JP7074171B2 - 画像処理装置、画像投影装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像投影装置、および画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像投影装置、および画像処理方法に関する。
従来、画像をスクリーンに投影する画像投影装置が知られている。このような画像投影装置の中には、1枚の画像から生成された2枚の画像をずらして表示する、いわゆる画素ずらし表示を行うことによって、画像の表示解像度を高めることができるようになっているものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、従来、画像を画素ずらし表示する際に、画素ずらし表示特有の画質劣化(例えば、画像がボケる等)が生じることがあった。このようなことから、従来、画素ずらし表示を行う際の表示画質を高めることが困難であるという課題が残されていた。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、画素ずらし表示を行う際の表示画質を高めることができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、入力画像から、入力画像よりも解像度の低い低解像度画像を生成する低解像度化部と、低解像度画像における、特定パターンに対応する部分を検知する検知部と、低解像度画像における、特定パターンに対応する部分に対して、特定の補正処理を行う補正部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画素ずらし表示を行う際の表示画質を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る低解像度化部による低解像度化処理の具体例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る検知部による特定パターン検知処理の具体例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第1検知部による補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第1例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第2検知部による補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第1例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る補正部による補正処理の具体例(第1例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第1検知部による補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第2例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第2検知部による補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第2例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る補正部による補正処理の具体例(第2例)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る補正部による補正処理の変形例に用いられるフィルタの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像制御部が用いる平滑化フィルタおよび先鋭化フィルタの具体例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
(プロジェクタ100の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ100の構成を示す図である。プロジェクタ100は、本発明の「画像投影装置」の一例である。プロジェクタ100は、外部(例えば、PC(Personal Computer))から入力された画像データに基づいて表示対象画像を生成し、この表示対象画像をスクリーン150(本発明の「投影面」の一例)に投影することができる。
図1に示すように、プロジェクタ100は、電源101、メインスイッチ102、操作部103、外部I/F(Interface)104、ファン105、システムコントロール部110、および光学エンジン120を備えて構成されている。
電源101は、プロジェクタ100の各部(例えば、システムコントロール部110、ファン105、光学エンジン120等)に対して、電力を供給する。メインスイッチ102は、ユーザの操作により、プロジェクタ100の電源をONとOFFとの間で切り替える。
操作部103は、ユーザによる各種操作を受け付ける。例えば、操作部103は、プロジェクタ100の上面に設けられており、入力ボタン、ディスプレイ等を備えて構成されている。外部I/F104は、外部機器(例えば、PC、デジタルカメラ等)が接続され、外部機器からの画像データの入力を制御する。ファン105は、光学エンジン120の光源121を冷却する。
システムコントロール部110は、画像制御部111および駆動制御部112を有する。画像制御部111は、本発明の「画像処理装置」の一例である。画像制御部111は、外部I/F104から入力される画像データに基づいて、光学エンジン120によってスクリーン150に投影される画像を生成する。駆動制御部112は、光学エンジン120の画像生成ユニット123に設けられている可動ユニット126を制御することにより、可動ユニット126に設けられているDMD127の位置を制御する。
