JP7070060B2 - 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム - Google Patents

車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7070060B2
JP7070060B2 JP2018090948A JP2018090948A JP7070060B2 JP 7070060 B2 JP7070060 B2 JP 7070060B2 JP 2018090948 A JP2018090948 A JP 2018090948A JP 2018090948 A JP2018090948 A JP 2018090948A JP 7070060 B2 JP7070060 B2 JP 7070060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
state
parking space
magnetic field
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018090948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019197379A (ja
Inventor
翔平 神田
広太郎 吉野
慎 渡邉
謙治郎 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2018090948A priority Critical patent/JP7070060B2/ja
Publication of JP2019197379A publication Critical patent/JP2019197379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7070060B2 publication Critical patent/JP7070060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、磁気センサを用いて駐車場等の駐車スペースなどの検出空間における車両の有無を判定する車両検知の技術に関する。
従来、駐車場の駐車スペース内の駐車面に磁気センサを設置し、車両の有無に起因する地磁気の変化を検出して駐車スペースが満車であるか空車であるかの判定を行う車両検知装置が知られている(特許文献1参照)。前記車両検知装置は、駐車スペース内の車幅方向等に複数の磁気センサを設置し、それらの磁気センサ間の各軸方向の検出レベルの差分合成値を車両有り無しの判定に使用する。これにより、磁気センサの近くをトラックやバス等の重量車両が通ったことにより地磁気が大きく変動したとしても、或いは、磁気センサの近隣に電車の架線や高圧線が架設されて地磁気が大きく変動したとしても、誤検知が防止される。
特開2006-164145号公報
しかしながら、従来の車両検知装置は、複数の磁気センサを利用して重量物の通過
に起因する外乱の影響を抑止するものであり、複数の磁気センサを利用するため構成が大掛りとなり、またコスト高となる。
また、車両には種々の車種があり、車種によっては、地磁気への影響度の高低があるため、それぞれの車種の車両に対して精度良く、満空状態を判定することは容易ではない。さらに、隣接する駐車スペースに地磁気への影響度の高い(すなわち、地磁気の変化が大きい)車種の車両が停車した場合に、自己の駐車スペースに対する誤検知の可能性が高まる。
以下、図13及び図14を参照して、駐車後の地磁気の変化量が予め定められた満空判定閾値Lo以上である場合に満車と判定する従来の車両検知装置における誤検知の例について説明する。図13及び図14は、駐車場の駐車スペースZ1において、地磁気への影響度の大小に起因する誤検知を説明するための図である。図13の上図は、地磁気への影響度の低い車両21が駐車スペースZ1に入車するときの車両状態P1,P2,P3を示し、下図は、磁気センサ11の検出値の変化量(地磁気の変化量)の経時変化を表す波形W1を示す。図14の上図は、地磁気への影響度の高い車両22が駐車スペースZ1に隣接する駐車スペースZ2に入車するときの車両状態P11,P12,P13を示し、下図は、駐車スペースZ1の磁気センサ11の検出値の変化量の経時変化を表す波形W2を示す。なお、図13では、駐車スペースZ1に隣接するスペースに車両は駐車されないものとし、図14では、駐車スペースZ1に車両は駐車されないものとする。車両21は駐車スペースZ1に入るものであり、車両22は隣接の駐車スペースZ2に入るものである。磁気センサ11は、駐車スペースZ1に設置されている。
図13において、車両状態P1は、車両21が駐車スペースZ1に近づいてきている状態である。この場合、波形W1に示すように、磁気センサ11の検出値の変化量(地磁気の変化量)が漸次上昇する。次いで、車両状態P2のように車両21のエンジン部分が磁気センサ11の上方まで進入してくると、前記変化量がピークを迎える。そして、さらに車両21が進入してエンジン部分が磁気センサ11の位置を通り過ぎると、前記変化量は漸次低下する。そして、車両状態P3のように、車両21が駐車スペースZ1の奥まで進入して停車すると、前記変化量は前記満空判定閾値Lo未満の所定値に安定する。この例では、駐車スペースZ1に車両21が駐車された状態、つまり、駐車スペースZ1が満車状態であるにもかかわらず、前記変化量は満空判定閾値Lo未満であるため、駐車スペースZ1は空車状態と誤検知される。
また、図14において、車両状態P11は、車両22が駐車スペースZ2に近づいてきている状態である。この場合、波形W2に示すように、磁気センサ11の検出値の変化量が緩やかに上昇する。次いで、車両状態P12のように車両22が駐車スペースZ2に進入し始めると、前記変化量が前記満空判定閾値Loを超える場合がある。そして、さらに車両22が進入すると、前記変化量は、前記満空判定閾値Lo以上の値を維持したまま横合いで推移し、車両状態P13のように車両22が駐車スペースZ1の奥まで進入して停車しても、前記変化量は前記満空判定閾値Lo以上の値を維持する。この例では、駐車スペースZ1に車両21が駐車されておらず駐車スペースZ1が空車状態であるにもかかわらず、前記変化量は満空判定閾値Lo以上であるため、駐車スペースZ1は満車状態と誤検知される。
本発明の目的は、駐車場の駐車スペースなどの検出空間における車両の有無の誤検知を防止することが可能な車両検知装置、車両検知方法、及びプログラムを提供することである。
本発明の一の局面に係る車両検知装置は、検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定するものであり、第1差分算出部と、空車判定部と、を備える。前記第1差分算出部は、前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、各磁界ベクトルの第1差分ベクトルを算出する。前記空車判定部は、前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する。
本発明の他の局面に係る車両検知方法は、検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定する方法であって、第1差分算出ステップと、空車判定ステップと、を含む。前記第1差分算出ステップは、前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、各磁界ベクトルの第1差分ベクトルを算出する。前記空車判定ステップは、前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する。
本発明は、前記車両検知方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、又は、このようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。
