JP7074483B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
この種の遊技機としては、大当り状態に制御するか否か、入賞の発生を許容するか否か
等、遊技に関連して抽選を行うものが大半である(例えば、特許文献1参照)。
特許第4801963号公報
特許文献1に記載の遊技機のように、遊技に関連する抽選は、少なくとも遊技単位毎に
必ず行われるものであり、好適な処理が要請されるものである。
本発明は、このような問題点に着目したものであり、抽選に係る処理を好適に行うこと
ができる遊技機を提供することを目的とする。
(1) 遊技を行う遊技機(スロットマシン1)において、
複数の決定対象からいずれかの決定対象(抽選対象役)を決定結果(当選)として決定する処理を行う決定処理手段(内部抽選処理)と、
決定対象を決定結果とするか否かを判定する際に用いられる判定用データ(判定値データ)を格納する判定用データ格納領域(判定値データテーブル)と、
を備え、
前記決定処理手段は、初期設定処理の後に所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定可能な決定判定処理を、いずれかの決定対象を決定すると判定されるか、複数種類の決定対象全てについての処理が終了するまで繰り返し実行し、
前記初期設定処理では、最初の決定対象(通常時は役番号48の抽選対象役、BB中は役番号50の抽選対象役)に対応するデータ(検索データ)が特定される所定数値(BB中はアドレスnc、通常時はアドレスnd)の一定値分(1アドレス分前)前の所定数値を初期の所定数値(現在位置アドレス(HL))として設定し、
前記判定用データ格納領域(判定値データテーブル)は、1バイト以内の判定用データ(1バイトデータ)が格納される1バイトの1バイト領域と、1バイトを超える判定用データ(2バイトデータ)が格納される2バイトの2バイト領域と、を含み、
前記決定判定処理において更新される所定数値から特定されるデータは、前記判定用データ格納領域の先頭アドレス(基準アドレスm)から当該決定判定処理において決定の対象となる決定対象の判定用データ(判定値データ)が格納された領域のアドレスまでの差分値(検索データ)であり、
前記決定判定処理では、更新した所定数値から特定される差分値を取得し、取得した差分値が前記1バイト領域を示す値であるか、前記2バイト領域を示す値であるか、に応じて前記差分値と異なるデータである複数種類の種別データのうち1の種別データ(種別係数E)を設定し、種別データ(種別係数E)に応じて決定対象を決定するか否かを判定する際に用いる判定用データ(判定値データ)を判定用データ格納領域(判定値データテーブル)から取得する際の処理を異ならせる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数の決定対象からいずれか決定対象を決定結果として決定する場合に、アドレスを一定値分更新し、更新したアドレスから特定されるデータを用いて対応する決定対象を決定結果とするか否かを判定するループ処理を終了条件が成立するまで繰り返し実行すれば良いので、プログラム容量を削減することができる。また、判定用データ格納領域の先頭アドレスから判定対象となる決定対象の判定用データが格納された領域のアドレスまでの差分値に応じて1バイト領域に格納された判定用データを用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いるか、を特定し、異なる処理を行わせることができるとともに、取得した差分値から種別データを設定しておくことで、その後の処理において、1バイト領域に格納された判定用データを用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いるか、を特定する場合でも、種別データを参照するのみでその都度差分値を取得して判断する必要がない。
本発明の手段1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(スロットマシン1)において、
複数の決定対象(抽選対象役)からいずれかの決定対象を決定する処理を行う決定処理
手段(内部抽選処理)を備え、
前記決定処理手段は、初期設定処理の後に終了条件(いずれかの抽選対象役が当選する
か、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまで、一の決定対象(所定
役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する共通の決定判定処理を複数の決定対象
毎に繰り返し実行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数の決定対象からいずれか決定対象を決定する場合に、一の決定
対象を決定するか否かを判定する共通の決定判定処理を終了条件が成立するまで繰り返し
実行すれば良いので、プログラム容量を削減することができる。
尚、手段1において遊技機とは、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が該当す
る。
また、手段1において終了条件とは、決定の対象となる全ての決定対象についての決定
判定処理が終了することや、決定判定処理において決定対象を決定する旨が判定されるこ
となどが該当する。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記決定判定処理は、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス
分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決
定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する処理であり、
前記初期設定処理では、最初の決定対象(通常時は役番号48の抽選対象役、BB中は
役番号50の抽選対象役)に対応するデータ(検索データ)が特定される所定数値(BB
中はアドレスnc、通常時はアドレスnd)の一定値分前(1アドレス分前)の所定数値
を初期の所定数値(現在位置アドレス(HL))として設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、初期設定処理において、最初の決定対象に対応するデータが特定さ
れる所定数値の一定値分前の所定数値が初期の所定数値として設定されるため、初期設定
処理の後、最初に行われる決定判定処理においても、2回目以降に行われる決定判定処理
においても、所定数値を一定値分更新した所定数値から当該決定判定処理において判定に
用いられるデータを特定することが可能となり、初期設定処理の後、最初に行われる決定
判定処理と、2回目以降に行われる決定判定処理と、で処理内容を変更せずに済む。
尚、手段2において所定数値とは、データの格納領域に割り当てられたアドレス、決定
対象を示す数値、処理回数の残り回数などが該当する。
また、手段2において所定数値を一定値分更新するとは、一単位分所定数値を更新する
ものでも良いし、複数単位分所定数値を更新するものでも良い。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
少なくとも決定対象(抽選対象役)の一部が異なる複数の遊技状態(BB、通常)に制
御する遊技状態制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記決定判定処理では、予め定められた順番(役番号が大きい順)で決定対象を更新し

前記初期設定処理では、最初の決定対象(抽選対象役)として遊技状態に応じて異なる
決定対象(通常時は役番号48の抽選対象役、BB中は役番号50の抽選対象役)を設定
する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、初期設定処理において、最初の決定対象として遊技状態に応じて異
なる決定対象を設定することで、決定対象が異なる複数の遊技状態に制御することができ
る。
本発明の手段4の遊技機は、手段1~3のいずれかに記載の遊技機であって、
少なくとも決定対象(抽選対象役)の一部が異なる複数の遊技状態(BB、通常)に制
御する遊技状態制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記決定処理手段は、前記初期設定処理において設定された処理回数(当選番号(B)
)の範囲で前記決定判定処理を繰り返し実行し、
前記初期設定処理では、遊技状態に応じて異なる処理回数(通常時は当選番号(48)
、BB中は当選番号(50))を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、初期設定処理において、遊技状態に応じて異なる処理回数を設定す
ることで、決定対象が異なる複数の遊技状態に制御することができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段1~4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記決定判定処理は、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス
分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決
定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する処理であり、
前記決定判定処理では、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレ
ス分)更新したときに、更新後の所定数値を退避してから次の処理に進む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、次回の決定判定処理において、今回の決定判定処理において更新さ
れた所定数値を基準として所定数値を更新することができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段1~5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(変動あり役)を含み、
前記決定判定処理は、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス
分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決
定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する処理であり、
前記決定判定処理では、更新した所定数値(現在位置アドレス(HL))から特定され
る値が特定値(変動ありフラグデータ(FF))であるかを判定し、特定値である場合に
は特定決定対象に特有の処理へ移行し、特定値でない場合には全ての決定対象に共通の処
理へ移行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、更新した所定数値から特定される値を参照することで、決定対象に
対応するデータを特定することに加え、状態に応じて決定の対象となるか否かまたは決定
される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象であることを特定し、処理の移行先を
変更させることができる。
本発明の手段7の遊技機は、手段1~5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(抽選対象役)を含み、
前記決定処理手段は、前記初期設定処理において設定された処理回数(当選番号(B)
)の範囲で前記決定判定処理を繰り返し実行し、
前記決定判定処理では、処理回数の残りが特定回数以下(例えば、13回以下等)であ
るかを判定し、特定回数以下である場合には、特定決定対象に特有の処理へ移行し、特定
回数以下でない場合には全ての決定対象に共通の処理へ移行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、処理回数の残り回数を参照することで、状態に応じて決定の対象と
なるか否かまたは決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象であることを特
定し、処理の移行先を変更させることができる。
本発明の手段8の遊技機は、手段1~7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(変動あり役)を含み、
所定範囲の状態値(RT0~4)が状態に対応して割り当てられ、
前記決定判定処理では、特定決定対象である場合に、現在の状態(RT)に対応する状
態値が所定範囲(RT0~4)内であるか否かを判定し、所定範囲内ではない場合には所
定範囲内の特定の状態値(RT0)に補正する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、何らかの理由で状態値が所定範囲外の値に書き換わっても所定範囲
内の状態値に補正されるので、意図しない処理が行われてしまうことを防止できる。
本発明の手段9の遊技機は、手段8に記載の遊技機であって、
前記特定の状態値(RT0)は、遊技者にとって不利な状態に対応する状態値である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、不正によって状態値が所定範囲外の値に書き換わった場合でも、遊
技店に損失が生じることを防止できる。
本発明の手段10の遊技機は、手段1~9のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(変動あり役)を含み、
状態値が状態(RT)に対応して割り当てられ、
状態値から特定されるアドレスが割り当てられた領域に、当該状態値に対応する状態に
おいて特定決定対象が決定の対象となるか否かを示す特定データ(検索データ0)が格納
されており、
前記決定判定処理では、特定決定対象である場合に、現在の状態に対応する状態値から
特定されるアドレスが割り当てられた領域に格納された特定データ(検索データ0)に基
づいて当該特定決定対象が決定の対象か否かを判定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、現在の状態に対応する状態値からアドレスを特定し、特定されたア
ドレスに割り当てられた特定データを参照するのみで現在の状態において特定決定対象が
決定の対象か否かを判定できる。
本発明の手段11の遊技機は、手段1~10のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(変動あり役)を含み、
特定決定対象に対応して、状態毎に1対1で割り当てられたビットに当該特定決定対象
が決定の対象か否かを示す値が設定された所定データ(抽選対象判定用フラグデータ)が
格納されており、
前記決定判定処理では、特定決定対象である場合に、当該特定決定対象に対応する所定
データ(抽選対象判定用フラグデータ)のうち現在の状態に対して割り当てられたビット
の値に基づいて当該特定決定対象が決定の対象か否かを判定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、一の特定決定対象に対して状態毎のデータを必要とせず、一の所定
データのみで現在の状態において特定決定対象が決定の対象か否かを判定できるため、当
該判定に用いるデータ量を削減できる。
本発明の手段12の遊技機は、手段1~11のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の決定対象(抽選対象役)は、状態(RT)に応じて決定の対象となるか否か
または決定される確率の少なくとも一方が異なる特定決定対象(変動あり役)を含み、
前記決定判定処理では、特定決定対象である場合に、当該特定決定対象が決定の対象か
否かを判定し、当該特定決定対象が決定の対象でない場合には、当該特定決定対象を決定
するか否かを判定する処理を行うことなく、未判定の決定対象が残っているか否かを判定
し(Bレジスタの値が0であるか否かを判定)、未判定の決定対象が残っている場合には
、前記決定判定処理の先頭に移行し、未判定の決定対象が残っていない場合には前記決定
判定処理を終了する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定決定対象が決定の対象でない場合には、当該特定決定対象を決
定するか否かを判定する処理が省略されるので、決定判定処理に係る負荷を軽減すること
ができる。
本発明の手段13の遊技機は、手段1~12のいずれかに記載の遊技機であって、
決定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定結果(当選)とするか否かを判定する際に
用いられる判定用データ(判定値データ)を格納する判定用データ格納領域(判定値デー
タテーブル)を備え、
前記判定用データ格納領域(判定値データテーブル)は、1バイト以内の判定用データ
(1バイトデータ)が格納される1バイトの1バイト領域と、1バイトを超える判定用デ
ータ(2バイトデータ)が格納される2バイトの2バイト領域と、を含み、
前記決定判定処理は、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス
分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決
定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する処理であり、
前記決定判定処理において更新される所定数値から特定されるデータは、前記判定用デ
ータ格納領域の先頭アドレス(基準アドレスm)から当該決定判定処理において決定の対
象となる決定対象の判定用データ(判定値データ)が格納された領域のアドレスまでの差
分値(検索データ)であり、
前記決定判定処理では、更新した所定数値から特定される差分値を取得し、取得した差
分値が前記1バイト領域を示す値であるか、前記2バイト領域を示す値であるか、に応じ
て異なる種別データ(種別係数E)を設定し、種別データ(種別係数E)に応じて決定対
象を決定するか否かを判定する際に用いる判定用データ(判定値データ)を判定用データ
格納領域(判定値データテーブル)から取得する際の処理を異ならせる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定用データ格納領域の先頭アドレスから決定の対象となる決定対
象の判定用データが格納された領域のアドレスまでの差分値に応じて1バイト領域に格納
された判定用データを用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いるか、を
特定し、異なる処理を行わせることができるとともに、取得した差分値から種別データを
設定しておくことで、その後の処理において、1バイト領域に格納された判定用データを
用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いるか、を特定する場合でも、種
別データを参照するのみでその都度差分値を取得して判断する必要がない。
本発明の手段14の遊技機は、手段13に記載の遊技機であって、
複数種類の設定値(設定値1~6)のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段
を備え、
前記判定用データ格納領域(判定値データテーブル)は、設定値に応じて異なる判定用
データが格納される設定差あり領域と、設定値に関わらず共通の判定用データが格納され
る設定差なし領域と、を含み、
前記決定判定処理では、更新した所定数値から特定される差分値(検索データ)を取得
し、取得した差分値が前記設定差あり領域を示す値であるか、前記設定差なし領域を示す
値であるか、に応じて異なる種別データ(種別係数E)を設定し、種別データ(種別係数
E)に応じて決定対象を決定するか否かを判定する際に用いる判定用データ(判定値デー
タ)を判定用データ格納領域(判定値データテーブル)から取得する際の処理を異ならせ

ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定用データ格納領域の先頭アドレスから決定の対象となる決定対
象の判定用データが格納された領域のアドレスまでの差分値に応じて設定差あり領域に格
納された判定用データを用いるか、設定差なし領域に格納された判定用データを用いるか
、を特定し、異なる処理を行わせることができるとともに、取得した差分値から種別デー
タを設定しておくことで、その後の処理において、1バイト領域に格納された判定用デー
タを用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いるか、を特定するだけでな
く、設定差あり領域に格納された判定用データを用いるか、設定差なし領域に格納された
判定用データを用いるか、を特定する場合でも、一の種別データを参照するのみでその都
度差分値を取得して判断する必要がない。
本発明の手段15の遊技機は、手段14に記載の遊技機であって、
前記種別データ(種別係数E)は、前記1バイト領域であるか、前記2バイト領域であ
るか、に応じた値が特定ビット(1ビット目)に設定され、設定差あり領域であるか、設
定差なし領域であるか、に応じた値が所定ビット(2ビット目)に設定されたデータであ

ことを特徴としている。
この特徴によれば、種別データのうち特定ビットの値を参照することで、1バイト領域
に格納された判定用データを用いるか、2バイト領域に格納された判定用データを用いる
か、を特定することができ、所定ビットの値を参照することで、設定差あり領域に格納さ
れた判定用データを用いるか、設定差なし領域に格納された判定用データを用いるか、を
特定することができる。
本発明の手段16の遊技機は、手段13~15のいずれかに記載の遊技機であって、
前記種別データ(種別係数E)が設定される領域は、決定対象を決定するか否かを判定
する際に判定用データ格納領域(判定値データテーブル)から取得した判定用データ(判
定値データ)が格納される領域と共通の領域(Eレジスタ)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、種別データによって判定用データを取得した後は種別データを保持
する必要がなく、種別データが設定される領域を判定用データが格納される領域と共用す
ることで、別個に領域を設けずに済む。
本発明の手段17の遊技機は、手段1~16のいずれかに記載の遊技機であって、
前記決定判定処理は、所定数値(現在位置アドレス(HL))を一定値分(1アドレス
分)更新し、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)を用いて対応する決
定対象(所定役番号の抽選対象役)を決定するか否かを判定する処理であり、
前記初期設定処理では、前記決定判定処理における最初の決定対象を示す対象値(当選
番号(B))を設定するとともに、乱数値を取得し、
前記決定判定処理では、更新した所定数値から特定されるデータ(検索データ)に基づ
いて対象値(当選番号(B))が示す決定対象を決定する旨が判定される判定値の数を示
す判定用データ(判定値データ)を取得し、取得した判定用データ(判定値データ)と、
前記初期設定処理において取得した乱数値と、を加算し、加算結果が乱数値の範囲を超え
る場合には、対象値(当選番号(B))が示す決定対象を決定し、加算結果が乱数値の範
囲を超えない場合には、対象値(当選番号(B))を更新し、更新した対象値が終了値(
0)か否かを判定し、更新した対象値が終了値(当選番号(B))でない場合には前記決
定判定処理の先頭に移行し、更新した対象値が終了値(当選番号(B))である場合には
いずれの決定対象も決定しない旨(ハズレ)を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、決定対象を示す対象値を設定することで、対象値から現在の決定判
定処理において決定の対象となる決定対象を特定できるだけでなく、対象値を更新するこ
とで決定判定処理の終了条件を判定することもできる。
本発明の手段18の遊技機は、手段1~17のいずれかに記載の遊技機であって、
前記決定処理手段の決定結果(当選番号(B))に応じた有利種別(抽選種別)を種別
設定領域に設定する有利種別設定手段と、
前記種別設定領域に設定された有利種別(抽選種別)を用いて遊技者にとって有利な有
利状態(有利区間)に関連する有利関連処理(有利区間抽選、AT抽選)を行う有利関連
処理手段と、
複数種類の設定値(設定値1~6)のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段
と、
を備え、
前記決定処理手段の決定結果(当選番号(B))は、いずれかの決定対象に対応する対
象決定結果(抽選対象役の当選)と、いずれの決定対象にも対応しない非対象決定結果(
ハズレ)と、を含み、さらに対象決定結果は、設定値に応じて決定される割合の異なる第
1対象決定結果(設定差あり役)と、設定値に関わらず決定される割合が同じ第2対象決
定結果(設定差なし役)と、を含み、
前記遊技機は、前記決定処理手段が決定結果(当選番号(B))を決定する段階におい
て、当該決定結果が前記第1対象決定結果(設定差あり役)または前記非対象決定結果(
ハズレ)である場合に設定値に応じて決定される割合の異なる決定結果である旨を示す設
定差ありデータ(ハズレ及び設定差ありフラグ)を設定する設定差ありデータ設定手段を
さらに備え、
前記有利種別設定手段は、前記設定差ありデータ(ハズレ及び設定差ありフラグ)が設
定されている場合には、有利種別(抽選種別)を前記種別設定領域に設定せず、前記設定
差ありデータ(ハズレ及び設定差ありフラグ)が設定されていない場合には、前記決定処
理手段の決定結果(当選番号(B))に応じた有利種別(抽選種別)を前記種別設定領域
に設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、決定処理手段が決定結果を決定する段階において、当該決定結果が
設定値に応じて決定される割合の異なる第1対象決定結果またはいずれの決定対象にも対
応しない非対象決定結果である場合に設定値に応じて決定される割合の異なる決定結果で
ある旨を示す設定差ありデータを設定し、設定差ありデータが設定されている場合には有
利種別を種別設定領域に設定せず、設定差ありデータが設定されていない場合には、決定
処理手段の決定結果に応じた有利種別を種別設定領域に設定し、種別設定領域に設定され
た有利種別を用いて有利状態に関連する有利関連処理が行われるので、有利関連処理に用
いられる有利種別を設定する際に、個々の決定結果が設定値に応じて決定される割合の異
なる決定結果であるか同じ決定結果であるかを判断する必要がなく、設定差ありデータが
設定されているか否かによって、設定値に応じて決定される割合の異なる決定結果である
か同じ決定結果であるかを容易に特定することができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良
いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有
するものであっても良い。
本発明が適用された実施例1のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 特別役及び小役の種類、特別役及び小役の図柄組合せ、特別役及び小役に関連する技術事項について説明するための図である。 再遊技役の種類、再遊技役の図柄組合せ、及び再遊技役に関連する技術事項について説明するための図である。 遊技状態の遷移について説明するための図である。 内部抽選における抽選対象役について、抽選対象となる遊技状態、設定差及び有利区間抽選の有無等について説明するための図である。 抽選対象役に含まれる入賞役の組合せについて説明するための図である。 押し順ベル当選時のリール制御について説明するための図である。 押し順リプレイ当選時のリール制御について説明するための図である。 ナビ報知表示及び払出枚数表示の表示態様について説明するための図である。 メイン制御部が行うメイン処理の制御内容を示すフロー図である。 内部抽選テーブル(検索データテーブル)について説明するための図である。 内部抽選テーブル(判定値データテーブル)について説明するための図である。 メイン制御部が行う内部抽選処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う内部抽選処理の制御内容を示すフロー図である。 抽選種別について説明するための図である。 メイン制御部が行う抽選種別設定処理の制御内容を示すフロー図である。 抽選種別テーブル及び抽選種別の設定結果について説明するための図である。 抽選種別設定処理の変形例について説明するためのフロー図である。 検索データテーブルの変形例について説明するための図である。 問題のある抽選種別の設定処理の例を示すフロー図である。 実施例2における抽選対象役の役番号について説明するための図である。 実施例2における内部抽選テーブル(検索データテーブル)について説明するための図である。 実施例2における内部抽選テーブル(判定値データテーブル)について説明するための図である。 実施例2におけるメイン制御部が行う内部抽選処理の制御内容を示すフロー図である。 実施例2におけるメイン制御部が行う内部抽選処理の制御内容を示すフロー図である。 実施例2におけるメイン制御部が行う内部抽選処理の制御内容を示すフロー図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例1について図面を用いて説明する。本実施
例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1a
の側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の
内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列され
たリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設さ
れており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連
続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各
々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示す
ように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「白7」、「網7
」、「黒BAR」、「白BAR」、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」、「リプレイ」
、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用
いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。ま
た、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構
成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄
が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い
。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器な
どの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4
、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記
憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定
数(本実施例では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBET
スイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精
算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精
算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2
C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技
者により操作可能にそれぞれ設けられている。
また、スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されて
いるメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダ
ル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、ストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)等が表示される遊技補助表示器12、賭数
が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されてい
る旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により
報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求
LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点
灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経
過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知
するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中
LED20、後述の有利区間に制御されている旨を点灯により報知する有利区間LED2
5、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定
操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が
設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知す
る左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられて
いる。
また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51、後述するC
Z(チャンスゾーン)中である旨を点灯によって示唆するCZランプ57、後述するAT
(アシストタイム)中である旨を点灯によって示唆するATランプ58が、設けられてい
る。
液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液
晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に
表示領域51aが配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール
2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域51aのうち透視窓3に対応する透過領
域51b及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設
けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によっ
て遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、スト
ップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダル
センサ31a~31c、リールセンサ33L、33C、33R、払出センサ34c、満タ
ンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており
、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。また、遊技制
御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1~3BETL
ED14~16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19
、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED2
2L、22C、22R、設定値表示器24、有利区間LED25、流路切替ソレノイド3
0、リールモータ32L、32C、32R、ホッパーモータ34bが接続されており、こ
れら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動
されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポ
ート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御
部41が搭載されている。
メインCPU41aは、各種演算を行うために用いる複数のレジスタを備える。当該複
数のレジスタには、アキュムレータレジスタ(Aレジスタ)、フラグレジスタ(Fレジス
タ)、汎用レジスタ(Bレジスタ、Cレジスタ、Dレジスタ、Eレジスタ、Hレジスタ、
Lレジスタ)、インデックスレジスタ(IXレジスタ、IYレジスタ)、インタラプトレ
ジスタ、リフレッシュレジスタ、プログラムカウンタなどのレジスタが含まれる。メイン
CPU41aは、プログラムに含まれる演算命令や読出命令等の各種の命令を実行するこ
とにより、所定のレジスタの値を更新することや、所定のレジスタの値(アドレス)によ
り指定されるRAM41cの記憶領域に記憶した値(データ)を更新することが可能であ
る。
また、レジスタのうちフラグレジスタは、その状態が、メインCPU41aにより実行
された命令による演算結果を示すように変化するように構成されており、フラグレジスタ
の状態の変化を利用して、先の命令による演算結果に応じた処理をメインCPU41aに
行わせることができるようになっている。
メイン制御部41は、遊技の進行に伴う操作が検出されることに応じて遊技を進行させ
るための各種の制御を行うとともに、サブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイ
ン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御
部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
演出制御基板90には、上述の液晶表示器51、CZランプ57、ATランプ58(図
1参照)や、音声を出力可能なスピーカ、リール2L、2C、2Rの所定位置を背面側か
ら照射可能なリール(図示略)等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状
態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ
制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各
種の制御等を行うようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。
詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当
選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6