光学エンジン120は、本発明の「投影手段」の一例である。光学エンジン120は、システムコントロール部110によって制御されることにより、画像制御部111によって生成された画像をスクリーン150に投影する。光学エンジン120は、光源121、照明光学系ユニット122、画像生成ユニット123、投影光学系ユニット124を有する。
光源121は、光を出射する。光源121には、例えば水銀高圧ランプ、キセノンランプ、LED(Light Emitting Diode)等が用いられる。
照明光学系ユニット122は、光源121から出射された光を、DMD127に導く。照明光学系ユニット122は、例えばカラーホイール、ライトトンネル、リレーレンズ等を有して構成されている。
画像生成ユニット123は、固定ユニット125および可動ユニット126を有する。可動ユニット126は、DMD127を有する。可動ユニット126は、システムコントロール部110の駆動制御部112によって制御されることにより、固定ユニット125に対する位置が制御される。DMD127は、システムコントロール部110の画像制御部111によって制御されることにより、照明光学系ユニット122を介して導かれた光を変調して、投影画像を生成する。
投影光学系ユニット124は、DMD127によって生成された投影画像を拡大して、スクリーン150に投影する。投影光学系ユニット124は、例えば複数の投射レンズ、ミラー等を有して構成されている。
このように構成されたプロジェクタ100は、画像の画素ずらし表示を行う際に、画像制御部111の制御により、画像に対する適切な補正処理を行うことで、画像の表示画質を高めることができるようになっている。この点につき、以下に具体的に説明する。
(画像制御部111の機能構成)
図2は、本発明の第1実施形態に係る画像制御部111の機能構成を示すブロック図である。図2の例において、画像制御部111は、画像取得部201、低解像度化部202、画像出力部203、検知部211、および補正部212を備えている。
画像取得部201は、外部からの入力画像を取得する。例えば、画像取得部201は、画素数が3840×2160である、UHD(Ultra High Definition)画質の入力画像を取得する。
低解像度化部202は、画像取得部201によって取得された入力画像から、画素ずらし表示のための、入力画像よりも解像度の低い低解像度画像を生成する。具体的には、低解像度化部202は、画像取得部201によって取得された1枚の入力画像から、2枚の低解像度画像を生成する。例えば、低解像度化部202は、UHD画質の入力画像から、画素数が1920×1080である、FHD(Full High Definition)画質の低解像度画像を生成する。なお、低解像度化部202による低解像度化処理の具体例については、図4を用いて後述する。
検知部211は、画像取得部201によって取得された入力画像から、特定パターンを検知する。そして、検知部211は、低解像度化部202によって生成された低解像度画像における、特定パターンに対応する部分を特定する。本実施形態における「特定パターン」とは、2枚の低解像度画像を画素ずらし表示した際に、比較的強い画像ボケ(本発明の「画質劣化」に相当)が発生し得る部分のことである。この「特定パターン」は、画素単体から成り得るものであり、複数画素からも成り得るものである。本実施形態では、検知部211は、斜め線および孤立点を、「特定パターン」として検知する。なお、検知部211による特定パターン検知処理の具体例については、図5を用いて後述する。
検知部211は、第1検知部211Aおよび第2検知部211Bを有している。第1検知部211Aは、低解像度画像において、濃度が25%となる画素(すなわち、対応する入力画像の2×2画素の濃度の平均値が25%となる画素)を、補正処理の候補の画素として検知する。第2検知部211Bは、第1検知部211Aによって検知された補正処理の候補の画素のうち、特定パターンに合致しない画素(すなわち、斜め線または孤立点を構成するものではない画素)を、補正処理の対象外の画素として検知する。なお、第1検知部211Aによる補正処理の候補の画素の検知処理の具体例については、図6を用いて後述する。また、第2検知部211Bによる補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例については、図7を用いて後述する。
補正部212は、低解像度化部202によって生成された低解像度画像における、検知部211によって検知された特定パターンに対応する部分に対して、画像ボケを軽減するための特定の補正処理を行う。特定パターンに対応する部分とは、すなわち、第1検知部211Aによって検知された補正処理の候補の画素であって、第2検知部211Bによって補正処理の対象外の画素として検知されなかった画素である。本実施形態では、補正部212は、「特定の補正処理」として、強調処理を行うようにしている。なお、補正部212による補正処理の具体例については、図8を用いて後述する。
画像出力部203は、低解像度化部202によって生成された低解像度画像(補正部212による補正処理後の低解像度画像)を、画像生成ユニット123(図1参照)へ出力する。これにより、画像出力部は、低解像度画像のスクリーン150への画素ずらし表示を、光学エンジン120に行わせる。光学エンジン120は、2枚の低解像度画像を、通常のフレームレート(例えば、60fps)よりも高速なフレームレート(例えば、120fps)で交互に切り替えて表示することにより、2枚の低解像度画像を画素ずらし表示する。この画素ずらし表示は、駆動制御部112の制御により、DMD127が、2枚の低解像度画像の切り替わりタイミングと同期してシフトすることによって実現される。
