JP7076232B2 - 勾配付与部材及び換気スリーブ - Google Patents
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Description
鍔付き外スリーブの軸線を鍔の直交方向に対して若干斜めにすることで、鍔を鉛直な外壁に宛がうと、外スリーブの軸線が屋内へ向かって上へ傾くように勾配が付く換気スリーブも知られている。しかし、前記換気ダクトの重みを受けても内管の屋内側端部が下向きにならないようにするためには、前記勾配を大きく設定する必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、換気スリーブにおける内管の屋内側端部が換気ダクトの重み等で下方へ傾くのを防止し、ひいては雨水や結露水が屋内側へ流れ込むのを防止することを目的とする。
前記壁又は外スリーブに取付けられる取付部と、
前記取付部に連なるとともに、前記内管を、屋内へ向かって上へ傾くように保持する保持部とを備えたことを特徴とする。
換気スリーブの内管の屋内側端部に換気ダクトの重みが付与されたとき、その荷重は勾配付与部材を介して建物の壁又は外スリーブに受け渡される。外スリーブに受け渡された場合には、該外スリーブから建物の壁へ受け渡される。これによって、内管の屋内側端部が下へ傾くのを防止でき、設定勾配を維持できる。この結果、雨水や結露水が屋内側へ流れ込むのを確実に防止できる。
外スリーブは屋内へ向かって上向きの勾配が付けられている必要が無く、勾配を付けるとしてもその勾配を小さくすることができる。
これにより、勾配付与部材で内管の屋内側端部を持ち上げて勾配を付けることができる。
これにより、内管の周方向の広い範囲にわたって保持部を宛がうことで、内管を安定的に保持して勾配を付けることができる。
前記保持部は、前記内管の外周面の周方向に沿って円弧状(部分環状)に湾曲する帯板状であることが、より好ましい。
これによって、勾配付与部材を壁又は外スリーブに安定的に取付けることができる。一対の取付片部間に保持部が架け渡され、該保持部によって内管を安定的に保持できる。
前記折り返し部は、外スリーブへの係止部として用いることができる。
前記外スリーブの端部に一対のスリットが形成されており、前記勾配付与部材における両端部の折り返し部が、それぞれ対応する前記スリットに挿し込まれていることが好ましい。
これによって、勾配付与部材を外スリーブに対して簡単に位置決めして係止できる。ひいては、内管の勾配を一定に保持でき、施工誤差が生じるのを防止できる。
図1に示すように、建物の外壁1(壁)に換気スリーブ2が設けられている。図1において二点鎖線で示す換気ダクト3が、厨房のレンジフード等から延びて換気スリーブ2に接続されている。
外スリーブ部11及び鍔12の材質は、亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属である。
なお、外スリーブ11の軸線は、屋外側へ向かって下へ僅かに傾けられていてもよい。
内管20は、内スリーブ部21と、断熱層22を含む。内スリーブ21は、外スリーブ部11より長くかつ小径の筒形状になっている。内スリーブ部21の内部が、換気流路2aとなっている。換気流路2aが、換気ダクト3内に連なっている
内スリーブ部21の材質は、亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属である。
図1に示すように、断熱層22の外周に外スリーブ部11が被さっている。断熱層22の屋外側の端部には、金属製の環状の防水キャップ23が被せられている。
図3に示すように、断熱層22の屋外寄り部分の外周には、環状のパッキン24(シール部材)が設けられている。パッキン24は、ポリエチレンなどの樹脂、ゴムその他の水密性材質によって構成されている。パッキン24によって、外スリーブ部11と断熱層22との間がシールされている。
折り返し部32と取付ベース部33と取付片部34とによって、取付部36が構成されている。
取付片部34は、保持部31の屋内側の縁(図4(a)において上縁)と屋内外方向のほぼ同じ位置に配置されている。ここで、屋内外方向とは、外壁1の屋内側と屋外側を結ぶ方向(図4(a)の上下方向、図1の左右方向)を云う。
図2に示すように、一対のスリット11sは、外スリーブ部11の下半部の互いに左右対称な位置に配置されている。外スリーブ部11の周方向における、一対のスリット11sどうしの離間角度は、勾配付与部材30の中心角α31と略等しい。一対のスリット11sどうしの離間距離は、勾配付与部材30の一対の折り返し部32どうし間の距離と実質等しい。
図1及び図2に示すように、勾配付与部材30の保持部31が、外スリーブ10と内管20との屋内側端部の下側部分どうし間に挿入されている。図2及び図5に示すように、一対の折り返し部32が、外スリーブ10の対応するスリット11sに挿し込まれて係止されている。これによって、勾配付与部材30が外スリーブ10に取付けられている。