の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほ
ど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとっ
て最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低
くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシ
ン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonす
ると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され
、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行す
る。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器
24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは
、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として
確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)
がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部
に設けられており、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不
可能とされており、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キース
イッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイ
ッチ37の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、リセット
スイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必
要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定
スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして
も機能する。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められ
ており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開
始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定さ
れた時点で、入賞ラインLNが有効化される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入
賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1
に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段
に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定
められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞
ラインを適用しても良い。
そして、本実施例では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された
入賞ライン(本実施例の場合、常に入賞ラインLNが有効化されるため、以下では、有効
化された入賞ラインLNを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃う
と入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであ
っても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認
識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1~4(LM1は、左
中右リールの各上段にわたるラインであり、LM2は、左中右リールの各中段にわたるラ
インであり、LM3は、左中右リールの各下段にわたるラインであり、LM4は、左リー
ルの下段、中リールの中段、右リールの上段にわたるラインである。)を設定している。
無効ラインLM1~4は、これら無効ラインLM1~4に揃った図柄の組合せによって入
賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃
った際に、無効ラインLM1~4のいずれかに指標となる図柄の組合せ(例えば、ベル‐
ベル‐ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組
合せが揃ったことを認識しやすくするものである。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投
入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用し
て賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ライ
ンLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、
ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメ
ダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2
Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2
C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作
すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転
が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間
(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2
Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ
、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コ
マ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過す
るまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停
止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄
と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を
選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて
当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4
コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ス
トップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選してい
る入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していな
い入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構
成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの
回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライ
ンLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2
Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数の
メダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数
(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から
払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄
の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに
応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操
作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する
。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に
伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了した
ときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定め
られ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能
となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)への移行を伴う特別役と
、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定め
られた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定
されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、上述の各役への入賞を許容す
るか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、
スタートスイッチ7の検出時)に乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定さ
れたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグ
は、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合
せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、
例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、そ
の当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選において、予め定められた所定の操作態様(例えば、停止操作順、操作
タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも
有利となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るように
なっている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行わ
れる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止
態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態
様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。ま
た、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への
移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様に
より報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能で
ある。メイン制御部41は、ATに制御される権利が遊技者に対して付与されることで、
ATの制御を開始してATに制御する。そして、ATに制御している場合には、ナビ対象
役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示
器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマ
ンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用い
て報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて
、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選した押し順役
を確実に入賞させることができるようになっている。また、ATに制御している期間では
、当該期間中にわたり有利区間LED25を点灯状態として、ATの制御を行っている旨
を報知するようになっている。
[入賞役について]
次に、本実施例のスロットマシン1における入賞役について、図4及び図5に基づいて
説明する。
図4に示すように、入賞役のうち特別役には、BBが含まれる。また、入賞役のうち小
役には、中段チェリー、右上がりチェリー、下段チェリー、上段スイカ、中段ベル、右下
がりベル、上段ベル1、上段ベル2、上段ベル3、上段ベル4、上段ベル5、上段ベル6
、上段ベル7、上段ベル8、1枚役1、1枚役2が含まれる。また、入賞役のうち再遊技
役には、通常リプレイ、制御用リプレイ1、制御用リプレイ2、制御用リプレイ3、転落
リプレイ1、転落リプレイ2、昇格リプレイ、チェリーリプレイ、右下がりリプレイが含
まれる。
各入賞役は、予め定められた所定の図柄組合せ(図4、図5参照)がリール2L、2C
、2Rの入賞ラインLNに停止することで入賞し、入賞役のうち特別役が入賞することで
特別状態へ移行され、入賞役のうち小役が入賞することで予め定められた所定枚数(図4
参照)のメダルが払出され、入賞役のうち再遊技役が入賞することで再遊技が付与される
。また、再遊技役のうち所定の再遊技役が所定の再遊技役において入賞した場合には、予
め定められた所定の遊技状態へ移行されることとなる(図5参照)。
[遊技状態の遷移及び各遊技状態の概要について]
次に、メイン制御部41が制御する遊技状態(RT0~RT4、BB)の遷移及び各遊
技状態の概要について、図6に基づいて説明する。
図6に示すように、スロットマシン1では、制御可能な遊技状態として、RT0、RT
1、RT2、RT3、RT4(内部中)、及びBB(ビッグボーナス)が設けられている
。RT1及びRT3は、RT0、RT2及びRT4(内部中)よりもリプレイの当選確率
が高い遊技状態である。以下、RT1及びRT3を有利RTと呼ぶ場合がある。
設定変更された後には、まずRT0に制御される。RT0においては、押し順ベルが当
選したときに右下がりベルまたは中段ベルの入賞を取りこぼされると取りこぼし目が導出
され、当該取りこぼし目の導出を条件に、RT1に遊技状態が移行される。RT1におい
ては、転落リプレイ1が入賞すると、RT2に遊技状態が移行される。一方、RT1にお
いては、昇格リプレイが入賞すると、RT3に遊技状態が移行される。RT2においては
、32ゲーム消化されると、RT1に遊技状態が移行される。RT3においては、押し順
ベルが当選したときに右下がりベルまたは中段ベルの入賞を取りこぼされると取りこぼし
目が導出され、当該取りこぼし目の導出を条件に、RT1に遊技状態が移行される。また
、RT3においては、転落リプレイ2が入賞することによっても、RT1に遊技状態が移
行される。RT1~4のいずれにおいても、BB当選すると、RT4(内部中)に遊技状
態が移行される。また、RT1及びRT3においては、有利区間ゲーム数が1500ゲー
ムに達することで有利区間が終了されると、有利RTも終了される。
ここで、RT0は、設定変更後に移行する初期状態の遊技状態であり、かつリプレイの
合算確率がRT1やRT3よりも低い遊技状態であり、RT1やRT3よりも遊技者にと
って不利な状態である。有利区間が終了することによって、初期状態の遊技状態に移行さ
れて、ART(ATの制御が行われており、かつ有利RTに制御されている状態)が終了
する。
内部中においては、BBに入賞すると、BBに遊技状態が移行される。尚、RT0~3
のいずれかでBB当選したゲームで当該BBを入賞させることができれば、内部中を経由
することなく、BBに遊技状態が移行される。BBは、当該BB中におけるメダルの払出
枚数が350枚を超えることで終了され、BBが終了すると、RT0に遊技状態が移行さ
れる。
[抽選対象役について]
次に、メイン制御部41が行う内部抽選において抽選の対象となる抽選対象役について
、図7及び図8に基づいて説明する。
抽選対象役とは、スロットマシン1が実行する内部抽選の対象となる役である。内部抽
選は、メイン制御部41によって実行され、導出を許容する図柄組合せ(入賞を許容する
入賞役)を決定する処理である。尚、内部抽選によって図柄組合せの導出が許容されると
、当該図柄組合せに対応する入賞役に当選したことになる。
図7は、抽選テーブルの例であり、役番号欄には抽選対象役ごとに割り当てられた役番
号1~50が示され、抽選対象役欄には抽選対象役の名称が示され、遊技状態欄には遊技
状態の種類ごとに抽選対象となる抽選対象役が示され(「〇」は、抽選対象となる役であ
る旨を示し、「-」は、抽選対象とならない役である旨を示す。)、設定差欄には設定差
の有無が示され(該当するものを丸印で示す。)、有利区間移行・AT抽選欄には有利区
間移行時または移行後のAT抽選の有無が示され(該当するものを丸印で示す。)、メイ
ン報知タイミング欄には先報知及び後報知のいずれであるかが示される(該当するものを
丸印で示す。)。
図7に示すように、抽選対象役には、BBチェリー、BBベル、中段チェリー1、中段
チェリー2、強チェリー1、強チェリー2、強チェリー3、弱チェリー1、弱チェリー2
、弱チェリー3、弱チェリー4、スイカ1、スイカ2、スイカ3、スイカ4、BB+中段
チェリー1、BB+中段チェリー2、BB+強チェリー1、BB+強チェリー2、BB+
強チェリー3、BB、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベ
ル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、1枚役、チェリ
ーリプレイ1、チェリーリプレイ2、スイカリプレイ1、スイカリプレイ2、通常リプレ
イ、昇転リプレイ1、昇転リプレイ2、昇転リプレイ3、昇転リプレイ4、昇転リプレイ
5、昇転リプレイ6、維持転リプレイ1、維持転リプレイ2、維持転リプレイ3、維持転
リプレイ4、維持転リプレイ5、維持転リプレイ6が含まれる。各抽選対象役には、予め
役番号が割り当てられており、内部抽選テーブルでは、割り当てられた役番号の大きい抽
選対象役から順に上から並べられている。
メイン制御部41は、賭数設定後、スタートスイッチ7が操作されたときに、内部抽選
を行う。メイン制御部41は、後述する内部抽選処理において、役番号の大きい抽選対象
役から順に当選したか否かを判定する。例えば、内部抽選処理において、メイン制御部4
1は、所定範囲内(0~65535)の整数から乱数値を取得する。各抽選対象役には所
定範囲内(0~65535)の整数のうちから予め遊技状態及び設定値に応じた判定値数
が割り当てられている。例えば、中段チェリー1はいずれのRT状態においても判定値数
として4が割り当てられている。メイン制御部41は、取得した乱数値に対して、役番号
の大きい抽選対象役から順に判定値数を加算していき、加算結果がオーバーフローした(
65535を超えた)ときに、その時点で加算対象となっていた判定値数の抽選対象役を
当選役に決定する。このように、メイン制御部41は、予め割り当てられた役番号の大き
い順に各抽選対象役に対して内部抽選を行う。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選において、取得した乱数値に対して
抽選対象役の判定値数を加算した結果がオーバーフローしたときに、当該判定値数の抽選
対象役を当選役に決定する構成であるが、内部抽選において加算以外の演算の結果に基づ
いて当選役を決定する構成でも良く、例えば、取得した乱数値から、所定の順(例えば、
役番号の大きい順)に抽選対象役の判定値数を減算していき、減算結果が所定値(例えば
、0等)を下回ったときに、その時点で減算対象となっていた判定値の抽選対象役を当選
役に決定する構成等でも良い。
各抽選対象役は、カテゴリごとに区分されて役番号が割り当てられている。本実施例に
おけるカテゴリとは、抽選対象役の性質や役割、あるいは機能などによって区分されるグ
ループを意味する。例えば、本実施例におけるカテゴリには、BB中に抽選対象となるカ
テゴリ、有利区間当選するカテゴリ、有利区間当選しないカテゴリ、設定差ありのカテゴ
リ、設定差なしのカテゴリ、メイン報知のタイミングが先報知になるカテゴリ、メイン報
知のタイミングが後報知になり得るカテゴリ、RT状態に応じて当選確率(判定値数)が
変化しないカテゴリ、RT状態に応じて当選確率(判定値数)が変化するカテゴリ、特別
役のカテゴリ、小役のカテゴリ、再遊技役のカテゴリ、及び押し順役のカテゴリが含まれ
る。有利区間当選するカテゴリの役は、有利区間当選しないカテゴリの役よりも、数字の
大きい役番号が割り当てられている。具体的には、非BB中に抽選対象となるカテゴリの
抽選対象役について、有利区間当選して有利区間に移行される移行対象役には役番号35
~48が割り当てられ、移行対象役でない役には役番号1~34が割り当てられている。
これにより、移行対象役は、移行対象役でない役よりも優先的に内部抽選が行われる。
役番号35~48が割り当てられた移行対象役のうち、メイン報知のタイミングが先報
知になるカテゴリの役は、メイン報知のタイミングが後報知になり得るカテゴリの役より
も、数字の大きい役番号が割り当てられている。具体的には、メイン報知のタイミングが
先報知になるカテゴリの役には役番号38~48が割り当てられ、メイン報知のタイミン
グが後報知になり得るカテゴリの役には役番号35~37が割り当てられている。
役番号1~34が割り当てられた移行対象役でない役のうち、遊技状態に応じて当選確
率(判定値数)が変化しないカテゴリの役は、遊技状態に応じて当選確率(判定値数)が
変化するカテゴリの役よりも、数字の大きい役番号が割り当てられている。具体的には、
遊技状態に応じて当選確率(判定値数)が変化しないカテゴリの役には役番号13~31
が割り当てられ、遊技状態に応じて当選確率(判定値数)が変化するカテゴリの役には役
番号1~12が割り当てられている。
さらに、上述した役番号の割り当て規則を前提とした上で、特別役のカテゴリ、小役の
カテゴリ、再遊技役のカテゴリの順に、数字の大きい役番号が割り当てられている。尚、
同じ種類の役(例えば、チェリー、スイカ、押し順ベル、昇転リプレイ、維持転リプレイ
など)は、役番号の数字が連続するようにまとめられている。
図7に示すように、設定差なしのカテゴリの役は移行対象役になり得るが、設定差あり
のカテゴリの役は移行対象役にならない。例えば、役番号46の強チェリー1、及び役番
号35のBB+強チェリー1は、設定差なしのカテゴリの役であり、移行対象役に定めら
れている。一方、役番号33のBB+強チェリー2は、設定差ありのカテゴリの役であり
、移行対象役に定められていない。その他の設定差のある役についても同様に、移行対象
役に定められていない。尚、設定差なしのカテゴリの役であっても、移行対象役に定めら
れていない場合もある。例えば、役番号32のBB+強チェリー3は、設定差なしのカテ
ゴリの役であるが、移行対象役に定められていない。
強チェリー1、強チェリー2、及び強チェリー3は、いずれも右上がりチェリーの図柄
組合せを導出可能な役であるが、役番号に応じて、BB当選の有無、設定差の有無、及び
有利区間当選の有無が異なる。例えば、役番号46の強チェリー1は、BB当選なし、設
定差なし、有利区間当選ありの役である。役番号35のBB+強チェリー1は、BB当選
あり、設定差なし、有利区間当選ありの役である。役番号33のBB+強チェリー2は、
BB当選あり、設定差あり、有利区間当選なしの役である。役番号32のBB+強チェリ
ー3は、BB当選あり、設定差なし、有利区間当選なしの役である。このように、右上が
りチェリーの図柄組合せを導出可能な強チェリー役は、BB当選及び有利区間当選のいず
れかが決定される役である。
図8は、抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図であ
る。図8に示すように、各抽選対象役は、単数あるいは複数の入賞役の組合せであり、内
部抽選にて一の抽選対象役が当選することで、当該抽選対象役に含まれる入賞役が当選す
ることとなる。
例えば、中段チェリー1、2のいずれにおいても、中段チェリーが含まれる。このため
、中段チェリー1、2のいずれに当選したときでも、ストップスイッチ8Lの操作タイミ
ングに応じて左リール2Lの中段にチェリー図柄が停止する。また、チェリーリプレイ1
、2のいずれにおいても、チェリーリプレイが含まれる。このため、チェリーリプレイ1
、2のいずれに当選したときでも、ストップスイッチ8Lの操作タイミングに応じて左リ
ール2Lの中段にチェリー図柄が停止する。
[リール制御について]
次に、内部抽選にて抽選対象役のうち左ベル1~4、中ベル1~4、右ベル1~4が当
選したときに、メイン制御部41が行うリール制御について、図9に基づいて説明する。
以下、左ベル1~4、中ベル1~4、右ベル1~4をまとめて押し順ベルと呼ぶ場合があ
る。
メイン制御部41は、内部抽選にて押し順ベル(左ベル1~4、中ベル1~4、右ベル
1~4)のいずれかが当選したときのリールの停止制御において、左ベル1~4、中ベル
1~4、右ベル1~4に応じて予め定められた操作態様(本実施例では、操作順)でスト
ップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、該当する操作態様に対応する入賞役
の図柄組合せを入賞ラインLNに停止させるように制御を行う(図9参照)。
これにより、左ベル1~4、中ベル1~4、右ベル1~4のいずれかが当選した場合に
は、当選役の種類に応じた操作順で停止操作を行うことで、右下がりベルまたは中段ベル
が必ず入賞する一方で、当選役の種類に応じた操作順以外の操作順で停止操作を行うこと
で、上段ベルが入賞することもあるが、上段ベルが入賞しないこともある。このため、左
ベル1~4、中ベル1~4、右ベル1~4の当選時には、当選役の種類に応じた操作順で
操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。以下で
は、左ベル1~4、中ベル1~4、右ベル1~4の当選時に、確実に中段ベルの入賞を発
生させることが可能となる操作態様(左ベル1~4当選時は、左第1停止操作、中ベル1
~4当選時は、中第1停止操作、右ベル1~4当選時は、右第1停止操作)を、正解手順
と呼ぶ場合がある。
メイン制御部41は、内部抽選にて押し順リプレイ(昇転リプレイ1~6、維持転リ
プレイ1~6)のいずれかが当選したときのリールの停止制御において、昇転リプレイ1
~6、維持転リプレイ1~6に応じて予め定められた操作態様(本実施例では、操作順)
でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、該当する操作態様に対応する
入賞役の図柄組合せを入賞ラインLNに停止させるように制御を行う(図10参照)。
これにより、維持転リプレイ1~6のいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応
じた操作順で停止操作を行うことで、通常リプレイが必ず入賞する一方で、当選役の種類
に応じた操作順以外の操作順で停止操作を行うことで、転落リプレイ2が入賞する。この
ため、維持転リプレイ1~6の当選時には、当選役の種類に応じた操作順で操作されたか
否かによって、遊技状態をRT1に移行させるか、RT1に移行させずにRT3に維持さ
せることができる。以下では、維持転リプレイ1~6の当選時に、確実に通常リプレイの
入賞を発生させることが可能となる操作態様(維持転リプレイ1の当選時は、左中右(順
押し)、維持転リプレイ2の当選時は、左右中(挟み押し)、維持転リプレイ3の当選時
は、中左右(中左押し)、維持転リプレイ4の当選時は、中右左(中右押し)、維持転リ
プレイ5の当選時は、右左中(逆挟み押し)、維持転リプレイ6の当選時は、右中左(逆
押し))を、正解手順と呼ぶ場合がある。
[遊技区間について]
メイン制御部41は、遊技状態(RT状態)とは異なる状態の概念として、複数種類の
遊技区間に制御することが可能である。遊技区間には、通常区間、有利区間、及び待機区
間が含まれる。
通常区間は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、
8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を報知不可能な区間である。有利区間は、ナ
ビ情報を報知可能な区間であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を遊技者
に指示する指示機能(ナビ)に係る性能を持つ区間である。有利区間においては、最大払
出枚数が得られる入賞が発生するナビが少なくとも1回実行される。具体的には、上述の
押し順ベルに当選したときに、正解手順を報知するナビが実行される。有利区間は、最大
払出枚数が得られる入賞が発生するナビが少なくとも1回実行される点で、通常区間より
も遊技者にとって有利な区間(状態)である。
メイン制御部41は、設定変更後に、まずは通常区間に制御し、有利区間への移行が決
定されたことに基づいて有利区間に制御する。メイン制御部41は、所定の条件が成立し
たときに有利区間への移行を決定する。本実施例においては、メイン制御部41は、通常
区間において内部抽選で移行対象役に当選したときに、通常区間から有利区間へ移行させ
るか否かを決定する有利区間抽選を行い、当該有利区間抽選にて当選することで、有利区
間への移行が決定される。移行対象役には、上述の抽選対象役のうち、BBチェリー、中
段チェリー1、2、強チェリー1、弱チェリー1~4、スイカ1~4、チェリーリプレイ
1、2、及びスイカリプレイ1、2が含まれる。また、中段チェリー1、2、及び強チェ
リー1は、BBと同時当選し得る役である。
メイン制御部41は、有利区間において複数の制御状態に制御することが可能である。
有利区間中の制御状態には、CZ、通常AT、有利AT、及び特別ATが含まれ、メイン
制御部41は、有利区間においてこれらのいずれかの制御状態に制御するようになってい
る。
通常区間において内部抽選で移行対象役のうち強チェリー1、2、弱チェリー1、2、
スイカ1、2、チェリーリプレイ1、2、スイカリプレイ1、2、BB+強チェリー1の
いずれかに当選すると、有利区間抽選では、有利区間としてCZへ移行させるか否かが決
定される。一方、通常区間において内部抽選で移行対象役のうち中段チェリー1、中段チ
ェリー2、BB+中段チェリー1、BB+中段チェリー2のいずれかに当選したときには
、有利区間抽選では、有利区間として通常ATに移行させるか否かが決定される。つまり
、中段チェリー1、2は、有利区間抽選にて当選することでATの付与が確定する役であ
る。有利区間抽選にて当選することで有利区間(CZまたは通常AT)への移行が決定さ
れることとなる。有利区間への移行が決定されることを、有利区間当選ともいう。
CZは、通常区間よりもATへの制御に関する有利度合いが高い状態である。ATへの
制御に関する有利度合いが高いとは、通常区間よりもATへの移行が決定されやすいこと
、及びATに制御するための権利であるATゲームが通常区間よりも多く付与されること
などが挙げられる。
AT(通常AT、有利AT、及び特別AT)は、CZよりも有利度合いが高い状態であ
る。例えば、ATでは、CZよりもナビが実行され得る期間が長く保障されている。ある
いは、ATでは、CZよりもナビが実行され得る回数が多く保障されている。このように
、ATは、CZよりもナビの実行期間が長く保障されているため、例えば、押し順ベル当
選時に右下がりベルまたは中段ベルを入賞させるゲームを増やすことができ、CZよりも
有利度合いが高くなる。
通常AT、有利AT、及び特別ATは、それぞれATゲーム数の上乗せ確率が異なる。
特別ATは、通常AT及び有利ATよりもATゲーム数の上乗せ確率が高く、通常AT及
び有利ATよりもナビが実行され得る期間が長く保障されている。有利ATは、通常AT
よりもATゲーム数の上乗せ確率が高く、通常ATよりもナビが実行され得る期間が長く
保障されている。有利区間中においては、所定条件が成立することで、CZから、通常A
T、有利AT、特別ATといった順に段階的にランクが上がる。例えば、有利区間中にお
いては、CZ中に行われた内部抽選の結果に基づいて指示機能に係る抽選が行われ、当該
指示機能に係る抽選で当選すると、ATに制御される。
通常区間において、BBに当選した場合、BBに入賞するまで有利区間への制御が待機
される待機区間に制御される。待機区間においては、BBに入賞したときに有利区間に制
御される。
有利区間に制御されている場合、所定の終了条件が成立したことに基づいて通常区間に
移行する。所定の終了条件には、有利区間の種類に関わらず当該有利区間中に更新される
数値が規定値に達したときに成立する条件が含まれる。本実施例においては、メイン制御
部41は、有利区間中の消化ゲーム数(有利区間G数とも称す)をカウントする。メイン
制御部41は、有利区間G数が1500ゲームに達すると、有利区間に関するデータを全
て初期化し、実行中の有利区間を終了することで通常区間に移行する。この場合、例えば
、実行中の有利区間がCZである場合、CZゲーム数が未だ残っていてもCZが終了する
。また、例えば、実行中の有利区間が通常ATである場合、ATゲーム数が未だ残ってい
てもATが終了する。
尚、有利区間G数が1500ゲームに達した場合、有利区間から通常区間に移行すると
ともに、設定変更後の初期遊技状態(RT0)に制御する。
また、所定の終了条件には、有利区間G数が1500ゲームに達する前に成立可能な条
件であって有利区間に制御するための権利がなくなったときに成立する条件が含まれる。
有利区間に制御するための権利としては、CZに制御するためのCZゲーム数、ATに制
御するためのATゲーム数などがある。本実施例においては、メイン制御部41は、CZ
ゲーム数やATゲーム数といった有利区間に制御するためのゲーム数が0に達すると、実
行中の有利区間が終了して通常区間に移行する。
[メイン報知について]
有利区間への移行が決定した場合、メイン制御部41は、有利区間LED25を点灯さ
せ、さらに、遊技補助表示器12の第8セグメント(図11(a)参照)を点灯させる。
有利区間LED25及び遊技補助表示器12の第8セグメントが点灯することで有利区間
である旨を示唆することをメイン報知とも称する。メイン報知が行われた以降では、有利
区間に制御される。メイン報知が行われることによって、有利区間である旨が遊技者に示
唆される。
メイン報知には、先報知と後報知とがある。先報知は、有利区間への移行が決定したゲ
ーム内で行われる。先報知が行われるタイミングを先報知タイミングとも称する。具体的
には、先報知タイミングは、有利区間への移行が決定してから当該有利区間への移行が決
定したゲームの次ゲームの賭数設定(リプレイ入賞による自動賭数設定も同様)が行われ
るまでのいずれかのタイミングであれば良い。例えば、先報知タイミングは、有利区間へ
の移行が決定したゲームの第3停止操作が離されて図柄組合せが導出されたタイミング(
例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうちの最終操作されたストップスイッチに
対する押下が離されたタイミング)であっても良い。
後報知は、有利区間への移行の決定がBB当選とともに行われることで待機区間に制御
された場合に行われ得る報知である。後報知が行われるタイミングを後報知タイミングと
も称する。具体的には、後報知タイミングは、BBの図柄組合せが導出された以降のいず
れかのタイミングであれば良い。例えば、後報知タイミングは、BBの図柄組合せが導出
されてBB入賞したときのタイミングであっても良い。
本実施例においては、有利区間への移行が決定する一方、内部抽選でBB当選しなかっ
た場合、当該有利区間抽選で当選したゲーム内のタイミング(先報知タイミング)で先報
知が行われる。
また、本実施例においては、有利区間への移行が決定するとともに内部抽選でBB当選
した場合、有利区間への移行の決定契機となった移行対象役の種類に応じて、当該有利区
間への移行が決定したゲーム内のタイミング(先報知タイミング)で先報知が行われると
きと、BBの図柄組合せが導出された以降のタイミング(後報知タイミング)で後報知が
行われるときとがある。
先報知が行われた場合、それ以降の内部中では有利区間に制御されて有利区間LED2
5及び遊技補助表示器12の第8セグメントが点灯し続ける。内部中における有利区間で
は、指示機能に係る処理として、ナビが実行され得る。但し、内部中における有利区間で
は、指示機能に係る抽選(例えば、AT抽選や上乗せ抽選)は実行されない。一方、先報
知が行われずに後報知が行われる場合、内部中は待機区間に制御される。内部中における
待機区間では、指示機能に係る処理が実行されない。つまり、内部中における待機区間で
は、ナビ及び指示機能に係る抽選(例えば、AT抽選や上乗せ抽選)のいずれも実行され
ない。その後、BB入賞とともに後報知が行われ、それ以降のBB中では有利区間に制御
されて有利区間LED25が点灯し続ける。BB中における有利区間では、指示機能に係
る処理として、ナビや指示機能に係る抽選が実行され得る。
メイン制御部41は、有利区間を終了させて通常区間に移行させるときには、有利区間
LED25及び遊技補助表示器12の第8セグメントを消灯させる。そして、通常区間中
にわたり当該、有利区間LED25及び遊技補助表示器12の第8セグメントを消灯状態
に制御する。
[ナビについて]
有利区間中において、メイン制御部41は、図11(a)に示すように、内部抽選処理
において当選したナビ対象の抽選対象役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある)に応じた
正解手順を特定可能なナビ情報(例えば、押し順)を遊技補助表示器12を用いて報知す
るナビを実行するための処理を実行する。尚、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作
態様には、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作する順番(押し順)と、ストップス
イッチ8L、8C、8Rを操作するタイミング(操作タイミング)とが含まれる。
ナビ情報を報知する際には、遊技補助表示器12の点灯態様を、当選しているナビ対象
役に応じた点灯態様(例えば、数字や記号を表示する態様)で点灯させるように制御する
。また、ナビ情報を報知する際には、遊技補助表示器12の第8セグメント(図11(b
)参照)を点灯状態に制御することで、ナビ情報を表示している旨を報知する。尚、メイ
ン制御部41は、小役の入賞にともないメダルを払い出す際には、払い出されるメダルの
枚数を表示させるように遊技補助表示器12の点灯態様を制御し、エラーが発生した際に