なお、画像制御部111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の構成部を備えて構成されている。そして、上記した画像制御部111の各機能は、例えば、ROM等に記録されたプログラムをCPUが実行することにより実現される。このプログラムは、予め画像制御部111に導入された状態で画像制御部111とともに提供されてもよく、画像制御部111とは別に外部から提供されて画像制御部111に導入されるようにしてもよい。後者の場合、このプログラムは、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD-ROM等)によって提供されてもよく、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバからダウンロードすることによって提供されるようにしてもよい。なお、画像制御部111の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、画像制御部111は、物理的に複数の回路によって構成されてもよい。
(画像制御部111の処理手順)
図3は、本発明の第1実施形態に係る画像制御部111の処理手順を示すフローチャートである。
まず、画像取得部201が、入力画像を取得する(ステップS301:画像取得工程)。次に、低解像度化部202が、ステップS301で取得された入力画像から、低解像度画像を生成する(ステップS302:低解像度化工程)。そして、第1検知部211Aが、ステップS301で取得された入力画像に基づいて、ステップS302で生成された低解像度画像における、補正処理の候補の画素を検知する(ステップS303:第1検知工程)。
続いて、第2検知部211Bが、ステップS303で検知された補正処理の候補の画素のうち、補正処理の対象外の画素を検知する(ステップS304:第2検知工程)。そして、補正部212が、ステップS302で生成された低解像度画像における、ステップS303で検知された補正処理の候補の画素(補正処理の対象外の画素を除く)に対して、画像ボケを軽減するための特定の補正処理を行う(ステップS305:補正工程)。
その後、画像出力部203が、ステップS302で生成された低解像度画像(補正処理がなされた後の低解像度画像)を、画像生成ユニット123へ出力する(ステップS306:出力工程)。これにより、画像出力部203は、ステップS302で生成された低解像度画像のスクリーン150への画素ずらし表示を、光学エンジン120に行わせる。そして、画像制御部111は、図3に示す一連の処理を終了する。
(低解像度化処理の具体例)
図4は、本発明の第1実施形態に係る低解像度化部202による低解像度化処理の具体例を示す図である。低解像度化部202は、入力画像における2×2画素の画素値の平均値を、低解像度画像における1画素の画素値とする。
例えば、低解像度化部202は、まず、1マスが入力画像400の2×2画素分(低解像度画像の1画素分)に相当する参照枠410を定義する。そして、低解像度化部202は、1枚目の低解像度画像を生成するときには、図4(a)に示すように、参照枠410を入力画像400から上方向に1画素分ずらした状態で、各マス内の2×2画素の画素値の平均値を、低解像度画像における1画素の画素値とする。
また、低解像度化部202は、2枚目の低解像度画像を生成するときには、図4(b)に示すように、参照枠410を入力画像400から左方向に1画素分ずらした状態で、各マス内の2×2画素の画素値の平均値を、低解像度画像における1画素の画素値とする。
本実施形態では、1枚目の低解像度画像に対して、2枚目の低解像度画像を左側にずらして表示する。このため、低解像度化部202は、図4(b)に示すように、参照枠410を左側にずらして、参照枠410内の2×2画素の画素値を参照する。もし、1枚目の低解像度画像に対して、2枚目の低解像度画像を右側にずらして表示する場合、低解像度化部202は、参照枠410を右側にずらして、参照枠410内の2×2画素の画素値を参照すればよい。
なお、図4(a)の例では、低解像度化部202は、参照枠410の最上行については、入力画像400の上側の空白部分を参照することとなる。低解像度化部202は、この空白部分については、入力画像400の最上行の画素と同じ画素値が設定されているものとして、低解像度画像の画素値の算出処理を行う。
また、図4(b)の例では、低解像度化部202は、参照枠410の最左列については、入力画像400の左側の空白部分を参照することとなる。低解像度化部202は、この空白部分については、入力画像400の最左列の画素と同じ画素値が設定されているものとして、低解像度画像の画素値の算出処理を行う。
(特定パターン検知処理の具体例)
図5は、本発明の第1実施形態に係る検知部211による特定パターン検知処理の具体例を示す図である。検知部211は、入力画像において、低解像度化したときに比較的強い画像ボケが発生し得る部分を、特定パターンとして検知する。特に、本実施形態では、検知部211は、斜め線および孤立点を、「特定パターン」として検知する。図5(a)~(c)では、入力画像から、2枚の低解像度画像が生成され、2枚の低解像度画像が画素ずらし表示される様子を示している。この画素ずらし表示では、2枚の低解像度画像の各々の表示時間は、通常時の1/2となる。したがって、ユーザによって視認される各画素の濃度は、通常時の1/2となる。
例えば、図5(a)(第1段)では、縦線(黒100%、1dot幅)を含む入力画像500が例示されている。この入力画像500からは、低解像度化部202により、図5(a)(第2段)に示す、1枚目の低解像度画像501と、2枚目の低解像度画像502とが生成される。そして、図5(a)(第3段)に示すように、低解像度画像501に対して、低解像度画像502が、左下に画素ずらし表示される。この画素ずらし表示では、最も濃度が高い部分(縦線の中心部分)の濃度は50%である。すなわち、この画素ずらし表示では、縦線の中心部分が周囲に対して強調されているため、比較的強い画像ボケが生じない。