本発明によれば、駐車場の駐車スペースに対する車両の駐車状態の誤検知を防止することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る車両検知装置と磁気センサとの接続構成を示す模式図である。 図2は、車両検知装置の構成を示すブロック図である。 図3は、車両の走行方向の部位に対する地表面での地磁気への影響度の一例を示す図であり、(A)は影響度の低い車両の各部位における地磁気の変化量を示す図であり、(B)は影響度の高い車両の各部位における地磁気の変化量を示す図である。 図4は、車両の駐車状態と、各駐車状態に応じた磁気センサの検出値の変化量を示す図である。 図5は、磁気センサの設置位置における各駐車状態に応じた磁界ベクトルの一例を示すベクトル図である。 図6は、第1差分ベクトル及び第2差分ベクトルの一例を示すベクトル図である。 図7は、駐車スペースZ1に車両が前進で入車し後進で出車した場合の車両状態と、車両の入出車中に駐車スペースZ1の磁気センサが検出した検出値の変化量の経時変化を表す波形とを示す図である。 図8は、駐車スペースZ1に車両が前進入車の途中に後進で出車したときの車両状態と、車両の入出車中に駐車スペースZ1の磁気センサが検出した検出値の変化量の経時変化を表す波形とを示す図である。 図9は、駐車スペースZ1に車両が後進で入車し前進で出車した場合の車両状態と、車両の入出車中に駐車スペースZ1の磁気センサが検出した検出値の変化量の経時変化を表す波形とを示す図である。 図10は、隣接する駐車スペースZ2に車両が駐車している状態で、駐車スペースZ1に車両が前進で入車し後進で出車した場合の車両状態と、車両の入出車中に駐車スペースZ1の磁気センサが検出した検出値の変化量の経時変化を表す波形とを示す図である。 図11は、隣接する駐車スペースZ2に車両が駐車している状態で、駐車スペースZ1に車両が前進で入車し、その後に駐車スペースZ2から車両が後進で出車し、その後に駐車スペースZ1から車両が後進で出車した場合の車両状態と、各車両の入出車中に駐車スペースZ1の磁気センサが検知した検出値の変化量の経時変化を表す波形とを示す図である。 図12は、車両検知装置の制御部によって実行される車両検知処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、駐車スペースZ1において、地磁気への影響度の大小に起因する誤検知を説明するための図であり、上図は、地磁気への影響度の低い車両が駐車スペースZ1に入車するときの車両状態P1,P2,P3を示し、下図は、駐車スペースZ1への入車中に駐車スペースZ1の磁気センサで検知された地磁気の変化量の経時変化を表す波形W1を示す。 図14は、駐車スペースZ1において、地磁気への影響度の大小に起因する誤検知を説明するための図であり、上図は、地磁気への影響度の高い車両が駐車スペースZ2に入車するときの車両状態P11,P12,P13を示し、下図は、駐車スペースZ2への入車中に駐車スペースZ1の磁気センサで検知された地磁気の変化量の経時変化を表す波形W2を示す。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[車両検知装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る車両検知装置10と磁気センサ11との接続構成を示す模式図である。
車両検知装置10は、駐車場20に区画された複数の駐車スペースZそれぞれにおける車両の有無を判定するものである。図1に示すように、各駐車スペースZそれぞれには磁気センサ11が設置されている。磁気センサ11は、その設置位置における地磁気を含む磁界の強度(磁束密度)を検出可能な周知のセンサである。本実施形態では、車両検知装置10は、駐車スペースZの駐車面に設置された磁気センサ11の検出値の変化量Gに基づいて駐車スペースZにおける車両の有無を判定する。また、車両検知装置10は、磁気センサ11の検出値から得られる磁界ベクトルに基づいて、駐車スペースZが空状態か否かを判定する。なお、駐車スペースZにおいて地磁気以外の磁界を形成するものが存在しない限り、磁気センサ11は、設置位置における地磁気の強度を検出する。
磁気センサ11は、駐車スペースZ内に設置されており、図1に示すように、駐車スペースZの中央部よりも車両の出入口17寄りの位置に設置されている。本実施形態では、磁気センサ11は駐車スペースZにおける駐車面に埋設されている。磁気センサ11の設置位置は、例えば、フロント側にエンジンを搭載しているFR車やFF車などの車両(フロントエンジン車)が前進で駐車スペースZに駐車した場合に、荷室などを有するリア部分が配置される位置であり、後進で駐車スペースZに駐車した場合に、エンジンが搭載されたエンジン部分が配置される位置である。また、磁気センサ11の設置位置は、リア側にエンジンを搭載しているRR車などの車両(リアエンジン車)が前進で駐車スペースZに駐車した場合にエンジン部分が配置される位置であり、後進で駐車スペースZに駐車した場合に荷室などを有するフロント部分が配置される位置である。また、磁気センサ11の設置位置は、前後の車軸間にエンジンを搭載しているMR車などの車両(ミッドシップ車)が前進又は後進で駐車スペースZに駐車した場合にエンジン部分以外の部分が配置される位置である。
磁気センサ11は、三軸タイプのものであり、設置位置における磁界のベクトル量、つまり、磁界の大きさ(スカラー量)と磁界の方向(磁界方向)とを検出する。
なお、磁気センサ11は、二軸タイプのものであって、X軸及びY軸を含むXY平面の磁界の大きさ及び方向を検出するものであってもよい。
図2は、車両検知装置10の構成を示すブロック図である。
車両検知装置10に磁気センサ11が接続されている。磁気センサ11は、例えば、コイル、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)、磁気インピーダンス素子(MI素子)などの磁気センサ素子を用いて、設置位置付近の地磁気を含む磁界のベクトル量を検出するものである。より詳細には、磁気センサ11は、検出した磁界ベクトルのベクトル量、つまり、大きさ成分であるスカラー量と磁界の方向(磁界方向)とを検出し、前記スカラー量及び前記磁界方向を検出値として後述の制御部12に送る。磁気センサ11は、車両検知装置10と有線又は無線によって電気的に接続されている。磁気センサ11は、前記磁気センサ素子の他に、増幅回路、AD変換回路などを備えている。なお、磁気センサ11が二軸タイプのものである場合、磁気センサ11は、検出した磁界ベクトルのうち、X軸及びY軸を含むXY平面の分力のスカラー量及び磁界方向を検出値として制御部12に送る。
図2に示すように、車両検知装置10は、制御部12と、記憶部13と、通信部14とを備えている。
通信部14は通信インターフェースであり、車両検知装置10を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して管理サーバ15との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行する。通信部14は、車両検知装置10における車両の有無の判定結果(満状態又は空状態)をネットワークN1を介して管理サーバ15に送信する。ここで、前記空状態は、判定対象の駐車スペースZ(検出空間)に車両21が無い状態であり、本発明の第2状態の一例である。また、前記満状態は、駐車スペースZに車両21が有る状態であり、本発明の第1状態の一例である。管理サーバ15は、駐車場20における車両の有無を管理するサーバ装置である。本実施形態では、車両検知装置10が管理サーバ15と通信可能に接続された構成について例示するが、車両検知装置10が管理サーバ15によって実現された構成であってもよい。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶媒体である。記憶部13には、制御部12に各種処理を実行させるための制御プログラムや、車両検知装置10において実行される後述の車両検知処理に用いられる各閾値や、磁気センサ11が検出した磁界ベクトルの座標情報、車両検知処理による各判定結果、駐車スペースZ1の満空状態を示すスターテス情報、後述の変化量Gを算出するための基準値などが記憶される。
制御部12は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶媒体である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶媒体であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。制御部12は、前記ROM又は記憶部13に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより車両検知装置10を制御する。
図2に示すように、制御部12は、変化量算出部121、閾値判定部122、車両判定部123、第1空車判定部124、変動判定部125(本発明の検出値変動判定部の一例)、第1差分算出部126、第2差分算出部127、第2空車判定部128(本発明の空車判定部の一例)などの各種の処理部を含む。制御部12は、前記CPUで前記制御プログラムに従って車両検知処理などの各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。なお、制御部12に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。また、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