は、発生したエラーの種類を示すエラーコードを表示させるように遊技補助表示器12の
点灯態様を制御するようになっており、払出枚数やエラーコードを表示させる際には、遊
技補助表示器12の第8セグメントを非点灯状態に制御することで、表示している情報が
ナビ情報でない旨を示すようになっている。
また、メイン制御部41は、有利区間中においてナビ対象役に当選したときには、当該
ナビ対象役に対応する正解手順を特定可能な押し順コマンドを出力する。サブ制御部91
は、押し順コマンドに基づきナビを実行する。サブ制御部91は、図11(a)に示すよ
うに、ナビ情報(例えば、押し順)を示す画像(例えば、押し順を示し、ストップスイッ
チ8L、8C、8Rに対応して表示される数字画像等)を液晶表示器51に表示するなど
、演出によってナビを実行する。サブ制御部91によって実行される演出によるナビをナ
ビ演出という。有利区間中において、サブ制御部91は、液晶表示器51を用いて、押し
順コマンドに応じた正解手順を特定可能なナビ情報(例えば、押し順)を報知するための
処理を実行する。このように、メイン制御部41及びサブ制御部91双方において、正解
手順を特定可能な情報を報知することによりナビが実行される。
ナビに従った停止順で遊技者が停止操作を行うことにより、RT1において昇転リプレ
イ1~6のいずれかが当選したときには、意図的に昇格リプレイを入賞させてRT3へ移
行させることができ、右下がりベルまたは中段ベルを入賞させることができ、RT3にお
いて維持転リプレイ1~6のいずれかが当選したときには、意図的に通常リプレイを入賞
させて、転落リプレイ2の入賞を回避し、RT3を維持することができ、RT0~4にお
いて押し順ベルのいずれかが当選したときには、右下がりベルまたは中段ベルを入賞させ
て確実に8枚のメダルを獲得することができ、また、RT3において押し順ベルのいずれ
かが当選したときには、可能とこと、右下がりベルまたは中段ベルを入賞させて取りこぼ
し目の停止を回避し、RT3を維持することが可能となる。
次に、メイン制御部41が行う各種処理の制御内容について、図12~図18に基づい
て説明する。
[メイン処理及びタイマ割込み処理について]
メイン制御部41が基本処理として行うメイン処理の制御内容について、図12に基づ
いて説明する。尚、メイン処理は、一単位の遊技毎に繰り返し実行される。そして、メイ
ン処理の一周期が遊技の一単位に相当している。
メイン制御部41は、メイン処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類
の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類
の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。
図12に示すように、メイン処理では、まず、遊技が開始されるまで待機する遊技開始
待ち処理(Sa1)を行う。遊技開始待ち処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊
技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲーム
を開始させる処理を行う。また、スタートスイッチ7が操作された時点で内部抽選用の乱
数値をラッチしてRAM41cの所定領域に記憶させる。
次いで、遊技が開始されることに伴って内部抽選を行う内部抽選処理を行う(Sa2)
。内部抽選処理では、後述するように、Sa1のステップにおいてスタートスイッチ7が
操作されたときにラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて各抽選対象役への入賞を許
容するか(すなわち、表示結果の導出を許容するか否か)どうかを決定する処理を行う。
また、内部抽選の抽選結果として設定差のある抽選対象役が当選する場合及びいずれの役
も当選しないハズレの場合に、当該遊技における内部抽選の抽選結果が設定差のある抽選
対象役の当選またはハズレである旨を特定可能なフラグ(ハズレ及び設定差ありフラグ)
をRAM41cの所定領域に設定する処理を行う。
そして、Sa2のステップにおいて内部抽選処理を行った後は、RAM41cの所定領
域にハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かを判定し(Sa3)、ハズレ及
び設定差ありフラグが設定されていないと判定した場合には、BB初当たりフラグ、BB
の内部中フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否か判定する(Sa4、S
b5)。Sa4のステップにおいてBB初当たりフラグが設定されていると判定した場合
、及びSa4のステップにおいてBB初当たりフラグが設定されていないと判定し、かつ
Sa5のステップにおいてBBの内部中フラグが設定されていないと判定した場合には、
後述するように内部抽選の結果に応じた種別(抽選種別)を設定する抽選種別設定処理を
行う(Sa6)。尚、BB初当たりフラグは、当該遊技の終了時に行われる遊技終了時設
定処理においてクリアされるようになっている。また、内部中フラグは、当該遊技以降の
遊技の終了時に行われる遊技終了時設定処理において、当選して持ち越されているBBが
入賞したと判定されるときにクリアされるようになっている。
Sa3のステップにおいてハズレ及び設定差ありフラグが設定されていないと判定し、
抽選種別設定処理を行った後、及びSa3のステップにおいてハズレ及び設定差ありフラ
グが設定されていると判定した場合には、有利区間に移行させるか否かを決定する有利区
間抽選を実行する有利区間抽選処理を行う(Sa7)。また、Sa4のステップにおいて
BB初当たりフラグが設定されていないと判定し、かつSa5のステップにおいてBBの
内部中フラグが設定されていると判定した場合には、Sa6のステップにおける抽選種別
設定処理を行わずに、Sa7のステップに進み、有利区間抽選処理を行う(Sa5)。
有利区間処理では、遊技区間を通常区間に制御しているときに、移行対象役が当選して
いる旨を特定可能な抽選種別(本実施例では、抽選種別2~4)が設定されていることが
特定される場合に、当該抽選種別に基づいて有利区間(CZまたは通常AT)に移行させ
るか否かを決定する有利区間抽選を行う。そして、当該有利区間抽選に当選することで、
遊技区間を有利区間に移行させて、有利区間に関する制御(例えば、メイン報知を行うた
めの制御等)を開始させる。一方、有利区間抽選に当選しなかった場合には、遊技区間を
通常区間に維持し、有利区間に関する制御を行わない。尚、移行対象役が当選していない
旨を特定可能な抽選種別や、設定差のある抽選対象役が当選している旨を特定可能な抽選
種別が特定される場合には、有利区間抽選に関する処理や有利区間に移行させる処理を行
わずに、有利区間処理を終了させる。
そして、Sa7のステップにおいて有利区間抽選処理を行った後は、ATの制御に関す
る抽選を行うAT抽選処理を行う(Sa8)。遊技区間を有利区間に制御しているときに
、移行対象役が当選している旨を特定可能な抽選種別(本実施例では、抽選種別2~4)
が設定されていることが特定される場合に、有利区間の種別を昇格させるか否かを決定す
る昇格抽選を行い、当該昇格抽選にて当選する毎に有利区間をCZ、通常AT、有利AT
、特別ATの順に昇格させるように制御する。例えば、有利区間をCZに制御していると
きに、昇格抽選にて当選した場合には、通常ATに昇格させるとともに、所定数のATの
ゲーム数(例えば、1セット40ゲーム)を付与して、上述のATの制御を開始する。ま
た、例えば、有利区間を通常AT、有利ATに制御しているときに、昇格抽選にて当選し
た場合には、有利区間の種別を1つ昇格させて有利ATまたは特別ATに移行させ、AT
の制御を継続する。また、例えば、有利区間を特別ATに制御しているときに、昇格抽選
にて当選した場合には、有利区間の種別を特別ATに維持する。
また、AT抽選処理では、有利区間として通常AT、有利AT、特別ATのいずれかに
制御しているときに、移行対象役が当選している旨の抽選種別(本実施例では、抽選種別
2~4)が設定されていることが特定される場合には、抽選種別に応じて所定数のATの
ゲーム数(例えば、1セット40ゲーム)を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行
う。そして、当該上乗せ抽選に当選することで、所定数のATのゲーム数を上乗せしてA
Tの制御を継続させるように制御する。尚、移行対象役が当選していない旨を特定可能な
抽選種別や、設定差のある抽選対象役が当選している旨を特定可能な抽選種別が特定され
る場合には、AT抽選や上乗せ抽選に関する処理を行わずに、AT抽選処理を終了させる
そして、Sa8のステップにおいてAT抽選処理を行った後は、内部抽選の結果に応じ
た内部当選コマンド等を送信する内部当選コマンド送信処理を行う(Sa9)。内部当選
コマンド送信処理では、内部抽選にて当選した役の当選番号(ハズレを含む)に基づいて
、当選した抽選対象役のグループ(例えば、押し順ベル等(図7参照))を特定可能な内
部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信するように制御する。また、遊技区間が有
利区間であり、かつATの残りゲーム数が1以上であり、ナビ報知を行う場合には、ナビ
報知により報知される操作態様を特定可能な操作態様コマンドをサブ制御部91に対して
送信するように制御する。
そして、Sa7のステップにおいて内部当選コマンド送信処理を行った後は、リール2
L、2C、2Rを回転及び停止させる制御を行うリール制御処理(Sa10)、全てのリ
ール2L、2C、2Rが停止されて遊技が終了される際に各種設定等を行う遊技終了時設
定処理(Sa11)を行った後、Sa1のステップの遊技開始待ち処理に戻り上述の各処
理を順次繰り返し実行する。
また、メイン処理では、ゲームの進行に応じてコマンドを生成してコマンドキューに設
定するコマンド格納処理を適宜実行し、設定されたコマンドは、その後のタイマ割込処理
(メイン)において実行されるコマンド送信処理によりサブ制御部91に対して送信され
るようになっている。
タイマ割込処理(メイン)は、メイン制御部41により一定時間間隔(本実施例では、
約0.56ミリ秒)毎に行われる処理である。タイマ割込処理の実行間隔は、メイン処理
において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理の実行時間とを
合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理との間で必
ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
このように、メイン処理では、内部抽選処理によりハズレ及び設定差ありフラグがRA
M41cの所定領域に設定されているか否かを判定して、当該フラグが設定されている場
合には、抽選種別設定処理を行わないように制御する。これにより、ハズレ及び設定差あ
りフラグが設定されている場合には、抽選種別1~4を抽選種別設定処理により設定せず
、内部抽選処理の開始時に初期化されることで設定された抽選種別0を維持するように制
御する。
また、メイン処理では、内部抽選処理によりハズレ及び設定差ありフラグがRAM41
cの所定領域に設定されているか否かを判定して、ハズレ及び設定差ありフラグが設定さ
れていないことを条件に、抽選種別設定処理を行って、内部抽選処理において設定された
当選番号に応じた抽選種別1~4を設定させるように制御する。
また、メイン処理では、BBの内部中フラグ及びBB初当たりフラグがRAM41cの
所定領域に設定されているか否かを判定して、BB初当たりフラグが設定されておらず、
内部中フラグが設定されている場合には、抽選種別設定処理を行わないように制御するこ
とで、抽選種別設定処理により抽選種別1~4を設定せず、抽選種別0を維持する一方、
BB内部中フラグ及びBB初当たりフラグが共に設定されている場合、BBの内部中フラ
グ及びBB初当たりフラグのどちらも設定されていないことを条件に、抽選種別設定処理
を行って、内部抽選処理において設定された当選番号に応じた抽選種別1~4に更新する
ように制御するようになっている。
[内部抽選処理及び内部抽選テーブルについて]
次に、本実施例のメイン制御部41が行う内部抽選処理の制御内容、及び当該内部抽選
処理において用いられる内部抽選テーブルについて、図13~図16に基づいて説明する
内部抽選処理は、上述の抽選対象役のいずれかが当選したか否かを判定する処理であり
、メイン処理における遊技開始待ち処理にてスタートスイッチ7が操作された時点でラッ
チされた内部抽選用の乱数値に、抽選対象役毎に予め定められた判定値を内部抽選テーブ
ルから読み出して順次加算し、加算により得られた数値が所定数(本実施例では、655
36)を上回る場合に、加算した判定値に対応する抽選対象役が当選したと判定する一方
、内部抽選用の乱数値にすべての抽選対象役の判定値を加算し終えたときに、加算により
得られた数値が所定数(本実施例では、65536)を上回らない場合に、いずれの抽選
対象役も当選しない、いわゆるハズレと判定する。
本実施例のメイン制御部41が備えるROM41bは、複数の記憶領域を有しており、
内部抽選処理において用いられる内部抽選テーブルは、ROM41bにおいて複数の記憶
領域にわたって予め登録されている。ROM41bの各記憶領域には、1バイトの領域毎
に一のアドレスが予め割り振られており、特定のアドレスに基づいてROM41bの特定
の記憶領域を特定することが可能となっており、メイン制御部41は、内部抽選処理にお
いて、所定のアドレスに基づいてROM41bの所定領域を特定して当該所定領域に内部
抽選テーブルとして予め登録されている所定データを取得するができるようになっている
図13及び図14に示すように、内部抽選テーブルは、内部抽選処理の初期設定に用い
られる初期設定用データが格納されている初期設定用データテーブル、判定値データが格
納されている判定値データテーブル、判定値データテーブル内の判定値データを検索する
ための検索データが格納されている検索データテーブルにより構成されており、内部抽選
テーブルインデックス(内部抽選テーブルの先頭のアドレスna)により特定されるRO
M41bの記憶領域以降における複数の連続する記憶領域にわたり記憶されている。
また、内部抽選テーブルでは、当該内部抽選テーブルの先頭アドレスとなる内部抽選テ
ーブルインデックスにより特定されるROM41bの記憶領域から所定数の記憶領域にわ
たり初期設定用データテーブルが記憶されており、当該初期設定用データテーブルの後方
の記憶領域に検索データテーブルが記憶され、さらに当該検索データテーブルの後方の記
憶領域に判定値データテーブルが記憶されている。
また、検索データ及び判定値データは、抽選対象役毎に設定されており、所定役番号(
例えば、48)の抽選対象役の検索データは、当該所定役番号と一致する所定当選番号(
例えば、48)の検索データとして検索データテーブルに記憶され、所定役番号(例えば
、48)の抽選対象役の判定値データは、当該所定役番号と一致する所定当選番号(例え
ば、48)の判定値データとして判定値データテーブルに記憶されている。
図13に示すように、初期設定用データテーブルでは、非BB中の当選番号の初期値、
非BB中の検索データが記憶されている検索テーブルの先頭アドレスの1つ前のアドレス
までの差分値を示す検索データテーブル初期アドレス指定データ1、BB中の当選番号の
初期値、BB中の検索データが記憶されている検索テーブルの先頭アドレスの1つ前のア
ドレスまでの差分値を示す検索データテーブル初期アドレス指定データ2等が予め記憶さ
れている。当選番号の初期値は、非BB中、BB中において抽選対象となる抽選対象役の
役番号の最大値であり、本実施例では、図7に示すように、非BB中の抽選対象役の役番
号の最大値は48であり、BB中の抽選対象役の役番号の最大値は50である。内部抽選
テーブルインデックスにより特定されるROM41bの記憶領域に、非BB中の当選番号
の初期値が記憶され、当該記憶領域の次アドレスの記憶領域に、検索データテーブル初期
アドレス指定データ1が記憶され、当該記憶領域の次アドレスの記憶領域に、BB中の当
選番号の初期値が記憶され、当該記憶領域の次アドレスの記憶領域に、検索データテーブ
ル初期アドレス指定データ2が記憶されている。
また、図13に示すように、検索データテーブルでは、各抽選対象役の判定値データが
記憶されている判定値データテーブルのアドレスを特定するための検索データが抽選対象
役毎に予め記憶されている。各抽選対象役の検索データは、抽選対象役の役番号の順序で
配置されており、役番号の大きい抽選対象役の検索データが検索データテーブルの記憶領
域のうち前方側に記憶され、役番号の小さい抽選対象役の検索データが検索データテーブ
ルの記憶領域のうち後方側に記憶されるように配置されている。また、抽選対象役の役番
号は、抽選対象役を役番号の大きい順で配置した際に、BB中の抽選対象役、有利区間に
係る抽選対象役、待機区間に係る抽選対象役、有利区間に係らない抽選対象役のうち遊技
状態に応じて判定値データが変動しない抽選対象役、有利区間に係らない抽選対象役のう
ち遊技状態に応じて判定値データが変動する抽選対象役の順序で抽選対象役が整列される
ように割り振られており、検索データテーブルにおいて、各抽選対象役の検索データも当
該順序で配置されている。
また、検索データテーブルでは、BB中の抽選対象役、有利区間に係る抽選対象役、待
機区間に係る抽選対象役、有利区間に係らない抽選対象役のうち遊技状態に応じて判定値
データが変動しない抽選対象役については、これらの抽選対象役の検索データのみが順次
配置されている一方で、有利区間に係らない抽選対象役のうち遊技状態に応じて判定値デ
ータが変動する抽選対象役については、各抽選対象役の検索データとともに、遊技状態に
応じて判定値データが変動する旨を特定可能な変動ありフラグデータ(FF)、及び検索
データの記憶されているROM41bのアドレスを特定可能な差分データが配置されてい
る。以下、変動ありフラグデータ及び差分データをまとめて検索データ特定用データと呼
ぶ場合がある。
また、検索データテーブルでは、有利区間に係らない抽選対象役のうち遊技状態に応じ
て判定値データが変動する抽選対象役について、各抽選対象役の検索データ特定用データ
群が各抽選対象役の検索データ群よりも前方側に配置されている。各抽選対象役の検索デ
ータ特定用データ群の中では、所定の抽選対象役の変動ありフラグデータ(FF)が記憶
されている記憶領域の次アドレスの記憶領域に当該抽選対象役の差分データが記憶されて
おり、各抽選対象役の変動ありフラグデータ(FF)と差分データとが交互に配置されて
いる。また、各抽選対象役の検索データ群の中では、所定の抽選対象役について、各遊技
状態の検索データがRT0、RT4、RT3、RT2、RT1の順で連続する記憶領域に
順次配置されている。
尚、本実施例では、検索データは、該当する遊技状態において抽選対象である場合には
、後述の判定値データテーブルの基準アドレス(先頭アドレス)と所定の判定値データが
記憶されている記憶領域のアドレスとの差分値であり、該当する遊技状態において抽選対
象でない場合には、該当する遊技状態において抽選対象でない旨を示す所定値(0)であ
る。検索データに基づいて、該当する遊技状態において抽選対象であるか否かを特定でき
るとともに、抽選対象である場合には、該当する役番号の判定値データが記憶されている
アドレスを特定することができるようになっている。
図14に示すように、判定値データテーブルでは、各抽選対象役の判定値データが予め
記憶されている。判定値データテーブルの先頭アドレスを判定値データテーブルの基準ア
ドレスと呼ぶ。各抽選対象役の判定値データは、判定値データテーブルの基準アドレスに
より特定される記憶領域の次の記憶領域から順次配置されている。また、判定値データは
、対応する検索データの値及び判定値データテーブルの基準アドレスの値との和に基づい
て特定されるアドレスの領域に記憶されている。
また、判定値データテーブルでは、各抽選対象役の判定値データは、スロットマシン1
において設定されている設定値(1~6)に応じて判定値データが変動しない抽選対象役
(以下、設定差なし役と呼ぶ場合がある。)の判定値データと、設定値に応じて判定値デ
ータが変動する抽選対象役(以下、設定差あり役と呼ぶ場合がある。)の判定値データと
、に区分けされて配置されており、設定差なし役の判定値データ群が設定差あり役の判定
値データ群よりも前方側に配置されている。また、設定差あり役の判定値データ群の中で
は、所定の抽選対象役について、設定値毎の判定値データが、設定値1、2、3、4、5
、6の順序で連続する記憶領域に配置されており、設定値が小さい判定値データが設定値
の大きい判定値データより前方に配置されている。
また、判定値データには、1バイトのデータ長を有する1バイトデータと、2バイトの
データ長を有する2バイトデータと、が含まれ、判定値データテーブルでは、各抽選対象
役の判定値データが、設定差なし役の1バイトデータと、設定差なし役の2バイトデータ
と、設定差あり役の1バイトデータと、設定差あり役の2バイトデータと、に区分けされ
て配置されており、設定差なし役の1バイトデータ群の後方に設定差なし役の2バイトデ
ータ群が配置され、当該設定差なし役の2バイトデータ群の後方に設定差あり役の1バイ
トデータが配置され、当該設定差あり役の1バイトデータ群の後方に設定差あり役の2バ
イトデータ群が配置されている。また、ROM41bは、一のアドレスにより特定される
記憶領域に1バイト分のデータを記憶可能であり、2バイトデータは、連続する2つの記
憶領域に1バイトずつに分けられるとともに、下位バイトのデータが上位バイトのデータ
の前方側の記憶領域に配置されるように記憶されている。
また、以下、設定差なし役の1バイトデータ群と設定差なし役の2バイトデータ群との
境界を第1データ境界と呼び、当該第1データ境界となる設定差なし役の2バイトデータ
群の先頭アドレスの値を第1データ境界値と呼ぶ。また、設定差なし役の2バイトデータ
群と設定差あり役の1バイトデータ群との境界、すなわち設定差なし役の判定値データ群
と設定差あり役の判定値データ群との境界を第2データ境界と呼び、当該第2データ境界
となる設定差あり役の1バイトデータ群の先頭アドレスの値を第2データ境界値と呼ぶ。
また、設定差あり役の1バイトデータ群と設定差あり役の2バイトデータ群との境界を第
3データ境界と呼び、当該第3データ境界となる設定差あり役の2バイトデータ群の先頭
アドレスの値を第3データ境界値と呼ぶ。
次いで、内部抽選処理の制御内容について図15及び図16に基づいて説明する。
図15に示すように、内部抽選処理では、まず、後述の抽選種別設定処理により設定さ
れるデータであり、RAM41cの所定領域に設定されている抽選種別データを0に初期
化する(Sb1)。その後、遊技状態判定処理を行って(Sb2)、現在制御されている
遊技状態がRT0~4、BBのいずれであるかを判定し、現在の遊技状態を特定可能な遊
技状態データをRAM41cの所定領域に設定する。
そして、後述の加算処理で用いる加算値(A)としてAレジスタに0を設定する(Sb
3)。その後、遊技状態データを参照して、現在の遊技状態がBBであるか否かを判定し
(Sb4)、BBであると判定した場合には、Sb3のステップにおいてAレジスタに設
定した加算値(A)を所定数(本実施例では、2)に補正する一方(Sb5)、BBでな
いと判定した場合には、Sb3のステップにおいてAレジスタに設定した加算値(A)を
0で維持する。
そして、ROM41bの所定領域に予め登録されているデータ(内部抽選テーブルイン
デックス(内部抽選テーブルの先頭アドレス))を取得して、現在位置アドレス(HL)
としてHレジスタ及びLレジスタに設定する(Sb6)。Hレジスタには、ROM41b
の所定領域を示すアドレスの上位バイトが設定され、Lレジスタには、アドレスの下位バ
イトが設定される。以下、Hレジスタ及びLレジスタをまとめてHLレジスタと呼ぶ場合
がある。
Sb6のステップにおいて、内部抽選テーブルインデックスであるアドレス値をHLレ
ジスタに現在位置アドレス(HL)として設定した後は、加算処理を行う(Sb7)。加
算処理では、当該処理の開始時にAレジスタに設定されている加算値(A)を現在位置ア
ドレス(HL)が設定されているHLレジスタに加算することで、現在位置アドレス(H
L)の値を加算値(A)分だけ進める処理を行う。また、当該加算処理では、加算後の現
在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの記憶領域に記憶されているデー
タを取得してAレジスタに設定するようになっている。
Sb7のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、内部
抽選テーブルインデックスにより特定される当該内部抽選テーブルの先頭アドレスから、
Sb3またはSb5のステップにおいて設定された加算値(A)の値分進められることと
なり、現在制御されている遊技状態がBBでない場合には、現在位置アドレス(HL)が
0進められて、内部抽選テーブルの先頭アドレス(本実施例では、アドレスna)が現在
位置アドレス(HL)となる一方、遊技状態がBBである場合には、現在位置アドレス(
HL)が所定数(本実施例では、2)進められて、内部抽選テーブルの先頭アドレス(ア
ドレスna)から所定数分進んだアドレス(本実施例では、アドレスnb)が現在位置ア
ドレス(HL)となる。
そして、Sb7のステップにおける加算処理により得られた現在位置アドレス(HL)
に対応するROM41bの記憶領域に予め記憶されているデータ(非BB中の当選番号の
初期値(本実施例では、48)またはBB中の当選番号の初期値(本実施例では、50)
)を取得して、当選番号(B)の初期値としてBレジスタに設定する(Sb8)。尚、本
実施例では、当選番号(B)は、上述の抽選対象役の役番号と一致するようになっており
、例えば、当選番号(B)を48として内部抽選処理を行っているときには、役番号48
の抽選対象役について内部抽選処理を行っていることとなる。
その後、HLレジスタに1加算して、現在位置アドレス(HL)を1つ進める(Sb9
)。そして、現在位置アドレス(HL)に対応するROM41bの記憶領域に予め記憶さ
れているデータ(検索データテーブル初期アドレス指定データ1または検索データ初期ア
ドレス指定データ2)を取得して、加算値(A)としてAレジスタに設定し(Sb10)
、加算処理を行う(Sb11)。
Sb11のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当
該加算処理の開始時のアドレス(アドレスna+1またはアドレスnb+1)から、加算
値(A)の値分進められる。加算値(A)には、Sb10のステップの処理により検索デ
ータテーブル初期アドレス指定データ1の値または検索データ初期アドレス指定データ2
の値が設定されている。検索データテーブル初期アドレス指定データ1には、当該検索デ
ータテーブル初期アドレス指定データ1が記憶されている記憶領域のアドレス(アドレス
na+1)から、検索データテーブルにおいて非BB中の当選番号の初期値に対応する抽
選対象役(役番号48の抽選対象役)の検索データが記憶されている記憶領域のアドレス
(例えば、アドレスnd)の1つ前のアドレスまでの差分を示す値が設定されており、検
索データ初期アドレス指定データ2には、当該検索データ初期アドレス指定データ2が記
憶されている記憶領域のアドレス(アドレスnb+1)から、検索データテーブルにおい
てBB中の当選番号の初期値に対応する抽選対象役(役番号50の抽選対象役)の検索デ
ータが記憶されている記憶領域のアドレス(例えば、アドレスnc)の1つ前のアドレス
までの差分を示す値が設定されている。よって、Sb11のステップの加算処理により、
現在制御されている遊技状態がBBでない場合には、検索データテーブルにおいて非BB
中の初期値となる当選番号(本実施例では、48)の抽選対象役(役番号48の抽選対象
役)の検索データのアドレスの1つ前のアドレスが現在位置アドレス(アドレスnd-1
)となる一方、遊技状態がBBである場合には、検索データテーブルにおいてBB中の初
期値となる当選番号(本実施例では、50)の抽選対象役(役番号50の抽選対象役)の
検索データのアドレスの1つ前のアドレス(アドレスnc-1)が現在位置アドレス(H
L)となる。
Sb11のステップにて加算処理を行った後は、上述のメイン処理の遊技開始待ち処理
にてスタートスイッチ7が操作された時点でラッチされた内部抽選用の乱数値を取得して
、IXレジスタに設定する(Sb12)。
そして、当該内部抽選処理における後述の処理によりハズレ及び設定差ありフラグが設
定され得るRAM41cの所定領域を0に初期化して、ハズレ及び設定差ありフラグが設
定されている場合には、当該フラグをクリアする(Sb13)。ハズレ及び設定差ありフ
ラグは、当該遊技における内部抽選の抽選結果が設定差のある抽選対象役の当選またはハ
ズレであるか否かを特定可能なデータである。
そして、HLレジスタに1加算して、現在位置アドレス(HL)を1進める(Sb14
)。これにより、現在位置アドレス(HL)は、遊技状態がBBであるか否かに応じて、
検索データテーブルにおいて非BB中の当選番号の初期値に対応する抽選対象役の検索デ
ータが記憶されている記憶領域のアドレス(アドレスnd)または、検索データテーブル
においてBB中の当選番号の初期値に対応する抽選対象役の検索データが記憶されている
記憶領域のアドレス(アドレスnc)となる。
そして、HLレジスタに設定されている現在位置アドレス(HL)の値をRAM41c
の所定領域(例えば、スタック領域等)に記憶させることで退避させる(Sb15)。そ
の後、当該現在位置アドレス(HL)に対応するROM41bの記憶領域に予め記憶され
ているデータを取得して(Sb16)、当該データの値を予め定められた判定用値と比較
して、当該データが、現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役の判定値が遊技状態に
応じて変動する旨を示す変動ありフラグデータ(FF)であるか否かを判定する(Sb1
7)。
Sb14のステップにより1つ進められた現在位置アドレス(HL)により特定される
ROM41bの記憶領域(例えば、アドレスnc、アドレスnd、アドレスneの記憶領
域等)には、現在設定されている当選番号(B)に対応する抽選対象役が遊技状態に応じ
て判定値データの変動しない役である場合、例えば、現在位置アドレス(HL)がアドレ
スncやアドレスnd等である場合には、当該抽選対象役の判定値データを判定値データ
テーブルから特定するための検索データが予め記憶されている一方で、現在設定されてい
る当選番号(B)に対応する抽選対象役が遊技状態に応じて判定値データの変動する役で
ある場合、例えば、現在位置アドレス(HL)がアドレスne等である場合には、変動あ
りフラグデータ(FF)が予め記憶されている。
本実施例では、検索データの値は、FF(16進数値であり、1バイトデータで表現可
能な値の最大値)よりも小さい値に設定される一方で、変動ありフラグデータは、FFが
設定されている。また、判定用値は、変動ありフラグデータと同じ値FF(16進数値)
が設定されている。これにより、Sb16のステップで取得されたデータが変動ありフラ
グデータ(FF)以外の検索データである場合には、当該取得されたデータの値から判定
用値を減算する演算を行ったときに、演算結果が負の値となる。一方、Sb16のステッ
プにより取得されたデータが変動ありフラグデータ(FF)である場合には、当該取得さ
れたデータの値から判定用値を減算する演算を行ったときに、演算結果が0となるように
なっている。Sb17のステップでは、例えば、Sb16のステップにより取得されたデ
ータから判定用値(FF)を減算して得られる値が負の値となり、いわゆるキャリーが発
生した旨がフラグレジスタに基づいて特定される場合には、変動ありフラグデータ(FF
)でないと判定する一方、当該減算した値が0となりキャリーが発生した旨が特定されな
い場合には、変動ありフラグデータ(FF)であると判定することができる。
Sb17のステップにおいて、Sb16のステップで取得されたデータが変動ありフラ
グデータ(FF)であると判定した場合には、Sb15のステップにて退避させた現在位
置アドレス(HL)をHLレジスタに復帰させた後(Sb18)、HLレジスタに1加算
して、当該現在位置アドレス(HL)を1つ進める(Sb19)。これにより、現在位置
アドレス(HL)は、現在設定されている当選番号(B)に対応する抽選対象役について
の変動ありフラグデータ(FF)が記憶されているアドレス(例えば、アドレスne)の
1つ次アドレス(例えば、アドレスne+1)となる。
そして、HLレジスタに設定されている現在位置アドレス(HL)の値をRAM41c
の所定領域(例えば、スタック領域等)に記憶させることで再び退避させる(Sb20)
。その後、HLレジスタに設定されている現在位置アドレス(HL)に対応するROM4
1bの記憶領域(例えば、アドレスne+1の記憶領域)に記憶されている差分データを
加算値(A)としてAレジスタに設定し(Sb21)、加算処理を行う(Sb22)。
Sb22のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当
該加算処理の開始時のアドレスから加算値(A)の値分進められる。加算値(A)には、
Sb21のステップの処理により現在の当選番号(B)の抽選対象役についての変動あり
フラグデータが記憶されているアドレス(例えば、アドレスne)の1つ次アドレス(例
えば、アドレスne+1)に記憶されているデータ(差分データ)が設定されている。当
該データ(差分データ)は、現在位置アドレス(HL)から、現在の当選番号(B)に対
応する抽選対象役について、RT0であるときの検索データが記憶されている記憶領域の
アドレス(例えば、アドレスnf)までの差分値を示すデータである。よって、Sb22
のステップの加算処理により、現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役についてRT
0であるときの検索データが記憶されている記憶領域のアドレス(アドレスnf)が現在
位置アドレス(HL)となる。
Sb22のステップにおいて加算処理を行った後は、スロットマシン1での遊技状態の
最大値(RT0~4のうちの4)から、Sb2のステップによりRAM41cの所定領域
に設定されている遊技状態の現在値(例えば、現在制御されている遊技状態がRT1であ
る場合は、1等)を減算して、遊技状態の最大値と現在値との差分値を算出し、当該差分
値を加算値(A)としてAレジスタに設定する(Sb23)。その後、Sb23のステッ
プにてAレジスタに設定された加算値(A)に1加算して得られる値が遊技状態の最大値
以下となる場合には、Sb23のステップにて設定されている加算値(A)を1加算した
値に修正する一方、Sb23のステップにて設定された加算値(A)に1加算して得られ
る値が遊技状態の最大値より大きな値となる場合には、Sb23のステップにて設定され
ている加算値(A)を0に修正するように処理を行う(Sb24)。このような処理を行
うことで、現在のRTに対応する検索データが記憶されている記憶領域のアドレスと現在
アドレス(HL)の差分値を加算値(A)として設定することができる。また、Sb2の
ステップにより設定されている現在RT値に基づいて設定された加算値(A)が、正常な
範囲内(本実施例では、0~4)のRT値に対応する値以外の値である場合に、当該加算
値(A)を、正常なRT値の範囲内の所定RT値(本実施例では、RT0)に対応する値
(本実施例では、0)に修正するようになっている。例えば、Sb2のステップにより取
得される現在RT値が正常なRT値の最大値を超える5である場合には、Sb23及びS
b24のステップの処理が行われることで、加算値(A)がRT0に対応する値(本実施
例では、0)に修正されることとなる。また、例えば、現在RT値が正常なRT値のであ
る0である場合にも、Sb23及びSb24のステップの処理が行われることで、加算値
(A)がRT0に対応する値(本実施例では、0)に修正されることとなる。
そして、さらに加算処理を行う(Sb25)。Sb25のステップにおいて加算処理を
行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当該加算処理の開始時のアドレスから加算値
(A)の値分進められる。加算値(A)には、Sb23のステップ及びSb24のステッ
プにより、遊技状態の最大値と現在値との差分値+1(例えば、現在の遊技状態がRT1
である場合には、4、現在の遊技状態がRT2である場合には、3、現在の遊技状態がR
T3である場合には、2、現在の遊技状態がRT4である場合には、1)または補正値(
例えば、現在の遊技状態がRT0である場合には、0)が設定されており、現在位置アド
レス(HL)が加算値(A)の分進められることで、現在制御されている遊技状態の検索
データが記憶されている記憶領域のアドレスまで進められることとなる。また、加算処理
では、加算値(A)の分進められた新たな現在位置アドレス(HL)に対応するROM4
1bの記憶領域に記憶されているデータ(本実施例では、現在の遊技状態の検索データの
値)が取得される。
Sb25のステップにおいて加算処理を行った後は、当該加算処理により取得された現
在の遊技状態の検索データに基づいて、現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役が現
在の遊技状態において内部抽選での抽選対象であるか否かを判定する(Sb26)。一方
、Sb17のステップにおいてSb16のステップで取得されたデータが変動ありフラグ
データでないと判定した場合には、Sb18~Sb25のステップの処理を行わず、Sb
16のステップにおいて取得されたデータすなわち遊技状態にかかわらず判定値データが
変動しない抽選対象役についての検索データに基づいてSb26のステップの処理を行っ
て、抽選対象であるか否かを判定する。
本実施例では、検索データは、内部抽選での抽選対象である場合には、所定値より大き
な値(本実施例では、1より大きな値)が設定される一方、内部抽選での抽選対象でない
場合には、所定値(本実施例では、0)が設定されるようになっており、検索データが所
定値であるか否かを判定することで、現在の当選番号(B)の抽選対象役が抽選対象であ
るか否かを判定できるようになっている。
Sb26のステップにおいて、現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役が現在の遊
技状態において内部抽選での抽選対象であると判定した場合には、上述のようにSb14
のステップまたはSb25のステップにより設定された現在位置アドレス(HL)に対応
するROM41bの記憶領域に記憶されている検索データを取得し、加算値(A)に設定
する(Sb27)。また、後述の処理により当選判定用データEDの下位データ及び種別
係数Eが設定されるEレジスタ及び当選判定用データEDの上位データが設定されるDレ
ジスタを初期化して0に設定する(Sb28)。
そして、Sb27のステップにおいて取得した検索データの値を上述の判定値データテ
ーブルの第1データ境界値と比較することで、当該検索データに基づいて特定される現在
の当選番号(B)に対応する抽選対象役の判定値データが、設定差なし役の1バイトデー
タであるか否かを判定する(Sb29)。検索データの値が第1データ境界値より小さい
場合には、当該検索データに基づいて特定される判定値データが設定差なし役の1バイト
データであると判定する。一方、検索データの値が第1データ境界値以上である場合には
、当該検索データに基づいて特定される判定値データが設定差なし役の1バイトデータで
ないと判定する。
Sb29のステップにおいて、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差
なし役の1バイトデータであると判定した場合には、EレジスタをSb28のステップで
初期化した状態で維持することで、種別係数Eを0(二進数表示で、「00」)に設定し