一方、図5(b)(第1段)では、斜め線(黒100%、1dot幅)を含む入力画像510が例示されている。この入力画像510からは、低解像度化部202により、図5(b)(第2段)に示す、1枚目の低解像度画像511と、2枚目の低解像度画像512とが生成される。そして、図5(b)(第3段)に示すように、低解像度画像511に対して、低解像度画像512が、左下に画素ずらし表示される。この画素ずらし表示では、最も濃度が高い部分(斜め線の中心部分)の濃度は25%である。すなわち、この画素ずらし表示では、全体的に濃度が低いため、比較的強い画像ボケが生じることとなる。
また、図5(c)(第1段)では、孤立点(黒100%、1dot)を含む入力画像520が例示されている。この入力画像520からは、低解像度化部202により、図5(c)(第2段)に示す、1枚目の低解像度画像521と、2枚目の低解像度画像522とが生成される。そして、図5(c)(第3段)に示すように、低解像度画像521に対して、低解像度画像522が、左下に画素ずらし表示される。この画素ずらし表示では、最も濃度が高い部分(孤立点の中心部分)の濃度は25%である。すなわち、この画素ずらし表示では、全体的に濃度が低いため、比較的強い画像ボケが生じることとなる。
以上のことから、入力画像における斜め線および孤立点が、低解像度画像を画素ずらし表示した際に、比較的強い画像ボケが生じ得る部分であるといえる。そこで、本実施形態では、検知部211により、斜め線および孤立点を特定パターンとして検知する。そして、補正部212により、低解像度画像におけるこの特定パターンに対応する部分に対し、画像ボケを軽減するための補正処理を行うのである。
(補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第1例))
図6は、本発明の第1実施形態に係る第1検知部211Aによる補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第1例)を示す図である。図6(a)~(d)は、いずれも、入力画像における2×2画素(低解像度画像の1画素に変換される2×2画素)のパターンを例示するものである。図6(a)~(d)に示すパターンは、いずれも、黒画素を1つ、白画素を3つ含んでいる。すなわち、図6(a)~(d)に示すパターンは、いずれも、2×2画素の濃度の平均値が25%となる。本実施形態では、第1検知部211Aは、このように黒画素を1つ、白画素を3つ含んでいる2×2画素の濃度の平均値に基づいて生成された、低解像度画像の画素(すなわち、濃度が25%となる画素)を、補正処理の候補の画素として検知する。
(補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第1例))
図7は、本発明の第1実施形態に係る第2検知部211Bによる補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第1例)を示す図である。図7(a),(b)は、いずれも、低解像度画像における5×5画素を例示するものである。図7において、「1」が設定されている画素は、第1検知部211A(図6で説明した処理)によって検知された補正処理の候補の画素である。一方、「0」が設定されている画素は、第1検知部211A(図6で説明した処理)によって補正処理の候補として検知されなかった画素である。なお、空欄の画素は、「1」が設定されている画素、または、「0」が設定されている画素のどちらであってもよいことを表す。
図7(a)の例では、斜め方向に規則的に並んでいる4つの画素にはいずれも「1」が設定されている。この場合、第2検知部211Bは、5×5画素の中心画素を、斜め線のエッジ画素である(すなわち、特定パターンを構成する画素である)と判定する。したがって、第2検知部211Bは、この中心画素を、補正処理の対象外にしないと判定する。
一方、図7(b)の例では、斜め方向に規則的に並んでいる4つの画素のうちの1つには「0」が設定されている。この場合、第2検知部211Bは、5×5画素の中心画素を、斜め線のエッジ画素ではない(すなわち、特定パターンを構成する画素ではない)と判定する。したがって、第2検知部211Bは、この中心画素を、補正処理の対象外にすると判定する。
なお、第2検知部211Bは、補正処理の対象外の画素を判定する代わりに、補正処理の対象の画素を判定することも可能である。すなわち、第2検知部211Bは、補正処理の対象とすべき画素を、「補正処理の対象外にしない」と判定する代わりに、「補正処理の対象にする」と判定してもよい。反対に、第2検知部211Bは、補正処理の対象とすべきではない画素を、「補正処理の対象外にする」と判定する代わりに、「補正処理の対象にしない」と判定してもよい。また、第2検知部211Bは、補正処理の対象とすべき画素を判定することについて、補正処理の対象外と判定することにより、補正処理の対象とする画素を背理的に求めるようにしてもよい。
(補正処理の具体例(第1例))
図8は、本発明の第1実施形態に係る補正部212による補正処理の具体例(第1例)を示す図である。図8(第1段)では、第1の斜め線800Aおよび第2の斜め線800Bを含む入力画像800が例示されている。この入力画像800からは、低解像度化部202により、図8(第2段)に示す、1枚目の低解像度画像801と、2枚目の低解像度画像802とが生成される。そして、図8(第3段)に示すように、低解像度画像801に対して、低解像度画像802が、左下に画素ずらし表示される。
補正部212は、低解像度画像801,802において、特定パターン(斜め線)に対応する、補正処理の候補の画素(補正処理の対象外とされた画素を除く)に対して、強調処理を行う。
例えば、第1の斜め線800A(入力画像800における下方の斜め線)は、図7(a)に示したパターンに相当する。このため、第1の斜め線800Aは、第2検知部211Bにより、特定パターン(斜め線)であると判定される。したがって、低解像度画像801,802において、第1の斜め線800Aに対応する画素は、補正部212により、強調処理がなされる。これにより、低解像度画像801,802において、元々全体的に濃度が低くなっている、第1の斜め線800Aに相当する部分が強調される。このため、低解像度画像801,802において、第1の斜め線800Aに相当する部分と、第2の斜め線800Bとの濃度差が軽減される。したがって、第1の斜め線800Aに相当する部分における画像ボケは軽減されることとなる。