変化量算出部121は、磁気センサ11から送られてきた検出値(磁界の強度を示す磁束密度の値)に基づいて変化量Gを算出する。前記変化量Gは、前記磁気センサの検出値に含まれるスカラー量と、予め定められた基準値との差分の絶対値である。前記基準値は、磁気センサ11が設置されている駐車スペースZ1(本発明の検出空間の一例)とこれに隣接する駐車スペースZ2(隣接空間)のいずれにも車両が駐車されていないときに検出された磁気センサ11の検出値であり、予め記憶部13に記憶されている。駐車場20における複数の駐車スペースZそれぞれにおける地磁気を含む磁界は、周辺の電線が形成する磁界の影響や、周辺の建物に用いられている鉄筋或いは立体駐車場に用いられている鉄筋などの強磁性体の影響を受ける。そのため、駐車スペースZごとに前記基準値が異なる。このため、駐車スペースZごとの前記基準値が予め取得されて、記憶部13に記憶されている。
一般に、自動車などの車両には、地磁気に対して影響を及ぼす強磁性体の素材が多く使用されている。したがって、自動車などの車両が駐車スペースZに進入して駐車されると、その駐車過程において磁気センサ11の検出値、つまり、磁界ベクトルのベクトル量が変動する。このため、駐車スペースZにおける車両の有無は、車両の存在によって変動した磁気センサ11の検出値と前記基準値との差分である前記変化量Gを算出し、この変化量Gを所定の閾値と比較することによって判定することが可能である。
ところで、車両には種々の車種があり、車種によって地磁気への影響度の度合いが異なる。図3は、車両の走行方向の部位に対する地表面での地磁気への影響度の一例を示す図であり、(A)は地磁気への影響度の低い車両21の各部位における地磁気の変化量の分布を示す図であり、(B)は地磁気への影響度の高い車両22の各部位における地磁気の変化量の分布を示す図である。車両21は、例えば、フロントエンジン車であり、軽量化のために外装が鉄鋼などの板金ではなくアルミ合金や樹脂などで構成されたものである。この車両21においては、エンジン部分に強磁性体が多く使用されており、そのため、図3(A)に示すように、エンジン部分の下では地磁気に対して比較的大きな歪みを与え、当該部分に対応する地上面の地磁気の大きさ(スカラー量)の変化量は大きい。これに対して、エンジン部分以外の部分は強磁性体の使用量が少ないため、当該部分に対応する地表面の地磁気の大きさ(スカラー量)の変化量はエンジン部分に比べて相対的に小さい。一方、車両22は、例えば、フロント側にエンジンを搭載し、前後の車軸間にモーターやバッテリーを搭載したハイブリッド車である。この車両22は、エンジン部分だけでなく、他の部位においても強磁性体が多く使用されており、そのため、図3(B)に示すように、車両22の全域に対応する地表面の地磁気の前記変化量は、車両21の前記変化量よりも大きい。なお、前記走行方向の全域において強磁性体を多く使用しているトラックやバス等の車両も地磁気への影響度の高いものであり、車両22と同様に、当該車両の全域において地磁気の変化量が大きくなる。
以下、図4を参照して、互いに隣接する駐車スペースZ1,Z2における車両21,22の駐車状態に応じた磁気センサ11Aの検出値に含まれるスカラー量の変化量Gについて説明するとともに、後述の車両検知処理に用いられる各閾値について説明する。ここで、磁気センサ11Aは、駐車スペースZ1に設置されたものであり、以下の説明においても同様である。また、駐車スペースZ2は駐車スペースZ1に隣接する駐車スペースである。なお、図4では、駐車スペースZ2の磁気センサ11の図示を省略している。
図4に示すように、駐車スペースZ1だけに車両21が前進で入車した駐車状態P21では、磁気センサ11Aの検出値の変化量Gは、波形W11(図4中の実線波形を参照)のように、車両21が進入するにしたがって前記変化量Gが徐々に大きくなる。そして、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方を通過するときに、前記変化量Gはピーク値SP1に達し、その後徐々に低下して、安定値AV1に収束し、駐車スペースZ1に完全に車両21が駐車された満状態では、前記変化量Gは安定値AV1を維持する。
また、駐車スペースZ2だけに車両22が前進で入車した駐車状態P22では、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値の変化量Gは、波形W12(図4中の破線波形を参照)のように、車両22が進入するにしたがって前記変化量Gが緩やかに大きくなる。これは、車両22が地磁気への影響度の大きい車両であるため、隣接する駐車スペースZ2に車両22が駐車された場合に、駐車スペースZ1における地磁気にも影響を与えるためである。この場合、前記変化量Gは前記ピーク値SP1まで上がらないが、前記安定値AV1より大きい安定値AV2まで上昇する場合があり、駐車スペースZ2に完全に車両22が駐車された状態では、前記変化量Gは安定値AV2を維持する。
また、駐車スペースZ2に車両22が既に駐車されており、駐車スペースZ1に車両21が前進で入車する駐車状態P23では、前記変化量Gは、車両21が駐車スペースZ1に入車する前から既に前記安定値AV2となっている。つまり、駐車スペースZ1が空状態であり、且つ、駐車スペースZ2が満状態であるときの前記変化量Gは、前記安定値AV2である。そして、波形W13(図4中の点線波形を参照)のように、車両21が進入するにしたがって前記変化量Gが徐々に大きくなり、エンジン部分が磁気センサ11Aの上方を通過するときにピーク値SP1よりも大きいピーク値SP2に達する。その後、前記変化量Gは徐々に低下して、安定値AV1よりも大きい安定値AV3に収束し、駐車スペースZ1に完全に車両21が駐車された状態では、前記変化量Gは安定値AV3を維持する。
本実施形態では、駐車スペースZ1,Z2に対する車両21,22の複数の駐車状態と、その駐車状態に応じた前記変化量Gの複数の波形パターンに鑑みて、車両検知処理に用いられる各閾値が定められている。
具体的には、車両判定部123による後述の駐車判定処理を開始するか否かを判定するためのトリガー閾値H1は、第1空車判定部124による後述の第1空車判定処理に用いられる第1空閾値L1よりも大きい数値に設定されている。詳細には、前記トリガー閾値H1は、前記第1空閾値L1よりも大きく、前記ピーク値SP1よりも小さい数値に設定されている。
ここで、前記第1空閾値L1は、隣接する駐車スペースZ2に車両22が駐車されている場合でも駐車スペースZ1における空状態を確実に判定できるように、前記安定値AV2よりも大きい値に定められている。例えば、前記第1空閾値L1は、実験などから得られた信頼係数(例えば1.2)を前記安定値AV2に乗じた数値に設定される。
また、前記駐車判定処理に用いられる満閾値H2は、前記第1空閾値L1と前記トリガー閾値H1との間の数値、つまり、前記第1空閾値L1よりも大きく、前記トリガー閾値H1よりも小さい数値に設定されている。
図2に示す閾値判定部122は、変化量算出部121によって算出された前記変化量Gが前記第1空車判定処理に用いられる前記第1空閾値L1よりも大きい前記トリガー閾値H1を越えたか否かを判定する。
車両判定部123は、閾値判定部122によって前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定されると、判定対象の駐車スペースZ(検出空間)に車両があるか否かを判定する駐車判定処理を開始する。具体的には、車両判定部123は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定された時点T31(図5参照)から予め定められた設定時間Taを経過した時点T32(図7参照)の前記変化量Gが前記満閾値H2以上であるかどうかを判定する。ここで、前記変化量Gが前記満閾値H2以上である場合に、車両判定部123は、判定対象の駐車スペースZに車両が存在している満状態であると判定し、つまり、駐車スペースZに車両が駐車されたと判定する。なお、設定時間Taは、車両が駐車スペースZに進入してから駐車スペースZに駐車するまでに要する平均時間に基づいて設定されている。
第1空車判定部124は、前記変化量G及び前記第1空閾値L1に基づいて、判定対象の駐車スペースZ(検出空間)が空状態か否かを判定する第1空判定処理を行う。具体的には、第1空車判定部124は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1未満の場合に、判定対象の駐車スペースZを車両が存在しない空状態と判定する。