て後述するSb36に進む。一方、当該判定値データが設定差なし役の1バイトデータで
ないと判定した場合には、Eレジスタに1加算して種別係数Eを1(2進数表示で、「0
1」)に更新した後(Sb30)、Sb27のステップにおいて取得した検索データの値
を、上述の判定値データテーブルの第2データ境界値と比較することで、当該検索データ
に基づいて特定される判定値データが、設定差なし役の2バイトデータであるか否かを判
定する(Sb31)。検索データの値が第1データ境界値よりも大きく、かつ第2データ
境界値より小さい場合には、当該検索データに基づいて特定される判定値データが設定差
なし役の2バイトデータであると判定する。一方、検索データの値が第2データ境界値以
上である場合には、当該検索データに基づいて特定される判定値データが設定差なし役の
2バイトデータでないと判定する。
Sb31のステップにおいて、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差
なし役の2バイトデータであると判定した場合には、EレジスタをSb30のステップで
1に更新した状態で維持することで、種別係数Eを1(2進数表示で、「01」)で維持
して、後述するSb36に進む。一方、当該判定値データが設定差なし役の2バイトデー
タでないと判定した場合には、Eレジスタに1加算して種別係数Eを2(2進数表示で、
「10」)に更新した後(Sb32)、ハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所
定領域に設定する(Sb33)。その後、Sb27のステップにおいて取得した検索デー
タの値を、上述の判定値データテーブルの第3データ境界値と比較することで、当該検索
データに基づいて特定される判定値データが、設定差あり役の1バイトデータであるか否
かを判定する(Sb34)。検索データの値が第2データ境界値よりも大きく、かつ第3
データ境界値より小さい場合には、当該検索データに基づいて特定される判定値データが
設定差あり役の1バイトデータであると判定する。一方、検索データの値が第3データ境
界値以上である場合には、当該検索データに基づいて特定される判定値データが設定差あ
り役の1バイトデータでないと判定する。
Sb34のステップにおいて、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差
あり役の1バイトデータであると判定した場合には、EレジスタをSb32のステップで
2に更新した状態で維持することで、種別係数Eを2(2進数表示で、「10」)で維持
して、後述するSb36に進む。一方、当該判定値データが設定差あり役の1バイトデー
タでないと判定した場合であり、当該判定値データが設定差あり役の2バイトデータであ
る場合には、Eレジスタに1加算して種別係数Eを3(2進数表示で、「11」)に更新
した後(Sb35)、Sb36に進む。
このように、本実施例では、種別係数Eを、Sb28のステップにおいて初期化した後
、検索データに基づいて特定される判定値データが、設定差なし役と設定差あり役のいず
れのデータであるか、及び1バイトデータと2バイトデータのいずれのデータであるかに
応じた値(0~4)に設定する。例えば、判定値データが設定差なし役のデータであり、
かつ1バイトデータである場合には、種別係数Eを0(二進数表示で、「00」)に設定
し、判定値データが設定差なし役のデータであり、かつ2バイトデータである場合には、
種別係数Eを1(二進数表示で、「01」)に設定し、判定値データが設定差あり役のデ
ータであり、かつ1バイトデータである場合には、種別係数Eを2(二進数表示で、「1
0」)に設定し、判定値データが設定差あり役のデータであり、かつ2バイトデータであ
る場合には、種別係数Eを3(二進数表示で、「11」)に設定するようになっている。
また、種別係数EをEレジスタに設定する際には、二進数表示の値で設定するようになっ
ている。これにより、Eレジスタに設定されているデータを参照して第1所定ビット(例
えば、1ビット目)の値が0である場合には、判定値データが1バイトデータである旨を
特定可能であり、第1所定ビットの値が1である場合には、判定値データが2バイトデー
タである旨を特定可能となっている。また、Eレジスタに設定されているデータを参照し
て第1所定ビットとは異なる第2所定ビット(例えば、2ビット目)の値が0である場合
には、判定値データが設定差なり役のデータである旨を特定可能であり、第2所定ビット
の値が1である場合には、判定値データが設定差あり役のデータである旨を特定可能とな
っている。
図16に示すように、Sb36のステップでは、ROM41bの所定領域に記憶されて
いる判定値データテーブルの基準アドレスを取得して、HLレジスタに設定することで、
現在位置アドレス(HL)を判定値データテーブルの先頭アドレスを設定した後(Sb3
6)、加算処理を行う(Sb37)。
Sb37のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当
該加算処理の開始時のアドレスから加算値(A)の値分進められる。加算値(A)には、
Sb27のステップにより、現在の当選番号に対応する抽選対象役の検索データが設定さ
れており、現在位置アドレス(HL)には、Sb36のステップにより判定値データテー
ブルの先頭アドレスが設定されているので、現在位置アドレス(HL)が加算値(A)の
分進められることで、判定値データテーブルにおいて現在の当選番号に対応する抽選対象
役の判定値データが記憶されている記憶領域の先頭アドレス(例えば、アドレスma、ア
ドレスmb、アドレスmc、アドレスmd、アドレスme、アドレスmf、アドレスmg
等)が現在位置アドレス(HL)となる。
Sb37のステップにおいて加算処理を行った後、設定値チェック処理を行い(Sb3
8)、現在のスロットマシン1に設定されている設定値をAレジスタに取得する。その後
、Aレジスタの値を1減算することで、現在の設定値を1減算して補正した値を加算値(
A)としてAレジスタに設定する(Sb39)。
そして、上述のSb28~Sb35のステップによりEレジスタに設定された種別係数
Eを参照して、当該種別係数Eのデータの第2所定ビットの値に基づいて、Sb27のス
テップにおいて取得された検索データに基づき特定される判定値データが設定差あり役の
データであるか否かを判定する(Sb40)。Sb40のステップでは、Eレジスタに設
定されている種別係数Eの第2所定ビットの値が1であるか否かを判定して、当該第2所
定ビットの値が1である場合に、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差
あり役のデータであると判定する一方、当該第2所定ビットの値が1でない場合に、判定
値データが設定差あり役のデータでないと判定する。そして、判定値データが設定差あり
役のデータであると判定した場合には、さらにEレジスタに設定されている種別係数Eに
基づいて当該判定値データが設定差あり役の2バイトデータであるか否かを判定する(S
b41)。Sb41のステップでは、Eレジスタに設定されている種別係数Eの第1所定
ビットの値が1であるか否かを判定して、当該第1所定ビットの値が1である場合に、検
索データに基づいて特定される判定値データが2バイトデータであると判定する一方、当
該第1所定ビットの値が1でない場合に、判定値データが2バイトデータでないと判定す
る。そして、判定値データが2バイトデータであると判定した場合には、Sb39のステ
ップにおいてAレジスタに設定されている値を当該Aレジスタに加算することで、Aレジ
スタに設定された加算値(A)を2倍に更新する(Sb42)。
そして、Sb41のステップにおいて、当該判定値データが2バイトデータであると判
定した場合には、Sb42のステップにおいて2倍に更新した加算値(A)をHLレジス
タに加算することで、現在位置アドレス(HL)を当該加算値(A)分進めた後(Sb4
3)、後述するSb44のステップへ進む。また、Sb41のステップにおいて、当該判
定値データが2バイトデータでないと判定した場合には、Sb39のステップにおいて設
定された加算値(A)をHLレジスタに加算することで、現在位置アドレス(HL)を当
該加算値(A)分進めた後(Sb43)、Sb44のステップへ進む。一方、Sb40の
ステップにおいて、種別係数Eの値が2より小さくて、Eレジスタに設定されている第2
所定ビットの値が1でなく、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差あり
役の判定値データでない、すなわち設定差なし役の判定値データであると判定した場合に
は、Sb41~Sb43のステップの処理を行わずに、Sb44のステップへ進む。
Sb43のステップにおいて、現在位置アドレス(HL)に加算値(A)を加算するこ
とで、加算値(A)にはSb39のステップでスロットマシン1に現在設定されている設
定値に応じた値(設定値-1)が設定されているので、設定値に応じて判定値データの変
動する役である場合には、判定値テーブル基準アドレスに検索データの値が加算されたア
ドレス(例えば、アドレスme、アドレスmg等)に、さらに設定値に応じた値(例えば
、設定値が6であり、かつ判定値データが1バイトデータであるときには、5アドレス分
、設定値が6であり、かつ判定値データが2バイトデータであるときには、10アドレス
分)が加算されたアドレス(例えば、アドレスme+5、アドレスmg+10等)が、現
在位置アドレス(HL)として設定されている状態でSb44のステップに進む。一方、
Sb40のステップにおいて検索データに基づいて特定される判定値データが設定差あり
役の判定値データでないと判定され、Sb43のステップの処理が行われない場合、すな
わち検索データに基づいて特定される判定値データが設定差なし役の判定値データである
場合には、判定値テーブル基準アドレスに検索データの値が加算されたアドレス(例えば
、アドレスma、アドレスmb、アドレスmc、アドレスmd等)が、現在位置アドレス
(HL)として設定されている状態でSb44のステップに進む。
そして、Sb44のステップでは、Eレジスタに設定されているデータの第1所定ビッ
トを特定可能にフラグレジスタに設定することで(例えば、フラグレジスタのZフラグの
値をEレジスタのデータの0ビット目の値に設定する等)、種別係数Eのうち判定値デー
タが1バイトデータであるか2バイトデータであるかを特定可能な一部データを退避させ
る。その後、Sb45のステップに進み、Sb37のステップまたはSb43のステップ
において設定された現在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの記憶領域
に予め記憶されている判定値データを取得し、抽選判定用データの1バイト目(下位バイ
ト)としてEレジスタに設定する(Sb45)。その後、Sb44のステップにて退避さ
せた種別係数Eの一部データに基づいて当該判定値データが1バイトデータであるか否か
を判定する(Sb46)。Sb46のステップでは、Sb28~Sb35のステップによ
り設定された種別係数Eが0または2であり、退避させた種別係数Eの第1所定ビットが
0である場合に、検索データに基づいて特定される判定値データが1バイトデータである
と判定する一方、退避させた種別係数Eの第1所定ビットが1である場合に、検索データ
に基づいて特定される判定値データが1バイトデータでないと判定する。そして、Sb4
6のステップにおいて当該判定値データが1バイトデータでないと判定した場合、すなわ
ち当該判定値データが2バイトデータである場合には、HLレジスタに1加算することで
、現在位置アドレス(HL)を1つ進めた後(Sb47)、当該現在位置アドレス(HL
)により特定されるROM41bの記憶領域に予め記憶されている判定値データを取得し
、抽選判定用データの2バイト目(上位バイト)としてDレジスタに設定して(Sb48
)、Sb49のステップへ進む。一方、Sb46のステップにおいて、Sb28~Sb3
5のステップにより設定された種別係数Eが0または2であり、退避させた種別係数Eの
第1所定ビットが0であり、当該判定値データが1バイトデータであると判定した場合に
は、Sb47及びSb48のステップの処理を行わず、Sb49のステップへ進む。
そして、Sb49のステップでは、IXレジスタの上位バイトにDレジスタの値を加算
するとともにIXレジスタの下位バイトにEレジスタの値を加算することで、内部抽選用
の乱数値に抽選判定用データ値を加算して内部抽選を行う(Sb49)。また、この加算
の際に、IXレジスタの値が所定数(2バイトで表現可能な最大値65535(十進数)
)を超えることで、オーバーフローが発生した場合には、当該オーバーフローが発生した
旨を特定可能となるようにフラグレジスタを設定する。一方、IXレジスタの値が所定数
(2バイトで表現可能な最大値65535(十進数))を超えず、オーバーフローが発生
しない場合には、当該オーバーフローが発生していない旨を特定可能となるようにフラグ
レジスタを設定する。
そして、Sb49のステップにて内部抽選用の乱数値に抽選判定用データ値を加算した
後は、Sb15またはSb20のステップのうち最後に行われたステップにおいてRAM
41cの所定領域に退避させていた現在位置アドレス(HL)をHLレジスタに復帰させ
る(Sb50)。これにより、HLレジスタには、現在位置アドレス(HL)として、検
索データテーブルにおける現在の当選番号(B)の検索データが記憶されているROM4
1bの記憶領域のアドレスが、再び設定されることとなる。また、上述のSb26のステ
ップにおいて、現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役が現在の遊技状態において内
部抽選での抽選対象でないと判定した場合にも、Sb50のステップに進み、Sb15ま
たはSb20のステップにて退避させていた現在位置アドレス(HL)をHLレジスタに
復帰させる。
そして、Sb50のステップにおいて退避させていた現在位置アドレス(HL)を復帰
させた後には、Sb49のステップにおいて抽選判定用データが加算された後の内部抽選
用の乱数値に基づいて、現在の当選番号(B)の抽選対象役が当選したか否かを判定する
(Sb51)。ここで、Sb26のステップにおいて現在の当選番号(B)の抽選対象役
が抽選対象であると判定した場合には、Sb27~Sb49のステップにおける各種処理
を行った後に、Sb51のステップへ進むこととなり、Sb51のステップでは、Sb4
9のステップにおいて抽選判定用データが加算された後の内部抽選用の乱数値に基づいて
、現在の当選番号(B)の抽選対象役が当選したか否かを判定する。一方、Sb26のス
テップにおいて現在の当選番号(B)の抽選対象役が抽選対象でないと判定した場合には
、Sb27~Sb49のステップにおける各種処理を行わずに、Sb51のステップへ進
むこととなり、抽選判定用データが加算されていない内部抽選用の乱数値に基づいて、現
在の当選番号(B)の抽選対象役が当選したか否かを判定することとなる。
Sb51のステップでは、フラグレジスタを参照して、Sb49のステップでXIレジ
スタにEレジスタ及びDレジスタの値を加算する際に、オーバーフローが発生した旨が特
定される場合、すなわちXIレジスタに設定されている内部抽選用の乱数値が所定数(本
実施例では、65536(十進数、2バイトで表現可能な最大値))を上回っており、当
該内部抽選用の乱数値がオーバーフローしている場合には、Bレジスタに設定されている
現在の当選番号(B)の抽選対象役が当選したと判定し、Sb55のステップに進む。一
方、Sb51のステップでは、フラグレジスタを参照して、Sb49のステップでXIレ
ジスタにEレジスタ及びDレジスタの値を加算する際に、オーバーフローが発生していな
い旨が特定される場合、すなわちXIレジスタに設定されている抽選判定用データが加算
された後の内部抽選用の乱数値が所定数(本実施例では、65536(十進数、2バイト
で表現可能な最大値))を上回っておらず、当該内部抽選用の乱数値がオーバーフローし
ていない場合には、Bレジスタに設定されている現在の当選番号(B)の抽選対象役は当
選していないと判定し、Sb52のステップに進む。
そして、Sb52のステップでは、Bレジスタの値を1減算することで現在の当選番号
(B)を1減算する(Sb52)。そして、Sb52のステップにて減算された後の当選
番号(B)が0であるか否かを判定する(Sb53)。
Sb53のステップにおいて、Bレジスタに設定されている減算後の当選番号(B)が
0でないと判定した場合には、上述のSb13のステップに戻り、Sb13~Sb51ま
たはSb53までのステップの処理を繰り返し行う。一方、Sb53のステップにおいて
、減算後の当選番号(B)が0である判定した場合には、現在制御されている遊技状態に
応じて抽選対象となり得るすべての当選番号(本実施例では、非BB中は、1~48、B
B中は、1~50)について当選か否かの判定が行われたが、いずれの当選番号について
も当選したかった、すなわちハズレであると判定して、ハズレ及び設定差ありフラグをR
AM41cの所定領域に設定した後(Sb54)、Sb55のステップに進む。
そして、Sb55のステップでは、Bレジスタに設定されている値を、抽選結果として
RAM41cの所定領域に設定する(Sb55)。これにより、Sb51のステップにて
当選と判定したときの当選番号(B)(1~50のいずれか)またはSb53のステップ
により減算された後の当選番号(B)(ハズレの場合の0)を抽選結果として設定する。
その後、当該当選結果に基づいて、小役のみの当選番号を取得して小役番号としてRAM
41cの所定領域に設定する(Sb56)。例えば、抽選結果に基づいてBBと小役が同
時に当選する抽選対象役(例えば、BB+中段チェリー1等)が当選している場合には、
当該小役のみが当選する抽選対象役(例えば、中段チェリー1等)の当選番号を取得し、
小役番号として設定する。
そして、BBの当選が持ち越されている旨を示すBBの内部中フラグがRAM41cの
所定領域に設定されているか否かを判定し(Sb57)、当該BBの内部中フラグが設定
されていないと判定した場合には、Sb55のステップにおいて設定された抽選結果に基
づいてBBが当選したか否かを判定し(Sb58)、BBが当選したと判定した場合には
、BBの内部中フラグをRAM41cの所定領域に設定し(Sb59)、当該遊技におい
てBBが当選したことで内部中に移行される旨を特定可能なBB初当たりフラグをRAM
41cの所定領域に設定した後(Sb60)、内部抽選処理を終了させて、メイン処理に
戻る。一方、Sb57のステップにおいて内部中フラグが設定されていると判定した場合
、及びSb58のステップにおいてBBが当選していないと判定した場合には、Sb59
及びSb60のステップの処理を行うことなく、内部抽選処理を終了させて、メイン処理
に戻る。
このように、内部抽選処理(Sa2)では、初期設定処理(Sb1~Sb12)の後に
所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役に
ついて抽選を行うこと)が成立するまで、一の抽選対象役を当選とするか否かを判定する
共通の処理をループ処理(Sb13~Sb53)として複数の抽選対象役毎に繰り返し実
行する。
初期設定処理(Sb1~Sb12)では、遊技状態に応じて異なるループ回数として通
常時は当選番号(48)、BB中は当選番号(50)を設定する。
また、初期設定処理(Sb1~Sb12)では、初期アドレス指定データ(検索データ
テーブル初期アドレス指定データ1、2)に基づいて、最初の抽選対象役(通常時は役番
号48の抽選対象役、BB中は役番号50の抽選対象役)に対応する検索データが特定さ
れるアドレス(BB中はアドレスnc、通常時はアドレスnd)の1アドレス分前のアド
レスを初期の現在位置アドレス(HL)として設定する。
尚、本実施例では、初期アドレス指定データ(検索データテーブル初期アドレス指定デ
ータ1、2)として、当該初期アドレス指定データが記憶されている領域のアドレスから
遊技状態に応じた検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアドレスの1つ前のア
ドレスまでの差分値が設定されており、当該差分値を現在位置アドレス(HL)に加算す
ることで、ループ処理における初期の現在位置アドレス(HL)として、遊技状態に応じ
た検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアドレス(アドレスnc、アドレスn
d)の1アドレス分前のアドレスを設定する構成であるが、初期アドレス指定データとし
て、当該初期アドレス指定データが記憶されている領域のアドレスから遊技状態に応じた
検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアドレスまでの差分値を設定し、当該差
分値を現在位置アドレス(HL)に加算するとともに1減算することで、ループ処理にお
ける初期の現在位置アドレス(HL)として、遊技状態に応じた検索データテーブルの先
頭のデータが特定されるアドレス(アドレスnc、アドレスnd)の1アドレス分前のア
ドレスを設定する構成でも良い。
また、初期設定処理(Sb1~Sb12)では、内部抽選用の乱数値をIXレジスタに
設定する(Sd12)。
ループ処理(Sb13~Sb53)では、現在位置アドレス(HL)を1アドレス分進
めるように更新し、更新したアドレスから特定される検索データを用いて対応する所定役
番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定するようになっている。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、予め定められた順番(役番号が大きい
順)で内部抽選の対象となる抽選対象役の役番号(当選番号)を更新し、初期設定処理で
は、最初の抽選対象役として遊技状態(BB、通常)に応じて異なる抽選対象役(通常時
は役番号48の抽選対象役、BB中は役番号50の抽選対象役)を設定するようになって
いる。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、現在位置アドレス(HL)を1アドレ
ス分更新したときに、更新後のアドレスを退避してから次の処理として、現在位置アドレ
ス(HL)に記憶されている検索データが遊技状態(RT0~4)に応じて判定値データ
の変動する変動あり役であるか否かを判定する処理等に進む。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、更新した現在位置アドレス(HL)か
ら特定される値が、遊技状態(RT0~4)に応じて抽選対象となるか否かまたは当選確
率の少なくとも一方が異なる変動あり役である旨を示す変動ありフラグデータ(FF)で
あるか否かを判定し、変動ありフラグデータ(FF)である場合には変動あり役に特有の
処理(該当する変動あり役について現在の遊技状態に対応する検索データを特定する処理
)へ移行し、変動ありフラグデータ(FF)でない場合には全ての抽選対象役に共通の処
理(該当する抽選対象役について当選したか否かを判定する処理)へ移行する。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、抽選対象が、遊技状態(RT0~4)
に応じて抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役であ
る場合に、現在の遊技状態(RT0~4)に対応する状態値が所定範囲内(0~4)であ
るか否かを判定し、所定範囲内ではない場合には所定範囲内の特定の状態値(RT0)に
補正する。また、特定の状態値(RT0)は、遊技者にとって不利な遊技状態である。
ループ処理(Sb13~Sb53)では、変動あり役である場合に、現在の遊技状態に
対応する状態値から特定されるアドレスが割り当てられたROM41bの領域に格納され
た検索データに基づいて、当該検索データが0より大きい場合には、当該変動あり役が抽
選対象であると判定し、検索データが0である場合には、当該変動あり役が抽選対象でな
いと判定することで、当該変動あり役が抽選対象か否かを判定する。
ループ処理(Sb13~Sb53)では、変動あり役である場合に、当該変動あり役が
抽選対象か否かを判定し、当該変動あり役が抽選対象でない場合には、内部抽選用乱数値
に当該変動あり役の当選判定用データを加算してオーバーフローしたか否かを判定する処
理、すなわち当該変動あり役を当選とするか否かを判定する処理を行うことなく、Bレジ
スタの値から1減算した値が0であるか否かを判定することで、未判定の抽選対象が残っ
ているか否かを判定し、未判定の抽選対象が残っている場合には、ループ処理の先頭(S
b13のステップ)に移行し、未判定の抽選対象が残っていない場合にはループ処理を終
了する。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、更新したアドレスの領域から検索デー
タを取得し、取得した検索データが判定値データテーブルの1バイト領域を示す値である
か、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるか、に応じて異なる種別係数E
を設定し、設定した種別係数Eに応じて、1バイトの判定値データを取得してEレジスタ
に設定する処理、または2バイトの判定値データを取得してDEレジスタに設定する処理
のいずれかを行う。そして、内部抽選処理では、当該ループ処理の後に、抽選対象を当選
とするか否かを判定する際に用いる判定値データを判定値データテーブルから取得する際
に、設定されている種別係数Eに応じて処理(Sb41~Sb43)を異ならせる。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、更新した現在位置アドレス(HL)の
領域から検索データを取得し、取得した検索データが設定差あり領域を示す値であるか、
設定差なし領域を示す値であるか、に応じて異なる値の種別係数EをEレジスタに設定す
る。そして、内部抽選処理では、当該ループ処理の後に、当該種別係数Eに応じて判定値
データを判定値データテーブルから取得する際に、設定されている種別係数Eに応じて処
理(Sb40~Sb43)を異ならせる。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、種別係数Eとして、検索データが設定
差なし役のデータであり判定値データテーブルの1バイト領域を示す値であるときには、
0(2進数表示で「00」)を設定し、検索データが設定差なし役のデータであり判定値
データテーブルの2バイト領域を示す値であるときには、1(2進数表示で「01」)を
設定し、検索データが設定差あり役のデータであり判定値データテーブルの1バイト領域
を示す値であるときには、2(2進数表示で「10」)を設定し、検索データが設定差あ
り役のデータであり判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるときには、3(
2進数表示で「11」)を設定する。これにより、種別係数Eでは、1バイト領域である
か、2バイト領域であるか、に応じた値が1ビット目に設定され、設定差あり領域である
か、設定差なし領域であるか、に応じた値が2ビット目に設定される。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、種別係数EをEレジスタに設定し、そ
の後、抽選対象役を当選とするか否かを判定する際に判定値データテーブルから取得した
判定値データをDレジスタ及びEレジスタに設定する。すなわち、種別係数Eを判定値デ
ータが設定されるレジスタと共通のEレジスタに設定する。
また、ループ処理(Sb13~Sb53)では、更新した現在位置アドレス(HL)か
ら特定される検索データに基づいて当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選とす
る旨が判定される判定値を示す判定値データを取得し、取得した判定値データと、初期設
定処理において取得した乱数値と、を加算し、加算結果が乱数値の範囲を超える場合には
、当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選として決定し、加算結果が乱数値の範
囲を超えない場合には、当選番号(B)を更新し、更新した当選番号(B)が終了値(0
)か否かを判定し、更新した当選番号(B)が終了値でない場合にはループ処理の先頭に
移行し、更新した当選番号(B)が終了値である場合にはいずれの抽選対象役も当選とし
ない旨(ハズレ)を決定する。
また、内部抽選処理において決定する当選番号は、入賞の発生が許容される抽選対象役
の役番号と、いずれの抽選対象役の入賞の発生も許容されないハズレに対応する番号(0
)と、を含む。
また、内部抽選処理において抽選対象となる抽選対象役は、設定値に応じて当選される
割合の異なる設定差あり役と、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役と、
を含む。
また、内部抽選処理では、当選番号を決定する段階において、当選番号が設定差あり役
の役番号である場合に、設定差のある抽選対象役の当選またはハズレである旨を示すハズ
レ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、内部抽選処理では、当選番号を決定する段階において、当選番号がいずれの抽選
対象役も当選していないハズレである場合に、設定差のある抽選対象役の当選またはハズ
レである旨を示すハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、内部抽選処理では、抽選対象役が設定値に応じて当選される割合の異なる設定差
あり役であるか、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役であるか、に応じ
て種別係数Eを設定する処理を行う。そして、該種別係数Eを設定する際に、設定差あり
役であると判定して種別係数E(2、3)を設定した場合には、設定値に応じた判定値デ
ータを選択するために現在位置アドレスを進める処理を行う一方で、設定差なし役である
場合には、当該処理を行わないように処理することで、設定差あり役であると判定した場
合と、設定差なし役であると判定した場合と、で異なる処理を行うようになっている。
また、内部抽選処理では、種別係数Eを設定する処理を行う際に、設定差なし役である
か否かを判定して、設定差なし役でないと判定した場合に、その後、設定差あり役である
か否かを判定する構成であり、設定差なし役であるか否かを判定して設定差なし役でない
と判定したときに、ハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定するよ
うになっている。
また、内部抽選処理では、予め定められたすべての抽選対象役について当選しているか
否かを順次判定する処理を行い、すべての抽選対象役について処理が終了して、いずれの
抽選対象役も当選していないと判定される場合にハズレと決定して、当選番号として所定
値(本実施例では、0)を設定する。そして、当該すべての抽選対象役について当選して
いるか否かを判定する処理が終了して、すべての抽選対象役について当選していないと判
定したときに、ハズレ及び設定差ありフラグを設定するようになっている。
また、内部抽選処理では、特別役(BB)が当選したときに、BBの持越し中である旨
を特定可能な内部中フラグ及び当該遊技にてBBが当選した旨を特定可能なBB初当たり
フラグをRAM41cの所定領域に設定する。そして、当該遊技の終了時にBB初当たり
フラグをクリアし、当選しているBBが入賞したときに内部中フラグをクリアするように
なっている。
尚、本実施例では、内部抽選処理の開始時に、RAM41cの所定領域に設定されてい
る抽選種別を初期化する構成であるが、抽選種別を抽選種別設定処理が開始されるときま
でに初期化する構成でも良く、例えば、当該遊技の開始時において行われる遊技開始待ち
処理、前回の遊技の終了時に行われる遊技終了時設定処理等において抽選種別を初期化す
る構成でも良い。
また、内部抽選処理では、Sb51のステップにおいて抽選中の抽選対象役が当選した
と判定されるとき、またはSb53のステップにおいてBレジスタの値が0であると判定
されるときまで、Sb13~Sb53の各処理を繰り返し行ってループ処理する。また、
Bレジスタには、Sb8のステップにおいて非BB中またはBB中における抽選対象役の
役番号の最大値が当選番号(B)として設定され、その後、Bレジスタの値は、ループ処
理毎に1ずつ減算されるようになっている。これにより、Bレジスタの値を最大回数とし
てループ処理が繰り返し行われることとなり、Bレジスタに設定された当選番号(B)が
ループ処理の残りの最大回数となるようになっている。
また、内部抽選処理では、Sb51のステップにおいて当選したと判定されるときには
、そのときにBレジスタに設定されている当選番号(B)を抽選結果に設定する。当選番
号(B)と抽選対象役の役番号は一致するようになっており、例えば、Bレジスタに48
が設定されているときに、Sb51のステップにおいて当選したと判定される場合には、
役番号48の抽選対象役すなわち中段チェリー1が内部抽選にて当選したと設定するよう
になっている。
また、内部抽選において当選役の判定に用いられる判定値データ(以下、判定値数と呼
ぶ場合がある)が記憶されている判定値データテーブルでは、判定値データは、抽選対象
役毎に定められており、各抽選対象役に予め割り当てられた役番号の数字が大きい順にR
OM41bの所定領域に格納されている。
具体的には、判定値データのデータ構造では、設定差なしのカテゴリの役に定められた
判定値のデータと、設定差ありのカテゴリの役に定められた判定値のデータとが区分され
ている。例えば、設定差ありの役番号(例えば、14、27、28、30、33、34)
の抽選対象役の判定値のデータは、その他の設定差なしの役の判定値のデータと区分され
ている。このように、設定差の有無に応じて判定値のデータの配置箇所が分かれている。
設定差なしのカテゴリの役に定められた判定値のデータのうち、1バイトデータに収ま
る判定値のデータ(設定差なし1バイトデータ)と、1バイトデータに収まらないが2バ
イトデータに収まる判定値のデータ(設定差なし2バイトデータ)とで区分されている。
尚、1バイトデータに対応する判定値数は256である。このため、256を超える判定
値数が定められた抽選対象役は、2バイトデータ内に配置される。例えば、1バイトデー
タに収まる判定値数(例えば、4等)の中段チェリー1は、1バイトデータ内に配置され
ている。一方、1バイトデータに収まらないが2バイトデータに収まる判定値数(例えば
、1149等)の左ベル1は、2バイトデータ内に配置されている。このように、設定差
の有無及びバイトデータの容量に応じて判定値のデータの配置箇所が分かれている。
さらに、設定差なし1バイトデータにおいては、互いに同じ判定値数が定められた抽選
対象役は、判定値のデータがまとめられている。例えば、互いに同じ判定値数(例えば、
4等)が定められた中段チェリー1、2は、判定値のデータがまとめられている。さらに
、設定差なし1バイトデータにおいては、役番号の数字が大きい順に各抽選対象役に定め
られた判定値のデータが格納されている。例えば、設定差なし1バイトデータにおいては
、役番号48の中段チェリー1、役番号47の中段チェリー2の順に判定値のデータが配
置されている。また、設定差なし2バイトデータにおいては、互いに同じ判定値数が定め
られた抽選対象役は、判定値のデータがまとめられている。例えば、互いに同じ判定値数
(例えば、1149等)が定められた抽選対象役(例えば、左ベル1~4、中ベル1~4
、右ベル1~4等)は、判定値のデータがまとめられている。このように、設定差なしの
抽選対象役のうち、判定値数が同じ抽選対象役同士はまとめられている。さらに、設定差
なし2バイトデータにおいては、役番号の数字が大きい順に各抽選対象役に定められた判
定値のデータが格納されている。例えば、設定差なし2バイトデータにおいては、役番号
26の左ベル1、役番号25の左ベル2の順に判定値のデータが配置されている。
設定差ありの抽選対象役に定められた判定値のデータのうち、1バイトデータに収まる
判定値のデータ(設定差あり1バイトデータ)と、1バイトデータに収まらないが2バイ
トデータに収まる判定値のデータ(設定差あり2バイトデータ)とが区分されている。例
えば、1バイトデータに収まる各設定値に対応する判定値数(例えば、22~69等)の
BBは、1バイトデータ内に配置されている。さらに、設定差あり1バイトデータにおい
ては、役番号の数字が大きい順に各抽選対象役に定められた判定値のデータが格納されて
いる。例えば、設定差あり1バイトデータにおいては、役番号34のBB、役番号33の
BB+強チェリー2の順に判定値のデータが配置されている。また、1バイトデータに収
まらないが2バイトデータに収まる各設定値に対応する判定値数(例えば、3074~4
254等)のベルは、2バイトデータ内に配置されている。さらに、設定差あり2バイト
データにおいては、役番号の数字が大きい順に各抽選対象役に定められた判定値のデータ
が格納されている。例えば、設定差あり2バイトデータにおいては、役番号27のベル、
役番号14の1枚役の順に判定値のデータが配置されている。このように、設定差ありの
抽選対象役のうち、判定値数が同じ抽選対象役同士はまとめられ、さらに役番号の数字が
大きい順に各抽選対象役に定められ判定値のデータが格納されている。
[抽選種別及び抽選種別設定処理について]
次に、本実施例のメイン制御部41が行う抽選種別設定処理の制御内容及び当該抽選種
別設定処理により設定される抽選種別について、図17~図19に基づいて説明する。
図17に示しように、メイン制御部41が設定する抽選種別には、抽選種別0~4が含
まれる。抽選種別0は、内部抽選の抽選結果が設定差あり役であり、かつ有利区間関連の
抽選(有利区間抽選、AT抽選)を行う対象でない役である旨を特定可能なデータであり
、設定差があり、かつ有利区間抽選・AT抽選なしの役(図7参照)である抽選対象役に
対して付与され得る。また、抽選種別1は、内部抽選の抽選結果が設定差なし役であり、
かつ有利区間関連の抽選(有利区間抽選、AT抽選)を行う対象でない役である旨を特定
可能なデータであり、設定差がなく、かつ有利区間抽選・AT抽選なしの役(図7参照)
である抽選対象役に対して付与され得る。また、抽選種別2は、内部抽選の抽選結果が設
定差なし役であり、かつ有利区間関連の抽選(有利区間抽選、AT抽選)を低確率αで行
う対象の役である旨を特定可能なデータであり、設定差がなく、かつ有利区間抽選・AT
抽選ありの役(図7参照)のうち予め定められた第1群の抽選対象役に対して付与され得
る。また、抽選種別3は、内部抽選の抽選結果が設定差なし役であり、かつ有利区間関連
の抽選(有利区間抽選、AT抽選)を中確率β(低確率αよりも高い確率)で行う対象の
役である旨を特定可能なデータであり、設定差がなく、かつ有利区間抽選・AT抽選あり
の役(図7参照)のうち予め定められた第2群の抽選対象役に対して付与され得る。また
、抽選別4は、内部抽選の抽選結果が設定差なし役であり、かつ有利区間関連の抽選(有
利区間抽選、AT抽選)を高確率γ(低確率α及び中確率βよりも高い確率)で行う対象
の役である旨を特定可能なデータであり、設定差がなく、かつ有利区間抽選・AT抽選あ
りの役(図7参照)のうち予め定められた第3群の抽選対象役に対して付与され得る。
また、メイン制御部41は、抽選種別1~4をRAM41cの所定領域に設定すること
が可能であり、上述の内部抽選処理により抽選種別を0に初期化した後、メイン処理によ
り後述の実行条件が成立したと判定される場合に後述の抽選種別設定処理が行われること
で、当該抽選種別設定処理により抽選種別は所定の値(1~4)に更新される一方、抽選
種別設定処理の実行条件が成立したと判定されない場合には、抽選種別設定処理が行われ
ず抽選種別が更新されないことで初期値(0)のままとなるようになっている。
具体的には、図18に示すように、抽選種別設定処理では、まず、上述のメイン処理に
おける内部抽選処理(Sa2)にてRAM41cの所定領域に設定されている当選番号を