一方、第2の斜め線800B(入力画像800における上方の斜め線)は、図7(b)に示したパターンに相当する。このため、第2の斜め線800Bは、第2検知部211Bにより、特定パターン(斜め線)ではないと判定される。したがって、低解像度画像801,802において、第2の斜め線800Bに対応する画素は、補正部212による強調処理がなされない。これにより、低解像度画像801,802において、元々全体的に濃度が高くなっている、第2の斜め線800Bに相当する部分は強調されない。このため、例えば、低解像度画像801,802を画素ずらし表示した際に、第2の斜め線800Bのエッジに相当する部分(例えば、図8(第3段)に示す部分P1)が、ジャギーとして強調されてしまうことを防止することができる。したがって、第2の斜め線800Bに相当する部分を、滑らかな直線と視認させることができる。
なお、補正部212による特定の補正処理は、単なる強調処理に限らない。すなわち、補正部212による特定の補正処理は、画像ボケを軽減することが可能な処理であれば、如何なる処理であってもよい。例えば、補正部212による特定の補正処理は、通常の強調処理よりも強い強調処理や、スムージング処理等であってもよい。
(補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第2例))
図9は、本発明の第1実施形態に係る第1検知部211Aによる補正処理の候補の画素の検知処理の具体例(第2例)を示す図である。図9(a)~(d)は、いずれも、入力画像における4×4画素のパターンを例示するものである。図9(a)~(d)に示すパターンは、いずれも、中心のみに黒画素を有する3×3画素を含んでいる。この黒画素は、孤立点であるといえる。第1検知部211Aは、このような3×3画素のうち、さらに、黒画素を1つ、白画素を3つ含んでいる2×2画素の部分(図中太枠で囲まれた部分)を参照する。そして、第1検知部211Aは、この2×2画素に対応する低解像度画像の画素(すなわち、濃度が25%となる画素)を、補正処理の候補の画素として検知する。
(補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第2例))
図10は、本発明の第1実施形態に係る第2検知部211Bによる補正処理の対象外の画素の検知処理の具体例(第2例)を示す図である。図10は、低解像度画像における5×5画素を例示するものである。図10において、「1」が設定されている画素は、第1検知部211A(図9で説明した処理)によって検知された補正処理の候補の画素である。一方、「0」が設定されている画素は、第1検知部211A(図9で説明した処理)によって補正処理の候補として検知されなかった画素である。なお、網掛けがなされている画素は、「1」が設定されている画素、または、「0」が設定されている画素のどちらであってもよいことを表す。
図10の例では、5×5画素の中心画素のみ「1」が設定されており、その他の全ての画素には「0」が設定されている。この場合、第2検知部211Bは、5×5画素の中心画素を、孤立点である(すなわち、特定パターンを構成する画素である)と判定する。したがって、第2検知部211Bは、この中心画素を、補正処理の対象外にしないと判定する。
一方、例えば、図10の例において、5×5画素の中心画素以外の少なくともいずれか1つの画素に「1」が設定されていると仮定する。この場合、第2検知部211Bは、5×5画素の中心画素を、孤立点ではない(すなわち、特定パターンを構成する画素ではない)と判定する。したがって、第2検知部211Bは、この中心画素を、補正処理の対象外にすると判定する。
(補正処理の具体例(第2例))
図11は、本発明の第1実施形態に係る補正部212による補正処理の具体例(第1例)を示す図である。図11(第1段)では、点線1100Aを含む入力画像1100が例示されている。この入力画像1100からは、低解像度化部202により、図11(第2段)に示す、1枚目の低解像度画像1101と、2枚目の低解像度画像1102とが生成される。そして、図11(第3段)に示すように、低解像度画像1101に対して、低解像度画像1102が、左下に画素ずらし表示される。
補正部212は、低解像度画像1101,1102において、特定パターン(孤立点)に対応する、補正処理の候補の画素(補正処理の対象外とされた画素を除く)に対して、強調処理を行う。
例えば、点線1100Aは、図10に示したパターンに相当するものではない。このため、点線1100Aに含まれる各黒画素は、第2検知部211Bにより、特定パターン(孤立点)ではないと判定される。したがって、低解像度画像1101,1102において、点線1100Aに対応する画素は、補正部212による強調処理がなされない。これにより、低解像度画像1101,1102において、点線1100Aにおける点と点との間の空白に相当する部分が、強調されないようにすることができる。このため、例えば、低解像度画像1101,1102を画素ずらし表示した際に、点線1100Aに相当する部分が、実線として視認されてしまうことを防止することができる。
このように、本実施形態の画像制御部111は、図10のパターンによって補正処理の対象外の画素を検知することにより、黒画素同士の間隔が比較的近い場合には、特定の補正処理の対象外とすることができる。これにより、本実施形態の画像制御部111は、孤立した複数の黒画素が繋がって視認されてしまうことを防止することができる。なお、このような効果は、点線に限らず、縞模様、格子模様、水玉模様等においても、同様に得られる。
(補正処理の変形例)
図12は、本発明の第1実施形態に係る補正部212による補正処理の変形例に用いられるフィルタの一例を示す図である。
