JP7073192B2 - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ページ記述言語(PDL)で記述されたデータからラスターデータを生成するRIP(Raster Image Processing)処理の技術に関する。
PDLで記述されたデータからラスターデータを生成する処理(RIP処理)を行う画像処理装置がある。また、複数のコントローラを用いた並列処理によってRIP処理を行う画像処理装置がある。
生成されたラスターデータには、印刷されないホワイト領域(非印刷領域)が含まれることがある。RIP処理後の後段処理においては、ハーフトーン処理及び色変換などの画像処理が実施され、画像処理後のデータを用いて印刷処理が行われる。このとき、印刷されないホワイト領域に対しては、画像処理及び印刷処理をスキップすることで印刷処理を高速化するホワイトスキップ処理が行われている。印刷処理の高速化を実現するために、ホワイト領域を高速に検出することが求められている。
特許文献1には、印刷時にユーザが指定する余白情報と、ラスタライズ前のPDLデータを解析した結果とを用いることで、ラスターデータを走査せずに非印刷領域を検出する技術が記載されている。
特開2015-230563号公報
しかしながら、特許文献1は、複数のコントローラを用いることを考慮した技術ではない。複数のコントローラを用いる場合、各コントローラは、自身の担当領域がホワイト領域かを検出することは可能であるが、他のコントローラの担当領域がホワイト領域かを判別できない。このため、複数のコントローラを用いる場合、生成されたラスターデータ全体を画素毎に走査してホワイト領域を判定する処理を行う必要があり、印刷処理の高速化が実現できていなかった。
本発明は、複数のコントローラを用いてRIP処理を行う場合において、印刷処理を高速化することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、複数のコントローラを備え、ページ記述言語で記述された入力データを、記録媒体の搬送方向と交差する第1の方向において複数の部分領域に分割して並列に処理を行う画像処理装置であって、前記複数のコントローラの中の第1のコントローラは、前記入力データに含まれるオブジェクトの描画位置を示す領域情報を取得する取得手段と、前記第1のコントローラと異なる他のコントローラが前記領域情報を参照可能なように前記領域情報を出力する出力手段とを備え、前記複数のコントローラのそれぞれは、自身に割り当てられた部分領域を決定する決定手段と、前記入力データにおける前記決定した部分領域に対応するデータを解析する解析手段と、前記解析の結果と前記領域情報とに基づいて、前記決定した部分領域に対応するラスターデータを生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のコントローラを用いてRIP処理を行う場合において、印刷処理を高速化することができる。
複数コントローラによるRIP処理の模式図。 印刷システムの例を示す図。 印刷システムの詳細を示す図。 RIP部の構成を説明する図。 部分領域を説明する図。 オブジェクトリストを説明する図。 中間データを説明する図。 レンダリング領域情報を説明する図。 ラスターデータを説明する図。 第2~第4コントローラのフローチャート。 第1コントローラのフローチャート。 RIP部の構成を説明する図。 第1~第4コントローラのフローチャート。 制御モジュールのフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
具体的な実施形態の説明に先立って、一般的なRIP処理およびホワイトスキップ処理を説明する。また、複数のコントローラを用いてRIP処理を行う場合に生じる問題を補足説明する。
<RIPの説明>
RIP(Raster Image Processing)処理は、ページ記述言語(PDL)で記述されたデータを解析して、ラスターデータを生成する処理である。後述するように、本実施形態では、ページ記述言語(PDL)で記述されたデータを解析して、中間データを生成し、中間データからラスターデータを生成する。RIP処理は、プリンタ側で行われる形態もあれば、ホスト装置側で行われる形態もある。
プリンタ側でRIP処理が行われる場合、プリンタは、ホスト装置からネットワーク等の通信媒体を介してPDLデータを受信し、専用のインタプリタによりPDLデータを解釈してラスターデータを生成する。プリンタは、電子写真及びインクジェット等のプリンタエンジンを用いて印刷出力をする。
ホスト装置側でRIP処理が行われる場合、ホスト装置内のメモリに実行可能なプログラムとして格納されているプリンタドライバ等のホストアプリケーションによってRIP処理が行われる。プリンタドライバ等のホストアプリケーションは、PDLデータを解釈して、ラスターデータを生成し、プリンタにラスターデータ(あるいは各種の画像処理が行われた画像データ)を送信する。
RIP処理においては、例えば、PDLインタプリタによるソフトウェア処理で得られた解析データが、ハードウェア処理もしくはソフトウェア処理を行うレンダラに送られる。レンダラは、PDLインタプリタから受けとった情報を元に中間データを生成し、複数スキャンライン毎もしくは頁全体のラスターデータを生成する。
<ホワイトスキップ処理の説明>
ホワイトスキップ処理は、印刷処理の各段階において行われ得る。例えば、ラスターデータを生成する際に、ホワイト領域のレンダリングを省略する処理が挙げられる。また、RIP処理後の後段処理においてハーフトーン処理や色変換などの画像処理を実施する場合、ホワイト領域の画像処理を省略する処理が挙げられる。また、用紙を搬送して印刷を実行する場合に、ホワイト領域については紙送り処理を行い、印刷を行わない処理が挙げられる。
<複数コントローラを用いる場合の問題点の補足説明>