変動判定部125は、磁気センサ11の検出値が変動したか否かを判定する処理を行う。この判定処理は、駐車スペースZに車両が駐車された後に開始される。具体的には、車両判定部123が、駐車スペースZに車両が駐車されたと判定すると、前記判定処理が開始される。
第1差分算出部126は、駐車スペースZに対する車両の駐車前及び駐車後それぞれの磁界ベクトルの差分ベクトル(以下、第1差分ベクトルという。)を算出する。この第1差分ベクトルは、駐車前に磁気センサ11によって検出された磁気ベクトルと、駐車後に磁気センサ11によって検出された磁気ベクトルとの差を示すベクトルであり、駐車前後で変化した磁界ベクトルの変動量を示す。具体的には、第1差分算出部126は、車両が駐車される前に磁気センサ11によって検出された磁界ベクトルのベクトル量を記憶部13に記憶しておき、車両が駐車されたと判定されたときに磁気センサ11によって検出された磁界ベクトルのベクトル量を記憶部13に記憶し、これらのベクトルの差を前記第1差分ベクトルとして算出する。
図5は、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの設置位置Qにおける磁界ベクトルR1~P3を示すベクトル図である。図5(A)は、駐車スペースZ1,Z2のいずれにも車両が駐車されていないときの磁界ベクトルR1を示す。図5(B)は、駐車スペースZ1だけに車両が駐車されたときの磁界ベクトルR2を示す。図5(C)は、駐車スペースZ2だけに車両が駐車されたときの磁界ベクトルR3を示す。図5においては、X軸方向を北とし、Y軸方向を東とし、Z軸方向を鉛直方向としている。各図において、設置位置QをX軸、Y軸、Z軸の原点としている。
例えば、互いに隣接する駐車スペースZ1,Z2のいずれにも車両が駐車されていないときに駐車スペースZ1の磁気センサ11Aが磁界ベクトルR1(図5(A)参照)を検出し、駐車スペースZ1だけに車両が駐車されたときに磁気センサ11Aが磁界ベクトルR2(図5(B)参照)を検出した場合は、各ベクトルR1,R2の差分ベクトルである第1差分ベクトルRS11(図6(A)参照)が第1差分算出部126によって算出される。この場合、第1差分算出部126は、磁界ベクトルR1の各軸の座標[X0,Y0,Z0]を記憶部13に記憶しておき、磁界ベクトルR2の各軸の座標[X1,Y1,Z1]を記憶部13に記憶しておき、各座標から前記第1差分ベクトルRS11を算出する。
ここで、前記第1差分ベクトルRS11は、駐車スペースZ1に駐車された車両の固有のベクトルである。したがって、例えば、駐車スペースZ2だけに車両が駐車されているときに、更に駐車スペースZ1に車両が駐車された場合でも、第1差分算出部126は、第1差分ベクトルRS11を算出する。例えば、図5(B)にしめすように、駐車スペースZ2だけに車両が駐車されているときに駐車スペースZ1の磁気センサ11Aが磁界ベクトルR3(座標[X2,Y2,Z2])を検出していたとする。この場合、駐車スペースZ1に車両が駐車された後に磁気センサ11Aが検出した磁界ベクトルR4は、図6(B)に示すように、磁界ベクトルR3に前記第1差分ベクトルRS11を加えた合成ベクトルとなる。
なお、磁気センサ11の設置位置の周辺には、磁界に影響を与える磁気物体などが配置されることがある。例えば、判定対象の駐車スペースZ1(検出空間)に隣接するスペースに磁気物体が設置されたり、地磁気への影響度の高い他の車両が駐車スペースZ1の近傍を通過したり、隣接する駐車スペースZ2に地磁気への影響度の高い他の車両が駐車される場合もある。いずれの場合であっても、判定対象である駐車スペースZ1以外に配置された前記磁気物体や前記他の車両は、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの設置位置における地磁気を含む磁界を歪める要因であり、当該要因によっても前記設置位置における磁界ベクトルのベクトル量が変動する。しかし、判定対象の駐車スペースZ1に車両が駐車された場合と、駐車スペースZ2に他の車両や磁気物体などが配置された場合とでは、磁気センサ11Aが検出する磁界ベクトルの変動量が異なる。これは、駐車スペースZ1に駐車される車両の位置と、駐車スペースZ2に配置される他の車両や磁気物体の位置とが異なることに起因している。つまり、磁気センサ11Aが鉛直上方から影響を受けるか、横方向から影響を受けるかによって、磁気センサ11Aが検出する磁界ベクトルのベクトル量が異なる。このため、上述した磁界ベクトルR3の磁界方向が磁界ベクトルR2の磁界方向と一致することはなく、また、各ベクトルの大きさが同じになることもない。
第2差分算出部127は、変動判定部125によって磁気センサ11の検出値が変動したと判定された場合に、磁気センサ11の検出値の変動前後それぞれの前記磁界ベクトルの差分ベクトル(以下、第2差分ベクトルという。)を算出する。この第2差分ベクトルは、磁気センサ11の検出値の変動前に検出されていた磁気ベクトルと、変動後の検出値である磁気ベクトルとの差を示すベクトルであり、検出値の変動前後の磁界ベクトルの変動量を示す。具体的には、第2差分算出部127は、前記検出値の変動が生じる前に磁気センサ11によって検出された磁界ベクトルの座標を記憶部13に記憶しておき、変動が生じた後に磁気センサ11によって検出された磁界ベクトルの座標を記憶部13に記憶し、各座標から求められる各磁界ベクトルの差を、前記第2差分ベクトルとして算出する。
磁気センサ11の検出値の変動は、例えば、判定対象の駐車スペースZ1(検出空間)から車両が出車(退出)した場合に変動する。この場合、他の磁気物体や他の車両の影響を受けていないのであれば、磁気センサ11Aの検出値は、磁界ベクトルR2から磁界ベクトルR1に戻る。したがって、この場合は、第2差分算出部127は、前記第1差分ベクトルRS11と同じ大きさであって逆方向の第2差分ベクトルRS21(図6参照)を算出する。
また、磁気センサ11の検出値の変動は、駐車スペースZ1に車両が駐車された満状態であっても、隣接する駐車スペースZ2から車両が出車した場合にも変動する。例えば、駐車スペースZ2から車両が出車すると、出車後に磁気センサ11Aが検出した磁界ベクトルR5は、磁界ベクトルR4に後述の差分ベクトルRS22を加えた合成ベクトルとなる。したがって、この場合は、差分ベクトルRS22を第2差分ベクトルとして算出する。ここで、差分ベクトルRS22は、上述した磁界ベクトルR1と磁界ベクトルR3の差分ベクトルRS12と同じ大きさであって逆方向のベクトルである。
第2空車判定部128は、判定対象の駐車スペースZに車両が駐車された後に、駐車スペースZが満状態から空状態に変化したか否かを判定する。例えば、第2空車判定部128は、第1差分算出部126によって算出された前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、駐車スペースZが満状態から空状態に変化したと判定する。
例えば、駐車スペースZ1に駐車されていた車両が出車した場合、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値は、磁界ベクトルR2から磁界ベクトルR1に戻る(図6(A)参照)。この場合、磁気センサ11Aの設置位置Qにおいては、前記第1差分ベクトルRS1とは逆方向で同じ大きさの磁界変動が生じることになる。一方、駐車スペースZ2に駐車されていた車両が出車した場合、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値は、磁界ベクトルR3から磁界ベクトルR1に戻る。この場合、磁気センサ11Aの設置位置Qにおいては、前記第1差分ベクトルRS1とは方向も大きさも異なる磁界変動(前記第2差分ベクトルRS2の逆方向の磁界変動)が生じることになる。
このため、第2空車判定部128は、第2差分算出部127によって算出された前記第2差分ベクトルの方向と、前記第1差分ベクトルの方向とを比較し、前記第2差分ベクトルの方向が前記第1差分ベクトルの方向の逆方向と一致するか否かを判定し、前記第2差分ベクトルの方向が前記逆方向に一致すると判定した場合に、駐車スペースZが満状態から空状態に変化したと判定する。つまり、判定対象の駐車スペースZから車両が出車したと判定する。
本実施形態では、第2空車判定部128は、前記第2差分ベクトルが、前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであるか否かを判定し、逆ベクトルである場合に駐車スペースZが満状態から空状態に変化したと判定する。言い換えると、第2空車判定部128は、前記第2差分ベクトルの方向が前記第1差分ベクトルの方向の逆方向に一致すると判定し、且つ、前記第2差分ベクトルの大きさと前記第1差分ベクトルの大きさとが一致すると判定した場合に、駐車スペースZが満状態から空状態に変化したと判定する。
[車両検知処理]