上記第1実施形態において、画像制御部111は、入力画像の画質モードが「自然画モード」(本発明の「第1のモード」に相当)であるか「文書画像モード」(本発明の「第2のモード」に相当)であるかを選択するモード選択部をさらに備えるようにしてもよい。この場合、補正部212は、モード選択部によって選択された画質モードに応じて、補正処理を異ならせるようにしてもよい。例えば、「自然画モード」が選択された場合、補正部212は、低解像度画像に対し、実施形態で説明した特定の補正処理(検知部211による検知結果を使用する強調処理)を行わず、その他の補正処理を行うようにしてもよい。一方、「文書画像モード」が選択された場合、補正部212は、低解像度画像に対し、実施形態で説明した特定の補正処理を行うようにしてもよい。
自然画には、2値的な斜め線パターンや孤立点パターンが殆ど存在しない。このため、「自然画モード」が選択された場合、補正部212は、実施形態で説明した特定の補正処理を行わないようにしてもよい。これにより、補正部212により無駄な処理が行われてしまうことを防止することができる。また、自然画において、不自然な強調処理がなされてしまうことを防止することができる。なお、「自然画モード」が選択された場合、補正部212は、代わりに、一般的な強調処理方式であるアンシャープマスクによる強調処理を行うようにしてもよい。この場合、補正部212は、例えば、式{強調処理前の画像+(強調処理前の画像-平滑化画像)×k}に相当する処理を行うことにより、アンシャープマスクによる強調処理後の画像を得ることができる。なお、上記式において、平滑化画像は、例えば図12に例示するフィルタによる演算結果を用いることができる。また、kは、強調量を調整するためのパラメータである。
一方、文書画像には、2値的な斜め線パターンや孤立点パターンが多く存在する。このため、「文書画像モード」が選択された場合、補正部212は、実施形態で説明した特定の補正処理を行うようにしてもよい。このとき、補正部212は、特定パターン(斜め線および孤立点)に対応する部分に対しては、中心の濃度が、周囲のその他のパターン(例えば、縦線、横線等)に対応する部分と同程度となるように、強調処理を行うようにしてもよい。これにより、特定パターンに対応する部分の画像ボケを、その他のパターンに対応する部分と同程度にまで軽減することができる。また、補正部212は、その他のパターンに対応する部分については、「自然画モード」が選択されたときと同様に、アンシャープマスクによる強調処理を行うようにしてもよい。
なお、画質モードの選択は、ユーザによる操作部103の操作によって行われるようにしてもよい。または、画質モードの選択は、画像制御部111が自動で行うようにしてもよい。後者の場合、画像制御部111は、例えば、特開平7-334616号公報に開示されている方法を用いて、自然画であるか文書画像であるかを自動判定するようにしてもよい。この方法は、入力された画像データの微分画像データを基に濃度投影ヒストグラムを生成し、濃度投影ヒストグラムの分散値の大小によって、文書画像か否かを判別する方法である。一般的に、文書画像の濃度投影ヒストグラムでは、文字が存在する行部分は大きな値(山)となり、文字のない行間部分は小さな値(谷)となる。このため、比較的大きい分散値が得られれば、文書画像であると判別することができる。
この変形例では、補正部212は、入力画像の画質モードに応じた適切な補正処理を、低解像度画像に対して行うことができる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態の画像制御部111は、低解像度画像における、比較的強い画像ボケが発生し得る特定パターン(斜め線および孤立点)に対応する部分を検知する。そして、画像制御部111は、この部分に対して、画像ボケを軽減するための特定の補正処理(強調処理)を行うようにしている。このため、本実施形態の画像制御部111によれば、低解像度画像を画素ずらし表示した際に、スクリーン150に映し出される投影画像の画像ボケを軽減することができる。したがって、本実施形態の画像制御部111によれば、画素ずらし表示を行う際の表示画質を高めることができる。
特に、本実施形態の画像制御部111は、初めに、特定の補正処理の候補の画素を検知し、次に、特定の補正処理の候補の画素のうち、特定パターンに合致しない画素を、特定の補正処理の対象外の画素として検知するようにしている。このため、本実施形態の画像制御部111によれば、特定の補正処理がなされてしまうと却って不都合が生じてしまう画素に対して、特定の補正処理が行われないようにすることができる。
〔第2実施形態〕
(画像制御部111'の機能構成)
次に、図13~図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態からの変更点について説明する。図13は、本発明の第2実施形態に係る画像制御部111'の機能構成を示すブロック図である。この第2実施形態の画像制御部111'は、モード選択部220、スムージング処理部221、および先鋭化部222をさらに備える点で、第1実施形態(図2)の画像制御部111と異なる。
モード選択部220は、画質モードを選択する。例えば、モード選択部220は、「オフィス文書モード」、「静止自然画モード」、「ムービーモード」の中から、いずれかの画質モードを選択する。例えば、モード選択部220は、ユーザにいずれかの画質モードを選択させ、その選択結果に基づいて、画質モードを選択する。スムージング処理部221は、画像取得部201によって取得された入力画像に対して、モード選択部220によって選択された画質モードに応じた平滑化フィルタを用いて、スムージング処理(平滑化フィルタ処理)を行う。先鋭化部222は、低解像度化部202によって生成された低解像度画像に対して、先鋭化フィルタを用いた先鋭化フィルタ処理を行う。
(画像制御部111'の処理手順)
図14は、本発明の第2実施形態に係る画像制御部111'の処理手順を示すフローチャートである。