前述したように、RIP処理においては、各処理を複数のコントローラや複数のハードウェアリソースに割り当てることで、並列処理による高速化を実現することができる。複数のコントローラを用いる場合、入力データのページを、記録媒体の用紙搬送方向に交差する第1の方向において複数の部分領域に分割する。そして、複数の部分領域のそれぞれにコントローラを割り当てて、各コントローラがRIP処理を並列に行う。このような形態では、各コントローラは、他のコントローラが担当する部分領域の処理に影響を受けることなく独立して処理することができるので、RIP処理の高速化が実現できる。
複数コントローラで並列してRIP処理を行う形態の場合、各コントローラは、自身の担当する部分領域のホワイト領域を検出することは可能である。しかし、他のコントローラの担当する部分領域がホワイト領域かを判別できない。図を用いて説明する。
図1は、4つのコントローラでRIP処理を並行して行う例を模式的に示す図である。図1のPDLデータ101は、Strip1~Strip4の4つの部分領域に分割されている。Strip1には、コントローラ1が割り当てられ、Strip2には、コントローラ2が割り当てられ、Strip3には、コントローラ3が割り当てられ、Srip4には、コントローラ4が割り当てられている。このとき、例えば、コントローラ1は、自身の担当する部分領域(Strip1)内のホワイト領域102~104を検出することは、可能である。しかしながら、コントローラ1は、他のコントローラが担当する部分領域Strip2~4に関しては、ホワイト領域であるのかを判別できない。
ホワイトスキップ処理は、前述したように、ホワイト領域のレンダリングを省略し、ホワイト領域以外の領域をレンダリングしてラスターデータを生成する処理を含むものである。各コントローラが、自身の担当する部分領域のみから判別したホワイト領域に対してそれぞれホワイトスキップ処理を行ってしまうと、部分領域間で用紙搬送方向(印刷方向)の位置がずれてしまう。例えばコントローラ1で領域103のレンダリングが省略されても、他のコントローラでは、用紙搬送方向において領域103と同じ位置の領域ではレンダリングが実行されるからである。この結果、プリンタエンジンで位置合わせをする処理を行う必要が生じたり、欠損分のデータをプリンタエンジンで生成する必要が生じたりしてしまう。
このため、ホワイトスキップ処理は、用紙搬送方向の所定の領域において、用紙搬送方向に交差する第1の方向の部分領域の全てがホワイト領域の場合に行うことが好ましい。しかしながら、各コントローラは、他のコントローラが担当する部分領域のホワイト領域を検出することができない。このため、複数コントローラで並列してRIP処理を行う形態の場合、各コントローラは、全ての領域でラスターデータを生成する。そして、その後、各ラスターデータを合わせたデータの各画素を走査してホワイト画素かを判別し、その結果、ホワイト領域を検出する処理を行う必要がある。このため、ホワイト領域の検出に時間を要してしまっている。
また、ラスターデータ生成後の後段の画像処理でホワイト領域に基づく制御を行う場合、後段の画像処理部では、各コントローラの処理が完了するまで処理を待つ必要があった。即ち、後段の画像処理部は、図1のラスターデータ105のようにページ全体のラスターデータが生成されるまでホワイト領域の検出処理を行うことができなかった。また、事前に用紙搬送を行うホワイトスキップ処理も実施できなかった。
<<実施形態1>>
本実施形態においては、複数のコントローラのうちの一部のコントローラが、入力データ(PDLデータ)に含まれているオブジェクトの描画位置を示す領域情報を生成する。各コントローラは、生成された領域情報に基づいてラスターデータを生成することでホワイトスキップ処理を行う。このような処理によって、印刷処理が高速化される。以下、具体的に説明する。
<システム構成>
図2は、実施形態1の印刷システムの例を示す図である。印刷システムは、コンピュータ201と、プリンタ202とを含む。コンピュータ201は、データ転送ケーブル203を経由してプリンタ202と接続されている。
コンピュータ201は、アプリケーション部204を備えている。アプリケーション部204は、ユーザからの操作と、PDLデータ(印刷データ)との入力を受け付ける。アプリケーション部204は、ユーザが指定した印刷設定に関する印刷情報と入力されたPDLデータとをプリンタ202に転送する。
プリンタ202は、RIP処理を行うRIP部205と、画像処理および印刷処理を行うプリンタエンジン部206とを有する。プリンタ202は、データ転送ケーブル203を介して送信されたPDLデータを受信する。RIP部205は、PDLデータを解析し、解析結果に基づいてPDLデータを中間データに変換する。RIP部205は、中間データをレンダリングしてラスターデータを生成する。プリンタエンジン部206は、ラスターデータに対してハーフトーン処理およびプリンタ固有の画像処理などを実施する。プリンタエンジン部206は、画像処理されたラスターデータ(画像データ)を用いて印刷処理を行う。本実施形態では、記録媒体として記録用紙を例に挙げて説明するが、この限りではない。
なお、図2の例では、プリンタ202がRIP部205を有する構成を示しているが、これに限られない。コンピュータ201がRIP部205の一部の機能を有しても良い。例えば、コンピュータ201がPDLデータを解析して、中間データに変換する処理を行っても良い。そして、コンピュータ201からプリンタ202に中間データが転送される形態でも良い。また、コンピュータ201がRIP部205全体を有しても良い。そして、コンピュータ201がPDLデータからラスターデータを生成する形態でも良い。あるいは、プリンタ202がアプリケーション部204を有し、ユーザがプリンタ202を操作して、PDLデータを入力する形態も良い。
