は、ガス流量積算機能47、温度算出機能48、産気率算出機能49、残量算出機能50、容器交換判定機能51などの機能を備えている。
ガス流量積算機能47は、ガスメータ22の検針情報SS1に基づき、LPガスの流量を積算して、単位時間毎、例えば、1時間毎のガス流量積算値V(i)(i=1~n、本例の場合n=24)を算出し、算出されたガス流量積算値を、ガス消費場所2と対応付けした形態で記憶部46に記憶保持する。毎日の時間毎のガス流量積算値が算出されて、記憶保持される。
温度算出機能48は、温度計27によって計測された温度情報SS2に基づき、LPガス容器24の設置場所における単位時間、例えば1時間毎の平均温度T(i)を算出する。算出された平均温度T(i)を、ガス消費場所2および時間に対応付けした形態で記憶部46に記憶保持する。なお、温度計27がガス消費場所2に設置されていない場合には、ガス消費場所2における温度情報SS2を、気象庁データから、ガス消費場所2の温度として取り込み可能となっている。
産気率算出機能49は、単位時間毎のガス流量積算値V(i)、平均温度T(i)およびLPガス容器24のガス組成の組み合わせと、LPガスの産気率S(i)との間の所定の相関に基づき産気率S(i)を算出する。産気率算出機能49は、例えば、重回帰分析により、説明変数であるガス流量積算値V(i)、平均温度T(i)、ガス組成Akから、目的変数である産気率S(i)を予測する(説明する)。
また、産気率算出機能49は学習機能を備えており、LPガス容器24の交換時において、測定された実残留ガス重量Waと算出残留ガス重量Wa(i)との誤差重量ΔWが最小となるように、ガス流量積算値V(i)、平均温度T(i)、ガス組成Akの組み合わせと、産気率S(i)との間の相関を修正する。LPガス容器24の交換までの日数をNとすると、各LPガス消費場所2について、1日24回データが取得される。よって、LPガス容器24の交換までに、24×N個のデータが取得される。これらの取得データに基づき産気率S(i)が予測される。設定あるいは修正された相関は、記憶部46にガス消費場所2と対応付けして記憶保持する。
次に、残量算出機能50は、算出された(予測された)産気率S(i)を用いて、ガス消費場所2における単位時間毎のガス使用重量W(i)を算出し、実ガス重量Woから算出したガス使用重量W(i)を減算して、LPガス容器24の残留ガス重量を、算出残留ガス重量Wa(i)として算出し、算出値を記憶部46に記憶保持する。
図3は、一つのガス消費場所2におけるLPガス容器24の残量管理動作の一例を示す概略フローチャートである。LPガス消費場所2においてLPガス容器24が交換されると、ガス配送作業員によってリセットボタン28が押される。これにより、容器交換済み信号SS3が、通信装置23から、監視センタ装置40の通信装置41を介して管理装置42の制御部43に、使用開始通報として送信される(ステップST1、ST11)。
ここで、LPガス消費場所2において交換されたLPガス容器24の残留ガス重量が測定されて、実残留ガス重量Waとして入力される。また、新たに設置されるLPガス容器24のガス重量も、実ガス重量Woとして事前に測定され、入力部44から入力され、記憶部46に記憶保持される。なお、LPガスのガス組成(プロパンとブタンの配合割合)を示す値Akも事前に入力部44から入力されて、記憶部46に記憶保持される。
LPガス消費場所2におけるLPガスの使用状況は、管理装置42の側において監視される。ガスメータ22の検針値(検針情報SS1)および温度計27の計測値(温度情報SS2)が、定期的に、管理装置42の制御部43に読み込まれる(ステップST2~ST4、ステップST12)。
管理装置42の制御部43のガス流量積算機能47によって、単位時間毎、例えば、1時間毎のガス使用流量の積算値が算出され、算出されたガス流量積算値V(i)が記憶部46に記憶保持される。また、温度算出機能48によって、単位時間毎、例えば、1時間毎の平均温度T(i)が算出され、記憶部46に記憶保持される(ステップST13、14、15)。
産気率算出機能49では、算出されたガス流量積算値V(i)および平均温度T(i)と、設定されているガス組成Akを用いて、前回のLPガス容器24が使用されている間に取得されたデータによって修正された相関から、LPガスの産気率S(i)を算出する。例えば、重回帰分析による場合には、説明変数であるV(i)、T(i)、Akを用いて、目的変数である産気率Siを予測する(ステップST16)。
残量算出機能50では、算出された産気率Siを用いて、単位時間毎のガス使用重量W(i)を算出し、記憶されている実ガス重量Woから単位時間毎のガス使用重量W(i)を減算して、LPガス容器24の残留ガス重量を、算出残留ガス重量Wa(i)として算出し、記憶保持する(ステップST17)。
次に、算出残留ガス重量Wa(i)が、予め設定されている判定用残留ガス重量Wmin以下になると、LPガス容器24が交換時期に至った旨の判定を行い、その旨の警告を出力部45に出力する(ステップST18、19)。
ガス配送作業員は、LPガス容器24の交換時にはガスメータ内蔵の遮断弁を閉じてガス使用を終了させる(ステップST5)。また、回収したLPガス容器24の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量Waとして測定し、入力部44を介して制御部43に入力する。制御部43は入力された実残留ガス重量Waを記憶部46に記憶保持する。また、産気率算出機能49では、実残留ガス重量Waと算出残留ガス重量Wa(n)との誤差重量ΔWが最小となるように、ガス流量積算値V(i)、平均温度T(i)、ガス組成Akに対する、産気率S(i)の相関を修正する。