まず、画像取得部201が、入力画像を取得する(ステップS1401:画像取得工程)。次に、モード選択部220が、画質モードを選択する(ステップS1402:選択工程)。次に、スムージング処理部221が、ステップS1401で取得された入力画像に対して、ステップS1402で選択された画質モードに応じたスムージング処理を行う(ステップS1403:スムージング工程)。次に、低解像度化部202が、ステップS1403でスムージング処理がなされた入力画像から、低解像度画像を生成する(ステップS1404:低解像度化工程)。そして、第1検知部211Aが、ステップS1403でスムージング処理がなされた入力画像に基づいて、ステップS1404で生成された低解像度画像における、補正処理の候補の画素を検知する(ステップS1405:第1検知工程)。
続いて、第2検知部211Bが、ステップS1405で検知された補正処理の候補の画素のうち、補正処理の対象外の画素を検知する(ステップS1406:第2検知工程)。そして、補正部212が、ステップS1404で生成された低解像度画像における、ステップS1405で検知された補正処理の候補の画素(補正処理の対象外の画素を除く)に対して、特定の補正処理を行う(ステップS1407:補正工程)。
そして、先鋭化部222が、ステップS1407で特定の補正処理がなされた低解像度画像に対して、先鋭化処理を行う(ステップS1408:先鋭化工程)。その後、画像出力部203が、ステップS1408で先鋭化処理がなされた低解像度画像を、画像生成ユニット123へ出力する(ステップS1409:出力工程)。これにより、画像出力部203は、ステップS1404で生成された低解像度画像のスクリーン150への画素ずらし表示を、光学エンジン120に行わせる。そして、画像制御部111'は、図14に示す一連の処理を終了する。
(平滑化フィルタおよび先鋭化フィルタの具体例)
図15は、本発明の第2実施形態に係る画像制御部111'が用いる平滑化フィルタおよび先鋭化フィルタの具体例を示す図である。
例えば、「オフィス文書モード」が選択された場合、スムージング処理部221は、図15(a)に示す平滑化フィルタを使用する。これにより、スムージング処理部221は、小数点等の消失を防ぐことができる。
また、「静止自然画モード」が選択された場合も、スムージング処理部221は、図15(a)に示す平滑化フィルタを使用する。これにより、スムージング処理部221は、高精細化が望まれる静止画像が好適に表示されるようにすることができる。なお、「静止自然画モード」が選択された場合、スムージング処理部221は、図15(b)に示す平滑化フィルタを使用してもよい。これにより、スムージング処理部221は、比較的弱いスムージング処理を行って、自然画が好適に表示されるようにすることができる。
また、「ムービーモード」が選択された場合、スムージング処理部221は、図15(c)に示す平滑化フィルタを使用する。これにより、スムージング処理部221は、画像が動いている場面を含む動画において、比較的強いスムージング処理を行って、諧調性を重視した滑らかな表示となるようにすることができる。
なお、図15(d)は、先鋭化部222が先鋭化フィルタ処理に使用する先鋭化フィルタの一例である。
このように、第2実施形態の画像制御部111'によれば、選択された画質モードに応じた適切なスムージング処理を行うことができる。したがって第2実施形態の画像制御部111'によれば、画素ずらし表示を行う際の表示画質をさらに高めることができる。
(変形例)
上記第2実施形態において、画像の動きの大きさを判断する判断部をさらに設けるようにしてもよい。この場合において、「ムービーモード」が選択された場合、スムージング処理部221は、判断部による判断結果に基づいて、スムージング処理に使用する平滑化フィルタを決定するようにしてもよい。
例えば、判断部は、低解像度画像における1つ前のフレーム画像を記憶しておく。そして、判断部は、現在のフレーム画像と、1つ前のフレーム画像との差の絶対値の合計情報から、画像の動きレベルを判断する。具体的には、判断部は、ある一部の表示領域に着目して、現在のフレーム画像の画素値と、1つ前のフレーム画像の画素値との差の絶対値の領域内総和値(x)を算出する。そして、判断部は、その総和値(x)が、所定の閾値Th_x以下の場合、現在のフレーム画像を、「動きが小さい」と判断する。反対に、判断部は、その総和値(x)が、所定の閾値Th_xよりも大きい場合、現在のフレーム画像を、「動きが大きい」と判断する。ここで、判断部は、低解像度画像に基づく判断を行っているため、判断の際に用いるデータ量を、入力画像の1/4に減らすことができる。さらに、判断部は、一部の表示領域に着目した判断を行っているため、これによっても、判断の際に用いるデータ量を減らすことができる。
例えば、スムージング処理部221は、判断部によって画像の「動きが小さい」と判断された場合、図15(a)に示す平滑化フィルタを使用してもよい。これにより、スムージング処理部221は、高精細化が望まれる画像の動きが比較的小さい場合に、当該画像が好適に表示されるようにすることができる。
また、例えば、スムージング処理部221は、判断部によって「動きが大きい」と判断された場合、図15(c)に示す平滑化フィルタを使用してもよい。これにより、スムージング処理部221は、画像の動きが比較的大きい場面において、比較的強いスムージング処理を行って、諧調性を重視した滑らかな表示となるようにすることができる。
なお、上記変形例において、スムージング処理部221は、判断部による判断結果が変わった場合、変更後の判断結果に応じた平滑化フィルタを使用して、スムージング処理を行うようにしてもよい。この場合、スムージング処理部221は、平滑化フィルタを段階的に変更することにより、スムージング処理の強度が徐々に切り替わるようにしてもよい。これにより、スムージング処理部221は、スムージング処理の強度の変更に伴う違和感を緩和することができる。例えば、判断部による判断結果が、「動きが大きい」から「動きが小さい」に変わったとする。この場合、スムージング処理部221は、1フレーム後の画像には、図15(b)に示す平滑化フィルタを使用し、2フレーム後の画像には、図15(a)に示す平滑化フィルタを使用するようにしてもよい。