図3は、図2の印刷処理システムの詳細を示す図である。アプリケーション部204に入力されるPDLデータ301は、ユーザによって印刷指示されたPDFまたはXPSなどに代表されるPDLデータである。PDLデータには、各種の描画オブジェクトが含まれる。例えば、テキスト、グラフィック、および画像などの描画オブジェクトが含まれる。アプリケーション部204は、PDLデータ301と、印刷設定との入力を受け付ける。アプリケーション部204は、PDLデータ302(PDLデータ301と同じ)と、印刷設定に基づく印刷情報303とをプリンタ202に送信する。
プリンタ202のRIP部205は、受信した印刷情報303に従いPDLデータ302のRIP処理を実施する。RIP部205には、別々のプロセッサが割り当てられた、複数のコントローラが含まれる。具体的には、RIP部205は、第1コントローラ311、第2コントローラ312、第3コントローラ313、および第4コントローラ314を有する。各コントローラでは、独立して記録媒体の搬送方向にレンダリングが実施される。即ち、各コントローラは、PDLデータの1ページのデータを、用紙搬送方向と交差する第1の方向において4つの部分領域に分割した場合の各部分領域のレンダリングを行う。なお、本実施形態では、4つのコントローラ311~314を持つ構成を実施形態として記載しているが、コントローラの数は4つに限られない。複数のコントローラでRIP処理を並行して行えれば良い。本実施形態では、各コントローラには、それぞれプロセッサが1つ割り当てられている形態を説明するが、各コントローラには、1つ以上のプロセッサが割り当てられていても良い。
<RIP部の構成>
図4は、RIP部205の構成を説明する図である。各コントローラ311~314は、PDL解析モジュール411~414、中間データ生成モジュール431~434、およびレンダリングモジュール451~454を有する。各コントローラ311~314のPDL解析モジュール411~414は、印刷情報303に基づいて、各コントローラが担当する部分領域を決定する。
図5は、部分領域を説明する図である。図5(a)は、PDLデータの1ページを模式的に示す図である。ここでは、説明のため、レンダリングされた後のPDLデータの様子を示しているが、PDLデータは、例えば描画コマンドなどが記述されているデータである。図5(b)は、図5(a)のPDLデータを、4つの部分領域(Strip1~Strip4)に分割した例を示している。各コントローラ311~314のPDL解析モジュール411~414は、例えば図5(b)に示す様に、コントローラの処理幅が、予め定められたwの領域になるように各部分領域を決定する。即ち、各コントローラ311~314のPDL解析モジュール411~414は、PDLデータの1ページを用紙搬送方向(印刷方向)にw幅毎に分割した矩形領域(Strip1~4)を各コントローラ311~314の担当する部分領域と決定する。部分領域の決定方法は、この例に限られない。任意の方法で、各コントローラに割り当てられる部分領域が決定されて良い。
担当する部分領域(以下、Stripとして説明する)を決定した後、各コントローラのPDL解析モジュール411~414は、オブジェクトリスト421~424を生成する。PDL解析モジュール411~414は、担当するStripに含まれるテキスト、グラフィック、及び画像等の描画オブジェクト情報から描画オブジェクトをリスト化したオブジェクトリスト421~424を生成する。
図6は、オブジェクトリストを説明する図である。図6(a)は、図5(a)のPDLデータと同様の図である。図6(a)では、Strip3に着目していることを示している。図6では、第3コントローラ313の担当Strip3を例に挙げてオブジェクトリストを説明する。図6(b)は、図6(a)のPDLデータのページ内のオブジェクト(Object1~7)を示している。また、用紙搬送方向に区切られるスキャンラインを示している。
図6(c)は、Strip3内のオブジェクト(Object1~5)を、スキャンライン毎に2次元にリスト化したオブジェクトリストの例である。ここでは、Strip内に一部でも含まれるオブジェクトは、オブジェクトリストに含まれることになる。オブジェクトを描画する際に、オブジェクトの描画開始スキャンラインがi行目の場合、i行目のリストObjectList[i]に、オブジェクト情報が追加される。リストに追加される各オブジェクト情報に含まれる情報としては、テキストのストリング情報、図形のパス情報、画像情報、及び塗り情報等が挙げられる。
図6(b)の例では、1行目スキャンライン(L1)においては、Object1、Object2、およびObject3の描画が開始される。このため、図6(c)のObjectList[1]には、Object1、Object2、およびObject3のオブジェクト情報が追加されている。Object4およびObject5についても同様の方法で、図6(c)のオブジェクトリストにオブジェクト情報が追加されている。
図4に戻る。中間データ生成モジュール431~434は、PDL解析モジュール411~414で生成したオブジェクトリスト421~424を解析し、中間データ441~444に変換する。即ち、中間データ生成モジュール431~434は、PDLデータの解析結果に基づいて中間データ441~444を生成する。
図7は、中間データ441~444を説明する図である。図7(a)は、図6(a)~(c)で説明したStrip3のオブジェクトリストに基づいて生成される中間データ443の一例を示している。中間データ441~444は、例えば図7(a)に示す様に、Strip内のオブジェクトの描画位置およびエッジ情報を含むレイアウト情報701と、Strip内のオブジェクトの描画色等の各塗り情報を示す塗り情報702とを含む形式である。また、中間データ441~444は、Strip内のオブジェクトが画像であった場合には、その画像データ703を含む形式である。塗り情報702は、図7(b)に示す様に、各塗りに対するIndex情報、塗りタイプ、および塗りタイプに応じた色値を含んでいる。塗りタイプが画像の場合には、その画像データのサイズおよび格納場所を示す情報を含んでいる。画像データ703は、塗り情報702を基に参照される。中間データ生成モジュール431~434は、各中間データのデータサイズを小さくするために、画像データとして、Strip内に含まれる画像領域のみや、画像の一部を格納することができる。中間データ生成モジュール431~434は、画像データを必要に応じて圧縮して格納することができる。