取得した後(Sc1)、抽選種別選択処理を行って(Sc2)、抽選種別テーブルを用い
て当選番号に対応して予め定められている抽選種別の値(1~4のいずれか)を特定して
選択する。そして、当該抽選種別選択処理により選択された値を当該遊技中の抽選種別と
してRAM41cの所定領域に設定する(Sc3)。その後、抽選種別設定処理を終了さ
せて、メイン処理に戻る。
図19(a)に示すように、抽選種別選択処理にて用いられる抽選種別テーブルでは、
設定差なし役の当選番号に対応する抽選種別(1~4)が規定されており、当選番号に基
づいて対応する抽選種別を特定可能となっている。例えば、当選番号が50、49、32
、31、29、26~15、13~1である場合には、これらの当選番号に基づいて抽選
種別1を特定可能である。また、当選番号が45、44、41~38である場合には、こ
れらの当選番号に基づいて抽選種別2を特定可能である。当選番号が46、43、42、
35である場合には、これらの当選番号に基づいて抽選種別3を特定可能である。当選番
号が48、47、37、36である場合には、これらの当選番号に基づいて抽選種別4を
特定可能である。
これにより、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選処理によりハズレ及び設定差あ
りフラグが設定されない場合、すなわち内部抽選の抽選結果が設定差なし役(図7参照)
である場合には、内部抽選にて当選している抽選対象役の当選番号に応じて抽選種別1~
4を設定するようになっている。
一方、上述のように、内部抽選処理によりハズレ及び設定差ありフラグが設定されてい
る場合、すなわち内部抽選の抽選結果が設定差あり役(図7参照)である場合及びいずれ
の役も当選しないハズレである場合には、抽選種別設定処理を行わないので、内部抽選に
て当選している抽選対象役の当選番号(ハズレを含む)にかかわらず、抽選種別は、内部
抽選処理のSb1のステップにおいて初期化されたときの値(0)のままとなる。
ハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かに基づいてメイン制御部41が抽
選種別設定処理を行うこと及び当該処理を行わないことによる抽選種別の付与結果を図1
9(b)に示す。
図19(b)に示すように、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かに基
づいて抽選種別設定処理を行うこと及び当該処理を行わないことで、設定差あり役である
抽選対象役(当選番号:34、33、30、28、27、14)及びハズレ(当選番号:
0)に対して抽選種別は、初期値(0)のままとなる。また、設定差なし役のうちの第1
群の抽選対象役(当選番号:50、49、32、31、29、26~15、13~1)に
対して抽選種別は、1が設定される。また、設定差なし役のうちの第2群の抽選対象役(
当選番号:45、44、41~38)に対して抽選種別は、2が設定される。また、設定
差なし役のうちの第3群の抽選対象役(当選番号:46、43、42、35)に対して抽
選種別は、3が設定される。また、設定差なし役のうちの第4群の抽選対象役(当選番号
:48、47、37、36)に対して抽選種別は、4が設定されることとなる。
このように、抽選種別設定処理では、抽選種別を当選番号に応じた値に更新することが
可能であり、抽選種別には、有利区間抽選、AT抽選を行わない旨を示す抽選種別0、1
、有利区間抽選、AT抽選を行う旨を示す抽選種別2~4を含む。また、抽選種別0は、
設定あり役である旨を示し、抽選種別1~4は、設定なし役である旨を示す。
また、抽選種別0~4は、複数種類の当選番号に対応する抽選種別を含み、抽選種別設
定処理では、複数の当選番号に対して共通の値の抽選種別が設定され得るようになってい
る。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、抽選種別に基づいて有利区間抽選、AT抽選
を行う対象役であるか否かを特定可能であり、有利区間処理(Sb7)及びAT抽選処理
(Sb8)において、設定されている抽選種別に基づいて有利区間抽選、AT抽選の対象
役であると特定される場合に、有利区間抽選、AT抽選を行い、当該抽選に当選すること
で有利区間に移行させたり、ATに制御する構成であるが、抽選種別に基づいて有利区間
に移行させるか否かや、有利区間に制御するゲーム数を上乗せするか否かといった有利区
間に関する制御の内容を特定可能であり、メイン制御部41は、抽選種別に基づいて直接
的に有利区間に関する制御を行う構成でも良い。
例えば、図20に示すように、抽選種別として0~4等を含み、抽選種別0は、設定差
あり役であり、有利区間に関連する制御を行わないように制御する役である旨を特定可能
なデータとし、抽選種別1は、設定差なし役であり、有利区間に関連する制御を行わない
ように制御する役である旨を特定可能なデータとし、抽選種別2は、設定差なし役であり
、有利区間に移行されていない場合には、有利区間に移行させるように制御する一方で、
有利区間に移行されてATに制御されている場合には、ATに制御するゲーム数を上乗せ
しないように制御する役である旨を特定可能なデータとし、抽選種別3は、設定差なし役
であり、有利区間に移行されていない場合には、有利区間に移行させるように制御する一
方で、有利区間に移行されてATに制御されている場合には、ATに制御するゲーム数を
上乗せするように制御する役である旨を特定可能なデータとし、抽選種別4は、設定差な
し役であり、有利区間に移行されていない場合には、有利区間に移行させるように制御す
る一方で、有利区間に移行されてATに制御されている場合には、ATに制御するゲーム
数を抽選種別3より多く上乗せするように制御する役である旨を特定可能なデータとして
、抽選種別を設定した後の各種処理では、メイン制御部41は、当該抽選種別に基づいて
有利区間に関する制御を行う構成でも良い。このような構成では、内部抽選のみで有利区
間への移行の有無の決定やATに制御するゲーム数の上乗せ数の決定を行うことができ、
有利区間に関する制御を簡素化することができる。
例えば、図22に示すように、メイン制御部41が、内部抽選(Za1)により決定さ
れた当選番号を取得し(Za2)、当該当選番号が設定差あり役またはハズレの当選番号
であるか否かを判定し(Za3)、設定差あり役またはハズレの当選番号でない場合に、
抽選設定処理を行って(Za4~Za6)、抽選種別1~4を設定する一方、設定差あり
役またはハズレの当選番号である場合に、抽選種別0を設定し(Za7)、その後、有利
区間処理(Za8)、AT抽選処理(Za9)を行うことで、抽選種別0~4に基づいて
有利区間抽選やAT抽選を行う構成では、設定差あり役またはハズレの当選番号に直接的
に基づいて抽選種別0が設定されて、有利区間処理やAT抽選処理が行われることとなっ
てしまう。
これに対して、本実施例では、内部抽選処理において、当該処理の開始時に抽選種別を
0に初期化し、その後、当選番号を決定する段階で、抽選結果である当選番号が設定差あ
り役である場合及びいずれの抽選対象役も当選しないハズレである場合にハズレ及び設定
差ありフラグを設定し、メイン処理において、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されて
いるか判定して、当該フラグが設定されてない場合には、抽選種別設定処理を行って、抽
選種別の値を当選番号に応じた値に更新し、当該フラグが設定されている場合には、抽選
種別設定処理を行わないことで、当選番号によらず、抽選種別の値を初期値(0)のまま
とする構成である。このような構成では、内部抽選の抽選結果が設定値に応じて当選とな
る割合が異なる役(ハズレを含む)である場合には、ハズレ及び設定差ありフラグが設定
されていることに基づいて抽選種別設定処理を行わないように制御し、抽選種別の値を初
期値(0)のままとするので、設定値に応じて当選となる割合が異なる役(ハズレを含む
)について当選番号に基づいて抽選種別が設定されないようにすることが可能である。
[検索データテーブルの変形例について]
次に、内部抽選テーブルの検索データテーブルの変形例について図21に基づいて説明
する。
本実施例の検索データテーブルでは、図21(a)に示すように、一の変動あり役(例
えば、役番号6や13の抽選対象役)についての検索データは、該当する遊技状態におい
て抽選の対象となるか否かにかかわらず、すべての遊技状態(RT0~4)について、遊
技状態毎の検索データが記憶されており、一の変動あり役毎に遊技状態の数分の検索デー
タが記憶されている構成である。これに対して、検索データテーブルの変形例として、図
21(b)に示すように、変動あり役(例えば、役番号6や13の抽選対象役)について
、抽選の対象とならない遊技状態での検索データを記憶させず、抽選の対象となる遊技状
態での検索データのみを記憶させる構成でも良い。このような構成では、変動あり役につ
いて、抽選の対象とならない遊技状態での検索データを記憶させないことで、検索データ
テーブルの容量を削減することができる。
また、本実施例の検索データテーブルにおける変動あり役の検索データは、その値が0
である場合には、該当する遊技状態において抽選の対象でない旨を示し、当該値が1以上
である場合には、遊技状態において抽選の対象であり、判定値データを特定可能な差分値
を示す構成であり、該当する遊技状態において抽選の対象であるか否かを検索データの値
に基づいて特定可能な構成である。これに対して、検索データテーブルにおいて、1のア
ドレスの領域に記憶可能なデータ長のデータであり、対応する変動あり役がいずれの遊技
状態で抽選の対象となるかを所定のビットの値に基づいて特定可能な抽選対象判定用フラ
グデータ(図21(b)(c)参照)を、各変動あり役について設定することで、当該抽
選対象判定用フラグデータに基づいて該当する遊技状態において抽選の対象であるか否か
を特定可能とする構成でも良い。このような構成でも、検索データテーブルのデータに基
づいて、現在制御されている遊技状態において抽選の対象となるか否かを判定可能とする
ことができる。
所定の変動あり役の抽選対象判定用フラグデータについて、例えば、図21(b)(c
)に示すように、当該抽選対象判定用フラグデータを8ビットデータとして、最も左のビ
ットから順にRT0、RT4、RT3、RT2、RT1において抽選の対象となるか否か
を示す値(抽選の対象となる場合は、1、抽選の対象とならない場合は、0)を予め設定
して検索データテーブルに記憶させておき、当該変動あり役が現在の遊技状態において抽
選の対象であるか否かを判定する際には、当該抽選対象判定用フラグデータに対してロー
テート処理を現在のRTに応じた所定回数(RTの最大値(4)から現在のRTの値を減
算して1加算して求められる演算値が、RTの最大値(4)を超える場合には、0回、当
該演算値が最大値(4)以下である場合には、演算値分の回数)行うことで、現在のRT
において抽選の対象であるか否かを特定可能な判定用フラグを取得して、当該判定用フラ
グに基づいて現在のRTにおいて抽選の対象であるか否かを判定することが可能である。
図21(c)に示すように、ローテート処理は、当該処理の対象となる対象データ(抽
選対象判定用フラグデータ)における最も左のビットの値を判定用フラグとして取得し、
対象データを左に1ビットシフト移動させるとともに、元の判定用フラグに設定されてい
た値を対象データの最も右のビットに移動させた値に更新する処理である。対象データに
対してローテート処理を所定値分の回数繰り返し行うことで、元の対象データにおける左
から所定値分のビットの値(例えば、ローテート処理を3回行う場合は、元の対象データ
の左から3ビット目の値)が判定値用フラグとして取得される。そして、対象データは、
元の対象データの各ビットの値を左に所定値分シフト移動させるとともに、各処理時に判
定値用フラグに設定されていた値が順次、元の対象データの右側に移動された値に更新さ
れることとなる。尚、ローテート処理の判定用フラグは、Fレジスタの所定ビットに設定
される。
例えば、判定用フラグの値として「0」が設定されている状態で、1バイトデータ「0
0100000」を元の対象データとしてローテート処理を行う場合は、元の対象データ
の各ビットの値が左へ1ビットずつシフト移動されるとともに、判定用フラグの値が最も
右側のビット(1番目ビット)へ追加されることで、対象データは、「01000000
」に更新される。また、判定用フラグの値は、元の対象データの最も左側のビット(8番
目のビット)の値「0」に更新される。そして、さらにローテート処理を行う場合には、
前回のローテート処理により更新された対象データに対して、上述の処理と同様の処理が
行われて、判定用フラグは、「0」、対象データは、「10000000」に更新される
こととなる。そして、元の対象データ「00100000」に対して3回目のローテート
処理を行うことで、元の対象データの右から6ビット目のデータ「1」を判定用フラグと
して取り出すことができる。
図21(b)に示すように、検索データテーブルにおいて、一の変動あり役に対応する
抽選対象判定用フラグデータを所定のアドレスの領域に記憶させ、当該抽選対象判定用フ
ラグデータが記憶されているアドレスの次以降の各アドレスの領域に、抽選の対象となる
遊技状態での当該変動あり役の検索データをRT0、RT4、RT3、RT2、RT1の
順に記憶させるように構成し、内部抽選処理において、現在位置アドレス(HL)から抽
選対象判定用フラグデータが特定される場合には、当該抽選対象判定用フラグデータを所
定のレジスタに読み込み、当該抽選対象判定用フラグデータに対してローテート処理を現
在のRTに応じた所定回数行うことで、現在のRTに対応する判定用フラグを取得して、
抽選の対象であるか否かを特定可能な構成とすることができる。また、ローテート処理を
現在のRTに応じた所定回数行う際に、判定用フラグが抽選の対象である旨を示す値(1
)となる毎に現在位置アドレス(HL)を1ずつ進めて、所定回数のローテート処理が終
了したとき、判定用フラグが抽選の対象である旨を示す値(1)であるときには、現在位
置アドレス(HL)に基づいて特定される領域のデータを取得することで、当該所定の変
動あり役について現在のRTにおける検索データを取得可能な構成とすることができる。
[作用効果1]
従来の遊技機では、大当たり状態に制御するか否か、入賞の発生を許容するか否か等、
遊技に関連して抽選を行う構成のものが大半である。このような構成の遊技機では、遊技
に関連する抽選は、少なくとも遊技単位毎に必ず行われるものであり、好適な処理が要請
される。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、複数の抽選対象役からい
ずれかの抽選対象役(ハズレを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行
うことが可能であり、当該内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いず
れかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと
)が成立するまで、一の抽選対象役を当選とするか否かを判定する共通の処理をループ処
理として複数の抽選対象役毎に繰り返し実行する構成である。
この構成によれば、複数の抽選対象役からいずれか抽選対象役を当選として決定する場
合に、一の抽選対象役を決定するか否かを判定する共通の処理をループ処理として、所定
の終了条件が成立するまで繰り返し実行すれば良いので、プログラム容量を削減すること
ができる。
尚、本実施例では、遊技機としてスロットマシン1を適用する構成であるが、遊技機と
して遊技領域に遊技球を発射させて遊技を行うとともに、例えば、遊技球の入賞等により
大当たりか否かの判定を行う構成等、複数の決定対象からいずれかの決定対象を決定する
構成を有するパチンコ遊技機を適用しても良い。
また、本実施例では、ループ処理の終了条件として、内部抽選にて抽選の対象となる全
ての抽選対象役についてのループ処理が終了すること、またはループ処理において所定役
番号の抽選対象役を当選とする旨が判定されることを適用しているが、いずれか一方のみ
を終了条件として適用する構成でも良い。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において、初期設定処理の後に所定の終
了条件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽
選を行うこと)が成立するまでループ処理を複数の抽選対象役毎に繰り返し実行する構成
であり、ループ処理では、現在位置アドレス(HL)を1アドレス分進めるように更新し
、更新したアドレスから特定される検索データを用いて対応する所定役番号の抽選対象役
を当選とするか否かを判定し、初期設定処理では、最初の抽選対象役(通常時は役番号4
8の抽選対象役、BB中は役番号50の抽選対象役)に対応する検索データが特定される
アドレス(BB中はアドレスnc、通常時はアドレスnd)の1アドレス分前のアドレス
を初期の現在位置アドレス(HL)として設定する構成である。
この構成によれば、初期設定処理において、最初の抽選対象役に対応する検索データが
特定されるアドレスの1アドレス分前のアドレスが初期の現在位置アドレス(HL)とし
て設定されるため、初期設定処理の後、最初に行われるループ処理においても、2回目以
降に行われるループ処理においても、現在位置アドレス(HL)を1アドレス分更新した
アドレスから当該ループ処理において判定に用いられる検索データを特定することが可能
となり、初期設定処理の後、最初に行われるループ処理と、2回目以降に行われるループ
処理と、で処理内容を変更せずに済む。
尚、本実施例では、内部抽選処理のループ処理において、現在位置アドレス(HL)を
1アドレス分更新し、更新したアドレスから特定される検索データを用いて対応する所定
役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する構成であるが、内部抽選処理のループ
処理において、当選とするか否かを判定する抽選対象役の所定役番号の値や、ループ処理
の残りの繰り返し回数の値等を一定値分更新して、更新した値から特定される検索データ
を用いて対応する所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する構成でも良い。
このような構成でも、初期設定処理において、最初の抽選対象役に対応する検索データを
特定するための値の一定値前の値を初期の値として設定した後、各ループ処理において、
当該検索データを特定するための値を、一定値ずつ更新する構成とすることで、初期設定
処理の後、最初に行われるループ処理においても、2回目以降に行われるループ処理にお
いても、検索データを特定することが可能となり、初期設定処理の後、最初に行われるル
ープ処理と、2回目以降に行われるループ処理と、で処理内容を変更せずに済む。
また、本実施例では、内部抽選処理のループ処理において現在位置アドレス(HL)を
1アドレス分更新する構成であるが、複数アドレス分更新する構成でも良い。
また、本実施例では、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位置アドレス
(HL)に基づいて検索データを特定し、当該検索データを用いて特定される判定値デー
タに基づいて該当する抽選対象役が当選したか否かを判定する構成であるが、内部抽選処
理は、更新した現在位置アドレス(HL)から検索データを特定する構成に限らず、少な
くとも所定の抽選対象役が当選したか否かの判定に用いられるデータを更新した現在位置
アドレス(HL)から特定する構成であれば良く、例えば、判定に用いられるデータとし
て判定値データや当選番号等を適用する構成でも良い。判定に用いられるデータとして判
定値データを適用する構成として、例えば、更新した現在位置アドレス(HL)から判定
に用いられる判定値データを直接特定し、当該判定値データに基づいて該当する抽選対象
役が当選したか否かを判定する構成等としても良いし、判定に用いられるデータとして当
選番号を適用する構成として、例えば、更新した現在位置アドレス(HL)から抽選を行
う抽選対象役の当選番号を特定し、当該当選番号が現在制御している遊技状態において抽
選の対象か否かを判定し、現在の遊技状態において抽選の対象でない場合に、当該当選番
号に対応する抽選対象役は当選していないと判定する構成等としても良い。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選にて抽選対象となる抽選対象役の少なくとも
一部が異なる複数の遊技状態(BB、通常)に制御することが可能であり、内部抽選処理
におけるループ処理では、予め定められた順番(役番号が大きい順)で内部抽選の対象と
なる抽選対象役の役番号(当選番号)を更新し、初期設定処理では、最初の抽選対象役と
して遊技状態(BB、通常)に応じて異なる抽選対象役(通常時は役番号48の抽選対象
役、BB中は役番号50の抽選対象役)を設定する構成である。
この構成によれば、初期設定処理において、最初の抽選対象役として遊技状態に応じて
異な抽選対象役を設定することで、抽選対象役が異なる複数の遊技状態に制御することが
できる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選にて抽選対象となる抽選対象役の少なくとも
一部が異なる複数の遊技状態(BB、通常)に制御することが可能であり、内部抽選処理
では、初期設定処理においてBレジスタ設定された当選番号(B)の範囲でループ処理を
繰り返し実行する構成であり、初期設定処理では、遊技状態に応じて異なるループ回数と
して通常時は当選番号(48)、BB中は当選番号(50)を設定する。
この構成によれば、初期設定処理において、遊技状態に応じて異なるループ回数を設定
することで、抽選対象役が異なる複数の遊技状態に制御することができる。
本実施例のスロットマシン1は、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズレ
を含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該内
部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選した
と判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処理
を繰り返し実行する構成であり、ループ処理では、現在位置アドレス(HL)を1アドレ
ス分更新したときに、更新後のアドレスを退避してから次の処理として、現在位置アドレ
ス(HL)に記憶されている検索データが遊技状態(RT0~4)に応じて判定値データ
の変動する変動あり役であるか否かを判定する処理等に進む構成である。
この構成によれば、次回のループ処理において、今回のループ処理において更新され、
退避されていたアドレスを基準としてアドレスを更新することができる。
本実施例のスロットマシン1は、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズレ
を含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該内
部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選した
と判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処理
を繰り返し実行する構成であり、複数の抽選対象役は、遊技状態(RT0~4)に応じて
抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役を含み、ルー
プ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される値が変動ありフラグデー
タ(FF)であるか否かを判定し、変動ありフラグデータ(FF)である場合には変動あ
り役に特有の処理(該当する変動あり役について現在の遊技状態に対応する検索データを
特定する処理)へ移行し、変動ありフラグデータ(FF)でない場合には全ての抽選対象
役に共通の処理(該当する抽選対象役について当選したか否かを判定する処理)へ移行す
る構成である。
この構成によれば、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される変動ありフラグ
データ(FF)を参照することで、抽選対象役に対応する検索データを特定することに加
え、遊技状態(RT0~4)に応じて抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも
一方が異なる変動あり役であることを特定し、処理の移行先を変更させることができる。
尚、本実施例では、スロットマシン1は、内部抽選処理の初期設定処理においてBレジ
スタに設定された当選番号を残りの繰り返しループ回数としてループ処理を繰り返し行う
構成であり、ループ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される値が変
動ありフラグデータ(FF)であるか否かを判定し、変動ありフラグデータ(FF)であ
る場合には変動あり役に特有の処理(該当する変動あり役について現在の遊技状態に対応
する検索データを特定する処理)へ移行し、変動ありフラグデータ(FF)でない場合に
は全ての抽選対象役に共通の処理(該当する抽選対象役について当選したか否かを判定す
る処理)へ移行する構成であるが、スロットマシン1は、本実施例のように、内部抽選テ
ーブルにおいて各抽選対象役に対応する検索データが役番号の大きい順に配置されている
とともに、所定の役番号の範囲(本実施例では、1~13)に抽選対象役としての全ての
変動あり役が配置されている構成において(図13参照)、ループ処理では、内部抽選処
理の初期設定処理においてBレジスタに設定されたループ回数(当選番号)の範囲でルー
プ処理を繰り返し実行し、ループ回数の残りが、所定の役番号の範囲に対応する特定回数
範囲内(例えば、1~13回等)であるかを判定し、特定回数範囲内である場合には、変
動あり役に特有の処理へ移行し、特定回数範囲内でない場合には全ての抽選対象役に共通
の処理へ移行する構成でも良い。このような構成でも、スロットマシン1は、内部抽選処
理のループ処理において、ループ回数の残り回数(Bレジスタの当選番号)を参照するこ
とで、抽選の対象が変動あり役であることを特定し、処理の移行先を変更させることがで
きる。また、ループ回数の残り回数(Bレジスタの当選番号)を参照することで、変動あ
り役であることを特定することができるので、内部抽選テーブルにおいて変動ありフラグ
データ(FF)を設定せずに済み、内部抽選テーブルの容量を削減することができる。
また、内部抽選テーブルにおいて各抽選対象役に対応する検索データが役番号の大きい
順に配置されているとともに、所定の役番号以下(例えば、13以下)に抽選対象役とし
ての全ての変動あり役が配置されている構成において、内部抽選処理におけるループ処理
のループ回数の残り回数が、所定の役番号に対応する特定回数以下(例えば、13回以下
等)であるかを判定し、特定回数以下である場合には、変動あり役に特有の処理へ移行し
、特定回数以下でない場合には全ての抽選対象役に共通の処理へ移行する構成でも良い。
このような構成では、ループ処理のループ回数の残り回数が特定回数以下であるかのみを
判定すれば良いので、ループ回数の残り回数が特定回数範囲の下限値の値であるか否かを
判定する必要がなく、上述したようにループ回数の残り回数が特定回数範囲内であるか否
かに基づいて移行先の処理を変更させる構成と比較して処理負荷を軽減できる。
本実施例のスロットマシン1では、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズ
レを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該
内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選し
たと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処
理を繰り返し実行する構成であり、複数の抽選対象役は、遊技状態(RT0~4)に応じ
て抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役を含み、所
定範囲の状態値(0~4)が遊技状態(RT)に対応して割り当てられ、ループ処理では
、抽選対象が変動あり役である場合に、現在の遊技状態(RT0~4)に対応する状態値
が所定範囲内(0~4)であるか否かを判定し、所定範囲内ではない場合には所定範囲内
の特定の状態値(RT0)に補正する構成である。
この構成によれば、何らかの理由で遊技状態(RT0~4)の状態値が所定範囲外の値
に書き換わっても所定範囲内の状態値に補正されるので、意図しない処理が行われてしま
うことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1では、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズ
レを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該
内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選し
たと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処
理を繰り返し実行する構成であり、複数の抽選対象役は、遊技状態(RT0~4)に応じ
て抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役を含み、所
定範囲の状態値(0~4)が遊技状態(RT)に対応して割り当てられ、ループ処理では
、抽選対象が変動あり役である場合に、現在の遊技状態(RT0~4)に対応する状態値
が所定範囲内(0~4)であるか否かを判定し、所定範囲内ではない場合には所定範囲内
の遊技者にとって不利な状態に対応する状態値である特定の状態値(RT0)に補正する
構成である。
この構成によれば、不正によって遊技状態(RT0~4)の状態値が所定範囲外の値に
書き換えられた場合でも、遊技店に損失が生じることを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズレ
を含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該内
部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選した
と判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処理
を繰り返し実行する構成であり、複数の抽選対象役は、遊技状態(RT0~4)に応じて
抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役を含み、所定
範囲の状態値(0~4)が遊技状態(RT)に対応して割り当てられ、遊技状態(RT0
~4)の状態値から特定されるアドレスが割り当てられたROM41bの領域に、当該状
態値に対応する遊技状態において変動あり役が抽選対象となるか否かを示す検索データが
格納されており、ループ処理では、変動あり役である場合に、現在の遊技状態に対応する
状態値から特定されるアドレスが割り当てられたROM41bの領域に格納された検索デ
ータに基づいて、例えば、検索データが0より大きい場合には、当該変動あり役が抽選対
象であると判定し、検索データが0である場合には、当該変動あり役が抽選対象でないと
判定することで、当該変動あり役が抽選対象か否かを判定する構成である。
この構成によれば、現在の遊技状態(RT0~4)に対応する状態値からアドレスを特
定し、特定されたアドレスに割り当てられた検索データを参照するのみで現在の遊技状態
において変動あり役が抽選対象か否かを判定できる。
尚、本実施例では、スロットマシン1は、所定領域に変動あり役である旨を特定可能な
変動ありフラグデータ(FF)が配置され、当該所定領域の次のアドレスの領域に当該変
動あり役の検索データが配置されている領域を特定可能な差分データが配置され、さらに
当該差分データ及び遊技状態(RT0~4)の状態値から特定されるアドレスが割り当て
られたROM41bの領域に、当該状態値に対応する変動あり役の検索データが配置され
ることで、一の変動あり役に対して遊技状態毎の検索データが配置されている内部抽選テ
ーブルを備え、内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選
対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立す
るまでループ処理を繰り返し実行する構成であり、ループ処理において、現在位置アドレ
ス(HL)に基づいて特定される値が変動ありフラグデータ(FF)である場合に、現在
位置アドレス(HL)を1アドレス分進めるように更新した後、更新したアドレスから特
定される差分データ及び現在の遊技状態の状態値から当該変動あり役に対応する検索デー
タのアドレスを特定し、当該アドレスに格納されている検索データを参照することで、当
該変動あり役が抽選対象か否かを判定する構成である。これに対して、図21(b)に示
すように、各変動あり役に対応して、遊技状態毎に1対1で割り当てられたビットに当該
変動ありが抽選対象か否かを示す値が設定された抽選対象判定用フラグデータが所定領域
に配置されている内部抽選テーブルを備え、ループ処理では、現在位置アドレス(HL)
から特定される値が変動あり役の抽選対象判定用フラグデータである場合に、当該抽選対
象判定用フラグデータのうち現在の遊技状態に対して割り当てられた所定ビットの値に基
づいて、当該変動あり役が抽選対象か否かを判定する構成でも良い。この構成によれば、
一の変動あり役に対して遊技状態毎の検索データを必要とせず、一の抽選対象判定用フラ
グデータのみで現在の遊技状態において変動あり役が抽選対象か否かを判定できるため、
当該判定に用いるデータ量を削減できる。
本実施例のスロットマシン1は、複数の抽選対象役からいずれかの抽選対象役(ハズレ
を含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行うことが可能であり、当該内
部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選した
と判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと)が成立するまでループ処理
を繰り返し実行する構成であり、複数の抽選対象役は、遊技状態(RT0~4)に応じて
抽選対象となるか否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる変動あり役を含み、ルー
プ処理では、変動あり役である場合に、当該変動あり役が抽選対象か否かを判定し、当該
変動あり役が抽選対象でない場合には、当該変動あり役を当選とするか否かを判定する処
理(内部抽選用乱数値に当該変動あり役の当選判定用データを加算してオーバーフローし
たか否かを判定する処理)を行うことなく、未判定の抽選対象が残っているか否かを判定
し(Bレジスタの値から1減算した値が0であるか否かを判定)、未判定の抽選対象が残
っている場合には、ループ処理の先頭(Sb13のステップ)に移行し、未判定の抽選対
象が残っていない場合にはループ処理を終了する構成である。
この構成によれば、変動あり役が抽選対象でない場合には、当該変動あり役を当選とす
るか否かを判定する処理が省略されるので、ループ処理に係る負荷を軽減することができ
る。
本実施例のスロットマシン1は、所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定す
る際に用いられる判定値データを格納する判定値データテーブルを備え、判定値データテ
ーブルは、1バイト以内の判定値データ(1バイトデータ)が格納される1バイトの1バ
イト領域と、1バイトを超える判定値データ(2バイトデータ)が格納される2バイトの
2バイト領域と、を含み、ループ処理において更新されるアドレスに割り当てられた領域
には、判定値データテーブルの先頭アドレス(基準アドレスm)から当該ループ処理にお
いて抽選対象となる各抽選対象役の判定値データが格納された領域のアドレスまでの差分
値を特定可能な検索データが格納されており、ループ処理では、更新したアドレスの領域
から検索データを取得し、取得した検索データが判定値データテーブルの1バイト領域を
示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるか、に応じて異な
る種別係数Eを設定し、設定した種別係数Eに応じて、1バイトの判定値データを取得し
てEレジスタに設定する処理、または2バイトの判定値データを取得してDEレジスタに
設定する処理のいずれかを行うように制御することで、抽選対象を当選とするか否かを判
定する際に用いる判定値データを判定値データテーブルから取得する際の処理を異ならせ
る構成である。
この構成によれば、判定値データテーブルの先頭アドレスから該当する抽選対象役の判
定値データが格納された領域のアドレスまでの差分値を示す検索データに応じて、判定値
データテーブルにおける1バイト領域に格納された判定値データを用いるか、2バイト領
域に格納された判定値データを用いるか、を特定し、異なる処理を行わせることができる
とともに、取得した検索データから種別係数Eを設定しておくことで、その後の処理にお
いて、1バイト領域に格納された判定値データを用いるか、2バイト領域に格納された判
定値データを用いるか、を特定する場合でも、種別係数Eを参照するのみでその都度検索
データを取得して判断する必要がない。
本実施例のスロットマシン1は、複数の設定値1~6のうちからいずれかの設定値を設
定可能であり、所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する際に用いられる判
定値データを格納する判定値データテーブルを備え、当該判定値データテーブルは、設定
値に応じて判定値データが異なる設定差あり役の判定値データが記憶されている設定差あ
り領域と、設定値に関わらず判定値データが共通である設定差なし役の判定値データが記
憶されている設定差なし領域と、を含む構成であり、判定値データを用いて複数の抽選対
象役からいずれかの抽選対象役(ハズレを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽
選処理を行うことが可能であり、当該内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了
条件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選
を行うこと)が成立するまでループ処理を繰り返し実行する構成であり、ループ処理では
、更新した現在位置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、取得した検索デー
タが設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて異な
る値の種別係数EをEレジスタに設定し、当該種別係数Eに応じて判定値データを判定値
データテーブルから取得する際の処理を異ならせる構成である。
この構成によれば、判定値データテーブルの先頭アドレスから抽選対象となる所定役番
号の抽選対象役の判定値データが記憶された領域のアドレスまでの差分値を示す検索デー
タに応じて設定差あり領域に記憶された判定値データを用いるか、設定差なし領域に記憶
された判定値データを用いるか、を特定し、異なる処理を行わせることができるとともに
、取得した検索データに基づいて種別係数Eを設定しておくことで、その後の処理におい
て、1バイトの判定値データを用いるか、2バイトの判定値データを用いるか、を特定す
