JP7070060B2 - 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム - Google Patents
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に起因する外乱の影響を抑止するものであり、複数の磁気センサを利用するため構成が大掛りとなり、またコスト高となる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両検知装置10と磁気センサ11との接続構成を示す模式図である。
なお、磁気センサ11は、二軸タイプのものであって、X軸及びY軸を含むXY平面の磁界の大きさ及び方向を検出するものであってもよい。
以下、図7乃至図11を参照しつつ、図12のフローチャートを用いて、制御部12によって実行される車両検知処理の手順とともに、本発明の車両検知方法の一例について説明する。図12において、S11,S12,・・・は処理手順の番号(ステップ番号)を示す。なお、以下の説明では、駐車スペースZ1の磁気センサ11Aの検出値が記憶部13に記憶されているものとする。
図12に示すように、ステップS11では、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値の変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいか否かを判定する。図7に示す車両状態P31は、駐車スペースZ1に車両21のフロント側が近づいた状態を示しており、この車両状態P31では、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は小さい。このため、車両状態P31における前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。したがって、車両21が車両状態P31である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定する(S11のYes)。この場合、次のステップS12において、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定して、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。その後、処理はステップS11に戻る。なお、ステップS11において、前記変化量Gが前記第1空閾値L1以上であると判定されると、処理は、次のステップS13に進む。
ステップS13では、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を超えたか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1内に進入して、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P32になると、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は急激に大きくなる。このため、車両状態P32では、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも大きくなる。したがって、車両21が車両状態P32である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも大きいと判定する(S13のYes)。この場合、処理は、次のステップS14に進む。なお、ステップS13において、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以下であると判定された場合(S13のNo)、処理はステップS11に戻る。
ステップS14では、制御部12は、ステップS13において前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定された時点T31(図7参照)から前記設定時間Taを経過したか否かを判定する。ここで、前記設定時間Taを経過したと判定されると、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、制御部12は、前記設定時間Taを経過した時点T32(図7参照)における前記変化量Gが、前記トリガー閾値H1よりも小さいか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1内に更に進入して、車両21が車両状態P33に移るにつれて、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における磁界に与える影響は徐々に小さくなり、車両21が車両状態P33になると前記変化量Gは、前記トリガー閾値H1よりも小さくなる。ここで、車両状態P33は、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方を通過し、車両21のリア部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態であって、車両21が駐車スペースZ1に駐車された状態である。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも小さいと判定する(S15のYes)。この場合、処理は、次のステップS16に進む。ステップS15において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以上であると判定されると(S15のNo)、処理は後述のステップS17に進む。
ステップS16では、制御部12は、時点T32(図7参照)における前記変化量G(判定数値G1)が、前記満閾値H2よりも大きいか否かを判定する。上述したように、車両21は、エンジン部分以外の部分は、磁界に対する影響が低いが、前記変化量Gは前記満閾値H2よりも高い数値を示す。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記満閾値H2よりも大きいと判定する(S16のYes)。この場合、処理は、次のステップS17に進む。一方、ステップS17において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定されると(S16のNo)、処理はステップS11に戻る。
ステップS16において、時点T32(図7参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定された場合、制御部12は、次のステップS17において、駐車スペースZ1が満状態であると判定する。そして、制御部12は、駐車スペースZ1が満状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。