図4に戻る。次に、レンダリング領域情報304を説明する。レンダリング領域情報304は、描画オブジェクトをレンダリングする領域を示す情報である。即ち、描画オブジェクトのページ内における描画位置を示す情報である。本実施形態では、スキャンライン毎にレンダリングする領域(描画オブジェクトが描画される位置)が決定される。例えば、用紙搬送方向における所定のスキャンラインを着目ラインとする。この場合、用紙搬送方向と交わる第1の方向に分割されているStrip内のいずれかに描画オブジェクトが存在する場合、その着目ラインは、レンダリングする領域であると決定される。
本実施形態では、複数のコントローラのうち、1つのコントローラのPDL解析モジュールが、PDLデータ302から描画領域を抽出して、レンダリング領域情報304を生成する。以下では、第1コントローラ311のPDL解析モジュール411が、レンダリング領域情報304を生成する例を説明する。なお、PDL解析モジュール411は、他のコントローラのPDL解析モジュール412~414と同様に、自身の担当する部分領域(Strip1)のオブジェクトリストも生成する。
PDL解析モジュール411は、PDLデータ302を解析し、描画オブジェクトのバウンディングボックスの情報を用いて、ページ内の描画領域を示すレンダリング領域情報304を生成する。バウンディングボックスは、描画オブジェクトの最大寸法または範囲を囲む最小のボックスのことである。第1コントローラ311は、PDLデータ302を解析して取得したレンダリング領域情報304を、他のコントローラ312~314およびプリンタエンジン部206が参照可能なように出力する。例えば、第1コントローラ311は、レンダリング領域情報304を他のコントローラ312~314およびプリンタエンジン部206に通知する。あるいは、第1コントローラ311は、レンダリング領域情報304が格納されていること、または、レンダリング領域情報304の格納場所を他のコントローラ312~314およびプリンタエンジン部206に通知して良い。レンダリング領域情報304は、他のコントローラ312~314、および、後段のプリンタエンジン部206からアクセスされる。このため、レンダリング領域情報304は、共有メモリ上に格納されることが好ましい。また、共有メモリ上にレンダリング領域情報304が格納されている格納領域が予め定められている場合には、第1コントローラ311は、その格納領域にレンダリング領域情報304を格納するだけで、他のコントローラに通知をしなくても良い。
また、レンダリング領域情報304は、第1コントローラ311が、PDLデータ302のページ内に含まれる描画オブジェクトが担当Stripに含まれるかを判定する際に抽出することが好ましい。別途にPDLデータ302を解析せずにレンダリング領域情報304を生成できるからである。
図8は、レンダリング領域情報304を説明する図である。図8を用いて具体的にレンダリング領域情報304を説明する。PDLデータ302は、図8(a)に示す描画オブジェクトObject1~7を含む。PDL解析モジュール411は、各描画オブジェクトのバウンディングボックスの情報を用いる。図8(b)は、各描画オブジェクトのバウンディングボックスの用紙搬送方向の座標を示している。PDL解析モジュール411は、各描画オブジェクトObject1~7を用紙搬送方向の上流側(先頭側)から順次処理する。先ず、PDL解析モジュール411は、用紙搬送方向の上流側(先頭)のObjcet1の用紙搬送方向の描画位置L1~Lcを配列Arrayに格納する。図8(d)は、Object1の開始座標(L1)と終了座標(Lc)とを配列Arrayに格納する例を示している。次に、PDL解析モジュール411は、Object2、3の処理を行う。ここで、図8(b)に示すように、Object2、3の描画位置L1~Lb、L1~Laは、既にArrayに格納済みのL1~Lcに含まれている。このため、これらの描画位置の配列Arrayへの格納処理は、スキップされる。
続いて、Object4について説明する。Object4の描画位置Ld~Leは、配列Arrayには含まれていない。従って、PDL解析モジュール411は、図8(e)の様に、開始座標(Ld)と終了座標(Le)とを配列Arrayに追加する。なお、図8には例を示していないが、描画オブジェクトの描画位置の一部がArray内の領域と重なっている場合がある。この場合、2つの領域を含む描画領域を新たな描画領域として扱う。即ち、新たな描画領域の座標によって、配列Array内の2つの領域の値を更新する処理が行われる。解析モジュール411は、このような処理を、PDLデータ302のページ内の全ての描画オブジェクトに対して行う。図8(f)は、PDLデータ302の解析の結果得られるレンダリング領域情報304である。図8(c)は、図8(f)のレンダリング領域情報304によって描画範囲が検出されていることを示す模式図である。つまり、用紙搬送方向と交差する第1の方向における部分領域の少なくとも1つにおいて描画オブジェクトが含まれているバンド領域801~804が抽出される。