以下、図7乃至図11を参照しつつ、図12のフローチャートを用いて、制御部12によって実行される車両検知処理の手順とともに、本発明の車両検知方法の一例について説明する。図12において、S11,S12,・・・は処理手順の番号(ステップ番号)を示す。なお、以下の説明では、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値が記憶部13に記憶されているものとする。
まず、図7に示すように、駐車スペースZ1だけに車両21が前進で入車し後進で出車した場合の車両検知処理について説明する。ここで、図7は、入出車における車両状態P31~P35と、入出車中における磁気センサ11Aの検出値の変化量Gの経時変化を表す波形W31とを示す。
〈ステップS11,S12〉
図12に示すように、ステップS11では、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値の変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいか否かを判定する。図7に示す車両状態P31は、駐車スペースZ1に車両21のフロント側が近づいた状態を示しており、この車両状態P31では、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は小さい。このため、車両状態P31における前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。したがって、車両21が車両状態P31である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定する(S11のYes)。この場合、次のステップS12において、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定して、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。その後、処理はステップS11に戻る。なお、ステップS11において、前記変化量Gが前記第1空閾値L1以上であると判定されると、処理は、次のステップS13に進む。
〈ステップS13〉
ステップS13では、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を超えたか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1内に進入して、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P32になると、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は急激に大きくなる。このため、車両状態P32では、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも大きくなる。したがって、車両21が車両状態P32である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも大きいと判定する(S13のYes)。この場合、処理は、次のステップS14に進む。なお、ステップS13において、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以下であると判定された場合(S13のNo)、処理はステップS11に戻る。
〈ステップS14〉
ステップS14では、制御部12は、ステップS13において前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定された時点T31(図7参照)から前記設定時間Taを経過したか否かを判定する。ここで、前記設定時間Taを経過したと判定されると、処理はステップS15に進む。
〈ステップS15〉
ステップS15では、制御部12は、前記設定時間Taを経過した時点T32(図7参照)における前記変化量Gが、前記トリガー閾値H1よりも小さいか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1内に更に進入して、車両21が車両状態P33に移るにつれて、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は徐々に小さくなり、車両21が車両状態P33になると前記変化量Gは、前記トリガー閾値H1よりも小さくなる。ここで、車両状態P33は、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方を通過し、車両21のリア部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態であって、車両21が駐車スペースZ1に駐車された状態である。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも小さいと判定する(S15のYes)。この場合、処理は、次のステップS16に進む。ステップS15において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以上であると判定されると(S15のNo)、処理は後述のステップS17に進む。
なお、時点T32(図7参照)における磁気センサ11Aの検出値(磁界ベクトル)に関する情報は、記憶部13に記憶される。記憶される具体的な情報としては、磁界ベクトルの各軸の座標情報が考えられる。
〈ステップS16〉
ステップS16では、制御部12は、時点T32(図7参照)における前記変化量G(判定数値G1)が、前記満閾値H2よりも大きいか否かを判定する。上述したように、車両21は、エンジン部分以外の部分は、磁界に対する影響が低いが、前記変化量Gは前記満閾値H2よりも高い数値を示す。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記満閾値H2よりも大きいと判定する(S16のYes)。この場合、処理は、次のステップS17に進む。一方、ステップS17において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定されると(S16のNo)、処理はステップS11に戻る。
〈ステップS17〉
ステップS16において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定された場合、制御部12は、次のステップS17において、駐車スペースZ1が満状態であると判定する。そして、制御部12は、駐車スペースZ1が満状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。
〈ステップS18〉
次のステップS18では、制御部12は、前記第1差分ベクトルを算出する。ステップS18は、本発明の第1差分算出ステップの一例である。具体的には、記憶部13に記憶された時点T32の磁界ベクトルと、車両21が駐車スペースZ1に進入する前に磁気センサ11Aに検出された検出値である磁界ベクトルとに基づいて、前記第1差分ベクトルが算出される。算出された前記第1差分ベクトルの情報は、記憶部13に記憶される。なお、図7に示す入出車の例では、図6に示す第1差分ベクトルRS11が算出される。
〈ステップS19〉
次のステップS18では、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が変動したか否かを判定する。駐車スペースZ1から車両21が出車し始めて、車両21が車両状態P33から車両状態P34に移ると、磁気センサ11Aの検出値が変動する。ここで、車両状態P34は、車両21が駐車スペースZ1から出車し始めて、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態である。制御部12は、磁気センサ11Aの検出値を監視することにより、前記検出値が変動したか否かを判定する。
〈ステップS20〉
ステップS19において、磁気センサ11Aの検出値が変動したと判定されると、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したか否かを判定する。具体的には、磁気センサ11Aの検出値が一定時間の間同じ値を示す場合に、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したと判定される。例えば、車両21が駐車スペースZ1から完全に出車した車両状態P35になると、磁気センサ11Aの検出値は、車両21のみならず、周辺の磁気物体や他の車両の影響を受けない。このため、磁気センサ11Aの検出値は、図6に示す磁界ベクトルR1に収束する。
〈ステップS21〉