新たなLPガス容器24に交換された後におけるLPガス使用においては、産気率算出機能49では修正された相関を用いて産気率S(i)を算出し、これに基づき、残量算出機能50では残留ガス重量Wa(i)を算出する。
容器交換判定機能51においては、LPガス容器24の交換毎に、誤差重量ΔWと、判定用残留ガス重量Wminを比較し、誤差重量ΔWに設定ガス重量(最小値)を加算した値を、新たな判定用残留ガス重量Wminとして採用する。誤差重量ΔWを徐々に少なくできるので、判定用残留ガス重量Wminの値も徐々に、設定ガス重量(最小値)に近づけることができる。これにより、最適な時期にLPガス容器24の交換作業を行うことが可能になる。
なお、相関を表す重回帰式を用いて産気率を算出してもよいが、例えば、図4に示すように、産気率を条件に応じて複数にパターニングしておいてもよい。図示の場合には、ガス組成Ak(プロパン/ブタンの割合)、ガス流量積算値V(i)、平均温度T(i)のそれぞれを複数に区画し、これらの区画の組み合わせによって得られる各区画のそれぞれに、産気率S(i)が割り当てられている。
上記の例では、各LPガス消費場所について、それぞれ産気率S(i)を設定している。この代わりに、LPガス消費場所を複数の群に分け、各群について同一の産気率S(i)を用いることも可能である。いずれの場合においても、制御部43の学習機能によって、産気率S(i)を実際の値に徐々に近づけることができ、これにより、精度良くLPガス容器24の残量管理を行うことができる。この結果、適切な時期にLPガス容器24を交換可能なガス配送計画を策定でき、LPガス交換作業の効率化を達成できる。
[その他の実施の形態]
上記の例では、LPガス消費場所2において、ガス使用流量(m)および周囲温度に基づき産気率を算出(予測)し、算出した産気率を用いてLPガス容器24の残留ガス重量(kg)を管理している。ガス流量からガス重量を算出してLPガス容器の残量管理を行うという考え方自体は従来と同様である。
上記の例において、産気率の算出精度(予測精度)を検証するために、1か所あるいは複数のLPガス消費場所2において、ガス供給源21として、LPガス容器24を、重量計測機能を備えた設置台に設置する構成を採用することが考えられる。設置台に通信機能(IoT)を付与し、単位時間毎に計測されるLPガス容器重量を、例えば通信装置23を介して、管理装置42に供給する。管理装置42の側では、測定されたLPガス容器重量から容器重量を減算して、単位時間毎の実際のガス使用重量を算出でき、これに基づき、LPガス容器24の残留ガス重量を算出できる。算出した残留ガス重量と、上記の例におけるように産気率を用いて算出した残留ガス重量とを比較することで、産気率の算出(予測)アルゴリズムの正当性を検証できる。
また、LPガス容器24の重量計測ができるように各LPガス消費場所のインフラ整備を行うことができれば、産気率を用いることなく、簡単かつ精度良く、LPガス容器の残量管理を行うことができる。この場合には、LPガス容器の重量計測値とガスメータの検針値との間の整合性を確認できる。これにより、一方が故障した場合、不正にガスが使用された場合、その他の場合に対応できる。
1 ガス検針システム
2 LPガス消費場所
3 通信回線
4 監視センタ
21 ガス供給源
22 ガスメータ
23 通信装置
24 LPガス容器
26 レギュレータ
27 温度計
28 リセットボタン
40 監視センタ装置
41 通信装置
42 管理装置
43 制御部
44 入力部
45 出力部
46 記憶部
47 ガス流量積算機能
48 温度算出機能
49 産気率算出機能
50 残量算出機能
51 容器交換判定機能
Ak ガス組成
SS1 検針情報
SS2 温度情報
SS3 容器交換済み信号
S(i) 産気率
T(i) 平均温度
V(i) ガス流量積算値
Wa 実残留ガス重量
Wa(i) 算出残留ガス重量
Wa(n) 算出残留ガス重量
W(i) ガス使用重量
Wmin 判定用残留ガス重量
Wo 実ガス重量

Claims (9)

  1. LPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理方法であって、
    前記LPガス消費場所に設置された時点の前記LPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として測定し、
    前記LPガス容器から供給されるLPガスの流量を測定し、単位時間毎に、ガス流量積算値を算出し、
    前記LPガス容器の設置場所における温度を測定し、前記単位時間毎の平均温度を算出し、
    前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、算出した前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせに対応する前記産気率の値を用いて、前記単位時間毎のガス使用重量を算出し、
    前記実ガス重量から前記ガス使用重量を減算して、前記LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出し、
    前記LPガス容器の交換時に、当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として測定し、
    前記実残留ガス重量と前記算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記産気率との間の前記相関を修正するLPガス残量管理方法。
  2. 請求項1において、