なお、これまでの説明で、レンダリング領域情報304を第1コントローラ311が生成する形態を説明した。一般的に、PDLデータ302のページの左端または右端は描画オブジェクトが少ない傾向にある。従って、自身が担当するStrip内に描画オブジェクトが少ない端部に位置するコントローラがレンダリング領域情報304を生成する方が、RIP部205全体の処理が高速化される。あるいは、アプリケーション部204における印刷設定を参照して、例えば第4コントローラ314では、ラスターデータ生成が必要ないとアプリケーション部204で判定できる場合がある。このような場合、第4コントローラ314を用いてレンダリング領域情報304の生成を行わせるように、アプリケーション部204が印刷情報303で第4コントローラを処理対象のコントローラとして指定することも可能である。このように、レンダリング領域情報304の生成を行うコントローラは、予め定めたコントローラ固定であっても良いし、PDLデータの内容などに応じて動的に切り替えられても良い。
図4に戻り、RIP部205におけるRIP処理の続きを説明する。各コントローラ311~314では、中間データ441~444が生成されている。また、レンダリング領域情報304も生成されている。各コントローラのレンダリングモジュール451~454は、中間データ441~444をレンダリングし、ページ全体のラスターデータ305の部分データである担当Stripのラスターデータ461~464を生成する。
図9は、ラスターデータを説明する図である。図9(a)は、図6(a)と同様の図であり、PDLデータ302を模式的に示した図である。図9(b)は、Strip3に着目し、第3コントローラ313のレンダリングモジュール453によって生成されるラスターデータ(部分データ)を示している。レンダリングモジュール451~454は、レンダリング領域情報304を用いて、レンダリング領域のラスターデータのみを生成する。図9(b)では、Strip3のラスターデータ(部分データ)が生成されている。なお、図9(b)の下部には、一見すると、ホワイト領域が存在しているように見える。しかしながら、図9(a)に示すように、他のコントローラの担当する部分領域では、描画オブジェクトが存在している。即ち、レンダリング領域情報304を用いることで、他のコントローラの担当する部分領域で描画オブジェクトが存在していることが判別できる。本実施形態では、用紙搬送方向の所定の領域において、用紙搬送方向と交差する第1の方向のいずれかの部分領域に描画オブジェクトが存在する場合、各コントローラでラスターデータが生成される。図9(c)は、各コントローラにおいて生成された部分データを合わせたラスターデータを示している。
図3に戻り説明を続ける。このようにしてラスターデータ305が生成された後、プリンタエンジン部206は、RIP部205で生成されたラスターデータ305に対しプリンタエンジン固有の画像処理を行う。また、ラスターデータの印刷を実施する。プリンタエンジン部206は、レンダリング領域情報304を用いることで、ラスターデータの生成完了前において、かつラスターデータを走査すること無く、ホワイト領域(非レンダリング領域)を検出することができる。従って、事前の用紙搬送等のホワイトスキップ処理を実施することが可能である。
<フローチャート>
次に、図10および図11のフローチャートを参照しながら、コントローラ311~314の処理の一例を説明する。本実施形態では、レンダリング領域情報304を生成する第1コントローラ311と、その他のコントローラ312~314とで動作が異なる。
図10は、その他のコントローラ312~314の動作を説明する図である。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップであることを意味する。
S1001では、PDL解析モジュール412~414は、印刷情報とPDLデータとを取得する。そして、PDLデータのページ幅と予め定められたコントローラの処理幅wとに基づいて、各コントローラが担当する部分領域(Strip)を決定する。
S1002では、PDL解析モジュール412~414は、PDLデータを解析し、ページ内の対応する部分領域に含まれる描画オブジェクトの情報を取得する。S1003では、PDL解析モジュール412~414は、S1002で取得した情報に基づいて、処理対象の描画オブジェクトが、S1001で決定した担当Strip領域内に含まれるかを判定する。描画オブジェクトがStrip領域内に含まれていなければS1005に進む。S1003において、描画オブジェクトがStrip領域に含まれていると判定した場合、S1004に進み、PDL解析モジュール412~414は、その描画オブジェクトをオブジェクトリストに追加する。描画オブジェクトがStrip領域に含まれるかを判定する方法としては、例えば、図6(b)の様に、描画オブジェクトのバウンディングボックスの一部、又は全部が、Strip領域に含まれるか否かに応じて判定する方法が挙げられる。その後、S1005に進む。
S1005では、PDL解析モジュール412~414は、S1002~S1004のステップをページ内の描画オブジェクト全てに対して処理したかを判定する。未処理の描画オブジェクトがある場合、S1002に戻り、処理を繰り返す。ページ内の描画オブジェクト全てに対して処理が行われている場合、S1006に進む。
S1006では、中間データ生成モジュール432~434は、S1004で作成されたオブジェクトリストを用いて中間データを生成する。
S1007では、レンダリングモジュール452~454は、第1コントローラ311によって生成されたレンダリング領域情報304を取得する。レンダリング領域情報304は、第1コントローラ311のPDL解析モジュール411におけるPDLデータの解析中に生成される。従って、一般的には、各コントローラでのレンダリング処理の開始前には、レンダリング領域情報304の生成が完了していることが想定される。仮に、S1007において、レンダリング領域情報304が生成されていなければ、レンダリングモジュール452~454は、レンダリング領域情報304が生成されるまで待機し、レンダリング領域情報304を取得する。