更に、図5に示すように、各取付片部34が、外壁1の屋内側石膏ボード1dの屋内側面に宛がわれている。詳細な図示は省略するが、ビス35が、挿通孔34cを通して石膏ボード1d及び屋内側合板1bに打ち込まれている。これによって、一対の取付片部34が外壁1に取付けられている。ひいては、勾配付与部材30が外壁1に固定されている。
パッキン24が外スリーブ部11と内管20の角度の違いに合わせて弾性変形されることによって、外スリーブ部11と断熱層22との間のシールが確保されている。
しかも、換気スリーブ2の屋内側端部に換気ダクト3の重みが付与されたとき、その荷重は勾配付与部材30を介して外壁1に受け渡される。したがって、内管20の屋内側端部が下へ傾くのを防止できる。これによって、雨水や結露水が屋内側へ流れ込むのを一層確実に防止できる。
勾配付与部材30の両端の折り返し部32(係止部)が外スリーブ10のスリット11s(被係止部)に係止されることによって、勾配付与部材30が外スリーブ10に対して位置固定される。ひいては、内管20の勾配が一定の大きさに決められる。したがって、作業者が内管20の勾配を可変調節する必要が無く、施工誤差が生じるのを防止できる。
図6においては、勾配付与部材30が、図1及び図5の態様に対して前後反転されている。このため、取付片部34が、保持部31の屋外側の縁と屋内外方向におけるほぼ同じ位置に配置されている。該取付片部34が、屋内側合板1bに宛がわれ、ビス35によって屋内側合板1bに直接固定されている。取付片部34は、屋内側合板1bと屋内側石膏ボード1dとの間に挟まれている。保持部31の幅が石膏ボード1dの厚さと実質等しいために、保持部31の屋内外方向の位置は、図1及び図5の態様とほぼ同じである。
例えば、勾配付与部材が換気スリーブ2の屋外側部に設けられていてもよい。保持部が、外スリーブ10と内管20との屋外側端部の上側部分どうし間に挟まれ、内管20の屋外側端部を押し下げていてもよい。
勾配付与部材の保持部は、外スリーブ10と内管20との間に介在されたスペーサ状であってもよい。
勾配付与部材の取付部36が、外スリーブ10を経ずに壁1に直接取り付けられていてもよい。
逆に、勾配付与部材の取付部36が、壁1には取り付けられずに、外スリーブ10だけに取付けられていてもよい。例えば、取付部36が外スリーブ10にビス止めや溶接で固定されていてもよい。換気スリーブ2の荷重が、勾配付与部材及び外スリーブ10を介して壁1に伝わるようにしてもよい。
1a 屋外側合板
1b 屋内側合板
1c 貫通孔
1d 屋内側石膏ボード
2 換気スリーブ
2a 換気流路
3 換気ダクト
10 外スリーブ
11 外スリーブ部
11s スリット(被係止部)
12 鍔
20 内管
21 内スリーブ部
22 断熱層
23 防水キャップ
24 パッキン
30 勾配付与部材
31 保持部
32 折り返し部(係止部)
33 取付ベース部
34 取付片部
34c ネジ挿通孔
35 ビス
36 取付部
α31 中心角
Claims (5)
- 建物の壁の貫通孔に設置される外スリーブに断熱層付きの内管を収容してなる換気スリーブに設けられる勾配付与部材であって、
前記壁又は外スリーブに取付けられる取付部と、
前記取付部に連なるとともに、前記内管を、屋内へ向かって上へ傾くように保持する保持部とを備え、
前記保持部が、前記内管の外周面の周方向に沿って延び、前記取付部が、前記保持部の両端部にそれぞれ連なる一対の取付片部を含み、各取付片部が前記壁又は外スリーブに取付けられることを特徴とする勾配付与部材。 - 前記保持部が、前記外スリーブと前記内管との屋内側端部の下側部分どうし間に挿入され、前記内管を押し上げるように配置されていることを特徴とする請求項1の記載の勾配付与部材。
- 前記保持部の両端部からそれぞれ外周側へ折り返された折り返し部に前記取付片部が連なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の勾配付与部材。
- 建物の壁の貫通孔に設置される外スリーブと、前記外スリーブに収容された断熱層付きの内管と、請求項1~3の何れか1項に記載の勾配付与部材とを備えたことを特徴とする換気スリーブ。
- 前記外スリーブの端部に一対のスリットが形成されており、
請求項3に記載の勾配付与部材における両端部の折り返し部が、それぞれ対応する前記スリットに挿し込まれていることを特徴とする請求項4に記載の換気スリーブ。
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| JP2018044497A JP7076232B2 (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | 勾配付与部材及び換気スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2018044497A JP7076232B2 (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | 勾配付与部材及び換気スリーブ |
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