また、上記変形例において、判断部は、画像の動きの大きさを2段階で判断するようにしているが、これに限らず、3段階以上の多段階で判断するようにしてもよい。スムージング処理部221は、多段階の判断結果の各々について、当該判断結果に応じた平滑化フィルタを使用するようにしてもよい。これにより、スムージング処理部221は、スムージング処理の強度の変更に伴う違和感を緩和することができる。例えば、判断部によって、「動きが小さい」と判断された場合、スムージング処理部221は、1フレーム後の画像に対し、図15(a)に示す平滑化フィルタを使用するようにしてもよい。また、例えば、判断部によって、「動きが普通」と判断された場合、スムージング処理部221は、1フレーム後の画像に対し、図15(b)に示す平滑化フィルタを使用するようにしてもよい。例えば、判断部によって、「動きが大きい」と判断された場合、スムージング処理部221は、1フレーム後の画像に対し、図15(c)に示す平滑化フィルタを使用するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
100 プロジェクタ(画像投影装置)
103 操作部
110 システムコントロール部
111,111' 画像制御部(画像処理装置)
120 光学エンジン(投影手段)
150 スクリーン(投影面)
201 画像取得部
202 低解像度化部
203 画像出力部
211 検知部
211A 第1検知部
211B 第2検知部
212 補正部
220 モード選択部
221 スムージング処理部
222 先鋭化部
特開2011-203460号公報

Claims (13)

  1. 入力画像から、画素ずらし表示のための、前記入力画像よりも解像度の低い低解像度画像を生成する低解像度化部と、
    前記低解像度画像における、特定パターンに対応する部分を検知する検知部と、
    前記低解像度画像における、前記特定パターンに対応する部分に対して、特定の補正処理を行う補正部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記検知部は、
    前記低解像度画像における、画質劣化が発生し得る特定パターンに対応する部分を検知することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正部は、
    前記低解像度画像における、前記特定パターンに対応する部分に対して、画質劣化を軽減するための特定の補正処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定パターンは斜め線であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記特定パターンは孤立点であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記検知部は、
    前記低解像度画像における、濃度が所定値以下の画素を、前記特定の補正処理の候補の画素として検知する第1検知部と、
    前記特定の補正処理の候補の画素のうち、前記特定パターンに合致する画素を、前記特定の補正処理の対象の画素として検知する第2検知部と
    を有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記特定の補正処理は、前記特定パターンに対応する部分に対する強調処理である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記特定の補正処理は、前記特定パターンに対応する部分の濃度を、周囲のその他のパターンに対応する部分の濃度と同程度にまで強調する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 画質モードを選択するモード選択部をさらに備え、
    前記補正部は、
    前記モード選択部によって前記画質モードとして、自然画の表示に対応する第1のモードが選択された場合、前記低解像度画像に対して前記特定の補正処理を行わず、
    前記モード選択部によって前記画質モードとして、文書画像の表示に対応する第2のモードが選択された場合、前記低解像度画像に対して前記特定の補正処理を行う
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 画質モードを選択するモード選択部と、
    前記入力画像に対して、前記モード選択部によって選択された画質モードに応じた平滑化フィルタを用いて、スムージング処理を行うスムージング処理部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記低解像度画像における画像の動きの大きさを判断する判断部をさらに備え、
    前記スムージング処理部は、前記判断部による判断結果と、前記モード選択部によって選択された画質モードとに応じた平滑化フィルタを用いて、前記スムージング処理を行う
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって生成された前記低解像度画像を投影面に投影することにより、前記低解像度画像を前記投影面に画素ずらし表示する投影手段と
    を備えたことを特徴とする画像投影装置。
  13. 入力画像から、画素ずらし表示のための、前記入力画像よりも解像度の低い低解像度画像を生成する低解像度化工程と、
    前記低解像度画像における、特定パターンに対応する部分を検知する検知工程と、
    前記低解像度画像における、前記特定パターンに対応する部分に対して、特定の補正処理を行う補正工程と
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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