ステップS1008では、レンダリングモジュール452~454は、担当Stripの中間データをレンダリングして担当Stripのラスターデータを生成する。このとき、レンダリングモジュール452~454は、レンダリング領域情報304に含まれるレンダリング領域のみをレンダリングしてラスターデータを生成する。これにより、後段のプリンタエンジン部206でホワイトスキップされる領域の不要なラスターデータ生成を省略することが可能である。
図11は、第1コントローラ311の動作を説明する図である。第1コントローラ311も基本的には他のコントローラと同様の処理を含む。即ち、第1コントローラ311は、PDLデータを解析し、オブジェクトリストを作成し、中間データを生成し、中間データからのレンダリング処理を実施する。このように第1コントローラ311もまた、担当Stripのラスターデータを生成する。
S1101では、第1コントローラ311のPDL解析モジュール411は、S1001と同様に担当Stripを決定する。続くS1102では、PDL解析モジュール411は、S1002と同様にPDLデータを解析し、ページ内に含まれる描画オブジェクトの情報を取得する。
S1103では、PDL解析モジュール411は、S1102で取得した情報に基づいて、処理対象の描画オブジェクトの描画領域が、レンダリング領域情報304によって示されているレンダリング領域に含まれているかを判定する。例えば、前述の通り、描画オブジェクトのバウンディングボックスを用いて描画オブジェクトの描画領域を特定し、特定した描画領域がレンダリング領域に含まれているかを判定すれば良い。描画オブジェクトの描画領域が、レンダリング領域に含まれていないと判定された場合、S1104に進む。描画オブジェクトの描画領域が、レンダリング領域に含まれていると判定された場合、S1105に進む。
S1104では、PDL解析モジュール411は、S1102で情報が取得された描画オブジェクトがレンダリング領域情報304に含まれるようにレンダリング領域情報304を更新する。更新後に、S1105に進む。
なお、PDLデータでは、ある描画オブジェクトの上に、別の描画オブジェクトが重なる場合がある。以前に追加された描画オブジェクトに内包される描画オブジェクトについては、S1103で、YESの判定となり、S1105に進むことになる。
S1105では、PDL解析モジュール411は、S1003と同様に、S1102で取得した描画オブジェクトが担当Strip領域内に含まれるかを判定する。含まれていればS1106に進み、描画オブジェクトをオブジェクトリストに追加する。含まれていなければS1107に進む。
S1107では、PDL解析モジュール411は、S1102~S1106のステップをページ内の描画オブジェクト全てに対して処理したかを判定する。未処理の描画オブジェクトがある場合、S1102に戻り、処理を繰り返す。ページ内の描画オブジェクト全てに対して処理が行われている場合、S1108に進む。このようにして、PDL解析モジュール411は、担当Stripのオブジェクトリストを完成させると共に、処理対象のページに対するレンダリング領域情報304を完成させる。
S1108では、S1006と同様に、中間データ生成モジュール431は、オブジェクトリストに基づいて中間データを生成する。S1109では、レンダリングモジュール451は、生成したレンダリング領域情報304を取得し、S1110に進む。S1110では、S1008と同様に、レンダリングモジュール451が、担当Stripの中間データをレンダリングし、担当Stripのラスターデータを生成する。
以上説明した図10及び図11の処理を行うことで、図9(c)に示すように、ホワイトスキップ処理の対象となる領域を除いた、ページ全体のラスターデータの生成が行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、各コントローラはラスターデータ生成前にホワイトスキップ対象領域を検出できる。これにより、ホワイトスキップ対象となるホワイト領域のラスターデータを生成する処理が不要になるため、RIP処理を高速化できる。また、RIP処理後の後段処理においても、各コントローラのラスターデータの生成完了を待ってホワイト領域の検出をする必要が無く、用紙の事前搬送等のホワイトスキップ処理を実施できるため、印刷処理の高速化ができる。また、後段処理においてホワイト領域に対する画像処理を省略することができる。
なお、図8の例では、レンダリング領域情報304として、各描画オブジェクトの用紙搬送方向の座標のみを含める例を示したが、用紙搬送方向に交差する第1の方向についての座標を含めても良い。この場合、ページの上下方向(用紙搬送方向)だけではなく、ページの左右方向のホワイト領域についても検知することができる。このため、ラスターデータの生成の領域を小さくすることができ、印刷処理が行われるまでの処理対象の領域を小さくできるので、処理をさらに高速化できる。また、プリンタが、記録ヘッドを第1の方向に走査して画像を記録する形態の場合、記録ヘッドの移動量を削減することができる。
<<実施形態2>>
実施形態1では、複数のコントローラがRIP処理を並行して行う形態を説明し、この複数のコントローラのうちの所定のコントローラが、レンダリング領域情報を生成する形態を説明した。本実施形態では、レンダリング領域情報を生成する制御モジュールを別個に設ける形態を説明する。
<RIP部の構成>
図12は、本実施形態におけるRIP部205の一例を示す図である。本実施形態におけるRIP部205は、第1コントローラ1201、第2コントローラ1202、第3コントローラ1203、第4コントローラ1204、および制御モジュール1270を有する。