次のステップS18では、制御部12は、前記第1差分ベクトルを算出する。ステップS18は、本発明の第1差分算出ステップの一例である。具体的には、記憶部13に記憶された時点T32の磁界ベクトルと、車両21が駐車スペースZ1に進入する前に磁気センサ11Aに検出された検出値である磁界ベクトルとに基づいて、前記第1差分ベクトルが算出される。算出された前記第1差分ベクトルの情報は、記憶部13に記憶される。なお、図7に示す入出車の例では、図6に示す第1差分ベクトルRS11が算出される。
次のステップS18では、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が変動したか否かを判定する。駐車スペースZ1から車両21が出車し始めて、車両21が車両状態P33から車両状態P34に移ると、磁気センサ11Aの検出値が変動する。ここで、車両状態P34は、車両21が駐車スペースZ1から出車し始めて、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態である。制御部12は、磁気センサ11Aの検出値を監視することにより、前記検出値が変動したか否かを判定する。
ステップS19において、磁気センサ11Aの検出値が変動したと判定されると、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したか否かを判定する。具体的には、磁気センサ11Aの検出値が一定時間の間同じ値を示す場合に、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したと判定される。例えば、車両21が駐車スペースZ1から完全に出車した車両状態P35になると、磁気センサ11Aの検出値は、車両21のみならず、周辺の磁気物体や他の車両の影響を受けない。このため、磁気センサ11Aの検出値は、図6に示す磁界ベクトルR1に収束する。
ステップS20において、磁気センサ11Aの検出値が一定値に収束したと判定されると(図7の時点T33参照)、次のステップS21では、制御部12は、前記第2差分ベクトルを算出する。なお、図7に示す入出車の例では、図6に示す第2差分ベクトルRS21が算出される。
その後、ステップS22において、制御部12は、ステップS21で算出された前記第2差分ベクトルがステップS18で算出された前記第1差分ベクトルの逆ベクトルであるか否かを判定する。かかる判定は、駐車スペースZ1が満状態から空状態になったか否かを判定するために行われる。ステップS22は、本発明の空車判定ステップの一例である。ここで、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルでないと判定されると、駐車スペースZ1が満状態と判定し、記憶部13のステータス情報を変更せずに、次のステップS24において、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値(収束値)を記憶部13に記憶した後に、ステップS19に戻る。一方、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルであると判定されると、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態に戻ったと判定する。なお、図7に示す入出車の例では、第2差分ベクトルRS21は前記第1差分ベクトルRS11の逆ベクトルであるため、制御部12は、前記第2差分ベクトルが逆ベクトルであると判定する。この場合、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する(S23)。その後、一連の車両検知処理が終了する。
11,11A:磁気センサ
12 :制御部
13 :記憶部
14 :通信部
15 :管理サーバ
17 :出入口
20 :駐車場
21、22:車両
121 :変化量算出部
122 :閾値判定部
123 :車両判定部
124 :第1空車判定部
125 :変動判定部
126 :第1差分算出部
127 :第2差分算出部
128 :第2空車判定部
Claims (6)
- 検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定する車両検知装置であって、
前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、前記第1状態の前記磁界ベクトルから前記第2状態の前記磁界ベクトルを引いた第1差分ベクトルを算出する第1差分算出部と、
前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する空車判定部と、を備える車両検知装置。 - 前記検出空間に前記車両が停止した後に前記磁気センサの前記検出値が変動したか否かを判定する検出値変動判定部と、
前記検出値の変動後の前記磁界ベクトルから前記検出値の変動前の前記磁界ベクトルを引いた第2差分ベクトルを算出する第2差分算出部と、を更に備え、
前記空車判定部は、前記第2差分ベクトルの方向が前記第1差分ベクトルの方向の逆方向と一致するか否かを判定し、前記第2差分ベクトルの方向が前記逆方向に一致すると判定した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する、請求項1に記載の車両検知装置。 - 前記空車判定部は、前記第2差分ベクトルの大きさが前記第1差分ベクトルの大きさと一致するか否かを判定し、前記第2差分ベクトルの方向が前記逆方向に一致すると判定し、且つ、両差分ベクトルの大きさが一致すると判定した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する、請求項2に記載の車両検知装置。
- 前記磁気センサの前記検出値の変化量に基づいて前記検出空間に前記車両が進入して停止したと判定する車両判定部を更に備え、
前記空車判定部は、前記車両判定部による判定後に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したか否かの判定を行う、請求項1から3のいずれかに記載の車両検知装置。 - 検出空間における磁界の大きさ及び方向を含む磁界ベクトルを検出する磁気センサの検出値に基づいて前記検出空間における車両の有無を判定する車両検知方法であって、
前記検出空間に前記車両が進入して停止した第1状態及び前記検出空間から前記車両が退出した第2状態それぞれの前記磁界ベクトルを前記磁気センサから取得して、前記第1状態の前記磁界ベクトルから前記第2状態の前記磁界ベクトルを引いた第1差分ベクトルを算出する第1差分算出ステップと、
前記検出空間に前記車両が停止した後に前記第1差分ベクトルの方向とは逆方向の磁界変動が発生した場合に、前記検出空間が前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定する空車判定ステップと、を含む車両検知方法。 - 請求項5に記載の車両検知方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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