ステップS20において、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したと判定されると(図7の時点T33参照)、次のステップS21では、制御部12は、前記第2差分ベクトルを算出する。なお、図7に示す入出車の例では、図6に示す第2差分ベクトルRS21が算出される。
〈ステップS22~S24〉
その後、ステップS22において、制御部12は、ステップS21で算出された前記第2差分ベクトルがステップS18で算出された前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであるか否かを判定する。かかる判定は、駐車スペースZ1が満状態から空状態になったか否かを判定するために行われる。ステップS22は、本発明の空車判定ステップの一例である。ここで、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルでないと判定されると、駐車スペースZ1が満状態と判定し、記憶部13のステータス情報を変更せずに、次のステップS24において、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値(収束値)を記憶部13に記憶した後に、ステップS19に戻る。一方、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルであると判定されると、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態に戻ったと判定する。なお、図7に示す入出車の例では、第2差分ベクトルRS21は前記第1差分ベクトルRS11の逆ベクトルであるため、制御部12は、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルであると判定する。この場合、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する(S23)。その後、一連の車両検知処理が終了する。
次に、図8に示すように、駐車スペースZ1だけに車両21が前進で入車する途中に後進して出車した場合の車両検知処理について説明する。なお、以下においては、上述した処理検知処理の各手順と共通する手順についての説明は省略する。ここで、図8は、入出車における車両状態P31,P32,P35と、入出車中における磁気センサ11Aの検出値の変化量Gの経時変化を表す波形W32とを示す。
上述した車両状態P32から車両21が後進して出車して前記車両状態P35になると、車両状態P32において、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも一時的に大きくなるが、車両状態P35では、前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さくなる。したがって、上述のステップS15において、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも小さいと判定されたとしても、次のステップS16では、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定する(S16のNo)。この場合、駐車スペースZ1の判定結果が空状態に維持されたまま、処理はステップS11に戻る。
次に、図9に示すように、駐車スペースZ1だけに車両21が後進で入車し前進で出車した場合の車両検知処理について説明する。ここで、図9は、入出車における車両状態P41~P45と、入出車中における磁気センサ11Aの検出値の変化量Gの経時変化を表す波形W33とを示す。なお、車両状態P41~P45は、上述の車両状態P31~P35に対して、駐車スペースZ1への車両21の進入方向が異なるだけであり、その他の動作状態は同じである。
図9に示す車両状態P41は、駐車スペースZ1に車両21のリア側が近づいた状態を示しており、この車両状態P41では、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は小さい。このため、車両状態P41における前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。したがって、車両21が車両状態P41である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定し(S11のYes)、駐車スペースZ1が空状態であると判定する(S12)。
車両21が駐車スペースZ1内に更に進入して、車両21のリア部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P42になると、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は若干大きくなる。しかし、車両状態P42では、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1を超えることはない。なお、前記変化量Gが前記満閾値H2を超える場合があるが、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を超えない限り駐車スペースZ1における車両21の有無の判定は行われない。そのため、駐車スペースZ1の判定結果は空状態に維持されたままとなる。
車両21が駐車スペースZ1内に更に進入して、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P43になると、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は急激に大きくなる。ここで、車両状態P43は、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置され、且つ、車両21が駐車スペースZ1に駐車された状態である。この車両状態P43では、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも大きくなる。したがって、車両21が車両状態P43である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも大きいと判定し(S13のYes)、その後、処理は次のステップS14に進む。
ステップS14において前記設定時間Taを経過したと判定されると、ステップS15では、上述したように、制御部12は、前記設定時間Taを経過した時点T32(図9参照)における前記変化量Gが、前記トリガー閾値H1よりも小さいか否かを判定する。図9に示す車両状態P43では、エンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態で車両21が駐車している。したがって、車両21が車両状態P43である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも大きいと判定する(S15のNo)。この場合、処理は、次のステップS17に進み、上述したステップS17以降の処理が行われる。
なお、図9に示す入出車の例では、上述のステップS18では、前記第1差分ベクトルとして図6(A)に示す第1差分ベクトルRS11が算出される。また、上述のステップS21では、前記第2差分ベクトルとして図6(A)に示す第2差分ベクトルRS21が算出される。
次に、図10に示すように、駐車スペースZ2に車両22が駐車している状態で、駐車スペースZ1に車両21が前進で入車し後進で出車した場合の車両検知処理について説明する。ここで、図10は、入出車における車両状態P51~P56と、入出車中における磁気センサ11Aの検出値の変化量Gの経時変化を表す波形W34とを示す。
図10に示す車両状態P51は、駐車スペースZ2に車両22のフロント側が近づいた状態を示しており、この車両状態P51では、車両22が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は小さい。このため、車両状態P51における前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。また、車両状態P52は、車両22が駐車スペースZ2に駐車した状態であり、車両22が車両状態P52であっても前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。したがって、車両21が駐車スペースZ1に進入していない状態においては、駐車スペースZ2における車両22の有無に関係なく、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定し(S11のYes)、駐車スペースZ1が空状態であると判定する(S12)。