    前記相関として、前記LPガスのガス組成、前記ガス流量積算値および前記平均温度に前記LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の相関を用いるLPガス残量管理方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、前記LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行い、
    前記LPガス容器の交換毎に、前記誤差重量に基づき、前記判定用残留ガス重量を修正するLPガス残量管理方法。
  4. LPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理システムであって、
    前記LPガス容器から供給されるLPガスの流量を測定するガスメータと、
    前記LPガス容器の設置場所における温度を測定する温度計と、
    前記ガスメータの検針値および前記温度計の計測値に基づき、前記LPガス容器の残量管理を行うコンピュータを備えた管理装置と
    を備えており、
    前記管理装置は、
    前記LPガス消費場所に設置された時点において測定された前記LPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として記憶保持する機能と、
    前記ガスメータの前記検針値に基づき、前記LPガスの流量を積算して、単位時間毎のガス流量積算値を算出して記憶保持する機能と、
    前記温度計の前記計測値に基づき、前記LPガス容器の設置場所における前記単位時間毎の平均温度を算出して記憶保持する機能と、
    前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせに対応する前記産気率の値を用いて、前記単位時間毎のガス使用重量を算出して記憶保持する機能と、
    前記実ガス重量から前記ガス使用重量を減算して、前記LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出して記憶保持する機能と、
    前記LPガス容器の交換時に測定された当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として記憶保持する機能と、
    前記実残留ガス重量と前記算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記産気率との間の前記相関を修正する機能と
    を備えているLPガス残量管理システム。
  5. 請求項4において、
    前記管理装置は、前記相関として、前記ガス流量積算値および前記平均温度に、前記LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の相関を用いるLPガス残量管理システム。
  6. 請求項4または5において、
    前記管理装置は、さらに、
    前記算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、前記LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行う機能と、
    前記LPガス容器が交換された旨の入力があると、前記誤差重量に基づき、前記判定用残留ガス重量を修正する機能と
    を備えているLPガス残量管理システム。
  7. LPガス消費場所に設置したLPガス容器の残量を管理するLPガス残量管理方法をコンピュータに実行させるためのLPガス残量管理用コンピュータプログラムであって、
    前記LPガス消費場所に設置された時点において測定された前記LPガス容器の残留ガス重量を、実ガス重量として記憶保持する機能と、
    前記LPガス容器から供給されるLPガスの流量を計測するガスメータの検針値に基づき、前記LPガスの流量を積算して、単位時間毎のガス流量積算値を算出して記憶保持する機能と、
    前記LPガス容器の設置場所に設置した温度計の計測値に基づき、前記単位時間毎の平均温度を算出して記憶保持する機能と、
    前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の所定の相関に基づき、前記ガス流量積算値および前記平均温度に対応する前記産気率の値を用いて、前記単位時間毎のガス使用重量を算出して記憶保持する機能と、
    前記実ガス重量から前記ガス使用重量を減算して、前記LPガス容器の残留ガス重量を、算出残留ガス重量として算出して記憶保持する機能と、
    前記LPガス容器の交換時に測定された当該LPガス容器の実際の残留ガス重量を、実残留ガス重量として記憶保持する機能と、
    前記実残留ガス重量と前記算出残留ガス重量との誤差重量が最小となるように、前記ガス流量積算値および前記平均温度の組み合わせと、前記産気率との間の前記相関を修正する機能と
    を備えているLPガス残量管理用コンピュータプログラム。
  8. 請求項7において、
    前記相関として、前記ガス流量積算値および前記平均温度に、前記LPガスのガス組成を加えた3要素の組み合わせと、前記LPガスの産気率との間の相関を用いるLPガス残量管理用コンピュータプログラム。
  9. 請求項7または8において、さらに、
    前記算出残留ガス重量が、予め設定されている判定用残留ガス重量以下になると、前記LPガス容器が交換時期に至った旨の判定を行う機能と、
    前記LPガス容器が交換された旨の入力があると、前記誤差重量に基づき、前記判定用残留ガス重量を修正する機能
    とを備えているLPガス残量管理用コンピュータプログラム。
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