るだけでなく、設定差あり領域に記憶された判定値データを用いるか、設定差なし領域に
記憶された判定値データを用いるか、を特定する場合でも、一の種別係数を参照するのみ
でその都度検索データを取得して判断する必要がなく、処理を簡素化できる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位
置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、当該検索データが判定値データテー
ブルの1バイト領域を示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値で
あるか、設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて
異なる値の種別係数EをEレジスタに設定する構成であり、種別係数Eは、1バイト領域
であるか、2バイト領域であるか、に応じた値が1ビット目に設定され、設定差あり領域
であるか、設定差なし領域であるか、に応じた値が2ビット目に設定される構成である。
この構成によれば、種別係数Eのうち1ビット目の値を参照することで、1バイト領域
に格納された判定値データを用いるか、2バイト領域に格納された判定値データを用いる
か、を特定することができ、2ビット目の値を参照することで、設定差あり領域に格納さ
れた判定用データを用いるか、設定差なし領域に格納された判定用データを用いるか、を
特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位
置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、当該検索データが判定値データテー
ブルの1バイト領域を示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値で
あるか、設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて
異なる値の種別係数EをEレジスタに設定する構成であり、種別係数Eを、抽選対象役を
当選とするか否かを判定する際に判定値データテーブルから取得した判定値データが設定
されるレジスタと共通のEレジスタに設定する構成である。
この構成によれば、種別係数Eによって判定値データを取得した後は種別係数Eを保持
する必要がなく、種別係数Eが設定されるレジスタを判定値データが設定されるEレジス
タと共用することで、別個にレジスタを設けずに済む。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において、初期設定処理では、ループ処
理における最初の抽選対象役の役番号を示す当選番号(B)を設定するとともに、乱数値
を取得する構成であり、ループ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定さ
れる検索データに基づいて当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選とする旨が判
定される判定値を示す判定値データを取得し、取得した判定値データと、初期設定処理に
おいて取得した乱数値と、を加算し、加算結果が乱数値の範囲を超える場合には、当選番
号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選として決定し、加算結果が乱数値の範囲を超え
ない場合には、当選番号(B)を更新し、更新した当選番号(B)が終了値(0)か否か
を判定し、更新した当選番号(B)が終了値でない場合にはループ処理の先頭に移行し、
更新した当選番号(B)が終了値である場合にはいずれの抽選対象役も当選としない旨(
ハズレ)を決定する構成である。
この構成によれば、抽選対象の役番号を示す当選番号(B)を設定することで、当選番
号(B)から現在のループ処理において抽選対象となる抽選対象役の役番号を特定できる
だけでなく、当選番号(B)を更新することでループ処理の終了条件を判定することもで
きる。
[作用効果2]
従来のスロットマシンとして、設定値に応じて当選確率が異なる入賞と、設定値に関わ
らず当選確率が共通の入賞と、を備え、設定値に関わらず当選確率が共通の入賞が当選し
た場合には、遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、設定値に応じて当選確率が
異なる入賞が当選した場合には特典を付与しないように構成したものがある。
このような構成のスロットマシンでは、設定値に関わらず当選確率が同じ入賞が当選し
た場合には、遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、設定値に応じて当選確率が
異なる入賞が当選した場合には特典を付与しないようにする場合に、特典を付与するか否
かを決定する際に、当選した入賞の種類を確認し、その結果に応じて特典を付与するか否
かを決定することとなるが、入賞の種類毎に設定値に応じて当選確率が異なる役であるか
同じ役であるかを特定する必要があり、特典を付与するか否かを決定する際の処理が煩雑
なものとなってしまう。
これに対して、本実施例のスロットマシン1は、メイン制御部41により各種処理を実
行可能であり、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選処理により決定された当選番号
に応じた抽選種別を設定可能であり、有利区間処理及びAT抽選処理を行うことで、抽選
種別を用いて遊技者にとって有利な有利区間に関連する有利関連処理として、有利区間へ
移行させるか否かを決定する有利区間抽選及びATの制御を行うか否かを決定するAT抽
選を行うことが可能であり、複数種類の設定値1~6のうちからいずれかの設定値を設定
可能な構成であり、内部抽選処理において決定する当選番号は、入賞の発生が許容される
抽選対象役の役番号と、いずれの抽選対象役の入賞の発生も許容されないハズレに対応す
る番号(0)と、を含み、さらに抽選対象役は、設定値に応じて当選される割合の異なる
設定差あり役と、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役と、を含む構成で
あり、スロットマシンは、内部抽選処理において当選番号を決定する段階において、当選
番号が設定差あり役の役番号である場合に、設定差のある抽選対象役の当選またはハズレ
である旨を示すハズレ及び設定差ありフラグを設定可能であり、メイン処理においてハズ
レ及び設定差ありフラグが設定されているか否かを判定して、当該フラグが設定されてい
る場合には、抽選種別設定処理を行わないように制御することで、ハズレ及び設定差あり
フラグが設定されている場合に抽選種別1~4を抽選種別設定処理により設定せず、ハズ
レ及び設定差ありフラグが設定されていない場合には、内部抽選処理において設定された
当選番号に応じた抽選種別1~4を抽選種別設定処理により設定する構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において当選番号を決定する段階において、当選番号
の抽選対象役が設定値に応じて当選される割合の異なる設定差あり役である場合に設定差
のある抽選対象役の当選またはハズレである旨を示すハズレ及び設定差ありフラグを設定
し、当該フラグが設定されている場合には抽選種別設定処理により抽選種別1~4を設定
せず、当該フラグが設定されていない場合には、当選番号に応じた抽選種別を抽選種別設
定処理により設定し、設定された抽選種別を用いて有利区間に関連する有利区間処理及び
AT抽選処理が行われるので、有利区間処理及びAT抽選処理に用いられる抽選種別を設
定する際に、個々の当選番号が設定値に応じて当選される割合の異なる役であるか同じ役
であるかを判断する必要がなく、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かに
よって、設定値に応じて当選される割合の異なる役であるか同じ役であるかを容易に特定
することができる。
本実施例のスロットマシン1は、メイン制御部41により各種処理を実行可能であり、
抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選処理により決定された当選番号に応じた抽選種
別を設定可能であり、有利区間処理及びAT抽選処理を行うことで、抽選種別を用いて遊
技者にとって有利な有利区間に関連する有利関連処理として、有利区間へ移行させるか否
かを決定する有利区間抽選及びATの制御を行うか否かを決定するAT抽選を行うことが
可能であり、複数種類の設定値1~6のうちからいずれかの設定値を設定可能な構成であ
り、内部抽選処理において決定する当選番号は、入賞の発生が許容される抽選対象役の役
番号と、いずれの抽選対象役の入賞の発生も許容されないハズレに対応する番号(0)と
、を含み、さらに抽選対象役は、設定値に応じて当選される割合の異なる設定差あり役と
、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役と、を含む構成であり、スロット
マシンは、内部抽選処理において当選番号を決定する段階において、当選番号がいずれの
抽選対象役も当選していないハズレを示す番号(0)である場合に、設定差のある抽選対
象役の当選またはハズレである旨を示すハズレ及び設定差ありフラグを設定可能であり、
メイン処理においてハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かを判定して、当
該フラグが設定されている場合には、抽選種別設定処理を行わないように制御することで
、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されている場合には、抽選種別1~4を抽選種別設
定処理により設定せず、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されていない場合には、内部
抽選処理において設定された当選番号に応じた抽選種別1~4を抽選種別設定処理により
設定する構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において当選番号を決定する段階において、当選番号
がいずれの抽選対象役も当選していないハズレを示す番号(0)である場合に設定差のあ
る抽選対象役の当選またはハズレである旨を示すハズレ及び設定差ありフラグを設定し、
当該フラグが設定されている場合には抽選種別設定処理により抽選種別1~4を設定せず
、当該フラグが設定されていない場合には、当選番号に応じた抽選種別を抽選種別設定処
理により設定し、設定された抽選種別を用いて有利区間に関連する有利区間処理及びAT
抽選処理が行われるので、有利区間処理及びAT抽選処理に用いられる抽選種別を設定す
る際に、個々の当選番号が設定値に応じて当選される割合の異なる役であるか同じ役であ
るかを判断する必要がなく、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かによっ
て、設定値に応じて当選される割合の異なる役であるか同じ役であるかを容易に特定する
ことができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において、抽選対象役が設定値に応じて
当選される割合の異なる設定差あり役であるか、設定値に関わらず当選される割合が同じ
設定差なし役であるか、に応じて種別係数Eを設定する処理を行い、該種別係数Eを設定
する処理により設定差あり役であると判定して種別係数E(2、3)を設定した場合には
、設定値に応じた判定値データを選択するために現在位置アドレスを進める処理を行う一
方で、設定差なし役である場合には、当該処理を行わないように処理することで、設定差
あり役であると判定した場合と、設定差なし役であると判定した場合と、で異なる処理を
行う構成であり、種別係数Eを設定する処理では、設定差なし役であるか否かを判定して
、設定差なし役でないと判定した場合に、設定差あり役であるか否かを判定する構成であ
り、種別係数Eを設定する処理において、設定差なし役であるか否かを判定した際に、設
定差なし役でないと判定した場合にハズレ及び設定差ありフラグを設定する構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において設定差あり役であるか、設定差なし役である
か、に応じて異なる処理を行うために、いずれの役であるかを判定して種別係数Eを設定
する処理を利用して、ハズレ及び設定差ありフラグを設定することで、当該フラグを設定
するために設定差あり役であるかを個別に判定することなく該フラグを設定することがで
きる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選処理にて種別係数Eを設定する処理
において、設定差なし役であるか否かを判定した際に、設定差なし役でないと判定した場
合にハズレ及び設定差ありフラグを設定する構成であるが、現在の当選番号(B)の判定
値データが設定差あり役のものであるか否かを種別係数Eに基づいて判定する処理を行い
(Sb40)、設定差あり役のものであると判定した場合に所定処理(Sb41~Sb4
3)を行う際に、ハズレ及び設定差ありフラグを設定する構成、すなわち所定処理(Sb
41~Sb43)を行うための分岐となる判定処理(Sb40)を利用してハズレ及び設
定差ありフラグを設定する構成でも良い。このような構成では、所定処理を行うための判
定処理を利用して、ハズレ及び設定差ありフラグを設定することで、当該フラグを設定す
るために設定差あり役であるかを個別に判定することなく該フラグを設定することができ
る。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において当選番号を決定する段階におい
て、内部抽選の抽選結果がいずれいの役も当選しないハズレである場合にハズレ及び設定
差ありフラグを設定可能であり、内部抽選処理では、すべての抽選対象役について抽選対
象役毎に当選しているか否かを判定する処理を行い、すべての抽選対象役について当選し
ていないと判定した場合にハズレと決定する構成であり、内部抽選処理においてすべての
抽選対象役について当選していないと判定した場合にハズレ及び設定差ありフラグを設定
する構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において抽選対象役について当選しているか否かを判
定ための処理を利用して、ハズレ及び設定差ありを設定することで、当該フラグを設定す
るために内部抽選結果がハズレであるかを個別に判定することなく当該フラグを設定する
ことができる。
本実施例のスロットマシン1は、抽選種別設定処理を行うことで、抽選種別を当選番号
に応じた値に更新することが可能であり、抽選種別には、有利区間抽選、AT抽選を行わ
ない旨を示す抽選種別(0)を含む構成である。
この構成によれば、有利区間抽選を行う有利区間処理やAT抽選を行うAT抽選処理に
おいて、設定されている抽選種別を参照することで、内部抽選の抽選結果である当選番号
やハズレ及び設定差ありフラグを参照することなく、有利区間抽選、AT抽選を行わない
ことを特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選により決定
された当選番号に応じた抽選種別1~4を設定することが可能な構成であり、内部抽選処
理において、当該処理の開始時であり、いずれかの抽選対象役が当選しているか否かを判
定する前のタイミングで、抽選種別を0に初期化し、メイン処理において、ハズレ及び設
定差ありフラグが設定されているか否かを判定して、当該フラグが設定されている場合に
は、抽選種別設定処理を行わないことで、抽選種別1~4が前記種別設定領域に設定され
ないことにより、内部抽選処理の開始時に設定された抽選種別0が維持される構成である
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が設定値に応じて決定される割合の異なる設定
差あり役となる場合に、以前のゲームにおいて設定された抽選種別の値が残ってしまうこ
とを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理及び抽選種別設定処理を行うことで、内
部抽選により決定された当選番号に応じた抽選種別を設定することが可能な構成であり、
抽選種別は、複数種類の当選番号に対応する抽選種別を含む構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果である当選番号が異なっていても、共通の抽選
種別を設定することが可能であり、対応する抽選種別が共通の場合に、有利区間処理やA
T抽選処理において、共通の抽選種別が設定されていることに基づいて共通の処理を行わ
せることができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において設定差あり役が当選した場合及
びいずれの抽選対象役も当選しなかった場合にハズレ及び設定差ありフラグを設定可能で
あり、メイン処理では、ハズレ及び設定差ありフラグが設定されているか否かを判定して
、当該フラグが設定されていない場合に、抽選種別設定処理を行うこと構成であり、抽選
種別設定処理では、内部抽選処理により設定された当選番号が設定差なし役である場合で
あって、有利区間抽選やAT抽選の対象となる設定差なし役である場合には、抽選種別(
2~4)を設定し、当選番号が有利区間抽選やAT抽選の対象とならない設定差なし役で
ある場合には、抽選種別(1)を設定する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が設定値に応じて当選される割合の異なる設定
差あり役であるために有利区間抽選やAT抽選を行わない場合と、内部抽選の抽選結果が
設定値にかかわらず当選される割合が同じ設定差なし役であっても有利区間抽選やAT抽
選を行わない場合と、で異なる抽選種別を設定して区別した制御を行うことが可能となる
[作用効果3]
従来のスロットマシンとして、ボーナス等への移行を伴う特別入賞の当選が持ち越され
ていない場合に遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、特別入賞の当選が持ち越
されている場合には特典を付与しないように構成したものがある。
このような構成のスロットマシン1では、特別入賞の当選が持ち越されていない場合に
遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、特別入賞の当選が持ち越されている場合
には特典を付与しないようにする場合に、特典を付与するか否かを決定する際に、特別入
賞の当選が持ち越されているか否かを確認し、その結果に応じて特典を付与するか否かを
決定することとなるが、前回のゲームにおける特別入賞の当選状況と今回のゲームにおけ
る特別入賞の当選状況などを比較する必要があり、特典を付与するか否かを決定する際の
処理が煩雑なものとなってしまう。
これに対して、本実施例のスロットマシン1は、メイン制御部41により各種処理を実
行可能であり、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選処理により決定された当選番号
に応じた抽選種別を設定可能であり、有利区間処理及びAT抽選処理を行うことで、抽選
種別を用いて遊技者にとって有利な有利区間に関連する有利関連処理として、有利区間へ
移行させるか否かを決定する有利区間抽選及びATの制御を行うか否かを決定するAT抽
選を行うことが可能であり、特別役の図柄組合せが遊技の結果としてリール2L、2C、
2Rに停止することで、特別状態としてBB(ビックボーナス)に制御することが可能で
あり、内部抽選にて特別役が当選し、当該特別役の図柄組合せがリール2L、2C、2R
に停止しなかったときに、当該特別役の当選を次以降の遊技に持ち越すことが可能であり
、内部抽選処理において、当該遊技において特別役が当選した場合には、特別役が当選し
ている旨を示す内部中フラグを設定すること及び当該遊技において特別役が当選したこと
を示すBB初当たりフラグを設定するとともに、当選番号を決定する段階において、特別
役の当選が持ち越されている場合には、内部中フラグが設定され、かつBB初当たりフラ
グが設定されていない状態となる構成であり、メイン処理において内部中フラグ及びBB
初当たりフラグが設定されているか否かを判定して、BB初当たりフラグが設定されてい
ないが、内部中フラグが設定されている場合には、抽選種別設定処理を行わないように制
御することで、抽選種別(1~4)を抽選種別設定処理により設定させない一方で、BB
初当たりフラグが設定されており、かつ内部中フラグが設定されている場合、及びBB初
当たりフラグと内部中フラグとが共に設定されていない場合には、抽選種別設定処理を行
うように制御して、内部抽選処理において設定された当選番号に応じた抽選種別(1~4
)を当該抽選種別設定処理により設定させる構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において当選番号を決定する段階において、特別役の
当選が持ち越されている場合には、内部中フラグが設定され、かつBB初当たりフラグが
設定されていない状態となり、BB初当たりフラグが設定されていないが、内部中フラグ
が設定されている場合には抽選種別設定処理により抽選種別(1~4)を設定せず、BB
初当たりフラグが設定されており、かつ内部中フラグが設定されている場合、及びBB初
当たりフラグと内部中フラグとが共に設定されていない場合には、当選番号に応じた抽選
種別を抽選種別設定処理により設定し、設定された抽選種別を用いて有利区間に関連する
有利区間処理及びAT抽選処理が行われるので、有利区間処理及びAT抽選処理に用いら
れる抽選種別を設定する際に、前回の遊技における特別役の当選状況と今回の遊技におけ
る特別役の当選状況との比較を行うことなく、内部中フラグ及びBB初当たりフラグの設
定状況によって、特別役の当選が持ち越されているか否かを容易に特定することができる
尚、本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選処理において、抽選結果に応じてハ
ズレ及び設定ありフラグをRAM41cの所定領域に設定することが可能であるとともに
、BBの内部中フラグが設定されていない状況であり、かつ当該遊技においてBBが当選
したと判定した場合に、BBの内部中フラグ及びBB初当たりフラグをRAM41cの所
定領域に設定することが可能であり、その後、メイン処理において、ハズレ及び設定あり
フラグ、BBの内部中フラグ及びBB初当たりフラグの設定状況を判定して、ハズレ及び
設定ありフラグが設定されておらず、かつBB初当たりフラグが設定されている場合、及
びハズレ及び設定ありフラグが設定されておらず、かつBB初当たりフラグ及びBBの内
部中フラグが設定されていない場合に、抽選種別設定処理を行って、当選番号に応じた抽
選種別を設定する構成であるが、内部抽選処理において、抽選結果に応じてハズレ及び設
定ありフラグをRAM41cの所定領域に設定することが可能であるとともに、BBが当
選して内部中に移行された後、少なくとも1の遊技が行われたが、依然BBの当選が持ち
越されている状況であると判定されるとき(例えば、本実施例の内部抽選処理におけるS
b56のステップによりBBの内部中フラグが設定されていると判定したときに等)に、
ハズレ及び設定ありフラグをRAM41cの所定領域に設定して、メイン処理において、
ハズレ及び設定ありフラグが設定されていない場合に、抽選種別設定処理を行う構成でも
良い。このような構成では、メイン処理において、ハズレ及び設定ありフラグが設定され
ているか否かを判定するのみで、BBの内部中でない状態でBBに当選した場合には、抽
選種別設定処理を行うようにする一方で、BBの当選が持ち越されている状況であるとき
には、抽選種別設定処理を行わないように制御することができる。
本実施例のスロットマシン1は、抽選種別設定処理を行うことで、抽選種別を当選番号
に応じた値に更新することが可能であり、抽選種別には、有利区間抽選、AT抽選を行わ
ない旨を示す抽選種別0を含む構成である。
この構成によれば、有利区間抽選を行う有利区間処理やAT抽選を行うAT抽選処理に
おいて、設定されている抽選種別を参照することで、内部抽選の抽選結果である当選番号
や内部中フラグを参照することなく、有利区間抽選、AT抽選を行わないことを特定する
ことができる。
本実施例のスロットマシン1は、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選により決定
された当選番号に応じた抽選種別(1~4)を設定することが可能な構成であり、内部抽
選処理において、当該処理の開始時であり、いずれかの抽選対象役が当選しているか否か
を判定する前のタイミングで、抽選種別を0に初期化し、メイン処理において、内部中フ
ラグが設定されているか否かを判定して、当該フラグが設定されている場合には、抽選種
別設定処理を行わないことで、抽選種別(1~4)が前記種別設定領域に設定されないこ
とにより、内部抽選処理の開始時に設定された抽選種別(0)が維持される構成である。
この構成によれば、特別役の当選が持ち越されている場合に、以前のゲームにおいて設
定された抽選種別の値が残ってしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において特別役の当選が持ち越されてい
る場合に内部中フラグを設定可能であり、メイン処理では、内部中フラグが設定されてい
るか否かを判定して、当該フラグが設定されていない場合に、抽選種別設定処理を行う構
成であり、抽選種別設定処理では、内部抽選処理により設定された当選番号が設定差なし
役である場合であって、有利区間抽選やAT抽選の対象となる設定差なし役である場合に
は、抽選種別(2~4)を設定し、当選番号が有利区間抽選やAT抽選の対象とならない
設定差なし役である場合には、抽選種別(1)を設定する構成である。
この構成によれば、特別役の当選が持ち越されているために有利区間抽選やAT抽選を
行わない場合と、特別役の当選が持ち越されていない場合であっても有利区間抽選やAT
抽選を行わない場合と、で異なる抽選種別を設定して区別した制御を行うことが可能とな
る。
[作用効果4]
従来のスロットマシンとして、設定値に応じて当選確率が異なる入賞と、設定値に関わ
らず当選確率が共通の入賞と、を備え、設定値に関わらず当選確率が共通の入賞が当選し
た場合には、遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、設定値に応じて当選確率が
異なる入賞が当選した場合には特典を付与しないように構成したものがある。
このような構成のスロットマシンでは、設定値に関わらず当選確率が同じ入賞が当選し
た場合には、遊技者にとって有利な特典を付与し得る一方で、設定値に応じて当選確率が
異なる入賞が当選した場合には特典を付与しないようにする場合に、特典を付与するか否
かを決定する際に、当選した入賞の種類を確認し、その結果に応じて特典を付与するか否
かを決定することとなるが、入賞の種類毎に設定値に応じて当選確率が異なる役であるか
同じ役であるかを特定する必要があり、特典を付与するか否かを決定する際の処理が煩雑
なものとなってしまう。
これに対して、本実施例のスロットマシン1は、メイン制御部41により各種処理を実
行可能であり、抽選種別設定処理を行うことで、内部抽選処理により決定された当選番号
に応じた抽選種別を設定可能であり、有利区間処理及びAT抽選処理を行うことで、抽選
種別を用いて遊技者にとって有利な有利区間に関連する有利関連処理として、有利区間へ
移行させるか否かを決定する有利区間抽選及びATの制御を行うか否かを決定するAT抽
選を行うことが可能であり、複数種類の設定値1~6のうちからいずれかの設定値を設定
可能な構成であり、内部抽選処理において決定する当選番号は、入賞の発生が許容される
抽選対象役の役番号と、いずれの抽選対象役の入賞の発生も許容されないハズレに対応す
る番号(0)と、を含み、さらに抽選対象役は、設定値に応じて当選される割合の異なる
設定差あり役と、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役と、を含む構成で
あり、抽選種別設定処理では、内部抽選により決定された当選番号がハズレまたは設定差
あり役である場合には、抽選種別が0になる一方、選番号が有利区間抽選、AT抽選の対
象となる設定差なし役である場合には、抽選種別2~4が設定され、また、当選番号が有
利区間抽選、AT抽選の対象とならない設定差なし役である場合には、抽選種別1が設定
され、有利区間処理及びAT抽選処理では、抽選種別が0または1である場合には、有利
区間抽選、AT抽選を行わず、抽選種別が2~4である場合には、当該抽選種別2~4を
用いて有利区間抽選、AT抽選を行う構成である。
この構成によれば、内部抽選処理において決定された当選番号がハズレまたは設定差あ
り役である場合、すなわち設定値に応じて当選となる割合の異なる役である場合には、抽
選種別が0となり、内部抽選処理において決定された当選番号が有利区間抽選、AT抽選
の対象となる設定差なし役である場合、すなわち設定値に応じて当選となる割合が同じ役
であり、かつ有利区間抽選、AT抽選の対象となる役である場合には、抽選種別が2~4
に設定され、内部抽選処理において決定された当選番号が有利区間抽選、AT抽選の対象
とならない設定差なし役である場合、すなわち設定値に応じて当選となる割合が同じ役で
あるが有利区間抽選、AT抽選の対象とならない役である場合には、抽選種別が1に設定
され、抽選種別が0または1である場合には、有利区間抽選、AT抽選を行わず、抽選種
別が2~4である場合には、当該抽選種別2~4を用いて有利区間抽選、AT抽選を行う
ので、有利区間抽選、AT抽選を行う際に、内部抽選にて当選した役が設定値に応じて当
選となる割合の異なる役であるか同じ役であるかを個々に判断する必要がなく、抽選種別
によって、設定値に応じて当選となる割合の異なる役であるか同じ役であるかを容易に特
定することができる。
また、内部抽選処理において決定された当選番号がハズレまたは設定差あり役である場
合、すなわち設定値に応じて当選となる割合の異なる役である場合には、抽選種別が0で
あり、内部抽選処理において決定された当選番号が有利区間抽選、AT抽選の対象となら
ない設定差なし役である場合、すなわち設定値に応じて当選となる割合が同じ役であるが
有利区間抽選、AT抽選の対象とならない役である場合には、抽選種別が1に設定される
ので、内部抽選処理において決定された当選番号が設定値に応じて当選となる割合の異な
る役であるために有利区間抽選、AT抽選を行わない場合と、当選番号が設定値に応じて
当選となる割合の同じ役であっても有利区間抽選、AT抽選を行わない場合と、で区別し
た制御を行うことが可能となる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において当選番号を決定する段階におい
て、当選番号がいずれの抽選対象役も当選しない旨を示すハズレまたは設定差あり役であ
る場合に設定差のある抽選対象役の当選またはハズレである旨を示すハズレ及び設定差あ
りフラグを設定可能であるとともに、内部抽選処理において、当該処理の開始時であり、
いずれかの抽選対象役が当選しているか否かを判定する前のタイミングで、抽選種別を初
期化することで抽選種別が0となり、メイン処理において、ハズレ及び設定差ありフラグ
が設定されているか否かを判定して、当該フラグが設定されている場合には、抽選種別設
定処理を行わないことで、抽選種別1~4が前記種別設定領域に設定されないことにより
、内部抽選処理の開始時に設定された抽選種別が0のまま維持される構成である。
この構成によれば、有利区間抽選、AT抽選に用いられる抽選種別2~4または抽選種
別1を設定する際に、個々の当選番号が設定値に応じて当選となる割合の異なる設定差あ
り役であるか同じ設定差なし役であるかを判断する必要がなく、ハズレ及び設定差ありフ
ラグが設定されているか否かによって、設定差あり役であるか設定差なし役であるかを容
易に特定することができる。また、内部抽選処理の開始時に抽選種別を初期化するので、
内部抽選処理により決定された当選番号が、設定差あり役である場合に、以前の遊技にお
ける抽選種別1~4が残ってしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、遊技者にとって有利な有利状態として、遊技者にとって有利となる
有利区間を適用する構成であるが、遊技者にとって有利な表示結果が導出される確率、遊
技者にとって有利な表示結果の導出が許容される確率が通常よりも高くなる状態、遊技者
にとって有利な表示結果を導出させるための操作態様が報知される状態、遊技者にとって
有利な特典が付与される確率が通常よりも高くなる状態等を適用する構成であれば良い。
また、本実施例では、有利状態に関連する有利関連処理には、有利状態に制御するか否
かを決定する処理であり、有利区間に移行させるか否かを決定する有利区間抽選を抽選種
別に基づいて行う有利区間処理や、有利状態の有利度を変更する処理であり、ATに制御
するか否かの決定やATのゲーム数を上乗せするか否かを決定するAT抽選を抽選種別に
基づいて行うAT抽選処理、これらの処理に用いられる抽選種別を設定する抽選種別設定
処理等が該当する。また、有利区間に移行させる旨の決定がされたことで、有利区間に移
行させる処理、有利区間への移行に伴い有利区間LED25を点灯制御する処理なども該
当する。また、例えば、内部抽選の抽選結果に基づいて有利区間に移行させるか否かの決
定や、ATに制御するか否かの決定、ATのゲーム数を決定する構成においては、有利状
態に関連する有利関連処理として、内部抽選の抽選結果に基づいて有利区間に移行させる
処理、ATに制御する処理、ATのゲーム数を上乗せする処理等も該当する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含
まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設
定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用
いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数
を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値と
して用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記
実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに
相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用い
るものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値
を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価
値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生に
よってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマ
シンを適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適
用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射
することにより遊技を行うパチンコ遊技機等の遊技機においても適用可能である。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例2について説明する。尚、本実施例のスロ
ットマシンの構成は、前述した実施例1と同一の構成を含むため、ここでは異なる点につ
いて主に説明する。
実施例1のメイン制御部41は、内部抽選処理において、遊技状態にかかわらず全ての
抽選対象役について役番号の大きい順に順次当選したか否かを判定し、当選したと判定し
たときには、該当する役番号を当選番号とし、いずれの役番号も当選したと判定しなかっ
たときには、0を当選番号とする構成であり、抽選対象役の役数分、当選したか否かを判
定する抽選処理を行う構成であり、内部中であるかいなかにかかわらず、特別役の単独当
選となる役番号(当選番号)の抽選対象役についても、他の抽選対象役と同様に抽選を行
う構成である。これに対して、本実施例2のメイン制御部41は、内部抽選処理において
、内部中でない場合には、特別役の単独当選となる役番号(当選番号)の抽選対象役につ
いて抽選を行う一方で、内部中である場合には、特別役の単独当選となる役番号(当選番
号)の抽選対象役について抽選を行わないように制御する構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、検索データテーブルにおいて、遊技状態(RT
0~4)に応じて判定値データが変動する変動あり役について、当該役が抽選対象となる
か否かにかかわらず、全ての遊技状態(RT0~4)について対応する検索データが記憶
される領域が設けられており、各領域に、検索データ(該当する遊技状態で抽選対象とな
る場合には1以上の値のデータ、遊技状態で抽選対象とならない場合には、0値のデータ
)が記憶されている構成である。これに対して、本実施例2のメイン制御部41は、検索
データテーブルにおいて、遊技状態(RT0~4)に応じて判定値データが変動する変動
あり役について、当該役が抽選対象となる遊技状態についてのみ対応する検索データが記
憶される領域が設けられており、各領域に、検索データ(該当する遊技状態で抽選対象と
なる場合のデータ)が記憶されている構成である。
以下、実施例2のメイン制御部41が行う内部抽選処理及び当該内部抽選処理に関連す
る事項等について、図23~図28に基づいて説明する。
[抽選対象役及び役番号について]
図23に示すように、内部抽選における抽選対象役は、上述の実施例1と同様に、抽選
対象役には、BBチェリー、BBベル、中段チェリー1、中段チェリー2、強チェリー1
、強チェリー2、強チェリー3、弱チェリー1、弱チェリー2、弱チェリー3、弱チェリ
ー4、スイカ1、スイカ2、スイカ3、スイカ4、BB+中段チェリー1、BB+中段チ
ェリー2、BB+強チェリー1、BB+強チェリー2、BB+強チェリー3、BB、ベル
、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4
、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、1枚役、チェリーリプレイ1、チェリーリ
プレイ2、スイカリプレイ1、スイカリプレイ2、通常リプレイ、昇転リプレイ1、昇転
リプレイ2、昇転リプレイ3、昇転リプレイ4、昇転リプレイ5、昇転リプレイ6、維持
転リプレイ1、維持転リプレイ2、維持転リプレイ3、維持転リプレイ4、維持転リプレ
イ5、維持転リプレイ6が含まれる。各抽選対象役は、上述の実施例1と同様に、予め定
められた所定遊技状態(RT0~4)において抽選の対象とされるように設定されている
(図7参照)。
各抽選対象役は、第1群~第5群のグループに分類されており、第1群は、内部中及び
非内部中において内部抽選の対象となり、かつ遊技状態(RT)によって判定値が変動し
ない抽選対象役のグループであり、第2群は、内部中においては内部抽選の対象とならず
、非内部中にのみ内部抽選の対象となり、かつ遊技状態(RT)によって判定値が変動し
ない抽選対象役のグループであり、第3群は、第1群と同様に、内部中及び非内部中にお
いて内部抽選の対象となり、かつ遊技状態(RT)によって判定値が変動しない抽選対象
役のグループであり、第4群は、内部中及び非内部中において内部抽選の対象となり、か
つ遊技状態(RT)によって判定値が変動する抽選対象役のグループであり、第5群は、
BB中において内部抽選の対象となる抽選対象役のグループである。また、各抽選対象役