制御モジュール1270は、各コントローラ1201~1204とは異なるプロセッサが割り当てられたモジュールである。制御モジュール1270は、印刷情報303から各コントローラ1201~1204が担当する部分領域を決定する。部分領域の決定方法は、実施形態1で説明したものと同様とすることができる。あるいは、制御モジュール1270は、ページ内のオブジェクト分布や処理負荷を判定し、各コントローラの処理負荷が平準化されるように、コントローラ毎に異なる幅のStripを割り当てても良い。各Stirpの処理負荷を平準化する方法は、公知のロードバランシン手法を用いることができる。制御モジュール1270は、各コントローラの割当Stripを決定した後、各コントローラに対して、割り当てStrip情報と処理開始指示とを送信する。
制御モジュール1270は、実施形態1で第1コントローラ311が実施していたレンダリング領域情報304の生成を行う。また、制御モジュール1270は、用紙搬送方向に交差する第1の方向の領域情報をレンダリング領域情報304に含めても良い。また、描画オブジェクトの重なり情報を含めても良い。制御モジュール1270は、このようなレンダリング領域情報304を、各コントローラ1201~1204に割り当てる部分領域を決定する前に生成し、レンダリング領域情報304に基づいてStrip幅を調整に用いても良い。例えば、描画オブジェクトが重なる領域は、処理負荷が増えるからである。一例として、上側の描画オブジェクトが透過している場合、描画オブジェクトの合成をするため、処理負荷が増える。また、透過がない場合、重なっている分だけの描画オブジェクトを処理し、下側の描画オブジェクトを除去する処理を行うので、処理負荷が増える。従って、制御モジュール1270は、処理負荷を考慮して、各プロセッサに割り当てる部分領域を決定して良い。
各コントローラ1201~1204は、制御モジュール1270から通知された部分領域を示す情報に基づいて、自身の担当する部分領域に対して、実施形態1のコントローラ312~314と同様の処理を行う。
<フローチャート>
図13は、本実施形態の各コントローラ1201~1204のフローチャートを示す図である。S1301~S1307は、図10のS1002~S1008と同様の処理である。即ち、各コントローラ1201~1204は、PDLデータを解析し、オブジェクトリストを生成し、中間データを生成する。また、制御モジュール1270で生成されたレンダリング領域情報304を用いて中間データをレンダリングしてラスターデータを生成する処理が行われる。本実施形態の各コントローラ1201~1204は、図10のS1001の担当Stripの決定処理は行わない。担当Stripは、制御モジュール1270から通知される。
図14は、制御モジュール1270のフローチャートを示す図である。S1401では、制御モジュール1270は、PDLデータを解析し、描画オブジェクトの情報を取得する。S1402では、制御モジュール1270は、レンダリング領域情報304を生成する。S1402の処理は、図11のS1102~S1105の処理と同様の処理である。S1403では、制御モジュール1270は、各プロセッサに割り当てる部分領域(Strip領域)を、S1402で生成したレンダリング領域情報304に基づいて決定する。S1404では、制御モジュール1270は、S1403で決定した部分領域を、各プロセッサに通知する。
以上説明したように、本実施形態では、RIP処理を並行して行う複数のコントローラとは別個のモジュールにおいて、レンダリング領域情報を生成する。これにより、レンダリング領域情報に基づいて各プロセッサが担当する部分領域を、オブジェクトの分布状態に応じて決定することができる。このため、各プロセッサの処理負荷を同等にすることができ、全体の処理を高速化することができる。
<<その他の実施形態>>
実施形態1では、複数のコントローラがRIP処理を並行して行う形態を説明し、この複数のコントローラのうちの所定の1つのコントローラが、レンダリング領域情報を生成する形態を説明した。そして、その所定のコントローラが、他のコントローラにレンダリング領域情報を通知する形態を説明した。しかしながら、各コントローラがそれぞれでレンダリング領域情報を生成して利用する形態でも良い。また、複数のコントローラのうちの2つ以上の一部のコントローラがレンダリング領域情報を生成し、レンダリング領域情報を生成しない他のコントローラに、レンダリング領域情報を通知する形態でも良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
205 RIP部
411~414 PDL解析モジュール
431~434 中間データ生成モジュール
451~454 レンダリングモジュール
206 プリンタエンジン部

Claims (16)

  1. 複数のコントローラを備え、ページ記述言語で記述された入力データを、記録媒体の搬送方向と交差する第1の方向において複数の部分領域に分割して並列に処理を行う画像処理装置であって、
    前記複数のコントローラの中の第1のコントローラは、
    前記入力データに含まれるオブジェクトの描画位置を示す領域情報を取得する取得手段と、
    前記第1のコントローラと異なる他のコントローラが前記領域情報を参照可能なように前記領域情報を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記複数のコントローラのそれぞれは、
    自身に割り当てられた部分領域を決定する決定手段と、
    前記入力データにおける前記決定した部分領域に対応するデータを解析する解析手段と、