なお、図10に示す入出車の例では、上述のステップS18では、前記第1差分ベクトルとして図6(B)に示す第1差分ベクトルRS11が算出される。
また、図10の車両状態P55は、駐車スペースZ2に車両22が駐車しており、駐車スペースZ1から車両21が後進で出車した状態を示す。車両状態P55から車両状態P56になると、ステップS19において、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が変動したと判定する。この後、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束した場合、ステップS21において前記第2差分ベクトルが算出されるが、このとき算出される前記第2差分ベクトルは、図6(B)に示す第2差分ベクトルRS21である。したがって、次のステップS22では、前記第2差分ベクトルが前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであると判定される。つまり、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定する。
次に、図11に示すように、駐車スペースZ2に車両22が駐車している状態で、駐車スペースZ1に車両21が前進で入車し、その後に駐車スペースZ2から車両22が後進で出車し、その後に駐車スペースZ1から車両21が後進で出車した場合の車両検知処理について説明する。ここで、図11は、入出車における車両状態P51~P55,P57,P58と、入出車中における磁気センサ11Aの検出値の変化量Gの経時変化を表す波形W35とを示す。
図11に示す車両状態P57は、駐車スペースZ1に車両21が駐車しており、駐車スペースZ2から車両22が後進で出車した状態を示す。車両状態P54から車両状態P57になると、磁気センサ11Aの設置位置における磁界への車両22の影響が無くなり、磁気センサ11Aの検出値が変動する。したがって、ステップS19において、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が変動したと判定する。この後、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束した場合、ステップS21において前記第2差分ベクトルが算出されるが、このとき算出される前記第2差分ベクトルは、図6(C)に示す第2差分ベクトルRS22である。したがって、次のステップS22では、前記第2差分ベクトルが前記第1差分ベクトルの逆ベクトルではないと判定される。つまり、車両状態P57では、未だ、駐車スペースZ1は満状態であると判定される。
一方、車両21が車両状態P57から車両状態P58になると、再び、ステップS19において、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が変動したと判定する。その後、ステップS21において前記第2差分ベクトルが算出されるが、このとき算出される前記第2差分ベクトルは、図6(C)に示す第2差分ベクトルRS21である。したがって、次のステップS22では、前記第2差分ベクトルが前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであると判定される。つまり、車両状態P58では、駐車スペースZ1が満状態から空状態に変わったと判定される。
以上説明したように、本実施形態に係る車両検知装置10では、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値の変化量Gが前記第1空閾値L1よりも大きい前記トリガー閾値H1を越えた場合に車両判定部123によって駐車スペースZ1に車両21が駐車されたか否かを判定する駐車判定処理が開始される。そして、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定され、その判定の時点T31から設定時間Ta経過後の前記変化量G(判定数値G1)が、前記トリガー閾値未満であり、且つ、前記満閾値H2以上である場合に、駐車スペースZ1に車両21が駐車されたと判定される。また、駐車スペースZ1が満状態と判定された後は、磁気センサ11Aの検出値が変動したことを条件に、前記第2差分ベクトルが前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであるか否かが判定される。そして、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルであると判定されると、駐車スペースZ1が満状態から空状態に変化したと判定される。このため、駐車スペースZ1に車両21が駐車された場合でも、駐車スペースZ1における満状態又は空状態を正確に判定することができる。
また、隣接する駐車スペースZ2に駐車されている車両22の影響を受けて駐車スペースZ1における地磁気を含む磁界が変動しても、駐車スペースZ1における満状態及び空状態を正確に判定することが可能である。
なお、上述の実施形態では、ステップS22において、前記第2差分ベクトルが、前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであるか否かを判定し、逆ベクトルである場合に駐車スペースZ1が満状態から空状態に変化したと判定する例について説明したが、本発明はこの処理例に限られない。少なくとも、前記第2差分ベクトルの方向が前記第1差分ベクトルの方向の逆方向に一致すると判定された場合に駐車スペースZ1が満状態から空状態に変化したと判定すればよい。
また、上述の実施形態では、検出空間の一例である駐車スペースZに駐車された車両21の有無を判定する構成について説明したが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、駐車場や建物の入口付近に定められた停車スペース、道路の路側帯に定められた停車スペース、家屋の敷地内に定められた一つ又は複数の駐車スペース、車両検査場などに定められた停車スペース(いずれも検出空間の他の例)などに駐車又は停車した車両の有無の判別にも車両検知装置10は適用可能である。
10 :車両検知装置
11,11A:磁気センサ
12 :制御部
13 :記憶部
14 :通信部
15 :管理サーバ
17 :出入口
20 :駐車場
21、22:車両
121 :変化量算出部
122 :閾値判定部
123 :車両判定部
124 :第1空車判定部
125 :変動判定部
126 :第1差分算出部
127 :第2差分算出部
128 :第2空車判定部

Claims (6)

  1. 検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定する車両検知装置であって、
    前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、前記第1状態の前記磁界ベクトルから前記第2状態の前記磁界ベクトルを引いた第1差分ベクトルを算出する第1差分算出部と、
    前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する空車判定部と、を備える車両検知装置。
  2. 前記検出空間に前記車両が停止した後に前記磁気センサの前記検出値が変動したか否かを判定する検出値変動判定部と、
    前記検出値の変動後の前記磁界ベクトルから前記検出値の変動前の前記磁界ベクトルを引いた第2差分ベクトルを算出する第2差分算出部と、を更に備え、
    前記空車判定部は、前記第2差分ベクトルの方向が前記第1差分ベクトルの方向の逆方向と一致するか否かを判定し、前記第2差分ベクトルの方向が前記逆方向に一致すると判定した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する、請求項1に記載の車両検知装置。
  3. 前記空車判定部は、前記第2差分ベクトルの大きさが前記第1差分ベクトルの大きさと一致するか否かを判定し、前記第2差分ベクトルの方向が前記逆方向に一致すると判定し、且つ、両差分ベクトルの大きさが一致すると判定した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する、請求項2に記載の車両検知装置。
  4. 前記磁気センサの前記検出値の変化量に基づいて前記検出空間に前記車両が進入して停止したと判定する車両判定部を更に備え、
    前記空車判定部は、前記車両判定部による判定後に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したか否かの判定を行う、請求項1から3のいずれかに記載の車両検知装置。
  5. 検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定する車両検知方法であって、