には、予め役番号が割り当てられており、第1群の抽選対象役から順に大きな役番号が割
り当てられて、第5群の抽選対象役に1番の役番号が割り当てられている(図23参照)
[内部抽選処理及び内部抽選テーブルについて]
次に、本実施例のメイン制御部41が行う内部抽選処理の制御内容、及び当該内部抽選
処理において用いられる内部抽選テーブルについて、図24及び図25に基づいて説明す
る。
図24及び図25に示すように、内部抽選テーブルは、初期設定用データテーブル、判
定値データテーブル、検索データテーブルにより構成されており、内部抽選テーブルイン
デックス(内部抽選テーブルの先頭のアドレスna)により特定されるROM41bの記
憶領域以降における複数の連続する記憶領域にわたり記憶されている。
図24に示すように、初期設定用データテーブルでは、通常時(非BB中)の内部抽選
処理いて最初に用いる検索データテーブルの先頭アドレス(nc)の1つ前のアドレスを
特定するための通常時初期アドレス指定データ、BB中の内部抽選処理にて最初に用いる
検索データテーブルの先頭アドレス(nd)の1つ前のアドレスを特定するためのBB中
初期アドレス指定データが、予め記憶されている。通常時初期アドレス指定データ及びB
B中初期アドレス指定データには、各指定データが記憶されている領域のアドレス(na
またはnb)から該当する検索データテーブルの先頭アドレス(ncまたはnd)の1つ
前のアドレスまでの差分値が設定されている。また、内部抽選テーブルインデックスによ
り特定されるROM41bの記憶領域において、通常時初期アドレス指定データは、内部
抽選テーブルインデックスが示すアドレスの領域に記憶されており、BB中初期アドレス
指定データは、通常時初期アドレス指定データが記憶されている領域の次のアドレスの領
域に記憶されている。尚、本実施例では、スロットマシン1は、1種類のBBを備える構
成であり、初期設定用データテーブルにおいて一のBB中初期アドレス指定データを有す
る構成であるが、スロットマシンが複数種類のBB(例えば、BB1、BB2等)を備え
る構成では、スロットマシンが備えるBBの種類毎にBB中初期アドレス指定データを有
する構成でも良い。
図24に示すように、検索データテーブルには、上述の実施例1と同様に、各抽選対象
役の検索データが抽選対象役の役番号の順序で配置されており、役番号の大きい抽選対象
役の検索データが検索データテーブルの記憶領域のうち前方側に記憶され、役番号の小さ
い抽選対象役の検索データが検索データテーブルの記憶領域のうち後方側に記憶されるよ
うに配置されている。
また、検索データテーブルには、当選番号(B)を再設定する旨を示す当選番号再設定
フラグデータ(FE)、再設定する当選番号を示す当選番号データ、所定の領域分のアド
レスを跳び越す処理を行う旨を示す跳越フラグデータ(FD、FF)、跳び越し先のアド
レスを特定可能な跳越先アドレス指定データが設定されている。跳越先アドレス指定デー
タは、当該跳越先アドレス指定データが記憶されている領域のアドレスから、跳び越し先
のアドレスまでの差分値を示すデータである。跳び越し先のアドレスとは、次に処理する
データ(例えば、対応する当選番号再設定フラグデータ(FE))が記憶されているRO
M41bの所定領域のアドレスである。
検索データテーブルにおいて、上述の第1群~第5群の各グループの抽選対象役に対応
する検索データが記憶されている領域の先頭部分には、当選番号再設定フラグデータ(F
E)及び当選番号データが配置されており、当選番号再設定フラグデータ(FE)が配置
されているアドレスの次のアドレスの領域に当選番号データが配置され、当該当選番号デ
ータが配置されているアドレスの次以降の各アドレスの領域に、各群の抽選対象役の検索
データが役番号の大きい順に配置されている。
また、第1群と第2群の各グループの検索データが記憶されている領域の間の領域には
、内部中においては抽選対象とならず、非内部中にのみ抽選対象役となる非内部中役の跳
越フラグデータ(FD)及び2つの跳越先アドレス指定データ(内部中、非内部中)が配
置されており、第1群の抽選対象役のうち最も役番号が小さな抽選対象役の検索データが
配置されているアドレスの次のアドレスの領域に、跳越フラグデータ(FD)が配置され
、跳越フラグデータ(FD)が配置されているアドレスの次のアドレスの領域に跳越先ア
ドレス指定データ(内部中、非内部中)が配置され、当該跳越先アドレス指定データ(内
部中、非内部中)が配置されているアドレスの次以降の各アドレスの領域に、第2群の当
選番号再設定フラグデータ(FE)及び当選番号データ、抽選対象役の検索データが配置
されている。
また、第3群と第4群の各グループの検索データが記憶されている領域の間の領域には
、遊技状態(RT)により判定値データの変動がある変動あり役の跳越フラグデータ(F
F)及びRTに応じた5つの跳越先アドレス指定データ(RT0、RT1、RT2、RT
3、RT4)が配置されており、第3群の抽選対象役のうち最も役番号が小さな抽選対象
役の検索データが配置されているアドレスの次のアドレスの領域に、跳越フラグデータ(
FF)が配置され、変動あり役の跳越フラグデータ(FF)が配置されているアドレスの
次以降の各アドレスの領域に各RTに対応する跳越先アドレス指定データ(RT0~4)
がRT値の小さい順に配置され、当該跳越先アドレス指定データのうちRT4に対応する
跳越先アドレス指定データが配置されているアドレスの次以降の各アドレスの領域に、第
4群の当選番号再設定フラグデータ(FE)及び当選番号データ、抽選対象役の検索デー
タが配置されている。
また、第4群の抽選対象役に対応する当選番号再設定フラグデータ(FE)及び当選番
号データ、検索データは、RT毎に区分されて配置されており、RTの値が小さい順に配
置されている。また、各RTの区分の最後の検索データが配置されているアドレスの次の
アドレスの各領域には、データ値が0である0データ(データなし)が記憶されている。
また、検索データテーブルでは、第1群~第4群の各群の先頭の領域以外にも所定の役
番号の抽選対象役に対応する検索データが記憶されている領域の間に、当選番号再設定フ
ラグデータ(FE)及び当選番号データが適宜配置されており、当選番号再設定フラグデ
ータ(FE)及び当選番号データを配置されることで、当該各群に含まれない抽選対象役
について抽選を行わないように当選番号を再設定することができるようになっている。
例えば、本実施例2では、第4群の抽選対象役について、遊技状態がRT3であるとき
には、役番号3~8及び役番号15の抽選対象役が抽選の対象とされており、役番号9~
14の抽選対象役は抽選の対象とされていない構成であり、図24に示すように、検索デ
ータテーブルでは、役番号15の抽選対象役の検索データが記憶されている領域のアドレ
スni+2の次のアドレスnjの領域に、当選番号再設定フラグデータ(FE)が記憶さ
れ、さらにその次のアドレスnj+1の領域に、役番号8を設定するための当選番号デー
タ(8)が記憶され、その次のアドレス以降の各領域に、役番号8~3の抽選対象役に対
応する検索データが記憶されている。これにより、遊技状態がRT3であるときに、役番
号15の抽選対象役について抽選が行われた後は、RT3において抽選の対象とされない
役番号9~14の抽選対象役について抽選を行わないように当選番号を役番号8に再設定
できるようになっている。
図25に示すように、判定値データテーブルでは、上述の実施例1と同様に、各抽選対
象役の判定値データが、判定値データテーブルの基準アドレスにより特定される記憶領域
の次の記憶領域から順次配置されている。各判定値データは、実施例1と同様に、判定値
データに対応する検索データの値及び判定値データテーブルの基準アドレスの値との和に
基づいて特定されるアドレスの領域に記憶されている。また、判定値データは、設定差な
し役の判定値データと、設定差あり役の判定値データと、に区分けされて配置されており
、実施例1と同様に設定差の有無及び設定値に応じた所定の順序で配置されている。また
、判定値データには、1バイトのデータ長を有する1バイトデータと、2バイトのデータ
長を有する2バイトデータと、が含まれ、実施例1と同様に設定差の有無及びデータ長に
応じた所定の順序で配置されている。
また、以下、実施例1と同様に、設定差なし役の1バイトデータ群と設定差なし役の2
バイトデータ群との境界を第1データ境界と呼び、当該第1データ境界となる設定差なし
役の2バイトデータ群の先頭アドレスの値を第1データ境界値と呼ぶ。また、設定差なし
役の2バイトデータ群と設定差あり役の1バイトデータ群との境界、すなわち設定差なし
役の判定値データ群と設定差あり役の判定値データ群との境界を第2データ境界と呼び、
当該第2データ境界となる設定差あり役の1バイトデータ群の先頭アドレスの値を第2デ
ータ境界値と呼ぶ。また、設定差あり役の1バイトデータ群と設定差あり役の2バイトデ
ータ群との境界を第3データ境界と呼び、当該第3データ境界となる設定差あり役の2バ
イトデータ群の先頭アドレスの値を第3データ境界値と呼ぶ。
次いで、内部抽選処理の制御内容について図26~図28に基づいて説明する。
図26に示すように、内部抽選処理では、まず、メイン処理の抽選種別設定処理により
RAM41cの所定領域に設定される抽選種別データを0に初期化する(Sd1)。その
後、ROM41bの所定領域に予め登録されているデータ(内部抽選テーブルインデック
ス(内部抽選テーブルの先頭のアドレスna))を取得して、現在位置アドレス(HL)
としてHレジスタ及びLレジスタに設定する(Sd2)。Hレジスタには、ROM41b
の所定領域を示すアドレスの上位バイトが設定され、Lレジスタには、アドレスの下位バ
イトが設定される。以下、Hレジスタ及びLレジスタをまとめてHLレジスタと呼ぶ場合
がある。
そして、RAM41cの所定領域を参照して、ボーナス番号(本実施例では、0または
1)を取得して、加算値(A)としてAレジスタに設定する(Sd3)。ボーナス番号は
、当選している特別役の種類を特定可能な番号であり、本実施例では、内部抽選にて特別
役であるBBが当選した遊技においてボーナス番号として「1」が設定される。その後、
ボーナス番号は、当該ボーナス番号が設定される契機となったBBが入賞したときに、初
期化されて「0」に設定されるようになっている。すなわち、ボーナス番号は、BBが当
選して持ち越されている内部中であるときには「1」となり、内部中でないときには「0
」となる。尚、本実施例では、1種類の特別役(BB)を含む構成であるが、2種類以上
の特別役(例えば、BB1、BB2、BB3…等)を含む構成とし、特別役の種類毎に異
なるボーナス番号を割り当てるとともに、内部抽選テーブルに特別役の種類毎にBB中初
期アドレス指定データを備える構成としても良い。
Sd3のステップにおいてボーナス番号を加算値(A)としてAレジスタに設定した後
は、加算処理を2回連続して行う(Sd4、Sd5)。
Sd4のステップにおいて1回目の加算処理を行うことで、内部抽選テーブルインデッ
クスにより特定される当該内部抽選テーブルの先頭アドレスから、Sd3のステップにお
いて設定された加算値(A)の値分、現在位置アドレス(HL)を進めることで、現在制
御されている遊技状態が内部中でなく、ボーナス番号が「0」である場合には、現在位置
アドレス(HL)を0進めて、初期設定用データテーブルにおいて通常時初期アドレス指
定データが記憶されている記憶領域のアドレス(本実施例では、アドレスna)を現在位
置アドレス(HL)とする。一方、遊技状態が内部中であり、ボーナス番号が「1」であ
る場合には、現在位置アドレス(HL)を1進めて、初期設定用データテーブルにおいて
BB中初期アドレス指定データが記憶されている記憶領域のアドレス(本実施例では、ア
ドレスnb)を現在位置アドレス(HL)とする。そして、当該現在位置アドレス(HL
)により特定されるアドレスの領域に記憶されている初期アドレス指定データを加算値(
A)としてAレジスタに設定する。
そして、この状態で、Sd5のステップにおいて2回目の加算処理を行うことで、1回
目の加算処理により通常時初期アドレス指定データが記憶されている記憶領域のアドレス
naに現在位置アドレス(HL)が進められた場合は、当該アドレスnaから通常時初期
アドレス指定データとして記憶されている差分値分さらに現在位置アドレス(HL)を進
めることで、検索データテーブルにおいて通常時に用いられる領域の先頭アドレス(本実
施例では、アドレスnc)の1つ前のアドレスを現在位置アドレス(HL)とする。一方
、1回目の加算処理によりBB中初期アドレス指定データが記憶されている記憶領域のア
ドレスnbに現在位置アドレス(HL)が進められた場合は、当該アドレスnbから、B
B中初期アドレス指定データとして記憶されている差分値分さらに現在位置アドレス(H
L)を進めることで、検索データテーブルにおいてBB中に用いられる領域の先頭アドレ
ス(本実施例では、アドレスnd)の1つ前のアドレスを現在位置アドレス(HL)とす
る。
Sd4及びSd5のステップにおいて加算処理を行った後は、メイン処理の遊技開始待
ち処理にてスタートスイッチ7が操作された時点でラッチされた内部抽選用の乱数値を取
得して、IXレジスタに設定する(Sd6)。
そして、当該内部抽選処理における後述の処理によりハズレ及び設定差ありフラグが設
定され得るRAM41cの所定領域を0に初期化して、ハズレ及び設定差ありフラグが設
定されている場合には、当該フラグをクリアする(Sd7)。
そして、HLレジスタに1加算して、現在位置アドレス(HL)を1進める(Sd8)
。これにより、現在位置アドレス(HL)は、遊技状態がBBであるか否かに応じて、検
索データテーブルにおいて通常時に用いられる領域の先頭アドレス(アドレスnc)また
はBB中に用いられる領域の先頭アドレス(アドレスnd)となる。
その後、現在位置アドレス(HL)に対応するROM41bの記憶領域に予め記憶され
ているデータ(検索データまたはフラグデータ)を取得してAレジスタに設定し(Sd9
)、当該データの値を予め定められた判定用の所定値(FD、FF、FE)と比較して、
当該データが、検索データ、非内部中役の跳越フラグデータ(FD)、変動あり役の跳越
フラグデータ(FF)、当選番号再設定フラグデータ(FE)のいずれであるかを判定す
る(Sd10、Sd16、Sd21)。メイン制御部41は、Aレジスタの値と判定用の
所定値と比較した際に、これらの値が一致する場合には、その旨が特定可能となるように
フラグレジスタを更新する一方で、これらの値が一致しない場合には、その旨が特定可能
となるようにフラグレジスタを更新することで、フラグレジスタに基づいて、Aレジスタ
の値と判定用の所定値との比較結果を特定可能となっている。
Sd10のステップにおいて、Aレジスタに設定されているデータと非内部中役の跳越
フラグデータ(FD)の判定用の所定値(FD)と比較し、フラグレジスタに基づいて、
これらの値が一致すると判定した場合すなわちAレジスタに設定されているデータが跳越
フラグデータ(FD)であると判定した場合には、Sd11のステップに進む。一方、A
レジスタに設定されているデータと非内部中役の跳越フラグデータ(FD)の判定用の所
定値(FD)が一致しないと判定した場合、すなわちAレジスタに設定されているデータ
が跳越フラグデータ(FD)でないと判定した場合には、Sd16のステップに進む。
Sd11のステップでは、HLレジスタに1加算して、当該現在位置アドレス(HL)
を1つ進める(Sd11)。その後、RAM41cの所定領域に、当該遊技より前の遊技
にてBBが当選して持ち越されている内部中である旨を示す内部中フラグが設定されてい
るか否か基づいて、ボーナスの内部中であるか否かを判定し(Sd12)、内部中である
と判定した場合には、HLレジスタに1加算して、現在位置アドレス(HL)を1進め(
Sd13)、Sd14のステップへ進む。一方、Sd12のステップにおいて、内部中で
ないと判定した場合には、Sd13のステップの処理を行わずに、Sd14のステップへ
進む。
Sd14のステップでは、現在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの
所定領域に記憶されている跳越先アドレス指定データ(非内部中または内部中)を取得し
て、Aレジスタに加算値(A)として設定する(Sd14)。その後、加算処理を行い(
Sd15)、Sd21のステップへ進む。
Sd15のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当
該加算処理の開始時のアドレスから加算値(A)の値分進められる。加算値(A)には、
Sb14のステップにより跳越先アドレス指定データ(非内部中または内部中)が設定さ
れている。跳越先アドレス指定データ(非内部中または内部中)は、当該跳越先アドレス
指定データが記憶されている領域のアドレスから、跳び越し先のアドレスまでの差分値を
示すデータであり、跳越先アドレス指定データ(非内部中)として、第2群の当選番号再
設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(アドレスnf)が予め設定
されており、跳越先アドレス指定データ(内部中)として、第3群の当選番号再設定フラ
グデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(アドレスng)が予め設定されてい
る。よって、Sd15のステップにおける加算処理では、Sd14のステップにより跳越
先アドレス指定データ(非内部中)が加算値(A)に設定されている場合には、第2群の
当選番号再設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(アドレスnf)
が現在位置アドレス(HL)となる。一方、Sd14のステップにより跳越先アドレス指
定データ(内部中)が加算値(A)に設定されている場合には、第3群の当選番号再設定
フラグデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(アドレスng)が現在位置アド
レス(HL)となる。そして、当該現在位置アドレス(HL)により特定されるROM4
1bの領域に記憶されている当選番号再設定フラグデータ(FE)を取得して、Aレジス
タに設定する。
Sd10のステップにおいて、Aレジスタに設定されているデータと非内部中役の跳越
フラグデータ(FD)の判定用の所定値(FD)が一致しないと判定した場合、すなわち
Aレジスタに設定されているデータが跳越フラグデータ(FD)でないと判定した場合に
は、Aレジスタのデータが変動あり役の跳越フラグデータ(FF)であるか否かを判定す
る(Sd16)。
Sd16のステップでは、Aレジスタに設定されているデータと変動あり役の跳越フラ
グデータ(FD)の判定用の所定値(FD)と比較し、フラグレジスタに基づいて、これ
らの値が一致すると判定した場合すなわちAレジスタに設定されているデータが変動あり
役の跳越フラグデータ(FD)であると判定した場合には、Sd17のステップに進む。
一方、フラグレジスタに基づいて、これらの値が一致しないと判定した場合すなわちAレ
ジスタに設定されているデータが変動あり役の跳越フラグデータ(FD)でないと判定し
た場合には、Sd21のステップに進む。
Sd17のステップでは、HLレジスタに1加算して、当該現在位置アドレス(HL)
を1つ進める(Sd17)。これにより、RT変動あり役の跳越フラグデータ(FF)が
記憶されている領域のアドレス(アドレスnh)の次のアドレス、すなわち跳越先アドレ
ス指定データ(RT0)が記憶されている領域のアドレスが現在位置アドレス(HL)と
なる。
その後、現在制御されている遊技状態がRT0~4のいずれであるかを判定して、現在
制御されている遊技状態のRTの値(0~4)を加算値(A)としてAレジスタに設定し
(Sd18)、加算処理を2回連続して行い(Sd19、Sd20)、Sd21のステッ
プへ進む。
Sd19のステップにおいて1回目の加算処理を行うことで、Sd17のステップによ
り進められた跳越先アドレス指定データ(RT0)が記憶されている領域のアドレスから
さらに加算値(A)の値分進めたアドレスを現在位置アドレス(HL)となる。すなわち
、Sd18のステップにより設定された現在RTの値分進めたアドレスを現在位置アドレ
ス(HL)とする。これにより、現在RTに対応する跳越先アドレス指定データ(RT0
~4)が記憶されている領域のアドレスを現在位置アドレス(HL)とする。そして、進
めた現在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの領域に記憶されている跳
越先アドレス指定データ(RT0~RT4)を取得して、加算値(A)としてAレジスタ
に設定する。
そして、この状態で、Sd20のステップにおいて2回目の加算処理を行うことで、1
回目の加算処理により進めた現在RTに対応する跳越先アドレス指定データ(RT0~4
)が記憶されている領域のアドレスから、当該1回目の加算処理により設定した加算値(
A)の値分さらに進めたアドレスを現在位置アドレス(HL)とする。1回目の加算処理
により加算値(A)には、現在RTに対応する跳越先アドレス指定データ(RT0~4)
が設定されている。跳越先アドレス指定データ(RT0~4)は、各跳越先アドレス指定
データが記憶されている領域のアドレスから、跳び越し先のアドレスまでの差分値を示す
データであり、跳越先アドレス指定データ(RT0)として、RTが0であるときに内部
抽選の対象となる第4群の当選番号再設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域の
アドレス(図示略)が予め設定されており、跳越先アドレス指定データ(RT1)として
、RTが1であるときに内部抽選の対象となる第4群の当選番号再設定フラグデータ(F
E)が記憶されている領域のアドレス(図示略)が予め設定されており、跳越先アドレス
指定データ(RT2)として、RTが2であるときに内部抽選の対象となる第4群の当選
番号再設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(図示略)が予め設定
されており、跳越先アドレス指定データ(RT3)として、RTが3であるときに内部抽
選の対象となる第4群の当選番号再設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域のア
ドレス(アドレスni)が予め設定されており、跳越先アドレス指定データ(RT4)と
して、RTが4であるときに内部抽選の対象となる第4群の当選番号再設定フラグデータ
(FE)が記憶されている領域のアドレス(図示略)が予め設定されている。よって、よ
って、Sd20のステップにおける加算処理では、現在RTの値に応じた第4群の当選番
号再設定フラグデータ(FE)が記憶されている領域のアドレス(例えば、現在RTが3
である場合には、アドレスni等)を現在位置アドレス(HL)とする。そして、当該現
在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの領域に記憶されている当選番号
再設定フラグデータ(FE)を取得して、Aレジスタに設定する。
Sd10のステップにおいて、Aレジスタに設定されているデータが非内部中役の跳越
フラグデータ(FD)でないと判定し、かつSd16のステップにおいて、当該Aレジス
タに設定されているデータが変動あり役の跳越フラグデータ(FF)でないと判定した場
合には、Aレジスタのデータが当選番号再設定フラグデータ(FE)であるか否かを判定
する(Sd21)。
Sd21のステップでは、Aレジスタに設定されているデータと当選番号再設定フラグ
データ(FE)の判定用の所定値(FE)と比較し、フラグレジスタに基づいて、これら
の値が一致すると判定した場合すなわちAレジスタに設定されている当選番号再設定フラ
グデータ(FE)であると判定した場合には、Sd22のステップに進む。一方、Aレジ
スタに設定されているデータと当選番号再設定フラグデータ(FE)の判定用の所定値(
FD)が一致しないと判定した場合、すなわちAレジスタに設定されている当選番号再設
定フラグデータ(FE)でないと判定した場合には、Sd27のステップに進む。
Sd21のステップにおいてAレジスタに設定されているデータが当選番号再設定フラ
グデータ(FE)であると判定した場合は、HLレジスタに1加算して、当選番号データ
が記憶されている領域のアドレスまで現在位置アドレス(HL)を1つ進める(Sd22
)。そして、当該現在位置アドレス(HL)により特定される領域に記憶されている当選
番号データを取得し、当選番号(B)としてBレジスタに設定する(Sd23)。尚、S
d23のステップでは、Bレジスタに当選番号(B)が既に設定されている場合には、取
得した当選番号データの値に更新して次に抽選対象となる抽選対象役に対応する新たな当
選番号(B)を設定する。これにより、既に設定されていた当選番号(B)から新たに設
定される当選番号(B)までの間の値に対応する役番号の抽選対象役についての抽選処理
は省略されることとなる。例えば、現在制御されている遊技状態がRT3であり、当選番
号(B)として13が設定され、現在位置アドレス(HL)としてアドレスnjが設定さ
れている状態で、当該アドレスnjに記憶されている当選番号再設定フラグデータ(FE
)がAレジスタに設定される場合には、Sd22のステップにより現在位置アドレス(H
L)がアドレスnj+1に更新され、当該アドレスnj+1に記憶されている当選番号デ
ータの値(6)がBレジスタに新たに設定されて、当該当選番号データの値に対応する役
番号の抽選対象役が次の抽選対象として設定されて、後述の抽選に関する処理が行われる
こととなり、RT3において抽選対象とされていない役番号7~12の抽選対象役につい
ての抽選は省略される。
その後、Sd23のステップにてBレジスタに設定した当選番号(B)が0であったか
否かを判定し(Sd24)、当選番号(B)が0であったと判定した場合には、後述のS
d55のステップへ進む。一方、当選番号(B)が0でなかったと判定した場合には、H
Lレジスタに1加算して、当選番号(B)に対応する役番号の検索データが記憶されてい
る領域のアドレスまで現在位置アドレス(HL)を1つ進める(Sd25)。そして、進
めた現在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの領域に記憶されている検
索データを取得して、Aレジスタに設定して(Sd26)、Sd27のステップに進む。
図27に示すように、Sd27のステップでは、Aレジスタに設定されているデータが
0であるか否かを判定して(Sd27)、当該データが0であり、データがない場合には
、後述のSd57のステップに進み、Bレジスタに設定されている当選番号(B)を0に
修正した後(Sd57)、Sd55のステップへ進む。一方、Aレジスタに設定されてい
るデータが0でなく、データがある場合には、Sd28のステップへ進む。
Sd28のステップでは、HLレジスタに設定されている現在位置アドレス(HL)の
値をRAM41cの所定領域(例えば、スタック領域等)に記憶させることで退避させた
後(Sd28)、当選判定用データEDの下位データ及び種別係数Eが設定されるEレジ
スタ及び当選判定用データEDの上位データが設定されるDレジスタを初期化して0に設
定する(Sd29)。
その後、Sd11のステップまたはSd28のステップにおいてAレジスタに設定した
検索データの値を、判定値データテーブルの第1データ境界値と比較することで、当該検
索データに基づいて特定される現在の当選番号(B)に対応する抽選対象役の判定値デー
タが、設定差なし役の1バイトデータであるか否かを判定し(Sd30)、当該判定値デ
ータが設定差なし役の1バイトデータであると判定した場合には、EレジスタをSd29
のステップで初期化した状態で維持することで、種別係数Eを0(二進数表示で、「00
」)に設定して後述するSd37に進む。一方、当該判定値データが設定差なし役の1バ
イトデータでないと判定した場合には、Eレジスタに1加算して種別係数Eを1(二進数
表示で、「01」)に更新した後(Sd31)、Aレジスタに設定されている検索データ
の値を、判定値データテーブルの第2データ境界値と比較することで、当該検索データに
基づいて特定される判定値データが、設定差なし役の2バイトデータであるか否かを判定
する(Sd32)。
そして、Sd32のステップにおいて、Aレジスタの検索データに基づいて特定される
判定値データが設定差なし役の2バイトデータであると判定した場合には、Eレジスタを
Sd32のステップで1に更新した状態で維持することで、種別係数Eを1(二進数表示
で、「01」)で維持して、後述するSd37のステップに進む。一方、当該判定値デー
タが設定差なし役の2バイトデータでないと判定した場合には、Eレジスタに1加算して
種別係数Eを2(二進数表示で、「10」)に更新した後(Sd33)、ハズレ及び設定
差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定する(Sd34)。その後、Aレジスタの
検索データの値を、判定値データテーブルの第3データ境界値と比較することで、当該検
索データに基づいて特定される判定値データが、設定差あり役の1バイトデータであるか
否かを判定する(Sd35)。
そして、Sb35のステップにおいて、Aレジスタの検索データに基づいて特定される
判定値データが設定差あり役の1バイトデータであると判定した場合には、Eレジスタを
Sd33のステップで2に更新した状態で維持することで、種別係数Eを2(二進数表示
で、「10」)で維持して、後述するSd37のステップに進む。一方、当該判定値デー
タが設定差あり役の1バイトデータでないと判定した場合であり、当該判定値データが設
定差あり役の2バイトデータである場合には、Eレジスタに1加算して種別係数Eを3(
二進数表示で、「11」)に更新した後(Sd36)、Sb37のステップに進む。
このように、本実施例では、種別係数Eを、Sd29のステップにおいて初期化した後
、検索データに基づいて特定される判定値データが、設定差なし役と設定差あり役のいず
れのデータであるか、及び1バイトデータと2バイトデータのいずれのデータであるかに
応じた値(0~4)に設定する。
そして、Sd37のステップにおいて、ROM41bの所定領域に記憶されている判定
値データテーブルの基準アドレスを取得して、HLレジスタに設定することで、現在位置
アドレス(HL)を判定値データテーブルの先頭アドレスを設定した後(Sd37)、加
算処理を行う(Sd38)。
Sd38のステップにおいて加算処理を行うことで、現在位置アドレス(HL)は、当
該加算処理の開始時のアドレスから加算値(A)の値分進められる。加算値(A)には、
Sd9のステップまたはSd26のステップにより、現在の当選番号に対応する抽選対象
役の検索データが設定されており、現在位置アドレス(HL)には、Sd37のステップ
により判定値データテーブルの先頭アドレスが設定されているので、現在位置アドレス(
HL)が加算値(A)の分進められることで、判定値データテーブルにおいて現在の当選
番号に対応する抽選対象役の判定値データが記憶されている記憶領域の先頭アドレス(例
えば、アドレスma、アドレスmb、アドレスmc、アドレスmd、アドレスme、アド
レスmf、アドレスmg等)が現在位置アドレス(HL)となる。
Sd38のステップにおいて加算処理を行った後は、設定値チェック処理を行い(Sd
39)、現在のスロットマシン1に設定されている設定値をAレジスタに取得する。その
後、Aレジスタの値を1減算することで、現在の設定値を1減算して補正した値を加算値
(A)としてAレジスタに設定する(Sd40)。
そして、上述のSd29~Sd36のステップによりEレジスタに設定された種別係数
Eを参照し、当該種別係数Eのデータの第2所定ビット(下方から2ビット目)の値に基
づいて、Sb27のステップにおいて取得された検索データに基づき特定される判定値デ
ータが設定差あり役のデータであるか否かを判定する(Sd41)。Sb40のステップ
では、Eレジスタに設定されている種別係数Eの第2所定ビットの値が1であるか否かを
判定して、当該第2所定ビットの値が1である場合に、検索データに基づいて特定される
判定値データが設定差あり役のデータであると判定する一方、当該第2所定ビットの値が
1でない場合に、判定値データが設定差あり役のデータでないと判定する。そして、判定
値データが設定差あり役のデータであると判定した場合には、さらにEレジスタに設定さ
れている種別係数Eに基づいて当該判定値データが設定差あり役の2バイトデータである
か否かを判定する(Sd42)。Sb4dのステップでは、Eレジスタに設定されている
種別係数Eの第1所定ビットの値が1であるか否かを判定して、当該第1所定ビットの値
が1である場合に、検索データに基づいて特定される判定値データが2バイトデータであ
ると判定する一方、当該第1所定ビットの値が1でない場合に、判定値データが2バイト
データでないと判定する。そして、判定値データが2バイトデータであると判定した場合
には、Sd40のステップにおいてAレジスタに設定されている値を当該Aレジスタに加
算することで、Aレジスタに設定された加算値(A)を2倍に更新する(Sd43)。
そして、Sd42のステップにおいて、当該判定値データが2バイトデータであると判
定した場合には、Sd43のステップにおいて2倍に更新した加算値(A)をHLレジス
タに加算することで、現在位置アドレス(HL)を当該加算値(A)分進めた後(Sd4
4)、後述するSb45のステップへ進む。また、Sd42のステップにおいて、当該判
定値データが2バイトデータでないと判定した場合には、Sd40のステップにおいて設
定された加算値(A)をHLレジスタに加算することで、現在位置アドレス(HL)を当
該加算値(A)分進めた後(Sd44)、Sb45のステップへ進む。一方、Sd41の
ステップにおいて、種別係数Eの値が2より小さくて、Eレジスタに設定されている第2
所定ビットの値が1でなく、検索データに基づいて特定される判定値データが設定差あり
役の判定値データでない、すなわち設定差なし役の判定値データであると判定した場合に
は、Sd42~Sd44のステップの処理を行わずに、Sd45のステップへ進む。
Sd44のステップにおいて、現在位置アドレス(HL)に加算値(A)を加算するこ
とで、加算値(A)にはSd40のステップでスロットマシン1に現在設定されている設
定値に応じた値(設定値-1)が設定されているので、設定値に応じて判定値データの変
動する役である場合には、判定値テーブル基準アドレスに検索データの値が加算されたア
ドレス(例えば、アドレスme、アドレスmg等)に、さらに設定値に応じた値(例えば
、設定値が6であり、かつ判定値データが1バイトデータであるときには、5アドレス分
、設定値が6であり、かつ判定値データが2バイトデータであるときには、10アドレス
分)が加算されたアドレス(例えば、アドレスme+5、アドレスmg+10等)が、現
在位置アドレス(HL)として設定されている状態でSb44のステップに進む。一方、
Sb40のステップにおいて検索データに基づいて特定される判定値データが設定差あり
役の判定値データでないと判定され、Sb43のステップの処理が行われない場合、すな
わち検索データに基づいて特定される判定値データが設定差なし役の判定値データである
場合には、判定値テーブル基準アドレスに検索データの値が加算されたアドレス(例えば
、アドレスma、アドレスmb、アドレスmc、アドレスmd等)が、現在位置アドレス
(HL)として設定されている状態でSd45のステップに進む。
そして、Sd45のステップでは、Eレジスタに設定されているデータの第1所定ビッ
トを特定可能にフラグレジスタに設定することで(例えば、フラグレジスタのZフラグの
値をEレジスタのデータの0ビット目の値に設定する等)、種別係数Eのうち判定値デー
タが1バイトデータであるか2バイトデータであるかを特定可能な一部データを退避させ
る。その後、Sd46のステップに進み、Sd38のステップまたはSd44のステップ
において設定された現在位置アドレス(HL)により特定されるROM41bの記憶領域
に予め記憶されている判定値データを取得し、抽選判定用データの1バイト目(下位バイ
ト)としてEレジスタに設定する(Sd46)。その後、Sd45のステップにて退避さ
せた種別係数Eの一部データに基づいて当該判定値データが1バイトデータであるか否か
を判定する(Sd47)。Sb47のステップでは、Sd29~Sd36のステップによ
り設定された種別係数Eが0または2であり、退避させた種別係数Eの第1所定ビットが
0である場合に、検索データに基づいて特定される判定値データが1バイトデータである
と判定する一方、退避させた種別係数Eの第1所定ビットが1である場合に、検索データ
に基づいて特定される判定値データが1バイトデータでないと判定する。そして、Sd4
7のステップにおいて当該判定値データが1バイトデータでないと判定した場合、すなわ
ち当該判定値データが2バイトデータである場合には、HLレジスタに1加算することで
、現在位置アドレス(HL)を1つ進めた後(Sd48)、当該現在位置アドレス(HL
)により特定されるROM41bの記憶領域に予め記憶されている判定値データを取得し
、抽選判定用データの2バイト目(上位バイト)としてDレジスタに設定して(Sd49
)、Sd50のステップへ進む。一方、Sd47のステップにおいて、Sd29~Sd3
6のステップにより設定された種別係数Eが0または2であり、退避させた種別係数Eの
第1所定ビットが0であり、当該判定値データが1バイトデータであると判定した場合に
は、Sd48及びSd49のステップの処理を行わず、Sd50のステップへ進む。
そして、Sd50のステップでは、IXレジスタの上位バイトにDレジスタの値を加算
するとともにIXレジスタの下位バイトにEレジスタの値を加算することで、内部抽選用
の乱数値に抽選判定用データ値を加算して内部抽選を行う(Sd50)。また、この加算
の際に、IXレジスタの値が所定数(2バイトで表現可能な最大値65535(十進数)
)を超えることで、オーバーフローが発生した場合には、当該オーバーフローが発生した
旨を特定可能となるようにフラグレジスタを設定する。一方、IXレジスタの値が所定数
(2バイトで表現可能な最大値65535(十進数))を超えず、オーバーフローが発生
しない場合には、当該オーバーフローが発生していない旨を特定可能となるようにフラグ
レジスタを設定する。
そして、Sd50のステップにて内部抽選用の乱数値に抽選判定用データ値を加算した
後は、Sd28のステップにおいてRAM41cの所定領域に退避させていた現在位置ア
ドレス(HL)をHLレジスタに復帰させる(Sd51)。これにより、HLレジスタに
は、現在位置アドレス(HL)として、検索データテーブルにおける現在の当選番号(B
)の検索データが記憶されているROM41bの記憶領域のアドレスが、再び設定される
こととなる。
図28に示すように、Sd51のステップにおいて退避させていた現在位置アドレス(
HL)を復帰させた後は、Sd50のステップにおいて抽選判定用データが加算された後
の内部抽選用の乱数値に基づいて、現在の当選番号(B)に対応する役番号の抽選対象役
が当選したか否かを判定する(Sd52)。
Sd52のステップでは、フラグレジスタを参照して、Sd50のステップでXIレジ
スタにEレジスタ及びDレジスタの値を加算する際に、オーバーフローが発生した旨が特
定される場合に、Bレジスタに設定されている現在の当選番号(B)の抽選対象役が当選
したと判定し、Sd56のステップに進む。一方、Sd52のステップでは、フラグレジ
スタを参照して、Sd50のステップでオーバーフローが発生していない旨が特定される
場合に、Bレジスタに設定されている現在の当選番号(B)の抽選対象役は当選していな
いと判定し、Sd53のステップに進む。
そして、Sd53のステップでは、Bレジスタの値を1減算することで現在の当選番号
(B)を1減算する(Sd53)。そして、Sd53のステップにて減算された後の当選
番号(B)が0であるか否かを判定する(Sd54)。
Sd54のステップにおいて、Bレジスタに設定されている減算後の当選番号(B)が
0でないと判定した場合には、上述のSd7のステップに戻り、Sd7~Sd54のステ