    前記解析の結果と前記領域情報とに基づいて、前記決定した部分領域に対応するラスターデータを生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域情報は、前記複数の部分領域の少なくとも1つに前記オブジェクトの描画位置が含まれている前記搬送方向の領域を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記オブジェクトの描画位置が含まれている前記搬送方向の領域のデータをレンダリングして前記ラスターデータを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記複数の部分領域のいずれにも前記オブジェクトの描画位置が含まれていない前記搬送方向の領域のデータをレンダリングせずに前記ラスターデータを生成することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記取得手段は、前記第1のコントローラの前記解析手段の解析の結果に基づいて前記領域情報を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のコントローラは、前記第1の方向における端部の部分領域に割り当てられるコントローラであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1のコントローラは、前記複数のコントローラの中で動的に切り替えられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 各コントローラで生成された各ラスターデータによって構成されている画像データに対して画像処理を行う画像処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 各コントローラで生成された各ラスターデータによって構成されている画像データに基づく印刷を行うために、前記領域情報に基づいて前記搬送方向に用紙を搬送する搬送手段をさらに備え、
    前記搬送手段は、前記複数の部分領域の少なくとも1つに前記オブジェクトの描画位置が含まれている前記搬送方向の領域が印刷される位置まで前記用紙を搬送することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 複数のコントローラを備え、ページ記述言語で記述された入力データを、記録媒体の搬送方向と交差する第1の方向において複数の部分領域に分割して並列に処理を行う画像処理装置であって、
    前記入力データに含まれるオブジェクトの描画位置を示す領域情報を取得する取得手段と、
    前記複数のコントローラの中から、前記複数の部分領域のそれぞれに対応するコントローラを割り当てる割り当て手段と、
    前記複数のコントローラのそれぞれが前記領域情報を参照可能なように、前記領域情報を出力する出力手段と、
    を有する制御モジュールを備え、
    前記複数のコントローラのそれぞれは、
    前記入力データにおける前記割り当てられた部分領域に対応するデータを解析する解析手段と、
    前記解析の結果と前記領域情報とに基づいて、前記割り当てられた部分領域に対応するラスターデータを生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記割り当て手段は、前記領域情報に基づいて前記部分領域の幅を決定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記割り当て手段は、各コントローラの負荷が平準化されるように、前記部分領域の幅を決定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 複数のコントローラを備え、ページ記述言語で記述された入力データを、記録媒体の搬送方向と交差する第1の方向において複数の部分領域に分割して並列に処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
    前記複数のコントローラの中の第1のコントローラに、
    前記入力データに含まれるオブジェクトの描画位置を示す領域情報を取得する取得ステップと、
    前記第1のコントローラと異なる他のコントローラが前記領域情報を参照可能なように前記領域情報を出力する出力ステップとを実行させ、
    前記複数のコントローラのそれぞれに、
    自身に割り当てられた部分領域を決定する決定ステップと、
    前記入力データにおける前記決定した部分領域に対応するデータを解析する解析ステップと、
    前記解析の結果と前記領域情報とに基づいて、前記決定した部分領域に対応するラスターデータを生成する生成ステップと、
    を実行させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  14. 複数のコントローラを備え、ページ記述言語で記述された入力データを、記録媒体の搬送方向と交差する第1の方向において複数の部分領域に分割して並列に処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
    前記複数のコントローラとは別の制御モジュールに、
    前記入力データに含まれるオブジェクトの描画位置を示す領域情報を取得する取得ステップと、
    前記複数のコントローラの中から、前記複数の部分領域のそれぞれに対応するコントローラを割り当てる割り当てステップと、
    前記複数のコントローラのそれぞれが前記領域情報を参照可能なように、前記領域情報を出力する出力ステップと、
    を実行させ、
    前記複数のコントローラのそれぞれは、
    前記入力データにおける前記割り当てられた部分領域に対応するデータを解析する解析ステップと、
    前記解析の結果と前記領域情報とに基づいて、前記割り当てられた部分領域に対応するラスターデータを生成する生成ステップと、
    を実行させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載の各コントローラの各手段として機能させるためのプログラム。
  16. コンピュータを、請求項10から12のいずれか一項に記載の制御モジュールの各手段として機能させるためのプログラム。
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