    前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、前記第1状態の前記磁界ベクトルから前記第2状態の前記磁界ベクトルを引いた第1差分ベクトルを算出する第1差分算出ステップと、
    前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する空車判定ステップと、を含む車両検知方法。
  6. 請求項5に記載の車両検知方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。

JP2018090948A 2018-05-09 2018-05-09 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム Active JP7070060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018090948A JP7070060B2 (ja) 2018-05-09 2018-05-09 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018090948A JP7070060B2 (ja) 2018-05-09 2018-05-09 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019197379A JP2019197379A (ja) 2019-11-14
JP7070060B2 true JP7070060B2 (ja) 2022-05-18

Family

ID=68537538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018090948A Active JP7070060B2 (ja) 2018-05-09 2018-05-09 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7070060B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115273490B (zh) * 2021-04-30 2023-09-19 阿尔卑斯通信器件技术(上海)有限公司 车位检测装置以及车位检测方法
CN114373306A (zh) * 2022-01-12 2022-04-19 中国公路工程咨询集团有限公司 基于智能道钉的车辆通过检测方法、系统及可存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060651A1 (ja) 2007-11-08 2009-05-14 Sankyo Electric Co., Ltd. 車両検知方法、車両検知ユニット及び車両検知装置
JP2010061607A (ja) 2008-09-08 2010-03-18 Amano Corp 車両検知装置およびこの車両検知装置を用いたフラップ式駐車装置と車両検知システム
CN102722987A (zh) 2011-12-19 2012-10-10 北京时代凌宇科技有限公司 路侧停车位检测方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060651A1 (ja) 2007-11-08 2009-05-14 Sankyo Electric Co., Ltd. 車両検知方法、車両検知ユニット及び車両検知装置
JP2010061607A (ja) 2008-09-08 2010-03-18 Amano Corp 車両検知装置およびこの車両検知装置を用いたフラップ式駐車装置と車両検知システム
CN102722987A (zh) 2011-12-19 2012-10-10 北京时代凌宇科技有限公司 路侧停车位检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019197379A (ja) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7070059B2 (ja) 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム
JP7131062B2 (ja) 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム
CN108573271B (zh) 多传感器目标信息融合的优化方法及装置、计算机设备和记录介质
JP7070060B2 (ja) 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム
KR101567206B1 (ko) 과속방지턱 검출장치와 이를 이용한 내비게이션 업데이트 장치 및 방법
Rajendran et al. Estimation of road frictional force and wheel slip for effective antilock braking system (ABS) control
EP3726429A1 (en) Multi-sensor target information fusion
US20160308887A1 (en) In-vehicle network intrusion detection system and method for controlling the same
CN107526311A (zh) 车辆外表面物体检测
Hsu et al. Vehicle full-state estimation and prediction system using state observers
US8392052B2 (en) Vehicle inspection apparatus
Rezaeian et al. Cascaded dual extended Kalman filter for combined vehicle state estimation and parameter identification
Kidambi et al. Accuracy and robustness of parallel vehicle mass and road grade estimation
CN104819856A (zh) 列车转向架横向稳定性检测方法及装置
KR101927853B1 (ko) 택배차량 도난방지 장치
Akar et al. A switching rollover controller coupled with closed-loop adaptive vehicle parameter identification
Kang et al. Sensor fault diagnosis and fault tolerant control for automated guided forklift
JP7047483B2 (ja) 車両検知装置、車両検知方法、及び車両検知プログラム
KR102333472B1 (ko) 이벤트 영상 저장 시스템 및 방법
JP7131061B2 (ja) 車種判別装置、車種判別方法、及びプログラム
Zarringhalam et al. Optimal sensor configuration and fault-tolerant estimation of vehicle states
Alamdari et al. Enhanced full-state estimation and dynamic-model-based prediction for road-vehicles
Xu et al. Estimation of Sideslip Angle with Tire-Road Friction Adaptation Using Nonlinear Observability Theory
Ortega Almirón et al. Structure-Borne Prediction on a Tire-Suspension Assembly Using Experimental Invariant Spindle Forces
Wang et al. Fuzzy observer for nonlinear vehicle system roll behavior with coupled lateral and vertical dynamics

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7070060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150