ップの処理を繰り返し行う。一方、Sd54のステップにおいて、減算後の当選番号(B
)が0である判定した場合には、現在制御されている遊技状態に応じて抽選対象となり得
るすべての当選番号(本実施例では、非BB中は、3~50、BB中は、1、2)につい
て当選か否かの判定が行われたが、いずれの当選番号についても当選したかった、すなわ
ちハズレであると判定して、ハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設
定した後(Sd55)、Sd56のステップに進む。
そして、Sd56のステップでは、Bレジスタに設定されている値を、抽選結果として
RAM41cの所定領域に設定する(Sd56)。これにより、Sd52のステップにて
当選と判定したときの当選番号(B)(1~50のいずれか)またはハズレの場合の0を
抽選結果として設定する。その後、内部抽選処理を終了してメイン処理に戻る。
このように、内部抽選処理では、初期設定処理(Sd1~Sd6)の後に所定の終了条
件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を
行うこと)が成立するまで、一の抽選対象役を当選とするか否かを判定する共通の処理を
ループ処理(Sd7~Sd54)として複数の抽選対象役毎に繰り返し実行する。
また、内部抽選処理では、予め定められた順番(役番号が大きい順)で複数の抽選対象
役毎にループ処理(Sd7~Sd54)を行う。
初期設定処理(Sd1~Sd6)では、遊技状態(通常、BB)に応じて割り当てられ
た遊技状態値(通常(非BB)は0、BBは1)から特定されるアドレスが割り当てられ
た内部抽選テーブルの領域に記憶された初期アドレス指定データ(通常時初期アドレス指
定データ、BB中初期アドレス指定データ)に基づいて、初期の現在位置アドレス(HL
)を設定する(Sd5)。この際、初期の現在位置アドレス(HL)として、初期アドレ
ス指定データに基づいて、遊技状態に応じた検索データテーブルの先頭のデータが特定さ
れるアドレス(アドレスnc、アドレスnd)の1アドレス分前のアドレスを設定する。
尚、本実施例では、初期アドレス指定データとして、当該初期アドレス指定データが記
憶されている領域のアドレスから遊技状態に応じた検索データテーブルの先頭のデータが
特定されるアドレスの1つ前のアドレスまでの差分値が設定されており、当該差分値を現
在位置アドレス(HL)に加算することで、ループ処理における初期の現在位置アドレス
(HL)として、遊技状態に応じた検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアド
レス(アドレスnc、アドレスnd)の1アドレス分前のアドレスを設定する構成である
が、初期アドレス指定データとして、当該初期アドレス指定データが記憶されている領域
のアドレスから遊技状態に応じた検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアドレ
スまでの差分値を設定し、当該差分値を現在位置アドレス(HL)に加算するとともに1
減算することで、ループ処理における初期の現在位置アドレス(HL)として、遊技状態
に応じた検索データテーブルの先頭のデータが特定されるアドレス(アドレスnc、アド
レスnd)の1アドレス分前のアドレスを設定する構成でも良い。
また、初期設定処理(Sd1~Sd6)では、内部抽選用の乱数値をIXレジスタに設
定する(Sd6)。
ループ処理(Sd7~Sd54)では、現在位置アドレス(HL)を1アドレス分進め
るように更新し(Sd8)、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される検索デー
タを用いて対応する役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する(Sd52)。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、抽選対象役が再遊技役であり、当該再遊
技役が現在制御されている遊技状態において抽選対象でない場合には、Bレジスタに設定
されている当選番号を次に抽選対象となる抽選対象役の役番号に更新することで(Sd2
1~Sd23)、抽選対象を現在制御されている遊技状態において次に抽選対象となる抽
選対象役に更新する。
また、スロットマシン1は、内部抽選において、特別状態(BB)への移行を伴う特別
役が当選し、当該特別役が入賞しなかったときに、当該特別役の当選を次ゲーム以降に持
ち越すことが可能であり、ループ処理(Sd7~Sd54)では、抽選対象役が特別役(
BB)のみを含み、一般役を含まない役であり、遊技状態が内部中であるときに内部抽選
の対象とされない非内部中役である場合に(Sd10~Sd15)、特別役の当選が持ち
越されているか否かを判定し(Sd12)、特別役の当選が持ち越されている場合には、
検索データテーブルに予め設定されている非内部中役の跳越フラグデータ(FD)及び跳
越先アドレス指定データに基づいて、抽選対象を非内部中役以外で次に抽選の対象となる
抽選対象役(例えば、役番号33の抽選対象役)に更新する(Sd13~Sd15)。
また、スロットマシン1は、内部抽選に抽選対象役のうち再遊技役が抽選の対象となる
か否かまたは再遊技役が当選とされる確率の少なくとも一方が異なる複数の遊技状態(R
T0~4)に制御することが可能であり、ループ処理(Sd7~Sd54)では、更新し
た現在位置アドレス(HL)から特定される値が変動あり役跳越フラグデータ(FF)で
あるかを判定し(Sd16)、当該変動あり役跳越フラグデータ(FF)である場合には
、今回の抽選対象役から再遊技役となる場合に特有の処理(現在のRT値を判定して、当
該RT値に応じたアドレスへ現在位置アドレス(HL)を更新する処理)(Sd17~S
d26)へ移行し、変動あり役跳越フラグデータ(FF)でない場合には全ての抽選対象
役に共通の処理(当選番号再設定フラグ(FE)であるか否かを判定する等の処理)(S
d21以降の処理)へ移行する。
また、スロットマシン1は、複数の遊技状態(RT0~4)に制御することが可能であ
り、各遊技状態には遊技状態を示す値(0~4)が割り当てられており、ループ処理(S
d7~Sd54)では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される値が変動あり
役跳越フラグデータ(FF)である場合には、今回の抽選対象から再遊技役となる場合に
特有の処理(Sd17~Sd26)として、現在制御されている遊技状態(RT0~4)
を示す値に基づいて、当該遊技状態に対応する跳越先アドレス指定データ(RT0~4)
を特定し(Sd18、Sd19)、特定した跳越先アドレス指定データに基づいて現在位
置アドレス(HL)を更新した後(Sd20)、さらに2つ現在位置アドレス(HL)を
進めることで(Sd22、Sd25)、当該遊技状態において最初に抽選の対象となる再
遊技役に対応する検索データが特定されるアドレス(例えば、アドレスni+2等)に現
在位置アドレス(HL)を更新して、更新された現在位置アドレス(HL)の検索データ
を取得する(Sd26)。
ループ処理(Sd7~Sd54)では、変動あり役である場合に、当該変動あり役が抽
選対象か否かを判定し、当該変動あり役が抽選対象でない場合には、内部抽選用乱数値に
当該変動あり役の当選判定用データを加算してオーバーフローしたか否かを判定する処理
、すなわち当該変動あり役を当選とするか否かを判定する処理を行うことなく、Bレジス
タの値から1減算した値が0であるか否かを判定することで、未判定の抽選対象が残って
いるか否かを判定し、未判定の抽選対象が残っている場合には、ループ処理の先頭(Sd
7のステップ)に移行し、未判定の抽選対象が残っていない場合にはループ処理を終了す
る。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、更新したアドレスの領域から検索データ
を取得し、取得した検索データが判定値データテーブルの1バイト領域を示す値であるか
、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるか、に応じて異なる種別係数Eを
設定し、設定した種別係数Eに応じて、1バイトの判定値データを取得してEレジスタに
設定する処理、または2バイトの判定値データを取得してDEレジスタに設定する処理の
いずれかを行う。そして、内部抽選処理では、当該ループ処理の後に、抽選対象を当選と
するか否かを判定する際に用いる判定値データを判定値データテーブルから取得する際に
、設定されている種別係数Eに応じて処理(Sd31~Sd36)を異ならせる。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、更新した現在位置アドレス(HL)の領
域から検索データを取得し、取得した検索データが設定差あり領域を示す値であるか、設
定差なし領域を示す値であるか、に応じて異なる値の種別係数EをEレジスタに設定する
。そして、内部抽選処理では、当該ループ処理の後に、当該種別係数Eに応じて判定値デ
ータを判定値データテーブルから取得する際に、設定されている種別係数Eに応じて処理
(Sd30~Sd36)を異ならせる。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、種別係数Eとして、検索データが設定差
なし役のデータであり判定値データテーブルの1バイト領域を示す値であるときには、0
(2進数表示で「00」)を設定し、検索データが設定差なし役のデータであり判定値デ
ータテーブルの2バイト領域を示す値であるときには、1(2進数表示で「01」)を設
定し、検索データが設定差あり役のデータであり判定値データテーブルの1バイト領域を
示す値であるときには、2(2進数表示で「10」)を設定し、検索データが設定差あり
役のデータであり判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるときには、3(2
進数表示で「11」)を設定する。これにより、種別係数Eでは、1バイト領域であるか
、2バイト領域であるか、に応じた値が1ビット目に設定され、設定差あり領域であるか
、設定差なし領域であるか、に応じた値が2ビット目に設定される。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、種別係数EをEレジスタに設定し、その
後、抽選対象役を当選とするか否かを判定する際に判定値データテーブルから取得した判
定値データをDレジスタ及びEレジスタに設定する。すなわち、種別係数Eを判定値デー
タが設定されるレジスタと共通のEレジスタに設定する。
また、ループ処理(Sd7~Sd54)では、更新した現在位置アドレス(HL)から
特定される検索データに基づいて当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選とする
旨が判定される判定値を示す判定値データを取得し、取得した判定値データと、初期設定
処理において取得した乱数値と、を加算し、加算結果が乱数値の範囲を超える場合には、
当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選として決定し、加算結果が乱数値の範囲
を超えない場合には、当選番号(B)を更新し、更新した当選番号(B)が終了値(0)
か否かを判定し、更新した当選番号(B)が終了値でない場合にはループ処理の先頭に移
行し、更新した当選番号(B)が終了値である場合にはいずれの抽選対象役も当選としな
い旨(ハズレ)を決定する。
また、内部抽選処理において決定する当選番号は、入賞の発生が許容される抽選対象役
の役番号と、いずれの抽選対象役の入賞の発生も許容されないハズレに対応する番号(0
)と、を含む。
また、内部抽選処理において抽選対象となる抽選対象役は、設定値に応じて当選される
割合の異なる設定差あり役と、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役と、
を含む。
また、内部抽選処理では、当選番号を決定する段階において、当選番号が設定差あり役
の役番号である場合に、設定差のある抽選対象役の当選またはハズレである旨を示すハズ
レ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、内部抽選処理では、当選番号を決定する段階において、当選番号がいずれの抽選
対象役も当選していないハズレである場合に、設定差のある抽選対象役の当選またはハズ
レである旨を示すハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、内部抽選処理では、抽選対象役が設定値に応じて当選される割合の異なる設定差
あり役であるか、設定値に関わらず当選される割合が同じ設定差なし役であるか、に応じ
て種別係数Eを設定する処理を行う。そして、該種別係数Eを設定する際に、設定差あり
役であると判定して種別係数E(2、3)を設定した場合には、設定値に応じた判定値デ
ータを選択するために現在位置アドレスを進める処理を行う一方で、設定差なし役である
場合には、当該処理を行わないように処理することで、設定差あり役であると判定した場
合と、設定差なし役であると判定した場合と、で異なる処理を行うようになっている。
また、内部抽選処理では、種別係数Eを設定する処理を行う際に、設定差なし役である
か否かを判定して、設定差なし役でないと判定した場合に、その後、設定差あり役である
か否かを判定する構成であり、設定差なし役であるか否かを判定して設定差なし役でない
と判定したときに、ハズレ及び設定差ありフラグをRAM41cの所定領域に設定するよ
うになっている。
また、内部抽選処理では、予め定められたすべての抽選対象役について当選しているか
否かを順次判定する処理を行い、すべての抽選対象役について処理が終了して、いずれの
抽選対象役も当選していないと判定される場合にハズレと決定して、当選番号として所定
値(本実施例では、0)を設定する。そして、当該すべての抽選対象役について当選して
いるか否かを判定する処理が終了して、すべての抽選対象役について当選していないと判
定したときに、ハズレ及び設定差ありフラグを設定するようになっている。
また、内部抽選処理では、特別役(BB)が当選したときに、BBの持越し中である旨
を特定可能な内部中フラグ及び当該遊技にてBBが当選した旨を特定可能なBB初当たり
フラグをRAM41cの所定領域に設定する。そして、当該遊技の終了時にBB初当たり
フラグをクリアし、当選しているBBが入賞したときに内部中フラグをクリアするように
なっている。
尚、本実施例では、内部抽選処理の開始時に、RAM41cの所定領域に設定されてい
る抽選種別を初期化する構成であるが、抽選種別を抽選種別設定処理が開始されるときま
でに初期化する構成でも良く、例えば、当該遊技の開始時において行われる遊技開始待ち
処理、前回の遊技の終了時に行われる遊技終了時設定処理等において抽選種別を初期化す
る構成でも良い。
また、内部抽選処理では、Sd52のステップにおいて抽選中の抽選対象役が当選した
と判定されるとき、またはBレジスタの値が0となるときまで、Sd7~Sd54の各処
理を繰り返し行ってループ処理する。また、Bレジスタには、一のループ処理において抽
選を行っている抽選対象役の役番号を示す当選番号(B)が設定され、現在位置アドレス
(HL)に基づいて取得したデータが当選番号再設定フラグデータ(FE)であると特定
されるときに、当選番号データに基づいてBレジスタの当選番号(B)を検索データテー
ブルに設定されている所定値に更新する。これにより、一のループ処理の途中で、Bレジ
スタの当選番号(B)を所定値に再設定して、再設定前の当選番号(B)から再設定後の
当選番号(B)までの間の当選番号に対応する役番号の抽選対象役であり、遊技状態(R
T0~4、BB、非BB)に応じて抽選対象とされていない役についての抽選を省略する
ようになっている。
また、内部抽選処理では、Sd52のステップにおいて当選したと判定されるときには
、そのときにBレジスタに設定されている当選番号(B)を抽選結果に設定する。当選番
号(B)と抽選対象役の役番号は一致するようになっており、例えば、Bレジスタに48
が設定されているときに、Sd52のステップにおいて当選したと判定される場合には、
役番号48の抽選対象役すなわち中段チェリー1が内部抽選にて当選したと設定するよう
になっている。
また、内部抽選において当選役の判定に用いられる判定値データ(以下、判定値数と呼
ぶ場合がある)が記憶されている判定値データテーブルでは、判定値データは、抽選対象
役毎に定められており、各抽選対象役に予め割り当てられた役番号の数字が大きい順にR
OM41bの所定領域に格納されている。
[作用効果6]
従来の遊技機であるスロットマシン1では、入賞の発生を許容するか否か等、遊技に関
連して抽選を行う構成のものが大半である。このような構成の遊技機では、遊技に関連す
る抽選は、少なくとも遊技単位毎に必ず行われるものであり、好適な処理が要請される。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、複数の抽選対象役からい
ずれかの抽選対象役(ハズレを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽選処理を行
うことが可能であり、当該内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了条件(いず
れかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選を行うこと
)が成立するまで、一の抽選対象役を当選とするか否かを判定する共通の処理をループ処
理として複数の抽選対象役毎に繰り返し実行する構成である。
この構成によれば、複数の抽選対象役からいずれか抽選対象役を当選として決定する場
合に、一の抽選対象役を決定するか否かを判定する共通の処理をループ処理として、所定
の終了条件が成立するまで繰り返し実行すれば良いので、プログラム容量を削減すること
ができる。
尚、本実施例では、遊技機としてスロットマシン1を適用する構成であるが、遊技機と
して遊技領域に遊技球を発射させて遊技を行うとともに、例えば、遊技球の入賞等により
大当たりか否かの判定を行う構成等、複数の決定対象からいずれかの決定対象を決定する
構成を有するパチンコ遊技機を適用しても良い。
また、本実施例では、ループ処理の終了条件として、内部抽選にて抽選の対象となる全
ての抽選対象役についてのループ処理が終了すること、またはループ処理において所定役
番号の抽選対象役を当選とする旨が判定されることを適用しているが、いずれか一方のみ
を終了条件として適用する構成でも良い。
本実施例のスロットマシン1は、少なくとも抽選対象役の一部が異なる複数の遊技状態
(通常、BB)に制御することが可能であり、各遊技状態(通常、BB)に対応して遊技
状態の種類を特定可能な遊技状態値(通常状態は0、BBは1)が割り当てられ、内部抽
選テーブルにおいて遊技状態値から特定されるアドレスが割り当てられた領域に、当該遊
技状態値に対応する遊技状態に応じて数値(通常時初期アドレス指定データ、BB中初期
アドレス指定データ)が記憶されており、内部抽選処理において、初期設定処理の後に所
定の終了条件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役につ
いて抽選を行うこと)が成立するまでループ処理を複数の抽選対象役毎に繰り返し実行す
る構成であり、初期設定処理では、遊技状態値から特定されるアドレスが割り当てられた
領域に格納された数値(通常時初期アドレス指定データ、BB中初期アドレス指定データ
)に基づいて初期の現在位置アドレス(HL)を設定し、ループ処理では、現在位置アド
レス(HL)を1アドレス分進めるように更新し、更新したアドレスから特定される検索
データを用いて対応する所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する構成であ
る。
この構成によれば、初期設定処理において、遊技状態値から特定されるアドレスが割り
当てられた領域に記憶された数値(通常時初期アドレス指定データ、BB中初期アドレス
指定データ)に基づいて、初期の現在位置アドレス(HL)を設定することで、抽選対象
が異なる複数の遊技状態に制御することができる。
尚、本実施例では、内部抽選処理のループ処理において、現在位置アドレス(HL)を
1アドレス分更新し、更新したアドレスから特定される検索データを用いて対応する所定
役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する構成であるが、内部抽選処理のループ
処理において、当選とするか否かを判定する抽選対象役の所定役番号の値や、ループ処理
の残りの繰り返し回数の値等を一定値分更新して、更新した値から特定される検索データ
を用いて対応する所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する構成でも良い。
また、本実施例では、ループ処理において現在位置アドレス(HL)を1アドレス分更
新する構成であるが、複数アドレス分更新する構成でも良い。
また、本実施例では、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位置アドレス
(HL)に基づいて検索データを特定し、当該検索データを用いて特定される判定値デー
タに基づいて該当する抽選対象役が当選したか否かを判定する構成であるが、内部抽選処
理は、更新した現在位置アドレス(HL)から検索データを特定する構成に限らず、少な
くとも所定の抽選対象役が当選したか否かの判定に用いられるデータを更新した現在位置
アドレス(HL)から特定する構成であれば良く、例えば、判定に用いられるデータとし
て判定値データや当選番号等を適用する構成でも良い。判定に用いられるデータとして判
定値データを適用する構成として、例えば、更新した現在位置アドレス(HL)から判定
に用いられる判定値データを直接特定し、当該判定値データに基づいて該当する抽選対象
役が当選したか否かを判定する構成等としても良いし、判定に用いられるデータとして当
選番号を適用する構成として、例えば、更新した現在位置アドレス(HL)から抽選を行
う抽選対象役の当選番号を特定し、当該当選番号が現在制御している遊技状態において抽
選の対象か否かを判定し、現在の遊技状態において抽選の対象でない場合に、当該当選番
号に対応する抽選対象役は当選していないと判定する構成等としても良い。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理の初期設定処理において、遊技状態値か
ら特定されるアドレスが割り当てられた領域に格納された数値(通常時初期アドレス指定
データ、BB中初期アドレス指定データ)に基づいて初期の現在位置アドレス(HL)を
設定する構成であり、初期の現在位置アドレス(HL)として、遊技状態に応じた検索デ
ータテーブルの先頭のデータが特定されるアドレス(アドレスnc、アドレスnd)の1
アドレス分前のアドレスを設定する構成である。
この構成によれば、初期設定処理において、最初の抽選対象役に対応する検索データテ
ーブルの先頭のデータが特定されるアドレスの1アドレス分前のアドレスが初期の現在位
置アドレス(HL)として設定されるため、初期設定処理の後、最初に行われるループ処
理においても、2回目以降に行われるループ処理においても、現在位置アドレス(HL)
を1アドレス分更新したアドレス値から当該ループ処理において判定に用いられる検索デ
ータ等を特定することが可能となり、初期設定処理の後、最初に行われるループ処理と、
2回目以降に行われるループ処理と、で処理内容を変更せずに済む。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理では、予め定められた順番(役番号が大
きい順)で複数の抽選対象役毎にループ処理を行い、当該ループ処理では、抽選対象役が
再遊技役であり、当該再遊技役が現在制御されている遊技状態において抽選対象でない場
合には、Bレジスタに設定されている当選番号を次に抽選対象となる抽選対象役の役番号
に更新することで、抽選対象を現在制御されている遊技状態において次に抽選対象となる
抽選対象役に更新する構成である。
この構成によれば、ループ処理では、所定の抽選対象役が抽選の対象とならない場合に
、次に抽選の対象となる所定の抽選対象役に更新されるので、複数の抽選対象役が抽選の
対象とならない場合に、次に抽選の対象となる抽選対象役についてのループ処理まで進め
られるので、無駄な処理をなくすことができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選において、特別状態(BB)への移行を伴う
特別役が当選し、当該特別役が入賞しなかったときに、当該特別役の当選を次ゲーム以降
に持ち越すことが可能であり、内部抽選処理のループ処理では、抽選対象役が特別役(B
B)のみを含み、一般役を含まない役であり、遊技状態が内部中であるときに内部抽選の
対象とされない非内部中役である場合に、特別役の当選が持ち越されているか否かを判定
し、特別役の当選が持ち越されている場合には、検索データテーブルに予め設定されてい
る非内部中役の跳越フラグデータ(FD)及び跳越先アドレス指定データに基づいて、抽
選対象を非内部中役以外で次に抽選の対象となる抽選対象役(例えば、役番号35の抽選
対象役)に更新する構成である。
この構成によれば、ループ処理では、抽選対象が非内部中役である場合に、特別役の当
選が持ち越されているか否かを判定し、特別役の当選が持ち越されているか場合には、抽
選対象が非内部中役以外で次に抽選の対象となる抽選対象役に更新されるので、遊技状態
が内部中であるときに、非内部中役をいずれの抽選対象も当選しない抽選結果に置き換え
る処理を必要とせず、また、複数の非内部中役が抽選の対象とならない場合に、非内部中
役以外で次に抽選の対象となる抽選対象役についてのループ処理まで進められるので、無
駄な処理をなくすことができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選に抽選対象役のうち再遊技役が抽選の対象と
なるか否かまたは再遊技役が当選とされる確率の少なくとも一方が異なる複数の遊技状態
(RT0~4)に制御することが可能であり、内部抽選処理におけるループ処理では、抽
選対象が再遊技役であり、当該再遊技役が抽選の対象でない場合には、抽選対象を現在の
遊技状態(RT0~4)において次に抽選の対象となる抽選対象役に更新する構成である
この構成によれば、内部抽選での抽選対象役のうち再遊技役が抽選の対象となるか否か
または再遊技役が当選とされる確率の少なくとも一方が異なる複数の遊技状態(RT0~
4)に制御されるとともに、ループ処理では、抽選対象が再遊技役であり、当該再遊技役
が抽選の対象でない場合には、抽選対象役が現在の遊技状態において次に抽選の対象とな
る抽選対象役に更新されるので、複数の再遊技役が抽選の対象とならない場合に、次に抽
選の対象となる抽選対象役についてのループ処理まで進められるので、無駄な処理をなく
すことができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選に抽選対象役のうち再遊技役が抽選の対象と
なるか否かまたは再遊技役が当選とされる確率の少なくとも一方が異なる複数の遊技状態
(RT0~4)に制御することが可能であり、内部抽選処理におけるループ処理では、現
在位置アドレス(HL)を1アドレス分更新し、更新した現在位置アドレス(HL)から
特定される検索データを用いて対応する所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判
定する構成であり、当該ループ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定さ
れる値が変動あり役跳越フラグデータ(FF)であるかを判定し、当該変動あり役跳越フ
ラグデータ(FF)である場合には今回の抽選対象役から再遊技役となる場合に特有の処
理(現在のRT値を判定して、当該RT値に応じたアドレスへ現在位置アドレス(HL)
を更新する処理)へ移行し、変動あり役跳越フラグデータ(FF)でない場合には全ての
抽選対象役に共通の処理(現在位置アドレス(HL)に基づいて取得された検索データに
基づいて特定される判定値データを取得する処理)へ移行する構成である。
この構成によれば、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される値を参照するこ
とで、抽選対象に対応する検索データを特定することに加え、今回の抽選対象から再遊技
役となることを特定し、処理の移行先を変更させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、複数の遊技状態(RT0~4)に制御することが可能
であり、各遊技状態には遊技状態を示す値(0~4)が割り当てられている構成であり、
内部抽選処理のループ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定される値が
変動あり役跳越フラグデータ(FF)である場合には、今回の抽選対象から再遊技役とな
る場合に特有の処理として、現在制御されている遊技状態(RT0~4)を示す値に基づ
いて、当該遊技状態に対応する跳越先アドレス指定データ(RT0~4)を特定し、特定
した跳越先アドレス指定データに基づいて現在位置アドレス(HL)を更新した後、さら
に2つ現在位置アドレス(HL)を進めることで、当該遊技状態において最初に抽選の対
象となる再遊技役に対応する検索データが特定されるアドレス(例えば、アドレスni+
2等)に現在位置アドレス(HL)を更新するように処理する構成である。
この構成によれば、現在位置アドレス(HL)から特定される値が変動あり役跳越フラ
グデータ(FF)であり、今回の抽選対象役から抽選の対象が再遊技役となる場合に、現
在の遊技状態において最初に抽選の対象となる再遊技役に対応する検索データが特定され
るアドレスに現在位置アドレス(HL)を更新させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定す
る際に用いられる判定値データを格納する判定値データテーブルを備え、判定値データテ
ーブルは、1バイト以内の判定値データ(1バイトデータ)が格納される1バイトの1バ
イト領域と、1バイトを超える判定値データ(2バイトデータ)が格納される2バイトの
2バイト領域と、を含み、ループ処理において更新されるアドレスに割り当てられた領域
には、判定値データテーブルの先頭アドレス(基準アドレスm)から当該ループ処理にお
いて抽選対象となる各抽選対象役の判定値データが格納された領域のアドレスまでの差分
値を特定可能な検索データが格納されており、ループ処理では、更新したアドレスの領域
から検索データを取得し、取得した検索データが判定値データテーブルの1バイト領域を
示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値であるか、に応じて異な
る種別係数Eを設定し、設定した種別係数Eに応じて、1バイトの判定値データを取得し
てEレジスタに設定する処理、または2バイトの判定値データを取得してDEレジスタに
設定する処理のいずれかを行うように制御することで、抽選対象を当選とするか否かを判
定する際に用いる判定値データを判定値データテーブルから取得する際の処理を異ならせ
る構成である。
この構成によれば、判定値データテーブルの先頭アドレスから該当する抽選対象役の判
定値データが格納された領域のアドレスまでの差分値を示す検索データに応じて、判定値
データテーブルにおける1バイト領域に格納された判定値データを用いるか、2バイト領
域に格納された判定値データを用いるか、を特定し、異なる処理を行わせることができる
とともに、取得した検索データから種別係数Eを設定しておくことで、その後の処理にお
いて、1バイト領域に格納された判定値データを用いるか、2バイト領域に格納された判
定値データを用いるか、を特定する場合でも、種別係数Eを参照するのみでその都度検索
データを取得して判断する必要がない。
本実施例のスロットマシン1は、複数の設定値1~6のうちからいずれかの設定値を設
定可能であり、所定役番号の抽選対象役を当選とするか否かを判定する際に用いられる判
定値データを格納する判定値データテーブルを備え、当該判定値データテーブルは、設定
値に応じて判定値データが異なる設定差あり役の判定値データが記憶されている設定差あ
り領域と、設定値に関わらず判定値データが共通である設定差なし役の判定値データが記
憶されている設定差なし領域と、を含む構成であり、判定値データを用いて複数の抽選対
象役からいずれかの抽選対象役(ハズレを含む)を当選として決定する処理を行う内部抽
選処理を行うことが可能であり、当該内部抽選処理では、初期設定処理の後に所定の終了
条件(いずれかの抽選対象役が当選したと判定するか、すべての抽選対象役について抽選
を行うこと)が成立するまでループ処理を繰り返し実行する構成であり、ループ処理では
、更新した現在位置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、取得した検索デー
タが設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて異な
る値の種別係数EをEレジスタに設定し、当該種別係数Eに応じて判定値データを判定値
データテーブルから取得する際の処理を異ならせる構成である。
この構成によれば、判定値データテーブルの先頭アドレスから抽選対象となる所定役番
号の抽選対象役の判定値データが記憶された領域のアドレスまでの差分値を示す検索デー
タに応じて設定差あり領域に記憶された判定値データを用いるか、設定差なし領域に記憶
された判定値データを用いるか、を特定し、異なる処理を行わせることができるとともに
、取得した検索データに基づいて種別係数Eを設定しておくことで、その後の処理におい
て、1バイトの判定値データを用いるか、2バイトの判定値データを用いるか、を特定す
るだけでなく、設定差あり領域に記憶された判定値データを用いるか、設定差なし領域に
記憶された判定値データを用いるか、を特定する場合でも、一の種別係数を参照するのみ
でその都度検索データを取得して判断する必要がなく、処理を簡素化できる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位
置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、当該検索データが判定値データテー
ブルの1バイト領域を示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値で
あるか、設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて
異なる値の種別係数EをEレジスタに設定する構成であり、種別係数Eは、1バイト領域
であるか、2バイト領域であるか、に応じた値が1ビット目に設定され、設定差あり領域
であるか、設定差なし領域であるか、に応じた値が2ビット目に設定される構成である。
この構成によれば、種別係数Eのうち1ビット目の値を参照することで、1バイト領域
に格納された判定値データを用いるか、2バイト領域に格納された判定値データを用いる
か、を特定することができ、2ビット目の値を参照することで、設定差あり領域に格納さ
れた判定用データを用いるか、設定差なし領域に格納された判定用データを用いるか、を
特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理のループ処理において、更新した現在位
置アドレス(HL)の領域から検索データを取得し、当該検索データが判定値データテー
ブルの1バイト領域を示す値であるか、判定値データテーブルの2バイト領域を示す値で
あるか、設定差あり領域を示す値であるか、設定差なし領域を示す値であるか、に応じて
異なる値の種別係数EをEレジスタに設定する構成であり、種別係数Eを、抽選対象役を
当選とするか否かを判定する際に判定値データテーブルから取得した判定値データが設定
されるレジスタと共通のEレジスタに設定する構成である。
この構成によれば、種別係数Eによって判定値データを取得した後は種別係数Eを保持
する必要がなく、種別係数Eが設定されるレジスタを判定値データが設定されるEレジス
タと共用することで、別個にレジスタを設けずに済む。
本実施例のスロットマシン1は、内部抽選処理において、初期設定処理では、ループ処
理における最初の抽選対象役の役番号を示す当選番号(B)を設定するとともに、乱数値
を取得する構成であり、ループ処理では、更新した現在位置アドレス(HL)から特定さ
れる検索データに基づいて当選番号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選とする旨が判
定される判定値を示す判定値データを取得し、取得した判定値データと、初期設定処理に
おいて取得した乱数値と、を加算し、加算結果が乱数値の範囲を超える場合には、当選番
号(B)が示す役番号の抽選対象役を当選として決定し、加算結果が乱数値の範囲を超え
ない場合には、当選番号(B)を更新し、更新した当選番号(B)が終了値(0)か否か
を判定し、更新した当選番号(B)が終了値でない場合にはループ処理の先頭に移行し、
更新した当選番号(B)が終了値である場合にはいずれの抽選対象役も当選としない旨(
ハズレ)を決定する構成である。
この構成によれば、抽選対象の役番号を示す当選番号(B)を設定することで、当選番
号(B)から現在のループ処理において抽選対象となる抽選対象役の役番号を特定できる
だけでなく、当選番号(B)を更新することでループ処理の終了条件を判定することもで
きる。
以上、本発明の実施例2を説明してきたが、本発明はこの実施例2に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる
ことは言うまでもない。また、実施例1と同一もしくは類似する構成については、実施例
1で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1について例示した変
形例についても実施例2に適用可能である。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 遊技を行う遊技機において、
    複数の決定対象からいずれかの決定対象を決定結果として決定する処理を行う決定処理手段と、
    決定対象を決定結果とするか否かを判定する際に用いられる判定用データを格納する判定用データ格納領域と、
    を備え、
    前記決定処理手段は、初期設定処理の後に所定数値を一定値分更新し、更新した所定数値から特定されるデータを用いて対応する決定対象を決定するか否かを判定可能な決定判定処理を、いずれかの決定対象を決定すると判定されるか、複数種類の決定対象全てについての処理が終了するまで繰り返し実行し、
    前記初期設定処理では、最初の決定対象に対応するデータが特定される所定数値の一定値分前の所定数値を初期の所定数値として設定し、
    前記判定用データ格納領域は、1バイト以内の判定用データが格納される1バイトの1バイト領域と、1バイトを超える判定用データが格納される2バイトの2バイト領域と、を含み、
    前記決定判定処理において更新される所定数値から特定されるデータは、前記判定用データ格納領域の先頭アドレスから当該決定判定処理において決定の対象となる決定対象の判定用データが格納された領域のアドレスまでの差分値であり、
    前記決定判定処理では、更新した所定数値から特定される差分値を取得し、取得した差分値が前記1バイト領域を示す値であるか、前記2バイト領域を示す値であるか、に応じて前記差分値と異なるデータである複数種類の種別データのうち1の種別データを設定し、種別データに応じて決定対象を決定するか否かを判定する際に用いる判定用データを判定用データ格納領域から取得する際の処理を異ならせる、遊技機。
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